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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-20
(45)【発行日】2023-07-28
(54)【発明の名称】光学撮像装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/146 20060101AFI20230721BHJP
【FI】
H01L27/146 D
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021079022
(22)【出願日】2021-05-07
(65)【公開番号】P2021177551
(43)【公開日】2021-11-11
【審査請求日】2021-05-07
(31)【優先権主張番号】63/022,077
(32)【優先日】2020-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/224,730
(32)【優先日】2021-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507296388
【氏名又は名称】采▲ぎょく▼科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】VisEra Technologies Company Limited
【住所又は居所原語表記】No.12,Dusing Rd.1, Hsinchu Science Park,Hsin-Chu City,Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】100105946
【弁理士】
【氏名又は名称】磯野 富彦
(72)【発明者】
【氏名】謝 錦全
(72)【発明者】
【氏名】王 唯科
(72)【発明者】
【氏名】毛 新惟
(72)【発明者】
【氏名】林 宗▲ハオ▼
【審査官】宮本 博司
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第111095282(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第111108510(CN,A)
【文献】国際公開第2005/013369(WO,A1)
【文献】特開2019-122028(JP,A)
【文献】特開2020-017955(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 27/146
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マトリクスに配置される複数の第一検出装置、および前記第一検出装置を囲むように配置される複数の第二検出ユニットを有する光学撮像装置であって、
前記複数の第一検出装置はそれぞれ、
複数の第一オプトエレクトロニクス素子を有する第一画素を含む複数の第一画素、
前記複数の第一オプトエレクトロニクス素子上に、複数の第一の開口を有する第一不透明層、および
前記第一不透明層上の少なくとも一つの第一マイクロレンズであって、前記複数の第一画素の二つ以上と重なる第一マイクロレンズ、を有し、
前記複数の第二検出ユニットはそれぞれ、
複数の第二オプトエレクトロニクス素子を有する第二画素を含む複数の第二画素と、
前記複数の第二画素の上に形成され、前記複数の第二オプトエレクトロニクス素子の配置に対応して設けられる第二の開口を有する前記第一不透明層、
前記複数の第二画素の上に形成された前記第一不透明層上に形成される第二マイクロレンズ、を有し、
前記複数の第一オプトエレクトロニクス素子および前記複数の第二オプトエレクトロニクス素子の配置は、前記マトリクスの中心に対して対称であり、
前記複数の第二オプトエレクトロニクス素子の少なくとも一つは、第二不透明層により被覆されるダミーオプトエレクトロニクス素子であることを特徴とする光学撮像装置。
【請求項2】
前記複数の第一オプトエレクトロニクス素子、前記複数の第一の開口、および、前記少なくとも一つの第一マイクロレンズは、傾斜した光線を、前記第一マイクロレンズから、前記複数の第一オプトエレクトロニクス素子に送るように構成されることを特徴とする請求項1に記載の光学撮像装置。
【請求項3】
第一検出装置を有する光学撮像装置であって、前記第一検出装置は、
複数の第一オプトエレクトロニクス素子を有する複数の第一画素と、
前記複数の第一オプトエレクトロニクス素子上に、少なくとも一つの開口を有する第一不透明層、および、
前記第一不透明層上に少なくとも一つの第一マイクロレンズ、を有し、前記少なくとも一つの第一マイクロレンズは、前記複数の第一画素の少なくとも一つと重なり、
前記光学撮像装置は、さらに、第二検出ユニットを有し、前記第二検出ユニットは、
複数の第二オプトエレクトロニクス素子を有する複数の第二画素と、
前記複数の第二オプトエレクトロニクス素子上に、前記少なくとも一つの開口を有する前記第一不透明層、および、
前記第一不透明層上に少なくとも一つの第二マイクロレンズ、を有し、前記少なくとも一つの第二マイクロレンズは、前記複数の第二画素の少なくとも一つと重なり、
前記少なくとも一つの開口は、少なくとも一つの前記第一画素、および、少なくとも一つの前記第二画素と重なることを特徴とする光学撮像装置。
【請求項4】
前記第一検出装置、および、前記第二検出ユニットは、前記少なくとも一つの開口を介して、光線を、前記少なくとも一つの第一マイクロレンズから、前記複数の第二オプトエレクトロニクス素子のひとつに送るように構成され、前記光線は、0~40度の範囲の入射角で、前記複数の第二オプトエレクトロニクス素子の一つに入射することを特徴とする請求項3に記載の光学撮像装置。
【請求項5】
さらに、前記光学撮像装置の辺縁部分で、第三検出ユニットを有し、前記第三検出ユニットは、
複数の第三オプトエレクトロニクス素子を有する複数の第三画素と、
前記複数の第三オプトエレクトロニクス素子上で、少なくとも一つの第三開口を有する前記第一不透明層と、
前記第一不透明層上に少なくとも一つの第三マイクロレンズ、を有し、
前記少なくとも一つの第三マイクロレンズは、前記複数の第三画素の少なくとも一つと重なり、
前記複数の第三オプトエレクトロニクス素子の少なくとも一つは、第二不透明層により被覆されることを特徴とする請求項3に記載の光学撮像装置。
【請求項6】
さらに、
前記複数の第一オプトエレクトロニクス素子と前記第一不透明層の間の多層光学フィルター、および、
前記多層光学フィルターと前記第一不透明層の間の透明層、
を有することを特徴とする請求項3に記載の光学撮像装置。
【請求項7】
さらに、
前側と後側を有する基板であって、前記複数の第一オプトエレクトロニクス素子が前記後側中に組み込まれる基板、および、
前記基板の前記前側上に位置し、前記複数の第一オプトエレクトロニクス素子に電気的に接続される相互接続構造、
を有することを特徴とする請求項3に記載の光学撮像装置。
【請求項8】
さらに、前記第一不透明層と前記少なくとも一つの第一マイクロレンズの間に、透明層を有することを特徴とする請求項3に記載の光学撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学撮像装置(optical imaging device)に関するものであって、特に、小さいチップサイズを提供し、且つ、光学指紋センサーに用いる光学撮像装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
生体認証技術はすでに、近年、普遍的になっている。一種の生体認証システムは光学指紋センサーのことである。指紋認証システムは、光学指紋センサー有して、ユーザーの指紋のイメージを撮影して、ユーザーの身元を認証するとともに、ユーザーが、指紋認証システムを組み込んだ装置にアクセスすることを許可するかしないかを決定する。指紋認証システムは、信頼性があり、煩わしくない方式で、モバイル装置、たとえば、携帯電話、ウェアラブル電子デバイス(たとえば、スマートウオッチ)、および、タブレット型コンピュータ中で、アクセス制御するのに用いられる。
【0003】
既存の光学指紋センサーは光源を有して、指が接触するセンサー領域を照射し、撮像素子アレイを用いて、センサー領域からの反射光を受光する。指紋の隆起により反射される光線の強度は、溝により反射される光線の強度と異なる。よって、撮像素子アレイは、指紋の隆起と溝、および、その他の特徴の正確なイメージを捕捉することができる。
【0004】
従来の光学指紋センサーは、大量の光学素子、たとえば、ビームスプリッター、コリメータ―、集束ミラー、および、撮像素子を有するシステムを提供する。このような従来の光学指紋センサーは、それらの本来の目的を達成するのに十分能力があるが、全方面で完全に満足がいくものではない。
【0005】
たとえば、従来の光学指紋センサー中の各撮像素子は、対応するコリメータ―を介して、真上のセンサー領域から反射される光線を受光する。その結果、従来の光学指紋センサー中のチップにより提供されるセンサーのアクティブ領域の面積は、通常、検査される指紋の面積と一致している。センサーの製作コストは主に、チップのサイズで占められる。それゆえに、光学指紋センサーを有するチップの解決策を提供することが望まれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述の問題を解決するため、基板、不透明層スタック、および、複数の検出ユニットを有する光学撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態は、基板、不透明層スタック、および、複数の検出ユニットを有する光学撮像装置を提供する。不透明層スタックは、基板上の第一不透明層、および、第一不透明層上の第二不透明層を有する。基板と不透明層スタックのスタックの上面図では、複数の検出ユニットがマトリクスに配置されることが示される。各検出ユニットは、それぞれ、基板中に設置され、且つ、互いに隔てられる第一オプトエレクトロニクス素子、第二オプトエレクトロニクス素子、第三オプトエレクトロニクス素子、および、第四オプトエレクトロニクス素子と、それぞれ、第一~第四オプトエレクトロニクス素子を露出する第一不透明層中の四個の第一開口、および、第一オプトエレクトロニクス素子に接続される第一光学チャネル、第二オプトエレクトロニクス素子に接続される第二光学チャネル、第三オプトエレクトロニクス素子に接続される第三光学チャネル、および、第四オプトエレクトロニクス素子に接続される第四光学チャネルを形成するように配置される第二不透明層中の一個の第二開口、を有する。
【0008】
本発明の一実施形態は、第一検出装置を有する光学撮像装置を提供する。第一検出装置は、複数の第一画素、第一不透明層、および、少なくとも一つの第一マイクロレンズを有する。複数の第一画素はそれぞれ、複数の第一オプトエレクトロニクス素子を有する。第一不透明層は、少なくとも一つの開口を有し、且つ、複数の第一オプトエレクトロニクス素子上方に設置される。少なくとも一つの第一マイクロレンズは、第一不透明層上方に設置される。少なくとも一つの第一マイクロレンズは、複数の第一画素の少なくとも一つと重なる。
【0009】
本発明の一実施形態は、基板、複数の第一開口を有する第一不透明層、および、マイクロレンズ層を有する光学撮像装置を提供する。基板は、基板中に設置され、且つ、互いに隔てられる複数のオプトエレクトロニクス素子を有する。第一不透明層は、基板上方に設置される。複数の第一開口は、互いに隔てられる。マイクロレンズ層は、第一不透明層上に複数のマイクロレンズを有する。基板、第一不透明層、および、マイクロレンズ層のスタックの上面図では、複数のオプトエレクトロニクス素子の一つ、複数の第一開口の一つ、および、複数のマイクロレンズの一つは、ほぼ直線に配置される。
【0010】
本発明の一実施形態は、基板、不透明層スタック、複数の内部検出ユニット、および、複数の周辺検出ユニットを有する光学撮像装置を提供する。不透明層スタックは、基板上の第一不透明層、第一不透明層上の第二不透明層、および、第二不透明層上の第三不透明層を有する。基板と不透明層スタックのスタックの上面図では、複数の内部検出ユニットは、マトリクスに配置されることが示される。上面図では、複数の周辺検出ユニットは、マトリクスを囲むことを示す。各内部、および、周辺検出ユニットは、基板中に設置され、且つ、互いに隔てられる第一オプトエレクトロニクス素子、第二オプトエレクトロニクス素子、第三オプトエレクトロニクス素子、および、上面図では、第一オプトエレクトロニクス素子よりも、マトリクスの中心からより遠いことが示される第四オプトエレクトロニクス素子と、少なくとも第一オプトエレクトロニクス素子を露出する第一不透明層中の少なくとも一つの第一開口と、第二透明層中の少なくとも一つの第二開口、および、第三不透明層中で、マイクロレンズを組み込む一個の第三開口、を有する。各内部検出ユニットは、第一不透明層中で、4個の第一開口を有し、それぞれ、第一~第四オプトエレクトロニクス素子を露出する。各内部検出ユニットは、第二不透明層中で、互いに隔てられた四個の第二開口を有する。各周辺検出ユニットは、第二開口を介して、マイクロレンズと第一オプトエレクトロニクス素子を接続する第一光学チャネルを形成する。各内部検出ユニットは、一番目の第二開口を介して、マイクロレンズから第一オプトエレクトロニクス素子に延伸する第一光学チャネル、二番目の第二開口を介して、マイクロレンズから第二オプトエレクトロニクス素子に延伸する第二光学チャネル、三番目の第二開口を介して、マイクロレンズから第三オプトエレクトロニクス素子に延伸する第三光学チャネル、および、四番目の第二開口を介して、マイクロレンズから第四オプトエレクトロニクス素子に延伸する第四光学チャネルを形成する。
【0011】
このほか、本発明の一実施形態は、基板、不透明層スタック、複数の内部検出ユニット、および、複数の周辺検出ユニットを有する光学撮像装置を提供する。不透明層スタックは、基板上の第一不透明層、第一不透明層上の第二不透明層、および、第二不透明層上の第三不透明層を有する。基板と不透明層スタックのスタックの上面図では、複数の内部検出ユニットは、マトリクスに配置されることが示される。上面図では、複数の周辺検出ユニットは、マトリクスを囲むことを示す。各内部、および、周辺検出ユニットは、基板中に設置され、且つ、互いに隔てられた第一オプトエレクトロニクス素子、第二オプトエレクトロニクス素子、上面図では、第二オプトエレクトロニクス素子よりも、マトリクスの中心からさらに遠いことが示される第三オプトエレクトロニクス素子、および、上面図では、第一オプトエレクトロニクス素子よりも、マトリクスの中心からさらに遠いことが示される第四オプトエレクトロニクス素子、および、第三不透明層中に、マイクロレンズを組み込んだ一個の第三開口を有する。各内部検出ユニットは、第一不透明層中に4個の第一開口を有し、それぞれ、第一~第四オプトエレクトロニクス素子を露出する。各内部検出ユニットは、第二不透明層中で互いに隔てられた四個の第二開口を有する。各内部検出ユニットは、一番目の第二開口を介して、マイクロレンズから第一オプトエレクトロニクス素子に延伸する第一光学チャネル、二番目の第二開口を介して、マイクロレンズから第二オプトエレクトロニクス素子に延伸する第二光学チャネル、三番目の第二開口を介して、マイクロレンズから第三オプトエレクトロニクス素子に延伸する第三光学チャネル、および、四番目の第二開口を介して、マイクロレンズから第四オプトエレクトロニクス素子に延伸する第四光学チャネルを形成する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の光学撮像装置は、傾斜した入射光を受光するオプトエレクトロニクス素子により、光学撮像装置が、拡大したFOVを提供することができ、光学撮像装置が設置されるチップの尺寸が減少する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本発明は、後続の詳細な記述と例、および、添付図面により完全に理解することができる。
図1】本発明による光学撮像装置を光学指紋センサーに応用する一実施形態を概略的に示す側面図である。
図2A】本発明による光学撮像装置の一実施形態を概略的に示す上面図である。
図2B図2Aの線B-Bに沿った断面図である。
図2C図2Aの線CーCに沿った断面図である。
図3A】本発明の一実施形態による光学撮像装置により提供される技術効果を示す図である。
図3B】本発明の一実施形態による光学撮像装置により提供される技術効果を示す図である。
図4A】本発明の一実施形態による光学撮像装置により提供される技術効果を概略的に示す図である。
図4B】本発明の一実施形態による光学撮像装置により提供される技術効果を概略的に示す図である。
図5A】本発明による光学撮像装置の別の実施形態を示す上面図である。
図5B図5Aの線B-Bに沿った断面図である。
図5C図5Aの線C-Cに沿った断面図である。
図6A】本発明による光学撮像装置の別の実施形態を概略的に示す上面図である。
図6B図6Aの線B2-B2、および、線B3―B3に沿った断面図である。
図6C図6Aの線C―Cに沿った断面図である。
図7】本発明による光学撮像装置の別の実施形態を概略的に示す上面図である。
図8】本発明による光学撮像装置の別の実施形態を概略的に示す上面図である。
図9A】本発明の別の実施形態による光学撮像装置の上面図である。
図9B図9Aの線B-Bに沿った断面図である。
図10A】本発明による光学撮像装置のその他の実施形態を概略的に示す上面図である。
図10B図10Aに示される光学撮像装置の一部の上面図である。
図10C図10Aに示される光学撮像装置の一部の上面図である。
図10D図10Aに示される光学撮像装置の一部の上面図である。
図10E図10C、および、図10Dの線B―Bに沿った断面図である。
図10F図10C、および、図10Dの線C―Cに沿った断面図である。
図10G図10Aに示される光学撮像装置の一部の上面図である。
図10H図10Gの線B―Bに沿った断面図である。
図10I図10Gの線C―Cに沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下の記述は、本開示の一般的な原理を説明するためのものであり、意味の制限であると解釈すべきではない。本開示の範囲は、特許請求の範囲を参照することにより決定される。
【0015】
このほか、異なる実施形態の図面は、本発明をはっきりと説明するため、類似の、および/または、対応する符号を用いて、類似の、および/または、対応する素子を示している。しかし、異なる実施形態の図面中の類似の、および/または、対応する符号の使用は、異なる実施形態間の任意の相互関係を意味するものではない。このほか、この明細書中、たとえば、 "第二材料層上/上方の第一材料層"という表現は、第一材料層と第二材料層の直接接触を示す、あるいは、第一材料層と第二材料層の間の一つ以上の中間層との非接触状態を示す。上記の状況において、第一材料層は、第二材料層と直接接触しない。
【0016】
理解すべきことは、第一、第二、第三等の用語がここで用いられて、各種素子、部品、領域、層、位置、および/または、セクションを記述しているが、これらの素子、部品、領域、層、位置 、および/または、セクションは、これらの用語により制限されるべきではない。これらの用語は、一つの素子、部品、領域、層、位置、あるいは、セクションともう一つの領域、層、あるいは、セクションを区別するためだけに用いられる。よって、以下で討論される第一素子、部品、領域、層、位置、あるいは、セクションは、本発明の教示を逸脱しない条件下で、第二素子、部品、領域、層、位置、あるいは、セクションと称することができる。
【0017】
後続の記述において、 “実質的な幾何学的中心” “実質上の反対方向” “実質的な平面” “ほぼ同じ”等の語句は、設計上、幾何学的中心、反対方向、平面、同一等であることが望まれることを意味し、実際面では、実際の製造プロセスの制限のせいで、数学的に、あるいは、理論的に、幾何学的中心、反対方向、平面、同一等になるのは困難である。その上、差異が、対応する標準や規格の許容範囲内であるとき、幾何学的中心、反対方向、平面、同一等になると認められる。当業者は、異なる標準や規格が各種特性と条件に基づくことを認識するはずであり、よって、特に記載しない。
【0018】
図1は、本発明による光学撮像装置100の一実施形態の光学指紋センサーへの応用を概略的に示す側面図である。
【0019】
光学指紋センサーは、光学撮像装置100、および、光学撮像装置100上のカバー基板300を有する。いくつかの実施形態において、カバー基板300は、アクティブ発光デバイス、たとえば、有機発光ダイオード (OLED)、ペロブスカイト量子ドット等を有する。指350の指紋表面は、アクティブ発光デバイスから発射される光線により照射されるとともに、光線を光学撮像装置100に反射する。光学撮像装置100は、指350の指紋の隆起と溝により反射される光線を受光、および、検出するとともに、その後、光信号を電気信号に変換して、指350の指紋のイメージを形成する。光学撮像装置100の実施形態は、拡大された視野 (FOV)を提供するので、センサーのアクティブ領域の面積は、検出される指350の指紋の面積よりも小さい。いくつかの実施形態において、光学撮像装置100、および、カバー基板300を有する光学指紋センサーは、OLEDディスプレイシステム1000中で用いられる。
【0020】
図2Aは、光学撮像装置100の一実施形態を概略的に示す上面図である。光学撮像装置100は、複数の検出ユニット50を有する。いくつかの実施形態において、複数の検出ユニット50は、図2Aに示されるように、マトリクスに配置される。図2Aにおいて、マトリクスの中心Cの近く、且つ、周辺の検出ユニット50が代表的に示される。いくつかの実施形態において、検出ユニット50のマトリクスは、図2Aに示されるように、矩形であり、検出ユニット50は矩形である。いくつかのその他の実施形態において、検出ユニット50のマトリクスは多角形であり、検出ユニット50は多角形である。いくつかの実施形態において、中心Cは、検出ユニット50のマトリクスの幾何学的中心、あるいは、実質的な幾何学的中心である。別の実施形態において、中心Cは、検出ユニット50のマトリクスにとって所定の基準点であるが、明細書中では、“中心”とも称する。図2Bは、図2Aの線B-Bに沿った光学撮像装置100の断面図である。図2Cは、図2Aの線CーCに沿った光学撮像装置100の断面図である。
【0021】
図2A図2B、および、図2Cを参照すると、光学撮像装置100は複数の検出ユニット50を有し、複数の検出ユニット50は、基板10、および、基板10上の不透明層スタックを有する。不透明層スタックは、基板10上の不透明層20、および、不透明層20上の不透明層40を有する。
【0022】
基板10は、これらに制限されないが、半導体基板、たとえば、シリコン基板を有する。このほか、基板10は、ゲルマニウムを有する元素半導体; 炭化ケイ素、ガリウムヒ素、ガリウムリン、リン化インジウム、ヒ化インジウム、および/または、アンチモン化インジウムを有する化合物半導体; SiGe 合金、GaAsP 合金、AlInAs 合金、AlGaAs 合金、GaInAs 合金、GaInP 合金、および/または、GaInAsP 合金、あるいは、それらの組み合わせを有する合金半導体を有する。このほか、基板10は、シリコンオンインシュレーター (SOI)を有する。
【0023】
図2A図2B、および、図2Cに示されるように、いくつかの実施形態において、検出ユニット50の少なくとも一つは、複数の画素501、502、503、および、504、不透明層30、および、マイクロレンズ40Aを有する。複数の画素501、502、503、および、504は、それぞれ、基板10中に形成される。複数の画素501、502、503、および、504はそれぞれ、複数の、たとえば、第一~第四オプトエレクトロニクス素子1、2、3、および、4を有する。不透明層30は、開口31、32、33、および、34を有し、且つ、複数のオプトエレクトロニクス素子1、2、3、および、4上に設置される。マイクロレンズ40Aは、不透明層30上に設置される。マイクロレンズ40Aは、複数の画素501、502、503、および、504の少なくとも一つと重なる。示される実施形態において、マイクロレンズ40Aは、複数の画素501、502、503、および、504と重なる。いくつかの実施形態において、複数のオプトエレクトロニクス素子1、2、3、および、4、開口31、32、33、および、34、および、マイクロレンズ40Aは、マイクロレンズ40Aから、複数のオプトエレクトロニクス素子1、2、3、および、4に光線を送るように構成される。
【0024】
図2A図2B、および、図2Cに示されるように、いくつかの実施形態において、各検出ユニット50は、それぞれ、基板10中に設置され、且つ、互いに隔てられる第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4を有する。各検出ユニット50はさらに、不透明層20中の四個の開口22、および、不透明層40中の一個の開口41を有する。第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4は、各検出ユニット50中の四個の開口22のそれぞれにより露出される。開口41は不透明層40中に形成され、且つ、第一オプトエレクトロニクス素子1に接続される第一光学チャネル61、第二オプトエレクトロニクス素子2に接続される第二光学チャネル62、第三オプトエレクトロニクス素子3に接続される第三光学チャネル63、および、第四オプトエレクトロニクス素子4に接続される第四光学チャネル64を形成するように配置される。
【0025】
特に、図2B、および、図2Cに示されるように、第一光学チャネル61は、光線80を、開口41から、四個の開口22の一番目により露出される第一オプトエレクトロニクス素子1に導き、これにより、第一光学チャネル61を通過する光線80は、第一オプトエレクトロニクス素子1により受光、および、検出される。同様に、第二光学チャネル62は、光線80を、開口41から、四個の開口22の二番目により露出される第二オプトエレクトロニクス素子2に導き、これにより、第二光学チャネル62を通過する光線80は、第二オプトエレクトロニクス素子2により受光、および、検出される。同様に、第三光学チャネル63は、光線80を、開口41から、四個の開口22の三番目により露出される第三オプトエレクトロニクス素子3に導き、これにより、第三光学チャネル63を通過する光線80は、第三オプトエレクトロニクス素子3により受光、および、検出される。同様に、第四光学チャネル64は、光線80を、開口41から、四個の開口22の四番目により露出される第四オプトエレクトロニクス素子4に導き、これにより、第四光学チャネル64を通過する光線80が、第四オプトエレクトロニクス素子4により受光、および、検出される。光線80は、図1に示される指350の指紋の隆起と溝により反射される。十分なエネルギーの入射光80が、第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4に当たるとき、電子正孔対を生成し、指350の指紋のイメージの電気信号として作用する光電流を生成する。共通の開口41は、光線80を、各検出ユニット50中の第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4に導き、よって、第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4は、傾斜した入射光を受光する。その結果、光学撮像装置100は拡張したFOVを有し、且つ、光学撮像装置100が設置されるチップの寸法が減少する。図1に示されるように、光学撮像装置100を有する光学指紋センサーが、OLEDディスプレイシステム1000に用いられるとき、傾斜した入射光を受光する光学撮像装置100は、広角の指紋イメージを収集することに貢献する。光学撮像装置100の拡張したFOVについての詳細は以下で記述する。
【0026】
いくつかの実施形態において、不透明層20は、パターン化されて、四個の開口22を形成する金属層である。別の実施形態において、不透明層20は、1つ、または、複数の金属以外の不透明材料で形成される単層、あるいは、多層構造である。いくつかの実施形態において、不透明層40は、パターン化されて開口41を形成する一つ、あるいは、複数のポリマー不透明材料で形成される単層、あるいは、多層構造である。この実施形態において、不透明層20として作用する金属層が基板10上に形成され、続いて、金属層上でパターン化プロセスを実行して、不透明層20中に、四個の開口22を形成し、フォトレジスト層、例えば、一層のフォトレジストがパターン化された第一不透明層20上に形成され、続いて、光源に露出されて、開口41を有するパターン化された第二不透明層40を形成する。フォトレジストは、ネガ型フォトレジスト、あるいは、ポジ型フォトレジストである。ネガ型フォトレジストに関し、光源により照射されるとき、ネガ型フォトレジストの領域は不溶性になるので、後続の現像段階で、溶剤をネガ型フォトレジストに使用して、ネガ型フォトレジストの非照射領域を除去する。よって、ネガ型フォトレジスト中に形成されるパターンは、光源とネガ型フォトレジストの間のテンプレートの不透明領域により定義される陰パターンである。ポジ型フォトレジストにおいて、ポジ型フォトレジストの照射領域は水溶性になり、且つ、現像期間中に、溶剤の使用により除去される。よって、ポジ型フォトレジスト中に形成されるパターンは、光源とポジ型フォトレジストの間のテンプレートの不透明領域の陽画像である。
【0027】
いくつかの実施形態において、一層、あるいは、多層の透過性材料 (たとえば、可視光を通過させる)、たとえば、図2B、および、図2Cに示される透明層71、および、透明層72が、不透明層20と不透明層40の間に形成されて、第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4に入射する光線の入射角を調整する。さらに、図2Aの上面図で示されるように、第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4に入射する光線の入射角も、第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4から、開口41までのそれぞれの距離をシフトすることにより調整される。いくつかの実施形態において、第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4に入射する光線の入射角は、それぞれ、0~30度の範囲である。いくつかの実施形態において、第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4に入射する光線の入射角はそれぞれ、0~40度の範囲である。
【0028】
図2B、および、図2Cに示されるように、いくつかの実施形態において、不透明層スタックはさらに、不透明層20と不透明層40の間の不透明層30を有し、各検出ユニット50はさらに、互いに隔てられ、且つ、不透明層30に位置する四個の開口31、32、33、および、34を有する。このような実施形態において、各検出ユニット50がさらに、開口41中に埋め込まれる一つのマイクロレンズ40Aを有することが望ましい。マイクロレンズ40Aは、ほぼ平坦な底面、および、湾曲した凸面を有して、指350の指紋の隆起と溝 (図1に示される)により反射される光線80を集中させるとともに、それぞれの開口31、32、33、および、34を介して、収束した光線を、第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4に導き、これにより、光学撮像装置100の受光効率を増加させる。このような実施形態において、第一光学チャネル61は、マイクロレンズ40Aから延伸して、第三開口31を介して、光線80を第一オプトエレクトロニクス素子1に導き、第二光学チャネル62は、マイクロレンズ40Aから延伸して、第三開口32を介して、光線80を第二オプトエレクトロニクス素子2に導き、第三光学チャネル63は、マイクロレンズ40Aから延伸して、第三開口33を介して、光線80を第三オプトエレクトロニクス素子3に導き、第四光学チャネル64は、マイクロレンズ40Aから延伸して、第三開口34を介して、光線80を第四オプトエレクトロニクス素子4に導く。
【0029】
いくつかの実施形態において、不透明層30は、パターン化されて、開口31、32、33、および、34を形成する一つ、あるいは、多種のポリマー不透明材料により形成される単層、あるいは、多層構造である。一実施形態において、不透明層30の一つ、あるいは、多種のポリマー不透明材料は、不透明層40の材料とほぼ同じである。別の実施形態において、不透明層30の一つ、あるいは、多種のポリマー不透明材料は、不透明層40の材料と異なる。いくつかの実施形態において、不透明層20が形成され、その中に四個の開口22を形成するようにパターン化された後、フォトレジスト層、たとえば、一層のフォトレジストがパターン化された第一不透明層20上に形成され、続いて、光源に露出させて、開口31、32、33、および、34を有するパターン化された第三不透明層30を形成し、その後、上述のように、不透明層40が、不透明層30上で形成され、パターン化される。また、不透明層40の形成に用いられるフォトレジスト層で記述されるように、不透明層30の形成に用いられるフォトレジスト層は、ネガ型フォトレジスト、あるいは、ポジ型フォトレジストである。
【0030】
図2B、および、図2Cに示される透明層71、および、透明層72の少なくとも一つが必要に応じて形成されるこの実施形態において、透明層71は、不透明層20と不透明層30の間に必要に応じて形成され、および/または、透明層72は、不透明層30と不透明層40の間に必要に応じて形成される。
【0031】
いくつかの実施形態において、各検出ユニット50において、マイクロレンズ40Aは、可視光を通過させるマイクロレンズ材料を開口41中に成膜する(たとえば、スピンオン方法、あるいは、蒸着プロセスにより)ことにより形成される。湾曲した上面を有するマイクロレンズテンプレートが、マイクロレンズ材料上でパターン化される。いくつかの実施形態において、マイクロレンズテンプレートは、分配された露光光線量を用いて露出されるフォトレジスト材料(たとえば、ネガ型フォトレジストにとって、さらに多くの光線が湾曲底部で露光し、少ない光線が湾曲頂部で露光する)を有し、現像、および、ベークされて、丸みを帯びた形を形成する。その後、マイクロレンズ40Aは、マイクロレンズテンプレートにしたがって、マイクロレンズ材料を選択的にエッチングすることにより形成される。
【0032】
いくつかの実施形態において、各検出ユニット50中の第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4は、CMOS (Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)イメージセンサーであり、相互接続構造12と電気的に接続されるトランジスタに電気的に接続されるフォトダイオードを有する。いくつかの実施形態において、フォトダイオードは有機フォトダイオードである。
【0033】
光学撮像装置100は、表面照射(FSI)、あるいは、背面照射 (BSI)である。光学撮像装置100がFSIであるとき、相互接続構造は不透明層20上に設置され、且つ、第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4に入射する光線80は、相互接続構造により部分的にブロックされるとともに、さらなる破壊的な干渉を被る。図2B、および、図2Cに示されるこの実施形態において、光学撮像装置100は、基板10下方に設置される相互接続構造12を有するBSIであり、これにより、光線80は、直接、各検出ユニット50中の第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4に照射する。よって、光学撮像装置100は、好ましくは、BSIであり、破壊的な干渉を減少させ、量子効率を向上させる。さらに、前述のように、光学撮像装置100の各検出ユニット50中の第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4は、傾斜した入射光を受光する。光学撮像装置100がBSIであるとき、光学撮像装置100は、FSI装置よりも、傾斜した入射光80に対する感度が高い。
【0034】
いくつかの実施形態において、相互接続構造12は、複数の金属相互接続層を有し、基板10下方に形成される誘電体構造中に形成される。いくつかの実施形態において、複数の金属相互接続層は、基板10下方に、層間絶縁膜(ILD)層を形成することにより形成される。ILD層はその後、エッチングされて、ビアホール、および/または、金属トレンチを形成する。ビアホール、および/または、金属トレンチはその後、導電材料が充填されて、一つ以上の複数の金属相互接続層を形成する。いくつかの実施形態において、ILD層は、物理気相蒸着、あるいは、化学気相蒸着技術により蒸着される。複数の金属相互接続層は、蒸着プロセス、および/または、メッキプロセス (たとえば、電気メッキ、無電解メッキ等)を用いて形成される。各種実施形態において、複数の金属相互接続層は、たとえば、タングステン、銅、あるいは、アルミニウム銅合金を有する。
【0035】
いくつかの実施形態において、光学撮像装置100はさらに、不透明層20と不透明層40の間に設置された多層光学フィルター11を有する。不透明層30が形成される複数の実施形態において、多層光学フィルター11は、不透明層20と不透明層30の間に設置される。透明層71が形成される複数の実施形態において、多層光学フィルター11は、不透明層20と透明層71の間に形成される。いくつかの実施形態において、多層光学フィルター11は干渉型フィルターであり、且つ、誘電材料、あるいは、無機材料を有する。材料は、TiO2、 HfO2、NbTiO5、SiO2、その他の適当な材料、あるいは、それらの組み合わせを有する。多層光学フィルター11は、蒸着プロセス、エッチングプロセス、リソグラフィプロセス、その他の適当なプロセス、あるいは、それらの組み合わせにより形成される。多層光学フィルター11は、特定の波長範囲を有する光線をブロックするように提供される。この実施形態において、多層光学フィルター11は、赤外線が、第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4に進入するのをブロックするように提供され、指紋を検出する感度を増加させる。赤外線は、太陽光、指350(図1に示される)からの熱放射等によりもたらされる。
【0036】
光学撮像装置100の一実施形態を説明する上面図である図2Aにおいて、直交デカルト座標系(Cartesian rectangular coordinate system)が図面に導入されて、光学撮像装置100の表示を支援し、光学撮像装置100のいくつかの素子を定義する。特に、図2Aは、基板10 (図2B、および、図2Cに示される)と、不透明層20 (図2B、および、図2Cに示される)、不透明層40 (図2B、および、図2Cに示される)と必要に応じて形成される場合の不透明層30 (図2B、および、図2Cに示される)の不透明層スタックの上面図を示す。複数の検出ユニット50は、図2Aに示されるような矩形であるマトリクスに配置される。直交デカルト座標系は、検出ユニット50のマトリクスの中心Cで交錯するx軸とy軸を提供するとともに、図2Aに示されるように、検出ユニット50の配置を、象限I、象限II、象限III、および、象限IVの領域に分割する。
【0037】
図2Aで示されるように、各検出ユニット50において、第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4は、それぞれ、基板10中に設置され、且つ、互いに隔てられ、四個の開口22は不透明層20中に設置され、それぞれ、第一~第四オプトエレクトロニクス素子1、2、3、4を露出する。実施形態は、各検出ユニット50が、4個のオプトエレクトロニクス素子、および、同じ、あるいは、対応する数量のその他の素子を有することを示しているが、これは、説明の目的のためであり、制限を意図するものではない。必要に応じた任意の適当な数量のオプトエレクトロニクス素子が、各検出ユニット50中に設置される。いくつかの実施形態において、各検出ユニット50は複数の画素に分割され、画素の数量は、各検出ユニット50中のオプトエレクトロニクス素子の数量以上であり、オプトエレクトロニクス素子はそれぞれ、異なる画素中に設置される。
【0038】
図2Aにおいて、各検出ユニット50の四個のオプトエレクトロニクス素子中、マトリクスの中心Cに最も近接する素子、および、そこから最も遠い素子は、それぞれ、第一オプトエレクトロニクス素子1、および、第四オプトエレクトロニクス素子4として定義される。各検出ユニット50の別の二個のオプトエレクトロニクス素子中、x軸に近い一つ(および/または、y軸から遠い一つ)、および、y軸に近い一つ(および/または、x軸から遠い一つ)はそれぞれ、第二オプトエレクトロニクス素子2、および、第三オプトエレクトロニクス素子3として定義される。いくつかの実施形態において、象限I、象限II、象限III、および、象限IV の領域中の第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4の分布は、x軸、y軸、あるいは、中心Cに対して互いに対称である。図2Aで示される実施形態において、各検出ユニット50は、それぞれ、四個の画素中に設置された第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4により、2×2アレイで配置される4個の画素に分割される。各検出ユニット50において、第一オプトエレクトロニクス素子1が設置される画素は画素501であり、第二オプトエレクトロニクス素子2が設置される画素は画素502であり、第三オプトエレクトロニクス素子3が設置される画素は画素503であり、第四オプトエレクトロニクス素子4が設置される画素は画素504である。
【0039】
図2A中の代表的な検出ユニット50では、第一光学チャネル61、第二光学チャネル62、第三光学チャネル63、および、第四光学チャネル64の基板10と不透明層スタックのスタックの上面図で示される延伸方向は、矢印記号で示される。特に、図2Aにおいて、第一光学チャネル61と第四光学チャネル64は、ほぼ反対方向に延伸し、第二光学チャネル62と第三光学チャネル63は、ほぼ反対方向に延伸する。注意すべきことは、矢印は、単に、延伸方向を示しており、光学チャネルの実際の形状を示すものではない。別の実施形態において、各自第一光学チャネル61、第二光学チャネル62、第三光学チャネル63、および、第四光学チャネル64の延伸方向61A、62A、63A、および、64Aは、必要に応じて、適切に分配される。いくつかの実施形態において、第一光学チャネル61の延伸方向61Aとx軸に平行な方向の間の角度は、0~80度の範囲にあり、且つ、図2Aの実施形態中では、約45度である。いくつかの実施形態において、第二光学チャネル62の延伸方向62Aとx軸に平行な方向の間の角度は、0~80度の範囲にあり、且つ、図2Aの実施形態中では、約45度である。いくつかの実施形態において、第三光学チャネル63の延伸方向63Aとx軸に平行な方向の間の角度は、0~80度の範囲にあり、且つ、図2Aの実施形態中では、約45度である。いくつかの実施形態において、第四光学チャネル64の延伸方向64Aとx軸に平行な方向の間の角度は、0~80度の範囲にあり、且つ、図2Aの実施形態中では、約45度である。
【0040】
図3Aは、本発明の光学撮像装置の一実施形態により提供されるFOVを拡大した側面図である。符号“310”は、本発明の光学撮像装置のセンサーアクティブ領域を示す。たとえば、センサーアクティブ領域310は、チップ中の図2A図5A図6A図7図8図9A、および、図10Aのどれかで示される検出ユニットのマトリクス、あるいは、それらの変更の占有領域(footprint)である。センサーアクティブ領域310と同じセンサーアクティブ領域を有する従来の光学指紋センサーにより提供されるFOVは、通常、従来の光学指紋センサーのセンサーアクティブ領域とほぼ同じ面積を有するFOV320である。比較すると、本発明の光学撮像装置により提供されるFOVはFOV330であり、FOV320より大きい。
【0041】
図3Bは、どのように、FOV330が拡大するかを示す上面図である。図4Aは、図1に示されるように、指350が、カバー基板300に置かれるときの本発明の光学撮像装置により形成される指紋イメージを示す図である。図2A図2Cに示される光学撮像装置100は一例として用いられて、FOVを拡大し、指紋イメージを形成するメカニズムを説明する。本発明の光学撮像装置、たとえば、図5A図6A図7図8図9A、および、図10A、あるいは、それらの変更例で示される光学撮像装置のその他の実施形態も、同じ、あるいは、類似するパフォーマンスを提供する。
【0042】
図3B図2Aを参照すると、サブFOV311は、象限I中の第一オプトエレクトロニクス素子1 (画素501)、象限II中の第二オプトエレクトロニクス素子2 (画素502)、象限III中の第四オプトエレクトロニクス素子4 (画素504)、および、象限IV中の第三オプトエレクトロニクス素子3 (画素503)のFOVの組み合わせである。サブFOV311とセンサーアクティブ領域310は、ほぼ同じ面積を有する。サブFOV311は、図3Bに示されるセンサーアクティブ領域310の右上、且つ、センサーアクティブ領域310上にシフトする。同様に、図3B図2Aを参照すると、サブFOV312は、象限I中の第二オプトエレクトロニクス素子2 (画素502)、象限II中の第一オプトエレクトロニクス素子1 (画素501)、象限III中の第三オプトエレクトロニクス素子3 (画素503)、および、象限IV中の第四オプトエレクトロニクス素子4 (画素504)のFOVの組み合わせである。サブFOV312とセンサーアクティブ領域310は、ほぼ同じ面積を有する。サブFOV312は、図3Bに示されるセンサーアクティブ領域310の左上、且つ、センサーアクティブ領域310上にシフトする。同様に、図3B図2Aを参照すると、サブFOV313は、象限I中の第四オプトエレクトロニクス素子4 (画素504)、象限II中の第三オプトエレクトロニクス素子3 (画素503)、象限III中の第一オプトエレクトロニクス素子1 (画素501)、および、象限IV中の第二オプトエレクトロニクス素子2 (画素502)のFOVの組み合わせである。サブFOV313とセンサーアクティブ領域310は、ほぼ同じ面積を有する。サブFOV313は、図3Bに示されるセンサーアクティブ領域310の左下、且つ、センサーアクティブ領域310上にシフトする。同様に、図3B図2Aを参照すると、サブFOV314は、象限I中の第三オプトエレクトロニクス素子3 (画素503)、象限II中の第四オプトエレクトロニクス素子4 (画素504)、象限III中の第二オプトエレクトロニクス素子2 (画素502)、および、象限IV中の第一オプトエレクトロニクス素子1 (画素501)のFOVの組み合わせである。サブFOV314とセンサーアクティブ領域310は、ほぼ同じ面積を有する。サブFOV314は、図3Bに示されるセンサーアクティブ領域310の右下、且つ、センサーアクティブ領域310上にシフトする。本発明の光学撮像装置の完全なFOV330は、サブFOV311、312、313、および、314の組み合わせの結果である。
【0043】
図4A図3Bを参照すると、光学撮像装置100を有する電子デバイス (たとえば、図1に示されるOLEDディスプレイシステム1000)は、異なる指紋イメージにアクセスすることができる。特に、電子デバイスは、サブFOV311に特徴づけられた画素にアドレスして、指紋イメージ401を生成し、サブFOV312に用いられる画素にアドレスして、指紋イメージ402を生成し、サブFOV313に特徴づけられた画素にアドレスして、指紋イメージ403を生成し、サブFOV314に用いられる画素にアドレスして、指紋イメージ404を生成する。電子デバイスはさらに、指紋イメージ401、402、403、および、404から共通特徴を探すとともに、それらを融合して、図4Bに示されるように、完成された指紋イメージ400に統合する。いくつかの実施形態において、指紋イメージ401、402、403、および、404は、電子デバイスにより個別に用いられる。いくつかの実施形態において、電子デバイスは、完全な指紋イメージ400を用いる。
【0044】
図5Aは、本発明の別のいくつかの実施形態による光学撮像装置500を示す上面図である。光学撮像装置500は、図5Aに示されるように、マトリクスに配置された複数の検出ユニット50を有する。図5Aにおいて、マトリクスの中心C近く、且つ、周辺の検出ユニット50が、代表的に示される。図5Bは、図5Aの線B―Bに沿った光学撮像装置500の断面図である。図5Cは、図5Aの線C―Cに沿った光学撮像装置500の断面図である。
【0045】
図5A図5Cに示される光学撮像装置500と図2A図2Cの光学撮像装置100の差異は、マイクロレンズの構造、および、不透明層75上の不透明層95の構造により、光学撮像装置100の不透明層20と不透明層40の間の不透明層30の構造を代替することである。この実施形態において、不透明層20と不透明層75の材料とプロセスの組み合わせは、関連する開口を形成するプロセスを含み、光学撮像装置100の不透明層20と不透明層40の材料とプロセスの組み合わせに類似する。光学撮像装置500の素子、あるいは、特徴は、図2A図2Cに示される光学撮像装置100の素子、あるいは、特徴に類似し、且つ、光学撮像装置100との差異にほぼ影響を受けず、後では説明を省略する。
【0046】
図5A図5B、および、図5Cを参照すると、いくつかの実施形態において、光学撮像装置500は複数の検出ユニット50を有し、複数の検出ユニット50は、基板10、および、基板10上の不透明層スタックを有する。不透明層スタックは、基板10上の不透明層20、および、不透明層20上の不透明層75を有する。光学撮像装置500の基板10と不透明層20、および、基板10、および、不透明層20中に形成、あるいは、設置される特徴(機能)は、光学撮像装置100に類似する。各検出ユニット50はさらに、不透明層20中に、四個の開口22、および、不透明層75中に、一個の開口76を有し、共通の開口76と第一オプトエレクトロニクス素子1を接続する第一光学チャネル61、共通の開口76と第二オプトエレクトロニクス素子2を接続する第二光学チャネル62、共通の開口76と第三オプトエレクトロニクス素子3を接続する第三光学チャネル63、および、共通の開口76と第四オプトエレクトロニクス素子4を接続する第四光学チャネル64、を形成する。
【0047】
図5A図5B、および、図5Cに示されるように、いくつかの実施形態において、検出ユニット50の少なくとも一つは、複数の画素501、502、503、および、504、不透明層75、および、複数の、たとえば、第一~第四マイクロレンズ95A、95B、95C、および、95Dを有する。複数の画素501、502、503、および、504はそれぞれ、基板10中に形成される。複数の画素501、502、503、および、504はそれぞれ、複数の、たとえば、第一~第四オプトエレクトロニクス素子1、2、3、および、4を有する。不透明層75は一開口76を有し、且つ、複数のオプトエレクトロニクス素子1、2、3、および、4上に設置される。示される実施形態において、開口76は、複数の画素501、502、503、および、504と重なる。複数のマイクロレンズ95A、95B、95C、および、95Dは、不透明層75上に設置される。複数のマイクロレンズ95A、95B、95C、および、95Dはそれぞれ、複数の画素501、502、503、および、504の少なくとも一つと重なる。示される実施形態において、第一マイクロレンズ95Aは画素504と重なり、第一マイクロレンズ95Bは画素503と重なり、第一マイクロレンズ95Cは画素502と重なり、第一マイクロレンズ95Dは画素501と重なる。いくつかの実施形態において、複数のオプトエレクトロニクス素子1、2、3、および、4、開口76、および、複数のマイクロレンズ95A、95B、95C、および、95Dは、光線を、開口76を介して複数のオプトエレクトロニクス素子1、2、3、および、4に伝送する。
【0048】
図5B、および、図5Cを参照すると、いくつかの実施形態において、不透明層スタックはさらに、不透明層75上の不透明層95を有し、各検出ユニット50はさらに、不透明層95中にそれぞれ組み込まれる第一マイクロレンズ95A、第二マイクロレンズ95B、第三マイクロレンズ95C、および、第四マイクロレンズ95Dを有する。第一マイクロレンズ95A、第二マイクロレンズ95B、第三マイクロレンズ95C、および、第四マイクロレンズ95Dはそれぞれ、ほぼ平坦な底面、および、湾曲した凸面を有して、指350の指紋の隆起と溝により反射される光線80 (光学撮像装置100を光学撮像装置500で代替する図1を参照する)を集束させるとともに、収束した光線を、各検出ユニット50中の共通の開口76を介して、第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4に導き、これにより、光学撮像装置500の受光効率を向上させる。このような実施形態において、第一光学チャネル61は、第一マイクロレンズ95Aから延伸して、共通の開口76を介して、光線80を、第一オプトエレクトロニクス素子1に導き、第二光学チャネル62は、第二マイクロレンズ95Bから延伸して、共通の開口76を介して、光線80を、第二オプトエレクトロニクス素子2に導き、第三光学チャネル63は、第三マイクロレンズ95Cから延伸して、共通の開口76を介して、光線80を、第三オプトエレクトロニクス素子3に導き、第四光学チャネル64は、第四マイクロレンズ95Dから延伸して、共通の開口76を介して、光線80を、第四オプトエレクトロニクス素子4に導く。
【0049】
いくつかの実施形態において、不透明層95は、一つ、あるいは、多種のポリマー不透明材料で形成される単層、あるいは、多層構造であり、パターン化されて、複数の開口を形成し、マイクロレンズが不透明層95中に埋め込まれる。一実施形態において、不透明層95の一つ、あるいは、多種のポリマー不透明材料は、不透明層75の材料とほぼ同じである。別の実施形態において、不透明層95の一つ、あるいは、多種のポリマー不透明材料は、不透明層75の材料と異なる。いくつかの実施形態において、不透明層75が形成され、パターン化されて、共通の開口76を形成した後、フォトレジスト層、たとえば、一層のフォトレジストがパターン化された不透明層75上に形成され、続いて、光源に露出されて、マイクロレンズを埋め込むための開口を有するパターン化された不透明層95を形成する。また、図2B、および、図2Cに示される不透明層40の形成に用いられるフォトレジスト層に記述されるように、不透明層95の形成に用いられるフォトレジスト層は、ネガ型フォトレジスト、あるいは、ポジ型フォトレジストである。
【0050】
図5B、および、図5Cに示され、図2B、および、図2Cに類似する透明層71、および、透明層72の少なくとも一つが必要に応じて形成される実施形態において、透明層71が、不透明層20と第二不透明層75の間に必要に応じて形成され、および/または、透明層72が、不透明層95と不透明層75の間に必要に応じて形成される。
【0051】
いくつかの実施形態において、各検出ユニット50において、第一マイクロレンズ95A、第二マイクロレンズ95B、第三マイクロレンズ95C、および、第四マイクロレンズ95Dは、可視光を通過させるマイクロレンズ材料を、不透明層95中の開口に成膜する(たとえば、スピンオン方法、あるいは、蒸着プロセス)ことにより形成される。湾曲した上面を有するマイクロレンズテンプレートが、マイクロレンズ材料上でパターン化される。いくつかの実施形態において、マイクロレンズテンプレートは、分配された露光光線量を用いて露出されるフォトレジスト材料(たとえば、ネガ型フォトレジストにとって、さらに多くの光線が湾曲底部で露光し、少ない光線が湾曲頂部で露光する)を有し、現像、および、ベークされて、丸みを帯びた形を形成する。第一マイクロレンズ95A、第二マイクロレンズ95B、第三マイクロレンズ95C、および、第四マイクロレンズ95Dは、マイクロレンズテンプレートにしたがって、マイクロレンズ 材料を選択的にエッチングすることにより形成される。
【0052】
光学撮像装置500は、FSI、あるいは、BSIである。図5B、および、図5Cに示される実施形態において、光学撮像装置500は、図2B、および、図2Cに示される基板10下方に設置された光学撮像装置100に類似する相互接続構造12を有するBSIであり、且つ、説明される光学撮像装置500は、好ましくは、BSIであり、破壊的な干渉を減少させ、且つ、量子効率を向上させる。さらに、光学撮像装置500の各検出ユニット50中の第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4は、傾斜した入射光を受光する。光学撮像装置500がBSIであるとき、光学撮像装置500は、FSI装置よりも、傾斜した入射光80に対し、さらに高い感度を有する。
【0053】
いくつかの実施形態において、図2B、および、図2Cに示される光学撮像装置100で記述されるように、光学撮像装置500はさらに、不透明層20と不透明層75の間に設置される多層光学フィルター11を有する。
【0054】
光学撮像装置500の実施形態を説明する図5Aの上面図において、直交デカルト座標系が、図2Aの図面に導入される。図2Aの上述の記述と同じように、図5Aの実施形態は、各検出ユニット50が、4個のオプトエレクトロニクス素子、および、同じ、あるいは、対応する数量のその他の素子を有することを示しているが、これは、説明の目的のためであり、制限を意図するものではない。必要に応じた任意の適当な数量のオプトエレクトロニクス素子が、各検出ユニット50中に設置される。いくつかの実施形態において、各検出ユニット50は複数の画素に分割され、画素の数量は、各検出ユニット50中のオプトエレクトロニクス素子の数量以上であり、オプトエレクトロニクス素子はそれぞれ、異なる画素中に設置される。
【0055】
図5Aに示される実施形態において、各検出ユニット50の四個のオプトエレクトロニクス素子は、図2Aで記述されるのと同じ方式にしたがって定義され、各検出ユニット50は、2×2アレイで配置される四個の画素に分割される。各検出ユニット50において、第一オプトエレクトロニクス素子1が設置される画素は、画素501であり、第二オプトエレクトロニクス素子2が設置される画素は画素502であり、第三オプトエレクトロニクス素子3が設置される画素は、画素503であり、第四オプトエレクトロニクス素子4が設置される画素は、画素504である。
【0056】
図5A中の二個の隣接する各自検出ユニット50において、第一光学チャネル61、第二光学チャネル62、第三光学チャネル63、および、第四光学チャネル64の基板10と不透明層スタックのスタックを示す上面図の延伸方向は矢印で示される。特に、図5Aにおいて、第一光学チャネル61と第四光学チャネル64は、ほぼ反対方向に延伸し、第二光学チャネル62と第三光学チャネル63は、ほぼ反対方向に延伸する。注意すべきことは、矢印は、単に、延伸方向を示しており、光学チャネルの実際の形状を示すものではない。別の実施形態において、各自第一光学チャネル61、第二光学チャネル62、第三光学チャネル63、および、第四光学チャネル64の延伸方向61A、62A、63A、および、64Aは、必要に応じて、適切に分配される。いくつかの実施形態において、第一光学チャネル61の延伸方向61Aとx軸に平行な方向の間の角度は、0~80度の範囲にあり、且つ、図5Aの実施形態では、約45度である。いくつかの実施形態において、第二光学チャネル62の延伸方向62Aとx軸に平行な方向の間の角度は、0~80度の範囲にあり、且つ、図5Aの実施形態では、約45度である。いくつかの実施形態において、第三光学チャネル63の延伸方向63Aとx軸に平行な方向の間の角度は、0~80度の範囲にあり、且つ、図5Aの実施形態では、約45度である。いくつかの実施形態において、第四光学チャネル64の延伸方向64Aとx軸に平行な方向の間の角度は、0~80度の範囲にあり、且つ、図5Aの実施形態では、約45度である。
【0057】
図2Aの光学撮像装置100のいくつかの実施形態において、各検出ユニット50中、一個のマイクロレンズが必要に応じて設置され、且つ、光線を、四個のオプトエレクトロニクス素子に導く。図5Aの光学撮像装置500のいくつかの実施形態において、各検出ユニット50中、四個のマイクロレンズが必要に応じて設置されて、それぞれ、光線を四個のオプトエレクトロニクス素子に導く。図2Aに示す場合、各検出ユニット50中に提供されるマイクロレンズ40Aは一つしかないので、マイクロレンズ40Aの直径は、検出ユニット50を超過しない状況下で、できるだけ大きい。図2A図5Aの検出ユニット50が同じサイズであるとき、マイクロレンズ40Aの直径は、第一マイクロレンズ95A、第二マイクロレンズ95B、第二マイクロレンズ95C、および、第二マイクロレンズ95Dのどの直径よりも大きい。大きい直径のマイクロレンズ40Aを有する図2Aに示される光学撮像装置100は、図5Aの光学撮像装置500よりも、さらに良い光学感度を提供する。
【0058】
図6Aは、本発明の別のいくつかの実施形態による光学撮像装置600を説明する上面図である。光学撮像装置600は、マトリクスに配置された複数の内部検出ユニット51、および、マトリクスを囲む複数の周辺検出ユニット55を有する。いくつかの実施形態において、複数の周辺検出ユニット55は、光学撮像装置600の辺縁箇所に設置される。図6Aにおいて、マトリクスの角に近い検出ユニット51、および、55が代表的に示される。図6Bは、図6Aの線B2―B2、および、図6Aの線B3-B3に沿った光学撮像装置600の断面図である。図6Cは、図6Aの線C-Cに沿った光学撮像装置600の断面図である。また、図6Aに示されるように、直交デカルト座標系は、内部検出ユニット51のマトリクスの中心Cで交錯するx軸とy軸を提供し、且つ、検出ユニット51、および、55の配置を、象限I、象限II、象限III、および、象限IV の領域に分割する。いくつかの実施形態において、中心Cは、内部検出ユニット51のマトリクスの幾何学的中心、あるいは、実質的な幾何学的中心である。別の実施形態において、中心Cは、内部検出ユニット51のマトリクスにとって所定の基準点であるが、明細書中で、 “中心”と称することもできる。
【0059】
図6Aの光学撮像装置600と図2Aの光学撮像装置100を比較すると、各内部検出ユニット51の素子、あるいは、特徴(機能)、および、光学撮像装置600の内部検出ユニット51のマトリクスは、図2A図2Cの光学撮像装置100の各検出ユニット50の素子、あるいは、特徴(機能)、および、検出ユニット50のマトリクスと類似する、あるいは、同じである。図6Aの光学撮像装置600はさらに、検出ユニット51のマトリクスを囲む複数の周辺検出ユニット55を有する。図6B、および、図6Cは、周辺検出ユニット55の断面構造を示す。
【0060】
図6A図6B、および、図6Cにおいて、図2B、および、図2Cとともに参照すると、光学撮像装置600は、複数の内部検出ユニット51、および、複数の周辺検出ユニット55を有し、複数の内部検出ユニット51、および、複数の周辺検出ユニット55は、基板10、および、基板10上の不透明層スタックを有する。不透明層スタックは、基板10上の不透明層20、および、不透明層20上の不透明層40を有する。不透明層スタックはさらに、不透明層20と不透明層40の間の不透明層30を有する。各内部検出ユニット51において、第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、第四オプトエレクトロニクス素子4、四個の開口22、一個の開口41、マイクロレンズ40A、四個の開口31、32、33、および、34、第一光学チャネル61、第二光学チャネル62、第三光学チャネル63、第四光学チャネル64、透明層71、および、透明層72に関する詳細は、図2B、および、図2Cに示される検出ユニット50ものと同じあるいは実質上同じであり、且つ、それらに関連する詳細な記述は、光学撮像装置100の検出ユニット50の上述の記述を参照することができ、以下では省略する。
【0061】
光学撮像装置600は、FSI、あるいは、BSIである。図6B、および、図6Cに示される実施形態において、光学撮像装置600はBSIであり、基板10下方に設置される相互接続構造12を有し、図2B、および、図2Cに示される光学撮像装置100に類似する。説明される光学撮像装置600は、好ましくは、BSIであり、破壊的な干渉を減少させ、且つ、量子効率を向上させる。さらに、光学撮像装置600の各内部検出ユニット51中の第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4は、傾斜した入射光を受光する。光学撮像装置600がBSIであるとき、光学撮像装置600は、FSI装置よりも、傾斜した入射光80に対してさらに感度が高い。
【0062】
いくつかの実施形態において、図2B、および、図2Cに示される光学撮像装置100の記述のように、光学撮像装置600はさらに、不透明層20と不透明層40の間に設置される多層光学フィルター11を有する。
【0063】
各周辺検出ユニット55と各内部検出ユニット51の差異は、各周辺検出ユニット55中の不透明層20と不透明層30が、各内部検出ユニット51中のそれらのようにパターン化、あるいは、開口されないことである。周辺検出ユニット55は、主に、内側方向に、周辺検出ユニット55と内部検出ユニット51の結合範囲に送られる光線を受光して、さらに、光学撮像装置600のFOVを拡大するように提供される。
【0064】
いくつかの実施形態において、図6Bに示されるように、各内部検出ユニット51に類似し、各周辺検出ユニット55は、それぞれ、基板10中に設置され、且つ、互いに隔てられる第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4を有する。示される実施形態において、各周辺検出ユニット55中の第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4は、各内部検出ユニット51と同じ方式により定義される。いくつかの実施形態において、図6Bに示されるように、不透明層20は、第一オプトエレクトロニクス素子1を露出する一つの開口22を有するが、不透明層20は、第四オプトエレクトロニクス素子4を被覆する。その結果、不透明層20により被覆される第四オプトエレクトロニクス素子4は、ダミーオプトエレクトロニクス素子であると見なされ、被覆された第四オプトエレクトロニクス素子4を有する画素504は、ダミー画素であると見なされる。このような実施形態において、開口31は不透明層30中に形成され、マイクロレンズ40Aは、不透明層40中の開口41中に形成、且つ、埋め込まれる。よって、各周辺検出ユニット55は、開口31を介して、マイクロレンズ40Aと第一オプトエレクトロニクス素子1を接続する第一光学チャネル61を形成するが、マイクロレンズ40Aと第四オプトエレクトロニクス素子4の間に、光学チャネルが形成されない。図6Aにおいて、各検出ユニット51、および、55の四個のオプトエレクトロニクス素子において、マトリクスの中心Cに最も近く、且つ、最も遠い素子は、それぞれ、第一オプトエレクトロニクス素子1、および、第四オプトエレクトロニクス素子4として定義される。その結果、周辺検出ユニット55は、大部分は、内側方向で、周辺検出ユニット55と内部検出ユニット51の結合範囲に送られる光線80を受光し、よって、さらに、光学撮像装置600のFOVを拡大するのに貢献する。
【0065】
図6Aに示されるように、内部検出ユニット51のマトリクス、および、各内部検出ユニット51は矩形、あるいは、検出ユニット50について記述されるように、多角形である。いくつかの実施形態において、各周辺検出ユニット55も、矩形である。いくつかの実施形態において、各周辺検出ユニット55は、各内部検出ユニット51と、ほぼ同じ寸法を有する。別のいくつかの実施形態において、周辺検出ユニット55の少なくともいくつかは、各内部検出ユニット51と異なる寸法を有する。内部検出ユニット51、および、周辺検出ユニット55が矩形であり、且つ、実質上、同じ寸法を有するこの実施形態において、周辺検出ユニット55は、それぞれ、内部検出ユニット51のマトリクスの四辺と接触する四列のサイド検出ユニット52を有する。周辺検出ユニット55が、四列のサイド検出ユニット52を有するこの実施形態において、周辺検出ユニット55はさらに、それぞれ、内部検出ユニット51のマトリクスの四個のコーナーと接触し、且つ、二個の隣接するサイド検出ユニット52の間にある四個のコーナー検出ユニット53を有する。
【0066】
周辺検出ユニット55が、四列のサイド検出ユニット52を有するこの実施形態において、サイド検出ユニット52は、二個以上の光学チャネルを有して、周辺検出ユニット55と内部検出ユニット51の結合範囲にとって内側方向、あるいは、相対的に内側方向で、周辺検出ユニット55と内部検出ユニット51の結合範囲に送られる光線80を導く。図6Aにおいて、サイド検出ユニット52は、x軸にほぼ平行な方向で配置される二列のサイド検出ユニット52X、および、y軸にほぼ平行な方向に配置されるその他の二列のサイド検出ユニット52Yを有する。二列のサイド検出ユニット52Xは、それぞれ、内部検出ユニット5のマトリクスのx軸にほぼ平行な二個の反対側と接触する。二列のサイド検出ユニット52Yはそれぞれ、内部検出ユニット51のマトリクスのy軸にほぼ平行なその他の二個の反対側と接触する。
【0067】
図6Cにおいて、一個のサイド検出ユニット52X、および、一個のサイド検出ユニット52Yが示される。図6A、および、図6Cを参照すると、第二オプトエレクトロニクス素子2は、図2Aの検出ユニット50で記述されるように、x軸に近接する。サイド検出ユニット52Xに関し、マイクロレンズ40Aから第二オプトエレクトロニクス素子2への光線80は、周辺検出ユニット55と内部検出ユニット51の結合範囲に対し、相対して、内側方向であると見なされる。よって、各サイド検出ユニット52Xはさらに、不透明層20中に、第二オプトエレクトロニクス素子2を露出する追加の開口22を有し、不透明層30中に、追加の開口32を有することが望ましく、よって、各サイド検出ユニット52Xが設置されて、追加の開口32を介して、マイクロレンズ40Aから第二オプトエレクトロニクス素子2に延伸する第二光学チャネル62を形成する。よって、サイド検出ユニット52Xはさらに、光学撮像装置600のFOVを拡大するのに貢献する。
【0068】
図6A、および、図6Cを参照すると、図2Aの検出ユニット50に記述されるように、第三オプトエレクトロニクス素子3はy軸に近接する。サイド検出ユニット52Yに関し、マイクロレンズ40Aから第三オプトエレクトロニクス素子3への光線80は、周辺検出ユニット55と内部検出ユニット51の結合範囲に対し、相対して、内側方向であると見なされる。よって各サイド検出ユニット52Yはさらに、不透明層20中に、第三オプトエレクトロニクス素子3を露出する追加の開口22、および、不透明層30中の追加の開口33を有することが望ましく、よって、各サイド検出ユニット52Yは、追加の開口33を介して、マイクロレンズ40Aから第三オプトエレクトロニクス素子3に延伸する第三光学チャネル63を形成する。よって、サイド検出ユニット52Yは、さらに、光学撮像装置600のFOVを拡大するのに貢献する。
【0069】
図6B、および、図6Aを参照すると、各コーナー検出ユニット53は一個の光学チャネル (第一光学チャネル61)だけを有する。別の実施形態において、コーナー検出ユニット53の少なくとも一つはさらに、必要に応じて、マイクロレンズ40Aと第二~第四オプトエレクトロニクス素子2~4のどれかを接続するさらに多くの光学チャネルを有する。
【0070】
図7は、本発明の別のいくつかの実施形態による光学撮像装置700を説明する上面図である。光学撮像装置700は、マトリクスに配置される複数の内部検出ユニット51、および、図7に示されるマトリクスを囲む複数の周辺検出ユニット55を有する。図7において、マトリクスの角に近い検出ユニット51、および、55が代表的に示される。図7に示される光学撮像装置700、および、図6A図6Cに示される光学撮像装置600は類似するが、内部検出ユニット51と周辺検出ユニット55の画素の分布は異なる。図7に示される光学撮像装置700の断面図は、光学撮像装置700が、光学撮像装置600のマイクロレンズ40Aの替わりに、各内部検出ユニット51と周辺検出ユニット55中の開口41に組み込まれる一個のマイクロレンズ42Aを含むことを除いて、図6B図6C図2Bおよび、図2Cと同じである。マイクロレンズ42Aは、マイクロレンズ42Aが、後に記述されるいくつかの実施形態中のマイクロレンズ40Aより大きい直径を有することを除いて、光学撮像装置600のマイクロレンズ40Aと同じである。光学撮像装置700の断面構造についての以下の記述は、図6B図6C図2Bおよび、図2Cを参照する。
【0071】
図7では、図6B図6Cを参照、さらに、図2B、および、図2Cを参照すると、光学撮像装置700は、複数の内部検出ユニット51、および、複数の周辺検出ユニット55を有し、複数の内部検出ユニット51、および、複数の周辺検出ユニット55は、基板10、および、基板10上の不透明層スタックを有する。不透明層スタックは、基板10上の不透明層20、および、不透明層20上の不透明層40を有する。不透明層スタックはさらに、不透明層20と不透明層40の間に、不透明層30を有する。各内部検出ユニット51、および、周辺検出ユニット55において、記述された差異以外に、第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、第四オプトエレクトロニクス素子4、四個の開口22、一個の開口41、四個の開口31、32、33、および、34、第一光学チャネル61、第二光学チャネル62、第三光学チャネル63、第四光学チャネル64、透明層71、透明層72、多層光学フィルター11、および、相互接続構造12についての詳細は、図6A図6C図2B、および、図2Cに示される光学撮像装置600の内部検出ユニット51、および、周辺検出ユニット55とほぼ同じ、あるいは、類似し、且つ、それらに関する詳細な記述は、光学撮像装置600、および、100の上述の記述を参照することができ、よって、以下では省略する。
【0072】
図6Aの各内部検出ユニット51、および、周辺検出ユニット55は、それぞれ、2×2アレイで配置される4個の画素に分割され、第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4は、それぞれ、四個の画素501、502、503、および、504中に設置される。図7の各内部検出ユニット51、および、周辺検出ユニット55は、3×3アレイで配置される9個の画素に分割され、第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4は、それぞれ、3×3アレイの角の4個の画素571、572、573、および、574中に設置される。各内部検出ユニット51、および、周辺検出ユニット55中の残りの5個の画素575は、4個の画素571、572、573、および、574のように、オプトエレクトロニクス素子を備えることができる。いくつかの実施形態において、各内部検出ユニット51、および、周辺検出ユニット55中の残りの5個の画素575中のオプトエレクトロニクス素子は、不透明層20 (図6A、および、図6Bを参照)により被覆される。その結果、不透明層20により被覆されるオプトエレクトロニクス素子は、ダミー オプトエレクトロニクス素子としてみなされ、被覆されたオプトエレクトロニクス素子を有する画素575はダミー画素と見なされる。このような実施形態の少なくとも一つにおいて、ダミー画素575の少なくとも一つは、画素571、572、573、および、574の二つの間に介在する。いくつかのその他の実施形態において、前述の光学チャネル61~64のように、各内部検出ユニット51はさらに、マイクロレンズ42Aと、別の5個の画素中の所望の一つのオプトエレクトロニクス素子、あるいは、複数のオプトエレクトロニクス素子を接続する一つ以上の光学チャネルを有する。いくつかのその他の実施形態において、各内部検出ユニット55はさらに、前述の光学チャネル61~63以外の一つ以上の光学チャネルを有して、マイクロレンズ42Aを、所望のオプトエレクトロニクス素子、あるいは、前述の光学チャンネル61-63としてのオプトエレクトロニクス素子1~3以外のオプトエレクトロニクス素子に接続する。
【0073】
図7に示される光学撮像装置700の実施形態は、内部検出ユニット51、および、周辺検出ユニット55を有し、それぞれ、3×3アレイで配置される9個の画素に分割される。いくつかの実施形態において、3×3アレイ中の9個の画素は、図2A、および、図6Aに示される2×2アレイ中の4個の画素よりも多くのマージンを提供して、マイクロレンズ42Aの直径を調整することができる。いくつかの実施形態において、図7に示される光学撮像装置700は、図2Aに示される光学撮像装置100、および、図6Aに示される光学撮像装置600のマイクロレンズ40Aよりも大きい直径を有するマイクロレンズ42Aを提供し、よって、図2Aの光学撮像装置100、および、図6Aの光学撮像装置600よりも高い光学感度を提供する。
【0074】
図8は、本発明の別のいくつかの実施形態による光学撮像装置800を説明する上面図である。光学撮像装置800は、マトリクスに配置された複数の内部検出ユニット51、および、図8に示されるマトリクスを囲む複数の周辺検出ユニット55を有する。図8において、マトリクスの角に近い検出ユニット51、および、55が代表的に示される。図8に示される光学撮像装置800、および、図7に示される光学撮像装置700は類似するが、各内部検出ユニット51、および、周辺検出ユニット55の画素中のオプトエレクトロニクス素子の分布、および、周辺検出ユニット55の光学チャネルの分布において異なる。よって、図7の光学撮像装置700に関し、光学撮像装置800の断面構造について以下の記述は、図6B図6C図2B、および、図2Cを参照することもできる。
【0075】
図8では、図7図6A図6B図6C、および、さらに、図2B、および、図2Cを参照すると、光学撮像装置800は、複数の内部検出ユニット51、および、複数の周辺検出ユニット55を有し、複数の内部検出ユニット51、および、複数の周辺検出ユニット55は、基板10、および、基板10上の不透明層スタックを有する。不透明層スタックは、基板10上の不透明層20、および、不透明層20上の不透明層40を有する。不透明層スタックはさらに、不透明層20と不透明層40の間の不透明層30を有する。各内部検出ユニット51、および、周辺検出ユニット55中、記述された差異を除いて、第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、第四オプトエレクトロニクス素子4、四個の開口22、1個の開口41、マイクロレンズ42A、四個の開口31、32、33、および、34、第一光学チャネル61、第二光学チャネル62、第三光学チャネル63、第四光学チャネル64、透明層71、透明層72、多層光学フィルター11、および、相互接続構造12についての詳細な記述は、図6A図6C、および、さらに、図2B、および、図2Cに関連する図7に示される光学撮像装置700の内部検出ユニット51、および、周辺検出ユニット55とほぼ同じ、あるいは、類似し、それらに関する詳細な記述は、光学撮像装置700、600、および、100の上述の記述を参照することができ、以下では省略する。さらに、第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4中のいくつかは、不透明層20により被覆され、よって、図8の周辺検出ユニット55で示されない。
【0076】
図8に示されるように、各内部検出ユニット51、および、周辺検出ユニット55の4個のオプトエレクトロニクス素子において、第四オプトエレクトロニクス素子4は、第一オプトエレクトロニクス素子1より、内部検出ユニット51のマトリクスの中心Cからより遠く、且つ、第三オプトエレクトロニクス素子3は、第二オプトエレクトロニクス素子2より、内部検出ユニット51のマトリクスの中心Cからより遠い。第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4の配置における光学撮像装置700、600、および、100との差異は、断面特徴と構造にほぼ影響しない。いくつかの実施形態において、象限I、象限II、象限III、および、象限IV の領域中の第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4の分布は、x軸、y軸、あるいは、中心Cに対して、互いに対称である。
【0077】
図8に示されるように、内部検出ユニット51のマトリクス、および、各内部検出ユニット51は矩形、あるいは、検出ユニット50についての記述のように、多角形である。いくつかの実施形態において、各周辺検出ユニット55も矩形である。いくつかの実施形態において、各周辺検出ユニット55は、各内部検出ユニット51とほぼ同じ寸法を有する。いくつかのその他の実施形態において、周辺検出ユニット55の少なくともいくつかは、各内部検出ユニット51と異なる寸法を有する。内部検出ユニット51、および、周辺検出ユニット55が矩形であり、且つ、同じ寸法を有する実施形態において、周辺検出ユニット55は、四列のサイド検出ユニット52を有し、それぞれ、内部検出ユニット51のマトリクスの四辺と接触する。周辺検出ユニット55が、四列のサイド検出ユニット52を有する実施形態において、周辺検出ユニット55はさらに、4個のコーナー検出ユニット53を有し、それぞれ、内部検出ユニット51のマトリクスの四個のコーナーと接触し、且つ、二個の隣接するサイド検出ユニット52の間に位置する。図8において、サイド検出ユニット52は、x軸にほぼ平行な方向で配置される二列のサイド検出ユニット52X、および、y軸にほぼ平行な方向で配置される別の二列のサイド検出ユニット52Yを有する。二列のサイド検出ユニット52Xはそれぞれ、内部検出ユニット51のマトリクスのx軸にほぼ平行な二個の反対側と接触する。二列のサイド検出ユニット52Yはそれぞれ、内部検出ユニット51のマトリクスのy軸にほぼ平行な別の二個の反対側と接触する。図8の線B-Bに沿ったサイド検出ユニット52Yの断面図は図6Bと同じであり、図8の線C-Cに沿ったサイド検出ユニット52Xの断面図は、図6Cに示されるサイド検出ユニット52Xと同じである。
【0078】
いくつかの実施形態において、図8に示されるように、各内部検出ユニット51、および、周辺検出ユニット55は、3×3アレイで配置される9個の画素に分割され、且つ、第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4はそれぞれ、3×3アレイの対応する四辺の4個の中間画素581、582、583、および、584中に設置される。各内部検出ユニット51、および、周辺検出ユニット55中の残りの5個の画素585は、4個の画素581、582、583、および、584のように、オプトエレクトロニクス素子が提供される。いくつかの実施形態において、各内部検出ユニット51、および、周辺検出ユニット55の残りの5個の画素585中のオプトエレクトロニクス素子は、不透明層20 (図6A、および、図6Bを参照)により被覆される。その結果、不透明層20により被覆されるオプトエレクトロニクス素子は、ダミーオプトエレクトロニクス素子であると見なされ、被覆されたオプトエレクトロニクス素子を有する画素585はダミー画素であると見なされる。このような実施形態の少なくとも一つにおいて、ダミー画素58の少なくとも一つは、画素581、582、583、および、584の二つ個の間に介在する。
【0079】
各周辺検出ユニット55と各内部検出ユニット51の差異は、各周辺検出ユニット55中の不透明層20、および、不透明層30が、各内部検出ユニット51中のそれらのように、パターン化、あるいは、開口されないことである。周辺検出ユニット55は、主に、周辺検出ユニット55と内部検出ユニット51の結合範囲に、内側方向に送られる光線を受光し、さらに、光学撮像装置800のFOVを拡大するように提供される。
【0080】
図8では、図6Cを参照すると、第二オプトエレクトロニクス素子2は中心Cに近い。サイド検出ユニット52Xに関し、マイクロレンズ42Aから第二オプトエレクトロニクス素子2の光線80は、周辺検出ユニット55と内部検出ユニット51の結合範囲に対して、相対的に内側方向であると見なされる。よって、図8に示される実施形態において、各サイド検出ユニット52Xは、不透明層20中に、第二オプトエレクトロニクス素子2を露出する開口22、および、不透明層30中に開口32、を有し、これにより、各サイド検出ユニット52Xが設置されて、開口32を介して、マイクロレンズ42Aから第二オプトエレクトロニクス素子2に延伸する第二光学チャネル62を形成する。よって、サイド検出ユニット52Xは、光学撮像装置800のFOVを拡大するのに貢献する。
【0081】
図8では、図6Bを参照すると、第一オプトエレクトロニクス素子1は中心Cに近い。サイド検出ユニット52Yに関連して、マイクロレンズ42Aから第一オプトエレクトロニクス素子1への光線80は、周辺検出ユニット55と内部検出ユニット51の結合範囲に対して、相対的に内側方向であると見なされる。よって、図8の実施形態において、各サイド検出ユニット52Yは、不透明層20中で、第一オプトエレクトロニクス素子1を露出する開口22、および、不透明層30中の開口31を有し、これにより、各サイド検出ユニット52Yが設置されて、開口31を介して、マイクロレンズ42Aから第一オプトエレクトロニクス素子1に延伸する第一光学チャネル61を形成する。よって、サイド検出ユニット52Yは、光学撮像装置800のFOVを拡大するのに貢献する。
【0082】
図8において、各コーナー検出ユニット53中に光学チャネルが形成されない。別の実施形態において、コーナー検出ユニット53の少なくとも一つはさらに、必要に応じて、マイクロレンズ42Aと第一~第四オプトエレクトロニクス素子1~4のどれかを接続する少なくとも一つの光学チャネルを有することができる。
【0083】
図8において、各サイド検出ユニット52中に、一個だけ光学チャネルが形成される。別の実施形態において、サイド検出ユニット52の少なくとも一つはさらに、必要に応じて、さらに多くの光学チャネルを有することができる。その他のこのような実施形態の一つが、図9A、および、図9Bに示される。
【0084】
図9Aは、本発明の別のいくつかの実施形態による光学撮像装置900の上面図である。光学撮像装置900は、マトリクスに配置された複数の内部検出ユニット51、および、図9Aに示されるマトリクスを囲む複数の周辺検出ユニット55を有する。図9Aにおいて、マトリクスの角に近い検出ユニット51、および、55が代表的に示される。図9Aの光学撮像装置900、および、図8の光学撮像装置800は類似するが、周辺検出ユニット55中の光学チャネルの分布が異なる。図9Bは、図9Aの線B―Bに沿った断面図である。さらに、図7、および、図8の光学撮像装置700、800に関し、光学撮像装置900の断面構造についての以下の記述は、図6B図6C、2Bおよび、図2Cも参照する。
【0085】
図9Aでは、図8図7図6A図6B図6C、および、さらに、図2B、および、図2Cを参照すると、光学撮像装置900は、複数の内部検出ユニット51、および、複数の周辺検出ユニット55を有し、複数の内部検出ユニット51、および、複数の周辺検出ユニット55は、基板10、および、基板10上の不透明層スタックを有する。不透明層スタックは、基板10上の不透明層20、および、不透明層20上の不透明層40を有する。不透明層スタックは、不透明層20と不透明層40の間に不透明層30を有する。各内部検出ユニット51、および、周辺検出ユニット55において、記述された差異を除いて、第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、第四オプトエレクトロニクス素子4、四個の開口22、一個の開口41、マイクロレンズ42A、四個の開口31、32、33、および、34、第一光学チャネル61、第二光学チャネル62、第三光学チャネル63、第四光学チャネル64、透明層71、透明層72、多層光学フィルター11、相互接続構造12、サイド検出ユニット52、サイド検出ユニット52X、サイド検出ユニット52Y、および、コーナー検出ユニット53についての詳細は、図7、および、図6A図6C、さらに、図2B、および、図2Cを参照し、図8に示される光学撮像装置800の内部検出ユニット51、および、周辺検出ユニット55とほぼ同じ、あるいは、類似し、且つ、それらに関する詳細な記述は、光学撮像装置800、700、600、および、100の上述の記述を参照することができ、以下では省略する。さらに、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4のいくつかは、不透明層20により被覆され、よって、図9の周辺検出ユニット55で示されない。
【0086】
図9Aに示されるように、各内部検出ユニット51、および、周辺検出ユニット55の四個のオプトエレクトロニクス素子は、光学撮像装置800について記述された素子として定義される。いくつかの実施形態において、象限I、象限II、象限III、および、象限IV の領域中の第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4の分布は、x軸、y軸、あるいは、中心Cに対して互いに対称である。
【0087】
いくつかの実施形態において、図9Aに示されるように、各内部検出ユニット51、および、周辺検出ユニット55は、3×3アレイで配置される9個の画素に分割され、第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4はそれぞれ、3×3アレイの対応する四辺の4個の中間画素591、592、593、および、594中に設置される。各内部検出ユニット51、および、周辺検出ユニット55中の残りの5個の画素595は、4個の画素591、592、593、および、594のように、オプトエレクトロニクス素子が提供される。いくつかの実施形態において、各内部検出ユニット51、および、周辺検出ユニット55中の残りの5個の画素595中のオプトエレクトロニクス素子は、不透明層20 (図6A、および、図6Bを参照)により被覆される。その結果、不透明層20により被覆されるオプトエレクトロニクス素子は、ダミー オプトエレクトロニクス素子としてみなされ、被覆されたオプトエレクトロニクス素子を有する画素595は、ダミー画素としてみなされる。このような実施形態の少なくとも一つにおいて、ダミー画素595の少なくとも一つは、画素591、592、593、および、594の二つの間に介在する。
【0088】
図9A、および、図9Bに示される光学撮像装置900の各周辺検出ユニット55と、図6B、および、図6Cに関連する図8に示される光学撮像装置800の各周辺検出ユニット55の差異は、光学撮像装置900の各周辺検出ユニット55が、不透明層20中で、第一オプトエレクトロニクス素子1、および、第二オプトエレクトロニクス素子2を露出する二個の開口20、および、不透明層30中の二個の開口31、32を有することで、これにより、各周辺検出ユニット55が設置されて、開口31を介して、マイクロレンズ42Aから第一オプトエレクトロニクス素子1に延伸する第一光学チャネル61、および、開口32を介して、マイクロレンズ42Aから第二オプトエレクトロニクス素子2に延伸する第二光学チャネル62が形成される。第一オプトエレクトロニクス素子1、および、第二オプトエレクトロニクス素子2が中心Cに近接するので、マイクロレンズ42Aから第一オプトエレクトロニクス素子1、および、マイクロレンズ42Aから第二オプトエレクトロニクス素子2の光線80は、周辺検出ユニット55と内部検出ユニット51の結合範囲に対して、相対的に内側方向であると見なされる。よって、周辺検出ユニット55は、光学撮像装置900のFOVを拡大するのに貢献する。
【0089】
いくつかの実施形態において、図9A、および、図9Bに示されるように、各サイド検出ユニット52Xはさらに、不透明層20中で、第四オプトエレクトロニクス素子4を露出するもう一つの開口22、および、不透明層30中の開口34を有し、これにより、各サイド検出ユニット52Xが設置されて、開口34を介して、マイクロレンズ42Aから第四オプトエレクトロニクス素子4に延伸する第四光学チャネル64をさらに形成する。いくつかの実施形態において、図9A、および、図9Bに示されるように、各サイド検出ユニット52Yはさらに、不透明層20中で、第三オプトエレクトロニクス素子3を露出するもう一つの開口22、および、不透明層30中の開口33を有し、これにより、各サイド検出ユニット52Yが設置されて、開口33を介して、マイクロレンズ42Aから第三オプトエレクトロニクス素子3に延伸する第三光学チャネル63をさらに形成する。
【0090】
図10Aは、本発明の別のいくつかの実施形態による光学撮像装置1200の上面図である。図10B図10Eは、図10Aの光学撮像装置1200の一部を示す図である。光学撮像装置1200は、マトリクスに配置される複数の検出ユニット250を有する。図10Aにおいて、マトリクスの角に近い検出ユニット250が代表的に示される。いくつかの実施形態において、各検出ユニット250は、第一オプトエレクトロニクス素子201、第二オプトエレクトロニクス素子202、第三オプトエレクトロニクス素子203、第四オプトエレクトロニクス素子204、および、マイクロレンズ240Aを有する。この実施形態において、複数の開口231が提供され、且つ、開口231は、近接する4個の検出ユニット250に共通である。
【0091】
いくつかの実施形態において、図10A図10Bに関連して、各検出ユニット250は、複数の画素 (図示しない)に分割され、画素の数量は、各検出ユニット250中のオプトエレクトロニクス素子201~204の数量以上であり、且つ、オプトエレクトロニクス素子201~204は、それぞれ、異なる画素中に含まれる。いくつかの実施形態において、開口231は、異なる検出ユニット250の複数の画素と重なる。たとえば、図10Bに関連して、開口231は、4個の隣接する検出ユニット250中にそれぞれ含まれる4個の画素と重なる。
【0092】
いくつかの実施形態において、図10Aに示されるように、複数の検出ユニット250は、複数の内部検出ユニット259、および、複数の内部検出ユニット259を囲む複数の周辺検出ユニット255を有する。検出ユニット250のマトリクスが矩形であり、且つ、検出ユニット250が同じ寸法を有する実施形態において、周辺検出ユニット255は、それぞれ、内部検出ユニット259のマトリクスの四辺と接触する四列のサイド検出ユニット256X、256Y、257X、および、257Yを有する。周辺検出ユニット255は、四列のサイド検出ユニットを有するこの実施形態において、周辺検出ユニット255はさらに、4個のコーナー検出ユニット251、252、253、および、254を有し、それぞれ、内部検出ユニット259のマトリクスの四個のコーナーと接触し、且つ、二個の隣接するサイド検出ユニットの間に位置する。示される実施形態において、サイド検出ユニット256Xの列は、コーナー検出ユニット251と252の間に位置し、サイド検出ユニット256Yの列は、コーナー検出ユニット251と253の間に位置し、サイド検出ユニット257Xの列は、コーナー検出ユニット253と254の間に位置し、サイド検出ユニット257Yの列は、コーナー検出ユニット252と254の間に位置する。
【0093】
図2A図2B、および、図2Cに示される実施形態の光学撮像装置100は、各検出ユニット50において、光線80を、第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4に導くための共通のマイクロレンズ40Aを有し、図5A図5B、および、図5Cに示される実施形態の光学撮像装置500は、各検出ユニット50において、光線80を、第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、および、第四オプトエレクトロニクス素子4に導くための共通の開口76を不透明層75に有する。比較すると、この実施形態の光学撮像装置1200は、光線をオプトエレクトロニクス素子に導くための共通のマイクロレンズも不透明層中の共通の開口も提供する。いくつかの実施形態において、光学撮像装置1200の検出ユニット250のそれぞれにおいて、第一オプトエレクトロニクス素子201、第二オプトエレクトロニクス素子202、第三オプトエレクトロニクス素子203、および、第四オプトエレクトロニクス素子204はそれぞれ、その他の検出ユニット250のマイクロレンズ240Aからの光線を受光する。その結果、オプトエレクトロニクス素子201~204に入射する光線の入射角の範囲がさらに増加する。
【0094】
図10Bは、各検出ユニット250の第一~第四オプトエレクトロニクス素子201~204の光路についての詳細を説明する上面図である。いくつかの実施形態において、検出ユニット250の3×3アレイは、図10Aに示されるマトリクスから受け継がれ、且つ、明確にするため、3×3アレイの中央の検出ユニット250の光路だけが示される。注意すべきことは、この実施形態の検出ユニット250は、図10Bと同じ、あるいは、類似する光路を有することである。
【0095】
図10Bに示される実施形態において、中央の検出ユニット250に関し、光線は、右下の検出ユニット250のマイクロレンズ240Aから、右下の開口231を介して、第一オプトエレクトロニクス素子201に導かれて、第一光学チャネル261を形成し、第一光学チャネル261は、右下の検出ユニット250のマイクロレンズ240Aから、右下の開口231を介して、オプトエレクトロニクス素子201に延伸する。光線は、左下の検出ユニット250のマイクロレンズ240Aから、左下の開口231を介して、第二オプトエレクトロニクス素子202に導かれて、第二光学チャネル262を形成し、第二光学チャネル262は、左下の検出ユニット250のマイクロレンズ240Aから、左下の開口231を介して、オプトエレクトロニクス素子202に延伸する。光線は、右上の検出ユニット250のマイクロレンズ240Aから、右上の開口231を介して、第三オプトエレクトロニクス素子203に導かれて、第三光学チャネル263を形成し、第三光学チャネル263は、右上の検出ユニット250のマイクロレンズ240Aから、右上の開口231を介して、オプトエレクトロニクス素子203に延伸する。光線は、左上の検出ユニット250のマイクロレンズ240Aから、左上の開口231を介して、第四オプトエレクトロニクス素子204に導かれて、第四光学チャネル264を形成し、第四光学チャネル264は、左上の検出ユニット250のマイクロレンズ240Aから、左上の開口231を介して、オプトエレクトロニクス素子204に延伸する。
【0096】
検出ユニット250は、共通の開口231の態様に基づいた図10C図10Fに示されるように、複数の群、たとえば、群250Aを有する。図10C、および、図10Dは、図10Aの光学撮像装置1200の一例の群250Aの上面図であり、図10E、および、図10Fは、図10C、および、図10Dの各自線B―B、および、線C―Cに沿った断面図である。示される実施形態において、第一光学チャネル261は第四光学チャネル264と重なり、第三光学チャネル263は第二光学チャネル262と重なる。よって、それらは、同一の光学撮像装置1200 (図10Aに示される)中で合わせて提供されるが、わかりやすくするために、図10Cの上面図は、第一光学チャネル261、および、第三光学チャネル263だけを示し、図10Dの上面図は、第二光学チャネル262、および、第四光学チャネル264だけを示す。
【0097】
図10A、および、図10C図10Fを参照すると、光学撮像装置1200は複数の検出ユニット250を有し、複数の検出ユニット250は、基板210、および、基板210上の不透明層スタックを有する。複数の検出ユニット250中に含まれる複数の画素はそれぞれ、基板210中に形成される。不透明層スタックは、基板210上の不透明層220、および、不透明層220上の不透明層230、および、不透明層230上の不透明層240を有する。この実施形態において、検出ユニット250のマイクロレンズ240Aは、不透明層240中の開口241中に埋め込まれ、検出ユニット250の開口231は、不透明層230中に形成される。不透明層240は、マイクロレンズ層とも称される。いくつかの実施形態において、各検出ユニット250はさらに、不透明層220中の四個の開口222を有して、それぞれ、基板210中に形成される第一オプトエレクトロニクス素子201、第二オプトエレクトロニクス素子202、第三オプトエレクトロニクス素子203、および、第四オプトエレクトロニクス素子204を露出する。いくつかの実施形態において、光学撮像装置1200はさらに、不透明層230と不透明層220の間に設置される多層光学フィルター211を有する。いくつかの実施形態において、一層の透過性材料、あるいは、多層構造の透過性材料(たとえば、可視光を通過させる)、たとえば、図10E、および、図10Fの透明層271、および、透明層272が、不透明層220と不透明層240の間に形成されて、第一オプトエレクトロニクス素子201、第二オプトエレクトロニクス素子202、第三オプトエレクトロニクス素子203、および、第四オプトエレクトロニクス素子204に入射する光線の入射角を調整する。透明層271が形成される複数の実施形態において、多層光学フィルター211は、不透明層220と透明層271の間に設置される。示される実施形態において、光学撮像装置1200は、基板210下方に設置される相互接続構造212を有するBSIである。いくつかの実施形態において、各検出ユニット250の第一オプトエレクトロニクス素子201、第二オプトエレクトロニクス素子202、第三オプトエレクトロニクス素子203、および、第四オプトエレクトロニクス素子204は、相互接続構造212に電気的に接続されるトランジスタに電気的に接続されるフォトダイオードを有するCMOSイメージセンサーである。いくつかの実施形態において、フォトダイオードは有機フォトダイオードである。この実施形態において、不透明層220、230、および、240、マイクロレンズ240A、開口222、および、231、多層光学フィルター211、透明層271と272、基板210、第一オプトエレクトロニクス素子201、第二オプトエレクトロニクス素子202、第三オプトエレクトロニクス素子203、第四オプトエレクトロニクス素子204、および、相互接続構造212の材料、および、プロセスの組み合わせは、図2B、および、図2Cに示される光学撮像装置100の不透明層20、30、および、40、マイクロレンズ40A、開口22と31、多層光学フィルター11、透明層71と72、基板10、第一オプトエレクトロニクス素子1、第二オプトエレクトロニクス素子2、第三オプトエレクトロニクス素子3、第四オプトエレクトロニクス素子4、および、相互接続構造12に類似する。光学撮像装置1200の素子、あるいは、特徴の詳細な記述は、図2A図2Cに示される光学撮像装置100に類似し、且つ、光学撮像装置100との差異にほぼ影響を受けず、以下説明を省略する。
【0098】
光学撮像装置1200のマトリクスが、図10A図10C、および、図10Dに示されるように、矩形である実施形態において、各群250Aは、4個の検出ユニット250、および、4個の検出ユニット250に共通の1個の開口231を有する。光学撮像装置1200が他の形状を有するその他の実施形態において、各群250A中の検出ユニット250の数量は4個とは異なってもよい。いくつかの実施形態において、各群250Aは、4個の検出ユニット250の一番目の第一オプトエレクトロニクス素子201、4個の検出ユニット250の二番目の第二オプトエレクトロニクス素子202、4個の検出ユニット250の三番目の第三オプトエレクトロニクス素子203、および、4個の検出ユニット250の四番目の第四オプトエレクトロニクス素子204を有する。図10C、および、図10Dに示される群250Aの実施形態において、第一~第四オプトエレクトロニクス素子201~204は、その他のオプトエレクトロニクス素子より、さらに、共通の開口231に近接する。この実施形態において、各群250Aにおいて、四個の検出ユニット250は2×2アレイで配置され、且つ、共通の開口231はアレイの中心に設置される。いくつかの実施形態において、図10C、および、図10Dに示される群250Aの四個の検出ユニット250は、図10C、および、図10Dで示されない光学撮像装置1200 (図10Aに示される)の別の検出ユニット250より、さらに、図10C、および、図10Dの共通の開口231に近接する。示される実施形態において、共通の開口231は、同一の群250Aに分類される4個の検出ユニット250と重なる。
【0099】
図10C図10Fの例示的な群250Aにおいて、4個の検出ユニット250および共通の開口231は、第一~第四光学チャネル261~264を形成するように設置される。第一光学チャネル261は、4個の検出ユニット250の四番目のマイクロレンズ240Aから、共通の開口231を介して、4個の検出ユニット250の一番目の第一オプトエレクトロニクス素子201までの経路に延伸して、光線80を、同一経路に沿って、光学撮像装置1200 (図10Aに示される)に入射させる。第二光学チャネル262は、4個の検出ユニット250の三番目のマイクロレンズ240Aから、共通の開口231を介して、4個の検出ユニット250の二番目の第二オプトエレクトロニクス素子202までの経路に延伸して、光線80を、同一経路に沿って、光学撮像装置1200 (図10Aに示される)に入射させる。第三光学チャネル263は、4個の検出ユニット250の二番目のマイクロレンズ240Aから、共通の開口231を介して、4個の検出ユニット250の三番目の第三オプトエレクトロニクス素子203までの経路に延伸して、光線80を、同一経路に沿って、光学撮像装置1200 (図10Aに示される)に入射させる。第四光学チャネル264は、4個の検出ユニット250の一番目のマイクロレンズ240Aから、共通の開口231を介して、4個の検出ユニット250の四番目の第四オプトエレクトロニクス素子204のまで経路に延伸して、光線80を、同一経路に沿って、光学撮像装置1200 (図10Aに示される)に入射させる。いくつかの実施形態において、明確にするために、図10C図10F中で示されていないが、図10C、および、図10Fに示される第一光学チャネル261の端点として作用する第一オプトエレクトロニクス素子201を有する検出ユニット250に関し、たとえば、この検出ユニット250は、別の群250Aに属すると分類することもでき、このような検出ユニット250の第二~第四オプトエレクトロニクス素子202~204は、さらに、それぞれ、別の異なる群250Aに属すると分類され、且つ、それらの別の異なる群250Aの第二~第四光学チャネル262~264の端点として作用する。
【0100】
検出ユニット250は、共通のマイクロレンズ240Aの一態様に従って、複数の群、たとえば、図10G図10Iに示される群250Bを有する。図10Gは、図10Aの光学撮像装置1200の一例の群250Bの上面図であり、図10H、および、図10Iは、図10Gの線B―B、および、線C-Cに沿った断面図である。
【0101】
光学撮像装置1200のマトリクスが、図10A、および、図10Gに示されるような矩形である実施形態において、各群250Bは5個の検出ユニット250を有し、5個の検出ユニット250のひとつのマイクロレンズ240Aは、5個の検出ユニット250の別の四個に共通するように設置される。光線80 (図10I、および、図10Hに示される)は、4個の対応する開口231を介して、共通のマイクロレンズ240Aから、別の四個の検出ユニット250のそれぞれのオプトエレクトロニクス素子の対応する一個に導かれる。光学撮像装置1200が別の形状を有するその他の実施形態において、各群250B中の検出ユニット250の数量は5個とは異なってもよい。
【0102】
いくつかの実施形態において、各群250Bは、別の四個の検出ユニット250の一番目の第一オプトエレクトロニクス素子201、別の四個の検出ユニット250の二番目の第二オプトエレクトロニクス素子202、別の四個の検出ユニット250の三番目の第三オプトエレクトロニクス素子203、および、別の四個の検出ユニット250の四番目の第四オプトエレクトロニクス素子204を有する。図10Gに示される実施形態において、3×3アレイに配置される9個の検出ユニット250が示され、且つ、群250Bは、中央の検出ユニット250、および、3×3アレイの4個のコーナー検出ユニット250を有する。この実施形態において、中央の検出ユニット250のマイクロレンズ240Aは、共通で、光線を、4個のコーナー検出ユニット250のオプトエレクトロニクス素子に導く。いくつかの実施形態において、4個のコーナー検出ユニット250のそれぞれの中央の検出ユニット250に最も近いオプトエレクトロニクス素子が、中央の検出ユニット250のマイクロレンズ240Aからの光線を受光するように設計されるが、別の実施形態において、同じコーナー検出ユニット250の別のオプトエレクトロニクス素子の一つにより代替されることができる。いくつかの実施形態において、開口231はそれぞれ、中央の検出ユニット250と、コーナー検出ユニット250の異なる1つと重なる。図10Gの実施形態において、開口231は、それぞれ、中央の検出ユニット250の反対の角、および、各自コーナー検出ユニット250の上方に設置される。
【0103】
図10G図10Iの群250Bにおいて、5個の検出ユニット250、および、4個の開口231が設置されて、第一光学チャネル261、第二光学チャネル262、第三光学チャネル263、第四光学チャネル264、を形成する。第一光学チャネル261は、共通のマイクロレンズ240Aから、四個の開口231の一番目を介して、四個のコーナー検出ユニット250の一番目の第一オプトエレクトロニクス素子201までの経路に延伸して、光線80を、同一経路に沿って、光学撮像装置1200 (図10Aに示される)に入射させる。第二光学チャネル202は、共通のマイクロレンズ240Aから、四個の開口231の二番目を介して、四個のコーナー検出ユニット250の二番目の第二オプトエレクトロニクス素子202までの経路に延伸して、光線80を、同一経路に沿って、光学撮像装置1200 (図10Aに示される)に入射させる。第三光学チャネル263は、共通のマイクロレンズ240Aから、四個の開口231の三番目を介して、四個のコーナー検出ユニット250の三番目の第三オプトエレクトロニクス素子203までの経路に延伸して、光線80を、同一経路に沿って、光学撮像装置1200 (図10Aに示される)に入射させる。第四光学チャネル264は、共通のマイクロレンズ240Aから、四個の開口231の四番目を介して、四個のコーナー検出ユニット250の四番目の第四オプトエレクトロニクス素子204までの経路に延伸して、光線80を、同一経路に沿って、光学撮像装置1200 (図10Aに示される)に入射させる。
【0104】
いくつかの実施形態において、明確にするために、図10G図10Iに示されていないが、図10Gに示されるこの群250Bに関し、その中央の検出ユニット250が、別のその他の群250Bに属すると分類して、その四個のコーナー検出ユニット250中の一個とすることもできる。図10Gに示されるこの群250Bの四個のコーナー検出ユニット250も、別のその他の群250Bに属すると分類して、且つ、その中央の検出ユニット250中の一個とすることもできる。図10Gに示され、例示的な群250Bに分類されない残りの4個の検出ユニット250も、ある別の群250Bに属すると分類されるとともに、その四個のコーナー検出ユニット250中のひとつとなり、または、その中央の検出ユニット250となることもできる。
【0105】
たとえば、図10C図10Fの実施形態の群250Aと、たとえば、図10G図10Iの実施形態の群250Bは、互いに独立して分類され、これにより、図10Aの光学撮像装置1200の各検出ユニット250は、群250Aのいくつかに分類され、且つ、群250Bのいくつかにも分類される。図10Gに示されるように、この3×3アレイの9個の検出ユニット250も、検出ユニット250の4個の2×2アレイを提供するように分類されて、その4個の2×2アレイのいずれかは、群250A、たとえば、図10C図10Fに示されるように例示的な群250Aとして分類もできる。同様に、図10C図10Fの例示的な群250Aの4個の検出ユニット250の任意の一つは、いくつかの群250Bに属すると分類され、たとえば、図10Gから図10Iに示されるような群250Bの4個のコーナー検出ユニット250の一つとなるとともに、別の群250Bに属するとも分類され、その中央の検出ユニット250となることができる。
【0106】
図10B図10Iに示される実施形態において、各検出ユニット250の4個のオプトエレクトロニクス素子は、不透明層220により被覆されず、且つ、有効になって、対応するマイクロレンズ240Aから光線80を受光する。いくつかの実施形態において、ひとつ、あるいは、いくつかの所定の検出ユニット250中のいくつかのオプトエレクトロニクス素子に接続される光学チャネルを形成するマイクロレンズが設置されず、且つ、このようなオプトエレクトロニクス素子は、受光を機能させないダミーオプトエレクトロニクス素子として作用する。いくつかの実施形態において、ダミーオプトエレクトロニクス素子は、不透明層220により完全に被覆され、且つ、上面図では不可視であり、望まれない受光に起因するノイズ入力を防止する。
【0107】
図10Aの上面図に示される実施形態において、周辺検出ユニット255の一つ、あるいは、二つのオプトエレクトロニクス素子だけが示されており、内部検出ユニット259の第一~第四オプトエレクトロニクス素子201~204は、有効になって、対応するマイクロレンズ240Aからの光線を受光する。コーナー検出ユニット251において、第一オプトエレクトロニクス素子201だけが有効になって、対応するマイクロレンズ240Aからの光線を受光し、第二~第四オプトエレクトロニクス素子202~204は、不透明層 (たとえば、図10F中の不透明層220)により完全に被覆されるダミーであり、且つ、図10Aでは示されない。いくつかの実施形態において、コーナー検出ユニット251の第二~第四オプトエレクトロニクス素子202~204のすべてを示す断面図は、図6Bと等しく、たとえば、オプトエレクトロニクス素子4が、不透明層20により完全に被覆される。同様に、コーナー検出ユニット252において、第二オプトエレクトロニクス素子202だけが有効になって、受光し、第一、第三、および、第四オプトエレクトロニクス素子201、203、および、204は受光不能になる。同様に、コーナー検出ユニット253において、第三オプトエレクトロニクス素子203だけが有効になって、受光し、第一、第二、および、第四オプトエレクトロニクス素子201、202、および、204が受光不能になる。同様に、コーナー検出ユニット254において、第四オプトエレクトロニクス素子204だけが有効になって、受光し、第一~第三オプトエレクトロニクス素子201~203が受光不能になる。同様に、辺縁の検出ユニット256において、第一、および、第二オプトエレクトロニクス素子201、および、202だけが有効になって、受光し、第三、および、第四オプトエレクトロニクス素子203、および、204が受光不能になる。同様に、辺縁の検出ユニット256yにおいて、第一、および、第三オプトエレクトロニクス素子201、および、203だけが有効になって受光し、第二、および、第四オプトエレクトロニクス素子202、および、204が受光不能になる。同様に、辺縁の検出ユニット257xにおいて、第三、および、第四オプトエレクトロニクス素子203、および、204だけが有効になって、受光し、第一、および、第二オプトエレクトロニクス素子201、および、202は受光不能になる。同様に、辺縁の検出ユニット257yにおいて、第二、および、第四オプトエレクトロニクス素子202、および、204だけが有効になって、受光し、第一、および、第三オプトエレクトロニクス素子201、および、203は受光不能になる。
【0108】
上述のように、本発明において、光学撮像装置が提供される。傾斜した入射光を受光するオプトエレクトロニクス素子により、光学撮像装置は、拡大したFOVを提供することができる。よって、光学撮像装置が設置されるチップの尺寸は減少する。
【0109】
本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明に限定するものではなく、様々な修正および同様の配置を含むことを意図している(当業者には明らかであるように)。したがって、添付の特許請求の範囲は、そのようなすべての修正および同様の配置を包含するように、最も広い解釈を与えられるべきである。
【符号の説明】
【0110】
1、2、3、4、201、202、203、204…第一~第四オプトエレクトロニクス素子
10、210…基板
11、211…多層光学フィルター
12、212…相互接続構造
20、30、40、75、95、220、230、240…不透明層
21、41、76、222、241…開口
31、32、33、34、231…開口
40A、42A、95A、95B、95C、95D、240A…マイクロレンズ
50、250…検出ユニット
51、259…内部検出ユニット
52、52X、52Y、256X、256Y、257X、257Y…サイド検出ユニット
53、251、252、253、254…コーナー検出ユニット
55、255…周辺検出ユニット
61、261…第一光学チャネル
62、262…第二光学チャネル
63、263…第三光学チャネル
64、264…第四光学チャネル
61A、62A、63A、64A…延伸方向
71、72、271、272…透明層
80…光線
100、500、600、700、800、900、1200…光学撮像装置
250A、250B…群
300…カバー基板
310…センサーアクティブ領域
311、312、313、314…サブFOV
320、330…FOV
350…指
400…指紋イメージ
401、402、403、404…指紋イメージ
501、502、503、504、571、572、573、574、575…画素
581、582、583、584、585、591、591、592、593、594、595…画素
1000…OLEDディスプレイシステム
図1
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図6C
図7
図8
図9A
図9B
図10A
図10B
図10C
図10D
図10E
図10F
図10G
図10H
図10I