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特許7316522ゲーム装置、情報処理装置、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-20
(45)【発行日】2023-07-28
(54)【発明の名称】ゲーム装置、情報処理装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/95 20140101AFI20230721BHJP
   A63F 13/20 20140101ALI20230721BHJP
   A63F 13/79 20140101ALI20230721BHJP
   A63F 13/792 20140101ALI20230721BHJP
   A63F 13/80 20140101ALI20230721BHJP
【FI】
A63F13/95 A
A63F13/20 A
A63F13/79
A63F13/792
A63F13/80 B
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2019002662
(22)【出願日】2019-01-10
(65)【公開番号】P2020110294
(43)【公開日】2020-07-27
【審査請求日】2021-12-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000132471
【氏名又は名称】株式会社セガ
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100080953
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 克郎
(72)【発明者】
【氏名】松並 桂一
(72)【発明者】
【氏名】須藤 豊
【審査官】安田 明央
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-000340(JP,A)
【文献】特開2017-176214(JP,A)
【文献】特開2018-068960(JP,A)
【文献】特開2017-196338(JP,A)
【文献】特開2018-015543(JP,A)
【文献】特開2018-089123(JP,A)
【文献】特開2017-192566(JP,A)
【文献】特開2007-143791(JP,A)
【文献】特開2015-126784(JP,A)
【文献】特開2015-126776(JP,A)
【文献】特開2012-061023(JP,A)
【文献】特開2007-313168(JP,A)
【文献】特開2018-038895(JP,A)
【文献】特開2017-158932(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00-13/98
A63F 9/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1遊技媒体を読み取ることにより取得される第1識別情報に係るゲームキャラクタを複数含む編成と、該編成を識別するための第2識別情報とを対応付けて記憶する情報処理装置と通信可能に構成されるゲーム装置であって、
第2遊技媒体を読み取ることにより前記第2識別情報を取得する取得部と、
前記情報処理装置に、取得された前記第2識別情報を送信する送信部と、
前記情報処理装置から、取得された前記第2識別情報により識別される編成に含まれる複数のゲームキャラクタを再現するための再現情報を受信する受信部と、
前記再現情報に基づいて、前記ゲームキャラクタを再現する再現処理部と、
を備えるゲーム装置。
【請求項2】
前記取得部は、プレイヤを識別するためのプレイヤ識別情報を更に取得し、
前記送信部は、前記情報処理装置に、入力を受け付けた前記プレイヤ識別情報を更に送信し、
前記受信部は、前記プレイヤ識別情報に基づいて所定の使用許可条件が満たされていると判定された場合、前記再現情報を受信する、請求項1に記載のゲーム装置。
【請求項3】
前記取得部は、複数の第1遊技媒体を読み取ることにより複数の第1識別情報を更に取得し、
前記送信部は、取得した前記複数の第1識別情報と、第2識別情報とを含む、第2遊技媒体払出要求を更に送信する、請求項1又は2に記載のゲーム装置。
【請求項4】
第1遊技媒体を読み取ることにより取得される第1識別情報に係るゲームキャラクタを複数含む編成と、該編成を識別するための第2識別情報とを対応付けて記憶する情報処理装置と通信可能に構成されるゲーム装置を、
第2遊技媒体を読み取ることにより前記第2識別情報を取得する取得部と、
前記情報処理装置に、取得された前記第2識別情報を送信する送信部と、
前記情報処理装置から、取得された前記第2識別情報により識別される編成に含まれる複数のゲームキャラクタを再現するための再現情報を受信する受信部と、
前記再現情報に基づいて、前記ゲームキャラクタを再現する再現処理部と、
として機能させるためのプログラム。
【請求項5】
第1遊技媒体を読み取ることにより取得される第1識別情報に係るゲームキャラクタを複数含む編成と、該編成を識別するための第2識別情報とを対応付けて記憶する情報処理装置であって、
ゲーム装置から、第2遊技媒体を読み取ることにより取得された前記第2識別情報を受信する受信部と、
取得された前記第2識別情報により識別される編成に含まれる複数のゲームキャラクタを再現するための再現情報を生成する生成部と、
前記ゲーム装置に、生成された前記再現情報を送信する送信部と、
を備える情報処理装置。
【請求項6】
前記第2遊技媒体の使用を許可する条件を規定した使用許可条件が満たされているか否かを判定する判定部を更に備え、
前記送信部は、前記使用許可条件が満たされていると前記判定部が判定した場合に、前記ゲーム装置に、前記再現情報を送信する、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記使用許可条件は、取得された前記第2識別情報が所定の使用可能期間内であること、を少なくとも含む、請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記使用許可条件は、取得された前記第2識別情報に係る前記第2遊技媒体の使用回数が所定回数以内であること、を少なくとも含む、請求項6又は7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記受信部は、プレイヤを識別するためのプレイヤ識別情報を更に受信し、
前記使用許可条件は、前記プレイヤ識別情報が、所定の記憶部において、取得された前記第2識別情報に対応付けられたプレイヤ識別情報に一致すること、を少なくとも含む、請求項6から8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記受信部は、プレイヤを識別するためのプレイヤ識別情報を更に受信し
前記使用許可条件は、所定の記憶部において、前記プレイヤ識別情報に対応付けて所定のクレジットの支払が記録されていること、を少なくとも含む、請求項6から8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム装置、情報処理装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、カード等の遊技媒体を読み取ることにより識別情報を取得し、当該識別情報に紐付けられたゲームキャラクタをゲーム上に再現した上で、再現された当該ゲームキャラクタを操作することによりプレイするゲーム装置が普及している。
【0003】
例えば、特許文献1には、カードを読み取ることによりカードIDを取得し、当該カードIDに対応するゲームキャラクタを表示させてゲームを進行させるゲーム装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2011-4820号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、遊技媒体の読み取りは時間も要し煩雑である。特に、取り扱うゲームキャラクタの数が多くなるほど、多くのカードを読み取らなければならない。更には、経過した時間に応じて課金されるゲームの場合、カードを読み取っている時間に応じて費用が発生してしまう。
【0006】
そこで、本発明は、遊技媒体の読み取りを簡素化することの可能なゲーム装置、情報処理装置、方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係るゲーム装置は、第2遊技媒体を読み取ることにより第2識別情報を取得する取得部と、情報処理装置に、取得された第2識別情報に対応付けられた複数の第1識別情報であって、それぞれが第1遊技媒体を読み取ることにより取得される複数の第1識別情報それぞれに係るゲームキャラクタを再現するための再現情報の要求を送信する送信部と、情報処理装置から、再現情報を受信する受信部と、再現情報に基づいて、ゲームキャラクタを再現する再現処理部と、を備える。
【0008】
この態様によれば、第2遊技媒体をゲーム装置に読み取らせることにより、第2遊技媒体に係る第2識別情報に対応付けられた複数の第1識別情報に係るゲームキャラクタが再現されるため、遊技媒体の読み取りを簡素化することが可能となる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、遊技媒体の読み取りを簡素化することの可能なゲーム装置、情報処理装置、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の第1実施形態に係るゲームシステム1の全体構成の一例を示すブロック図である。
図2】ゲーム装置10の外観の一例を示す図である。
図3】ゲーム装置10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4】サーバ12のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図5】プレイヤテーブルの一例を示す図である。
図6】第1カードテーブルの一例を示す図である。
図7】第2カードテーブルの一例を示す図である。
図8】ゲーム装置10とサーバ12の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図9】本発明の第1実施形態に係るゲームシステム1によるゲームキャラクタ再現処理の動作シーケンスの一例を示す図である。
図10】ゲーム画面1000の一例を示す図である。
図11】本発明の第2実施形態に係るゲーム装置10及びサーバ12の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図12】本発明の第2実施形態に係るゲームシステム1による、第1カードに係るゲームキャラクタ再現処理の動作シーケンスの一例を示す図である。
図13】本発明の第2実施形態に係るゲームシステム1による、第2カードに係るゲームキャラクタ再現処理の動作シーケンスの一例を示す図である。
図14】本発明の第3実施形態に係るゲーム装置10及びサーバ12の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図15】本発明の第3実施形態に係るゲームシステム1による第2カード払出処理の動作シーケンスの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
【0012】
[第1実施形態]
(1)全体構成
図1は、本発明の第1実施形態に係るゲームシステム1の全体構成の一例を示すブロック図である。図示のように、本発明の第1実施形態に係るゲームシステム1は、一つ以上のゲーム装置10と、サーバ12と、を備える。これらゲーム装置10とサーバ12は、インターネット等の通信ネットワークNTを介して互いに通信可能に接続されている。
【0013】
ゲーム装置10は、例えばアミューズメント施設などに設置されるアーケードゲーム装置、コンシューマゲーム装置、携帯電話、タブレット、又は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置である。ゲーム装置10は、カード等の遊技媒体を読み取ることによりゲームキャラクタを再現し、当該ゲームキャラクタを操作してプレイするゲームをプレイヤに提供する。また、ゲーム装置10は、プレイヤに対してカード等の遊技媒体を払い出すことが可能に構成されてもよい。
【0014】
サーバ12は、プレイヤや各種カードに関する情報を管理すると共に、ゲームの一部の処理を実行する情報処理装置である。サーバ12は、適宜、ゲーム装置10の要求に応答して、各種情報を参照してゲーム装置10に送信する。
【0015】
(2)各部の構成
(2-1)ゲーム装置10
図2は、ゲーム装置10の外観の一例を示す図である。図2に示すとおり、ゲーム装置10は、本体22と、操作卓24と、操作ボタン26と、カードリーダ28と、コイン投入部30と、カード払出部32と、モニタ34と、を有する。
【0016】
操作卓24には、プレイヤが各種の操作を行うための適宜の種類、個数の操作部が配置される。操作部の種類、個数は任意である。本実施形態の操作卓は、単一又は複数の操作ボタン26、カードリーダ28、コイン投入部30等を有する。
【0017】
操作ボタン26は、プレイヤによる操作を受け付け、受け付けた操作に応じた制御信号を処理装置50に供給する。
【0018】
カードリーダ28は、例えば、光学式のバーコードリーダや2次元/3次元コードのリーダ、ICリーダ等である。カードリーダ28は、カードに印刷されたバーコードや、カードに内蔵されたROM/フラッシュメモリ等の記憶媒体の記憶内容を取得し、当該カードに固有の識別情報(カードID)を読み取る。
【0019】
コイン投入部30は、ゲームをプレイするために、プレイヤが投入するコインやプリペイドカードを検知し、所定のコインや金額を検知した場合、この信号を送信することができる。このコインとしては、実際の貨幣や遊戯施設で用いられるメダル等の経済的価値媒体を使用することができる。コイン投入部30に投入されたコインは、本体22内に設置されたコイン検出機30Aより検出される。
【0020】
カード払出部32は、本体22の下部に設けられている。カード払出部32の内部には、払い出される前の絵柄が印刷されていない状態のカード(白カード)を所定枚数だけ充填することができる。白カードの内部には、カードIDが格納されたチップが埋め込まれている。当該カードIDは、サーバ12によって、各種の情報と対応付けて所定のテーブルに記録されることにより、プレイヤID、第1カードID、又は第2カードID等として機能し得る。なお、カードIDに対応付けられた各種の情報は、カードに内蔵されているチップ内に記憶されていてもよい。また、カード(プレイヤカード、第1カード、及び第2カード等)は、上述したチップ内蔵型でなくとも、例えば表面等にバーコード等のコードが印刷されたカードであってもよい。
【0021】
モニタ34は、本体22の上部に設けられている。モニタ34は、例えば、液晶ディスプレイ、PDP(プラズマ・ディスプレイ・パネル)、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)、MEMS(MicroElectroMechanicalSystems)ディスプレイ、LCOS(LiquIDcrystalonsilicon)ディスプレイ、透過型高温ポリシリコンLCDや、レーザー等を用いた光学プロジェクタの表示手段(表示部)として構成される。モニタ34は、後述する処理装置50から供給される制御信号に応じて、ゲームの各種画面を表示する。
【0022】
図3は、ゲーム装置10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図示のように、ゲーム装置10は、処理装置50を有する。処理装置50は、操作部52と、出力装置54と、印刷装置56と、通信装置58とに接続されており、これら機器を制御するための制御信号を供給する。
【0023】
処理装置50は、CPU(Central Processing Unit)60と、記憶装置62と、を含んで構成される。記憶装置62は、ROM、RAM、ハードディスク、その他の公知の記憶装置を単独で又は組み合わせて構成することができる。
【0024】
操作部52は、上記の操作ボタン26、カードリーダ28、コイン投入部30等を含む。出力装置54は、上記のモニタ34等を有する。印刷装置56は、カード払出部32に内蔵されており、白カードに種々の絵柄を印刷する。通信装置58は、サーバ12や他のゲーム装置10等とネットワークNTを介して通信するための装置である。
【0025】
(2-2)サーバ12
図4は、サーバ12のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図示のように、サーバ12は、ハードウェア構成として、制御装置70と、通信装置76と、記憶装置78と、を備える。制御装置70は、CPU72及びメモリ74を主に備えて構成される。
【0026】
制御装置70では、CPU72がメモリ74或いは記憶装置78等に格納された所定のプログラムを実行することにより、各種の機能実現手段として機能する。この機能実現手段の詳細については後述する。
【0027】
通信装置76は、外部の装置と通信するための通信インターフェース等で構成される。通信装置76は、例えば、ゲーム装置10との間で各種の情報を送受信する。
【0028】
記憶装置78は、ハードディスク等で構成される。記憶装置78は、制御装置70における処理の実行に必要な各種プログラムや各種の情報、及び処理結果の情報を記憶する。記憶装置78は、例えば、後述するプレイヤテーブル、第1カードテーブル、及び第2カードテーブルを記憶する。
【0029】
なお、サーバ12は、専用又は汎用のサーバ・コンピュータなどの情報処理装置を用いて実現することができる。なお、サーバ12は、単一の情報処理装置より構成されるものであっても、通信ネットワークNT上に分散した複数の情報処理装置より構成されるものであってもよい。
【0030】
なお、図4は、サーバ12が有する主要なハードウェア構成の一部を示しているに過ぎず、サーバ12は、サーバが一般的に備える他の構成を備えてもよい。
【0031】
図5は、プレイヤテーブルの一例を示す図である。プレイヤテーブルは、プレイヤIDに対応付けてプレイヤに関する各種の情報を管理するためのテーブルである。プレイヤテーブルには、例えば、「プレイヤID」毎に、「プレイヤ情報」と、「第1カードID」と、「第2カードID」とが対応付けて記録されている。
【0032】
「プレイヤID」は、プレイヤを識別するための識別情報である。「プレイヤ情報」は、当該プレイヤに関する任意の情報であって、例えば、プレイヤの名称(本名の他、プレイヤが指定した任意の名称や俗称を含む)、レベル、ゲームのプレイ履歴、各種アイテム等の購入履歴、ゲームに応じた各種のポイント等を含んでもよい。
【0033】
図6は、第1カードテーブルの一例を示す図である。第1カードテーブルは、第1カードIDに対応付けて各種情報を管理するためのテーブルである。第1カードをゲーム装置10に読み取らせることにより、第1カードIDに対応付けられた一のゲームキャラクタを再現することができる。そのため、第1カードは、一のゲームキャラクタに対応しており、「キャラクタカード」とも称される。
【0034】
第1カードテーブルには、例えば、「第1カードID」毎に、「ゲームキャラクタ」と、「ステータス」と、「装備」と、「更新日時」とが記録されている。「ゲームキャラクタ」は、ゲームキャラクタの種類を示す情報である。「ステータス」は、当該ゲームキャラクタに係る各種パラメータを示す情報である。「ステータス」は、これらに限るものではないが、例えば、攻撃力、防御力、経験値等を含んでもよい。「装備」は、例えばプレイヤが購入し当該ゲームキャラクタによって装着された装備アイテムである。「更新日時」は、当該第1カードIDに対応付けられた情報が更新された日時を示す情報である。
【0035】
図7は、第2カードテーブルの一例を示す図である。第2カードテーブルは、第2カードIDに対応付けて各種情報を管理するためのテーブルである。第2カードをゲーム装置10に読み取らせることにより、第2カードIDに対応付けられた複数の第1カードIDそれぞれに対応付けられた複数のゲームキャラクタを再現することができる。そのため、第2カードは、複数のゲームキャラクタに対応しており、「デッキカード」や「編成カード」とも称される。
【0036】
第2カードテーブルには、例えば、「第2カードID」毎に、「第1カードID」と、「配置情報」と、「更新日時」とが対応付けて記録されている。「第1カードID」は、当該第2カードIDに対応付けられた複数の第1カードIDである。「配置情報」は、ゲームキャラクタそれぞれがいずれの配置箇所に配置されるかを示す情報である。ここで、本例においては、P1、P2、P3、P4、P5、及びP6の6つの配置箇所が設けられている。プレイヤは、カードの読取により再現されたゲームキャラクタをこれら配置箇所に配置させた上で、ゲームの本編のプレイを開始する必要がある。なお、配置情報には、いずれの配置箇所にも配置されないことを示す「未配置」の項目が含まれてもよい。「更新日時」は、第2カードテーブルにおける当該第2カードIDに対応付けられた情報が更新された日時を示す情報である。
【0037】
(2-3)機能構成
図8は、ゲーム装置10とサーバ12の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
【0038】
図8に示すとおり、ゲーム装置10は、取得部101と、ゲーム装置送信部102と、ゲーム装置受信部103と、再現処理部104と、を備える。
【0039】
取得部101は、上述したカードリーダ28を含んで構成され、所定のカードを読み取ることにより、当該カードの種別に応じたカードIDを取得する。例えば、取得部101は、第2カードを読み取ることにより第2カードIDを取得する。
【0040】
ゲーム装置送信部102は、各種の情報をサーバ12等に送信する。例えばゲーム装置送信部102は、取得した第2カードIDをサーバ12に送信する。
【0041】
ゲーム装置受信部103は、各種の情報をサーバ12等から受信する。例えばゲーム装置受信部103は、サーバ12から、ゲームキャラクタを再現するための再現情報を受信する。
【0042】
再現処理部104は、サーバ12から受信した再現情報に基づいて、ゲームキャラクタを再現する再現処理を実行する。
【0043】
また、図8に示すとおり、サーバ12は、サーバ受信部121と、再現情報生成部122と、サーバ送信部123とを備える。
【0044】
サーバ受信部121は、各種の情報をゲーム装置10等から受信する。また、例えばサーバ受信部121は、第2カードIDに対応付けられた複数の第1カードIDそれぞれに係るゲームキャラクタの再現情報要求を受信する。
【0045】
再現情報生成部122は、ゲームキャラクタを再現するための再現情報を生成する。例えば再現情報生成部122は、ゲーム装置10等から再現情報要求を受信した場合、第2カードテーブルを参照して、再現情報要求に含まれる第2カードIDに対応付けられた第1カードIDを特定する。そして、再現情報生成部122は、第1カードテーブル及び設定履歴テーブル等を参照して、特定された第1カードIDそれぞれに係るゲームキャラクタを再現するための再現情報を生成する。ここで、再現情報生成部122が生成する再現情報は、ゲームキャラクタに関連する情報であれば特に限定されない。当該再現情報は、例えば、「ゲームキャラクタ」、「ステータス」、及び「装備」等の、上述した第1カードテーブルに含まれる情報を含んでもよい。また、再現情報は、例えば、「配置箇所」等の、上述した設定履歴テーブルに含まれる情報を含んでもよい。
【0046】
サーバ送信部123は、各種の情報をゲーム装置10等に送信する。例えばサーバ送信部123は、第2カードIDに対応付けられた複数の第1カードIDそれぞれに係るゲームキャラクタを再現するための再現情報をゲーム装置10に送信する。
【0047】
(3)動作処理
図9は、本発明の第1実施形態に係るゲームシステム1によるゲームキャラクタ再現処理の動作シーケンスの一例を示す図である。ゲームキャラクタ再現処理では、ゲーム装置10は、第2カードを読み取ることにより取得した第2カードIDに基づく所定の再現情報要求をサーバ12に送信した上で、サーバ12から再現情報を受信し、当該再現情報に基づいて、第2カードIDに対応付けられた第1カードIDに係るゲームキャラクタを再現する。
【0048】
(S101)
まず、ゲーム装置10の取得部101は、第2カードIDを取得する。具体的には、ゲーム装置10の取得部101は、プレイヤが第2カードをカードリーダ28に置いた上で、操作ボタン26により所定の操作を行うと、当該第2カードをカードリーダ28に読み取らせることにより、第2カードに対応する第2カードIDを取得する。
【0049】
(S102)
次に、ゲーム装置10のゲーム装置送信部102は、プレイヤの操作ボタン26による所定の操作に応じて、読み取られた第2カードに対応するゲームキャラクタを再現するための再現情報を要求する再現情報要求をサーバ12に送信する。当該再現情報要求は、S101において取得された第2カードIDを含む。
【0050】
(S103)
次に、サーバ12のサーバ送信部123は、再現情報要求に含まれる第2カードID対する認証処理の結果に応じて、再現情報又は使用制限通知をゲーム装置10に送信する。ここで、使用制限通知は、第1カード又は第2カードの使用が制限されている旨を示す通知である。
【0051】
(S104)
ゲーム装置10の再現処理部104は、サーバ12から再現情報を受信した場合、ゲームキャラクタの再現処理を実行する。
【0052】
一方、ゲーム装置10は、サーバ12から使用制限通知を受信した場合、第1カード又は第2カードの使用が制限されている旨を示す通知を出力装置54に表示する。以上で、ゲームキャラクタ再現処理が終了する。
【0053】
なお、上述したS101の説明では、第2カードが1枚だけ読み取られるものとした。しかしながら、ゲーム装置10によって、複数の第2カードが読み取られることにより、これらに対応する複数の第2カードIDが取得されてもよい。或いは、第2カードの他に、第1カードも読み取られることにより、これらに対応する第2カードID及び第1カードIDが取得されてもよい。いずれの場合においても、その後の処理において、第1カードテーブル、第2カードテーブル、及び設定履歴テーブル等が参照され、これらカードID(第1カードID及び第2カードID)に対応付けられた情報が抽出され、再現情報が生成される。
(4)画面例
図10を用いて、再現情報に基づいてゲームキャラクタが再現される画面の態様について説明する。図10は、ゲーム画面1000の一例を示す図である。ゲーム画面1000は、例えば、読取済カード表示部1001と、編成表示部1002と、プレイ開始選択部1003とを含む。
【0054】
読取済カード表示部1001には、ゲーム装置10のカードリーダ28によって読取済のカードに係るゲームキャラクタが再現される。図10に示す例では、第2カードIDが「B01」である第2カードを読取済のカードとする。図7に示す第2カードテーブルにおいて、第2カードIDが「B01」である第2カードに対応付けられた第1カードの第1カードIDは、「A01」、「A23」、「A56」、「A12」、及び「A08」である。したがって、サーバ12からゲーム装置10に送信された再現情報は、これら第1カードIDが「A01」、「A23」、「A56」、「A12」、及び「A08」の第1カードそれぞれに係るゲームキャラクタを再現するための再現情報となる。これにより、図10に示すとおり、読取済カード表示部1001には、これら第1カードのそれぞれに係るゲームキャラクタが表示されている。
【0055】
編成表示部1002は、ゲームキャラクタを編成するための配置箇所P1、P2、P3、P4、P5、及びP6を含む。再現情報に、例えば図8に示す設定履歴テーブルの「配置」の情報も含まれる場合、上述したS104の再現処理により、ゲームキャラクタがこれら配置箇所に配置される。図10に示す例では、配置箇所P1には第1カード「A01」に係るゲームキャラクタが配置されており、配置箇所P2には第1カード「A23」に係るゲームキャラクタが配置されている。また、読取済カード表示部1001では、当該第1カード「A01」、「A23」の表示部分には既に編成済であることを示す「(編成済)」とのテキストが表示されている。なお、プレイヤは、例えばドラッグ&ドロップ等の操作によって、読取済カード表示部1001に表示された各カードをこれら配置箇所P1~P6に移動させることにより、ゲームキャラクタを各配置箇所に配置することもできる。
【0056】
プレイヤは、配置箇所P1~P6に適宜ゲームキャラクタを配置させた上で、プレイ開始選択部1003を選択すると、ゲームの本編を開始することができる。
【0057】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係るゲームシステム1について説明する。以下では、第2実施形態に係るゲームシステム1のうち、第1実施形態に係るゲームシステム1とは異なる事項について説明し、両実施形態に共通する事項については、適宜説明を省略する。
【0058】
上述のとおり、第2カードは、複数の第1カードそれぞれの実質的な複製に該当する。そこで、第2実施形態に係るゲームシステム1では、第1カード及び第2カードそれぞれについて、所定の条件が満たされる場合に限り、使用が許可される。これにより、第1カード及び第2カードを盗難や不正な転売等から保護することが可能となる。
【0059】
(1)機能構成
図11は、本発明の第2実施形態に係るゲーム装置10及びサーバ12の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
【0060】
第2実施形態に係るゲーム装置10は、表示制御部105を更に備える。例えば表示制御部105は、サーバ12から受信した通知を、出力装置54を介して表示する。当該通知は、例えば、第1カード又は第2カードの使用が制限されている旨を示す使用制限通知を含む。
【0061】
第2実施形態に係るサーバ12は、使用許可条件判定部124を更に備える。使用許可条件判定部124は、ゲーム装置10から第1カードに係る再現情報要求を受信した場合、第1カードについての使用許可条件(第1使用許可条件)が満たされているか否かを判定する。また、使用許可条件判定部124は、ゲーム装置10から第2カードに係る再現情報要求を受信した場合、第2カードについての使用許可条件(第2使用許可条件)が満たされているか否かを判定する。
【0062】
第2実施形態に係るサーバ12は、通知生成部125を更に備える。例えば通知生成部125は、第1使用許可条件が満たされていないと判定された場合、上述した第1カードの使用が制限されている旨を示す使用制限通知を生成する。また、例えば通知生成部125は、第2使用許可条件が満たされていないと判定された場合、上述した第2カードの使用が制限されている旨を示す使用制限通知を生成する。
【0063】
(2)動作処理
(2-1)第1カードに係るゲームキャラクタ再現処理
図12は、本発明の第2実施形態に係るゲームシステム1による、第1カードに係るゲームキャラクタ再現処理の動作シーケンスの一例を示す図である。
【0064】
(S200)
まず、ゲーム装置10の取得部101は、プレイヤIDを取得する。ゲーム装置10の取得部101は、プレイヤIDが付されたカード(プレイヤカード)をカードリーダ28により読み取られることにより、当該プレイヤIDを取得してもよい。或いは、ゲーム装置10の取得部101は、プレイヤが操作ボタン26を操作することによって直接入力したプレイヤIDを取得してもよい。
【0065】
(S201)
次に、ゲーム装置10の取得部101は、第1カードIDを取得する。具体的には、ゲーム装置10の取得部101は、プレイヤが第1カードをカードリーダ28に置いた上で、操作ボタン26により所定の操作を行うと、当該第1カードをカードリーダ28に読み取らせることにより、第1カードに対応する第1カードIDを取得する。
【0066】
(S202)
次に、ゲーム装置10のゲーム装置送信部102は、プレイヤの操作ボタン26による所定の操作に応じて、読み取られた第1カードに対応するゲームキャラクタを再現するための再現情報を要求する再現情報要求をサーバ12に送信する。当該再現情報要求は、S200おいて取得されたプレイヤIDと、S201おいて取得された第1カードIDとを含む。
【0067】
(S203)
次に、サーバ12の使用許可条件判定部124は、ゲーム装置10から再現情報要求を受信すると、当該再現情報要求に含まれる第1カードIDに係る第1カードについて、使用を許可するための所定の条件(第1使用許可条件)が満たされているか否かを判定する。ここで、第1使用許可条件は、特に限定されず任意に設定することができるが、例えば、以下の条件(a)、(b)、及び(c)のうち少なくともいずれかを含んでもよい。
・条件(a):再現情報要求に含まれるプレイヤIDが、プレイヤテーブルにおいて再現情報要求に含まれる第1カードIDに対応付けられたプレイヤIDに一致すること。
・条件(b):再現情報要求に含まれる第1カードIDが、第2カードテーブルにおいて、いずれかの第2カードIDに対応付けて記録されていないこと。
・条件(c):再現情報要求に含まれるプレイヤIDに対応付けて所定のクレジットの支払が記録されていること。
【0068】
条件(a)により、正当な第1カードの保有者に使用を許可することが可能となる。また、条件(b)により、既に第2カードに対応付けられている第1カードの使用を制限することが可能となる。また、条件(c)により、他の条件を満たさなくとも所定のクレジットの支払により使用を許可することで、第1カードの使用制限を柔軟に運用することが可能となる。
【0069】
(S204)
次に、S203において第1使用許可条件が満たされていると判定された場合、再現情報生成部122は当該第1カードに係る再現情報を生成し、サーバ送信部123は、当該再現情報をゲーム装置10に送信する。一方、S203において第1使用許可条件が満たされていないと判定された場合、通知生成部125は当該第1カードの使用が制限されている旨を示す使用制限通知を生成し、サーバ送信部123は、当該使用制限通知をゲーム装置10に送信する。
【0070】
(S205)
ゲーム装置10の再現処理部104は、S204においてサーバ12から再現情報を受信した場合、第1カードに係るゲームキャラクタの再現処理を実行する。一方、ゲーム装置10の表示制御部105は、S204において使用制限通知を受信した場合、第1カードの使用が制限されている旨を、出力装置54を介して表示する。以上で、第1カードに係るゲームキャラクタ再現処理が終了する。
【0071】
なお、上述した第1使用許可条件は、あくまで第1カードの使用(ゲームキャラクタの再現)の要求に応じるか否かを判定するための条件である。このような第1カードの使用ではなく、例えば、プレイヤが第1カードに係るゲームキャラクタの装備を変更したい場合など、ゲームキャラクタの再現以外のゲームキャラクタに係る処理については、別の条件によって、これに応じるか否かが判定されてもよい。特に、第1使用許可条件が満たされていない場合であっても、ゲームキャラクタの再現以外のゲームキャラクタに係る処理について応答されてもよい。
【0072】
(2-2)第2カードに係るゲームキャラクタ再現処理
図13は、本発明の第2実施形態に係るゲームシステム1による、第2カードに係るゲームキャラクタ再現処理の動作シーケンスの一例を示す図である。
【0073】
(S210)
まず、ゲーム装置10の取得部101は、プレイヤIDを取得する。ゲーム装置10の取得部101は、プレイヤIDが付されたカード(プレイヤカード)をカードリーダ28により読み取られることにより、当該プレイヤIDを取得してもよい。或いは、ゲーム装置10の取得部101は、プレイヤが操作ボタン26を操作することによって直接入力したプレイヤIDを取得してもよい。
【0074】
(S211)
次に、ゲーム装置10の取得部101は、第2カードIDを取得する。具体的には、ゲーム装置10の取得部101は、プレイヤが第2カードをカードリーダ28に置いた上で、操作ボタン26により所定の操作を行うと、当該第2カードをカードリーダ28に読み取らせることにより、第2カードに対応する第2カードIDを取得する。
【0075】
(S212)
次に、ゲーム装置10のゲーム装置送信部102は、プレイヤの操作ボタン26による所定の操作に応じて、読み取られた第2カードに対応するゲームキャラクタを再現するための再現情報を要求する再現情報要求をサーバ12に送信する。当該再現情報要求は、S210において取得されたプレイヤIDと、S211において取得された第2カードIDとを含む。
【0076】
(S213)
次に、サーバ12の使用許可条件判定部124は、ゲーム装置10から再現情報要求を受信すると、当該再現情報要求に含まれる第2カードIDに係る第2カードについて、使用を許可するための所定の条件(第2使用許可条件)が満たされているか否かを判定する。ここで、第2使用許可条件は、特に限定されず任意に設定することができるが、例えば、以下の条件(d)、(e)、(f)、及び(g)のうち少なくともいずれかを含んでもよい。
・条件(d):再現情報要求に含まれるプレイヤIDが、プレイヤテーブルにおいて再現情報要求に含まれる第2カードIDに対応付けられたプレイヤIDに一致すること。
・条件(e):再現情報要求に含まれる第2カードIDが、第2カードテーブルに記録されてから所定の使用可能期間内であること。
・条件(f):再現情報要求に含まれる第2カードIDが使用された回数が所定回数以内であること。
・条件(g):再現情報要求に含まれるプレイヤIDに対応付けて所定のクレジットの支払が記録されていること。
【0077】
なお、上記(e)の使用可能期間は、例えば第2カードが使用された場合は、所定期間だけ延長されてもよい。また、当該使用可能期間は、再現情報要求に含まれるプレイヤIDに対応付けて所定のクレジットの支払があった場合は、当該クレジットの額に応じた所定期間だけ延長されてもよい。
【0078】
条件(d)により、正当な第2カードの保有者に使用を許可することが可能となる。また、条件(e)により、第2カードの使用が可能な期間を有限とすることで、第1カードの複製である第2カードを無限に使用できる状態を避けることが可能となる。また、条件(f)により、第2カードの使用が可能な回数を有限とすることで、第1カードの複製である第2カードを無限に使用できる状態を避けることが可能となる。また、条件(g)により、他の条件を満たさなくとも所定のクレジットの支払により使用を許可することで、第2カードの使用制限を柔軟に運用することが可能となる。
【0079】
(S214)
次に、S213において第2使用許可条件が満たされていると判定された場合、再現情報生成部122は当該第2カードに係る再現情報を生成し、サーバ送信部123は、当該再現情報をゲーム装置10に送信する。一方、S213において第2使用許可条件が満たされていないと判定された場合、通知生成部125は当該第2カードの使用が制限されている旨を示す使用制限通知を生成し、サーバ送信部123は、当該使用制限通知をゲーム装置10に送信する。
【0080】
(S215)
ゲーム装置10の再現処理部104は、S214においてサーバ12から再現情報を受信した場合、第2カードに係るゲームキャラクタの再現処理を実行する。一方、ゲーム装置10の表示制御部105は、S214において使用制限通知を受信した場合、第2カードの使用が制限されている旨を、出力装置54を介して表示する。以上で、第2カードに係るゲームキャラクタ再現処理が終了する。
【0081】
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係るゲームシステム1について説明する。以下では、第3実施形態に係るゲームシステム1のうち、第1実施形態及び第2実施形態それぞれに係るゲームシステム1とは異なる事項について説明し、これら実施形態に共通する事項については、適宜説明を省略する。
【0082】
第3実施形態に係るゲームシステム1においては、第1カードに基づく第2カードの払出について、所定の条件が満たされる場合に限り、当該払出が許可される。
【0083】
(1)機能構成
図14は、本発明の第3実施形態に係るゲーム装置10及びサーバ12の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
【0084】
第3実施形態に係るゲーム装置10は、払出部106を更に備える。払出部106は、サーバ12から受信した払出許可通知に応じてカード払出部32を制御することにより、第2カードをカード払出部32に払い出させる。
【0085】
第3実施形態に係るゲーム装置10が備える表示制御部105は、例えば、第2カードの払出が制限されている旨を示す払出制限通知を、出力装置54を介して表示する。
【0086】
第3実施形態に係るサーバ12は、払出許可条件判定部126を更に備える。払出許可条件判定部126は、ゲーム装置10から第2カード払出要求を受信した場合、所定の払出許可条件が満たされているか否かを判定する。
【0087】
第3実施形態に係るサーバ12は、テーブル更新部127を更に備える。例えばテーブル更新部127は、払出許可条件が満たされていると判定された場合、第2カード払出要求に含まれる情報に基づいて第2カードテーブルを更新する。
【0088】
第3実施形態に係るサーバ12が備える通知生成部125は、例えば、払出許可条件が満たされていると判定された場合、第2カードの払出が許可されている旨を示す払出許可通知を生成する。また、通知生成部125は、例えば、払出許可条件が満たされていないと判定された場合、第2カードの払出が制限されている旨を示す払出制限通知を生成する。第3実施形態に係るサーバ12が備えるサーバ送信部123は、例えば、払出制限通知をゲーム装置10に送信する。
【0089】
(2)動作処理
図15は、本発明の第3実施形態に係るゲームシステム1による第2カード払出処理の動作シーケンスの一例を示す図である。第2カード払出処理は、ゲーム装置10が、複数の第1カードを読み取ることにより第1カードIDを取得し、これら複数の第1カードに対応付けられた第2カードを払い出すと共に、サーバ12が、第2カードIDにこれら複数の第1カードの第1カードIDを対応付けて記憶する処理である。
【0090】
(S300)
まず、ゲーム装置10の取得部101は、プレイヤIDを取得する。ゲーム装置10の取得部101は、プレイヤIDが付されたカード(プレイヤカード)がカードリーダ28により読み取られることにより、当該プレイヤIDを取得してもよい。或いは、ゲーム装置10の取得部101は、プレイヤが操作ボタン26を操作することによって直接入力したプレイヤIDを取得してもよい。
【0091】
(S301)
次に、ゲーム装置10の取得部101は、複数の第1カードそれぞれに対応する第1カードIDを取得する。具体的には、ゲーム装置10の取得部101は、プレイヤが複数の第1カードをカードリーダ28に置いた上で、操作ボタン26により所定の操作を行うと、当該複数の第1カードをカードリーダ28に読み取らせることにより、これら第1カードそれぞれに対応する第1カードIDを取得する。
【0092】
(S302)
次に、ゲーム装置10のゲーム装置送信部102は、プレイヤの操作ボタン26による所定の操作に応じて、読み取られた複数の第1カードに対応する第2カードの払出を要求する第2カード払出要求をサーバ12に送信する。当該第2カード払出要求は、S300において取得されたプレイヤIDと、S301において読み取られた複数の第1カードIDそれぞれに対応する第1カードIDと、カード払出部32において次に払い出される白カードのカードIDとを、含む。
【0093】
(S303)
次に、サーバ12の払出許可条件判定部126は、ゲーム装置10から第2カード払出要求を受信すると、払出許可条件が満たされているか否かを判定する。ここで、払出許可条件は、特に限定されず任意に設定することができるが、例えば、以下の条件(h)及び(i)のうち少なくともいずれかを含んでもよい。
・条件(h):第2カード払出要求に含まれるプレイヤIDが、プレイヤテーブルにおいて第2カード払出要求に含まれる第1カードIDそれぞれに対応付けられた全てのプレイヤIDに一致すること。
・条件(i):第2カード払出要求に含まれるプレイヤIDに対応付けて所定のクレジットの支払が記録されていること。
【0094】
条件(h)により、正当な第1カードの保有者に第2カードの払出を許可することが可能となる。また、条件(i)により、他の条件を満たさなくとも所定のクレジットの支払により使用を許可することで、第2カードの払出制限を柔軟に運用することが可能となる。
【0095】
(S304)
次に、S303において払出許可条件が満たされていると判定された場合、通知生成部125は、払出許可通知を生成し、サーバ送信部123は、当該払出許可通知をゲーム装置10に送信する。また、このとき、サーバ12のテーブル更新部127は、第2カード払出要求に含まれる白カードのカードIDを新たな第2カードIDとして、第2カード払出要求に含まれるプレイヤIDに対応付けてプレイヤテーブルに記録する。また、テーブル更新部127は、当該新たな第2カードIDに、第2カード払出要求に含まれる各第1カードIDを対応付けて、第2カードテーブルに記録する。
【0096】
一方、S303において払出許可条件が満たされていないと判定された場合、通知生成部125は、払出制限通知を生成し、サーバ送信部123は、当該払出制限通知をゲーム装置10に送信する。
【0097】
(S305)
次に、ゲーム装置10の払出部106は、サーバ12から払出許可通知を受信した場合、第2カード払出処理を実行する。払出部106はカード払出部32を制御して、カード払出部32に、次に払い出される白カードに所定の絵柄を印刷させた上で、当該白カードを払い出させる。一方、ゲーム装置10の表示制御部105は、サーバ12から払出制限通知を受信した場合、第2カードの払出が制限されている旨を示す通知を出力装置54に表示する。以上で、第2カード払出処理が終了する。
【0098】
[変形例]
上述した実施形態は、カードの使用や払出について所定の条件による制限を設ける例であった。これらに限らず、サーバ12は、カードの使用や払出に限らず、例えば、カードIDに対応付けられる各種の情報を変更することを要求する際に、所定の条件を満たしている場合に限り当該要求を許可するようにしてもよい。例えば、プレイヤが第2カードに係るゲームキャラクタの編集(第2カードIDに対応付けられる第1カードIDを編集)を要求する場合において、サーバ12は、所定の条件を満たしている場合に限り、これを許可するようにしてもよい。
【0099】
上述した実施形態のテーブル(プレイヤテーブル、第1カードテーブル、及び第2カードテーブル)における各種情報の対応付けの態様は一例であって、これに限定されるものではない。例えば、第1カードテーブルにおいて、第1カードIDは、ゲームキャラクタに関する所定の情報(ゲームキャラクタの種別や、当該ゲームキャラクタの基礎能力値等)のみに対応付けられ、ゲームキャラクタに関する他の所定の情報(経験値や装備等)には対応付けられていなくてもよい。その場合、第1カードテーブルにおいて第1カードIDに対応付けられていない所定の情報は、例えば、プレイヤテーブルにおいてプレイヤIDに対応付けられていてもよい。これにより、同一の第1カードを異なるプレイヤがそれぞれ使用した場合に、ゲームキャラクタの種別は同一でも、再現されるステータス等をプレイヤID毎に異なるものとすることが可能となる。
【0100】
以上説明したとおり、本発明の実施形態に係るゲーム装置は、第2遊技媒体を読み取ることにより第2識別情報を取得する取得部と、情報処理装置に、取得された第2識別情報に対応付けられた複数の第1識別情報それぞれに係るゲームキャラクタを再現するための再現情報の要求を送信する送信部と、情報処理装置から、再現情報を受信する受信部と、再現情報に基づいて、ゲームキャラクタを再現する再現処理部と、を備える。これにより、第2遊技媒体をゲーム装置に読み取らせることにより、第2遊技媒体に係る第2識別情報に対応付けられた複数の第1識別情報に係るゲームキャラクタが再現されるため、遊技媒体の読み取りを簡素化することが可能となる。
【0101】
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0102】
1…ゲームシステム、10…ゲーム装置、12…サーバ、22…本体、24…操作卓、26…操作ボタン、28…カードリーダ、30…コイン投入部、30A…コイン検出機、32…カード払出部、34…モニタ、50…処理装置、52…操作部、54…出力装置、56…印刷装置、58…通信装置、62…記憶装置、70…制御装置、74…メモリ、76…通信装置、78…記憶装置、101…取得部、102…ゲーム装置送信部、103…ゲーム装置受信部、104…再現処理部、105…表示制御部、106…払出部、121…サーバ受信部、122…再現情報生成部、123…サーバ送信部、124…使用許可条件判定部、125…通知生成部、126…払出許可条件判定部、127…テーブル更新部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15