IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 東芝映像ソリューション株式会社の特許一覧

特許7316983受信装置、および、受信装置のプログラム
<>
  • 特許-受信装置、および、受信装置のプログラム 図1
  • 特許-受信装置、および、受信装置のプログラム 図2
  • 特許-受信装置、および、受信装置のプログラム 図3
  • 特許-受信装置、および、受信装置のプログラム 図4
  • 特許-受信装置、および、受信装置のプログラム 図5
  • 特許-受信装置、および、受信装置のプログラム 図6
  • 特許-受信装置、および、受信装置のプログラム 図7
  • 特許-受信装置、および、受信装置のプログラム 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-20
(45)【発行日】2023-07-28
(54)【発明の名称】受信装置、および、受信装置のプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/482 20110101AFI20230721BHJP
   G10L 15/00 20130101ALI20230721BHJP
   G06F 3/16 20060101ALI20230721BHJP
【FI】
H04N21/482
G10L15/00 200G
G06F3/16 630
G06F3/16 650
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020138538
(22)【出願日】2020-08-19
(65)【公開番号】P2022034708
(43)【公開日】2022-03-04
【審査請求日】2022-02-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000214984
【氏名又は名称】TVS REGZA株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002907
【氏名又は名称】弁理士法人イトーシン国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】井澤 秀人
(72)【発明者】
【氏名】松原 伸三
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 基裕
(72)【発明者】
【氏名】山下 丈次
(72)【発明者】
【氏名】浜田 知
(72)【発明者】
【氏名】笠野 孝志
【審査官】鈴木 隆夫
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-359010(JP,A)
【文献】特開2016-062560(JP,A)
【文献】特開2000-250575(JP,A)
【文献】特開2010-124239(JP,A)
【文献】特開2019-208124(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
G10L 15/00
G06F 3/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の放送チャンネルの放送を受信するチューナと、
設定された複数チャンネルの放送を同時に連続して受信し、録画する録画装置と、
音声データをもとに検索された番組の番組データである、放送されるチャンネルおよび放送時間が入力される入力部と、
前記番組の放送開始時間と、現在の時間とを比較する比較部と、
前記番組が放送中または放送開始が所定の第1の時間以内の場合には、前記チューナが受信するチャンネルを前記番組のチャンネルに切り替える信号を出力する出力部と、を具備し、
前記番組の放送が終了している場合には、前記録画装置に録画されている前記番組が再生されることを特徴とする受信装置。
【請求項2】
前記番組の放送開始が前記第1の時間超の場合には、前記番組を視聴予約する予約部を、さらに具備することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
【請求項3】
複数の放送チャンネルの放送を受信するチューナと、
設定された複数チャンネルの放送を同時に連続して受信し、録画する録画装置と、
音声データをもとに検索された番組の番組データである、放送されるチャンネルおよび放送時間が入力される入力部と、
前記番組の放送開始時間と、現在の時間とを比較する比較部と、
前記番組の放送開始まで、所定の第1の時間超の場合には、前記番組を視聴予約する予約部と、
前記番組が放送中または放送開始まで前記第1の時間以内または放送開始後所定の第2の時間以内の場合には、前記チューナが受信するチャンネルを前記番組のチャンネルに切り替える信号を出力する出力部と、
を具備し、
放送開始後前記第2の時間超の場合、または、前記番組の放送が終了している場合には、前記録画装置に録画されている前記番組が再生されることを特徴とする受信装置
【請求項4】
複数の放送チャンネルの中から選択されたチャンネルの放送を視聴する受信装置のプログラムであって、
前記受信装置は、設定された複数チャンネルの放送を同時に連続して受信し、録画する録画装置を具備しており、
音声データをもとに検索された番組の番組データである、放送されるチャンネルおよび放送時間が取得され、
前記番組が放送中または放送開始まで所定の第1の時間以内の場合には、前記チャンネルに切り替え、
前記番組の放送が終了している場合には、前記録画装置に録画されている前記番組を再生することを特徴とする受信装置のプログラム。
【請求項5】
複数の放送チャンネルの中から選択されたチャンネルの放送を視聴する受信装置のプログラムであって、
音声データをもとに検索された番組の番組データである、放送されるチャンネルおよび放送時間が取得され、
前記番組の放送開始まで所定の第1の時間超の場合には、前記番組が視聴予約され、
前記番組の放送開始まで前記所定の第1の時間以内の場合、または、放送開始から所定の第2の時間以下の場合には、前記チャンネルに切り替え、
前記番組の放送が終了している場合、または、放送開始から前記第2の時間超経過している場合には、設定された複数チャンネルの放送を同時に連続して受信し、録画する録画装置に録画されている前記番組が最初から再生されることを特徴とする受信装置のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、受信装置、および、受信装置のプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
音声操作ができるテレビ受像機では、利用者は、リモコンのボタン操作に替えて、チャンネル番号を発声することによって、テレビ受像機のチャンネルの切り替え(選局)を指示することができる。
【0003】
しかし、利用者は、視聴したい番組の名前は覚えているが、当該番組が放送されるチャンネルは覚えていないことがある。
【0004】
この場合には、利用者は視聴したい番組が選局されるまで、選局指示を繰り返す必要があった。また、視聴したい番組が放送開始前の場合には、例えば、放送番組表を参照しなければ、利用者は指示すべきチャンネル番号を知ることができなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2015-194766号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施形態は、利用者が所望の番組を容易に視聴できる操作性のよい受信装置、および、利用者が所望の番組を容易に視聴できる操作性のよい受信装置のプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態の受信装置は、複数の放送チャンネルの放送を受信するチューナと、設定された複数チャンネルの放送を同時に連続して受信し、録画する録画装置と、音声データをもとに検索された番組の番組データである、放送されるチャンネルおよび放送時間が入力される入力部と、前記番組の放送開始時間と、現在の時間とを比較する比較部と、前記番組が放送中または放送開始が所定の第1の時間以内の場合には、前記チューナが受信するチャンネルを前記番組のチャンネルに切り替える信号を出力する出力部と、を具備し、前記番組の放送が終了している場合には、前記録画装置に録画されている前記番組が再生される
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態の受信装置を含む受信システムの構成図である。
図2】第1実施形態の受信装置のプログラムのフローチャートである。
図3】第1実施形態の変形例の受信装置を含む受信システムの構成図である。
図4】第2実施形態の受信装置を含む受信システムの構成図である。
図5】第2実施形態の受信装置のプログラムのフローチャートである。
図6】第3実施形態の受信装置を含む受信システムの構成図である。
図7】第3実施形態の受信装置のプログラムのフローチャートである。
図8】第3実施形態の変形例の受信装置のプログラムのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1実施形態>
図1に示すように本実施形態の受信装置10は、受信アンテナ31とモニタ32とスピーカ33とリモコン40とともに受信システム1を構成している。受信装置10とモニタ32とスピーカ33とは、一体のテレビジョン受信装置(テレビ)を構成していてもよい。モニタ32は、液晶、EL(エレクトロミネッセンス)、プラズマディスプレイ、SED(表面電界ディスプレイ)、ビデオプロジェクタ、リアプロジェクション(背面投影型)、またはブラウン管(平面型を含む)などである。
【0010】
利用者が受信装置10を操作する端末であるリモコン40は、スマートフォン、タブレット端末、AIスピーカ等でもよい。リモコン40は、音声操作のためのマイクを含んでいる。
【0011】
受信装置10は、チューナ11と、メモリ12と、通信部13と、CPU20と、を有する。
【0012】
チューナ11は、例えば、受信アンテナ31によって受信される地上デジタルテレビジョン放送および衛星デジタルテレビジョン放送の複数のチャンネルの中から1つのチャンネルを選局することによって受信する。チューナ11は、サーバー60からネット回線50を経由して通信部13に入力されるインターネット放送の複数のチャンネルを選局し受信してもよい。
【0013】
CPU20は、受信装置10の全体の制御を行うコントローラである。CPU20は半導体回路からなり、例えば、メモリ12に記憶されているプログラムを読み込み、動作する。CPU20は、制御部21、信号処理部22、認識部23、検索部24、比較部25、入力部26、出力部27、時計28を含む。なお、CPU20が実行するこれらの機能部の少なくともいずれかは、CPU20とは別の専用回路として構成されていてもよい。
【0014】
また、現在の時刻を取得するための時計28は、放送波等に含まれている時刻情報を取得する時刻計測部であってもよい。
【0015】
信号処理部22は、チューナ11が受信したチャンネルの放送信号を信号処理し、映像信号と音声信号とを出力する。映像信号はモニタ32に音声信号はスピーカ33に出力され、視聴者は番組を視聴する。信号処理部22は、例えば、放送信号に含まれる放送番組(例えば、EPG:Electronic Programming Guide)データも取得する。EPGデータはメモリ12に記憶される。
【0016】
認識部23は、リモコン40から通信部13を経由して入力された音声の内容を例えばAI技術を用いて認識する。検索部24は、認識部23によって認識されたデータをもとに、EPGデータを参照し、該当する番組を検索することによって、当該番組の番組データである、放送されるチャンネルデータおよび放送時間データを取得する。放送時間データは、比較部25に出力される。比較部25は、当該番組の放送時間(放送開始時間および放送終了時間)と、時計28の時間(現在の時間)と、を比較する。制御部21は、比較部25の結果をもとに、出力部27に信号を送信する。出力部27は、チャンネルデータをもとにチャンネル切替信号をチューナ11に出力する。
【0017】
後述するように、本実施形態の受信装置10は音声による、視聴したい番組名の指示をもとに番組を検索し、放送番組表データから当該番組の放送時間と放送チャンネルを取得し、当該番組の放送時間と現在の時間とを比較し、所定時間範囲の場合にだけチューナ11を番組の放送チャンネルに切替する。利用者が所望の番組が放送されるチャンネルを知らなくても、所望の番組を容易に視聴できるため、受信装置10は、操作性がよい。
【0018】
図2に示すフローチャートにそって、本実施形態の受信装置10のプログラムを説明する。
【0019】
<ステップS10>指示音声入力
利用者が、リモコン40を用いて視聴したい番組を音声によって指示する。例えば、利用者はリモコン40のマイクに、トリガーワードである「TVさん」を発声し、続いて、「XXXをみたい」と発声する。音声指示は、当該番組が放送されるチャンネルまたは放送局名ではなく、番組名、番組名の一部、出演者の名前、ジャンル、またはキーワード等のEPG番組表に含まれている言葉で行われる。なお、複数の構成を含む音声指示、例えば、「XXXさんが出演するドラマを見たい」のような指示でもよい。
【0020】
音声データは、Bluetooth等の近距離無線通信によって通信部13によって受信装置10の入力部26に入力される。利用者は、受信装置10に内蔵されたマイクを用いて指示を伝えてもよい。
【0021】
<ステップS20>音声認識
音声データは、認識部23において公知の音声認識技術を用いて内容が認識される。
【0022】
<ステップS30>番組検索
認識部23が認識した番組名等をもとに、検索部24においてメモリ12に記憶されているEPG番組表の中から該当する番組が検索される。
【0023】
複数の候補が検索された場合には過去の視聴履歴および放送時間をもとに1つの番組が選択される。例えば、放送時間が現在の時間に近い番組が優先される。利用者に複数の番組名を提示して選択を求めてもよい。
【0024】
該当番組が発見されなかった場合(No)には、ステップS80において利用者に再入力がリクエストされる。
【0025】
<ステップS40>チャンネルおよび放送時間取得
当該番組の番組データである、放送チャンネルおよび放送時間(開始時間/終了時間)が、EPGデータから取得され、例えば、入力部26に入力される。
【0026】
すなわち、利用者が、視聴したい番組の名前は覚えているが、当該番組が放送されるチャンネルは覚えていない場合であっても、受信装置10では、利用者が視聴したい番組のチャンネルデータを取得できる。
【0027】
<ステップS50>放送まで所定の第1の時間以内?
入力部26から出力された放送時間データをもとに、現在の時間が、当該番組の放送まで所定の第1の時間以内であるか、比較部25において比較される。なお、放送時間データは検索部24から直接、比較部25に出力されてもよい。
【0028】
所定の第1の時間は、例えば、5分~10分以下であり、利用者が、他番組またはコマーシャル等を見ながら、番組開始まで待機するのに支障が無いと判断される程度の長さである。所定の第1の時間は、利用者が予め設定可能であってもよい。
【0029】
<ステップS60>チャンネル切替
放送開始まで所定の第1の時間以内の場合(YES)には、ステップS60において、番組チャンネルデータにもとづき、出力部27からチューナ11に当該番組のチャンネルへの切替信号が送信される。チューナ11は当該番組のチャンネルを選局する。
【0030】
<ステップS70>放送中?
ステップS50において現在の時間が当該番組の放送開始まで所定の第1の時間以内ではなかった場合(No)には、当該番組が放送中であるか、比較部25において比較される。
【0031】
当該番組が放送中の場合(YES)には、ステップS60において、出力部27からチューナ11に当該番組のチャンネルへの切替信号が送信される。
【0032】
<ステップS80>リクエスト
放送開始まで所定の第1の時間超または放送が終了している場合(S70:No)の場合には、利用者に再入力がリクエストされる。
【0033】
本実施形態の受信装置10のプログラムでは、音声による番組名にもとづく視聴の指示を受けて、音声を認識し、番組を検索し、当該番組の放送チャンネルおよび放送時間を取得し、放送時間と現在の時間とを比較し、所定時間範囲の場合にだけ番組が放送されるチャンネルに切替する。
【0034】
<第1実施形態の変形例>
第1実施形態の変形例の受信装置10Aは、第1実施形態の受信装置10と類似しており、同じ効果を有するため、同じ機能の構成要素には同じ符号を付し説明は省略する。
【0035】
図3に示すように本変形例の受信装置10A(受信システム1A)は、認識部23を有していない。音声認識は、AI技術を用いるため、CPU20の負荷が大きい。このため、受信装置10Aでは、ネット回線50を経由して接続されているサーバー60において音声認識を行う。
【0036】
すなわち、リモコン40から受信装置10に入力された音声データは、通信部13を経由して、サーバー60に送信される。音声データはサーバー60の認識部において内容が認識され、受信装置10の入力部26に認識された番組名データが入力される。
【0037】
受信装置10Aは、安価なCPUを用いることができる。
【0038】
なお、サーバー60において、さらに当該番組の番組データ(放送チャンネル、放送時間)が取得されてもよい。すなわち、サーバー60が放送番組表を記憶している場合には、受信装置は検索部も不要である。言い替えれば、音声データをもとにサーバー60において検索された当該番組の番組データ(放送されるチャンネルおよび放送時間)が、受信装置10に入力される。
【0039】
<第2実施形態>
第2実施形態の受信装置10B(受信システム1B)は、受信装置10(受信システム1)と類似し、同じ効果を有しているため、同じ機能の構成要素には同じ符号を付し説明は省略する。
【0040】
図4に示すように本実施形態の受信装置10Bは、予約部29を有する。予約部29は、番組の視聴予約を行う。出力部27は、視聴予約された番組の放送開始と同時、または、放送開始直前(例えば1分前)に、チューナ11を番組の放送チャンネルに切り替える切替信号を出力する。
【0041】
受信装置10Bのプログラムのフローチャートを図5に示す。図5は、図2に示した受信装置10のフローチャートとステップS42、S44以外は同じであるため、同じステップの説明は省略する。
【0042】
<ステップS42>
番組の放送開始時間が、現在の時間よりも所定の第1の時間超であると判断された場合(YES)、ステップS44の処理が行われる。
<ステップS44>
予約部29が視聴予約を行う。なお、利用者に、視聴予約が行われたこと、および、番組開始時刻が音声またはモニタ32を用いて通知されることが好ましい。
番組の放送開始時間になると、他のチャンネルの番組が視聴中であっても、出力部27からチューナ11に当該番組のチャンネルへの切替信号が送信される。
【0043】
受信装置10Bおよび受信装置10Bのプログラムでは、利用者は視聴したい番組を自動的に視聴予約できるため、操作性がよい。
【0044】
<第3実施形態>
第3実施形態の受信装置10C(受信システム1C)は、受信装置10、10Bと類似し、同じ効果を有しているため、同じ機能の構成要素には同じ符号を付し説明は省略する。
【0045】
図6に示すように、受信装置10Cは、録画装置34と接続されている。例えば、ハードディスクドライブ(HDD)からなる録画装置34は、複数の番組を録画する。特に、ループ録画機能を有する録画装置34は、ユーザにより予め設定された複数チャンネルの放送を同時に連続して受信し、録画する。ループ録画専用チューナは、例えば、受信装置10Cに内蔵されている。
【0046】
ループ録画は、新たな番組を録画するための記録領域がなくなると古い録画番組を消去しながら新しい番組を録画する、いわゆるオーバーライト方式による。録画番組が消去されるまでの期間(生存期間)は、記録容量、録画チャンネル数および録画番組の画質等に依存する。
【0047】
例えば、録画装置34に過去1週間の6チャンネルの放送番組が録画されている場合、ユーザは過去1週間の6チャンネルの放送番組の中から自由に視聴する番組を選択できる。
【0048】
なお、録画装置34は、受信装置10Cに内蔵されていてもよいし、複数のHDDから構成されていてもよい。また、録画装置34は、半導体メモリからなるシリコンディスクドライブ装置(SDD)または書き換え可能な光ディスク媒体等でもよい。
【0049】
受信装置10Cのプログラムのフローチャートを図7に示す。図7は、図5に示した受信装置10BのプログラムのフローチャートとステップS72、S74以外は同じであるため、同じステップの説明は省略する。
【0050】
<ステップS72>
ステップS70においてNoだった場合、すなわち、当該番組の放送が終了していた場合には、録画装置34に当該番組が録画されているか判断される。なお、録画装置34に録画されている複数の番組の情報は、録画番組データとして例えば、メモリ12に記憶されている。
【0051】
<ステップS74>
当該番組が録画されていた場合(S72:Yes)には、録画番組が再生される。
【0052】
受信装置10Cおよび受信装置10Cのプログラムでは、利用者が番組の放送開始時間を間違って記憶しており、番組終了後に視聴しようとした場合であって、録画番組を視聴できる。
【0053】
<第3実施形態の変形例>
第3実施形態の変形例の受信装置10D(受信システム1D)の構成要素は、受信装置10C(受信システム1C)の構成要素と同じ構成であり、同じ効果を有するため、構成の説明は省略する。
【0054】
受信装置10Dのプログラムのフローチャートを図8に示す。図8は、図7に示した受信装置10Cのプログラムのフローチャートのステップ70がステップS71、ステップS76に変わっただけであるため、同じステップの説明は省略する。
【0055】
<ステップS71>
現在の時間が当該番組の放送中かつ、放送開始後所定の第2の時間以下だった場合(Yes)には、ステップS60においてチャンネルが切り替えられる。
【0056】
一方、現在の時間が当該番組の放送中、かつ、放送開始後所定の第2の時間超だった場合(No)には、ステップS72において、当該番組が録画されているか判断され、録画されていた場合(S72:Yes)には、ステップS74において、録画番組が最初から再生される。
【0057】
<ステップS76>
当該番組が録画されていなかった場合(S72:No)でも、番組が放送中だった場合(Yes)には、ステップS60において、出力部27からチューナ11に当該番組のチャンネルへの切替信号が送信される。
【0058】
利用者が視聴指示を出したときに、すでに番組の放送開始から所定の第2の時間、例えば、5分から10分経過していては、利用者は番組を十分に堪能できないことがある。
【0059】
受信装置10Dおよび受信装置10Dのプログラムでは、利用者は番組放送が開始していても、最初から視聴することができる。所定の第2の時間は、利用者が予め設定してもよい。また、録画再生する前に、例えば、「放送開始からXX分以上経過しています。録画番組を再生しますか?視聴開始しますか」と、利用者に音声または画面で選択を求めてもよい。
【0060】
なお、スポーツ中継のような生放送番組の場合には、録画番組を視聴するよりも、番組の途中からであって生放送を視聴することが好ましい。このため、放送番組表データから当該番組が生放送の場合には、放送開始後第2の時間超であり、かつ、録画されていても、チャンネルを切り替えることが好ましい。
【0061】
以上では、説明を省略したが、第2実施形態の受信装置10B~第3実施形態の変形例の受信装置10Dにおいても、第1実施形態の変形例の受信装置10Aのように、認識部23、または、認識部23および検索部24の動作等が、サーバー60によって行われてもよいことは言うまでも無い。
【0062】
発明のいくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0063】
1、1A~1D…受信システム
10、10A~10D…受信装置
11…チューナ
12…メモリ
13…通信部
20…CPU
21…制御部
22…信号処理部
23…認識部
24…検索部
25…比較部
26…入力部
27…出力部
28…時計
29…予約部
31…受信アンテナ
32…モニタ
33…スピーカ
34…録画装置
40…リモコン
50…ネット回線
60…サーバー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8