(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-20
(45)【発行日】2023-07-28
(54)【発明の名称】スティック状製品のための容器
(51)【国際特許分類】
A45D 40/00 20060101AFI20230721BHJP
【FI】
A45D40/00 X
A45D40/00 M
(21)【出願番号】P 2022519785
(86)(22)【出願日】2020-09-30
(86)【国際出願番号】 US2020053351
(87)【国際公開番号】W WO2021067323
(87)【国際公開日】2021-04-08
【審査請求日】2022-04-14
(32)【優先日】2019-10-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513161449
【氏名又は名称】イーエルシー マネージメント エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、チエン
【審査官】新井 浩士
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-000348(JP,A)
【文献】米国特許第05399040(US,A)
【文献】特表2013-517017(JP,A)
【文献】中国実用新案第201438890(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第108523378(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 40/00-40/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スティック状製品のための容器であって、
使い捨てカートリッジ(100)であって、
円筒状内側本体(1)であって、
外側を有する開口した頂部(1a)と、
開口した底部(1b)と、
2つの水平スロット(1k、1k’)を有する側壁(1c)と、
前記側壁を通過する2つの縦トラック(1d、1d’)と、
前記内側本体の前記底部の近くで、前記側壁の前記外側に位置付けられた垂直溝(1h)と、を有する、円筒状内側本体(1)と、
円筒状カムスリーブ(3)であって、
開口した頂部(3a)と、
開口した底部(3b)と、
前記側壁の内面上に位置付けられた2つの螺旋状トラック(3d、3d’)を有する側壁(3c)であって、
前記
円筒状カムスリーブが、同心の様式で前記内側本体(1)の外側に装着される、側壁(3c)と、を有する、円筒状カムスリーブ(3)と、
スティック状製品を受容及び保持することが可能であるホルダカップ(2)であって、前記内側本体
(1)内に位置付けられ、かつ
前記ホルダカップの外面上に位置付けられた一対のラグ(2c、2c’)を有し、それによ
って、前記ラグが、前記内側本体の前記縦トラック(1d、1d’)を通って、前記
円筒状カムスリーブ(3)の前記螺旋状トラック(3d、3d’)の中へ延在
し、
同心の様式で下部円筒状本体(2b)に取り付けられた上部円筒状本体(2a)と、
下部円筒状本体(2b)から外向きに延びる、下部可撓性突起(2e、2e’)と、
前記円筒状内側本体(1)の2つの水平スロット(1k、1k’)内に、前記上部
円筒状本体(2a)から外向きに延びる上部可撓性突起(2f、2f’)とを有する、ホルダカップ(2)と、を
有する、使い捨てカートリッジ(100)と、
再使用可能な回転ベース部材(4)であって、前記使い捨てカートリッジ(100)の底部上に取り外し可能な様式で嵌合するように設計され、
内側リング(4
b)と、
前記内側リングと同心である外側リング(4
a)と、
前記外側リング(4a)の内面上に位置付けられた垂直溝(4h)と、を
有し、
前記
円筒状内側本体(1)の前記底部(1b)が
再使用可能な前記回転ベース部材の前記外側リングに嵌合されると、
(a)前記内側リング(4b)が、前記ホルダカップ(2)の前記下部円筒状本体(2b)から外向きに延びる下部可撓性突起(2e、2e’)を支持することによって、前記使い捨てカートリッジ(100)をロック解除し、
(b)再使用可能な前記回転ベース部材(4)の前記垂直溝(4h)が
、前記内側本体(1)の前記垂直溝(1h)に係合し、それによ
って、前記カムスリーブ(3)に対する
再使用可能な前記
回転ベース部材(4)の回転が、前記ホルダカップ(2)を前記
円筒状内側本体(1)に対して上下させ、
(c)再使用可能な前記回転ベース部材(4)が、
再使用可能な前記回転ベース部材を摺動させて前記使い捨てカートリッジから外すことによって、前記使い捨てカートリッジ(100)から取り外され得る、再使用可能な回転ベース部材(4)と、を備える、スティック状製品のための容器。
【請求項2】
前記2つの縦トラック(1d、1d’)が180°間隔で位置付けられ、各縦トラックが、その上端部の上部水平トラック(1e、1e’)とその下端部の下部水平トラック(1f、1f’)との間に延在し、前記上部水平トラックの一方又は両方が、前記
円筒状内側本体(1)の前記頂部(1a)上へ開いたノッチ(1j、1j’)と交差する、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記円筒状内側本体(1)の2つの前記水平スロット(1k、1k’)が、前記下部水平トラック(1f、1f’)のレベルの下側に位置付けられ
る、請求項2に記載の容器。
【請求項4】
前記カムスリーブ(3)の各螺旋状トラック(3d、3d’)が、前記
円筒状カムスリーブの前記頂部(3a)から始まり、約1回転して、前記
円筒状カムスリーブの前記底部(3b)の上側で終端し、前記2つの螺旋状トラックの開始点が、180°間隔で離間されている、請求項3に記載の容器。
【請求項5】
前記
円筒状内側本体(1)の前記頂部(1a)が、前記側壁(1c)にオーバーハングするリム(1g)によって形成され、前記側壁が、各下部水平トラック(1f、1f’)の下側に位置付けられた垂直タブ(1m、1m’)を備え、それにより、前記垂直タブが、半径方向で可撓性であり、各タブが、外向きに延在する少なくとも1つの突出部(1n、1n’)を有する、請求項3に記載の容器。
【請求項6】
前記
円筒状カムスリーブ(3)が、前記
円筒状内側本体(1)の前記少なくとも1つの突出部(1n、1n’)と前記リム(1g)との間に位置付けられ、それにより、前記
円筒状カムスリーブが、前記
円筒状内側本体の前記水平スロット(1k、1k’)の上側に延在する、請求項5に記載の容器。
【請求項7】
前記上部及び下部円筒状本体
(2a、2b)が、中空であり、前記上部円筒状本体が、前記スティック状製品を受容及び保持することが可能である、請求項6に記載の容器。
【請求項8】
前記使い捨てカートリッジ(100)が、前記
円筒状内側本体(1)及び
円筒状カムスリーブ(3)の相対回転によって上下することができないように前記ホルダカップ(2)がロックされる、ロック構成を有する、請求項7に記載の容器。
【請求項9】
前記ロック構成は、前記ホルダカップ(2)の前記ラグ(2c、2c’)が前記
円筒状内側本体(1)の前記下部水平トラック(1f、1f’)内に位置付けられ、かつ
再使用可能な前記回転ベース部材(4)が前記使い捨てカートリッジ(100)に取り付けられていないときに達成される、請求項8に記載の容器。
【請求項10】
再使用可能な前記回転ベース部材(4)を前記使い捨てカートリッジ(100)の前記底部上へ摺動させることによって、ホルダカップ(2)をロック解除することができる、請求項8に記載の容器。
【請求項11】
前記円筒状内側本体(1)の前記底部(1b)が再使用可能な前記回転ベース部材(4)の前記外側リング(4a)に嵌合されると、再使用可能な前記回転ベース部材(4)の前記外側リング(4a)が、前記
円筒状カムスリーブ(3)の少なくとも25%を覆い、前記
円筒状カムスリーブの残存する露出部分が、オーバーキャップ(5)によって覆われる、請求項10に記載の容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スティック状製品、特に口紅を収容するための容器に関する。より具体的には、本発明は、消費者によってホルダカップ内の製品を塗布することが可能である前進位置と、後退位置との間でホルダカップ内のスティック状製品が移動することを可能にする、使い捨てのカートリッジに関する。
【背景技術】
【0002】
スティック状製品のための従来技術の容器は、底端部に配置された回転可能部材を有するシリンダを含み得る。スティック状製品は、ホルダカップ内で受容され、ホルダカップは、シリンダ内に配置される。シリンダに対する回転可能部材の回転は、シリンダ内部の機構に、消耗可能な塊を回転部材から離れて縦方向に前進させ、それにより、スティック状製品がシリンダより上に露出する。このように、製品の露出部分は、塗布に利用可能である。
【0003】
例えば、共通のタイプの容器は、カム及び本体が互いに対して回転することができるように、円筒状内側本体の周囲に配置されたカムスリーブを特徴とする。内側本体は、中空であり、壁と、壁を通って延在する少なくとも1つの縦スロットと、を有する。カムスリーブは、内壁の実質的な長さに沿って延在する少なくとも1つの螺旋スロットを特徴とする内壁を有する。製品ホルダカップは、少なくとも1つのラグの形態のカムフォロワを備える。ホルダカップが内側本体に嵌合されると、ラグは、内側本体の縦スロットを通って延在して、カムスリーブの螺旋スロットに係合する。内側本体及びカムスリーブが互いに対して回転すると、螺旋スロットがホルダカップのラグに圧力を加え、縦スロット内でホルダカップを上下に駆動し、それによって、前進位置と後退位置との間でスティック状製品を移動させる。このタイプの装置の典型的な実施例は、米国特許第3,438,714号に記載されている。
【0004】
最も単純な設計では、カムスリーブが内側本体の上に組み立てられると、カムスリーブは、内側本体の頂部が外向きに撓むことを防止し、これは、容器を詰め替える又は再利用するために、容器からホルダカップ及び製品を取り外すことができないことを意味する。いくつかの設計では、螺旋スロットは、カムスリーブの頂部に到達する前に止まる。これはまた、ホルダカップが容器から取り外されることも妨げる。しかしながら、1つの詰め替え可能な化粧品容器は、米国特許第2,913,103号に記載されている。本明細書で開示されるように、縦スロット及び螺旋スロットが、それぞれ、内側本体及びカムスリーブの頂端部上に開いている。ホルダカップがその完全に前進した位置にあるとき、縦スロット及び螺旋スロットの開いた頂端部が互いに位置合わせされて、ホルダカップのラグが通過することができる。この構成では、ホルダカップのかなりの部分が容器より上に着座し、それにより、スティック状製品に接触することなく、ホルダカップが把持され、容器の頂部から持ち上げられ得る。同様に、縦スロット及び螺旋スロットの開いた頂端部が互いに位置合わせされている限り、ホルダカップは、容器の頂部を通して再挿入され得る。螺旋スロットは、ホルダカップが縦スロットの底部にただ落下することを防止する。ホルダカップのラグが2つのスロットの頂部に位置付けられると、カムスリーブ及び内側本体の相対回転が、ホルダカップ及びスティック状製品を容器の中へ後退させる。同様に、同じ又は異なるスティック状製品を有する新しいホルダカップが容器に挿入され得る。このようにして、容器は、同じ又は異なる製品によって何度も再利用され得る。‘103号特許はまた、ホルダカップの中間停止位置も提供し、その位置では、スティック状製品を使用することができるが、個人が偶然にホルダカップを遠くに前進させ過ぎることによってホルダカップを容器から押し出すことを防止する。中間停止部は、ラグの通過を妨げる縦スロットの狭小化として実装される。このインピーダンスは、内側本体に対するカムスリーブの強力な回転によって打ち勝つことができるが、ユーザが実際にホルダカップを押し出すことを意図する場合のユーザ側の意図でなければならない。更に、‘103号特許はまた、縦スロットの底部の近くに縦スロットの同様の狭小化も提供する。同じく、ラグは、内側本体に対するカムスリーブの強制的な回転によって、この狭小セクションを通して押し出すことができる。これは、ホルダカップをその完全後退位置にロックして、振動によりホルダカップが偶然に前進することを防止する。同じく、このロック特徴も、内側本体に対するカムスリーブの強制的な回転によって打ち勝つことができる。
【0005】
米国特許第5,984,552号及び同第9,113,693号は、一度だけ係合することを意図するロック特徴を記載している。ロック位置では、スティック状製品は、容器より上に持ち上げることができない。しかし、ロック解除されると、装置は、普通に使用することができるが、このロック位置へと容易に戻すことができない。‘552号設計では、ロック特徴が、縦スロットの底部の延在部分に具現化される。ロック位置では、スロットの狭小セクションによって、ホルダカップのラグが縦スロットの延在部分から移動することを防止する。この場合、カムスリーブに対して内側本体を回すことによって、狭小セクションを通してラグを押し出すことは困難である。しかしながら、プローブツールが容器のベースの開口部に入り、ホルダカップに対して押すことが説明されている。この方法によって、ユーザは、狭小セクションを通してラグを縦スロットの主セクションの中へ押し込むのに十分な力を加えることが可能である。他の目的を果たさないプローブツールを容器のベースから取り外すと、ホルダカップを通常の様式で持ち上げることができる。プローブツールは、異なる製品の容器によって再利用され得る。
【0006】
‘693号の設計では、縦スロットの底部は、同じく延在部分を特徴とするが、‘693号の設計はまた、螺旋スロットの底部の下部水平保持領域も利用する。ロック位置では、ホルダカップのラグは、螺旋スロットの下部水平領域に着座し、それにより、カムスリーブ及び内側本体のいかなる相対回転も、ホルダカップの軸方向移動を生じさせることができない。しかしながら、中空ベースが記載されている。容器が中空ベースの中へ挿入されると、プローブツールが、容器の底部の開口部に入り、ホルダカップを押す。これは、ホルダカップを、螺旋スロットの下部水平領域から適切な螺旋スロットの中へ持ち上げる。同時に、中空ベースは、内側本体とリンクし、それにより、一体的に回転することができる。したがって、‘552号特許とは異なり、プローブツールを伴うこの中空ベースは、カムスリーブ及び中空ベースの相対回転が通常の様式でホルダカップを持ち上げるように、容器に取り付けたままにすることを意図している。中空ベースが容器から分離されると、ホルダカップを、螺旋スロットの下部水平領域のラグによってロック位置に戻すことができる。スティック状製品を使い果たすと、中空ベースが容器から分離され得、新しい製品の容器によって再利用され得る。
【0007】
組み立てに関して、しばしば、ホルダカップが、スティック状製品の有無にかかわらず、ホルダカップのラグが内側本体の縦スロット内に位置付けられるように、内側本体の頂部を通して内側本体に挿入される場合がある。その後に、ホルダカップを縦スロットの底部へと下ろす。次に、カムスリーブを、内側本体の頂部を越えて摺動させる。この組み立てを容易にするために、内側本体の頂部は、通常、カムスリーブが内側本体に完全に着座するまで内向きに撓むように設計される。製品がホルダカップに予め充填されている場合は、しばしば、内側本体がスティック状製品に接触して、製品に損傷を与えることがある。これは、上で説明した‘714号特許及び‘552号特許の状況である。スティック状製品がホルダカップに予め充填されていない場合は、ホルダカップが容器の底部に着座しているという事実によって、充填プロセスが複雑になる。これは、‘693号特許に記載された状況であるが、‘103号特許とは異なる。その開示では、縦スロット及び螺旋スロットの頂端部が内側本体及びカムスリーブの頂部に開いているので、2つのスロットの頂端部が互いに位置合わせされているときは、常に、ホルダカップが容器の内外へ通過することが可能である。これは、内側本体を外向きに撓ませる必要がないので、カムスリーブが、最初に内側本体に嵌合され得、次いでホルダカップを容器に挿入することができることを意味する。ホルダカップを挿入するとき、螺旋スロットは、ホルダカップが、縦スロットの底部に単に落下することを防止する。ホルダカップのラグが2つのスロットの頂部に位置付けられると、カムスリーブ及び内側本体の相対回転が、ホルダカップを容器の中へ後退させる。これもまた、ホルダカップが容器内に位置付けられる前にスティック状製品がホルダカップに充填され得ること、又はホルダカップがその後に充填され得るが、ホルダカップが高い位置にあり得ることを意味する。いずれの方法でも、構成要素の組み立ては、スティック状製品に対する損傷を低減しながら、又は損傷させずに達成される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的
本発明の主な目的は、スティック状製品のための容器を提供することであり、該容器は、スティック状製品を保持する使い捨てカートリッジと、特にロック解除ツールが高級ファッションアクセサリを実装する場合に、再使用可能なロック解除ツールと、を備える。
【0009】
本発明による容器は、使い捨てカートリッジと、再使用可能なロック解除ツールと、オーバーキャップと、を備える。使い捨てカートリッジは、口紅、リップクリーム、デオドラントスティック、制汗スティック、接着剤スティックなどのスティック状製品を収容することが可能である。従来のスティック状製品のための容器とは異なり、本発明では、カムスリーブを内側本体の底部から上方へ摺動させることによって、カムスリーブが内側本体の上に適用される。ホルダカップは、カムスリーブを内側本体に装着する前又はその後のいずれかに、内側本体に挿入することができる。この設計は、1つ以上の場所で様々な構成要素を製造及び組み立てるための様々なオプションを作り出す。この設計はまた、輸送中にスティック状製品を保護するために、ホルダカップが、内側本体内を移動することを防止するロック特徴も含む。回転ベース部材の形態のロック解除ツールが提供される。回転ベース部材は、スティック状製品の寿命にわたって使い捨てカートリッジに接続したままであるが、その後に取り外して、再使用され得ることを意図している。いくつかの好ましい実施形態では、回転ベース部材は、容器組立体にスタイル及び美しさを加える高級ファッションアクセサリとして実装され、その目的のために販売され得る複数のカートリッジによって再使用されることを意図する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、カートリッジ内にスティック状製品を有しない、本発明による、組み立てられた使い捨てカートリッジ及び回転ベース部材を示す。
【
図3】
図3は、内側本体の一実施形態の斜視図である。
【
図5】
図5は、内側本体の代替の実施形態の頂部分を示す。
【
図6】
図6は、スティック状製品のホルダカップの斜視図である。
【
図9】
図9は、ホルダカップの一実施形態の拡大図である。
【
図10】
図10は、カムスリーブの一実施形態の斜視図である。
【
図12】
図12は、回転ベース部材の一実施形態の斜視図である。
【
図14】
図14は、ホルダカップがロック位置にあるロック機構の断面拡大図である。
【
図15】
図15は、ホルダカップが回転ベース部材によってロック解除されている、ロック機構の断面拡大図である。
【
図16】
図16は、オーバーキャップと協働する回転ベース部材の第2の実施形態である。
【
図17】
図17は、カムスリーブに対して上昇した位置で内側本体を保持するためにトレイに装着されたカムスリーブ及び内側本体の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1及び
図2を参照すると、本発明によるスティック状製品のための容器は、使い捨てカートリッジ(100)と、回転ベース部材(4)と、を備える。使い捨てカートリッジは、内側本体(1)と、スティック状製品を保持することが可能であるホルダカップ(2)と、カムスリーブ(3)と、を備える。
【0012】
内側本体
図3及び
図4を参照すると、内側本体(1)は、側壁(1c)によって分離された開口した頂部(1a)及び開口した底部(1b)を有する略円筒形の部材である。内側本体の中心縦軸(A)は、
図4に示されている。
【0013】
180°間隔で位置付けられた2つの縦トラック(1d、1d’)が、側壁を通過する。各縦トラックは、その上端部の上部水平トラック(1e、1e’)とその下端部の下部水平トラック(1f、1f’)との間に延在する。上部水平トラックの一方又は両方は、内側本体の頂部上へ開いたノッチと交差する。
図3及び
図4では、両方の水平トラックが、内側本体(1)の頂部(1a)上へ開いたノッチ(1j、1j’)と交差する。代替的に、
図5では、上部水平トラック(1e)の1つだけが、内側本体(1)の頂部(1a)上へ開いたノッチ(1j)と交差する。他の上部水平トラック(1e’)は、内側本体の頂部上に開いていない。いずれの実施形態においても、側壁(1c)は、いくらかの可撓性を有し、それにより、内側本体の頂部(1a)の開口部が一時的に拡大し、次いで、その元のサイズに戻ることを可能にすることができる。
【0014】
好ましくは、内側本体(1)の頂部は、側壁(1c)にオーバーハングするリム(1g)と共に形成される。好ましくは、側壁(1c)は、各下部水平トラック(1f、1f’)の下の位置付けられた垂直タブ(1m、1m’)を備える。各垂直タブは、半径方向に可撓性である。各タブは、外方に延在する少なくとも1つの突出部(1n、1n’)を有する。
【0015】
側壁(1c)は、
図3に示すように、下部水平トラック(1f、1f’)のレベルの下側であるが、突出部(1n、1n’)のレベルの上側に位置付けられた、2つの水平スロット(1k、1k’)を備える。
【0016】
側壁(1c)はまた、内側本体(1)の底部(1b)の近くで、側壁の外側に位置付けられた垂直溝(1h)も備える。
【0017】
ホルダカップ
ホルダカップ(2)は、
図6~
図8に示されている。ホルダカップは、同心の様式で下部円筒状本体(2b)に取り付けられた上部円筒状本体(2a)を備える。上部及び下部円筒状本体は、中空である。上部円筒状本体は、口紅、リップクリーム、デオドラントスティック、制汗スティック、接着剤スティックなどの中実又は半中実のスティック状製品を受容及び保持することが可能である。スティックは、一般に、摩擦によってホルダカップ内で保持されるが、当技術分野で知られているような追加の手段は提供され得る。上部円筒状本体(2a)の外面は、一対の対向するラグ(2c、2c’)を備える。ホルダカップ(2)は、内側本体(1)に嵌合し、その頂部開口部(1a)を通して内側本体に挿入することができる。上で説明されたように、内側本体が1つ又は2つのノッチ(1j、1j’)を有するかどうかにかかわらず、内側本体の側壁(1c)の可撓性は、各対向するラグを上部水平トラック(1e、1e’)の1つに挿入されることを可能にするのに十分な量だけ、頂部(1a)の開口部を拡大することを可能にする。ケースが完全に組み立てられると、ラグは、内側本体の縦トラック(1d、1d’)及び水平トラック(1e、1e’、1f、1f’)に沿って進行することが可能になる。ラグは、内側本体(1)の縦トラック及び水平トラック(1d、1d’)を通って、それを越えて延在するのに十分な長さである。
【0018】
使い捨てカートリッジ(100)は、ホルダカップがロックされるロック構成を有し、これは、内側本体(1)及びカムスリーブ(3)の相対回転によって上下することができないことを意味する。ロック特徴の1つのタイプは、
図6~
図9に示されており、図中、上部及び下部円筒状本体(2a、2b)にわたるホルダカップ(2)のセクションが取り外され、可撓性構造体がその空間に提供されている。実際には、2つのそのような可撓性構造体(2d、2d’)は、180°間隔で提供される。各可撓性構造体の頂部及び底部は、ホルダカップに取り付けられて、それぞれ、上部及び下部ヒンジを形成する。その結果、各可撓性構造体は、半径方向に短い距離だけ撓むことが可能である。
図8を参照すると、可撓性構造体は、下部円筒状本体(2b)から外方に延在する下部突出部(2e、2e’)と、上部円筒状本体(2a)から外方に延在する上部突出部(2f、2f’)と、を有する。1つの組み立てられた構成(「ロックされた」構成)では、上部突出部は、内側本体(1)の水平スロット(1k、1k’)内で止まる。この構成は、ホルダカップのラグ(2c、2c’)が内側本体(1)の下部水平トラック(1f、1f’)内に位置付けられたときに達成される。上部突出部を水平スロットから取り外すには、内方への圧力を下部突出部に加えなければならない。これによって、下部突出部が内方へ撓み、下部ヒンジ(2g、2g’)の周囲を回転し、上部突出部もまた内方へ撓み、上部ヒンジ(2h、2h’)の周囲を回転する。下部突出部から圧力が解放されると、可撓性構造体は、それらの元の位置に戻る。通常の使用中に、上部突出部(2f、2f’)は、内側本体(1)の内壁に沿って摺動する。随意に、摩擦の力を軽減するために、
図9に見られるように、上部突出部は、2つの表面との接触の度合いを低減させるために、垂直リブ(2i)を備え得る。
【0019】
カムスリーブ
カムスリーブ(3)は、
図10及び
図11に示されている。カムスリーブは、側壁(3c)によって分離された開口した頂部(3a)及び開口した底部(3b)を有する略円筒形の本体を備える。側壁は、略中実である。側壁の内面(3e)は、2つの本質的に同一の螺旋状トラック(3d、3d’)を備える。各トラックは、カムスリーブの頂部(3a)から始まり、約1回転して、カムスリーブの底部(3b)の上側で終端する。2つの螺旋状トラックの開始点は、180°間隔で離間され、終了点も同様である。カムスリーブは、組み立てられたときに、ホルダカップ(2)の一対の対向するラグ(2c、2c’)が螺旋状トラック(3d、3d’)内に位置付けられ、そこを進行するような方式で、内側本体(1)に嵌合する。
【0020】
カムスリーブ(3)は、同心の様式で内側本体(1)の上を摺動するように設計されている。より具体的には、カムスリーブは、内側本体の底部(1b)をカムスリーブの頂部(3a)に挿入することによって、内側本体の外側に装着される。完全に内側本体に着座されると、カムスリーブ及び内側本体は、同心であり、カムスリーブは、内側本体の突出部(1n、1n’)と、内側本体の頂部(1a)で側壁(1c)にオーバーハングするリム(1g)との間に捕捉される(
図1を参照されたい)。カムスリーブは、その空間を実質的に満たし、それにより、内側本体に対するカムスリーブの垂直移動がほぼ不可能であるが、カムスリーブ及び内側本体は、互いに対して回転することができる。設計によって、カムスリーブは、内側本体の水平スロット(1k、1k’)の上へ延在して、それを隠す。これは、
図15に示すように、ホルダカップ(2)の上部突出部(2f、2f’)へのアクセスを遮断する。
【0021】
組み立てられた内側本体(1)、ホルダカップ(2)、及びカムスリーブ(3)は、使い捨てカートリッジ(100)を構成する。
【0022】
回転ベース部材
上述のように、ロック構成で、ホルダカップ(2)の上部突出部(2f、2f’)は、内側本体(1)の水平スロット(1k、1k’)内で止まる。再使用可能な回転ベース部材の形態でロック解除ツールが提供される。再使用可能な回転ベース部材(4)の一実施形態は、
図12及び
図13に示されている。外側リング(4a)及び内側リング(4b)は、同心であり、底面(4c)から立ち上がっている。どちらのリングも頂部が開いている。回転ベース部材は、取り外し可能な様式で、使い捨てカートリッジ(100)の底部上に嵌合するように設計されている。内側本体(1)の底部(1b)は、回転ベース部材の外側リング(4a)の内外へ摺動することが可能である。また、外側リング(4a)の内面は、内側本体(1)の外面の垂直溝(1h)に係合するように設計された垂直溝(4h)を特徴とする。係合の性質は、カムスリーブ(3)に対するベース部材の回転が、カムスリーブに対する内側本体の回転をもたらすものである。このアクションによって、ホルダカップ(2)が上下する。回転ベース部材は、スティック状製品の寿命にわたって使い捨てカートリッジに接続されたままであり得るか、又は、特に異なる使い捨てカートリッジによって再利用するために容易に取り外され得る。回転ベース部材は、単に回転ベース部材を摺動させて再使用可能なカートリッジから外すことによって、使い捨てカートリッジから取り外され得る。
【0023】
ここで説明されるように、ホルダカップの上部突出部は、使い捨てカートリッジの底部で回転ベース部材を摺動させることによって、内側本体の水平スロット(1k、1k’)から取り外される。
図14及び
図15を参照すると、回転ベース部材(4)の内側リング(4b)は、ホルダカップ(2)の下部円筒状本体(2b)を受容するようにサイズ決定される。すなわち、下部円筒状本体の外径は、内側リングの内径よりも少し小さい。しかしながら、内側リングの内径は、下部円筒状本体が内側リングの中へより遠くに挿入されたときに、内側リングがホルダカップ(2)の可撓性構造体(2d、2d’)の下部突出部(2e、2e’)に係合し、該可撓性構造体を内方へ偏向させるものである(
図15を参照されたい)。その結果、可撓性構造体の上部突出部(2f、2f’)もまた、内方へ偏向し、内側本体(1)の水平スロット(1k、1k’)から出てくる。その構成では、ベース部材(4)をカムスリーブ(3)に対して回転させることで、ホルダカップ(2)を内側本体(1)に対して上下させる。
【0024】
図1、
図14、及び
図15に示すように、回転ベース部材の外側リング(4a)は、外側リングがカムスリーブ(3)の底部(3b)に到達しないように、相対的に短くなり得る。代替的に、外側リングは、カムスリーブのかなりの部分を覆うように、相対的により高くなり得る。例えば、外側リングは、カムスリーブの少なくとも25%、又はカムスリーブの少なくとも50%、又はカムスリーブの少なくとも75%を覆い得る。唯一の制限は、カムスリーブのいくつかの部分が、回転ベース部材の外へ突出することであり、これは、ホルダカップの相対回転及び上昇/下降を行うために必要である。カムスリーブの残存する露出部分は、オーバーキャップ(5)によって覆われ得る。オーバーキャップは、カムスリーブの頂部(3a)からカムスリーブ上へ摺動し、これは、スティック状製品(7)を周囲環境から効果的に保護する。
【0025】
回転ベース部材(4)は、簡素な又は実用的な外観を有する安価なプラスチック構成要素であり得る。しかしながら、好ましい実施形態では、回転ベース部材は、使い捨てカートリッジ(100)にスタイル及び美しさを加える再使用可能な高級な様式のアクセサリとして実装され得る。この場合、回転ベース部材の外側リング(4a)が、上述の制限を伴うカムスリーブ(3)のかなりの部分を覆うのに十分高い場合、好ましい。回転ベース部材が高級な様式のアクセサリとして実装されれば、新しい様式及びマーケティング機会が訪れる。回転ベース部材は、耐久性及び高級アイテムの印象を与えるために、かなりの重量を有し得る。回転ベース部材が有することができる表面特徴には制限が存在しない。好ましくは、オーバーキャップ(5)は、回転ベース部材の高級な設計に適合する。好ましくは、カムスリーブに配置されたとき、オーバーキャップは、(
図16のように)回転ベース部材(4)に接触して、使い捨てカートリッジを完全に覆う。使い捨てカートリッジを使い果たしたとき(又は単に必要に応じて)、同じ又は異なるスティック状製品を有する新しいカートリッジを回転ベース部材に挿入し、オーバーキャップによって閉めることができる。使い捨て製品カートリッジは、この目的で販売することができる。
【0026】
本発明による容器は、表面全体に製品を引き抜くことによって表面に塗布される、全てのタイプのスティック状製品に有用であり得る。スティック状製品としては、口紅、リップクリーム、デオドラントスティック、制汗スティック、接着剤スティックなどが挙げられる。本発明の目的を達成するために、スティック状製品は、中実又は半中実製品の細長い塊であり、細長い塊は、一方の端部によって懸架されたときに自重を支持することが可能である。
【0027】
組み立て方法1
内側本体(1)を、カムスリーブの開口した頂部(3a)を通して、カムスリーブ(3)内に配置する。内側本体の頂部(1a)を、カムスリーブの頂部(3a)の上側に十分に着座させる。この構成では、内側本体の頂部(1a)は、依然として撓んで、ホルダカップ(2)の挿入に適応することが可能である。内側本体及びカムスリーブは、その目的のために設計された外観によってこの構成に保持することができる。例えば、
図17は、ベース(6a)と、1つ以上のスタック(6b)と、を備える、組み立てトレイ(6)を示す。スタックは、内側本体ではなく、カムスリーブに嵌合するように設計されている。カムスリーブの部分組立体及び内側本体がスタック上へ配置されたとき、内側本体は、カムスリーブに対して高所に着座する。組み立てトレイは、多数の部分組立体に適応するように、任意の数のスタックを有し得る。組み立てトレイは、内側本体及びカムスリーブを備える部分組立体が1つの場所で組み立てられ、ホルダカップが別の場所で組み立てられる場合に有用であり得る。組み立てトレイを使用することによって、内側本体は、すでにカムスリーブに対して高所に着座することになり、それにより、内側本体の頂部は、依然として、ホルダカップの内側本体への挿入に適応するように撓むことが可能である。ホルダカップは、中実のスティック状製品の有無にかかわらず、内側本体の頂部(1a)を通して挿入し、それにより、ホルダカップの対向するラグ(2c、2c’)が内側本体の上部水平トラック(1e、1e’)に入る。
【0028】
組み立て方法1A
ホルダカップを内側本体(1)に組み立てる前にスティック状製品がホルダカップ(2)に挿入される場合、これは、いくつかの異なる方式で起こり得る。例えば、スティック状製品(7)は、キャビティの底部に配置されたホルダカップを有する金型キャビティに溶融製品を注入することによってホルダカップに充填され得る。製品が十分に硬化した後、製品を有するカップを金型から放出することができる。代替的に、溶融製品が金型キャビティに注入されて、硬化され得る。続いて、中実のスティックをホルダカップに挿入することができる。どちらにしても、次いで、上で説明したように、中実のスティック状製品を有するホルダカップが内側本体の頂部(1a)を通して挿入される。
【0029】
組み立て方法1B
ホルダカップを内側本体(1)に組み立てた後にスティック状製品がホルダカップ(2)に挿入される場合は、上で説明したように、スティック状製品を伴わないホルダカップ(2)が最初に内側本体の頂部(1a)に挿入される。その後に、内側本体がカムスリーブ(3)に対してまだ高所に着座している間に、中実のスティック状製品(7)がホルダカップに挿入され得る。
【0030】
組み立て方法1A又は1Bのいずれかによって、ホルダカップ(2)の対向するラグ(2c、2c’)が内側本体(1)の上部水平トラック(1e、1e’)に配置されると、組立体がトレイ(6)から取り外され得、そのときに、カムスリーブの底部(3b)が内側本体の突出部(1n、1n’)の上の通過するまで、内側本体がカムスリーブ(3)に更に挿入され得る。内側本体の突出部は、内方へ撓んでカムスリーブが通過することを可能にするが、カムスリーブが通過してしまうと、突出部が跳ね返ってカムスリーブが内側本体を滑り落ちることを防止するように設計されている。この時点で、カムスリーブは、突出部(1n、1n’)と、内側本体の頂部(1a)で側壁(1c)にオーバーハングするリム(1g)との間に捕捉される(
図1を参照されたい)。最初に、対向するラグ(2c、2c’)は、カムスリーブの螺旋状トラック(3d、3d’)内に着座し得ないが、カムスリーブを内側本体に対してひねることによって、ラグは、最終的に螺旋状トラックの中へ押し出される。そこから、対向するラグが内側本体の下部水平トラック(1f、1f’)内で止まるまで、ホルダカップを後退させることができる。同時に、ホルダカップの上部突出部(2f、2f’)が、内側本体(1)の水平スロット(1k、1k’)内で止まる。これは、
図14及び
図15に見ることができる。この構成では、ホルダカップの上部突出部が内側本体の下部水平トラック内に捕捉されているので、カムスリーブ及び内側本体の相対回転は、ホルダカップを持ち上げない。随意のオーバーキャップ、すなわち、上で説明したような完成したオーバーキャップ(5)、又は輸送目的の一時的なオーバーキャップのいずれかが、スティック状製品を保護するために、カムスリーブの頂部開放端(3a)の上に配置され得る。組み立てられたアイテムは、販売用に準備が整っている。
【0031】
使用
スティック状製品の使用を所望する場合は、オーバーキャップ(5)を取り外す。回転ベース部材(4)の内側リング(4b)が、内側本体(1)の開口した底端部(1b)に挿入される。内側リングが、ホルダカップの下部円筒状本体(2b)から外方に延在する下部突出部(2e、2e’)を支持する。この圧力によって、下部突出部が内方へ偏向し、下部ヒンジ(2g、2g’)の周囲を回転し、ホルダカップの上部突出部(2f、2f’)もまた、内方へ偏向し、内側本体(1)の水平スロット(1k、1k’)から出てくる。次いで、回転ベース部材をカムスリーブに対して回転させ、次いで、ホルダカップを上昇させて、スティック状製品(7)を使用のために露出させることができる。これは、回転ベース部材の外側リング(4a)の内面上に位置付けられる垂直溝(4h)が、内側本体(1)の外面上の垂直溝(1h)と噛合して、協働する歯車を形成することによって起こる。カムスリーブに対するベース部材の回転は、カムスリーブに対する内側本体の回転をもたらし、このアクションによって、ホルダカップが上下する。回転ベース部材は、容器が常時使用可能な状態であるように、スティック状製品の寿命にわたって使い捨てカートリッジ(100)に接続されたままであり得る。回転ベース部材が使い捨てカートリッジに接続されている限り、ホルダカップの上部突出部(2f、2f’)は、容器が常時使用可能な状態であるように、内側本体(1)の水平スロット(1k、1k’)に再び入ることができなくなる。スティック状製品を使い切ったときには、使い捨てカートリッジを単に回転ベース部材の外へ摺動させて廃棄する。回転ベース部材は、次いで使用可能な状態である新しいカートリッジ上へ摺動させることができる。