(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-19
(45)【発行日】2023-07-27
(54)【発明の名称】微粉燃料焚きボイラ
(51)【国際特許分類】
F23C 99/00 20060101AFI20230720BHJP
F23K 3/02 20060101ALI20230720BHJP
【FI】
F23C99/00 305
F23K3/02 302
(21)【出願番号】P 2019059702
(22)【出願日】2019-03-27
【審査請求日】2022-03-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000000974
【氏名又は名称】川崎重工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】弁理士法人有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】谷口 孝二
(72)【発明者】
【氏名】加藤 篤徳
(72)【発明者】
【氏名】和木 優典
(72)【発明者】
【氏名】貝塚 和芳
【審査官】豊島 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-095113(JP,A)
【文献】特開昭60-223914(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F23C 9/08 - 99/00
F23K 1/00 - 3/22
F23N 1/02 - 5/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
炉壁の下部に設けられた少なくとも1つの燃焼バーナと、前記燃焼バーナより上方の前記炉壁に設けられた少なくとも1つの二段燃焼空気ノズルとを有する多段燃焼方式の火炉と、
燃料を粉砕して微粉燃料とし、当該微粉燃料を供給された搬送空気に乗せて排出する粉砕機と、
前記粉砕機から前記搬送空気を伴って排出された前記微粉燃料を固体と気体とに分離するサイクロンと、
前記サイクロンの上部気体排出口と接続され、当該サイクロンで分離された前記搬送空気が流出するサイクロン排出空気ラインと、
前記二段燃焼空気ノズルと接続され、当該二段燃焼空気ノズルへ二段燃焼空気を送る二段燃焼空気ラインと、
前記サイクロン排出空気ラインと前記二段燃焼空気ラインとを接続し、前記サイクロンから出た前記搬送空気の一部を二段燃焼空気として前記二段燃焼空気ラインへ送る二段燃焼空気追加ラインと、
前記サイクロン排出空気ラインと前記燃焼バーナとを接続し、前記サイクロンから出た前記搬送空気の残部をバーナ燃焼一次空気として前記燃焼バーナへ送るバーナ燃焼一次空気ラインと、
前記サイクロンの下部固体排出口と前記バーナ燃焼一次空気ライン上の混合部とを接続し、当該サイクロンで分離された前記微粉燃料を前記バーナ燃焼一次空気ラインへ送る微粉燃料供給管と、
前記バーナ燃焼一次空気ラインを通過する空気の流量及び圧力の少なくとも一方を調整する調整装置
であって、前記二段燃焼空気追加ラインに配置された第2調整装置を含む前記調整装置と、
前記二段燃焼空気追加ラインの前記第2調整装置より上流側の圧力を検出する第1圧力計と、
前記二段燃焼空気ラインの前記二段燃焼空気追加ラインとの合流部より下流側の圧力を検出する第2圧力計とを備え
、
前記第2調整装置は、前記バーナ燃焼一次空気ラインを通過する空気の流量及び圧力の少なくとも一方を調整することに加えて、前記第1圧力計で検出された圧力が前記第2圧力計で検出された圧力よりも高くなるように、前記二段燃焼空気追加ラインを通過する空気の流量及び圧力の少なくとも一方を調整する、
微粉燃料焚きボイラ。
【請求項2】
前記バーナ燃焼一次空気ライン及び前記二段燃焼空気追加ラインの少なくとも一方に設けられた流量計と、
前記調整装置を制御するコントローラとを備え、
前記コントローラは、前記流量計の検出値と所定の微粉燃料供給量とに基づいて、前記燃焼バーナから前記火炉内へ吹き出すバーナ燃焼一次空気及び前記微粉燃料の混合体が所定の空燃比となるように前記調整装置を動作させる、
請求項1に記載の微粉燃料焚きボイラ。
【請求項3】
前記調整装置は、前記バーナ燃焼一次空気ラインの前記混合部よりも上流側の部分に設けられた第1調整装置
を含む、
請求項1又は2に記載の微粉燃料焚きボイラ。
【請求項4】
空気を加熱する空気加熱ラインと、
前記空気加熱ラインと接続されて、前記空気加熱ラインで加熱された前記空気の一部を前記搬送空気として前記粉砕機へ送る粉砕機空気供給ラインと、
前記空気加熱ラインと接続されて、前記空気加熱ラインで加熱された前記空気の余の一部を前記燃焼バーナへ送るバーナ燃焼二次空気ラインと、
前記空気加熱ラインと接続されて、前記空気加熱ラインで加熱された前記空気の残部を前記二段燃焼空気ノズルへ送る前記二段燃焼空気ラインと、
前記二段燃焼空気ラインに設けられ、前記二段燃焼空気ノズルへ送られる前記二段燃焼空気の流量及び圧力の少なくとも一方を調整する第3調整装置と、
前記空気加熱ラインへ空気を圧送する押込送風機と、
前記押込送風機の送風量を検出する風量計と、
前記二段燃焼空気ノズルへ送られる前記二段燃焼空気の流量を検出する流量計と、
前記二段燃焼空気ノズルから前記火炉の炉内へ吹き込まれる前記二段燃焼空気の流量が前記押込送風機の送風量に対し所定割合となるように、前記風量計及び前記流量計の検出値に基づいて前記第3調整装置を制御するコントローラとを、備える、
請求項1に記載の微粉燃料焚きボイラ。
【請求項5】
前記バーナ燃焼一次空気ラインの前記混合部よりも上流側の部分に設けられ、前記バーナ燃焼一次空気ラインを通過する空気の流速及び圧力の少なくとも一方を調整する昇圧ファンを、更に備える、
請求項1~
4のいずれか一項に記載の微粉燃料焚きボイラ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉砕機で粉砕された粉砕物を燃料として用いる微粉燃料焚きボイラに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、褐炭や亜瀝青炭などの水分の比較的多い低品位灰を含む石炭、バイオマス、石油残渣などを粉砕及び乾燥してなる微粉燃料を燃料とする微粉燃料焚きボイラが知られている。特許文献1では、この種のボイラが開示されている。
【0003】
特許文献1のボイラは、石炭を粉砕した微粉炭とバイオマスを粉砕した微粉バイオマスとを含む微粉燃料を燃焼バーナにより燃焼させ、この燃焼により発生した熱を回収するものである。このボイラは、鉛直方向に延びる火炉と、火炉の上部に接続された煙道と、煙道に設けられた過熱器、再熱器、節炭器などの熱交換器とを備える。炉壁には、複数の燃焼バーナが周方向に沿って配設されると共に、上下方向に複数段にわたって配置されている。これらの燃焼バーナは、微粉炭と加熱空気との混合気を火炉内へ吹き込む燃焼バーナと、微粉バイオマスと加熱空気との混合気を火炉内へ吹き込む燃焼バーナとを含む。燃焼バーナより上方には、追加空気を火炉内へ吹き込む追加空気ノズルが設けられている。火炉内でバーナ燃焼空気により着火した微粉燃料は、追加空気により完全燃焼する。燃焼により生じた排ガスと熱交換器の水との間で熱交換が行われ、蒸気が生成される。
【0004】
特許文献1の第1実施形態に示されたボイラでは、バイオマスを粉砕及び乾燥するための粉砕乾燥機が設けられている。粉砕乾燥機に供給されたバイオマスは、加熱空気により乾燥されながらミルにより粉砕されて微粉バイオマスとなり、加熱空気に同伴してサイクロンへ気流搬送される。サイクロンでは、微粉バイオマスと加熱空気とが、サイクロンで微粉バイオマス及び搬送空気と追加空気とに分離される。サイクロンの下部から出た微粉バイオマス及び搬送空気は、バイオマス供給ラインを通じて火炉の燃焼バーナへ送られる。サイクロンの上部から出た追加空気は、追加空気供給ラインを通じて追加空気ノズルへ送られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
火炉の燃焼バーナに供給されるバーナ燃焼一次空気と微粉燃料との空燃比(Air/Fuel Ratio)は、火炉の燃焼性能を制御するために用いられる。上記の粉砕乾燥機を含む微粉燃料(粉砕物)を気流搬送する粉砕機では、微粉燃料を気流搬送により分級することから、火炉での燃焼用に要求される空気量よりも著しく多い流量の搬送空気が粉砕機へ供給される。そのため、粉砕機から排出された搬送空気が火炉の燃焼バーナへバーナ燃焼一次空気として供給される場合に、バーナ燃焼一次空気及び微粉燃料の混合体の空燃比を下げることが難しい。
【0007】
特許文献1では、サイクロンで分離された搬送空気(バーナ燃焼一次空気に相当)と追加空気(二段燃焼空気に相当)との割合は、バイオマスの性状(水分量など)に応じて設定され、微粉バイオマス供給ラインとバーナ燃焼一次空気ラインの各配管径により実現される。このような構成によれば、バーナ燃焼一次空気と二段燃焼空気との割合を所定の値に保持することができるが、バーナ燃焼一次空気及び微粉燃料の混合体の空燃比を所望の値に調整することは難しい。
【0008】
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、粉砕機から排出された搬送空気及び微粉燃料が燃焼バーナへ供給される微粉燃料焚きボイラにおいて、バーナ燃焼一次空気及び微粉燃料の混合体の空燃比を調整可能とすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様に係る微粉燃料焚きボイラは、
炉壁の下部に設けられた少なくとも1つの燃焼バーナと、前記燃焼バーナより上方の前記炉壁に設けられた少なくとも1つの二段燃焼空気ノズルとを有する多段燃焼方式の火炉と、
燃料を粉砕して微粉燃料とし、当該微粉燃料を供給された搬送空気に乗せて排出する粉砕機と、
前記粉砕機から前記搬送空気を伴って排出された前記微粉燃料を固体と気体とに分離するサイクロンと、
前記サイクロンの上部気体排出口と接続され、当該サイクロンで分離された前記搬送空気が流出するサイクロン排出空気ラインと、
前記二段燃焼空気ノズルと接続され、当該二段燃焼空気ノズルへ二段燃焼空気を送る二段燃焼空気ラインと、
前記サイクロン排出空気ラインと前記二段燃焼空気ラインとを接続し、前記サイクロンから出た前記搬送空気の一部を二段燃焼空気として前記二段燃焼空気ラインへ送る二段燃焼空気追加ラインと、
前記サイクロン排出空気ラインと前記燃焼バーナとを接続し、前記サイクロンから出た前記搬送空気の残部をバーナ燃焼一次空気として前記燃焼バーナへ送るバーナ燃焼一次空気ラインと、
前記サイクロンの下部固体排出口と前記バーナ燃焼一次空気ライン上の混合部とを接続し、当該サイクロンで分離された前記微粉燃料を前記バーナ燃焼一次空気ラインへ送る微粉燃料供給管と、
前記バーナ燃焼一次空気ラインを通過する空気の流量及び圧力の少なくとも一方を調整する調整装置であって、前記二段燃焼空気追加ラインに配置された第2調整装置を含む前記調整装置と、
前記二段燃焼空気追加ラインの前記第2調整装置より上流側の圧力を検出する第1圧力計と、
前記二段燃焼空気ラインの前記二段燃焼空気追加ラインとの合流部より下流側の圧力を検出する第2圧力計とを備え、
前記第2調整装置は、前記バーナ燃焼一次空気ラインを通過する空気の流量及び圧力の少なくとも一方を調整することに加えて、前記第1圧力計で検出された圧力が前記第2圧力計で検出された圧力よりも高くなるように、前記二段燃焼空気追加ラインを通過する空気の流量及び圧力の少なくとも一方を調整するものである。
【0010】
上記ボイラによれば、調整装置でバーナ燃焼一次空気ラインを流れる搬送空気の流量を調整することにより、バーナ燃焼一次空気ラインを通じて燃焼バーナへ送られる搬送空気(即ち、バーナ燃焼一次空気)と微粉燃料との混合体の空燃比を任意に調整することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、粉砕機から排出された搬送空気及び微粉燃料が燃焼バーナへ供給される微粉燃料焚きボイラにおいて、バーナ燃焼一次空気及び微粉燃料の混合体の空燃比が調整可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係るボイラの全体的な構成を示す図である。
【
図2】
図2は、ボイラの制御系統の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、本発明の第1実施形態に係る微粉燃料焚きボイラ1の全体的な構成を示す図であり、
図2は、ボイラ1の制御系統の構成を示す図である。
図1及び
図2に示すように、本実施形態に係る微粉燃料焚きボイラ1は、ボイラ本体10と、ボイラ本体10へ燃料を供給する燃料供給系統30と、ボイラ本体10からの排ガスを処理する排ガス処理系統60と、コントローラ9とを備える。
【0014】
〔ボイラ本体10の構成〕
ボイラ本体10は、微粉燃料を含む燃料を燃焼バーナ21により燃焼させ、この燃焼により発生した熱を回収するものである。微粉燃料は、湿潤燃料を乾燥及び粉砕してなる。湿潤燃料とは、水分を含む燃料であり、例えば、バイオマス、亜瀝青炭及び褐炭などの低品位炭、及び、オイルコークス等の石油精製時に発生する固体残渣などがある。また、バイオマスとは、再生可能な生物由来の有機性資源であって、化石資源を除いたものと定義する。バイオマスには、例えば、間伐材、廃材木、流木、草類、廃棄物、汚泥、タイヤ、及び、これらを原料とするリサイクル燃料(ペレットやチップ)などが含まれる。
【0015】
ボイラ本体10は、多段燃焼方式の火炉11と、燃焼装置12と、火炉11に接続された煙道41と、煙道41に設けられた熱交換器15とを備える。
【0016】
火炉11は、鉛直方向に延びる胴体を有し、炉内下部に一段目燃焼領域Aが形成され、一段目燃焼領域Aの上方に二段目燃焼領域Bが形成されている。燃焼装置12は、火炉11の炉壁に設けられ、一段目燃焼領域Aへバーナ燃焼一次空気及び微粉燃料の混合体並びにバーナ燃焼二次空気を吹き込む少なくとも1つの燃焼バーナ21と、二段目燃焼領域Bへ二段燃焼空気を吹き込む少なくとも1つの二段燃焼空気ノズル26とを含む。本実施形態では、周方向に並べられた複数の燃焼バーナ21を一段として、鉛直方向に沿って複数段の燃焼バーナ21のセットが設けられている。また、複数段の燃焼バーナ21より上方に、周方向に並べられた複数の二段燃焼空気ノズル26が設けられている。
【0017】
火炉11の上部には煙道41が接続されており、熱交換器15はこの煙道41を通過する排ガスから熱を回収する。煙道41内には、内部を水又は蒸気が流れる伝熱管15aが設けられている。熱交換器15は、過熱器(スーパーヒータ)、再熱器(リヒータ)、節炭器(エコノマイザ)の少なくとも1つを含んでいてよい。
【0018】
〔燃料供給系統30の構成〕
燃料供給系統30は、粉砕機31と、粉砕機31からの排気を固気分離するサイクロン33とを有する。本実施形態では、燃料として湿潤燃料を用いているため、粉砕機31として、湿潤燃料を粉砕するとともに乾燥する粉砕乾燥機が採用されている。但し、粉砕機31は、粉砕乾燥機に限定されず、粉砕物である微粉燃料が搬送空気で気流搬送される粉砕機であればよい。また、燃料も湿潤燃料に限定されず、最終的に微粉燃料の状態で燃焼バーナ21へ供給される燃料であればよい。
【0019】
粉砕機31へは、燃料供給装置32から湿潤燃料が供給される。燃料供給装置32は、例えば、ベルトコンベヤなどの定量供給装置と計量装置とを含み(いずれも図示略)、粉砕機31への湿潤燃料の供給量を調整することができる。燃料供給装置32はコントローラ9へ湿潤燃料の供給量を伝達する。コントローラ9は、湿潤燃料の供給量から火炉11へ供給される微粉燃料の供給量を推定することができる。
【0020】
また、粉砕機31には、粉砕機31へ搬送空気を供給する粉砕機空気供給ライン35が接続されている。粉砕機空気供給ライン35には、空気加熱ライン34から温度の調整された搬送空気が供給される。空気加熱ライン34は、押込送風機62と、ガスエアヒータ61とを有する。送風機62からの送風量は風量計46で検出される。押込送風機62から空気加熱ライン34へ送り出された空気は、ガスエアヒータ61を通じて加熱されて高温の搬送空気となり、粉砕機空気供給ライン35を通じて粉砕機31へ供給される。空気加熱ライン34には、送風機62から送り出された空気がガスエアヒータ61をバイパスして粉砕機31へ流れるバイパス路39が設けられている。バイパス路39には、第5調整装置40が設けられている。また、空気加熱ライン34であってバイパス路39によってバイパスされている部分には、第4調整装置37が設けられている。更に、粉砕機空気供給ライン35には温度計43が設けられており、後述する粉砕燃料排出ライン70には粉砕機31から排出されたガスの温度を検出する温度計79が設けられている。粉砕機空気供給ライン35を通じて粉砕機31へ供給される搬送空気の温度は、温度計43で検出された温度に基づいて温度計79で検出された温度が所定温度となるように、調整装置37,40により調整される。
【0021】
粉砕機空気供給ライン35には、昇圧ファン47と調整装置48とが設けられている。調整装置48は、例えば、流量調整弁やダンパなどの搬送空気の流量を調整する手段であってよい。粉砕機空気供給ライン35を通じて粉砕機31へ供給される搬送空気の流量は、燃料供給装置32から粉砕機31へ供給される燃料の量に応じて、調整装置48により調整される。
【0022】
空気加熱ライン34のガスエアヒータ61よりも下流側から、バーナ燃焼空気ライン36が分岐している。空気加熱ライン34で加熱された空気の一部は、バーナ燃焼空気ライン36を通じて粉砕機31を経ずに直接にバーナへ送られる。バーナ燃焼空気ライン36は、分岐部44で二段燃焼空気ライン36aとバーナ燃焼二次空気ライン36bとに分岐する。バーナ燃焼空気ライン36を通じて送られた空気の一部は、バーナ燃焼二次空気ライン36bを経てバーナ燃焼二次空気として燃焼バーナ21へ送られる。また、バーナ燃焼空気ライン36を通じて送られた空気の残部は、二段燃焼空気ライン36aを通じて二段燃焼空気として二段燃焼空気ノズル26へ送られる。
【0023】
二段燃焼空気ライン36aは、合流部64において、後述する二段燃焼空気追加ライン72と合流する。二段燃焼空気ライン36aの合流部64よりも上流側には第3調整装置76が設けられている。第3調整装置76は、例えば、流量調整弁、ダンパなどであってよい。二段燃焼空気ライン36aの合流部64よりも下流側には、第2圧力計68、及び第2二段燃焼空気流量計69が設けられている。
【0024】
粉砕機31は、ハウジング内に鉛直方向に沿った回転軸心を有し回転駆動される粉砕テーブルと、粉砕テーブルの上方に対向配置された複数の粉砕ローラとを備える(いずれも図示略)。粉砕機31に供給された湿潤燃料は、粉砕ローラと粉砕テーブルとの間で所定の大きさまで粉砕され、搬送空気により分級されると共に加熱乾燥され、微粉燃料となる。本実施形態に係る粉砕機31は竪型ローラミルであるが、粉砕機31はこれに限定されず、例えば、ボールミルやロッドミルなどの公知の粉砕機であってよい。
【0025】
微粉燃料は、粉砕機31から搬送空気に同伴して排出され、粉砕燃料排出ライン70を通じてサイクロン33に流入する。サイクロン33では、微粉燃料と搬送空気とが、固体(微粉燃料)と気体(搬送空気)とに固気分離される。
【0026】
サイクロン33の上部気体排出口33aには、サイクロン排出空気ライン80が接続されている。サイクロン排出空気ライン80は、分岐部73において、バーナ燃焼一次空気ライン71と二段燃焼空気追加ライン72とに分かれる。二段燃焼空気追加ライン72の終端は二段燃焼空気ライン36aと接続されて、二段燃焼空気ノズル26へ到る。バーナ燃焼一次空気ライン71の終端は、燃焼バーナ21と接続されている。二段燃焼空気追加ライン72には、第2調整装置75が設けられている。二段燃焼空気追加ライン72において、第2調整装置75より空気の流れの上流側又は下流側の部分には第1二段燃焼空気流量計66及び第1圧力計67が設けられている。
【0027】
サイクロン33の下部固体排出口33bは、微粉燃料供給管38を介してバーナ燃焼一次空気ライン71に規定された混合部78に接続されている。微粉燃料供給管38には、第1ロータリバルブ81、中間チャンバ82、第2ロータリバルブ83が設けられている。サイクロン33の下部固体排出口33bから排出された微粉燃料は、微粉燃料供給管38を通じてバーナ燃焼一次空気ライン71の混合部78に落下する。
【0028】
バーナ燃焼一次空気ライン71の混合部78よりも空気の流れの上流側の部分には、第1調整装置74が設けられている。更に、バーナ燃焼一次空気ライン71において、第1調整装置74より空気の流れの上流側又は下流側の部分には、バーナ燃焼一次空気流量計65が設けられている。第1調整装置74及び第2調整装置75は、流量調整弁やダンパなどの流量を調整する手段、及び、ファンや圧力調整弁やポンプなどの圧力を調整する手段の中から少なくとも1つ以上で構成されていてよい。なお、第1調整装置74及び第2調整装置75のうち一方が省略されてもよい。
【0029】
また、バーナ燃焼一次空気ライン71において、第1調整装置74よりも空気の流れの下流側、且つ、混合部78よりも空気の流れの上流側の部分には、バーナ燃焼一次空気の流速及び圧力を調整する昇圧ファン77が設けられている。
【0030】
〔排ガス処理系統60の構成〕
煙道41の下流側には、熱交換器15で熱交換を行った排ガスが排出される排ガスライン49が接続されている。排ガスライン49には、選択還元型触媒50、ガスエアヒータ61、集塵機51、誘引送風機52、及び脱硫装置53が設けられ、下流端部に煙突54が設けられている。ガスエアヒータ61は、空気加熱ライン34を流れる空気を、排ガスと熱交換することにより加熱するものである。
【0031】
〔制御系統の構成〕
上記構成の微粉燃料焚きボイラ1の運転は、コントローラ9によって制御される。コントローラは、いわゆるコンピュータであって、揮発性及び不揮発性メモリ92と、プロセッサ91とを備える。メモリ92は、空燃比調整プログラム93、微粉燃料供給量、及び空燃比等を記憶する。プロセッサ91は、空燃比調整プログラム93を読み出して実行する。空燃比調整プログラム93は、コントローラ9に、流量計65,66,69や圧力計67,68の検出値を取得させ、取得した検出値に基づいて燃焼バーナ21へ送られる搬送空気及び微粉燃料の混合体が所定の空燃比となるように、バーナ燃焼一次空気ライン71へ流入する搬送空気(即ち、バーナ燃焼一次空気)の流量及び/又は圧力を調整するように、調整装置74,75,76,37,40,48を制御させるように構成されている。
【0032】
コントローラ9は、流量計66及び/又は第1圧力計67で検出された値に基づいて、二段燃焼空気の流量又は圧力が所定の値となるように、第2調整装置75の開度を調整する。また、コントローラ9は、流量計65及び/又は第1圧力計67で検出された流量に基づいて、バーナ燃焼一次空気の流量又は圧力が所定の値となるように第1調整装置74の開度を調整する。コントローラ9は、第1圧力計67で検出された圧力が、第2圧力計68で検出された圧力よりも高くなるように、第3調整装置76で空気の流量及び/又は圧力を調整する。
【0033】
〔ボイラ1の動作例〕
ここで、上記構成のボイラ1の動作について説明する。粉砕機31では、供給された湿潤燃料が所定の粒径に粉砕されると共に、搬送空気により乾燥される。湿潤燃料が粉砕及び乾燥されてなる微粉燃料は、搬送空気に同伴してサイクロン33へ気流搬送される。サイクロン33では、微粉燃料と搬送空気とが固気分離される。
【0034】
サイクロン33の上部気体排出口33aからサイクロン排出空気ライン80へ出た搬送空気は、バーナ燃焼一次空気ライン71へ流れるバーナ燃焼一次空気と、二段燃焼空気追加ライン72へ流れる追加二段燃焼空気とに分かれる。ここで、コントローラ9は、バーナ燃焼一次空気と追加二段燃焼空気との割合が調整されるように、第1調整装置74及び第2調整装置75のうち少なくとも一方を動作させる。追加二段燃焼空気は、二段燃焼空気ノズル26へ送られ、二段燃焼空気ノズル26から火炉11内へ噴出する。
【0035】
サイクロン33の下部固体排出口33bから排出された微粉燃料は、微粉燃料供給管38を通じてバーナ燃焼一次空気ライン71へ流入する。バーナ燃焼一次空気ライン71に流入した微粉燃料は、バーナ燃焼一次空気によってバーナ燃焼一次空気ライン71を通じて気流搬送されて、燃焼バーナ21へ至る。ここで、バーナ燃焼一次空気ライン71を流れるバーナ燃焼一次空気の流速及び圧力の少なくとも一方は昇圧ファン77によって調整される。
【0036】
微粉燃料とバーナ燃焼一次空気との混合体は、燃焼バーナ21から火炉11内へ吹き込まれ、それが着火することで一段目燃焼領域Aに火炎が生じる。一段目燃焼領域Aの燃焼ガスは、上昇して二段目燃焼領域Bに至る。二段目燃焼領域Bでは、二段燃焼空気ノズル26から吹き出した二段燃焼空気によって、燃焼ガスと二段燃焼空気が反応することで微粉燃料の酸化燃焼が完結され、微粉燃料の燃焼によるNOxの発生量が低減される。
【0037】
そして、燃焼により生じた排ガスは、熱交換器15の伝熱管15aを流れる水及び/又は蒸気と熱交換し、その熱が回収される。伝熱管15aで生じた蒸気は、例えば、図示しない発電プラント(例えば、タービン等)に供給される。煙道41から排ガスライン49へ流出した排ガスは、排ガスライン49を通じるうちに、選択還元型触媒50によりNOxなどの有害物質が除去され、集塵機51で粒子状物質が除去され、脱硫装置53により硫黄分が除去された後、煙突54から大気中に排出される。
【0038】
また、排ガスライン49に高温の排ガスが流れることで、ガスエアヒータ61が作動する。即ち、送風機62が駆動し、外部からの空気が空気加熱ライン34に送り込まれ、この空気の一部がガスエアヒータ61により排ガスと熱交換することで加熱される。そして、加熱により高温となった空気の一部は、バーナ燃焼二次空気及び二段燃焼空気として、バーナ燃焼空気ライン36を通じて燃焼バーナ21及び二段燃焼空気ノズル26へ送られる。また、加熱により高温となった空気の残部は、搬送空気として、粉砕機空気供給ライン35を通じて粉砕機31に供給される。
【0039】
ここで、二段燃焼空気追加ライン72で逆流が生じないように、二段燃焼空気の流量及び圧力の少なくとも一方が調整される。具体的には、コントローラ9は、第1圧力計67及びが第2圧力計68の検出値を取得し、第1圧力計67で検出される圧力が第2圧力計68で検出される圧力よりも常に高くなるように、第2調整装置75から二段燃焼空気追加ライン72へ流れ出る追加二段燃焼空気の流量及び圧力の少なくとも一方を調整するように、第2調整装置75を動作させる。
【0040】
更に、二段燃焼空気ノズル26から炉内へ吹き込まれる二段燃焼空気(追加二段燃焼空気を含む)が、風量計46で検出された送風機62の送風量の所定割合となるように、二段燃焼空気の流量及び圧力の少なくとも一方が調整される。具体的には、コントローラ9は、風量計46及び流量計69の検出値を取得し、流量計69の検出値が風量計46の検出値の所定割合となるように、二段燃焼空気の流量及び圧力の少なくとも一方を調整するように、第3調整装置76を動作させる。上記の所定割合は、燃料の種類や炉形状によって異なるが、例えば、微粉燃料が微粉バイオマスの場合は3割程度である。
【0041】
以上に説明したように、本実施形態に係る微粉燃料焚きボイラ1は、
炉壁の下部に設けられた少なくとも1つの燃焼バーナ21と、燃焼バーナ21より上方の炉壁に設けられた少なくとも1つの二段燃焼空気ノズル26とを有する多段燃焼方式の火炉11と、
燃料を粉砕して微粉燃料とし、当該微粉燃料を供給された搬送空気に乗せて排出する粉砕機31と、
粉砕機31から搬送空気を伴って排出された微粉燃料を固体と気体とに分離するサイクロン33と、
サイクロン33の上部気体排出口と接続され、当該サイクロン33で分離された搬送空気が流出するサイクロン排出空気ライン80と、
二段燃焼空気ノズル26と接続され、当該二段燃焼空気ノズル26へ二段燃焼空気を送る二段燃焼空気ライン36aと、
サイクロン排出空気ライン80と二段燃焼空気ライン36aとを接続し、サイクロン33から出た搬送空気の一部を二段燃焼空気として二段燃焼空気ライン36aへ送る二段燃焼空気追加ライン72と、
サイクロン排出空気ライン80と燃焼バーナ21とを接続し、サイクロン33から出た搬送空気の残部をバーナ燃焼一次空気として燃焼バーナ21へ送るバーナ燃焼一次空気ライン71と、
サイクロン33の下部固体排出口33bとバーナ燃焼一次空気ライン71上の混合部78とを接続し、当該サイクロン33で分離された微粉燃料をバーナ燃焼一次空気ライン71へ送る微粉燃料供給管38と、
バーナ燃焼一次空気ライン71を通過する空気の流量及び圧力の少なくとも一方を調整する調整装置74,75と、を備えるものである。
【0042】
上記調整装置74,75は、バーナ燃焼一次空気ライン71の混合部78よりも上流側の部分に設けられた第1調整装置74、及び、二段燃焼空気追加ライン72に設けられた第2調整装置75のうち少なくとも一方を含んでいてよい。
【0043】
上記ボイラ1によれば、調整装置74,75でバーナ燃焼一次空気ライン71を流れる搬送空気(即ち、バーナ燃焼一次空気)の流量を調整することにより、バーナ燃焼一次空気ライン71を通じて燃焼バーナ21へ送られるバーナ燃焼一次空気及び微粉燃料の混合体の空燃比を任意に調整することができる。
【0044】
上記のようにバーナ燃焼一次空気及び微粉燃料の混合体の空燃比を任意に調整することができるので、微粉燃料焚きボイラ1の燃焼バーナ21に好適な比較的低い空燃比(A/F)に調整することができる。例えば、微粉燃料が微粉炭の場合はA/F(バーナ燃焼一次空気[Nm3/h]/微粉燃料[Kg/h])≒2.0~3.0とし、微粉燃料が微粉バイオマスの場合はA/Fを微粉炭の場合よりも小さな値に調整する。そして、このようにバーナ燃焼一次空気及び微粉燃料の混合体を調整することで、直接燃焼が難しい微粉燃料(例えば、バイオマス、オイルコークス等の石油精製時に発生する固体残渣、低品位炭などの湿潤燃料からなる微粉燃料)であっても、燃焼バーナ21での燃焼が容易となる。更に、一段目燃焼領域Aの空気比を最適化することにより低NOx化を図ることができる。
【0045】
また、サイクロン33で分離された搬送空気の全量が火炉11内へ供給されるため、サイクロン33で分離しきれなかった微粉燃料も系外に排出されることなく、火炉11内で燃焼される。よって、系外に粉塵を排出することを回避でき、また、エネルギ資源を有効に利用することができる。
【0046】
更に、サイクロン33で分離された搬送空気の一部がバーナ燃焼一次空気として用いられ、搬送空気の残部が二段燃焼空気として用いられるので、サイクロン33で分離された搬送空気の全部が二段燃焼空気として用いられる場合と比較して、送風機62の送風量に対する二段燃焼空気の割合を下げることができる。
【0047】
また、本実施形態に示したように、上記微粉燃料焚きボイラ1は、バーナ燃焼一次空気ライン71及び二段燃焼空気追加ライン72の少なくとも一方に設けられた流量計65,66と、調整装置74,75を制御するコントローラ9とを、更に備えてよい。上記コントローラ9は、流量計65,66の検出値と所定の微粉燃料供給量とに基づいて、燃焼バーナ21から火炉11内へ吹き出すバーナ燃焼一次空気及び微粉燃料の混合体が所定の空燃比となるように、調整装置74,75を動作させる。
【0048】
これにより、二段燃焼空気追加ライン72からバーナ燃焼一次空気ライン71へ流入した搬送空気の流量を任意に調整でき、燃焼バーナ21へ送られるバーナ燃焼一次空気及び微粉燃料の混合体の空燃比を所定の値に調整したり維持したりすることができる。
【0049】
また、本実施形態に示したように、上記微粉燃料焚きボイラ1は、バーナ燃焼一次空気ライン71の混合部78よりも上流側の部分に設けられ、バーナ燃焼一次空気ライン71を通過する空気の流速及び圧力の少なくとも一方を調整する昇圧ファン77を、更に備えてよい。
【0050】
これにより、二段燃焼空気追加ライン72からバーナ燃焼一次空気ライン71に流入した搬送空気の流速又は圧力に拘わらず、バーナ燃焼一次空気ライン71に供給された微粉燃料を燃焼バーナ21へ気流搬送することができる。
【0051】
また、本実施形態に示したように、上記微粉燃料焚きボイラ1は、二段燃焼空気追加ライン72の第2調整装置75より上流側の圧力を検出する第1圧力計67と、二段燃焼空気ライン36aの二段燃焼空気追加ライン72との合流部より下流側の圧力を検出する第2圧力計68とを更に備えてよい。ここで、第2調整装置75は、第1圧力計67で検出された圧力が第2圧力計68で検出された圧力よりも高くなるように、二段燃焼空気追加ライン72を通過する二段燃焼空気の流量及び圧力の少なくとも一方を調整する。
【0052】
これにより、二段燃焼空気追加ライン72の圧力が、二段燃焼空気ライン36aの合流部よりも下流側の圧力よりも高く保たれるため、二段燃焼空気の逆流が生じない。
【0053】
また、本実施形態に示したように、上記微粉燃料焚きボイラ1は、
空気を加熱する空気加熱ライン34と、
空気加熱ライン34と接続されて、空気加熱ライン34で加熱された空気の一部を搬送空気として粉砕機31へ送る粉砕機空気供給ライン35と、
空気加熱ライン34と接続されて、空気加熱ライン34で加熱された空気の余の一部を燃焼バーナ21へ送るバーナ燃焼二次空気ライン36bと、
空気加熱ライン34と接続されて、空気加熱ライン34で加熱された空気の残部を二段燃焼空気ノズル26へ送る二段燃焼空気ライン36aと、
二段燃焼空気ライン36aに設けられ、二段燃焼空気ノズル26へ送られる二段燃焼空気の流量及び圧力の少なくとも一方を調整する第3調整装置76と、
空気加熱ライン34へ空気を圧送する押込送風機62と、
押込送風機62の送風量を検出する風量計46と、
二段燃焼空気ノズル26へ送られる二段燃焼空気の流量を検出する流量計69と、
二段燃焼空気ノズル26から火炉11の炉内へ吹き込まれる二段燃焼空気の流量が押込送風機62の送風量に対し所定割合となるように、風量計46及び流量計69の検出値に基づいて第3調整装置76を制御するコントローラ9とを、備えていてよい。
【0054】
このように、二段燃焼空気の空気量が保持されるので、火炉11の燃焼状態を所望の状態で安定化させることができる。
【0055】
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明の思想を逸脱しない範囲で、上記実施形態の具体的な構造及び/又は機能の詳細を変更したものも本発明に含まれ得る。
【符号の説明】
【0056】
1 :微粉燃料焚きボイラ
9 :コントローラ
10 :ボイラ本体
11 :火炉
12 :燃焼装置
15 :熱交換器
15a :伝熱管
21 :燃焼バーナ
26 :二段燃焼空気ノズル
30 :燃料供給系統
31 :粉砕機
32 :燃料供給装置
33 :サイクロン
33a :上部気体排出口
33b :下部固体排出口
34 :空気加熱ライン
35 :粉砕機空気供給ライン
36 :バーナ燃焼空気ライン
36a :二段燃焼空気ライン
36b :バーナ燃焼二次空気ライン
38 :微粉燃料供給管
39 :バイパス路
41 :煙道
43,79 :温度計
44 :分岐部
46 :風量計
49 :排ガスライン
50 :選択還元型触媒
51 :集塵機
52 :誘引送風機
53 :脱硫装置
54 :煙突
60 :排ガス処理系統
61 :ガスエアヒータ
62 :押込送風機
64 :合流部
65,66,69 :流量計
67,68 :圧力計
70 :粉砕燃料排出ライン
71 :バーナ燃焼一次空気ライン
72 :二段燃焼空気追加ライン
73 :分岐部
37,40,48,74,75,76 :調整装置
47,77 :昇圧ファン
78 :混合部
80 :サイクロン排出空気ライン
81,83 :ロータリバルブ
82 :中間チャンバ
91 :プロセッサ
92 :不揮発性メモリ
93 :空燃比調整プログラム
A :一段目燃焼領域
B :二段目燃焼領域