IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ バーブ サージカル インコーポレイテッドの特許一覧 ▶ エシコン エルエルシーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-14
(45)【発行日】2023-07-25
(54)【発明の名称】ロボットアームカート及びその使用
(51)【国際特許分類】
   A61B 50/13 20160101AFI20230718BHJP
   A61B 34/30 20160101ALI20230718BHJP
【FI】
A61B50/13
A61B34/30
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021176398
(22)【出願日】2021-10-28
(62)【分割の表示】P 2019563141の分割
【原出願日】2018-05-16
(65)【公開番号】P2022049696
(43)【公開日】2022-03-29
【審査請求日】2021-10-28
(31)【優先権主張番号】62/509,611
(32)【優先日】2017-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/785,341
(32)【優先日】2017-10-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516133124
【氏名又は名称】バーブ サージカル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Verb Surgical Inc.
(73)【特許権者】
【識別番号】517076008
【氏名又は名称】エシコン エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Ethicon LLC
【住所又は居所原語表記】#475 Street C, Suite 401, Los Frailes Industrial Park, Guaynabo, Puerto Rico 00969, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ティム リチャード ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】ケーグル デイヴィッド ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】リム スン モ
(72)【発明者】
【氏名】ジー ジェイコブ スペンサー
(72)【発明者】
【氏名】ヴァカリア オマール ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】デンリンガー クリントン
【審査官】木村 立人
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2010/0012798(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0190201(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0065354(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 34/30 ― 34/37
A61B 50/13
A61B 90/50
B25J 1/00 ― 21/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カートであって、
外科用テーブルから遠隔の第1の場所と、前記外科用テーブルに隣接する第2の場所との間の支持面上で自由に移動可能である基部と
記外科用テーブル上の連結部位に解放可能に連結可能な連結具を有する外科用ロボットアームを支持するように構成されるアーム支持体であって、前記アーム支持体は、前記基部に連結されており、かつ、前記外科用ロボットアームを前記基部の上方に支持して、前記基部が前記第2の場所にあるときに前記連結具が前記連結部位と係合可能ではない第1の位置と、前記連結具が前記連結部位に係合されたときに前記アーム支持体が前記外科用ロボットアームから離れることができるように、前記基部が前記第2の場所にあるときに前記連結具が前記連結部位と係合可能である第2の位置との間で、前記外科用ロボットアームの移動を可能にするために、前記外科用ロボットアームのアームセグメントに沿って前記連結具から離間した支持場所で前記外科用ロボットアームに解放可能に連結可能である、アーム支持体と、
を備える、カート。
【請求項2】
前記カートは、前記外科用ロボットアームが前記第1の位置に配置されたときに、前記外科用ロボットアームの重心が前記アーム支持体の下方に配置された状態で、前記外科用ロボットアームを支持するように構成されている、請求項1に記載のカート。
【請求項3】
前記カートは、前記外科用ロボットアームが前記第2の位置に配置されたときに、前記外科用ロボットアームの前記重心が前記アーム支持体の下方に配置された状態で、前記外科用ロボットアームを支持するように構成されている、請求項2に記載のカート。
【請求項4】
前記基部に連結されたアーム容器を更に備え、前記カートは、前記外科用ロボットアームが前記第1の位置に配置されたときに、前記アーム容器内で少なくとも部分的に前記外科用ロボットアームを支持するように構成されている、請求項1に記載のカート。
【請求項5】
前記基部に連結されたアーム容器を更に備え、前記カートは、前記外科用ロボットアームが前記第1の位置に配置されたときに、前記連結具が前記アーム容器の内部に配置された状態で、そして前記外科用ロボットアームが前記第2の位置に配置されたときに、前記連結具が前記アーム容器の外部に配置された状態で、前記外科用ロボットアームを支持するように構成されている、請求項1に記載のカート。
【請求項6】
前記支持面上に前記カートを支持するように前記基部に連結された複数の車輪を更に備える、請求項1に記載のカート。
【請求項7】
前記連結具は、前記外科用ロボットアームの第1の端部に近接しており、前記支持場所は、前記外科用ロボットアームの前記第1の端部とは反対側の前記外科用ロボットアームの第2の端部に近接しており、前記カートは、前記外科用ロボットアームが前記第1の位置に配置されたときに、前記連結具が前記支持場所の下方に配置された状態で、前記外科用ロボットアームを支持するように構成されている、請求項1に記載のカート。
【請求項8】
前記外科用ロボットアームは第1のアームであり、前記連結具は第1の連結具であり、前記連結部位は第1の連結部位であり、前記カートは、前記外科用テーブル上の第2の連結部位に解放可能に連結可能である第2の連結具を有する第2の外科用ロボットアームのためのものであり、前記基部は、前記第2の連結部位に隣接する前記支持面上の第3の場所へと移動可能であり、前記カートは、
前記基部に連結されており、前記第2の外科用ロボットアームを前記基部の上方に支持して、前記基部が第3の場所にあるときに前記第2の連結具が前記第2の連結部位と係合可能ではない第1の位置と、前記基部が前記第3の場所にあるときに前記第2の連結具が前記第2の連結部位と係合可能である第2の位置との間で、前記第2の外科用ロボットアームの移動を可能にするために、前記第2の外科用ロボットアームに解放可能に連結可能である第2のアーム支持体、を更に備える、請求項1に記載のカート。
【請求項9】
前記アーム支持体は、前記外科用ロボットアームを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させるように直線移動可能である、請求項1に記載のカート。
【請求項10】
前記アーム支持体は、前記外科用ロボットアームを前記第1の位置から前記第2の位置に移動させるように回転移動可能である、請求項1に記載のカート。
【請求項11】
前記アーム支持体はロボットアームレールを含み、それにより、前記第1の位置と前記第2の位置との間を前記外科用ロボットアームに移動させるために、前記連結具が前記ロボットアームレールに沿って移動可能である、請求項1に記載のカート。
【請求項12】
前記カートは第1のカートであり、前記第1のカートは、実質的に同一の第2のカート上の嵌合カート連結具に解放可能に連結可能であるカート連結具を含み、前記カート連結具は、前記第2のカートと一緒に前記支持面上で前記第1のカートを移動させることを可能にする、請求項1に記載のカート。
【請求項13】
前記アーム容器及び前記アーム支持体は、前記外科用ロボットアームを収容及び支持する第1の展開構成と、前記カートの垂直方向、水平方向、及び長手方向の寸法のうちの少なくとも1つが前記展開構成の寸法よりも小さい第2の格納構成との間で、移動可能であるように構成されている、請求項5に記載のカート。
【請求項14】
前記カートは第1のカートであり、前記第1のカートは、前記第1のカート及び第2のカートが、一緒に入れ子にされないときよりも、一緒に入れ子にされたときに、前記支持面上でより小さい面積を集合的に占有するように、実質的に同一の第2のカートと一緒に入れ子になるように構成されている、請求項1に記載のカート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願に対する相互参照)
本出願は、2017年5月22日に出願された「Robotic Arm Cart and Uses Therefor」と題する米国仮特許出願第62/509,611号の優先権及び利益を主張するものであり、その開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本明細書に記載された実施形態は、例えば、外科用テーブルにロボットアームを輸送、送達、及び固定するためのロボットアームカートのための装置及び方法に関する。
【発明の概要】
【0003】
患者が配置され得るテーブルトップを有する外科用テーブルにロボットアームを輸送、送達、及び固定するためのロボットアームカートを提供するための装置及び方法が、本明細書で説明される。いくつかの実施形態では、装置は、アーム容器及び基部を含むアームカートを含む。アーム容器は、1つ以上のロボットアームを受容及び収容するように構成され得る。アームカートは、外科用テーブルに関連付けられた第2の連結部材と係合するように構成された第1の連結部材を含み得、その結果、第1の連結部材が第2の連結部材と係合されると、1つ以上のロボットアームは、外科用テーブルと解放可能に連結され得る。アームカートは、1つ以上のロボットアームを外科用テーブルに固定する前に、テーブルトップに対して水平方向、長手方向、又は垂直方向のうちの少なくとも1つにおける、1つ以上のロボットアームの移動を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1A】ある実施形態による外科用テーブルの、概略側面図である。
図1B】ある実施形態による外科用テーブルの、概略上面図である。
図1C】拡張構成又は使用構成で示された、ある実施形態によるロボットアームの概略側面図である。
図1D】折り重ねられた又は折り畳まれた構成で示された、図1Cのロボットアームの概略側面図である。
図2A】ある実施形態による、ロボットアームが連結された外科用テーブルの概略上面図である。
図2B】ある実施形態による、ロボットアーム及びアームアダプタが連結された外科用テーブルの概略上面図である。
図3】ある実施形態によるアームカートの概略図である。
図4】ある実施形態による、アームカート及び外科用テーブルの概略図である。
図5】ある実施形態による、外科用テーブルにロボットアームを移送するためにアームカートを使用する方法のフロー図である。
図6A】ある実施形態による連結部材の概略図である。
図6B】ある実施形態による連結部材の概略図である。
図7A】ある実施形態による、種々の構成におけるアームカートの様々な図を示す。
図7B】ある実施形態による、種々の構成におけるアームカートの様々な図を示す。
図7C】ある実施形態による、種々の構成におけるアームカートの様々な図を示す。
図8A】ある実施形態による、アームカートの背面図及び上面図を示す。
図8B】ある実施形態による、アームカートの背面図及び上面図を示す。
図9】ある実施形態による、アームカートの斜視図である。
図10A】ある実施形態による、第1の構成及び第2の構成におけるアームカートの側面図を示す。
図10B】ある実施形態による、第1の構成及び第2の構成におけるアームカートの側面図を示す。
図11】ある実施形態による、2つのロボットアームを支持するアームカートの一部分の概略図である。
図12】ある実施形態による、ドッキング構成におけるアームカートの斜視図である。
図13A】ある実施形態による、種々の構成におけるアームカートの様々な図である。
図13B】ある実施形態による、種々の構成におけるアームカートの様々な図である。
図13C】ある実施形態による、種々の構成におけるアームカートの様々な図である。
図13D】ある実施形態による、種々の構成におけるアームカートの様々な図である。
図13E】ある実施形態による、種々の構成におけるアームカートの様々な図である。
図13F】ある実施形態による、種々の構成におけるアームカートの様々な図である。
図14A】ドッキング動作中の3つの構成におけるアームカートの側面図を示す。
図14B】ドッキング動作中の3つの構成におけるアームカートの側面図を示す。
図14C】ドッキング動作中の3つの構成におけるアームカートの側面図を示す。
図15A】ある実施形態による、複数構成におけるアームカート及びロボットアームの様々な図である。
図15B】ある実施形態による、複数構成におけるアームカート及びロボットアームの様々な図である。
図15C】ある実施形態による、複数構成におけるアームカート及びロボットアームの様々な図である。
図16】ある実施形態による、アーム容器及びロボットアームの連結機構の概略図である。
図17】ある実施形態による、展開構成におけるロボットアームと係合されたアームカートの概略図である。
図18】ある実施形態による、アームカートの概略斜視図である。
図19A】ある実施形態による、複数構成におけるアームカート及びロボットアームの様々な図である。
図19B】ある実施形態による、複数構成におけるアームカート及びロボットアームの様々な図である。
図19C】ある実施形態による、複数構成におけるアームカート及びロボットアームの様々な図である。
図20A】ある実施形態による、複数構成におけるアームカート及びロボットアームの様々な図である。
図20B】ある実施形態による、複数構成におけるアームカート及びロボットアームの様々な図である。
図20C】ある実施形態による、複数構成におけるアームカート及びロボットアームの様々な図である。
図21A】ある実施形態による、入れ子構成における2つのアームカートの側面概略図である。
図21B】入れ子構成における図21Aのアームカートの2つのアーム容器の上面概略図である。
図22】ある実施形態による、入れ子構成における2つのアームカートの上面概略図である。
図23】ある実施形態による、入れ子構成における2つのアームカートの上面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
患者が配置され得るテーブルトップを有する外科用テーブルにロボットアームを輸送、送達、及び固定するためのロボットアームカートを提供するための装置及び方法が、本明細書で説明される。いくつかの実施形態では、装置は、アーム容器及び基部を含むアームカートを含む。アーム容器は、1つ以上のロボットアームを受容及び収容するように構成され得る。アームカートは、外科用テーブルに関連付けられた第2の連結部材と係合するように構成された第1の連結部材を含み得、その結果、第1の連結部材が第2の連結部材と係合するときに、1つ以上のロボットアームは、外科用テーブルと解放可能に連結され得る。アームカートは、1つ以上のロボットアームを外科用テーブルに固定する前に、テーブルトップに対して横方向、長手方向、又は垂直方向のうちの少なくとも1つにおける、1つ以上のロボットアームの移動を提供することができる。
【0006】
図1A図1Bに概略的に示すように、外科用テーブル100は、テーブルトップ120、テーブル支持体122、及びテーブル基部124を含む。図1Aに概略的に示すように、テーブルトップ120は、患者Pが外科手技中に配置され得る上面を有する。テーブルトップ120は、例えば、床上の好適な高さで基台となり得る支持体122上に配置される。支持体122(本明細書ではまた、基台とも称される)は、Z軸(床上の高さ)、Y軸(テーブルの長手方向軸に沿う)、及び/若しくはX軸(テーブルの水平方向軸に沿う)の並進、並びに/又はZ軸、Y軸、及び/若しくはX軸を中心とする回転などの、所望の自由度数で、テーブルトップ120の移動を提供し得る。テーブルトップ120はまた、任意の好適な軸に沿って/その周りに互いに対して移動可能である複数の区分、例えば、胴体、片脚若しくは両脚、及び/又は片腕若しくは両腕、並びに頭部支持区分の各々に対して別個の区分を含んでもよい。テーブルトップ120及び/又はその構成区分の移動は、手動で行われ得るか、モータによって駆動され得るか、遠隔で制御され得るか、又は任意の他の好適な手段を介し得る。テーブルトップ用の支持体122は、基部124に装着されてもよく、基部124は、手術室の床に固定することができ、又は、例えば、基部124上の車輪の使用によって床に対して移動可能となり得る。いくつかの実施形態において、支持体122の高さは、例えば、テーブルトップ120の運動(例えば、軸方向(長手方向)運動又は横方向運動)と共に調節することができ、テーブルトップ120が、床上のある高さ(例えば、外科医のアクセスを可能にするため)及び支持体120からのある距離で、所望の外科用部位において位置決めされることを可能にし得る。これはまた、テーブル100に連結されたロボットアーム(例えば、下記で考察されるアーム130)が、テーブルトップ120上に配置された患者Pの所望の治療目標に到達することを可能にし得る。
【0007】
ロボット支援外科手技では、1つ以上のロボットアーム130(図1C及び図1Dに概略的に示す)は、外科用テーブル100(本明細書ではまた、「テーブル」とも称される)のテーブルトップ120上に配置される患者に対して、所望の動作位置に配置され得る。ロボットアーム(複数可)を使用して、外科用テーブル100上に配置された患者に外科手技を行うことができる。特に、各ロボットアームの遠位端部は、ロボットアームの遠位端部に連結された医療機器が所望の機能を行うことができるように、所望の動作位置に配置することができる。
【0008】
図1C及び図1Dに概略的に示すように、各ロボットアーム130は、遠位端部137及び近位端部136を含むことができる。遠位端部137(本明細書では、「動作端」とも称される)は、医療機器又はツール115を含み得、又はそれらに連結され得る。近位端部136(本明細書では、「装着端部」又は「装着端」とも称される)は、ロボットアーム130がテーブル100に連結されることを可能とするための連結部分を含むことができる。ロボットアーム130は、X軸、Y軸、及び/若しくはZ軸(例えば、図1A及び図1Bに示す)のうちの1つ以上に沿う並進、並びに/又はそれらの軸のうちの1つ以上を中心とする回転を提供することができる接合部において共に連結された2つ以上のリンク部材又はセグメント110を含み得る。ロボットアーム130の連結部分は、連結機構139を含むことができる。連結機構139は、アーム130の装着端136に配置することができ、セグメント110に連結されてもよく、又はセグメント110内に組み込まれてもよい。ロボットアーム130はまた、ロボットアーム130の装着端136において又はその近くに配置された目標接合部J1も含み、その目標接合部は、連結機構139内及び/若しくは連結部分に含まれ得、又は連結部分に連結されたロボットアーム130のリンク若しくはセグメント110上に配置され得る。目標接合部J1は、ロボットアーム130の遠位セグメントがテーブル100に対して枢動することを可能とするための、枢動接合部を提供することができる。ロボットアーム130は、図1Cに示すように、外科手技中に使用するための様々な拡張された構成と、図1Dに示すように、使用していない場合には、保管のための様々な折り畳まれた又は折り重ねられた構成との間で移動され得る。
【0009】
図2A図20Cは、ロボットアームを外科用テーブルに輸送、送達、及び固定するための装置及び方法を説明する様々な実施形態を例示する。上述したように、また以下により詳細に開示される様々な実施形態によれば、外科手技を行う際に使用するロボットアームは、外科用テーブルに解放可能に連結されてもよい。いくつかの実施形態では、ロボットアームは、テーブル上の固定の場所で連結することができ、又はロボットアームがテーブルトップに対して複数の場所に移動可能であり得るように連結することができる。例えば、図2Aに概略的に示すように、ロボットアーム230は、外科用テーブル200のテーブルトップ220に連結され得る。外科用テーブル200は、上述した外科用テーブル100と構造及び機能が同じか又は同様とすることができる。例えば、テーブルトップ220は、患者Pが外科手技中に配置され得る上面を有する。いくつかの実施形態では、ロボットアーム230は、固定場所又は可動場所において、外科用テーブルに連結されているか、又は外科用テーブルから分離したアームアダプタに、恒久的に又は解放可能に連結することができる。例えば、図2Bに概略的に示すように、アームアダプタ246は、テーブルトップ220に連結されるか、又はそれから分離され得るが、係合可能か又は連結可能であり得る。ロボットアーム230は、アームアダプタ246に連結することができる。
【0010】
図2A及び図2Bに関連して説明されているように、1つ以上のロボットアームが外科用テーブル及び/又はアームアダプタに解放可能に連結されているロボット支援外科手技のための準備では、各ロボットアームは、アームカートを介して、外科用テーブル及び/又はアームアダプタに送達及び接続され得る。図3に概略的に示すように、アームカート350は、1つ以上のロボットアームを支持するように構成され得る。アームカート350は、第1のロボットアーム330Aを含み、任意選択的な第2のロボットアーム330Bを含み得る。2つのロボットアーム330が示されているが、アームカート350は、例えば、1つのロボットアーム、3つのロボットアーム、又は4つのロボットアームなどの任意の好適な数のロボットアーム330を収容、輸送、及び/又は送達するように構成され得る。
【0011】
アームカート350は、種々の構成において、第1のロボットアーム330A(及び任意選択的な第2のロボットアーム330B)を支持し得る。いくつかの実施形態では、アームカート350は、ロボットアーム330Aの重心が、アームカート350の1つ以上の支持構造体の位置(例えば、受け台)より下方に存在するようにロボットアーム330Aを支持し得、その結果、ロボットアーム330A及びアームカート350の安定性が高まる。いくつかの実施形態では、アームカート350は、アームカート350がロボットアーム330Aの重量の大部分又はすべてを支えるように、ロボットアーム330Aを支持し得、ロボットアーム330Aの連結機構(図示せず)は、ユーザがロボットアームの重量の大部分又はすべてを支えることなく、ユーザによって手動で操作され得る。例えば、ロボットアーム330Aは、アームカート350の構造体から吊り下げられ、又はアームカート350の構造体の上に載置され得る。いくつかの実施形態では、アームカート350は、ロボットアーム330をアームカート350に固定するように構成され得る。
【0012】
アームカート330は、例えば、車輪を含むことなどによって、移動するように構成され得る。アームカート350は、例えば、輸送又は保管中にアームカート350の周辺との潜在的な衝突からロボットアーム330Aを保護するように構成され得る。いくつかの実施形態では、アームカート350は、1つ以上の位置、及び/又は1つ以上の配向との間でロボットアーム330を移動させるように構成され得、例えば、折り畳まれた保管位置又は輸送位置、及び展開位置又は連結位置を含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、アームカート350は、1つ以上の追加のアームカートと連結するように構成され得、その結果、2つ以上のアームカートは、一緒に移動されて、いくつかのロボットアーム330を輸送し得る。例えば、アームカート350は、第1のアームカートとすることができ、実質的に同一の第2のカート上の嵌合カート連結具に解放可能に連結可能であるカート連結具(図示せず)を含み得る。カート連結具は、第2のカートと一緒に、第1のカートを支持面(例えば、床)上で移動させることを可能にし得る。いくつかの実施形態では、アームカート350は、2~4つの他のアームカートと一斉に連結及び移動し得る。
【0014】
いくつかの実施形態では、ロボットアーム330を収容していない場合、アームカート350は、2つ以上の空のアームカートをよりコンパクトに輸送するために、他のアームカートと入れ子にすることができるように、アームカート350は、成形及びサイズ調整され得る。別の言い方をすれば、アームカート350は、第1のアームカートとすることができ、実質的に同一である第2のカートと共に入れ子にするように構成され得、それにより、第1のカート及び第2のカートは、一緒に入れ子にされないときよりも、一緒に入れ子にされるときに、支持面(例えば、床)上でより小さい面積を集合的に占有する。例えば、図21Aは、入れ子構成における第1のアームカート2650A及び第2のアームカート2650Bの側面概略図である。第1のアームカート2650A及び第2のアームカート2650Bは、本明細書に記載されたアームカート350と構造及び/又は機能において同一又は類似であり得る。例えば、第1のアームカート2650Aは、第1のアーム容器2652A及び第1の基部2654Aを含み得、第2のアームカート2650Bは、第2のアーム容器2652B及び第2の基部2654Bを含み得る。アーム容器2652A及び2652Bは、アーム容器352(以下に説明される)と構造及び/又は機能において同一又は類似であり得る。同様に、基部2654A及び2654Bは、基部354(以下に説明される)と構造及び/又は機能において同一又は類似であり得る。
【0015】
図21Aに示すように、第1のアームカート2650A及び第2のアームカート2650Bは、第2のアームカート2650Bの一部分が、第1のアームカート2650Aの内部空間に挿入され得るように、成形及びサイズ調整され得、その結果、第2のアームカート2650Bは、従来のショッピングカートが一緒に入れ子にされ得る方法と同様に、第1のアームカート2650A内に入れ子にされている。別の言い方をすれば、アーム容器2652A及び2652Bは、第2のアーム容器2652Bが、第1のアーム容器2652A内に部分的に配置され得、第2の基部2654Bが、第1の基部2654A内に部分的に配置され得るように、成形及びサイズ調整され得る。図21Bに示すように、この図は、アーム容器2652A及び2652Bの上面概略図であり、アーム容器2652A及び2652Bは、第2のアーム容器2652Bのより狭い部分が、第1のアーム容器2652A内に嵌合し得るように、等脚台形の外形を有し得る。このため、図21Aに示すように係合されると、第1のアームカート2650A及び第2のアームカート2650Bは、1つの場所から別の場所に一斉に移動され(例えば、押され)得る。必要に応じて、第1のアームカート2650Aは、第2のアームカート2650Bから分離され得、各アームカート2650A及び2650Bは、別々に移動され得る。第1のアームカート2650Aは、第2のアームカート2650Bを受容するものとして示され、かつ説明されているが、同時に、第2のアームカート2650Bは、第2のアームカート2650Bもまた、第1のアームカート2650Aを受容し得るように、成形及びサイズ調整され得る。例えば、第1のアームカート2650A及び第2のアームカート2650Bは、第2のアームカート2650Bが、第1のアームカート2650A内に入れ子にされ得るように、成形及びサイズ調整され得る。次いで、第1のアームカート2650Aは、第2のアームカート2650Bから係合解除され得、第2のアームカート2650Bは、第1のアームカート2650Aが第2のアームカート2650Bを受容した方法と同様に、第2のアームカート2650B内に第1のアームカート2650Aを受容し得る。2つのアームカートのみが示されているが、第1のアームカート2650A及び第2のアームカート2650Bと同様に成形された任意の好適な数のアームカートが、第1のアームカート2650A又は第2のアームカート2650と直列に入れ子にされ得る。
【0016】
いくつかの実施形態では、等脚台形として成形されるのではなく、アームカートは、任意の好適な形状を有し得、その結果、アームカートは、別の相補的又は対応するアームカートと一緒に入れ子になるように構成される。例えば、図22は、入れ子構成にある第1のアームカート2750A及び第2のアームカート2750Bの上面概略図である。第1のアームカート2750A及び/又は第2のアームカート2750Bは、上述したアームカート350と構造及び/又は機能において同一及び/又は類似であり得る。第1のアームカート2750A及び第2のアームカート2750Bは、それぞれ、実質的にU字形であり、その結果、第1のアームカート2750A及び第2のアームカート2750Bは、第2のアームカート2750Bの内部空間内に第1のアームカート2750Aの一部を部分的に配置することによって、入れ子にされ得る。このため、図22に示すように係合されると、第1のアームカート2750A及び第2のアームカート2750Bは、1つの場所から別の場所に一斉に移動され(例えば、押され)得る。必要に応じて、第1のアームカート2750Aは、第2のアームカート2750Bから分離され得、アームカート2750A及び2750Bはそれぞれ、別々に移動され得る。2つのアームカートのみが示されているが、第1のアームカート2750A及び第2のアームカート2750Bと同様に成形された任意の好適な数のアームカートが、第1のアームカート2750A又は第2のアームカート2750と直列に入れ子にされ得る。例えば、第2のアームカート2750Bが、第1のアームカート2750Aの内部空間内に部分的に配置されたとき、第2のアームカート2750Bと同様に成形及びサイズ調整された第3のアームカート(図示せず)もまた、第2のアームカート2750Bに隣接し、かつ第2のアームカート2750Bから反対方向に延在する第1のアームカート2750Aの内部空間内に配置され得る。
【0017】
いくつかの実施形態では、アームカートが、Y字形の部分を含み得、かつ/又は2つの前方アーム部分、及び1つの後方アーム部分を含み得る。例えば、図23は、第1のアームカート2850A及び第2のアームカート2850Bの上面概略図である。第1のアームカート2850A及び/又は第2のアームカート2850Bは、上述したアームカート350と構造及び/又は機能において同一及び/又は類似であり得る。第1のアームカート2850Aは、第1の前方アーム部分2891A、第2の前方アーム部分2892A、及び後方アーム部分2893Aを含み得る。第2のアームカート2850Bは、第1の前方アーム部分2891B、第2の前方アーム部分2892B、及び後方アーム部分2893Bを含み得る。第1のアームカート2850Aは、第2のアームカート2850Bに対して配置され得、その結果、後方アーム部分2893Aは、第2のアームカート2850Bのうちの第1の前方アーム部分2891Bと第2の前方アーム部分2892Bとの間の空間に配置され得る。このため、図23に示すように係合されたとき、第1のアームカート2850A及び第2のアームカート2850Bは、1つの場所から別の場所に一斉に移動され(例えば、押され)得る。必要に応じて、第1のアームカート2850A及び第2のアームカート2850Bは、互いに分離され、別々に移動され得る。第2のアームカート2850Bは、第1の前方アーム部分2891Bと第2の前方アーム部分2892Bとの間に第1のアームカート2850Aを受容するものとして説明されているが、後方アーム部分2893Bを受容し得る第1のアームカート2850は、第1のアームカート2850Aのうちの第1の前方アーム部分2891Aと第2の前方アーム部分2892Aとの間に受容され得る。2つのアームカートのみが示されているが、第1のアームカート2850A及び第2のアームカート2850Bと同様に成形された任意の好適な数のアームカートが、第1のアームカート2850A又は第2のアームカート2850と直列に入れ子にされ得る。
【0018】
いくつかの実施形態では、アームカート350(例えば、アームカート350のアーム容器及びアーム支持体)は、ロボットアームを輸送又は保管するために使用されていない場合に、コンパクトな保管構成に折り畳むか、又は平坦化するように構成され得る。別の言い方をすれば、アームカート350は、ロボットアーム330を収容及び支持する第1の展開構成、並びにアームカート350の垂直方向、水平方向、及び長手方向の寸法のうちの少なくとも1つが、展開構成の際よりも小さい第2の格納構成から移動可能であり得る。
【0019】
アームカート350は、アーム容器352及び基部354を含み得る。アーム容器352は、ロボットアーム330の輸送中、例えば、保管領域から動作領域に輸送中、及び外科手技中に使用するためにアームカート350から外科用テーブル(例えば、外科用テーブル100及び/又は外科用テーブル200)に1つ以上のロボットアーム330を移送する間に、1つ以上のロボットアーム330(例えば、第1のロボットアーム330A、及び任意選択的な第2のロボットアーム330B)の滅菌状態を支持、保護、及び促進するように構成されている。1つ以上のロボットアーム330は、アームカート350によって保管及び/又は輸送されると同時に、1つ以上のロボットアーム330は、アームカート350の占有面積内に、ほぼ完全に、実質的に完全に、又は完全に維持され得、その結果、1つ以上のロボットアーム330は、偶発的に衝突又は損傷される可能性はより低くなるであろう。いくつかの実施形態では、アーム容器352は、基部354と組み合わせて1つ以上のロボットアーム330を保管するための空間を画定する、垂直方向に延在する保護フレームとして構築され得る。いくつかの実施形態では、1つ以上のロボットアーム330がアームカート350内に保管されたときに、ロボットアームは、基部354の外周内に維持され得るが、アーム容器352の外周を越えて延在してもよい。
【0020】
アーム容器352は、外科用テーブル及び/又はアームアダプタに、1つ以上のロボットアーム330の安全で、効率的で、滅菌状態で、かつ反復可能な移送を容易にするように更に構成され得る。いくつかの実施形態では、アームカート350から外科用テーブルへの1つ以上のロボットアーム330の移送は、手動で行われ得る。
【0021】
基部354は、アーム容器352を支持し、アームカート350の外科用領域への輸送を提供するように構成され得る。基部354は、床に対してアームカート350を移動させるための任意の好適な手段を含み得る。例えば、基部354は、車輪を含み、その結果、医療提供者が、動作領域に/からアームカートを押す/引くことができる。
【0022】
アームカート350は、X軸、Y軸、及び/若しくはZ軸に沿って、並びに/又はX軸、Y軸、及び/若しくはZ軸を中心に回転して、外科用テーブルに移送するために1つ以上のロボットアーム330を整列させることを補助する機構を含むことができる。例えば、上述したように、基部354は、アームカート350の移動のための任意の好適な手段を含み得、その結果、アームカート350は、外科用テーブルに対して、X軸及び/又はY軸に沿って移動され得る。更に、アームカート350は、アームカート350及び/又は1つ以上のロボットアーム330の高さを調節するための任意の好適な手段を含み得、その結果、1つ以上のロボットアーム330の高さが、外科用テーブルに対して調節され得る。このため、アームカート350は、X軸、Y軸、及び/若しくはZ軸に沿って、並びに/又はX軸、Y軸、及び/若しくはZ軸を中心に回転して、1つ以上のロボットアーム330を移動させることができ、その結果、1つ以上のロボットアーム330のうちの少なくとも1つの連結部分が、テーブル又はテーブルアダプタ上の嵌合連結部分と係合するように整列され得る。
【0023】
いくつかの実施形態では、アームカート350は、1つ以上のロボットアーム330を収容し、その結果、見通し線が、アームカート350の操作者から外科用テーブルの一部分まで維持され得、1つ以上のロボットアーム330は、アームカート350の外科用テーブルへの接近中に、及び1つ以上のロボットアーム330の外科用テーブルへの移送中に、その外科用テーブルの一部分に移送されることになる。
【0024】
図3に示すように、アームカート350は、外科用テーブルに解放可能に取り付けられるように構成された1つ以上のドッキングステーション356、及び/又は外科用テーブルに接続されたアーム支持体を任意選択的に含み得る。このようにして、アームカート350は、アームカート350から1つ以上のロボットアーム330を移送する間に、外科用テーブル及び/又はアーム支持体に固定され得、次いでアームカート350は、動作領域から運び去られ得る。
【0025】
1つ以上のロボットアーム330は、種々の異なる種類の連結及び/若しくは装着方法、並びに機構を使用して、外科用テーブル300にドッキング及び/又は装着され得る。アームカート350は、対応する連結方法及び機構を使用して、アームカート350から、外科用テーブル300上の任意の好適な場所、及び/又は外科用テーブル300と関連付けられたアーム支持体への、ロボットアーム330の効率的な移送を提供し得る。このようにして、アームカート350及び外科用テーブル300は、共通のインターフェースを含み得、その結果、ロボットアーム330は、外科用テーブル300及びアームカート350に効率的かつ反復して連結され、かつ/又はそこから取り外され得る。
【0026】
いくつかの実施形態では、ロボットアームと関連付けられた第1の連結部材が、外科用テーブルと関連付けられた第2の連結部材と係合するように構成され得る。例えば、図4は、アームカート1050及び外科用テーブル1000の概略図である。アームカート1050は、本明細書に記載されたアームカート(例えば、アームカート350)のうちのいずれかと構造及び/又は機能において、同一又は類似であり得る。例えば、アームカート1050は、アーム容器1052及び基部1054を含み得る。アーム容器1052は、ロボットアーム1030の輸送中、例えば、保管領域から動作領域への輸送中に、外科手技中に使用するためにロボットアーム1030をアームカート1050から外科用テーブル1000に移送する間に、1つ以上のロボットアーム1030(例えば、第1のロボットアーム1030A、及び第2のロボットアーム1030B)の滅菌状態を支持、保護、及び促進するように構成されている。アーム容器1052は、外科用アーム1030の外科用テーブル1000への安全で、効率的で、滅菌状態で、かつ反復可能な移送を容易にするように更に構成されている。アームカート1050から外科用テーブル1000へのロボットアーム1030の移送は、手動で行われてもよい。外科用テーブル1000は、本明細書に記載された外科用テーブル(例えば、外科用テーブル100)のうちのいずれかと同一又は類似であり得る。例えば、外科用テーブル1000は、テーブルトップ1020、支持体1022、及び基部1024を含む。患者Pは、テーブルトップ1020上に配置され得る。
【0027】
第1の連結部材1039は、ロボットアーム1030Aに連結されている。第2の連結部材1044は、外科用テーブル1000のテーブルトップ1020及び/又は基台1022に連結され得る。第1の連結部材1039及び第2の連結部材1044(本明細書では、組み合わせて、「連結具」とも称される)は、任意の好適な相補的で解放可能な連結手段を含み得る。いくつかの実施形態では、アームカート1050及び/又は外科用テーブル1000は、第1の連結部材1039及び/又は第2の連結部材1044との間で適切な整列(例えば、X軸、Y軸、及び/又はZ軸に沿って、かつ/又はそれらを中心とする)を達成することを補助するための整列機構を含み得る。
【0028】
第2の連結部材1044は、テーブルトップ1020の側面に配置されているように示されているが、いくつかの実施形態では、第2の連結部材は、テーブルトップ1020の底部又は頂部に配置され得る。同様に、第2の連結部材1044は、テーブルトップ1020に連結されているように示され、かつ説明されているが、いくつかの実施形態では、第2の連結部材1044は、例えば、基台1022又は基部1024などの外科用テーブル1000のうちの任意の好適な部分に連結され得る。
【0029】
図5は、本明細書に記載されたアームカートのうちのいずれかなどの外科用ロボットアームカートを使用して、外科用ロボットアームを外科用テーブルに輸送及び移送する方法400のフロー図である。402において、方法400は、1つ以上のロボットアームをアームカート上に任意選択的に装填することを含む。例えば、1つ以上のロボットアームは、アームカートのアーム支持体に解放可能に連結され得る。アーム支持体は、アームカートの基部に連結されて、1つ以上のロボットアームを基部の上方に支持することができる。基部は、支持面上で自由に移動可能であり得る。次いで、404において、アームカートは、動作領域に輸送され、外科用テーブルに隣接される。いくつかの実施形態では、外科用テーブルと適切な整列に配置されていない場合、1つ以上のロボットアームのうちの少なくとも1つの上に配置された連結具のアーム部分が、外科用テーブル上に配置された連結具のテーブル部分と動作的関係で配置され得る。406において、1つ以上のロボットアームは、外科用テーブルに連結される。例えば、いくつかの実施形態では、連結具のアーム部分は、連結具のテーブル部分に解放可能に連結され得る。408において、1つ以上のロボットアームは、アームカートから解放される。410において、アームカートは、動作領域から離れるように輸送される。
【0030】
いくつかの実施形態では、アームカートを動作領域に輸送して外科用テーブルに隣接させる前に、1つ以上のロボットアームをアームカート上に装填するのではなく、1つ以上のロボットアームは、アームカート上に既に装填され得る。例えば、アームカートには、1つ以上のロボットアームが予め装填され得、その結果、ユーザは、カートを動作領域に輸送する前にアームを装填する必要がない。いくつかの実施形態では、アームカートは、アームが使用されていない場合、1つ以上のロボットアームのための保管システムとしての役割を果たし得、その結果、ユーザは、アームカートを使用して1つ以上のロボットアームを外科用テーブルに輸送及び/又は移送する前に、アームカート上にアームを装填する必要がない。
【0031】
いくつかの実施形態では、第2のロボットアームが、アームカート上に装填されているとき、アームカートは、第1のロボットアームを外科用テーブルに連結し、アームカートから第1のロボットアームを解放し、次いで外科用テーブルの別の部分に隣接する場所に輸送され得る。外科用テーブルと適切な整列に配置されていない場合、第2のロボットアーム上に配置された第2の連結具のアーム部分は、外科用テーブル上に配置された第2の連結具のテーブル部分と動作関係で配置され得る。次いで、第2のロボットアームは、例えば、第2の連結具のテーブル部分に解放可能に連結されている第2の連結具のアーム部分を介して、外科用テーブルに連結され得る。第2のロボットアームは、アームカートから解放され得、そのアームカートは、動作領域から離れるように輸送され得る。
【0032】
いくつかの実施形態では、アームカートが、アームカート内のロボットアームを移動させ得、その結果、ロボットアームと関連付けられた連結部材は、テーブルと関連付けられた相補的な連結部材と係合するための好適な場所に提示され得る。例えば、アームカートは、ロボットアームを様々な高さ設定に調節し得、その結果、ロボットアームは、様々な高さで、様々な外科用テーブル、及び/又は外科用テーブルの様々な連結部分と一緒に協働し得る。例えば、いくつかの実施形態では、アームカートは、アームカート内で高さ調節の第1のマクロ段階を行うことができ、この段階において、ロボットアームカートは、高、中、又は低の高さ範囲に設定される。次いで、アームカートは、外科用テーブルに対する位置に移動され得、その結果、ロボットアームの連結部材は、X軸及び/又はY軸に対して外科用テーブルと関連付けられた連結部材と整列される。次いで、高さ調節の第2のマイクロ段階では、アームカートは、Z軸に沿ってロボットアームカートの連結部材を上下に移動させて、外科用テーブルの相補的な連結部材と係合させ得る。例えば、ロボットアームカートは、図6Aに示すような連結部材1942を含み得、外科用テーブルは、蟻継ぎ形状連結部材(図示せず)を含み得る。アームカートが、高、中、又は低のうちの適切なマクロ設定でロボットアームを設定した後、アームカートは、外科用テーブルの方へ移動され得る。アームカートがX軸及びY軸に沿って適切に整列されたとき、連結部材1942は、アームカートによって(Z軸に沿って)下げられて、外科用テーブルの蟻継ぎ形状連結部材と係合され得る。同様に、連結部材1942を含むのではなく、ロボットアームが、図6Bに示すような成形された連結部材642を含むことができる。アームカートが、X軸及びY軸に沿って適切に整列されたとき、連結部材642は、(Z軸に沿って)持ち上げられ、外科用テーブルの蟻継ぎ形状連結部材と係合され得る。図示されていないが、いくつかの実施形態では、ロボットアームは、連結部材1942及び連結部材642の両方を含むことができ、その結果、連結部材1942は、Z軸に沿って下方に移動され得、連結部材642は、Z軸に沿って上方に移動されて、外科用テーブルの連結部材を挟み込むことができる。
【0033】
図7A図7Cは、ある実施形態による、種々の構成におけるアームカート550の様々な図を示す。図7Aは、アームカート550の斜視図である。アームカート550は、アーム容器552及び基部554を含む。第1のロボットアーム530A及び第2のロボットアーム530Bが、アームカート550に解放可能に装着されている。アーム容器552は、基部554に連結され、かつ基部の上方のロボットアーム530に解放可能に連結可能であるアーム支持体569を含み得る。基部554は、例えば、外科用テーブルから遠隔の第1の場所と、外科用テーブルに隣接する第2の場所との間で、例えば、床などの支持面上で、自由に移動可能であり得る。例えば、基部554は、例えば、3つ又は4つの車輪などのいくつかの車輪568に連結され得、その結果、アームカート550は、支持面上で移動可能に支持される。第1のロボットアーム530Aは、アーム連結部材539A(「連結具のアーム部分」とも称される)を含み得、第2のロボットアーム530Bは、アーム連結部材539Bを含み得る。図7Aに示すように、アーム支持体569は、ロボットアーム530の各々の上の支持場所581においてロボットアーム530に連結され得、支持場所581は、各ロボットアーム530の連結具539から離間され得る。
【0034】
基部554、アーム容器552、及びアーム支持体569は、X軸、Y軸、及び/若しくはZ軸に沿って、かつ/又はそれを中心として、ロボットアーム530の移動を可能及び/又は制御することができる。基部554が外科用テーブルに隣接する第2の場所にあるとき、アーム支持体569及び/又はアーム容器552は、アーム連結部材539のうちの一方又は両方が外科用テーブルの連結部位と係合可能でない第1の位置と、アーム連結部材539のうちの一方又は両方が外科用テーブルの連結部位と係合可能である第2の位置との間で、ロボットアーム530のうちの一方又は両方の移動を可能にすることができる。いくつかの実施形態では、アーム連結部材539のうちの少なくとも1つ(例えば、第1のアーム連結部材539A)は、連結具のアーム部分であり得、連結具のテーブル部分は、外科用テーブル上に配置され得る。アーム支持体569は、第1のロボットアーム530Aを移動させ得、その結果、アーム連結部材539Aは、連結具のテーブル部分と動作する関係で配置されている。
【0035】
例えば、図7Bは、第1のロボットアーム530A及び第2のロボットアーム530Bがアーム容器552内に配置されている格納構成におけるアームカート550の側面図である。格納構成では、第1のロボットアーム530A及び第2のロボットアーム530Bは、アームカート550を介して輸送され得る。図7Cは、第1のロボットアーム530A及び第2のロボットアーム530Bが、アームカート550に対して回転されている、部分的に折り畳まれていない又は展開された構成におけるアームカート550の側面図である。第1のロボットアーム530A及び第2のロボットアーム530Bは、各々、アームカート550のアーム支持体569と係合するように構成された1つ以上の接合部を含み得、その結果、アームカート550は、アームカート550に対してロボットアーム530の各々の配向及び位置を制御することができる。第1のロボットアーム530A及び第2のロボットアーム530Bの回転により、第1のロボットアーム530A及び第2のロボットアーム530Bの各々のアーム連結部材を露出させ得、その結果、アーム連結部材539の各々は、連結具のテーブル部分へなどの、外科用テーブルへの連結に対して適切に配置されている。
【0036】
いくつかの実施形態では、第1のアーム連結部材539Aが、外科用テーブル上に配置された連結具のテーブル部分と動作する関係で配置された後、第1のアーム連結部材539Aは、連結具のテーブル部分に解放可能に連結され得る。次いで、第1のロボットアーム530Aは、アームカート550から分離され得、アームカート550は、外科用テーブルに隣接する場所から離れるように支持面上で移動され得る。いくつかの実施形態では、第1のロボットアーム530Aが外科用テーブルに解放可能に連結された後、アームカート550は、外科用テーブルの別の部分に隣接する第3の場所に移動され得る。次いで、第2のアーム連結部材539Bは、外科用テーブル上に配置された第2の連結具のテーブル部分と動作する関係で配置され得る。次いで、第2のアーム連結部材539Bは、第2の連結具のテーブル部分に解放可能に連結され得る。次いで、第2のロボットアーム530Bは、アームカート550から分離され得、アームカート550は、第3の場所から離れるように支持面上で移動され得る。
【0037】
図8A及び図8Bは、ある実施形態による、アームカート750の背面図及び上面図を示す。アームカート750は、図7A図7Cに関連して説明したアームカート550と構造及び/又は機能において同一又は類似であり得る。図8Aに示すように、アームカート750は、アーム容器752及び基部754を含む。アームカート750は、第1のロボットアーム730A(図8Bに示される)及び第2のロボットアーム730B(図8Bに示される)を保管、保護、及び輸送するように構成されている。アーム容器752は、側面開口部(例えば、第1の側面開口部799A及び第2の側面開口部799B)を画定し得、その結果、第1のロボットアーム730A及び/又は第2のロボットアーム730Bは、アーム容器752内に移送され、側面開口部799A、799Bを介して、アーム容器752から取り外され得る。第1のロボットアーム730Aは、第1のアーム連結部材739Aを含み、第2のロボットアーム730Bは、第2のアーム連結部材739Bを含む。図8Bに示すように、第1のロボットアーム730A及び第2のアーム730Bは、外科用テーブル700と係合するように構成されている。より具体的には、第1のアーム連結部材739Aは、外科用テーブル700に回転可能に取り付けられた連結部材744Aと係合するように構成され、第2のアーム連結部材739Bは、外科用テーブル700に回転可能に取り付けられた連結部材744Bと係合するように構成されている。第1のアーム連結部材739Aが連結部材744Aと係合されるとき、第1のアーム連結部材739Aは、例えば、矢印P-Pに沿って側面開口部799Aを介して、アームカート750の側面から外側に第1のロボットアーム730Aを横方向に回転させることができる。同様に、第2のアーム連結部材739Bが連結部材744Bと係合されるとき、第2のアーム連結部材739Bは、例えば、矢印P’-P’に沿って側面開口部799Bを介して、アームカート750の側面から外側に第2のロボットアーム730Bを横方向に回転させることができる。このため、アームカート750は、アームカート750から外科用テーブル700に第1のロボットアーム730A及び第2のロボットアーム730Bを移送させることができる。いくつかの実施形態では、第1の連結部材739A及び第2の連結部材739Bは、第1のロボットアーム730A及び第2のロボットアーム730Bを、それぞれ、アームカート750から外側へ同時に回転させることができる。いくつかの実施形態では、第1の連結部材739A及び第2の連結部材739Bは、第1のロボットアーム730A及び第2のロボットアーム730Bを、それぞれ、アームカート750から外側へ順に回転させることができる。いくつかの実施形態では、第1のロボットアーム730A及び第2のロボットアーム730Bのうちの一方のみが、第1の連結部材739A又は第2の連結部材739Bによって、アームカートから外側へそれぞれ回転され得、残りの第1のロボットアーム730A又は第2のロボットアーム730Bは、その後までアームカート750内に保管され得る。
【0038】
図9は、ある実施形態による、アームカート850の斜視図である。アームカート850は、図7A図7C関連して説明されたアームカート550と構造及び/又は機能において同一又は類似であり得る。図9に示すように、アームカート850は、アーム容器852及び基部854を含む。第1のロボットアーム830A及び第2のロボットアーム830Bは、アームカート850に解放可能に装着されている。第1のロボットアーム830Aは、連結部材839Aを含み、その第2のロボットアーム830Bは、連結部材839Bを含む。第1の連結部材839A及び第2の連結部材839Bは、両方ともラッチ形状要素を含み、その結果、第1の連結部材839A及び第2の連結部材839Bは、第1のロボットアーム830A及び第2のロボットアーム830Bを外科用テーブル(図示せず)に連結させるように構成されている。
【0039】
図10A及び図10Bは、ある実施形態による、第1の格納構成及び第2の展開構成におけるアームカート950の側面図を示す。アームカート950は、図7A図7Cに関連して説明されたアームカート550などの、本明細書に記載されたアームカートのいずれかと構造及び/又は機能において同一又は類似であり得る。図10Aは、格納構成におけるアームカート950の側面図である。アームカート950は、アーム容器952及び基部954を含む。基部954は、外科用テーブルから遠隔の第1の場所と、外科用テーブルに隣接する第2の場所との間で、例えば、床などの支持面上で、自由に移動可能であり得る。アーム容器952は、基部954に連結され、かつその基部から上向きに延在し得る。アーム支持体969は、アーム容器952及び/又は基部954に連結され得る。アーム支持体969は、ロボットアーム930に解放可能に連結可能であり、ロボットアーム930を支持し、かつ/又はロボットアーム930の位置を制御することができる。ロボットアーム930は、外科用テーブル(図示せず)上の連結部位に解放可能に連結可能である連結具939を含むことができる。1つのロボットアーム930のみが示され、説明されているが、任意の好適な数のロボットアームが、アームカート950によって、保管、輸送、及び/又は移送され得る。
【0040】
格納構成では、連結具939を除くロボットアーム930全体は、アーム容器952内に実質的に配置又は収容され得、アームカート950を介して、保管、保護、及び輸送され得る。アームカート950が支持面上で移動する間、アーム容器952は、ロボットアーム930を物体との衝突から保護することができる。図10Bに示すように、この図は、部分的に折り畳まれていない、又は展開された構成のアームカート950の側面図であり、アーム支持体969は、ロボットアーム930をZ軸に沿って直線的に上向きに移動させることができる。
【0041】
使用中、アームカート950が図10Aに示した格納構成にある状態で、アームカート950は、外科用テーブルから遠隔の第1の場所から、外科用テーブルに隣接する第2の場所に、支持面上で移動され得る。アームカート950が外科用テーブルに隣接し、かつアームカート950が格納構成にあるとき、連結具939は、外科用テーブルの連結部位と係合可能でなくてもよい。次いで、アーム支持体969は、基部954が第2の場所にあるときに、連結具939が連結部位と係合可能である格納位置と展開位置との間のロボットアーム930の移動を(例えば、Z軸に沿ってロボットアーム930を持ち上げることによって)可能にすることができる。
【0042】
図11は、2つのロボットアームを支持するアームカートの一部分の概略図である。図11に示すように、アームカート1250は、垂直支柱1298を含む。垂直支柱は、Z軸に沿ってロボットアームのための少なくとも1つの並進経路を提供することができる。アームカート1250は、また、第1のアーム受け台1253A及び第2のアーム受け台1253Bも含む。第1のアーム受け台1253Aは、第1のロボットアーム1230Aを支持するように構成され、第2のアーム受け台1253Bは、第2のロボットアーム1230Bを支持するように構成されている。第1のアーム受け台1253Aは、また、垂直支柱1298及び/又は外科用テーブルに対して第1のロボットアーム1230Aのうちの少なくとも一部分の回転位置をも制御するように構成されている。同様に、第2のアーム受け台1253Aもまた、垂直支柱1298及び/又は外科用テーブルに対して第2のロボットアーム1230Bのうちの少なくとも一部分の回転位置を制御するように構成されている。第1のロボットアーム1230Aは、第1のアーム連結部材1239Aを含む。同様に、第2のロボットアーム1230Bは、第2のアーム連結部材1239Bを含む。
【0043】
アームカート1250は、第1のアーム受け台1253Aを回転させることができ、第1のアーム受け台1253AをZ軸並進経路に沿って並進させることができる。このため、第1のロボットアーム1230Aが、第1のアーム受け台1253A内に配置されたとき、アームカート1250は、第1のアーム受け台1253A及び第1のロボットアーム1230AのZ軸及び回転の位置を制御することができる。図11に示すように、アームカート1250は、第1のロボットアーム1230Aを回転させることができ、その結果、第1のアーム連結部材1239Aは、外科用テーブルと係合するように露出及び位置決めされる。そのような位置では、第1のロボットアーム1230Aは、第1のアーム受け台1253A内に配置され得、その結果、第1のロボットアーム1230Aは、第1のアーム受け台1253Aから垂直方向に上向きに延在する。更に、第1のアーム受け台1253Aは、例えば、図11に示す第1のロボットアーム1230Aの構成及び配向から、図11に示す第2のロボットアーム1230Bの構成及び配向に、第1のロボットアーム1230Aを回転させることができる。
【0044】
同様に、アームカート1250は、第2のアーム受け台1253Bを回転させることができ、Z軸並進経路に沿って第2のアーム受け台1253Bを並進させることができる。このため、第2のロボットアーム1230Bが、第2のアーム受け台1253B内に配置されるとき、アームカート1250は、第2のアーム受け台1253B及び第2のロボットアーム1230BのZ軸及び回転の位置を制御することができる。図11に示すように、アームカート1250は、第2のロボットアーム1230Bを回転させることができ、その結果、第2のアーム連結部材1239Bは、外科用テーブルと係合するように露出及び位置決めされる。そのような位置では、第2のロボットアーム1230Bは、第2のアーム受け台1253B内に配置され得、その結果、第2のロボットアーム1230Bは、第2のアーム受け台1253Bから垂直方向に下向きに延在する。更に、第2のアーム受け台1253Bは、例えば、図11に示す第2のロボットアーム1230Bの構成及び配向から、図11に示す第1のロボットアーム1230Aの構成及び配向に、第2のロボットアーム1230Bを回転させることができる。
【0045】
図12は、ドッキング構成におけるアームカートの斜視図である。図12に示すように、アームカート1450は、アーム容器1452、基部1454、及びアーム支持体、又はキャリッジ1469を含むことができる。アームカート1450は、本明細書に記載されたアームカートのいずれかと構造及び/又は機能において同一又は類似であり得る。例えば、基部1454は、外科用テーブルから遠隔の第1の場所と、外科用テーブルに隣接する第2の場所との間で、例えば、床などの支持面上で、自由に移動可能であり得る。基部1454は、例えば、3つ又は4つの車輪などのいくつかの車輪1468に連結され得、その結果、アームカート1450は、支持面上で移動可能に支持される。アーム支持体1469は、例えば、図12に示すドッキング位置と、格納又は輸送位置(図示せず)との間で、矢印Q-Qに沿ってアーム容器1452に対して並進することができる。ロボットアーム1430は、アーム支持体1469を介してアームカート1450に解放可能に装着されている。ロボットアーム1430は、アーム連結部材1439(「連結具」とも称される)を含む。アーム支持体1469は、アーム上の支持場所1481(例えば、連結具1439より遠位の中間枢動接合部)でロボットアーム1430に連結可能であり、支持場所1481は、アーム連結部材1439から離間されている。ロボットアーム1430が格納位置(図示せず)にあり、そこにロボットアーム1430が、アーム容器1452内に少なくとも部分的に配置されているとき、アームカート1450は、アーム1430の重心がアーム支持体1469の下方にある状態で、ロボットアーム1430を支持するように構成されている。更に、ロボットアーム1430が格納位置にあるとき、アーム容器1452は、アームカート1450の移動中に、物体との衝突からロボットアーム1430を保護するように構成されている。
【0046】
図12に示すように、ロボットアーム1430は、アーム容器1452に対するアーム支持体1469によって、矢印Q-Qに沿って格納位置からドッキング位置に並進され得る。更に、図12に示すドッキング構成にあるとき、ロボットアーム1430の少なくとも一部分は、アーム支持体1469に対して、矢印A-Aに沿って(図12に示すように)、格納構成からドッキング構成に回転して移動することができる。ロボットアーム1430の回転により、テーブルへの連結のために構成されたアーム連結部材1439の側面を露出することができ、その結果、アーム連結部材1439は、テーブルに連結するように適切に配置される。図12に示すドッキング構成では、アームカート1450は、外科用テーブルに対する位置に移動することができ、その結果、アーム連結部材1439は、外科用テーブルと関連付けられた嵌合連結部材と連結することができる。別の言い方をすれば、格納構成にあるとき、アーム連結部材1439は、アーム容器1452内に配置されている。展開構成にあるとき、アーム連結部材1439は、アーム容器1452の外側に配置されている。図12に示すように、アーム連結部材1439は、ロボットアーム1430の第1の端部に近接し、支持場所1481は、ロボットアーム1430の第1の端部と反対側のロボットアーム1430の第2の端部に近接し、アームカート1450は、ロボットアーム1430がドッキング構成で配置されているときに、アーム連結部材1439が支持場所1481の下方に配置された状態で、ロボットアーム1430を支持するように構成されている。ドッキング構成になり、外科用テーブルの連結部位と適切に整列されると、ロボットアーム1430は、外科用テーブルに移送され得、アームカート1450は、外科用テーブルから離れるように移動され得る。
【0047】
図示されてはいないが、いくつかの実施形態では、アームカート1450は、外科用テーブル上で第2のロボットアームを第2の連結部位に支持及び移送するように構成され得る。そのような実施形態では、アームカート1450は、第2のアーム支持体を含むことができる。第2のロボットアームは、アームカート1450上に装填されて、第2のアーム支持体と係合することができる。上述したように、ロボットアーム1430を外科用テーブルの第1の連結部位に移送した後、アームカート1450は、格納構成にある第2のロボットアームと共に、基部1454を介して、外科用テーブル近くの別の場所に移動され得る。次いで、第2のアーム支持体は、上述されるものと同様に、格納構成から展開構成に第2のロボットアームを回転させることができ、その結果、第2のロボットアームのアーム連結部材は、外科用テーブルと関連付けられた第2の嵌合連結部材と係合するための適切な位置に配置され得る。ドッキング構成になって、外科用テーブルの連結部位と適切に整列されると、第2のロボットアームは、外科用テーブルに移送され得、アームカート1450は、外科用テーブルから離れるように移動され得る。
【0048】
図13A図13Fは、種々の構成におけるアームカート1850の様々な図である。アームカート1850は、本明細書に記載されたアームカートのいずれかと構造及び/又は機能において同一又は類似であり得る。例えば、図13A及び図13Bは、それぞれ、アームカート1850の斜視図及び側面図である。アームカート1850は、アーム容器1852及び基部1854を含むことができる。アーム容器1852は、ロボットアーム1830の輸送中、例えば、保管領域から動作領域への輸送の間に、及び外科手技中に使用するためにアームカート1850から外科用テーブルにロボットアーム1830を移送する間に、ロボットアーム1830の滅菌状態を支持、保護、及び促進するように構成されている。アーム容器1852は、基部1854に連結され、基部の上方のロボットアーム1830に解放可能に連結可能であり得る。基部1854は、外科用テーブルから遠隔の第1の場所と、外科用テーブルに隣接する第2の場所との間で、例えば、床などの支持面上で、自由に移動可能であり得る。例えば、基部1854は、例えば、3つ又は4つの車輪などのいくつかの車輪1868に連結され得、その結果、アームカート1850は、支持面上で移動可能に支持される。ロボットアーム1830は、アーム連結部材1839(「連結具」とも称される)を含む。基部1854及びアーム容器1852は、X軸、Y軸、及び/若しくはZ軸に沿って、かつ/又はそれらを中心として、ロボットアーム1830の移動を可能及び制御することができる。基部1854が外科用テーブルに隣接する第2の場所にあるとき、アーム容器1852は、アーム連結部材1839が外科用テーブルの連結部位と係合可能でない第1の位置と、アーム連結部材1839が外科用テーブルの連結部位と係合可能である第2の位置との間で、ロボットアーム1830の移動を可能にすることができる。
【0049】
図13Cに示すように、この図は、格納構成におけるアームカート1850の側面図であり、アームカート1850は、ロボットアーム1830を支持するための受け台1857(「アーム支持体」とも称される)を含むことができる。更に、アームカート1850は、操作者によって係合するためのハンドル1859、及びアームカート1850のより容易な操縦を含むことができる。受け台1857は、ロボットアーム1830の接合部と解放可能に係合及び/又は支持するように構成され得る。受け台1857は、ロボットアーム1830上の支持場所1881でロボットアーム1830に連結され得、支持場所1861は、ロボットアーム1830の連結部材1839から離間され得る。受け台1857は、Z方向に並進可能であり得、ロボットアーム1830の垂直位置を制御することができる。例えば、図13D図13Fは、三段階の連結動作におけるアームカート1850を示す。図13Dに示すように、受け台1857は、アーム容器1852内で少なくとも部分的にロボットアーム1830を支持し、その結果、ロボットアーム1830は、その結果、ロボットアーム1830は、アーム容器1852によって保護され、必要に応じて、関節運動することができる。格納構成では、連結具1839を除くロボットアーム1830全体は、アーム容器1852内に実質的に配置又は収容され得、アームカート1850によって、保管、保護、及び輸送され得る。アームカート1850が支持面上で移動している間、アーム容器1852は、物体との衝突からロボットアーム1830を保護することができる。
【0050】
図13Eに示すように、受け台1857は、矢印B-Bに沿って垂直方向にロボットアーム1830を直線的に移動させることができ、その結果、アーム連結部材1839は、Z軸に沿って持ち上げられ、矢印C-Cに沿って回転される。いくつかの実施形態では、ロボットアーム1830は、Z軸に沿って移動され得、その結果、アーム連結部材1839は、例えば、本明細書に記載された外科用テーブルのいずれかと構造及び/又は機能において同一又は類似の外科用テーブル(例えば、外科用テーブル100)などの外科用テーブルと関連付けられた連結部材と整列される。いくつかの実施形態では、アーム連結部材1839は、十分高く持ち上げられ得、その結果、アーム連結部材1830は、Z軸に沿って、外科用テーブルと関連付けられた連結部材をオーバーシュートする。Z軸に沿ってオーバーシュートすることによって、アーム連結部材1839は、外科用テーブルの高さと、アームカート1850の高さとの間にずれがある場合でも、依然として、外科用テーブルと係合することができる。例えば、図13Fに示すように、受け台1857がロボットアーム1830を持ち上げた後、アーム連結部材1839が図13Eに示すZ軸位置に存在するように、受け台1857は、矢印D-Dに沿って下向きに移動することができ、その結果、ロボットアーム1830のアーム連結部材1839は、アームカート1850に対して低くなり、矢印E-Eに沿って移動する。そのような位置では、アームカート1850が、X軸及びY軸に対して外科用テーブルの連結部材と整列される場合、アーム連結部材1839は、外科用テーブルに関連付けられた連結部材と係合することができる。いくつかの実施形態では、ロボットアーム1830は、受け台1857が下向きに移動する前に、関節運動することができ、その結果、ロボットアーム1830は、X軸に沿って外科用テーブルにより接近して、外科用テーブルの連結部材と効果的にラッチする。いくつかの実施形態では、アーム連結部材1839が移動し得るZ軸に沿った距離は、例えば、6インチ以上であり得る。
【0051】
アームカート1850は、1つのロボットアーム1830のみを保管、展開、及び/又は移送するものとして説明されているが、いくつかの実施形態では、アームカート1850は、ロボットアーム1830に対して上述と同様の第2のロボットアームを保管、展開、及び/又は移送することができる。例えば、ロボットアーム1830及び第2のロボットアームの両方とも、どちらかのロボットアームを外科用テーブルに移送する前に、アームカート1850上に装填され得る。アームカート1850は、第2のアーム支持体を含むことができ、第2のロボットアームは、装填されて第2のアーム支持体と係合することができる。上述のように、ロボットアーム1830を外科用テーブルの第1の連結部位に移送した後、アームカート1850は、格納構成にある第2のロボットアームと共に、基部1854を介して、外科用テーブルの近くの別の場所に移動され得る。次いで、第2のアーム支持体は、上述されるものと同様に、第2のロボットアームを格納構成から展開構成に移動させ得、その結果、第2のロボットアームのアーム連結部材は、外科用テーブルと関連付けられた第2の嵌合連結部材と係合するための適切な位置に配置され得る。ドッキング構成になって、外科用テーブルの連結部位と適切に整列されると、第2のロボットアームは、外科用テーブルに移送され得、アームカート1850は、外科用テーブルから離れるように移動され得る。
【0052】
図14A図14Cは、連結動作中の3つの構成におけるアームカート2050の側面図を示す。アームカート2050は、本明細書に記載されたアームカートのいずれかと構造及び/又は機能において同一又は類似であり得る。例えば、アームカート2050は、アーム容器2052及び基部2054を含むことができる。アーム容器2052は、例えば、保管領域から動作領域へのロボットアーム2030の輸送の間に、及び外科手技中に使用するためにアームカート2050から外科用テーブルにロボットアーム2030を移送する間に、ロボットアーム2030の滅菌状態を支持、保護、及び促進するように構成されている。アーム容器2052は、基部2054に連結され、基部の上方のロボットアーム2030に解放可能に連結可能であり得る。基部2054は、外科用テーブルから遠隔の第1の場所と、外科用テーブルに隣接する第2の場所との間で、例えば、床などの支持面上で、自由に移動可能であり得る。例えば、基部1854は、例えば、3つ又は4つの車輪などのいくつかの車輪1868に連結され得、その結果、アームカート1850は、支持面上で移動可能に支持される。ロボットアーム2030は、アーム連結部材2039(「連結具」とも称される)を含む。基部2054及びアーム容器2052は、X軸、Y軸、及び/若しくはZ軸に沿って、並びに/又はそれらを中心として、ロボットアーム2030の移動を可能及び/又は制御することができる。基部2054が外科用テーブルに隣接する第2の場所にあるとき、アーム容器2052は、アーム連結部材2039が外科用テーブルの連結部位と係合可能ではない第1の位置と、アーム連結部材2039が外科用テーブルの連結部位と係合可能である第2の位置との間で、ロボットアーム2030の移動を可能にすることができる。
【0053】
図13A図13Fを参照して上述されたアームカート1850とは異なり、アームカート2050は、Z方向に(すなわち、垂直方向に)ロボットアーム2030を並進させるための受け台を含まない。逆に、アームカート2050は、ロボットアーム2030のアーム連結部材2039の位置を制御するように構成されたレバー2058(「アーム支持体」とも称される)を含む。レバー2058は、任意の好適な作動手段によって作動することができる。例えば、レバー2058は、ユーザ作動とすることができる。レバー2058を使用して、アーム連結部材2039を持ち上げ、アーム連結部材2039を下げて、例えば、外科用テーブル(図示せず)と関連付けられた連結部材(例えば、レール)と係合させることができる。レバー2058は、4バーリンク、又はオーバセンタ機構を含み得、その結果、レバー2058は、Z軸に沿って、より高い可撓性のために、大きな円弧を介してアーム連結部材2039を移動させることができる。アームカート2050は、ロボットアーム2030が、レバー2058の下方に配置された重心を有するときに、ロボットアーム2030を第1の格納位置で支持するように構成され得る。同様に、アームカート1850は、ロボットアーム2030がまた、レバー2058の下方に配置された重心を有するときに、ロボットアーム2030を第2の展開位置で支持するように構成され得る。
【0054】
使用中、図14Aに示すように、ロボットアーム2030は、アーム容器2052内に少なくとも部分的に配置され得る。格納構成では、連結具2039を除くロボットアーム2030全体が、アーム容器2052内に実質的に配置又は収容され得、アームカート2050によって保管、保護、及び輸送され得る。アームカート2050を支持面上で移動させる間、アーム容器2052は、ロボットアーム2030を物体との衝突から保護することができる。アームカート2050は、例えば、本明細書に記載された外科用テーブルのいずれか(例えば、外科用テーブル100)と同一又は類似の外科用テーブルなどの外科用テーブルと関連付けられた連結部材と隣接又は当接接触状態に押し込まれ得る。図14Bに示すように、レバー2058が、矢印F-Fに沿うように押し込まれると、レバー2058は、ロボットアーム2030を回転移動させ得、その結果、アーム連結部材2039は、Z軸に沿って外科用テーブルと関連付けられた連結部材を垂直方向にオーバーシュートする。Z軸に沿ってオーバーシュートすることによって、アーム連結部材2039は、外科用テーブルの高さとアームカート2050の高さとの間にずれがある場合にも、依然として、外科用テーブルの連結部材と係合することができる。例えば、図14Cに示すように、レバー2058がロボットアーム2030を持ち上げた後、アーム連結部材2039が、図14Bに示すZ軸位置に存在するように、レバー2058は、アーム連結部材2039を下げることができ、その結果、ロボットアーム2030のアーム連結部材2039は、アームカート2050に対して下げられる。そのような位置では、アームカート1050が、X軸及びY軸に対して外科用テーブルの連結部材と整列された場合、アーム連結部材2039は、外科用テーブルと関連付けられた連結部材と係合することができる。いくつかの実施形態では、ロボットアーム2030は、レバー2058がロボットアーム2030を下げる前に関節運動することができ、その結果、ロボットアーム2030は、X方向に外科用テーブルへより接近して、外科用テーブルの連結部材と効果的にラッチする。いくつかの実施形態では、アーム連結部材2030が移動することができるZ軸に沿った距離は、例えば、6インチ以上とすることができる。
【0055】
アームカート2050は、1つのロボットアーム2030のみを保管、展開、及び/又は移送するものとして説明されているが、いくつかの実施形態では、アームカート2050は、ロボットアーム2030に対して上述と同様に、第2のロボットアームを保管、展開、及び/又は移送することができる。例えば、ロボットアーム2030及び第2のロボットアームの両方とも、どちらかのロボットアームを外科用テーブルに移送する前に、アームカート2050上に装填され得る。アームカート2050は、第2のアーム支持体を含むことができ、第2のロボットアームは装填されて、第2のアーム支持体と係合することができる。上述のように、ロボットアーム2030を外科用テーブルの第1の連結部位に移送した後、アームカート2050は、移動され得、第2のロボットアームは、格納構成の状態で、基部2054を介して、外科用テーブルの近くの別の場所に移動され得る。次いで、第2のアーム支持体は、上述と同様に、第2のロボットアームを格納構成から展開構成に移動させ得、その結果、第2のロボットアームのアーム連結部材は、外科用テーブルと関連付けられた第2の嵌合連結部材と係合するための適切な位置に配置され得る。ドッキング構成になって、外科用テーブルの連結部位と適切に整列されると、第2のロボットアームは、外科用テーブルに移送され得、アームカート2050は、外科用テーブルから離れるように移動され得る。
【0056】
いくつかの実施形態では、アームカートが、ばね装填式カートアームを介して、ロボットアームに連結され得る。例えば、図15Aは、分離構成におけるアームカート2150及びロボットアーム2130の断面正面概略図である。アームカート2150は、本明細書に記載されたアームカートのいずれかと構造及び/又は機能において同一又は類似であり得る。例えば、アームカート2150は、アーム容器(図示せず)及び基部(図示せず)を含むことができる。アームカート2150は、第1のばね装填式連結機構2155A及び第2のばね装填式連結機構2155Bを介して、アーム容器及び/又は基部に連結された第1のカートアーム2156A及び第2のカートアーム2156Bを含むことができる。このため、第1のカートアーム2156A及び第2のカートアーム2156Bは、それぞれ、矢印G-G及びG’-G’に沿ってばね付勢される。第1のカートアーム2156A及び第2のカートアーム2156Bは、それぞれ、第1の係合機構2151A及び第2の係合機構2151Bを含むことができる。
【0057】
ロボットアーム2130は、ロボットアーム2130の装着端部に、又はその近くに配置された目標接合部J12130を含むことができる。目標接合部J12130は、第1のカートアーム2156Aの係合機構2151A、及び第2のカートアーム2156Bの第2の係合機構2151Bとそれぞれ係合するための第1の戻り止め2133A及び第2の戻り止め2133Bを含むことができる。例えば、図15Bは、ロボットアーム2130の概略側面図である。図15Bに示すように、目標接合部J12130は、戻り止め2133Aを含む。戻り止め2133Aは、第1のカートアーム2156Aの係合機構2151Aと係合するように成形及びサイズ調整され得る。いくつかの実施形態では、戻り止め2133A及び2133B、並びに係合機構2151A及び2151Bは、成形及びサイズ調整され得、その結果、戻り止め2133Aの係合機構2151Aとの係合、及び戻り止め2133Bの係合機構2151Bとの係合が行われると、カートアーム2156A及び2156Bは、目標接合部J12130の場所及び回転位置を制御することができる。
【0058】
使用中、図15Aに示すように、アームカート2150及び/又はロボットアーム2130は、互いに接近するように移動され得、その結果、カートアーム2156A及び2156Bは、ロボットアーム2130と係合するように移動され得る。次いで、カートアーム2156A及び2156Bは、それぞれ、ばね装填式連結機構2155A及び2155Bを介して、矢印G-G及びG’-G’に沿って移動され得る。図15Cに示すように、この図は、ロボットアーム2130と連結構成にあるアームカート2150の断面正面図であり、係合機構2151A及び2151Bは、ロボットアーム2130の戻り止め2133A及び2133Bとロックするように係合し得る。ロック係合すると、アームカート2150は、矢印H-Hによって示されているように、カートアーム2156A及び2156Bを介してロボットアーム2130を保管位置又は展開位置へと回転させることができる。いくつかの実施形態では、ロボットアーム2130を保管位置又は展開位置に移動させた後、カートアーム2156A及び2156Bは、ロボットアーム2130から分離し得、他のロボットアームの保管及び/又は展開のために別のロボットアームと係合することができる。カートアーム2156A及び2156Bは、目標接合部J12130と連結するものとして説明されているが、いくつかの実施形態では、カートアーム2156A及び2156Bは、ロボットアーム2130と関連付けられた様々な構造体と係合するように構成され得る。
【0059】
図15A図15Cには示されていないが、ロボットアーム2130は、外科用テーブル上の連結部位に解放可能に連結するように構成されたテーブル連結機構を含むことができる。テーブル連結機構は、第1の解放力を伴う第1のラッチ構成、及び第1の解放力よりも大きい第2の解放力を伴う第2のラッチ構成を有することができる。例えば、いくつかの実施形態では、テーブル連結機構は、そのテーブル連結機構が外科用テーブル上の嵌合連結機構との係合に挿入されたときに、第1のラッチ構成に存在し得るが、アームカート2150が外科用テーブルから離れるように移動するときに、そのテーブル連結機構は、係合から離脱し、ロボットアーム2130を引き出し得る。テーブル連結機構は、追加のラッチ要素がテーブル連結機構をテーブル連結機構にロックする場合、第2のラッチ構成内に存在し得、その結果、アームカート2150が外科用テーブルから離れるように移動する場合、ロボットアーム2130は、外科用テーブルに連結されたままである。更に、いくつかの実施形態では、戻り止め2133A及び2133Bとの係合から係合機構2151A及び2151Bを取り外すのに必要とされる力は、第1の解放力よりも大きく、かつ第2の解放力よりも小さくすることができる。このため、テーブル連結機構が第1のラッチ構成にある場合、ロボットアーム2130は、アームカート2150が外科用テーブルから離れるように引っ張られた場合であっても、アームカート2150から分離されないであろう。しかしながら、テーブル連結機構が第2のラッチ構成にある場合、ロボットアーム2130は、アームカート2150から分離され、アームカート2150が外科用テーブルから離れるように移動した際、外科用テーブルに連結されたままである。
【0060】
図16は、アーム容器に回転可能に連結され、ロボットアームに解放可能にロックするように構成された連結機構の概略図である。図16は、ロボットアーム1730、及びアーム容器1752と回転可能に連結された連結機構1761の概略図である。図16に示すように、連結機構1761は、枢動接合部1763を介してアーム容器1752に回転可能に連結されている。アーム容器1752は、本明細書に記載されたアーム容器のいずれかと構造及び/又は機能において同一又類似であり得る。連結機構1761は、係合機構1755を含み、矢印I-Iに沿って回転するように構成されている。ロボットアーム1730は、目標接合部J11730及び連結機構1731を含む。アーム連結部材1739は、連結機構1731に取り付けられている。アーム連結部材1739は、ロボットアーム1730を外科用テーブル(図示せず)に取り付けるように構成され得る。ロボットアーム1730の連結機構1731は、係合機構1733を含むことができる。係合機構1733は、アーム容器1752の連結機構1761の係合機構1755と係合するように、成形及びサイズ調整され得る。
【0061】
使用中、アーム容器1752に連結された連結機構1761は、係合機構1755及び係合機構1733を介して、ロボットアーム1730の連結機構1731とロックするように係合され得る。連結機構1761及び連結機構1731がロック係合されたとき、連結機構1761は、矢印I-Iに沿うように回転され得、その結果、ロボットアーム1730も回転する。このため、アーム容器1752は、保管及び/又は展開のためのロボットアームの場所及び回転位置を制御することができる。いくつかの実施形態では、連結機構1761及び連結機構1731のラッチ及び回転は、例えば、レバー又はボタンを介してユーザによって制御され得る。
【0062】
図17は、ロボットアーム2230と係合されているアームカート2250の概略図である。アームカート2250は、本明細書に記載されたアームカートのいずれかと構造及び/又は機能において同一又は類似であり得る。例えば、アームカート2250は、アーム支持体2269及び基部2254を含むことができる。基部2254は、外科用テーブルから遠隔の第1の場所と、外科用テーブルに隣接する第2の場所との間で、例えば、床などの支持面上で、自由に移動可能であり得る。例えば、基部2254は、例えば、3つ又は4つの車輪などのいくつかの車輪2268に連結され得、その結果、アームカート2250は、支持面上で移動可能に支持される。ドッキングアセンブリ2265は、受け台2261を介して、アーム支持体2269に連結され得る。受け台2261は、アーム支持体2269に対して回転することができ、その結果、ドッキングアセンブリ2265は、矢印J-Jに沿って回転する。受け台2261の回転は、ばね、衝撃、圧力シリンダ、及び/又はモータなどの機械的手段によって支援され得る。ドッキングアセンブリ2265は、ドッキングピン2267を含むことができる。ドッキングピン2267は、ばね2262及び2つ以上のボール2264を含むことができる。
【0063】
ロボットアーム2230は、本明細書に記載されたロボットアームのいずれかと構造及び/又は機能において同一又は類似であり得る。例えば、ロボットアーム2230は、目標接合部J12230及びアーム連結部材2239(「連結具」とも称される)を含むことができる。アーム連結部材2239は、ドッキングピン2267と係合するように構成された係合機構2233を含むことができる。係合機構2233は、例えば、ドッキングピン2267のボール2264と相補的な形状を有する戻り止めを伴う円筒状空間として、成形され得る。
【0064】
使用中、ロボットアーム2230は、ドッキングアセンブリ2265を介してアームカート2250に連結され得る。図17に示すように、ドッキングアセンブリ2265のドッキングピン2267は、ばね2263がボール2264を外向きに押し込んで、戻り止め2233と解放可能に係合するまで、アーム連結部材2239の係合機構2233内に挿入され得、その結果、ロボットアーム2230及びアームカート2250は、連結構成の状態となる。連結構成にあるとき、ロボットアーム2230は、矢印J-Jに沿って受け台2261を介して、保管位置と展開位置との間で回転され得る。保管位置にあるとき、アームカート2250は、外科用テーブルから遠隔の第1の場所から、外科用テーブルに隣接する第2の場所に移動され得る。次いで、ロボットアーム2230は、矢印J-Jに沿って受け台2261を介して回転され得、その結果、アーム連結部材2239は、外科用テーブルの連結部位と係合可能である。次いで、ロボットアーム2230は、アーム連結部材2239を介して外科用テーブルと係合され得る。アームカート2250からロボットアーム2230を解放するために、ボール2264を係合機構2233の戻り止め内に保持するばね2262の力を押さえつけ、係合機構2233からドッキングピン2267を引き抜くのに十分な引張力が、ドッキングピン2267に加えられ得る。次いで、アームカート2250は、ロボットアーム2230及び外科用テーブルから離れるように移動され得る。
【0065】
いくつかの実施形態では、ロボットアームは、アームカート上のレールから吊り下げら得、その結果、アームカートは、ロボットアームの重量を支持し、ロボットアームの装着端部は、ユーザによって手動で操作され得、例えば、ユーザがロボットアームの全重量を支持することを必要とせず、外科用テーブルと係合することができる。例えば、図18は、アームカート2350の概略斜視図である。アームカート2350は、アーム容器2352及び基部2354を含むことができる。基部2354は、外科用テーブルから遠隔の第1の場所と、外科用テーブルに隣接する第2の場所との間で、例えば、床などの支持面上で、自由に移動可能であり得る。例えば、基部2354は、例えば、3つ又は4つの車輪などのいくつかの車輪に連結され得(図示せず)、その結果、アームカート2350は、支持面上で移動可能に支持される。
【0066】
アームカート2350は、アーム支持体2369を含むことができる。アーム支持体2369は、基部2354に連結され得、基部2354の上方にロボットアームを支持するように、かつ基部2354が、外科用テーブルに隣接する第2の場所に位置決めされているとき、ロボットアームの連結具が外科用テーブルの連結部位に係合可能でない第1の位置と、連結具が連結部位に係合可能である第2の位置との間で、アームの移動を可能にするように、ロボットアーム(図示せず)に解放可能に連結可能であり得る。アームカート2350は、第1の位置及び第2の位置の両方でロボットアームを支持するように構成されており、ロボットアームの重心は、アームが第1の位置及び第2の位置の両方にあるときに、アーム支持体2369の下方に配置される。
【0067】
より具体的には、アーム支持体2369は、細長いロボットアームレール2372を含むことができる。ロボットアームが、ロボットアームの装着端部又は連結具から離間されたロボットアームの支持場所において、ロボットアームレール2372から吊り下げられ得る。ロボットアームは、ロボットアームレール2372に沿ってスライドされ得、その結果、ロボットアームの装着端部又は連結具は、ロボットアームの支持場所の下方に吊り下げることができ、ユーザは、外科用テーブルに対してロボットアームの装着端部又は連結具を操作することができる。更に、いくつかの実施形態では、ロボットアームレール2372は、傾斜路2374を介して、上部ロボットアームレール2376に連結される。このため、ロボットアームは、ロボットアームレール2372から傾斜路2374まで、上部ロボットアームレールに沿ってスライドされ得、その結果、ロボットアームは、Z軸に沿ってより高い場所に位置決めされ、例えば、外科用テーブルとより容易に連結され得る。
【0068】
アーム容器2352は、ロボットアームがロボットアームレール2372から吊り下げられるときに、ロボットアームを保護するための1つ以上の防壁2378を含むことができる。いくつかの実施形態では、アームが第1の位置に配置されて、支持面上でアームカート2352を移動させる間に、物体との衝突からロボットアームを保護する場合、アームカート2350は、アーム容器2352内で少なくとも部分的にロボットアームを支持するように構成され得る。いくつかの実施形態では、アームカート2350は、アームが第1の位置に配置されているときに、アーム容器2352内で連結具を除くロボットアーム全体を支持するように構成され得る。いくつかの実施形態では、アームカート2350は、アームを支持するように構成され得、その結果、連結具は、アームが第1の位置に配置されているときに、アーム容器2352内に配置され、その結果、連結具は、アームが第2の位置に配置されているときに、アーム容器2352の外側に配置される。アーム容器2352は、また、1つ以上のアームカート側面レール2371も含み得、ロボットアームレール2372から吊り下げられた任意のロボットアームを更に保護し、ユーザが側面レール2371を介してアームカート2350を押す又は引くことを可能にする。
【0069】
使用中、ロボットアームは、アーム支持体2369から吊り下げられ得、アームカート2352は、外科用テーブルから遠隔の第1の場所から、外科用テーブルに隣接する第2の場所に移動され得る。次いで、ロボットアームは、アーム支持体2369に沿ってスライドされ得、その結果、ロボットアームの連結具は、外科用テーブルの連結部位により近くなる。次いで、ユーザは、ロボットアームの連結具を操作することができ(例えば、手動で)、その結果、連結具は、外科用テーブルの連結部位と解放可能に連結される。係合すると、ロボットアームの重量は、外科用テーブルによって支持され得、ロボットアームは、アーム支持体2369から係合解除され得る。次いで、アームカート2352は、外科用テーブル及びロボットアームから離れるように移動され得る。
【0070】
アームカート2350は、1つのロボットアーム2330のみを保管及び移送するものとして説明されているが、いくつかの実施形態では、アームカート2350は、上述と同様に、第2のロボットアームを保管及び移送することができる。例えば、上述したロボットアーム及び第2のロボットアームの両方とも、外科用テーブルにいずれかのロボットアームを移送する前に、アーム支持体2369上に装填され得る。上述したように、ロボットアームのうちの1つを外科用テーブルの連結部位に移送した後、アームカート2350は、移動され得、第2のロボットアームは、格納構成の状態で、基部2354を介して、外科用テーブル近くの別の場所に移動され得る。第2のロボットアームは、上述と同様に、外科用テーブルと係合するように位置決めされ得る。外科用テーブルの第2の連結部位と適切に整列されると、第2のロボットアームは、外科用テーブルに移送され得、アームカート2350は、外科用テーブルから離れるように移動され得る。
【0071】
図19Aは、アームカート2450及びロボットアーム2430の側面概略図である。アームカート2450は、本明細書に記載されたアームカートのいずれかと構造及び/又は機能において同一又は類似であり得る。例えば、アームカート2450は、アーム容器2452及び基部2454を含む。アーム容器2452は、基部2454に連結され、その基部から上向きに延在し得る。基部2454は、外科用テーブルから遠隔の第1の場所と、外科用テーブルに隣接する第2の場所との間で、例えば、床などの支持面上で、自由に移動可能であり得る。アームカート2450は、また、第1のアーム受け台2453A(「第1のアーム支持体」とも称される)、及び第2のアーム受け台2453B(「第2のアーム支持体」とも称される)も含むことができる。第2のアーム受け台2453Bは、後方停止部2477を含むことができる。
【0072】
ロボットアーム2430は、本明細書に記載されたロボットアームのいずれかと構造及び/又は機能において同一又は類似であり得る。例えば、ロボットアーム2430は、アーム連結部材2439(「連結具」とも称される)を含むことができる。アームカート2450は、ロボットアーム2430を支持するように構成され、その結果、ロボットアーム2430の重心CG2430は、ロボットアーム2430が第1の位置に配置されたときに、第1のアーム受け台2453Aの下方に配置される。図19Aに示すように、第1のアーム受け台2453A及び第2のアーム受け台2453Bは、ロボットアーム2430の重心CG2430の反対側に位置決めされ得、その結果、ロボットアーム2430を支持するのに必要となる曲げモーメントは、最小化される。ロボットアーム2430は、重力によって、第1のアーム受け台2453A及び第2のアーム受け台2453B上の位置に保持され得る。このため、第1のアーム受け台2453A及び第2のアーム受け台2453Bは、基部2454に対して固定され得、ロボットアーム2430をアーム容器2452上に維持するためのラッチは、必要ではない。いくつかの実施形態では、アーム連結部材2439を除くロボットアーム2430全体は、実質的にアーム容器2452内に配置され得、支持面上でアームカート2450を移動させる間、アーム容器2452によって物体との衝突から保護され得る。
【0073】
使用中、図19Bに示すように、アーム連結部材2439が、例えば、外科用テーブルに連結された後、ロボットアーム2430は、矢印K-Kに沿って上方に、かつ第2のアーム受け台2453Bから外側に枢動することができる。いくつかの実施形態では、電力は、連結具2439を介して、外科用テーブルからロボットアーム2430に供給され得る。外科用アーム2430は、接合部J12430などの少なくとも1つの接合部を含むことができ、その接合部は、ロボットアーム2430の第1の部分(例えば、連結具2439を含む部分)をロボットアーム2430の第2の部分から分離する。接合部J12430は、テーブルにより供給される電力を使用して、ロボットアーム2430の第1の部分をアームの第2の部分に対して移動することを可能にすることができる。例えば、ロボットアーム2430の連結具2439を外科用テーブルと関連付けられた連結具に連結した後に、ロボットアームの第2の部分は、接合部J12430の辺りに移動され得、その結果、ロボットアーム2430の第2の部分は、第2のアーム支持体2453Bから離れるように移動される。いくつかの実施形態では、外科用テーブルからロボットアーム2430に供給される電力は、ロボットアーム2430の2つ以上の部分を、ロボットアーム2430のうちの2つ以上の接合部に対して、アームカート2450から離れるように回転させることができる。図19Cに示すように、ロボットアーム2430がアームカート2450の移動を妨げないように、ロボットアーム2430が十分高いところで枢動したときは、アームカート2450は、矢印L-Lに沿うように、ロボットアーム2430から離れるように移動され得る。
【0074】
いくつかの実施形態では、アームカート上の無線ハンドコントロールを使用して、外科用テーブルへの移送のためにロボットアームの移動を作動させることができる。例えば、図20Aは、第1の構成の外科用テーブル2500、アームカート2550、及びロボットアーム2530の概略図である。外科用テーブル2500は、本明細書に記載された外科用テーブルのいずれか(例えば、外科用テーブル100)と同一又は類似であり得る。例えば、外科用テーブル2500は、テーブルトップ2520、支持体2522、及び基部2524を含む。患者(図示せず)は、テーブルトップ2520上に配置され得る。外科用テーブル2500は、テーブル連結部材2544を含むことができる。
【0075】
アームカート2550は、本明細書に記載されたアームカートのいずれかと構造及び/又は機能において同一又は類似であり得る。例えば、アームカート2550は、アーム容器2552、アーム受け台2453(「アーム支持体」とも称される)、及び基部2554を含むことができる。アーム容器2552は、また、無線ハンドコントロール2573を含むハンドル2559をも含むことができる。無線ハンドコントロール2573は、例えば、赤外線通信要素などの任意の好適な無線通信構成要素を含むことができる。
【0076】
ロボットアーム2530は、本明細書に記載されたロボットアームのいずれかと構造及び/又は機能において同一又は類似であり得る。例えば、ロボットアーム2530は、連結部材1039及び目標接合部J12530を含むことができる。ロボットアーム2530の連結部材2539は、テーブル2500の連結部材2544と解放可能に係合するように構成され得る。更に、連結部材2539及び連結部材2544は、任意の好適な相補的で解放可能な連結手段を含むことができる。
【0077】
使用中、ロボットアーム2530は、図20Aの構成に示すように、アーム容器2552内で折り畳まれた保管位置に維持され得る。アームカート2550は、移動され得、その結果、アームカート2550は、外科用テーブル2500に隣接し、連結部材2539は、連結部材2544と係合される。次いで、図20Bに示すように、ユーザは、無線ハンドコントロール2573を使用して、ロボットアーム2530と通信し、折り畳まれた保管位置から展開位置へ矢印M-Mに沿ってロボットアーム2530の移動を開始することができる。いくつかの実施形態では、ロボットアーム2530の移動は、連結部材2539を介して外科用テーブル2500からロボットアーム2530に供給される電力によって、駆動され得、ロボットアーム2530の1つ以上の部分を、ロボットアーム2530の少なくとも1つの他の部分に対して、ロボットアーム2530の1つ以上の接合部を中心として回転させる。ロボットアーム2530が展開構成へと(そして、アームカート2530の移動の邪魔にならずに)移動した後、アームカート2530は、図20Cの矢印N-Nによって示されているように、外科用テーブル2500及びロボットアーム2530から離れるように引き出され得る。
【0078】
更に、各実施形態で必ずしも説明されていないが、本明細書に記載された実施形態のいずれかが。
【0079】
3つ以上のリンク部材、又は1つのリンク部材のみを有するアダプタを含むことができる。本明細書に記載のロボット外科用システムの様々な実施形態は、患者が配置され得るテーブルトップと、アダプタと、1つ以上のリンク部材と、を含むことができる。上述したように、いくつかの実施形態では、ロボットアームは、アダプタ(例えば、アダプタ/ロボットアームアセンブリ)に組み込まれ得、外科用テーブルに連結され得るか、又は外科用テーブルに連結可能であり得る。アダプタ及びロボットアーム(又はアダプタ/ロボットアームアセンブリの場合)は、テーブルトップに対して及び/又はその上に配置された患者に対して所望の場所に、X軸、Y軸、及び/若しくはZ軸を中心とする、並びに/又はそれらに沿う、アダプタ及び/又はアームの移動を可能にするための1つ以上のリンク又はリンク部材を含むことができる。
【0080】
様々な実施形態が上記に記載されたが、それらは単なる実施例として提示されており、限定するものではないということを理解されたい。上記の方法は、特定の順序で発生する特定の事象を示しているが、特定の事象の順序は修正されてもよい。更に、特定の事象は、それが可能であるとき、並列処理で同時に行われてもよく、並びに上記のように順次行われてもよい。
【0081】
上記の概略図及び/又は実施形態は、特定の配向又は位置で配設された特定の構成要素を示しているが、構成要素の配設は修正されてもよい。実施形態が具体的に図示及び記載されているが、形態及び詳細において様々な変更がなされ得ることが理解されるであろう。本明細書に記載の装置及び/又は方法のいずれの部分も、相互に排他的な組み合わせを除いて、任意の組み合わせで組み合わされ得る。本明細書に記載された実施形態は、記載された異なる実施形態の機能、構成要素、及び/又は特徴の様々な組み合わせ及び/又は部分的組み合わせを含むことができる。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図9
図10A
図10B
図11
図12
図13A
図13B
図13C
図13D
図13E
図13F
図14A
図14B
図14C
図15A
図15B
図15C
図16
図17
図18
図19A
図19B
図19C
図20A
図20B
図20C
図21A
図21B
図22
図23