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特許7316435エアロゾル供給装置及びそれを備えたエアロゾル生成装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-19
(45)【発行日】2023-07-27
(54)【発明の名称】エアロゾル供給装置及びそれを備えたエアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/30 20200101AFI20230720BHJP
   A24F 40/10 20200101ALI20230720BHJP
   A24F 40/50 20200101ALI20230720BHJP
   A24F 40/46 20200101ALI20230720BHJP
【FI】
A24F40/30
A24F40/10
A24F40/50
A24F40/46
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022500782
(86)(22)【出願日】2021-09-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-07
(86)【国際出願番号】 KR2021011743
(87)【国際公開番号】W WO2022050677
(87)【国際公開日】2022-03-10
【審査請求日】2022-01-06
(31)【優先権主張番号】10-2020-0111680
(32)【優先日】2020-09-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0072396
(32)【優先日】2021-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ、チョン ソプ
(72)【発明者】
【氏名】キム、ミン キョ
(72)【発明者】
【氏名】イ、ウォン キョン
(72)【発明者】
【氏名】チョ、ピョン ソン
【審査官】土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第02989912(EP,A1)
【文献】特表2019-534026(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第111329110(CN,A)
【文献】国際公開第2020/101213(WO,A1)
【文献】中国実用新案第210581021(CN,U)
【文献】特表2020-516260(JP,A)
【文献】国際公開第2019/110669(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0289909(US,A1)
【文献】特表2016-535982(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0120977(US,A1)
【文献】韓国登録特許第10-2019593(KR,B1)
【文献】特表2019-506894(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/30
A24F 40/10
A24F 40/50
A24F 40/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成用の第1物質を収容する第1カートリッジと、前記第1カートリッジに対して回転可能に連結され、前記第1物質からのエアロゾルを通過させる第2物質を収容する第2カートリッジとを含むエアロゾル供給装置と、
前記第1カートリッジに連結されて前記第1物質を霧化させ、エアロゾルを生成して前記第2カートリッジにエアロゾルを伝達する霧化器と、を備え
前記第2カートリッジは、前記第1カートリッジを取り囲むように前記第1カートリッジの外側に配置されるか、又は前記第1カートリッジが前記第2カートリッジを収容するように、前記第2カートリッジが前記第1カートリッジの内側に配置される、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記第2カートリッジは、前記第2カートリッジの回転方向に沿って延びて前記第2物質を収容する単一のチャンバを含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記第2カートリッジは、前記第2物質を収容するように前記第2カートリッジの回転方向に沿って順次に位置する複数個のチャンバを含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記第2カートリッジを回転させる駆動装置をさらに含み、前記霧化器は、前記第1物質から生成されたエアロゾルを前記第2カートリッジに向かって伝達する伝達孔を含み、
前記第2カートリッジが前記駆動装置によって回転することにより、前記第2カートリッジの前記チャンバのうち、少なくとも1つが前記伝達孔から伝達されるエアロゾルを通過させる、請求項3に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記チャンバのいずれか1つの位置が前記伝達孔の位置に整列されるように、前記第1カートリッジに対する前記第2カートリッジの相対的な回転位置が変更される、請求項4に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記チャンバのうち、隣接したチャンバが同時に前記伝達孔と重なるように前記第1カートリッジに対する前記第2カートリッジの相対的な位置が変更される、請求項4に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記霧化器は、前記エアロゾル供給装置に分離可能に結合され、前記第1カートリッジから供給された前記第1物質を霧化させてエアロゾルを生成し、前記霧化器は、前記第2カートリッジに向かってエアロゾルを伝達する伝達孔を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記第1カートリッジに対して前記第2カートリッジを回転させる駆動装置と、前記駆動装置を制御することにより、前記第1カートリッジに対する前記第2カートリッジの相対的な位置を変更する制御器と、をさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記第1カートリッジに対する前記第2カートリッジの相対的な位置を感知する位置センサをさらに含む、請求項8に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記第1カートリッジに対する前記第2カートリッジの相対的な位置を変更するために、ユーザが操作可能なつまみをさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項11】
前記霧化器は、前記第1カートリッジの前記第1物質を吸収して保持する多孔性素材からなる伝達体と、
前記伝達体に印刷されるか、前記伝達体と一体に成形されて熱を発生させるヒータと、を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項12】
エアロゾル生成用の第1物質を収容する第1カートリッジと、
前記第1カートリッジに対して回転可能に連結され、前記第1物質からのエアロゾルを通過させる第2物質を収容する第2カートリッジと、を含
前記第2カートリッジは、前記第1カートリッジを取り囲むように前記第1カートリッジの外側に配置されるか、又は前記第1カートリッジが前記第2カートリッジを収容するように、前記第2カートリッジが前記第1カートリッジの内側に配置される、エアロゾル供給装置。
【請求項13】
前記第2カートリッジは、前記第2カートリッジの回転方向に沿って延びて前記第2物質を収容する単一のチャンバを含む、請求項12に記載のエアロゾル供給装置。
【請求項14】
前記第2カートリッジは、前記第2物質を収容するように前記第2カートリッジの回転方向に沿って順次に位置する複数個のチャンバを含む、請求項12に記載のエアロゾル供給装置。
【請求項15】
前記第2カートリッジは、前記第1カートリッジの外側に前記第1カートリッジを取り囲むように配置される場合、前記第1物質の残量が見えるように前記第1カートリッジの少なくとも一部が透明素材を含み、前記第2カートリッジは、前記第1カートリッジの前記透明素材が前記第2カートリッジの外部から見ることができる透明窓を含む、請求項12に記載のエアロゾル供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル供給装置及びそれを備えたエアロゾル生成装置に係り、さらに詳細には、複数個のカートリッジが設けられたエアロゾル供給装置及びそれを備えたエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットを燃焼させ、エアロゾルを供給する方法を代替するための技術の需要が増加している。例えば、非燃焼式でエアロゾルを形成する方法に係わる増加した需要が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
使用と携帯とが便利で多様な消費者の欲求を満たしうる良質のエアロゾルを生成するエアロゾル生成装置の需要が存在する。
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、上述した従来のエアロゾル生成装置の問題点を解決することができるエアロゾル生成装置及びエアロゾル生成システムを提供する。
【0005】
本発明は、使用と携帯とが簡便なエアロゾル生成装置を提供する。また、実施例は、消費者の多様な欲求を満たしうる良質のエアロゾルを生成するエアロゾル生成装置を提供する。
【0006】
実施例を通じて解決しようとする課題が上述した課題に制限されるものではなく、言及されていない課題は、本明細書及び添付図面から実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施例に係わるエアロゾル生成装置は、エアロゾル生成用の第1物質を収容する第1カートリッジと、第1カートリッジの外側か内側に第1カートリッジに対して回転可能に配置されて第1物質から生成されたエアロゾルを通過させる第2物質を収容する第2カートリッジと、を含むエアロゾル供給装置;及び第1カートリッジに連結されて第1物質を霧化させ、エアロゾルを生成して第2カートリッジにエアロゾルを伝達する霧化器;を備える。
【0008】
他の実施例に係わるエアロゾル供給装置は、エアロゾル生成用の第1物質を収容する第1カートリッジと、第1カートリッジの外側か内側に第1カートリッジに対して回転可能に配置されて第1物質から生成されたエアロゾルを通過させる第2物質を収容する第2カートリッジと、を含む。
【発明の効果】
【0009】
上述したような実施例に係わるエアロゾル生成装置とエアロゾル供給装置によれば、第1物質を収容した第1カートリッジと、第2物質を収容した第2カートリッジとが単一装置で一体化されるので、携帯及び使用が簡便である。
【0010】
また、第2カートリッジのチャンバが互いに異なる種類の第2物質を含んでもよい。ユーザがチャンバのうち1つを選択し、所望の第2物質を選択可能なので、ユーザは、ユーザの趣向によって多様な香味を有するエアロゾルを自由に楽しめる。
【0011】
また、位置センサの信号に基づいて現在使用中である使用チャンバを識別可能なので、エアロゾル生成装置の確実で安定した制御が可能である。また、使用チャンバに係わる情報をユーザに伝達可能なので、使用の利便性が増大する。
【0012】
また、エアロゾル生成装置の第1カートリッジが多量の第1物質を収容するように設計されても、駆動装置によって第1カートリッジと第2カートリッジとの相対的な位置を自動変更し、エアロゾル供給のために使用されるチャンバを選択するか、チャンバの位置を新たな位置に調整可能なので、第2物質を含む第2カートリッジを交換せずとも、第2物質が新たな第2物質に交換されうる。
【0013】
また、エアロゾル生成装置で第2カートリッジと霧化器との距離が減少して霧化器で生成されたエアロゾルが第2カートリッジに迅速に直接伝達されうるので、エアロゾル生成装置が良質のエアロゾルをユーザに供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】一実施例に係わるエアロゾル生成装置を示す斜視図である。
図2図1に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置の構成要素の結合関係を概略的に示す分解図である。
図3図1に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置を示す縦方向断面図である。
図4図1に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置の一部構成要素を概略的に示す斜視図である。
図5】他の実施例に係わるエアロゾル生成装置を示す縦方向断面図である。
図6】さらに他の実施例に係わるエアロゾル生成装置を示す斜視図である。
図7図6に図示された実施例に係わるエアロゾル供給装置の一部構成要素を示す斜視図である。
図8図6に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置を示す縦方向断面図である。
図9図6に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置の一部構成要素を概略的に示すブロック図である。
図10】さらに他の実施例に係わるエアロゾル供給装置の一作動状態を示す横方向断面図である。
図11図10に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置の他の作動状態を示す横方向断面図である。
図12】さらに他の実施例に係わるエアロゾル供給装置の横方向断面図である。
図13】さらに他の実施例に係わるエアロゾル供給装置の横方向断面図である。
図14】さらに他の実施例に係わるエアロゾル生成装置を示す縦方向断面図である。
図15】さらに他の実施例に係わるエアロゾル供給装置の構成要素の結合関係を概略的に示す分解図である。
図16図15に図示された実施例に係わるエアロゾル供給装置を含むエアロゾル生成装置を示す縦方向断面図である。
図17図6ないし図16に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置によるエアロゾル生成方法を概略的に示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
一実施例に係わるエアロゾル生成装置は、エアロゾル生成用の第1物質を収容する第1カートリッジと、第1カートリッジに対して回転可能に連結されて第1物質からのエアロゾルを通過させる第2物質を収容する第2カートリッジとを含むエアロゾル供給装置;及び第1カートリッジに連結されて第1物質を霧化させ、エアロゾルを生成して第2カートリッジにエアロゾルを伝達する霧化器;を含む。
【0016】
第2カートリッジは、第2カートリッジの回転方向に沿って延びて第2物質を収容する単一のチャンバを含んでもよい。
【0017】
第2カートリッジは、第2物質を収容するように第2カートリッジの回転方向に沿って順次に位置する複数個のチャンバを含んでもよい。
【0018】
実施例に係わるエアロゾル生成装置は、第2カートリッジを回転させる駆動装置をさらに含み、霧化器は、第1物質から生成されたエアロゾルを第2カートリッジに向かって伝達する伝達孔を含み、第2カートリッジが駆動装置によって回転することで、第2カートリッジのチャンバのうち、少なくとも1つが伝達孔から伝達されるエアロゾルを通過させうる。
【0019】
チャンバのいずれか1つの位置が伝達孔の位置に整列されるように第1カートリッジに対する第2カートリッジの相対的な回転位置が変更されうる。
【0020】
チャンバのうち、隣接したチャンバが同時に伝達孔と重なるように第1カートリッジに対する第2カートリッジの相対的な位置が変更されうる。
【0021】
霧化器は、エアロゾル供給装置に分離可能に結合されて第1カートリッジから供給された第1物質を霧化させ、エアロゾルを生成し、霧化器は、第2カートリッジに向かってエアロゾルを伝達する伝達孔を含んでもよい。
【0022】
実施例に係わるエアロゾル生成装置は、第1カートリッジに対して第2カートリッジを回転させる駆動装置と、駆動装置を制御することで、第1カートリッジに対する第2カートリッジの相対的な位置を変更する制御器と、をさらに含んでもよい。
【0023】
実施例に係わるエアロゾル生成装置は、第1カートリッジに対する第2カートリッジの相対的な位置を感知する位置センサをさらに含んでもよい。
【0024】
実施例に係わるエアロゾル生成装置は、第1カートリッジに対する第2カートリッジの相対的な位置を変更するために、ユーザが操作可能なつまみをさらに含んでもよい。
【0025】
霧化器は、第1カートリッジの第1物質を吸収して保持する多孔性素材からなる伝達体と、伝達体に印刷されるか、伝達体と一体に成形されて熱を発生させるヒータを含んでもよい。
【0026】
第2カートリッジは、第1カートリッジの外側に配置され、霧化器が第1物質から生成したエアロゾルを第1カートリッジの外部表面に向かって伝達し、第1カートリッジの第1物質から生成されたエアロゾルは、第1カートリッジの外部表面の少なくとも一部に沿って移動することができる。
【0027】
他の実施例に係わるエアロゾル供給装置は、エアロゾル生成用の第1物質を収容する第1カートリッジと、第1カートリッジに対して回転可能に連結されて第1物質からのエアロゾルを通過させる第2物質を収容する第2カートリッジと、を含んでもよい。
【0028】
第2カートリッジは、第1カートリッジの外側に第1カートリッジを取り囲むように配置され、第1物質の残量が見えるように第1カートリッジの少なくとも一部が透明素材を含み、第2カートリッジは、第1カートリッジの透明素材が第2カートリッジの外部から視認可能な透明窓を含んでもよい。
【0029】
実施例で使用される用語は、本発明のさまざまな実施例の機能を考慮しながら現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、当該分野に従事する技術者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、通常に使用されない用語が選択された場合もあり、その場合、当該発明の説明部分で詳細にその意味を記載する。したがって、本発明のさまざまな実施例で使用される用語は、ここで提供される用語の意味と説明に基づいて定義されねばならない。
【0030】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、これは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含むということを意味すると理解されるであろう。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」のような用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0031】
ここで使用される要素のリストの前に出る「少なくとも1つの」のような表現は、要素の全体リストを修飾するものであり、リストの個別要素を修飾するものではない。例えば「a、b、及びcの少なくとも1つ」は、単に「a」、単に「b」、単に「c」、「aとb」、「aとc」、「bとc」、または「a、b及びc」をいずれも含むと理解されねばならない。
【0032】
1つの要素や層が他の要素や層の「上に」、「上方に」、「上部に」、「連結された」、「結合された」と言及するとき、1つの要素や層が他の要素や層のすぐ上に、上方に、上部に、連結されるか、または結合されうる。逆に、1つの要素が他の要素や層の「直ぐ上に」、「直上に」、「直ぐ上部に」、「直接連結された」、または「直接結合された」と言及するときには、中間に介在された要素や層が存在しない。全体として同じ番号は、同じ要素を指称する。
【0033】
以下、添付図面に基づいて実施例について実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、互いに異なる様々な形態にも具現可能であり、ここで説明する実施例に限定されない。
【0034】
一方、本明細書で使用された用語は、実施例を説明するためのものであり、本実施例を制限しようとするものではない。本明細書において、単数形は、文言で特別に言及しない限り、複数形も含む。
【0035】
第1、第2などの用語は、多様な構成要素を説明するのに使用されうるが、構成要素は、用語によって限定されてはならない。用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみで使用される。
【0036】
明細書全体において構成要素の「長手方向」は、構成要素が構成要素の一方向軸に沿って延びる方向でもあり、この際、構成要素の一方向軸は、一方向軸を横切る他の方向軸よりも構成要素がさらに長く延びる方向を意味しうる。
【0037】
図1は、一実施例に係わるエアロゾル生成装置を示す斜視図であり、図2は、図1に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置の構成要素の結合関係を概略的に示す分解図であり、図3は、図1に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置を示す縦方向断面図である。
【0038】
図1ないし図3に示された実施例に係わるエアロゾル生成装置は、エアロゾルをユーザに供給するためのエアロゾル供給装置5と、エアロゾル供給装置5と連結される霧化器50aと、を含む。エアロゾル生成装置は、霧化器50aに分離可能に連結されうる本体70aをさらに含んでもよい。
【0039】
図1ないし図3に示された実施例に係わるエアロゾル生成装置は、エアロゾルをユーザに供給することができる。例えば、エアロゾル生成装置は、電気、誘導磁場、または超音波などを用いる方式で作動するヒータでエアロゾル生成物質を加熱し、エアロゾルを生成することができる。
【0040】
エアロゾル供給装置5は、霧化器50aによって生成されたエアロゾルを供給することができる。エアロゾル供給装置5は、霧化器50aを含むか、含まない。これについて、実施例によれば、エアロゾル供給装置5と霧化器50aとが全体として「エアロゾル供給装置」とも呼ばれる。霧化器50aは、霧化器50aの円筒状の表面と互いに異なる湾曲部を有する位置固定面10sを含む。位置固定面10sは、エアロゾル供給装置5がエアロゾル生成装置に結合するとき、エアロゾル供給装置5の位置を決定する機能を遂行することができる。
【0041】
エアロゾル供給装置5は、エアロゾルを生成するための第1物質12を収容する第1カートリッジ10と、第1カートリッジ10に対して回転するように第1カートリッジ10の外側に配置される第2カートリッジ20と、を含む。
【0042】
図1ないし図3に図示された実施例において、エアロゾル供給装置5及びエアロゾル生成装置の全体としての形状が円筒状を有するが、実施例は、そのようなエアロゾル供給装置5及びエアロゾル生成装置の形状によって制限されるものではない。例えば、エアロゾル供給装置5及びエアロゾル生成装置の少なくとも1つの横方向断面形状は、多角形や楕円形などにも変形される。
【0043】
第1カートリッジ10と第2カートリッジ20は、互いに連結され、エアロゾル供給装置5を形成し、1つの単一部品として取り扱われる。したがって、第1カートリッジ10と第2カートリッジ20に収容された材料をいずれも消尽した後には、第1カートリッジ10と第2カートリッジ20とを含むエアロゾル供給装置5を新たに交換されうる。
【0044】
実施例は、そのような上述したエアロゾル供給装置5の交換方式によって制限されるものではない。例えば、エアロゾル供給装置5から第1カートリッジ10と第2カートリッジ20の少なくとも1つが分離され、個別的に交換しうる。
【0045】
エアロゾル供給装置5の第1カートリッジ10は、霧化器50aに連結されて霧化器50aに第1物質12を供給する。霧化器50aで生成されたエアロゾルは、伝達孔11を通じて第1カートリッジ10の外部表面に向かって排出されうる。伝達孔11に排出されたエアロゾルは、第1カートリッジ10の外部表面に沿って移動することができる。
【0046】
ここで、「エアロゾルが第1カートリッジ10の外部表面に沿って移動する」ということは、エアロゾルが必ずしも第1カートリッジ10の外部表面と接触しつつ移動することのみを意味するものではない。すなわち、エアロゾルは、第1カートリッジ10の延長方向に沿って(すなわち、上側に)、第1カートリッジ10に接触せず、移動することができる。
【0047】
第2カートリッジ20は、霧化器50aから排出されたエアロゾルがユーザに吸入される前にエアロゾルを通過させる第2物質22を収容することができる。第2カートリッジ20は、隔壁20wによって互いに分離された複数個のチャンバ21を含み、チャンバ21のそれぞれには、第2物質22が収容される。第2カートリッジ20の複数個のチャンバ21は、第2カートリッジ20の回転方向に沿って順次に位置する。
【0048】
実施例は、図1に図示されたチャンバ21の個数によって制限されない。例えば、1つまた2以上のチャンバ21が設けられうる。
【0049】
第1カートリッジ10の外側に配置される第2カートリッジ20は、第1カートリッジ10に対して回転可能である。図2を参照すれば、第2カートリッジ20は、霧化器50aの上端の円周方向の端に沿って形成されたレール50sに結合されて第1カートリッジ10を中心に回動可能である。第1カートリッジ10は、第2カートリッジ20の回動のために、第2カートリッジ20を支持する回転軸の機能を遂行することができる。
【0050】
ユーザが図1に図示されたように取り付けられた状態のエアロゾル生成装置を把持するとき、片手では、エアロゾル生成装置の本体70aを取り、他の手で第2カートリッジ20を回転させれば、第2カートリッジ20が第1カートリッジ10を中心に回転可能である。
【0051】
エアロゾル生成装置は、第2カートリッジ20の上側端部に連結されるマウスピース26を含んでもよい。マウスピース26は、第2カートリッジ20の第2物質22を通過したエアロゾルを外部に排出し、ユーザにエアロゾルを供給するための排出口26eを含むマウスピース26を含む。
【0052】
第2カートリッジ20は、外側表面に標識91を含む。第2カートリッジ20の標識91は、第2カートリッジ20内部の複数個のチャンバ21のそれぞれに対応する位置に配置される。
【0053】
霧化器50aは、外側表面に第2カートリッジ20の標識91に対する基準位置として用いられる標識92を含む。したがって、ユーザが第2カートリッジ20を第1カートリッジ10に対して回転させることで、第2カートリッジ20の標識91を霧化器50aの標識92に一致させ、チャンバのうち、少なくとも1つの位置をエアロゾルを排出する伝達孔11の位置に整列させうる。
【0054】
また、ユーザは、第2カートリッジ20の標識91と霧化器50aの標識92の位置を確認し、第2カートリッジ20のチャンバのうち、現在エアロゾルを通過させるチャンバを識別することができる。
【0055】
第1カートリッジ10は、内部に第1物質12を収容する。第1物質12は、例えば、液状またはゲル(gel)でもある。第1物質12は、第1カートリッジ10の内部において液状に保持されるか、スポンジや綿のような吸湿性素材や多孔性素材によって保持されうる。
【0056】
第1物質12は、液体でもあり、例えば、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質や非タバコ物質を含んでもよい。
【0057】
第1物質12は、例えば、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、またはビタミン混合物を含んでもよい。
【0058】
第1物質12の香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果物の香り成分などを含むが、それらに制限されるものではない。香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供する成分を含んでもよい。
【0059】
第1物質12のビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。
【0060】
また、第1物質12は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
【0061】
図2を参照すれば、第1カートリッジ10は、長手方向に長く延びる円筒状を有する。第1カートリッジ10は、内部に第1物質12を収容するストレージ10pとストレージ10pの下側端部に設けられた霧化器50aを含む。霧化器50aの下側端部には、上部に向かって露出された電気端子50dを有する本体70aが結合される。
【0062】
第1カートリッジ10に第2カートリッジ20が回転するように結合することができる。第2カートリッジ20の内部には、長手方向に沿って延び、第1カートリッジ10の外部形状に対応する円筒壁20pが形成される。第2カートリッジ20の円筒壁20pに第1カートリッジ10が挿入されれば、第1カートリッジ10と第2カートリッジ20との結合が完了し、第2カートリッジ20が第1カートリッジ10を中心に第1カートリッジ10に対して回転可能である。
【0063】
第2カートリッジ20の内部には、隔壁20wに分離されて第2物質22を収容する複数個のチャンバ21が形成される。第2カートリッジ20の上端には、第2物質22が収容されたチャンバ21のそれぞれを上側に向かって開放する上部孔20hが形成される。
【0064】
第2カートリッジ20が第1カートリッジ10の外側に結合した状態で第2カートリッジ20の上部に中間カバー29が結合される。中間カバー29は、第2カートリッジ20の上部孔20hに対応する位置に貫設される連結孔29pと、中央を貫いて形成されて第1カートリッジ10の上端フランジ10aを通過させる中央孔29hを含む。中間カバー29は、第2カートリッジ20と共に回動することにより、第2カートリッジ20の回転中にも第2カートリッジ20と第1カートリッジ10との結合状態を安定して保持させる機能を遂行する。
【0065】
第2カートリッジ20と中間カバー29が第1カートリッジ10に結合されれば、第1カートリッジ10の上端フランジ10aが中間カバー29の上側を通過して突出する。締結ネジ28sが上部カバー28を貫いて第1カートリッジ10の上端フランジ10aのネジ孔10bに結合することで、上部カバー28が第1カートリッジ10の上端フランジ10aに結合する。
【0066】
中間カバー29と第2カートリッジ20とが第1カートリッジ10に対して回転する間、上部カバー28は、回転せず、第1カートリッジ10の上端フランジ10aに結合された状態を保持する。したがって、第2カートリッジ20が第1カートリッジ10に対して回転する間、第2カートリッジ20が第1カートリッジ10に対して上側に離脱せず、第2カートリッジ20と第1カートリッジ10との結合状態が安定して保持されうる。
【0067】
上部カバー28は、第2カートリッジ20の第2物質22を通過したエアロゾルをマウスピース26に伝達する排出孔28aを含む。
【0068】
図3を参照すれば、本体70aの内部に制御器70が設けられる。制御器70は、霧化器50aに電力を供給するバッテリと、霧化器50aの作動を制御する制御用チップや制御用回路基板を含んでもよい。
【0069】
霧化器50aは、第1カートリッジ10から第1物質12を吸収して保持し、外部から供給された電気によって熱を発生させることで、第1物質12を加熱してエアロゾルを発生させるヒータ52を含む。ヒータ52は、配線51及び接続端子50tを通じて本体70aの電気端子50dに電気的に連結される。
【0070】
霧化器50aは、エアロゾル生成物質である第1物質12の相(phase)を気相に変換し、エアロゾル(aerosol)を発生させる機能を遂行する。エアロゾルは、エアロゾル生成物質から発生した蒸気化された粒子と空気とが混合された状態の気体を意味する。霧化器50aで生成されたエアロゾルは、排出孔50h(図4参照)、伝達通路50p、及び伝達孔11を順次に通過して第1カートリッジ10の外部表面に向かって排出される。
【0071】
図4は、図1に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置の一部構成要素を概略的に示す斜視図である。特に、図4は、エアロゾル生成装置に使用されうるヒータ52の具体例を示す図面である。
【0072】
霧化器50aのヒータ52は、第1カートリッジ10の第1物質12を吸収して収容可能な(すなわち、保持可能な)多孔性素材からなる伝達体52cと、伝達体52cに一体に成形されるか、伝達体52cの表面に印刷されるヒータ配線52hを含む。
【0073】
多孔性素材は、例えば、多孔性のセラミック素材、多孔性プラスチック素材、または多孔性ガラス繊維素材などを含んでもよい。
【0074】
伝達体52cは、図4に図示されたように液状の第1物質12を収容可能なカップ(cup)状を有することができるが、実施例は、伝達体52cの形状によって制限されるものではない。伝達体52cは、例えば、左右側壁面が外部に開放されて空気との接触面積を増加させたベッド構造(bed structure)を有することができる。
【0075】
伝達体52cの内部には、エアロゾル生成のための雰囲気を造成する空間が形成される。伝達体52cの内部の空間は、エアロゾル生成作用が起こるエアロゾルチャンバ(aerosol chamber)の機能を遂行する。伝達体52cは、内部のエアロゾルチャンバの内部を外部と連結することで、エアロゾルチャンバで生成されたエアロゾルをエアロゾルチャンバの外部に排出する排出孔50hを含む。排出孔50hから排出されたエアロゾルは、第1カートリッジ10の外部表面に向かって伝達され、エアロゾルは、第1カートリッジ10の外側に位置する第2カートリッジ20の第2物質22を通過した後、ユーザに供給される。
【0076】
ヒータ配線52hは、電気抵抗性発熱体素材を伝達体52cの表面に沿って印刷する方式で伝達体52cに形成されうる。または、ヒータ配線52hは、伝達体52cを成形するとき、伝達体52cに一体に成形されうる。例えば、ヒータ配線52hと伝達体52cは、インサート射出(insert molding)方式によって一体に成形されうる。
【0077】
ヒータ配線52hには、配線51が電気的に連結されるので、配線51を通じてヒータ配線52hに電気が供給されうる。
【0078】
上述した実施例では、霧化器50aのヒータ52が電気抵抗性発熱体を含むが、実施例は、そのような霧化器50aの具現方式によって制限されるものではない。霧化器50aは、例えば、超音波振動方式でエアロゾルを生成するか、誘導加熱方式でエアロゾルを生成する。
【0079】
また、ヒータ52は、上述したようなカップ状以外のさまざまな形態にも変形される。例えば、霧化器50aのヒータ52は、第1物質12を吸収して保持する芯と、芯に巻かれているか、芯に隣接するように位置されて第1物質12を加熱してエアロゾルを発生させるワイヤ状またはコイル状発熱体を含んでもよい。
【0080】
図2及び図3を参照すれば、第2カートリッジ20の上部には、チャンバ21のいずれか1つの第2物質22を通過したエアロゾルを外部に排出する排出口26eを含むマウスピース26が結合される。
【0081】
霧化器50aは、第1物質12から生成されたエアロゾルを第1カートリッジ10の外部表面に向かって伝達する伝達孔11を含む。伝達孔11は、第2カートリッジ20の第2物質22に向かうので、伝達孔11から排出されるエアロゾルは、第2カートリッジ20の第2物質22を通過することで、第1カートリッジ10の外部表面に沿って上側に流れる。
【0082】
第2カートリッジ20の内部において第2物質22の上端に到逹したエアロゾルは、第2物質22を通過した後にマウスピース26を通じて外部に排出されうる。
【0083】
第2物質22は、固状でもあり、例えば、粉末や小粒子の集合である顆粒(granule)の形態でもある。
【0084】
第2物質22は、例えば、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含むか、例えば風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような添加物質や、メントールまたは保湿剤などの加香物質を含んでもよい。第2物質22はまた植物抽出物、香料、香味剤、及びビタミン混合物や、それら成分の混合物を含んでもよい。
【0085】
第2物質22の香料の例は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果物の香り成分などを含んでもよいが、それらに制限されない。
【0086】
第2物質22の香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供する成分を含んでもよい。
【0087】
第2物質22のビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。
【0088】
上述したようなエアロゾル供給装置5及びそれを備えたエアロゾル生成装置を使用するときには、ユーザが第1カートリッジ10に対して第2カートリッジ20を回転させることで、第2カートリッジ20のチャンバ21のうち、少なくとも1つの位置が霧化器50aの伝達孔11に対応する位置に置かれるように第2カートリッジ20の回転位置を調整することができる。
【0089】
第2カートリッジ20のチャンバ21のうち、少なくとも1つの位置が霧化器50aの伝達孔11の位置に対応する状態で、ユーザがマウスピース26を介してエアロゾルを吸入することができる。
【0090】
エアロゾル供給装置5及びそれを備えたエアロゾル生成装置は、第1物質12を収容する第1カートリッジ10と第2物質22を収容する第2カートリッジ20とが一体化された1つの装置として取り扱うことができ、携帯及び使用が簡便である。
【0091】
また、エアロゾル供給装置5の第1カートリッジ10が多量の第1物質12を収容するように設計されても、第2カートリッジ20を回転させ、エアロゾル供給のために使用されるチャンバ21を選択可能なので、第2物質22を含むカートリッジを交換せずとも、新たな第2物質22に交替する効果が得られる。
【0092】
また、第2カートリッジ20の複数個のチャンバ21は、互いに異なる種類の第2物質22を含んでもよい。例えば、複数個のチャンバ21は、互いに異なる粒子サイズや、互いに異なる香味属性を有する第2物質22を含んでもよい。チャンバ21が互いに異なる種類の第2物質22を含むならば、ユーザは、チャンバ21のうち1つを選択し、所望の第2物質22を選択可能なので、ユーザは、多様な香味を有するエアロゾルを自由に楽しめる。
【0093】
また、第2カートリッジ20が第1カートリッジ10の外側に配置されることにより、エアロゾル生成装置において第2カートリッジ20と霧化器50aとの距離が減少するので、霧化器50aで生成されたエアロゾルが第2カートリッジ20に迅速に直接伝達されうる。したがって、エアロゾル生成装置及びエアロゾル供給装置が良質のエアロゾルをユーザに供給することができる。
【0094】
図5は、他の実施例に係わるエアロゾル生成装置を示す縦方向断面図である。
【0095】
図5に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置の構成は、図3に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置の構成と全体として類似しているが、霧化器50aの設置位置が変形された。霧化器50aは、エアロゾル供給装置5の下端に設けられ、エアロゾル供給装置5の一部をなす。
【0096】
霧化器50aは、吸収体53と、芯54と、ヒータ52と、を含んでもよい。吸収体53は、第1カートリッジ10の下部で第1物質12を吸収して芯54に伝達することができる。芯54は、吸収体53に連結されて第1物質12を吸収して保持することができる。ヒータ52は、芯54を加熱して、エアロゾルを生成することができる。
【0097】
吸収体53と芯54は、例えば、綿繊維、セラミック繊維、ガラス繊維、多孔性セラミックのような素材を含み、メッシュ(mesh)素材を含んでもよい。
【0098】
ヒータ52は、芯54に保持された第1物質12を加熱するための要素である。例えば、ヒータ52は、金属熱線、金属熱板、セラミックヒータなどにもなるが、それらに限定されるものではない。また、ヒータ52は、ニクロム線のような導電性フィラメントを含んでもよく、芯54を取り囲むように芯54に巻かれる構造を含んでもよい。ヒータ52に電流が供給されれば、ヒータ52が熱を発生し、ヒータ52が芯54に保持された第1物質12に熱を伝達して第1物質12を加熱することで、エアロゾルが生成される。
【0099】
霧化器50aは、その内部が空いていてもよい。霧化器50aの内部空間は、ヒータ52と芯54に空気が供給されるエアロゾルチャンバとして機能し、これにより、エアロゾルを生成するための雰囲気を造成することができる。
【0100】
霧化器50aの内部のエアロゾルチャンバは、霧化器50aで生成されたエアロゾルを第1カートリッジ10の外部表面に向かって伝達する伝達孔11と連結される。したがって、霧化器50aで生成されたエアロゾルは、伝達孔11を通過した後、第1カートリッジ10の外側に配置された第2カートリッジ20の第2物質22に伝達される。
【0101】
本体70aは、霧化器50aに分離可能に連結されうる。本体70aには、霧化器50aに電力を供給するバッテリと霧化器50aの作動を制御する制御用チップや制御用回路基板などを含む制御器70が設けられる。霧化器50aのヒータ52は、配線51によって本体70aの電気端子50dに電気的に連結される。
【0102】
図6は、さらに他の実施例に係わるエアロゾル生成装置を示す斜視図であり、図7は、図6に図示された実施例に係わるエアロゾル供給装置の一部構成要素を示す斜視図であり、図8は、図6に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置を示す縦方向断面図である。
【0103】
図6ないし図8に示された実施例に係わるエアロゾル生成装置は、エアロゾルを生成してユーザにエアロゾルを供給する機能を遂行する装置であって、電気、誘導磁場、または超音波などを用いる方式で作動するヒータによってエアロゾル生成物質を加熱してエアロゾルを生成する装置である。
【0104】
図8を参照すれば、エアロゾル生成装置は、エアロゾル供給装置5と、霧化器50aを含んでもよい。
【0105】
エアロゾル供給装置5は、第1物質12を内部に収容する第1カートリッジ10と、第2物質22が収容される第2カートリッジ20と、を含んでもよい。第1物質12から生成されたエアロゾルが外部に排出される以前に第2物質22を通過するように第1物質12から生成されたエアロゾルは、第1カートリッジ10の外部表面の少なくとも一部に沿って移動することができる。第1カートリッジ10の外側に配置された第2カートリッジ20は、第1カートリッジ10に対して回転可能である。
【0106】
第1カートリッジ10と第2カートリッジ20は、一体化されて1つの部品として取り扱い可能に互いに一体に結合されてエアロゾル供給装置5を形成する。
【0107】
図6を参照すれば、エアロゾル生成装置は、エアロゾル供給装置5を収容可能な収容通路7aを含むケース7を含む。ケース7は、外部表面に、ユーザに情報を伝達するための表示装置7fと、ユーザにエアロゾル生成装置の作動状態に係わるお知らせを伝達するための表示用ランプ7dを含む。表示装置7fと表示用ランプ7dは、ユーザにさまざまな形態のお知らせを告知する機能を遂行する情報発生器の一例として、情報発生器は、スピーカや振動発生器のような形態にも変形される。
【0108】
また、ケース7は、ユーザが操作可能であり、ユーザの操作を感知してユーザ入力信号を発生させる入力装置95を含む。
【0109】
図6ないし図8に図示された実施例において、ケース7は、ほぼ直方体状を有し、エアロゾル供給装置5は、全体として円筒状を有するが、実施例は、そのようなケース7及びエアロゾル供給装置5の形状によって制限されない。例えば、ケース7は、エアロゾル供給装置5の軸方向に延びる円筒状、楕円形断面を有する円筒状、平たい円筒状、正六面体、直方体などのさまざまな形状にも変形される。また、エアロゾル供給装置5も直方体、正六面体などのさまざまな形状にも変形される。
【0110】
第1カートリッジ10と第2カートリッジ20は、互いに対する相対的な位置変更が可能なように結合される。すなわち、第2カートリッジ20が第1カートリッジ10に対して相対的に回転することで、第1カートリッジ10に対する第2カートリッジ20の相対的な回転位置が変更されうる。エアロゾル供給装置5の下端に連結された霧化器50aも全体として円筒状を有することができる。霧化器50aの少なくとも一部は、円筒状表面の延長方向と異なる方向に延びる位置固定面10sを含む。
【0111】
ケース7の収容通路7aは、エアロゾル供給装置5を収容するように長く延びる中空の円筒状通路として形成される。収容通路7aの少なくとも一部には、第1カートリッジ10の位置固定面10sに対応する形状を有するように収容通路7aの内壁面の延長方向と異なって形成された位置保持面7sが形成される。
【0112】
エアロゾル供給装置5がケース7の収容通路7aに収容されれば、位置保持面7sと位置固定面10sが互いに接触するので、ケース7に対する第1カートリッジ10及び霧化器50aの位置が安定して保持されうる。すなわち、第2カートリッジ20が第1カートリッジ10に対して回転する間、第1カートリッジ10に連結された霧化器50aの位置固定面10sが位置保持面7sによって支持されることで、第1カートリッジ10と霧化器50aとが回転せず、ケース7に対して固定された状態が安定して保持される。
【0113】
また、位置保持面7sと位置固定面10sは、エアロゾル供給装置5がケース7の収容通路7aに挿入されるとき、収容通路7aの軸方向の中心に対して、エアロゾル供給装置5の軸方向の中心を整列するための整列機能を遂行することができる。すなわち、エアロゾル供給装置5の位置固定面10sと収容通路7aの位置保持面7sとが対応して初めて、エアロゾル供給装置5がケース7の収容通路7aに挿入されうる。
【0114】
ケース7は、収容通路7aの端部に設けられて霧化器50aに電気を供給する電気端子50dを含む。エアロゾル供給装置5の位置固定面10sと収容通路7aの位置保持面7sとが対応するように、エアロゾル供給装置5が収容通路7aに対して整列されれば、電気端子50dが霧化器50aに正確に連結されうる。
【0115】
第1カートリッジ10は、エアロゾル生成のための第1物質12を霧化器50aに供給する機能を遂行する。第1カートリッジ10は、内部に第1物質12を収容する。第1物質12は、例えば、液体またはゲル(gel)でもある。第1物質12は、第1カートリッジ10の内部で液状に保持されるか、またはスポンジや綿のような吸湿性素材や多孔性素材によっても保持される。
【0116】
図8を参照すれば、霧化器50aは、吸収体53、芯54、及びヒータ52を含む。
【0117】
吸収体53は、第1カートリッジ10の下部で第1物質12を吸収して芯54に伝達することができる。
【0118】
芯54は、吸収体53から第1物質12を受けて保持することができる。
【0119】
ヒータ52は、芯54に巻かれているか、芯54に隣接して配置されうる。ヒータは、第1物質12を加熱して、エアロゾルを発生させうる。
【0120】
霧化器50aは、エアロゾル生成物質の相(phase)を気相に変換してエアロゾルを発生させる機能を遂行する。エアロゾルは、エアロゾル生成物質から発生した蒸気化された粒子と空気とが混合された状態の気体を意味する。
【0121】
ヒータ52は、配線51によってケース7内部の電気端子50dに電気的に連結されて制御器70から供給された電気によって熱を発生させる電気抵抗性発熱体でもある。霧化器50aは、電気抵抗性発熱体を含むが、実施例は、そのような霧化器50aの構成によって制限されるものではない。霧化器50aは、例えば、超音波方式でエアロゾルを生成するか、誘導加熱方式でエアロゾルを生成する。
【0122】
また、霧化器50aは、第1物質12からエアロゾルを生成した後、エアロゾルを第1カートリッジ10の外部表面に伝達する機能を遂行する。霧化器50aは、第1カートリッジ10の連結される伝達孔11を含み、霧化器50aが伝達孔11を介してエアロゾルを排出することで、霧化器50aがエアロゾルを第2カートリッジ20に伝達することができる。
【0123】
第2カートリッジ20は、第1カートリッジ10に対して回転するように第1カートリッジ10の外側に配置される。第2カートリッジ20は、隔壁20wによって互いに分離された第2カートリッジ20の回転方向に沿って順次に位置する複数個のチャンバ21を含んでもよい。チャンバ21のそれぞれは、エアロゾルを通過させる第2物質22を含む。第2物質22は、固状でもあり、粉末や小粒子の集合である顆粒(granule)の形態でもある。
【0124】
第2カートリッジ20が保持するチャンバ21の個数は、多様に変形され、例えば、チャンバ21は、第2カートリッジ20に1個のみが設けられることもできる。
【0125】
図7を参照すれば、第1カートリッジ10は、霧化器50aから突出して上側に向かって延び、第2カートリッジ20が第1カートリッジ10に結合するとき、第1カートリッジ10が第2カートリッジ20の円筒壁20pに挿入される。第2カートリッジ20の円筒壁20pに第1カートリッジ10が挿入されれば、第1カートリッジ10と第2カートリッジ20の結合が完了され、第2カートリッジ20が第1カートリッジ10を中心に回転可能である。
【0126】
第2カートリッジ20の上部には、チャンバ21の少なくとも1つの第2物質22を通過したエアロゾルを外部に排出する排出口26eを含むマウスピース26が結合される。
【0127】
第1カートリッジ10と第2カートリッジ20とが結合された状態で第1カートリッジ10と第2カートリッジ20との相対的な位置が変更されうる。第2カートリッジ20の複数個のチャンバ21が霧化器50aの伝達孔11に連結されうる。したがって、霧化器50aの伝達孔11に排出されたエアロゾルが第2カートリッジ20の複数個のチャンバ21のうち、伝達孔11に対応するように位置するチャンバに収容された第2物質22を通過する。エアロゾルが第2物質22を通過する間、エアロゾルの特性が変化されうる。
【0128】
図8を参照すれば、ケース7の内部で収容通路7aの下側には、霧化器50aに電力を供給するバッテリと、霧化器50aの作動を制御する制御用チップや制御用回路基板などを含む制御器70が設けられる。
【0129】
エアロゾル生成装置は、第2カートリッジ20を回転させるように駆動力を発生させる駆動装置60を含む。図6及び図8を参照すれば、駆動装置60は、ケース7の内部に配置され、電気信号によって作動するモータ61と、モータ61の駆動力を第2カートリッジ20に伝達するギア62を含む。第2カートリッジ20の外側には、第2カートリッジ20の回転方向に沿って延びるようにギア面20gが配置される。
【0130】
エアロゾル供給装置5がケース7に装着されれば、第2カートリッジ20のギア面20gとギア62とが互いに結合される。制御器70の電気信号が駆動装置60のモータ61に印加されれば、モータ61の軸が回動され、モータ61の駆動力がギア62を通じて第2カートリッジ20のギア面20gに伝達される。したがって駆動装置60は、第1カートリッジ10に対して第2カートリッジ20を回転させる機能を遂行することができる。
【0131】
実施例は、図6及び図8に図示された駆動装置60の構成によって制限されず、例えば、駆動装置60のギア62は、ベルト、スプロケットのようなさまざまな動力伝達要素に代替可能である。
【0132】
上述したように第2カートリッジ20の複数個のチャンバ21の少なくとも1つが霧化器50aの伝達孔11に連結される。これは、霧化器50aの伝達孔11に排出されたエアロゾルが複数個のチャンバ21のうち、1つ以上のチャンバ(例えば、2つまたはそれ以上の隣接したチャンバ)を通過することができる。
【0133】
図6及び図7を参照すれば、第2カートリッジ20は、外側表面に配置された標識91を含む。第2カートリッジ20の標識91は、第2カートリッジ20の内部の複数個のチャンバ21のそれぞれに対応する位置に形成される。
【0134】
霧化器50aは、外側表面に第2カートリッジ20の標識91に対する基準位置として用いられる標識92を含む。したがって、第2カートリッジ20の標識91が第1カートリッジ10の標識92に整列されれば、チャンバのうち、少なくとも1つの位置がエアロゾルを排出する霧化器50aの伝達孔11の位置に整列される。
【0135】
また、ユーザが第2カートリッジ20の標識91と霧化器50aの標識92の位置を確認し、第2カートリッジ20のチャンバのうち、現在エアロゾルを通過させるチャンバを識別することができる。
【0136】
図7を参照すれば、第2カートリッジ20及び/または霧化器50aには、第1カートリッジ10と第2カートリッジ20との相対的な位置によってチャンバ21のうち、現在エアロゾルを通過させるチャンバに含まれた第2物質22の種類を識別する位置センサ97が設けられる。位置センサ97は、伝達孔11を基準としたチャンバ21の少なくとも1つの位置を検出し、信号を発生させる機能を遂行することができる。
【0137】
位置センサ97は、第2カートリッジ20に配置された発信器97aと、霧化器50aに配置されて発信器97aを感知する受信器97bと、を含む。実施例は、発信器97aと受信器97bの配置位置や個数によって制限されず、例えば、発信器97aは、霧化器50aに配置され、受信器97bが第2カートリッジ20に配置されうる。発信器97aは、チャンバ21のそれぞれに対応するように複数個が配置されうる。
【0138】
チャンバ21のうち、少なくとも1つが伝達孔11に対応するように第2カートリッジ20の第1カートリッジ10に対する回転位置が整列されれば位置センサ97が整列されたチャンバを示す識別信号を発生させうる。
【0139】
位置センサ97の発信器97aと受信器97bは、例えば、フォトカップラのような光学式感知センサや、ホール効果を用いて磁力を感知する磁力センサや、電気抵抗の変化を感知する電気抵抗センサ、物理的な接触によって信号を発生させるスイッチの少なくとも1つによっても具現される。
【0140】
図6及び図8を参照すれば、ケース7のエアロゾルが流れる経路上にパフセンサ79pが配置される。パフセンサ79pは、エアロゾルの流れに基づいてユーザのエアロゾル吸入動作を感知することができる。パフセンサ79pは、例えば霧化器50aの内部空間と連結されることで、霧化器50aの内部に流れるエアロゾルを含む流体の流れ、すなわち空気の流れ(すなわち、エアロゾルを含む主流)による圧力や流量の変動を感知し、感知された変動に基づいた信号を発生させる。パフセンサ79pは、霧化器50aの伝達通路50pに連結された圧力感知孔79sに配置されうる。
【0141】
上述したようなエアロゾル生成装置を使用するとき、霧化器50aから排出されて第2カートリッジ20のチャンバ21に進入したエアロゾルは、チャンバ21に収容されている第2物質22を通過する。第2物質22は、エアロゾルに香味を与える。第2物質22を通過しつつ豊富な香味が含まれたエアロゾルは、マウスピース26を介してエアロゾル生成装置の外部に排出される。
【0142】
制御器70は、既設定の条件が達成されれば、駆動装置60を作動させることで、チャンバ21のうち、少なくとも1つが第1カートリッジ10から伝達されたエアロゾルを通過させるように、第1カートリッジ10と第2カートリッジ20との相対的な位置を変更する機能を遂行することができる。例えば、第2カートリッジ20のチャンバ21に含まれた第2物質22には、エアロゾルを通過させる動作と係わって既設定の使用時間を有しており、第2物質22の既設定の使用時間が既設定の条件でもある。第2物質22がエアロゾルを通過させる動作を遂行するように使用された実際使用時間が既設定の使用時間に到逹すれば、エアロゾルを通過させるチャンバ21の位置が変更されねばならない。
【0143】
制御器70は、第1カートリッジ10に対する第2カートリッジ20の相対的な回転位置を変更することで、エアロゾルを通過させるために第2カートリッジ20のチャンバ21の他の1つまたは2つの隣接したチャンバ21を選択する機能を遂行することができる。
【0144】
また、制御器70は、位置センサ97の信号に基づいてチャンバ21のうち、伝達孔11の位置に対応するように整列されることで、エアロゾルを通過させるように使用中である使用チャンバを識別する機能を遂行する。ここで、「使用チャンバ」は、チャンバ21のうち、1つを指称する名称であり、チャンバ21のうち、伝達孔11の位置に対応するように整列され、エアロゾルを通過させる機能を遂行するように使用している少なくとも1つのチャンバを示すための用語である。
【0145】
図7を参照すれば、霧化器50aと第2カートリッジ20との間には、第1カートリッジ10に対する第2カートリッジ20の相対的な回転位置の変更を制限するストッパ81a、81bが配置される。ストッパ81a、81bは、第2カートリッジ20のチャンバ21が第1カートリッジ10に対して相対的に回動するとき、第2カートリッジ20の回動を制限する機能を遂行する。
【0146】
第2カートリッジ20が第1カートリッジ10に対する一方向への回動中にストッパ81a、81bが互いに接触すれば、第2カートリッジ20は、それ以上同一方向への回動が不可能であり、駆動装置60は、第2カートリッジ20の回動方向を変更する。
【0147】
図9は、図6に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置の一部構成要素を概略的に示すブロック図である。
【0148】
図9に図示された制御器70は、図6及び図8に図示されたケース7の内部に配置される回路基板、回路基板に付着された半導体チップ、または半導体チップや回路基板に搭載されたソフトウェアのいずれか1つ、またはそれらの組合わせによっても具現される。
【0149】
制御器70は、霧化制御器71、センサ制御器74、情報制御器75、ユーザ入力受信器76、入力/出力制御器73、媒質判断器72、及び駆動制御器77を含んでもよい。
【0150】
霧化制御器71は、霧化器50aを制御して、エアロゾルの生成量または温度などを制御する。
【0151】
センサ制御器74は、霧化器に係わる温度を感知する温度センサ79t、ユーザのエアロゾル吸入時に発生する空気の圧力または速度の変化を感知するパフセンサ79p、及び位置センサ97が、第1カートリッジ10に対する第2カートリッジ20の回転位置を感知して発した信号などを受信する。
【0152】
情報発生器96は、ユーザに情報を提供するか、お知らせを告知する情報発生器96を制御する。
【0153】
ユーザ入力受信器76は、ユーザの入力動作を感知するボタンやタッチスクリーンや入力ボタンのようなユーザ入力装置である入力装置95からユーザ入力信号を受信する。
【0154】
入力/出力制御器73は、第1カートリッジ10の第1物質や第2カートリッジ20の第2物質の種類に係わる情報や霧化器の作動温度を制御するための温度プロファイルやユーザに係わる情報や第1カートリッジ10と第2カートリッジ20との相対的な位置変更による伝達孔11に対するチャンバ21の位置に係わる情報などを含むストレージ78とデータを送受信する。
【0155】
媒質判断器72は、位置センサ97から受信された信号に基づいて、エアロゾルを通過させるように現在使用されている使用チャンバ及び使用チャンバに含まれる媒質の種類などを判断する。
【0156】
駆動制御器77は、駆動装置60の作動を制御する。
【0157】
上述したような制御器70は、ユーザの吸入動作を感知することで霧化器50aの作動を開始するか、霧化器50aの作動を停止する。また、制御器70が位置センサ97から印加された信号に基づいて使用チャンバ、及び使用チャンバに含まれた媒質(すなわち、第2物質)の種類などを判断し、霧化器の作動温度や作動時間などを媒質の種類に好適に制御することができる。
【0158】
制御器70は、位置センサ97から印加された信号に基づいて使用チャンバ及び使用チャンバに含まれた媒質の種類などを判断した後、使用チャンバの種類に係わる情報、すなわち使用チャンバの既設定の識別子を情報発生器96に出力することができる。使用チャンバの既設定の識別子は、例えば、数字、文字、または記号などを含んでもよい。また、制御器70は、使用チャンバの既設定の識別番号に対応して使用チャンバに含まれた媒質の種類に係わる情報、例えば、媒質の名称、媒質の特性、すなわち香味に係わる情報や使用寿命などに係わる情報を情報発生器96に出力することができる。
【0159】
制御器70は、既設定の条件が充足された場合、駆動装置60を作動させうる。第1カートリッジ10に対する第2カートリッジ20の相対的な回転位置を変更するための既設定の条件は、エアロゾルを生成するためにヒータの加熱動作の累積時間及び/またはヒータの加熱温度を含んでもよい。
【0160】
制御器70は、既設定の条件が充足された場合、まず、情報発生器96を通じて第1カートリッジ10と第2カートリッジ20との相対的な位置変更が必要であることを告知するお知らせを発生させうる。ユーザがお知らせを確認して入力装置95を操作するとき、制御器70が入力装置95から印加された入力信号に基づいて初めて駆動装置60を作動させ、第1カートリッジ10と第2カートリッジ20との相対的な位置を変更することができる。
【0161】
既設定の条件がヒータの加熱動作の累積時間を含む場合、制御器70は、霧化制御器71によってヒータに供給された電流量または電力量を計算するか、ヒータに電流が供給された時間を合算してヒータの加熱動作の累積時間を計算することができる。例えば、第2カートリッジ20のチャンバ21のうち、1つに含まれた第2物質22がエアロゾルを通過させ、エアロゾルに香味を付与可能な時間がn分と予め決められた場合、制御器70は、ヒータの加熱動作の累積時間がn分に到逹した場合、現在エアロゾルを通過させるチャンバの使用を終了せねばならないと判断し、第1カートリッジ10に対する第2カートリッジ20の相対的な位置を変更することで、チャンバ21のうち、エアロゾルを通過させるための新たなチャンバを選択することができる。
【0162】
ヒータの加熱動作は、第1カートリッジ10の第1物質を気化させるのに十分な温度の熱を発生させる主加熱動作と、主加熱動作に該当する温度の範囲よりも低い温度範囲で熱を発生させる予備加熱動作を含んでもよい。制御器70が駆動装置60を作動させるための既設定の条件に含まれるヒータの加熱動作は、主加熱動作でもある。
【0163】
既設定の条件がヒータの加熱動作の累積時間とヒータの加熱温度との組合わせを含む場合は、ヒータの加熱動作が主加熱動作と予備加熱動作とを含むときにさらに有用でもある。例えば、チャンバ21のうち1つに含まれた第2物質22がエアロゾルを通過させ、エアロゾルに香味を与えることができる時間がn分と予め設定された場合、制御器70は、ヒータの加熱温度が主加熱動作に該当する温度に到逹したときにのみヒータの加熱動作の累積時間を計数することができる。
【0164】
制御器70が駆動装置60を作動させて第1カートリッジ10と第2カートリッジ20との相対的な位置を変更するための既設定の条件は、パフセンサ79pによって感知された信号に基づいて決定されるパフ動作の回数と、パフ動作の累積時間のうち、いずれか1つまたはそれらの組合わせを含んでもよい。制御器70は、パフセンサ79pによって感知された信号の強度が既設定の臨界値を超過したとき、ユーザによって有効な吸入動作が実行されたと判断してパフ動作の回数を計数する。
【0165】
既設定の条件がパフ動作の回数を含む場合、制御器70は、パフセンサ79pで発生した信号に基づいて第2カートリッジ20のチャンバ21のうち、現在エアロゾルを通過させるチャンバに対して実行されたパフ動作の回数を計数することができる。そのような場合、制御器70は、ユーザがエアロゾルを吸入する吸入動作を持続的に実行したパフ動作の累積時間を無視し、単にパフセンサ79pの信号に基づいてパフ動作が発生した回数のみを計数する。
【0166】
例えば、第2カートリッジ20のチャンバ21のうち1つに含まれた第2物質22がエアロゾルを通過させ、エアロゾルに香味を付与可能にするパフ動作の回数がm回に予め設定された場合、制御器70は、パフ動作の回数がm回に到逹した場合、現在エアロゾルを通過させるチャンバの使用を終了せねばならないと判断し、第1カートリッジ10に対する第2カートリッジ20の相対的な位置を変更することで、チャンバ21のうち、エアロゾルを通過させるための新たなチャンバを選択することができる。
【0167】
制御器70は、エアロゾル生成装置の使用環境やユーザの吸入習慣を考慮して新たなチャンバを選択するための第2カートリッジ20の位置変更時点を決定することができる。そのために既設定の条件がパフ動作の累積時間や、パフ動作の回数とパフ動作の累積時間との組合わせを含んでもよい。
【0168】
既設定の条件がパフ動作の回数とパフ動作の累積時間との組合わせを含む場合の作動は、次の通りである。例えば、チャンバ21のうち1つに含まれた第2物質22がエアロゾルを通過させ、エアロゾルに香味を与えることができるパフ動作の回数がm回であり、パフ動作の累積時間がp分と予め設定された場合、パフ動作の回数がm回に到逹する条件とパフ動作の累積時間がP分に到逹する条件とがいずれも充足して初めて、制御器70が現在エアロゾルを通過させるチャンバの使用を終了せねばならないと判断する。したがって、パフセンサ79pの信号に基づいてパフ動作の回数がm回に到逹しても、パフ動作の累積時間がp分に到逹していなければ、制御器70は、パフ動作の累積時間がp分に到逹するまで現在エアロゾルを通過させるチャンバの位置をそのまま保持することで、パフ動作の回数がm+x回まで到逹することができる。そのような動作条件を変形してパフ動作の回数がm回に到逹する条件とパフ動作の累積時間がP分に到逹する条件のいずれか1つだけ充足されても、制御器70が現在エアロゾルを通過させるチャンバの使用を終了せねばならないと判断する。
【0169】
制御器70が駆動装置60を作動させて第1カートリッジ10と第2カートリッジ20との相対的な位置を変更するための既設定の条件は、入力装置95がユーザの入力を受信して発生する入力信号に基づいて決定される使用時間を含んでもよい。
【0170】
既設定の条件が入力装置95の入力信号に基づいて決定される使用時間を含む場合は、ユーザがヒータの動作を直接開始する機能を実行可能であるとき、さらに有用である。例えば、エアロゾル生成装置は、ユーザの趣向を満足させるか、利便性を向上させるための目的で、ユーザが入力装置95を操作するときに霧化器のヒータが別途の予備加熱動作を実行せずとも、ヒータが直ちに反応して高速で主加熱動作を行う機能を提供することができる。そのような場合、既設定の条件が入力装置95の入力信号に基づいて決定される使用時間を含むことにより、ユーザの操作によって霧化器が作動する使用時間が既設定の基準使用時間に到逹したとき、制御器70が現在エアロゾルを通過させる使用チャンバの使用を終了せねばならないと判断し、第1カートリッジ10に対する第2カートリッジ20の相対的な位置を変更することで、チャンバ21のうち、エアロゾルを通過させるための新たなチャンバを選択することができる。
【0171】
上述した説明のうち、時間や回数を示すためのm、n、p、xなどの文字は、整数または実数を意味する。
【0172】
制御器70が駆動装置60を作動させて第1カートリッジ10と第2カートリッジ20との相対的な位置を変更するための既設定の条件は、入力装置95がユーザの入力を受信して発生する入力信号に基づいて決定されるチャンバ21のうち、少なくとも1つが選択された選択条件を含んでもよい。
【0173】
第2カートリッジ20のチャンバ21は、互いに異なる媒質の種類または互いに異なる粒子サイズを有する第2物質22を含み、制御器70は、表示用ランプ7dを発光させるか、発光色相を変更するか、表示装置7fに情報を表示することにより、第2カートリッジ20のチャンバ21のうち、現在霧化器50aの伝達孔11の位置に整列され、エアロゾルを通過させるように使用される使用チャンバに含まれた第2物質22に係わる情報をユーザに提供することができる。
【0174】
ユーザが入力装置95を操作してチャンバ21のうち、使用を希望するチャンバを選択すれば、制御器70が入力装置95から入力された入力信号に基づいて、ユーザがチャンバ21のうち、少なくとも1つのチャンバを選択した選択条件が達成されたと判断することで、第1カートリッジ10と第2カートリッジ20との相対的な位置を変更することができる。
【0175】
上述したようなエアロゾル生成装置を使用するときには、ユーザがエアロゾル供給装置5をケース7に装着する前に第1カートリッジ10に対して第2カートリッジ20を回転させて第2カートリッジ20のチャンバ21のうち、少なくとも1つの位置が霧化器50aの伝達孔11に対応する位置に置かれるように第2カートリッジ20の回転位置を調整することができる。第1カートリッジ10と第2カートリッジ20との相対的な位置を調整した後、ユーザは、エアロゾル供給装置5をケース7に装着する。
【0176】
そのような作動方式を変形してユーザが第1カートリッジ10と第2カートリッジ20との相対的な位置を調整せずとも、ユーザがエアロゾル供給装置5をケース7に装着すれば、ケース7に内蔵された駆動装置60が自動的に第2カートリッジ20を回転させることで、第1カートリッジ10と第2カートリッジ20との相対的な位置をエアロゾル生成のための初期位置に自動調整することができる。「初期位置」は、第2カートリッジ20のチャンバ21のいずれか1つの位置が伝達孔11の位置に対応する位置でもある。
【0177】
第2カートリッジ20のチャンバ21のうち、少なくとも1つの位置が霧化器50aの伝達孔11の位置に対応する状態で、ユーザがマウスピース26を介してエアロゾルを吸入することができる。
【0178】
エアロゾル生成装置のエアロゾル供給装置5は、第1物質12を収容する第1カートリッジ10と第2物質22を収容する第2カートリッジ20とが一体化された1つの装置として取り扱うことができ、携帯及び使用が簡便である。
【0179】
また、エアロゾル生成装置の第1カートリッジ10が多量の第1物質12を収容するように設計されても、駆動装置60によって第2カートリッジ20を自動的に回転させ、エアロゾル供給のために使用されるチャンバ21を選択可能なので、第2物質22を含む第2カートリッジを交換せずとも、新たな第2物質22に交換する効果が得られる。
【0180】
また、第2カートリッジ20のチャンバ21は、互いに異なる種類の第2物質22を含んでもよい。例えば、チャンバ21は、互いに異なる粒子サイズや、互いに異なる香味属性を有する第2物質22を含んでもよい。チャンバ21が互いに異なる種類の第2物質22を含んでも、位置センサ97で発生した信号に基づいて制御器70がチャンバ21のうち、伝達孔11に対応するように整列されることで、エアロゾルを通過させるように現在使用中である使用チャンバを識別することができる。制御器70が識別した使用チャンバ、及び使用チャンバに含まれた第2物質22に係わる情報がユーザに提供されうるので、ユーザは、チャンバ21のうち1つを選択し、所望の第2物質22を選択して多様な香味を有するエアロゾルを自由に楽しめる。
【0181】
図10は、さらに他の実施例に係わるエアロゾル供給装置の一作動状態を示す横方向断面図である。
【0182】
図10に示された実施例に係わるエアロゾル供給装置で第1カートリッジ10は、第1物質12を収容し、第2カートリッジ20は、第1カートリッジ10の外側に第1カートリッジ10に対して回転可能に結合される。第2カートリッジ20は、回転方向に沿って順次に配置される複数個のチャンバ21と、チャンバ21のそれぞれに収容された第2物質22を含む。
【0183】
第2カートリッジ20が駆動装置によって、またはユーザの操作によって第1カートリッジ10に対して回転することで、第1カートリッジ10に対する第2カートリッジ20の相対的な回転位置が変更されうる。
【0184】
図10に図示されたように第2カートリッジ20のチャンバ21のうち、1つの位置が1つの伝達孔11(すなわち、単一孔)の位置に対応するように第1カートリッジ10に対する第2カートリッジ20の回転位置が整列されうる。図10に図示されたような整列状態で第2カートリッジ20のチャンバ21のうち、1つが伝達孔11から伝達されるエアロゾルを通過させることで、エアロゾルの特性を変化させる使用チャンバの機能を遂行することができる。
【0185】
図11は、図10に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置の他の作動状態を示す横方向断面図である。
【0186】
第2カートリッジ20が駆動装置によって、またはユーザの操作によって回転することで、第1カートリッジ10に対する第2カートリッジ20の相対的な回転位置が変更されるとき、図11に図示されたように隣接した2つのチャンバ21の位置が1つの伝達孔11の位置に対応するように第1カートリッジ10に対する第2カートリッジ20の回転位置が整列されうる。
【0187】
図11には、第2カートリッジ20のチャンバ21のうち、隣接した2つのチャンバが1つの伝達孔11の半分に該当する領域と重なるように位置する。実施例は、第2カートリッジ20のそのような整列位置によって制限されるものではなく、チャンバ21のうち、隣接した2つのチャンバが伝達孔11と重なる面積が互いに異なるように第2カートリッジ20の第1カートリッジ10に対する回転位置が整列されうる。
【0188】
例えば、隣接した2つのチャンバ21のうち、1つのチャンバに含まれた第2物質22がエアロゾルを通過させる機能に係わる寿命が20%に到逹した場合、伝達孔11の約80%に該当する面積と重畳させ、隣接した2つのチャンバ21のうち、他の1つのチャンバは、伝達孔11の約20%に該当する面積と重畳させうる。
【0189】
例えば、隣接した2つのチャンバ21のうち、1つのチャンバに含まれた第2物質22がエアロゾルを通過させる機能に係わる寿命が60%に到逹した場合、伝達孔11の約40%に該当する面積と重畳させ、隣接した2つのチャンバ21のうち、他の1つのチャンバは、伝達孔11の約60%に該当する面積と重畳させうる。
【0190】
また、隣接した2つのチャンバ21のうち、1つのチャンバに含まれた第2物質22がエアロゾルを通過させる機能に係わる寿命が80%に到逹した場合、伝達孔11の約20%に該当する面積と重畳させ、隣接した2つのチャンバ21のうち、他の1つのチャンバは、伝達孔11の約80%に該当する面積と重畳させうる。
【0191】
制御器が第1カートリッジ10と第2カートリッジ20との相対的な位置を変更するために使用する既設定の条件は、上述したように第2カートリッジ20のチャンバ21に含まれた第2物質22がエアロゾルを通過させる機能に係わる寿命を含んでもよい。
【0192】
また、上述したようにチャンバ21の第2物質22の寿命を考慮して第2カートリッジ20を回転させて隣接したチャンバ21が伝達孔11と重なる面積を変化させるときには、経時的に第2カートリッジ20を断続的に移動させるか、経時的に第2カートリッジ20を連続して移動させうる。
【0193】
図11に図示された実施例において、第2カートリッジ20の複数個のチャンバ21のうち、隣接したチャンバが1つの伝達孔11と重なるように位置を整列する方式によれば、第2カートリッジ20が第1カートリッジ10に対して回転する動作中に霧化器でエアロゾルを生成し、生成したエアロゾルを第2カートリッジ20に向かって伝達する動作を中止せず、エアロゾルを流す動作を連続して保持することができる。
【0194】
また、第1カートリッジ10と第2カートリッジ20との相対的な位置を変更することで、複数個のチャンバ21のうち、エアロゾルを通過させるためのチャンバを順次に選択することができる。複数個のチャンバ21のうち、エアロゾルを通過させるためのチャンバを選択して第2カートリッジ20を回転させるとき、現在エアロゾルを通過させていた以前チャンバの位置を伝達孔11から直ちに離脱させず、第2カートリッジ20の回動によって伝達孔11の位置に対して後続して整列される後続チャンバと以前チャンバとが協力して同時にエアロゾルを通過させる動作が行える。
【0195】
そのような作動方式によれば、第1カートリッジ10と第2カートリッジ20との相対的な位置を変更する間、ユーザに伝達されるエアロゾルの温度、湿度、及び香味などの特性が急変しないようにして、一定かつ安定したエアロゾルの供給が可能である。
【0196】
また、第2カートリッジ20の複数個のチャンバ21のそれぞれが互いに異なる特性を有する第2物質22を含む場合には、隣接したチャンバが共にエアロゾルを通過させることで、エアロゾルの成分、香味などの特性を多様に変形可能なので、ユーザに多様な形態のエアロゾルを提供することができる。
【0197】
図12は、さらに他の実施例に係わるエアロゾル供給装置の横方向断面図である。
【0198】
図12に示された実施例に係わるエアロゾル供給装置において、第1カートリッジ10は、第1物質12を収容し、第2カートリッジ20は、第1カートリッジ10の外側に第1カートリッジ10に対して回転自在に結合する。
【0199】
第2カートリッジ20は、第1カートリッジ10の少なくとも一部を取り囲むように第2カートリッジ20の回転方向に沿って延びる単一のチャンバ21を含む。単一のチャンバ21の内部には、第2物質22が収容される。図12において、単一のチャンバ21は、第1カートリッジ10の円周方向の全体領域を取り囲むが、実施例は、そのようなチャンバ21の構造によって制限されず、例えば、チャンバ21は、第1カートリッジ10の円周方向の一部領域のみを取り囲むように配置されうる。
【0200】
第2カートリッジ20が駆動装置によって、またはユーザの操作によって第1カートリッジ10に対して回転することで、第1カートリッジ10に対する第2カートリッジ20の相対的な回転位置が変更されうる。
【0201】
第2カートリッジ20が駆動装置によって駆動される場合、第2カートリッジ20が経時的に連続して回転することができる。第2カートリッジ20が経時的に連続して回転するために、第2カートリッジ20のチャンバ21に含まれた第2物質22がエアロゾルを通過させる機能に係わる寿命に基づいて第2カートリッジ20の回転速度が決定されうる。
【0202】
実施例は、第2カートリッジ20の回転速度や回転方式によって制限されるものではなく、伝達孔11の大きさに対応して伝達孔11から伝達されたエアロゾルを通過させうる第2カートリッジ20の円周方向の円弧の長さと、伝達孔11の大きさに対応する第2物質22の面積などを考慮して、第2カートリッジ20が断続的に回転することができる。「断続的に回転する」ということは、決定された周期(時間間隔)を予め決定し、一定の周期が経過する度に第2カートリッジ20が回転することを意味する。
【0203】
第2カートリッジ20の断続的な回動のためにチャンバ21が視覚的に区画されていないが、制御器が伝達孔11の大きさに対応する第2物質22の面積などを考慮して第2カートリッジ20の円周方向に沿ってチャンバ21を複数個の領域に予め区分することができる。また、制御器は、チャンバ21の複数個の領域のうち、エアロゾルを通過させる現在領域の第2物質22の寿命が終了した場合、第2カートリッジ20を回転させてチャンバ21の複数個の領域のうち、次の領域を伝達孔11に対して整列することができる。
【0204】
図13は、さらに他の実施例に係わるエアロゾル供給装置の横方向断面図である。
【0205】
図13に示された実施例に係わるエアロゾル供給装置において第1カートリッジ10は、第1物質12を収容し、第2カートリッジ20は、第1カートリッジ10の外側に第1カートリッジ10に対して回転自在に結合する。
【0206】
第2カートリッジ20が駆動装置によって、またはユーザの操作によって第1カートリッジ10に対して回転することで、第1カートリッジ10に対する第2カートリッジ20の相対的な回転位置が変更されうる。
【0207】
第1カートリッジ10は、第1物質12の残量を外部から視認可能なように第1カートリッジ10の少なくとも一部が透明素材を含む。第1物質12を収容する第1カートリッジ10の全体領域または一部領域がガラスや、プラスチックなどの透明素材を含んでもよい。
【0208】
第2カートリッジ20は、第1カートリッジ10の少なくとも一部を取り囲むように第2カートリッジ20の回転方向に沿って順次に位置して第2物質22を収容する複数個のチャンバ21と、チャンバ21の間で第1カートリッジ10の透明素材を外部に露出させる透明窓20fと、を含む。
【0209】
上述したエアロゾル供給装置によれば、エアロゾル供給装置の透明窓20fを通じて第1カートリッジ10に収容された第1物質12の残量をエアロゾル供給装置の外部から確認することができる。したがって、ユーザは、第1カートリッジ10に収容された第1物質12の残量を確認しながら、エアロゾル吸入動作を実施することができ、第1物質12の残量を考慮して第2カートリッジ20を回転させ、必要に応じて、エアロゾル供給装置を交換しうる。
【0210】
実施例は、図13に図示されたように複数個のチャンバ21を有する第2カートリッジ20に透明窓20fを設ける構造によって制限されるものではなく、例えば、図12に図示された単一のチャンバ21を有する第2カートリッジ20に透明窓を設けることもできる。
【0211】
図14は、さらに他の実施例に係わるエアロゾル生成装置の縦方向断面図であって、図14に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置は、全体として図6ないし図8に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置と類似している。
【0212】
図14に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置は、第1カートリッジ10と第2カートリッジ20との相対的な位置を変更するために、モータのような駆動装置を代替し、ユーザが手で操作可能なつまみ110を含む。
【0213】
つまみ110は、ケース7に回転可能に配置されたつまみ軸111と連結されており、つまみ軸111の下端は、軸受111bによってケース7のベース7bに回転可能に結合される。
【0214】
つまみ110の円周方向の外側端には、ギアが設けられ、つまみ110のギアは、第2カートリッジ20の外側に第2カートリッジ20の回転方向に沿って延びるように配置されたギア面20gに噛み合っている。
【0215】
つまみ軸111の下側端部には、第1カートリッジ10に対する第2カートリッジ20の相対的な位置変更によってチャンバ21の位置を示す位置信号を発生させるスイッチ120が設けられる。スイッチ120は、位置センサの一例である。
【0216】
スイッチ120は、つまみ軸111の下側端部に設けられた送信器121と、ケース7の内部に配置されて送信器121から伝達された信号を感知する受信器122を含む。送信器121の設置位置は、多様に変形され、例えば、第2カートリッジ20の外側に配置されうる。
【0217】
スイッチ120は、例えば、フォトカップラのような光学式感知センサや、ホール効果を用いて磁力を感知する磁力センサや、電気抵抗の変化を感知する電気抵抗センサ、物理的な接触によって信号を発生させるロータリースイッチ(rotary switch)などのいずれか1つまたはそれらの組合わせによっても具現される。
【0218】
つまみ110は、少なくとも一部がケース7の外側に露出されるように位置されるので、ユーザがつまみ110を回転させれば、ユーザの力がギア面20gに伝達されて第2カートリッジ20が第1カートリッジ10に対して回動する。
【0219】
第2カートリッジ20のチャンバ21のうち、少なくとも1つの位置が霧化器50aの伝達孔11の位置に対応する状態で、ユーザがマウスピース26を介してエアロゾルを吸入することができる。
【0220】
第2カートリッジ20が回転する間、制御器70がスイッチ120の信号に基づいてチャンバ21のうち、伝達孔11の位置に対応するように整列されることで、エアロゾルを通過させるように使用中である使用チャンバを識別する機能を遂行する。
【0221】
制御器70は、第2カートリッジ20のチャンバ21のうち、現在霧化器50aの伝達孔11の位置に整列されてエアロゾルを通過させるように使用される使用チャンバに係わる情報を情報発生器を通じて出力してユーザに提供することができる。
【0222】
ユーザは、つまみ110を操作して第2カートリッジ20を回転させると共に、情報発生器によって出力された使用チャンバに係わる情報を確認した後、チャンバ21のうち、使用を希望するチャンバを選択することができる。
【0223】
実施例は、図14に図示された第2カートリッジ20を移動させるためのつまみ110と第2カートリッジ20の連結構造によって制限されるものではなく、ユーザが手で操作可能なつまみ110の構造、及びつまみ110と第2カートリッジ20の連結構造は、多様に変形されうる。例えば、つまみ110を第2カートリッジ20のギア面20gに直接連結せず、つまみ110と第2カートリッジ20との間に力を伝達するために、ゴムリングや伝達ギアを有するリングのような追加的な伝達要素を設けるか、第2カートリッジ20の外側表面につまみ110を設ける。
【0224】
つまみ110が第2カートリッジ20に直接連結された場合、または第2カートリッジ20につまみ110が設けられた場合、第2カートリッジ20の回転位置の変更によるチャンバ21の位置を示す位置信号を発生させるためのスイッチをつまみ110に設けてもよい。
【0225】
図15は、さらに他の実施例に係わるエアロゾル供給装置の構成要素の結合関係を概略的に示す分解図であり、図16は、図15に図示された実施例に係わるエアロゾル供給装置を含むエアロゾル生成装置を示す縦方向断面図である。
【0226】
図15及び図16に示された実施例に係わるエアロゾル生成装置は、エアロゾルをユーザに供給するためのエアロゾル供給装置5と、エアロゾル供給装置5と連結される霧化器50aとを含む。エアロゾル生成装置は、霧化器50aに分離可能に連結されうる本体70aをさらに含んでもよい。
【0227】
エアロゾル供給装置5は、エアロゾルを生成するための第1物質12を収容する第1カートリッジ10と、第1カートリッジ10に対して回転するように第1カートリッジ10の内側の配置される第2カートリッジ20と、を含む。
【0228】
エアロゾル供給装置5の第1カートリッジ10は、霧化器50aに連結されて霧化器50aに第1物質12を供給する。霧化器50aで生成されたエアロゾルは、伝達孔11を通じて第2カートリッジ20に伝達されうる。
【0229】
第1カートリッジ10は、第2カートリッジ20を収容するように内側に支持孔10cを含む。支持孔10cは、第1カートリッジ10の長手方向に沿って延びるように形成される。第2カートリッジ20が第1カートリッジ10の支持孔10cに挿入された状態で第2カートリッジ20は、支持孔10cの長手方向の中心軸を中心に第1カートリッジ10に対して回転可能である。
【0230】
第1カートリッジ10は、第2カートリッジ20を内部に収容することで、第2カートリッジ20を回転可能に支持し、第2カートリッジ20を保護することができる。第1カートリッジ10の内部が空いていて、第1カートリッジ10は、第1物質12を収容することができる。
【0231】
第2カートリッジ20は、霧化器50aから伝達されたエアロゾルを通過させることで、外部に排出することができる第2物質22を収容する。第2カートリッジ20は、隔壁20wによって互いに分離された複数個のチャンバ21を含み、チャンバ21のそれぞれには、第2物質22が収容される。第2カートリッジ20の複数個のチャンバ21は、第2カートリッジ20の回転方向に沿って順次に位置する。
【0232】
第2カートリッジ20の上端開口に複数個のチャンバ21のそれぞれに対応するように形成された複数個の排出孔28aを含む中間シート28rが結合される。第2カートリッジ20の上側端部に上部支持体20cが結合される。上部支持体20cの上面には、エアロゾルを外部に排出するための排出口26eを含むマウスピース26が形成される。中間シート28rの下部には、第2カートリッジ20の上端開口に向かって突出する間隔突起28pが配置される。
【0233】
図16を参照すれば、第2カートリッジ20の上端開口に中間シート28rが結合されれば、中間シート28rと第2カートリッジ20に収容された第2物質22の上端が互いに離隔される。したがって、中間シート28rと第2物質22の上端との間に、エアロゾルを収容可能なチャンバ28cが形成されうる。第2カートリッジ20の第2物質22を通過して第2カートリッジ20の上端に移動するエアロゾルは、チャンバ28cに集合するので、チャンバ28cでエアロゾルによる十分な圧力が形成されうる。チャンバ28cは、第2カートリッジ20を通過したエアロゾルがマウスピース26に伝達される経路上の中間領域に形成されることで、マウスピース26に排出されるエアロゾルの圧力を緩衝及び/または調節する機能を遂行することができる。
【0234】
第2カートリッジ20の上端の外周面には、結合突起20rが突設され、上部支持体20cの下面に結合突起20rが挿入されうる結合溝20sが形成される。上部支持体20cの外側表面には、標識91が配置される。結合突起20rが結合溝20sに挿入されて初めて、第2カートリッジ20と上部支持体20cとが結合されうるので、第2カートリッジ20と上部支持体20cとの互いに対する位置が既設定の結合位置に決定されうる。また、結合突起20rが結合溝20sに挿入された状態で上部支持体20cと第2カートリッジ20が共に回転することができる。
【0235】
第1カートリッジ10の外側には、第2カートリッジ20の標識91に対する基準位置として用いられる標識92が配置される。ユーザは、第2カートリッジ20の標識91を第1カートリッジ10の標識92に一致させるように第2カートリッジ20を第1カートリッジ10に対して回転させて第2カートリッジ20のチャンバ21のうち、少なくとも1つの位置をエアロゾルを排出する伝達孔11の位置に整列させうる。
【0236】
また、第1カートリッジ10の外側の一部領域に位置固定面10sが形成される。位置固定面10sは、エアロゾル供給装置5がケース7に挿入されるとき、ケース7に対するエアロゾル供給装置5の相対的な位置を整列するための整列機能と、第2カートリッジ20が回転する間、第1カートリッジ10がケース10に対して回転しないように、第1カートリッジ10の回動を制限する機能を遂行することができる。
【0237】
第2カートリッジ20の上部支持体20cの外側には、第2カートリッジ20の回転方向に沿って延びるようにギア面20gが配置される。ギア面20gには、ユーザが手で操作可能なつまみ110のギアが結合される。図16を参照すれば、つまみ110に連結されているつまみ軸111の下端は、軸受111bによってケース7に回転可能に結合される。つまみ110に伝達される力は、ギア面20gを通じて上部支持体20cに伝達されて上部支持体20cと第2カートリッジ20とが回動可能である。
【0238】
霧化器50aは、第1カートリッジ10の下部で第1物質12を吸収して保持する芯54と、芯54に巻かれているか、または芯54に隣接して配置されて第1物質12を加熱してエアロゾルを発生させるヒータ52を含む。
【0239】
ヒータ52は、ケース7内部の電気端子50dに電気的に連結されて制御器70から供給された電気によって熱を発生させる電気抵抗性発熱体でもある。
【0240】
霧化器50aは、第1物質12からエアロゾルを生成した後、エアロゾルを第2カートリッジ20に伝達する機能を遂行する。第1カートリッジ10の下端と霧化器50aとの間には、密封板59が配置される。密封板59は、霧化器50aの上部開口を密封して霧化器50aと共に、エアロゾル生成のための空間を形成し、第1カートリッジ10の下端を密封する機能を遂行することができる。密封板59は、第1カートリッジ10の第1物質12を芯54に供給するための供給孔59aと、霧化器50aで生成されたエアロゾルを第2カートリッジ20に伝達するための伝達孔11を含む。
【0241】
伝達孔11は、第1カートリッジ10の内側の支持孔10cに対応するように位置することができる。霧化器50aで生成されたエアロゾルを伝達孔11を通過した後、第1カートリッジ10の内側の支持孔10cに沿って第1カートリッジ10の内側において第1カートリッジ10の長手方向に移動する。
【0242】
図16を参照すれば、ケース7の内部でエアロゾルが流れる経路上にパフセンサ79pが配置される。パフセンサ79pは、ユーザのエアロゾル吸入動作と関連して発生するエアロゾルのフロー現象を感知することができる。パフセンサ79pは、例えば、霧化器50aの内部空間と連結されることで、霧化器50aの内部に流れるエアロゾルを含む主流、すなわち、空気の流れによる流体圧力や流量の変動を感知して信号を発生させる。パフセンサ79pは、霧化器50aの伝達通路50pに連結された圧力感知孔79sに配置されうる。
【0243】
上述したようなエアロゾル生成装置を使用するとき、霧化器50aから排出されて第2カートリッジ20のチャンバ21に進入したエアロゾルは、チャンバ21に収容されている第2物質22を通過する。第2物質22は、エアロゾルに香味を与える。第2物質22を通過しつつ、豊富な香味が含まれたエアロゾルは、マウスピース26を介してエアロゾル生成装置の外部に排出される。
【0244】
図17は、図6ないし図16に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置によるエアロゾル生成方法を概略的に示すフローチャートである。
【0245】
図17に図示された実施例に係わるエアロゾル供給方法は、ユーザの吸入動作を感知する段階(S100)と、吸入動作が感知されたと判断し、エアロゾル供給作動を開始する段階(S110)と、第1カートリッジに対する第2カートリッジの回転位置を感知する段階(S120)と、感知された第2カートリッジの回転位置の信号の良否を判断する段階(S130)と、回転位置の信号が良好ではない場合、第2カートリッジの回転位置を調整する段階(S131)と、第2カートリッジの回転位置の信号が良好な場合、第2カートリッジの回転位置の信号に基づいて、エアロゾル供給のために現在使用されている媒質の種類、すなわち、第2物質の種類を決定する段階(S140)と、決定された媒質の種類に基づいて霧化器の動作のための目標温度と霧化器の加熱動作を制御するための加熱プロファイルの少なくとも1つを決定する段階(S150)と、目標温度または、加熱プロファイルに基づいて霧化器を作動させる段階(S160)と、現在温度を感知して目標温度と比較する段階(S170)と、既設定の条件が達成されたか否かを比較する段階(S180)と、既設定の条件が達成された場合、現在の使用チャンバが第2カートリッジのチャンバのうち、最後のチャンバであるかを確認する段階(S200)と、現在の使用チャンバが最後のチャンバではない場合、第1カートリッジと第2カートリッジとの相対的な位置を変更する段階(S190)と、を含む。
【0246】
第1カートリッジと第2カートリッジとの相対的な位置を変更するための既設定の条件は、エアロゾルを生成するためにヒータが熱を発生させる加熱動作の累積時間や、ヒータの加熱動作の累積時間とヒータの加熱温度との組合わせを含んでもよい。
【0247】
または、第1カートリッジと第2カートリッジとの相対的な位置を変更するための既設定の条件は、パフセンサによって感知された信号に基づいて決定されるパフ動作の回数と、パフ動作の累積時間のうち、いずれか1つまたはそれらの組合わせと、を含んでもよい。
【0248】
または、第1カートリッジと第2カートリッジとの相対的な位置を変更するための既設定の条件は、入力装置がユーザの入力を受信して発生する入力信号に基づいて決定される使用時間を含んでもよい。
【0249】
第1カートリッジと第2カートリッジとの相対的な位置を変更する段階(S190)によって、第2カートリッジのチャンバのうち、現在エアロゾルを通過させる使用チャンバを代替して、後続チャンバの位置を第1カートリッジの伝達孔に対応する位置に変更することができる。第1カートリッジと第2カートリッジとの相対的な位置を変更する段階(S190)は、制御器によって作動する駆動装置によって自動実行されるか、ユーザの手動操作によって実行されうる。
【0250】
第1カートリッジと第2カートリッジとの相対的な位置を変更する段階(S190)は、既設定の条件が達成された場合、ユーザにチャンバの位置変更の必要を知らせるためのお知らせを告知する段階と、ユーザが入力装置を操作して発生した入力信号を受信する段階と、ユーザに第2カートリッジのチャンバのうち、第1カートリッジの伝達孔に整列されたチャンバに係わる情報を提供する段階と、入力装置から受信された入力操作に基づいて駆動装置を作動させて第1カートリッジと第2カートリッジの少なくとも1つの位置を変更する段階と、を含んでもよい。
【0251】
第1カートリッジと第2カートリッジとの相対的な位置変更時に使用チャンバを伝達孔に対応する位置から直ちに離脱させ、伝達孔に後続チャンバを整列させた後、後続チャンバを用いて、エアロゾルを通過させるか、または使用チャンバと後続チャンバとが一時的に共にエアロゾルを通過させる作用を協力して遂行して経時的に後続チャンバのみがエアロゾルを通過させる作用を遂行する。
【0252】
第1カートリッジと第2カートリッジとの相対的な位置を変更する段階(S190)の以後には、ユーザの吸入動作を感知する段階(S100)に戻り、上述した段階を再び繰り返して実行することができる。
【0253】
実施例によれば、エアロゾル生成装置の第1カートリッジが多量の第1物質を収容するように設計されても、駆動装置によって第2カートリッジを自動的に回転させ、エアロゾル供給のために使用されるチャンバを選択するか、チャンバの位置を調整することができる。したがって、第2物質を含む第2カートリッジを交換せずとも、新たな第2物質に取り換える効果が得られる。
【0254】
また、第2カートリッジのチャンバは、互いに異なる種類の第2物質を含んでもよく、ユーザがチャンバのうち、1つを選択して、ユーザの趣向によって所望の第2物質を選択可能なので、多様な香味を有するエアロゾルを自由に楽しめる。
【0255】
上述した実施例に係わる構成と効果についての説明は、例示的なものに過ぎず、当該技術分野で通常の知識を有する者でれば、それにより、多様な変形及び均等な他の実施例が可能であるという点が理解できるであろう。したがって、発明の真の技術的保護範囲は、請求範囲によって決定されねばならない。
【産業上の利用可能性】
【0256】
実施例は、携帯及び使用が便利なエアロゾル供給装置及びそれを備えたエアロゾル生成装置に関する。
図1
図2
図3
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