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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-19
(45)【発行日】2023-07-27
(54)【発明の名称】芯鞘型複合仮撚糸およびその製造方法
(51)【国際特許分類】
   D02G 3/36 20060101AFI20230720BHJP
   D02G 1/18 20060101ALI20230720BHJP
【FI】
D02G3/36
D02G1/18
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2022506531
(86)(22)【出願日】2020-07-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-07
(86)【国際出願番号】 KR2020009659
(87)【国際公開番号】W WO2021025339
(87)【国際公開日】2021-02-11
【審査請求日】2022-01-31
(31)【優先権主張番号】10-2019-0094179
(32)【優先日】2019-08-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】504092127
【氏名又は名称】トーレ・アドバンスド・マテリアルズ・コリア・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】TORAY ADVANCED MATERIALS KOREA INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】300,3gongdan 2-ro,Gumi-si,Gyeongsangbuk-do 39389 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】イ ソン チョル
【審査官】静野 朋季
(56)【参考文献】
【文献】特開平05-311533(JP,A)
【文献】特開平10-053927(JP,A)
【文献】特開2000-328377(JP,A)
【文献】特開2003-055847(JP,A)
【文献】特開2003-129345(JP,A)
【文献】特開平01-282358(JP,A)
【文献】特開2010-222714(JP,A)
【文献】国際公開第2009/088008(WO,A1)
【文献】特開2002-115136(JP,A)
【文献】特開平07-003554(JP,A)
【文献】特開平11-158742(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D02G 1/00-3/48
D02J 1/00-13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1成分および第2成分を含み、断面形状がサイドバイサイド型である複数本の第1単糸を具備する潜在捲縮糸を含む芯糸と、
前記芯糸を囲むように配置され、複数本のカチオン染料可染性ポリエステル第2単糸を具備する部分延伸糸を含む鞘糸と、を含み、
前記カチオン染料可染性ポリエステル第2単糸は、ポリエチレンテレフタレートに第1化合物が1~10mol%で共重合された原糸であり、
前記第1化合物は、5-スルホイソフタル酸ジメチル金属塩を含み、
前記金属塩は、ナトリウム、カリウム、およびリチウムの中から選ばれた1種以上を含み、
前記第1成分および第2成分は、ポリエチレンテレフタレートであり、100℃での熱収縮率の差が5%以上であり、
前記第1単糸の繊度が、1~8デニールであり、
前記カチオン染料可染性ポリエステル第2単糸の繊度が、1~8デニールであり、
前記部分延伸糸の繊度が、20~140デニールである芯鞘型複合仮撚糸。
【請求項2】
前記潜在捲縮糸は、伸び率が15~35%、伸長回復率が90~97%であることを特徴とする請求項1に記載の芯鞘型複合仮撚糸。
【請求項3】
第1成分および第2成分を含み、断面形状がサイドバイサイド型である複数本の第1単糸を具備する潜在捲縮糸と、複数本のカチオン染料可染性ポリエステル第2単糸を具備する部分延伸糸と、を用意する第1段階であって、
前記カチオン染料可染性ポリエステル第2単糸は、ポリエチレンテレフタレートに第1化合物が1~10mol%で共重合された原糸であり、
前記第1化合物は、5-スルホイソフタル酸ジメチル金属塩を含み、
前記金属塩は、ナトリウム、カリウム、およびリチウムの中から選ばれた1種以上を含み、
前記第1成分および第2成分は、ポリエチレンテレフタレートであり、100℃での熱収縮率の差が5%以上であり、
前記第1単糸の繊度が、1~8デニールであり、
前記カチオン染料可染性ポリエステル第2単糸の繊度が、1~8デニールであり、
前記部分延伸糸の繊度が、20~140デニールである、第1段階と、
前記潜在捲縮糸と部分延伸糸をエアー交絡させて交絡糸を製造する第2段階と、
前記交絡糸を仮撚および延伸して芯鞘型複合仮撚糸を製造する第3段階と、を含むことを特徴とする芯鞘型複合仮撚糸の製造方法。
【請求項4】
前記第2段階のエアー交絡が、2~10kg/cmの空気圧で行われることを特徴とする請求項に記載の芯鞘型複合仮撚糸の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、芯鞘型複合仮撚糸およびその製造方法に関し、より詳細には、軽量性、保温性、染色性およびタッチ感に優れていると同時に、優れた伸縮性を有する芯鞘型複合仮撚糸およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
合成繊維は、天然繊維に比べて短い歴史を有しているが、度重なる技術開発に伴い、一部の特性においては、天然繊維に劣らないレベルに到達した。衣類産業分野において衣類の便宜性は日々さらに強調されていて、この便宜性を高める要素としては、伸縮性、軽量性および夏期には吸汗速乾、冬期には保温性などがある。
【0003】
このような要素を備えた機能性繊維が続いて開発されてきており、その例としては、ポリウレタンを活用したスパンデックス、ポリエステルの粘度差を用いた潜在捲縮糸、十字(十)断面の吸汗速乾糸、中空糸などがある。
【0004】
最近、衣類分野では、伸縮性を要求する布地および従来の触感と異なる差別化した織物のための素材の需要が大きくなるにつれて、伸縮性に特徴があるスパンデックス市場が着実に成長してきた。ところが、スパンデックスの場合、形態安定性などにおいて問題があるので、スパンデックス原糸単独で使用できず、別のカバーリング工程が必要な短所がある。したがって、相対的に厚い布地を使用するしかなく、ますます薄い布地を望む市場の要求に限界があり、軽量性、保温性、タッチ感、染色性および伸縮性が全部同時に優れた効果を示すことができない問題があった。
【0005】
これによって、軽量性、保温性、染色性およびタッチ感に優れていると同時に、伸縮性に優れた効果を示す繊維に対する開発が急務である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであって、軽量性、保温性、染色性タッチ感、および伸縮性を全部複合的に判断して優れた芯鞘型複合仮撚糸およびその製造方法を提供することに目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明の芯鞘型複合仮撚糸は、第1成分および第2成分を含み、断面形状がサイドバイサイド型である複数本の第1単糸を具備する潜在捲縮糸を含む芯糸と、前記芯糸を囲むように配置され、複数本のカチオン染料可染性ポリエステル第2単糸を具備する部分延伸糸を含む鞘糸と、を含んでもよい。この際、第1成分および第2成分は、固有粘度が互いに異なっていてもよい。
【0008】
本発明の好ましい一実施例によれば、カチオン染料可染性ポリエステル第2単糸は、ポリエステル(polyester)に第1化合物が1~10mol%で共重合された原糸であってもよい。
【0009】
本発明の好ましい一実施例によれば、ポリエステルは、PET(polyethylene terephthalate)、PBT(polybutylene terephthalate)および全芳香族ポリエステルの中から選ばれた1種以上を含んでもよい。
【0010】
本発明の好ましい一実施例によれば、第1化合物は、5-スルホイソフタル酸ジメチル金属塩(dimethyl 5-sulfoisophthalate metal salt)を含んでもよい。この際、金属塩は、ナトリウム、カリウムおよびリチウムの中から選ばれた1種以上を含んでもよい。
【0011】
本発明の好ましい一実施例によれば、第1単糸は、第1成分および第2成分の固有粘度(IV)の差が0.15~0.95dl/gであってもよい。
【0012】
本発明の好ましい一実施例によれば、第1成分および第2成分は、100℃での熱収縮率の差が5%以上であってもよい。
【0013】
本発明の好ましい一実施例によれば、第1単糸の繊度が、1~8デニールであってもよい。
【0014】
本発明の好ましい一実施例によれば、カチオン染料可染性ポリエステル第2単糸の繊度が、1~8デニールであってもよい。
【0015】
本発明の好ましい一実施例によれば、部分延伸糸の繊度が、20~140デニールであってもよい。
【0016】
なお、本発明の芯鞘型複合仮撚糸の製造方法は、第1成分および第2成分を含み、断面形状がサイドバイサイド型である複数本の第1単糸を具備する潜在捲縮糸と、複数本のカチオン染料可染性ポリエステル第2単糸を具備する部分延伸糸とを用意する第1段階と、前記潜在捲縮糸と部分延伸糸をエアー交絡させて交絡糸を製造する第2段階と、前記交絡糸を仮撚および延伸して芯鞘型複合仮撚糸を製造する第3段階と、を含んでもよい。この際、カチオン染料可染性ポリエステル第2単糸は、ポリエステル(polyester)に第1化合物が1~10mol%で共重合された原糸であり、前記ポリエステルは、PET(polyethylene terephthalate)、PBT(polybutylene terephthalate)および全芳香族ポリエステルの中から選ばれた1種以上を含み、前記第1化合物は、5-スルホイソフタル酸ジメチル金属塩(dimethyl 5-sulfoisophthalate metal salt)を含み、金属塩は、ナトリウム、カリウムおよびリチウムの中から選ばれた1種以上を含んでもよい。この際、第1成分および第2成分は、固有粘度が互いに異なっていてもよい。
【0017】
本発明の好ましい一実施例によれば、第2段階のエアー交絡は、2~10kg/cmの空気圧で行うことができる。
【0018】
なお、本発明において使用した用語である第0オーバーフィード率は、「(第0フィードローラーの速度-第1フィードローラーの速度)/第0フィードローラーの速度」を意味し、第2オーバーフィード率は、「(第2フィードローラーの速度-第3フィードローラーの速度)/第2フィードローラーの速度」を意味し、第3オーバーフィード率は、「(第3フィードローラーの速度-巻き取りローラーの速度)/第3フィードローラーの速度」を意味する。
【発明の効果】
【0019】
本発明の芯鞘型複合仮撚糸およびその製造方法は、軽量性、保温性、染色性およびタッチ感に優れていると同時に、伸縮性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の好ましい一実施例による芯鞘型複合仮撚糸を示す断面図である。
図2】本発明の好ましい一実施例による芯鞘型複合仮撚糸を製造する工程を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施例について本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。本発明は、様々な異なる形態で具現することができ、ここで説明する実施例に限定されない。図面において本発明を明確に説明するために説明と関係ない部分を省略し、明細書全般にわたって同一または同様の構成要素については同じ参照符号を付加する。
【0022】
図1を参照すると、本発明の芯鞘型複合仮撚糸100は、芯部110と、該芯部110を囲むように配置される鞘部120と、を含む。
【0023】
まず、本発明の芯部110は、複数本の第1単糸を具備する潜在捲縮糸を含んでもよい。この際、潜在捲縮糸は、伸縮性と反発性を向上させる機能を行うことができる。
【0024】
前記第1単糸は、第1成分および第2成分を複合紡糸して製造することができる。
【0025】
また、第1単糸は、第1成分および第2成分を含んでもよく、好ましくは、固有粘度が互いに異なる第1成分および第2成分を含んでもよく、断面形状がサイドバイサイド型であってもよい。
【0026】
この際、第1成分および第2成分の固有粘度(IV)の差が、0.1~0.95dl/g、好ましくは、0.1~0.3dl/g、より好ましくは、0.15~0.25dl/gであってもよく、固有粘度の差が前記記載された範囲を外れる場合、流動性が大きくなり、捲縮性が低下することによって、本発明の芯鞘型複合仮撚糸の伸縮性が低下する問題があり得る。
【0027】
第1成分および第2成分は、それぞれ独立して、ポリエステルを含んでもよく、前記ポリエステルは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)およびポリトリメチレンテレフタレートの中から選ばれた1種以上を含んでもよい。
【0028】
また、第1成分は、固有粘度(IV)が0.6~1.4dl/g、好ましくは、0.65~0.75dl/g、より好ましくは、0.67~0.73dl/gであってもよく、第2成分は、固有粘度(IV)が0.45~0.55dl/g、好ましくは、0.48~0.52dl/gであってもよい。
【0029】
また、第1成分および第2成分は、100℃での熱収縮率の差が5%以上、好ましくは、10~20%、より好ましくは、10~15%であってもよく、一例として、100℃での熱収縮率が11~20%のポリエステルおよび100℃での熱収縮率が1~10%のポリエステルが複合紡糸されてもよい。前記第1成分および第2成分の100℃での熱収縮率の差が5%未満なら、捲縮特性が不十分で、伸縮性が減少する問題が発生することがある。
【0030】
なお、本発明の第1単糸は、繊度が1~8デニール、好ましくは、3~5デニールであってもよく、繊度が1デニール未満なら、伸縮性および工程性が低下する問題があり得、8デニールを超過すると、本発明の芯鞘型複合仮撚糸の製造工程時に行われるエアー交絡が容易でないので、伸縮性が低下する問題があり得る。
【0031】
また、本発明の潜在捲縮糸は、第1成分および第2成分を1:0.5~1.5の重量比で、好ましくは、1:0.7~1.3の重量比で含んでもよく、重量比が1:0.5未満なら、伸縮性および染色性が低下することがあり、1:1.5重量比を超過すると、タッチ感が低下する問題があり得る。
【0032】
また、本発明の潜在捲縮糸は、繊度が30~200デニール、好ましくは、50~150デニール、より好ましくは、60~100デニールであってもよく、繊度が30デニール未満なら、工程性が低下する問題があり得、200デニールを超過すると、エアー交絡が容易でない問題があり得る。
【0033】
また、本発明の潜在捲縮糸は、伸び率が15~35%、好ましくは、20~30%であってもよく、伸長回復率が90~97%、好ましくは、93~97%であってもよい。
【0034】
次に、本発明の鞘部120は、複数本のカチオン染料可染性ポリエステル第2単糸を具備する部分延伸糸を含んでもよい。この際、部分延伸糸は、染色外観およびタッチ感を向上させる機能を行うことができる。
【0035】
本発明のカチオン染料可染性ポリエステル第2単糸は、ポリエステル(polyester)に第1化合物が1~10mol%、好ましくは、1~5mol%、より好ましくは、1~2mol%で共重合された原糸であってもよい。
【0036】
この際、ポリエステルは、PET(polyethylene terephthalate)、PBT(polybutylene terephthalate)および全芳香族ポリエステルの中から選ばれた1種以上を含んでもよく、好ましくは、PET(polyethylene terephthalate)を含んでもよい。
【0037】
また、第1化合物は、カチオン染料可染性を発現する物質であって、カチオン染料可染性を発現する物質なら、制限なしで含んでもよく、好ましくは、5-スルホイソフタル酸ジメチル金属塩(dimethyl 5-sulfoisophthalate metal salt)を含んでもよく、この際、金属塩は、ナトリウム、カリウムおよびリチウムの中から選ばれた1種以上を含み、より好ましくは、5-スルホイソフタル酸ジメチルナトリウ塩(DMS,Dimethyl 5-sodiosulfo Isophthalate sodium salt)を含んでもよい。
【0038】
また、本発明のカチオン染料可染性ポリエステル第2単糸は、繊度が1~8デニール、好ましくは、3~5デニールであってもよく、繊度が1デニール未満なら、染色性、タッチ感および工程性が低下する問題があり得、8デニールを超過すると、タッチ感が低下する問題があり得る。
【0039】
なお、本発明の部分延伸糸は、繊度が20~140デニール、好ましくは、50~125デニールであってもよく、繊度が20デニール未満なら、染色性、タッチ感および工程性が低下する問題があり得、140デニールを超過すると、タッチ感が低下する問題があり得る。
【0040】
また、本発明の芯鞘型複合仮撚糸100の芯部110および鞘部120は、1:1~3の重量比、好ましくは、1:1.2~2.3の重量比を有することができ、重量比が1:1未満なら、染色性およびタッチ感が低下する問題があり得、1:3を超過すると、染色性が低下する問題があり得る。
【0041】
また、本発明の芯鞘型複合仮撚糸は、繊度が50~340デニール、好ましくは、100~275デニール、より好ましくは、110~225デニールであってもよく、繊度が50デニール未満なら、工程性低下の問題があり得、340デニールを超過すると、タッチ感が低下する問題があり得る。
【0042】
なお、本発明の芯鞘型複合仮撚糸の製造方法は、第1段階~第3段階を含み、図2の芯鞘型複合仮撚糸を製造する工程の概略図を参照して説明すると、次のとおりである。
【0043】
まず、本発明の芯鞘型複合仮撚糸の製造方法の第1段階は、第1成分および第2成分を含み、断面形状がサイドバイサイド型である複数本の第1単糸を具備する潜在捲縮糸11と、複数本のカチオン染料可染性ポリエステル第2単糸を具備する部分延伸糸12とを用意することができる。この際、第1成分および第2成分は、固有粘度が互いに異なっていてもよい。
【0044】
第1段階の潜在捲縮糸11は、第1成分および第2成分を複合紡糸して製造することができ、複合紡糸の条件は、当該技術分野において通常的に使用できる条件なら、制限なしで使用でき、好ましくは、複合紡糸角度45~90°、吐出圧力150~200kg/cm、2,900~6,000mpm(m/min)の紡糸速度の条件で複合紡糸して製造することができる。
【0045】
また、第1段階の部分延伸糸12は、ポリエステル(polyester)に第1化合物が1~10mol%、好ましくは、1~5mol%、より好ましくは、1~2mol%で共重合された原糸を紡糸して製造することができ、紡糸の条件は、当該技術分野において通常的に使用できる条件なら、制限なしで使用でき、好ましくは、2,500~3,500mpm(m/min)の紡糸速度の条件で紡糸して製造することができる。
【0046】
次に、本発明の芯鞘型複合仮撚糸の製造方法の第2段階は、第1段階で用意した潜在捲縮糸と部分延伸糸をエアー交絡させて交絡糸を製造することができる。
【0047】
具体的に、第2段階は、潜在捲縮糸11および部分延伸糸12を第0フィードローラー21に通過させ、インターレースノズル30を通じてエアー交絡させて交絡糸を製造することができる。
【0048】
この際、潜在捲縮糸11および部分延伸糸12は、第0フィードローラー21に通過させることができ、エアー交絡の条件は、当該技術分野において通常的に使用できる条件なら、制限なしで使用でき、好ましくは、0.5~20kg/cmの空気圧で、より好ましくは、2~10kg/cmの空気圧で行うことができる。前記空気圧が0.5kg/cm未満なら、混繊がよく行われず、染色均一性およびタッチ感が低下することがあり、20kg/cmを超過すると、原糸形態の損傷によって染色均一性およびタッチ感が低下することがある。
【0049】
この際、前記第0フィードローラー21と後述する第1フィードローラー22間の速度の比率を示す第0オーバーフィード率(OF0)は、0.5~30%、好ましくは、1~25%であってもよい。
【0050】
なお、前記インターレースノズルは、当該技術分野において通常的に使用できるインターレースノズルなら、制限なしで使用でき、好ましくは、3方向から45°Air噴射方式ATYノズルを通じて行うことができる。
【0051】
次に、本発明の芯鞘型複合仮撚糸の製造方法の第3段階は、第1段階で製造された交絡糸を仮撚および延伸して芯鞘型複合仮撚糸を製造することができる。
【0052】
具体的に、第3段階は、第2段階を通じて製造された交絡糸を第1フィードローラー22に供給して、第1ヒーター41、冷却器50、仮撚器60および第2フィードローラー23を通過させて仮撚と延伸を行った後、第2ヒーター42および第3フィードローラー24を通過させて芯鞘型複合仮撚糸を製造することができる。
【0053】
この際、第1ヒーター41は、温度が130~210℃であってもよく、好ましくは、140~200℃であってもよい。
【0054】
また、前記第1ヒーター41を通過した交絡糸は、冷却器50を通過し、この場合、前記冷却器50は、温度が10~40℃であってもよく、好ましくは、15~35℃であってもよい。第1ヒーター41を通過した交絡糸は、冷却器50を通過することで温度が低下し、その後、仮撚器60を通過することで、その前後で加撚と解撚が進行される。この際、前記仮撚は、温度130~230℃で、好ましくは、150~210℃で行うことができる。前記仮撚温度範囲を外れる場合には、染色性、タッチ感および伸縮性が全部優れた効果を示しにくい問題が発生することがある。
【0055】
また、前記仮撚器60を通過した交絡糸は、第2フィードローラー23を通過する。第1フィードローラー22と第2フィードローラー23の線速度の差によって延伸が発生することになり、交絡糸は、第1フィードローラー22と第2フィードローラー23との間に設置された第1ヒーター41を通過するので、延伸および仮撚が同時に可能なものである。
【0056】
また、延伸比は、第2フィードローラーの速度/第1フィードローラーの速度で定義され、前記延伸比は、1~1.5であってもよく、好ましくは、1.1~1.4であってもよい。前記延伸比が1未満なら、張力が低くなることになって、製造される芯鞘型複合仮撚糸が不均一な問題が発生することがあり、1.5を超過すると、過度な張力によって工程中に糸が切れる問題が発生することがある。
【0057】
前記仮撚器60を通過した交絡糸は、第2フィードローラー23を通過した後、第3フィードローラー24を通過し、それらの間に第2ヒーター42が設置される。前記第2ヒーター42は、温度が130~210℃であってもよく、好ましくは、140~200℃であってもよい。
【0058】
そして、前記第3フィードローラー24を通過した交絡糸は、オイリングローラー70を通過することで、オイルが付与され、以後、巻き取りローラー80に巻き取られることによって、芯鞘型複合仮撚糸を製造することができる。
【0059】
なお、前記第2フィードローラー23と第3フィードローラー24間の速度間の比率を示す第2オーバーフィード率(OF2)は、0.5~6%であってもよく、好ましくは、1~5.5%であってもよい。前記第2オーバーフィード率が0.5%未満なら、混繊交絡が不均一であるか、目的とするレベルのタッチ感の発現が容易でない問題が発生することがあり、6%を超過すると、全般的な張力バランスが崩れて、DTY作業性に問題が発生することがある。
【0060】
また、本発明の一実施例による芯鞘型複合仮撚糸の製造方法は、第3段階後に、第3フィードローラーを通過した芯鞘型複合仮撚糸を巻き取りローラーに巻き取る第4段階をさらに含んでもよい。
【0061】
この際、前記第3フィードローラー24と巻き取りローラー80との間の速度間の比率を示す第3オーバーフィード率(OF3)は、1~8%であってもよく、好ましくは、1.5~7.5%であってもよい。前記第3オーバーフィード率が1%未満なら、張力があまり高いため、加工糸の損傷および作業性の不良の問題が発生することがあり、8%を超過すると、張力があまり低いため、作業性の不良の問題が発生することがある。
【0062】
なお、各フィードローラーの速度は、オーバーフィード率の範囲を満たす範囲で適切に変化して使用できる。
【0063】
なお、本発明は、本発明の芯鞘型複合仮撚糸を含む織物および/または編物を含んでもよい。
【0064】
また、本発明の芯鞘型複合仮撚糸を含んで織物および/または編物を製造することによって、軽量性、保温性、染色性およびタッチ感に顕著に優れた効果を発現することができる。
【0065】
また、本発明の芯鞘型複合仮撚糸を含んで無撚糸で経糸および緯糸として供給して平織りで製織して製造された織物を含んでもよい。
【0066】
以上で本発明について具現例を中心に説明したが、これは、単に例示に過ぎず、本発明の具現例を限定するものではなく、本発明の実施例の属する分野における通常の知識を有する者なら、本発明の本質的な特性を外れない範囲で以上に例示されていない様々な変形と応用が可能であることが分かる。例えば、本発明の具現例に具体的に示された各構成要素は変形して実施することができる。そして、このような変形と応用に関連した差異点は、添付の請求範囲で規定する本発明の範囲に含まれると解されるべきである。
【0067】
[実施例1:芯鞘型複合仮撚糸を含む織物の製造]
(1)第1成分として固有粘度(IV)が0.67dl/gのポリエステルと、第2成分として固有粘度(IV)が0.52dl/gのポリエステルを1:1の重量比、80°の複合紡糸角度、160kg/cmの吐出圧力、4900mpmの紡糸速度で複合紡糸して、繊度が3.3デニールであり、第1成分および第2成分の100℃での熱収縮率の差が11%であり、断面形状がサイドバイサイド型である第1単糸を製造し、前記製造された第1単糸を複数本具備して、繊度が80デニール、伸び率が25%、伸長回復率が96%である潜在捲縮糸を製造した。
【0068】
(2)ポリエチレンテレフタレート(PET)に5-スルホイソフタル酸ジメチルナトリウ塩(DMS,Dimethyl 5-sodiosulfo Isophthalate sodium salt)が1.5mol%で共重合された原糸を3000mpmの紡糸速度で紡糸して、繊度が3.4デニールのカチオン染料可染性ポリエステル第2単糸を製造し、前記製造されたデニールのカチオン染料可染性ポリエステル第2単糸を複数本具備して、繊度が123デニールの部分延伸糸(POY)を製造した。
【0069】
(3)図2と同じ製造装置を用いて芯鞘型複合仮撚糸を製造した。具体的に、製造された潜在捲縮糸および製造された部分延伸糸を1:1.54の重量比にして、第0フィードローラーに通過させ、インターレースノズルで3方向から45°Air噴射方式ATYノズルで3kg/cmの空気圧でエアー交絡させて交絡糸を製造し、交絡糸を第0オーバーフィード率1.08%、第2オーバーフィード率3.49%、第3オーバーフィード率3.68%、延伸比1.110、糸速とツイスターの速度比1.470、θ角:105°、第1ヒーターの温度160℃、冷却器の温度25℃、第2ヒーターの温度150℃の条件を通じて、繊度が205デニールの芯鞘型複合仮撚糸を製造した。
【0070】
(4)製造した芯鞘型複合仮撚糸を無撚糸で経糸と緯糸として供給して平織りで製織し、カチオン染色を進めて織物を製造した。
【0071】
[実施例2:芯鞘型複合仮撚糸を含む織物の製造]
実施例1と同じ方法で芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。ただし、実施例1とは異なって、第1単糸として繊度が0.3デニールのものを使用して芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。
【0072】
[実施例3:芯鞘型複合仮撚糸を含む織物の製造]
実施例1と同じ方法で芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。ただし、実施例1とは異なって、第1単糸として繊度が1.6デニールのものを使用して芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。
【0073】
[実施例4:芯鞘型複合仮撚糸を含む織物の製造]
実施例1と同じ方法で芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。ただし、実施例1とは異なって、第1単糸として繊度が6.0デニールのものを使用して芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。
【0074】
[実施例5:芯鞘型複合仮撚糸を含む織物の製造]
実施例1と同じ方法で芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。ただし、実施例1とは異なって、第1単糸として繊度が10.0デニールのものを使用して芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。
【0075】
[実施例6:芯鞘型複合仮撚糸を含む織物の製造]
実施例1と同じ方法で芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。ただし、実施例1とは異なって、第2単糸として繊度が0.3デニールのものを使用して芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。
【0076】
[実施例7:芯鞘型複合仮撚糸を含む織物の製造]
実施例1と同じ方法で芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。ただし、実施例1とは異なって、第2単糸として繊度が1.0デニールのものを使用して芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。
【0077】
[実施例8:芯鞘型複合仮撚糸を含む織物の製造]
実施例1と同じ方法で芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。ただし、実施例1とは異なって、第2単糸として繊度が6.0デニールのものを使用して芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。
【0078】
[実施例9:芯鞘型複合仮撚糸を含む織物の製造]
実施例1と同じ方法で芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。ただし、実施例1とは異なって、第2単糸として繊度が10.0デニールのものを使用して芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。
【0079】
[実施例10:芯鞘型複合仮撚糸を含む織物の製造]
実施例1と同じ方法で芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。ただし、実施例1とは異なって、部分延伸糸の繊度が10デニールのものを使用して芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。
【0080】
[実施例11:芯鞘型複合仮撚糸を含む織物の製造]
実施例1と同じ方法で芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。ただし、実施例1とは異なって、部分延伸糸の繊度が40デニールのものを使用して芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。
【0081】
[実施例12:芯鞘型複合仮撚糸を含む織物の製造]
実施例1と同じ方法で芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。ただし、実施例1とは異なって、部分延伸糸の繊度が130デニールのものを使用して芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。
【0082】
[実施例13:芯鞘型複合仮撚糸を含む織物の製造]
実施例1と同じ方法で芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。ただし、実施例1とは異なって、部分延伸糸の繊度が170デニールのものを使用して芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。
【0083】
[実施例14:芯鞘型複合仮撚糸を含む織物の製造]
実施例1と同じ方法で芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。ただし、実施例1とは異なって、0.3kg/cmの空気圧でエアー交絡させて芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。
【0084】
[実施例15:芯鞘型複合仮撚糸を含む織物の製造]
実施例1と同じ方法で芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。ただし、実施例1とは異なって、1.0kg/cmの空気圧でエアー交絡させて芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。
【0085】
[実施例16:芯鞘型複合仮撚糸を含む織物の製造]
実施例1と同じ方法で芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。ただし、実施例1とは異なって、18kg/cmの空気圧でエアー交絡させて芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。
【0086】
[実施例17:芯鞘型複合仮撚糸を含む織物の製造]
実施例1と同じ方法で芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。ただし、実施例1とは異なって、25kg/cmの空気圧でエアー交絡させて芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。
【0087】
[実施例18:芯鞘型複合仮撚糸を含む織物の製造]
実施例1と同じ方法で芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。ただし、実施例1とは異なって、芯鞘型複合仮撚糸を無撚糸で経糸として供給し、1200T/Mで撚糸して緯糸として供給して平織りで製織し、カチオン染色を進めて織物を製造した。
【0088】
[比較例1:芯鞘型複合仮撚糸を含む織物の製造]
実施例1と同じ方法で芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。ただし、実施例1とは異なって、部分延伸糸は、ポリエチレンテレフタレート(PET)を3000mpmの紡糸速度で紡糸して、繊度が3.4デニールの第2単糸を製造し、前記製造されたデニールの第2単糸を複数本具備して、繊度が123デニールで製造された部分延伸糸(POY)を使用して芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。
【0089】
[比較例2:芯鞘型複合仮撚糸を含む織物の製造]
実施例1と同じ方法で芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。ただし、実施例1とは異なって、ポリエチレンテレフタレート(PET)を150kg/cmの吐出圧力、4500mpmの紡糸速度で複合紡糸して、繊度が3.3デニールであり、断面形状が円形である第1単糸を製造し、前記製造された第1単糸を複数本具備して、繊度が80デニール、伸び率が30%のSDY(spin draw yarn)を製造した。
【0090】
また、部分延伸糸は、ポリエチレンテレフタレート(PET)を3000mpmの紡糸速度で紡糸して、繊度が3.4デニールの第2単糸を製造し、前記製造されたデニールの第2単糸を複数本具備して、繊度が123デニールで製造された部分延伸糸(POY)を使用して芯鞘型複合仮撚糸を含む織物を製造した。
【0091】
[実験例1]
前記実施例1~18および比較例1~2によって製造された織物について下記の物性を測定し、下記表1~表4に示した。
【0092】
1.軽量性の評価
前記実施例1~18および比較例1~2によって製造された織物それぞれに対して40人のパネリストにより軽量性を評価し、それぞれのパネリストが評価した平均点数を0~10点にして、8点以上の場合、優秀、6~7点の場合、良好、4~5点の場合、普通、2~3点の場合、やや不十分、2点未満の場合、不十分にして軽量性を評価した。
【0093】
2.保温性の評価
前記実施例1~18および比較例1~2によって製造された織物それぞれに対して40人のパネリストにより保温性を評価し、それぞれのパネリストが評価した平均点数を0~10点にして、8点以上の場合、優秀、6~7点の場合、良好、4~5点の場合、普通、2~3点の場合、やや不十分、2点未満の場合、不十分にして保温性を評価した。
【0094】
3.染色外観の評価
前記実施例1~18および比較例1~2によって製造された織物それぞれに対して40人のパネリストにより染色外観を評価し、それぞれのパネリストが評価した平均点数を0~10点にして、8点以上の場合、優秀、6~7点の場合、良好、4~5点の場合、普通、2~3点の場合、やや不十分、2点未満の場合、不十分にして染色外観を評価した。
【0095】
4.タッチ感の評価
前記実施例1~18および比較例1~2によって製造された織物それぞれに対して40人のパネリストによりタッチ感を評価し、それぞれのパネリストが評価した平均点数を0~10点にして、8点以上の場合、優秀、6~7点の場合、良好、4~5点の場合、普通、2~3点の場合、やや不十分、2点未満の場合、不十分にしてタッチ感を評価した。
【0096】
5.伸縮性の評価
前記実施例1~18および比較例1~2によって製造された織物それぞれに対して40人のパネリストにより伸縮性を評価し、それぞれのパネリストが評価した平均点数を0~10点にして、8点以上の場合、優秀、6~7点の場合、良好、4~5点の場合、普通、2~3点の場合、やや不十分、2点未満の場合、不十分にして伸縮性を評価した。
【0097】
【表1】
【0098】
前記表1を参照すると、実施例1、3および4によって製造された織物は、実施例2および5によって製造された織物よりも軽量性、保温性、染色外観、タッチ感および伸縮性を全部複合的に判断して優れていることを確認できた。
【0099】
【表2】
【0100】
前記表2を参照すると、実施例1、7および8によって製造された織物は、実施例6および9によって製造された織物よりも軽量性、保温性、染色外観、タッチ感および伸縮性を全部複合的に判断して優れていることを確認できた。
【0101】
【表3】
【0102】
前記表2および表3を参照すると、実施例1、11および12によって製造された織物は、実施例10および13によって製造された織物よりも軽量性、保温性、染色外観、タッチ感および伸縮性を全部複合的に判断して優れていることを確認できた。
【0103】
【表4】
【0104】
前記表3および表4を参照すると、実施例1、15および16によって製造された織物は、実施例14および17によって製造された織物よりも軽量性、保温性、染色外観、タッチ感および伸縮性を全部複合的に判断して優れていることを確認できた。
【0105】
また、実施例1によって製造された織物は、実施例18によって製造された織物よりも軽量性、保温性、染色外観、タッチ感および伸縮性を全部複合的に判断して優れていることを確認できた。
【0106】
また、実施例1によって製造された織物は、比較例1および2によって製造された織物よりも軽量性、保温性、染色外観、タッチ感および伸縮性を全部複合的に判断して顕著に優れていることを確認できた。
【0107】
本発明の単純な変形や変更は、この分野における通常の知識を有する者により容易に実施することができ、このような変形や変更は、いずれも、本発明の領域に含まれると解される。
【産業上の利用可能性】
【0108】
本発明は、芯鞘型複合仮撚糸およびその製造方法に関し、より詳細には、軽量性、保温性、染色性タッチ感、および伸縮性を全部複合的に判断して優れた芯鞘型複合仮撚糸およびその製造方法に関する。
図1
図2