(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-20
(45)【発行日】2023-07-28
(54)【発明の名称】カスタムブレンド合成物のための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
B65B 3/12 20060101AFI20230721BHJP
B01J 4/02 20060101ALI20230721BHJP
A61K 8/02 20060101ALI20230721BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20230721BHJP
A61Q 1/00 20060101ALI20230721BHJP
A61Q 5/00 20060101ALI20230721BHJP
【FI】
B65B3/12
B01J4/02 B
A61K8/02
A61Q19/00
A61Q1/00
A61Q5/00
(21)【出願番号】P 2021547203
(86)(22)【出願日】2020-02-14
(86)【国際出願番号】 US2020018440
(87)【国際公開番号】W WO2020168297
(87)【国際公開日】2020-08-20
【審査請求日】2021-09-27
(32)【優先日】2019-02-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513161449
【氏名又は名称】イーエルシー マネージメント エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】デデオ,ダニエル オー.
(72)【発明者】
【氏名】ウィルソン,デビッド エドワード
【審査官】種子島 貴裕
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第10025280(US,B1)
【文献】特表2007-517541(JP,A)
【文献】特開2016-026183(JP,A)
【文献】特開2008-156001(JP,A)
【文献】特表2014-513649(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 3/12
B01J 4/02
A61K 8/02
A61Q 19/00
A61Q 1/00
A61Q 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
化粧品調製システムであって、
一つ以上の容器内に少なくとも一つの成分を分注するように配列されるディスペンサユニットと、
ストレージ容器に収容され、ユーザ又はユーザデータに基づいて前記少なくとも一つの成分を自動的に選択及びカスタマイズするように構成される診断ツールと、
前記一つ以上の容器内部で前記少なくとも一つの成分を混合するように構成される混合プラットフォームを有し、ジャイロスコープ混合を提供するミキサユニットと、
を備え、
前記ディスペンサユニットは、
前記少なくとも一つの成分を選択及びカスタマイズするために前記ユーザと対話するための情報を表示するディスペンサインターフェースと、
前記ディスペンサインターフェースに表示される前記情報とは異なる表示内容である広告及び/又はグラフィックスを表示するディスプレイと、
を有する、化粧品調製システム。
【請求項2】
前記ディスペンサユニットは、前記少なくとも一つの成分から選択される第一の成分、前記少なくとも一つの成分から選択される第二の成分、及び前記少なくとも一つの成分から選択される追加の成分を前記一つ以上の容器内に交互に分注するように構成される、請求項1に記載の化粧品調製システム。
【請求項3】
前記診断ツールは、前記少なくとも一つの成分を前記ユーザ又は前記ユーザデータにカスタマイズするように構成されるシェードマッチングツールである、請求項1に記載の化粧品調製システム。
【請求項4】
前記少なくとも一つの成分は、スキンケア処置、メイクアップ製品、ヘアケア製品、色増量剤、有効成分、日焼け止め、フラグランス、又はそれらの組み合わせについての配合である、請求項1に記載の化粧品調製システム。
【請求項5】
前記少なくとも一つの成分は、角質表面への塗布のためにカスタマイズされた配合である、請求項1に記載の化粧品調製システム。
【請求項6】
ディスペンサヘッドから前記一つ以上の容器の開口部内に垂直に延びるノズルをさらに備え、
前記ノズルは、前記少なくとも一つの成分を前記一つ以上の容器内に分注するように位置決めされる、請求項1に記載の化粧品調製システム。
【請求項7】
前記ディスペンサユニットは、多様な形状及びサイズを有する前記一つ以上の容器を収容することが可能である、請求項1に記載の化粧品調製システム。
【請求項8】
前記診断ツールは、シェードマッチングツールである、請求項1に記載の化粧品調製システム。
【請求項9】
前記シェードマッチングツールは、肌特性を自動的に測定し、油分、水分、皮膚感受性、清浄度、疲労度、炎症、他の肌特性、及びそれらの組み合わせを含む、アンダートーンを診断する、請求項8に記載の化粧品調製システム。
【請求項10】
化粧品合成物を分注する方法であって、
少なくとも一つの成分を含む少なくとも一つのパックをディスペンサユニット内部に挿入することと、
前記ディスペンサユニットが有するディスペンサインターフェースに、前記少なくとも一つの成分を選択及びカスタマイズするために前記ユーザと対話するための情報を表示することと、
前記ディスペンサユニットが有するディスプレイに、前記ディスペンサインターフェースに表示される前記情報とは異なる表示内容である広告及び/又はグラフィックスを表示することと、
前記少なくとも一つの成分をユーザ又はユーザデータに基づいて自動的に選択及びカスタマイズすることと、
前記少なくとも一つの成分を前記ディスペンサユニットから一つ以上の容器内に分注することと、
前記少なくとも一つの成分を、ジャイロスコープ混合を利用するミキサユニット内で混合することと、
を含む、化粧品合成物を分注する方法。
【請求項11】
前記少なくとも一つの成分から選択される第一の成分、前記少なくとも一つの成分から選択される第二の成分、及び前記少なくとも一つの成分から選択される追加の成分を前記一つ以上の容器内に交互に分注することをさらに含む、請求項10に記載の化粧品合成物を分注する方法。
【請求項12】
各パック内の前記少なくとも一つの成分の量をモニタリングすることと、
前記少なくとも一つの成分の前記量が、前記少なくとも一つの成分を分注及び混合するのに不十分であるとき、各パック内の前記少なくとも一つの成分を自動的に補充することと、
をさらに含む、請求項10に記載の化粧品合成物を分注する方法。
【請求項13】
各パックを補充した後、前記
ディスペンサユニットを自動的に衛生化することをさらに含む、請求項10に記載の化粧品合成物を分注する方法。
【請求項14】
前記ミキサユニットは、前記一つ以上の容器のサイズを自動的に検出するように構成される、請求項10に記載の化粧品合成物を分注する方法。
【請求項15】
前記ミキサユニットは、前記ディスペンサユニットの前記ディスペンサインターフェース上に混合進捗状態を自動的に表示するように構成される、請求項10に記載の化粧品合成物を分注する方法。
【請求項16】
前記ディスペンサユニット及び前記ミキサユニットは、自動的に互いに対話するように構成される、請求項10に記載の化粧品合成物を分注する方法。
【請求項17】
前記ディスペンサユニット及び前記ミキサユニットは、一つ以上の外部デバイス、データベース、サーバ、又はそれらの組み合わせと自動的に通信するように構成される、請求項10に記載の化粧品合成物を分注する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権出願の相互参照
本出願は、全体が本出願に参照によって組み込まれる、(米国特許商標庁において2019年2月15日に出願された)「METHOD AND APPARATUS FOR CUSTOM BLEND COMPOSITIONS」についての米国仮特許出願第62/806,584号の利益を本出願に主張する。
【0002】
本開示は、概して、カスタムブレンド合成物を提供するための方法及び装置に関し、より詳細には、カスタムブレンドされた化粧品合成物のための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
販売時に調製される、化粧品合成物などのカスタマイズされた又は個人化された合成物の人気が高まっている。しかしながら、そのような合成物を調製する既存の方法は、様々な課題及び非効率性に悩まされる場合がある。例えば、既存の方法は、単回使用量から最大限の販売可能サイズにわたる、様々なサンプルサイズを提供することができないことがある。さらに、いくつかの既存の方法は、合成物内での構成要素の不均一な混合をもたらすことがある。さらには、既存の方法及び装置は、温度及び混合不足に起因して、インクを不安定にすることがある。既存の方法及び装置は、化粧品合成物を含む露出したノズル及び/又はキャニスタから空気に長期にわたって露出している場合があり、ノズル及び/又はキャニスタが汚染されることがある。したがって、販売時にカスタム合成物又は化粧品製品を混合するためのプロセスを改善する必要がある。
【発明の概要】
【0004】
本明細書における実施形態は、診断ツール又はシェードマッチングツール、ディスペンサユニット、及びミキサユニットを用いたカスタムブレンド合成物のためのシステム及び方法を提供する。
【0005】
一実施形態において、ディスペンサユニットは、単回量サンプル及びフルサイズサンプルを含む多様なサイズを分注するように構成される分注アセンブリを含む。
【0006】
実施形態において、ミキサユニットは、重心に対して偏心回転するように構成されるジャイロスコープ混合を含む混合プラットフォームを含む。
【0007】
ディスペンサユニット及びミキサユニットは、互いに、且つ一つ以上の外部デバイス、データベース、及びサーバと対話するように構成され得る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本明細書における実施形態による、一つ以上の化粧品成分及び/又は合成物を分注するためのディスペンサユニットの斜視図を示す。
【
図2】本開示の実施形態による、ドアパネルを開放した構成の
図1のディスペンサユニットの正面斜視図を示す。
【
図3】本開示の実施形態による、
図1のディスペンサユニットのドアパネルの部分図を示す。
【
図4】本開示の実施形態による、
図1のディスペンサユニットのストレージ区画の部分図を示す。
【
図5】本開示の実施形態による、
図4のストレージ区画内に置かれているパックの部分図を示す。
【
図6A】本開示の実施形態による、
図4及び
図5のストレージ区画に置かれているパックの部分図を示す。
【
図6B】本開示の実施形態による、
図4及び
図5のストレージ区画における適切なストレージ構成のパックの部分図を示す。
【
図7】本開示の実施形態による、
図1のディスペンサユニットの背面斜視図を示す。
【
図8】本開示の実施形態による、
図1のディスペンサユニットのエンジン区画の部分図を示す。
【
図9】本開示の実施形態による、
図8のエンジン区画の注入ノズル及びモータを示す。
【
図10】本開示の実施形態による、開位置にある
図1のディスペンサユニットの上部ストレージ容器の部分図を示す。
【
図11】本開示の実施形態による、
図10のストレージ容器のためのロック機構の部分図を示す。
【
図12】本開示の実施形態による、
図1のディスペンサユニットの外部入力及び/又は出力のためのパネルの部分図を示す。
【
図13】本開示の実施形態による、
図1のディスペンサユニットの側面ドアパネルの部分図を示す。
【
図14】本開示の実施形態による、
図1のディスペンサユニットのディスペンサヘッド及びコンポーネントガイドの部分図を示す。
【
図15】本開示の実施形態による、
図1のディスペンサユニットで使用する例示的なボトル及びボトルスリーブの分解図を示す。
【
図16】本開示の実施形態による、
図14のコンポーネントガイド及びノズルヘッドに位置決めされたボトル及びボトルスリーブの部分図を示す。
【
図17A】本開示の実施形態による、
図16のノズルヘッド及びノズルの斜視図を示す。
【
図17B】本開示の実施形態による、
図17Aのノズルヘッド及びノズルの底面図である。
【
図17C】本開示の実施形態による、
図17Aのノズルヘッド及びノズルの上面図である。
【
図18】本開示の実施形態による、
図1のディスペンサユニットのユーザインターフェースのスクリーン上に示される例示的な表示を示す。
【
図19】本開示の実施形態による、
図1のディスペンサユニットのユーザインターフェースのスクリーン上に示される例示的な表示を示す。
【
図20】本開示の実施形態による、
図1のディスペンサユニットのユーザインターフェースのスクリーン上に示される例示的な表示を示す。
【
図21】本開示の実施形態による、
図1のディスペンサユニットのユーザインターフェースのスクリーン上に示される例示的な表示を示す。
【
図22】本開示の実施形態による、
図1のディスペンサユニットのユーザインターフェースのスクリーン上に示される例示的な表示を示す。
【
図23】本開示の実施形態による、
図1のディスペンサユニットのユーザインターフェースのスクリーン上に示される例示的な表示を示す。
【
図24】本開示の実施形態による、
図1のディスペンサユニットのユーザインターフェースのスクリーン上に示される例示的な表示を示す。
【
図25】本開示の実施形態による、
図1のディスペンサユニットのユーザインターフェースのスクリーン上に示される例示的な表示を示す。
【
図26A】本開示の実施形態による、
図1のディスペンサユニットのユーザインターフェースのスクリーン上に示される例示的な表示を示す。
【
図26B】本開示の実施形態による、
図1のディスペンサユニットのユーザインターフェースのスクリーン上に示される例示的な表示を示す。
【
図27】本開示の実施形態による、
図1のディスペンサユニットのユーザインターフェースのスクリーン上に示される例示的な表示を示す。
【
図28】
図1のディスペンサユニットにより調製され得るファンデーションの例示的なボトルを示す。
【
図29】
ディスペンサインターフェース上に表示され得る別のセットのオプションを示す。
【
図30】
ディスペンサインターフェース上に表示され得る別のセットのオプションを示す。
【
図31】
ディスペンサインターフェース上に表示され得る別のセットのオプションを示す。
【
図32】
ディスペンサインターフェース上に表示され得る別のセットのオプションを示す。
【
図33】
ディスペンサインターフェース上に表示され得る別のセットのオプションを示す。
【
図34】
本明細書における実施形態による、一つ以上の化粧品成分及び/又は合成物を混合するための混合ユニットの斜視図を示す。
【
図35】
本開示の実施形態による、正面ドアパネルを開放した構成の図34の混合ユニットの正面斜視図を示す。
【
図36】
本開示の実施形態による、図34の混合ユニットの混合プラットフォームの部分図を示す。
【
図37】
本開示の実施形態による、図36のボトル受け台に置かれているボトルの部分図を示す。
【
図38A】
本開示の実施形態による、図36のボトル受け台に置かれているボトルスリーブ内のボトルの部分図を示す。
【
図38B】本開示の実施形態による、
図36のボトル受け台における適切な構成のボトルスリーブ内のボトルの部分図を示す。
【
図39A】
本開示の実施形態による、図36の混合プラットフォームにおける例示的な回転アセンブリの斜視図を示す。
【
図40】
本開示の実施形態による、図34の混合ユニットの側面ドアパネルの部分図を示す。
【
図41】
本開示の実施形態による、スクリーン電源ボタンがその上に構成される、図34の混合ユニットの正面ドアパネルの部分図を示す。
【
図42】
本開示の実施形態による、開位置にある図34の混合ユニットの上部ストレージ容器及びストレージ容器内のロック機構の部分図を示す。
【
図43】
本開示の実施形態による、図42のストレージ容器のためのロック機構の部分図を示す。
【
図44】
本開示の実施形態による、図34の混合ユニットのための外部入力及び/又は出力のためのパネルの部分図を示す。
【
図45】
本開示の実施形態による、図34の混合ユニットのユーザインターフェースのスクリーン上に示される例示的な表示を示す。
【
図46】本開示の実施形態による、
図34の混合ユニットのユーザインターフェースのスクリーン上に示される
別の例示的な表示を示す。
【
図47】本開示の実施形態による、
図34の混合ユニットのユーザインターフェースのスクリーン上に示される別の例示的な表示を示す。
【
図48】本開示の実施形態による、
図34の混合ユニットのユーザインターフェースのスクリーン上に示される
さらに別の例示的な表示を示す。
【
図49】
本明細書における実施形態による、ディスペンサユニットを開始する例示的な方法を示す。
【
図50】
本明細書における実施形態による、ディスペンサユニット用の管理者インターフェースを用いる例示的なプロセスを示す。
【
図51】
本明細書における実施形態による、ディスペンサユニットにおいてカスタマイズ可能な合成物を分注する例示的なプロセスを示す。
【
図52】
本明細書における実施形態による、ミキサユニットにおいて合成物を混合する例示的なプロセスを示す。
【
図53】
本開示の実施形態による、カスタムブレンド合成物を提供するシステムを示す。
【
図54】
本開示の実施形態による、本開示の少なくとも一つ以上のコンポーネント又はステップが実施され得る例示的なコンピューティングデバイスを示す。
【
図55】
混合中にボトルネックの側面に内容物が付着することを防止するためにプラグが適合されたボトルのある実施形態を示す。
【
図56】混合中にボトルネックの側面に内容物が付着することを防止するためにプラグが適合されたボトルのある実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の実施形態は、例示的な分注、混合、及びコンピューティングシステムアーキテクチャを参照して本明細書において説明される。しかしながら、本開示の実施形態は、これらの例示的アーキテクチャに限定することを意図するものではないが、むしろカスタマイズされた合成物が所望され得る場合に任意のシステムにさらに概して適用可能であると理解されたい。
【0010】
本明細書で用いられる場合、「n」は、1より大きな任意の数量を示し得る。
【0011】
図1を参照すると、ディスペンサユニット100は、本開示の実施形態による、一人以上のユーザと対話するためのディスペンサインターフェース102を有する正面ドアパネル116を含む。バックライト付きパネルが、デバイス上に提供されてもよく、広告、対話型デモンストレーション、及び他の視覚的表示を含むがこれらに限定されないユニットに注意を引いてもよい。ディスペンサユニット100は、ディスペンサユニット100の内部機械/キャビティへのアクセスのためのドアハンドル106を提供し得る側面ドア104を含む。ディスペンサユニット100は、また、分注アセンブリ108を含んでもよく、分注アセンブリ108は、一つ以上の成分及び/又は合成物を容器114内に分注するためのディスペンサヘッド118と、容器114の適切な又はカスタム位置決めのための容器ガイド120と、を含み得る。容器114は、ボトル、管、瓶、又は別の形態の容器であってもよい。ディスペンサユニット100は、また、診断デバイス又はツールなどの、多様なアイテムを格納するためのストレージ区画112を含み得る。ディスペンサユニット100は、広告、指示、及び/又は他のグラフィックスを表示するために、ディスペンサユニット本体上の多様な位置に販売時点情報管理(「POS」)ディスプレイ110a、...、110nを含み得る。POSディスプレイ110a、...、110nは、交換可能なディスプレイであるように構成される。例えば、POSディスプレイ110a、...、110nは、魅力的なグラフィックスを受信するように構成されるディスペンサユニット100の多様な位置の凹部に位置決めしてもよく、それにより、必要な時又は所望の時にグラフィックスの変更を容易にする。いくつかの実施形態では、POSディスプレイ110a、...、110nは、異なるグラフィックスを表示するために配列された異なる電子スクリーンであってもよい。スクリーン共有が、本開示から逸脱することなく提供され得ると理解されたい。ディスペンサユニット100のコンポーネントのそれぞれの詳細は、以下に記述されている。
【0012】
図2は、本開示の実施形態による、正面ドアパネル116が開位置にあるディスペンサユニット100(
図1)を示す。正面ドアパネル116は、分注アセンブリ108の正面に位置決めする保護スクリーン202を含み得る。正面ドアパネル116は、また、ディスペンサインターフェース102に電力供給するためのスクリーン電源ボタン201を含む。正面ドアパネル116は、正面ドアパネル116の正面に置かれるときにボトル又は容器をぶつけることなく開くためのクリアランスを与え得る。分注アセンブリ108の上の、ストレージ204a、...、204nは、一つ以上のパック(例えば、着色剤、成分合成物、及び他の材料又は成分のパック)に対して配列され得る。
【0013】
図3は、本開示の実施形態による、スクリーン電源ボタン201を示す正面ドアパネル116(
図2)の拡大部分図を示す。他の構成及び種類の制御が、ディスペンサインターフェース102(
図1)を操作するために利用されてもよい。
【0014】
図4は、本開示の実施形態による、ディスペンサユニット100によって分注されることが可能な多様な材料のためのストレージ204a、...、204nの拡大図を示す。各ストレージ204a、...、204nは、単一の材料又は一つより多くの材料を含み得る。材料は、スキンケア処置、メイクアップ製品又はヘアケア製品、色増量剤、有効成分、日焼け止め、フラグランス、及びその他の材料のための基礎配合を含み得るが、これらに限定されない。材料は、任意の角質表面上での使用について意図され得る化粧品調製であってもよいと理解されたい。ストレージ204a、...、204nは、ストレージ204a、...、204nのストレージパネルドアの一つ以上を開閉するための一つ以上のプルタブ401を含み得る。
【0015】
図5は、本開示の実施形態による、材料が置かれ得る内部キャビティを示す開位置にあるストレージ204a、...、204nのうちの一つの拡大図を示す。材料パックをキャビティ内に挿入する方法は、パックをゆっくり確実にスライドすることを含み得る。各ストレージ204a、...、204nは、各パック内の材料の分注を制御するためのモータを含み得る。低速でスピンするモータによって、六角ドライブが整列することが可能となる。
【0016】
図6Aは、例示的な一つ以上の材料パック601a、...、601nを示す。材料パック601a、...、601nは、任意の適当な形態であってもよく、例えば、箱、バッグ、箱入りバッグ、カートンなどであってもよい。例えば、図示されるように、材料パック601aは、ストレージ204aのキャビティ内にあり、材料パック601bは、ストレージ204aのキャビティ内に置かれている途中である。
図6Bは、ストレージ204a内で整列した
図6Aの材料パック601a及び601bを示す。ストレージ204a上のドアは、材料パック601a及び601bを隠し、パックが完全に挿入されているとユーザを安心させる。ストレージ204a上のドアを完全に閉じない限り、正面ドアパネル116は、完全に閉じないことがある。
【0017】
図7は、本開示の実施形態による、ディスペンサユニット100の背面斜視図を示す。
図7には、背面パネル702、入力/出力パネル704、及び通気孔706が示される。これらの要素のそれぞれについて、以下でさらに記述される。
【0018】
図8は、本開示の実施形態による、ディスペンサユニット100を通して一つ以上のストレージ204a、...、204n内の材料を移動するように構成されるエンジン800の拡大図を示す。ある実施形態では、一つのエンジン800が、ディスペンサユニット100において使用され得る。いくつかの実施形態では、各ストレージ204a、...、204nが、材料パック601a、...、601n内の材料を移動する際に使用する別個のエンジン800を有し得る。
【0019】
図9に示されるように、エンジン800は、本開示の実施形態による、一つ以上の注入ノズル901a、...、901n及びモータ902a、...、902nを含み得る。注入ノズル901a、...、901nは、ストレージ204a、...、204nからディスペンサユニット100のディスペンサヘッド108へ材料を移送するために、管を介して材料パック601a、...、601nに接続され得る。モータ902a、...、902nは、材料パック601a、...、601nがストレージ204a、...、204n内に装着されると、低速でスピンし得る。モータ902a、...、902nは、ディスペンサユニット100全体を通して材料パックの内容物の移動を可能にし得る。さらに、モータ902a、...、902nは、分注速度を犠牲にすることなく材料の精密な分注を可能にするために、高流ポンプ、中流ポンプ、低流ポンプ、及び/又はそれらの組み合わせに接続され得る。例えば、モータは、一滴当たり1ミリグラム(mg)~4mgと同等の低速で分注するように構成され得る。各ポンプは、パック及びノズル先端と独立して流体接続され得る。各ノズル先端及びパックは、そこに接続された少なくとも一つのポンプを有し得る。ユーザ(例えば、マシン管理者)は、ディスペンサユニット上のディスペンサインターフェース102を利用することによって、ノズル及びモータ設定を含むエンジン設定を制御し得る。例えば、各材料パック内の材料の水準をモニタリングするため、又は分注速度を制御するためである。図示されないが、内容物がディスペンサユニット100を通して容器114に移動するにつれて、材料パックの内容物の進捗を記録し、且つストリーミングするために、カメラが、ディスペンサユニット100の内部に(例えば、ストレージ204a、...、204n、ディスペンサアセンブリ108、又はディスペンサユニット100の別のコンポーネントの一つ以上に)構成されてもよい。カメラからのデータは、ビューイング用の一つ以上のデバイス、例えば、ディスペンサインターフェース102又はモバイルデバイスに送信され得る。
【0020】
図10は、ディスペンサユニット100のストレージ容器1002の部分図を示す。ストレージ容器1002は、本開示の実施形態による、容器ドア1004、及びストレージドアロック機構の内部要素1006を含み得る。ストレージ容器ドア1004は、ユーザへの傷害を防止するためにソフトクロージングを提供し得る。ストレージ容器1002は、隠れたヒンジを組み込んで、目に見える軸受面なしにストレージ容器ドア1004を完全に閉じることを可能にし得る。ストレージ容器1002は、メイクアップ製品(例えば、ファンデーション)を推奨若しくはカスタマイズするためにスキンシェードなどの消費者ニーズを評価する際、又はスキンケア製品をカスタマイズ若しくは推奨するために消費者の肌タイプを評価する際に使用する、診断ツール1008を含むがこれに限定されないアイテムを格納するために利用され得る。シェードは、スキンシェード、ヘアシェード若しくはヘアカラー、ネイルシェード若しくはネイルカラー、並びに異なる色、質感、及び/又は様々な性質を有する他の合成物を含むがこれらに限定されない、任意の種類のシェードとして定義されると理解されたい。
【0021】
図11は、ストレージ容器ロック機構の外部要素1102の拡大図を示し、外部要素1102は、本開示の実施形態により内部要素1006と連結されて、
図10のストレージ容器1002のためのロック特徴を提供し得る。ストレージ容器1002は、ストレージ容器1002にアクセスするための一つ以上のドアハンドル1104を含み得る。
【0022】
図12は、本開示の実施形態による、ディスペンサユニット100についての外部入力及び/又は出力のためのパネル704を示す。外部入力及び/又は出力パネル704は、ディスペンサユニット100に電源供給コードを接続するための国際電気標準会議(「IEC」)ソケット1202、ディスペンサユニット100の電源をオン又はオフにするための電源スイッチ1204、及びデータ入力/出力(例えば、印刷、マシン診断、ソフトウェア更新など)のための多様なデバイスへの接続用の一つ以上のUSB又はイーサネット差し込み口1206a、...、1206nを含み得る。ユニット外部の全ての配線が、輸送を容易にするために取り外し可能であってもよい。
【0023】
振動を減少させ得る、ユニットの下に配列され又は固定される安定化機構又は脚122が存在してもよい。安定化機構又は脚122は、任意の角又は表面上のユニットの水平化を可能にし得る。代替的実施形態は、後部に一つの固定三脚、及び正面の角に二つの調整可能な三脚を有する、三脚水平化システムである。
【0024】
埃及び臭気軽減のための空気制御システムが存在してもよい。システムは、チャコールフィルタを通して空気又は臭気を吸引する、消極的な空気ろ過を有してもよく、埃をユニット外に保つためにフィルタを通して空気を吸い込む、積極的な空気ろ過を有してもよい。
【0025】
図13は、本開示の実施形態による、側面ドア104のドアハンドル106の拡大図を示す。ドアハンドル106は、デバイスの平坦且つ同一平面の壁を損なう場合がある押し出しの必要なしに、指を掛けること及び容易にドアを開けることを可能にする凹部領域を提供し得る。安全性の特徴として、ディスペンサユニット100は、側面ドア104が開かれるときに、動作を中止するように構成され得る。側面ドア104は、磁気インターロック又は他のロック機構であってもよい。
【0026】
図14は、本開示の実施形態による、分注アセンブリ108の拡大図を示す。分注アセンブリ108は、ボトル1402であり得る容器114内に材料を分注するように構成されるディスペンサヘッド118、及び容器ガイド120を含み得る。ボトル1402は、材料をディスペンサヘッド118から受けるために容器ガイド120上に安定して中心に位置するように、位置決めされ得る。代替的実施形態では、分注アセンブリは、ボトル1402のネック終点をノズルヘッド1604の下の中心に置くために二つの移動可能なヨークを有し得る。容器ガイド120は、以下のスケール又は重量測定システムに直接接続するように設計され得る「スケール連結」であってもよい。容器ガイド120は、また、開口を重量測定システムに重ねるため、並びに埃及び破片がディスペンサユニット100に入ることを防止するために、フランジ付きエッジを有し得る。容器ガイド120は、三つの側面上にボトル1402を拘束してボトルが容易に滑り出すことを可能にし得る、正面開口部を有し得る。容器ガイド120は、本開示から逸脱することなく三つ未満又は三つより多くの面上にボトルを拘束し得ると理解されたい。
【0027】
図15に示されるように、ボトル1502は、本開示の実施形態による、保護及びフィットのためのボトルスリーブ1504内に置かれてもよい。例えば、ボトル1502は、小さなサンプルボトルであってもよく、ボトルスリーブ1504は、ボトル1502を容器ガイド120上に固定し、ノズルヘッドの方にボトル1502を上昇させるのに役立つ。これらのユニットのための標準フォーマットがあってもよいと理解されたい。ボトルスリーブ1504は、複数サイズのパッケージが充填され、利用されることを可能にし得る。ボトルスリーブ1504は、親形状又は標準フォーマットの外部サイズに対応するように調整し得る。
【0028】
図16に示されるように、ノズルアセンブリは、本開示の実施形態による、少なくとも一つのノズル1602a、...、1602n及びノズル制限スイッチ1606を含む。材料及び/又は合成物は、
図16に示される一つ以上のノズル1602a、...、1602nを介してノズルヘッド160から分注され得る。ノズル制限スイッチ1704は、ノズルの動作を調節及び制御するように構成され得る。例えば、ノズル1602a、...、1602nが容器の方に下がるときに、ノズルアセンブリが誤整列のために容器に接触する場合、制限スイッチは、ノズルへの損傷を防止するためにノズルアセンブリがそれ以上進まないようにしてもよい。ノズル潜水深度は、理想的には誤整列及びノズルへの損傷を回避するために、「H」寸法の基点に配置され得る。この配置は、駆動ノズルの移動距離を最小化し得る。ノズルディスペンサヘッド118と容器ガイド120との間のクリアランスは、ボトル1502が取り除かれるときにディスペンサヘッド118にぶつけること、又はディスペンサチャンバ内にこぼすことなく、ボトル1502がディスペンサユニット100内に挿入されること又はディスペンサユニット100から取り除かれることを可能にするのに十分であり得る。ディスペンサヘッド118とボトルネック1502の上面との間の理想的な距離は、1/4インチであると理解されたい。距離は、本開示から逸脱することなく、1/4インチ未満であってもよく、又は1/4インチより大きくてもよいと理解されたい。理想的な距離は、ボトル又は容器が不意に反転すること又は回転することを妨げ得るとさらに理解されたい。
【0029】
図17A、
図17B、及び
図17Cは、本開示の実施形態による、ノズルヘッドアセンブリの正面斜視図、底面図、及び上面図をそれぞれ示す。
図17A~
図17Cに示されるように、ノズルヘッドアセンブリは、一つ以上のノズル1602a、...、1602n及びノズル制限スイッチ1606を含む。界面エネルギーによって、液滴がノズル自体の直径よりも大きな直径を有することが可能となり得る。ノズルの直径が小さいほど、液滴の直径とノズルの直径との間に格差がある可能性が大きい。この理由から、分注中及び分注後に、製品の架橋が各ノズル間に発生し得る。架橋は、製品の相互汚染を引き起こすことがあり、その結果、架橋によって、最終製品の完全性及び精密性が損なわれる場合がある。架橋によって、ノズルが汚くなり、頻繁にメンテナンスを必要とすることがある。これらの事象を防止又は極めて最小限にするために、ノズルヘッド1604内のニードルノズルが、異なる高さに位置決めされてもよく、ノズル間の間隔が、分注されている製品のレオロジーに基づいてもよい。ノズル間の間隔は、上記ノズルから形成され得る最大液滴の直径の少なくとも1.5倍でなければならない。
【0030】
図18~
図27は、本開示の実施形態による、ディスペンサインターフェース102上に表示され得る例示的な可能性を示す。例えば、
図18に示されるように、ディスペンサユニット100にアクセスするために、パスワードが必要とされ得る。
図19に示されるように、異なる種類のユーザ、例えば、消費者、又はビューティアドバイザ、又は管理者の間で選択するためのオプションも存在し得る。
図20に示されるように、ディスペンサインターフェース102によって、ユーザ情報を取得することが可能となり得る。データは、一つ以上のデータベースに記憶されてもよく、それによって、ディスペンサユニット100が、既存ユーザについてのデータを検索し、又は新規ユーザ/既存ユーザについてのデータを生成し得る。これは、消費者が製品の再購入を希望するリピート消費者であるときに有用であり得ると理解されたい。記憶されたデータは、ユーザ購入履歴探索若しくは検索、又は以前に生成されたカスタマイズ製品仕様を容易にし得る。
図21及び
図22に示されるように、ディスペンサユニットは、ユーザ固有のニーズ(例えば、肌タイプ、ファンデーションについての所望のカバー力、アンダートーンプリファレンス、及び他のカスタマイズされた特徴)にアクセスするための異なる質問を行うように構成され得る。本開示の実施形態では、インターフェースは、トラブルシューティング、ディスペンサユニット100を利用するための診断及びセットアップ指示の完了、並びに他のアクションのための任意選択の指示ビデオを含んでもよい。
図23に示されるように、ディスペンサインターフェース102は、また、一つ以上の診断ツール1008を用いてユーザデータを取得するための指示を提供し得る。診断ツール1008は、色を測定するためのデバイス又は分光測色計を含み得ると理解されたい。デバイス又は分光測色計は、ディスペンサユニット100内部に格納され得るとさらに理解されたい。例えば、ディスペンサユニット100が、カスタマイズされたメイクアップファンデーションを分注するように構成される場合、シェードマッチングツールが、デバイス又は分光測色計を利用することによってユーザの肌トーンデータを取得するために利用され得る。異なる色で照射された画像の組み合わせが、デバイス又は分光測色計を用いてキャプチャされ得る。これらの画像が測定されてもよく、平均色又は肌トーンが計算されてもよい。平均色又は肌トーンを用いて、シェードがこの値に合致され、データベースに記憶されてもよい。診断ツール又はシェードマッチングツール及びディスペンサインターフェースは、肌特徴を分析及び/又は測定して、油分、水分、皮膚感受性、清浄度、疲労度、炎症、及び他の肌特性を含むがこれらに限定されない、アンダートーンを診断し得る。診断ツール又はシェードマッチングツールは、Bluetooth、wi-fiを介して、又は有線接続を通してディスペンサと通信し得る。ディスペンサインターフェース102は、肌トーン関連データをキャプチャするために一連の指示を表示し得る。データが取得されると、ディスペンサインターフェース102は、
図24に示されるように、ユーザの肌トーンプロファイルに合致する一つ以上のシェードを表示し得る。ディスペンサインターフェース102は、暖色(warmer)、寒色(cooler)、中間色(neutral)、又はシェードの組み合わせの方へ移動することによってシェードをさらにカスタマイズして、アンダートーンプリファレンスのカスタマイズを可能にし得る。次いで、
図25、
図26A、
図26Bに示されるように、ユーザは、ディスペンサユニット100が充填する製品サイズを選択し得る。重量測定システムによってボトルが最初に検出されない場合に分注を中止するために、流出防止手順が実施され得ると理解されたい。ディスペンサがボトル自体の中の不規則性を検出し得ることも理解されたい。ディスペンサインターフェース102は、
図27に示されるように、要求の進捗を提供又は表示し得る。分注アセンブリ108は、一つ以上のデータベース上に記憶され得る配合/仕様に従って、ボトル1402内に材料を分注し得る。ディスペンサユニット100により得るファンデーションの例示的なボトルが、
図28に示される。有利なこととして、ディスペンサユニット100は、内容物の混合を容易にするために様々な順序/シーケンスで材料を分注し得る。例えば、ディスペンサユニット100は、各材料の全量を一度に分注するのではなく、分注される材料を交互にしてもよい(例えば、基本処方の半分及び色増量剤の半分を分注し、このプロセスを繰り返す)。ボトルの内容物は、次いで、以下でさらに記述されるようにミキサユニット3500などのミキサユニットによって混合され得る。
【0031】
ボトル1402又は任意の他の容器114の内側は、内容物の混合を支援するためのスリップ剤又は潤滑剤でコーティングされてもよく、内容物が容器の側面及び/又は割れ目にくっつくことを防止してもよい。コーティングプロセスは、配合分注プロセスが完了したときに、スリップ剤をスプレーコーティングすること、又は少量のスリップ剤をボトル内に分注することによって実行され得る。スリップ剤は、材料の分注前、分注中、又は分注後に分注され得ると理解されたい。スリップ剤は、配合内の内容物/材料の任意の成分であり得るとも理解されたい。例えば、成分は、ジメチコン、炭化水素、シリコーン、及び/又はそれらの組み合わせであってもよい。
【0032】
異なるセットのオプションが、別のグループのユーザに対してディスペンサインターフェース102上に表示され得る。
図29~
図33に示されるように、ディスペンサユニット100のスタッフ又は管理者が、本開示の実施形態に従って、必要な時又は所望の時に補充するように、材料パック601a、...、601nの統計値などのディスペンサユニット100の状態を見てもよい。RFIDタグが、各分注アクションを追跡するために利用されてもよく、各製品の指定の量又はある量が残っているときに、ユーザに通知してもよい。これは、十分な製品が利用可能でないときに、ディスペンサがシェード生成のプロセスを開始することを妨げ得る。到来する原材料ロットは、色の真度及び/又は色の強度について事前評価されてもよい。この情報は、材料の対応するロットについてRFID内にプログラムされ得ると理解されたい。RFIDを読み取ると、分注アルゴリズムは、原材料の強度及び/又は色の真度に基づいて、自動的に製法を調整し得る。別の例として、ディスペンサユニット100の設定(例えば、各モータのモータ速度)は、個別に調整されてもよく、適切な動作を確実にするためにディスペンサインターフェース102を介してモニタリングされてもよい。さらに、衛生化手順が、ディスペンサインターフェース102上に表示される制御を介して実行され得る。衛生化は、化学、光、熱、エアブレードなどによって実行され得る。
【0033】
いくつかの実施形態では、ディスペンサインターフェース102は、ディスペンサユニット100の常設の要素であってもよい。例えば、
図30は、カスタマイズされる合成物として混合され分注される成分又は材料を選択し、カスタマイズする能力をユーザに提供し得るポータルを示している。事前選択され、保存された成分が、ディスペンサインターフェース102から選択され得ると理解されたい。他の実施形態では、ディスペンサインターフェース102は、タブレット又はユーザ対話を提供することが可能な別のポータブルデバイスなどの、取り外し可能な特徴であってもよい。
【0034】
図34を参照すると、ミキサユニット3500は、本開示の実施形態による、ユーザとミキサユニット3500との間の対話のためのミキサインターフェース3502を含み得る。ミキサユニット3500は、容器受け台3512を提供し得る混合アセンブリ3508を含み得る。ミキサユニット3500は、ストレージ容器3504、ドアハンドル3506を有する側面ドア3505、一つ以上のPOSディスプレイ3510a、...、3510n、及び正面ドアパネル3514をさらに含み得る。ミキサユニット3500及びディスペンサユニットは、制御された温度であってもよく、加熱されてもよく、及び/又は高粘性製品の混合を改善し得る特定の温度を維持してもよい。ミキサユニット3500及びディスペンサユニットは、温度を制御するために高粘性及び/又は低粘性を有する製品に適用可能であり得ると理解されたい。
【0035】
図35は、本開示の実施形態による、正面ドアパネル3614が開位置にあるミキサユニット3500の斜視図を示す。正面ドアパネル3614は、ミキサインターフェース3502の電源をオン又はオフにするスクリーン電源スイッチ3602を含み得る。正面ドアパネル3514は、また、正面ドアパネル3514を定位置にロックするためのドアロックマウント3604を含んでもよく、保護スクリーン3606は、混合アセンブリ3508の正面に位置決めし得る。正面ドアパネル116は、可能であれば、ボトルがドアの正面に置かれるときにボトルをぶつけることなくドアを開くことを可能にするのに十分なクリアランスを提供するように生成され得る。音吸収防音材が、ユニット内に提供され得ると理解されたい。
【0036】
図39は、本開示の実施形態による、混合アセンブリ3508の拡大図を示す。混合アセンブリ3508は、回転プレート3702及び容器受け台3512を含む。回転プレートは、偏心加重されたパッケージに対して均衡が取られ得る。
図37に示されるように、容器受け台3512は、ボトル3802などの容器を受けて保持するように構成され得る。
図38Aに示されるように、ボトル3802は、ボトルスリーブ3902内に挿入され得る。
【0037】
標準フォーマットが、これらのユニットに提供され得ると理解されたい。ボトルスリーブ1504は、複数サイズのパッケージが利用されることを可能にし得る。ボトルスリーブは、親形状又は標準フォーマットの外部サイズに対応するように調整し得る。ボトルを容器受け台3512内に維持するのを助けるためのばね機構も存在してもよい。ボトルスリーブは、また、回転軸の中心にボトル重心を位置決めさせるために用いられる。ボトルが
図38Bに示されるように固定されると、回転プレート3702は、プリセットプログラムに従って回転するように構成される。ある実施形態では、ボトル又はボトルネック600A、600Bが、混合中にボトルネックの側面に内容物620が付着することを防止するために、プラグ610(
図55及び
図56)と適合されてもよい。プラグ610は、凹又は凸形状又は構造を有し得ると理解されたい。プラグ610は、円錐台形状を有し得るとも理解されたい。また、「H」寸法の基点の周囲のある深さにプラグを有することによって、混合されている成分のより良好な動きが可能となる。これによって、ボトルのネックが完全に混合物から除去されることも可能となり得る。プラグは、ボトルキャップ自体のねじが緩まることを防止するため、及び特に高速で移動中にキャップがボトル取り付け領域に完全に収まることを確実にするためにも用いられ得る。
【0038】
図39A、図39B、及び図39Cは、本開示の実施形態による、異なる方向及び軸における回転を可能にする、回転平面3702の後ろの回転ギアを示す。回転アセンブリ4001は、静止要素4002、軸回転要素4003a、軸回転要素4003b、遠位取り付け具4004、駆動連結4005、及び一次取り付け具4006を含む。実施形態において、一次取り付け具4006及び遠位取り付け具4004のうちの少なくとも一つが、駆動取り付け具である。いくつかの実施形態において、一次取り付け具4006及び遠位取り付け具4004のうちの少なくとも一つが、ギアである。取り付け具の少なくとも一つが、異なる形状及びサイズのコンポーネントを収容し、並びにボトルを保持するための高さ調整を可能にするために、ばね付勢されてもよい。遠位取り付け具4004は、コンポーネントの上面、肩部、又は側面に接触してもよく、一次取り付け具4006は、コンポーネントの底面に接触している。静止要素4002は、歯がある場合は静止ギアであってもよく、又は平滑面を有する場合は静止面であってもよい。駆動連結4005は、ステッパモータなどの駆動システムに接続されて、コンポーネントの回転を駆動する。遠位取り付け具4004は、高速の間にボトルキャップのねじが緩むことを防止するためにも用いられる。
【0039】
回転アセンブリ4001は、ジャイロスコープ混合及び偏心回転を含む。要素4002、4003a、及び4003bは、歯を有するように、又は平滑面/平坦面として設計され得る。この機構は、二つの異なる軸に対するスピンを実現することを可能にする。回転及び機構の軸は、また、水平位置、垂直位置、又は斜め位置において動作する/挿入する/取り除くために、ボトルをアクセス可能にする。さらに、回転の中心からのオフセット、例えば回転の中心から数ミリメートルのオフセットで重心を有することによって、攪拌による混合も実現される。偏心スピンは、バルク/成分の慣性の中心をシフトさせ、それによって、垂直(上下)運動を引き起こし、特に高速で効果的に振動させる。ジャイロスコープ混合のこの方法は、任意のコンポーネント、例えば、多様なサイズ及び四角又は円筒形状などの多様な形状において製品を効果的に混合することを可能にする。このジャイロスコープ混合は、成分が、二つの異なる軸(即ち、大きい方と小さい方)に対してパッケージ内で動き回ることを可能にし得る。
【0040】
図39A~図39Cに示されるように、小さい方の車輪又は軸回転要素4003a及び4003bは、本開示の実施形態に従って、ギアの歯を用いて大きい方の車輪(例えば、静止要素4002)を中心として回転している。要素は、金属、プラスチック、又はゴムであってもよい。有利なこととして、ゴム車輪は、混合装置のデシベルレベルを減衰することによって、処理中の混合機構の音を大いに減少させ得る。
【0041】
実施形態において、小さい方の軸は、大きい軸よりも少なくとも三倍小さい比率、例えば、4:1(大きい方の軸:小さい方の軸)の比率で設計される。この比率では、静止要素4002の単一又は一(1)回転ごとに、軸回転要素4003a及び4003bは、四(4)回転することとなる。これは、製品が、大きい方の軸の駆動機構の実際のRPMよりも、小さい軸において四倍速でスピンすることを可能にし、それによって混合効果が改善される。他の実施形態では、軸回転車輪及び静止車輪のサイズは、同じであってもよく、又は軸回転車輪が、静止車輪よりも大きくてもよい。
【0042】
ミキサユニット3500は、また、ミキサユニットのドア(又は他の部分)上に取り付けられたストロボライトを含み得る。ストロボライトは、全体を通してボトルをその直立位置(又は任意の他の位置)において視覚的にキャプチャをすることを可能にする。これは、消費者/ユーザが、その元のエクステンダレイヤから最終的な完全にブレンドされたシェードへのブレンドを視覚的に見ることを可能にする。例えば、ミキサユニット3500は、ミキサインターフェース3502上で混合プロセスをキャプチャ及びストリーミングするためのカメラを備えてもよい。
【0043】
図40は、本開示の実施形態による、側面ドア3505及びドアハンドル3506の拡大図を示す。磁気インターロック又は他の連結機構が、側面ドア3505を固定し、粒子又は発射物がミキサから出るのを回避するために用いられ得る。安全性の特徴として、ミキサユニット3500が動作中(例えば、スピン中)に側面ドア3505が開かれる場合、マシンは、一秒以内に自動的に停止する。
【0044】
図41は、ミキサインターフェース3502への電源を制御するために用いられ得るスクリーン電源スイッチ3602の拡大図を示す。
【0045】
図42は、本開示の実施形態による、ストレージ容器3504の拡大図を示し、ストレージ容器3504は、正面ドアパネル3514のドアロックマウント3604を係合するように構成されるロック機構4301を含む。ボルトロック機構が図示されているが、他のロック機構が利用されてもよい。
【0046】
図43は、本開示の実施形態による、ストレージ容器3504のためのロック機構の拡大図を示す。ストレージ容器3504は、ストレージ容器ドア4402、ストレージ容器ドアハンドル4404、及びストレージ容器3504をロックするロック4406を含み得る。
【0047】
図44は、本開示の実施形態による、ミキサユニット3500についての外部入力及び/又は出力のためのパネルを示す。パネルは、ミキサユニット3500に電源供給コードを接続するためのIECソケット4502、ミキサユニット3500の電源をオン又はオフにするための電源スイッチ4504、及びデータ入力/出力(例えば、印刷、マシン診断、ソフトウェア更新など)のための多様なデバイスへの接続用の一つ以上のUSB又はイーサネット差し込み口4506a、...、4506nを含み得る。ユニット外部の全ての配線が、輸送を容易にするために取り外し可能である。
【0048】
ユニットの振動を減少させ得る、ユニットの下の安定化機構又は脚122が存在し得ると理解されたい。安定化機構又は脚122が、ユニットの各角又はエッジに取り付けられ得ると理解されたい。安定化機構又は脚122は、また、ユニットを任意の角上で水平化するために用いられ得る。水平化システムは、ディスペンサユニット100の基部において提供され得るセンサと対にされてもよく、又はセンサに接続されてもよく、且つインターフェースを通してモニタリングされてもよいと理解されたい。代替的実施形態は、後部に一つの固定三脚、及び正面の角に二つの調整可能な三脚を有する、三脚水平化システムである。埃及び臭気軽減のための空気制御システムが存在してもよいことも理解されたい。システムは、チャコールフィルタを通して空気又は臭気を吸引する消極的な空気ろ過、及び積極的な空気ろ過を提供してもよく、埃をユニット外に保つためにフィルタを通して空気を吸い込むことを可能にしてもよい。
【0049】
図45~
図48は、本開示の実施形態による、ミキサインターフェース3502上に表示され得る例示的な可能性を示す。例えば、
図45に示されるように、ミキサユニット3500にアクセスするために、パスワードが必要とされ得る。ミキサインターフェース3502は、また、ブレンドプロセスの開始、例えば、ディスペンサユニット100(例えば、
図28に示されるボトル1402及びその内容物など)からサンプルをブレンドすることを可能にし得る。ミキサインターフェース3502は、また、ブレンド又は混合されるボトルサイズのユーザ選択を可能にし得る。いくつかの実施形態では、ミキサユニット3500は、例えば、重量、視覚的な手掛り、又は他の標識に基づいて、ボトルサイズを自動的に検出するように構成され得る。ミキサインターフェース3502は、また、スクリーン上にブレンドの進捗を表示し得る。実施形態において、ミキサインターフェース3502は、ミキサユニットを用いるための任意選択の指示ビデオを含み得る。
【0050】
いくつかの実施形態では、ディスペンサユニット100は、単回量のサンプルをガラスプレートなどの容器上に分注するように構成され得る。ミキサユニット3500は、また、単回量のサンプルサイズをブレンドするように構成され得る。例えば、混合アセンブリ3508は、分注される材料を保持するガラスプレート上に別のガラスプレートを「衝突させる(smash)」か、又は押圧するように構成されてもよく、混合アセンブリ3508は、均一なブレンドを得るために二つのガラスプレートを互いに対して回転させてもよい。単回量は、約0.5グラム~1グラムの、一日又は単回使用の供給量として用いられ得る。他の実施形態では、ディスペンサユニット及びミキサユニットは、本開示から逸脱することなく、単一マシンに結合され得る。
【0051】
図49は、本開示の実施形態による、本明細書で説明されるミキサ及びディスペンサを用いてカスタマイズ可能な製品を提供する例示的方法を示す。ステップ5001において、ディスペンサユニットは、一人以上のユーザによってアクセスされ得る。パスワード又は他の認証手段(例えば、生体認証)が、実施形態に従って、ディスペンサユニットの機能にアクセスするために実施され得る。ステップ5002において、ユーザは、異なるユーザインターフェースにアクセスするためにユーザカテゴリを選択し得る。例えば、小売環境では、ユーザは、ステップ5100において消費者インターフェースにアクセスしてもよく、又はステップ5200において管理者(例えば、スタッフ若しくは従業員)インターフェースにアクセスしてもよい。
【0052】
図50は、本開示の実施形態による、消費者インターフェースを介してカスタマイズ可能な製品を提供する例示的方法を示す。消費者又はユーザが、ステップ5100において消費者インターフェースにアクセスした後、消費者は、ステップ5102において、名前及び連絡先情報などの彼らの消費者識別情報を入力し得る。入力された情報は、一つ以上のローカル又はリモートデータベースにおいてユーザプロファイルを生成又は更新するために用いられ得る。例えば、消費者から受信した情報に基づいて、ユーザがリピート顧客であるかどうかを判断するために、一つ以上のデータベースからユーザ履歴が検索され得る。ユーザがリピート顧客である場合、インターフェースは、ステップ5107までスキップし、ユーザが以前の購入履歴から製品を選択するため、並びに所望の製品及び/又はサイズを選択するためのオプションを提示し得る。代替的には、ステップ5103において、インターフェースは、ユーザ特性及びニーズを判断するためにユーザに一つ以上の質問を提示し得る。例えば、ユーザの肌タイプ、所望の製品、及び製品をカスタマイズすることに向けた他の要因に関して質問が行われてもよい。ステップ5104において、一つ以上の診断ツールが、インターフェース上に示される指示と共に、ユーザを診断するために用いられ得る。例えば、診断ツールは、上記
図23に示されるものなどのシェードマッチングデバイスであってもよく、それは、有線又は無線ネットワーク接続を介してディスペンサユニットと通信している。ステップ5105において、診断ツールを用いて取得された情報に基づいて、分析が行われ得る。ステップ5106において、一つ以上の推奨/オプションが、分析(例えば、
図24のシェード推奨)に基づいて生成され、ユーザに示され得る。ユーザは、次いで、ステップ5107において、ディスペンサユニットが満たす製品及び/又は製品サイズを選択し得る。ステップ5108において、選択に基づいて、自動的に、又はユーザ若しくは販売員によって、適当な容器が分注アセンブリに置かれ得る。ステップ5109において、ディスペンサは、選択された製品/製品サイズについての適当な「製法」又は配合を一つ以上のデータベースから検索してもよく、一つ以上の材料パックに格納された材料から容器内に材料を分注してもよい。ステップ5110において、インターフェースは、ユーザ要求の進捗及び状態を示し得る。完了すると、容器は、ステップ5111においてディスペンサから取り除かれ得る。任意選択で、ステップ5112において、容器は、上述したミキサユニット3500などのミキサ内でブレンドされ得る。いくつかの実施形態では、装置は、分注能力及び混合能力の両方を含み得る。
【0053】
図51は、本明細書における実施形態による、管理者用のインターフェースを用いた対話を記述している。管理者インターフェース又はポータルへのアクセスは、ある実施形態において認証を必要とし得る。ステップ5200において管理者インターフェースへのアクセスが認められると、ユーザは、ディスペンサユニットに関連する多様なタスクを選択し、実行し得る。例えば、ステップ5202において、ユーザは、顧客又は製品情報に対して一つ以上のデータベースを見るか、又は検索し得る。ステップ5203において、ユーザは、また、管理者ポータルを介して材料パックの状態を見て、補充プロセスを開始し得る。ステップ5304において、ユーザは、ディスペンサユニットのための衛生化手順を実行し得る。ステップ5305において、ユーザは、また、ディスペンサユニットの状態、例えば、ディスペンサモデル情報及び統計値、ユーザ統計値、及び他のデータを見てもよい。ステップ5306において、ユーザは、モータ速度、プリンタセットアップ、接続されたデバイス、及び他のユーザ関連情報などの、ディスペンサ設定を見て、調整し得る。
【0054】
図52は、本明細書における実施形態による、ミキサユニットにおいて合成物を混合する例示的な方法を示す。ステップ5112において、混合プロセスが、ミキサユニット(例えば、上述したミキサユニット3500)で開始され得る。ステップ5302において、本明細書で説明したディスペンサユニットによって分注される合成物などの合成物を有する容器が、ブレンドのために混合アセンブリに置かれ得る。ステップ5303において、容器サイズが、自動的に検出され得るか、又はユーザ入力によって取得され得る。ステップ5304において、混合プロセスが開始する。ステップ5305において、混合の進捗が、ミキサインターフェースに表示され得る。混合が完了すると、容器は、ステップ5306において停止し、容易に取り除くようにするためにボトルを直立した正面向きの位置で提示し、ステップ5307においてミキサから取り除かれ得る。
【0055】
図53は、本開示の実施形態による、カスタムブレンド合成物を提供する例示的システムを示す。システム5400は、データベース5402に連結されたディスペンサユニット5410を含み得る。ディスペンサユニット5410は、ミキサユニット5420、サーバ5430、及び一つ以上のコンピューティングデバイス5440a、...、5440nにネットワーク5401を経て連結され得る。ネットワーク5401は、本開示の実施形態による、ローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット、セルラデータネットワーク、それらの任意の組み合わせなどのワイドエリアネットワーク(WAN)、又はディスペンサユニット5410、ミキサユニット5420、コンピューティングデバイス5440a、...、5440n、並びにデータベース5402及び5403の間の通信をサポートする接続及びプロトコルの任意の組み合わせであってもよい。ネットワーク5401は、有線、無線、又は光ファイバ接続を含んでもよい。ディスペンサユニット5410(例えば、上述したディスペンサユニット100)及び/又はミキサユニット5420(例えば、上述したミキサユニット3500)は、一つ以上のデータベース及び/又は一つ以上のデバイス(例えば、プリンタ、ミキサユニット、モバイルデバイスなど)と通信して、消費者情報及び/又は製品情報/仕様を記憶し、検索し得る。サーバ5430は、管理サーバ、ウェブサーバ、又はプログラム命令を処理し、データを受信及び送信することが可能な任意の他の電子デバイス若しくはコンピューティングシステムであってもよい。コンピューティングデバイス5440a、...、5440nは、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、又は他のモバイルデバイスであってもよい。概して、コンピューティングデバイス5440a、...、5440nは、プログラム命令を処理すること、データを送信及び受信すること、並びにシステム5400の一つ以上のデバイス及びサーバ5430とネットワーク5401を介して通信することが可能な任意の電子デバイス又はコンピューティングシステムであってもよい。
【0056】
ディスペンサユニット5410は、異なるユーザグループと対話するように構成される、対話モジュール5412を含み得る。例えば、ディスペンサユニットは、一つのインターフェースで構成されてもよく、消費者と対話するためのオプションを提供してもよく、ディスペンサユニットは、スタッフ/管理者と対話するためのオプションを提供し得る、異なるインターフェースで構成されてもよい。ディスペンサユニット5410は、また、ユーザの診断及び分析を実行するように構成される、診断及び/又は診断モジュール/分析モジュール5414を含み得る。例えば、ディスペンサユニット5410は、一つ以上の外部診断ツールと通信して、肌色/トーン、肌タイプ、及び他のユーザ関連情報などのユーザデータを取得するように構成され得る。取得したデータに基づいて、診断モジュール/分析モジュール5414は、分析を実行して、結果をカテゴリ化(例えば、肌タイプカテゴリ、肌トーンカテゴリなど)し得る。ディスペンサユニット5410は、診断/分析モジュールからの結果に基づいて、ユーザ用のベストマッチ(例えば、ファンデーション用シェード、保湿剤、及び/又はスキンケア処方計画)を判断するための推奨モジュールをさらに含み得る。推奨は、ユーザインターフェース上に表示され、一つ以上の外部デバイスに送信され、及び/又は一つ以上のデータベース上に記憶され得る。ユーザが、表示された推奨から製品の一つ以上を選択する場合、ディスペンサユニットの配合モジュール5418は、各製品についての配合情報を検索し、ディスペンサユニットが満たす製品サイズに基づいて成分のそれぞれの割合を判断し得る。
【0057】
ミキサユニット5420は、インターフェースにおいて一人以上のユーザと対話するための対話モジュール5422を含み得る。ミキサユニット5420は、消費者と対話するための一つのインターフェース及びオプションと共に構成されてもよく、並びに/又はミキサユニット5420は、スタッフ/管理者と対話するための異なるインターフェース及びオプションと共に構成されてもよい。ミキサユニット5420は、また、一つ以上の製品についての混合仕様を取得するために一つ以上のデータベース(例えば、データベース5403)と通信するように構成される仕様モジュール5424を含み得る。混合仕様は、パルスレート、混合速度、混合時間、回転パラメータ、及び他の仕様を含み得るが、これらに限定されない。ミキサユニット5420は、混合される内容物を含む容器に関連する情報を取得するように構成される検出モジュール5426をさらに含み得る。情報は、一つ以上の機構(例えば、重量、スキャナ、及び他の測定デバイス)又は他の検出機構を用いた自動検出によって、インターフェースにおけるユーザ入力を経て取得され得る。
【0058】
図54は、例示的実施形態による、本開示の一つ以上のステップ/コンポーネントが実施され得る例示的コンピューティングデバイスのブロック図を示す。コンピューティングデバイス5500は、例示的実施形態を実施するための一つ以上のコンピュータ実行可能命令又はソフトウェアを記憶する、一つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体を含む。非一時的コンピュータ可読媒体は、一つ以上の種類のハードウェアメモリ、非一時的有形媒体(例えば、一つ以上の磁気記憶ディスク、一つ以上の光学ディスク、一つ以上のフラッシュドライブ、一つ以上のソリッドステートディスク)、などを含み得るが、これらに限定されない。例えば、コンピューティングデバイス5500のメモリ5502は、コンピューティングデバイス5500の例示的な動作を実施するためのコンピュータ可読及びコンピュータ実行可能命令又はソフトウェア(例えば、上述したアプリケーション及びモジュール)を記憶してもよい。メモリ5502は、コンピュータシステムメモリ、又はDRAM、SRAM、EDO RAMなどのランダムアクセスメモリを含み得る。メモリ506は、他の種類のメモリも同様に含んでもよく、又はその組み合わせを含んでもよい。コンピューティングデバイス5500は、また、メモリ5502に記憶されたコンピュータ可読及びコンピュータ実行可能命令又はソフトウェア並びに本開示の例示的実施形態を実施するための他のプログラムを実行するための構成可能及び/又はプログラム可能なプロセッサ5504を含み得る。プロセッサ5504は、ディスペンサユニット5410及びミキサユニット5420に関連して説明されるモジュールのうちの一つ以上を実行するように構成されるシングルコアプロセッサ又はマルチコアプロセッサであってもよい。コンピューティングデバイス500は、外部デバイス5514、ディスプレイ5512、及びコンピューティングデバイス5540a、...、5540nなどの入力/出力デバイスから、入力/出力インターフェース5508を介してデータを受信し得る。ユーザは、コンピュータモニタなどのディスプレイ5512を通してコンピューティングデバイス5500と対話し得る。ディスプレイ5512は、一つ以上のグラフィカルユーザインターフェース、マルチタッチインターフェースなどを表示し得る。入力/出力インターフェース5508は、キーボード、キーパッドなどの外部デバイス5514、並びに、例えばサムドライブ、ポータブル光学又は磁気ディスク、及びメモリカードなどのポータブルコンピュータ可読記憶媒体への接続を提供し得る。コンピューティングデバイス5500は、また、本開示の例示的実施形態を実施するデータ並びにコンピュータ可読命令及び/又はソフトウェア(例えば、ディスペンサユニット及びミキサユニットのための上述したモジュール)を記憶するための、ハードドライブ、CD-ROM、又は他のコンピュータ可読媒体などの、一つ以上の記憶デバイス5510を含み得る。コンピューティングデバイス5500は、一つ以上のネットワーク、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、又はインターネットと、標準電話線、LAN若しくはWANリンク、ブロードバンド接続、無線接続、コントローラエリアネットワーク(CAN)、又は上記のいずれか若しくは全ての何らかの組み合わせを含むがこれらに限定されない様々な接続を通して、一つ以上のネットワークデバイスを介してインターフェースするように構成される、ネットワークインターフェース5506を含み得る。
【0059】
図面内のフローチャート及びブロック図は、本開示の多様な実施形態によるシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品の可能な実施態様のアーキテクチャ、機能性、及び動作を例示する。この点に関して、フローチャート又はブロック図内の各ブロックは、指定された論理機能を実施する一つ以上の実行可能命令を含む、モジュール、セグメント、又はコードの一部を表し得る。いくつかの代替的な実施態様では、ブロック内に記載された機能は、図中に記載された順序ではない順序で発生してもよいことにも留意されたい。例えば、連続して示される二つのブロックが、実際には、実質的に同時に実行されてもよく、又は、ブロックが、関係する機能性次第で逆の順序で実行されることがあってもよい。ブロック図及び/又はフローチャート図の各ブロック、並びにブロック図及び/又はフローチャート図のブロックの組み合わせが、指定された機能若しくは動作を実行する専用ハードウェアベースシステム、又は専用ハードウェア及びコンピュータ命令の組み合わせによって実施され得ることにも留意されたい。