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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-14
(45)【発行日】2023-07-25
(54)【発明の名称】粉末洗濯洗剤配合物
(51)【国際特許分類】
   C11D 3/37 20060101AFI20230718BHJP
   C11D 17/06 20060101ALI20230718BHJP
   C11D 1/22 20060101ALI20230718BHJP
   D06F 35/00 20060101ALI20230718BHJP
【FI】
C11D3/37
C11D17/06
C11D1/22
D06F35/00 Z
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020511893
(86)(22)【出願日】2018-08-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-11-12
(86)【国際出願番号】 US2018045475
(87)【国際公開番号】W WO2019045958
(87)【国際公開日】2019-03-07
【審査請求日】2021-07-28
(31)【優先権主張番号】201741031240
(32)【優先日】2017-09-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(73)【特許権者】
【識別番号】502141050
【氏名又は名称】ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000589
【氏名又は名称】弁理士法人センダ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ナダ、サウガタ
(72)【発明者】
【氏名】ムラトゥカル、アシシュ ジー.
【審査官】井上 恵理
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/163175(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/043257(WO,A1)
【文献】特開2006-199969(JP,A)
【文献】米国特許第06165970(US,A)
【文献】特開平01-098697(JP,A)
【文献】国際公開第2005/078058(WO,A1)
【文献】特表平09-501743(JP,A)
【文献】特表2003-500525(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第3301169(EP,A1)
【文献】中国特許出願公開第104558637(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C11D 1/00-19/00
D06F 1/00-60/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
布地を手洗いするための粉末洗濯洗剤配合物であって、
10~50重量%の直鎖アルキルベンゼンスルホネートと、
25~80重量%のビルダーと、
0.01~0.5重量%の、5,000,000ダルトンから6,000,000ダルトンの重量平均分子量Mを有するポリエチレンオキシドと、
0.1~4重量%の、2,500~6,000の重量平均分子量Mを有するポリ(アクリル酸)と、を含む、粉末洗濯洗剤配合物。
【請求項2】
前記ポリエチレンオキシドを0.05~0.5重量%含有する、請求項1に記載の粉末洗濯洗剤配合物。
【請求項3】
前記直鎖アルキルベンゼンスルホネートが直鎖C10~20アルキルベンゼンスルホネートである、請求項1に記載の粉末洗濯洗剤配合物。
【請求項4】
布地の洗浄方法であって、
布地を提供することと、
洗浄水を提供することと、
すすぎ水を提供することと、
請求項1に記載の粉末洗濯洗剤を提供することと、
前記粉末洗濯洗剤と前記洗浄水とを混合して、洗濯液を形成することと、
前記布地を前記洗濯液で処理することと、
前記布地を前記すすぎ水ですすぐことと、を含み、
前記布地が手洗いにより前記洗濯液で処理される、方法。
【請求項5】
前記粉末洗濯洗剤が1:100~1:1,000の重量比で前記洗浄水と混合される、請求項4に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉末洗濯洗剤配合物に関する。特に、本発明は、洗剤界面活性剤と、ビルダーと、750,000ダルトンから10,000,000の重量平均分子量Mを有するポリエチレンオキシドと、1,000~20,000の重量平均分子量Mを有するポリ(アクリル酸)と、を有する粉末洗濯洗剤配合物に関する。
【0002】
自動洗濯機の使用が増加しているにもかかわらず、多くの地域の人々が依然として布地の手洗いを行っている。したがって、界面活性剤を含有する改善された粉末洗濯配合物が引き続き必要とされている。
【0003】
布地を手洗いするために粉末洗濯配合物を使用する消費者は、通常、泡の形成を所定の配合物の洗浄効果の主要な指標とみなしている。したがって、消費者は泡の量が多いことが望ましいと考える。それでも、単に泡の形成および安定性を改善するために、洗剤により多くの界面活性剤を追加することは高価である。
【0004】
洗濯洗剤配合物の泡性能を高めるアプローチは、Mortらの米国特許出願公開第2014/0366271号に開示されている。Mortらは、粒状洗剤組成物を開示し、この粒状洗剤組成物は、当該組成物総重量の1%~99%の構造化粒子を含み、この構造化粒子は、(1)構造化粒子の総重量で35%~80%のアニオン性界面活性剤と、2)構造化粒子の総重量で8%~50%の親水性シリカと、を含み、当該構造化粒子は、250pm~1000umの範囲の粒径分布Dw50および500~1000g/Lの範囲のかさ密度を特徴とし、当該アニオン性界面活性剤は、0.1~5.0の範囲の平均エトキシル化度を有するC10~20直鎖または分岐鎖のアルキルエトキシスルフェートまたはその塩であり、当該親水性シリカは、シリカの総重量で10%未満の残留塩を含み、水和時に膨潤シリカ粒子を形成することができ、当該膨潤シリカ粒子は1pm~100pmの粒径分布Dv50を有する。
【0005】
したがって、配合物中の界面活性剤の量を増加させることなく、洗浄中により多くの泡を発生させることができる粉末洗濯配合物が引き続き必要とされている。
【0006】
本発明は、粉末洗濯洗剤配合物を提供し、この粉末洗濯洗剤配合物は、5~50重量%の洗剤界面活性剤と、25~80重量%のビルダーと、0.01~1重量%の、750,000ダルトン~10,000,000の重量平均分子量Mを有するポリエチレンオキシドと、0.01~5重量%の、1,000~20,000の重量平均分子量Mを有するポリ(アクリル酸)と、を含む。
【0007】
本発明は、布地を洗浄する方法を提供し、この方法は、布地を提供することと、洗浄水を提供することと、すすぎ水を提供することと、本発明の粉末洗濯洗剤を提供することと、粉末洗濯洗剤と洗浄水とを混合して洗濯液を形成することと、布地を洗濯液で処理することと、布地をすすぎ水ですすぐことと、を含む。
【発明を実施するための形態】
【0008】
我々は、今回、750,000~10,000,000ダルトンの重量平均分子量Mを有するポリエチレンオキシドと、1,000~20,000ダルトンの重量平均分子量Mを有するポリ(アクリル酸)とのブレンドを含む粉末洗濯洗剤配合物が、改善された発泡体の体積および安定性を有することを発見した。
【0009】
他に示されない限り、比率、パーセンテージ、部等は、重量による。
【0010】
本明細書で使用される場合、他に示されない限り、語句「分子量」またはMwは、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)およびポリ(エチレンオキシド)標準を用いて従来の手法で測定される重量平均分子量を指す。GPC技術は、Modem Size Exclusion Chromatography,W.W.Yau,J.J.Kirkland,D.D.Bly;Wiley-Interscience,1979、およびA Guide to Materials Characterization and Chemical Analysis,J.P.Sibilia;VCH,1988,p.81-84で詳細に考察されている。分子量は、本明細書ではダルトンの単位で報告される。
【0011】
他に指定しない限り、本明細書に記載される操作は、室温(20~25℃)で実行された。
【0012】
好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物は、5~50重量%(好ましくは7.5~30重量%、より好ましくは10~25重量%、最も好ましくは14~20重量%)の洗剤界面活性剤と、25~80重量%(好ましくは30~75重量%、より好ましくは35~70、最も好ましくは40~65重量%)のビルダーと、0.01~1重量%(好ましくは0.05重量%以上、より好ましくは0.07重量%以上、さらにより好ましくは0.09重量%以上、好ましくは0.8重量%以下、より好ましくは0.6重量%以下、最も好ましくは0.5重量%以下)の、750,000ダルトン~10,000,000(好ましくは1,000,000以上、より好ましくは2,000,000以上、さらにより好ましくは4,000,000以上、好ましくは8,000,000以下、より好ましくは≦7,000,000以下、最も好ましくは6,000,000以下)の重量平均分子量Mを有するポリエチレオキシドと、0.01~5重量%(好ましくは0.1重量%以上、より好ましくは0.5重量%以上、さらにより好ましくは0.75重量%以上、好ましくは4重量%以下、より好ましくは3重量%以下、さらにより好ましくは2重量%以下、最も好ましくは1.5重量%以下)の、1,000~20,000(好ましくは1,500以上、より好ましくは2,500以上、さらにより好ましくは3,000以上、好ましくは15,000以下、より好ましくは10,000以下、さらにより好ましくは7,000以下、最も好ましくは6,000以下)の重量平均分子量Mを有するポリ(アクリル酸)と、を含む。
【0013】
好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物は、5~50重量%の洗剤界面活性剤を含む。より好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物は、7.5~30重量%の洗剤界面活性剤を含む。さらにより好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物は、10~25重量%の洗剤界面活性剤を含む。最も好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物は、14~20重量%の洗剤界面活性剤を含む。
【0014】
好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物は、5重量%以上(好ましくは7.5重量%以上、より好ましくは10重量%以上、最も好ましくは14重量%以上)の洗剤界面活性剤を含む。
【0015】
好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物は、50重量%以下(好ましくは30重量%以下、より好ましくは25重量%以下、最も好ましくは20重量%以下)の洗剤界面活性剤を含む。
【0016】
好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物に使用される洗剤界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、非イオン界面活性剤、双性イオン界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤およびそれらの混合物からなる群から選択される。より好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物に使用される洗剤界面活性剤は、アルキルベンゼンスルホネート、アルコールスルフェート、アルコールエトキシレートからなる群から選択される界面活性剤を含む。最も好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物に使用される洗剤界面活性剤は、アニオン性界面活性剤を含む。好ましくは、アニオン性界面活性剤は、アルキルベンゼンスルホネート、脂肪アルコールエーテルスルフェートおよびそれらの混合物からなる群から選択される。好ましくは、アニオン性界面活性剤は、アルキルベンゼンスルホネートを含む。より好ましくは、アニオン性界面活性剤は、直鎖アルキルベンゼンスルホネートを含む。最も好ましくは、アニオン性界面活性剤は、直鎖C10~20アルキルベンゼンスルホネートを含む。
【0017】
好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物は、25~80重量%のビルダーを含む。より好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物は、30~75重量%のビルダーを含む。さらにより好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物は、35~70重量%のビルダーを含む。最も好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物は、40~65重量%のビルダーを含む。
【0018】
好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物は、25重量%以上(好ましくは30重量%以上、より好ましくは35重量%以上、最も好ましくは40重量%以上)のビルダーを含む。
【0019】
好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物は、80重量%以下(好ましくは75重量%以下、より好ましくは70重量%以下、最も好ましくは65重量%以下)のビルダーを含む。
【0020】
好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物に使用されるビルダーは、粉末洗濯洗剤のビルダーとして従来使用されている有機材料および無機材料から選択される。好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物に使用されるビルダーは、水和性アルカリ金属リン酸塩、アルカリ金属炭酸塩(炭酸塩および重炭酸塩を含む)、ゼオライト、エチレンジアミン四酢酸塩、ニトリロ三酢酸塩およびそれらの混合物からなる群から選択される。より好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物に使用されるビルダーは、ゼオライト、三リン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、重炭酸ナトリウムおよび重炭酸カルシウムのうちの少なくとも1つを含む。最も好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物に使用されるビルダーは、ゼオライト、トリポリリン酸ナトリウム、炭酸ナトリウムおよび炭酸カルシウムのうちの少なくとも1つを含む。
【0021】
好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物は、0.01~1重量%の、750,000ダルトン~10,000,000(好ましくは1,000,000以上、より好ましくは2,000,000以上、さらにより好ましくは4,000,000以上、好ましくは8,000,000以下、より好ましくは7,000,000以下、最も好ましくは6,000,000以下)の重量平均分子量Mを有するポリエチレンオキシドを含む。
【0022】
好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物は、0.01重量%以上(好ましくは0.05重量%以上、より好ましくは0.07重量%以上、最も好ましくは0.09重量%以上)の、750,000ダルトン~10,000,000(好ましくは1,000,000以上、より好ましくは2,000,000以上、さらにより好ましくは4,000,000以上、好ましくは8,000,000以下、より好ましくは7,000,000以下、最も好ましくは6,000,000以下)の重量平均分子量Mを有するポリエチレンオキシドを含む。
【0023】
好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物は、1重量%以下(好ましくは0.8重量%以下、より好ましくは0.6重量%以下、最も好ましくは0.5重量%以下)のポリエチレンオキシドを含む。
【0024】
好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物で使用されるポリエチレンオキシドは、750,000以上(好ましくは1,000,000以上、より好ましくは2,000,000以上、さらにより好ましくは4,000,000以上)ダルトンの重量平均分子量Mを有する。
【0025】
好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物に使用されるポリエチレンオキシドは、10,000,000以下(好ましくは8,000,000以下、より好ましくは7,000,000以下、最も好ましくは6,000,000以下)ダルトンの重量平均分子量Mを有する。
【0026】
好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物は、0.01~5重量%の、1,000~20,000(好ましくは1,500以上、より好ましくは2,500以上、さらにより好ましくは3,000以上、好ましくは15,000以下、より好ましくは10,000以下、さらにより好ましくは7,000以下、最も好ましくは6,000以下)の重量平均分子量Mを有するポリ(アクリル酸)を含む。
【0027】
好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物は、0.01重量%以上(好ましくは0.1重量%以上、より好ましくは0.5重量%以上、最も好ましくは0.75重量%以上)の、1,000~20,000(好ましくは1,500以上、より好ましくは2,500以上、さらにより好ましくは3,000以上、好ましくは15,000以下、より好ましくは10,000以下、さらにより好ましくは7,000以下、最も好ましくは、≦6,000)の重量平均分子量Mを有するポリ(アクリル酸)を含む。
【0028】
好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物は、5重量%以下(好ましくは4重量%以下、より好ましくは3重量%以下、さらにより好ましくは2重量%以下、最も好ましくは1.5重量%以下)の、1,000~20,000(好ましくは1,500以上、より好ましくは2,500以上、さらにより好ましくは3,000以上、好ましくは15,000以下、より好ましくは10,000以下、さらにより好ましくは7,000以下、最も好ましくは6,000以下)の重量平均分子量Mを有するポリ(アクリル酸)を含む。
【0029】
好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物に使用されるポリ(アクリル酸)は、1,000以上(好ましくは1,500以上、より好ましくは2,500以上、最も好ましくは3,000以上)ダルトンの重量平均分子量Mを有する。
【0030】
好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物に使用されるポリ(アクリル酸)は、20,000以下(好ましくは15,000以下、より好ましくは10,000以下、さらにより好ましくは7,000以下、最も好ましくは6,000以下)ダルトンの重量平均分子量Mを有する。
【0031】
好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物は、漂白剤、漂白活性化剤、再付着防止剤、安定剤、泡調整剤、酵素、光学増白剤、充填剤、加工助剤および香料からなる群から選択される1つ以上の任意成分をさらに含む。
【0032】
好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物は、0~10重量%の漂白剤をさらに含む。好ましい漂白剤には、例えば、過ホウ酸ナトリウムおよび過炭酸ナトリウムが挙げられる。
【0033】
好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物は、0~10重量%の漂白活性化剤をさらに含む。好ましい漂白活性化剤には、例えば、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)およびノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(NOBS)が挙げられる。
【0034】
好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物は、0~2重量%の再付着防止剤をさらに含む。好ましい再付着防止剤には、例えば、カルボキシメチルセルロースおよびセルロースエーテルが挙げられる。
【0035】
好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物は、0~1重量%の安定剤をさらに含む。好ましい安定剤には、例えば、ホスホネートが挙げられる。
【0036】
好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物は、0~2重量%の酵素をさらに含む。好ましい酵素には、例えば、プロテアーゼ、セルラーゼ、アミラーゼおよびリパーゼが挙げられる。
【0037】
好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物は、0~0.3重量%の光学増白剤をさらに含む。好ましい光学増白剤には、例えば、蛍光増白剤が含まれる。
【0038】
好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物は、0~50重量%(好ましくは5~40重量%、より好ましくは10~35重量%、20~35重量%)の充填剤をさらに含む。好ましい充填剤には、例えば、硫酸ナトリウムおよび塩化ナトリウムが挙げられる。
【0039】
好ましくは、本発明の粉末洗濯洗剤配合物は、周知の製造方法により製造することができる。例えば、本発明の粉末洗剤配合物は、成分の様々な組み合わせの噴霧乾燥を含む技術を使用して製造することができる。
【0040】
好ましくは、本発明の布地を洗浄する方法は、布地を提供することと、洗浄水を提供することと、すすぎ水を提供することと、本発明の粉末洗濯洗剤を提供することと、粉末洗濯洗剤と洗浄水とを混合して洗濯液を形成することと、洗濯液で布地を処理することと、布地をすすぎ水ですすぐことと、を含む。
【0041】
好ましくは、本発明の布地を洗浄する方法において、布地は、周知の手洗い技術を使用することにより洗濯液で処理される。好ましくは、粉末洗濯洗剤は、粉末洗濯洗剤と洗浄水とが1:100~1:1,000の重量比で洗浄水と混合される。
【0042】
本発明のいくつかの実施形態をこれより以下の実施例において詳細に説明する。
【表1】
【0043】
比較例C1~C4および実施例1~2:洗濯洗剤組成物
粉末洗濯洗剤配合物は、比較例C1~C4および実施例1~2のそれぞれで調製され、表2で示される組成を有する。
【表2】
【0044】
洗剤試験
発泡試験プロトコル:
○水中に0.3重量%の洗濯洗剤組成物を含有する試験溶液を調製する
○試験溶液50mLをふた付きの250mLメスガラスシリンダーに移す
○30rpmで30秒間360度回転する泡測定装置でシリンダーを振ってから、シリンダーを平らな面上に置く
○水層が分離するまで30秒待つ
○シリンダーを逆さまにして泡のレベルを均一にする
○シリンダー内の泡の高さをすぐに測定し(mm)-これは、時間=0分での初期泡量である
○t=5分、10分、15分および20分で泡の高さを再度測定する
【0045】
比較例C1~C4および実施例1~2のための洗濯洗剤組成物用発泡試験プロトコルの結果は表3に報告されている。
【表3】