(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-20
(45)【発行日】2023-07-28
(54)【発明の名称】書棚
(51)【国際特許分類】
A47B 17/00 20060101AFI20230721BHJP
A47B 65/00 20060101ALI20230721BHJP
【FI】
A47B17/00 A
A47B65/00 601R
(21)【出願番号】P 2019111440
(22)【出願日】2019-06-14
【審査請求日】2022-05-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000125990
【氏名又は名称】株式会社くろがね工作所
(72)【発明者】
【氏名】栄枝 登志男
【審査官】神尾 寧
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-258661(JP,A)
【文献】特開2018-068948(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107752468(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 17/00
A47B 65/00
A47B 63/00
G06F 1/16
A47B 83/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
デスク天板の上方で使用される棚板を有する書棚において、書棚は、第1棚板と、第1棚板の奥ゆき寸法より短い奥ゆき寸法の第2棚板を備え、第1棚板と第2棚板はともに書棚本体から着脱可能とされ、第2棚板は第1棚板の上方に近接して配置可能とされるとともに、第2棚板の前端部は、第1棚板に前端部よりも後退した状態で配置可能とし、第1棚板の前端部の第2棚板に面する側の面には、凹溝、あるいは、突出部を設け
、さらに第2棚板の前端部が第1棚板に前端部よりも後退した状態で第2棚板を第1棚板の下方に近接して配置できることを特徴とする書棚。
【請求項2】
第1棚板と第2棚板は、上下方向に近接した状態で一体的に構成することを特徴とする請求項
1に記載の書棚。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デスク上方に配置される書棚に係るもので、詳しくは、タブレットやスマートフォンといった薄型の電子機器を使用し易くする書棚に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、タブレットやスマートフォンといった薄型の電子機器は、広く普及しており、これらの薄型の電子機器は、仕事に及ばず学習においても活用されており、デスクにおいても薄型の電子機器が使用しやすいように、デスク上棚に薄型の電子機器立て(タブレット立て)機能を持たせるものが提案されている(例えば特許文献1)。
しかしながら、このような上棚に薄型の電子機器立てを設けると、この部分には薄型の電子機器以外の物品を置きにくいため、上棚の収納力が低下するといった問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、従来の問題点に鑑みて、収納力を極力犠牲にせずに薄型の電子機器の使用状態を使用者の条件に合わせることができる使い勝手のよい書棚を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、前記課題を解決するために第1の手段として、デスク天板の上方で使用される棚板を有する書棚において、書棚は、第1棚板と、第1棚板の奥ゆき寸法より短い奥ゆき寸法の第2棚板を備え、第1棚板と第2棚板はともに着脱可能とされ、第2棚板は第1棚板の上方に近接して配置可能とされるとともに、第2棚板の前端部は、第1棚板に前端部よりも後退した状態で配置可能とし、第1棚板の前端部の第2棚板に面する側の面には、凹溝、あるいは、突出部を設け、さらに第2棚板の前端部が第1棚板に前端部よりも後退した状態で第2棚板を第1棚板の下方に近接して配置できる構成とした。
【0007】
次に第2の手段として、前記第1の手段として構成したところに加え、第1棚板と第2棚板は、上下方向に近接した状態で一体的に構成した。
【発明の効果】
【0008】
前記第1の手段の発明によると、第2棚板が第1棚板の上方に近接して配置され、第2棚板の前端部が、第1棚板に前端部よりも後退した状態で配置し、第1棚板の前端部の第2棚板に面する側の面、すなわち該形態における上面には、凹溝、あるいは、突出部が設けられるので、スマートフォンやタブレットなどの薄型電子機器の下端を、第1棚板の上面で、かつ、凹溝に挿入するか、あるいは、突出部に後方から前方に向かって当接させ、該下端部より上方の薄型電子機器の背面側を第2棚板の前端に当接させると、薄型電子機器を立てかけることができる。
また、第2棚板の上面は、書棚の収納部をして利用することができる。さらに、第2棚板が第1棚板の上方に近接して配置されているから、第1棚板上面を薄型電子機器の収納場所として使用できる。
【0009】
また、第1棚板が第2棚板の上方に配置されるので、薄型電子機器を立てる機能を使わない場合では、第1棚板を奥ゆきが深い棚板として使用できるから、収納力を増加可能である。さらに、本体型においても、第1棚板が第2棚板の上方に近接して配置されているから、第2棚板上面を薄型電子機器の収納場所として使用できる。
【0010】
前記第2の手段の発明によると、、第1棚板と第2棚板は、上下方向に近接した状態で一体的であるから、前記の第2棚板が第1棚板の上方に近接して配置する状態と、前記の第1棚板が第2棚板の上方に配置する状態を、一体的とされた第1棚板と第2棚板を上下反転するだけで設定可能となるから、作業性が容易である。
また、一体的とされた第1棚板と第2棚板を書棚から取り外して、第1棚板が第2棚板の下方になる体型でデスク上などに載置して、薄型電子機器の立てかけ台として使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図5】書棚を机本体の背面に設置した状態の右側面図。
【
図6】上部書棚を机本体上部に設置した状態の右側面図。
【
図8】台付き棚板ユニットに薄型電子機器を立てかけた状態を示す断面図。
【
図9】台付き棚板ユニットを上下反転した示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
収納力を極力犠牲にせずに薄型の電子機器の使用状態を使用者の条件に合わせることができる使い勝手のよい書棚を実施例に基づいて以下に説明する。
【0013】
第1実施例を、添付図面に基づいて詳述する。
図1、
図2において、符号1は机本体を示し、机本体1は天板本体部10と、天板本体部10の左右端部側に連結ネジにて連結された左右脚体2、2より構成されている。
符号20は左右脚体2、2を連結する脚体補強材を示し、
図3、
図4において、符号3は、机1と連結可能な書棚を示している。
天板本体部10は、
図1に示すように、主に左右方向に長い長方形板状の天板11と、天板11下面部に配置される左右の引き出しを有する引き出しユニット12で構成されている。
【0014】
左右脚体2、2は対向した対称形に形成されているので、一方側のみ説明する。
右側脚体2は、前後に離間して配置する棒状の前支持脚21、後支持脚22と、前支持脚21、後支持脚22の上部で、前支持脚21と後支持脚22を連結する上部補強材221、前支持脚21と後支持脚22の下部で、前支持脚21と後支持脚22を連結する下部補強材222で構成されている。そして、左右脚体2、2は、前記左右天板側板12、12の側面にネジ止め固定される。
【0015】
書棚3は、
図3、
図4に示すように、主に下部書棚30と下部書棚30の上部に連結する上部書棚31で構成され、上部書棚31は下部書棚30から分離して、机本体1の天板11の上面に載置し、机本体1と連結されて使用することも可能なものである。
【0016】
下部書棚30は、
図3、
図4に示すように、大収納部30aと小収納部30bで構成され下部書棚30の上面が、机本体1の天板11の上面と同じ高さとなるように設定され、小収納部301は、垂直軸を中心に回転できるように形成されている。
大収納部30aは、平面視において、天板11と略同じ横幅で、奥行きは、机の天板11の奥行き寸法の約半分程度に設定された横長長方形のベース体301と、ベース体301の小収納部30b側と対向側の側端部の上面に立設する下側板302と、該側端部の対向端部より小収納部300が収まる寸法分内側寄りの上面に立設する中側板303と、下側板302、中側板303の上端面に載置、着脱自在に連結される平面視においてベース体301と略同形に形成される板状の書棚天板300と、下側板302、303間に着脱自在に架設される上下背板305、305、中間背板306と、同じく下側板302、303間に着脱自在に架設される大棚板308で構成されている。
そして、大収納部300は平面視で横長長方形になるように形成され、長辺の一面側、すなわち、背板の対向面側が開放された開口部とされ、収納部の物品の出し入れ口とされる。
【0017】
このように構成される大収納部300には、
図3に示すように、中側板303から、側方に向かってベース体301と書棚天板300が突き出しており、該突き出し部に小収納部30bが垂直軸を中心に回転可能に配置されている。
小収納部30bは、平面視で略正方形に形成される収納棚であって、大収納部30aに垂直軸を中心に回転可能に配置され、小収納部30bの収納部の物品の出し入れ部の面の向きを前後左右で変更することできるように施されている。
【0018】
このように構成された下部書棚30の上面に上部書棚31が連結配置されている。
上部書棚31は、主に、左右一対の側板33、33と、側板33、33の後端部で側板33、311を連結する背板34で構成された平面視コ字状の上部書棚本体310と、側板33、311の中間部で背面板312に連結される中間仕切り板35と、側板33と中間仕切り板311間に架設される第1棚板36と、同じく、側板33と中間仕切り板311間に架設される第2棚板37と、第1棚板36、あるいは、第2棚板37に、棚板の後方から合成樹脂製のブラケット312を介して挟持保持され左右スライド移動可能で着脱可能に設置される可動仕切り板311と、他方側の側板33と中間仕切り板311間に架設される引き出し付棚板38で構成される。
【0019】
側板33、311の側面のそれぞれの対向面側に棚受けピンを取り付ける棚受け孔331が前後に離間して、かつ、上下方向に離間して複数設けられており、また、中間仕切り板35にも、棚受け孔331に対応して、棚受け孔351が複数設けられており、棚受け孔331、351に棚受けピンを取り付けて、棚受けピン上に第1棚板36、あるいは、第2棚板37、あるいは、引き出し付棚板38を載置して、棚板314、引き出し付棚板38を棚板として使用できるようにする。
棚受け孔331、351は、上下方向に離間して複数設けられているから、棚受けピンを上下方向に移設することによって、第1棚板36、第2棚板37、引き出し付棚板38の設置位置を上下方向に移動することが可能となる。
【0020】
尚、上部書棚本体310の左右幅は、下部書棚31と同じ幅に設定され、上部書棚本体310の前後長さも、下部書棚31と同じ長さに設定される。
また、実施例においては、上部書棚31の左右いずれか一方の側板33と中間仕切り板35と、他方側の側板33と中間仕切り板35間は同じ寸法に設定されているから、第1棚板36、第2棚板37、引き出し付棚板38は左右方向で入れ替え可能である。
【0021】
このように構成された上部書棚31は、下部書棚30の上面に載置され、連結金具によって下部書棚30に連結され、書棚3が構成される。
そして、書棚3は、机本体1の左右幅方向と同じ幅に形成されているとともに、下部書棚30の書棚天板300の上面と机本体1の天板11の上面が同じ高さに設定されているので、書棚3を机本体1の背面部に配置すると、天板11の奥ゆき方向で、書棚天板300が天板11と連続した天板面として使用できる。
上部書棚31を下部書棚30から分離して、机本体1の上面に載置する場合でも、上部書棚31の幅は机本体1の幅と略同じであるから、机本体1からはみ出すことがない。
【0022】
そして、実施例1においては、第1棚板36、第2棚板37は一体的に構成されており、下方部に位置する第1棚板36と、第1棚板の左右両端上面に設置される支持片371、371と支持片371、371の上面に載置連結され、支持片371、371の両端の下面が支持される第2棚板で、台付き棚板ユニット4が形成される。
【0023】
第1棚板36は、板状で、側板33と中間仕切り板35間に架設可能な横幅寸法で、上部書棚本体310の背板34の前面から前方にブラケット312が入る寸法分隙間を開けた位置から、前方に向かって側板33の前端面より前方にはみ出さない寸法に奥ゆきが設定されている。
そして、第1棚板36の上面の前端部近傍に上方に突出する掛り部361が設けられている。
【0024】
第2棚板37は、板状で、第1棚板36と同じく側板33と中間仕切り板35間に架設可能な横幅寸法に設定され、奥ゆき寸法は、上部書棚本体310の背板34の前面から前方にブラケット312が入る寸法分隙間を開けた位置から、前方に向かって前記掛り部361の後述する薄型電子機器5の下端部を支持する支持位置より後退した位置までに設定されている。
【0025】
支持片371は、第1棚板36に立設する板状で、第2棚板37の奥ゆき寸法より多少短い奥ゆき寸法に設定され、高さ寸法は、薄型電子機器の厚みより厚く設定されているが、書籍などを立てて置くことができない高さで設定されおり、実施例においては60ミリメートルに設定されている。また、支持片371には左右方向に貫通する取り付け孔371a、371aが設けられている。
【0026】
そして、第1棚板36の後端側の両端の上面に、支持片371、371が立設固定され、第1棚板36の後端と第2棚板37の後端を前後方向で揃えた位置で、第2棚板37の両端下面を支持片371、371の上面に載置連結し、台付き棚板ユニット4が完成する。
この状態で、支持片371の台付き棚板ユニット4の左右の外側面となる面の後端上部には切り欠き溝371bが、後端下部には切り欠き溝371c設けられ、
図7に示すように、切り欠き溝371bは、第2棚板の両端の下面に設けられた棚受けピンの支持孔37aと連設して、支持片371の後端から連続したL字状の鉤溝37bを形成する。
切り欠き溝371cは、第1棚板の両端の上面に設けられた棚受けピンの支持孔36aと連設して、支持片371の後端から連続したL字状の鉤溝37cを形成する。
【0027】
このように構成された台付き棚板ユニット4は、次のように上部書棚本体310に取り付けられる。
まず、台付き棚板ユニット4の第2棚板37の後端から、可動仕切り板311を、ブラケット312に形成された挟持部が第2棚板37を挟持するように差し込む。
次に、側板33と中間仕切り板35の棚受け孔331、351の同じ高さ位置に取り付けられた棚受けピン39、39に対して、棚受けピン39が台付き棚板ユニット4の鉤溝37bの背面の開口部から挿入するように台付き棚板ユニット4を前方から後方に水平に押し入れる。
そして、棚受けピン39が鉤溝37bの前面に接触した位置で、台付き棚板ユニット4を下方に移動すると、支持孔37a部が棚受けピン39に載置する。この状態で、台付き棚板ユニット4の後部は上部書棚本体310に支持される。
台付き棚板ユニット4の前部は、支持孔37aより前方の位置に設定された支持片371の取り付け孔371a、371aから取り付けネジを挿入し、側板33、中間仕切り板35に設けられた螺孔に取り付けネジを螺合することによって上部書棚本体310に支持される。
このようにして、台付き棚板ユニット4は上部書棚本体310に取り付けられる。
【0028】
この状態で、台付き棚板ユニット4は、上部書棚本体310中間高さに設置されるので、第1下面の下方部には空間があり、書棚3を机本体1の背面に配置した場合や、上部書棚31を天板11上に配置した場合でも、天板面の奥ゆきが損なわれることがない。
また、第1棚板36と第2棚板37の後端面と背板34の間にはブラケット312が挿入できるだけの隙間が設けされているから、可動仕切り板311は第2棚板上を左右方向にスライド移動可能である。
【0029】
そして、薄型電子機器5の下端を、第1棚板36の掛り部361の後面側に置き、薄型電子機器5を背面側に傾け、薄型電子機器5の背面を第2棚板の前端に当接させると、薄型電子機器5の下端が、掛り部361によって前方へのズレを阻止し、第2棚板の前端部が薄型電子機器5の平面側への倒れを阻止するから、薄型電子機器5をやや上方が後ろ側に傾いた状態で立てかけることができるので、台付き棚板ユニット4は薄型電子機器台としての機能を有する。
掛り部361は、薄型電子機器5の下端の前方へのズレを阻止するものであるから、突出ピン状であっても、凹状やV状やU状の凹溝であってもよく、薄型電子機器5の下端に当接し、薄型電子機器5の下端の前方へのズレを阻止できるものであればよい。
【0030】
さらに、第2棚板が第1棚板の上方に近接して配置されているから、第1棚板上面を薄型電子機器の収納場所として使用するのに適している。
さらに、第2棚板の上面は、物品を載置できるので、上部書棚31の収納部をして利用することができる。
【0031】
次に、台付き棚板ユニット4を固定している取り付けネジを取り外し、台付き棚板ユニット4を前方に引き抜き、台付き棚板ユニット4を正面視で180度回転させ、第1棚板36が上部、第2棚板37が下部になるようにし、可動仕切り板311を第2棚板37から取り外す。
そして、この状態で、第1棚板36の後端から、可動仕切り板311を、ブラケット312に形成された挟持部が第1棚板36を挟持するように差し込む。
【0032】
側板33と中間仕切り板35の棚受け孔331、351の同じ高さ位置に取り付けられた棚受けピン39、39に対して、棚受けピン39が台付き棚板ユニット4の鉤溝37cの背面の開口部から挿入するように台付き棚板ユニット4を前方から後方に水平に押し入れる。
そして、棚受けピン39が鉤溝37cの前面に接触した位置で、台付き棚板ユニット4を下方に移動すると、支持孔36a部が棚受けピン39に載置する。この状態で、台付き棚板ユニット4の後部は上部書棚本体310に支持される。
台付き棚板ユニット4の前部は、支持孔36aより前方の位置に設定された支持片371の取り付け孔371a、371aから取り付けネジを挿入し、側板33、中間仕切り板35に設けられた螺孔に取り付けネジを螺合することによって上部書棚本体310に支持される。
このようにして、台付き棚板ユニット4は上部書棚本体310に取り付けられる。
【0033】
このように台付き棚板ユニット4が取り付けられた上部書棚31の体型は、薄型電子機器を立てる機能が不要な場合に取られるものであるが、該体型の第1棚板36の上面は上部書棚31と略同じ奥ゆきのある棚として使用できる。
また、第1棚板36が第2棚板37の上方に近接して配置されているから、第2棚板37上面を薄型電子機器の収納場所として使用するのに適していることは変わらない。
【0034】
第1実施においては、第1棚板36、第2棚板37は一体的に構成されて台付き棚板ユニット4を形成しているが、第1棚板36、第2棚板37は別体に構成してもよい。
この場合、第1棚板36、第2棚板37は、それぞれ、側板33と中間仕切り板35の棚受け孔331、351の同じ高さ位置に取り付けられた棚受けピン39、39に架設されるので、棚受け孔331、351は、第1棚板36、第2棚板37が高さ方向で近接するような間隔で設けるほうがよく、実施例1に合わせて60ミリメートルに設定することや、更に細分化し、例えば10ミリメートルピッチで上下方向に複数個設けることにより、薄型電子機器に合わせて、第2棚板37の高さを細かく変更させてもよい。
第1棚板36の前方部に掛り部を設け、第2棚板37の前端を掛り部より後退した位置に設定すれば、第1棚板36と第2棚板37の高さ方向の間隔が変化しても薄型電子機器立てとして機能を維持することができる。
【0035】
このように、第1棚板36、第2棚板37は別体に構成してもよいが、第1棚板36、第2棚板37は一体的に構成し台付き棚板ユニット4を形成すれば、上部書棚本体310から取り外し、台付き棚板ユニット4を机上に置いたとしても、薄型電子機器立てとして機能はそのまま使用でき、薄型電子機器の収納機能についてもそのまま使用できるので、一体的な方がより使い勝手がよい。
【産業上の利用可能性】
【0036】
以上のように、本発明は、薄型電子機器立てを有する書棚であるから、机と書棚を組み合わせた組み合わせデスクや、天板と収納部が組み合わされたテーブルや作業台や陳列台といったように広く利用することができる。
【符号の説明】
【0037】
1 机本体
3 書棚
30 下部書棚
30a 大収納部
30b 小収納部
300 書棚天板
301 ベース体
302 下側板
303 中側板
305 上下背板
306 中間背板
308 大棚板
31 上部書棚
310 上部書棚本体
33 側板
331 棚受け孔
34 背板
35 中間仕切り板
351 棚受け孔
36 第1棚板
361 掛り部
37 第2棚板
37a 支持孔
37b 鉤溝
371 支持片
371a 取り付け孔
371b 切り欠き溝
38 引き出し付棚板
311 可動仕切り板
312 ブラケット
39 棚受けピン
4 台付き棚板ユニット
5 薄型電子機器部