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特許7317390交差循環方式のネットワークマーケティング報酬システム及び報酬方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-21
(45)【発行日】2023-07-31
(54)【発明の名称】交差循環方式のネットワークマーケティング報酬システム及び報酬方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20230724BHJP
【FI】
G06Q30/06
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021157333
(22)【出願日】2021-09-28
(65)【公開番号】P2022130282
(43)【公開日】2022-09-06
【審査請求日】2021-09-30
(31)【優先権主張番号】10-2021-0025194
(32)【優先日】2021-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521423290
【氏名又は名称】リ,ファ ギル
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】リ,ファ ギル
【審査官】毛利 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-517632(JP,A)
【文献】特開2002-259786(JP,A)
【文献】特開2014-167690(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
会員間の直接的な推薦関係を示す推薦系譜を生成する推薦系譜生成部と、
会員間の後援関係をm進ツリー(mは、2よりも大きい整数)の形式に示した後援系譜を生成する後援系譜生成部と、
分類項目を基準にして会員の順位を決定し、1順位会員から上位を満たしていくスピルオーバー方式で設定された数の代までn進ツリー(nは、2よりも大きい整数)の形式で会員の順位を示したマトリックス系譜を生成するマトリックス系譜生成部と、
マトリックス系譜を基準にしてマトリックス手当を算出するマトリックス手当算出部と、
推薦系譜を基準にして推薦手当を算出する推薦手当算出部と、
後援系譜を基準にして後援手当を算出する後援手当算出部と、
を含み、
前記マトリックス系譜生成部は、1順位会員から順に上位を満たしていくスピルオーバー方式でマトリックス系譜を生成するが、毎k番目(kは、2よりも大きい整数)の順位の会員はマトリックス系譜に含ませることなく、
マトリックス系譜に含まれていない前記k番目の順位会員のアバターコードを、前記後援系譜から本人又はスポンサーの下部グループのうち空いているノードに配置し、交差循環後援系譜を生成する交差循環後援系譜生成部を含むネットワークマーケティング報酬システム。
【請求項2】
前記マトリックス系譜生成部は、複数の分類項目を用いて各分類項目ごとに会員順位を決定し、各分類項目の1順位会員から設定された順序に応じて上位を満たしていく方式でマトリックス系譜を生成することを特徴とする、請求項1に記載のネットワークマーケティング報酬システム。
【請求項3】
前記分類項目は、新規会員順位、推薦順位、再購買順位、称賛ポイント順位、奉仕ポイント順位、下位職級ごとの順位のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項1に記載のネットワークマーケティング報酬システム。
【請求項4】
前記マトリックス系譜生成部は、設定された基準を満たした会員に複数のアバターコードを付与し、複数のアバターコードを設定された順序に応じてマトリックス系譜に含ませることを特徴とする、請求項1に記載のネットワークマーケティング報酬システム。
【請求項5】
前記マトリックス手当算出部は、前記マトリックス系譜を基準にして自身の下位の代に含まれた総人員数に所定の金額を乗算してマトリックス手当を算出することを特徴とする、請求項1に記載のネットワークマーケティング報酬システム。
【請求項6】
前記後援手当算出部は、前記後援系譜を基準とする後援手当と、前記交差循環後援系譜を基準とする交差循環後援手当をそれぞれ算出することを特徴とする、請求項に記載のネットワークマーケティング報酬システム。
【請求項7】
推薦系譜と下位グループの推薦手当算出額を用いて推薦マッチング手当を算出する推薦マッチング手当算出部と、
推薦系譜と下位グループの実績を用いてリーダーシップボーナスを算出するリーダーシップボーナス算出部と、
推薦系譜と下位グループのリーダーシップボーナス算出額を用いてリーダーシップマッチングボーナスを算出するリーダーシップマッチングボーナス算出部と、
推薦系譜と下位グループのマトリックス手当算出額を用いてマトリックスマッチング手当を算出するマトリックスマッチング手当算出部と、
全世界の売上に対する一定の比率を職級者に分配するグローバルボーナスを算出するグローバルボーナス算出部と、
のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項1に記載のネットワークマーケティング報酬システム。
【請求項8】
前記推薦手当、推薦マッチング手当、後援手当、リーダーシップボーナス、マトリックス手当、マトリックスマッチング手当のうち少なくとも1つは、下位グループの各代の実績又は手当算出額に所定の比率を適用して算出するが、本人の推薦数を基準にして算出する代の数を差別化することを特徴とする、請求項に記載のネットワークマーケティング報酬システム。
【請求項9】
メモリに格納されたプログラムを実行するプロセッサを備える報酬プラン運営サーバで実行されるネットワークマーケティング報酬方法であって、
前記プロセッサは、
各会員に支給する手当を算出し、算出された手当で設定比率を積み立てるステップと、
設定された周期ごとに設定された分類項目を基準にして会員の順位を決定し、1順位会員から上位を満たしていくスピルオーバー方式で設定された数の代までn進ツリー(nは、2よりも大きい整数)の形式で会員の順位を示すマトリックス系譜を生成するステップと、
マトリックス系譜を基準にしてマトリックス手当を算出するステップと、
を行い、
前記プロセッサは、
前記マトリックス系譜を生成するステップにおいて、
1順位会員から順に上位を満たしていくスピルオーバー方式でマトリックス系譜を生成するが、毎k番目(kは、2よりも大きい整数)の順位の会員はマトリックス系譜に含ませることなく、
マトリックス系譜に含まれていない毎k番目の順位の会員のアバターコードを、後援系譜から本人又はスポンサーの下部グループのうち空いているノードに配置することで交差循環後援系譜を生成することを特徴とするネットワークマーケティング報酬方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークマーケティングの報酬システムに関し、具体的に、手当を受け取る会員の範囲を画期的に拡大することで、共生及び共に成長できる報酬システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークマーケティング(Network Marketing)は、中間流通コスト又は広告コストを減らす代わりに、商品を使用して、本消費者が品質の優秀性を認め、自ら消費者でありながらも販売員となって他人に商品を紹介することで、新しい消費者及び販売員を持続的に確保していくマーケティング方式である。
【0003】
従って、ネットワークマーケティングが円滑に行われるためには、会員の積極的な販売活動及び組織活動が要求され、ネットワークマーケティング会社では、会員の販売活動及び組織活動を積極的に促し、サポートできる適切な報酬プランを樹立して運営しなければならない。
【0004】
一般に、ネットワークマーケティングの報酬プランには、ブレーキアウェー(breakaway)方式、ユニレベル(uni-level)方式、バイナリ(binary)方式、ハイブリッド(hybrid)方式などの様々なタイプがあり、従来には、多くの会社がブレーキアウェー又はユニレベル方式の報酬プランを適用していたが、最近では、バイナリ方式又はハイブリッド方式の報酬プランを適用する事例が大きく増える傾向にある。
【0005】
ところが、従来は報酬プランのタイプに関わらず、下位等級又は加入順序が遅い会員の場合には、手当を全く受けられないか、又は受け取る金額が極めて少なく、会員間における所得の不均衡が大きくなり、そのために、組織や実績が維持されないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】韓国登録特許第10-1476997号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、このような背景において考案されたものであり、ネットワークマーケティング活動を行う会員の中で、手当を受け取る会員の範囲を拡大させることで、会員全体の所得増加を介した共に成長及び共生を図ることにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような目的を達成するために、本発明の一態様は、会員間の直接的な推薦関係を示す推薦系譜を生成する推薦系譜生成部と、会員間の後援関係をm進ツリー(mは、2よりも大きい整数)の形式で示した後援系譜を生成する後援系譜生成部と、分類項目を基準にして会員の順位を決定し、1順位会員から上位を満たしていくスピルオーバー方式で設定された数の代までn進ツリー(nは、2よりも大きい整数)の形式で会員の順位を示したマトリックス系譜を生成するマトリックス系譜生成部と、マトリックス系譜を基準にしてマトリックス手当を算出するマトリックス手当算出部と、推薦系譜を基準にして推薦手当を算出する推薦手当算出部と、後援系譜を基準にして後援手当を算出する後援手当算出部とを含むネットワークマーケティング報酬システムを提供する。
【0009】
本発明の一態様に係るネットワークマーケティング報酬システムにおいて、前記マトリックス系譜生成部は、複数の分類項目を用いて各分類項目ごとに会員順位を決定し、各分類項目の1順位会員から設定された順序に応じて上位を満たしていく方式でマトリックス系譜を生成することことができる。
【0010】
また、本発明の一態様に係るネットワークマーケティング報酬システムにおいて、前記分類項目は、新規会員順位、推薦順位、再購買順位、称賛ポイント順位、奉仕ポイント順位、下位職級ごとの順位のうち少なくとも1つを含むことことができる。
【0011】
また、本発明の一態様に係るネットワークマーケティング報酬システムにおいて、前記マトリックス系譜生成部は、設定された基準を満たした会員に複数のアバターコードを付与し、複数のアバターコードを設定された順序に応じてマトリックス系譜に含ませることができる。
【0012】
また、本発明の一態様に係るネットワークマーケティング報酬システムにおいて、前記マトリックス手当算出部は、前記マトリックス系譜を基準にして自身の下位の代に含まれた総人員数に所定の金額を乗算してマトリックス手当を算出することができる。
【0013】
また、本発明の一態様に係るネットワークマーケティング報酬システムにおいて、前記マトリックス系譜生成部は、1順位会員から順に上位を満たしていくスピルオーバー方式でマトリックス系譜を生成するが、毎k番目(kは、2よりも大きい整数)の順位の会員はマトリックス系譜に含ませることなく、マトリックス系譜に含まれていない前記k番目の順位会員のアバターコードを、前記後援系譜から本人又はスポンサーの下部グループのうち空いているノードに配置し、交差循環後援系譜を生成する交差循環後援系譜生成部を含むことができる。
【0014】
また、本発明の一態様に係るネットワークマーケティング報酬システムにおいて、前記後援手当算出部は、前記後援系譜を基準とする後援手当と、前記交差循環後援系譜を基準とする交差循環後援手当をそれぞれ算出することができる。
【0015】
また、本発明の一態様に係るネットワークマーケティング報酬システムは、推薦系譜と下位グループの推薦手当算出額を用いて推薦マッチング手当を算出する推薦マッチング手当算出部と、推薦系譜と下位グループの実績を用いてリーダーシップボーナスを算出するリーダーシップボーナス算出部と、推薦系譜と下位グループのリーダーシップボーナス算出額を用いてリーダーシップマッチングボーナスを算出するリーダーシップマッチングボーナス算出部と、推薦系譜と下位グループのマトリックス手当算出額を用いてマトリックスマッチング手当を算出するマトリックスマッチング手当算出部と、全世界の売上に対する一定の比率を職級者に分配するグローバルボーナスを算出するグローバルボーナス算出部の少なくとも1つを含むことができる。
【0016】
また、本発明の一態様に係るネットワークマーケティング報酬システムにおいて、前記推薦手当、推薦マッチング手当、後援手当、リーダーシップボーナス、マトリックス手当、マトリックスマッチング手当のうち少なくとも1つは、下位グループの各代の実績又は手当算出額に所定の比率を適用して算出するが、本人の推薦数を基準にして算出する代の数を差別化することができる。
【0017】
本発明の他の態様は、各会員に支給する手当を算出するステップと、算出された手当で設定比率を積み立てるステップと、設定された周期ごとに設定された分類項目を基準にして会員の順位を決定し、1順位会員から上位を満たしていくスピルオーバー方式で設定された数の代までn進ツリー(nは、2よりも大きい整数)の形式で会員の順位を示すマトリックス系譜を生成するステップと、マトリックス系譜を基準にしてマトリックス手当を算出するステップとを含むネットワークマーケティング報酬方法を提供する。
【0018】
本発明の他のネットワークマーケティング報酬方法において、前記マトリックス系譜を生成するステップにおいて、1順位会員から順に上位を満たしていくスピルオーバー方式でマトリックス系譜を生成するが、毎k番目(kは、2よりも大きい整数)の順位の会員はマトリックス系譜に含ませることなく、マトリックス系譜に含まれていない毎k番目の順位の会員のアバターコードを、後援系譜から本人又はスポンサーの下部グループのうち空いているノードに配置することで交差循環後援系譜を生成する過程を含むことができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、手当を受け取る会員の範囲が大きく拡大するために、下位階層会員の平均所得が増加し、これによりネットワークマーケティング組織の共に成長及び共生を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態に係るネットワークマーケティング報酬システムの概略構成図である、
図2】本発明の一実施形態に係る報酬プラン運営サーバのブロック図である。
図3】本発明の一実施形態に係る手当算出部のブロック図である。
図4】本発明の一実施形態に係るDBのブロック図である。
図5】推薦系譜図と後援系譜図を例示する図である。
図6】後援系譜図の様々なタイプを例示する図である。
図7】マトリックス系譜図の様々なタイプを例示する図である。
図8】マトリックス系譜図の様々なタイプを例示する図である。
図9】アバターコードの生成順序を例示する図である。
図10】アバターコードの生成順序を例示する図である。
図11】交差循環後援系譜図の様々な作成方法を例示する図である。
図12】交差循環後援系譜図の様々な作成方法を例示する図である。
図13】本発明の一実施形態に係る報酬方法を示したフローチャートである。
図14】本発明の一実施形態に係る報酬方法を示した概念図である。
図15】推薦手当、推薦マッチング手当、及び後援手当の支給基準を例示する図である。
図16】推薦手当の算出方法を例示する図である。
図17】推薦マッチング手当の算出方法を例示する図である。
図18】後援手当の算出方法を例示する図である。
図19】リーダーシップボーナス及びリーダーシップマッチングボーナスの支給基準を例示する図である。
図20】リーダーシップボーナスの算出方法を例示する図である。
図21】リーダーシップマッチングボーナスの算出方法を例示する図である。
図22】マトリックス手当の支給基準を例示する図である。
図23】マトリックスマッチング手当の支給基準を例示する図である。
図24】マトリックス手当の算出方法を例示する図である。
図25】マトリックスマッチング手当の算出方法を例示する図である。
図26】グローバルボーナスの支給基準を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下は、図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
【0022】
参考として、本明細書で1つの構成要素(element)が他の構成要素と接続、結合、又は通信する場合、他の構成要素と直接的に接続、結合、又は通信する場合だけではなく、その中間に他の要素を挟んで間接的に接続、結合、又は通信する場合も含む。また、1つの構成要素が他の構成要素と直接接続又は直接結合されている場合、その中間に他の要素が介在しないことを意味する。また、いずれかの部分がいずれかの構成要素を含むか又は備えることは、特に反対の記載がない限り他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んだり備えたりすることを意味する。また、本明細書に添付されている図面は、発明の要旨を理解しやすくするために例示したものに過ぎず、これによって本発明の権利範囲が制限されることはないことを予め明らかにしておく。
【0023】
本発明の一実施形態に係るネットワークマーケティング報酬システムは、図1に例示したように、会員端末10、オフラインショップ端末20、オンラインマーケティングサーバ30、通信網50を介して会員端末10、オフラインショップ端末20及びオンラインマーケティングサーバ30などと通信する報酬プラン運営サーバ(以下では便宜上「運営サーバ」という)100、運営サーバ100と連動するDB200などを含むことができる。
【0024】
会員端末10は、会員が使用している端末として、その種類は特に限定されない。例えば、デスクトップコンピュータ、ノート型パソコン、タブレット、スマートフォン、PDA、ハンドヘルド(Handheld)PC、バーチャルリアリティ(VR)機器、拡張現実(AR)機器などを制限なく活用することができる。
【0025】
オフラインショップ端末20は、製品又はサービスを会員に直接提供するオフラインショップに設けられたPOS(Point of Sale)端末又はコンピュータ端末であってもよい。
【0026】
オンラインマーケティングサーバ30は、会員に製品又はサービスを提供するオンラインショッピングモールの運営サーバであってもよい。オンラインマーケティングサーバ30は、運営サーバ100と統合されたり、同じ場所に設けられたりしてもよい。
【0027】
通信網50は、データ送信のためのものであり、その種類は特に限定されない。例えば、移動通信網、有無線インターネット網、近距離無線網(Wi-Fi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)、ジグビーなど)のうち少なくとも1つを含んでもよい。
【0028】
運営サーバ100は、図2に示すブロック図に例示したように、プロセッサ110、メモリ120、入力部130、出力部140、通信部150、バス190などを含むことができる。
【0029】
プロセッサ110は、メモリ120に格納されているコンピュータプログラムを実行し、所定の演算やデータ処理を実行する。プロセッサ110及びメモリ120は、1つのモジュールに統合されてもよい。
【0030】
メモリ120は、不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリなど)と揮発性メモリ(例えば、RAM(random access memory)を含んでもよい。メモリ120は、運営サーバ100の動作のためのコンピュータプログラム、各種のパラメータ、データなどを格納することができる。コンピュータプログラムは、プロセッサ110によって実行される命令語の集合であり、オペレーティングシステム、ミドルウェア、アプリケーション、又はアプリケーションプログラミングインターフェース(API:application programming interface)などを含んでもよい。コンピュータプログラムは不揮発性メモリに格納され、揮発性メモリにロードされて実行されることができる。
【0031】
運営サーバ100に設けられたオペレーティングプログラムは、機能的に区分すれば、推薦系譜生成部121、後援系譜生成部122、マトリックス系譜生成部123、交差循環後援系譜生成部124、職級及び昇級判定部125、手当算出部126などを含むことができる。
【0032】
推薦系譜生成部121は、全体会員を対象に推薦関係を示す推薦系譜を生成して推薦系譜DB220に格納し、新規会員が加入するごとに推薦系譜を更新する役割を果たす。
【0033】
推薦系譜は、推薦手当、推薦マッチング手当、リーダーシップボーナス、リーダーシップマッチングボーナス、マトリックスマッチング手当を算出するときに基準となる。
【0034】
推薦系譜図は、図5(a)に示すように推薦系譜をツリー形態に可視化したもので、上位ノード(node)に接続される下位ノードの個数は制限されず、被推薦人ノードは、推薦人ノードの下位1代に直接接続される。図5(a)に例示した推薦系譜図は、「私」は会員1、2、3、4、7を直接推薦し、会員2は、会員5、6、9を直接推薦し、会員3は、会員8を直接推薦したなどの推薦関係を示したものである。
【0035】
後援系譜生成部122は、全体会員を後援人と被後援人の関係として示す後援系譜を生成して後援系譜DB230に格納し、新規会員が加入するごとに後援系譜を更新する役割を果たす。
【0036】
後援系譜は、後援手当を算出する基準となるか、職級の保持又は昇級の可否を判断するとき基準になり得る。
【0037】
後援系譜図は、図5(b)に示すように、後援系譜をツリー形態に可視化したもので、本発明の実施形態において、バイナリ方式(binary)の後援系譜図を用いて上位ノード(node)に接続される下位ノードの個数を2つに制限し、超過するノードは、スピルオーバー(spillover)方式で下位の代に接続する。
【0038】
図5(b)に例示した後援系譜図は、「私」の下位1代は会員1、2であり、「私」の下位2代は、会員1に接続された会員3、4、及び会員2に接続された会員5、6であり、「私」の下位3代は、会員3に接続された会員7、8、及び会員6に接続された会員9であることを示している。
【0039】
推薦系譜図と対比してみると、会員3、4、7は「私」が直接推薦した会員であるが、援系譜図上では「私」の下位1代ではなく、下位2代及び3代にわたって配置される点でその違いがある。
【0040】
一方、本発明の実施形態において、バイナリ方式の後援系譜図を使用したが、後援系譜図のタイプが必ずバイナリ方式に限定されることはない。
【0041】
即ち、図6(a)に示すように、2レッグ(leg)又はバイナリ方式で後援系譜を生成してもよいが、図6(b)に示すように、上位ノードに3つの下位ノードのみを接続する3レッグ、又は3進ツリー(ternary)方式で後援系譜を生成してもよい。また、必要に応じて、4レッグ又は4進ツリー(quadtree)方式で後援系譜を生成してもよく、上位ノードに接続される下位ノードの個数を制限しないユニレベル方式で後援系譜を作成してもよい。
【0042】
マトリックス系譜生成部123は、本発明の実施形態に係るマトリックス手当を提供するために考案した「マトリックス系譜」を生成してマトリックス系譜DB240に格納し、設定された周期ごとにマトリックス系譜を更新する役割を果たす。
【0043】
マトリックス系譜は、本出願人が新しく考案したもので、推薦関係又は後援関係を考慮せず、全体会員を対象に設定された基準による順位を決定し、決定した順位に応じてk進ツリー(kは、2以上の整数)をスピルオーバー(spillover)方式で作成した系譜を意味する。ここで、k進ツリーは、各ノードが子ノードを最大k個まで有するツリーであり、スピルオーバー方式は、上位の代から空いているノードが発生しないように全てのノードを順に満たすツリー作成方法を意味する。
【0044】
図7は、2-レッグ(又は、バイナリ)方式で作成したマトリックス系譜図を例示したものであり、図8に示す3-レッグ(又は、3進ツリー)方式で作成したマトリックス系譜図を例示したものである。
【0045】
図9を参照すると、マトリックス系譜生成部123は、設定された期間(例えば、毎月、毎週など)を基準にして、全体会員を対象に新規会員順位、推薦数順位、再購買実績順位、称賛ポイント順位、奉仕ポイント順位、下位職級者(例えば、シルバー(SV)、ゴールド(GD)、ルビー(RB)、サファイア(SP)、エメラルド(EM))の職級ごとの順位などを決定し、設定された順に応じて所定のアバターコード(例えば、BR-1、BR-2、BR-3、...、)を付与し、このようなアバターコードを用いて図7及び図8に例示したような形態にマトリックス系譜を生成する。
【0046】
マトリックス系譜は、設定された期間ごとに新しく算出されるものであり、そのためには、毎期間ごとに新規会員順位、推薦数順位、再購買実績順位、称賛ポイント順位、奉仕ポイント順位、下位職級者順位なども新しく決定されなければならない。
【0047】
一方、新規会員の順位又は下位職級者の順位は、会社政策やプロモーション方向により様々な方法で決定されることができる。
新規会員の順位は、一例として、該当の精算期間中に最も早く加入した会員を新規会員1順位に指定してもよく、最も遅く加入した会員を新規会員1順位に指定してもよい。これとは異なり、特定の順番に加入した会員を新規会員1順位に指定してもよい。異なる例として、該当の精算期間に加入した全ての新規会員のうち、個人実績を基準にして順位を付けてもよく、推薦数を基準にして順位を付けてもよい。
【0048】
また、下位職級者の順位は、同級のうち実績の高い順で順位を付けてもよく、推薦数を基準にして順位を付けてもよく、称賛ポイント又は奉仕ポイントを基準にして順位を付けてもよい。
【0049】
また、新規会員又は下位職級者の順位を決定するときに、実績や推薦数が同じ場合には、年齢、性別、ホームページの訪問回数、日付順の売り上げなどによる条件をさらに適用して順位を決定してもよい。
【0050】
一方、称賛ポイントは、会員間に付与してもよく、所定要件に該当する場合に管理者が付与してもよい。また、奉仕ポイントは、会社政策やプロモーションにより様々な方式で付与してもよい。
【0051】
このように、全体会員を対象に項目ごとの順位が決定されれば、図9に例示したように、新規会員1順位、推薦数1順位、再購買1順位、称賛ポイント1順位、奉仕ポイント1順位、シルバー(SV)1順位、ゴールド(GD)1順位、ルビー(RB)1順位、サファイア(SP)1順位、エメラルド(EM)1順位に順次アバターコードBR-1~BR-10をそれぞれ付与し、次に、新規会員2順位、推薦数2順位、再購買2順位、称賛ポイント2順位、奉仕ポイント2順位、シルバー(SV)2順位、ゴールド(GD)2順位、ルビー(RB)2順位、サファイア(SP)2順位、エメラルド(EM)2順位に順次アバターコードBR-11~BR-20をそれぞれ付与することができる。
【0052】
一方、図9では、会員1人当り1つのアバターコードが付与されるものと示したが、会員1人当り2以上のアバターコードを付与してもよい。
【0053】
例えば、20万PV当たり1つのアバターコードを生成するように設定すれば、個人PVが60万PVである会員には、3つのアバターコードを生成することができる。このようにすると、図10に例示したように、新規会員1順位に、例えば、2つのアバターコードBR-1、BR-11を付与し、推薦数1位会員に、例えば、2つのアバターコードBR-2、BR-12を付与し、再購買1位会員に、例えば、4つのアバターコードBR-3、BR-13、BR-23、BR-33を付与してもよい。
【0054】
但し、図9及び図10に示した分類項目、順位決定方法、アバターコード付与方法などは例示に過ぎないため、必要に応じて、これとは異なる方式又は順にアバターコードを付与してもよい。
【0055】
また、前述した方式で生成されたアバターコードは、電算システムで実際のコードと同一に見なされ、会員の実際のコード及びアバターコードは、電算システムで統合IDに連携して管理されることができる。
【0056】
マトリックス系譜生成部123は、以上で説明した方式により設定条件を充足する会員を対象にアバターコードを付与し、図7及び図8に例示したように、BR-1を最上位にするマトリックス系譜を生成する。
【0057】
ここで、マトリックス系譜生成部123は、全てのアバターコードをマトリックス系譜に配置することなく、設定された基準により選択された一部のアバターコードは、マトリックス系譜に配置せず、後述する交差循環後援系譜に配置してもよい。
【0058】
例えば、図7及び図8に例示したように、毎n番目のアバターコード(例えば、BR-7、BR-14、BR-21、BR-28、BR-35、)はマトリックス系譜図に配置せず、後述する交差循環後援系譜図に含ませることができる。
【0059】
交差循環後援系譜生成部124は、本発明の実施形態に係る交差循環報酬のために考案された「交差循環後援系譜」を生成して後援系譜DB230に格納し、設定された周期ごとに交差循環後援系譜を更新する役割をする。
【0060】
交差循環後援系譜図は、先に説明したように、アバターコードを所定の方法で抽出し、従来の後援系譜図の空いている箇所を順に満たした系譜図である。
【0061】
このように、従来の後援系譜図にアバターコードを満たした交差循環後援系譜図を生成し、アバターコードの実績を反映した状態で後援手当を算出すれば、アバターコードに該当する会員及びそのスポンサーに支給される後援手当の算出額が増加するため、会員全体の手当受領額が全般的に増加するという効果を得ることができる。
【0062】
一方、交差循環後援系譜図に挿入されたアバターコードの実績には、アバターコードの生成基準実績(例えば、10万PV)が反映されてもよく、アバターコードに該当する会員の実績が全て反映されてもよく、アバターコードに該当する会員の実績のうち一定の比率だけ反映されてもよい。
【0063】
一方、マトリックス系譜のために生成したアバターコード(例えば、BR-7、BR-14、BR-21、BR-28、...)を交差循環後援系譜図の空いたところに配置する方法について多様に選択されることができる。
【0064】
一例として、図11に示すように、バイナリ方式で交差循環後援系譜を作成するものと仮定すると、アバターコードBR-7に対応する会員4の下位1代である会員9の下部ラインが空いているため、アバターコードBR-7を会員9の下位1代に配置することができる。また、アバターコードBR-14に対応する会員11の下位1代である会員15の下部ラインが空いているため、アバターコードBR-14を会員11の下位1代に配置することができる。
【0065】
また、アバターコードBR-7、BR-14を実際のコードと見なし、アバターコードBR-7に会員20及び会員21を下位ラインに接続し、アバターコードBR-14に会員24を下位ラインに接続してもよい。
【0066】
異なる例として、図12に示すように、バイナリ方式で後援系譜を作成するものと仮定すると、アバターコードBR-7に対応する会員4の上位1代であるスポンサー2の下部ラインのうち空いている部分にアバターコードBR-7を配置してもよい。また、アバターコードBR-14に対応する会員11の上位1代である会員7の下部ラインのうち空いている部分にアバターコードBR-14を配置してもよい。
【0067】
更なる例として、同じ会員に複数のアバターコードが生成され、交差循環後援系譜図に同じ会員の複数のアバターコードが配置されている場合、1番目のアバターコードは、図12に示すように、スポンサーの下部ラインのうち空いているところに配置し、残りのアバターコードは、図11に示すように自身の下部ラインのうち空いているところに配置してもよい。
【0068】
職級及び昇級判定部125は、各会員の実績、グループ実績、推薦人数などを考慮して職級の保持又は昇級の可否を判断する。
【0069】
例えば、会員の職級は、独立事業者(BRBO:Big Rich Business Owner)、シルバー(SILVER)、ゴールド(GOLD)、ルビー(RUBY)、サファイア(SAPPHIRE)、エメラルド(EMERALD)、ダイヤモンド(DIAMOND)、BRトップ(BR Top)などに区分されてもよい。
【0070】
独立事業者は、本発明の実施形態に係るネットワークマーケティング報酬システムに会員として加入して会員番号が付与された者を意味する。
【0071】
また、シルバー職級は、製品パッケージBR1を基準にして後援系譜図上の小実績累積200万PV以上を達成した者に付与されてもよい。
【0072】
また、ゴールド職級は、シルバー職級者のうち製品パッケージBR1を基準にして、後援系譜図上の小実績累積500万PV以上を達成した者に付与されてもよい。
【0073】
また、ルビー職級は、ゴールド職級者のうち製品パッケージBR2を基準にして、後援系譜図上の小実績累積1,000万PV以上を達成した者に付与されてもよい。
【0074】
また、サファイア職級は、ルビー職級者のうち製品パッケージBR2を基準にして、後援系譜図上の小実績累積5,000万PV以上を達成した者に付与されてもよい。
【0075】
また、エメラルド職級は、サファイア職級者のうち製品パッケージBR3を基準にして、後援系譜図上の小実績累積3億PV以上を達成した者に付与されてもよい。
【0076】
また、ダイヤモンド職級は、エメラルド職級者のうち製品パッケージBR3を基準にして、後援系譜図上の小実績累積5億PV以上を達成した者に付与されてもよい。
【0077】
また、BR TOP職級は、ダイヤモンド職級者のうち後援系譜図上の両側にそれぞれダイヤモンド職級者が排出された者に付与されてもよい。
【0078】
一方、製品パッケージは、製品の属性又はタイプに応じて区分されるものであって、本発明の実施形態において、メンバー(member)BR1、BR2、BR3などに区分し、製品パッケージごとに適用される実績ポイント(PV:Point Volume)を差別化したが、製品の分類基準や実績ポイントが必ずしもこれに限定されないため、これとは異なる分類基準や実績ポイントが適用されてもよい。
【0079】
また、以上で説明した職級の種類及び昇級基準も例示に過ぎず、これに限定されるものではなく、必要に応じて適切に変更されることができる。
【0080】
手当算出部126は、各会員を対象に各種手当の受領条件を充足するか否かを判定し、受領条件を充足する会員を対象に支給する手当の金額を算出する。
【0081】
手当算出部126は、図3に示すブロック図に例示したように、推薦手当算出部1261、推薦マッチング手当算出部1262、後援手当算出部1263、リーダーシップボーナス算出部1264、リーダーシップマッチングボーナス算出部1265、マトリックス手当算出部1266、マトリックスマッチング手当算出部1267、グローバルボーナス算出部1268などを含むことができる。
【0082】
本発明の実施形態において、推薦手当は、推薦系譜図上の下位の代のPV実績を基準にして所定の比率に算出し、推薦マッチング手当は、推薦系譜図上の下位の代の推薦手当を基準にして所定の比率に算出する。
【0083】
また、後援手当は、後援系譜図上の下位の代のPV実績を基準にして所定の比率に算出する。
【0084】
また、リーダーシップボーナスは、推薦系譜図上の下位グループのPV実績を基準にして所定の比率に算出し、リーダーシップマッチングボーナスは、推薦系譜図上の下位の代のリーダーシップボーナスを基準にして所定の比率に算出する。
【0085】
また、マトリックス手当は、マトリックス系譜図を基準にして下位の代の人員数に所定金額を乗算する方式で算出し、マトリックスマッチング手当は、推薦系譜図を基準にして下位の代のマトリックス手当に対する所定の比率に算出する。
【0086】
また、グローバルボーナスは、職級者のうち所定の条件を満たした者に全世界の売上PVに対する所定の比率(例えば、10%)の金額を設定された比率に分配する方式で算出する。
【0087】
以上で説明した各種の手当の具体的な算出方式については後述することにする。
【0088】
再び図2を参照すると、入力部130は、運営サーバ管理者が所定の命令を入力するためのもので、キーボード、マウス、タッチパッド、タッチスクリーン、ジョイステックなどの様々な入力手段のうち少なくとも1つを含んでもよい。また、出力部140は、視覚的な出力のためのディスプレイ、聴覚的な出力のためのスピーカなどを含んでもよい。また、通信部150は、通信網50との通信のための有線又は無線通信手段を含んでもよく、管理者の端末と直接通信するための有線又は無線通信手段を含んでもよい。
【0089】
図1及び図4を参照すると、報酬プラン運営サーバ100と連動するDB200は、会員DB210、推薦系譜DB220、後援系譜DB230、マトリックス系譜DB240を含む。
【0090】
会員DB210は、各会員の氏名、連絡先、コード、入金口座、推薦人、自身が推薦した会員、実績、職級、手当算出内訳などの情報を格納することができる。
【0091】
推薦系譜DB220は、全体会員の推薦関係を示した推薦系譜を格納することができる。
【0092】
後援系譜DB230は、全体会員を後援人及び被後援人の関係に示した後援系譜を格納することができる。特に、本発明の実施形態において、後援系譜と共に、後援系譜にマトリックス系譜のために生成されたアバターコードのうち一部が挿入された交差循環後援系譜を後援系譜DB230に格納することができる。
【0093】
マトリックス系譜DB240は、設定された精算周期ごとに全体会員を対象に設定された基準による順位を決定し、順位に応じて、順に付与されたアバターコードを用いて生成したマトリックス系譜を格納することができる。
【0094】
一方、以上では、推薦系譜生成部121、後援系譜生成部122、マトリックス系譜生成部123、交差循環後援系譜生成部124、職級及び昇級判定部125、手当算出部126などがメモリ120に格納されて実行されるソフトウェアの形態に実現されるものと説明したが、必ずしもこれに限定されることはない。
【0095】
例えば、これらのうち一部又は全ての機能はハードウェアで実現されてもよく、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせで実現されてもよい。ここで、ハードウェアは、カスタム半導体(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)であってもよい。
【0096】
以下では、図13を参照すると、本発明の実施形態に係る報酬方法について説明する。
【0097】
先ず、運営サーバ100の手当算出部126は、設定された精算周期(例えば、毎週、毎月など)が到来すれば、設定された基準により推薦手当、推薦マッチング手当、後援手当、リーダーシップボーナス、リーダーシップマッチングボーナス、グローバルボーナスなどの手当を算出し、算出された手当に対して設定された比率(例えば、20%)の金額を積み立てる。
【0098】
このように積み立てられた金額は、以後に説明するマトリックス手当及びマトリックスマッチング手当の財源として使用されてもよい。
【0099】
また、図14の概念図に示すように、物流活動で算出される全てのボーナスで一定の比率に積み立てられた金額を、マトリックス手当及びマトリックスマッチング手当の財源として使用する他にも、連携されたオンライン活動で算出されるオンラインボーナスにおいても一定の比率を積み立ててマトリックス手当及びマトリックスマッチング手当の財源として使用する。(ST11)
【0100】
次に、運営サーバ100は、設定されたマトリックス手当算出周期が到来すれば、マトリックス手当を支給するためのマトリックス系譜を生成する一方、交差循環後援系譜図を生成する。
【0101】
また、生成されたマトリックス系譜を基準にして、マトリックス手当とマトリックスマッチング手当を算出する一方、アバターコードが含まれた交差循環後援系譜図を用いて後援手当を算出する。(ST12、ST13)
【0102】
次に、運営サーバ100は、手当支給日が到来すれば、20%差し引かれた各種の手当、新しく算出されたマトリックス手当、マトリックスマッチング手当などを各会員の口座に送金する。
【0103】
ここで、後援手当は、従来の後援系譜図を基準にして算出された後援手当を支給する代わりに、新しく生成された交差循環後援系譜図を基準にして算出された後援手当(便宜上、「交差循環後援手当」という)を支給することができる。この場合にも、算出された交差循環後援手当金額から20%差し引いて支給する。(ST14)
【0104】
次に、運営サーバ100は、新しく生成された交差循環後援系譜図を削除せず、これを基準にして後援手当、交差循環後援手当などの手当を算出する。(ST15)
【0105】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る各種手当の算出方法を簡単に説明する。
【0106】
一方、以下の各種の手当算出方法で言及した条件又は比率は、理解を助けるために例示したものに過ぎず、具体的な条件又は比率は必要に応じて変更され得ることを予め明らかにしておく。
【0107】
1.推薦手当算出方法
推薦手当は、図15の基準表に例示したように、特定の製品パッケージ(例えば、member、BR1、BR2、BR3など)に対して設定された最小の実績条件(例えば、8万、10万、50万、100万PVなど)を満たし、1人以上の会員を推薦した者に支給される。
【0108】
また、推薦手当は、推薦系譜図と下位グループのPV実績を基準にして算出し、例えば、下位各代ごとにPV実績に対する所定の比率(例えば、0.5%)を適用するが、推薦数に応じて差別化して最大20代まで、及び下位グループPV実績の最大10%まで算出して支給することができる。
【0109】
図15の基準表を参照すると、「私」の推薦数が1人で、個人実績条件を満たしたときに「私」に支給される推薦手当は、推薦系譜図基準の下位3代の実績に対して各0.5%ずつ適用して算出し、「私」の推薦数が2人で、個人実績条件を満たしたときは「私」に支給される推薦手当は、下位7代の実績に対して各0.5%ずつ適用して算出することができる。
【0110】
図16の事例を参照して具体的な金額を算出してみると、推薦数が1人のときは、「私」の下位1代~3代の各実績の和(2,000,000PV)に0.5%を乗算して算出された金額10,000ウォンが「私」が受け取る推薦手当になる。
【0111】
また、推薦数が2人のときは「私」の下位1代~7代の各実績の和(52,000,000PV)に0.5%を乗算して算出された金額260,000ウォンが「私」が受け取る推薦手当になる。
【0112】
2.推薦マッチング手当算出方法
推薦マッチング手当についても図15の基準表に例示したように、特定の製品パッケージ(例えば、member、BR1、BR2、BR3など)に対して設定された最小の実績条件(例えば、8万、10万、50万、100万PVなど)を満たし、1人以上の会員を推薦した者に支給することができる。
【0113】
また、推薦マッチング手当は、推薦系譜図を基準にして下位の代の推薦手当に対する一定の比率で算出することができる。
【0114】
例えば、下位各代ごとに推薦手当に対する所定の比率(例、10%、5%、3%など)を適用するが、推薦数によって差別化し、最大20代まで及び下位グループ推薦手当の最大100%まで支給することができる。
【0115】
図15の基準表を参照すると、「私」の推薦数が1人で、個人実績条件を満たしたときに「私」に支給される推薦マッチング手当は、推薦系譜図基準の下位3代の推薦手当に対して各10%ずつ適用して算出し、「私」の推薦数が2人で、個人実績条件を満たしたときに「私」に支給される推薦マッチング手当は、下位7代の推薦手当に対して算出するが、下位4代までは各10%ずつ適用して算出し、下位5代から7代までは各5%ずつ適用して算出することができる。
【0116】
図17の事例を参照して具体的な金額を算出してみると、推薦数が1人のときは、「私」の下位1代~3代の各推薦手当の和(1,000,000ウォン)に10%を乗算して算出された金額100,000ウォンが「私」が受け取る推薦マッチング手当になる。
【0117】
また、推薦数が2人のときは、「私」の下位1代~4代の各推薦手当の和(1,500,000ウォン)に10%を乗算して算出された金額150,000ウォンと、下位5代~7代の各推薦手当の和(4,500,000ウォン)に5%を乗算して算出された金額225,000ウォンを合わせた金額375,000ウォンが「私」が受け取る推薦マッチング手当になる。
【0118】
3.後援手当算出方法
後援手当についても図15の基準表に例示したように、特定の製品パッケージ(例えば、member、BR1、BR2、BR3など)に対して設定された最小の実績条件(例えば、8万、10万、50万、100万PVなど)を満たし、1人以上の会員を推薦した者に支給することができる。
【0119】
また、後援手当は、後援系譜図及び下位グループのPV実績を基準に算出し、例えば、下位各代ごとにPV実績に対する所定の比率(例、0.5%)を適用するが、推薦数に応じて差別化して最大20代まで及び下位グループのPV実績の最大10%まで算出して支給することができる。
【0120】
図15の基準表を参照すると、「私」の推薦数が1人で、個人実績条件を満たしたときに「私」に支給される後援手当は、下位3代の実績に対して各0.5%ずつ適用して算出し、「私」の推薦数が2人で、個人実績条件を満たしたときに「私」に支給される後援手当は、下位7代の実績に対して各0.5%ずつ適用して算出することができる。
【0121】
図18の事例を参照して具体的な金額を算出してみると、推薦数が1人のときは、後援系譜図の基準「私」の下位1代~3代の各実績の和(1,400,000PV)に0.5%を乗算して算出された金額7,000ウォンが「私」が受け取る後援手当になる。
【0122】
また、推薦数が2人のとき、「私」の下位1代~7代の各実績の和(25,400,000PV)に0.5%を乗算して算出された金額127,000ウォンが「私」が受け取る後援手当になる。
【0123】
4.リーダーシップボーナス算出方法
リーダーシップボーナスは、シルバー以上の職級者に支給されるもので、図19の基準表に例示したように、個人実績、職級ごとの最小推薦数、後援系譜図の基準PV実績などの条件を満たした者に支給される。
【0124】
また、リーダーシップボーナスは、推薦系譜図を基準にして下位各グループのPV実績に対する一定の比率で算出することができる。リーダーシップボーナスを算出するとき適用される比率は、職級ごとに差別化してもよい。例えば、図19の基準表に例示したように、シルバーは10%、ゴールドは12%、ルビーは14%名、サファイアは16%、エメラルドは18%、ダイヤモンドは19%、BRトップは20%などの比率を適用してもよい。
【0125】
一方、下位グループに「私」と同級又は上位の職級者がある場合、リーダーシップボーナスを算出するとき下位グループの実績で同級又は上位職級者のグループ実績は除外する。
【0126】
また、リーダーシップボーナスを受けるための個人実績条件は、特定の製品パッケージ(例えば、member、BR1、BR2、BR3など)に対して設定された最小の実績条件(例えば、8万、10万、50万、100万PVなど)であってもよい。
【0127】
また、職級ごとの最小推薦数は、図19に例示したように、シルバーは1人、ゴールドは2人、ルビーは3人、サファイアは4人、エメラルドは5人、ダイヤモンドは6人、BRトップは7人と設定されてもよい。
【0128】
また、図19に例示したように、シルバーは後援系譜図の小実績累積200万PV以上のとき、ゴールドは後援系譜図の小実績累積500万PV以上のとき、ルビーは後援系譜図の小実績累積1,000万PV以上のとき、サファイアは後援系譜図の小実績累積5,000万PV以上のとき、エメラルドは後援系譜図の小実績累積3億PV以上のとき、ダイヤモンドは後援系譜図の左右ラインでそれぞれダイヤモンドが達成されたときをそれぞれリーダーシップボーナスの条件のうち後援系譜図の基準PV実績が達成されたものとして設定してもよい。
【0129】
図20の事例を参照して具体的な金額を算出してみると、「私」がゴールド職級である場合を仮定し、推薦系譜図を基準にして3つの下位グループ(A、B、C)の各実績の和(10,000,000PV)に12%を乗算して算出された金額1,200,000ウォンが「私」が受け取るリーダーシップボーナスになる。
【0130】
5.リーダーシップマッチングボーナス算出方法
リーダーシップマッチングボーナスは、推薦系譜図を基準にして下位の代のリーダーシップボーナスに対する一定の比率で算出することができる。
【0131】
例えば、下位各代ごとにリーダーシップボーナスに対する所定の比率(例えば、10%、5%、3%、2%など)を適用するが、職級により差別化して最大20代まで及び下位グループリーダーシップボーナスの最大100%まで支給することができる。
【0132】
リーダーシップマッチングボーナスもシルバー以上の職級者に支給され、図19の基準表に例示したように、個人実績、職級ごとの最小推薦数、後援系譜図の基準PV実績などの条件を満たした者に支給することができる。
【0133】
図19の基準表を参照すると、「私」がシルバー職級であり、支給条件を満たしたときに「私」に支給されるリーダーシップマッチングボーナスは、推薦系譜図基準の下位3代のリーダーシップボーナスに対して各10%ずつ適用して算出し、「私」がゴールド職級で、支給条件を満たしたときに「私」に支給されるリーダーシップマッチングボーナスは、推薦系譜図基準の下位5代のリーダーシップボーナスに対しては各10%ずつ適用して算出し、下位6代及び7代のリーダーシップボーナスに対しては各5%ずつ適用して算出することができる。
【0134】
図21の事例を参照して具体的な金額を算出してみると、「私」がゴールド職級で、支給条件を満たしたときに「私」に支給されるリーダーシップマッチングボーナスは、推薦系譜図基準の下位1代~5代の各リーダーシップボーナスの和(7,500,000ウォン)に10%を乗算して算出された金額750,000ウォンと、下位6代及び7代の各リーダーシップボーナスの和(1,000,000ウォン)に5%を乗算して算出された金額50,000ウォンを合わせた金額800,000ウォンが「私」が受け取るリーダーシップマッチングボーナスになる。
【0135】
6.マトリックス手当算出方法
マトリックス手当は、図22の基準表に例示したように、マトリックス系譜図に配置された各アバターコード(BR-1、BR-2、BR-3、...)をそれぞれ1人と見なして設定された数の下位の代まで算出された総人員数に所定の金額(例えば、1,000ウォン、1$など)を乗算した金額に算出されることができる。
【0136】
ここで、代数により乗算する金額を差別化してもよい。例えば、図22の基準表に例示したように、下位1代~10代までは算出された人員数に1$を乗算し、下位11代から20代までは算出された人数に3$を乗算してもよい。
【0137】
マトリックス手当も支給条件を設定してもよく、例えば、特定の製品パッケージ(例えば、member、BR1、BR2、BR3など)に対して設定された最小の実績条件(例えば、8万、10万、50万、100万PVなど)を満たした者にのみ支給するように設定してもよい。
【0138】
図24の事例を参照して具体的な金額を算出してみると、BR-1を最上位にして下位10代までバイナリ形式のマトリックス系譜図がスピルオーバー方式により作成され、BR-1が個人基準実績を達成したとすれば、BR-1に支給されるマトリックスボーナスは、下位グループの総人数2,046人(=2+4+8+16+32+64+128+256+512+1,024)に1,000ウォンを乗算して算出された金額2,046,000ウォンになる。
【0139】
また、BR-2及びBR-3にそれぞれ支給されるマトリックスボーナスは、各自の下位グループの人数1,022人(=2+4+8+16+32+64+128+256+512)に1,000ウォンを乗算して算出された金額1,022,000ウォンになる。
【0140】
また、BR-4、BR-5、BR-6及びBR-7にそれぞれ支給されるマトリックスは、各自の下位グループの人数510人(=2+4+8+16+32+64+128+256)に1,000ウォンを乗算して算出された金額510,000ウォンになる。
【0141】
7.マトリックスマッチング手当算出方法
マトリックスマッチング手当も、特定の製品パッケージ(例えば、member、BR1、BR2、BR3nなど)に対して設定された最小実績条件(例えば、8万、10万、50万、100万PVなど)を満たし、1人以上の会員を推薦した者に支給することができる。
【0142】
また、マトリックスマッチング手当は、図23の基準表に例示したように、推薦系譜図を基準にして下位の代のマトリックス手当に対する一定の比率で算出することができる。
【0143】
例えば、下位各代ごとにマトリックス手当に対する所定の比率(例えば、10%、5%、1%など)を適用するが、推薦数に応じて差別化して最大20代まで及び下位グループマトリックス手当の最大70%まで(必要に応じて最大100%まで)支給することができる。
【0144】
図23の基準表を参照すると、「私」の推薦数が1人で、個人実績条件を満たしたときに「私」に支給されるマトリックスマッチング手当は、推薦系譜図基準の下位2代のマトリックス手当に対して各10%ずつ適用して算出し、「私」の推薦数が2人で、個人実績条件を満たしたときに「私」に支給されるマトリックスマッチング手当は、下位4代のマトリックス手当に対して算出するが、下位1代及び2代は各10%ずつ適用して算出し、下位3代及び4代は各5%ずつ適用して算出することができる。
【0145】
図24の事例を参照して具体的な金額を算出してみると、推薦数が1人のときは「私」の下位1代及び2代の各マトリックス手当の和(1,000,000ウォン)に10%を乗算して算出された金額100,000ウォンが「私」が受け取るマトリックスマッチング手当になる。
【0146】
また、推薦数が2人のときは、「私」の下位1代及び2代の各推薦手当の和(1,000,000ウォン)に10%を乗算して算出された金額100,000ウォンと、下位3代及び4代の各推薦手当の和(2,000,000ウォン)に5%を乗算して算出された金額100,000ウォンを合わせた金額200,000ウォンが「私」が受け取るマトリックスマッチング手当になる。
【0147】
8.グローバルボーナス算出方法
グローバルボーナスは、全世界の売上PVに対する一定の比率(例えば、10%)を職級者を対象に分配する一種の職級ボーナスであって、図26に示す基準表に例示したように、個人実績基準、後援系譜図上の小実績累積基準、推薦数などの支給条件を設定してもよい。
【0148】
また、図26には、グローバルボーナスが、ルビー、サファイア、エメラルド、ダイヤモンド、BRトップ職級にそれぞれ1/5ずつ割り当てられていることを示しているが、これは例示に過ぎずないため、受け取る職級範囲を広げたり狭めたりしてもよく、支給比率が異なるように設定してもよいことは勿論である。
【0149】
一方、本発明の実施形態に係るネットワークマーケティング報酬方法は、様々なコンピュータ手段によって実行され得るプログラム命令形態で実現され、コンピュータで読み出し可能な記録媒体に記録されることができる。
【0150】
ここで、コンピュータで読み出し可能な記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独又は組み合わせて含む。記録媒体に記録されるプログラム命令は、本発明のために特に設計されて構成されたものなど、又はコンピュータソフトウェア関連の当業者に公示されて使用可能なものであってもよい。
【0151】
コンピュータで読み出し可能な記録媒体は、ハードディスク、フロッピーディスク及び磁気テープのような磁気媒体(Magnetic Media)、CD-ROM、DVDのような光気録媒体(Optical Media)、フロプティカルディスク(Floptical Disk)のような磁気-光媒体(Magneto-Optical Media)、ROM、RAM、フラッシュメモリなどから少なくとも1つを含んでもよい。
【0152】
また、プログラム命令には、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタープリタなどを用いてコンピュータにより実行され得る高級言語コードを含むことができる。
【0153】
また、以上では、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されることなく、具体的な適用過程で多様に変形又は修正されて実施されることができる。
【0154】
一例として、先に説明した実施形態において、図11又は図12に示すように、交差循環後援系譜図に配置されたアバターコードが実際のコードと見なされ、下部ラインが接続されるものとしたが、必ずしもこれに限定されることはない。
【0155】
例えば、アバターコードが挿入された交差循環後援系譜図は、交差循環後援手当を算出する用途にのみ使用し、毎精算周期ごとに新しく生成してもよい。
【0156】
異なる例として、前述した実施形態において、後援手当と交差循環後援手当が別に支給されるものと説明したが、これに限定されることはない。
【0157】
もし、後援系譜図を基準とする後援手当は週単位で算出し、交差循環後援系譜図を基準とする交差循環後援手当は月単位で算出すると仮定すれば、後援手当と交差循環後援手当の算出周期が重なる場合には、交差循環後援手当のみを支給し、後援手当は支給しないことが合理的であるためである。
【0158】
このように、本発明は、実際の適用時に様々な形態に変形又は修正して実施されることがあり、変形又は修正された実施形態も後述する特許請求の範囲に開示された本発明の技術的な思想を含めると、本発明の権利範囲に属することは当然と言えるであろう。
【符号の説明】
【0159】
10:会員端末
20:オフラインショップ端末
30:オンラインマーケティングサーバ
50:通信網
100:報酬プラン運営サーバ
110:プロセッサ
120:メモリ
121:推薦系譜生成
122:後援系譜生成部
123:マトリックス系譜生成部
124:交差循環後援系譜生成部
125:職級及び昇級判定部
126:手当算出部
1261:推薦手当算出部
1262:推薦マッチング手当算出部
1263:後援手当算出部
1264:リーダーシップボーナス算出部
1265:リーダーシップマッチングボーナス算出部
1266:マトリックス手当算出部
1267:マトリックスマッチング手当算出部
1268:グローバルボーナス算出部
130:入力部
140:出力部
150:通信部
200:DB
210:会員DB
220:推薦系譜DB
230:後援系譜DB
240:マトリックス系譜DB
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