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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-18
(45)【発行日】2023-07-26
(54)【発明の名称】甘味の増大した飲食品
(51)【国際特許分類】
   A23L 27/00 20160101AFI20230719BHJP
【FI】
A23L27/00 E
A23L27/00 101A
A23L27/00 101Z
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020084846
(22)【出願日】2020-05-14
(62)【分割の表示】P 2019521858の分割
【原出願日】2018-06-07
(65)【公開番号】P2020127428
(43)【公開日】2020-08-27
【審査請求日】2021-06-07
(31)【優先権主張番号】P 2017113760
(32)【優先日】2017-06-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2017198815
(32)【優先日】2017-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】309007911
【氏名又は名称】サントリーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100135943
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 規樹
(72)【発明者】
【氏名】大栗 弾宏
(72)【発明者】
【氏名】藤江 彬子
(72)【発明者】
【氏名】横尾 芳明
【審査官】吉岡 沙織
(56)【参考文献】
【文献】特表2010-507376(JP,A)
【文献】国際公開第2010/050510(WO,A1)
【文献】特表2016-518143(JP,A)
【文献】国際公開第00/024273(WO,A1)
【文献】特開昭58-152466(JP,A)
【文献】日本味と匂学会誌,2009年,Vol.16, No.3,p.327-330
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L
JSTPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/WPIDS/FSTA/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)甘味強度X1相当の量の天然糖、
(b)甘味強度X2相当の量の高甘味度甘味料、および
(c)5.75mg/100ml以上かつ40mg/100ml未満のナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが50Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、
前記高甘味度甘味料は、羅漢果抽出物、モグロシドVおよびその組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つであり、
ここで2.0≦(X1+X2)<X3≦20であり、0≦X1≦8.0であり、1.0≦X2≦15であり、
前記高甘味度甘味料が羅漢果抽出物である場合、2.0≦(X1+X2)≦15であり、
前記高甘味度甘味料がモグロシドVまたは羅漢果抽出物とモグロシドVの組み合わせである場合、2.0≦(X1+X2)≦12.5である、飲食品。
【請求項2】
前記天然糖は、グルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、異性化糖、乳糖、プシコース、アロース、タガトースおよびその組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つである、請求項1に記載の飲食品。
【請求項3】
前記ナトリウムは、塩化ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、二硫化ナトリウム、重炭酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギニン酸ナトリウム、グルコヘプタン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、アスパラギン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、カゼインナトリウム、アスコルビン酸ナトリウムおよびその混合物からなる群より選択される少なくとも1つである、請求項1または2に記載の飲食品。
【請求項4】
天然糖、高甘味度甘味料およびナトリウムを含む甘味組成物であって、
当該甘味組成物を配合した飲食品は、
(a)甘味強度X1の量の天然糖、
(b)甘味強度X2の量の高甘味度甘味料、および
(c)5.75mg/100ml以上かつ40mg/100ml未満のナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが50Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、
前記高甘味度甘味料は、羅漢果抽出物、モグロシドVおよびその組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つであり、
ここで2.0<(X1+X2)<X3≦20であり、0≦X1≦8.0であり、1.0≦X2≦15であり、
前記高甘味度甘味料が羅漢果抽出物である場合、2.0≦(X1+X2)≦15であり、
前記高甘味度甘味料がモグロシドVまたは羅漢果抽出物とモグロシドVの組み合わせである場合、2.0≦(X1+X2)≦12.5である、
前記甘味組成物。
【請求項5】
前記天然糖は、グルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、異性化糖、乳糖、プシコース、アロース、タガトースおよびその組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つである、請求項4に記載の甘味組成物。
【請求項6】
前記ナトリウムは、塩化ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、二硫化ナトリウム、重炭酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギニン酸ナトリウム、グルコヘプタン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、アスパラギン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、カゼインナトリウム、アスコルビン酸ナトリウムおよびその混合物からなる群より選択される少なくとも1つである、請求項4または5に記載の甘味組成物。
【請求項7】
原材料に対し
(i)(a)甘味強度X1の量の天然糖および(b)甘味強度X2の量の高甘味度甘味料を添加する工程と、
(ii)(c)5.75mg/100ml以上かつ40mg/100ml未満のナトリウムを添加する工程と、
を含む、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが50Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、
前記高甘味度甘味料は、羅漢果抽出物、モグロシドVおよびその組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つであり、
ここで2.0<(X1+X2)<X3≦20であり、0≦X1≦8.0であり、1.0≦X2≦15であり、
前記高甘味度甘味料が羅漢果抽出物である場合、2.0≦(X1+X2)≦15であり、
前記高甘味度甘味料がモグロシドVまたは羅漢果抽出物とモグロシドVの組み合わせである場合、2.0≦(X1+X2)≦12.5である、飲食品
を製造する方法。
【請求項8】
前記天然糖は、グルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、異性化糖、乳糖、プシコース、アロース、タガトースおよびその組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ナトリウムは、塩化ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、二硫化ナトリウム、重炭酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギニン酸ナトリウム、グルコヘプタン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、アスパラギン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、カゼインナトリウム、アスコルビン酸ナトリウムおよびその混合物からなる群より選択される少なくとも1つである、請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
(a)0~8.93w/v%の量の天然糖、
(b)55~1000ppmの量の羅漢果抽出物、モグロシドVおよびその組み合わせ、および
(c)5.75mg/100ml以上かつ40mg/100ml未満のナトリウム
を含むか、
(a)0~8.93w/v%の量のグルコース、スクロースおよびその組み合わせ、
(b)55~1000ppmの量の羅漢果抽出物、モグロシドVおよびその組み合わせ、および
(c)5.75mg/100ml以上かつ40mg/100ml未満のナトリウム
を含むか、
(a)0~8.93w/v%の量のグルコース、スクロースおよびその組み合わせ、
(b)13.3~550ppmの量の羅漢果抽出物、モグロシドVおよびその組み合わせ、および
(c)5.75mg/100ml以上かつ40mg/100ml未満のナトリウム
を含むか、または
(a)0~8.93w/v%の量のグルコース、スクロースおよびその組み合わせ、
(b)13.3~450ppmの量の羅漢果抽出物、モグロシドVおよびその組み合わせ、および
(c)5.75mg/100ml以上かつ40mg/100ml未満のナトリウム
を含む、飲料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、糖および甘味料の呈する甘味が増大した飲食品、当該飲食品を製造するための甘味組成物、ならびに当該飲食品の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ヒトは五種の感覚器官を有しており、味覚はヒトの感覚器官の一つである。味を受容する味覚受容器は味蕾と呼ばれ、舌の先端を中心に広い範囲で存在する茸状乳頭と、舌の奥の限定された範囲に存在する有郭乳頭、葉状乳頭に存在している。味蕾は細長い味細胞と呼ばれる細胞と、基底細胞から構成される細胞集合体である。味細胞は微線毛を舌面に向かって出し、細胞底部では味蕾に侵入する味神経線維とシナプスを作り、我々が普段感じている味を、味覚情報として味神経を経て脳に送られ認知する。甘味の味覚受容体はT1R2およびT1R3が知られている。T1R2およびT1R3はヘテロ二量体を形成することが報告されている(非特許文献1~3)。
【0003】
味覚についての研究は様々行われているが、未だに判明していないことが多い分野である。日常我々が経験する食物の味は種々あるが、おいしい食物と思われるものは各種の味が適当に混合され、それらがよく調和されているものである。食物の味は単独で味わわれることもあるが、種々の味の混合味として味わわれることが多く、各種の味は互に関連し合っている。
【0004】
一方、近年では飲食品に対し、良好な味覚に加え低カロリーが求められるようになってきた。これは肥満や糖尿病などの成人病が問題視されることとかかわりがある。
しかしながら、低カロリー飲食品にするためには糖濃度を低く抑える必要があり、この点が低カロリーかつ良好な味覚を呈する飲食品を提供する際の障害となっている。
【0005】
味の相互作用のひとつである対比効果の例として、お汁粉に食塩を添加すると甘味が増す現象が古くから知られている。この現象に着目して塩味と甘味との相互作用について報告した例は存在するが、甘味と塩味との相互作用にはある程度強い甘味(15%溶液)とある程度濃い塩濃度(0.1~0.2%)を要すると結論付けられている(非特許文献4)。
【0006】
また、天然糖に代えて低カロリーなレバウジオシドA等の高甘味度甘味料を用いることにより甘味を呈する飲食品の開発もなされているが、高甘味度甘味料の呈する甘さは独特の後引きがあり、これが良好な味覚の提供を妨げている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【文献】Zhao G. Q., Zhang Y., Hoon M. A., Chandrashekar J., Erlenbach I., Ryba N. J. P., and Zuker1 C. S., Cell, 2003, Vol. 115, 255-266
【文献】Li X, Staszewski L, Xu H, Durick K, Zoller M, Adler E., Proc Natl Acad Sci U S A. 2002,99(7), 4692-4696.
【文献】Fernstrom J. D., Munger S. D., Sclafani A., de Araujo I. E., Roberts A., and Molinary S., J. Nutr. 2012. Vol. 142: 1134S-1141S
【文献】Ayumi Uchida, Nao Takagi, Rieko Horikiri, Miho Matsue, Yumiko Uchiyama and Masashi Omori,大妻女子大学家政系研究紀要-第49 号(2013.3)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
適度な甘味強度を呈し、飲食品のカロリーを低く抑えつつ甘味を良好に改善する方法の開発が待たれている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは天然糖だけではなく、特定の高甘味度甘味料を配合させることにより、適度な甘味を呈しながら飲食品のエネルギー(Kcal)を低レベルに抑え、かつヒトが感知しない程度の低濃度のナトリウムを添加させることにより天然糖と特定の高甘味度甘味料の併用に基づく甘味を増大させることに初めて成功した。
【0010】
即ち、本発明は、以下のとおりである。
[1]
(a)甘味強度X1相当の量の天然糖、
(b)甘味強度X2相当の量の高甘味度甘味料、および
(c)40mg/100ml未満のナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが50Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦20である、飲食品。
[2]
0.5≦{X3-(X1+X2)}≦5である、前記[1]に記載の飲食品。
[3]
前記高甘味度甘味料の量がP2 ppmであり、
I) 0≦X1/(225.2xP2/10000)≦9かつ
II) 2≦X1+225.2xP2/10000≦11.5
であるか、
または
III) 0≦X1/(231.0xP2/10000)≦9かつ
IV) 2≦X1+231.0xP2/10000≦11.5
であるか、
または
V) 0≦X1/(133.4xP2/10000)≦250かつ
VI) 2≦X1+133.4xP2/10000<16
であるか、
または
VII) 0≦X1/(269.7xP2/10000)≦250かつ
VIII) 2≦X1+269.7xP2/10000≦11.5
である、前記[1]または[2]に記載の飲食品。
【0011】
[4]
ナトリウムの量が4~26mg/100mlである、前記[1]~[3]のいずれか一項に記載の飲食品。
[5]
エネルギーが0~25Kcal/100mlである、前記[1]~[4]のいずれか一項に記載の飲食品。
[6]
前記天然糖は、グルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、異性化糖、乳糖、プシコース、アロース、タガトースおよびその組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つである、前記[1]~[5]のいずれか一項に記載の飲食品。
[7]
前記高甘味度甘味料は、レバウジオシドM、レバウジオシドD、羅漢果抽出物、モグロシドVおよびその組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つである、前記[1]~[6]のいずれか一項に記載の飲食品。
[8]
前記ナトリウムは、塩化ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、二硫化ナトリウム、重炭酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギニン酸ナトリウム、グルコヘプタン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、アスパラギン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、カゼインナトリウム、アスコルビン酸ナトリウムおよびその混合物からなる群より選択される少なくとも1つである、前記[1]~[7]のいずれか一項に記載の飲食品。
[9]
5~25mg/100mlのナトリウムを含み、エネルギーが0~25Kcal/100ml、かつX3が6以上である、前記[1]~[8]のいずれか一項に記載の飲食品。
【0012】
[10]
天然糖、高甘味度甘味料およびナトリウムを含む甘味組成物であって、
当該甘味組成物を配合した飲食品は、
(a)甘味強度X1の量の天然糖、
(b)甘味強度X2の量の高甘味度甘味料、および
(c)40mg/100ml未満のナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが50Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦20である、
前記甘味組成物。
[11]
0.5≦{X3-(X1+X2)}≦5である、前記[10]に記載の甘味組成物。
[12]
前記飲食品において前記高甘味度甘味料の量がP2 ppmであり、
I) 0≦X1/(225.2xP2/10000)≦9かつ
II) 2≦X1+225.2xP2/10000≦11.5
であるか、
または
III) 0≦X1/(231.0xP2/10000)≦9かつ
IV) 2≦X1+231.0xP2/10000≦11.5
であるか、
または
V) 0≦X1/(133.4xP2/10000)≦250かつ
VI) 2≦X1+133.4xP2/10000<16
であるか、
または
VII) 0≦X1/(269.7xP2/10000)≦250かつ
VIII) 2≦X1+269.7xP2/10000≦11.5
である、前記[10]または[11]に記載の甘味組成物。
【0013】
[13]
前記飲食品のナトリウムの量が4~26mg/100mlである、前記[10]~[12]のいずれか一項に記載の甘味組成物。
[14]
前記飲食品のエネルギーが0~25Kcal/100mlである、前記[10]~[13]のいずれか一項に記載の甘味組成物。
[15]
前記天然糖は、グルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、異性化糖、乳糖、プシコース、アロース、タガトースおよびその組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つである、前記[10]~[14]のいずれか一項に記載の甘味組成物。
[16]
前記高甘味度甘味料は、レバウジオシドM、レバウジオシドD、羅漢果抽出物、モグロシドVおよびその組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つである、前記[10]~[15]のいずれか一項に記載の甘味組成物。
[17]
前記ナトリウムは、塩化ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、二硫化ナトリウム、重炭酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギニン酸ナトリウム、グルコヘプタン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、アスパラギン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、カゼインナトリウム、アスコルビン酸ナトリウムおよびその混合物からなる群より選択される少なくとも1つである、前記[10]~[16]のいずれか一項に記載の甘味組成物。
[18]
前記飲食品において5~25mg/100mlのナトリウムを含み、エネルギーが0~25Kcal/100ml、かつX3が6以上である、前記[10]~[17]のいずれか一項に記載の甘味組成物。
【0014】
[19]
原材料に対し
(i)(a)甘味強度X1の量の天然糖および(b)甘味強度X2の量の高甘味度甘味料を添加する工程と、
(ii)(c)40mg/100ml未満のナトリウムを添加する工程と、
を含む、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが50Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦20である、飲食品
を製造する方法。
[20]
0.5≦{X3-(X1+X2)}≦5である、前記[19]に記載の方法。
[21]
前記飲食品において前記高甘味度甘味料の量がP2 ppmであり、
I) 0≦X1/(225.2xP2/10000)≦9かつ
II) 2≦X1+225.2xP2/10000≦11.5
であるか、
または
III) 0≦X1/(231.0xP2/10000)≦9かつ
IV) 2≦X1+231.0xP2/10000≦11.5
であるか、
または
V) 0≦X1/(133.4xP2/10000)≦250かつ
VI) 2≦X1+133.4xP2/10000<16
であるか、
または
VII) 0≦X1/(269.7xP2/10000)≦250かつ
VIII) 2≦X1+269.7xP2/10000≦11.5
である、前記[19]または[20]に記載の方法。
【0015】
[22]
前記飲食品においてナトリウムの量が4~26mg/100mlである、前記[19]~[21]のいずれか一項に記載の方法。
[23]
前記飲食品のエネルギーが0~25Kcal/100mlである、前記[19]~[22]のいずれか一項に記載の方法。
[24]
前記天然糖は、グルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、異性化糖、乳糖、プシコース、アロース、タガトースおよびその組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つである、前記[19]~[23]のいずれか一項に記載の方法。
[25]
前記高甘味度甘味料は、レバウジオシドM、レバウジオシドD、羅漢果抽出物、モグロシドVおよびその組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つである、前記[19]~[24]のいずれか一項に記載の方法。
[26]
前記ナトリウムは、塩化ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、二硫化ナトリウム、重炭酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギニン酸ナトリウム、グルコヘプタン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、アスパラギン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、カゼインナトリウム、アスコルビン酸ナトリウムおよびその混合物からなる群より選択される少なくとも1つである、前記[19]~[25]のいずれか一項に記載の方法。
[27]
前記飲食品においてナトリウムの量が5~25mg/100ml、エネルギーが0~25Kcal/100ml、かつX3が6以上である、前記[19]~[26]のいずれか一項に記載の方法。
【0016】
[1-1]
(a)甘味強度X1相当の量の天然糖、
(b)甘味強度X2相当の量の、レバウジオシドM、レバウジオシドDおよびその組み合わせからなる群より選択される高甘味度甘味料、および
(c)4~26mg/100mlのナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが25Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦20である、飲食品。
[1-2]
0.5≦{X3-(X1+X2)}≦5である、前記[1-1]に記載の飲食品。
[1-3]
前記高甘味度甘味料の量がP2 ppmであり、
I) 0≦X1/(225.2xP2/10000)≦9かつ
II) 2≦X1+225.2xP2/10000≦11.5
であるか、
または
III) 0≦X1/(231.0xP2/10000)≦9かつ
IV) 2≦X1+231.0xP2/10000≦11.5
である、前記[1-1]または[1-2]に記載の飲食品。
【0017】
[1-4]
前記天然糖は、グルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、異性化糖、乳糖、プシコース、アロース、タガトースおよびその組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つである、前記[1-1]~[1-3]のいずれか一項に記載の飲食品。
[1-5]
前記ナトリウムは、塩化ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、二硫化ナトリウム、重炭酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギニン酸ナトリウム、グルコヘプタン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、アスパラギン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、カゼインナトリウム、アスコルビン酸ナトリウムおよびその混合物からなる群より選択される少なくとも1つである、前記[1-1]~[1-4]のいずれか一項に記載の飲食品。
[1-6]
5~25mg/100mlのナトリウムを含み、かつX3が6以上である、前記[1-1]~[1-5]のいずれか一項に記載の飲食品。
【0018】
[1-7]
天然糖と、レバウジオシドM、レバウジオシドDおよびその組み合わせからなる群より選択される高甘味度甘味料と、ナトリウムとを含む甘味組成物であって、
当該甘味組成物を配合した飲食品は、
(a)甘味強度X1の量の前記天然糖、
(b)甘味強度X2の量の前記高甘味度甘味料、および
(c)4~26mg/100mlのナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが25Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦20である、
前記甘味組成物。
[1-8]
0.5≦{X3-(X1+X2)}≦5である、前記[1-7]に記載の甘味組成物。
[1-9]
前記飲食品において前記高甘味度甘味料の量がP2 ppmであり、
I) 0≦X1/(225.2xP2/10000)≦9かつ
II) 2≦X1+225.2xP2/10000≦11.5
であるか、
または
III) 0≦X1/(231.0xP2/10000)≦9かつ
IV) 2≦X1+231.0xP2/10000≦11.5
である、前記[1-7]または[1-8]に記載の甘味組成物。
【0019】
[1-10]
前記天然糖は、グルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、異性化糖、乳糖、プシコース、アロース、タガトースおよびその組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つである、前記[1-7]~[1-9]のいずれか一項に記載の甘味組成物。
[1-11]
前記ナトリウムは、塩化ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、二硫化ナトリウム、重炭酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギニン酸ナトリウム、グルコヘプタン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、アスパラギン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、カゼインナトリウム、アスコルビン酸ナトリウムおよびその混合物からなる群より選択される少なくとも1つである、前記[1-7]~[1-10]のいずれか一項に記載の甘味組成物。
[1-12]
前記飲食品において5~25mg/100mlのナトリウムを含み、かつX3が6以上である、前記[1-7]~[1-11]のいずれか一項に記載の甘味組成物。
【0020】
[1-13]
原材料に対し
(i)(a)甘味強度X1の量の天然糖および(b)甘味強度X2の量の、レバウジオシドM、レバウジオシドDおよびその組み合わせからなる群より選択される高甘味度甘味料を添加する工程と、
(ii)(c)4~26mg/100mlのナトリウムを添加する工程と、
を含む、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが25Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦20である、飲食品
を製造する方法。
[1-14]
0.5≦{X3-(X1+X2)}≦5である、前記[1-13]に記載の方法。
[1-15]
前記飲食品において前記高甘味度甘味料の量がP2 ppmであり、
I) 0≦X1/(225.2xP2/10000)≦9かつ
II) 2≦X1+225.2xP2/10000≦11.5
であるか、
または
III) 0≦X1/(231.0xP2/10000)≦9かつ
IV) 2≦X1+231.0xP2/10000≦11.5
である、前記[1-13]または[1-14]に記載の方法。
【0021】
[1-16]
前記天然糖は、グルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、異性化糖、乳糖、プシコース、アロース、タガトースおよびその組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つである、前記[1-13]~[1-15]のいずれか一項に記載の方法。
[1-17]
前記ナトリウムは、塩化ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、二硫化ナトリウム、重炭酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギニン酸ナトリウム、グルコヘプタン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、アスパラギン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、カゼインナトリウム、アスコルビン酸ナトリウムおよびその混合物からなる群より選択される少なくとも1つである、前記[1-13]~[1-16]のいずれか一項に記載の方法。
[1-18]
前記飲食品においてナトリウムの量が5~25mg/100ml、かつX3が6以上である、前記[1-13]~[1-17]のいずれか一項に記載の方法。
【0022】
[2-1]
(a)甘味強度X1相当の量の天然糖、
(b)甘味強度X2相当の量の羅漢果抽出物、および
(c)4mg/100ml以上、34.5mg/100ml未満のナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが50Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦20である、飲食品。
[2-2]
0.5≦{X3-(X1+X2)}≦5である、前記[2-1]に記載の飲食品。
[2-3]
前記羅漢果抽出物の量がP2 ppmであり、
I) 0≦X1/(133.4xP2/10000)≦250かつ
II) 2≦X1+133.4xP2/10000<16
である、前記[2-1]または[2-2]に記載の飲食品。
【0023】
[2-4]
ナトリウムの量が5~30mg/100mlである、前記[2-1]~[2-3]のいずれか一項に記載の飲食品。
[2-5]
エネルギーが0~25Kcal/100mlである、前記[2-1]~[2-4]のいずれか一項に記載の飲食品。
[2-6]
前記天然糖は、グルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、異性化糖、乳糖、プシコース、アロース、タガトースおよびその組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つである、前記[2-1]~[2-5]のいずれか一項に記載の飲食品。
[2-7]
前記ナトリウムは、塩化ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、二硫化ナトリウム、重炭酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギニン酸ナトリウム、グルコヘプタン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、アスパラギン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、カゼインナトリウム、アスコルビン酸ナトリウムおよびその混合物からなる群より選択される少なくとも1つである、前記[2-1]~[2-6]のいずれか一項に記載の飲食品。
[2-8]
5~30mg/100mlのナトリウムを含み、エネルギーが0~25Kcal/100ml、かつX3が6以上である、前記[2-1]~[2-7]のいずれか一項に記載の飲食品。
【0024】
[2-9]
天然糖、羅漢果抽出物およびナトリウムを含む甘味組成物であって、
当該甘味組成物を配合した飲食品は、
(a)甘味強度X1の量の天然糖、
(b)甘味強度X2の量の羅漢果抽出物、および
(c)4mg/100ml以上、34.5mg/100ml未満のナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが50Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦20である、
前記甘味組成物。
[2-10]
0.5≦{X3-(X1+X2)}≦5である、前記[2-9]に記載の甘味組成物。
[2-11]
前記飲食品において前記羅漢果抽出物の量がP2 ppmであり、
I) 0≦X1/(133.4xP2/10000)≦250かつ
II) 2≦X1+133.4xP2/10000<16
である、前記[2-9]または[2-10]に記載の甘味組成物。
【0025】
[2-12]
前記飲食品のナトリウムの量が5~30mg/100mlである、前記[2-9]~[2-11]のいずれか一項に記載の甘味組成物。
[2-13]
前記飲食品のエネルギーが0~25Kcal/100mlである、前記[2-9]~[2-12]のいずれか一項に記載の甘味組成物。
[2-14]
前記天然糖は、グルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、異性化糖、乳糖、プシコース、アロース、タガトースおよびその組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つである、前記[2-9]~[2-13]のいずれか一項に記載の甘味組成物。
[2-15]
前記ナトリウムは、塩化ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、二硫化ナトリウム、重炭酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギニン酸ナトリウム、グルコヘプタン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、アスパラギン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、カゼインナトリウム、アスコルビン酸ナトリウムおよびその混合物からなる群より選択される少なくとも1つである、前記[2-9]~[2-14]のいずれか一項に記載の甘味組成物。
[2-16]
前記飲食品において5~30mg/100mlのナトリウムを含み、エネルギーが0~25Kcal/100ml、かつX3が6以上である、前記[2-10]~[2-15]のいずれか一項に記載の甘味組成物。
【0026】
[2-17]
原材料に対し
(i)(a)甘味強度X1の量の天然糖および(b)甘味強度X2の量の羅漢果抽出物を添加する工程と、
(ii)(c)4mg/100ml以上、34.5mg/100ml未満のナトリウムを添加する工程と、
を含む、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが50Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦20である、飲食品
を製造する方法。
[2-18]
0.5≦{X3-(X1+X2)}≦5である、前記[2-17]に記載の方法。
[2-19]
前記飲食品において前記羅漢果抽出物の量がP2 ppmであり、
V) 0≦X1/(133.4xP2/10000)≦250かつ
VI) 2≦X1+133.4xP2/10000<16
である、前記[2-17]または[2-18]に記載の方法。
【0027】
[2-20]
前記飲食品においてナトリウムの量が5~30mg/100mlである、前記[2-17]~[2-19]のいずれか一項に記載の方法。
[2-21]
前記飲食品のエネルギーが0~25Kcal/100mlである、前記[2-17]~[2-20]のいずれか一項に記載の方法。
[2-22]
前記天然糖は、グルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、異性化糖、乳糖、プシコース、アロース、タガトースおよびその組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つである、前記[2-17]~[2-21]のいずれか一項に記載の方法。
[2-23]
前記ナトリウムは、塩化ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、二硫化ナトリウム、重炭酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギニン酸ナトリウム、グルコヘプタン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、アスパラギン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、カゼインナトリウム、アスコルビン酸ナトリウムおよびその混合物からなる群より選択される少なくとも1つである、前記[2-17]~[2-22]のいずれか一項に記載の方法。
[2-24]
前記飲食品においてナトリウムの量が5~30mg/100ml、エネルギーが0~25Kcal/100ml、かつX3が6以上である、前記[2-17]~[2-23]のいずれか一項に記載の方法。
【0028】
[3-1]
(a)甘味強度X1相当の量の天然糖、
(b)甘味強度X2相当の量のモグロシドV、および
(c)4mg/100ml以上、23mg/100ml未満のナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが50Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦20である、飲食品。
[3-2]
0.5≦{X3-(X1+X2)}≦5である、前記[3-1]に記載の飲食品。
[3-3]
前記モグロシドVの量がP2 ppmであり、
I) 0≦X1/(269.7xP2/10000)≦250かつ
II) 2≦X1+269.7xP2/10000≦11.5
である、前記[3-1]または[3-2]に記載の飲食品。
【0029】
[3-4]
ナトリウムの量が5~20mg/100mlである、前記[3-1]~[3-3]のいずれか一項に記載の飲食品。
[3-5]
エネルギーが0~25Kcal/100mlである、前記[3-1]~[3-4]のいずれか一項に記載の飲食品。
[3-6]
前記天然糖は、グルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、異性化糖、乳糖、プシコース、アロース、タガトースおよびその組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つである、前記[3-1]~[3-5]のいずれか一項に記載の飲食品。
[3-7]
前記ナトリウムは、塩化ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、二硫化ナトリウム、重炭酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギニン酸ナトリウム、グルコヘプタン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、アスパラギン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、カゼインナトリウム、アスコルビン酸ナトリウムおよびその混合物からなる群より選択される少なくとも1つである、前記[3-1]~[3-6]のいずれか一項に記載の飲食品。
[3-8]
5~20mg/100mlのナトリウムを含み、エネルギーが0~25Kcal/100ml、かつX3が6以上である、前記[3-1]~[3-7]のいずれか一項に記載の飲食品。
【0030】
[3-9]
天然糖、モグロシドVおよびナトリウムを含む甘味組成物であって、
当該甘味組成物を配合した飲食品は、
(a)甘味強度X1の量の天然糖、
(b)甘味強度X2の量のモグロシドV、および
(c)4mg/100ml以上、23mg/100ml未満のナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが50Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦20である、
前記甘味組成物。
[3-10]
0.5≦{X3-(X1+X2)}≦5である、前記[3-9]に記載の甘味組成物。
[3-11]
前記飲食品において前記モグロシドVの量がP2 ppmであり、
I) 0≦X1/(269.7xP2/10000)≦250かつ
II) 2≦X1+269.7xP2/10000≦11.5
である、前記[3-9]または[3-10]に記載の甘味組成物。
【0031】
[3-12]
前記飲食品のナトリウムの量が5~20mg/100mlである、前記[3-9]~[3-11]のいずれか一項に記載の甘味組成物。
[3-13]
前記飲食品のエネルギーが0~25Kcal/100mlである、前記[3-9]~[3-12]のいずれか一項に記載の甘味組成物。
[3-14]
前記天然糖は、グルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、異性化糖、乳糖、プシコース、アロース、タガトースおよびその組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つである、前記[3-9]~[3-13]のいずれか一項に記載の甘味組成物。
[3-15]
前記ナトリウムは、塩化ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、二硫化ナトリウム、重炭酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギニン酸ナトリウム、グルコヘプタン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、アスパラギン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、カゼインナトリウム、アスコルビン酸ナトリウムおよびその混合物からなる群より選択される少なくとも1つである、前記[3-9]~[3-14]のいずれか一項に記載の甘味組成物。
[3-16]
前記飲食品において5~20mg/100mlのナトリウムを含み、エネルギーが0~25Kcal/100ml、かつX3が6以上である、前記[3-9]~[3-15]のいずれか一項に記載の甘味組成物。
【0032】
[3-17]
原材料に対し
(i)(a)甘味強度X1の量の天然糖および(b)甘味強度X2の量のモグロシドVを添加する工程と、
(ii)(c)4mg/100ml以上、23mg/100ml未満のナトリウムを添加する工程と、
を含む、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが50Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦20である、飲食品
を製造する方法。
[3-18]
0.5≦{X3-(X1+X2)}≦5である、前記[3-17]に記載の方法。
[3-19]
前記飲食品において前記モグロシドVの量がP2 ppmであり、
I) 0≦X1/(269.7xP2/10000)≦250かつ
II) 2≦X1+269.7xP2/10000≦11.5
である、前記[3-17]または[3-18]に記載の方法。
【0033】
[3-20]
前記飲食品においてナトリウムの量が5~20mg/100mlである、前記[3-17]~[3-19]のいずれか一項に記載の方法。
[3-21]
前記飲食品のエネルギーが0~25Kcal/100mlである、前記[3-17]~[3-20]のいずれか一項に記載の方法。
[3-22]
前記天然糖は、グルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、異性化糖、乳糖、プシコース、アロース、タガトースおよびその組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つである、前記[3-17]~[3-21]のいずれか一項に記載の方法。
[3-23]
前記ナトリウムは、塩化ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、二硫化ナトリウム、重炭酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギニン酸ナトリウム、グルコヘプタン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、アスパラギン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、カゼインナトリウム、アスコルビン酸ナトリウムおよびその混合物からなる群より選択される少なくとも1つである、前記[3-17]~[3-22]のいずれか一項に記載の方法。
[3-24]
前記飲食品においてナトリウムの量が5~20mg/100ml、エネルギーが0~25Kcal/100ml、かつX3が6以上である、前記[3-17]~[3-23]のいずれか一項に記載の方法。
【発明の効果】
【0034】
本発明の方法により、天然糖および高甘味度甘味料の使用量の増加により得られるような単純な甘味ではなく、飲食品または甘味組成物の甘味を増大し、良好な味質を呈する方法が提供される。また、本発明の方法により、糖および甘味料の使用量のコントロール以外の手段によって甘味が増大された良好な味質を呈する飲食品または甘味組成物が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】モデル動物を用いた味覚神経応答実験の結果を示す図である。
図2】モデル動物を用いた味覚神経応答実験の結果を示す図である。
図3】モデル動物を用いた味覚神経応答実験の結果を示す図である。
図4】モデル動物を用いた味覚神経応答実験の結果を示す図である。
図5】モデル動物を用いた味覚神経応答実験の結果を示す図である。
図6】モデル動物を用いた味覚神経応答実験の結果を示す図である。
図7】モデル動物を用いた味覚神経応答実験の結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本発明を詳細に説明する。以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこの実施の形態のみに限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施をすることができる。
なお、本明細書において引用した全ての文献、および公開公報、特許公報その他の特許文献は、参照として本明細書に組み込むものとする。また、本明細書は、2017年6月8日に出願された本願優先権主張の基礎となる日本国特許出願(特願2017-113760号)の明細書に記載の内容、ならびに、2017年10月12日に出願された本願優先権主張の基礎となる日本国特許出願(特願2017-198815号)の明細書および図面に記載の内容を包含する。
【0037】
1.天然糖および高甘味度甘味料の呈する甘味が増大された飲食品
本発明は、第1の態様として、以下の飲食品(以下、「本発明の飲食品」という)を提供する
(a)甘味強度X1相当の量の天然糖、
(b)甘味強度X2相当の量の高甘味度甘味料、および
(c)40mg/100ml未満のナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが50Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦20である、飲食品。
【0038】
つまり、本発明の飲食品において、甘味を呈する成分は、(a)甘味強度X1相当の量の天然糖および(b)甘味強度X2相当の量の高甘味度甘味料であり、本発明の飲食品が呈する甘味は計算上は甘味強度X1とX2の合計値となるはずである。しかしながら、低濃度ではあるが(c)ナトリウムが飲食品中に存在するために、(a)前記天然糖および(b)高甘味度甘味料が呈する甘味が甘味強度X3にまで増大される(ここで0.1<(X1+X2)<X3≦20である)。本発明はこれら成分(a)~(c)に加えて、酸味料、香料、エキス等の追加の成分を含み得ることを意味する。しかしながら、本発明の飲食品は、成分(a)~(c)以外に甘味に寄与する成分を含むものではない。
【0039】
本発明において「天然糖」とは、Cm(H2O)nの一般式(ここでmとnは独立の自然数を表す)で表され、ヒトが消化可能なD体の炭水化物を含み、その例としてはグルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖(例えば、フラクトオリゴ糖、マルトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖等)、異性化糖、乳糖、プシコース、アロース、タガトースおよびその組み合わせが挙げられる。
グルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、異性化糖、乳糖の組み合わせの例としては、以下が挙げられる。具体的には、スクロースと異性化糖、スクロースとグルコース、スクロースとフルクトース、スクロースとマルトース、スクロースとオリゴ糖、スクロースと乳糖、異性化糖とオリゴ糖、スクロースとプシコース、スクロースと異性化糖とグルコース、スクロースと異性化糖とフルクトース、スクロースと異性化糖とマルトース、スクロースと異性化糖とオリゴ糖、スクロースと異性化糖とグルコースとオリゴ糖、スクロースとグルコースとフルクトースとオリゴ糖、グルコースとスクロースとフルクトースとマルトースとオリゴ糖と異性化糖と乳糖とタガトース、などの組み合わせが挙げられる。
【0040】
天然糖はエネルギーが多いため、本発明の要件(2)「エネルギーが50Kcal/100ml以下であること」におけるエネルギーの大部分が天然糖によるものである。本発明は天然糖の濃度を低く抑え、低エネルギー(すなわち低カロリー)でありながらも、天然糖、高甘味度甘味料およびナトリウムの組み合わせにより、摂取した際に甘味が強く感じられる。したがって、天然糖の甘味強度X1の量とは、50Kcal/100ml以下のエネルギーを提供する量である。本発明の飲食品のエネルギーは、実施態様によって0~50Kcal/100ml、0~45Kcal/100ml、0~40Kcal/100ml、0~35Kcal/100ml、0~30Kcal/100ml、0~25Kcal/100ml、0~22Kcal/100ml、0~20Kcal/100ml、0~15Kcal/100ml、0~10Kcal/100ml、0~5Kcal/100ml、5~50Kcal/100ml、5~45Kcal/100ml、5~40Kcal/100ml、5~35Kcal/100ml、5~30Kcal/100ml、5~25Kcal/100ml、5~20Kcal/100ml、5~15Kcal/100ml、5~10Kcal/100ml、10~50Kcal/100ml、10~45Kcal/100ml、10~40Kcal/100ml、10~35Kcal/100ml、10~30Kcal/100ml、10~25Kcal/100ml、10~20Kcal/100ml、10~15Kcal/100ml、15~50Kcal/100ml、15~45Kcal/100ml、15~40Kcal/100ml、15~35Kcal/100ml、15~30Kcal/100ml、15~25Kcal/100ml、15~20Kcal/100ml、20~50Kcal/100ml、20~45Kcal/100ml、20~40Kcal/100ml、20~35Kcal/100ml、20~30Kcal/100ml、20~25Kcal/100ml、25~50Kcal/100ml、25~45Kcal/100ml、25~40Kcal/100ml、25~35Kcal/100ml、25~30Kcal/100mlとなり得る。本発明の飲食品のエネルギーはまた、実施態様によって、0~32Kcal/100ml、0~24Kcal/100ml、0~8Kcal/100ml、0~4Kcal/100ml、4~32Kcal/100ml、4~24Kcal/100ml、4~8Kcal/100ml、8~32Kcal/100ml、8~24Kcal/100ml、24~32Kcal/100mlであってよい。
【0041】
また、「甘味強度X1」のX1は0~0.5、0~1.0、0~1.5、0~2.0、0~2.5、0~3.0、0~3.5、0~4.0、0~4.5、0~5.0、0~5.5、0~6.0、0~6.5、0~7.0、0~7.5、0~8.0、0~8.25、0~8.5、0~8.75、0~9.0、0~9.25、0~9.5、0~9.75、0~10.0、0.05~0.5、0.05~1.0、0.05~1.5、0.05~2.0、0.05~2.5、0.05~3.0、0.05~3.5、0.05~4.0、0.05~4.5、0.05~5.0、0.05~5.5、0.05~6.0、0.05~6.5、0.05~7.0、0.05~7.5、0.05~8.0、0.05~8.25、0.05~8.5、0.05~8.75、0.05~9.0、0.05~9.25、0.05~9.5、0.05~9.75、0.05~10.0、0.1~0.5、0.1~1.0、0.1~1.5、0.1~2.0、0.1~2.5、0.1~3.0、0.1~3.5、0.1~4.0、0.1~4.5、0.1~5.0、0.1~5.5、0.1~6.0、0.1~6.5、0.1~7.0、0.1~7.5、0.1~8.0、0.1~8.25、0.1~8.5、0.1~8.75、0.1~9.0、0.1~9.25、0.1~9.5、0.1~9.75、0.1~10.0、0.5~0.5、0.5~1.0、0.5~1.5、0.5~2.0、0.5~2.5、0.5~3.0、0.5~3.5、0.5~4.0、0.5~4.5、0.5~5.0、0.5~5.5、0.5~6.0、0.5~6.5、0.5~7.0、0.5~7.5、0.5~8.0、0.5~8.25、0.5~8.5、0.5~8.75、0.5~9.0、0.5~9.25、0.5~9.5、0.5~9.75、0.5~10.0、1.0~0.5、1.0~1.0、1.0~1.5、1.0~2.0、1.0~2.5、1.0~3.0、1.0~3.5、1.0~4.0、1.0~4.5、1.0~5.0、1.0~5.5、1.0~6.0、1.0~6.5、1.0~7.0、1.0~7.5、1.0~8.0、1.0~8.25、1.0~8.5、1.0~8.75、1.0~9.0、1.0~9.25、1.0~9.5、1.0~9.75、1.0~10.0、1.5~0.5、1.5~1.0、1.5~1.5、1.5~2.0、1.5~2.5、1.5~3.0、1.5~3.5、1.5~4.0、1.5~4.5、1.5~5.0、1.5~5.5、1.5~6.0、1.5~6.5、1.5~7.0、1.5~7.5、1.5~8.0、1.5~8.25、1.5~8.5、1.5~8.75、1.5~9.0、1.5~9.25、1.5~9.5、1.5~9.75、1.5~10.0、2.0~0.5、2.0~1.0、2.0~1.5、2.0~2.0、2.0~2.5、2.0~3.0、2.0~3.5、2.0~4.0、2.0~4.5、2.0~5.0、2.0~5.5、2.0~6.0、2.0~6.5、2.0~7.0、2.0~7.5、2.0~8.0、2.0~8.25、2.0~8.5、2.0~8.75、2.0~9.0、2.0~9.25、2.0~9.5、2.0~9.75、2.0~10.0、2.5~0.5、2.5~1.0、2.5~1.5、2.5~2.0、2.5~2.5、2.5~3.0、2.5~3.5、2.5~4.0、2.5~4.5、2.5~5.0、2.5~5.5、2.5~6.0、2.5~6.5、2.5~7.0、2.5~7.5、2.5~8.0、2.5~8.25、2.5~8.5、2.5~8.75、2.5~9.0、2.5~9.25、2.5~9.5、2.5~9.75、2.5~10.0でありうる。
【0042】
X1はまた、0~10.5、0~11.0、0~11.5、0~12.0、0~12.5、0~13.0、0~13.5、0~14.0、0~14.5、0~15.0、0.05~10.5、0.05~11.0、0.05~11.5、0.05~12.0、0.05~12.5、0.05~13.0、0.05~13.5、0.05~14.0、0.05~14.5、0.05~15.0、0.1~10.5、0.1~11.0、0.1~11.5、0.1~12.0、0.1~12.5、0.1~13.0、0.1~13.5、0.1~14.0、0.1~14.5、0.1~15.0、0.5~10.5、0.5~11.0、0.5~11.5、0.5~12.0、0.5~12.5、0.5~13.0、0.5~13.5、0.5~14.0、0.5~14.5、0.5~15.0、1.0~10.5、1.0~11.0、1.0~11.5、1.0~12.0、1.0~12.5、1.0~13.0、1.0~13.5、1.0~14.0、1.0~14.5、1.0~15.0、1.5~10.5、1.5~11.0、1.5~11.5、1.5~12.0、1.5~12.5、1.5~13.0、1.5~13.5、1.5~14.0、1.5~14.5、1.5~15.0、2.0~10.5、2.0~11.0、2.0~11.5、2.0~12.0、2.0~12.5、2.0~13.0、2.0~13.5、2.0~14.0、2.0~14.5、2.0~15.0、2.5~10.5、2.5~11.0、2.5~11.5、2.5~12.0、2.5~12.5、2.5~13.0、2.5~13.5、2.5~14.0、2.5~14.5、2.5~15.0でありうる。
天然糖の甘味強度X1相当の量とは、本発明の飲食品と同等体積の20℃の水に天然糖を溶かした条件で甘味強度X1の甘味を呈する量(濃度)をいう。
【0043】
ここで甘味強度とは、物質の呈する甘味を意味する。例えば、単位濃度Brix1当たりにスクロースの呈する甘味強度を甘味度1と定めた場合、グルコースの甘味度は0.6~0.7(中心値0.65)となる。この甘味度にグルコースの濃度Brix値を乗じて得られる数値がグルコースの甘味強度となる。したがって、グルコースの濃度がBrix1.5の場合、グルコースの甘味強度は0.65x1.5=0.975となる。
【表1】
【0044】
本発明において「高甘味度甘味料」とは、ショ糖に比べて強い甘味を有する化合物を意味し、天然由来化合物、合成化合物または天然由来化合物および合成化合物の組み合わせであってもよい。高甘味度甘味料はショ糖と同量において、ショ糖より5倍以上、10倍以上、50倍以上、100倍以上、500倍以上、1000倍以上、5000倍以上、10000倍以上、50000倍以上、100000倍以上の甘味を呈する。高甘味度甘味料はこのように非常に強い甘味を呈するため、本発明の飲食品における天然糖と高甘味度甘味料の存在を重量比で表すと、「天然糖:高甘味度甘味料」は5:1~10:1、50:1~100:1、50:1~200:1、500:1~1000:1、5000:1~10000:1、50000:1~100000:1となる。
【0045】
「高甘味度甘味料」の具体例としては、アスパルテーム、ネオテームなどのペプチド系甘味料等、例えばスクラロースなどのショ糖誘導体、例えばアセスルファムK、サッカリン等の合成甘味料、例えばソーマチン、モネリンなどの植物から抽出されたタンパク質系甘味料、またはその他の高甘味度甘味料成分を含む植物抽出物、例えばステビア抽出物、カンゾウ抽出物、羅漢果(ラカンカ)抽出物等や当該抽出物中の甘味料成分、例えばステビア抽出物およびステビアを酵素処理してブドウ糖を付加した酵素処理ステビア等のステビア誘導体などのステビオール配糖体、羅漢果および羅漢果抽出物を処理することで得られるモグロール配糖体などの植物抽出物から得られる配糖体などが挙げられる。ステビオール配糖体としては、ステビオシド、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドN、レバウジオシドO、レバウジオシドMなどが挙げられる。モグロール配糖体としては、モグロシドVなどが挙げられる。ただし、レバウジオシドA単独では甘味増大効果が得られないので、本発明において「高甘味度甘味料」からレバウジオシドA単独は除かれる。
【0046】
カンゾウ抽出物とは、ウラルカンゾウ、チョウカカンゾウまたはヨウカンゾウの根または根茎から得られた、グリチルリチン酸を主成分とするものをいう。カンゾウ抽出物の例としてはカンゾウエキス、グリチルリチン、リコリス抽出物が挙げられる。
ショ糖誘導体はショ糖のOH基またはH基を別の置換基で置換して得られるものであり、その例としては、ショ糖のハロゲン誘導体(スクラロース)、オキサチアジノンジオキシド誘導体、糖アルコール、アルドン酸、ウロン酸等が挙げられる。
【0047】
ある態様では高甘味度甘味料はレバウジオシドM、レバウジオシドD、レバウジオシドA、ステビオール、ステビオール配糖体、ステビア抽出物、ステビオシド、モグロシドIV、モグロシドV、ローハングオ(Luo Han Guo、羅漢果)甘味料、モナチン、クルクリン、グリチルリチン、タウマリン、モネリン、アスパルテーム、アドバンテーム、アリテーム、サッカリン、チクロ、アセスルファムK、スクラロース、ズルチン、ブラゼイン、ネオヘスペリジンジヒドロカルコンおよびその組み合わせからなる群より選択される少なくとも1つである。
【0048】
また、本発明において高甘味度甘味料としてはレバウジオシドD、レバウジオシドM、またはレバウジオシドDおよびレバウジオシドMの混合物を好適に用いることができる。レバウジオシドDまたはレバウジオシドMはステビア抽出物およびステビアを酵素処理して調製することができ、ショ糖(スクロース)の約200倍の甘味を有する。また、レバウジオシドDまたはレバウジオシドMはレバウジオシドAに見られるような収斂味や金属味といったネガティブな香味が少なく、良質な甘味等の特徴を有し、食品、飲料分野での使用が期待されている(日本化学会誌(5)、(1981年)726~735、“ステビア葉の甘味ジテルペン配糖体―レバウディオシド-A、-D、-Eおよび関連配糖体の合成ならびに甘味と化学構造との相関―、笠井、金田、田中、山崎、坂本、森本、岡田、北畑、古川)。このように、レバウジオシドDまたはレバウジオシドMは単独で用いるとレバウジオシドAに比べ雑味が少なくショ糖に近い甘味を持つと言う点に優れる。レバウジオシドDおよびレバウジオシドMの甘味度は約200である。
【0049】
本発明においてはさらに、高甘味度甘味料として羅漢果抽出物またはモグロシドVを好適に用いることができる。
甘味料としての羅漢果抽出物は、羅漢果由来の甘味物質を含む羅漢果の抽出物であり、日本を含む各国で食品添加物として認可されて、市販されている。羅漢果由来の甘味物質としては、モグロシドV、モグロシドIV、11-オキソ-モグロシドV、シアメノシドI等が挙げられる。羅漢果抽出物は、好ましくはモグロシドVを含み、その割合は、限定されずに、羅漢果抽出物全体の乾燥重量の10重量%以上、15重量%以上、20重量%以上、25重量%以上、30重量%以上、35重量%以上、40重量%以上、45重量%以上、50重量%以上、55重量%以上、60重量%以上、65重量%以上、70重量%以上、75重量%以上などであってよい。モグロシドVの含量は、既知の手法、例えば、液体クロマトグラフィーなどにより決定することができる。羅漢果抽出物は、羅漢果(Siraitia grosvenorii)の果実などを、適切な溶媒(例えば、水等の水性溶媒、エタノール、メタノール等のアルコール溶媒、含水エタノール、含水メタノール等の水性溶媒とアルコール溶媒の混合溶媒等)で抽出し、その後、任意選択で、脱脂、精製、濃縮、乾燥等の処理を行うことにより得ることができる。
【0050】
モグロシドVは、羅漢果に含まれる主要なモグロール配糖体の1種であり、レバウディオサイドAと比較して、ショ糖に近い良質な甘味特性を示すことが報告されている。また、モグロシドVの甘味度はスクロースの約300倍である(Murata Y et al., Nippon Shokuhin Kagaku Kogaku Kaishi Vol. 53, No. 10, 527~533 (2006))。モグロシドVは、羅漢果抽出物(例えば、羅漢果のアルコール抽出物等)から、クロマトグラフィー等により精製して得ることができる。本発明の高甘味度甘味料として用いるモグロシドVは、高純度のものであってよく、例えば、純度が80%以上、85%以上、90%以上、91%以上、92%以上、93%以上、94%以上、95%以上、96%以上、97%以上または98%以上などのものであってよい。羅漢果抽出物を精製して得られるモグロシドVは、当然のことながら、純度が高ければ高いほど、モグロシドV以外の羅漢果抽出物成分の混入量が少ない。
【0051】
高甘味度甘味料の組み合わせの例としては、以下が挙げられる。具体的には、レバウジオシドDとレバウジオシドM、レバウジオシドDとレバウジオシドA、レバウジオシドMとレバウジオシドA、レバウジオシドMとモグロシドV、ステビオール配糖体とモグロシドV、ステビオール配糖体とアドバンテーム、ステビオール配糖体とアセスルファムK、ステビオール配糖体とスクラロース、レバウジオシドMとレバウジオシドDとレバウジオシドA、レバウジオシドMとレバウジオシドDとモグロシドV、レバウジオシドMとレバウジオシドDとアドバンテーム、レバウジオシドMとレバウジオシドDとアセスルファムK、レバウジオシドMとレバウジオシドDとスクラロース、レバウジオシドAとレバウジオシドMとレバウジオシドDとモグロシドV、レバウジオシドAとレバウジオシドMとモグロシドVとスクラロース、レバウジオシドDとレバウジオシドMとモグロシドVとアセスルファムK、レバウジオシドMとレバウジオシドAとモグロシドVとネオヘスペリジンジヒドロカルコン、レバウジオシドMとレバウジオシドDとスクラロースとネオヘスペリジンジヒドロカルコンとブラゼイン、などの組み合わせが挙げられる。
【0052】
また、レバウジオシドDとモグロシドV、レバウジオシドDと羅漢果抽出物、レバウジオシドMと羅漢果抽出物、ステビオール配糖体と羅漢果抽出物、レバウジオシドMとレバウジオシドDと羅漢果抽出物、レバウジオシドAとレバウジオシドMとレバウジオシドDと羅漢果抽出物、レバウジオシドAとレバウジオシドMと羅漢果抽出物とスクラロース、レバウジオシドDとレバウジオシドMと羅漢果抽出物とアセスルファムK、レバウジオシドMとレバウジオシドAと羅漢果抽出物とネオヘスペリジンジヒドロカルコンなどの組み合わせも挙げられる。なお、高甘味度甘味料がレバウジオシドAの単独の場合は、効果が無い。
【0053】
また、「甘味強度X2」のX2は0.05~0.5、0.05~1.0、0.05~1.5、0.05~2.0、0.05~2.5、0.05~3.0、0.05~3.5、0.05~4.0、0.05~4.5、0.05~5.0、0.05~5.5、0.5~1.0、0.5~1.5、0.5~2.0、0.5~2.5、0.5~3.0、0.5~3.5、0.5~4.0、0.5~4.5、0.5~5.0、0.5~5.5、1.0~1.5、1.0~2.0、1.0~2.5、1.0~3.0、1.0~3.5、1.0~4.0、1.0~4.5、1.0~5.0、1.0~5.5、1.5~2.0、1.5~2.5、1.5~3.0、1.5~3.5、1.5~4.0、1.5~4.5、1.5~5.0、1.5~5.5、2.0~2.5、2.0~3.0、2.0~3.5、2.0~4.0、2.0~4.5、2.0~5.0、2.0~5.5、2.5~3.0、2.5~3.5、2.5~4.0、2.5~4.5、2.5~5.0、2.5~5.5、3.0~3.5、3.0~4.0、3.0~4.5、3.0~5.0、3.0~5.5、2.0~6.5、2.0~7.0、2.0~7.5、2.0~6.0、2.5~7.0、2.5~7.5、2.5~6.0、2.5~6.5、3.0~6.0、3.0~6.5、3.0~7.0、3.0~7.5、3.0~8.0、3.0~8.5、3.0~9.0、3.0~9.5、3.5~7.0、3.5~7.5、3.5~8.0、4.5~8.5、3.5~9.0、3.5~9.5、4.0~7.5、4.0~8.0、4.0~8.5、4.0~9.0、4.0~9.5、3.5~8.5、3.5~10.0、3.5~10.5、3.5~11.0、3.5~11.5、4.0~11.5でありうる。
【0054】
X2はまた、0.05~6.0、0.05~6.5、0.05~7.0、0.05~7.5、0.05~8.0、0.05~8.5、0.05~9.0、0.05~9.5、0.05~10.0、0.05~10.5、0.05~11.0、0.05~11.5、0.05~12.0、0.05~13.0、0.05~14.0、0.05~15.0、0.05~16.0、0.05~17.0、0.05~18.0、0.5~6.0、0.5~6.5、0.5~7.0、0.5~7.5、0.5~8.0、0.5~8.5、0.5~9.0、0.5~9.5、0.5~10.0、0.5~10.5、0.5~11.0、0.5~11.5、0.5~12.0、0.5~13.0、0.5~14.0、0.5~15.0、0.5~16.0、0.5~17.0、0.5~18.0、1.0~6.0、1.0~6.5、1.0~7.0、1.0~7.5、1.0~8.0、1.0~8.5、1.0~9.0、1.0~9.5、1.0~10.0、1.0~10.5、1.0~11.0、1.0~11.5、1.0~12.0、1.0~13.0、1.0~14.0、1.0~15.0、1.0~16.0、1.0~17.0、1.0~18.0、1.5~6.0、1.5~6.5、1.5~7.0、1.5~7.5、1.5~8.0、1.5~8.5、1.5~9.0、1.5~9.5、1.5~10.0、1.5~10.5、1.5~11.0、1.5~11.5、1.5~12.0、1.5~13.0、1.5~14.0、1.5~15.0、1.5~16.0、1.5~17.0、1.5~18.0、2.0~8.0、2.0~8.5、2.0~9.0、2.0~9.5、2.0~10.0、2.0~10.5、2.0~11.0、2.0~11.5、2.0~12.0、2.0~13.0、2.0~14.0、2.0~15.0、2.0~16.0、2.0~17.0、2.0~18.0、2.5~8.0、2.5~8.5、2.5~9.0、2.5~9.5、2.5~10.0、2.5~10.5、2.5~11.0、2.5~11.5、2.5~12.0、2.5~13.0、2.5~14.0、2.5~15.0、2.5~16.0、2.5~17.0、2.5~18.0、3.0~10.0、3.0~10.5、3.0~11.0、3.0~11.5、3.0~12.0、3.0~13.0、3.0~14.0、3.0~15.0、3.0~16.0、3.0~17.0、3.0~18.0、3.5~4.0、3.5~4.5、3.5~5.0、3.5~5.5、3.5~6.0、3.5~6.5、3.5~12.0、3.5~13.0、3.5~14.0、3.5~15.0、3.5~16.0、3.5~17.0、3.5~18.0、4.0~4.5、4.0~5.0、4.0~5.5、4.0~6.0、4.0~6.5、4.0~7.0、4.0~10.0、4.0~10.5、4.0~11.0、4.0~12.0、4.0~13.0、4.0~14.0、4.0~15.0、4.0~16.0、4.0~17.0、4.0~18.0でありうる。
高甘味度甘味料の甘味強度X2相当の量とは、本発明の飲食品と同等体積の20℃の水に高甘味度甘味料を溶かした条件で甘味強度X2の甘味を呈する量をいう。
【0055】
また、高甘味度甘味料の量はP2 ppmであってもよく、ここでP2 ppmは甘味強度X2相当の量である。ここで、P2は20~550、25~550、30~550、35~550、40~550、45~550、50~550、55~550、20~540、25~540、30~540、35~540、40~540、45~540、50~540、55~540、20~530、25~530、30~530、35~530、40~530、45~530、50~530、55~530、20~520、25~520、30~520、35~520、40~520、45~520、50~520、55~520、20~510、25~510、30~510、35~510、40~510、45~510、50~510、55~510、20~505、25~505、30~505、35~505、40~505、45~505、50~505、55~505、20~500、25~500、30~500、35~500、40~500、45~500、50~500、55~500、20~495、25~495、30~495、35~495、40~495、45~495、50~495、55~495、20~490、25~490、30~490、35~490、40~490、45~490、50~490、55~490の値を取り得る。
【0056】
P2はまた、1~1500、1~1200、5~1200、1~1000、5~1000、10~1000、1~900、5~900、10~900、15~900、20~900、25~900、30~900、35~900、40~900、45~900、50~900、55~900、1~800、5~800、10~800、15~800、20~800、25~800、30~800、35~800、40~800、45~800、50~800、55~800、1~700、5~700、10~700、15~700、20~700、25~700、30~700、35~700、40~700、45~700、50~700、55~700、1~600、5~600、10~600、15~600、20~600、25~600、30~600、35~600、40~600、45~600、50~600、55~600、1~550、1~540、1~530、1~520、1~510、1~505、1~500、1~495、1~490、5~550、5~540、5~530、5~520、5~510、5~505、5~500、5~495、5~490、10~550、10~540、10~530、10~520、10~510、10~505、10~500、10~495、10~490、15~550、15~550、15~530、15~520、15~510、15~505、15~500、15~495、15~490の値を取り得る。
【0057】
一の実施態様において、P2は以下の式を満足する。
A-I) N1≦X1/(225.2xP2/10000)≦N1’かつ
A-II) N2≦X1+225.2xP2/10000≦N2’(実施態様A)。
ここでN1は0、0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5から選択されるいずれかの数値であり、
N1’は5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5から選択されるいずれかの数値であり、
N2は0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5から選択されるいずれかの数値であり、
N2’は5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5から選択されるいずれかの数値である。
N1、N1’、N2、N2’の数値の組み合わせは上記のいずれであってもよい。
【0058】
例えば、N1、N1’、N2、N2’は以下の数値の組み合わせを取り得るが、これはあくまで例示であり、これに限定されるものではない。
A1-I) 0≦X1/(225.2xP2/10000)≦9かつ
A1-II) 2≦X1+225.2xP2/10000≦11.5(実施態様A1)。
ある実施態様において、P2は以下の式を満足する。
A2-I) 0≦X1/(225.2xP2/10000)≦8.17かつ
A2-II) 2≦X1+225.2xP2/10000≦11.5(実施態様A2)。
他の実施態様において、P2は以下の式を満足する。
A3-I) 0≦X1/(225.2xP2/10000)≦8かつ
A3-II) 2≦X1+225.2xP2/10000≦11.5(実施態様A3)。
また、別の実施態様では、P2は以下の式を満足する。
A4-I) 0≦X1/(225.2xP2/10000)≦7かつ
A4-II) 2≦X1+225.2xP2/10000≦11.0(実施態様A4)。
さらに、別の実施態様では、P2は以下の式を満足する。
A5-I) 0≦X1/(225.2xP2/10000)≦6かつ
A5-II) 2≦X1+225.2xP2/10000≦11.5(実施態様A5)。
さらに、別の実施態様では、P2は以下の式を満足する。
A6-I) 0≦X1/(225.2xP2/10000)≦5かつ
A6-II) 2≦X1+225.2xP2/10000≦8(実施態様A6)。
実施態様A(実施態様A1~A6を包含する)における好ましい高甘味度甘味料は、甘味度係数が約225.2のもの、例えば、RebDである。
【0059】
別の実施態様において、P2は以下の式を満足する。
B-I) N1≦X1/(231.0xP2/10000)≦N1’かつ
B-II) N2≦X1+231.0xP2/10000≦N2’(実施態様B)。
ここでN1は0、0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5から選択されるいずれかの数値であり、
N1’は5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5から選択されるいずれかの数値であり、
N2は0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5から選択されるいずれかの数値であり、
N2’は5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5から選択されるいずれかの数値である。
N1、N1’、N2、N2’の数値の組み合わせは上記のいずれであってもよい。
【0060】
例えば、N1、N1’、N2、N2’は以下の数値の組み合わせを取り得るが、これはあくまで例示であり、これに限定されるものではない。
B1-I) 0≦X1/(231.0xP2/10000)≦9かつ
B1-II) 2≦X1+231.0xP2/10000≦11.5(実施態様B1)。
ある実施態様において、P2は以下の式を満足する。
B2-I) 0≦X1/(231.0xP2/10000)≦8.17かつ
B2-II) 2≦X1+231.0xP2/10000≦11.5(実施態様B2)。
他の実施態様において、P2は以下の式を満足する。
B3-I) 0≦X1/(231.0xP2/10000)≦8かつ
B3-II) 2≦X1+231.0xP2/10000≦11.5(実施態様B3)。
また、別の実施態様では、P2は以下の式を満足する。
B4-I) 0≦X1/(231.0xP2/10000)≦7かつ
B4-II) 2≦X1+231.0xP2/10000≦11.0(実施態様B4)。
さらに、別の実施態様では、P2は以下の式を満足する。
B5-I) 0≦X1/(231.0xP2/10000)≦6かつ
B5-II) 2≦X1+231.0xP2/10000≦11.5(実施態様B5)。
さらに、別の実施態様では、P2は以下の式を満足する。
B6-I) 0≦X1/(231.0xP2/10000)≦5かつ
B6-II) 2≦X1+231.0xP2/10000≦8(実施態様B6)。
実施態様B(実施態様B1~B6を包含する)における好ましい高甘味度甘味料は、甘味度係数が約231.0のもの、例えば、RebMである。
【0061】
別の実施態様において、P2は以下の式を満足する。
C-I) N1≦X1/(133.4xP2/10000)≦N1’かつ
C-II) N2≦X1+133.4xP2/10000≦N2’(実施態様C)。
ここでN1は0、0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5から選択されるいずれかの数値であり、
N1’は5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5、20、30、40、50、75、100、125、150、175、200、210、250、300から選択されるいずれかの数値であり、
N2は0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5から選択されるいずれかの数値であり、
N2’は5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5、13、13.5、14、14.5、15、15.5、16、16.5、17から選択されるいずれかの数値である。
N1、N1’、N2、N2’の数値の組み合わせは上記のいずれであってもよい。
【0062】
例えば、N1、N1’、N2、N2’は以下の数値の組み合わせを取り得るが、これはあくまで例示であり、これに限定されるものではない。
C1-I) 0≦X1/(133.4xP2/10000)≦250かつ
C1-II) 2≦X1+133.4xP2/10000<16(実施態様C1)。
ある実施態様において、P2は以下の式を満足する。
C2-I) 0≦X1/(133.4xP2/10000)≦210かつ
C2-II) 2≦X1+133.4xP2/10000<16(実施態様C2)。
他の実施態様において、P2は以下の式を満足する。
C3-I) 0≦X1/(133.4xP2/10000)≦200かつ
C3-II) 2≦X1+133.4xP2/10000<16(実施態様C3)。
また、別の実施態様では、P2は以下の式を満足する。
C4-I) 0≦X1/(133.4xP2/10000)≦150かつ
C4-II) 2≦X1+133.4xP2/10000≦14.0(実施態様C4)。
さらに、別の実施態様では、P2は以下の式を満足する。
C5-I) 0≦X1/(133.4xP2/10000)≦100かつ
C5-II) 2≦X1+133.4xP2/10000<16(実施態様C5)。
さらに、別の実施態様では、P2は以下の式を満足する。
C6-I) 0≦X1/(133.4xP2/10000)≦50かつ
C6-II) 2≦X1+133.4xP2/10000≦12(実施態様C6)。
実施態様C(実施態様C1~C6を包含する)における好ましい高甘味度甘味料は、甘味度係数が約133.4のもの、例えば、羅漢果抽出物である。
【0063】
別の実施態様において、P2は以下の式を満足する。
D-I) N1≦X1/(269.7xP2/10000)≦N1’かつ
D-II) N2≦X1+269.7xP2/10000≦N2’(実施態様D)。
ここでN1は0、0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5から選択されるいずれかの数値であり、
N1’は5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5、20、30、40、50、75、100、125、150、175、200、210、250、300から選択されるいずれかの数値であり、
N2は0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5から選択されるいずれかの数値であり、
N2’は5、5.5、6、6.5、7、7.5、8、8.5、9、9.5、10、10.5、11、11.5、12、12.5から選択されるいずれかの数値である。
N1、N1’、N2、N2’の数値の組み合わせは上記のいずれであってもよい。
【0064】
例えば、N1、N1’、N2、N2’は以下の数値の組み合わせを取り得るが、これはあくまで例示であり、これに限定されるものではない。
D1-I) 0≦X1/(269.7xP2/10000)≦250かつ
D1-II) 2≦X1+269.7xP2/10000≦11.5(実施態様D1)。
ある実施態様において、P2は以下の式を満足する。
D2-I) 0≦X1/(269.7xP2/10000)≦210かつ
D2-II) 2≦X1+269.7xP2/10000≦11.5(実施態様D2)。
他の実施態様において、P2は以下の式を満足する。
D3-I) 0≦X1/(269.7xP2/10000)≦200かつ
D3-II) 2≦X1+269.7xP2/10000≦11.5(実施態様D3)。
また、別の実施態様では、P2は以下の式を満足する。
D4-I) 0≦X1/(269.7xP2/10000)≦150かつ
D4-II) 2≦X1+269.7xP2/10000≦11.0(実施態様D4)。
さらに、別の実施態様では、P2は以下の式を満足する。
D5-I) 0≦X1/(269.7xP2/10000)≦100かつ
D5-II) 2≦X1+269.7xP2/10000≦11.5(実施態様D5)。
さらに、別の実施態様では、P2は以下の式を満足する。
D6-I) 0≦X1/(269.7xP2/10000)≦50かつ
D6-II) 2≦X1+269.7xP2/10000≦8(実施態様D6)。
実施態様D(実施態様D1~D6を包含する)における好ましい高甘味度甘味料は、甘味度係数が約269.7のもの、例えば、モグロシドVである。
【0065】
本発明は(c)40mg/100ml未満のナトリウムを含むが、これはナトリウム原子の量が40mg/100ml未満であることを意味する。ナトリウムの量は、実施態様に応じて、0.1~40mg/100ml、0.1~35mg/100ml、0.1~30mg/100ml、0.1~25mg/100ml、0.1~20mg/100ml、0.1~19mg/100ml、0.1~18mg/100ml、0.1~17mg/100ml、0.1~16mg/100ml、0.1~15mg/100ml、0.1~14mg/100ml、0.1~13mg/100ml、0.1~12mg/100ml、0.1~11mg/100ml、0.1~10mg/100ml、1~40mg/100ml、1~35mg/100ml、1~30mg/100ml、1~25mg/100ml、1~20mg/100ml、1~19mg/100ml、1~18mg/100ml、1~17mg/100ml、1~16mg/100ml、1~15mg/100ml、1~14mg/100ml、1~13mg/100ml、1~12mg/100ml、1~11mg/100ml、1~10mg/100ml、5~40mg/100ml、5~35mg/100ml、5~30mg/100ml、5~25mg/100ml、5~20mg/100ml、5~19mg/100ml、5~18mg/100ml、5~17mg/100ml、5~16mg/100ml、5~15mg/100ml、5~14mg/100ml、5~13mg/100ml、5~12mg/100ml、5~11mg/100ml、5~10mg/100ml、10~40mg/100ml、10~35mg/100ml、10~30mg/100ml、10~25mg/100ml、10~20mg/100ml、10~19mg/100ml、10~18mg/100ml、10~17mg/100ml、10~16mg/100ml、10~15mg/100ml、15~40mg/100ml、15~35mg/100ml、15~30mg/100ml、15~25mg/100ml、15~20mg/100mlの量にあってもよい。
【0066】
また、ナトリウムの量は、実施態様に応じて、0.1~22mg/100ml、0.1~21mg/100ml、1~22mg/100ml、1~21mg/100ml、4~40mg/100ml、4~35mg/100ml、4~34mg/100ml、4~33mg/100ml、4~32mg/100ml、4~31mg/100ml、4~30mg/100ml、4~29mg/100ml、4~26mg/100ml、4~25mg/100ml、4~22mg/100ml、4~21mg/100ml、4~20mg/100ml、4~19mg/100ml、4~18mg/100ml、4~17mg/100ml、4~16mg/100ml、4~15mg/100ml、4~14mg/100ml、4~13mg/100ml、4~12mg/100ml、4~11mg/100ml、4~10mg/100ml、5~34mg/100ml、5~33mg/100ml、5~32mg/100ml、5~31mg/100ml、5~29mg/100ml、5~22mg/100ml、5~21mg/100ml、10~34mg/100ml、10~33mg/100ml、10~32mg/100ml、10~31mg/100ml、10~29mg/100ml、10~22mg/100ml、10~21mg/100ml、11.5~34mg/100ml、11.5~33mg/100ml、11.5~32mg/100ml、11.5~31mg/100ml、11.5~30mg/100ml、11.5~29mg/100ml、11.5~22mg/100ml、11.5~21mg/100ml、11.5~20mg/100ml、11.5~19mg/100ml、11.5~18mg/100ml、11.5~17mg/100ml、11.5~16mg/100ml、11.5~15mg/100ml、11.5~14mg/100ml、11.5~13mg/100ml、11.5~12mg/100ml、5.75~34.5mg/100ml、5.75~28.75mg/100ml、5.75~23mg/100ml、5.75~17.25mg/100ml、5.75~11.5mg/100ml、11.5~34.5mg/100ml、11.5~28.75mg/100ml、11.5~23mg/100ml、11.5~17.25mg/100ml、17.25~34.5mg/100ml、17.25~28.75mg/100ml、17.25~23mg/100ml、23~34.5mg/100ml、23~28.75mg/100ml、28.75~34.5mg/100mlの量にあってもよい。
いわゆるスポーツドリンクは一般にナトリウムの量が40mg/100mlを超えている。
【0067】
ナトリウムは摂取可能な状態で本発明の飲食品に含まれている限り特にその形態は限定されるものではないが、例えば、塩化ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、二硫化ナトリウム、重炭酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギニン酸ナトリウム、グルコヘプタン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、アスパラギン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、カゼインナトリウム、アスコルビン酸ナトリウムおよびその混合物からなる群より選択される少なくとも1つの形態にあってもよい。
【0068】
本発明の飲食品が甘味強度X3の甘味を呈することは、すでに述べたとおりである。本発明の飲食品の甘味は、官能に関して訓練を受けたパネラーにより評価することができる。その際に、具体的な測定条件については後述の実施例を参照することができる。その際に、甘味の基準となる基準飲食品(例えばショ糖水)を、甘味強度1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、12、13、14、15という具合にショ糖濃度を振って調製し、パネリストが本発明の飲食品の甘味と当該基準飲食品の甘味とを比較することにより、本発明の飲食品の甘味を測定することもできる。
さらには、上記測定において本発明の飲食品よりも甘味が少ない基準飲食品のうち、本発明の飲食品と最も甘味の近い基準飲食品を選択し、当該選択された基準飲食品にショ糖を追加することによって本発明の飲食品と同じ甘味を呈するように調整し、その際に、調整後の基準飲食品に含まれるショ糖量から、本発明の飲食品について甘味強度X3を測定することができる。
【0069】
他に本発明の飲食品の甘味を測定する方法としては例えば、Visual Analogue Scaleを用いた甘味強度評定(VAS法)が挙げられる。VAS法については、顎機能誌(2014年)20 pp.115-129 (“4基本味における味覚機能のスクリーニング検査法の構築”豊田ら)の文献などを参照することができる。具体的には甘味強度のVAS法による測定では、例えば、評価者は、甘味の強度を、下端が「全く甘くない」とし、上端を「これ以上甘いものは考えられない」と定め、甘みの強度を直線上に表した垂直線が描かれた紙を用いて、その時に感じられる甘味強度を直線上の位置で表すことによって評価する。
【0070】
ここで、測定される甘味強度X3は、天然糖の甘味強度X1および高甘味度甘味料の甘味強度X2との間において0.1<(X1+X2)<X3≦20の関係にある。ここで、X3は4.0~20、4.0~15、4.0~12.5、4.0~10、4.5~20、4.5~15、4.5~12.5、4.5~10、5.0~20、5.0~15、5.0~12.5、5.0~10、5.5~20、5.5~15、5.5~12.5、5.5~10、6.0~20、6.0~15、6.0~12.5、6.0~10、6.5~20、6.5~15、6.5~12.5、6.5~10、7.0~20、7.0~15、7.0~12.5、7.0~10、7.5~20、7.5~15、7.5~12.5、7.5~10、7.5~9、7.5~8、8.0~20、8.0~20、8.0~15、8.0~12.5、8.0~10、8.5~20、8.5~15、8.5~12.5、8.5~10、9.0~20、9.0~15、9.0~12.5、9.0~10、9.5~20、9.5~15、9.5~12.5、9.5~10、10.0~20、10.0~15、10.0~12.5、10.5~20、10.5~15、10.5~12.5であってもよい。X3はまた、4.0~18、4.0~16、4.0~15.5、4.0~14、4.5~18、4.5~16、4.5~15.5、4.5~14、5.0~18、5.0~16、5.0~15.5、5.0~14、5.5~18、5.5~16、5.5~15.5、5.5~14、6.0~18、6.0~16、6.0~15.5、6.0~14、6.5~18、6.5~16、6.5~15.5、6.5~14、7.0~18、7.0~16、7.0~15.5、7.0~14、7.5~18、7.5~16、7.5~15.5、7.5~14、7.5~9、7.5~8、8.0~18、8.0~18、8.0~16、8.0~15.5、8.0~14、8.5~18、8.5~16、8.5~15.5、8.5~14、9.0~18、9.0~16、9.0~15.5、9.0~14、9.5~18、9.5~16、9.5~15.5、9.5~14、10.0~18、10.0~16、10.0~15.5、10.5~18、10.5~16、10.5~15.5であってもよい。
【0071】
さらにX1、X2およびX3の関係において、0.5≦{X3-(X1+X2)}≦10、0.5≦{X3-(X1+X2)}≦9、0.5≦{X3-(X1+X2)}≦8、0.5≦{X3-(X1+X2)}≦7、0.5≦{X3-(X1+X2)}≦6、0.5≦{X3-(X1+X2)}≦5、0.5≦{X3-(X1+X2)}≦4、0.5≦{X3-(X1+X2)}≦3、1≦{X3-(X1+X2)}≦10、1≦{X3-(X1+X2)}≦9、1≦{X3-(X1+X2)}≦8、1≦{X3-(X1+X2)}≦7、1≦{X3-(X1+X2)}≦6、1≦{X3-(X1+X2)}≦5、1≦{X3-(X1+X2)}≦4、1≦{X3-(X1+X2)}≦3、2≦{X3-(X1+X2)}≦10、2≦{X3-(X1+X2)}≦9、2≦{X3-(X1+X2)}≦8、2≦{X3-(X1+X2)}≦7、2≦{X3-(X1+X2)}≦6、2≦{X3-(X1+X2)}≦5、2≦{X3-(X1+X2)}≦4、2≦{X3-(X1+X2)}≦3、3≦{X3-(X1+X2)}≦10、3≦{X3-(X1+X2)}≦9、3≦{X3-(X1+X2)}≦8、3≦{X3-(X1+X2)}≦7、3≦{X3-(X1+X2)}≦6、3≦{X3-(X1+X2)}≦5、3≦{X3-(X1+X2)}≦4であってもよい。
【0072】
ある実施態様において、本発明の飲食品は、
(a)甘味強度0.1~5相当の量の天然糖、
(b)甘味強度0.1~3相当の量の高甘味度甘味料、および
(c)40mg/100ml未満のナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度5.5~12.5の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが50Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦12.5である、飲食品である。
【0073】
別の実施態様において、本発明の飲食品は、
(a)甘味強度3~5相当の量の天然糖、
(b)甘味強度1~3相当の量の高甘味度甘味料、および
(c)5~25mg/100mlのナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度5.5~12.5の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが0~40Kcal/100mlであること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦12.5である、飲食品である。
【0074】
本発明の飲食品において、
天然糖の甘味強度X1、高甘味度甘味料の甘味強度X2、ナトリウムの量、飲食品の呈する甘味強度X3、および飲食品のエネルギーは、0.1<(X1+X2)<X3≦20の関係が成り立つのであれば、どのような値でもよく、例えば、以下に示す甘味強度X1、甘味強度X2、ナトリウムの量、甘味強度X3およびエネルギーの数値のいずれのものを組み合わせることも可能である。
【0075】
「甘味強度X1」:0.1~0.5、0.1~1.0、0.1~1.5、0.1~2.0、0.1~2.5、0.1~3.0、0.1~3.5、0.1~4.0、0.1~4.5、0.1~5.0、0.1~5.5、0.5~1.0、0.5~1.5、0.5~2.0、0.5~2.5、0.5~3.0、0.5~3.5、0.5~4.0、0.5~4.5、0.5~5.0、0.5~5.5、1.0~1.5、1.0~2.0、1.0~2.5、1.0~3.0、1.0~3.5、1.0~4.0、1.0~4.5、1.0~5.0、1.0~5.5、1.5~2.0、1.5~2.5、1.5~3.0、1.5~3.5、1.5~4.0、1.5~4.5、1.5~5.0、1.5~5.5、2.0~2.5、2.0~3.0、2.0~3.5、2.0~4.0、2.0~4.5、2.0~5.0、2.0~5.5、2.5~3.0、2.5~3.5、2.5~4.0、2.5~4.5、2.5~5.0、2.5~5.5、3.0~3.5、3.0~4.0、3.0~4.5、3.0~5.0、3.0~5.5。
【0076】
「甘味強度X2」:0.1~0.5、0.1~1.0、0.1~1.5、0.1~2.0、0.1~2.5、0.1~3.0、0.1~3.5、0.1~4.0、0.1~4.5、0.1~5.0、0.1~5.5、0.5~1.0、0.5~1.5、0.5~2.0、0.5~2.5、0.5~3.0、0.5~3.5、0.5~4.0、0.5~4.5、0.5~5.0、0.5~5.5、1.0~1.5、1.0~2.0、1.0~2.5、1.0~3.0、1.0~3.5、1.0~4.0、1.0~4.5、1.0~5.0、1.0~5.5、1.5~2.0、1.5~2.5、1.5~3.0、1.5~3.5、1.5~4.0、1.5~4.5、1.5~5.0、1.5~5.5、2.0~2.5、2.0~3.0、2.0~3.5、2.0~4.0、2.0~4.5、2.0~5.0、2.0~5.5、2.5~3.0、2.5~3.5、2.5~4.0、2.5~4.5、2.5~5.0、2.5~5.5、3.0~3.5、3.0~4.0、3.0~4.5、3.0~5.0、3.0~5.5。
【0077】
「ナトリウムの量」:0.1~40mg/100ml、0.1~35mg/100ml、0.1~30mg/100ml、0.1~25mg/100ml、0.1~20mg/100ml、0.1~19mg/100ml、0.1~18mg/100ml、0.1~17mg/100ml、0.1~16mg/100ml、0.1~15mg/100ml、0.1~14mg/100ml、0.1~13mg/100ml、0.1~12mg/100ml、0.1~11mg/100ml、0.1~10mg/100ml、1~40mg/100ml、1~35mg/100ml、1~30mg/100ml、1~25mg/100ml、1~20mg/100ml、1~19mg/100ml、1~18mg/100ml、1~17mg/100ml、1~16mg/100ml、1~15mg/100ml、1~14mg/100ml、1~13mg/100ml、1~12mg/100ml、1~11mg/100ml、1~10mg/100ml、5~40mg/100ml、5~35mg/100ml、5~30mg/100ml、5~25mg/100ml、5~20mg/100ml、5~19mg/100ml、5~18mg/100ml、5~17mg/100ml、5~16mg/100ml、5~15mg/100ml、5~14mg/100ml、5~13mg/100ml、5~12mg/100ml、5~11mg/100ml、5~10mg/100ml、10~40mg/100ml、10~35mg/100ml、10~30mg/100ml、10~25mg/100ml、10~20mg/100ml、10~19mg/100ml、10~18mg/100ml、10~17mg/100ml、10~16mg/100ml、10~15mg/100ml、15~40mg/100ml、15~35mg/100ml、15~30mg/100ml、15~25mg/100ml、15~20mg/100ml。
【0078】
「甘味強度X3」:4.0~20、4.0~15、4.0~12.5、4.0~10、4.5~20、4.5~15、4.5~12.5、4.5~10、5.0~20、5.0~15、5.0~12.5、5.0~10、5.5~20、5.5~15、5.5~12.5、5.5~10、6.0~20、6.0~15、6.0~12.5、6.0~10、6.5~20、6.5~15、6.5~12.5、6.5~10、7.0~20、7.0~15、7.0~12.5、7.0~10、7.5~20、7.5~15、7.5~12.5、7.5~10、7.5~9、7.5~8、8.0~20、8.0~20、8.0~15、8.0~12.5、8.0~10、8.5~20、8.5~15、8.5~12.5、8.5~10、9.0~20、9.0~15、9.0~12.5、9.0~10、9.5~20、9.5~15、9.5~12.5、9.5~10、10.0~20、10.0~15、10.0~12.5、10.5~20、10.5~15、10.5~12.5。
【0079】
エネルギー:0~50Kcal/100ml、0~45Kcal/100ml、0~40Kcal/100ml、0~35Kcal/100ml、0~30Kcal/100ml、0~25Kcal/100ml、0~20Kcal/100ml、0~15Kcal/100ml、0~10Kcal/100ml、0~5Kcal/100ml、5~50Kcal/100ml、5~45Kcal/100ml、5~40Kcal/100ml、5~35Kcal/100ml、5~30Kcal/100ml、5~25Kcal/100ml、5~20Kcal/100ml、5~15Kcal/100ml、5~10Kcal/100ml、10~50Kcal/100ml、10~45Kcal/100ml、10~40Kcal/100ml、10~35Kcal/100ml、10~30Kcal/100ml、10~25Kcal/100ml、10~20Kcal/100ml、10~15Kcal/100ml、15~50Kcal/100ml、15~45Kcal/100ml、15~40Kcal/100ml、15~35Kcal/100ml、15~30Kcal/100ml、15~25Kcal/100ml、15~20Kcal/100ml、20~50Kcal/100ml、20~45Kcal/100ml、20~40Kcal/100ml、20~35Kcal/100ml、20~30Kcal/100ml、20~25Kcal/100ml、25~50Kcal/100ml、25~45Kcal/100ml、25~40Kcal/100ml、25~35Kcal/100ml、25~30Kcal/100ml。
【0080】
また、本発明の飲食品における天然糖の甘味強度X1、高甘味度甘味料の甘味強度X2、ナトリウムの量、飲食品の呈する甘味強度X3、および飲食品のエネルギーは、上記に例示された数値の組合せに限らず、0.1<(X1+X2)<X3≦20の関係が成り立つ範囲で、本明細書に記載された甘味強度X1、甘味強度X2、ナトリウムの量、甘味強度X3およびエネルギーの数値のいずれのものを組み合わせることが可能である。
【0081】
特定の態様において、本発明は、以下の飲食品(以下、「本発明の飲食品A」という)を提供する。
(a)甘味強度X1相当の量の天然糖、
(b)甘味強度X2相当の量の、レバウジオシドM、レバウジオシドDおよびその組み合わせからなる群より選択される高甘味度甘味料、および
(c)4~26mg/100mlのナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが25Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦20である、飲食品。
【0082】
本発明の飲食品Aにおける、甘味強度X1、甘味強度X2、ナトリウムの量、甘味強度X3、高甘味度甘味料の濃度P2およびエネルギーの好ましい範囲は、例えば、以下のとおりである。これらの数値は、0.1<(X1+X2)<X3≦20の関係が成り立つ範囲で、任意に組み合わせることができる。
【0083】
「甘味強度X1」:0.05~0.5、0.05~1.0、0.05~1.5、0.05~2.0、0.05~2.5、0.05~3.0、0.05~3.5、0.05~4.0、0.05~4.5、0.05~5.0、0.05~5.5、0.05~6.0、0.05~6.5、0.05~7.0、0.05~7.5、0.05~8.0、0.05~8.25、0.05~8.5、0.05~8.75、0.05~9.0、0.05~9.25、0.05~9.5、0.05~9.75、0.05~10.0、0.1~0.5、0.1~1.0、0.1~1.5、0.1~2.0、0.1~2.5、0.1~3.0、0.1~3.5、0.1~4.0、0.1~4.5、0.1~5.0、0.1~5.5、0.1~6.0、0.1~6.5、0.1~7.0、0.1~7.5、0.1~8.0、0.1~8.25、0.1~8.5、0.1~8.75、0.1~9.0、0.1~9.25、0.1~9.5、0.1~9.75、0.1~10.0、0.5~0.5、0.5~1.0、0.5~1.5、0.5~2.0、0.5~2.5、0.5~3.0、0.5~3.5、0.5~4.0、0.5~4.5、0.5~5.0、0.5~5.5、0.5~6.0、0.5~6.5、0.5~7.0、0.5~7.5、0.5~8.0、0.5~8.25、0.5~8.5、0.5~8.75、0.5~9.0、0.5~9.25、0.5~9.5、0.5~9.75、0.5~10.0、1.0~0.5、1.0~1.0、1.0~1.5、1.0~2.0、1.0~2.5、1.0~3.0、1.0~3.5、1.0~4.0、1.0~4.5、1.0~5.0、1.0~5.5、1.0~6.0、1.0~6.5、1.0~7.0、1.0~7.5、1.0~8.0、1.0~8.25、1.0~8.5、1.0~8.75、1.0~9.0、1.0~9.25、1.0~9.5、1.0~9.75、1.0~10.0、1.5~0.5、1.5~1.0、1.5~1.5、1.5~2.0、1.5~2.5、1.5~3.0、1.5~3.5、1.5~4.0、1.5~4.5、1.5~5.0、1.5~5.5、1.5~6.0、1.5~6.5、1.5~7.0、1.5~7.5、1.5~8.0、1.5~8.25、1.5~8.5、1.5~8.75、1.5~9.0、1.5~9.25、1.5~9.5、1.5~9.75、1.5~10.0、2.0~0.5、2.0~1.0、2.0~1.5、2.0~2.0、2.0~2.5、2.0~3.0、2.0~3.5、2.0~4.0、2.0~4.5、2.0~5.0、2.0~5.5、2.0~6.0、2.0~6.5、2.0~7.0、2.0~7.5、2.0~8.0、2.0~8.25、2.0~8.5、2.0~8.75、2.0~9.0、2.0~9.25、2.0~9.5、2.0~9.75、2.0~10.0、2.5~0.5、2.5~1.0、2.5~1.5、2.5~2.0、2.5~2.5、2.5~3.0、2.5~3.5、2.5~4.0、2.5~4.5、2.5~5.0、2.5~5.5、2.5~6.0、2.5~6.5、2.5~7.0、2.5~7.5、2.5~8.0、2.5~8.25、2.5~8.5、2.5~8.75、2.5~9.0、2.5~9.25、2.5~9.5、2.5~9.75、2.5~10.0。より好ましくは、0.1~0.5、0.1~1.0、0.1~1.5、0.1~2.0、0.1~2.5、0.1~3.0、0.1~3.5、0.1~4.0、0.1~4.5、0.1~5.0、0.1~5.5、0.5~1.0、0.5~1.5、0.5~2.0、0.5~2.5、0.5~3.0、0.5~3.5、0.5~4.0、0.5~4.5、0.5~5.0、0.5~5.5、1.0~1.5、1.0~2.0、1.0~2.5、1.0~3.0、1.0~3.5、1.0~4.0、1.0~4.5、1.0~5.0、1.0~5.5、1.5~2.0、1.5~2.5、1.5~3.0、1.5~3.5、1.5~4.0、1.5~4.5、1.5~5.0、1.5~5.5、2.0~2.5、2.0~3.0、2.0~3.5、2.0~4.0、2.0~4.5、2.0~5.0、2.0~5.5、2.5~3.0、2.5~3.5、2.5~4.0、2.5~4.5、2.5~5.0、2.5~5.5、3.0~3.5、3.0~4.0、3.0~4.5、3.0~5.0、3.0~5.5。
【0084】
「甘味強度X2」:0.05~0.5、0.05~1.0、0.05~1.5、0.05~2.0、0.05~2.5、0.05~3.0、0.05~3.5、0.05~4.0、0.05~4.5、0.05~5.0、0.05~5.5、0.5~1.0、0.5~1.5、0.5~2.0、0.5~2.5、0.5~3.0、0.5~3.5、0.5~4.0、0.5~4.5、0.5~5.0、0.5~5.5、1.0~1.5、1.0~2.0、1.0~2.5、1.0~3.0、1.0~3.5、1.0~4.0、1.0~4.5、1.0~5.0、1.0~5.5、1.5~2.0、1.5~2.5、1.5~3.0、1.5~3.5、1.5~4.0、1.5~4.5、1.5~5.0、1.5~5.5、2.0~2.5、2.0~3.0、2.0~3.5、2.0~4.0、2.0~4.5、2.0~5.0、2.0~5.5、2.5~3.0、2.5~3.5、2.5~4.0、2.5~4.5、2.5~5.0、2.5~5.5、3.0~3.5、3.0~4.0、3.0~4.5、3.0~5.0、3.0~5.5、2.0~6.5、2.0~7.0、2.0~7.5、2.0~6.0、2.5~7.0、2.5~7.5、2.5~6.0、2.5~6.5、3.0~6.0、3.0~6.5、3.0~7.0、3.0~7.5、3.0~8.0、3.0~8.5、3.0~9.0、3.0~9.5、3.5~7.0、3.5~7.5、3.5~8.0、4.5~8.5、3.5~9.0、3.5~9.5、4.0~7.5、4.0~8.0、4.0~8.5、4.0~9.0、4.0~9.5、3.5~8.5、3.5~10.0、3.5~10.5、3.5~11.0、3.5~11.5、4.0~11.5、0.05~6.0、0.05~6.5、0.05~7.0、0.05~7.5、0.05~8.0、0.05~8.5、0.05~9.0、0.05~9.5、0.05~10.0、0.05~10.5、0.05~11.0、0.05~11.5、0.5~6.0、0.5~6.5、0.5~7.0、0.5~7.5、0.5~8.0、0.5~8.5、0.5~9.0、0.5~9.5、0.5~10.0、0.5~10.5、0.5~11.0、0.5~11.5、1.0~6.0、1.0~6.5、1.0~7.0、1.0~7.5、1.0~8.0、1.0~8.5、1.0~9.0、1.0~9.5、1.0~10.0、1.0~10.5、1.0~11.0、1.0~11.5、1.5~6.0、1.5~6.5、1.5~7.0、1.5~7.5、1.5~8.0、1.5~8.5、1.5~9.0、1.5~9.5、1.5~10.0、1.5~10.5、1.5~11.0、1.5~11.5、2.0~8.0、2.0~8.5、2.0~9.0、2.0~9.5、2.0~10.0、2.0~10.5、2.0~11.0、2.0~11.5、2.5~8.0、2.5~8.5、2.5~9.0、2.5~9.5、2.5~10.0、2.5~10.5、2.5~11.0、2.5~11.5、3.0~10.0、3.0~10.5、3.0~11.0、3.0~11.5、3.5~4.0、3.5~4.5、3.5~5.0、3.5~5.5、3.5~6.0、3.5~6.5、4.0~4.5、4.0~5.0、4.0~5.5、4.0~6.0、4.0~6.5、4.0~7.0、4.0~10.0、4.0~10.5、4.0~11.0。より好ましくは、1.0~1.5、1.0~2.0、1.0~2.5、1.0~3.0、1.0~3.5、1.0~4.0、1.0~4.5、1.0~5.0、1.0~5.5、1.5~2.0、1.5~2.5、1.5~3.0、1.5~3.5、1.5~4.0、1.5~4.5、1.5~5.0、1.5~5.5、2.0~2.5、2.0~3.0、2.0~3.5、2.0~4.0、2.0~4.5、2.0~5.0、2.0~5.5、2.5~3.0、2.5~3.5、2.5~4.0、2.5~4.5、2.5~5.0、2.5~5.5、3.0~3.5、3.0~4.0、3.0~4.5、3.0~5.0、3.0~5.5。
【0085】
「ナトリウムの量」:5~25mg/100ml、5~20mg/100ml、5~19mg/100ml、5~18mg/100ml、5~17mg/100ml、5~16mg/100ml、5~15mg/100ml、5~14mg/100ml、5~13mg/100ml、5~12mg/100ml、5~11mg/100ml、5~10mg/100ml、10~25mg/100ml、10~20mg/100ml、10~19mg/100ml、10~18mg/100ml、10~17mg/100ml、10~16mg/100ml、10~15mg/100ml、15~25mg/100ml、15~20mg/100ml、4~26mg/100ml、4~25mg/100ml、4~20mg/100ml、4~19mg/100ml、4~18mg/100ml、4~17mg/100ml、4~16mg/100ml、4~15mg/100ml、4~14mg/100ml、4~13mg/100ml、4~12mg/100ml、4~11mg/100ml、4~10mg/100ml。
【0086】
「甘味強度X3」:4.0~20、4.0~15、4.0~12.5、4.0~10、4.5~20、4.5~15、4.5~12.5、4.5~10、5.0~20、5.0~15、5.0~12.5、5.0~10、5.5~20、5.5~15、5.5~12.5、5.5~10、6.0~20、6.0~15、6.0~12.5、6.0~10、6.5~20、6.5~15、6.5~12.5、6.5~10、7.0~20、7.0~15、7.0~12.5、7.0~10、7.5~20、7.5~15、7.5~12.5、7.5~10、7.5~9、7.5~8、8.0~20、8.0~20、8.0~15、8.0~12.5、8.0~10、8.5~20、8.5~15、8.5~12.5、8.5~10、9.0~20、9.0~15、9.0~12.5、9.0~10、9.5~20、9.5~15、9.5~12.5、9.5~10、10.0~20、10.0~15、10.0~12.5、10.5~20、10.5~15、10.5~12.5。
【0087】
「高甘味度甘味料の量P2(ppm)」:20~550、25~550、30~550、35~550、40~550、45~550、50~550、55~550、20~540、25~540、30~540、35~540、40~540、45~540、50~540、55~540、20~530、25~530、30~530、35~530、40~530、45~530、50~530、55~530、20~520、25~520、30~520、35~520、40~520、45~520、50~520、55~520、20~510、25~510、30~510、35~510、40~510、45~510、50~510、55~510、20~505、25~505、30~505、35~505、40~505、45~505、50~505、55~505、20~500、25~500、30~500、35~500、40~500、45~500、50~500、55~500、20~495、25~495、30~495、35~495、40~495、45~495、50~495、55~495、20~490、25~490、30~490、35~490、40~490、45~490、50~490、55~490。
【0088】
エネルギー:0~25Kcal/100ml、0~20Kcal/100ml、0~15Kcal/100ml、0~10Kcal/100ml、0~5Kcal/100ml、5~25Kcal/100ml、5~20Kcal/100ml、5~15Kcal/100ml、5~10Kcal/100ml、10~25Kcal/100ml、10~20Kcal/100ml、10~15Kcal/100ml、15~25Kcal/100ml、15~20Kcal/100ml、20~25Kcal/100ml、0~24Kcal/100ml、0~8Kcal/100ml、0~4Kcal/100ml、4~24Kcal/100ml、4~8Kcal/100ml、8~24Kcal/100ml。
【0089】
また、本発明の飲食品Aにおける、甘味強度X1と高甘味度甘味料の濃度P2(ppm)は、好ましくは、上記実施態様A(実施態様A1~A6を包含する)または実施態様B(実施態様B1~B6を包含する)の式を満足する。なお、本発明の飲食品Aにおける、天然糖(グルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、異性化糖、乳糖の組み合わせの例を含む)およびナトリウムの形態は、本発明の飲食品の項目で述べた定義と同様である。
【0090】
別の特定の態様において、本発明は、以下の飲食品(以下、「本発明の飲食品B」という)を提供する。
(a)甘味強度X1相当の量の天然糖、
(b)甘味強度X2相当の量の羅漢果抽出物、および
(c)4mg/100ml以上、34.5mg/100ml未満のナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが50Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦20である、飲食品。
【0091】
本発明の飲食品Bにおける、甘味強度X1、甘味強度X2、ナトリウムの量、甘味強度X3、羅漢果抽出物の量P2およびエネルギーの好ましい範囲は、例えば、以下のとおりである。これらの数値は、0.1<(X1+X2)<X3≦20の関係が成り立つ範囲で、任意に組み合わせることができる。
【0092】
「甘味強度X1」:0.05~0.5、0.05~1.0、0.05~1.5、0.05~2.0、0.05~2.5、0.05~3.0、0.05~3.5、0.05~4.0、0.05~4.5、0.05~5.0、0.05~5.5、0.05~6.0、0.05~6.5、0.05~7.0、0.05~7.5、0.05~8.0、0.05~8.25、0.05~8.5、0.05~8.75、0.05~9.0、0.05~9.25、0.05~9.5、0.05~9.75、0.05~10.0、0.1~0.5、0.1~1.0、0.1~1.5、0.1~2.0、0.1~2.5、0.1~3.0、0.1~3.5、0.1~4.0、0.1~4.5、0.1~5.0、0.1~5.5、0.1~6.0、0.1~6.5、0.1~7.0、0.1~7.5、0.1~8.0、0.1~8.25、0.1~8.5、0.1~8.75、0.1~9.0、0.1~9.25、0.1~9.5、0.1~9.75、0.1~10.0、0.5~0.5、0.5~1.0、0.5~1.5、0.5~2.0、0.5~2.5、0.5~3.0、0.5~3.5、0.5~4.0、0.5~4.5、0.5~5.0、0.5~5.5、0.5~6.0、0.5~6.5、0.5~7.0、0.5~7.5、0.5~8.0、0.5~8.25、0.5~8.5、0.5~8.75、0.5~9.0、0.5~9.25、0.5~9.5、0.5~9.75、0.5~10.0、1.0~0.5、1.0~1.0、1.0~1.5、1.0~2.0、1.0~2.5、1.0~3.0、1.0~3.5、1.0~4.0、1.0~4.5、1.0~5.0、1.0~5.5、1.0~6.0、1.0~6.5、1.0~7.0、1.0~7.5、1.0~8.0、1.0~8.25、1.0~8.5、1.0~8.75、1.0~9.0、1.0~9.25、1.0~9.5、1.0~9.75、1.0~10.0、1.5~0.5、1.5~1.0、1.5~1.5、1.5~2.0、1.5~2.5、1.5~3.0、1.5~3.5、1.5~4.0、1.5~4.5、1.5~5.0、1.5~5.5、1.5~6.0、1.5~6.5、1.5~7.0、1.5~7.5、1.5~8.0、1.5~8.25、1.5~8.5、1.5~8.75、1.5~9.0、1.5~9.25、1.5~9.5、1.5~9.75、1.5~10.0、2.0~0.5、2.0~1.0、2.0~1.5、2.0~2.0、2.0~2.5、2.0~3.0、2.0~3.5、2.0~4.0、2.0~4.5、2.0~5.0、2.0~5.5、2.0~6.0、2.0~6.5、2.0~7.0、2.0~7.5、2.0~8.0、2.0~8.25、2.0~8.5、2.0~8.75、2.0~9.0、2.0~9.25、2.0~9.5、2.0~9.75、2.0~10.0、2.5~0.5、2.5~1.0、2.5~1.5、2.5~2.0、2.5~2.5、2.5~3.0、2.5~3.5、2.5~4.0、2.5~4.5、2.5~5.0、2.5~5.5、2.5~6.0、2.5~6.5、2.5~7.0、2.5~7.5、2.5~8.0、2.5~8.25、2.5~8.5、2.5~8.75、2.5~9.0、2.5~9.25、2.5~9.5、2.5~9.75、2.5~10.0、0~10.5、0~11.0、0~11.5、0~12.0、0~12.5、0~13.0、0~13.5、0~14.0、0~14.5、0~15.0、0.05~10.5、0.05~11.0、0.05~11.5、0.05~12.0、0.05~12.5、0.05~13.0、0.05~13.5、0.05~14.0、0.05~14.5、0.05~15.0、0.1~10.5、0.1~11.0、0.1~11.5、0.1~12.0、0.1~12.5、0.1~13.0、0.1~13.5、0.1~14.0、0.1~14.5、0.1~15.0、0.5~10.5、0.5~11.0、0.5~11.5、0.5~12.0、0.5~12.5、0.5~13.0、0.5~13.5、0.5~14.0、0.5~14.5、0.5~15.0、1.0~10.5、1.0~11.0、1.0~11.5、1.0~12.0、1.0~12.5、1.0~13.0、1.0~13.5、1.0~14.0、1.0~14.5、1.0~15.0、1.5~10.5、1.5~11.0、1.5~11.5、1.5~12.0、1.5~12.5、1.5~13.0、1.5~13.5、1.5~14.0、1.5~14.5、1.5~15.0、2.0~10.5、2.0~11.0、2.0~11.5、2.0~12.0、2.0~12.5、2.0~13.0、2.0~13.5、2.0~14.0、2.0~14.5、2.0~15.0、2.5~10.5、2.5~11.0、2.5~11.5、2.5~12.0、2.5~12.5、2.5~13.0、2.5~13.5、2.5~14.0、2.5~14.5、2.5~15.0。より好ましくは0.1~0.5、0.1~1.0、0.1~1.5、0.1~2.0、0.1~2.5、0.1~3.0、0.1~3.5、0.1~4.0、0.1~4.5、0.1~5.0、0.1~5.5、0.5~1.0、0.5~1.5、0.5~2.0、0.5~2.5、0.5~3.0、0.5~3.5、0.5~4.0、0.5~4.5、0.5~5.0、0.5~5.5、1.0~1.5、1.0~2.0、1.0~2.5、1.0~3.0、1.0~3.5、1.0~4.0、1.0~4.5、1.0~5.0、1.0~5.5、1.5~2.0、1.5~2.5、1.5~3.0、1.5~3.5、1.5~4.0、1.5~4.5、1.5~5.0、1.5~5.5、2.0~2.5、2.0~3.0、2.0~3.5、2.0~4.0、2.0~4.5、2.0~5.0、2.0~5.5、2.5~3.0、2.5~3.5、2.5~4.0、2.5~4.5、2.5~5.0、2.5~5.5、3.0~3.5、3.0~4.0、3.0~4.5、3.0~5.0、3.0~5.5。
【0093】
「甘味強度X2」:0.05~0.5、0.05~1.0、0.05~1.5、0.05~2.0、0.05~2.5、0.05~3.0、0.05~3.5、0.05~4.0、0.05~4.5、0.05~5.0、0.05~5.5、0.5~1.0、0.5~1.5、0.5~2.0、0.5~2.5、0.5~3.0、0.5~3.5、0.5~4.0、0.5~4.5、0.5~5.0、0.5~5.5、1.0~1.5、1.0~2.0、1.0~2.5、1.0~3.0、1.0~3.5、1.0~4.0、1.0~4.5、1.0~5.0、1.0~5.5、1.5~2.0、1.5~2.5、1.5~3.0、1.5~3.5、1.5~4.0、1.5~4.5、1.5~5.0、1.5~5.5、2.0~2.5、2.0~3.0、2.0~3.5、2.0~4.0、2.0~4.5、2.0~5.0、2.0~5.5、2.5~3.0、2.5~3.5、2.5~4.0、2.5~4.5、2.5~5.0、2.5~5.5、3.0~3.5、3.0~4.0、3.0~4.5、3.0~5.0、3.0~5.5、2.0~6.5、2.0~7.0、2.0~7.5、2.0~6.0、2.0~6.5、2.0~7.0、2.0~7.5、2.5~7.0、2.5~7.5、2.5~6.0、2.5~6.5、2.5~7.0、2.5~7.5、3.0~7.5、3.0~6.0、3.0~6.5、3.0~7.0、3.0~7.5、3.0~8.0、3.0~8.5、3.0~9.0、3.0~9.5、3.5~7.0、3.5~7.5、3.5~8.0、4.5~8.5、3.5~9.0、3.5~9.5、4.0~7.5、4.0~8.0、4.0~8.5、4.0~9.0、4.0~9.5、3.5~8.5、3.5~9.0、3.5~9.5、3.5~10.0、3.5~10.5、3.5~11.0、3.5~11.5、4.0~11.5、0.05~6.0、0.05~6.5、0.05~7.0、0.05~7.5、0.05~8.0、0.05~8.5、0.05~9.0、0.05~9.5、0.05~10.0、0.05~10.5、0.05~11.0、0.05~11.5、0.05~12.0、0.05~13.0、0.05~14.0、0.05~15.0、0.05~16.0、0.05~17.0、0.05~18.0、0.5~6.0、0.5~6.5、0.5~7.0、0.5~7.5、0.5~8.0、0.5~8.5、0.5~9.0、0.5~9.5、0.5~10.0、0.5~10.5、0.5~11.0、0.5~11.5、0.5~12.0、0.5~13.0、0.5~14.0、0.5~15.0、0.5~16.0、0.5~17.0、0.5~18.0、1.0~6.0、1.0~6.5、1.0~7.0、1.0~7.5、1.0~8.0、1.0~8.5、1.0~9.0、1.0~9.5、1.0~10.0、1.0~10.5、1.0~11.0、1.0~11.5、1.0~12.0、1.0~13.0、1.0~14.0、1.0~15.0、1.0~16.0、1.0~17.0、1.0~18.0、1.5~6.0、1.5~6.5、1.5~7.0、1.5~7.5、1.5~8.0、1.5~8.5、1.5~9.0、1.5~9.5、1.5~10.0、1.5~10.5、1.5~11.0、1.5~11.5、1.5~12.0、1.5~13.0、1.5~14.0、1.5~15.0、1.5~16.0、1.5~17.0、1.5~18.0、2.0~8.0、2.0~8.5、2.0~9.0、2.0~9.5、2.0~10.0、2.0~10.5、2.0~11.0、2.0~11.5、2.0~12.0、2.0~13.0、2.0~14.0、2.0~15.0、2.0~16.0、2.0~17.0、2.0~18.0、2.5~8.0、2.5~8.5、2.5~9.0、2.5~9.5、2.5~10.0、2.5~10.5、2.5~11.0、2.5~11.5、2.5~12.0、2.5~13.0、2.5~14.0、2.5~15.0、2.5~16.0、2.5~17.0、2.5~18.0、3.0~10.0、3.0~10.5、3.0~11.0、3.0~11.5、3.0~12.0、3.0~13.0、3.0~14.0、3.0~15.0、3.0~16.0、3.0~17.0、3.0~18.0、3.5~4.0、3.5~4.5、3.5~5.0、3.5~5.5、3.5~6.0、3.5~6.5、3.5~12.0、3.5~13.0、3.5~14.0、3.5~15.0、3.5~16.0、3.5~17.0、3.5~18.0、4.0~4.5、4.0~5.0、4.0~5.5、4.0~6.0、4.0~6.5、4.0~7.0、4.0~10.0、4.0~10.5、4.0~11.0、4.0~12.0、4.0~13.0、4.0~14.0、4.0~15.0、4.0~16.0、4.0~17.0、4.0~18.0。より好ましくは、0.1~0.5、0.1~1.0、0.1~1.5、0.1~2.0、0.1~2.5、0.1~3.0、0.1~3.5、0.1~4.0、0.1~4.5、0.1~5.0、0.1~5.5、0.5~1.0、0.5~1.5、0.5~2.0、0.5~2.5、0.5~3.0、0.5~3.5、0.5~4.0、0.5~4.5、0.5~5.0、0.5~5.5、1.0~1.5、1.0~2.0、1.0~2.5、1.0~3.0、1.0~3.5、1.0~4.0、1.0~4.5、1.0~5.0、1.0~5.5、1.5~2.0、1.5~2.5、1.5~3.0、1.5~3.5、1.5~4.0、1.5~4.5、1.5~5.0、1.5~5.5、2.0~2.5、2.0~3.0、2.0~3.5、2.0~4.0、2.0~4.5、2.0~5.0、2.0~5.5、2.5~3.0、2.5~3.5、2.5~4.0、2.5~4.5、2.5~5.0、2.5~5.5、3.0~3.5、3.0~4.0、3.0~4.5、3.0~5.0、3.0~5.5。
【0094】
「ナトリウムの量」:5~30mg/100ml、5~25mg/100ml、5~20mg/100ml、5~19mg/100ml、5~18mg/100ml、5~17mg/100ml、5~16mg/100ml、5~15mg/100ml、5~14mg/100ml、5~13mg/100ml、5~12mg/100ml、5~11mg/100ml、5~10mg/100ml、10~30mg/100ml、10~25mg/100ml、10~20mg/100ml、10~19mg/100ml、10~18mg/100ml、10~17mg/100ml、10~16mg/100ml、10~15mg/100ml、15~30mg/100ml、15~25mg/100ml、15~20mg/100ml、4~34mg/100ml、4~33mg/100ml、4~32mg/100ml、4~31mg/100ml、4~30mg/100ml、4~29mg/100ml、4~26mg/100ml、4~25mg/100ml、4~22mg/100ml、4~21mg/100ml、 4~20mg/100ml、4~19mg/100ml、4~18mg/100ml、4~17mg/100ml、4~16mg/100ml、4~15mg/100ml、4~14mg/100ml、4~13mg/100ml、4~12mg/100ml、4~11mg/100ml、4~10mg/100ml、5~34mg/100ml、5~33mg/100ml、5~32mg/100ml、5~31mg/100ml、5~29mg/100ml、5~22mg/100ml、5~21mg/100ml、10~34mg/100ml、10~33mg/100ml、10~32mg/100ml、10~31mg/100ml、10~29mg/100ml、10~22mg/100ml、10~21mg/100ml、11.5~34mg/100ml、11.5~33mg/100ml、11.5~32mg/100ml、11.5~31mg/100ml、11.5~30mg/100ml、11.5~29mg/100ml、11.5~22mg/100ml、11.5~21mg/100ml、11.5~20mg/100ml、11.5~19mg/100ml、11.5~18mg/100ml、11.5~17mg/100ml、11.5~16mg/100ml、11.5~15mg/100ml、11.5~14mg/100ml、11.5~13mg/100ml、11.5~12mg/100ml、5.75~28.75mg/100ml、5.75~23mg/100ml、5.75~17.25mg/100ml、5.75~11.5mg/100ml、11.5~28.75mg/100ml、11.5~23mg/100ml、11.5~17.25mg/100ml、17.25~28.75mg/100ml、17.25~23mg/100ml、23~28.75mg/100ml。
【0095】
「甘味強度X3」:4.0~20、4.0~15、4.0~12.5、4.0~10、4.5~20、4.5~15、4.5~12.5、4.5~10、5.0~20、5.0~15、5.0~12.5、5.0~10、5.5~20、5.5~15、5.5~12.5、5.5~10、6.0~20、6.0~15、6.0~12.5、6.0~10、6.5~20、6.5~15、6.5~12.5、6.5~10、7.0~20、7.0~15、7.0~12.5、7.0~10、7.5~20、7.5~15、7.5~12.5、7.5~10、7.5~9、7.5~8、8.0~20、8.0~20、8.0~15、8.0~12.5、8.0~10、8.5~20、8.5~15、8.5~12.5、8.5~10、9.0~20、9.0~15、9.0~12.5、9.0~10、9.5~20、9.5~15、9.5~12.5、9.5~10、10.0~20、10.0~15、10.0~12.5、10.5~20、10.5~15、10.5~12.5、4.0~18、4.0~16、4.0~15.5、4.0~14、4.5~18、4.5~16、4.5~15.5、4.5~14、5.0~18、5.0~16、5.0~15.5、5.0~14、5.5~18、5.5~16、5.5~15.5、5.5~14、6.0~18、6.0~16、6.0~15.5、6.0~14、6.5~18、6.5~16、6.5~15.5、6.5~14、7.0~18、7.0~16、7.0~15.5、7.0~14、7.5~18、7.5~16、7.5~15.5、7.5~14、7.5~9、7.5~8、8.0~18、8.0~18、8.0~16、8.0~15.5、8.0~14、8.5~18、8.5~16、8.5~15.5、8.5~14、9.0~18、9.0~16、9.0~15.5、9.0~14、9.5~18、9.5~16、9.5~15.5、9.5~14、10.0~18、10.0~16、10.0~15.5、10.5~18、10.5~16、10.5~15.5。
【0096】
「羅漢果抽出物の量P2(ppm)」:20~550、25~550、30~550、35~550、40~550、45~550、50~550、55~550、20~540、25~540、30~540、35~540、40~540、45~540、50~540、55~540、20~530、25~530、30~530、35~530、40~530、45~530、50~530、55~530、20~520、25~520、30~520、35~520、40~520、45~520、50~520、55~520、20~510、25~510、30~510、35~510、40~510、45~510、50~510、55~510、20~505、25~505、30~505、35~505、40~505、45~505、50~505、55~505、20~500、25~500、30~500、35~500、40~500、45~500、50~500、55~500、20~495、25~495、30~495、35~495、40~495、45~495、50~495、55~495、20~490、25~490、30~490、35~490、40~490、45~490、50~490、55~490、1~1500、1~1200、5~1200、1~1000、5~1000、10~1000、1~900、5~900、10~900、15~900、20~900、25~900、30~900、35~900、40~900、45~900、50~900、55~900、1~800、5~800、10~800、15~800、20~800、25~800、30~800、35~800、40~800、45~800、50~800、55~800、1~700、5~700、10~700、15~700、20~700、25~700、30~700、35~700、40~700、45~700、50~700、55~700、1~600、5~600、10~600、15~600、20~600、25~600、30~600、35~600、40~600、45~600、50~600、55~600、1~550、1~540、1~530、1~520、1~510、1~505、1~500、1~495、1~490、5~550、5~540、5~530、5~520、5~510、5~505、5~500、5~495、5~490、10~550、10~540、10~530、10~520、10~510、10~505、10~500、10~495、10~490、15~550、15~550、15~530、15~520、15~510、15~505、15~500、15~495、15~490。
【0097】
エネルギー:0~50Kcal/100ml、0~45Kcal/100ml、0~40Kcal/100ml、0~35Kcal/100ml、0~30Kcal/100ml、0~25Kcal/100ml、0~20Kcal/100ml、0~15Kcal/100ml、0~10Kcal/100ml、0~5Kcal/100ml、5~50Kcal/100ml、5~45Kcal/100ml、5~40Kcal/100ml、5~35Kcal/100ml、5~30Kcal/100ml、5~25Kcal/100ml、5~20Kcal/100ml、5~15Kcal/100ml、5~10Kcal/100ml、10~50Kcal/100ml、10~45Kcal/100ml、10~40Kcal/100ml、10~35Kcal/100ml、10~30Kcal/100ml、10~25Kcal/100ml、10~20Kcal/100ml、10~15Kcal/100ml、15~50Kcal/100ml、15~45Kcal/100ml、15~40Kcal/100ml、15~35Kcal/100ml、15~30Kcal/100ml、15~25Kcal/100ml、15~20Kcal/100ml、20~50Kcal/100ml、20~45Kcal/100ml、20~40Kcal/100ml、20~35Kcal/100ml、20~30Kcal/100ml、20~25Kcal/100ml、25~50Kcal/100ml、25~45Kcal/100ml、25~40Kcal/100ml、25~35Kcal/100ml、25~30Kcal/100ml、0~32Kcal/100ml、0~24Kcal/100ml、0~8Kcal/100ml、0~4Kcal/100ml、4~32Kcal/100ml、4~24Kcal/100ml、4~8Kcal/100ml、8~32Kcal/100ml、8~24Kcal/100ml、24~32Kcal/100ml。
【0098】
また、本発明の飲食品Bにおける、甘味強度X1と羅漢果抽出物の濃度P2(ppm)は、好ましくは、上記実施態様C(実施態様C1~C6を包含する)の式を満足する。なお、本発明の飲食品Bにおける、天然糖(グルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、異性化糖、乳糖の組み合わせの例を含む)およびナトリウムの形態は、本発明の飲食品の項目で述べた定義と同様である。
【0099】
別の特定の態様において、本発明は、以下の飲食品(以下、「本発明の飲食品C」という)を提供する。
(a)甘味強度X1相当の量の天然糖、
(b)甘味強度X2相当の量のモグロシドV、および
(c)4mg/100ml以上、23mg/100ml未満のナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが50Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦20である、飲食品。
【0100】
本発明の飲食品Cにおける、甘味強度X1、甘味強度X2、ナトリウムの量、甘味強度X3、モグロシドVの量P2(ppm)およびエネルギーの好ましい範囲は、例えば、以下のとおりである。これらの数値は、0.1<(X1+X2)<X3≦20の関係が成り立つ範囲で、任意に組み合わせることができる。
【0101】
「甘味強度X1」:0.05~0.5、0.05~1.0、0.05~1.5、0.05~2.0、0.05~2.5、0.05~3.0、0.05~3.5、0.05~4.0、0.05~4.5、0.05~5.0、0.05~5.5、0.05~6.0、0.05~6.5、0.05~7.0、0.05~7.5、0.05~8.0、0.05~8.25、0.05~8.5、0.05~8.75、0.05~9.0、0.05~9.25、0.05~9.5、0.05~9.75、0.05~10.0、0.1~0.5、0.1~1.0、0.1~1.5、0.1~2.0、0.1~2.5、0.1~3.0、0.1~3.5、0.1~4.0、0.1~4.5、0.1~5.0、0.1~5.5、0.1~6.0、0.1~6.5、0.1~7.0、0.1~7.5、0.1~8.0、0.1~8.25、0.1~8.5、0.1~8.75、0.1~9.0、0.1~9.25、0.1~9.5、0.1~9.75、0.1~10.0、0.5~0.5、0.5~1.0、0.5~1.5、0.5~2.0、0.5~2.5、0.5~3.0、0.5~3.5、0.5~4.0、0.5~4.5、0.5~5.0、0.5~5.5、0.5~6.0、0.5~6.5、0.5~7.0、0.5~7.5、0.5~8.0、0.5~8.25、0.5~8.5、0.5~8.75、0.5~9.0、0.5~9.25、0.5~9.5、0.5~9.75、0.5~10.0、1.0~0.5、1.0~1.0、1.0~1.5、1.0~2.0、1.0~2.5、1.0~3.0、1.0~3.5、1.0~4.0、1.0~4.5、1.0~5.0、1.0~5.5、1.0~6.0、1.0~6.5、1.0~7.0、1.0~7.5、1.0~8.0、1.0~8.25、1.0~8.5、1.0~8.75、1.0~9.0、1.0~9.25、1.0~9.5、1.0~9.75、1.0~10.0、1.5~0.5、1.5~1.0、1.5~1.5、1.5~2.0、1.5~2.5、1.5~3.0、1.5~3.5、1.5~4.0、1.5~4.5、1.5~5.0、1.5~5.5、1.5~6.0、1.5~6.5、1.5~7.0、1.5~7.5、1.5~8.0、1.5~8.25、1.5~8.5、1.5~8.75、1.5~9.0、1.5~9.25、1.5~9.5、1.5~9.75、1.5~10.0、2.0~0.5、2.0~1.0、2.0~1.5、2.0~2.0、2.0~2.5、2.0~3.0、2.0~3.5、2.0~4.0、2.0~4.5、2.0~5.0、2.0~5.5、2.0~6.0、2.0~6.5、2.0~7.0、2.0~7.5、2.0~8.0、2.0~8.25、2.0~8.5、2.0~8.75、2.0~9.0、2.0~9.25、2.0~9.5、2.0~9.75、2.0~10.0、2.5~0.5、2.5~1.0、2.5~1.5、2.5~2.0、2.5~2.5、2.5~3.0、2.5~3.5、2.5~4.0、2.5~4.5、2.5~5.0、2.5~5.5、2.5~6.0、2.5~6.5、2.5~7.0、2.5~7.5、2.5~8.0、2.5~8.25、2.5~8.5、2.5~8.75、2.5~9.0、2.5~9.25、2.5~9.5、2.5~9.75、2.5~10.0、0~10.5、0~11.0、0~11.5、0~12.0、0~12.5、0~13.0、0~13.5、0~14.0、0~14.5、0~15.0、0.05~10.5、0.05~11.0、0.05~11.5、0.05~12.0、0.05~12.5、0.05~13.0、0.05~13.5、0.05~14.0、0.05~14.5、0.05~15.0、0.1~10.5、0.1~11.0、0.1~11.5、0.1~12.0、0.1~12.5、0.1~13.0、0.1~13.5、0.1~14.0、0.1~14.5、0.1~15.0、0.5~10.5、0.5~11.0、0.5~11.5、0.5~12.0、0.5~12.5、0.5~13.0、0.5~13.5、0.5~14.0、0.5~14.5、0.5~15.0、1.0~10.5、1.0~11.0、1.0~11.5、1.0~12.0、1.0~12.5、1.0~13.0、1.0~13.5、1.0~14.0、1.0~14.5、1.0~15.0、1.5~10.5、1.5~11.0、1.5~11.5、1.5~12.0、1.5~12.5、1.5~13.0、1.5~13.5、1.5~14.0、1.5~14.5、1.5~15.0、2.0~10.5、2.0~11.0、2.0~11.5、2.0~12.0、2.0~12.5、2.0~13.0、2.0~13.5、2.0~14.0、2.0~14.5、2.0~15.0、2.5~10.5、2.5~11.0、2.5~11.5、2.5~12.0、2.5~12.5、2.5~13.0、2.5~13.5、2.5~14.0、2.5~14.5、2.5~15.0。より好ましくは0.1~0.5、0.1~1.0、0.1~1.5、0.1~2.0、0.1~2.5、0.1~3.0、0.1~3.5、0.1~4.0、0.1~4.5、0.1~5.0、0.1~5.5、0.5~1.0、0.5~1.5、0.5~2.0、0.5~2.5、0.5~3.0、0.5~3.5、0.5~4.0、0.5~4.5、0.5~5.0、0.5~5.5、1.0~1.5、1.0~2.0、1.0~2.5、1.0~3.0、1.0~3.5、1.0~4.0、1.0~4.5、1.0~5.0、1.0~5.5、1.5~2.0、1.5~2.5、1.5~3.0、1.5~3.5、1.5~4.0、1.5~4.5、1.5~5.0、1.5~5.5、2.0~2.5、2.0~3.0、2.0~3.5、2.0~4.0、2.0~4.5、2.0~5.0、2.0~5.5、2.5~3.0、2.5~3.5、2.5~4.0、2.5~4.5、2.5~5.0、2.5~5.5、3.0~3.5、3.0~4.0、3.0~4.5、3.0~5.0、3.0~5.5。
【0102】
「甘味強度X2」:0.05~0.5、0.05~1.0、0.05~1.5、0.05~2.0、0.05~2.5、0.05~3.0、0.05~3.5、0.05~4.0、0.05~4.5、0.05~5.0、0.05~5.5、0.5~1.0、0.5~1.5、0.5~2.0、0.5~2.5、0.5~3.0、0.5~3.5、0.5~4.0、0.5~4.5、0.5~5.0、0.5~5.5、1.0~1.5、1.0~2.0、1.0~2.5、1.0~3.0、1.0~3.5、1.0~4.0、1.0~4.5、1.0~5.0、1.0~5.5、1.5~2.0、1.5~2.5、1.5~3.0、1.5~3.5、1.5~4.0、1.5~4.5、1.5~5.0、1.5~5.5、2.0~2.5、2.0~3.0、2.0~3.5、2.0~4.0、2.0~4.5、2.0~5.0、2.0~5.5、2.5~3.0、2.5~3.5、2.5~4.0、2.5~4.5、2.5~5.0、2.5~5.5、3.0~3.5、3.0~4.0、3.0~4.5、3.0~5.0、3.0~5.5、2.0~6.5、2.0~7.0、2.0~7.5、2.0~6.0、2.0~6.5、2.0~7.0、2.0~7.5、 2.5~7.0、2.5~7.5、2.5~6.0、2.5~6.5、2.5~7.0、2.5~7.5、3.0~7.5、3.0~6.0、3.0~6.5、3.0~7.0、3.0~7.5、3.0~8.0、3.0~8.5、3.0~9.0、3.0~9.5、3.5~7.0、3.5~7.5、3.5~8.0、4.5~8.5、3.5~9.0、3.5~9.5、4.0~7.5、4.0~8.0、4.0~8.5、4.0~9.0、4.0~9.5、3.5~8.5、3.5~9.0、3.5~9.5、3.5~10.0、3.5~10.5、3.5~11.0、3.5~11.5、4.0~11.5、0.05~6.0、0.05~6.5、0.05~7.0、0.05~7.5、0.05~8.0、0.05~8.5、0.05~9.0、0.05~9.5、0.05~10.0、0.05~10.5、0.05~11.0、0.05~11.5、0.05~12.0、0.05~13.0、0.05~14.0、0.05~15.0、0.05~16.0、0.05~17.0、0.05~18.0、0.5~6.0、0.5~6.5、0.5~7.0、0.5~7.5、0.5~8.0、0.5~8.5、0.5~9.0、0.5~9.5、0.5~10.0、0.5~10.5、0.5~11.0、0.5~11.5、0.5~12.0、0.5~13.0、0.5~14.0、0.5~15.0、0.5~16.0、0.5~17.0、0.5~18.0、1.0~6.0、1.0~6.5、1.0~7.0、1.0~7.5、1.0~8.0、1.0~8.5、1.0~9.0、1.0~9.5、1.0~10.0、1.0~10.5、1.0~11.0、1.0~11.5、1.0~12.0、1.0~13.0、1.0~14.0、1.0~15.0、1.0~16.0、1.0~17.0、1.0~18.0、1.5~6.0、1.5~6.5、1.5~7.0、1.5~7.5、1.5~8.0、1.5~8.5、1.5~9.0、1.5~9.5、1.5~10.0、1.5~10.5、1.5~11.0、1.5~11.5、1.5~12.0、1.5~13.0、1.5~14.0、1.5~15.0、1.5~16.0、1.5~17.0、1.5~18.0、2.0~8.0、2.0~8.5、2.0~9.0、2.0~9.5、2.0~10.0、2.0~10.5、2.0~11.0、2.0~11.5、2.0~12.0、2.0~13.0、2.0~14.0、2.0~15.0、2.0~16.0、2.0~17.0、2.0~18.0、2.5~8.0、2.5~8.5、2.5~9.0、2.5~9.5、2.5~10.0、2.5~10.5、2.5~11.0、2.5~11.5、2.5~12.0、2.5~13.0、2.5~14.0、2.5~15.0、2.5~16.0、2.5~17.0、2.5~18.0、3.0~10.0、3.0~10.5、3.0~11.0、3.0~11.5、3.0~12.0、3.0~13.0、3.0~14.0、3.0~15.0、3.0~16.0、3.0~17.0、3.0~18.0、3.5~4.0、3.5~4.5、3.5~5.0、3.5~5.5、3.5~6.0、3.5~6.5、3.5~12.0、3.5~13.0、3.5~14.0、3.5~15.0、3.5~16.0、3.5~17.0、3.5~18.0、4.0~4.5、4.0~5.0、4.0~5.5、4.0~6.0、4.0~6.5、4.0~7.0、4.0~10.0、4.0~10.5、4.0~11.0、4.0~12.0、4.0~13.0、4.0~14.0、4.0~15.0、4.0~16.0、4.0~17.0、4.0~18.0。より好ましくは、0.1~0.5、0.1~1.0、0.1~1.5、0.1~2.0、0.1~2.5、0.1~3.0、0.1~3.5、0.1~4.0、0.1~4.5、0.1~5.0、0.1~5.5、0.5~1.0、0.5~1.5、0.5~2.0、0.5~2.5、0.5~3.0、0.5~3.5、0.5~4.0、0.5~4.5、0.5~5.0、0.5~5.5、1.0~1.5、1.0~2.0、1.0~2.5、1.0~3.0、1.0~3.5、1.0~4.0、1.0~4.5、1.0~5.0、1.0~5.5、1.5~2.0、1.5~2.5、1.5~3.0、1.5~3.5、1.5~4.0、1.5~4.5、1.5~5.0、1.5~5.5、2.0~2.5、2.0~3.0、2.0~3.5、2.0~4.0、2.0~4.5、2.0~5.0、2.0~5.5、2.5~3.0、2.5~3.5、2.5~4.0、2.5~4.5、2.5~5.0、2.5~5.5、3.0~3.5、3.0~4.0、3.0~4.5、3.0~5.0、3.0~5.5。
【0103】
「ナトリウムの量」:5~20mg/100ml、5~19mg/100ml、5~18mg/100ml、5~17mg/100ml、5~16mg/100ml、5~15mg/100ml、5~14mg/100ml、5~13mg/100ml、5~12mg/100ml、5~11mg/100ml、5~10mg/100ml、10~20mg/100ml、10~19mg/100ml、10~18mg/100ml、10~17mg/100ml、10~16mg/100ml、10~15mg/100ml、15~20mg/100ml、4~22mg/100ml、4~21mg/100ml、 4~20mg/100ml、4~19mg/100ml、4~18mg/100ml、4~17mg/100ml、4~16mg/100ml、4~15mg/100ml、4~14mg/100ml、4~13mg/100ml、4~12mg/100ml、4~11mg/100ml、4~10mg/100ml、5~22mg/100ml、5~21mg/100ml、10~22mg/100ml、10~21mg/100ml、11.5~22mg/100ml、11.5~21mg/100ml、11.5~20mg/100ml、11.5~19mg/100ml、11.5~18mg/100ml、11.5~17mg/100ml、11.5~16mg/100ml、11.5~15mg/100ml、11.5~14mg/100ml、11.5~13mg/100ml、11.5~12mg/100ml、5.75~17.25mg/100ml、5.75~11.5mg/100ml、11.5~17.25mg/100ml。
【0104】
「甘味強度X3」:4.0~20、4.0~15、4.0~12.5、4.0~10、4.5~20、4.5~15、4.5~12.5、4.5~10、5.0~20、5.0~15、5.0~12.5、5.0~10、5.5~20、5.5~15、5.5~12.5、5.5~10、6.0~20、6.0~15、6.0~12.5、6.0~10、6.5~20、6.5~15、6.5~12.5、6.5~10、7.0~20、7.0~15、7.0~12.5、7.0~10、7.5~20、7.5~15、7.5~12.5、7.5~10、7.5~9、7.5~8、8.0~20、8.0~20、8.0~15、8.0~12.5、8.0~10、8.5~20、8.5~15、8.5~12.5、8.5~10、9.0~20、9.0~15、9.0~12.5、9.0~10、9.5~20、9.5~15、9.5~12.5、9.5~10、10.0~20、10.0~15、10.0~12.5、10.5~20、10.5~15、10.5~12.5、4.0~18、4.0~16、4.0~15.5、4.0~14、4.5~18、4.5~16、4.5~15.5、4.5~14、5.0~18、5.0~16、5.0~15.5、5.0~14、5.5~18、5.5~16、5.5~15.5、5.5~14、6.0~18、6.0~16、6.0~15.5、6.0~14、6.5~18、6.5~16、6.5~15.5、6.5~14、7.0~18、7.0~16、7.0~15.5、7.0~14、7.5~18、7.5~16、7.5~15.5、7.5~14、7.5~9、7.5~8、8.0~18、8.0~18、8.0~16、8.0~15.5、8.0~14、8.5~18、8.5~16、8.5~15.5、8.5~14、9.0~18、9.0~16、9.0~15.5、9.0~14、9.5~18、9.5~16、9.5~15.5、9.5~14、10.0~18、10.0~16、10.0~15.5、10.5~18、10.5~16、10.5~15.5。
【0105】
「モグロシドVの量P2(ppm)」:20~550、25~550、30~550、35~550、40~550、45~550、50~550、55~550、20~540、25~540、30~540、35~540、40~540、45~540、50~540、55~540、20~530、25~530、30~530、35~530、40~530、45~530、50~530、55~530、20~520、25~520、30~520、35~520、40~520、45~520、50~520、55~520、20~510、25~510、30~510、35~510、40~510、45~510、50~510、55~510、20~505、25~505、30~505、35~505、40~505、45~505、50~505、55~505、20~500、25~500、30~500、35~500、40~500、45~500、50~500、55~500、20~495、25~495、30~495、35~495、40~495、45~495、50~495、55~495、20~490、25~490、30~490、35~490、40~490、45~490、50~490、55~490、1~700、5~700、10~700、15~700、20~700、25~700、30~700、35~700、40~700、45~700、50~700、55~700、1~600、5~600、10~600、15~600、20~600、25~600、30~600、35~600、40~600、45~600、50~600、55~600、1~550、1~540、1~530、1~520、1~510、1~505、1~500、1~495、1~490、5~550、5~540、5~530、5~520、5~510、5~505、5~500、5~495、5~490、10~550、10~540、10~530、10~520、10~510、10~505、10~500、10~495、10~490、15~550、15~550、15~530、15~520、15~510、15~505、15~500、15~495、15~490。
【0106】
エネルギー:0~50Kcal/100ml、0~45Kcal/100ml、0~40Kcal/100ml、0~35Kcal/100ml、0~30Kcal/100ml、0~25Kcal/100ml、0~20Kcal/100ml、0~15Kcal/100ml、0~10Kcal/100ml、0~5Kcal/100ml、5~50Kcal/100ml、5~45Kcal/100ml、5~40Kcal/100ml、5~35Kcal/100ml、5~30Kcal/100ml、5~25Kcal/100ml、5~20Kcal/100ml、5~15Kcal/100ml、5~10Kcal/100ml、10~50Kcal/100ml、10~45Kcal/100ml、10~40Kcal/100ml、10~35Kcal/100ml、10~30Kcal/100ml、10~25Kcal/100ml、10~20Kcal/100ml、10~15Kcal/100ml、15~50Kcal/100ml、15~45Kcal/100ml、15~40Kcal/100ml、15~35Kcal/100ml、15~30Kcal/100ml、15~25Kcal/100ml、15~20Kcal/100ml、20~50Kcal/100ml、20~45Kcal/100ml、20~40Kcal/100ml、20~35Kcal/100ml、20~30Kcal/100ml、20~25Kcal/100ml、25~50Kcal/100ml、25~45Kcal/100ml、25~40Kcal/100ml、25~35Kcal/100ml、25~30Kcal/100ml、0~32Kcal/100ml、0~24Kcal/100ml、0~8Kcal/100ml、0~4Kcal/100ml、4~32Kcal/100ml、4~24Kcal/100ml、4~8Kcal/100ml、8~32Kcal/100ml、8~24Kcal/100ml、24~32Kcal/100ml。
【0107】
また、本発明の飲食品Cにおける、甘味強度X1とモグロシドVの濃度P2(ppm)は、好ましくは、上記実施態様D(実施態様D1~D6を包含する)の式を満足する。なお、本発明の飲食品Cにおける、天然糖(グルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、異性化糖、乳糖の組み合わせの例を含む)およびナトリウムの形態は、本発明の飲食品の項目で述べた定義と同様である。
【0108】
本発明において、「飲食品」には固体、流動体、および液体、ならびにそれらの混合物であって、経口摂食可能なものの総称である。本発明の飲食品の例としては、栄養補助飲食品、健康飲食品、機能性飲食品、幼児用飲食品、乳児用調製乳、未熟児用調製乳、老人用飲食品等が挙げられる。
【0109】
栄養補助飲食品とは、特定の栄養成分が強化されている飲食品をいう。健康飲食品とは、健康的なまたは健康によいとされる飲食品をいい、栄養補助飲食品、自然飲食品、ダイエット飲食品等を含む。機能性飲食品とは、体の調節機能を果たす栄養成分を補給するための飲食品をいい、特定保健用途食品と同義である。幼児用飲食品とは、約6歳までの子供に与えるための飲食品をいう。老人用飲食品とは、無処理の飲食品と比較して消化および吸収が容易であるように処理された飲食品をいう。乳児用調製乳とは、約1歳までの子供に与えるための調製乳をいう。未熟児用調製乳とは、未熟児が生後約6ヶ月になるまで与えるための調製乳をいう。
【0110】
飲食品の形態は特に限定されず、種々の形態とすることができる。このような形態の例としては、例えば、飲料、菓子類、サプリメント等が挙げられる。飲料は、アルコール飲料またはノンアルコール飲料のいずれであってもよい。ノンアルコール飲料として、例えば、ノンアルコールビール、麦芽飲料、乳酸菌飲料、ココア、スポーツドリンク、栄養ドリンク、茶系飲料、コーヒー飲料、炭酸飲料、機能性飲料、果実・野菜系飲料、乳性飲料、豆乳飲料、フレーバーウォーター等が挙げられるがこれに限定されるものではない。
【0111】
本明細書におけるノンアルコールビールとは、ビール様の風味をもつ炭酸飲料を意味し、非発酵のノンアルコールタイプのものであり、これはアルコールを実質的に含まない。ここで、ノンアルコールビールは、検出できない程度の極く微量のアルコールを含有する飲料を除くものではない。
【0112】
本発明の組成物が茶系飲料である場合、紅茶飲料または無糖茶飲料であることが好ましい。無糖茶飲料として、緑茶飲料、ウーロン茶飲料、麦茶飲料、玄米茶飲料、ハト麦茶飲料、無糖の紅茶飲料等が挙げられる。コーヒー飲料は容器詰コーヒーまたはリキッドコーヒーのいずれであってもよい。
【0113】
炭酸飲料の形態には、コーラフレーバー飲料、透明炭酸飲料、ジンジャエール、果汁系炭酸飲料、乳類入炭酸飲料または無糖炭酸飲料であることが好ましい。機能性飲料には、スポーツドリンク、エナジードリンク、健康サポート飲料およびパウチゼリー飲料が含まれる。
【0114】
果実・野菜系飲料としては、100%果実飲料、果実入り飲料、低果汁入清涼飲料、果粒含有果実飲料または果肉飲料が挙げられる。乳性飲料には牛乳、ドリンクヨーグルト、乳酸菌飲料または乳類入清涼飲料が含まれ、豆乳飲料には豆乳または大豆飲料が含まれる。
【0115】
アルコール飲料とは、アルコール原料を含有する飲料をさす。チューハイであってもよい。アルコール原料としては、例えば、醸造酒、蒸留酒、および混成酒等が挙げられる。醸造酒としては、例えば、ワインおよびビール等が挙げられる。蒸留酒といえば、例えば、スピリッツ類(例えばジン、ウオツカ、ラム、テキーラ、ニュースピリッツ等、および原料用アルコール等)、リキュール類、ウイスキー類(例えばウイスキー、ブランデー等)、焼酎、等が挙げられる。ここでアルコール飲料は、検出可能な程度のアルコールを含むものであればよく、例えば、1体積%以上、2体積%以上、3体積%以上、4体積%以上、5体積%以上のアルコールを含む。
【0116】
加工食品の例としては、穀類、魚介および肉類の加工食品(パン、麺類、トルティーヤ、パスタ、ハム、ベーコン、ソーセージ、かまぼこ、揚げ天、はんぺん等)が挙げられる。
乳製品の例としてはバター、チーズ、ヨーグルト、ギイ等が挙げられる。
菓子類の例としては、飴、ジャム、チューインガム、アイスクリーム、スナック菓子、クッキー、ビスケット、ケーキ、ウェハース、菓子パン、チョコレート、和菓子等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
【0117】
本発明の飲食品はまた、細粒剤、錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤(ソフトカプセル剤、ハードカプセル剤を含む)、チュアブル剤、シロップ剤、マウスウォッシュ、歯磨き粉、口腔用軟膏、うがい薬、喉スプレー等の医薬品または医薬部外品の形態にあってもよく、またはタンパク質、糖類、脂肪、微量元素、ビタミン類、乳化剤、香料等に本発明の組成物が配合された自然流動食、半消化態栄養食、および成分栄養食、ドリンク剤、経腸栄養剤等の加工形態であってもよい。
【0118】
したがって、本発明は、
(a)甘味強度X1相当の量の天然糖、
(b)甘味強度X2相当の量の高甘味度甘味料、および
(c)40mg/100ml未満のナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが50Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦20である、
医薬品、医薬部外品、自然流動食、半消化態栄養食、成分栄養食、ドリンク剤、経腸栄養剤等の経口物も提供する。なお、経口物は、摂取の如何に関わらず口中に導入されるものの総称である。
【0119】
本発明の経口物において、「天然糖」、「甘味強度X1」、「高甘味度甘味料」、「甘味強度X2」、ナトリウムの量、ナトリウムの形態、「甘味強度X3」およびエネルギーは、上記飲食品の項目で述べた定義と同様であり、その数値は上記飲食品の項目で述べた数値がそのまま当てはまる。また、「グルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、異性化糖、乳糖の組み合わせ」および「高甘味度甘味料の組み合わせ」の例も、上記飲食品の項目で述べた例と同様である。
【0120】
2.甘味料組成物
本発明は、第2の態様として、以下の甘味料組成物(以下、「本発明の組成物」という)を提供する。
天然糖、高甘味度甘味料およびナトリウムを含む甘味組成物であって、
当該甘味組成物を配合した飲食品は、
(a)甘味強度X1相当の量の天然糖、
(b)甘味強度X2相当の量の高甘味度甘味料、および
(c)40mg/100ml未満のナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが50Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦20である、
前記甘味組成物。
【0121】
本発明の組成物は、上記項目「1.天然糖および高甘味度甘味料の呈する甘味が増大された飲食品」で述べた本発明の飲食品の原料である。本発明の組成物を他の原料と配合することにより、本発明の飲食品を製造することができる。この際、上記本発明の飲食品の項目で述べたとおり、本発明の飲食品は、成分(a)~(c)以外に甘味に寄与する成分を含むものではない。したがって、本発明の飲食品を製造する際に本発明の組成物と共に配合する「他の原料」には、甘味に寄与する成分は含まれない。
【0122】
本発明の組成物は「他の原料」と任意の体積比で混合することができるが、それによって生じる飲食品は、
(a)甘味強度X1相当の量の天然糖、
(b)甘味強度X2相当の量の高甘味度甘味料、および
(c)40mg/100ml未満のナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが50Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦20である
という要件を満たすものでなければならない。
【0123】
本発明の組成物において、「飲食品」、「天然糖」、「甘味強度X1」、「高甘味度甘味料」、「甘味強度X2」、ナトリウムの量、飲食品および組成物におけるナトリウムの形態、「甘味強度X3」およびエネルギーは、上記飲食品の項目で述べた定義と同様であり、その数値は上記飲食品の項目で述べた数値がそのまま当てはまる。また、「グルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、異性化糖、乳糖の組み合わせ」および「高甘味度甘味料の組み合わせ」の例も、上記飲食品の項目で述べた例と同様である。
【0124】
また本発明の飲食品が呈する甘味強度X3と、天然糖の甘味強度X1および高甘味度甘味料の甘味強度X2との間の関係式0.1<(X1+X2)<X3≦20、ならびに{X3-(X1+X2)}の数値は、上記飲食品の項目で述べた数値がそのまま当てはまる。
【0125】
ある実施態様において、本発明の組成物を配合した飲食品は、
(a)甘味強度0.1~5相当の量の天然糖、
(b)甘味強度0.1~3相当の量の高甘味度甘味料、および
(c)40mg/100ml未満のナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度5.5~12.5の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが50Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦12.5である、飲食品である。
【0126】
別の実施態様において、本発明の組成物を配合した飲食品は、
(a)甘味強度3~5相当の量の天然糖、
(b)甘味強度1~3相当の量の高甘味度甘味料、および
(c)5~25mg/100mlのナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度5.5~12.5の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが0~40Kcal/100mlであること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦12.5である、飲食品である。
【0127】
さらに別の実施態様において、本発明の組成物を配合した飲食品は、
(a)甘味強度0.1~5相当の量の天然糖、
(b)甘味強度0.1~3相当の量の高甘味度甘味料、および
(c)40mg/100ml未満のナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度2.0~12.0の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが50Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦12.5である、飲食品である。
【0128】
また別の実施態様において、本発明の組成物を配合した飲食品は、
(a)甘味強度3~5相当の量の天然糖、
(b)甘味強度1~3相当の量の高甘味度甘味料、および
(c)5~25mg/100mlのナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度2.0~12.0の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが0~40Kcal/100mlであること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦12.5である、飲食品である。
【0129】
特定の態様において、本発明は、以下の組成物(以下、「本発明の組成物A」という)を提供する。
天然糖と、レバウジオシドM、レバウジオシドDおよびその組み合わせからなる群より選択される高甘味度甘味料と、ナトリウムとを含む甘味組成物であって、
当該甘味組成物を配合した飲食品は、
(a)甘味強度X1の量の前記天然糖、
(b)甘味強度X2の量の前記高甘味度甘味料、および
(c)4~26mg/100mlのナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが25Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦20である、
前記甘味組成物。
【0130】
本発明の組成物Aにおける「飲食品」、「天然糖」(グルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、異性化糖、乳糖の組み合わせの例を含む)、「甘味強度X1」、「高甘味度甘味料」、「甘味強度X2」、ナトリウムの量、飲食品におけるナトリウムの形態、「甘味強度X3」およびエネルギーは、上記飲食品Aの項目で述べた定義と同様であり、その数値等は上記飲食品Aの項目で述べたものがそのまま当てはまる。また、本発明の組成物Aにおける飲食品は本発明の飲食品Aに該当し、本発明の飲食品Aについて上記した事項がそのまま当てはまる。
【0131】
別の特定の態様において、本発明は、以下の組成物(以下、「本発明の組成物B」という)を提供する。
天然糖、羅漢果抽出物およびナトリウムを含む甘味組成物であって、
当該甘味組成物を配合した飲食品は、
(a)甘味強度X1の量の天然糖、
(b)甘味強度X2の量の羅漢果抽出物、および
(c)4mg/100ml以上、34.5mg/100ml未満のナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが50Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦20である、
前記甘味組成物。
【0132】
本発明の組成物Bにおける「飲食品」、「天然糖」(グルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、異性化糖、乳糖の組み合わせの例を含む)、「甘味強度X1」、「羅漢果抽出物」、「甘味強度X2」、ナトリウムの量、飲食品におけるナトリウムの形態、「甘味強度X3」およびエネルギーは、上記飲食品Bの項目で述べた定義と同様であり、その数値等は上記飲食品Bの項目で述べたものがそのまま当てはまる。また、本発明の組成物Bにおける飲食品は本発明の飲食品Bに該当し、本発明の飲食品Bについて上記した事項がそのまま当てはまる。
【0133】
別の特定の態様において、本発明は、以下の組成物(以下、「本発明の組成物C」という)を提供する。
天然糖、モグロシドVおよびナトリウムを含む甘味組成物であって、
当該甘味組成物を配合した飲食品は、
(a)甘味強度X1の量の天然糖、
(b)甘味強度X2の量のモグロシドV、および
(c)4mg/100ml以上、23mg/100ml未満のナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが50Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦20である、
前記甘味組成物。
【0134】
本発明の組成物Cにおける「飲食品」、「天然糖」(グルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、異性化糖、乳糖の組み合わせの例を含む)、「甘味強度X1」、「モグロシドV」、「甘味強度X2」、ナトリウムの量、飲食品におけるナトリウムの形態、「甘味強度X3」およびエネルギーは、上記飲食品Cの項目で述べた定義と同様であり、その数値等は上記飲食品Cの項目で述べたものがそのまま当てはまる。また、本発明の組成物Cにおける飲食品は本発明の飲食品Cに該当し、本発明の飲食品Cについて上記した事項がそのまま当てはまる。
【0135】
本発明の組成物を配合した飲食品において、
天然糖量の甘味強度X1、高甘味度甘味料の甘味強度X2、ナトリウムの量、飲食品の呈する甘味甘味強度X3、および飲食品のエネルギーは、0.1<(X1+X2)<X3≦20の関係が成り立つのであれば、どのような値でもよく、例えば、本発明の飲食品の項目に示した甘味強度X1、甘味強度X2、ナトリウムの量、甘味強度X3およびエネルギーの数値のいずれのものを組み合わせることも可能である。
【0136】
本発明の組成物の形態は特に限定されないが、粉末、混合粉末、結晶物、顆粒、液体、濃縮液、混合液、ペースト、タブレットなどの形態にあってもよい。
【0137】
また、本発明の飲食品は容器詰め殺菌されたものであってもよい。容器詰め殺菌されても本発明の組成物は甘味増大効果を奏することが確認されている。
【0138】
3.飲食品の製造方法
天然糖と高甘味度甘味料の配合量を低めに設定することによりエネルギー(Kcal/100ml)を低レベルに抑えた飲食品であっても、ヒトが感知しない程度の低濃度のナトリウムを添加させることにより天然糖と高甘味度甘味料に基づく甘味を増大させることが可能である。
したがって、本発明は、さらなる別の態様として、以下の甘味が増大された飲食品の製造方法(以下、「本発明の方法」という)を提供する。
原材料に対し
(i)(a)甘味強度X1相当の量の天然糖および(b)甘味強度X2相当の量の高甘味度甘味料を添加する工程と、
(ii)(c)40mg/100ml未満のナトリウムを添加する工程と、
を含む、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが50Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦20である、飲食品
を製造する方法。
【0139】
本発明の方法により製造される飲食品は、上記項目「1.天然糖および高甘味度甘味料の呈する甘味が増大された飲食品」で述べた本発明の飲食品である。また、本発明の方法における「原材料」とは、飲食品の製造に必要な各材料またはその混合物であってもよく、さらに保存料、香料、担体、果汁等の追加の成分を含んでいてもよい。また、「原材料」は複数からなるものであってもよい。但し、原材料の種類に関わらず、最終的に製造される本発明の飲食品は、成分(a)~(c)以外に甘味に寄与する成分を含むものではない。
【0140】
本発明の方法において、以下の(i)および(ii)の工程は、いずれが先に行われてもよい。
(i)(a)甘味強度X1相当の量の天然糖および(b)甘味強度X2相当の量の高甘味度甘味料を添加する工程
(ii)(c)40mg/100ml未満のナトリウムを添加する工程
【0141】
工程(i)では(a)甘味強度X1相当の量の天然糖および(b)甘味強度X2相当の量の高甘味度甘味料が原材料に添加されることになるが、(a)甘味強度X1相当の量の天然糖と(b)甘味強度X2相当の量の高甘味度甘味料とは別々に添加してもよい。
さらに(a)甘味強度X1相当の量の天然糖を添加する場合であっても、一度に甘味強度X1相当の量の天然糖を添加する必要はなく、数回に分けて添加してよい。同様に(b)甘味強度X2相当の量の高甘味度甘味料を添加する場合であっても、一度に甘味強度X2相当の量の天然糖を添加する必要はなく、数回に分けて添加してよい。
また、別の態様として、天然糖と高甘味度甘味料の混合物を数回に分けて添加して、最終的に製造される飲食品に含まれる天然糖と高甘味度甘味料の量がそれぞれ甘味強度X1相当量と甘味強度X2相当量になるように調整することも可能である。
【0142】
工程(ii)において(c)40mg/100ml未満のナトリウムを添加するときも、一度に40mg/100ml未満のナトリウムを添加する必要はなく、数回に分けて添加してよい。
工程(ii)において原材料に加えるナトリウムは、例えば、塩化ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、二硫化ナトリウム、重炭酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギニン酸ナトリウム、グルコヘプタン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、アスパラギン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、カゼインナトリウム、アスコルビン酸ナトリウムおよびその混合物からなる群より選択される少なくとも1つの形態にあってもよい。
【0143】
ここで「添加」とは、実際に成分(a)、(b)および(c)のいずれかを原材料に追加する操作を意味するだけではなく、本発明の飲食品の製造過程を通じて最終的に製造される飲食品における成分(a)、(b)および(c)の量をそれぞれ甘味強度X1相当の量、甘味強度X2相当の量および40mg/100ml未満に調製する操作も意味する。
例えば、第1の原材料に果汁、穀類、豆類やその抽出物が含まれ、そのために原材料に予め成分(a)、(b)および(c)のいずれか1つ以上が含まれ、第1の原材料と混合するための第2の原材料においても成分(a)、(b)および(c)が含まれ、第1および第2の原材料を混合することにより本発明の飲食品が製造できた場合、成分(a)、(b)および(c)を個別に原材料に追加する操作は存在していないが、本発明の方法では、最終的に製造される本発明の飲食品が(a)甘味強度X1相当の量の天然糖、(b)甘味強度X2相当の量の高甘味度甘味料および(c)40mg/100ml未満のナトリウムを含む限り、工程(i)および(ii)は行われたものとみなす。
【0144】
本発明の方法において、「飲食品」、「天然糖」、「甘味強度X1」、「高甘味度甘味料」、「甘味強度X2」、ナトリウムの量、飲食品におけるナトリウムの形態、「甘味強度X3」およびエネルギーは、上記飲食品の項目で述べた定義と同様であり、その数値は上記飲食品の項目で述べた数値がそのまま当てはまる。また、「グルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、異性化糖、乳糖の組み合わせ」および「高甘味度甘味料の組み合わせ」の例も、上記飲食品の項目で述べた例と同様である。
【0145】
また本発明の飲食品が呈する甘味強度X3と、天然糖の甘味強度X1および高甘味度甘味料の甘味強度X2との間の関係式0.1<(X1+X2)<X3≦20、ならびに{X3-(X1+X2)}の数値は、上記飲食品の項目で述べた数値がそのまま当てはまる。
【0146】
ある実施態様において、本発明の方法により製造された飲食品は、
(a)甘味強度値0.1~5相当の量の天然糖、
(b)甘味強度値0.1~3相当の量の高甘味度甘味料、および
(c)40mg/100ml未満のナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度5.5~12.5の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが50Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦12.5である、飲食品である。
【0147】
別の実施態様において、本発明の方法により製造された飲食品は、
(a)甘味強度3~5相当の量の天然糖、
(b)甘味強度1~3相当の量の高甘味度甘味料、および
(c)5~25mg/100mlのナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度5.5~12.5の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが0~40Kcal/100mlであること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦12.5である、飲食品である。
【0148】
さらに別の実施態様において、本発明の方法により製造された飲食品は、
(a)甘味強度値0.1~5相当の量の天然糖、
(b)甘味強度値0.1~3相当の量の高甘味度甘味料、および
(c)40mg/100ml未満のナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度2.0~12.0の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが50Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦12.5である、飲食品である。
【0149】
また別の実施態様において、本発明の方法により製造された飲食品は、
(a)甘味強度3~5相当の量の天然糖、
(b)甘味強度1~3相当の量の高甘味度甘味料、および
(c)5~25mg/100mlのナトリウム
を含み、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度2.0~12.0の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが0~40Kcal/100mlであること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦12.5である、飲食品である。
【0150】
特定の態様において、本発明は、以下の方法(以下、「本発明の方法A」という)を提供する。
原材料に対し
(i)(a)甘味強度X1の量の天然糖および(b)甘味強度X2の量の、レバウジオシドM、レバウジオシドDおよびその組み合わせからなる群より選択される高甘味度甘味料を添加する工程と、
(ii)(c)4~26mg/100mlのナトリウムを添加する工程と、
を含む、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが25Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦20である、飲食品
を製造する方法。
【0151】
本発明の方法Aにおける「飲食品」、「天然糖」(グルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、異性化糖、乳糖の組み合わせの例を含む)、「甘味強度X1」、「高甘味度甘味料」、「甘味強度X2」、ナトリウムの量、飲食品におけるナトリウムの形態、「甘味強度X3」およびエネルギーは、上記飲食品Aの項目で述べた定義と同様であり、その数値等は上記飲食品Aの項目で述べたものがそのまま当てはまる。また、本発明の方法Aにおける飲食品は本発明の飲食品Aに該当し、本発明の飲食品Aについて上記した事項がそのまま当てはまる。さらに、本発明の方法Aにおける「原材料」、「添加」、工程(i)および(ii)の順序、各成分の添加様式は、本発明の方法について上記した定義と同様である。
【0152】
別の特定の態様において、本発明は、以下の方法(以下、「本発明の方法B」という)を提供する。
原材料に対し
(i)(a)甘味強度X1の量の天然糖および(b)甘味強度X2の量の羅漢果抽出物を添加する工程と、
(ii)(c)4mg/100ml以上、34.5mg/100ml未満のナトリウムを添加する工程と、
を含む、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが50Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦20である、飲食品
を製造する方法。
【0153】
本発明の方法Bにおける「飲食品」、「天然糖」(グルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、異性化糖、乳糖の組み合わせの例を含む)、「甘味強度X1」、「羅漢果抽出物」、「甘味強度X2」、ナトリウムの量、飲食品におけるナトリウムの形態、「甘味強度X3」およびエネルギーは、上記飲食品Bの項目で述べた定義と同様であり、その数値等は上記飲食品Bの項目で述べたものがそのまま当てはまる。また、本発明の方法Bにおける飲食品は本発明の飲食品Bに該当し、本発明の飲食品Bについて上記した事項がそのまま当てはまる。さらに、本発明の方法Bにおける「原材料」、「添加」、工程(i)および(ii)の順序、各成分の添加様式は、本発明の方法について上記した定義と同様である。
【0154】
別の特定の態様において、本発明は、以下の方法(以下、「本発明の方法C」という)を提供する。
原材料に対し
(i)(a)甘味強度X1の量の天然糖および(b)甘味強度X2の量のモグロシドVを添加する工程と、
(ii)(c)4mg/100ml以上、23mg/100ml未満のナトリウムを添加する工程と、
を含む、
(1)前記成分(a)~(c)により甘味強度X3の甘味を呈すること、かつ
(2)エネルギーが50Kcal/100ml以下であること、
を特徴とし、ここで0.1<(X1+X2)<X3≦20である、飲食品
を製造する方法。
【0155】
本発明の方法Cにおける「飲食品」、「天然糖」(グルコース、スクロース、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、異性化糖、乳糖の組み合わせの例を含む)、「甘味強度X1」、「モグロシドV」、「甘味強度X2」、ナトリウムの量、飲食品におけるナトリウムの形態、「甘味強度X3」およびエネルギーは、上記飲食品Cの項目で述べた定義と同様であり、その数値等は上記飲食品Cの項目で述べたものがそのまま当てはまる。また、本発明の方法Cにおける飲食品は本発明の飲食品Cに該当し、本発明の飲食品Cについて上記した事項がそのまま当てはまる。さらに、本発明の方法Cにおける「原材料」、「添加」、工程(i)および(ii)の順序、各成分の添加様式は、本発明の方法について上記した定義と同様である。
【0156】
本発明の方法により製造された飲食品において、
天然糖の甘味強度X1、高甘味度甘味料の甘味強度X2、ナトリウムの量、飲食品の呈する甘味甘味強度X3、および飲食品のエネルギーは、0.1<(X1+X2)<X3≦20の関係が成り立つのであれば、どのような値でもよく、例えば、本発明の飲食品の項目に示した甘味強度X1、甘味強度X2、ナトリウムの量、甘味強度X3およびエネルギーの数値のいずれのものを組み合わせることも可能である。
【0157】
本願において、「少なくとも」との文言は、特定の項目の数が、挙げられた数以上であってよいことを意味する。また、本願内において、「約」との文言は、主体が「約」に続く数値の±25%、±10%、±5%、±3%、±2%または±1%の範囲に存在することを意味する。例えば「約10」は、7.5~12.5の範囲を意味する。
【実施例
【0158】
以下、実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。
【0159】
[実施例1]ナトリウム添加による甘味増大効果の評価
実験方法
下記の表2に示した比率で天然糖{スクロース(太平洋製糖株式会社製)、グルコース(昭和産業株式会社製)}、レバウジオシドD(RebD)(純度95%以上)、グルコン酸ナトリウムを純水に溶解して、飲料サンプルを調製した。また、グルコン酸ナトリウムを添加していない溶液をコントロール溶液とした。これら溶液の甘味強度を官能により比較することで、ナトリウムによる甘味増大効果を検証した。また、官能に関して訓練を受けた者(8名)がパネラーとなって評価を実施した。なお、表2におけるBrixは天然糖の濃度から、ナトリウム量はグルコン酸ナトリウム濃度から、エネルギー(kcal/100ml)はRebDおよびナトリウム由来を0(kcal/100ml)として、それぞれ算出した。
【表2】
【0160】
結果
パネラーの半数以上(8名中6名)が、コントロール溶液に比べサンプル溶液(1-1)の甘味強度がより大きいと評価し、ナトリウムによる甘味増大効果が確認された。
【0161】
[実施例2]コントロール溶液の甘味強度測定
実験方法
実施例1で用いたコントロール溶液[天然糖4.5%(スクロース1w/v%、グルコース3.5w/v%)、RebD 208ppmの混合液、天然糖由来Brix4.5、18kcal/100ml]と、Brix7、8、9のスクロース溶液(それぞれ7、8、9 w/v%)を比較して、VASスケールで評点し、コントロール溶液の甘味強度を算出した。官能に関して訓練を受けた者(6名)がパネラーとなって評価を実施した。
【0162】
結果
コントロール溶液は、6名の平均値としてBrix7.96(≒Brix8)スクロース溶液相当の甘味強度を有することが判明した。さらにRebD(208ppm)が寄与する甘味強度を計算する。天然糖の甘味強度は、1(スクロース分Brix)+3.5(グルコース分Brix)×0.65(スクロースに対するグルコースの甘味度係数)=3.275であった。そこで、スクロースに対するRebDの甘味度係数は、(7.96-3.275)×10000/208=225.2であった。
そこで、以降の実験では特に記載がない限り、Brix8スクロース溶液(スクロース8w/v%、32kcal/100ml)をコントロール溶液として用いることとした。
【0163】
[実施例3]グルコン酸ナトリウムの最適濃度の検証
実験方法
下記の表3に示した比率で、スクロース、グルコース、RebD、グルコン酸ナトリウムを純水に溶解して、サンプル溶液(1-1および3-1~3-8)を調製した。
【表3】
【0164】
Brix8スクロース溶液をコントロールとし、それぞれのサンプル溶液との甘味強度を官能により比較した。また同時に、各サンプル溶液の塩味強度を評価した。評価基準は下記のとおりとした。
【0165】
<甘味増大効果>
○(2点):あり
×(0点):なし
<塩味強度>
◎(3点):味を感じない
○(2点):味を感じるが塩味と識別できない
△(1点):塩味を感じる
×(0点):塩味を強く感じる
<総合評価>
×、△、○、◎をそれぞれ0点、1点、2点、3点とし、甘味増大効果と塩味強度の得点を合算して、総合評価点とした。
【0166】
上記評価基準に沿い、官能に関して訓練を受けた者(8名)がパネラーとなって評価を実施した。なお、総合評価においては、4点以上であれば本発明の効果を有すると判断した。
【0167】
結果
下記表4に結果をまとめる。
【表4】
【0168】
5.75mg/100ml以上のナトリウムを含有することで、甘味増大効果が見られる。しかし、28.75mg/100ml以上のナトリウムを含有すると塩味を感じてしまうため、飲料配合に適さない。以上から、天然糖と高甘味度甘味料を含有し、ナトリウムを4.0mg/100ml以上26mg/100ml以下で含有していることが飲料として最適であるということが明らかとなった。
このことから、該範囲の配合であれば、甘味強度3.275の天然糖および甘味強度4.685(=7.96-3.275)の高甘味度甘味料しか配合していないにも関わらず、飲料として、甘味強度8を超える甘味を付与することができることが分かった。
【0169】
[実施例4]様々なナトリウム供給源での甘味増大効果の評価
実験方法
下記表5に示した比率でスクロース、グルコース、RebD、塩化ナトリウムまたはL-アスパラギン酸ナトリウムを純水に溶解して、サンプル溶液を調製した。
【表5】
【0170】
得られた飲料サンプルについて、Brix8スクロース溶液をコントロールとして、実施例3と同様の評価を実施した。
【0171】
結果
下記表6に結果をまとめる。
【表6】
【0172】
塩化ナトリウムまたはL-アスパラギン酸ナトリウムをそれぞれ5mM(11.5mg/100mlナトリウム)、10mM(23m/100mlナトリウム)で添加した場合でもグルコン酸ナトリウム添加時と同様の結果が得られた。すなわち、ナトリウム供給源の種類に関係がなく、天然糖と高甘味度甘味料を含有し、ナトリウム含有量が実施例3と同様の含有量であれば、飲料に、塩味を付与することなく甘味増大効果を付与することができた。
【0173】
[実施例5]様々な高甘味度甘味料配合時のナトリウムによる甘味増大効果の評価
実験方法
下記表7のように「スクロース、グルコース、グルコン酸ナトリウム」および「レバウジオシドA(RebA)またはレバウジオシドM(RebM)」を純水に溶解し、サンプル溶液を調製した。使用したレバウジオシドMの純度は94%以上でありレバウジオシドAの純度は99%以上であった。また、それぞれの溶液において、グルコン酸ナトリウムを添加していない溶液をコントロール溶液とした。得られたサンプルにおいて、実施例1と同様に官能により甘味増大効果を評価した。
【表7】
【0174】
結果
下記表8に結果をまとめる。
【表8】
【0175】
RebAでは十分な甘味増大効果を得ることが出来ないものの、RebM配合時には、RebD同様、ナトリウムによる甘味増大効果が見られた。
【0176】
[実施例6]甘味増大効果のある糖濃度の検証
実験方法
下記表9に示した比率でスクロース、グルコース、RebD、グルコン酸ナトリウムを純水に溶解して、サンプル溶液を調製した。飲料全体としての甘味強度が8相当になるよう天然糖とRebDの濃度を調整した。実施例2のサンプル溶液(1-1)の結果(スクロース1(w/v)%、グルコース3.5(w/v)%、RebD 208ppmの溶液がBrix8の甘味強度がある)を参考にし、スクロースとグルコースの含有量の比を1:3.5に固定し、各々の濃度を算出した。
【表9】
【0177】
また、それぞれの溶液において、グルコン酸ナトリウムを添加していない溶液をコントロール溶液とした。得られたサンプルにおいて、官能により甘味エンハンス効果を評価した。評価基準は以下のとおりとした。
【0178】
<甘味増大効果>
○(2点):あり
×(0点):なし
【0179】
結果
下記表10に結果をまとめる。
【表10】
【0180】
飲料全体の甘味強度を8相当に設定した条件では、天然糖由来のBrixが1および2であり、ナトリウムを所望の濃度を含有する場合、甘味増大効果がみられることがわかった。レバウジオシドDの含有量は、400ppm以下の場合、天然糖の含有量とナトリウム含有量により、甘味増大効果が見られた。実施例1の結果(天然糖由来のBrixが4.5でも増大効果がみられた)と総合すると、0kcal以上、24kcal未満に対して甘味増大効果がみられることがわかった。
【0181】
[実施例7]甘味増大効果のある甘味強度の検証
実験方法
下記表11に示した比率でスクロース、グルコース、RebD、グルコン酸ナトリウムを純水に溶解して、飲料サンプルを調製した。実施例2のサンプル溶液(1-1)の結果(スクロース1(w/v)%、グルコース3.5(w/v)%、RebD 208ppmの溶液が全体としてBrix8の甘味強度がある)を参考にし、スクロースとグルコースの含有量の比のまま、含有量を調整した。それぞれの溶液において、グルコン酸ナトリウムを添加していない溶液をコントロール溶液とした。得られたサンプル溶液において、官能により甘味増大効果を評価した。
評価基準は以下の通りとした。
【0182】
<甘味増大効果>
○(2点):あり
×(0点):なし
【表11】
【0183】
結果
下記表12に結果をまとめる。
【表12】
【0184】
ナトリウムを含有することで、甘味強度が2以上12未満に対し甘味強度増大効果がみられることがわかった。
【0185】
[実施例8]RebM含有コントロール溶液の甘味強度測定
実験方法
実施例2記載の方法に従って、コントロール溶液[天然糖4.5%(スクロース1w/v%、グルコース3.5w/v%)およびRebM 208ppmの混合液](天然糖由来Brix4.5、18kcal/100ml)の甘味強度を算出した。
【0186】
結果
コントロール溶液は、Brix8.08(≒Brix8)スクロース溶液相当の甘味強度を有することが判明した。さらにRebM(208ppm)が寄与する甘味強度をRebD同様に算出すると、スクロースに対するRebMの甘味度係数は、(8.08-3.275)×10000/208=231.0であった。
【0187】
[実施例9]容器詰め殺菌飲料での評価
実験方法
下表に示した比率で、スクロース、グルコース、RebD、グルコン酸ナトリウムを純水に溶解して、サンプル溶液を調製した。その後、溶液を容器(200mlガラス瓶)に詰めて密栓後、熱殺菌(85℃-10分間)し、容器詰めの殺菌飲料を製造した。
【0188】
【表13】
【0189】
グルコン酸ナトリウムを添加していない溶液をコントロールとし、それぞれのサンプル溶液の甘味増大効果および塩味強度を実施例3記載の方法に従って実施した。
【0190】
結果
下表に結果をまとめる。
【表14】
【0191】
実施例3と同様に、ナトリウムを4.0mg/100ml以上26mg/100ml以下で含有していることが飲料として最適である結果となった。すなわち、容器詰め殺菌飲料においても上記ナトリウム範囲が最適であるということが明らかとなった。
【0192】
[実施例10] 動物モデルによる甘味増大効果の確認
(1) グルコン酸ナトリウムの最適濃度の検証
実験方法
動物の味覚(鼓索)神経応答は8-16週齢のC57BL/6Jマウスにウレタン麻酔を施し、Kawai K, et al., PNAS. 2000: 97(20):11044-9.に記載の方法に倣って実施した。
サンプル溶液は実施例3で用いたものを使用した。サンプル溶液の舌刺激開始5秒~25秒後までの大きさの平均値を求め、同様に求めた0.1M NH4Cl(ナカライテスク株式会社製)応答を1とする相対値として求めた。また、甘味増大効果の解析法はYamamoto T, et al., Chem Senses. 2009:34(9): 809-18.に記載の解析法に倣って行った。具体的には、コントロール溶液[天然糖4.5%(スクロース:Suc 1w/v%、グルコース:Glc 3.5w/v%)、RebD 208ppmの混合液、天然糖由来Brix4.5、18kcal/100ml]の応答値とグルコン酸ナトリウム(GluNa)の応答値の和(計算値)とそれらの混合溶液の応答値(実測値)を比べ、混合溶液の応答値が高い値を示したとき[実測値÷計算値×100(%)>100(%)]、応答の増大がみられたと定義した。
一連の動物実験は、動物愛護管理法他関連法令を遵守し、社内動物実験委員会の審査を経て機関の長が承認した計画に基づき実施した。
【0193】
結果
結果を図1に示す(n=5の平均値)。図1に示すとおり、Suc+Glc+RebD(Brix. 4.5%)溶液はグルコン酸ナトリウム混合で鼓索神経応答の増大がみられた。特に5~10mM(Na量として11.5~23mg/100ml)の濃度範囲で強くみられた。(残りは120%以下の上昇)。
【0194】
(2) 甘味増大効果のある糖濃度の検証
実験方法
上記実験(1)と同様にマウス鼓索神経応答を行った。また、甘味増大効果の解析法も上記実験(1)と同様に行った。但し、本実験ではサンプル溶液は実施例6で用いたものを使用した。
【0195】
結果
結果を図2に示す(n=5の平均値)。図2に示すとおり、Brix1~8でグルコン酸ナトリウム混合による鼓索神経応答の増加がみられた。
【0196】
(3) 甘味増大効果のある甘味強度の検証
実験方法
上記実験(1)と同様にマウス鼓索神経応答を行った。また、甘味増大効果の解析法も上記実験(1)と同様に行った。但し、本実験ではサンプル溶液は実施例7で用いたものを使用した。
【0197】
結果
結果を図3に示す(n=5の平均値)。図3に示すとおり、甘味強度4~8でグルコン酸ナトリウム混合による鼓索神経応答の増加がみられた。
【0198】
本実施例の結果から、動物モデルを用いた場合でもパネラーによる官能結果と同様に甘味増大効果が生じることが確認された。
【0199】
[実施例11]羅漢果抽出物の甘味強度測定
実験方法
羅漢果抽出物含有溶液[天然糖4.5%(スクロース1w/v%、グルコース3.5w/v%)および羅漢果抽出物(40重量%モグロシドVを含有する、羅漢果果実の水抽出物)208ppmを純水に溶解した混合液、天然糖由来Brix4.5、18kcal/100ml]と、Brix4、5、6、7、8のスクロース溶液(それぞれ4、5、6、7、8w/v%)を比較して、VASスケールで評点し、羅漢果抽出物含有溶液の甘味強度を算出した。官能に関して訓練を受けた者(6名)がパネラーとなって評価を実施した。
【0200】
結果
羅漢果抽出物含有溶液は、6名の平均値としてBrix6.05(≒Brix6)スクロース溶液相当の甘味強度を有することが判明した。さらに羅漢果抽出物(208ppm)が寄与する甘味強度を実施例2と同様に計算すると、スクロースに対する羅漢果抽出物の甘味度係数は、(6.05-3.275)×10000/208=133.4であった。
【0201】
[実施例12]グルコン酸ナトリウムの最適濃度の検証
実験方法
下記の表15に示した比率で、スクロース、グルコース、羅漢果抽出物、グルコン酸ナトリウムを純水に溶解して、サンプル溶液(12-1~12-9)を調製した。
それぞれのサンプル溶液において、グルコン酸ナトリウムを添加していない溶液をコントロール溶液とし、それぞれのサンプル溶液との甘味強度を官能により比較した。また同時に、各サンプル溶液の塩味強度を評価した。評価基準は実施例3と同じものを使用し、官能に関して訓練を受けた者(8名)がパネラーとなって評価を実施した。パネル全体による各評価項目の最終的な評価結果は、実施例3と同様、個々のパネラーの評価結果に基づき多数決で決定した。すなわち、甘味増大効果は、半数を超えるパネラーが効果ありと評価した場合に、最終的に効果あり(○)と評価し、塩味強度は、最も多い評価結果を最終的な評価結果とした。最も多い評価結果が複数存在する場合は最も悪い評価結果を最終的な評価結果とした(例えば、○と△が同数で最も多い場合、△を最終的な評価結果とした)。なお、総合評価においては、4点以上であれば本発明の効果を有すると判断した。
【0202】
結果
表15に結果をまとめる。
【表15】
【0203】
5.75mg/100ml以上のナトリウムを含有することで、甘味増大効果が見られる。一方、34.5mg/100ml以上のナトリウムを含有すると塩味が感じられた。以上から、高甘味度抽出物として羅漢果抽出物を含有する飲料においても、ナトリウムを4.0mg/100ml以上26mg/100ml以下で含有することで、好ましい味の飲料が得られることが分かる。特に、天然糖と羅漢果抽出物を含有する飲料においては、ナトリウムの上限が34.5mg/100ml未満、例えば30mg/100ml、特に28.75mg/100ml程度であっても好ましい味の飲料が得られる。
【0204】
[実施例13]甘味増大効果のある糖濃度の検証
実験方法
下記表16に示した比率でスクロース、グルコース、羅漢果抽出物、グルコン酸ナトリウムを純水に溶解して、サンプル溶液を調製した。飲料全体としての甘味強度が6相当になるよう天然糖と羅漢果抽出物の濃度を調整した。実施例11の羅漢果抽出物含有溶液の結果(スクロース1(w/v)%、グルコース3.5(w/v)%、羅漢果抽出物208ppmの溶液が約Brix6の甘味強度がある)を参考にし、スクロースとグルコースの含有量の比を1:3.5に固定し、各々の濃度を算出した。
また、それぞれの溶液において、グルコン酸ナトリウムを添加していない溶液をコントロール溶液とした。得られたサンプルにおいて、官能により甘味エンハンス効果を評価した(n=8)。評価基準は実施例6と同じものを用い、サンプル溶液(グルコン酸ナトリウム添加)の方がコントロール溶液(グルコン酸ナトリウム非添加)より甘い場合に、甘味増大効果あり(〇)、そうではない場合に、甘味増大効果あり(×)と評価した。パネル全体による最終的な評価結果は、実施例6と同様、個々のパネラーの評価結果に基づき多数決で決定した。すなわち、半数を超えるパネラーが効果ありと評価した場合に、最終的に効果あり(○)と評価した。
【0205】
結果
下記表16に結果をまとめる。
【表16】
【0206】
飲料全体の甘味強度を6相当に設定した条件では、天然糖由来のBrixが1~8であり、ナトリウムを所定の濃度含有する場合、甘味増大効果がみられることがわかった。また、羅漢果抽出物の含有量が13.3ppmと低い場合であっても、天然糖の含有量とナトリウム含有量により、甘味増大効果が見られた。以上より、高甘味度甘味料として羅漢果抽出物を用いた場合、0kcal以上、32kcal以下の範囲でも甘味増大効果がみられることがわかった。
【0207】
[実施例14]甘味増大効果のある甘味強度の検証
実験方法
表17に示した比率でスクロース、グルコース、羅漢果抽出物、グルコン酸ナトリウムを純水に溶解して、飲料サンプルを調製した。実施例11の羅漢果抽出物含有溶液の結果(スクロース1(w/v)%、グルコース3.5(w/v)%、羅漢果抽出物208ppmの溶液が全体として約Brix6の甘味強度がある)を参考にし、スクロースとグルコースの含有量の比のまま、含有量を調整した。それぞれの溶液において、グルコン酸ナトリウムを添加していない溶液をコントロール溶液とした。得られたサンプル溶液において、官能により甘味増大効果を評価した。評価基準は実施例7と同じものを用い、サンプル溶液(グルコン酸ナトリウム添加)の方がコントロール溶液(グルコン酸ナトリウム非添加)より甘い場合に、甘味増大効果あり(〇)、そうではない場合に、甘味増大効果あり(×)と評価した。パネル全体による最終的な評価結果は、実施例7と同様、個々のパネラーの評価結果に基づき多数決で決定した。すなわち、半数を超えるパネラーが効果ありと評価した場合に、最終的に効果あり(○)と評価した。
【0208】
結果
下記表17に結果をまとめる。
【表17】
【0209】
高甘味度甘味料として羅漢果抽出物を用いた場合、ナトリウムを含有することで、甘味強度が2以上12以下に対し甘味強度増大効果がみられることがわかった。
【0210】
[実施例15] 動物モデルによる甘味増大効果の確認
(1) グルコン酸ナトリウムの最適濃度の検証
実験方法
サンプル溶液として実施例12で用いたものを使用した以外は実施例10と同様の方法により、マウス鼓索神経応答を評価した。
結果
結果を図4に示す(n=6の平均値)。図4に示すとおり、スクロース(Suc)+グルコース(Glc)+羅漢果抽出物(Lo)(Brix. 4.5%)溶液において、グルコン酸ナトリウム(GluNa)混合により概ね鼓索神経応答の増大がみられた 。特にGluNaの量として2.5~10.0mM(Na量として5.75~23mg/100ml)の濃度範囲で、実測値が計算値の120%以上となる強い応答増大がみられた。(他の濃度では実測値は計算値の120%未満)。なお、棒グラフ上の%は、実測値÷計算値×100(%)を示す。
【0211】
(2) 甘味増大効果のある糖濃度の検証
実験方法
上記実験(1)と同様にマウス鼓索神経応答を評価した。また、甘味増大効果の解析法も上記実験(1)と同様に行った。但し、本実験ではサンプル溶液は実施例13で用いたものを使用した。
【0212】
結果
結果を図5に示す(n=6の平均値)。図5に示すとおり、Brix1~8でグルコン酸ナトリウム混合により、実測値が計算値の120%以上となる鼓索神経応答の強い増加がみられた。なお、棒グラフ上の%は、実測値÷計算値×100(%)を示す。
【0213】
(3) 甘味増大効果のある甘味強度の検証
実験方法
上記実験(1)と同様にマウス鼓索神経応答を評価した。また、甘味増大効果の解析法も上記実験(1)と同様に行った。但し、本実験ではサンプル溶液は実施例14で用いたものを使用した。
【0214】
結果
結果を図6に示す(n=6の平均値)。図6に示すとおり、甘味度4~12でグルコン酸ナトリウム混合により、実測値が計算値の120%以上となる鼓索神経応答の強い増加がみられた。なお、棒グラフ上の%は、実測値÷計算値×100(%)を示す。
【0215】
[実施例16]モグロシドVの甘味強度測定
実験方法
モグロシドV(MogV)含有溶液[天然糖4.5%(スクロース1w/v%、グルコース3.5w/v%)、MogV(純度97.7%)208ppmを純水に溶解した混合液、天然糖由来Brix4.5、18kcal/100ml]と、Brix6、7、8、9、10のスクロース溶液(それぞれ6、7、8、9、10w/v%)を比較して、VASスケールで評点し、MogV含有溶液の甘味強度を算出した。官能に関して訓練を受けた者(8名)がパネラーとなって評価を実施した。
【0216】
結果
MogV含有溶液は、8名の平均値としてBrix8.88(≒Brix9)スクロース溶液相当の甘味強度を有することが判明した。さらにMogV(208ppm)が寄与する甘味強度を計算すると、スクロースに対するMogVの甘味度係数は、(8.88-3.275)×10000/208=269.7であった。
【0217】
[実施例17]グルコン酸ナトリウムの最適濃度の検証
実験方法
下記の表18に示した比率で、スクロース、グルコース、MogV(純度97.7%)、グルコン酸ナトリウムを純水に溶解して、サンプル溶液(17-1~17-9)を調製した。
それぞれのサンプル溶液において、グルコン酸ナトリウムを添加していない溶液をコントロール溶液とし、それぞれのサンプル溶液との甘味強度を官能により比較した。また同時に、各サンプル溶液の塩味強度を評価した。評価基準は実施例3と同じものを使用し、官能に関して訓練を受けた者(7~8名)がパネラーとなって評価を実施した。なお、総合評価においては、4点以上であれば本発明の効果を有すると判断した。
【0218】
結果
下記表18に結果をまとめる。
【表18】
【0219】
5.75mg/100ml以上のナトリウムを含有することで、甘味増大効果が見られる。一方、23mg/100ml以上のナトリウムを含有すると塩味が感じられた。以上から、天然糖と高純度MogVを含有し、ナトリウムを4.0mg/100ml以上23mg/100ml未満の範囲で含有することで、好ましい味の飲料が得られることが分かる。
【0220】
[実施例18] 動物モデルによるグルコン酸ナトリウムの最適濃度の検証
実験方法
サンプル溶液として実施例17で用いたものを使用した以外は実施例10と同様の方法により、マウス鼓索神経応答を評価した。
結果
結果を図7に示す(n=5の平均値)。図7に示すとおり、スクロース(Suc)+グルコース(Glc)+MogV(Brix. 4.5%)溶液において、グルコン酸ナトリウム(GluNa)混合により概ね鼓索神経応答の増大がみられた。特にGluNaとして2.5~7.5mM(Na量として5.75~17.25mg/100ml)の濃度範囲で、実測値が計算値の120%以上となる強い増大がみられた。(他の濃度では実測値は計算値の120%以未満)。なお、棒グラフ上の%は、実測値÷計算値×100(%)を示す。
【産業上の利用可能性】
【0221】
本発明の方法により、天然糖および高甘味度甘味料の使用量を増加により得られるような単純な甘味ではなく、飲食品または甘味組成物の甘味を増大し、良好な味覚を呈する方法が提供される。また、本発明の方法により、糖および甘味料の使用量を増加することなく甘味が増大された良好な味覚を呈する飲食品または甘味組成物が提供される。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7