(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-18
(45)【発行日】2023-07-26
(54)【発明の名称】発光ダイオードパッケージ
(51)【国際特許分類】
H01L 33/62 20100101AFI20230719BHJP
H01L 33/50 20100101ALI20230719BHJP
H01L 33/54 20100101ALI20230719BHJP
H01L 33/56 20100101ALI20230719BHJP
H01L 33/58 20100101ALI20230719BHJP
【FI】
H01L33/62
H01L33/50
H01L33/54
H01L33/56
H01L33/58
(21)【出願番号】P 2021516523
(86)(22)【出願日】2019-04-23
(86)【国際出願番号】 US2019028704
(87)【国際公開番号】W WO2019226262
(87)【国際公開日】2019-11-28
【審査請求日】2021-01-07
(32)【優先日】2018-05-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】322002779
【氏名又は名称】クリーエルイーディー・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100162846
【氏名又は名称】大牧 綾子
(72)【発明者】
【氏名】ムルティ,ロシャン
(72)【発明者】
【氏名】デービス,ケネス・エム
(72)【発明者】
【氏名】パク,ジェイ-ヒュン
(72)【発明者】
【氏名】シー,シアメン
【審査官】大西 孝宣
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-224691(JP,A)
【文献】特開2017-108091(JP,A)
【文献】特開2012-199416(JP,A)
【文献】特開2011-129772(JP,A)
【文献】特開2010-267857(JP,A)
【文献】特開2017-216315(JP,A)
【文献】特開2013-171952(JP,A)
【文献】特開昭54-105772(JP,A)
【文献】特開2013-153157(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0267906(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00 - 33/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サブマウントと、
前記サブマウント上の金属パターンであって、
第1の金属トレースの第1部分によって形成されるダイ取付パッドと、
前記第1の金属トレースの第2部分によって形成される結合パッドと
を備え、前記第1の金属トレースの第3部分は前記第1の金属トレースの前記第1部分および前記第1の金属トレースの前記第2部分との間で連続している金属パターンと、
前記ダイ取付パッドに実装されたLEDチップと、
前記第1の金属トレースの第2部分上にあり、前記第1の金属トレースの前記第2部分に隣接する前記サブマウントの表面上にある結合金属と、を備え、前記結合金属は
、前記第1の金属トレースの前記第3部分の上面に、前記結合パッドに最も近い前記LEDチップのエッジとは異なる前記LEDチップのエッジに隣接する位置まで部分的にのみ延在
し、前記結合パッドの上部以外にある導電性フィンガ
を備える、発光ダイオード(LED)パッケージ。
【請求項2】
前記サブマウントの前記表面上の前記LEDチップの周囲に配置された光変更材料をさらに備える、請求項1に記載のLEDパッケージ。
【請求項3】
前記光変更材料は、前記サブマウントの前記表面上の前記結合金属の一部分を覆う、請求項2に記載のLEDパッケージ。
【請求項4】
前記光変更材料は、光反射材料を備える、請求項2に記載のLEDパッケージ。
【請求項5】
前記光反射材料は、シリコーンに懸濁された溶融シリカ粒子、ヒュームドシリカ粒子、または二酸化チタン(TiO
2)粒子を備える、請求項4に記載のLEDパッケージ。
【請求項6】
前記LEDチップ上に波長変換要素をさらに備える、請求項1に記載のLEDパッケージ。
【請求項7】
前記LEDチップの反対側にある前記サブマウントの面上に実装パッドをさらに備える、請求項1に記載のLEDパッケージ。
【請求項8】
前記金属パターンは、前記LEDチップを個別に試験するように構成された試験タブをさらに備える、請求項1に記載のLEDパッケージ。
【請求項9】
サブマウントと、
前記サブマウント上の金属パターンであって、
第1の金属トレースの第1部分及び第2の金属トレースの第1部分によって形成されるダイ取付パッドであって、前記第1の金属トレースは前記第2の金属トレースと不連続である、ダイ取付パッドと、
前記第1の金属トレースの第2部分によって形成される結合パッドであって、前記第1の金属トレースの第3部分は前記ダイ取付パッドおよび前記結合パッドと連続している、結合パッドと、
を備える金属パターンと、
前記ダイ取付パッドに実装されたLEDチップと、
前記結合パッド上の結合金属
とを備え、
前記結合金属は、前記第1の金属トレースの前記第3部分の上面に、前記結合パッドに最も近い前記LEDチップのエッジとは異なる前記LEDチップのエッジに隣接する位置まで部分的にのみ延在
し、前記結合パッドの上部以外にある導電性フィンガを備え
る、発光ダイオード(LED)パッケージ。
【請求項10】
前記結合金属は、前記結合パッドに隣接する前記サブマウントの表面上にある、請求項9に記載のLEDパッケージ。
【請求項11】
前記サブマウントの表面上の前記LEDチップの周囲に配置された光変更材料をさらに備える、請求項9に記載のLEDパッケージ。
【請求項12】
前記光変更材料は、前記導電性フィンガの少なくとも一部分を覆う、請求項11に記載のLEDパッケージ。
【請求項13】
前記光変更材料は、光反射材料を備える、請求項11に記載のLEDパッケージ。
【請求項14】
前記光反射材料は、シリコーンに懸濁された溶融シリカ粒子、ヒュームドシリカ粒子、または二酸化チタン(TiO
2)粒子を備える、請求項13に記載のLEDパッケージ。
【請求項15】
前記LEDチップ上に波長変換要素をさらに備える、請求項9に記載のLEDパッケージ。
【請求項16】
前記結合パッドの側壁上の、および、前記結合パッドに隣接する前記サブマウントの表面上の、腐食低減層をさらに備える、請求項9に記載の発光ダイオード(LED)パッケージ。
【請求項17】
前記第1の金属トレースと不連続である第2の金属トレースと、
前記第1の金属トレースと前記第2の金属トレースと不連続である第3の金属トレースと、
前記第1の金属トレースと前記第3の金属トレースに取り付けられる第1のESDチップと
前記第2の金属トレースと前記第3の金属トレースに電気的に接続される第2のESDチップ
をさらに備え、前記第1のESDチップと前記第2のESDチップはそれぞれ前記第1の金属トレースと前記第2の金属トレースとの間に電気的に直列に接続される、
請求項1に記載のLEDパッケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示は、発光ダイオードを含む固体照明デバイス、より具体的には、パッケージ化された発光ダイオードに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]発光ダイオード(LED)などの固体照明デバイスは、消費者および商用の両方の用途でますます使用されている。LED技術の進歩により、長寿命で、高効率かつ機械的に堅牢な光源が実現した。したがって、最新のLEDは、様々な新しいディスプレイ用途を可能にし、一般的な照明用途にますます利用されており、しばしば、白熱灯や蛍光灯の光源(incandescent and fluorescent light sources)に取って代わる。
【0003】
[0003]LEDは、電気エネルギを光に変換する固体デバイスであり、一般に、逆にドープされたn型層とp型層との間に配置された半導体材料の1つまたは複数の活性層(または活性領域)を含む。ドープされた層全体にバイアスが印加されると、正孔と電子とが1つまたは複数の活性層に注入され、そこで再結合して可視光や紫外線などの発光を生成する。LEDチップは、典型的には、たとえば、炭化ケイ素、窒化ガリウム、リン化ガリウム、窒化アルミニウム、ヒ化ガリウムベースの材料から、および/または、有機半導体材料から製造してもよい活性領域を含む。活性領域によって生成された光子は、全方向に発生される。
【0004】
[0004]典型的には、可能な限り最高の発光効率でLEDを動作させることが望ましく、これは、出力電力に関連する(たとえば、ワット毎のルーメン単位の)発光強度によって測定される。放出効率を高めるための実用的な目標は、活性領域によって放出された光の、所望の光透過方向への抽出を最大化することである。LEDの光抽出と外部量子効率(external quantum efficiency)とは、内部反射を含む多くの要因によって制限される可能性がある。スネルの法則のよく理解されている関係によれば、LED表面と周囲の環境との間の表面(界面)に到達する光子は、屈折するか、内部で反射されるかのいずれかである。光子が内部で繰り返し反射される場合、そのような光子は最終的に吸収され、LEDを出る可視光を提供することはない。
【0005】
[0005]
図1は、はんだ結合または導電性エポキシによって反射カップ14に実装された単一のLEDチップ12を含む典型的なLEDパッケージ10を示す。1つまたは複数のワイヤ結合16は、LEDチップ12のオーミック接点を、リード18Aおよび/または18Bに接続することができ、これらリードは、反射カップ14に取り付けられるか、一体化してもよい。反射カップ14は、蛍光体などの波長変換材料を含み得る封止材料20で充填してもよい。LEDチップ12によって第1の波長で放出された光の少なくとも一部分は、蛍光体によって吸収してもよく、蛍光体は、これに応答して、第2の波長で光を放出し得る。次に、アセンブリ全体が透明な保護樹脂22に封止され、保護樹脂は、LEDチップ12から放出される光をコリメートするためにレンズ形状に成形してもよい。反射カップ14は、光を上方向に向けることができるが、光が反射されるときに光学的損失が発生し得る。実際の反射面の反射率が100%未満であるため、一部の光を反射カップ14によって吸収してもよい。一部の金属は、対象の波長範囲で95%未満の反射率を有することができる。
【0006】
[0006]
図2は、1つまたは複数のLEDチップ26を、プリント回路基板(PCB)キャリア、基板、またはサブマウント28などのキャリアに実装できる別の従来のLEDパッケージ24を示す。金属反射体30がサブマウント28に実装され、LEDチップ26を取り囲み、LEDチップ26によって放出され、LEDパッケージ24から離れる光を反射させる。金属反射体30はまた、LEDチップ26に機械的保護を提供する。LEDチップ26上のオーミック接点と、サブマウント28上の電気的トレース34A、34Bとの間に、1つまたは複数のワイヤ結合接続32が作られる。次に、実装されたLEDチップ26は、封止材36で覆われる。封止材は、レンズとしても機能しながら、LEDチップ26に環境的および機械的保護を提供し得る。金属反射体30は、典型的には、はんだまたはエポキシ結合によってサブマウント28に取り付けられる。金属反射体30はまた、100%未満の反射率を有するため、光が反射されるときに光学的損失をもたらし得る。
【0007】
[0007]
図3は、LEDチップ40を、上に形成された半球レンズ44を備えたサブマウント42に実装することができる、別の従来のLEDパッケージ38を示す。LEDチップ40を、LEDチップ40からの光のすべてまたは大部分を変換できる変換材料によってコーティングできる。半球レンズ44は、光の内部全反射を低減するように配置される。レンズ44は、LEDチップ40と比較して比較的大きく作られるので、LEDチップ40は、レンズ44の下の点光源を近似する。結果として、レンズ44の表面に到達するLED光の量が増加して、第1の経路でレンズ44から放出される。さらに、レンズ44は、LEDパッケージ38のための所望の発光パターンで、LEDチップ40からの発光を向けるために役立つことができる。
【0008】
[0008]当技術分野は、光学的損失が低減され、従来の照明デバイスに関連する課題を克服することができる望ましい照明特性を提供する、改良された発光ダイオードおよび固体照明デバイスを希求しつづけている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
[0009]本開示は、様々な態様において、発光ダイオード(LED)を含む固体発光デバイス、より具体的には、パッケージ化されたLEDに関する。いくつかの実施形態では、LEDパッケージは、パッケージ内の金属の腐食を低減する、または、LEDパッケージの全体的な順電圧を下げる、または、直列接続された静電放電(ESD)チップの電気経路を提供するように構成された電気的接続を含む。いくつかの実施形態では、LEDパッケージは、少なくとも2つのLEDチップと、2つのLEDチップからの複合発光の均一性を促進する2つのLEDチップ間の材料とを含む。このように、本開示によるLEDパッケージは、様々な環境条件において高い光強度が望まれるものを含む、様々な用途に有益であり得る。そのような用途は、自動車照明、航空宇宙照明、および一般照明を含む。
【0010】
[0010]いくつかの態様において、LEDパッケージは、サブマウントと、サブマウント上の金属パターンとを備え、金属パターンは、少なくとも1つのダイ取付パッドと、少なくとも1つの結合パッドとを備える。LEDパッケージはそれに加えて、少なくとも1つのダイ取付パッドに実装された少なくとも1つのLEDチップと、少なくとも1つの結合パッド上、および少なくとも1つの結合パッドに隣接するサブマウントの表面上の結合金属とを備える。いくつかの実施形態では、LEDパッケージは、サブマウントの表面上の少なくとも1つのLEDチップの周囲に配置された光変更材料をさらに備える。いくつかの実施形態では、光変更材料は、サブマウントの表面上の結合金属の一部分を覆う。いくつかの実施形態では、光変更材料は、光反射材料を備える。いくつかの実施形態では、光反射材料は、シリコーンに懸濁された溶融シリカ粒子、ヒュームドシリカ(fumed silica)粒子、または二酸化チタン(TiO2)粒子を備える。いくつかの実施形態では、LEDパッケージは、少なくとも1つのLEDチップ上に波長変換要素をさらに備える。
【0011】
[0011]いくつかの態様において、LEDパッケージは、サブマウントと、サブマウント上の金属パターンとを備え、金属パターンは、ダイ取付パッドと、結合パッドとを備え、LEDパッケージは、それに加えて、ダイ取付パッドおよび結合パッドのうちの少なくとも一部分と連続する金属トレースと、ダイ取付パッドに実装されたLEDチップと、結合パッド上の結合金属とを備え、結合金属は、LEDチップに隣接する金属トレース上に延在する導電性フィンガを備える。いくつかの実施形態では、結合金属は、結合パッドに隣接するサブマウントの表面上にある。いくつかの実施形態では、LEDパッケージは、サブマウントの表面上のLEDチップの周囲に配置された光変更材料をさらに備える。いくつかの実施形態では、光変更材料は、導電性フィンガの少なくとも一部分を覆う。いくつかの実施形態では、光変更材料は、光反射材料を備える。いくつかの実施形態では、光反射材料は、シリコーンに懸濁された溶融シリカ粒子、ヒュームドシリカ粒子、または二酸化チタン(TiO2)粒子を備える。いくつかの実施形態では、LEDパッケージは、LEDチップ上に波長変換要素をさらに備える。
【0012】
[0012]いくつかの態様において、LEDパッケージは、サブマウントと、サブマウント上の金属パターンとを備え、金属パターンは、少なくとも1つのダイ取付パッドと、少なくとも1つの結合パッドとを備え、LEDパッケージはそれに加えて、少なくとも1つのダイ取付パッドに実装された少なくとも1つのLEDチップと、少なくとも1つの結合パッドの上面上の結合金属と、少なくとも1つの結合パッドの側壁上の、および、少なくとも1つの結合パッドに隣接するサブマウントの表面上の、腐食低減層(corrosion-reducing layer)とを備える。
【0013】
[0013]いくつかの態様において、LEDパッケージは、サブマウントと、サブマウント上の複数のLEDチップと、複数のLEDチップの各LEDチップ間の少なくとも部分的な透明材料と、複数のLEDチップ上の波長変換要素とを備える。いくつかの実施形態では、透明材料はまた、波長変換要素と複数のLEDチップとの間に配置される。いくつかの実施形態では、波長変換要素は、スーパストレート(superstrate)上の発光材料を備える。いくつかの実施形態では、発光材料は、スーパストレートと透明材料との間にある。
【0014】
[0014]いくつかの態様において、LEDパッケージは、サブマウントと、サブマウントの表面上にある第1の金属トレースと、サブマウントの表面上にある第2の金属トレースと、第1の金属トレースおよび第2の金属トレースに電気的に接続された第1のLEDチップと、第1の金属トレースに電気的に接続された第1のESDチップと、第2の金属トレースに電気的に接続された第2のESDチップと、第1のESDチップと第2のESDチップとの間に直列に接続された第3の金属トレースとを備える。いくつかの実施形態では、LEDパッケージは、第1の金属トレースと第2の金属トレースとの間に第1のLEDチップと直列に接続された第2のLEDチップをさらに備える。いくつかの実施形態では、第1のESDチップおよび第2のESDチップは、第1のLEDチップおよび第2のLEDチップと並列に、第1の金属トレースと第2の金属トレースとの間に配置される。いくつかの実施形態では、LEDパッケージは、サブマウントの表面上の第1のLEDチップの周囲に配置された光変更材料をさらに備える。いくつかの実施形態では、光変更材料は、サブマウントの表面上の第1のESDチップおよび第2のESDチップを覆う。いくつかの実施形態では、光変更材料は、光反射材料を備える。いくつかの実施形態では、光反射材料は、シリコーンに懸濁された溶融シリカ粒子、ヒュームドシリカ粒子、または二酸化チタン(TiO2)粒子を備える。いくつかの実施形態では、第1のLEDチップのアノードは、第1の金属トレースにフリップチップ実装され、第2のLEDチップのカソードは、第2の金属トレースにフリップチップ実装される。いくつかの実施形態では、第1のLEDチップのカソードは、第4の金属トレースにフリップチップ実装され、第2のLEDチップのアノードは、第5の金属トレースにフリップチップ実装される。いくつかの実施形態では、LEDパッケージは、第3のLEDチップをさらに備え、第3のLEDチップのアノードは、第4の金属トレースにフリップチップ実装され、第3のLEDチップのカソードは、第5の金属トレースにフリップチップ実装される。
【0015】
[0015]当業者は、本開示の範囲を理解し、添付の図面に関連して好ましい実施形態の以下の詳細な説明を読んだ後、その追加の態様を実現するであろう。
[0016]本明細書に組み込まれ、その一部分を形成する添付の図面は、本開示のいくつかの態様を示しており、説明とともに、本開示の原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】[0017]従来の発光ダイオード(LED)パッケージの断面図である。
【
図2】[0018]従来のLEDパッケージの断面図である。
【
図3】[0019]従来のLEDパッケージの断面図である。
【
図4】[0020]いくつかの実施形態によるLEDパッケージの斜視図である。
【
図5A】[0021]いくつかの実施形態によるLEDパッケージの上面図である。
【
図5B】[0022]いくつかの実施形態によるLEDパッケージの上面図である。
【
図5C】[0023]いくつかの実施形態によるLEDパッケージの上面図である。
【
図5D】[0024]いくつかの実施形態による
図5CのLEDパッケージの底面図である。
【
図6A】[0025]いくつかの実施形態によるLEDパッケージの上面図である。
【
図6B】[0026]いくつかの実施形態によるLEDパッケージの上面図である。
【
図6C】[0027]
図6BのLEDパッケージの切断線II-IIに沿って得られた断面を表す側面図である。
【
図6D】[0028]光変更材料および波長変換要素を追加した
図6CのLEDパッケージの断面図である。
【
図7A】[0029]
図6CのLEDパッケージと同様のLEDパッケージの断面図である。
【
図7B】[0030]
図7AのLEDパッケージと同様のLEDパッケージの断面図である。
【
図7C】[0031]
図7AのLEDパッケージと同様のLEDパッケージの断面図である。
【
図7D】[0032]
図6CのLEDパッケージと同様のLEDパッケージの断面図である。
【
図8A】[0033]腐食試験に曝された後の従来のLEDパッケージの一部分の写真である。
【
図8B】[0034]腐食試験に曝された後のいくつかの実施形態によるLEDパッケージの一部分の写真である。
【
図9】[0035]いくつかの実施形態によるLEDパッケージの上面図である。
【
図10】[0036]いくつかの実施形態によるLEDパッケージの上面図である。
【
図11A】[0037]いくつかの実施形態による、結合金属の導電性フィンガがある場合とない場合との、LEDパッケージの電気的性能を比較するプロットである。
【
図11B】[0038]いくつかの実施形態による、結合金属の導電性フィンガがある場合とない場合との、LEDパッケージのダイ取付後のLEDパッケージの電気的性能を比較するプロットである。
【
図12A】[0039]いくつかの実施形態によるLEDパッケージの断面図である。
【
図12B】[0040]いくつかの実施形態によるレンズを備えた
図12AのLEDパッケージの断面図である。
【
図12C】[0041]いくつかの実施形態による複数のレンズを備えた
図12AのLEDパッケージの断面図である。
【
図13A】[0042]いくつかの実施形態によるLEDパッケージの上面図である。
【
図13B】[0043]いくつかの実施形態によるLEDパッケージの底面図である。
【
図13C】[0044]いくつかの実施形態によるLEDパッケージの底面図である。
【
図13D】[0045]
図13Aの切断線III-IIIに沿って得られたLEDパッケージの断面を表す側面図である。
【
図14】[0046]いくつかの実施形態による製造の中間ステップからのパネルの上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[0047]以下に記載される実施形態は、当業者が実施形態を実施することを可能にするための必要な情報を表し、実施形態を実施する最良のモードを示す。添付の図面に照らして以下の説明を読むと、当業者は、本開示の概念を理解し、本明細書で特に扱われていないこれらの概念の用途を認識するであろう。これらの概念および用途は、本開示および付随する特許請求の範囲に含まれることを理解されたい。
【0018】
[0048]本明細書では、第1、第2などの用語を使用して様々な要素を説明することができるが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではないことが理解されよう。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。たとえば、本開示の範囲から逸脱することなく、第1の要素は、第2の要素と呼ばれ得、同様に、第2の要素は、第1の要素と呼ばれ得る。本明細書で使用される場合、「および/または」という用語は、関連するリストされた項目の1つまたは複数の任意およびすべての組合せを含む。
【0019】
[0049]層、領域、または基板などの要素が、別の要素の「上に」ある、または「上に」延在すると呼ばれる場合、それは、他の要素の上に直接ある、または上に直接延在する、または介在要素が存在し得ることが理解されよう。対照的に、要素が別の要素の「上に直接」ある、または「上に直接」延在していると呼ばれる場合、介在する要素は存在しない。同様に、層、領域、または基板などの要素が、別の要素の「上方に」ある、または「上方に」延在すると呼ばれる場合、それは、他の要素の上方に直接ある、または上方に直接延在する、または介在要素が存在し得ることが理解されよう。対照的に、要素が別の要素の「真上に」ある、または「真上に」延在していると呼ばれる場合、介在する要素は存在しない。ある要素が別の要素に「接続されている」または「結合されている」と呼ばれる場合、それは他の要素に直接接続または結合されてもよいか、または介在する要素が存在し得ることも理解されよう。対照的に、要素が別の要素に「直接接続されている」または「直接結合されている」と呼ばれる場合、介在する要素は存在しない。
【0020】
[0050]「よりも下」または「よりも上」または「上側」または「下側」または「水平」または「垂直」などの相対的な用語は、本明細書では、図示するように、1つの要素、層、または領域と、別の要素、層、または領域との関係を説明するために使用してもよい。これらの用語および上で論じた用語は、図に示されている方位に加えて、デバイスの異なる方位を包含することが意図されていることが理解されよう。
【0021】
[0051]本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本開示を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数「a」、「an」、および「the」は、文脈が明らかに他のことを示さない限り、複数も含むことが意図される。本明細書で使用される場合、「備える」、「備えている」、「含む」、および/または「含んでいる」という用語は、述べられた特徴、整数、ステップ、演算、要素、および/または構成要素の存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、演算、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除しないことがさらに理解される。
【0022】
[0052]別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての用語(技術用語および科学用語を含む)は、本開示が属する当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書で使用される用語は、本明細書および関連技術の文脈におけるそれらの意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書で明示的にそのように定義されない限り、理想化された、または過度に形式的な意味で解釈されないことがさらに理解される。
【0023】
[0053]本開示は、様々な態様において、発光ダイオード(LED)を含む固体発光デバイス、より具体的には、パッケージ化されたLEDに関する。いくつかの実施形態では、LEDパッケージは、パッケージ内の金属の腐食を低減する、または、LEDパッケージの全体的な順電圧を下げる、または、直列接続された静電放電(ESD)チップの電気経路を提供するように構成された電気的接続を含む。いくつかの実施形態では、LEDパッケージは、少なくとも2つのLEDチップと、2つのLEDチップからの複合発光の均一性を促進する2つのLEDチップ間の材料とを含む。このように、本開示によるLEDパッケージは、様々な環境条件において高い光強度が望まれるものを含む、様々な用途に有益であり得る。そのような用途は、自動車照明、航空宇宙照明、および一般照明を含む。
【0024】
[0054]LEDチップは、典型的には、異なる手法で配置された多くの異なる半導体層を有することができる活性LED構造または領域を備える。LEDの製造および動作、ならびにそれらの活性構造は、当技術分野で一般に知られており、本明細書では簡単にのみ論じられる。活性LED構造の層は、既知のプロセスを使用して製造することができ、適切なプロセスは、金属有機化学蒸着を使用する製造である。活性LED構造の層は、多くの異なる層を備えることができ、一般に、n型およびp型の逆にドープされたエピタキシャル層の間に挟まれた活性層を備え、これらはすべて、成長基板上に連続して形成される。バッファ層、核形成層、超格子構造、非ドープ層、クラッド層、接触層、電流拡散層、および光抽出層および要素を含むがこれらに限定されない、追加の層および要素も、活性LED構造に含めることができると理解される。活性層は、単一量子井戸、複数量子井戸、二重ヘテロ構造、または超格子構造を備えることができる。
【0025】
[0055]活性LED構造は、異なる材料系から製造することができ、いくつかの材料系は、III族の窒化物ベースの材料系である。III族の窒化物とは、窒素と、通常はアルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、およびインジウム(In)である周期表のIII族元素との間に形成される半導体化合物を指す。窒化ガリウム(GaN)は一般的な二元化合物である。III族窒化物は、窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)、窒化インジウムガリウム(InGaN)、窒化アルミニウムインジウムガリウム(AlInGaN)などの三元および四元化合物も指す。III族窒化物の場合、ケイ素(Si)が一般的なn型ドーパントであり、マグネシウム(Mg)が一般的なp型ドーパントである。したがって、活性層、n型層、およびp型層は、III族窒化物に基づく材料系のために、ドープされていないか、またはSiまたはMgでドープされた、GaN、AlGaN、InGaN、およびAlInGaNのうちの1つまたは複数の層を含み得る。他の材料系は、炭化ケイ素(SiC)と、有機半導体材料と、リン化ガリウム(GaP)、ヒ化ガリウム(GaAs)、および関連する化合物などの他のIII-V族系とを含む。
【0026】
[0056]活性LED構造は、サファイア、SiC、窒化アルミニウム(AlN)、GaNなどの多くの材料を含むことができる成長基板上で成長させてもよく、適切な基板は、SiCの4Hポリタイプであるが、3C、6H、および15Rポリタイプを含む他のSiCポリタイプも使用できる。SiCには、他の基板よりもIII族窒化物との結晶格子の一致が近く、高品質のIII族窒化物膜が得られるなどの特定の利点を有する。SiCは熱伝導率も非常に高いため、SiC上のIII族窒化物デバイスの総出力は基板の熱放散によって制限されない。サファイアは、III族窒化物のもう1つの一般的な基板であり、低コストであること、確立された製造プロセスを有すること、および、優れた光透過光学特性を有することを含む特定の利点をも有する。
【0027】
[0057]活性LED構造の異なる実施形態は、活性層ならびにn型層およびp型層の組成に応じて、異なる波長の光を放出できる。いくつかの実施形態では、活性LED構造は、約430ナノメートル(nm)から480nmのピーク波長範囲で青色光を放出する。他の実施形態では、活性LED構造は、500nmから570nmのピーク波長範囲で緑色光を放出する。他の実施形態では、活性LED構造は、600nmから650nmのピーク波長範囲で赤色光を放出する。LEDチップを、1つまたは複数の発光体、または蛍光体などの他の変換材料で覆うことができるので、その結果、LEDからの光の少なくとも一部分が、1つまたは複数の蛍光体を通過し、1つまたは複数の異なる波長の光に変換されるようになる。いくつかの実施形態では、LEDチップは、活性LED構造からの光と、1つまたは複数の蛍光体からの光とからなる一般に白色光の組合せを放出する。1つまたは複数の蛍光体は、黄色(たとえば、YAG:Ce)、緑色(LuAg:Ce)、および赤色(Cai-x-ySrxEuyAlSiN3)を放出する蛍光体、およびそれらの組合せを含み得る。
【0028】
[0058]本開示は、垂直形状または横方向形状などの様々な形状を有するLEDチップを含むことができる。垂直形状のLEDチップは、典型的には、活性LED構造の反対側にアノードおよびカソードを含む。横方向形状のLEDチップは、典型的には、成長基板またはキャリア基板などの基板の反対側にある活性LED構造の同じ側にアノードおよびカソードを含む。いくつかの実施形態では、横方向形状のLEDチップは、アノードおよびカソードがサブマウントの反対側にある活性LED構造の面上にあるように、LEDパッケージのサブマウントに実装してもよい。この構成では、ワイヤ結合を使用して、アノードとカソードとの電気的接続を提供することができる。他の実施形態では、横方向形状のLEDチップは、アノードおよびカソードが、サブマウントに隣接する活性LED構造の面上にあるように、LEDパッケージのサブマウント上にフリップチップ実装してもよい。この構成では、LEDチップのアノードおよびカソードへの電気的接続を提供するために、電気的トレースまたはパターンをサブマウントに提供してもよい。フリップチップ構成では、活性LED構造は、LEDチップの基板と、LEDパッケージのためのサブマウントとの間に構成される。したがって、活性LED構造から放出された光は、所望の放出方向で基板を通過し得る。いくつかの実施形態では、フリップチップLEDチップは、参照により本明細書に組み込まれる、同一出願人による米国特許出願公開第2017/0098746号に記載されているように構成してもよい。
【0029】
[0059]本開示の実施形態は、本開示の実施形態の概略図である断面図を参照して本明細書に記載されている。したがって、層の実際の厚さは異なる可能性があり、たとえば、製造技法および/または公差の結果として、図の形状からの変動が予想される。たとえば、正方形または長方形として図示または記載されている領域は、丸みを帯びた、または湾曲した特徴を有することができ、直線として示される領域は、いくつかの不規則性を有する場合がある。したがって、図示される領域は概略的であり、それらの形状は、デバイスの領域の正確な形状を示すことは意図されず、本開示の範囲を制限することは意図されない。
【0030】
[0060]
図4は、いくつかの実施形態によるLEDパッケージ46の斜視図である。LEDパッケージ46は、電気絶縁性である好ましい材料を備えた多くの異なる材料で形成することができるサブマウント48を含む。適切な材料には、酸化アルミニウムまたはアルミナ、AlNなどのセラミック材料、またはポリイミド(PI)およびポリフタルアミド(PPA)などの有機絶縁体が含まれるが、これらに限定されない。他の実施形態では、サブマウント48は、プリント回路基板(PCB)、サファイア、Si、または任意の他の適切な材料を備えることができる。PCBの実施形態では、標準的なFR-4 PCB、金属コアPCB、または他の任意のタイプのPCBなどの異なるPCBタイプを使用できる。金属パターン50の少なくとも一部分が、サブマウント48上に見える。パッケージ接点52-1、52-2は、金属パターン50の少なくとも一部分を備え、LEDパッケージ46の外部の電源から電気的接続を受けるように構成されたアノード接点およびカソード接点を含む。いくつかの実施形態では、サブマウント48の一部分51は、クイックレスポンス(QR)コード、バーコード、または英数字情報を含む、LEDパッケージ46に関する識別情報または他の情報を含む。
図4では、この一部分51は、パッケージ接点52-1、52-2の間に図示されている。しかしながら、他の実施形態では、識別情報または他の情報を含む一部分51は、サブマウント48の他の領域に配置してもよい。
【0031】
[0061]複数のLEDチップ54-1から54-3が、サブマウント48上に見え、光変更材料56が、サブマウント48の表面上のLEDチップ54-1から54-3の周囲に配置される。LEDパッケージ46は、3つのLEDチップ54-1から54-3で設計されているが、任意の数のLEDチップが可能である。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される実施形態によるLEDパッケージは、単一のLEDチップ、または2つのLEDチップ、または3つのLEDチップ、またはそれ以上を含み得る。いくつかの実施形態では、光変更材料56は、LEDチップ54-1から54-3から横方向に放出される光を、所望の放出方向にリダイレクトまたは反射するように構成される。他の実施形態では、光変更材料56は、LEDチップ54-1から54-3から、横方向に放出される光の少なくとも一部分を遮断または吸収することができるが、そうでなければ、この光は、高いまたは広い放出角度でLEDパッケージ46を逃れるであろう。光変更材料56は、LEDチップ54-1から54-3が配置されている場所の外側のサブマウント48を部分的に覆うことができる。その点に関して、光変更材料56は、パッケージ接点52-1、52-2から、LEDチップ54-1から54-3まで延在する金属パターン50の一部分を覆うことができる。光変更材料56は、分配または配置のために適合してもよく、光を反射またはリダイレクトする光反射材料、光を吸収する光吸収材料、およびチキソトロピー剤として作用する材料を含む多くの異なる材料を含み得る。いくつかの実施形態では、光変更材料56は、シリコーンまたはエポキシなどのバインダに懸濁された溶融シリカ粒子、ヒュームドシリカ粒子、および二酸化チタン(TiO
2)粒子のうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの実施形態では、光変更材料56は、光を反射およびリダイレクトするために白色を備え得る。他の実施形態では、光変更材料56は、光を吸収し、LEDパッケージ46のコントラストを増加させるための不透明または黒色を備え得る。任意の適切なサイズおよび/または形状を形成することができる自動分配機を使用して、光変更材料56を、適所に分配または堆積させることができる。光変更材料56は、垂直側面を備えた平坦な上面、または垂直側面を備えた湾曲上面を備える断面プロファイルを含み得る。他の実施形態では、光変更材料56は、非平面または非垂直の側面を備えた平坦な、または湾曲した上面を含む、他の形状を備え得る。いくつかの実施形態では、光変更材料56の少なくとも一部分は、サブマウント48の1つまたは複数のエッジまで延在し得る。
図4では、光変更材料56は、サブマウント48の3つのエッジまで延在するが、サブマウント48の第4のエッジまでは延在せず、それによって、パッケージ接点52-1、52-2が覆われないままになる。
【0032】
[0062]いくつかの実施形態では、波長変換要素58は、サブマウント48上の複数のLEDチップ54-1から54-3の上方に配置される。いくつかの実施形態では、光変更材料56はまた、波長変換要素58の周囲に配置される。いくつかの実施形態では、波長変換要素58は、1つまたは複数の発光材料を含む。本明細書に記載された発光材料は、蛍光体、シンチレータ、発光インク、量子ドット材料、デイグローテープなどのうちの1つまたは複数であり得るか、またはそれらを含み得る。発光材料は、任意の適切な手段、たとえば、LEDの1つまたは複数の表面上への直接コーティング、1つまたは複数のLEDを覆うように構成された封止材料への分散、および/または、1つまたは複数の光学要素または支持要素上のコーティング(たとえば、粉体塗装、スプレー塗装、インクジェット印刷などによる)によって提供されてもよい。特定の実施形態では、同一出願人による米国特許出願公開第2017/0098746号に記載されているように、LEDチップをサブマウント48に実装した後、スプレーコーティングの1つまたは複数の塗布を利用して発光材料を堆積してもよい。特定の実施形態では、発光材料をダウンコンバートまたはアップコンバートしてもよく、ダウンコンバートとアップコンバートとの両方の材料の組合せを提供してもよい。特定の実施形態では、異なるピーク波長を生成するように配置された複数の異なる(たとえば、組成的に異なる)発光材料は、1つまたは複数のLEDチップからの発光を受けるように配置してもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の蛍光体は、黄色蛍光体(たとえば、YAG:Ce)、緑色蛍光体(LuAg:Ce)、および赤色蛍光体(Cai-x-ySrxEuyAlSiN3)およびそれらの組合せを含み得る。特定の実施形態では、波長変換要素58は、参照により本明細書に組み込まれる、同一出願人による米国特許出願公開第2018/0033924号に記載されている実施形態を含む。
【0033】
[0063]
図5Aは、いくつかの実施形態による、部分的に組み立てられたLEDパッケージ60の上面図を示す。LEDパッケージ60は、サブマウント48および金属パターン50しか存在しないことを除いて、
図4のLEDパッケージ46と同様である。金属パターン50は、複数の金属トレース50-1から50-5を含む。各金属トレース50-1から50-5は、サブマウント48の表面上に形成された連続金属を含み、各金属トレース50-1から50-5は、互いに不連続である。金属パターン50は、
図5Aの破線のボックスで示される複数のダイ取付パッド61-1から61-3を形成する。ダイ取付パッド61-1から61-3は、複数のLEDチップを受けるように構成される。たとえば、ダイ取付パッド61-1は、金属トレース50-1の一部分、および金属トレース50-4の一部分を含む。したがって、LEDチップのアノードは、金属トレース50-1に実装または取り付けられ得る一方、LEDチップのカソードは、金属トレース50-4に実装されまたは取り付けられ得る。同様に、ダイ取付パッド61-2は、金属トレース50-4の一部分、および金属トレース50-5の一部分を含み、ダイ取付パッド61-3は、金属トレース50-2の一部分、および金属トレース50-5の一部分を含む。それに加えて、金属トレース50-1の一部分、および金属トレース50-2の一部分は、それぞれ、結合パッド62-1および62-2を形成する。結合パッド62-1、62-2は、
図4のパッケージ接点52-1、52-2の一部分を形成する。その点に関して、金属トレース50-1は、ダイ取付パッド61-1および結合パッド62-1の少なくとも一部分と連続しており、金属トレース50-2は、ダイ取付パッド61-3および結合パッド62-2の少なくとも一部分と連続している。いくつかの実施形態では、金属パターン50は、ダイ取付パッド61-1から61-3に実装されたLEDチップの個々の試験を可能にする1つまたは複数の試験タブ63-1、63-2を含む。たとえば、
図5Aでは、金属トレース50-4は、試験タブ63-1を含み、金属トレース50-5は、試験タブ63-2を含む。1つまたは複数の試験タブ63-1、63-2は、ダイ取付パッド61-1から61-3の領域の外側にある。その点に関して、1つまたは複数の試験タブ63-1、63-2は、LEDチップがLEDパッケージ60に実装された後にアクセス可能である。
【0034】
[0064]金属パターン50は、任意の数の導電性材料を含み得る。いくつかの実施形態では、金属パターン50は、銅(Cu)またはその合金、ニッケル(Ni)またはその合金、ニッケルクロム(NiCr)、金(Au)またはその合金、無電解Au、無電解銀(Ag)、NiAg、Alまたはその合金、チタンタングステン(TiW)、チタンタングステン窒化物(TiWN)、無電解ニッケル無電解パラジウム浸漬金(ENEPIG:electroless nickel electroless palladium immersion gold)、無電解ニッケル浸漬金(ENIG: electroless nickel immersion gold)、熱風はんだレベリング(HASL: hot air solder leveling)、および有機はんだ付け性保存剤(OSP: organic solderability preservative)のうちの少なくとも1つを含む。特定の実施形態では、金属パターン50は、CuまたはNiの第1の層と、それに続く、CuまたはNiの第1の層の上部および側壁をコンフォーマルに覆うENEPIGまたはENIGの層を含む。
【0035】
[0065]
図5Bは、いくつかの実施形態による、部分的に組み立てられたLEDパッケージ64の上面図を示す。LEDパッケージ64は、複数のLEDチップ66-1から66-3および複数のESDチップ68-1、68-2が、金属パターン50に実装されていることを除いて、
図5AのLEDパッケージ60と同様である。いくつかの実施形態では、第1のLEDチップ66-1のアノードは、第1の金属トレース50-1に実装または取り付けられる一方、第1のLEDチップ66-1のカソードは、第4の金属トレース50-4に実装または取り付けられる。第2のLEDチップ66-2のアノードは、第4の金属トレース50-4に実装または取り付けられ、第2のLEDチップ66-2のカソードは、第5の金属トレース50-5に実装または取り付けられる。第3のLEDチップ66-3のアノードは、第5の金属トレース50-5に実装または取り付けられ、第3のLEDチップ66-3のカソードは、第2の金属トレース50-2に実装または取り付けられる。その点に関して、複数のLEDチップ66-1から66-3のおのおのは、第1の金属トレース50-1と第2の金属トレース50-2との間で互いに電気的に直列に接続される。いくつかの実施形態では、LEDチップ66-1から66-3は、金属トレース50-1、50-2、50-4、50-5にフリップチップ実装してもよい。LEDチップ66-1から66-3は、参照により本明細書に組み込まれる、同一出願人による米国特許出願公開第2017/0098746号に記載されているように構成してもよい。
【0036】
[0066]第1のESDチップ68-1は、第1の金属トレース50-1および第3の金属トレース50-3に実装または取り付けられ、第2のESDチップ68-2は、第3の金属トレース50-3および第2の金属トレース50-2に実装または取り付けられる。その点に関して、複数のESDチップ68-1、68-2のおのおのは、第1の金属トレース50-1と第2の金属トレース50-2との間に電気的に直列に接続される。別の言い方をすれば、第1のESDチップ68-1は、第1の金属トレース50-1に電気的に接続され、第2のESDチップ68-2は、第2の金属トレース50-2に電気的に接続され、第3の金属トレース50-3は、第1のESDチップ68-1と第2のESDチップ68-2との間に直列に接続される。このようにして、第1のESDチップ68-1および第2のESDチップ68-2は、LEDチップ66-1から66-3と並列に、第1の金属トレース50-1と第2の金属トレース50-2との間に配置される。
【0037】
[0067]前述のように、LEDチップ66-1から66-3と、ESDチップ68-1、68-2とが、LEDパッケージ64に実装された後、1つまたは複数の試験タブ63-1、63-2が、LEDチップ66-1から66-3の個々の試験を可能にするように構成される。たとえば、LEDチップ66-1は、第1の金属トレース50-1および試験タブ63-1への電気接点を介して個別に試験してもよく、LEDチップ66-2は、1つまたは複数の試験タブ63-1、63-2への電気接点を介して個別に試験してもよく、最後に、LEDチップ66-3は、試験タブ63-2および金属トレース50-2への電気接点を介して個別に試験してもよい。さらに、LEDチップ66-1から66-3のサブグループは、ともに試験してもよい。たとえば、LEDチップ66-1および66-2は、金属トレース50-1および試験タブ63-2への電気接点を介して、対として試験してもよい。
【0038】
[0068]
図5Cは、いくつかの実施形態によるLEDパッケージ70の上面図を示す。前述のように、LEDパッケージ70が、光変更材料56および波長変換要素58を含むことを除いて、LEDパッケージ70は、
図5BのLEDパッケージ64と同様である。図示するように、LEDチップ66-1から66-3は、サブマウント48上の結合パッド62-1、62-2から横方向に離間されている。光変更材料56は、サブマウント48の表面上のLEDチップ66-1から66-3の周囲に配置される。特に、光変更材料56は、サブマウント48の表面上の
図5Bの第1のESDチップ68-1および第2のESDチップ68-2を覆う。典型的には、ESDチップは、色が濃いため、光を吸収し得る。光変更材料56は、前述のように光反射粒子を含み得、したがって、ESDチップ(
図5Bの68-1、68-2)に到達し得るLEDチップ66-1から66-3からの光の量が低減される。いくつかの実施形態では、光変更材料56は、サブマウント48の表面全体を覆う訳ではない。特に、第1の金属トレース50-1の一部分、および第2の金属トレース50-2の一部分は、光変更材料56によって覆われない。その点に関して、金属トレース50-1、50-2の結合パッド62-1、62-2は、パッケージ接点の少なくとも一部分を形成する(たとえば、
図4の52-1、52-2参照)。いくつかの動作条件下では、光変更材料56によって覆われていない金属トレース50-1、50-2の一部分は、LEDパッケージ70の性能に悪影響を与える腐食をもたらし得る。たとえば、Cuは、空気に曝されると酸化しやすいことが知られている。金属トレース50-1、50-2がCuを含む実施形態では、金属トレース50-1、50-2の一部分は、黒色のCu酸化物を形成し得る。いくつかの実施形態では、金属トレース50-1、50-2は、ENEPIGなどの表面仕上げをさらに含み得る。しかしながら、金属トレース50-1、50-2の腐食および酸化は、いくつかの動作条件下でも生じ得る。
【0039】
[0069]
図5Dは、いくつかの実施形態による
図5CのLEDパッケージ70の底面図を示す。いくつかの実施形態では、サブマウント48の底側は、LEDパッケージ70を、PCBまたは照明器具用のハウジングなどの別の表面に実装するように構成された実装パッド71を含み得る。底側は、サブマウント48の面であり、
図5CのLEDチップ66-1から66-3が実装されている面の反対側である。実装パッド71は、Cuまたはその合金、Niまたはその合金、NiCr、Auまたはその合金、無電解Au、無電解Ag、NiAg、Alまたはその合金、TiW、TiWN、ENEPIG、ENIG、HASL、およびOSPなどの金属を含み得る。いくつかの実施形態では、実装パッド71は、金属パターン50の厚さと同様の厚さを含む(
図5B)。実装パッド71が金属を含むいくつかの実施形態では、実装パッド71は、別の表面に配置された対応する金属パッドとの金属間結合を提供するように構成してもよい。動作中、実装パッド71はまた、LEDパッケージ70によって生成された熱を放散するのを支援する熱経路またはヒートシンクを提供し得る。さらに、実装パッド71は、様々な製造ステップ中にLEDパッケージ70のために構造的完全性を提供し得る。たとえば、単一化の前に、LEDパッケージ70は、対応する実装パッドをおのおのが含むLEDパッケージのより大きなパネルの一部分であり得る。対応する実装パッドのおのおのは、後続する処理ステップ中にパネルを平坦に維持するのに役立つ。他の実施形態では、実装パッド71なしでLEDパッケージ70を別の表面に実装することが望ましい場合がある。たとえば、LEDパッケージ70は、実装パッド71なしで別の表面に直接接着してもよい。
【0040】
[0070]
図6Aは、いくつかの実施形態によるLEDパッケージ72の上面図を示す。LEDパッケージ72は、金属トレース50-1、50-2の露出部分の結合パッド62-1、62-2を覆う結合金属74を含むことを除いて、
図5CのLEDパッケージ70と同様である。
図5Aおよび
図5Bの1つまたは複数の試験タブ63-1、63-2は、
図6Aに示されていないが、1つまたは複数の試験タブ63-1、63-2は、
図6Aを含む本明細書に開示されるすべての実施形態に適用可能であることが理解される。結合金属74は、外部の電気的接続を受け、結合するように構成された導電性金属の1つまたは複数の層を含み得る。結合金属74は、金属トレース50-1、50-2とは異なる金属を備え得る。たとえば、いくつかの実施形態では、結合金属74は、Alまたはその合金を含み、外部電源に電気的に接続された1つまたは複数のワイヤ結合で結合されるように配置される。他の実施形態では、結合金属74および金属トレース50-1、50-2は、Cuまたはその合金、Niまたはその合金、NiCr、Auまたはその合金、無電解Au、無電解Ag、NiAg、Alまたはその合金、TiW、TiWN、ENEPIG、ENIG、HASL、およびOSPから選択される異なる金属を含み得る。このようにして、結合金属74および結合パッド62-1、62-2は、前述のように集合的にパッケージ接点を形成する(たとえば、
図4の52-1、52-2参照)。結合金属74は、スパッタリング、蒸発、めっき、およびパターン化を含む様々な堆積技法によって形成してもよい。パターン化は、堆積された材料のマスキングおよび/またはエッチングバックを含む様々な技法を含み得る。結合金属74は、結合パッド62-1、62-2上、および結合パッド62-1、62-2に隣接するサブマウント48の表面上にある。別の言い方をすれば、結合金属74は、光変更材料56および波長変換要素58によって覆われていない金属トレース50-1、50-2の一部分を覆う。このようにして、結合金属74は、金属トレース50-1、50-2と、周囲の大気との間のバリアとして機能し、それにより、金属トレース50-1、50-2の潜在的な腐食を低減する。したがって、この構成では、結合金属74は、腐食低減層として機能する。いくつかの実施形態では、結合金属74の一部分は、結合金属74の一部分が、光変更材料56とサブマウント48との間にあるように、光変更材料56の下に延在する。
【0041】
[0071]
図6Bは、いくつかの実施形態による、部分的に組み立てられたLEDパッケージ76の上面図を示す。LEDパッケージ76は、
図6Aの光変更材料56および波長変換要素58が存在しないことを除いて、
図6AのLEDパッケージ72と同様である。LEDパッケージ76は、前述のように、金属トレース50-3によって直列に接続されたLEDチップ66-1から66-3、およびESDチップ68-1、68-2を含む。図示するように、結合金属74は、金属トレース50-1、50-2の一部分を覆い、前述した実施形態の光変更材料が形成された後に覆われる結合金属の一部分74’を含む。
【0042】
[0072]
図6Cは、
図6BのLEDパッケージ76の切断線II-IIに沿って得られた断面を表す側面図である。第1の金属トレース50-1の一部分は、結合金属74によって覆われる。特に、結合金属74は、第1の金属トレース50-1の一部分の上面および側壁上、ならびに第1の金属トレース50-1の一部分に隣接するサブマウント48の表面上にある。LEDチップ66-1は、第1の金属トレース50-1の異なる一部分の上にあり、ESDチップ68-1は、第3のトレース50-3の上にある。
図6Dは、光変更材料56および波長変換要素58が追加された
図6CのLEDパッケージ76の断面図を示す。特に、光変更材料56は、LEDチップ66-1の周囲に配置され、サブマウント48上のESDチップ68-1を覆う。
【0043】
[0073]
図7Aは、
図6CのLEDパッケージ76と同様のLEDパッケージ80の断面図を示す。LEDパッケージ80は、前述のように、サブマウント48上の金属トレース50-1、50-3、LEDチップ66-1、およびESDチップ68-1を含む。LEDパッケージ80は、結合金属74の代替構成をさらに含む。結合金属74は、第1の金属トレース50-1の一部分の上面上にあるが、第1の金属トレース50-1の側壁上、または第1の金属トレース50-1の一部分に隣接するサブマウント48の表面上にはない。結合金属74は、外部電源からワイヤ結合などの電気的接続を受けるように配置される。このようにして、結合金属74および金属トレース50-1の一部分は、前述のように集合的にパッケージ接点を形成する(たとえば、
図4の52-1、52-2参照)。結合金属74とは異なる腐食低減層82が、金属トレース50-1の側壁50-1’上、ならびに第1の金属トレース50-1に隣接するサブマウント48の表面上に配置される。腐食低減層82は、結合金属74とは異なるポリマ、誘電体、または金属のうちの少なくとも1つを含む1つまたは複数の層を含み得る。いくつかの実施形態では、腐食低減層82は、結合金属74がAlを含む実施形態では、Au、白金(Pt)、Ni、Ti、TiW、TiWN、または他のそれらの合金のうちの少なくとも1つの層を含む。
【0044】
[0074]
図7Bは、
図7AのLEDパッケージ80と同様のLEDパッケージ84の断面図を示す。LEDパッケージ84は、前述のように、サブマウント48上の金属トレース50-1、50-3、LEDチップ66-1、およびESDチップ68-1を含む。LEDパッケージ84は、結合金属74の代替構成をさらに含む。結合金属74とは異なる腐食低減層86が金属トレース50-1を覆うように配置され、結合金属74が腐食低減層86上に配置される。このようにして、腐食低減層86は、金属トレース50-1の上面上および側壁50-1’上、ならびに第1の金属トレース50-1に隣接するサブマウント48の表面上にある。この構成では、腐食低減層86は、結合金属74とは異なる金属を含む1つまたは複数の導電層を含み得る。いくつかの実施形態では、結合金属74はAlを含み、腐食低減層86は、Pt、Ni、Ti、TiW、またはTiWN、または他のそれらの合金のうちの1つまたは複数の層を含む。
【0045】
[0075]
図7Cは、
図7AのLEDパッケージ80と同様のLEDパッケージ88の断面図を示す。LEDパッケージ88は、前述のように、サブマウント48上の金属トレース50-1、50-3、LEDチップ66-1、およびESDチップ68-1を含む。LEDパッケージ88は、結合金属74の代替構成をさらに含む。結合金属74とは異なる第1の腐食低減層90および第2の腐食低減層91は、金属トレース50-1を覆うように配置される。第1の腐食低減層90は、金属トレース50-1の上面上および側壁50-1’上、ならびに第1の金属トレース50-1に隣接するサブマウント48の表面上に配置される。第2の腐食低減層91は、第1の腐食低減層90を覆うように配置され、第1の腐食低減層90に隣接するサブマウント48の表面にもある。結合金属74は、第2の腐食低減層91上に配置される。この構成では、第1の腐食低減層90および第2の腐食低減層91は、結合金属74とは異なる金属を含む1つまたは複数の導電層を含み得る。いくつかの実施形態では、結合金属74はAlを含み、第1の腐食低減層90は、Pt、Ni、Ti、TiW、またはTiWN、または他のそれらの合金のうちの1つまたは複数の層を含み、第2の腐食低減層92は、ENEPIGまたはENIGのうちの少なくとも1つを含む。
【0046】
[0076]
図7Dは、
図6CのLEDパッケージ76と同様のLEDパッケージ92の断面図を示す。LEDパッケージ92は、前述のように、サブマウント48上の金属トレース50-1、50-3、結合金属74、LEDチップ66-1、およびESDチップ68-1を含む。また前述のように、金属トレース50-1、50-3は、追加の層を含み得る。たとえば、
図7Dでは、追加の金属トレース層93が、元の金属トレース50-1、50-3上に形成またはコーティングされて、金属トレース50-1、追加の金属トレース層93および金属トレース50-3、ならびに追加の金属トレース層93を含む金属トレースを形成する。いくつかの実施形態では、追加の金属トレース層93は、サブマウント48までずっと金属トレース50-1、50-3の上面および側壁を覆うAuめっきを含む無電解金属などの金属の層を含む。その点に関して、追加の金属トレース層93は、金属トレース50-1、50-3を封止し、LEDチップ66-1またはESDチップ68-1との良好なダイ取付を可能にしながら、改善された耐食性を提供し得る。従来の金属トレースは、腐食しやすいAuの最上層にピンホールを有することができるENIG、または耐食性はより高いがLEDチップ66-1またはESDチップ68-1のダイ取付が不十分なENEPIGのコーティングを含み得る。いくつかの実施形態では、追加の金属トレース層93は、ENIGまたはENEPIGのコーティングまたは処理を置換することができ、他の実施形態では、追加の金属トレース層93は、ENIGまたはENEPIGのコーティングまたは処理を封止するために上面上および側壁上に提供してもよい。いくつかの実施形態では、追加の金属トレース層93は、複数の層を含む。
【0047】
[0077]前述のように、腐食低減機能を備えたLEDパッケージを試験するために、腐食低減機能を備えたLEDパッケージ、および備えていないLEDパッケージが、腐食試験に供された。腐食試験は、LEDパッケージのおのおのを、水蒸気および硫黄蒸気を含む環境に約240時間曝すことを含む。
図8Aは、従来のLEDパッケージ94の一部分の写真である。Cuの第1の層、続いてENEPIGの層、続いてパッケージ接点96の上面上にのみ存在するAlの結合金属を含むパッケージ接点96を見ることができる。ワイヤ結合98は、パッケージ接点96に電気的に接続される。腐食試験後、腐食100は、パッケージ接点96の周囲の黒い材料としてはっきりと見える。
図8Bは、本開示の実施形態によるLEDパッケージ102の一部分の写真である。
図6Aについて記載した実施形態と同様に構成されたパッケージ接点104を見ることができる。このようにして、パッケージ接点104は、Cuの第1の層、続いてENEPIGの層、続いて、Cuの層およびENEPIGの層を覆い、さらに、パッケージ接点104に隣接するサブマウント48の表面106上にあるAlの結合金属を含む。腐食試験後、腐食は、
図8Aのパッケージ接点96と比較して、パッケージ接点104の周囲で著しく減少する。
【0048】
[0078]
図9は、いくつかの実施形態による、部分的に組み立てられたLEDパッケージ110の上面図を示す。LEDパッケージ110は、前述のように、サブマウント48、金属トレース50-1から50-3、LEDパッケージ110のための結合パッド62-1および62-2、1つまたは複数の試験タブ63-1、63-2、LEDチップ66-1から66-3、ESDチップ68-1、68-2、および結合金属74を含む。結合金属74は、前述した実施形態の光変更材料が形成された後に覆われる結合金属の一部分74’’を含む。導電性フィンガとも呼ばれ得る結合金属の一部分74’’は、金属トレース50-1および50-2のおのおのの上面上を、結合パッド62-1、62-2から離れて、LEDチップ66-1から66-3へ向かう方向へ延在する。いくつかの実施形態では、結合金属の一部分74’’は、結合金属の一部分74’’の少なくとも一部分が、LEDチップ66-1から66-3に近接するように、または直接隣接するように、金属トレース50-1、50-2の上面上に延在する。いくつかの実施形態では、結合金属の一部分74’’は、少なくとも、結合パッド62-1、62-2に最も近いLEDチップ66-1、66-3のエッジの反対側にあるLEDチップ66-1、66-3のエッジまで延在する。この点に関して、結合金属74は、結合パッド62-1、62-2において電気的接続を受けるように構成され、電流は、結合金属74内を、LEDチップ66-1、66-3に近接または直接隣接する位置まで、またはその位置から、移動し得る。結合金属74がAlまたはその合金などの高導電性金属を含む実施形態では、LEDパッケージ110の順電圧を低減させてもよい。それに加えて、金属トレース50-1、50-2が、ENEPIGなどのAuを含む実施形態では、Auの量を低減させてもよいので、それにより、LEDパッケージ110の通電能力を損なうことなくコストを節約することができる。いくつかの実施形態では、結合金属74(結合金属の一部分74’’、またはフィンガを含む)、および金属トレース50-1、50-2は、Cuまたはその合金、Niまたはその合金、NiCr、Auまたはその合金、無電解Au、無電解Ag、NiAg、Alまたはその合金、TiW、TiWN、ENEPIG、ENIG、HASL、およびOSPから選択される異なる金属を含み得る。
【0049】
[0079]
図10は、いくつかの実施形態による、部分的に組み立てられたLEDパッケージ112の上面図を示す。LEDパッケージ112は、前述のように、サブマウント48、金属トレース50-1から50-3、LEDパッケージ112のための結合パッド62-1および62-2、1つまたは複数の試験タブ63-1、63-2、LEDチップ66-1から66-3、ESDチップ68-1、68-2、結合金属74、および結合金属の一部分74’’を含む。LEDパッケージ112は、結合金属74が、金属トレース50-1および50-2の少なくとも一部分を覆うことを除いて、
図9のLEDパッケージ110と同様である。したがって、結合金属74はまた、金属トレース50-1および50-2の隣接部分であるサブマウント48の表面上にある。その点に関して、前述した実施形態の光変更材料および波長変換要素が形成された後、光変更材料および波長変換要素によって覆われていない金属トレース50-1および50-2のすべての部分が、結合金属74によって覆われる。したがって、LEDパッケージ112のための結合パッド62-1および62-2は、より耐食性がある。
【0050】
[0080]
図11Aは、
図9および
図10について記載したように、結合金属の導電性フィンガがある場合とない場合のLEDパッケージの電気的性能を比較するプロットである。プロットの最下部は、比較のために構築された様々なLEDパッケージを詳述する。示されているように、様々なLEDパッケージは、結合金属(この場合はAl)の導電性フィンガの有無に関わらず、Yes(Al導電性フィンガあり)、または、No(Al導電性フィンガなし)のラベルが付された「Alフィンガ延長部」行で示されているように構築された。結合金属の下の金属トレース、および前述のようにダイ取付パッドを形成する金属トレースの一部分は、サブマウントに垂直な方向で測定された様々な厚さのAuを含んでいた。「Au厚さ」行に示されているように、様々なLEDパッケージのAuの厚さが、1から3μmまで変化された。それに加えて、パッケージ結合パッドとダイ取付パッドとの間に延在して、パッケージ結合パッドとダイ取付パッドとを接続する金属トレースの幅は、ラベル「側面Au金属トレース」行に示されているように、450から550μmの間で変化された。「ダイ数」行に示されているように、LEDチップまたはLEDダイの数も、2チップから3チップの間で変化された。プロットのy軸は、ミリオーム単位の固定電流に対する金属トレースの電気抵抗である。特に、同じAuの厚さ、幅、およびLEDチップ数を有するLEDパッケージのすべてのデータセットについて、Alフィンガ延長部を備えたLEDパッケージの電気抵抗は大幅に減少した。予想通り、Auの厚さまたは幅を大きくすると、金属トレースの抵抗も低下する。しかしながら、Auを追加すると、LEDパッケージに、追加のコストがかかる可能性がある。その点に関し、Auの厚さが2μmで、Alフィンガ延長部を含む金属トレースを備えたLEDパッケージは、Auの厚さが3μmで、Alフィンガ延長部を備えていない金属トレースを備えたLEDパッケージよりも低い電気抵抗を測定した。それに加えて、Auの厚さが1μmに減少し、Alフィンガ延長部を有するパッケージの場合、電気抵抗は、Auの厚さが2μmでAlフィンガ延長部がないLEDパッケージに近いか、または同様に測定された。したがって、本発明のいくつかの実施形態は、2μm未満、または1μmから2μmの範囲、または1μmから2μm未満の範囲のAu厚さを有する金属トレースを含む。
【0051】
[0081]
図11Bは、
図9および
図10について記載したように、結合金属の導電性フィンガがある場合とない場合のLEDパッケージのダイ取付後のLEDパッケージの電気的性能を比較するプロットを含む。プロットの最下部は、比較のために構築された様々なLEDパッケージを詳述する。
図11Aと同様に、様々なLEDパッケージは、結合金属(この場合、Al)の導電性フィンガの有無に関わらず、Yes(Al導電性フィンガあり)、No(Al導電性フィンガなし)、またはPOR(たとえば、Al導電性フィンガがないレコードのプロセス)のラベルが付された「Alフィンガ延長部」行で示されているように構築された。結合金属の下の金属トレース、および前述のようにダイ取付パッドを形成する金属トレースの一部分は、サブマウントに垂直な方向で測定された様々な厚さのAuが含んでいた。「Au厚さ」行に示されているように、様々なLEDパッケージのAuの厚さは1から3μmまで変化された。それに加えて、LEDパッケージ結合パッドとダイ取付パッドとの間に延在し、LEDパッケージ結合パッドとダイ取付パッドとを接続する金属トレースの幅は、ラベル「側面Au金属トレース」行に示されているように、450μmと550μmとの間で変化された。「Au厚さ」行と、「側面Au金属トレース」行とは、Alを含まないラベルPORも含む。「ダイ数」行に示されているように、LEDチップまたはLEDダイの数も、2チップから3チップの間で変化された。プロットの先頭部分のy軸は、ボルト単位での順電圧(V
f)またはV
f差分の変化であり、プロットの最下部のy軸は、ボルト単位でのV
fまたはV
f差分%の変化である。
図11Bの最下部における表は、試験されたLEDパッケージの数NについてのV
f差分およびV
f差分%の平均値を要約している。差分とは、AlフィンガのないPORセルと、Alフィンガのある他のセルとの差を指す。特に、Alフィンガ延長部の存在は、一般に、V
fを改善(低下)するが、Auの厚さが増加すると、改善はそれほど顕著ではなくなる。たとえば、1μmのAuのLEDパッケージの場合、Alフィンガは、約0.044ボルト、すなわち44ミリボルト(mV)の平均V
fの改善を提供し、2μmのAuのLEDパッケージの場合、Alフィンガは、約21mVの平均V
fの改善を提供する。また、3μmのAuのLEDパッケージの場合、Alフィンガは、約12mVの平均V
fの改善を提供する。したがって、前述のように、Alフィンガ延長部と、Auの金属トレースとが存在すると、前述のように、耐食性を提供しながら、V
f値をおのおのPORに近くに低下させることができる。
【0052】
[0082]
図12Aは、いくつかの実施形態によるLEDパッケージ114の断面図である。断面図は、
図6AのLEDパッケージ72の切断線I-Iに沿って得られた断面と同様であり得る。LEDパッケージ114は、前述のように、サブマウント48と、金属トレース50-1、50-2、50-4、50-5と、LEDチップ66-1から66-3と、光変更材料56と、波長変換要素58とを含む。波長変換要素58は、その上に配置された発光材料118を含むスーパストレート116を含む。本明細書で使用される「スーパストレート」という用語は、スーパストレートとLEDチップとの間に発光材料を備えたLEDチップ上に配置された要素を指す。本明細書で「スーパストレート」という用語は、部分的に、LEDチップの成長またはキャリア基板、またはLEDパッケージのサブマウントなど、半導体発光デバイスの一部分であり得る他の基板との混同を回避するために使用される。「スーパストレート」という用語は、説明する構造の方位、場所、および/または組成を制限することは意図されない。いくつかの実施形態では、スーパストレート116は、たとえば、サファイア、炭化ケイ素、シリコーン、および/またはガラス(たとえば、ホウケイ酸塩および/または溶融石英)から構成してもよい。スーパストレート116は、参照により本明細書に組み込まれる「Semiconductor Light Emitting Devices Including Superstrates With Patterned Surfaces(パターン化された表面を備えたスーパストレートを含む半導体発光デバイス)」と題された、同一出願人による米国仮出願第62/661,359号に記載されるように、LEDチップ66-1から66-3からの光抽出を強化するようにパターン化してもよい。スーパストレート116はまた、参照により本明細書に組み込まれる、以前に参照された米国特許出願公開第2018/0033924号に記載されるように構成してもよい。スーパストレート116は、オプションで、パターン化され、次に単一化されるバルク基板から形成してもよい。いくつかの実施形態では、スーパストレート116のパターン化は、エッチングプロセス(たとえば、湿式または乾式エッチング)によって実行してもよい。いくつかの実施形態では、スーパストレート116のパターン化は、レーザまたはソーなどによって、他の方法で表面を変えることによって実行してもよい。いくつかの実施形態では、スーパストレート116は、パターン化プロセスが実行される前または後に薄肉化してもよい。次に、発光材料118は、たとえば、スーパストレート116に発光材料118を噴霧および/またはコーティングすることによって、スーパストレート116上に配置してもよい。スーパストレート116および発光材料118は、たとえば、透明な接着剤119の層を使用して、LEDチップ66-1から66-3に取り付けられ得る。いくつかの実施形態では、スーパストレート116が、LEDチップ66-1から66-3に取り付けられている場合、透明接着剤119の一部分は、LEDチップ66-1から66-3の横方向のエッジ間に少なくとも部分的に配置される。いくつかの実施形態では、透明接着剤119の層は、LEDチップ66-1から66-3の屈折率よりも低い約1.3から約1.6の範囲の屈折率を有するシリコーンを含み得る。このようにして、LEDチップ66-1から66-3から、横方向に放出される光の少なくとも一部分は、LEDチップ66-1から66-3の横方向エッジ間の光抽出を改善し、それにより、パッケージ全体の明るさを改善できるのみならず、LEDチップ66-1から66-3からの複合発光の均一性も高める。別の言い方をすれば、LEDチップ66-1から66-3の間の照明ギャップに起因するダークスポットの出現を低減させてもよい。
【0053】
[0083]
図12Bは、レンズ120を備えた
図12AのLEDパッケージ114の断面図を示す。いくつかの実施形態では、レンズ120が、LEDパッケージ114に追加され、色角の均一性を改善できる。たとえば、レンズ120は、LEDパッケージ114の外周の周りの青色発光の出現が低減するように構成してもよい。レンズ120はまた、LEDパッケージ114のために異なる配光パターンをも提供し得る。いくつかの実施形態では、レンズ120は、部分的な半球、部分的なドーム、または部分的な楕円体などの湾曲した上面を含み得る。さらなる実施形態では、レンズ120は、1つまたは複数の平坦な側壁を備えた湾曲した上面を含み得る。他の実施形態では、レンズ120は、平坦な側壁を備えた平坦な上面を有し得る。シリコーン、プラスチック、エポキシ、またはガラスを含む多くの異なる材料をレンズ120に使用することができ、適切な材料は、分配または成形プロセスと互換性がある。シリコーンは、分配または成形に適しており、LEDチップ66-1から66-3から放出される光に対して、優れた光透過特性を提供する。いくつかの実施形態では、レンズ120は、LEDパッケージ114の表面上に分配してもよい。レンズ120のために使用される材料の粘度は、湾曲した上面が、表面張力によって形成されるようなものであり得る。他の実施形態では、レンズ120は、LEDパッケージ114の上方に成形してもよい。いくつかの実施形態では、レンズ120は、LEDパッケージ114に配置される前に、スーパストレート116上に分配または成形してもよい。あるいは、スーパストレート116が追加された後、レンズ120は、LEDパッケージ114上に分配または成形してもよい。このようにして、レンズ120は、スーパストレート116および光変更材料56の両方にわたって延在し得る。
【0054】
[0084]LEDパッケージ114は、追加の光変更材料121をさらに含み得る。追加の光変更材料121は、第2の発光材料または光拡散材料のうちの少なくとも1つを含み得る。いくつかの実施形態では、追加の光変更材料121は、発光材料118(すなわち第1の発光材料)と同じかまたは異なる第2の発光材料を含む。追加の光変更材料121が光拡散材料を含む実施形態では、光拡散材料は、色の均一性および色の混合の改善のために、LEDチップ66-1から66-3から放出される光を散乱させ得る。追加の光変更材料121は、レンズ120が形成される前に、LEDパッケージ114上に堆積または他の適切な技法によって形成してもよい。他の実施形態では、追加の光変更材料121は、レンズ120が形成されるのと同時に形成してもよい。たとえば、追加の光変更材料121は、シリコーン材料に懸濁された発光粒子または光拡散粒子のうちの少なくとも1つを含み得る。次に、シリコーン材料を分配または成形して、レンズ120を形成できる。分配プロセスの場合、追加の光変更材料121が、LEDチップ66-1から66-3の近くに沈降できるようにされた後、シリコーン材料を硬化させてもよい。他の実施形態では、追加の光変更材料121がレンズ120全体に分散されている間に、シリコーン材料を硬化させてもよい。
【0055】
[0085]
図12Cは、いくつかの実施形態により、複数のレンズ120-1から120-3を備えた
図12AのLEDパッケージ114の断面図を示す。複数のレンズ120-1から120-3のおのおのは、複数のLEDチップ66-1から66-3の、対応するレンズに位置合わせ(register)してもよい。いくつかの実施形態では、複数のレンズ120-1から120-3のおのおのは、追加の光変更材料121の一部分を備え得る。他の実施形態では、追加の光変更材料121は、複数のレンズ120-1から120-3のすべてに存在しなくてもよい。複数のレンズ120-1から120-3の個々のレンズは、異なる発光パターンを提供するために、複数のレンズ120-1から120-3のうちの他のレンズとは異なる形状を有し得る。いくつかの実施形態では、スーパストレート116は、複数のLEDチップ66-1から66-3と、複数のレンズ120-1から120-3との間で連続的であり得る。他の実施形態では、スーパストレート116は、対応するレンズ120-1から120-3、および対応するLEDチップ66-1から66-3におのおの位置合わせされている複数の個別のピースに分割してもよい。
【0056】
[0086]本開示の実施形態は、前述したLEDパッケージに限定されない。たとえば、
図13A、
図13B、
図13C、および
図13Dは、いくつかの実施形態による、部分的に組み立てられたLEDパッケージ122のそれぞれの上面図、底面図、および断面図を示す。LEDパッケージ122は、パッケージ接点52-1、52-2が、前述のようにサブマウント48の前面ではなく、サブマウント48の背面にあることを除いて、前述した実施形態と同様である。LEDパッケージ122は、それに加えて、前述のように、金属トレース50-1から50-5、1つまたは複数の試験タブ63-1、63-2、LEDチップ66-1から66-3、およびESDチップ68-1、68-2を含む。1つまたは複数の導電性ビア124-1から124-4が、サブマウント48を通って延在し、第1の金属トレース50-1および第2の金属トレース50-2をそれぞれパッケージ接点52-1、52-2に電気的に接続する。
図13Bの底面図に図示するように、LEDパッケージ122は、サブマウント48の背面にサーマルパッド125をさらに含み得る。いくつかの実施形態では、サーマルパッド125は、パッケージ接点52-1、52-2と同じ材料を含む。他の実施形態では、サーマルパッド125は、異なる材料を含む。サーマルパッド125は、パッケージ接点52-1、52-2から電気的に絶縁してもよく、サブマウント48を通ってLEDチップ66-1から66-3から熱を拡散するように構成してもよい。
図13Cは、サブマウント48の背面の代替構成を示す。
図13Cでは、パッケージ接点52-1、52-2はより大きく、サブマウント48の背面においてより多くの表面積を占める。したがって、パッケージ接点52-1、52-2は、LEDチップ66-1から66-3に電気的に接続されており、サブマウント48を通ってLEDチップ66-1から66-3から熱を拡散し得る。
図13Dは、
図13Aの切断線III-IIIに沿って得られたLEDパッケージ122の断面を表す側面図である。サブマウント48の反対側の面に、第1の金属トレース50-1およびパッケージ接点52-1が示される。導電性ビア124-1、124-2は、サブマウント48を通って延在し、第1の金属トレース50-1をパッケージ接点52-1に電気的に接続する。
図13Dでは、第1の金属トレース50-1およびパッケージ接点52-1はそれぞれ、複数の層50-1’、50-1’’、および52-1’、52-1’’を有するとして図示されている。複数の層50-1’、50-1’’および52-1’、52-1’’は、上述のように任意の数の導電性材料を含み得る。いくつかの実施形態では、層50-1’および52-1’は、Au、ENIG、またはENEPIGを含み、層50-1’’および52-1’’は、無電解Auめっきを含む。
図13Dでは、層52-1’’は、層50-1’の側壁を覆うものとして図示されている。他の実施形態では、層52-1’’は、側壁を覆わずに、層50-1’の表面のみを覆い得る。
【0057】
[0087]いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるLEDパッケージを製造する方法は、パネル上に同時に複数のLEDパッケージを形成し、次に、個々のLEDパッケージを単一化することを含む。
図14は、本明細書に開示されるいくつかの実施形態による製造の中間ステップからのパネル126の上面図を示す。図示するように、パネル126は、複数の部分的に形成されたLEDパッケージ128-1から128-9を含む。9つのLEDパッケージが図示されているが、本開示の実施形態は、いくつかの実施形態において100を超えるLEDパッケージを含む、任意の数のLEDパッケージに適用可能である。複数の第1の金属パターン130-1から130-6、および複数の第2の金属パターン132-1から132-6が、部分的に形成されたLEDパッケージ128-1から128-9の周囲のパネル126上に配置される。部分的に形成されたLEDパッケージ128-1から128-9の金属パターンが形成されるのと同時に、複数の第1の金属パターン130-1から130-6、および複数の第2の金属パターン132-1から132-6が形成される。いくつかの実施形態では、複数の第1の金属パターン130-1から130-6は、部分的に形成されたLEDパッケージ128-1から128-9のパッケージ接点(たとえば、
図4の52-1、52-2)と同じ1つまたは複数の金属層を含み、複数の第2の金属パターン132-1から132-6は、部分的に形成されたLEDパッケージ128-1から128-9のダイ取付パッド(たとえば、
図5Aの61-1から61-3)と同じ1つまたは複数の金属層を含む。この点に関して、第1の金属パターン130-1から130-6、および第2の金属パターン132-1から132-6は、部分的に形成されたLEDパッケージ128-1から128-9の金属層に損傷または衝撃を与えることなく、堆積後に試験され、特徴付けられ得る。追加の製造ステップにおいて、LEDチップおよびESDチップは、前述のように、部分的に形成されたLEDパッケージ128-1から128-9のおのおのに実装してもよい。さらなる製造ステップにおいて、前述のように光変更材料および波長変換要素を追加して、LEDパッケージ128-1から128-9の形成を完了することができる。
【0058】
[0088]当業者は、本開示の好ましい実施形態に対する改善および修正を認識するであろう。そのようなすべての改善および修正は、本明細書に開示される概念および以下の特許請求の範囲内で考慮される。