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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-18
(45)【発行日】2023-07-26
(54)【発明の名称】通信装置および通信方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0446 20230101AFI20230719BHJP
   H04L 27/26 20060101ALI20230719BHJP
【FI】
H04W72/0446
H04L27/26 110
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2022130623
(22)【出願日】2022-08-18
(62)【分割の表示】P 2021070972の分割
【原出願日】2016-09-29
(65)【公開番号】P2022174078
(43)【公開日】2022-11-22
【審査請求日】2022-08-18
(73)【特許権者】
【識別番号】514136668
【氏名又は名称】パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ
【氏名又は名称原語表記】Panasonic Intellectual Property Corporation of America
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン リレイ
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 秀俊
(72)【発明者】
【氏名】堀内 綾子
【審査官】原田 聖子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第16/69141(WO,A1)
【文献】特開2000-22577(JP,A)
【文献】Panasonic,Transient period on NR uplink frame structure design[online],3GPP TSG-RAN WG1#85 R1-164915,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ra,2016年05月13日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 72/0446
H04L 27/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの連続するデータまたは信号の間で1つまたは複数の確保期間が確保されるか否かに関する情報を受信する受信機と、
前記情報に基づいて前記データまたは前記信号を送信する送信機と、
を備え、
第1の状況において前記2つの連続するデータまたは信号の間で前記1つまたは複数の確保期間が確保され、第2の状況において前記2つの連続するデータまたは信号の間で前記1つまたは複数の確保期間が確保されず、
前記第1の状況におけるサブキャリア間隔は、前記第2の状況におけるサブキャリア間隔よりも大きい、
端末。
【請求項2】
前記第1の状況において、前記2つの連続するデータまたは信号の間で送信電力が異なる、
請求項1に記載の端末。
【請求項3】
前記2つの連続するデータまたは信号の間で送信電力が同じ場合、前記2つの連続するデータまたは信号の間で前記1つまたは複数の確保期間が確保されていない、
請求項1に記載の端末。
【請求項4】
前記確保期間における境界は、シンボルまたはスロット境界と位置合わせされない、
請求項1に記載の端末。
【請求項5】
前記確保期間における境界は、シンボル/スロット境界と位置合わせされている、
請求項1に記載の端末。
【請求項6】
前記2つの連続するデータまたは信号の間で確保される期間は1つのOFDMまたはSC-FDMAシンボルである、
請求項1に記載の端末。
【請求項7】
前記確保期間のうちの少なくとも1つの開始時間、および、データまたは信号のうちの少なくとも1つの開始時間のうちの少なくとも1つを示す、
請求項1に記載の端末。
【請求項8】
前記確保期間は参照信号(RS)シンボルと重複しない、
請求項1に記載の端末。
【請求項9】
端末は、
2つの連続するデータまたは信号の間で1つまたは複数の確保期間が確保されるか否かに関する情報を受信し、
第1の状況において前記2つの連続するデータまたは信号の間で前記1つまたは複数の確保期間が確保され、第2の状況において前記2つの連続するデータまたは信号の間で前記1つまたは複数の確保期間が確保されず、
前記第1の状況におけるサブキャリア間隔は、前記第2の状況におけるサブキャリア間隔よりも大きく、
前記情報に基づいて前記データまたは前記信号を送信する、
通信方法。
【請求項10】
前記第1の状況において前記2つの連続するデータまたは信号の間の送信電力が異なる、
請求項9に記載の通信方法。
【請求項11】
前記2つの連続するデータまたは信号の間で送信電力が同じ場合、前記2つの連続するデータまたは信号の間で前記1つまたは複数の確保期間が確保されていないと判定する、
請求項9に記載の通信方法。
【請求項12】
前記確保期間における境界は、シンボルまたはスロット境界と位置合わせされない、
請求項9に記載の通信方法。
【請求項13】
前記確保期間における境界は、シンボル/スロット境界と位置合わせされている、
請求項9に記載の通信方法。
【請求項14】
前記2つの連続するデータまたは信号の間で確保される期間は1つのOFDMまたはSC-FDMAシンボルである、
請求項9に記載の通信方法。
【請求項15】
前記確保期間のうちの少なくとも1つの開始時間、および、データまたは信号のうちの少なくとも1つの開始時間のうちの少なくとも1つを示す、
請求項9に記載の通信方法。
【請求項16】
前記確保期間は参照信号(RS)シンボルと重複しない、
請求項9に記載の通信方法。
【請求項17】
2つの連続するデータまたは信号の間で1つまたは複数の確保期間が確保されるか否かに関する情報を受信する処理と、
前記情報に基づいて前記データまたは前記信号を送信する処理と、を制御し、
第1の状況において前記2つの連続するデータまたは信号の間で前記1つまたは複数の確保期間が確保され、第2の状況において前記2つの連続するデータまたは信号の間で前記1つまたは複数の確保期間が確保されず、
前記第1の状況におけるサブキャリア間隔は、前記第2の状況におけるサブキャリア間隔よりも大きい、
集積回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の技術は、ワイヤレス通信の分野に関し、より詳細には、短縮送信時間間隔(sTTI:shortened transmission time interval)のための通信装置および通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレス通信の分野において、ユーザ機器ユニット(UE:user equipment unit)としても知られるエンドユーザ無線またはワイヤレス端末が、無線アクセスネットワーク(RAN)のようなワイヤレスネットワークを介して、「eNodeB」(eNB)とも呼ばれる無線基地局(RBS)と通信する。無線アクセスネットワーク(RAN)は、複数のセル領域に分割される地理的領域をカバーし、各セル領域は、無線基地局によってサービスされる。
【0003】
UEまたはeNBは、信号を送信するとき、信号の電圧をローレベルからハイレベルに(または電力オフ状態から電力オン状態に)し、信号の電圧をハイレベルからローレベルに(または電力オン状態から電力オフ状態に)するために、過渡期間(transient period)を必要とする。過渡期間内の信号は、不安定である場合があり、受信機においては役に立たない場合があり、これは求められない信号または望ましくない信号と呼ばれる場合がある。
【0004】
RAN4仕様TS36.101に基づいて、電力オンおよびオフするには、いくらかの、例えば20μsの期間が必要とされる。この期間は、図1Aおよび図1Bに示すように、送信の開始および送信の終了に必要とされる場合がある。また、送信チャネルタイプに応じて、過渡時間は、サブフレーム内で(図1Aの左20μsの過渡期間に示すように、サブフレームを開始するためのタイミングと、サブフレームを終了するためのタイミングとの間の期間内で)、または、サブフレーム外で(図1Aの右20μsの過渡期間に示すように、サブフレームを開始するためのタイミングと、サブフレームを終了するためのタイミングとの間の期間外で)実施される必要がある。RAN4において定義されているそのような1つのサブフレームの過渡時間は、何らかの求められない信号または望ましくない信号が過渡時間の間に生成されることになるため、他のサブフレームの受信と干渉する可能性がある。1msのサブフレーム長について、過渡時間はほんの小さい割合しか占有しないため、そのような影響は無視することができる。
【0005】
しかしながら、他方、物理レイヤ仕様(RAN1)に基づく場合、特定の定義または時間は確保(reserve)されていない。すなわち、RAN1規格に基づく場合、UEまたはeNBによって信号を送信するための電力オンおよび電力オフに起因して、サブフレーム内で特定の過渡時間が確保されることはない。システムまたは基地局の観点から、サブフレームは、図1Cのように、連続的に送信される。
【0006】
特に短縮TTI(sTTI)事例について、RAN1規格におけるそのような過渡時間のための改善された解決策が必要とされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明者らは、通常のTTIの持続時間が1msであり比較的長いため、物理レイヤ規格から特定の時間が過渡時間のために確保されないことは、通常のTTIについては問題になり得ないことを見出した。また、送信/受信に対する過渡時間の影響は、無視することができる。したがって、RAN4仕様に基づくと、過渡時間におけるUEの送信手段挙動を定義すれば十分である。しかし、短縮TTI事例(例えば1msである閾値よりも短縮されたTTIを有する)において、例えば、ダウンリンクサブフレームにおいて2つもしくは7つの直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルを送信するか、または、アップリンクサブフレームにおいて2つ、4つ、もしくは7つの単一キャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)シンボルを送信するとき、電力オフから電力オンへの、または、電力オンから電力オフへの、送信信号の電圧のそのような不安定なレベルは、受信機において、大きい求められない信号または望ましくない信号をもたらす可能性がある。サブキャリア間隔がより小さい2つのみのOFDM/SC-FDMシンボルまたはサブキャリア間隔がより大きい14個のシンボルの場合、図2A(上側部分)に示すように、所望の信号がしぼられることになるため、過渡時間の影響はより大きくなり得る。加えて、過渡時間が短縮TTI(sTTI)の開始と終了の両方に対して確保され、各過渡時間に20μsが必要であると仮定すると、過渡時間の比は以下の表1のようになる。表1から、特に2シンボルsTTI事例について、sTTIに対する過渡時間の比は、約30%であり、これは非常に大きく、所望の信号の受信の性能に深刻な影響を与える可能性がある。
【表1】
【0008】
しかし、他方、過渡時間は、sTTI外で構成されるとき、図2Bに示すように他のsTTIと干渉する可能性がある。すなわち、sTTI1の過渡時間が、sTTI2の信号の受信に影響を与え、その逆もある。過渡時間の影響は、非常に短縮されたsTTIの事例では、より深刻になる。ここで、短縮TTIは、送信OFDM/SC-FDMAシンボルを低減すること、または、サブキャリア間隔を増大させることによって実現することができる。後者の場合、TTIのOFDMシンボル数は依然として、例えば、通常のTTIの数と同じ14個である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の観察および分析に基づいて、本発明者らは、特に短縮TTI(sTTI)事例について、RAN1規格におけるそのような過渡時間のための改善された解決策を提案する。
【0010】
一般的な一態様において、第1のノードにある装置であって、ワイヤレスデータまたは信号を第2のノードに送信するように動作可能な送信手段と、構成された送信時間間隔(TTI)の長さに基づいて、1つまたは複数の確保期間が、送信手段によって送信される2つの連続するデータまたは信号の間で確保されているか否かを判定するように動作可能な回路と、を備え、回路は、構成されたTTIの長さが閾値以下である場合に、1つまたは複数の確保期間が、2つの連続するデータまたは信号の間で確保されていると判定するようにさらに動作可能である、第1のノードにある装置が提供される。
【0011】
別の一般的な態様において、第1のノードにおいて実施される方法であって、ワイヤレスデータまたは信号を第2のノードに送信するステップと、構成された送信時間間隔(TTI)の長さに基づいて、1つまたは複数の確保期間が、送信手段によって送信される2つの連続するデータまたは信号の間で確保されているか否かを判定するステップと、を含み、判定するステップは、構成されたTTIの長さが閾値以下である場合に、1つまたは複数の確保期間が、2つの連続するデータまたは信号の間で確保されていると判定することをさらに含む、第1のノードにおいて実施される方法が提供される。
【0012】
別の一般的な態様において、第1のノードにおいて実施される通信システムであって、1つまたは複数のプロセッサと、コンピュータプログラムを内部に記憶している、1つまたは複数のプロセッサと結合されているメモリと、を備え、コンピュータプログラムは、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、ワイヤレスデータまたは信号を第2のノードに送信するステップと、構成された送信時間間隔(TTI)の長さに基づいて、1つまたは複数の確保期間が、送信手段によって送信される2つの連続するデータまたは信号の間で確保されているか否かを判定するステップと、を実施するためのものであり、判定するステップは、構成されたTTIの長さが閾値以下である場合に、1つまたは複数の確保期間が、2つの連続するデータまたは信号の間で確保されていると判定することをさらに含む、第1のノードにおいて実施される通信システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1A】3GPP TS 36.211のRAN4仕様において指定される1つのサブフレームにおける過渡期間の概念を示す概略図である。
図1B】3GPP TS 36.211のRAN4仕様において指定される複数のサブフレームにおける過渡期間の概念を示す概略図である。
図1C】システムまたは基地局の観点から連続的に送信されるサブフレームを示す概略図である。
図2A】過渡時間がsTTI内である場合の、異なる長さのsTTIによる過渡時間の影響を示す概略図である。
図2B】過渡時間がsTTI外である場合の、後続のsTTIに対するsTTIの過渡時間の影響を示す概略図である。
図3】本発明の一実施形態に係る第1のノードにある装置の概略ブロック図である。
図4A】本発明の一実施形態に係る、異なる長さのsTTIによる過渡時間構成を示す概略図である。
図4B】本発明の一実施形態に係る、異なる長さのsTTIによる過渡時間構成を示す概略図である。
図5A】本発明の一実施形態に係る、異なるチャネルタイプによる過渡時間構成を示す概略図である。
図5B】本発明の実施形態に係る、異なるチャネルタイプによる過渡時間構成を示す概略図である。
図6A】本発明の一実施形態に係る通常のTTIのシンボル/スロット境界と位置合わせされていない過渡時間を示す概略図である。
図6B】本発明の別の実施形態に係る通常のTTIのシンボル/スロット境界と位置合わせされている過渡時間を示す概略図である。
図7】本発明の一実施形態に係る、sTTI内のサウンディング参照信号(SRS:sounding reference signal)が復調に使用される、過渡時間構成を示す概略図である。
図8】本発明の別の実施形態に係る、送信の開始時間または過渡時間がeNBによって制御される、過渡時間構成を示す概略図である。
図9A】本発明の別の実施形態に係る、ホッピングを用いる4シンボルsTTIの過渡時間構成を示す概略図である。
図9B】本発明の別の実施形態に係る、ホッピングを用いる4シンボルsTTIの過渡時間構成を示す概略図である。
図10】本発明の一実施形態に係る第1のノードにおける方法の概略フローチャートである。
図11】本発明の一実施形態に係るシステムの概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
これより、通信方法、装置およびシステムに関する図3図11を参照して、実施形態を説明する。本発明の技術は、多くの異なる形態および多くの異なる順序で具現化することができ、本明細書に記載されている実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではないことが理解されよう。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、本発明の技術を当業者に十分に伝達するように提供される。事実、本発明の技術は、添付の特許請求の範囲によって定義される技術の範囲および精神内に含まれる、これらの実施形態の代替形態、修正形態および均等物を包含するように意図されている。さらに、本発明の技術の以下の詳細な説明において、本発明の技術の徹底的な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載される。しかしながら、本発明の技術はそのような具体的な詳細なしに実施されることができることは当業者には明らかであろう。
【0015】
方法のステップの順序および構成要素の構造が本明細書において例示を目的として提供されているが、これは限定のためではない。本発明の技術の上記の詳細な説明は、例示および説明の目的で提示されてきた。網羅的であることも、本発明の技術を開示された正確な形態に限定することも意図されてはいない。上記の教示を考慮して多くの改変および変更が可能である。記載されている実施形態は、本発明の技術の原理およびその実際の適用を最良に説明するために、それによって、当業者が、本発明の技術を様々な実施形態において、企図される特定の使用に適するように様々な改変を加えて最良に利用することを可能にするように、選択されている。本発明の技術の範囲は本明細書に添付される特許請求の範囲によって規定されることが意図されている。
【0016】
図3は、本発明の一実施形態に係る第1のノードにある装置300のブロック図を概略的に示す。
【0017】
第1のノードにある装置300は、ワイヤレスデータまたは信号を第2のノードに送信するように動作可能な送信手段301と、構成された送信時間間隔(TTI)の長さに基づいて、1つまたは複数の確保期間が、送信手段によって送信される2つの連続するデータまたは信号の間で確保されているか否かを判定するように動作可能な回路302と、を備える。回路302は、構成されたTTIの長さが閾値以下である場合に、1つまたは複数の確保期間が、2つの連続するデータまたは信号の間で確保されていると判定するようにさらに動作可能である。
【0018】
したがって、RAN1仕様において、構成されたTTIの長さが閾値以下である場合、1つまたは複数の確保期間は、2つの連続するデータまたは信号の間で確保され、異なる長さのsTTIについて、リソース利用を最適化することができる。
【0019】
図4Aおよび図4Bは、本発明の一実施形態に係る、異なる長さのsTTIによる過渡時間構成を概略的に示す。
【0020】
図4Aに示すように、物理レイヤ規格からスロットレベルTTIについて特定の時間(例えば、サブフレーム内の2つのシンボル、1つのシンボルは過渡時間開始のためのものであり、1つのシンボルは過渡時間終了のためのものである)が過渡時間のために確保されないことは、スロットレベルTTIの持続時間が相対的により長いため、問題になり得ない。そのため、閾値(例えば、7つのOFDMシンボルに等しい500μs)以上のTTIについて、確保期間は、2つの連続するデータまたは信号の間で確保されない。
【0021】
図4Bに示すように、閾値(例えば、7つのOFDMシンボルに等しい500μs)よりも短いTTIについて、すなわち、2つのOFDMシンボルが仮定される場合、確保期間は、2つの連続するデータまたは信号の間で確保されている。
【0022】
TTI概念は、例えば、15khzを想定して1msのサブキャリア間隔(例えば、3GPP TS 36.211、リリース8~12において指定されている)を有する通常のTTI、および、通常のTTIの長さよりも短い短縮された長さを有する短縮TTIならびに任意の長さの任意のTTIを含むことができることに留意されたい。しかし、閾値は、通常のTTIの長さよりも短い、またはより長い、または等しい場合があるため、通常のTTIの長さよりも短い短縮された長さを有する短縮TTIの概念は、本開示において定義される閾値よりも短いまたは等しいTTIの概念に必ずしも等しいとは限らない。この解決策をより包括的にするために、通常のTTIの長さよりも短い短縮された長さを有する短縮TTIは通常、略してsTTIと呼ばれるが、短縮TTIは一種のTTIに属することには変わりないため、これは限定ではない。
【0023】
以下の表2は、実施形態に係る、異なる長さのsTTIに対する過渡時間構成を示すための例を概略的に示す。表2に示すように、実施形態において、7シンボルsTTIに関する過渡時間の影響は、sTTIの開始に1つの過渡時間が必要とされ、sTTIの終了に1つの過渡時間が必要とされると仮定すると、約8%である。過渡時間はsTTI内である。ホッピングを用いない4シンボルsTTIに対する過渡時間の影響は約16%であり、ホッピングを用いる4シンボルsTTIおよび2シンボルsTTIに関するそのような値は、約28%である。そのため、そのような分析に基づいて、特定の確保期間は、サブフレーム内のホッピングを用いない7シンボルsTTIおよび4シンボルsTTIのために確保されるべきではない。図4はまた、7シンボルsTTIの例を示す。過渡時間は、RAN4要件に基づいてUEによって実施される。しかし、2シンボルsTTI事例について、これは、他のUEもしくは別のサブフレーム内の送信と干渉し、または、それ自体の送信に影響を与える可能性があり、RAN4において指定される将来の過渡時間のために特定の時間が確保されるべきであり、これによって、基地局またはシステムの観点から時間ドメインにおいて2つのsTTIが隣接しなくなる。
【表2】
【0024】
本明細書における「過渡時間」概念は通常、送信手段が信号を送信することについてRAN4において定義されている特定の時間を示すが、本明細書における「確保時間/期間」の概念は通常、物理レイヤ規格からのシステムの観点から2つのsTTI間で確保されている特定の時間を示すことに留意されたい。RAN4において、過渡時間確保は、UEによって実現され、UEごとに異なる。RAN1仕様において、過渡時間/期間に対する処理は存在せず、または、eNB/UEは、図1Cに示すように、2つのTTIまたはサブフレームが連続的に送信されると仮定する。
【0025】
一実施形態において、回路302は、2つの連続するデータまたは信号のタイプ、および、2つの連続するデータまたは信号の間の電力の差のうちの少なくとも1つに基づいて、1つまたは複数の確保期間が、2つの連続するデータまたは信号の間で確保されているか否かを判定するように、さらに動作可能である。
【0026】
一実施形態において、回路302は、2つの連続するデータまたは信号のタイプが異なる場合に、1つまたは複数の確保期間が2つの連続するデータまたは信号の間で確保されていると判定し、2つの連続するデータまたは信号の間に電力の差がない場合に、1つまたは複数の確保期間が2つの連続するデータまたは信号の間で確保されていないと判定し、または、2つの連続するデータまたは信号のタイプが異なり、かつ、2つの連続するデータまたは信号の間に電力の差がない場合に、1つまたは複数の確保期間が2つの連続するデータまたは信号の間で確保されていないと判定するように、さらに動作可能である。
【0027】
この実施形態は、以下の少なくとも3つの方法を含むことができる。
【0028】
(1)2つの連続するデータまたは信号の間に電力の差があるか否かにかかわらず、2つの連続するデータまたは信号のタイプが異なる場合に、1つまたは複数の確保期間が、2つの連続するデータまたは信号の間で確保されている。2つの連続するデータまたは信号のタイプが異なるか否かに関する1つの判定しか実施されず、2つの異なるタイプのデータ(SRS信号およびユーザデータなど)の送信の電力は通常、送信ごとに異なるため、この方法は効率的である。
【0029】
(2)2つの連続するデータまたは信号のタイプが異なるか否かにかかわらず、2つの連続するデータまたは信号の間に電力の差がない場合に、1つまたは複数の確保期間が2つの連続するデータまたは信号の間で確保されない。この場合、2つの連続するデータまたは信号の間に電力の差が生じない場合、電力をオンからオフに(もしくはハイからローに)、または、オフからオンに(もしくはハイからローに)偏向する必要はない。そのため、2つの連続するデータまたは信号の間で1つまたは複数の確保期間を確保する必要がなく、それによって、リソース利用を最適化することができる。
【0030】
(3)2つの連続するデータまたは信号のタイプが異なり、かつ、2つの連続するデータまたは信号の間に電力の差がない場合に、1つまたは複数の確保期間は、2つの連続するデータまたは信号の間で確保されない。この場合、2つの条件が両方とも満たされる必要がある。第1に、2つの連続するデータまたは信号のタイプが異なり、第2に、2つの連続するデータまたは信号の間に電力の差がない。2つの連続するデータまたは信号のタイプが異なるときに、2つの連続するデータまたは信号の間に電力の差がないという事例は、非常に少ない。しかしながら、2つの連続するデータまたは信号の間に電力の差がなくなると、2つの連続するデータまたは信号の間で1つまたは複数の確保期間を確保する必要はなくなり、それによって、リソース利用を最適化することができる。
【0031】
図5Aは、本発明の一実施形態に係る、異なるチャネルタイプによる過渡時間構成を概略的に示す。図5Bは、本発明の実施形態に係る、異なるチャネルタイプによる過渡時間構成を概略的に示す。2つの図面は、上記で言及した第1の方法を示す。すなわち、(1)2つの連続するデータまたは信号のタイプが異なる場合、2つの連続するデータまたは信号の間で1つまたは複数の確保期間が確保されている。図5Aに示すように、2つの連続するデータまたは信号のタイプ(ユーザデータ(sTTI)およびSRSタイプデータ)が異なるため、2つの連続するデータまたは信号の間で40μsの確保期間が確保されている。図5Bに示すように、2つの連続するデータまたは信号のタイプ(同じUEからの両方のユーザデータ(sTTI))が同じであるため、2つの連続するデータまたは信号の間で確保されている期間は確保されない。この場合、その理由は、ユーザデータおよびSRSは異なる電力を有するが、同じUEからの2つのsTTIの間の電力には差がない可能性があることである。そのため、過渡時間のためにリソースが無駄にならないため、リソース利用が改善される。
【0032】
図6Aは、本発明の一実施形態に係る通常のTTIのシンボル/スロット境界と位置合わせされていない過渡時間を概略的に示す。
【0033】
一実施形態において、回路302は、1つまたは複数の確保期間が、2つの連続するデータまたは信号の間で確保されている場合に、図6Aに示すように、2つの連続するデータまたは信号の各々の直交周波数分割多重化(OFDM)または単一キャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)シンボル境界を、閾値以上の長さのTTIを有する他のデータまたは信号のものと位置合わせしないように、さらに動作可能である。
【0034】
図6Aは、過渡時間が導入されることに起因して、sTTIが、サブフレーム内でレガシーシンボルまたはスロット境界と位置合わせされない例を示す。複数の過渡時間が、サブフレーム内で2つのsTTIの間で確保されている。ここで、1つのsTTIは、DMRSを送信する1つのシンボルおよびデータを送信する1つのシンボルから構成されると仮定される。sTTIは、RAN4の最小要件に基づいて、可能な限り1つのサブフレーム内に配置される。この例において、最大で5つのsTTIを、サブフレーム内に配置することができる。そうすることによって、sTTIリソースを最適化することができる。
【0035】
図6Bは、本発明の別の実施形態に係る通常のTTIのシンボル/スロット境界と位置合わせされている過渡時間を概略的に示す。
【0036】
一実施形態において、回路302は、1つまたは複数の確保期間が、2つのデータまたは信号の間で確保されている場合に、図6Bに示すように、2つの連続するデータまたは信号の各々のOFDMまたはSC-FDMAシンボル境界を、閾値以上の長さのTTIを有する他のデータまたは信号のものと位置合わせするように、さらに動作可能である。
【0037】
図6Bは、過渡時間が導入されることに起因して、sTTIが、サブフレーム内でレガシーシンボルまたはスロット境界と正確に位置合わせされる例を示す。一実施形態において、回路302は、2つの連続するデータまたは信号の間で確保されている期間について1つのOFDMまたはSC-FDMAシンボルを確保するようにさら動作可能である。図6Bに示すように、1つのOFDMまたはSC-FDMAシンボルが過渡時間に使用され、2つの隣接するsTTI間の互いに対する干渉はない。シンボルが位置合わせされると、いくつかの通常のTTIが、同じサブフレーム内で周波数ドメインにおいてsTTIと多重化され得ることを考慮して、キャリア間干渉およびUE複雑度を最小化することができるが、図6Aの事例と比較して、サブフレーム内で4つのsTTIしか構成されていないため、リソース利用を最適化することはできない。
【0038】
図7は、本発明の一実施形態に係る、sTTI内のサウンディング参照信号(SRS:sounding reference signal)が復調に使用される、過渡時間構成を概略的に示す。
【0039】
一実施形態において、送信手段301は、2つの連続するデータまたは信号のうちの1つのデータまたは信号がサウンディング参照信号(SRS)を含む場合に、1つのデータまたは信号内で復調参照信号(DMRS)を送信することなく、1つのデータまたは信号内でユーザデータを送信するように動作可能である。
【0040】
図7は、SRS信号がsTTIを復調するために使用され得る一例を示す。サブフレーム内で、UEがSRSを送信するとき、隣接するsTTIはDMRSを送信しない。SRSは復調に使用される。そのような挙動は、RSオーバヘッドを低減するには有益である。しかし、すべてのサブフレームまたはPRBがSRSを送信するわけではないため、いずれのPRBまたはサブフレームがSRSを復調に使用するかは、SRS構成に応じて決まる。
【0041】
図8は、本発明の別の実施形態に係る、送信の開始時間または過渡時間がeNBによって制御される、過渡時間構成を概略的に示す。
【0042】
一実施形態において、回路302は、eNodeB(eNB)が、確保期間のうちの少なくとも1つの開始時間、および、データまたは信号のうちの少なくとも1つの開始時間のうちの少なくとも1つを示すようにするようにさらに動作可能である。したがって、確保期間の構成は、eNBによって構成することができる。
【0043】
図8は、eNBがUEの確保時間を示す一例を示す。先行するsTTI(sTTI1)の長さがより長い場合、sTTI2の確保時間は、sTTI1に対する影響がより小さいことを考慮して、sTTI1内になり得る。eNBは、特定のシグナリング(例えば、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)または拡張物理ダウンリンク制御チャネル(EPDCCH)におけるダウンリンク制御情報(DCI))によってトランスポートブロック(TB)の確保時間または開始時間を示すことができる。別の可能性は、eNBが、タイミングアドバンス指示によって送信の開始時間または過渡時間を制御することである。
【0044】
先行するsTTI長(sTTI1)がより小さい場合、sTTI2の確保時間は、任意のsTTI内にならない。確保時間または送信の開始時間は、eNBによって示される。そうすることによって、互いに対する干渉を回避することができる。
【0045】
一実施形態において、回路302は、参照信号(RS)シンボルと重複しない確保期間を確保するようにさらに動作可能である。
【0046】
一実施形態において、回路302は、各TTIの長さが閾値以下である場合に、求められるまたは所望のデータまたは信号が連続するデータまたは信号の間で送信されない1つまたは複数の確保期間を設定するステップ、後続のデータまたは信号を送信する前に、求められるまたは所望のデータまたは信号が送信されない1つまたは複数の確保期間を設定するステップ、および、後続のデータまたは信号が送信された後に、求められるまたは所望のデータまたは信号が送信されない1つまたは複数の確保期間を設定するステップのうちの少なくとも1つを実施するようにさらに動作可能である。
【0047】
すなわち、本開示における確保期間を確保することは、連続するデータまたは信号の間、後続のデータまたは信号を送信する前、および、後続のデータまたは信号が送信された後に、求められるまたは所望のデータまたは信号が送信されない1つまたは複数の確保期間を設定することを意味する。それゆえ、サブキャリア間干渉を低減することができる。
【0048】
一実施形態において、求められるまたは所望のデータまたは信号は、その送信電力レベルが所定の要件よりも高いデータまたは信号であり得る。
【0049】
一実施形態において、2つの連続するデータまたは信号は、サウンディング参照信号(SRS)、TTIの復調参照信号(DMRS)、およびTTIのユーザデータのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0050】
一実施形態において、構成されたTTIは、サブフレーム内の短縮TTI、および、1つまたは複数のサブフレームにまたがるTTIのうちの少なくとも1つを含む。
【0051】
図9Aおよび図9Bは、本発明の別の実施形態に係る、ホッピングを用いる4シンボルsTTIの過渡時間構成を概略的に示す。
【0052】
ホッピングを用いる4シンボルsTTIとは、最初の2つのシンボルが最初に送信され、その後、最後の2つのシンボルが送信されることを意味する。図9Aおよび図9Bは、図9Aに示すようなホッピングを用いる4シンボルsTTIに関する一例を示す。基本的に、この場合、4シンボルsTTIは、2シンボルsTTI時間パターンを再使用することができる。例えば、TTI1が、4シンボルsTTIのうちの最初の2つのシンボルを送信し、TTI2が、4シンボルsTTIのうちの最後の2つのシンボルを送信する。ただし、図9Bに示すように、最初の2つのシンボルは、最後の2つのシンボルとは異なる物理リソースブロック(PRB)内にある。
【0053】
したがって、本発明の実施形態によれば、リソース利用を最適化することができ、サブキャリア間干渉を低減することができる。
【0054】
図10は、本発明の一実施形態に係る第1のノードにおける方法1000のフローチャートを概略的に示す。
【0055】
第1のノードにおいて実行される方法1000は、ワイヤレスデータまたは信号を第2のノードに送信するステップS1001と、構成された送信時間間隔(TTI)の長さに基づいて、1つまたは複数の確保期間が、送信手段によって送信される2つの連続するデータまたは信号の間で確保されているか否かを判定するステップS1002と、を含み、判定するステップS1002は、構成されたTTIの長さが閾値以下である場合に、1つまたは複数の確保期間が、2つの連続するデータまたは信号の間で確保されていると判定することをさらに含む。
【0056】
一実施形態において、判定するステップS1002は、2つの連続するデータまたは信号のタイプ、および、2つの連続するデータまたは信号の間の電力の差のうちの少なくとも1つに基づいて、1つまたは複数の確保期間が、2つの連続するデータまたは信号の間で確保されているか否かを判定することをさらに含む。
【0057】
一実施形態において、判定するステップS1002は、2つの連続するデータまたは信号のタイプが異なる場合に、1つまたは複数の確保期間が2つの連続するデータまたは信号の間で確保されていると判定し、2つの連続するデータまたは信号の間に電力の差がない場合に、1つまたは複数の確保期間が2つの連続するデータまたは信号の間で確保されていないと判定し、または、2つの連続するデータまたは信号のタイプが異なり、かつ、2つの連続するデータまたは信号の間に電力の差がない場合に、1つまたは複数の確保期間が2つの連続するデータまたは信号の間で確保されていないと判定することをさらに含む。
【0058】
一実施形態において、判定するステップS1002は、1つまたは複数の確保期間が、2つの連続するデータまたは信号の間で確保されている場合に、2つの連続するデータまたは信号のシンボルを、閾値以上の長さのsTTIを有する他のデータまたは信号のものと位置合わせさせないことをさらに含む。
【0059】
一実施形態において、判定するステップS1002は、1つまたは複数の確保期間が、2つの連続するデータまたは信号の間で確保されている場合に、2つの連続するデータまたは信号の各々の直交周波数分割多重化(OFDM)または単一キャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)シンボル境界を、閾値以上の長さのTTIを有する他のデータまたは信号のものと位置合わせさせないことをさらに含む。
【0060】
一実施形態において、判定するステップS1002は、2つの連続するデータまたは信号の間で確保されている期間について1つのOFDMまたはSC-FDMAシンボルを確保することをさらに含む。
【0061】
一実施形態において、送信するステップS1001は、2つの連続するデータまたは信号のうちの1つのデータまたは信号がサウンディング参照信号(SRS)を含む場合に、1つのデータまたは信号内で復調参照信号(DMRS)を送信することなく、1つのデータまたは信号内でユーザデータを送信することをさらに含む。
【0062】
一実施形態において、方法1000は、eNodeB(eNB)が、確保期間のうちの少なくとも1つの開始時間、および、データまたは信号のうちの少なくとも1つの開始時間のうちの少なくとも1つを示すようにするステップをさらに含む。
【0063】
一実施形態において、判定するステップS1002は、参照信号(RS)シンボルと重複しない確保期間を確保することをさらに含む。
【0064】
一実施形態において、判定するステップS1002は、各TTIの長さが閾値以下である場合に、求められるまたは所望のデータまたは信号が連続するデータまたは信号の間で送信されない1つまたは複数の確保期間を設定するステップ、後続のデータまたは信号を送信する前に、求められるまたは所望のデータまたは信号が送信されない1つまたは複数の確保期間を設定するステップ、および、後続のデータまたは信号が送信された後に、求められるまたは所望のデータまたは信号が送信されない1つまたは複数の確保期間を設定するステップのうちの少なくとも1つを実施することをさらに含む。
【0065】
一実施形態において、求められるまたは所望のデータまたは信号は、その送信電力レベルが所定の要件よりも高いデータまたは信号である。
【0066】
一実施形態において、2つの連続するデータまたは信号は、サウンディング参照信号(SRS)、TTIの復調参照信号(DMRS)、およびTTIのユーザデータのうちの少なくとも1つを含む。
【0067】
一実施形態において、構成されたTTIは、サブフレーム内の短縮TTI、および、1つまたは複数のサブフレームにまたがるTTIのうちの少なくとも1つを含む。
【0068】
したがって、本発明の実施形態によれば、リソース利用を最適化することができ、サブキャリア間干渉を低減することができる。
【0069】
方法は、上記で言及した装置によって追加の動作およびステップを実施することができ、そのため、そのような追加の動作およびステップは、冗長にならないようにここでは説明しないことに留意されたい。
【0070】
図11は、本発明の一実施形態に係るシステム1100のブロック図を概略的に示す。
【0071】
第1のノードにおいて実施される通信システム1100は、1つまたは複数のプロセッサ1101と、コンピュータプログラムを内部に記憶している、1つまたは複数のプロセッサと結合されているメモリ1102と、を備え、コンピュータプログラムは、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、ワイヤレスデータまたは信号を第2のノードに送信するステップと、構成された送信時間間隔(TTI)の長さに基づいて、1つまたは複数の確保期間が、送信手段によって送信される2つの連続するデータまたは信号の間で確保されているか否かを判定するステップと、を実施するためのものであり、判定するステップは、構成されたTTIの長さが閾値以下である場合に、1つまたは複数の確保期間が、2つの連続するデータまたは信号の間で確保されていると判定することをさらに含む。
【0072】
内部のコンピュータプログラムは、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、上記で言及したステップを実施することができ、そのため、詳細な説明はここでは省かれることに留意されたい。
【0073】
したがって、本発明の実施形態によれば、リソース利用を最適化することができ、サブキャリア間干渉を低減することができる。
【0074】
加えて、本開示の実施形態は、少なくとも以下の主題を提供することができる。
【0075】
(1)第1のノードにある装置であって、ワイヤレスデータまたは信号を第2のノードに送信するように動作可能な送信手段と、構成された送信時間間隔(TTI)の長さに基づいて、1つまたは複数の確保期間が、送信手段によって送信される2つの連続するデータまたは信号の間で確保されているか否かを判定するように動作可能な回路と、を備え、回路は、構成されたTTIの長さが閾値以下である場合に、1つまたは複数の確保期間が、2つの連続するデータまたは信号の間で確保されていると判定するようにさらに動作可能である、第1のノードにある装置。
【0076】
(2)回路が、2つの連続するデータまたは信号のタイプ、および、2つの連続するデータまたは信号の間の電力の差のうちの少なくとも1つに基づいて、前記1つまたは複数の確保期間が、2つの連続するデータまたは信号の間で確保されているか否かを判定するようにさらに動作可能である、(1)に係る装置。
【0077】
(3)回路が、2つの連続するデータまたは信号のタイプが異なる場合に、2つの連続するデータまたは信号の間で1つまたは複数の確保期間が確保されていると判定し、2つの連続するデータまたは信号の間に電力の差がない場合、2つの連続するデータまたは信号の間で1つまたは複数の確保期間が確保されていないと判定し、または、2つの連続するデータまたは信号のタイプが異なり、かつ、2つの連続するデータまたは信号の間に電力の差がない場合に、1つまたは複数の確保期間が2つの連続するデータまたは信号の間で確保されていないと判定するようにさらに動作可能である、(2)に係る装置。
【0078】
(4)回路が、1つまたは複数の確保期間が、2つの連続するデータまたは信号の間で確保されている場合に、2つの連続するデータまたは信号の各々の直交周波数分割多重化(OFDM)または単一キャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)シンボル境界を、閾値以上の長さのTTIを有する他のデータまたは信号のものと位置合わせさせないようにさらに動作可能である、(1)に係る装置。
【0079】
(5)回路が、1つまたは複数の確保期間が、2つのデータまたは信号の間で確保されている場合に、2つの連続するデータまたは信号の各々のOFDMまたはSC-FDMAシンボル境界を、閾値以上の長さのTTIを有する他のデータまたは信号のものと位置合わせさせるようにさらに動作可能である、(1)に係る装置。
【0080】
(6)回路が、2つの連続するデータまたは信号の間で確保されている期間について1つのOFDMまたはSC-FDMAシンボルを確保するようにさらに動作可能である、(5)に係る装置。
【0081】
(7)送信手段が、2つの連続するデータまたは信号のうちの1つのデータまたは信号がサウンディング参照信号(SRS)を含む場合に、1つのデータまたは信号内で復調参照信号(DMRS)を送信することなく、1つのデータまたは信号内でユーザデータを送信するように動作可能である、(1)に係る装置。
【0082】
(8)回路が、eNodeB(eNB)が、確保期間のうちの少なくとも1つの開始時間、および、データまたは信号のうちの少なくとも1つの開始時間のうちの少なくとも1つを示すようにするようにさらに動作可能である、(1)に係る装置。
【0083】
(9)回路が、参照信号(RS)シンボルと重複しない確保期間を確保するようにさらに動作可能である、(1)に係る装置。
【0084】
(10)回路は、各TTIの長さが閾値以下である場合に、求められるまたは所望のデータまたは信号が連続するデータまたは信号の間で送信されない1つまたは複数の確保期間を設定するステップ、後続のデータまたは信号を送信する前に、求められるまたは所望のデータまたは信号が送信されない1つまたは複数の確保期間を設定するステップ、および、後続のデータまたは信号が送信された後に、求められるまたは所望のデータまたは信号が送信されない1つまたは複数の確保期間を設定するステップのうちの少なくとも1つを実施するようにさらに動作可能である、(1)に係る装置。
【0085】
(11)求められるまたは所望のデータまたは信号は、送信電力レベルが所定の要件よりも高いデータまたは信号である、(10)に係る装置。
【0086】
(12)2つの連続するデータまたは信号は、サウンディング参照信号(SRS)、TTIの復調参照信号(DMRS)およびTTIのユーザデータのうちの少なくとも1つを含む、(1)に係る装置。
【0087】
(13)構成されたTTIは、サブフレーム内の短縮TTI、および、1つまたは複数のサブフレームにまたがるTTIのうちの少なくとも1つを含む、(1)に係る装置。
【0088】
(14)第1のノードにおいて実施される方法であって、ワイヤレスデータまたは信号を第2のノードに送信するステップと、構成された送信時間間隔(TTI)の長さに基づいて、1つまたは複数の確保期間が、送信手段によって送信される2つの連続するデータまたは信号の間で確保されているか否かを判定するステップと、を含み、判定するステップは、構成されたTTIの長さが閾値以下である場合に、1つまたは複数の確保期間が、2つの連続するデータまたは信号の間で確保されていると判定することをさらに含む、第1のノードにおいて実施される方法。
【0089】
(15)判定するステップは、2つの連続するデータまたは信号のタイプ、および、2つの連続するデータまたは信号の間の電力の差のうちの少なくとも1つに基づいて、1つまたは複数の確保期間が、2つの連続するデータまたは信号の間で確保されているか否かを判定することをさらに含む、(14)に係る方法。
【0090】
(16)判定するステップは、2つの連続するデータまたは信号のタイプが異なる場合に、2つの連続するデータまたは信号の間で1つまたは複数の確保期間が確保されていると判定すること、2つの連続するデータまたは信号の間に電力の差がない場合、2つの連続するデータまたは信号の間で1つまたは複数の確保期間が確保されていないと判定すること、または、2つの連続するデータまたは信号のタイプが異なり、かつ、2つの連続するデータまたは信号の間に電力の差がない場合に、1つまたは複数の確保期間が2つの連続するデータまたは信号の間で確保されていないと判定することをさらに含む、(15)に係る方法。
【0091】
(17)判定するステップは、1つまたは複数の確保期間が、2つのデータまたは信号の間で確保されている場合に、2つの連続するデータまたは信号のシンボルを、閾値以上の長さのsTTIを有する他のデータまたは信号のものと位置合わせさせないことをさらに含む、(14)に係る方法。
【0092】
(18)判定するステップは、1つまたは複数の確保期間が、2つの連続するデータまたは信号の間で確保されている場合に、2つの連続するデータまたは信号の各々の直交周波数分割多重化(OFDM)または単一キャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)シンボル境界を、閾値以上の長さのTTIを有する他のデータまたは信号のものと位置合わせさせないことをさらに含む、(14)に係る方法。
【0093】
(19)判定するステップは、2つの連続するデータまたは信号の間で確保されている期間について1つのOFDMまたはSC-FDMAシンボルを確保することをさらに含む、(18)に係る方法。
【0094】
(20)送信するステップは、2つの連続するデータまたは信号のうちの1つのデータまたは信号がサウンディング参照信号(SRS)を含む場合に、1つのデータまたは信号内で復調参照信号(DMRS)を送信することなく、1つのデータまたは信号内でユーザデータを送信することをさらに含む、(14)に係る方法。
【0095】
(21)方法は、eNodeB(eNB)が、確保期間のうちの少なくとも1つの開始時間、および、データまたは信号のうちの少なくとも1つの開始時間のうちの少なくとも1つを示すようにするステップをさらに含む、(14)に係る方法。
【0096】
(22)判定するステップは、参照信号(RS)シンボルと重複しない確保期間を確保することをさらに含む、(14)に係る方法。
【0097】
(23)判定するステップは、各TTIの長さが閾値以下である場合に、求められるまたは所望のデータまたは信号が連続するデータまたは信号の間で送信されない1つまたは複数の確保期間を設定するステップ、後続のデータまたは信号を送信する前に、求められるまたは所望のデータまたは信号が送信されない1つまたは複数の確保期間を設定するステップ、および、後続のデータまたは信号が送信された後に、求められるまたは所望のデータまたは信号が送信されない1つまたは複数の確保期間を設定するステップのうちの少なくとも1つを実施することをさらに含む、(14)に係る方法。
【0098】
(24)求められるまたは所望のデータまたは信号は、その送信電力レベルが所定の要件よりも高いデータまたは信号である、(23)に係る方法。
【0099】
(25)2つの連続するデータまたは信号は、サウンディング参照信号(SRS)、TTIの復調参照信号(DMRS)、およびTTIのユーザデータのうちの少なくとも1つを含む、(14)に係る方法。
【0100】
(26)構成されたTTIは、サブフレーム内の短縮TTI、および、1つまたは複数のサブフレームにまたがるTTIのうちの少なくとも1つを含む、(14)に係る方法。
【0101】
(27)第1のノードにおいて実施される通信システムであって、1つまたは複数のプロセッサと、コンピュータプログラムを内部に記憶している、1つまたは複数のプロセッサと結合されているメモリと、を備え、コンピュータプログラムは、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、ワイヤレスデータまたは信号を第2のノードに送信するステップと、構成された送信時間間隔(TTI)の長さに基づいて、1つまたは複数の確保期間が、送信手段によって送信される2つの連続するデータまたは信号の間で確保されているか否かを判定するステップと、を実施するためのものであり、判定するステップは、構成されたTTIの長さが閾値以下である場合に、1つまたは複数の確保期間が、2つの連続するデータまたは信号の間で確保されていると判定することをさらに含む、第1のノードにおいて実施される通信システム。
【0102】
本開示は、ソフトウェア、ハードウェア、またはハードウェアと協働するソフトウェアによって実現することができる。上述した各実施形態の記述において使用されている各機能ブロックは、LSIによって集積回路として実現することができ、各実施形態において記述されている各プロセスは、LSIによって制御することができる。それらは、チップとして個々に形成されてもよく、または、1つのチップが、それら機能ブロックの一部分またはすべてを含むように形成されてもよい。それらは、それらに結合されているデータ入力および出力を含むことができる。本明細書において、LSIは、集積度の差に応じて、IC、システムLSI、スーパーLSI、またはウルトラLSIとして参照されてもよい。しかしながら、集積回路を実装する技法は、LSIに限定されず、専用回路または汎用プロセッサを使用することによって実現されてもよい。加えて、LSIの製造後にプログラムすることができるFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、または、LSIの内部に配置される回路セルの接続および設定を再構成することができる再構成可能プロセッサが使用されてもよい。
【0103】
本開示のいくつかの実施形態の例が、特定の実施形態の添付の図解を参照して、上記で詳細に記述されている。無論、構成要素または技法のすべての考えられる組み合わせを記述するのは可能ではないが、当業者は、本開示の範囲から逸脱することなく、上述した実施形態に様々な改変を行うことができることを理解するであろう。例えば、上記の実施形態は3GPPネットワークの部分を参照して記述されているが、本開示の実施形態は、同様の機能構成要素を有する、3GPPネットワークの後継のような、同様のネットワークにも適用可能であることは容易に理解されよう。
【0104】
それゆえ、特に、3GPPという用語、および、上記の説明ならびに添付の図面および任意の添付の特許請求項において使用されている、関連付けられるまたは関係する用語は、現在または将来において、それに応じて解釈されるべきである。
【0105】
本開示は、ソフトウェア、ハードウェア、またはハードウェアと協働するソフトウェアによって実現することができる。上述した各実施形態の記述において使用されている各機能ブロックは、LSIによって集積回路として実現することができ、各実施形態において記述されている各プロセスは、LSIによって制御することができる。それらは、チップとして個々に形成されてもよく、または、1つのチップが、それら機能ブロックの一部分またはすべてを含むように形成されてもよい。それらは、それらに結合されているデータ入力および出力を含むことができる。本明細書において、LSIは、集積度の差に応じて、IC、システムLSI、スーパーLSI、またはウルトラLSIとして参照されてもよい。しかしながら、集積回路を実装する技法は、LSIに限定されず、専用回路または汎用プロセッサを使用することによって実現されてもよい。加えて、LSIの製造後にプログラムすることができるFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、または、LSIの内部に配置される回路セルの接続および設定を再構成することができる再構成可能プロセッサが使用されてもよい。
【0106】
特に、本開示の修正形態および他の実施形態が、上記の記載および関連付けられる図面において提示されている教示の利益を有する当業者に想起されよう。それゆえ、本開示は、開示されている具体的な実施形態に限定されるべきではないこと、および、修正形態および他の実施形態が、本開示の範囲内に含まれることが意図されていることは理解されたい。本明細書において具体的な用語が利用され得るが、それらは包括的かつ説明的な意味においてのみ使用されており、限定を目的とするものではない。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7
図8
図9A
図9B
図10
図11