(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-20
(45)【発行日】2023-07-28
(54)【発明の名称】支援装置及び支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230721BHJP
【FI】
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2019079835
(22)【出願日】2019-04-19
【審査請求日】2022-02-21
(73)【特許権者】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】千品 喜嗣
(72)【発明者】
【氏名】小川 裕也
(72)【発明者】
【氏名】川内 友香
(72)【発明者】
【氏名】横井 丈誌
【審査官】久宗 義明
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-015585(JP,A)
【文献】特開2006-072894(JP,A)
【文献】特許第6491807(JP,B1)
【文献】国際公開第2014/192214(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/143404(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/066190(WO,A1)
【文献】国際公開第2014/132521(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
キッチンに設置されたセンサ、設備、機器、又は、キッチンにおいて作業者により使用される調理器具から情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部により取得された情報に基づいて、キッチンにおける作業者による作業の状態を推定する状態推定部と、
前記状態推定部により推定された作業の状態に応じて、前記情報取得部により取得された情報から作業者に提供すべき情報を生成し、生成された情報をキッチンに設置された表示装置に表示する表示制御部と、
を備え
、
前記表示制御部は、キッチンにおける前記設備、前記機器、又は前記調理器具の配置位置に基づいて、前記作業者が作業中に視認しにくい位置に配置されている設備、機器、又は調理器具に関する情報が優先的に前記表示装置に表示されるように、前記作業者に提供すべき情報を生成する
ことを特徴とする支援装置。
【請求項2】
キッチンに設置されたセンサ、設備、機器、又は、キッチンにおいて作業者により使用される調理器具から情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部により取得された情報に基づいて、キッチンにおける作業者による作業の状態を推定する状態推定部と、
前記状態推定部により推定された作業の状態に応じて、前記情報取得部により取得された情報から作業者に提供すべき情報を生成し、生成された情報をキッチンに設置された表示装置に表示する表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、キッチンにおける作業者の位置に基づいて、
前記作業者の現在位置の近傍に優先度の高い情報が表示されるように、前記作業者に提供すべき情報を生成する
ことを特徴とする支援装置。
【請求項3】
キッチンに設置されたセンサ、設備、機器、又は、キッチンにおいて作業者により使用される調理器具から情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部により取得された情報に基づいて、キッチンにおける作業者による作業の状態を推定する状態推定部と、
前記状態推定部により推定された作業の状態に応じて、前記情報取得部により取得された情報から作業者に提供すべき情報を生成し、生成された情報をキッチンに設置された表示装置に表示する表示制御部と、
を備え、
前記状態推定部により、作業者が調理後の後片付けのための作業を実行していると推定された場合、前記表示制御部は、作業者が後片付けをするために参照する情報を生成する
ことを特徴とする支援装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記設備、前記機器、又は前記調理器具に対する操作指示を作業者から受け付けるための操作画面を前記表示装置に表示し、
作業者から受け付けた操作指示に基づいて、前記設備、前記機器、又は前記調理器具を制御する機器制御部を更に備える請求項1
から3のいずれかに記載の支援装置。
【請求項5】
前記状態推定部は、キッチンにおいて調理されている料理のレシピ情報を参照して、作業者による作業の状態を推定し、
前記表示制御部は、前記レシピ情報に基づいて、前記状態推定部により推定された作業において使用される前記設備、前記機器、又は前記調理器具に関する情報を生成する請求項1
から4のいずれかに記載の支援装置。
【請求項6】
前記機器制御部は、
キッチンにおいて調理されている料理のレシピ情報に基づいて、前記設備、前記機器、又は前記調理器具を自動的に制御する請求項
4に記載の支援装置。
【請求項7】
前記状態推定部により、作業者が調理する料理を決定する作業を実行していると推定された場合、前記表示制御部は、作業者が料理を決定するために参照する情報を生成する請求項1から6のいずれかに記載の支援装置。
【請求項8】
前記状態推定部により、作業者が調理済みの料理を摂食するための作業を実行していると推定された場合、前記表示制御部は、調理済みの料理を摂食するための作業に関する情報を生成する請求項1から
7のいずれかに記載の支援装置。
【請求項9】
複数の作業者がキッチンで作業しているときに、前記状態推定部は、それぞれの作業者による作業の状態を推定し、
前記表示制御部は、それぞれの作業者による作業の状態に応じて作業者に提供すべき情報を生成し、生成された情報をそれぞれの作業者の位置に基づいて前記表示装置に表示する請求項1から
8のいずれかに記載の支援装置。
【請求項10】
コンピュータを、
キッチンに設置されたセンサ、設備、機器、又は、キッチンにおいて作業者により使用される調理器具から情報を取得する情報取得部、
前記情報取得部により取得された情報に基づいて、キッチンにおける作業者による作業の状態を推定する状態推定部、
前記状態推定部により推定された作業の状態に応じて、前記情報取得部により取得された情報から作業者に提供すべき情報を生成し、生成された情報をキッチンに設置された表示装置に表示する表示制御部、
として機能させ
、
前記表示制御部は、キッチンにおける前記設備、前記機器、又は前記調理器具の配置位置に基づいて、前記作業者が作業中に視認しにくい位置に配置されている設備、機器、又は調理器具に関する情報が優先的に前記表示装置に表示されるように、前記作業者に提供すべき情報を生成する
ことを特徴とする支援プログラム。
【請求項11】
コンピュータを、
キッチンに設置されたセンサ、設備、機器、又は、キッチンにおいて作業者により使用される調理器具から情報を取得する情報取得部、
前記情報取得部により取得された情報に基づいて、キッチンにおける作業者による作業の状態を推定する状態推定部、
前記状態推定部により推定された作業の状態に応じて、前記情報取得部により取得された情報から作業者に提供すべき情報を生成し、生成された情報をキッチンに設置された表示装置に表示する表示制御部、
として機能させ、
前記表示制御部は、キッチンにおける作業者の位置に基づいて、前記作業者の現在位置の近傍に優先度の高い情報が表示されるように、前記作業者に提供すべき情報を生成する
ことを特徴とする支援プログラム。
【請求項12】
コンピュータを、
キッチンに設置されたセンサ、設備、機器、又は、キッチンにおいて作業者により使用される調理器具から情報を取得する情報取得部、
前記情報取得部により取得された情報に基づいて、キッチンにおける作業者による作業の状態を推定する状態推定部、
前記状態推定部により推定された作業の状態に応じて、前記情報取得部により取得された情報から作業者に提供すべき情報を生成し、生成された情報をキッチンに設置された表示装置に表示する表示制御部、
として機能させ、
前記状態推定部により、作業者が調理後の後片付けのための作業を実行していると推定された場合、前記表示制御部は、作業者が後片付けをするために参照する情報を生成することを特徴とする支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キッチンにおける作業を支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
料理の調理法を記述したレシピ情報が、テレビ番組、ウェブサイト、書籍、雑誌などにより提供されている(特許文献1参照)。調理者は、レシピ情報を確認しながら調理を進めることができるので、調理法を知らない料理も的確に調理することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
キッチンにおける作業の利便性をより向上させるために、キッチンにおける作業をより的確に支援する技術が求められる。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑みてなされ、その目的は、キッチンにおける作業を支援する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の支援装置は、キッチンに設置されたセンサ、設備、機器、又は、キッチンにおいて作業者により使用される調理器具から情報を取得する情報取得部と、情報取得部により取得された情報に基づいて、キッチンにおける作業者による作業の状態を推定する状態推定部と、状態推定部により推定された作業の状態に応じて、情報取得部により取得された情報から作業者に提供すべき情報を生成し、生成された情報をキッチンに設置された表示装置に表示する表示制御部と、を備える。
【0007】
本発明の別の態様の支援プログラムは、コンピュータを、キッチンに設置されたセンサ、設備、機器、又は、キッチンにおいて作業者により使用される調理器具から情報を取得する情報取得部、情報取得部により取得された情報に基づいて、キッチンにおける作業者による作業の状態を推定する状態推定部、状態推定部により推定された作業の状態に応じて、情報取得部により取得された情報から作業者に提供すべき情報を生成し、生成された情報をキッチンに設置された表示装置に表示する表示制御部、として機能させる。
【0008】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、キッチンにおける作業を支援する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施の形態に係る支援システムの構成を概略的に示す図である。
【
図2】実施の形態に係る支援システムの構成を示す図である。
【
図3】実施の形態に係る支援装置の構成を示す図である。
【
図4】表示装置に表示される画面の例を示す図である。
【
図5】表示装置に表示される画面の例を示す図である。
【
図6】表示装置に表示される画面の例を示す図である。
【
図7】表示装置に表示される画面の例を示す図である。
【
図8】表示装置に表示される画面の例を示す図である。
【
図9】表示装置に表示される画面の例を示す図である。
【
図10】実施の形態に係る支援方法の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、実施の形態に係る支援システムの構成を概略的に示す。支援システム1は、キッチン4における作業者による作業を支援する支援装置50と、作業者が使用する端末装置3と、キッチン4に設置された各種のセンサ、設備、機器、及び調理器具と、それらを接続する通信網2とを備える。
【0012】
キッチン4には、作業者に提供すべき情報を表示するための表示装置52が設置される。支援装置50は、キッチン4に設置されたセンサ、設備、機器、又は、キッチン4において作業者により使用される調理器具から情報を取得し、取得された情報に基づいて、キッチン4における作業者による作業の状態を推定し、推定された作業の状態に応じて、取得された情報から作業者に提供すべき情報を生成し、生成された情報を表示装置52に表示する。これにより、作業者は表示装置52に表示された情報を参照しながら作業を実行することができるので、作業者の利便性を向上させることができる。
【0013】
キッチン4には、作業者から設備、機器、調理器具、又は支援装置50に対する操作指示を受け付けるための入力装置53が設置される。入力装置53は、表示装置52に併設されたタッチパッドであってもよい。支援装置50は、入力装置53を介して作業者から受け付けた操作指示に基づいて、設備、機器、又は調理器具を制御する。これにより、作業者は集約されたユーザインタフェースを介して、複数の設備、機器、又は調理器具を制御することができるので、作業者の利便性を向上させることができる。
【0014】
キッチン4には、作業者に提供すべき情報を音声で出力するためのスピーカー54が設置される。また、キッチン4には、作業者から設備、機器、調理器具、又は支援装置50に対する操作指示を音声で受け付けるためのマイクロフォン55が設置される。支援装置50は、マイクロフォン55を介して作業者から受け付けた操作指示に基づいて、設備、機器、又は調理器具を制御する。これにより、作業者は作業をしながら操作指示を発声することにより、複数の設備、機器、又は調理器具を制御することができるので、作業者の利便性を向上させることができる。
【0015】
支援装置50は、キッチン4における設備、機器、又は調理器具の配置位置に基づいて、作業者に提供すべき情報を生成する。例えば、支援装置50は、水栓32の近傍に水栓32の水温や湯温などの情報を表示してもよいし、加熱器具41の近傍に加熱器具41により加熱されている食材の温度などの情報を表示してもよい。また、支援装置50は、作業者の遠方又は背後に配置されている設備、機器、又は調理器具に関する情報を、作業者の近傍又は前面に配置されている設備、機器、又は調理器具に関する情報よりも優先して表示装置52に表示してもよい。これにより、作業者の利便性を更に向上させることができる。
【0016】
支援装置50は、キッチン4における作業者の位置に基づいて、作業者に提供すべき情報を生成する。例えば、支援装置50は、作業者が加熱器具41の前で加熱調理をしているときには、優先度の高い情報を加熱器具41の近傍に表示してもよい。また、作業者が水栓32の前で食器を洗っているときには、優先度の高い情報を水栓32の近傍に表示してもよい。これにより、作業者の利便性を更に向上させることができる。
【0017】
キッチン4における作業として、例えば、調理する料理を決定する作業、料理を調理する作業、調理後又は摂食後に調理器具や食器などを片付ける作業、調理済みの料理を摂食するために加熱又は再調理する作業などである。支援装置50は、キッチン4にいる作業者が実行している作業の状態を推定し、推定された作業の状態に応じて作業者に提供すべき情報を生成する。
【0018】
作業者が調理する料理を決定する作業を実行している場合、支援装置50は、作業者が料理を決定するために参照する情報を生成して表示装置52に表示する。例えば、支援装置50は、冷蔵庫やパントリーなどにある食材や調味料などの種類、量、消費期限や、居住者が摂食した料理の種類、量、給食の献立などを表示装置52に表示してもよい。これにより、料理を決定する作業者の利便性を向上させることができる。
【0019】
作業者が料理を調理する作業を実行している場合、支援装置50は、調理されている料理のレシピ情報を参照して、作業者による作業の状態を推定し、現在実行中の作業において使用される設備、機器、又は調理器具に関する情報を表示装置52に表示する。例えば、支援装置50は、加熱器具41により加熱する作業を実行しているときに、レシピ情報を参照して、加熱時間や温度などの情報を表示装置52に表示してもよいし、鍋に水を入れる作業を実行しているときに、レシピ情報を参照して、鍋に入れる水の量を表示装置52に表示してもよい。また、支援装置50は、レシピ情報に基づいて、設備、機器、又は調理器具を自動的に制御してもよい。これにより、料理を調理する作業者の利便性を向上させることができる。
【0020】
作業者が調理後又は摂食後に調理器具や食器などを片付ける作業を実行している場合、支援装置50は、作業者が後片付けをするために参照する情報を表示装置52に表示する。例えば、支援装置50は、調理において使用された設備、機器、又は調理器具のお手入れの方法や、食洗機33の使用方法などの情報を表示装置52に表示してもよいし、調理された料理や使用された調理器具の温度を温度センサから取得して表示装置52に表示してもよい。これにより、キッチン4の後片付けをする作業者の利便性を向上させることができる。
【0021】
作業者が調理済みの料理を摂食するための作業を実行している場合、支援装置50は、調理済みの料理を摂食するための作業に関する情報を表示装置52に表示する。例えば、支援装置50は、調理済みの料理が保管されている場所や、調理済みの料理を加熱又は再調理する方法などの情報を表示装置52に表示してもよい。これにより、調理済みの料理を摂食するための作業を実行する作業者の利便性を向上させることができる。
【0022】
図2は、実施の形態に係る支援システム1の構成を示す。支援装置50は、カメラ11、重量センサ12、温度センサ13、煙・CO探知機14などのセンサ10と、パントリー21、照明22、給湯器23、ドアフォン24などの設備20と、冷蔵庫31、水栓32、食洗機33、換気扇34などの機器30と、加熱器具41、電子レンジ42、炊飯器43、ケトル44などの調理器具40から情報を取得する。支援装置50は、これらのセンサ10、設備20、機器30、及び調理器具40から取得した情報から、表示装置52に表示する情報を生成する。
【0023】
カメラ11は、キッチン4の画像を撮像する。カメラ11により撮像された画像は、キッチン4の設備20、機器30、及び調理器具40の状態、配置位置、使用状況や、キッチン4における作業の内容及び状態、作業者の位置などを推定するために使用される。
【0024】
重量センサ12は、食材、水、湯、調味料、料理などの重量を計測する。温度センサ13は、食材、水、湯、調味料、料理などの温度や、キッチン4の気温などを計測する。これらの情報は、キッチン4における作業の内容及び状態を推定したり、設備20、機器30、及び調理器具40を制御したり、作業者に提示したりするために使用される。煙・CO探知機14は、キッチン4における煙及び一酸化炭素の量を計測する。所定量以上の煙又は一酸化炭素が検知された場合は、支援装置50はその旨を作業者に警告する。
【0025】
パントリー21は、食材や調味料などを収納する。パントリー21の扉などに、扉の開閉を検知するセンサ、収納物の出入庫を検知するためのセンサなどが設置され、センサにより検知された情報が支援装置50に送信される。パントリー21に収納される収納物の種類、量、消費期限などの情報は、端末装置3から支援装置50へ送信されてもよい。
【0026】
照明22は、キッチン4を照明する。照明22のオンオフは、支援装置50によっても制御可能に構成される。照明22は、照度、光量、色、などを更に支援装置50により制御可能に構成されてもよい。
【0027】
給湯器23は、上水道から供給される水を設定された温度に加熱して貯留し、貯留された湯を水栓32などに供給する。給湯器23のオンオフ及び設定温度は、支援装置50によっても制御可能に構成される。
【0028】
ドアフォン24は、住居の玄関などに設置された玄関子機からの呼び出しに応答して通話するための設備である。ドアフォン24による玄関子機との通話は、支援装置50によっても実行可能に構成される。支援装置50は、スピーカー54及びマイクロフォン55を使用して玄関子機との通話を実現するとともに、玄関子機に併設されたカメラにより撮像された画像を表示装置52に表示する。
【0029】
冷蔵庫31は、食材や調味料などを収納し、低温で保存する。冷蔵庫31の設定温度や運転モードなどの動作環境は、支援装置50によっても制御可能に構成される。冷蔵庫31の扉などに、扉の開閉を検知するセンサ、収納物の出入庫を検知するためのセンサなどが設置され、センサにより検知された情報が支援装置50に送信される。冷蔵庫31に収納される収納物の種類、量、消費期限などの情報は、端末装置3から支援装置50へ送信されてもよい。
【0030】
水栓32は、上水道から供給される原水、浄水器により浄化された浄水、又は給湯器23から供給される湯を吐出する。水栓32から吐出される原水、浄水、湯の切り替え、吐出量、流速、吐出温度などは、支援装置50によっても制御可能に構成される。
【0031】
食洗機33は、収納された食器を洗浄して乾燥する。食洗機の洗浄時間、洗浄水及びすすぎ水の温度及び量、乾燥時間、乾燥温度、運転モードなどの動作環境は、支援装置50によっても制御可能に構成される。
【0032】
換気扇34は、キッチン4の空気を換気する。換気扇34のオンオフは、支援装置50によっても制御可能に構成される。換気扇34は、ファンの回転速度、換気量などを更に支援装置50により制御可能に構成されてもよい。
【0033】
加熱器具41は、ガス又は電磁波などを用いて加熱対象を加熱する。加熱器具41のオンオフ、加熱温度、加熱時間などは、支援装置50によっても制御可能に構成される。
【0034】
電子レンジ42は、収納された加熱対象にマイクロ波を照射して加熱する。電子レンジ42のオンオフ、加熱温度、加熱時間、出力電力、運転モードなどの動作環境は、支援装置50によっても制御可能に構成される。
【0035】
炊飯器43は、米を炊く。炊飯器43のオンオフ、運転モードなどの動作環境は、支援装置50によっても制御可能に構成される。
【0036】
ケトル44は、湯を沸かす。ケトル44のオンオフ、保温時間、吐出量などは、支援装置50によっても制御可能に構成される。
【0037】
図3は、実施の形態に係る支援装置50の構成を示す。支援装置50は、通信装置51、表示装置52、入力装置53、スピーカー54、マイクロフォン55、記憶装置56、及び制御装置60を備える。支援装置50は、パーソナルコンピューターなどの据え置き型の装置であってもよいし、携帯電話端末、スマートフォン、タブレット端末などの携帯型の装置であってもよい。支援装置50は、端末装置3により実現されてもよい。
【0038】
通信装置51は、通信網2を介した他の装置との間の通信を制御する。通信装置51は、無線又は有線の任意の方式の通信により他の装置との間で通信してもよい。
【0039】
表示装置52は、制御装置60により生成される画面を表示する。表示装置52は、液晶表示装置、有機EL表示装置などであってもよい。入力装置53は、キッチン4にいる作業者による指示入力を制御装置60に伝達する。入力装置53は、マウス、キーボード、タッチパッドなどであってもよい。入力装置53及び表示装置52は、タッチパネルとして実装されてもよい。スピーカー54は、制御装置60により生成される音声を出力する。マイクロフォン55は、キッチン4にいる作業者が発した声やキッチン4で発生した音を電気信号に変換して制御装置60に伝達する。
【0040】
記憶装置56は、制御装置60により使用されるプログラム、データなどを記憶する。記憶装置56は、半導体メモリ、ハードディスクなどであってもよい。記憶装置56は、レシピ情報保持部57、在庫情報保持部58、及び取扱説明書保持部59を備える。レシピ情報保持部57は、料理の調理方法などを示すレシピ情報を保持する。在庫情報保持部58は、パントリー21及び冷蔵庫31に収納された食材や調味料などの情報を保持する。取扱説明書保持部59は、設備20、機器30、調理器具40などの取扱方法を示す取扱説明書を保持する。
【0041】
制御装置60は、情報取得部61、状態推定部62、作業者位置取得部63、機器配置取得部64、表示制御部65、音声制御部66、操作指示受付部67、機器制御部68、及び在庫管理部69を備える。これらの構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIなどにより実現され、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、又はハードウエアとソフトウエアの組合せなど、いろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0042】
情報取得部61は、キッチン4に設置されたセンサ10、設備20、機器30、又は調理器具40から情報を取得する。情報取得部61は、センサ10により検知された情報や、設備20、機器30、又は調理器具40の状態、動作状況、動作環境設定などを示す情報などを取得する。情報取得部61は、端末装置3から、作業者の状態、行動履歴、ウェブサイトなどの閲覧履歴などを示す情報を取得してもよい。情報取得部61は、各種の情報を提供するウェブサイトなどから、料理のレシピ情報や、食材の価格や、設備20、機器30、又は調理器具40の取扱説明書や、気象情報などを取得してもよい。
【0043】
状態推定部62は、情報取得部61により取得された情報に基づいて、キッチン4における作業者による作業の状態を推定する。状態推定部62は、センサ10、設備20、機器30、又は調理器具40から取得される情報と、作業の状態とを対応づけて格納したテーブルを参照して、作業の状態を推定してもよい。例えば、パントリー21又は冷蔵庫31を開閉したことが検知されたが、パントリー21又は冷蔵庫31から食材や調味料が出庫されず、換気扇34、加熱器具41、電子レンジ42などが操作されない場合には、作業者が料理を決定する作業を実行していると推定してもよい。また、作業者が調理しようとする料理の名称を発声した場合に、その料理を調理する作業を実行していると推定してもよい。また、水栓32が操作され、食洗機33の電源がオンにされたことが検知された場合に、作業者が後片付けを実行していると推定してもよい。また、作業者が冷蔵庫31から調理済みの料理を出庫したことが検知された場合に、作業者が出庫した調理済みの料理を摂食するための作業を実行していると推定してもよい。状態推定部62は、センサ10、設備20、機器30、又は調理器具40から取得される情報と、作業の状態とが対応づけられた学習データにより学習された推定アルゴリズムを用いて作業の状態を推定してもよい。
【0044】
作業者位置取得部63は、キッチン4における作業者の位置を取得する。作業者位置取得部63は、例えば、カメラ11により撮像されたキッチン4の画像から、輪郭検出技術やパターンマッチングなどにより作業者の画像を抽出し、抽出された画像の位置とカメラ11の位置及び向きに基づいて作業者の位置を取得してもよい。
【0045】
機器配置取得部64は、キッチン4における設備20、機器30、及び調理器具40の配置位置を取得する。機器配置取得部64は、例えば、カメラ11により撮像されたキッチン4の画像から、輪郭検出技術やパターンマッチングなどにより、設備20、機器30、及び調理器具40の画像を抽出し、抽出された画像の位置とカメラ11の位置及び向きに基づいて、設備20、機器30、及び調理器具40の位置を取得してもよい。
【0046】
表示制御部65は、状態推定部62により推定された作業の状態に応じて、情報取得部61により取得された情報から作業者に提供すべき情報を生成し、生成された情報をキッチン4に設置された表示装置52に表示する。
【0047】
表示制御部65は、キッチン4における設備20、機器30、又は調理器具40の配置位置に基づいて、作業者に提供すべき情報を生成する。例えば、作業者が作業中に視認しにくい位置に配置されている設備20、機器30、又は調理器具40に関する情報を優先的に表示してもよい。
【0048】
表示制御部65は、キッチン4における作業者の位置に基づいて、作業者に提供すべき情報を生成する。例えば、作業者の現在位置の近傍に優先度の高い情報を表示してもよい。また、作業者の現在位置から視認しにくい位置に配置されている設備20、機器30、又は調理器具40に関する情報を優先的に表示してもよい。
【0049】
表示制御部65は、作業者に提供すべき情報の内容と優先度を作業の状態ごとに定めたテーブルを参照して、作業者に提供すべき情報を生成してもよい。例えば、機器30及び調理器具40が動作中である間は、動作中の機器30又は調理器具40の状態を示す情報をの優先度を高くしてもよい。とくに、加熱器具41により食材などを加熱している間は、加熱対象の温度や加熱時間など、加熱器具41の状態を示す情報の優先度を高くしてもよい。また、料理を調理中である場合は、料理のレシピ情報や、調理において使用される設備20、機器30、又は調理器具40に関する情報の優先度を高くしてもよい。
【0050】
音声制御部66は、状態推定部62により推定された作業の状態に応じて、情報取得部61により取得された情報から作業者に提供すべき情報を生成し、生成された情報をキッチン4に設置されたスピーカー54から出力する。音声制御部66は、表示制御部65により生成された情報を音声でスピーカー54から出力してもよいし、表示制御部65により生成された情報のうち優先度の高い情報を音声でスピーカー54から出力してもよい。
【0051】
操作指示受付部67は、設備20、機器30、調理器具40、又は支援装置50に対する操作指示を作業者から受け付ける。操作指示受付部67は、入力装置53から入力された作業者の操作指示を受け付ける。また、操作指示受付部67は、マイクロフォン55から入力された作業者の発声を取得し、音声認識技術により発声の内容を認識して、作業者の操作指示を受け付ける。表示制御部65は、操作指示を作業者から受け付けるための操作画面を表示装置52に表示する。
【0052】
機器制御部68は、操作指示受付部67が作業者から受け付けた操作指示に基づいて、設備20、機器30、又は調理器具40を制御する。また、機器制御部68は、状態推定部62により推定された作業の状態に応じて、設備20、機器30、又は調理器具40を自動的に制御する。例えば、作業者が料理を調理中であるときに、その料理のレシピ情報に基づいて、設備20、機器30、又は調理器具40を自動的に制御してもよい。
【0053】
在庫管理部69は、パントリー21及び冷蔵庫31に設置されたセンサや、端末装置3などから、パントリー21及び冷蔵庫31に収納されている食材や調味料などの情報を取得して、在庫情報保持部58に格納する。在庫管理部69は、パントリー21又は冷蔵庫31に収納されていた食材や調味料などが出庫されて消費されたことが検知されると、在庫情報保持部58からその情報を削除する。
【0054】
図4は、表示装置52に表示される画面の例を示す。状態推定部62により、作業者が調理する料理を決定する作業を実行していると推定された場合、表示制御部65は、作業者が料理を決定するために参照する情報を生成して表示装置52に表示する。本図の例では、冷蔵庫31の在庫を示す情報70、パントリー21の在庫を示す情報71、調味料の在庫を示す情報72、居住者の給食の献立を示す情報73が表示装置52に表示されている。表示制御部65は、これらの情報に基づいて、レシピ情報保持部57に保持されたレシピ情報の中から推奨される料理を選択し、おすすめの献立を示す情報74を表示装置52に表示する。
【0055】
図5は、表示装置52に表示される画面の例を示す。状態推定部62により、作業者が料理を調理する作業を実行していると推定された場合、表示制御部65は、作業者が調理中に参照する情報を生成して表示装置52に表示する。本図の例では、調理中の料理のレシピ情報75、76、加熱器具41の状態を示す情報77、78、電子レンジ42の状態を示す情報79、炊飯器43の状態を示す情報80、ケトル44の状態を示す情報81、水栓32の状態を示す情報82、換気扇34の状態を示す情報83、照明22の状態を示す情報84、給湯器23の状態を示す情報85、及びドアフォン24による呼び出しに応答するためのボタン86が表示装置52に表示されている。
【0056】
加熱器具41の状態を示す情報77、78に加えて、加熱器具41により加熱されている加熱対象の温度を調整するためのボタンが表示される。同様に、換気扇34の状態を示す情報83、照明22の状態を示す情報84、及び給湯器23の状態を示す情報85に加えて、換気扇34、照明22、及び給湯器23を操作するためのボタンが表示される。作業者がボタンに触れると、入力装置53を介して操作指示受付部67に操作指示が伝達され、機器制御部68が操作指示にしたがって設備20、機器30、又は調理器具40を制御する。
【0057】
図5に示した画面は、作業者が水栓32の前で、鍋に水を入れようとしているときに表示されるものである。作業者位置取得部63により、作業者が水栓32の前にいることが検知されると、表示制御部65は、優先度の高いレシピ情報75、76と、加熱器具41の状態を示す情報77、78が水栓32の近傍に表示されるように、画面のレイアウトを設定する。このとき、作業者が水栓32の前で「鍋に水を入れる」と発声すると、操作指示受付部67が指示の内容を認識し、機器制御部68が棒々鶏のレシピ情報にしたがって、鶏肉を茹でるために必要な量の水を水栓32から自動的に吐出させる。また、電子レンジ42が使用中で、炊飯器43が炊飯中であり、電子レンジ42と炊飯器43は作業者の背後に配置されているため、表示制御部65は、電子レンジ42の状態を示す情報79と、炊飯器43の状態を示す情報80も、作業者の位置から視認しやすい位置に表示されるように、画面のレイアウトを設定する。
【0058】
図6は、表示装置52に表示される画面の例を示す。
図6に示した画面は、作業者が水栓32の前から加熱器具41の前へ移動したときに表示されるものである。作業者位置取得部63により、作業者が加熱器具41の前にいることが検知されると、表示制御部65は、優先度の高いレシピ情報75、76と、加熱器具41の状態を示す情報77、78が加熱器具41の近傍に表示されるように、画面のレイアウトを設定する。電子レンジ42は使用中でなく、炊飯器43は炊飯が終了して保温中であるため、表示制御部65は、電子レンジ42の状態を示す情報79と、炊飯器43の状態を示す情報80の優先度を下げている。
【0059】
表示制御部65は、作業者による調理の進行に合わせて、レシピ情報75、76を切り替える。
図6に示した画面では、麻婆豆腐の調理がステップ3まで終了し、棒々鶏の調理がステップ2まで終了していることが状態推定部62により推定されたため、その次のステップの情報が表示されている。表示制御部65は、作業者の調理経験、年齢、性別、職業などの属性などに応じて、表示するレシピ情報を切り替えてもよい。例えば、調理経験の少ない作業者が作業している場合は、食材の洗い方、切り方などの下拵えの方法をより詳細に表示してもよい。調理経験の多い作業者が作業している場合は、より高度な技術を要するレシピ情報を表示してもよい。高齢な作業者や視力の低い作業者が作業している場合は、大きい文字でレシピ情報を表示してもよい。
【0060】
図7は、表示装置52に表示される画面の例を示す。状態推定部62により、作業者が調理後の後片付けのための作業を実行していると推定された場合、表示制御部65は、作業者が後片付けをするために参照する情報を生成して表示装置52に表示する。本図の例では、加熱器具41のお手入れの方法を示す情報91、食洗機33の状態を示す情報89、フライパンの温度を示す情報90、浄水カートリッジの交換時期を示す情報88、センサ10、設備20、機器30、調理器具40などの故障に関する情報87、炊飯器43の状態を示す情報80、水栓32の状態を示す情報82、換気扇34の状態を示す情報83、照明22の状態を示す情報84、給湯器23の状態を示す情報85、ドアフォン24による呼び出しに応答するためのボタン86が表示装置52に表示されている。状態推定部62により、調理済みの麻婆豆腐を冷蔵庫31で保存するためにフライパンと麻婆豆腐の粗熱を取る作業が実行されていると推定されたため、温度センサ13により検知されたフライパンの温度が表示されている。
【0061】
食洗機33の状態を示す情報89に加えて、食洗機33の取扱説明書を表示するためのボタンが表示されている。作業者がこのボタンに触れると、表示制御部65は、取扱説明書保持部59から食洗機33の取扱説明書を読み出して表示装置52に表示する。浄水カートリッジの交換時期を示す情報88に加えて、浄水カートリッジを注文するためのボタンが表示されている。作業者がこのボタンに触れると、在庫管理部69は、浄水カートリッジの販売サイトにアクセスし、浄水カートリッジを発注する。
【0062】
図8は、表示装置52に表示される画面の例を示す。状態推定部62により、作業者が調理済みの料理を摂食するための作業を実行していると推定された場合、表示制御部65は、調理済みの料理を摂食するための作業に関する情報を生成して表示装置52に表示する。本図の例では、調理済みの料理の献立92、それぞれの料理を摂食するための作業の内容を示す情報93、94、95、96、換気扇34の状態を示す情報83、照明22の状態を示す情報84、給湯器23の状態を示す情報85、ドアフォン24による呼び出しに応答するためのボタン86が表示装置52に表示されている。
【0063】
図9は、表示装置52に表示される画面の例を示す。複数の作業者がキッチン4で作業している場合、状態推定部62は、それぞれの作業者による作業の状態を推定し、表示制御部65は、それぞれの作業者による作業の状態に応じて作業者に提供すべき情報を生成し、生成された情報をそれぞれの作業者の位置に合わせて表示装置52に表示する。本図の例では、加熱器具41の前で麻婆豆腐を加熱調理している作業者のために、麻婆豆腐のレシピ情報75が加熱器具41の近傍に表示され、シンクの前で鶏肉の茹で汁をシンクに流している作業者のために、棒々鶏のレシピ情報76がシンクの近傍に表示されている。
【0064】
図10は、実施の形態に係る支援方法の手順を示すフローチャートである。支援装置50の情報取得部61は、キッチン4に設置されたセンサ10、設備20、機器30、又は、キッチン4において作業者により使用される調理器具40から情報を取得する(S10)。状態推定部62は、情報取得部61により取得された情報に基づいて、キッチン4における作業者による作業の状態を推定する(S12)。表示制御部65は、状態推定部62により推定された作業の状態に応じて、情報取得部61により取得された情報から作業者に提供すべき情報を生成し(S14)、生成された情報をキッチン4に設置された表示装置52に表示する(S16)。
【0065】
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示すにすぎない。また、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
【0066】
センサ10は、実施の形態において例示したものに限られない。例えば、匂いを検知可能な匂いセンサから匂いに関する情報を取得してもよい。この場合、情報取得部61が、ある特定の匂いが検知されたことを示す情報を匂いセンサから取得すると、機器制御部68は、快適な環境を維持するために換気扇34を自動的に作動させてもよい。また、状態推定部62は、匂いセンサにより検知された匂いに基づいて、調理されている食材、料理、調味料などの種類、量、状態などを推定してもよい。
【0067】
設備20、機器30、調理器具40も、実施の形態において例示したものに限られない。例えば、情報取得部61は、エアコンディショナー、電動サッシ、宅内換気システムなどから情報を取得してもよいし、機器制御部68は、これらの設備や機器などを制御してもよい。この場合、温度センサ13により検知された室温が所定の温度範囲から外れているとき、加熱器具41が使用されているとき、加熱器具41の使用が予定されているとき、煙や臭気が発生する調理が実行されているとき、煙や臭気が発生する調理が予定されているときなどに、機器制御部68が自動的にエアコンディショナー、電動サッシ、宅内換気システムなどを作動させてもよい。
【符号の説明】
【0068】
1 支援システム、2 通信網、3 端末装置、4 キッチン、10 センサ、11 カメラ、12 重量センサ、13 温度センサ、14 煙・CO探知機、20 設備、21 パントリー、22 照明、23 給湯器、24 ドアフォン、30 機器、31 冷蔵庫、32 水栓、33 食洗機、34 換気扇、40 調理器具、41 加熱器具、42 電子レンジ、43 炊飯器、44 ケトル、50 支援装置、51 通信装置、52 表示装置、53 入力装置、54 スピーカー、55 マイクロフォン、56 記憶装置、57 レシピ情報保持部、58 在庫情報保持部、59 取扱説明書保持部、60 制御装置、61 情報取得部、62 状態推定部、63 作業者位置取得部、64 機器配置取得部、65 表示制御部、66 音声制御部、67 操作指示受付部、68 機器制御部、69 在庫管理部。