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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-21
(45)【発行日】2023-07-31
(54)【発明の名称】配信装置及び配信方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/235 20110101AFI20230724BHJP
【FI】
H04N21/235
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021198054
(22)【出願日】2021-12-06
(65)【公開番号】P2023084001
(43)【公開日】2023-06-16
【審査請求日】2021-12-06
(73)【特許権者】
【識別番号】521534312
【氏名又は名称】MICEプラットフォーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】230115200
【弁護士】
【氏名又は名称】幸谷 泰造
(72)【発明者】
【氏名】永田 誠
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 毅
【審査官】醍醐 一貴
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-134747(JP,A)
【文献】特開2007-318450(JP,A)
【文献】特開2018-180615(JP,A)
【文献】特開2019-216453(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
H04N 7/24-7/173
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1画像及び第2画像を含むコンテンツを受信側に送信する送信部と、
前記第1画像及び前記第2画像のレイアウトに関するレイアウト情報を管理する制御部と
前記コンテンツに関する情報を表示する表示部と、を備え、
前記送信部は、前記コンテンツとして、前記第1画像に関するデータ、前記第2画像に関するデータ及び前記レイアウト情報を送信し、
前記表示部は、前記第2画像が前記受信側に配信中のコンテンツに反映される前の第1コンテンツを表示する第1表示領域と、前記第2画像が前記受信側に配信中のコンテンツに反映された後の第2コンテンツを表示する第2表示領域と、を含み、
前記送信部は、前記第2画像を前記受信側に配信中のコンテンツに反映する指示が実行された場合に、前記第2表示領域に表示された前記第2コンテンツを送信する、配信装置。
【請求項2】
前記表示部は、前記第2画像を編集するための編集画面を表示する第3表示領域を含む、請求項に記載の配信装置。
【請求項3】
前記編集画面は、前記第2画像のレイアウトを編集するための画像を含む、請求項に記載の配信装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記コンテンツの時間軸において、前記第1画像及び前記第2画像の再生時間を管理する、請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の配信装置。
【請求項5】
前記第2画像は、動画像、静止画像及びキャプション画像の中から選択された1以上の画像を含む、請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の配信装置。
【請求項6】
前記キャプション画像は、前記コンテンツの視聴者から受信するコメントを含み、
前記編集画面は、前記キャプション画像として前記コメントを反映する指示を入力するための画像を含む、請求項を引用する請求項に記載の配信装置。
【請求項7】
第1画像及び第2画像を含むコンテンツを受信側に送信するステップAと、
前記第1画像及び前記第2画像のレイアウトに関するレイアウト情報を管理するステップBと
前記コンテンツに関する情報を表示するステップCと、を備え、
前記ステップAは、前記コンテンツとして、前記第1画像に関するデータ、前記第2画像に関するデータ及び前記レイアウト情報を送信するステップを含み、
前記ステップCは、前記第2画像が前記受信側に配信中のコンテンツに反映される前の第1コンテンツを第1表示領域に表示するステップと、前記第2画像が前記受信側に配信中のコンテンツに反映された後の第2コンテンツを第2表示領域に表示するステップと、を含み、
前記ステップAは、前記第2画像を前記受信側に配信中のコンテンツに反映する指示が実行された場合に、前記第2表示領域に表示された前記第2コンテンツを送信する、配信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配信装置及び配信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、1以上の画像によって構成されるコンテンツの配信において、コンテンツを編集する技術が知られている。例えば、コンテンツを構成する画像は、動画像、静止画像、文字などのキャプション画像などを含む。コンテンツの編集としては、コンテンツを構成する画像の追加、削除、差替、レイアウトの変更などを含む(例えば、特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2008-170544号公報
【文献】特開2007-318450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した技術は、送信側で作り込んだコンテンツを配信する技術であるため、送信側から受信側に配信されるコンテンツは、1つの系統として配信される。
【0005】
コンテンツが1つの系統として配信される場合には、コンテンツを配信している状態において、コンテンツを構成する画像の追加、削除、差替、レイアウトの変更などが極めて煩雑である。
【0006】
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、コンテンツを配信している状態であっても、コンテンツを構成する画像の追加、削除、差替、レイアウトの変更などを容易に実行することを可能とする配信装置及び配信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
開示の一態様は、第1画像及び第2画像を含むコンテンツを受信側に送信する送信部と、前記第1画像及び前記第2画像のレイアウトに関するレイアウト情報を管理する制御部と、を備え、前記送信部は、前記コンテンツとして、前記第1画像に関するデータ、前記第2画像に関するデータ及び前記レイアウト情報を送信する、配信装置である。
【0008】
開示の一態様は、第1画像及び第2画像を含むコンテンツを受信側に送信するステップAと、前記第1画像及び前記第2画像のレイアウトに関するレイアウト情報を管理するステップBと、を備え、前記ステップAは、前記コンテンツとして、前記第1画像に関するデータ、前記第2画像に関するデータ及び前記レイアウト情報を送信するステップを含む、配信方法である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、コンテンツを配信している状態であっても、コンテンツを構成する画像の追加、削除、差替、レイアウトの変更などを容易に実行することを可能とする配信装置及び配信方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施形態に係る配信システム100を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る配信装置20を示す図である。
図3図3は、実施形態に係るコンテンツの概要を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る編集画面を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る編集画面を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る編集画面を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る編集画面を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る配信方法を示す図である。
図9図9は、変更例1に係る編集画面を示す図である。
図10図10は、変更例2に係る再生時間を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下において、実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものである。
【0012】
[実施形態]
(配信システム)
以下において、実施形態に係る配信システムについて説明する。図1は、実施形態に係る配信システム100を示す図である。
【0013】
図1に示すように、配信システム100は、受信装置10と、配信装置20と、を有する。受信装置10及び配信装置20は、ネットワーク110によって接続される。特に限定されるものではないが、ネットワーク110は、インターネットによって構成されてもよい。ネットワーク110は、ローカルエリアネットワークを含んでもよく、移動体通信網を含んでもよく、VPN(Virtual Private Network)を含んでもよい。
【0014】
受信装置10は、コンテンツの視聴者が用いる端末である。受信装置10は、パーソナルコンピュータであってもよく、スマートフォンであってもよく、タブレット端末であってもよい。図1では、受信装置10A~受信装置10Cが例示されている。
【0015】
配信装置20は、コンテンツを受信装置10に配信する装置である。配信装置20は、パーソナルコンピュータであってもよく、スマートフォンであってもよく、タブレット端末であってもよい。配信装置20は、コンテンツを送信する送信装置20と読み替えられてもよく、コンテンツを編集する編集装置20と読み替えられてもよい。
【0016】
特に限定されるものではないが、コンテンツは、リアルタイムで配信されるコンテンツを含んでもよい。言い換えると、コンテンツの配信は、live配信であってもよく、stream配信であってもよい。
【0017】
コンテンツは、1以上のコンテンツ素材によって構成されてもよい。コンテンツ素材は、動画像、静止画像及びキャプション画像の中から選択された画像を含んでもよい。動画像は、カメラによって撮像されたリアルタイムの画像を含んでもよい。静止画像は、予め準備されたプレゼンテーション資料に関する画像を含んでもよい。2以上の静止画像が時系列順に表示される場合には、2以上の静止画像が動画像であると考えてもよい。キャプション画像は、所定方向に向けて流れるように構成された文字列に関する画像(例えば、テロップ)を含んでもよく、静的な文字列に関する画像(例えば、字幕)を含んでもよい。
【0018】
特に限定されるものではないが、コンテンツ素材は、音声又は音楽などの音を含んでもよい。画像と音とを区別するために、画像に関するコンテンツ素材は、画像素材と称されてもよく、音に関するコンテンツ素材は、音素材と称されてもよい。動画像及び音が一体としたコンテンツ素材として管理される場合には、このようなコンテンツ素材は、画像素材の一種であると扱われてもよい。
【0019】
実施形態では、コンテンツは、第1画像及び第2画像を含んでもよい。第1画像は、動画像及び静止画像の中から選択された画像であってもよい。同様に、第2画像は、動画像、静止画像及びキャプション画像の中から選択された画像であってもよい。第1画像は、コンテンツのメインとして用いるメイン画像であると考えてもよい。第2画像は、コンテンツのサブとして用いるサブ画像であると考えてもよい。言い換えると、第2画像は、第1画像を補う画像として用いられてもよい。
【0020】
(配信装置)
以下において、実施形態に係る配信装置について説明する。図2は、実施形態に係る配信装置20を示す図である。
【0021】
図2に示すように、配信装置20は、通信部21と、記憶部22と、表示部23と、制御部24と、を有する。
【0022】
通信部21は、通信モジュールによって構成される。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/n、LTE、5G、6Gなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。
【0023】
実施形態では、通信部21は、第1画像及び第2画像を含むコンテンツを受信側(受信装置10)に送信する送信部を構成する。通信部21は、コンテンツとして、第1画像に関するデータ、第2画像に関するデータ及びレイアウト情報を送信する。レイアウト情報は、第1画像及び第2画像のレイアウトに関する情報である。
【0024】
すなわち、実施形態では、コンテンツが第1画像及び第2画像を含む場合に、第1画像及び第2画像が1つの画像として扱われるのではなく、第1画像及び第2画像が別々な画像として扱われる。従って、コンテンツの配信後であっても、第1画像及び第2画像を別々に編集することが許容される。このようなケースにおいて、受信装置10は、第1画像及び第2画像を含むコンテンツをブラウザベースで表示してもよい。
【0025】
記憶部22は、不揮発性メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気テープなどの記憶媒体によって構成される。
【0026】
実施形態では、記憶部22は、コンテンツ素材を記憶してもよい。コンテンツ素材は、ファイルの形式で記憶されてもよい。例えば、記憶部22は、第1画像に関するデータ及び第2画像に関するデータを記憶する。
【0027】
表示部23は、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどのディスプレイによって構成される。
【0028】
実施形態では、表示部23は、コンテンツに関する情報を表示する表示部を構成する。具体的には、表示部23は、第2画像が反映される前のコンテンツ(以下、第1コンテンツ)を表示する第1表示領域と、第2画像が反映された後のコンテンツ(以下、第2コンテンツ)を表示する第2表示領域と、を含んでもよい。表示部23は、第2画像を編集するための編集画面を表示する第3表示領域を含んでもよい。編集画面は、第2画像のレイアウトを編集するための画像を含んでもよい。
【0029】
ここで、第1コンテンツは、現在の時点で配信されているコンテンツ(配信中コンテンツ)であると考えてもよい。第2コンテンツは、現在の時点で配信されているコンテンツに対して第2画像が追加されたコンテンツ(プレビューコンテンツ)であると考えてもよい。
【0030】
制御部24は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路によって構成されてもよく、通信可能に接続された複数の回路(集積回路及び又はディスクリート回路(discrete circuits)など)によって構成されてもよい。
【0031】
実施形態では、制御部24は、第1画像及び第2画像のレイアウトに関するレイアウト情報を管理する制御部を構成する。制御部24は、第1画像、第2画像及びレイアウト情報の送信を通信部21に指示してもよい。制御部24は、第1画像を含むコンテンツが配信されている場合に、第2画像を反映する指示が実行された場合に、第2表示領域に表示された第2コンテンツの送信を通信部21に指示してもよい。言い換えると、通信部21は、制御部24の指示に応じて、第1画像に関するデータ、第2画像に関するデータ及びレイアウト情報を送信してもよい。
【0032】
(コンテンツの概要)
以下において、実施形態に係るコンテンツの概要について説明する。図3は、実施形態に係るコンテンツの概要を示す図である。ここでは、受信装置10に表示されるコンテンツについて例示する。
【0033】
図3に示すように、コンテンツは、画像領域210と、チャット領域220と、評価領域230と、を含んでもよい。
【0034】
画像領域210は、画像を表示するための領域211、領域212及び領域213を含んでもよい。領域211は、第1画像を表示するための領域の一例であってもよい。例えば、領域211は、プレゼンテーション資料に関する画像を表示するための領域であってもよい。領域212及び領域213は、第2画像を表示するための領域の一例であってもよい。例えば、領域212は、プレゼンターに関する画像を表示するための領域であってもよい。領域213は、キャプションに関する画像(キャプション画像)を表示するための領域であってもよい。
【0035】
さらに、画像領域210は、コンテンツの再生時刻を示す画像を表示するための領域214を含んでもよい。領域214は、コンテンツの現在の再生時刻及びコンテンツの総再生時間を示す画像が表示されてもよい。
【0036】
チャット領域220は、受信装置10から受信するコメントを表示するための領域である。チャット領域220は、受信装置10に送信するコメントを入力するための領域を含んでもよい。チャット領域220は、受信装置10に送信したコメントを表示するための領域を含んでもよい。
【0037】
評価領域230は、コンテンツに対する視聴者の評価を入力するための領域である。評価領域230は、コンテンツを肯定する評価を入力するための領域を含んでもよい。評価領域230は、コンテンツを否定する評価を入力するための領域を含んでもよい。
【0038】
図3では、画像領域210、チャット領域220及び評価領域230をコンテンツが含むケースについて例示した。しかしながら、コンテンツは、少なくとも画像領域210を含めばよい。すなわち、コンテンツは、チャット領域220を含んでもよく、チャット領域220を含まなくてもよい。同様に、コンテンツは、評価領域230を含んでもよく、評価領域230を含まなくてもよい。
【0039】
(編集画面)
以下において、実施形態に係る編集画面について説明する。図4図7は、実施形態に係る編集画面を示す図である。ここでは、配信装置20の表示部23に表示される編集画面について例示する。編集画面は、キャプション、チャット、アンケート、画像などの編集に用いられる。
【0040】
第1に、キャプションの編集について、図4を参照しながら説明する。図4に示すように、キャプションに関する編集画面は、領域311、領域312及び領域313を含んでもよい。ここで、キャプション画像は、第2画像の一例であってもよい。
【0041】
領域311は、第2画像が反映された後のコンテンツ(第2コンテンツ)を表示する第2表示領域の一例である。すなわち、領域311には、編集中のキャプションが反映されたコンテンツが表示される。領域311は、編集中のキャプションのプレビューに用いられる。
【0042】
領域312は、第2画像が反映される前のコンテンツ(第1コンテンツ)を表示する第1表示領域の一例である。すなわち、領域312には、編集中のキャプションが反映される前のコンテンツが表示される。領域311は、配信中のコンテンツの確認に用いられる。
【0043】
領域313は、第2画像を編集するための編集画面を表示する第3表示領域の一例である。領域313は、領域313A、領域313B、領域313C及び領域313Dを有する。領域313Aは、キャプションのレイアウトを編集するための領域である。図4では、6種類のレイアウトが選択可能であるケースについて例示している。但し、選択可能なレイアウトの種類は、6種類未満であってもよく、6種類以上であってもよい。或いは、領域313Aは、キャプションのレイアウトを任意に設定可能な機能を提供してもよい。領域313Bは、キャプションを入力するための領域である。領域313Cは、編集中のキャプションを領域311にプレビューとして表示するか否かを選択するための領域である。例えば、ONは、編集中のキャプションをプレビューに追加することを意味し、OFFは、編集中のキャプションをプレビューに追加しないことを意味してもよい。領域313Dは、キャプションを反映する指示を入力するための領域である。例えば、領域313Dの選択によって、領域311に表示されたコンテンツ(すなわち、キャプションが反映されたコンテンツ)が送信される。
【0044】
ここで、図4に示すケースでは、第1画像及び第2画像に関するレイアウト情報は、領域313Aで選択されるレイアウトに関する情報であってもよい。
【0045】
第2に、画像の編集について、図5を参照しながら説明する。図5に示すように、画像に関する編集画面は、領域321、領域322及び領域323を含んでもよい。ここで、第1編集対象画像を含むコンテンツが配信されている状態において第2編集対象画像を追加するケースが想定されてもよい。第1編集対象画像は、第1画像の一例であり、動画像又は静止画像であってもよい。第2編集対象画像は、第2画像の一例であり、動画像又は静止画像であってもよい。
【0046】
領域321は、第2画像が反映された後のコンテンツ(第2コンテンツ)を表示する第2表示領域の一例である。すなわち、領域321には、第2編集対象画像が反映(追加)されたコンテンツが表示される。領域321は、第2編集対象画像のプレビューに用いられる。
【0047】
領域322は、第2画像が反映される前のコンテンツ(第1コンテンツ)を表示する第1表示領域の一例である。すなわち、領域322には、第2編集対象画像が反映(追加)される前のコンテンツが表示される。領域322は、配信中のコンテンツの確認に用いられる。
【0048】
領域323は、第2画像を編集するための編集画面を表示する第3表示領域の一例である。領域323は、領域323A、領域323B、領域323C、領域323D及び領域323Eを有する。領域323Aは、第2編集対象画像のレイアウトを編集するための領域である。領域323Aは、第1編集対象画像及び第2編集対象画像のレイアウトを編集するための領域であると考えてもよい。図5では、8種類のレイアウトが選択可能であるケースについて例示している。但し、選択可能なレイアウトの種類は、8種類未満であってもよく、8種類以上であってもよい。或いは、領域323Aは、第1編集対象画像及び第2編集対象画像のレイアウトを任意に設定可能な機能を提供してもよい。領域323Bは、第1編集対象画像に関する画像素材を選択するための領域である。第1編集対象画像を含むコンテンツが配信されている状態において、第1編集対象画像に関する画像素材が既に選択されていてもよい。領域323Cは、第2編集対象画像に関する画像素材を選択するための領域である。領域323Dは、第2編集対象画像を領域321にプレビューとして表示するか否かを選択するための領域である。例えば、ONは、第2編集対象画像をプレビューに追加することを意味し、OFFは、第2編集対象画像をプレビューに追加しないことを意味してもよい。領域323Eは、第2編集対象画像を反映(追加)する指示を入力するための領域である。例えば、領域323Eの選択によって、領域321に表示されたコンテンツ(第2コンテンツ)が送信される。
【0049】
ここで、図5に示すケースでは、第1画像及び第2画像に関するレイアウト情報は、領域323Aで選択されるレイアウトに関する情報であってもよい。
【0050】
図5では、2種類の画像を含むコンテンツの編集について例示した。しかしながら、実施形態は、これに限定するものではない。編集画面は、3種類以上の画像を含むコンテンツを編集するための画面であってもよい。
【0051】
図5では、第1編集対象画像に第2編集対象画像を追加するケースについて主として説明した。しかしながら、実施形態は、これに限定するものではない。画像の編集は、第1編集対象画像を第2編集対象画像に置き換える編集を含んでもよい。
【0052】
第3に、チャットの編集について、図6を参照しながら説明する。図6に示すように、チャットに関する編集画面は、領域331、領域333及び領域333を含んでもよい。
【0053】
領域331は、図4又は図5で説明した編集画面において編集中の第2画像が反映された後のコンテンツ(第2コンテンツ)を表示する第2表示領域の一例である。但し、チャットがコンテンツに含まれないケースを想定した場合には、領域331は、領域333と同じコンテンツを表示してもよく、省略されてもよい。
【0054】
領域332は、図4又は図5で説明した編集画面において編集中の第2画像が反映される前のコンテンツ(第1コンテンツ)を表示する第1表示領域の一例である。
【0055】
領域333は、チャットを編集するための領域である。領域333は、領域333A、領域333B及び領域333Cを有する。領域333Aは、受信装置10(視聴者)から受信するコメントを表示するための領域である。領域333Bは、配信装置20(配信者)から送信するコメントを入力するための領域である。領域333Cは、領域333Bに入力されたコメントの送信を指示するための領域である。
【0056】
第4に、アンケートの編集について、図7を参照しながら説明する。図7に示すように、アンケートに関する編集画面は、領域341、領域343及び領域343を含んでもよい。アンケートに関する画像(以下、アンケート画像)は、第2画像の一例であってもよい。
【0057】
領域341は、編集中の第2画像が反映された後のコンテンツ(第2コンテンツ)を表示する第2表示領域の一例である。すなわち、領域341には、アンケート画像が反映されたコンテンツが表示される。領域341は、アンケート画像のプレビューに用いられる。
【0058】
領域342は、編集中の第2画像が反映される前のコンテンツ(第1コンテンツ)を表示する第1表示領域の一例である。すなわち、領域342には、アンケート画像が反映される前のコンテンツが表示される。領域342は、配信中のコンテンツの確認に用いられる。
【0059】
領域343は、第2画像を編集するための編集画面を表示する第3表示領域の一例である。領域343は、領域343A、領域343B及び領域343Cを有する。領域343Aは、受信装置10(視聴者)に対するアンケート(例えば、質問)を入力するための領域である。領域343Bは、アンケート画像を領域321にプレビューとして表示するか否かを選択するための領域である。例えば、ONは、アンケート画像をプレビューに追加することを意味し、OFFは、アンケート画像をプレビューに追加しないことを意味してもよい。領域343Cは、アンケート画像を反映する指示を入力するための領域である。例えば、領域343Cの選択によって、領域341に表示されたコンテンツ(第2コンテンツ)が送信される。
【0060】
ここで、図7に示すケースでは、アンケート画像のレイアウトは、第1画像の中央などのように、デフォルトで定められていてもよく、配信者によって任意に選択可能であってもよい。アンケート画像は、第1画像に対してポップアップで表示されてもよい。第1画像及び第2画像に関するレイアウト情報は、デフォルトで定められたレイアウトに関する情報であってもよく、配信者によって任意に選択されたレイアウトに関する情報であってもよい。
【0061】
図7では、領域343Aは、アンケートを入力するために用いられるが、領域343Aは、アンケートの結果を入力するために用いられてもよい。
【0062】
(配信方法)
以下において、実施形態に係る配信方法について説明する。図8は、実施形態に係る配信方法を示す図である。図8では、コンテンツがリアルタイムで配信されるケースについて例示する。
【0063】
図8に示すように、ステップS10において、配信装置20は、コンテンツの配信を開始する。例えば、コンテンツは、プレゼンテーション資料に関する第1画像を含んでもよい。
【0064】
ステップS12において、配信装置20は、コンテンツとして、第1画像に関するデータを受信装置10に送信する。
【0065】
ステップS14において、配信装置20は、コンテンツを編集する。例えば、第1画像に第2画像が追加される。第2画像は、図4に示す編集画面を用いて追加されるキャプション画像であってもよい。第2画像は、図5に示す編集画面を用いて追加される第2編集対象画像であってもよい。第2画像は、図7に示す編集画面を用いて追加されるアンケート画像であってもよい。
【0066】
ステップS16において、配信装置20は、コンテンツとして、第1画像に関するデータ、第2画像に関するデータ及びレイアウト情報を受信装置10に送信する。
【0067】
(作用及び効果)
実施形態では、配信装置20は、コンテンツが第1画像及び第2画像を含む場合に、コンテンツとして、第1画像に関するデータ、第2画像に関するデータ及びレイアウト情報を送信する。このような構成によれば、コンテンツが第1画像及び第2画像を含む場合に、第1画像及び第2画像が1つの画像として扱われるのではなく、第1画像及び第2画像が別々な画像として扱われる。従って、コンテンツを構成する画像の追加、削除、差替、レイアウトの変更などを容易に実行することができる。
【0068】
実施形態では、配信装置20の表示部23は、第2画像が反映される前のコンテンツ(第1コンテンツ)を表示する第1表示領域と、第2画像が反映された後のコンテンツ(第2コンテンツ)を表示する第2表示領域と、を含む。このような構成によれば、コンテンツをリアルタイムで配信している状態であっても、第2画像の反映が適切であるか否かを確認することができる。
【0069】
実施形態では、配信装置20の表示部23は、第2画像を編集するための編集画面を表示する第3表示領域を含んでもよい。このような構成によれば、コンテンツをリアルタイムで配信している状態であっても、キャプション、第2編集対象画像、アンケート画像、アンケートの結果に関する画像(以下、アンケート結果画像)などの第2画像を容易に編集することができる。
【0070】
実施形態では、編集画面は、第2画像のレイアウトを編集するための画像(例えば、図4に示す領域313A、図5に示す領域323A)を含む。このような構成によれば、コンテンツをリアルタイムで配信している状態であっても、第2画像のレイアウトを適切に選択することができる。
【0071】
[変更例1]
以下において、実施形態の変更例1について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。
【0072】
変更例1では、チャットをキャプションとして反映する方法について説明する。すなわち、受信装置10から受信したコメントをキャプションとしてコンテンツに反映する方法について説明する。言い換えると、キャプション画像が視聴者から受信するコメントを含むケースについて説明する。
【0073】
図9に示すように、チャットに関する編集画面は、図6に示す構成に加えて、領域333Dを含んでもよい。領域333Dは、キャプション画像としてコメントを反映する指示を入力するための領域(画像)である。領域333Dは、領域333Aに表示されたコメントの中から選択されたコメント(図9では、コメントX)をキャプション画像として送信する。
【0074】
ここで、コメントによって構成されるキャプション画像のレイアウトは、デフォルトで定められたレイアウトに関する情報であってもよく、配信者によって任意に選択されてもよい。
【0075】
例えば、領域333Dの選択に応じて、図4に示す編集画面が表示されてもよい。このようなケースにおいて、領域313Bには、領域333Aに表示されたコメントの中から選択されたコメントが既に入力されていてもよい。
【0076】
変更例1では、チャットをキャプションとして反映する方法について説明したが、変更例1は、これに限定されるものではない。例えば、アンケートがキャプションとして反映されてもよく、アンケートの結果がキャプションとして反映されてもよい。
【0077】
[変更例2]
以下において、実施形態の変更例2について説明する。以下においては、実施形態に対する相違点について主として説明する。変更例2では、配信装置20は、コンテンツの時間軸において、第1画像及び第2画像の再生時間を管理してもよい。
【0078】
例えば、プレゼンテーションが実行されるケースについて例示する。このようなケースにおいて、図10に示すように、プレゼンテーションに関する画像が第1画像として用いられ、プレゼンターに関する画像が第2画像として用いられてもよい。さらに、プレゼンターの紹介に関する画像(例えば、キャプション画像)が第2画像として用いられてもよく、アンケート画像及びアンケート結果画像が第2画像として用いられてもよい。アンケート及びアンケートの結果の少なくともいずれか1つは、キャプションとしてコンテンツに反映されてもよい。
【0079】
このような前提において、コンテンツの時間軸において、プレゼンテーションに関する画像、プレゼンターに関する画像、プレゼンターの紹介に関する画像、アンケート画像及びアンケート結果画像などの再生時間が個別に管理される。例えば、プレゼンテーションに関する画像の再生時間として、0:00-1:00(1時間)が管理されてもよい。プレゼンターに関する画像の再生時間として、0:07-0:10(3分)が管理されてもよい。アンケート画像の再生時間として、0:38-0:43(5分)が管理されてもよい。アンケート結果画像の再生時間として、0:45-0:50(5分)が管理されてもよい。
【0080】
このような構成によれば、コンテンツの配信後において、コンテンツを再編集する利用シーンを想定した場合に、第1画像及び第2画像の差替及びレイアウト変更を容易に実行することができる。
【0081】
[その他の実施形態]
本発明は上述した開示によって説明したが、上述した開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0082】
上述した開示では、コンテンツがリアルタイムで配信される場合に、第2画像を編集するケースについて主として説明した。しかしながら、上述した開示はこれに限定されるものではない。上述した開示は、コンテンツの配信前において第2画像を編集するケースに適用されてもよく、コンテンツの配信後において第2画像を編集するケースに適用されてもよい。
【0083】
上述した開示では、配信装置20から受信装置10へのコンテンツの配信について説明した。コンテンツの配信は、片方向の配信であってもよく、双方向の配信であってもよい。コンテンツの配信が双方向である場合には、受信装置10は、配信装置20と同様の機能を有していてもよい。
【0084】
上述した開示では特に触れていないが、配信装置20の記憶部22は、配信済みのコンテンツを記憶してもよい。すなわち、記憶部22は、第1画像に関するデータ、第2画像に関するデータ及びレイアウト情報をコンテンツとして記憶してもよい。上述したように、第2画像は、動画像、静止画像、キャプション画像などを含んでもよい。第2画像は、アンケート画像、アンケート結果画像などを含んでもよい。このような構成によれば、配信済みのコンテンツを容易に編集可能であり、編集後のコンテンツの再配信を適切に実行することができる。
【0085】
上述した開示において、配信及び送信は、受信装置10にコンテンツを提供するという意味で同じ用語として解釈してもよい。
【0086】
上述した開示において、領域は、領域に表示される画像を意味する用語として解釈してもよく、領域によって提供される機能を意味する用語として解釈されてもよい。
【0087】
上述した開示では特に触れていないが、配信装置20が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。
【0088】
或いは、配信装置20が行う各処理を実行するためのプログラムを記憶するメモリ及びメモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサによって構成されるチップが提供されてもよい。
【符号の説明】
【0089】
10…受信装置、20…配信装置、21…通信部、22…記憶部、23…表示部、24…制御部、100…配信システム、110…ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10