(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-14
(45)【発行日】2023-07-25
(54)【発明の名称】ビーム動作のための擬似コロケーション(QCL)想定を決定する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/23 20230101AFI20230718BHJP
H04W 72/1273 20230101ALI20230718BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20230718BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20230718BHJP
【FI】
H04W72/23
H04W72/1273
H04W72/0453
H04W16/28
(21)【出願番号】P 2021523200
(86)(22)【出願日】2019-10-22
(86)【国際出願番号】 CN2019112403
(87)【国際公開番号】W WO2020088295
(87)【国際公開日】2020-05-07
【審査請求日】2021-04-27
(32)【優先日】2018-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】522292220
【氏名又は名称】ハンニバル アイピー エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】チェン,チエンチュン
(72)【発明者】
【氏名】ツァイ,ツンファ
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ユシン
(72)【発明者】
【氏名】リン,ワンチェン
【審査官】石原 由晴
(56)【参考文献】
【文献】Intel Corporation,Remaining Issues on Beam Management[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #94b R1-1810751,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94b/Docs/R1-1810751.zip>,2018年09月29日
【文献】Ericsson,Feature lead summary for beam management - Thursday[online],3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #94 Tdoc R1-1809864,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1809864.zip>,2018年08月23日
【文献】LG Electronics,Remaining issues on downlink control channel[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #94 R1-1808490,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1808490.zip>,2018年08月11日
【文献】ZTE,Maintenance for Reference signals and QCL[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #94 R1-1808197,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1808197.zip>,2018年08月11日
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,Feature lead summary on QCL[online],3GPP TSG RAN WG1#94 R1-1809758,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1809758.zip>,2018年08月22日
【文献】ZTE,Maintenance for beam management[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #94 R1-1808196,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1808196.zip>,2018年08月11日
【文献】vivo,On the search space of cross carrier scheduling[online],3GPP TSG-RAN WG2 Meeting #103bis R2-1814188,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_103bis/Docs/R2-1814188.zip>,2018年09月28日
【文献】vivo,Maintenance for beam management[online],3GPP TSG RAN WG1 #94b R1-1810366,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94b/Docs/R1-1810366.zip>,2018年09月29日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE:user equipment)であって、
コンピュータ実行可能命令が実装された一つ以上の非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体と、
前記一つ以上の非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体に結合された少なくとも一つのプロセッサと、を備え、
前記少なくとも一つのプロセッサは、
時間スロットにおけるサービングセルのアクティブBWP内において、前記UEのために構成された複数の制御リソースセット(CORESET:Control Resource Sets)の内の少なくとも一つをモニターし、
前記複数のCORESETのうちの前記一つ以上のモニターされたCORESET
のうちの第1のCORESETの第1の擬似コロケーション(QCL:Quasi Co-Location)想定を適用することによって、非周期的チャンネルステータス情報-参照信号(CSI-RS:Channel Status Information-Reference Signal)を受信するように、前記コンピュータ実行可能命令を実行するように構成され、
前記第1のCORESETは、
前記複数のCORESETのうちの前記一つ以上のモニターされたCORESET
のうちの最小のCORESET識別子(ID)を用いて構成されてモニターされたサーチスペースに関連付けられて
おり、
前記第1のCORESETから、前記非周期的CSI-RSをスケジュールするダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)を取得するように、前記コンピュータ実行可能命令を更に実行するように構成され、
前記DCIを搬送する物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)の最後のシンボルの終端と前記非周期的CSI-RSを搬送するリソースの最初のシンボルの起点の間にあるスケジューリングオフセットが閾値未満である、
UE。
【請求項2】
前記第1のCORESETは、時間領域における少なくとも一つのシンボルにおいて、前記複数のCORESETのうちの第2のCORESETと重複し、前記第2のCORESETは、前記複数のCORESETのうちのモニターされないCORESETであり、前記モニターされないCORESETは、前記UEに構成されるモニターされないサーチスペースに関連付けられている、請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記第1のCORESETに関連付けられた前記モニターされたサーチスペースは、第1のサーチスペースIDを用いて構成され、前記第2のCORESETに関連付けられた前記モニターされないサーチスペースは、第2のサーチスペースIDを用いて構成され、前記第1のサーチスペースIDは、前記第2のサーチスペースIDよりも小さい、請求項
2に記載のUE。
【請求項4】
前記第2のCORESETは、非アクティブ化されたバンド幅部分(BWP)、及び、非アクティブ化されたセカンダリーセル(SCell)のうちの一方において構成される、請求項
2に記載のUE。
【請求項5】
前記第2のCORESETは、前記時間領域における少なくとも一つのシンボルにおいて、
前記複数のCORESETのうちの前記一つ以上のモニターされたCORESETの
うちの第3のCORESETと更に重複する、請求項
2に記載のUE。
【請求項6】
前記複数のCORESET及び前記非周期的CSI-RSを搬送するリソースは、前記時間スロット及び前記サービングセルの前記アクティブBWPにおいて提供される、請求項1に記載のUE。
【請求項7】
前記少なくとも一つのプロセッサは、
前記第1のCORESETから、物理ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)をスケジュールするDCIを取得し、
前記DCIを搬送するPDCCHの最後のシンボルの終端と前記PDSCHの最初のシンボルの起点の間にあるスケジューリングオフセットが閾値未満のとき、第2のCORESETの第2のQCL想定を適用することによって、前記PDSCHを受信するように、前記コンピュータ実行可能命令を実行するように更に構成され、
前記第2のCORESETは、時間領域における少なくとも一つのシンボルにおいて、前記PDSCHと重複する、
請求項1に記載のUE。
【請求項8】
前記第2のCORESETは、前記複数のCORESETのうちモニターされないCORESETであり、前記モニターされないCORESETは、前記UEに構成されたモニターされないサーチスペースに関連付けられている、
請求項
7に記載のUE。
【請求項9】
無線通信の方法であって、
ユーザ機器(UE)が、時間スロットにおけるサービングセルのアクティブBWP内において、前記UEに構成された複数の制御リソースセット(CORESET)の内の少なくとも一つをモニターする工程と、
前記UEが、
前記複数のCORESETのうちの前記一つ以上のモニターされたCORESETの
うちの第1のCORESETの第1の擬似コロケーション(QCL)想定を適用することによって、非周期的チャンネルステータス情報-参照信号(CSI-RS)を受信する工程と、を含み、
前記第1のCORESETは、
前記複数のCORESETのうちの前記一つ以上のモニターされたCORESE
Tのうちの最小のCORESET識別子(ID)を用いて構成されてモニターされたサーチスペースに関連付けられて
おり、
前記UEが、前記第1のCORESETから、前記非周期的CSI-RSをスケジュールするダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)を取得する工程を更に含み、
前記DCIを搬送する物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)の最後のシンボルの終端と前記非周期的CSI-RSを搬送するリソースの最初のシンボルの起点の間にあるスケジューリングオフセットは、閾値未満である、
方法。
【請求項10】
前記第1のCORESETは、時間領域における少なくとも一つのシンボルにおいて、前記複数のCORESETのうちの第2のCORESETと重複し、前記第2のCORESETは、前記複数のCORESETのうちのモニターされないCORESETであり、前記モニターされないCORESETは、前記UEに構成されたモニターされないサーチスペースに関連付けられている、請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のCORESETに関連付けられた前記モニターされたサーチスペースは、第1のサーチスペースIDを用いて構成され、前記第2のCORESETに関連付けられた前記モニターされないサーチスペースは、第2のサーチスペースIDを用いて構成され、前記第1のサーチスペースIDは、前記第2のサーチスペースIDよりも小さい、請求項1
0に記載の方法。
【請求項12】
前記第2のCORESETは、非アクティブ化されたバンド幅部分(BWP)、及び、非アクティブ化されたセカンダリーセル(SCell)のうちの一方において構成される、請求項1
0に記載の方法。
【請求項13】
前記第2のCORESETは、前記時間領域における少なくとも一つのシンボルにおいて、
前記複数のCORESETのうちの前記一つ以上のモニターされたCORESETの
うちの第3のCORESETと更に重複する、請求項1
0に記載の方法。
【請求項14】
前記複数のCORESET及び前記非周期的CSI-RSを搬送するリソースは、前記時間スロット及び前記サービングセルの前記アクティブBWPにおいて提供される、請求項
9に記載の方法。
【請求項15】
前記UEが、前記第1のCORESETから、物理ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)をスケジュールするDCIを取得する工程と、
前記DCIを搬送するPDCCHの最後のシンボルの終端と前記PDSCHの最初のシンボルの起点の間にあるスケジューリングオフセットが閾値未満のとき、前記UEが、第2のCORESETの第2のQCL想定を適用することによって、前記PDSCHを受信する工程と、を含み、
前記第2のCORESETは、時間領域における少なくとも一つのシンボルにおいて、前記PDSCHと重複する、
請求項
9に記載の方法。
【請求項16】
前記第2のCORESETは、前記複数のCORESETのうちモニターされないCORESETであり、前記モニターされないCORESETは、前記UEに構成されたモニターされないサーチスペースに関連付けられている、請求項1
5に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、代理人整理番号US75368(以下、「US75368出願」と称する)を有する、「Method and Apparatus for Spatial QCL assumptions with Overlapped CORESETs」と題する、2018年11月1日に出願された米国特許仮出願第62/754,165号の利益および優先権を主張する。US75368出願の開示は、参照により本出願に完全に組み込まれる。
【0002】
〔分野〕
本開示は一般に、無線通信に関し、より詳細には、ビーム動作のための擬似コロケーション(QCL)想定を決定する方法及び装置に関する。
【0003】
〔背景〕
次世代(例えば、5世代(5G)新無線(NR))無線通信システムは、指向性通信を提供するためにビームフォーミング技術を利用することができる。例えばユーザ機器(UE)は、チャンネル又はリソースを送信又は受信するためにそのビーム(複数可)を切り替えるためにビーム動作を実行することができる。UEが適用する各ビームは、対応するQCL想定によって決定される空間領域フィルタとみなすことができる。
【0004】
しかしながら、次世代無線通信システムの現在の仕様は、UEが複数の制御リソースセット(CORESET)を用いて構成されるとき、不都合なビーム切り替えをUEに実行させる可能性がある。その上、次世代無線通信システムは、柔軟なリソース割り当て方式を利用することができるが、UEは、次世代無線通信システムの現在の仕様の曖昧さのために、どのQCL想定を使用するかを決定することができない可能性が高い。
【0005】
したがって、当技術分野では、複数のCORESETがUEに構成されるとき、ビーム動作のためのQCL想定を決定する方法および装置が必要とされている。
【0006】
〔概要〕
本開示は、QCL想定を決定するための方法および装置を対象とする。
【0007】
本開示の一態様によれば、UEが提供される。UEは、コンピュータ実行可能命令が実装された一つ以上の非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体、及び一つ以上の非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体に結合された少なくとも一つのプロセッサを含む。少なくとも一つのプロセッサは、時間スロットにおけるサービングセルのアクティブBWP内のUEのために構成された複数のCORESETの内の少なくとも一つをモニターし、一つ以上のモニターされたCORESETの集合における第1のCORESETの第1のQCL想定を適用することによって、非周期的チャンネルステータス情報-参照信号(CSI-RS:Channel Status Information-Reference Signal)を受信するように、コンピュータ実行可能命令を実行するように構成される。第1のCORESETは、サーチスペースに関連付けられていてもよい。当該サーチスペースは、一つ以上のモニターされるCORESETの集合のうちの最小のCORESET識別子(ID)を用いて構成されてモニターされるサーチスペースである。
【0008】
本開示の別の態様によれば、UEが提供される。UEは、コンピュータ実行可能命令が実装された一つ以上の非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体、及び少なくとも一つ以上の非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体に結合された少なくとも一つのプロセッサを含む。少なくとも一つのプロセッサは、時間スロットにおけるサービングセルのアクティブBWP内にあるUEのために構成された複数のCORESETの内の少なくとも一つをモニターし、物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)から、物理ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)をスケジュールするダウンリンク制御情報(DCI)を受信し、及びDCIを搬送するPDCCHの最後のシンボルとPDSCHの最初のシンボルの間にあるスケジューリングオフセットが閾値未満のとき、PDCCHを受信するためにQCL想定を適用することによって、PDSCHを受信するように、コンピュータ実行可能命令を実行するように構成される。PDCCHは、一つ以上のモニターされたCORESETの集合における一つのCORESET内で送信されてもよい。一つ以上のモニターされるCORESETの集合における一つのCORESETは、サーチスペースに関連づけられていてもよい。当該サーチスペースは、一つ以上のモニターされるCORESETの集合のうちの最小のCORESET識別子(ID)を用いて構成されモニターされるサーチスペースである。
【0009】
本開示の別の態様によれば、無線通信の方法が提供される。本方法は、UEによって、
時間スロットにおけるサービングセルのアクティブBWP内において、UEに構成された複数のCORESETの内の少なくとも一つをモニターする工程と、UEが、一つ以上のモニターされたCORESETの集合における第1のCORESETの第1のQCL想定を適用することによって、CSI-RSを受信する工程と、を含む。第1のCORESETは、サーチスペースに関連づけられていてもよい。当該サーチスペースは、一つ以上のモニターされるCORESETの集合のうちの最小のCORESET IDを用いて構成されモニターされるサーチスペースである。
【0010】
〔図面の簡単な説明〕
例示的な開示の態様は、添付の図面と共に読まれるとき、以下の詳細な説明から最も良く理解される。様々な特徴は、一定の縮尺で描かれておらず、様々な特徴の寸法は、議論を明確にするために任意に増減されてもよい。
【0011】
図1は、本開示の一例としての実装形態による、UEのために構成された複数のCORESETを示す概略図である。
【0012】
図2は、本開示の一例としての実装形態による、UEのために構成された複数のCORESETを示す概略図である。
【0013】
図3は、本開示の一例としての実装形態による、UEのために構成された複数のCORESETを示す概略図である。
【0014】
図4は、本開示の一例としての実装形態による、UEのために構成された複数のCORESETを示す概略図である。
【0015】
図5は、本開示の一例としての実装形態による、時間領域におけるCORESETと重複するPDSCHを示す概略図である。
【0016】
図6は、本開示の一例としての実装形態による、非周期的CSI-RS、PDSCH、及びCORESETが時間領域において重複されることを示す概略図である。
【0017】
図7は、本開示の一例としての実装形態による、UEのために構成された複数のCORESETを示す概略図である。
【0018】
図8は、本開示の一例としての実装形態による、UEのために構成された複数のCORESETを示す概略図である。
【0019】
図9は、本開示の一例としての実装形態による、無線通信システムにおけるQCL想定を決定する方法のフローチャートである。
【0020】
図10は、本開示の様々な態様による、無線通信のためのノードを示すブロック図である。
【0021】
〔詳細な説明〕
以下の説明は、本開示における一例としての実装形態に関連する特定の情報を含む。本開示における図面及びそれらの添付の詳細な説明は、単に例としての実装形態を対象としている。しかし、本開示は、これらの例としての実装形態のみに限定されるものではない。本開示の他の変形例及び実装形態は、当業者には想起されるであろう。特に断らない限り、複数の図中の同様の又は対応する要素は、同様の又は対応する参照番号によって示され得る。更に、本開示における図面及び図示は、ほとんどの場合、一定の縮尺ではなく、実際の相対的な寸法に対応することを意図していない。
【0022】
一貫性及び理解を容易にするために、同様の特徴は、例としての図において同じ数字によって識別され得る(ただし、いくつかの例において、図示されていない)。しかしながら、異なる実装形態における特徴は、他の点で異なっていてもよく、従って、図面に示されるものに狭く限定されるものではない。
【0023】
本説明は、「一つの実装形態において」又は「いくつかの実装形態において」という語句を使用し、それぞれが同じ又は異なる実装形態の一つ以上を指してもよい。「結合された」というタームは、直接的又は間接的に介在する構成要素を介して接続されたものとして定義され、必ずしも物理的接続に限定されるものではない。「備える(comprising)」というタームは、「必ずしも限定されるものではないが、含む」を意味する。それは、そのように説明された組み合わせ、グループ、シリーズ、及び等価物におけるオープンエンドの包含又はメンバーシップを特に示す。「A、B、及びCの内の少なくとも一つ」又は「A、B、及びCの内の少なくとも一つ」という表現は、「Aのみ、又はBのみ、又はCのみ、又はA、B及びCに任意の組み合わせ」を意味する。
【0024】
更に、説明及び非限定の目的のために、機能エンティティ、技法、プロトコル、規格などの具体的な詳細が、説明される技術の理解を実現するために記載される。他の例において、不必要な詳細で説明を不明瞭にしないように、周知の方法、技術、システム、アーキテクチャなどの詳細な説明は、省略される。
【0025】
当業者は、本開示に記載されている任意のネットワーク機能(複数可)又はアルゴリズム(複数可)が、ハードウェア、ソフトウェア、又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実装されてもよいことを直ちに理解するだろう。説明される機能は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせであり得るモジュールに対応し得る。ソフトウェアの実装形態は、メモリ又は他の種類の記憶装置などのコンピュータ読み取り可能媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令を備えてもよい。例えば、通信処理能力を有する一つ以上のマイクロプロセッサ又は汎用コンピュータを、対応する実行可能命令を用いてプログラムし、記述されたネットワーク機能(複数種類可)又はアルゴリズム(複数種類可)を実行することができる。マイクロプロセッサ又は汎用コンピュータは、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックアレイ、及び/又は一つ以上のデジタル信号プロセッサ(DSP)を使用して形成することができる。本明細書に記載されている例としての実装形態のいくつかは、コンピュータハードウェア上にインストールされ実行されるソフトウェアを指向しているが、それにもかかわらず、ファームウェアとして、又はハードウェアとして、又はハードウェアとソフトウェアの組合せとして実装される代替の実施例は、本開示の範囲内に十分にある。
【0026】
コンピュータ読み取り可能な媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、読み取り専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM:Erasable Programmable Read-Only Memory)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM:Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM:Compact Disc Read-Only Memory)、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置、又はコンピュータ読み取り可能命令を記憶可能な他の任意の同等の媒体を含むが、これらに限定されない。
【0027】
無線通信ネットワークアーキテクチャ(例えばロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システム、LTE-Advanced(LTE-A)システム、LTE-Advanced Proシステム、又は5G 新無線(NR)無線アクセスネットワーク(RAN))は、通常、少なくとも一つの基地局(BS)、少なくとも一つのユーザ機器(UE)、及びネットワークへの接続を提供する一つ以上のオプションのネットワーク要素を含む。UEは、一つ以上のBSによって確立されたRANを介して、ネットワーク(例えばコアネットワーク(CN)、エボルブドパケットコア(EPC:Evolved Packet Core)ネットワーク、エボルブドユニバーサルテレストリアル無線アクセスネットワーク(E-UTRAN:Evolved Universal Terrestrial Radio Access network)、5Gコア(5GC)、又はインターネット)と通信する。
【0028】
なお、本出願において、UEとしては移動局、携帯端末又は携帯機器、ユーザ通信無線端末が挙げられるが、これらに限定されない。例えばUEは、携帯無線機器であってもよく、携帯電話、タブレット、ウェアラブルデバイス、センサ、車両、又は無線通信能力を有する携帯情報端末(PDA)を含むが、これらに限定されない。上記UEは、無線アクセスネットワークにおける一つ以上のセルに、エアーインターフェース上で、信号を送受信するよう構成されている。
【0029】
BSは、以下の無線アクセス技術(RATs:Radio Access Technologies)の内の少なくとも一つに従った通信サービスを提供するように構成されてよい。マイクロ波アクセスのためのワールドワイド相互運用(WiMAX:Worldwide Interoperability for Microwave Access)、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM:Global System for Mobile、しばしば2Gとして呼ばれる)、GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN:GSM EDGE Radio Access Network)、汎用パケット無線サービス(GRPS:General Packet Radio Service)、基本広帯域コード分割多元アクセス(W-CDMA:Wideband-Code Division Multiple Access)に基づいたユニバーサルモバイル通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System、しばしば3Gとして呼ばれる)、高速パケットアクセス(HSPA:High-Speed Packet Access)、LTE、LTE-A、eLTE(進化型LTE、例えば5GCに接続したLTE)、NR(しばしば5Gとして呼ばれる)、及び/又はLTE-A Pro。しかしながら本出願の範囲は、上記のプロトコルに限定されるべきではない。
【0030】
基地局は、UMTSにおけるノードB(NB:node B)、LTE又はLTE-Aにおける進化型ノードB(eNB:evolved node B)、UMTSにおける無線ネットワークコントローラ(RNC:Radio Network Controller)、GSM/GERANにおける基地局コントローラ(BSC:Base Station Controller)、5GCに接続したE-UTRA(E-UTRA:Evolved Universal Terrestrial Radio Access)BSにおけるng-eNB、5G-RANにおける次世代ノードB(gNB:generation Node B)、及びセル内の無線通信を制御し、無線リソースを管理することができる任意の他の装置を含むことができるが、これらに限定されない。BSは、ネットワークへの無線インターフェースによって、一つ以上のUEにサービスを提供するように接続し得る。
【0031】
BSは、無線アクセスネットワークを形成する複数のセルを使用して、特定の地理的エリアに無線カバレッジを提供するように動作可能である。BSは、セルの動作をサポートする。各セルは、その無線カバレッジ内の少なくとも一つのUEにサービスを提供するように動作可能である。より具体的には、各セル(しばしばサービングセルと呼ばれる)は、その無線カバレッジ内の一つ以上のUEを提供するサービスを提供する(例えば各セルは、ダウンリンク(DL:Downlink)をスケジュールし、任意で、DL及び任意でアップリンクパケット送信のために、その無線カバレッジ内の少なくとも一つのUEにアップリンクリソースをスケジュールする)。BSは、複数のセルによって、無線通信システム内の一つ以上のUEと通信することができる。セルは、近接サービス(ProSe:Proximity Service)又はビークル・トゥ・エブリシング(V2X:Vehicle to Everything)サービスをサポートするためにサイドリンク(SL:Sidelink)リソースを割り当ててよい。各セルは、他のセルと重複するカバレッジ領域を有してもよい。
【0032】
上述したように、NRのためのフレーム構造は、高信頼性、高データ速度、及び低遅延性の要件を満たしながら、拡張モバイルブロードバンド(eMBB:Enhanced Mobile Broadband)、大容量マシンタイプ通信(mMTC:Massive Machine Type Communication)、超高信頼性及び低遅延性通信(URLLC:Ultra-Reliable and Low-Latency Communication)といった様々な次世代(例えば5G)通信要件に対応するための柔軟な構成をサポートすることである。3GPPにおいて合意された直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)技術は、NR波形のための基準として提供してよい。適応サブキャリア間隔、チャンネル帯域幅、及びサイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)といったスケーラブルなOFDMニューメロロジーは、使用されてもよい。更に、NRには(1)低密度パリティ検査(LDPC:Low-Density Parity-Check)符号及び(2)ポーラ符号の2つの符号化方法が考えられる。符号化方法の適応は、チャンネル条件及び/又はサービスアプリケーションに基づいて構成されてもよい。
【0033】
更に、単一のNRフレームの送信時間間隔TXにおいて、DL送信データ、ガード期間、及びアップリンク(UL:Uplink)送信データは、少なくとも含まれるべきであり、DL送信データ、ガード期間、及びガード期間のそれぞれの部分において、UL送信データはまた、例えばNRのネットワークダイナミクスに基づいて設定可能であるべきであることも考慮される。更に、サイドリンクリソースは、ProSeサービス又はV2Xサービスをサポートするために、NRフレームにおいて提供されてもよい。
【0034】
更に、本明細書中のターム「システム」及び「ネットワーク」は、互換的に使用されてよい。本明細書中のターム「及び/又は」は、関連するオブジェクトを記述するための関連する関係のみであり、三つの関係が存在してもよいことを表す。例えばA及び/又はBは、Aが単独で存在し、A及びBが同時に存在し、Bが単独で存在することを示してもよい。加えて、本明細書中の文字「/」は、前者及び後者の関連するオブジェクトが「又は」関係にあることを一般的に表す。
【0035】
いくつかの実装形態において、複数のサーチスペースが時間領域において重複するとき、UEは、デフォルトPDSCHビームを決定するために、以下のプロセスを実行することができる:
【0036】
【0037】
この目的のために、チャンネルステータス情報-参照信号(CSI-RS:Channel Status Information-Reference Signal)が同期信号ブロック(SSB:Synchronization Signal Block)から提供される場合であっても、当該SSBに関するQCL想定とCSI-RS(又は追従参照信号(TRS:Tracking Reference Signal))に関するQCL想定は、2つの異なるQCL想定として考えることができる。QCL想定は、空間領域QCLパラメータ(例えば、QCLタイプDパラメータ)、又は平均遅延、遅延拡散、ドップラーシフト、及びドップラー拡散の内の少なくとも一つに基づいて取得されたQCLパラメータといった異なるパラメータに基づいてもよい。
【0038】
さらに、UEは、以下に説明するプロセスを実行することができる:
【0039】
【0040】
このようにして、PDSCHのDM-RS群のQCL想定が時間領域において少なくとも一つのシンボルにおけるPDSCHと重複するPDCCHのDM-RS群のQCL想定と異なる場合、UEは、そのCORESETに関連付けられたPDCCHの受信を優先することが期待され得る。これは、帯域内CAの場合にも適用することができる(例えば、PDSCHとCORESETは、異なるコンポーネントキャリア(CC:Component Carriers)内にある)。
【0041】
本実装形態のいくつかにおいて、UEは、複数のCORESETを用いて構成されてもよい。しかしながら、それらの全てがUEによってモニターされるわけではなくてもよい。例えば、UEが時間領域における少なくとも一つのシンボル(例えば、OFDMシンボル)において互いに重複する二つのCORESETを用いて構成される場合、UEは、特定の優先順位ルール(複数可)又は事前構成(複数可)に基づいて、モニターする一つのCORESETを複数のCORESETの内から選択することができる。
【0042】
本実装形態のいくつかにおいて、モニターされるCORESETがCSS及び最小のサーチスペースIDに関連付けられている場合、UEは、そのCORESETに優先してモニターすることができる。対照的に、モニターされないCORESETは、QCL-タイプD競合などに因ってモニターされないサーチスペースの構成に関連付けられたCORESETであってよい。モニターされないCORESETは、非アクティブ化されたBWPにおいて、非アクティブ化されたセカンダリーセル(SCell)において、又は、サービングセルのアクティブBWPであって他のモニターされるCORESET(複数可)と同じアクティブBWP内において、構成することができる。いくつかの他の実装形態において、モニターされないCORESETは、同期信号(SS)/物理ブロードキャストチャンネル(PBCH)ブロックに対応する少なくとも一つのリソース要素(RE)と重複するPDCCHを含むことができる。いくつかの他の実装形態において、モニターされないCORESETは、不連続受信(DRX:Discontinuous Reception)モード下で動作するUEのために構成されたCORESETであってよい。
【0043】
〔デフォルトPDSCHビームのためにモニターされないCORESET〕
いくつかの実装形態において、モニターされないCORESETが構成された複数のCORESETのうちの最小のCORESET IDを有するとき、そのCORESETは、PDSCHを受信するためのビームインディケーションのために使用することができる。
【0044】
例えば、DL DCIの受信と対応するPDSCHの受信との間にあるスケジューリングオフセットが閾値(例えば、閾値シェッドオフセット(Threshold-Sched-Offset))未満の場合、UEは、PDSCHのDM-RSポートが、QCL想定(複数可)に関してTCI状態にあるRS(複数可)と擬似コロケーションされた、と想定することができる。QCL想定(複数可)は、最後のスロットにおいて、最小のCORESET IDを有するPDCCH QCLインディケーション(例えば、CORESET)に対して使用でき、最後のスロットにおける、サービングセルのアクティブBWP内の一つ以上のCORESETが、UEに構成される。
【0045】
図1は、本開示の一例としての実装形態による、UEのために構成された複数のCORESETを示す概略図である。
図1に示すように、UEは、二つのCORESET、CORESET#1 102、及びCORESET#2 104を用いて構成され、二つのCORESETは、時間領域における少なくとも一つのシンボルにおいて重複する。UEは、PDSCH106をスケジュールするために、CORESET#2 104からDCIを受信することができる。CORESET#1 102は、例えば、優先順位ルールのためにUEによってモニターされない場合がある(例えば、CORESET#1 102は、CSSを用いて構成されておらず、及び/又は最小のサーチスペースIDを有するモニターされないサーチスペースに関連付けられている)。モニターされないサーチスペースは、このモニターされないサーチスペースと重複するそれらのサーチスペースの間に、最小のサーチスペースIDを持つことができる。例えば、CORESET#1 102が、第1のサーチスペースIDを用いて構成されたモニターされないサーチスペースに関連付けられる場合であって、尚且つ、CORESET#2 104が、第2のサーチスペースIDを用いて構成されたモニターされるサーチスペースに関連付けられる場合、第1のサーチスペースIDは、第2のサーチスペースIDよりも小さくてもよい。
【0046】
CORESET#1 102が最小のCORESET IDを有すると仮定すると、CORESET#2 104及び対応するPDSCH106の間にあるスケジューリングオフセット11が閾値(例えば、Threshold-Sched-Offset)未満の場合、現在では、CORESET#1 102のTCI状態によって決定されるRXビームが、PDSCH106を受信するために使用されることが要求され得る。この場合、UEは、3GPP仕様に従うために、CORESET#2 104及びPDSCH106のために異なるRXビームを使用することを強制される。しかしながら、このタイプのビーム切り替えは望ましくなく、防止する必要がある。
【0047】
〔ケース1.1〕
本実装形態のいくつかにおいて、最小のCORESET IDを有するCORESETは、モニターされないCORESETとして解釈されない可能性がある。このような場合において、サーチスペースのモニタリング期間が時間領域において重複する場合であって、尚且つ、複数のサーチスペースが、異なるQCL-タイプD特性を有する異なる複数のCORESETに関連付けられている場合、UEは、最小のサービングセルインデックスを有するサービングセルのアクティブDL BWPにおけるモニタリング期間において、最小のCORESET IDを有するCORESETを選択することができる。同じQCL-タイプDパラメータを有するCORESET(複数可)に関連づけられた重複したサーチスペース(複数可)をモニターすることができる。
【0048】
他のいくつかの実装形態において、UEは、事前定義された優先順位(高い優先順位から低い優先順位)に従って、モニターする以下の複数のCORESETを選択することができる:
1)CSSに関連付けられたCORESET;
2)最小のサーチスペースIDを有するサーチスペースに関連付けられたCORESET;及び
3)最小のCORESET IDを格納するCORESET。
【0049】
二つ以上のCORESETが時間領域において重複するとき、この優先順位規則は、RXビームのQCL想定を決定するために使用されてよい。
【0050】
〔ケース1.2〕
本実装形態のいくつかにおいて、好ましくないビーム切り替えを回避するために、モニターされないCORESETは、UEに対して透過的であることができる。例えば、DL DCIの受信と対応するPDSCHの間にあるスケジューリングオフセットが閾値(例えば、Threshold-Sched-Offset)未満の場合、UEは、PDSCHのDM-RSポートがQCL想定(複数可)に関してTCI状態にあるRS(複数可)と擬似コロケーションにあると想定することができる。QCL想定(複数可)は、最後のスロットにおいて最小のCORESET IDを有するモニターされたPDCCH QCLインディケーションのために使用されることがあり、そこでは、最後のスロットにおいて、サービングセルのアクティブBWP内の一つ以上のCORESETが、UEのために構成される。
【0051】
このケースにおいて、モニターされないPDCCH/CORESETは、スケジュールされたPDSCHの受信のためのQCL想定のために使用されなくてもよい。
【0052】
本実装形態のいくつかにおいて、最小のサービングセルインデックスを有するサービングセルのアクティブDL BWP内の所定のCORESET(PDCCHを含む)に関連するサーチスペース(複数可)をモニターすることをUEが優先するとき、そのPDCCHは、モニターされるPDCCHである。このUEは、異なる複数のCORESETに関連付けられた複数のサーチスペースをモニターするように構成され得る(例えば、単一セル動作のため、又は同じ周波数帯内のCAを用いた動作のため)。
【0053】
〔ケース1.3〕
本実装形態のいくつかにおいて、UEは、モニターしないCORESETを、構成しないCORESETとして扱ってもよい。例えば、UEがCORESETをモニターしないとき、CORESETのためのRRC構成は、他の目的のために使用してはならない。しかしながら、RRC構成は、依然としてUEによって記憶され、後続の時間スロットにおいて二つ以上のCORESET間に衝突がないとき、再び有効になることができる。UEの動作の一例を以下に説明する:
【0054】
【0055】
本実装形態のいくつかにおいて、UEは、モニターしないCORESET(複数可)のRRC構成を維持し、記憶することができる。このRRC構成は、MAC-CE(複数可)及び/又はDCIを介して更新することができる。
【0056】
他のいくつかの実装形態において、UEは、モニターしないCORESETのRRC構成を解放することができる。解放されたRRC構成は、UEによって更新又は記憶されない場合がある。
【0057】
〔ケース1.4〕
モニターされないCORESETに関し、現在のところ、そのQCL推定を維持すべきか、破棄すべきか、又は、モニターされる重複したCORESETによって無効にすべきかどうかの明確な表現はない。この問題に対する一例としての解決策は、異なるケースとして以下に記載される。
【0058】
〔ケース1.4.1〕
ケース1.4.1において、UEは、モニターしないCORESETのQCL想定を記憶し、維持することができる。UEの動作の一例は、以下に説明される:
【0059】
【0060】
本実装形態のいくつかにおいて、モニターされないCORESETのQCL想定は、MAC-CE及び/又はDCIを介して更新され得る。
【0061】
本実装形態のいくつかにおいて、UEが複数のRXビームをサポートする場合、モニターされないCORESETのQCL想定は、使用され得る。
【0062】
本実装形態のいくつかにおいて、時間領域における、このCORESETの重複しないシンボルに対して、モニターされないCORESETのQCL想定は、使用され得る。
【0063】
本実装形態のいくつかにおいて、モニターされないCORESETのQCL想定は、ビームインディケーション、QCLインディケーション、又はQCLチェーンの一部であるものとして使用することができる。
【0064】
〔ケース1.4.2〕
ケース1.4.2において、UEは、モニターしないCORESETのQCL想定を解放又は一時停止することができる。UEの動作の一例を以下に説明する:
【0065】
【0066】
〔オプション#3〕
このオプションにおいて、UEは、モニターしないCORESETのQCL想定を別のQCL想定で無効にすることができる。UEの動作の一例は、以下に記載する:
【0067】
【0068】
本実装形態のいくつかにおいて、モニターされないCORESETのQCL想定は、モニターされないCORESETの重複したシンボルにおいて無効にされてもよい。
【0069】
いくつかの他の実装形態において、モニターされないCORESET(複数可)のQCL想定は、モニターされないCORESETの全期間において無効にされてもよい。
【0070】
〔無線リンクモニタ(RLM)RS選択のために選択されないCORESET〕
いくつかの実装形態において、UEのためのRLM RS選択プロセスは、以下のように記載される:
【0071】
【0072】
図2は、本開示の一例としての実装形態による、UEのために構成された複数のCORESETを示す概略図である。
図2に示すように、UEは、CORESET#1 202、CORESET#2 204、及びCORESET#3 206を用いて構成されている。CORESET#1 202は、時間領域の少なくとも一つのシンボルにおいてCORESET#2 204と重複している。
【0073】
CORESET#1 202は重複したCORESET#2 204より大きいCORESET IDを有する、と仮定すると、CORESET#2 204がUEによってモニターされないケースにおいて、上記のRLM RS選択プロセスは、あいまいになることがある。
【0074】
この問題に鑑みて、本実装形態のいくつかは、RLM RS選択プロセスのためのUEのふるまいを改善する方法を提供する。
【0075】
〔ケース2.1〕
このケースにおいて、UEに複数のCORESETが設定されているとき、UEは、モニターすべき最小のCORESET IDを有するCORESET(複数可)を選択することができる。RLM RS選択プロセスの一例を以下に説明する:
【0076】
【0077】
〔ケース2.2〕
このケースにおいて、選択のためのTCI状態が存在しない(又はTCI状態が有効でない)場合を回避するために、選択されたCORESET(複数可)は、UEによってモニターされ、RLM RS選択プロセス中にTCI状態(複数可)を用いて構成されることができる。
【0078】
〔デフォルト非周期的CSI-RSビームのためにモニターされないCORESET〕
いくつかの実装形態において、非周期的CSI-RSと同じシンボルで送信されたPDSCHが存在しない場合、非周期的CSI-RSのデフォルトのQCL想定を、最小のCORESET IDを有するCORESETから導出することができる。デフォルトのQCL想定を決定するためにUEによって適用されるプロセスの例を以下に記載する:
【0079】
【0080】
上記のように、最小のCORESET IDを有するCORESETは、モニターされないCORESETであってよい。モニターされないCORESETをビームインディケーションに使用する場合、
図3に示すように、好ましくないビーム切り替えが起こり得る。
【0081】
図3は、本開示の一例としての実装形態による、UEのために構成された複数のCORESETを示す概略図である。
図3に示すように、UEは、CORESET#1 302とCORESET#2 304の二つのCORESETを用いて構成され、時間領域における少なくとも一つのシンボルにおいて重複している。その上、UEは、リソース306における非周期的CSI-RSを送信するために、CORESET#2 304からDCIを受信することができる。
【0082】
CORESET#1 302が最小のCORESET IDを有し、UEによってモニターされないと仮定する。CORESET#2 304におけるDCIの受信とリソース306の間にあるスケジューリングオフセット31が閾値(例えば、Threshold-Sched-Offset)未満の場合、CORESET#1 302は、上述したプロセスに基づいて、非周期的CSI-RSを搬送するリソース306を受信するためのビームインディケーション(又はQCL想定)に使用され得る。しかしながら、これは好ましくないビーム切り替えをもたらす可能性がある。
【0083】
この問題を考慮して、本実装形態のいくつかにおいて、最小のCORESET IDを有するCORESETは、UEによってモニターされ、少なくとも一つのアクティブ化したTCI状態を含むことが期待できる。
【0084】
図4は、本開示の一例としての実装形態による、UEのために構成された複数のCORESETを示す概略図である。
図4に示すように、UEは、CORESET#1 402、CORESET#2 404、及びCORESET#3 406を用いて構成される。CORESET#1 402は、時間領域における少なくとも一つのシンボルにおいてCORESET#2 404と重複することがあり、CORESET#2 404は、時間領域における少なくとも一つのシンボルにおいてCORESET#3 406と重複することがある。
【0085】
この例の実装形態において、UEは、CORESET#1 402のみをモニターする、又は、CORESET#1 402及びCORESET#3 406の両方を同時にモニターすることができる。UEがCORESET#1 402及びCORESET#3 406をモニターする場合、CORESET#2 404は、モニターされていない唯一のCORESETであってよく、ビームインディケーションのためのそのQCL想定は、本開示で説明されるプロセスに従うことができる。対照的に、UEがCORESET#1 402のみをモニターする場合、CORESET#2 404及びCORESET#3 406の両方が重複したモニターされないCORESETになることができ、ビームインディケーションに対するそれらのQCL想定は、同じ空間QCLのままであり得るか、又は最小のCORESET IDを有するモニターされないCORESETによって無効にされ得る。
【0086】
〔優先順位を下げられたPDSCH〕
いくつかの実装形態において、PDSCHが時間領域において一つ以上のCORESETと重複するとき、PDSCHの受信は、優先順位を下げられることがある。このPDSCHは、優先順位を下げられたPDSCHと呼ばれることがあり、これは、このPDSCHを受信するための優先順位のレベルが低減され得ることを意味する。
【0087】
図5は、本開示の一例としての実装形態による、時間領域におけるCORESETと重複するPDSCHを示す概略図である。
図5に示すように、UEは、時間領域においてCORESET#2 508と重複するPDSCH504をスケジュールするために、CORESET#1 502におけるDCIを受信することができる。この一例としての実装形態において、PDSCH504は、時間領域におけるCORESET#2 508と重複しない非周期的CSI-RSを搬送するリソース506を含み得る。リソース506のロケーションは、CORESET#1 502から取得されたDCIによってスケジュールされるか、または決定され得る。スケジューリングオフセット51は、(CORESET#1 502における)DCIを搬送するPDCCHの最後のシンボルの終端とPDSCH504の最初のシンボルの起点の間の時間間隔であってよい。この一例としての実装形態において、スケジューリングオフセット51は、閾値(例えば、Threshold-Sched-Offset)未満であってよい。
【0088】
本実装形態のいくつかにおいて、UEに構成された全てのCORESET(例えば、CORESET#1 502及びCORESET#2 508)及び非周期的CSI-RSを搬送するリソース(例えば、
図5のリソース506)は、サービングセルのアクティブBWPの時間スロットにおいて提供されてよい。
【0089】
本実装形態のいくつかの実装形態において、CORESET#2 508は、UEに構成されたモニターされないサーチスペースに関連付けられたモニターされないCORESETであってよい。
【0090】
PDSCH504又は非周期的CSI-RSを搬送するリソース506のためのQCL想定を決定するための技法について、以下で説明する。
【0091】
〔ケース3.1〕
このケースにおいて、PDSCH504のQCL想定は、時間領域における少なくとも一つのシンボルにおいてPDSCH504と重複するCORESET#2 508のQCL想定に従うことができる。例えば、UEのためにサービングセルのアクティブBWP内の一つ以上のCORESETが構成される最後のスロット内の最小のCORESET IDを有するPDCCH QCLインディケーション(例えば、CORESET#2 508に対応する)のために使用されるQCL想定(複数可)に関して、UEは、PDSCH504の複数のDM-RSポートが、TCI状態で示されるRS(複数可)と擬似的にコロケーションされている、と想定することができる。
【0092】
このケースは、帯域内CA(PDSCHとCORESETとが異なる複数のCC内にある場合)にも適用することができる。
【0093】
〔ケース3.2〕
このケースにおいて、PDSCH504をスケジューリングするDCIの復号が成功した後、PDSCH504のみが、非周期的CSI-RSを有するリソース506と同じシンボルで送信される場合、PDSCH504の受信が時間領域における少なくとも一つのOFDMシンボルにおけるCORESET#2 508と重複するために優先順位を下げられる場合であっても、非周期的CSI-RSリソース506のためのデフォルトのQCL想定は、PDSCH504のQCL想定に従うことができる。
【0094】
そのような実装形態のいくつかにおいて、少なくとも一つのOFDMシンボルにわたる時間領域において単一のPDSCHについて複数のQCL想定が存在する場合、非周期的CSI RSは、整列された複数のPDSCHシンボルと同じQCL想定(複数可)に従うことができる。
【0095】
〔ケース3.3〕
優先順位を下げられたPDSCHに関し、そのQCL想定が維持されるべきか、破棄されるべきか、又は、重複するCORESETによって無効にされるべきかどうかについて、現在のところ明確な表現は存在しない。この問題のための例としての解決策を以下に記載する。
【0096】
〔ケース3.3.1〕
ケース3.3.1において、優先順位を下げられたPDSCH(例えば、PDSCH504)のDMRS群のQCL推定(例えば、QCL-タイプDパラメータ)が、時間領域における少なくとも一つのシンボルにおいてこのPDSCHと重複するPDCCHのDMRS群(例えば、
図5に示されるCORESET#2 508)とは異なる場合、UEは、このPDSCHのQCL想定を記憶し、維持することができる。UEは、そのCORESET(例えば、CORESET#2 508)に関連するPDCCHの受信を優先することが期待されることがある。本実装形態のいくつかにおいて、UEが複数のRXビームをサポートする場合、このPDSCHのために、優先順位を下げられたPDSCHのQCL想定が依然として使用されることができる。いくつかの他の実装形態において、優先順位を下げられたPDSCHのQCL想定は、CORESET#2 508と重複しない部分のために使用され得る。いくつかの他の実装形態において、QCL想定は、ビームインディケーションの目的のために、又はQCLチェーンを構築するために使用され得る。
【0097】
〔ケース3.3.2〕
ケース3.3.2において、優先順位を下げられたPDSCH(例えば、PDSCH504)のDMRS群のQCL想定(例えば、QCLタイプDパラメータ)が、時間領域における少なくとも一つのシンボルにおいてこのPDSCHと重複するPDCCHのDMRS群(例えば、CORESET#2 508における)とは異なる場合、UEは、このPDSCHのQCL想定を解放するか、又は部分的に解放することができる。UEは、そのCORESET(例えば、CORESET#2 508)に関連付けられたPDCCHの受信を優先することが期待されることがある。例えば、UEは、時間領域におけるCORESET#2 508と重複した部分についてのみPDSCH504のQCL想定を解放する一方で、重複していない部分については、このQCL想定を維持することができる。
【0098】
〔ケース3.3.3〕
ケース3.3.3において、優先順位を下げられたPDSCH(例えば、PDSCH504)のDMRS群のQCL想定(例えば、QCL-タイプDパラメータ)が、時間領域における少なくとも一つのシンボルにおいてこのPDSCHと重複するPDCCHのDMRS群(例えば、CORESET#2 508)とは異なる場合、UEは、重複したモニターされたCORESET(例えば、CORESET#1 502)によって、このPDSCHのQCL想定を無効にすることができる。UEは、そのCORESETに関連付けられたPDCCHの受信を優先することが期待され得る。
【0099】
本実装形態のいくつかにおいて、二つ以上のCORESETが選択された場合、UEは、最小のCORESET IDを用いるCORESETを選択して、優先順位を下げられたPDSCHのQCL想定を無効にすることができる。本実装形態のいくつかにおいて、UEは、時間領域内のCORESET(複数可)と重複した部分についてのみ、優先順位を下げられたPDSCHのQCL想定を上書きする一方、重複していない部分については、この想定を維持することができる。
【0100】
〔重複した非周期的CSI-RS及びCORESETのために優先順位を下げられたPDSCH〕
図6は、本開示の一例としての実装形態による、非周期的CSI-RS、PDSCH、及びCORESETが時間領域において重複していることを示す概略図である。
図6に示すように、UEは、時間領域においてCORESET#2 608と重複するPDSCH604をスケジュールするために、CORESET#1 602においてDCIを受信することができる。
図5と同様に、PDSCH604は、非周期的CSI-RSを搬送するリソース606も含みことができるが、リソース606は、時間領域におけるCORESET#2 608と重複する。その上、スケジューリングオフセット61は、(CORESET#1 602における)DCIを搬送するPDCCHの最後のシンボルの終端とPDSCH604の最初のシンボルの起点の間の時間間隔であってよい。この一例としての実装形態において、スケジューリングオフセット61は、閾値(例えば、Threshold-Sched-Offset)未満であってよい。
【0101】
本実装形態のいくつかにおいて、UEは、非周期的CSI-RSリソース(例えば、リソース606)の受信のためのデフォルトビームとして、優先されてモニターされたCORESET(例えば、CORESET#2 608)のQCL想定を適用することができる。いくつかの実装形態において、リソース606中の非周期的CSI-RSの複数のシンボルのうち、重複している部分及び重複していない部分の両方で同じQCL想定を使用することができる。いくつかの他の実装形態において、リソース606における非周期的CSI-RSの重複している部分のみが、重複しているCORESET#2 608と同じQCL想定を使用することができ、リソース606内の非周期的CSI-RSの重複していない部分は、元のQCL構成を使用し続けることができる。
【0102】
〔モニターされないCORESET(複数可)のために優先順位を下げられたPDSCH〕
上述したように、PDSCH DMRS群のQCL想定(例えば、QCL-タイプD)が、時間領域における少なくとも一つのシンボル号においてPDSCH DMRS群と重複するPDCCH DMRS群のQCL想定と異なる場合、UEは、そのCORESETに関連付けられたPDCCHの受信をPDSCHよりも優先することが期待され得る。
【0103】
しかしながら、そのCORESETがUEによってモニターされない場合(例えば、他のCORESETと偶発的に重複するため)、UEは、
図7に示されるように、モニターされないCORESETのQCL想定を優先するかどうかを知らないことがあるため、UEのふるまいは、不明確であることがある。
【0104】
図7は、本開示の一例としての実装形態による、UEのために構成された複数のCORESETを示す概略図である。一例としての実装形態において、UEは、CORESET#1 702からDCIを受信して、時間領域においてCORESET#2 706と重複するPDSCH704をスケジュールすることができる。QCL想定が異なるCORESET#2 706及びCORESEST#3 708は、時間領域における少なくとも一つのシンボルにおいて重複する。その上、CORESET#3は、UEによってモニターされ、一方で、CORESET#2はモニターされない。上述したように、PDSCH704の受信によって、重複しているモニターされないCORESET#2 706のためにPDSCH704のQCL想定を変更すべきかどうかは、不明である。
【0105】
この問題に鑑みて、CORESET(複数可)と重複するPDSCHのQCL想定を決定するための技法を以下に説明する。
【0106】
〔ケース4.1〕
このケースにおいて、PDSCHは、重複したモニターされないCORESETと同じQCL想定を有することができる。例えば
図7において、DCIの受信と対応するPDSCH704の間にあるスケジューリングオフセット71が閾値(例えば、Threshold-Sched-Offset)未満の場合、PDSCH704のQCL想定は、重複したモニターされないCORESET#2 706のQCL想定に従うことができる。このケースは、帯域内CA(例えば、PDSCHと重複したCORESETとが異なるCC内にある)にも適用することができる。
【0107】
〔ケース4.2〕
図8は、本開示の一例としての実装形態による、UEのために構成された複数のCORESETを示す概略図である。一例としての実装形態において、UEは、CORESET#1 802からDCIを受信して、時間領域におけるCORESET#2 806と重複するPDSCH804をスケジュールすることができる。その上、CORESET#2 806は、UEによってモニターされる。
【0108】
このケースにおいて、DCIの受信と対応するPDSCH804の間にあるスケジューリングオフセット81が閾値(例えば、Threshold-Sched-Offset)未満の場合であって、尚且つ、PDSCH804のDMRS群のQCL想定が、(CORESET#2 806における)重複したモニターされるPDCCHと異なる場合、UEは、そのCORESET(例えば、CORESET#2 806)に関連付けられたモニターされているPDCCHの受信を優先することが期待され得る。このケースは、帯域内CA(例えば、PDSCH及びCORESETが異なるCC内にある)にも適用することができる。
【0109】
図9は、本開示の一例としての実装形態による、無線通信システムにおいてQCL想定を決定する方法のフローチャートである。アクション902において、UEは、時間スロットにおけるサービングセルのアクティブBWP内において、UEのために構成された複数のCORESETの内の少なくとも一つをモニターすることができる。アクション904において、UEは、非周期的CSI-RSを受信するために、CORESETのQCL想定を適用することができる。そのCORESETは、モニターされるCORESET(複数可)のうちの最小のCORESET IDを用いて構成されてモニターされるサーチスペースに関連付けることができる。
【0110】
本実装形態のいくつかにおいて、UEは、時間スロット内のサービングセルのアクティブBWP内で、UEのために構成された複数のCORESETの内の少なくとも一つをモニターすることができる。その上、DCIを搬送するPDCCHの最後のシンボルの終端とPDSCHの最初のシンボルの起点の間にあるスケジューリングオフセットが閾値未満の場合、UEは、PDSCHをスケジューリングするDCIをPDCCHから受信し、PDCCHの受信のためのQCL想定を適用することによって、PDSCHを受信することができる。上述したPDCCHは、一つ以上のモニターされたCORESETの集合における一つのCORESETにおいて送信されてもよい。ここで、このモニターされるCORESET(PDCCHが送信される)は、モニターされたCORESET(複数可)のうちの最小のCORESET IDを用いて構成されてモニターされたサーチスペースに関連付けられてもよい。
【0111】
図10は、本開示の様々な態様による、無線通信のためのノードを示すブロック図である。
図10に示すように、ノード1000は、トランシーバ1020と、プロセッサ1028と、メモリ1034と、一つ以上のプレゼンテーション部品1038と、少なくとも一つのアンテナ1036とを含むことができる。ノード1000はまた、RFスペクトル帯域モジュールと、BS通信モジュールと、ネットワーク通信モジュールと、システム通信管理モジュールと、入出力(I/O)ポートと、I/O部品と、電源(
図10には明示的に示されていない)とを含むことができる。これらの部品の各々は、一つ以上のバス1040を介して、直接的又は間接的に互いに通信することができる。一実装形態において、ノード1000が例えば、
図1から
図9を参照して本明細書で説明される様々な機能を実行するUE又はBSであり得る。
【0112】
送信機1022(例えば送信/送信回路)及び受信機1024(例えば受信/受信回路)を有するトランシーバ1020は、時間及び/又は周波数リソース分割情報を送信及び/又は受信するように構成され得る。いくつかの実装形態において、トランシーバ1020が使用可能、使用不可能又は柔軟に使用可能なサブフレーム及びスロットフォーマットを含むが、これらに限定されない、異なる種類のサブフレーム及びスロットで送信するように構成してもよい。トランシーバ1020は、データ及び制御チャンネルを受信するように構成され得る。
【0113】
ノード1000は、様々なコンピュータ読み取り可能媒体を含んでもよい。コンピュータ読み取り可能媒体は、ノード1000によってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得、揮発性及び不揮発性媒体、リムーバブル及び非リムーバブル媒体の両方を含む。限定ではなく、例として、コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含み得る。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータなどの情報を記憶するための任意の方法又は技術で実装される、揮発性及び不揮発性、リムーバブル及び非リムーバブル媒体の両方を含む。
【0114】
コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)又は他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置又は他の磁気記憶装置を含む。コンピュータ記憶媒体は、伝播データ信号を含まない。通信媒体は、典型的にはコンピュータ読み取り可能命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータを、搬送波又は他のトランスポート機構などの変調データ信号で具現化し、任意の情報配信媒体を含む。「変調されたデータ信号」という単語は、その特性のうちの一つ以上が信号内に符号化されるように設定又は変更された信号を意味する。限定ではなく、例として、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接有線接続などの有線媒体と、音響、RF、赤外線、及び他の無線媒体などの無線媒体とを含む。上記のいずれかの組合せも、コンピュータ読み取り可能媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0115】
メモリ1034は、揮発性及び/又は不揮発性メモリの形態のコンピュータ記憶媒体を含んでもよい。メモリ1034は、取り外し可能、取り外し不能、又はそれらの組み合わせであってもよい。例としてのメモリは、ソリッドステートメモリ、ハードドライブ、光ディスクドライブなどが含まれる。
図10に示すように、メモリ1034は、実行されるとき、プロセッサ1028に、例えば
図1から
図8を参照して、本明細書に記載する様々な機能を実行させるように構成された、コンピュータ読み取り可能なコンピュータ実行可能命令1032(例えば、ソフトウェアコード)を記憶することができる。あるいは、命令1032は、プロセッサ1028によって直接的に実行可能ではなく、本明細書に記載する様々な機能を実行するためにノード1000(例えばコンパイルされ実行されるとき)を引き起こすように設定されてもよい。
【0116】
プロセッサ1028(例えば処理回路を有する)は、インテリジェントハードウェアデバイス、例えば中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、ASICなどを含んでもよい。プロセッサ1028は、メモリを含んでもよい。プロセッサ1028は、メモリ1034から受信したデータ1030及び命令1032、並びにトランシーバ1020、ベースバンド通信モジュール、及び/又はネットワーク通信モジュールを介した情報を処理することができる。プロセッサ1028はまた、コアネットワークへの送信のために、アンテナ1036を介してネットワーク通信モジュールに送信するためにトランシーバ1020に送信される情報を処理することができる。
【0117】
一つ以上のプレゼンテーション部品1038は、人又は他のデバイスにデータインディケーションを提示する。プレゼンテーション部品1038の例は、表示デバイス、スピーカー、印刷部品、振動部品などを含んでもよい。
【0118】
上記の説明から、様々な技術が、これらの概念の範囲から逸脱することなく、本出願で説明される概念を実行するために使用され得ることが明らかである。更に、概念は特定の実施形態を特に参照して説明されてきたが、当業者はそれらの概念の範囲から逸脱することなく、形態及び詳細において変更を行うことができることを認識するのであろう。したがって、説明された実施形態はすべての点において、例示的なものであり、限定的なものではないと考えられるべきである。また、本出願は、上述の特定の実施形態に限定されるものではなく、本開示の範囲から逸脱することなく、多くの再構成、修正、及び置換が可能であることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0119】
【
図1】
図1は、本開示の一例としての実装形態による、UEのために構成された複数のCORESETを示す概略図である。
【
図2】
図2は、本開示の一例としての実装形態による、UEのために構成された複数のCORESETを示す概略図である。
【
図3】
図3は、本開示の一例としての実装形態による、UEのために構成された複数のCORESETを示す概略図である。
【
図4】
図4は、本開示の一例としての実装形態による、UEのために構成された複数のCORESETを示す概略図である。
【
図5】
図5は、本開示の一例としての実装形態による、時間領域におけるCORESETと重複するPDSCHを示す概略図である。
【
図6】
図6は、本開示の一例としての実装形態による、非周期的CSI-RS、PDSCH、及びCORESETが時間領域において重複されることを示す概略図である。
【
図7】
図7は、本開示の一例としての実装形態による、UEのために構成された複数のCORESETを示す概略図である。
【
図8】
図8は、本開示の一例としての実装形態による、UEのために構成された複数のCORESETを示す概略図である。
【
図9】
図9は、本開示の一例としての実装形態による、無線通信システムにおけるQCL想定を決定する方法のフローチャートである。
【
図10】
図10は、本開示の様々な態様による、無線通信のためのノードを示すブロック図である。