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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-14
(45)【発行日】2023-07-25
(54)【発明の名称】プラズマ室付き遮断装置
(51)【国際特許分類】
   H01H 39/00 20060101AFI20230718BHJP
   H01H 9/34 20060101ALI20230718BHJP
【FI】
H01H39/00 C
H01H9/34
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022572775
(86)(22)【出願日】2021-05-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-25
(86)【国際出願番号】 FR2021050941
(87)【国際公開番号】W WO2021240104
(87)【国際公開日】2021-12-02
【審査請求日】2022-11-25
(31)【優先権主張番号】2005651
(32)【優先日】2020-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516257464
【氏名又は名称】アリアーヌグループ ソシエテ パ アクシオンス シンプリフィエ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100211177
【弁理士】
【氏名又は名称】赤木 啓二
(72)【発明者】
【氏名】フレデリク マルラン
(72)【発明者】
【氏名】ロマン ロレンゾン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン-フランソワ オウブラール
(72)【発明者】
【氏名】ギヨーム ランメル
(72)【発明者】
【氏名】パトリス フルーロー
【審査官】片岡 弘之
(56)【参考文献】
【文献】特開昭57-046433(JP,A)
【文献】特表2017-539019(JP,A)
【文献】特開2012-138231(JP,A)
【文献】米国特許第10622176(US,B2)
【文献】仏国特許出願公開第3081255(FR,A1)
【文献】特表2017-507469(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2022/262587(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 39/00
H01H 9/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電性素子(40)と可動ピストン(30)とを有する遮断装置(100)であって、前記可動ピストン(30)は、電流が前記導電性素子(40)内を通過する第1の位置と、前記電流が遮断される第2の位置との間を移動することができ、前記可動ピストン(30)は、前記可動ピストン(30)が前記第1の位置から前記第2の位置へ移動するときに前記導電性素子(40)を破壊するように構成されており、前記可動ピストン(30)は、前記可動ピストン(30)が前記第2の位置にあるときに、受容素子(12)の受容空洞(12a)内に位置決めされている、遮断装置(100)において、
前記受容素子(12)は、前記受容空洞(12a)から別個でありかつ少なくとも1つの流路(51)によって前記受容空洞(12a)に連結されている、少なくとも1つの追加の空洞(50)をさらに備え、
前記少なくとも1つの流路(51)は、前記導電性素子(40)が前記可動ピストン(30)によって破壊されたときに開いており、
前記少なくとも1つの流路(51)は、前記可動ピストン(30)が前記第2の位置にあるとき、前記可動ピストン(30)によって閉塞させられる、ことを特徴とする遮断装置(100)。
【請求項2】
前記遮断装置は、火工式起爆装置(20)を備える火工式遮断装置であり、前記可動ピストン(30)は、前記火工式起爆装置(20)の作動に続いて、前記第1の位置と前記第2の位置との間で移動することができる、請求項1に記載の遮断装置(100)。
【請求項3】
前記少なくとも1つの流路(51)は、前記導電性素子(40)の破壊点に沿って位置決めされている、請求項1又は2に記載の遮断装置(100)。
【請求項4】
前記受容素子(12)は、前記少なくとも1つの流路(51)によって前記受容空洞(12a)にそれぞれ連結された少なくとも2つの別個の追加の空洞(50)を備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の遮断装置(100)。
【請求項5】
前記導電性素子(40)は、2つの破壊点において前記可動ピストン(30)によって破壊されるように構成されている、請求項1~4のいずれか一項に記載の遮断装置(100)。
【請求項6】
各追加の空洞(50)は、前記導電性素子(40)の破壊点に沿って位置決めされている少なくとも1つの流路(51)によって、前記受容空洞(12a)に連結されており、前記少なくとも1つの流路(51)は、前記導電性素子(40)の各破壊点に沿って位置決めされている、請求項1~5のいずれか一項に記載の遮断装置(100)。
【請求項7】
前記少なくとも1つの追加の空洞(50)は、前記受容空洞(12a)の長さの少なくとも半分に等しい長さを備える、請求項1~6のいずれか一項に記載の遮断装置(100)。
【請求項8】
前記少なくとも1つの追加の空洞(50)の容積は、前記受容空洞(12a)の容積よりも大きいか等しい、請求項1~7のいずれか一項に記載の遮断装置(100)。
【請求項9】
前記少なくとも1つの流路(51)は、前記可動ピストン(30)の一部分に相補的な形状の円錐面を有する、前記受容空洞(12a)の一部分(P)上の受容空洞(12a)内に開口する、請求項1~8のいずれか一項に記載の遮断装置(100)。
【請求項10】
前記導電性素子(40)は、前記可動ピストン(30)によって破壊点で破壊されかつ曲げられるように構成されている、請求項1~4及び6~9のいずれか一項に記載の遮断装置(100)。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか一項に記載の遮断装置(100)と、前記遮断装置の導電性素子(40)に連結された電気回路とを備える、安全な電気設備(300)。
【請求項12】
請求項11に記載の安全な電気設備(300)を備える車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気遮断装置の一般分野に関し、より詳細には、火工作動式の電気遮断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
起動させられる時に、切断するべき導電性バーの方向においてレリーフを備えるピストンを作動させるように構成された火工式起爆装置が内部にある本体を備える火工式遮断装置が知られている。
【0003】
例えば、火工式遮断装置を記載する特許文献1(仏国特許出願公開第1908466号明細書)で出願された文献が公知である。既知の特許文献1で提供される装置は、特に500Vを超える電圧及び10kAを超える強度で満足できる結果を得ることができる。しかしながら、本出願人は、導電性バーが破壊するときに引き起こされるプラズマの発生が電気的遮断を制限する傾向があることを見出した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】仏国特許出願公開第1908466号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、高電圧及び高強度でより信頼性の高い遮断装置が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このために、本発明は、導電性素子と可動ピストンとを備える遮断装置であって、前記ピストンは、電流が前記導電性素子内を通過する第1の位置と、前記電流が遮断される第2の位置との間を移動することができ、前記ピストンは、第1の位置から第2の位置に移動するときに、前記導電性素子を遮断するように構成されており、前記ピストンは、第2の位置にあるときに、受容素子の受容空洞内に位置決めされ、前記受容素子は、さらに、前記受容空洞とは別個でありかつ少なくとも1つの流路によって前記受容空洞に連結された、少なくとも1つの追加の空洞を備え、前記少なくとも1つの流路は、前記導電性素子が前記ピストンによって破壊されるときに開いていることを特徴とする遮断装置を提案する。
【0007】
このような遮断装置は、導電性素子が壊れたときに発生するプラズマを追加の空洞に向かって放電させることができ、したがって、受容空洞内のプラズマの量を制限し、これにより、ピストンを減速させ、導電性素子の複数の破壊した先端同士の間の電気的導通を保証する役割がある。
【0008】
1つの可能な特徴によれば、この装置は、火工式起爆装置を備える火工式遮断装置であり、このピストンは、火工式起爆装置の作動に続いて、第1の位置と第2の位置との間で移動することができる。
【0009】
1つの可能な特徴によれば、少なくとも1つの流路は、前記ピストンが第2の位置にあるときに、ピストンによって閉塞させられる。
【0010】
1つの可能な特徴によれば、少なくとも1つの流路は、導電性素子の破壊点に沿って位置決めされている。
【0011】
1つの可能な特徴によれば、受容素子は、少なくとも1つの流路によって受容空洞にそれぞれが連結された少なくとも2つの別個の追加の空洞を備える。
【0012】
1つの可能な特徴によれば、導電性素子は、2つの破壊点においてピストンによって破壊されるように構成されている。
【0013】
1つの可能な特徴によれば、各追加の空洞は、導電性素子の破壊点に沿って位置決めされている少なくとも1つの流路によって受容空洞に連結されており、少なくとも1つの流路は、導電性素子の各破壊点に沿って位置決めされている。
【0014】
1つの可能な特徴によれば、少なくとも1つの追加の空洞は、受容空洞の長さの少なくとも半分に等しい長さを備える。
【0015】
1つの可能な特徴によれば、少なくとも1つの追加の空洞の容積は、受容空洞の容積よりも大きいか又は等しい。
【0016】
1つの可能な特徴によれば、少なくとも1つの流路は、ピストンの一部分に相補的な形状の円錐面を有する前記受容空洞の一部分上の受容空洞内に開口する。
【0017】
1つの可能な特徴によれば、導電性素子は、ピストンによって破壊点で破壊されて曲げられるように構成されている。
【0018】
本発明は、第2の態様によれば、上記の可能な特徴の内のいずれか1つによる遮断装置と、この遮断装置の導電性素子に連結された電気回路とを備える、安全な電気設備に関する。
【0019】
本発明は、第3の態様によれば、上記の可能な特徴のいずれかによる、安全な電気設備を備える車両に関する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、ピストンが第1の位置にある、本発明の一実施形態による遮断装置の断面図の略図である。
図2図2は、ピストンが第2の位置にある、図1の遮断装置に相当する。
図3図3は、本発明の1つの可能な実施形態による遮断装置の受容素子の斜視図である。
図4図4は、本発明による遮断装置が存在する、安全な電気回路の略図である。
図5図5は、本発明の1つの可能な実施形態による遮断装置の断面図の略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1及び図2に図示するように、一実施形態による遮断装置100は、火工式起爆装置20、ピストン30及び導電性素子40が内部に設置された本体10を備える。ピストン30は、第1の蓄積位置と第2の破壊位置との間で移動可能であるように取り付けられており、ピストン30は、火工式起爆装置20の作動によって、第1の位置から第2の位置に移動させられる。ピストン30は、第1の位置から第2の位置に移動する際に導電性素子40を破壊し、したがって、導電性素子40を通過する電流の流れを遮断する機能を有する。
【0022】
遮断装置100は、第1の電気端子41及び第2の電気端子42を備え、これら電気端子は、遮断されるべき電気回路に連結されることが意図されており、本明細書では導電性素子40の2つの先端に対応する。本明細書では、導電性素子40は、導電性バー又はタブの形態である。図示されていない一実施形態では、装置100は、複数の導電性素子を備えうる。電気端子41、42に連結された電気回路を備える設置の一例を図4との関連で説明する。ピストン30が導電性素子40を破壊しやすくするために、導電性素子40は、導電性素子40の破壊点を形成することを意図した、少なくとも1つの脆弱領域43を備えている。図に示される例示的な実施形態において、導電性素子40は、2つの脆弱領域43を備え、したがって、2つの破壊点における導電性素子40の破壊を保証し、かつ犠牲部分44を導電性素子40の残りの部分から切り離すことができる。
【0023】
本体10は、図に例示されているように、主軸線Zを有する(円)筒状を有することができるが、他の形状も可能である。図示の実施形態では、本体10は、共に組み立てられる、格納素子11と受容素子12とによって形成されている。格納素子11は、ピストン30が第1の位置にあるときにピストン30が位置決めされている格納空洞を有する。受容素子12は、格納空洞11aと位置合わせされておりかつ該格納空洞11aと連通する、受容空洞12aを有する。受容空洞12aは、図2に示すように、前記ピストン30が第2の位置にあるときにピストン30を受容するものである。受容空洞12aは、内部でピストン30が移動しうるハウジングを形成し、このハウジングは、導電性部分40によって横断されている。
【0024】
火工式起爆装置20は、コネクタ21に連結された火薬を備える。火薬は、例えばコネクタ21を通過する電流を使用して起爆させられるときに、その燃焼によって加圧ガスを発生させることができる。導電性素子21は、異常が検出されたときに火工式起爆装置20を作動させるように構成された監視装置C(図4)に連結させることができる。
【0025】
ピストン30は、この例では、軸線Zを中心とした回転の形状を有している。軸線Zは、ピストン30の変位軸に対応している。ピストン30は、シール31、例えばOリングが収納されている、円周溝を備えている。ピストン30は、図1のような高い位置(第1の位置)と図2のような低い位置(第2の位置)との間で、本体10の内部の軸線Zに沿って変位方向Aに移動することができる。火工式起爆装置20が起動させられていない限り、ピストン30は第1の位置にある。
【0026】
図1図3に見られるように、受容素子12は、受容空洞12aの周囲に位置決めされている少なくとも1つの追加の空洞50を備え、該空洞50は、少なくとも1つの流路51によって前記受容空洞12aと連通している。図に示される例示的な実施形態において、受容素子12は、複数の追加の空洞50を備える。これらの追加の空洞50は、受容空洞12aとは別個の空洞であり、特に、ピストン30が受容空洞12a内に位置決めされたときには、ピストン30は追加の空洞50内に侵入しない。追加の空洞50を受容空洞12aに連結させる流路51は、ピストン30が導電性素子40を破壊するときに開口し、前記ピストン30が第2の位置にあるときはピストン30によって閉塞させられる。このような追加の空洞50は、導電性素子40が破壊したときに発生するプラズマを受容することができ、このようにして、プラズマは、受容空洞12aからチャンネル51を介して追加の空洞50に向かって放出される。本願の出願人は、確かに、プラズマが受容空洞12a内に停滞するという事実は、一方ではピストン30の動きを遅くする役割があり、他方では、導電性素子40の破壊にもかかわらず電流の流れを許容するという事実を見出した。したがって、プラズマを受容空洞12aから移動させるという事実により、電流の電圧及び強度が高い(特に、500Vより大きい電圧及び10kAより大きい強度)にもかかわらず、装置100が導電性素子40の2つの端子41及び42とこれとの間の電流の流れをより迅速かつ効果的に遮断することができ、導電性素子40が破壊するときにプラズマの発生を引き起こす。
【0027】
好ましくは、一旦、導電性素子40が破壊すると、その後、ピストン30は流路51を閉塞し、したがって、追加の空洞50内でプラズマを維持し、したがって、導電性素子40の遮断にもかかわらず、電流が流れ続けるリスクを制限する。
【0028】
追加の空洞(複数可)50に向かってのプラズマのより良い放電を可能にする1つの好ましい特徴によれば、流路(複数可)51は、導電性素子40の破壊点に沿って位置決めされる。実際、プラズマは、導電性素子40の破壊点のレベルで発生させられる。
【0029】
流路51は、好ましくは、導電性素子40の破壊点に近接して位置決めされ、したがって、追加の空洞50に向かってプラズマをより良好に排出させることができる。したがって、流路は、導電性素子40の破壊点から5mm以下の距離に位置決めされる。
【0030】
受容空洞12a内に残留するプラズマの量を最小にするために、追加の空洞(複数可)50の寸法は、受容空洞12aの寸法に対して十分に大きいことが有利である。従って、追加の空洞(複数可)50は、受容空洞12aの長さに少なくとも等しい長さを有する。更に有利には、追加の空洞(複数可)50の総容積は、受容空洞12aの容積よりも大きいか又は等しい。好ましくは、追加の空洞(複数可)50の総容積は、受容空洞12aの容積よりも大きい。
【0031】
より良好な絶縁を得ることを可能にする1つの好ましい特徴によれば、受容素子12は、プラズマの絶縁されたポケットを作り出すために、複数の追加の空洞50を備える。受容素子12は、例えば、図3の例のように、4つの追加の空洞50を備えうる。
【0032】
図1図3に示される実施形態において、流路51は、円錐面を有する前記受容空洞12aの一部分P上の受容空洞12a内に開口する。受容空洞12aの一部分Pの円錐面の形状は、ピストン30の一部分の形状と相補的であるため、ピストン30による流路51の閉塞の密封性を向上させることができる。
【0033】
図に示されていない1つの可能な実施形態によれば、導電性素子40は、脆弱領域43を備え、破壊点で破壊される。犠牲部分44は、導電性素子40の残りの部分から切り離されず、受容空洞12a内のピストン30によって曲げられる。
【0034】
図4は、本発明による遮断装置100を実施する安全な電気設備300の一例を概略的に示す。
【0035】
安全な電気設備300は、(非常に概略的に表される)遮断装置100を備える安全な電源システム310と、電源回路311とを備える。本明細書では、電源回路311は、遮断装置100の導電性部分40の第2の端子42に連結された発電機Gを備える。発電機Gは、例えば、バッテリ又は交流発電機としうる。
【0036】
安全な電源システム310は、異常が検出されたときに火工式起爆装置20を作動させるように構成された監視素子Cをさらに備える。監視素子Cは、コネクタ21を介して火工式起爆装置20に接続される。監視素子Cがそれに応答して火工式起爆装置20を起動することができる、異常は、回路内の超過電流閾値などの電気的異常、又は、温度変化、圧力変化などの衝撃、例えば監視素子の急激な減速の検出などの非電気的異常としうる。異常を検出した場合、監視素子Cは、前述のように、電流を遮断するために、火工式起爆装置20の起動のために火工式起爆装置20に電流を送ることができる。
【0037】
安全な電気設備300は、最終的に、ここで、安全な電源システム310によって給電されるように、遮断装置100の導電性部分40の第1の端子41に連結された電気装置Dを備える。
【0038】
一例として、自動車は、安全な電気設備300を備えうる。
【0039】
図5に図示されている可能な一実施形態によれば、流路51は、受容空洞12aの低い部分に位置決めすることができ、図1及び図2に図示されている実施形態では、受容空洞12aの高い部分において流路51を備えている。受容空洞12aは、実際、第1の先端に位置しかつ格納空洞に開口する高い部分と、閉塞させられ、かつ、一旦、導電性素子40から切り離されると、犠牲部分44を受け入れる、第2の先端に位置決めされている低い部分とを備える。プラズマは、追加の空洞50の壁200に圧力を加え、かくして、ピストン30によって形成された雄円錐部201の密封を、受容空洞12aによって形成された雌円錐部202で補強する。
図1
図2
図3
図4
図5