(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-18
(45)【発行日】2023-07-26
(54)【発明の名称】連続血糖測定装置用身体付着ユニットの補助接着パッチ
(51)【国際特許分類】
A61B 5/1473 20060101AFI20230719BHJP
【FI】
A61B5/1473
(21)【出願番号】P 2022503993
(86)(22)【出願日】2020-03-18
(86)【国際出願番号】 KR2020003707
(87)【国際公開番号】W WO2021025259
(87)【国際公開日】2021-02-11
【審査請求日】2022-01-20
(31)【優先権主張番号】10-2019-0095971
(32)【優先日】2019-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】510115030
【氏名又は名称】アイセンス,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャエ,キュンチュル
(72)【発明者】
【氏名】チョイ,ヒュンホ
(72)【発明者】
【氏名】リュウ,ゴアンイェル
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ジフーン
(72)【発明者】
【氏名】カン,ヨンジェ
【審査官】高松 大
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-102576(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0121587(KR,A)
【文献】特開2014-147837(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0132552(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0027646(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/1473
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
連続血糖測定のために身体に挿入されるセンサー部材が内部に収容されるハウジングと
、前記ハウジングの底面に配置されて前記ハウジングの縁まわりに沿って外部
に突き出されるように形成される接着テープ
とを具備
する連続血糖測定用身体付着ユニットを
、肌に追加的に接着固定させることができる身体付着ユニットの補助接着パッチ
であって、
一面に接着面が形成されて中心領域には前記ハウジングが貫通することができる貫通ホールが形成され、前記接着面には前記貫通ホール外側まわりに沿って形成されて前記ハウジングの縁まわりから外部突き出された領域の前記接着テープを加圧して前記接着テープと接着することができる加圧領域と、
前記加圧領域の外側まわりに沿って形成されて肌に接着することができる接着領域が形成されるオーバーパッチと
、
前記オーバーパッチの接着面を保護するように使用者によって分離除去可能な形態で前記オーバーパッチの接着面に付着される異形紙と、
を含み、
前記異形紙は
、位置固定異形紙、第1接着異形紙及び第2接着異形紙の3個に切開されて分離形成され、
前記位置固定異形紙は、前記オーバーパッチの加圧領域全体を保護する加圧領域保護部と、前記加圧領域保護部の一側に外部突き出される形態で前記接着領域一部を保護する接着領域保護部を含むように形成され、
前記第1接着異形紙及び第2接着異形紙は前記位置固定異形紙の加圧領域保護部の外側に配置されて前記オーバーパッチの接着領域の残り一部をそれぞれ保護するように形成される、
身体付着ユニットの補助接着パッチ。
【請求項2】
前記加圧領域保護部は前記オーバーパッチの加圧領域に沿ってリング形態で形成され、前記接着領域保護部は前記加圧領域保護部の中心を基準で一側と他側にお互いに対称されるように形成されることを特徴とする請求項
1に記載の身体付着ユニットの補助接着パッチ。
【請求項3】
前記第1接着異形紙及び第2接着異形紙は前記位置固定異形紙に形成された2個の接着領域保護部を基準にお互いに対称されるように離隔配置されることを特徴とする請求項
1に記載の身体付着ユニットの補助接着パッチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連続血糖測定装置用身体付着ユニットの補助接着パッチに関するものである。より詳細には、身体付着ユニットの接着テープを囲んで肌に接着される別途のオーバーパッチを具備することで、身体付着ユニットの接着テープの大きさを最小で維持し、この状態で身体付着ユニットを肌に追加的に接着固定させることができて接着力を強化させることができるし、オーバーパッチの接着面に付着された異形紙を複数個で分離形成して、各異形紙の保護領域がオーバーパッチの接着領域及び加圧領域一部を含むようにすることで、異形紙分離過程でオーバーパッチの位置を安定的に固定させることができるし、これによってオーバーパッチの接着作業を便利で速かに遂行することができる連続血糖測定装置用身体付着ユニットの補助接着パッチに関するものである。
【背景技術】
【0002】
糖尿病は現代人にたくさん発生される慢性疾患で国内の場合全体人口の5%に該当する200万人以上に至る。
【0003】
糖尿病は肥満、ストレス、誤った食習慣、先天的遺伝など多様な原因によって膵臓で作られるインシュリンが絶対的に不足であるか、または相対的に不足で血液で糖に対する均衡をすぐ取ってくれることができないことで、血液内に糖成分が絶対的に多くなるようになって発病する。
【0004】
血液内には普通一定濃度の葡萄糖が含有されているし、組織細胞はここでエネルギーを得ている。
【0005】
しかし、葡萄糖が必要以上に増加するようになれば、肝臓や筋肉または脂肪細胞などに適切に貯蔵されることができずに血液内に蓄積され、これにより糖尿病患者は正常人よりずっと高い血糖が維持され、過多な血糖は組織をそのまま通過して小便で排出されることによって身体の各組織に絶対的に必要な糖分は不足になって身体各組織に異常をもたらすようになる。
【0006】
糖尿病は初期にはほとんど自覚症状がないことが特徴であるが、病気が進行されれば糖尿病特有の多飲、多食、多尿、体重減少、全身倦怠、皮膚掻痒症、手と足の傷が治らないで長続きする場合などの特有の症状が現われて、病気がいっそうさらに進行されれば、視力障害、高血圧、腎臓病、中風、歯周疾患、筋肉痙攣及び神経痛、壊疽などで進展する合併症が現われる。
【0007】
このような糖尿病を診断して合併症に進展されないように管理するためには体系的な血糖測定と治療が併行されなければならない。
【0008】
糖尿病患者及び糖尿病に進まなかったが血液内に正常より多い糖が検出される人々のために多くの医療機器製造業社では家庭で血糖を測定できるように多様な種類の血糖測定機を提供している。
【0009】
血糖測定機は使用者が指端から採血して血糖測定を1回単位で遂行する方式と、使用者のお腹と腕などに付着して血糖測定を連続的に遂行する方式がある。
【0010】
糖尿病患者の場合、一般的に高血糖と低血糖状態を行き交うようになるが、応急状況は低血糖状態で尋ねて来て、意識を失うか、または糖分供給なしに低血糖状態が長い間持続すれば、命を失うこともある。よって、低血糖状態の即刻な発見は糖尿病患者に非常に重要であるが間歇的に血糖を測定する採血式血糖測定機ではこれを正確に把握することに限界がある。
【0011】
最近にはこのような限界を乗り越えるために人体内に挿入されて数分間隔で血糖値を測定する連続血糖測定装置(CGMS:Continuous Glucose Monitoring System)が開発されているし、これを通じて糖尿病患者の管理と応急状況に対する対処を容易に遂行することができる。
【0012】
また、採血式血糖測定機は糖尿病患者が自分の血糖を検査するために針で痛症に敏感な手先を突いて血液を採取する方式で血糖測定がなされるので、採血過程で苦痛と拒否感を誘発するようになる。このような苦痛と拒否感を最小化するために痛症が相対的に減ったお腹と腕などの部位に針形態のセンサーを挿入した後連続的に血糖を測定する連続血糖測定システムに対する研究開発が遂行されているし、さらにひいては、血液を採取しないで血糖を測定する非浸湿血糖測定システム(Non-Invasive Glucose Monitoring System)に対する研究開発も活発に進行されて来た。
【0013】
非浸湿血糖測定システムは去る過去40余年間血液を採取しないで血糖を測定するために光学的な方法、電気的な方法、呼氣で測定するなどの多様な方式に対する研究が進行されている。シグナス社(Cygnus、Redwoo City、Ca、USA)は、逆イオン滲透療法を利用して腕時計形態のGlucowatch G2 Biographerを開発して出市したが、肌刺激問題と検定に対する問題、発汗時機器が止める問題、高血糖に比べて低血糖をよく認知することができない問題などによって2007年販売が中断された。現在まで多くの無採血血糖測定技術が登場したし報告されているが、正確性が落ちて実用的に使用されることはできない。
【0014】
連続血糖測定装置は身体の肌に付着されて体液を抽出して血糖を測定するセンサーモジュールと、センサーモジュールによって測定された血糖数値を端末機に送るトランスミッタと、伝送を受けた血糖数値を出力する端末機などを含んで構成される。センサーモジュールには皮下脂肪に挿入されて細胞間質液を抽出するように針模様で形成されたセンサープローブなどが具備され、センサーモジュールを身体に付着するために別途のアプリケーターが使用される。
【0015】
このような連続血糖測定装置は製造社ごとに非常に多様な形態で製作されているし、その使用方式も多様になされる。しかし、大部分の連続血糖測定機らは1回用センサーモジュールをアプリケーターを通じて身体に付着する方式で製作流通されているし、センサーモジュールの外部ハウジングにはセンサーモジュールを身体に付着させることができるように底面に接着テープが付着される。このような構造によってセンサーモジュールがアプリケーターを通じて身体肌に挿入されれば、この過程でセンサーモジュールは接着テープによって身体肌に付着された状態で維持され、この状態で連続的に血糖を測定するようになる。
【0016】
センサーモジュールの肌に対する接着力強化のために接着テープは、センサーモジュールよりさらに大きく形成されて肌に接着されるが、接着テープの大きさを拡張させるようになれば、これによってアプリケーターの大きさも拡張されなければならないので、使用が不便なだけでなく製造費用が増加して、併せて設計及びデザイン上に?制約が従うなどの問題がある。このような問題を回避するために接着テープの大きさをセンサーモジュールのハウジング底面のみに形成するようになれば、接着力が弱くて長期間使用中センサーモジュールが身体肌から分離離脱されるなどの問題が発生することがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明は従来技術の問題点を解決するために発明したものであり、本発明の目的は、身体付着ユニットの接着テープを囲んで肌に接着される別途のオーバーパッチを具備することで、身体付着ユニットの接着テープ大きさを最小で維持し、この状態で身体付着ユニットを肌に追加的に接着固定させることができて接着力を強化させることができるし、これによってアプリケーターの大きさを拡張する必要がなくて製作費用を節減して使用便宜性を向上させて多様な設計及びデザインを適用可能にすることができる連続血糖測定装置用身体付着ユニットの補助接着パッチを提供することにある。
【0018】
本発明の他の目的は、オーバーパッチの接着面に付着された異形紙を複数個で分離形成し、各異形紙の保護領域がオーバーパッチの接着領域及び加圧領域一部を含むようにすることで、異形紙分離過程でオーバーパッチの位置を安定的に固定させることができるし、これによってオーバーパッチの接着作業を便利で速かに遂行することができる連続血糖測定装置用身体付着ユニットの補助接着パッチを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明は、連続血糖測定のために身体に挿入されるセンサー部材が内部に収容されるハウジングと、前記ハウジングの底面に配置されて前記ハウジングの?縁まわりに沿って外部突き出されるように形成される接着テープが具備された連続血糖測定用身体付着ユニットを肌に追加的に接着固定させることができる身体付着ユニットの補助接着パッチとして、一面に接着面が形成されて中心領域には前記ハウジングが貫通することができる貫通ホールが形成され、前記接着面には前記貫通ホール外側まわりに沿って形成されて前記ハウジングの縁まわりから外部突き出された領域の前記接着テープを加圧して前記接着テープと接着することができる加圧領域と、前記加圧領域の外側まわりに沿って形成されて肌に接着することができる接着領域が形成されるオーバーパッチと、及び前記オーバーパッチの接着面を保護するように使用者によって分離除去可能な形態で前記オーバーパッチの接着面に付着される異形紙を含み、前記異形紙は前記オーバーパッチからそれぞれ独立的に分離除去されるように複数個で切開されて分離形成されることを特徴とする身体付着ユニットの補助接着パッチを提供する。
【0020】
この時、複数で分離形成された異形紙のうちで少なくとも一つは、前記オーバーパッチの前記加圧領域の一部及び前記接着領域の一部を同時に保護するように形成されて前記オーバーパッチの接着面に付着されることができる。
【0021】
また、前記異形紙は位置固定異形紙、第1接着異形紙及び第2接着異形紙3個に切開されて分離形成され、前記位置固定異形紙は、前記オーバーパッチの加圧領域全体を保護する加圧領域保護部と、前記加圧領域保護部の一側に外部突き出される形態で前記接着領域一部を保護する接着領域保護部を含むように形成されることができる。
【0022】
また、前記加圧領域保護部は前記オーバーパッチの加圧領域に沿ってリング形態で形成され、前記接着領域保護部は前記加圧領域保護部の中心を基準で一側と他側にお互いに対称されるように形成されることができる。
【0023】
また、前記第1接着異形紙及び第2接着異形紙は前記位置固定異形紙の加圧領域保護部の外側に配置されて前記オーバーパッチの接着領域の残り一部をそれぞれ保護するように形成されることができる。
【0024】
また、前記第1接着異形紙及び第2接着異形紙は前記位置固定異形紙に形成された2個の接着領域保護部を基準にお互いに対称されるように離隔配置されることができる。
【0025】
また、前記接着領域保護部の前記加圧領域保護部との連結部位は曲線切開ラインを有するように形成され、前記第1接着異形紙及び第2接着異形紙は前記曲線切開ラインに沿って前記接着領域保護部と分離切開されるように形成されることができる。
【0026】
また、前記異形紙は第1分離異形紙及び第2分離異形紙2個に切開されて分離形成され、前記第1分離異形紙及び第2分離異形紙は前記加圧領域一部及び接着領域一部をすべて保護するようにそれぞれ形成されて相互切開ラインに沿って前記オーバーパッチの接着面全体領域をお互いに二等分して保護するように形成されることができる。
【0027】
また、前記第1分離異形紙及び第2分離異形紙には前記オーバーパッチの外側に突き出される取っ手部がそれぞれ形成されることができる。
【0028】
また、前記第1分離異形紙及び第2分離異形紙の取っ手部は、相互切開ラインと隣接した部位にそれぞれ相互対向されるように形成されることができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、身体付着ユニットの接着テープを囲んで肌に接着される別途のオーバーパッチを具備することで、身体付着ユニットの接着テープ大きさを最小で維持し、この状態で身体付着ユニットを肌に追加的に接着固定させることができて接着力を強化させることができるし、これによってアプリケーターの大きさを拡張する必要がなくて製作費用を節減して使用便宜性を向上させて多様な設計及びデザインを適用可能にできる効果がある。
【0030】
また、オーバーパッチの接着面に付着された異形紙を複数個で分離形成し、各異形紙の保護領域がオーバーパッチの接着領域及び加圧領域一部を含むようにすることで、異形紙分離過程でオーバーパッチの位置を安定的に固定させることができるし、これによってオーバーパッチの接着作業を便利で速かに遂行することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1は、本発明の一実施例による連続血糖測定装置の基本システムを概略的に示した図面である。
【0032】
図2は、本発明の一実施例による連続血糖測定装置のアプリケーター形状を概略的に示した図面である。
【0033】
図3は、本発明の一実施例による連続血糖測定装置の身体付着ユニットに対する構成を概略的に示した図面である。
【0034】
図4は、本発明の一実施例による身体付着ユニットの補助接着パッチに対する構成を概略的に示した斜視図である。
【0035】
図5は、本発明の一実施例による身体付着ユニットの補助接着パッチの付着状態を概略的に示した断面図である。
【0036】
図6は、本発明の一実施例による補助接着パッチの構成を概略的に示した図面である。
【0037】
図7は、
図6に示された補助接着パッチの使用状態を概略的に示した使用状態図である。
【0038】
図8は、本発明のまた他の一実施例による補助接着パッチの構成を概略的に示した図面である。
【0039】
図9は、
図8に示された補助接着パッチの使用状態を概略的に示した使用状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、本発明の望ましい実施例を添付された図面らを参照して詳しく説明する。まず、各図面の構成要素らに参照符号を付け加えるにおいて、同一な構成要素らに対してはたとえ他の図面上に表示されてもできるだけ同一な符号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本発明を説明するにおいて、関連される公知構成または機能に対する具体的な説明が本発明の要旨を濁ごすことがあると判断される場合には、その詳細な説明は略する。
【0041】
図1は、本発明の一実施例による連続血糖測定装置の基本システムを概略的に示した図面であり、
図2は本発明の一実施例による連続血糖測定装置のアプリケーター形状を概略的に示した図面であり、
図3は本発明の一実施例による連続血糖測定装置の身体付着ユニットに対する構成を概略的に示した図面である。
【0042】
本発明の一実施例による連続血糖測定装置は、連続的血糖測定のために身体に挿入されるセンサー部材520を具備する身体付着ユニット20をアプリケーター10を通じて身体に付着させるように構成され、アプリケーター10を作動させて身体付着ユニット20を身体に挿入付着させて身体から連続的に血糖を測定し、身体付着ユニット20を通じて周期的に測定される血糖測定情報は別途の端末機30に伝送されて出力されるように構成される。
【0043】
身体付着ユニット20がアプリケーター10内部に組み立てされて一つの単位製品で製作され、連続血糖測定装置の使用時使用者の付加作業が最小化される形態で使用方式が非常に単純な構造でなされる。
【0044】
身体付着ユニット20は、体液を抽出して周期的に血糖を測定できるように身体に付着可能に形成されるが、血糖測定結果を外部端末機30などの外部機器に送ることができるように形成される。このような身体付着ユニット20には、一端部が身体に挿入されるセンサー部材520と、外部端末機30と無線通信することができるように無線通信チップが内部に配置されていて別途のトランスミッタを追加結合する必要もなしに使用可能な形態で製作されることができる。
【0045】
アプリケーター10は身体付着ユニット20が内部に結合固定されるように形成され、使用者の加圧ボタン110に対する加圧操作によって身体付着ユニット20を外部吐出するように作動する。
【0046】
この時、身体付着ユニット20はアプリケーター10内部に挿入された状態で組み立て製作され、使用者の操作によるアプリケーター10の作動によって外部吐出方向に移動して身体に付着するように構成される。
【0047】
すなわち、本発明の一実施例によるセンサーアプリケーター組立体は、製作段階で身体付着ユニット20がアプリケーター10内部に挿入された状態でアプリケーター10の作動だけで身体付着ユニット20が肌に付着されるように組み立て製作され、この状態で使用者に供給されるので、使用者は身体付着ユニット20を肌に付着するための別途の付加作業なしに単純にアプリケーター10を作動させる作業だけで身体付着ユニット20を肌に付着させることができる。特に、身体付着ユニット20に別途の無線通信チップが具備されていて別途のトランスミッタを結合する必要もなくてより便利に使用することができる。
【0048】
従来の一般的な連続血糖測定装置は、別に包装された身体付着ユニットを包装をむき出した後アプリケーターに正確に挿入し、挿入した以後アプリケーターを作動させて身体付着ユニットを肌に付着させるようになるが、身体付着ユニットをアプリケーターに正確に挿入させる作業が煩わしくて難しいだけでなく、子供や高齢者方々の場合このような作業時身体付着ユニットを汚染させるなどの理由で血糖測定正確度を低下させるなどの問題があった。
【0049】
本発明の一実施例では製作段階で身体付着ユニット20をアプリケーター10に挿入した状態で製作流通することで、使用者が身体付着ユニット20をむき出してアプリケーター10に挿入する過程などが省略され、単純にアプリケーター10を操作することだけで身体付着ユニット20を肌に付着させることができるので、使用性が画期的に向上し、特に、身体付着ユニット20の汚染などを防止することができて血糖測定正確度を向上させることができる。
【0050】
アプリケーター10には身体付着ユニット20がアプリケーター10内部に挿入された状態で外部露出が遮られるように別途の保護キャップ200が分離可能に結合されることができるし、使用者は保護キャップ200を分離した以後のみにアプリケーター10を作動させて身体付着ユニット20を保護キャップ200を除去した側に外部吐出させて身体に付着させるように構成されることができる。
【0051】
この時、身体付着ユニット20の身体接触面には身体付着ユニット20が身体に付着されるように接着テープ560が付着され、接着テープ560の身体接触面には接着テープ560保護のために異形紙(図示せず)が付着されるが、接着テープ560の異形紙は保護キャップ200をアプリケーター10から分離する過程で接着テープ560から分離除去されるように形成されることができる。
【0052】
例えば、接着テープ560の異形紙は一側が保護キャップ200に接着されているように構成されることができるし、よって、使用者がアプリケーター10から保護キャップ200を分離すれば、保護キャップ200と共に接着テープ560から分離除去されるようにできる。これによって使用者が保護キャップ200を分離するようになれば、接着テープ560の異形紙が分離除去されるので、この状態でアプリケーター10を作動させて身体付着ユニット20を身体に付着させることができる。
【0053】
また、アプリケーター10は身体付着ユニット20が内部に挿入された状態では身体付着ユニット20を結合固定して身体付着ユニット20が外部吐出移動した状態では、身体付着ユニット20に対する結合固定状態を解除するように形成されることができる。よって、身体付着ユニット20がアプリケーター10の内部に挿入組み立てされた状態では身体付着ユニット20は固定された状態で維持され、アプリケーター10を作動させて身体付着ユニット20を外部吐出して肌に付着されるようにした場合にはアプリケーター10と身体付着ユニット20の結合固定状態が解除されるので、この状態でアプリケーター10を分離すれば身体付着ユニット20と分離され、肌には身体付着ユニット20だけ付着された状態で残っているようになる。
【0054】
一方、本発明の一実施例による身体付着ユニット20は使用者によって操作される別途のスイッチ手段を通じてセンサー部材520と無線通信チップが作動開始されるように形成されることができる。すなわち、アプリケーター10を通じて身体付着ユニット20を身体に挿入付着した以後、使用者は身体付着ユニット20に具備されたスイッチ手段などを通じて身体付着ユニット20が作動開始されるようにできて、このような作動開示時点からセンサー部材520及び無線通信チップが作動して身体の血糖を測定して測定結果を外部端末機30に送ることができる。この時、使用者によって操作されるスイッチ手段は多様な方式で構成されることができる。
【0055】
また、身体付着ユニット20は、ハウジング510内部にセンサー部材520が配置され、センサー部材520の一端部がハウジング510底面から外部突き出されて身体に挿入付着されるように形成される。センサー部材520は身体に挿入されるセンサープローブ部と、ハウジング510内部に配置されるセンサーボディー部で構成されるが、センサープローブ部とセンサーボディー部は折曲された形態でそれぞれセンサー部材520の一端部と他端部を成す。
【0056】
この時、センサー部材520の身体挿入過程が円滑になされるように別途の挿入ガイドニードル550がハウジング510に分離可能に結合されることができる。挿入ガイドニードル550はセンサー部材520の一端部が身体に安定的に挿入されるようにセンサー部材520の一端部を囲んでセンサー部材520と共に身体に挿入されるように構成される。
【0057】
このような挿入ガイドニードル550は、
図2に示されたように身体付着ユニット20のハウジング510を上下貫通する方向に分離可能に装着され、センサー部材520の外部を囲む形態で形成されて上端部にはニードルヘッド551が形成される。このような挿入ガイドニードル550は身体付着ユニット20がアプリケーター10によって外部吐出方向に移動すれば、センサー部材520より先に身体に挿入されてセンサー部材520が安定的に肌に挿入されるように補助する。挿入ガイドニードル550は針ヘッド551を通じてアプリケーター10の針引き出しボディー(図示せず)と結合され、身体付着ユニット20がアプリケーター10の作動によって身体に挿入付着された以後にはアプリケーター10の針引き出しボディーによって身体から引き出し除去されるように形成される。
【0058】
一方、前述したように身体付着ユニット20のハウジング510底面には身体付着ユニット20を身体肌に付着させることができるように接着テープ560が付着されるが、接着テープ560はハウジング510の縁まわりに沿って外部突き出されるように形成される。背景技術で説明したように接着テープ560の接着力強化のために接着テープ560の大きさを拡張すれば、アプリケーター10の大きさを拡張させなければならないし、これは製作費用の増加及び使用不便さなどを引き起こすことができるし、設計及びデザイン側面で不利に作用する。
【0059】
したがって、本発明の一実施例による連続血糖測定装置は、接着テープ560の大きさを最小で維持し、この状態で身体付着ユニット20を肌に追加的に接着固定させることができる別途の補助接着パッチ5601を具備する。
【0060】
以下では、本発明の一実施例による補助接着パッチ5601に対する詳細構成に対して説明する。
【0061】
図4は、本発明の一実施例による身体付着ユニットの補助接着パッチに対する構成を概略的に示した斜視図であり、
図5は本発明の一実施例による身体付着ユニットの補助接着パッチの付着状態を概略的に示した断面図である。
【0062】
本発明の一実施例による身体付着ユニットの補助接着パッチ5601はオーバーパッチ5610と、オーバーパッチ5610の接着面に付着される異形紙5620を含んで構成される。
【0063】
オーバーパッチ5610は一面に接着面が形成されて中心領域にはハウジング510が貫通することができる貫通ホール5611が形成される。接着面には貫通ホール5611外側まわりに沿って形成されてハウジング510の縁まわりから外部突き出された領域の接着テープ560を加圧して接着テープ560と接着することができる加圧領域5612と、加圧領域5612の外側まわりに沿って形成されて肌に接着することができる接着領域5613が形成される。
【0064】
異形紙5620はオーバーパッチ5610の接着面を保護するように使用者によって分離除去可能な形態でオーバーパッチ5610の接着面に付着される。
【0065】
この時、異形紙5620はオーバーパッチ5610からそれぞれ独立的に分離除去されるように複数個で切開されて分離形成されるが、これに対する詳細な説明は
図6乃至
図9を中心に後述する。
【0066】
このようなオーバーパッチ5610は、
図4及び
図5に示されたようにハウジング510の縁まわりから外部突き出された接着テープ560領域と加圧接着される加圧領域5612と、加圧領域5612の外側領域に形成されて身体肌に接着することができる接着領域5613が形成されることで、身体付着ユニット20を追加的に肌に接着固定させることができる。
【0067】
すなわち、オーバーパッチ5610の加圧領域5612を通じてハウジング510底面の接着テープ560と接着した状態で接着領域5613を通じて接着面積を増加させて肌に接着されるので、身体付着ユニット20をその外部で囲む形態でもう一度身体に接着固定させるようになる。
【0068】
このようなオーバーパッチ5610は使用者が身体付着ユニット20をアプリケーター10を通じて身体に付着させた以後、身体に付着された身体付着ユニット20の外部まわりを囲むように接着させる形態で別に使用される。
【0069】
したがって、本発明の一実施例による連続血糖測定装置は、接着テープ560及びアプリケーター10の大きさを拡張しなくても別途のオーバーパッチ5610を通じて身体付着ユニット20の接着力を強化させることができる。
【0070】
図6は、本発明の一実施例による補助接着パッチの構成を概略的に示した図面であり、
図7は
図6に示された補助接着パッチの使用状態を概略的に示した使用状態図である。
【0071】
本発明の一実施例によるオーバーパッチ5610の接着面には異形紙5620が付着されるが、異形紙5620はオーバーパッチ5610からそれぞれ独立的に分離除去されるように複数個で切開されて分離形成される。
【0072】
この時、複数個で分離形成された異形紙5620のうちで少なくとも何れか一つは、オーバーパッチ5610の加圧領域5612の一部及び接着領域5613の一部を同時に保護するように形成されてオーバーパッチ5610の接着面に付着される。
【0073】
すなわち、複数個で分離形成された異形紙5620のうちで少なくとも何れか一つが分離除去された状態で、オーバーパッチ5610の加圧領域5612の一部及び接着領域5613の一部が同時に露出されるように形成される。
【0074】
例えば、異形紙5620は
図6に示されたように位置固定異形紙5621、第1接着異形紙5622及び第2接着異形紙5623が3個に切開されて分離形成されることができる。これらは
図6に示されたように切開ライン(CL)に沿って切開される形態で分離形成される。
【0075】
位置固定異形紙5621は、オーバーパッチ5610の加圧領域5612全体を保護する加圧領域保護部5621aと、加圧領域保護部5621aの一側に外部突き出される形態で接着領域5613一部を保護する接着領域保護部5621bを含むように形成されることができる。加圧領域保護部5621aはオーバーパッチ5610の加圧領域5612に沿ってリング形態で形成され、接着領域保護部5621bは加圧領域保護部5621aの中心を基準で一側と他側にお互いに対称されるように形成されることができる。
【0076】
第1接着異形紙5622及び第2接着異形紙5623は、位置固定異形紙5621の加圧領域保護部5621aの外側に配置されてオーバーパッチ5610の接着領域5613の残り一部をそれぞれ保護するように形成される。この時、第1接着異形紙5622及び第2接着異形紙5623は、位置固定異形紙5621に形成された2個の接着領域保護部5621bを基準にお互いに対称されるように離隔配置されることができる。
【0077】
また、接着領域保護部5621bの加圧領域保護部5621aとの連結部位は曲線切開ライン(CL1)を有するように形成され、第1接着異形紙5622及び第2接着異形紙5623は曲線切開ライン(CL1)に沿って接着領域保護部5621aと分離切開されるように形成されることができる。
【0078】
このような構成によって
図7の(a)に示されたように先に位置固定異形紙5621をオーバーパッチ5610から分離除去し、この状態で
図7の(b)に示されたようにオーバーパッチ5610をハウジング510の接着テープ560を囲むように付着させる。このように付着させるようになれば、オーバーパッチ5610は位置固定異形紙5621の除去状態であるので、接着面の一部(加圧領域保護部5621aに対応される一部領域)が接着テープ560をすべて囲んだ状態で接着面の一部(接着領域保護部5621bに対応される一部領域)が身体肌に接着される。よって、この状態ではオーバーパッチ5610の接着面一部が身体肌に接着されるので、接着位置が固定される。
【0079】
以後、
図7の(c)に示されたように両側に位置した第1接着異形紙5622及び第2接着異形紙5623を分離除去してオーバーパッチ5610の残り接着面を露出させて肌に接着させることで、オーバーパッチ5610を身体肌に完全に接着させることができる。
【0080】
このような異形紙5620の段階的分離除去を通じてオーバーパッチ5610をハウジング510の接着テープ560を囲んだ状態で位置固定させて便利に身体肌に接着させることができる。また、第1接着異形紙5622及び第2接着異形紙5623は曲線切開ライン(CL1)に沿って位置固定異形紙5621の接着領域保護部5621aと分離切開されることで、
図7の(b)に示されたように位置固定異形紙5621が分離除去された状態でオーバーパッチ5610が肌に付着されることによって、オーバーパッチ5610に残っている第1接着異形紙5622及び第2接着異形紙5623の鋭い角部分によって肌が突かれるなどの現象を防止することができるし、これによって肌痛症及び不便さなしに便利で容易にオーバーパッチ5610付着作業を遂行することができる。
【0081】
図8は、本発明のまた他の一実施例による補助接着パッチの構成を概略的に示した図面であり、
図9は
図8に示された補助接着パッチの使用状態を概略的に示した使用状態図である。
【0082】
本発明のまた他の一実施例による補助接着パッチ5601の異形紙5620は
図8に示されたように第1分離異形紙5624及び第2分離異形紙5625が2個に切開ライン(CL)に沿って切開されて分離形成されることができる。
【0083】
第1分離異形紙5624及び第2分離異形紙5625は、オーバーパッチ5610の加圧領域5612一部及び接着領域5613一部をすべて保護するようにそれぞれ形成され、相互切開ライン(CL)に沿ってオーバーパッチ5610の接着面全体領域をお互いに二等分して保護するように対称されるように形成されることができる。
【0084】
第1分離異形紙5624及び第2分離異形紙5625にはオーバーパッチ5610の外側に突き出される取っ手部5626がそれぞれ形成されることができるし、取っ手部5626は相互切開ライン(CL)と隣接した部位にそれぞれ相互対向されるように形成されることができる。
【0085】
このような構造によって、オーバーパッチ5610を異形紙5620が付着された状態でハウジング510の接着テープ560を囲むように配置させ、この状態で
図9の(a)に示されたように第1分離異形紙5624を取っ手部5626を取って分離除去する。このように第1分離異形紙5624が分離除去されれば、第1分離異形紙5624の分離除去によって露出されるオーバーパッチ5610の加圧領域5612及び接着領域5613によってハウジング510の接着テープ560の一部領域を囲んだ状態でオーバーパッチ5610が肌に付着される。以後、第2分離異形紙5625を取っ手部5626を取って分離除去すれば、オーバーパッチ5610の残り加圧領域5612及び接着領域5613が露出されてハウジング510の接着テープ560の残り領域を囲んだ状態でオーバーパッチ5610が肌に付着完了される。
【0086】
このような構造を通じて補助接着パッチ5601をハウジング510の接着テープ560を囲む形態で便利で容易に追加的に肌に接着固定させることができる。
【0087】
以上の説明は本発明の技術思想を例示的に説明したことに過ぎないものであり、本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者なら本発明の本質的な特性から脱しない範囲で多様な修正及び変形が可能であろう。よって、本発明に開示された実施例らは本発明の技術思想を限定するためではなく説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は下の請求範囲によって解釈されなければならないし、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は本発明の権利範囲に含まれるものとして解釈されなければならないでであろう。