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特許73174162辺支持フレームウィンドウサッシを備えたスライディング窓戸において、ガラス支持断熱ブラケットに密封部材として取り付けられる弾性ガスケットの取り付け構造
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-21
(45)【発行日】2023-07-31
(54)【発明の名称】2辺支持フレームウィンドウサッシを備えたスライディング窓戸において、ガラス支持断熱ブラケットに密封部材として取り付けられる弾性ガスケットの取り付け構造
(51)【国際特許分類】
   E06B 3/66 20060101AFI20230724BHJP
   E06B 3/54 20060101ALI20230724BHJP
   E06B 7/22 20060101ALI20230724BHJP
   E06B 7/23 20060101ALI20230724BHJP
【FI】
E06B3/66 D
E06B3/54 B
E06B7/22 B
E06B7/23 Z
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2022518275
(86)(22)【出願日】2019-09-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-19
(86)【国際出願番号】 KR2019012232
(87)【国際公開番号】W WO2021054501
(87)【国際公開日】2021-03-25
【審査請求日】2022-09-15
(73)【特許権者】
【識別番号】520460258
【氏名又は名称】フィローブ カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】イ,クァン-ソク
【審査官】砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】特表2021-525844(JP,A)
【文献】特許第5347103(JP,B1)
【文献】特開平11-13355(JP,A)
【文献】特開平11-81810(JP,A)
【文献】特開2002-138763(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0043240(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 3/00-3/99
E06B 7/22-7/23
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2辺支持フレームウィンドウサッシを備えたスライディング窓戸において、移動窓(2)のガラスパネル(2g)を上部または下部で支持するガラス支持断熱ブラケット(2b)に、ガラス支持断熱ブラケット(2b)と窓枠フレーム(1)の上面との間の密封部材として取り付けられる弾性ガスケットの取り付け構造であって、
移動窓を構成するガラスパネル(2g)の上部または下部でガラスパネル(2g)を支持すると同時に内外部を断熱するように合成樹脂素材で形成されて結合され、側面部と底面との間の内側角部に回動溝(2bh)が設けられるガラス支持断熱ブラケット(2b)と、
前記回動溝(2bh)に挿設され、前記回動溝(2bh)に回動可能に嵌められる回動端部(2ca)及び前記ガラス支持断熱ブラケット(2b)の側面部を越えて上向に延びる外側面に形成される嵌合溝(2cb)を備えたアルミニウム素材の回動結着具(2c)と、
ゴム素材で形成され、前記回動結着具(2c)の前記嵌合溝(2cb)にガスケットの固定端部(2s2a)が嵌合されながらガスケットの上部密着端(2s2b)がガラスパネル(2g)の前面または背面を支持するように配置され、ガスケットの外側弾性端部(2s2e)はアルミニウム素材の窓枠フレーム(1)の上面を下方で接触するようにカバー方式で結合されて移動窓のスライディング移動時にガラス支持断熱ブラケット(2b)の側面部と窓枠フレーム(1)の上面との間のスライディング密封を達成し、ガスケットの外側弾性端部(2s2e)にプラスチック素材のスライディングキャップ(2s2c)が嵌合されて提供される弾性ガスケット(2s2)と、
を含んでなることを特徴とする弾性ガスケットの取り付け構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2辺支持フレームウィンドウサッシを備えたスライディング窓戸において、移動窓のガラス支持断熱ブラケットに密封部材として取り付けられる弾性ガスケットの取り付け構造に関し、より詳しくは、スライディング窓戸を構成するガラス窓の両側面を支持する2辺支持フレームウィンドウ(two-side supporting frame window)のみを備えた構造のスライディング窓をスライディングさせて開閉するとき、移動窓のガラスパネルを上部または下部で直接固定支持してスライディング移動するガラス支持断熱ブラケットとスライディングレールが備えられた窓枠フレームとの間の密閉機能を提供するように設けられる密封部材(例えば、弾性ガスケット)の取り付け構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、スライディング窓戸システムを構成する移動窓(スライディング窓)及び固定窓としてガラス窓の4辺を厚い支持フレームでそれぞれ支持するフォーサイド支持フレームウィンドウ(four-side supporting frame window、以下、「4辺支持フレームウィンドウ」と称する)タイプのスライディング窓(移動窓)及び固定窓が用いられる場合(図1aを参照)は、図1bのa-a’に沿った断面図(縦断面図)に示されたように、スライディング窓戸システムの窓枠フレーム1の内側でガラスが嵌められたウィンドウサッシ2aの下部に取り付けられるローラ2rを備え、窓枠フレーム1上のローラガイドレールに沿ってスライディングする構造を有している。4辺支持フレームウィンドウタイプであるため、ガラスパネル2gを支持する移動窓2の窓フレームのウィンドウサッシの下端及び上端に嵌合された弾性ガスケット2s1の外側弾性端部がローラガイドレールに平行な窓枠フレーム1の表面に接触した状態で密封状態を維持しながら、移動窓がローラガイドレールに沿って横方向(前方から眺めたとき)にスライディング移動する。4辺支持フレームウィンドウの場合は、図1cに示されたように、両側面にも下端及び上端の弾性ガスケット2s1と実質的に同じ構造の弾性ガスケット2s1が設けられる。
【0003】
しかし、近年、窓戸の開放性が強調されるにつれて、スライディング窓戸を構成するガラス窓の両側面のみを支持するツーサイド支持フレームウィンドウ(two-side supporting frame window、以下、「2辺支持フレームウィンドウ」と称する)タイプのスライディング窓(図2aを参照)の使用が増加している。このような2辺支持フレームウィンドウタイプのスライディング窓の一例(図2b及び図2cを参照)では、移動窓2の窓フレームのウィンドウサッシの上端部及び下端部にはアルミニウム材質のサッシフレームを設けず、ガラス端部の破損防止と緩衝及び断熱を目的として囲む部材(ポリアミドまたはPVC(polyvinyl chloride)のような有機材料から形成される)として提供される下部のガラス支持断熱ブラケット2bにローラ2rが直接結合されて窓枠フレーム1上のローラガイドレールに沿ってスライディングする構造を有する(上部構造も類似するが、ローラを使用する必要がないという点のみが異なる)。また、このような構造の移動窓と窓枠フレーム1との間の横方向密封構造を提供するため、ガラス支持断熱ブラケット2bにモヘアを備える代りに、窓枠フレーム1の内側面にモヘア1brを備える構造を提示しているが、2辺支持フレームウィンドウの場合は、図2cに示されたように、両側面にも上端及び下端のモヘア1brと実質的に同じ構造のモヘア1brを備えることができる。
【0004】
このようなモヘア1brを用いた密封構造を採択する場合、モヘア1brが窓枠とウィンドウサッシとの間を十分に密封できるように、高密度に形成されたモヘア製品を使用しなければならない。このように十分な気密のために提供される高密度のモヘアが移動窓のスライディング作動時にはガラス支持断熱ブラケット2bとの間で高い摩擦力抵抗を発生させるため、窓戸の規格が大きくなると、移動窓の手動開閉作業に非常に大きい力が必要となって不便である。このような場合、規模の大きい移動窓をスライディング作動するため、モーター駆動装置をさらに設けなければならないという問題もある。
【0005】
一方、モヘア1brを用いた密封構造(防風、気密、断熱構造)において、高密度のモヘア1brによる摩擦力増大を防止できる追加的または代案的な構成品として、図3に示されたように、ガラスパネルの上部または下部に設けられるガラス支持断熱ブラケット2bの側面部にガスケットの固定端部が嵌合され、ガスケットの外側弾性端部が窓枠フレーム1の上面を下方で接触するようにカバー方式で結合されて、移動窓のスライディング移動時にガラス支持断熱ブラケット2bの側面部と窓枠フレーム1の上面との間のスライディング密封を達成可能な弾性ガスケット2s2を提供することができる(図3にはモヘア1brと弾性ガスケット2s2が両方とも示されているが、代案的な方案として弾性ガスケットのみが設けられてもよい)。しかし、このような構造においても、ゴム材質の弾性ガスケット2s2の外側弾性端部とアルミニウム材質の窓枠フレーム1の上面との間の強い界面密着力のため、移動窓のスライディング開閉作動に対して大きい抵抗力が作用して相変わらず不便であるという問題がある。
【0006】
そこで、ゴムとアルミニウムという材質的な特性によって界面で生じる過度な密着力のため、移動窓のスライディング開閉作動に対して大きい抵抗力が発生するという問題を解決するための新たな一方案として、図4aに示されたように、移動窓を構成するガラスパネル2gの上部または下部に設けられるガラス支持断熱ブラケット2bの側面部に形成された嵌合溝2baにガスケットの固定端部2s2aが嵌合されながらガスケットの上部密着端2s2bがガラスパネル2gの前面または背面を支持するように配置され、ガスケットの外側弾性端部2s2eは窓枠フレーム1の上面を下方で接触するようにカバー方式で結合されることで、移動窓のスライディング移動時にガラス支持断熱ブラケット2bの側面部と窓枠フレーム1の上面との間のスライディング密封を達成可能な弾性ガスケット2s2において、ガスケットの外側弾性端部2s2eにプラスチック素材のスライディングキャップ2s2cを嵌合してアルミニウム素材の窓枠フレーム1の上面との界面密着力を緩和させる構造が提示されたが(ただし、横断面図である図4bでは、移動窓が閉められるとき窓枠フレームに挿入される移動窓の左側端部にアルミニウム材質のサッシフレームが存在(2辺支持フレームウィンドウ)するため、窓枠フレーム1の内側面に弾性ガスケット2s2が設けられる構造を有する)、このような構造を採択しても、図4aの下段の拡大図のうち左側拡大図に示されたように、ガラスパネル2gの厚さが変化する部分(ペアガラスの特性)や長期間の使用によってガラス支持断熱ブラケット2bの側面部及びそこに形成された嵌合溝2baが変形し、それによってガスケットの固定端部2s2aが嵌合溝2baから脱去される問題状況が発生する可能性が高いため、結果的に製品信頼性の向上という面で限界を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、2辺支持フレームウィンドウサッシを備えたスライディング窓戸において、移動窓のガラスパネルの上部または下部でガラスパネルを支持するように取り付けられるガラス支持断熱ブラケットの側面に、ガラスパネルの幅方向の密封部材としてカバー形式で取り付けられる弾性ガスケット(ゴム材質)の外側弾性端部と窓枠フレーム1の上面(アルミニウム材質)との間の適切な密封を達成しながらも、過度な密着力によるスライディング抵抗力が発生しないようにする弾性ガスケットの取り付け構造を提供することを基本的な目的とし、且つ、ガラスパネル2gの厚さが変化する部分や長期間の使用によってガラス支持断熱ブラケット2bの側面部及びそこに形成された嵌合溝2baが変形し、それによってガスケットの固定端部2s2aが嵌合溝2baから脱去(図4aを参照)される問題状況が発生する可能性を最小化できる弾性ガスケットの取り付け構造を提供することを本発明の技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上述した技術的課題を達成するための手段として、
2辺支持フレームウィンドウサッシを備えたスライディング窓戸において、移動窓のガラスパネルを上部または下部で支持するガラス支持断熱ブラケットに、ガラス支持断熱ブラケットと窓枠フレームの上面との間の密封部材として取り付けられる弾性ガスケットの取り付け構造であって、
移動窓を構成するガラスパネルの上部または下部でガラスパネルを支持すると同時に内外部を断熱するように合成樹脂素材で形成されて結合され、側面部と底面との間の内側角部に回動溝が設けられるガラス支持断熱ブラケットと、
前記回動溝に挿設され、前記回動溝に回動可能に嵌められる回動端部及び前記ガラス支持断熱ブラケットの側面部を越えて上向に延びる外側面に形成される嵌合溝を備えたアルミニウム素材の回動結着具と、
前記回動結着具の前記嵌合溝にガスケットの固定端部が嵌合されながらガスケットの上部密着端がガラスパネルの前面または背面を支持するように配置され、ガスケットの外側弾性端部はアルミニウム素材の窓枠フレームの上面を下方で接触するようにカバー方式で結合されて移動窓のスライディング移動時にガラス支持断熱ブラケットの側面部と窓枠フレームの上面との間のスライディング密封を達成し、ガスケットの外側弾性端部にプラスチック素材のスライディングキャップが嵌合されて提供される弾性ガスケットと、を含んでなることを特徴とする弾性ガスケットの取り付け構造を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、2辺支持フレームウィンドウサッシを備えたスライディング窓戸において、移動窓のガラスパネルの上部または下部でガラスパネルを支持するように取り付けられるガラス支持断熱ブラケットの側面に、ガラスパネルの幅方向の密封部材としてカバー形式で取り付けられる弾性ガスケット(ゴム材質)の外側弾性端部にプラスチック素材のスライディングキャップが嵌合されることで、窓枠フレーム1の上面(アルミニウム材質)との間の適切な密封を達成すると同時に、過度な密着力によるスライディング抵抗力が発生しないようにする効果を奏する。さらに、ガラスパネル2gの厚さが変化する部分や長期間の使用によってガラス支持断熱ブラケット2bの側面部が変形しても、ガラス支持断熱ブラケット2bと弾性ガスケット2s2との間に設けられる回動結着具が有する適切な剛性及び形状一定性により、弾性ガスケットの固定端部が回動結着具の嵌合溝から脱去されず一定の位置を維持できることで、製品の耐候性と信頼性を向上させてその寿命を延ばす効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1a】従来の一般的なスライディング窓戸システムを示した図であって、ガラスを4辺で支持するドアサッシを備えたスライディング窓を示している。
図1b】従来の一般的なスライディング窓戸システムを示した図であって、ガラスを4辺で支持するドアサッシを備えたスライディング窓を示している。
図1c】従来の一般的なスライディング窓戸システムを示した図であって、ガラスを4辺で支持するドアサッシを備えたスライディング窓を示している。
図2a図1a~図1cに示された一般的なスライディング窓戸システムを改良したスライディング窓であって、窓戸の開放性が強調されながら、スライディング窓戸を構成するガラス窓の両側面のみを支持する2辺支持フレームウィンドウタイプのスライディング窓の下部にアルミニウムウィンドウサッシを設けず、ガラスをローラの上部に直接載置して使用するスライディング窓取り付け構造の一例を示した図である。
図2b図1a~図1cに示された一般的なスライディング窓戸システムを改良したスライディング窓であって、窓戸の開放性が強調されながら、スライディング窓戸を構成するガラス窓の両側面のみを支持する2辺支持フレームウィンドウタイプのスライディング窓の下部にアルミニウムウィンドウサッシを設けず、ガラスをローラの上部に直接載置して使用するスライディング窓取り付け構造の一例を示した図である。
図2c図1a~図1cに示された一般的なスライディング窓戸システムを改良したスライディング窓であって、窓戸の開放性が強調されながら、スライディング窓戸を構成するガラス窓の両側面のみを支持する2辺支持フレームウィンドウタイプのスライディング窓の下部にアルミニウムウィンドウサッシを設けず、ガラスをローラの上部に直接載置して使用するスライディング窓取り付け構造の一例を示した図である。
図3】従来の改良技術の一例であって、ガラスパネルの上部または下部に設けられるガラス支持断熱ブラケットの側面部にガスケットの固定端部が嵌合され、ガスケットの外側弾性端部が窓枠フレームの上面を下方で接触するようにカバー方式で結合されて、移動窓のスライディング移動時にガラス支持断熱ブラケットの側面部と窓枠フレームの上面との間のスライディング密封を達成可能な弾性ガスケットの取り付け構造を示した図である。
図4a図3に示された弾性ガスケットの取り付け構造の製品を具現するための変形例を示した図であって、その長所及び短所を説明するために提示された図である。
図4b図3に示された弾性ガスケットの取り付け構造の製品を具現するための変形例を示した図であって、その長所及び短所を説明するために提示された図である。
図5a】本発明による弾性ガスケットの取り付け構造の望ましい一実施例を形成する構成品と、それらを組み立てて取り付ける段階を段階的に示した図である。
図5b】本発明による弾性ガスケットの取り付け構造の望ましい一実施例を形成する構成品と、それらを組み立てて取り付ける段階を段階的に示した図である。
図5c】本発明による弾性ガスケットの取り付け構造の望ましい一実施例を形成する構成品と、それらを組み立てて取り付ける段階を段階的に示した図である。
図6a】本発明の望ましい一実施例による弾性ガスケットの取り付け構造を、図2aに示された2辺支持フレームウィンドウタイプのスライディング窓戸に取り付けた状態の縦断面図(a-a’断面)である。
図6b】本発明の望ましい一実施例による弾性ガスケットの取り付け構造を、図2aに示された2辺支持フレームウィンドウタイプのスライディング窓戸に取り付けた状態の横断面図(b-b’断面)である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付された図面を参照して本発明の実施例を、本発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者が容易に実施できるように詳しく説明する。しかし、本発明は多様な相異なる形態で具現でき、後述される実施例によって限定されるものではない。
【0012】
図5a~図6bに示されたような本発明の望ましい一実施例によれば、2辺支持フレームウィンドウサッシを備えたスライディング窓戸において、移動窓2のガラスパネル2gを上部または下部で支持するガラス支持断熱ブラケット2bに、ガラス支持断熱ブラケット2bと窓枠フレーム1の上面との間の密封部材として取り付けられる弾性ガスケットの取り付け構造を新たに改良した取り付け構造が提供される。
【0013】
このように改良された新たな弾性ガスケットの取り付け構造は、特別な形状を有するガラス支持断熱ブラケット2bと、従来の弾性ガスケット2s2の外側弾性端部2s2eにプラスチック素材のスライディングキャップ2s2cが嵌合された弾性ガスケット2s2と、これらの間に介在されて連結するアルミニウム素材の回動結着具2cと、を含んでなる。
【0014】
すなわち、本発明による弾性ガスケットの取り付け構造は、図5aに示されたように、
移動窓を構成するガラスパネル2gの上部または下部でガラスパネル2gを支持すると同時に内外部を断熱するように合成樹脂素材で形成されて結合されるガラス支持断熱ブラケット2bであって、側面部と底面との間の内側角部に回動溝2bhが提供されるガラス支持断熱ブラケット2bと、
前記回動溝2bhに挿設されるアルミニウム素材の回動結着具2cであって、前記回動溝2bhに回動可能に嵌められる回動端部2ca及び前記ガラス支持断熱ブラケット2bの側面部を越えて上向に延びる外側面に形成される嵌合溝2cbを備えた回動結着具2cと、
ゴム素材で形成され、前記回動結着具2cの前記嵌合溝2cbにガスケットの固定端部2s2aが嵌合されながらガスケットの上部密着端2s2bがガラスパネル2gの前面または背面を支持するように配置され、ガスケットの外側弾性端部2s2eはアルミニウム素材の窓枠フレーム1の上面を下方で接触するようにカバー方式で結合されて移動窓のスライディング移動時にガラス支持断熱ブラケット2bの側面部と窓枠フレーム1の上面との間のスライディング密封を達成し、ガスケットの外側弾性端部2s2eにプラスチック素材のスライディングキャップ2s2cが嵌合されて提供される弾性ガスケット2s2と、を含んでなる。
【0015】
このように構成された弾性ガスケットの取り付け構造を形成する構成品は、図5a~図5cに示されたような段階を経て弾性ガスケットを備えた移動窓を形成し、図6a及び図6bに示されたように、下部にローラを取り付けて窓枠フレーム1に取り付けられれば、弾性ガスケット2s2の外側弾性端部2s2eに嵌合されたスライディングキャップ2s2cが窓枠フレーム1の表面に接触した状態で密封状態を維持しながら移動窓が横方向に円滑にスライディング移動することができ、さらにガラスパネル2gの厚さが変化する部分や長期間の使用によってガラス支持断熱ブラケット2bの側面部が変形しても、ガラス支持断熱ブラケット2bと弾性ガスケット2s2との間に設けられる回動結着具2cが有する適切な剛性及び形状一定性により、弾性ガスケット2s2の固定端部2s2aが回動結着具2cの嵌合溝2cbから脱去されず一定の位置を維持することができる。
【0016】
参考までに、図6bは横断面図であるが、移動窓が閉められるとき窓枠フレームに挿入される移動窓の左側端部にアルミニウム材質のサッシフレームが存在(2辺支持フレームウィンドウ)するため、窓枠フレーム1の内側面に弾性ガスケット1s2を設ける構造を有している。
【0017】
以上、本発明が適用されるスライディング窓に対する本発明の望ましい実施例を説明した。図面においては、複数のガラスパネルを一定間隔で離隔して重ねて形成し、間隙部の真空を具現するようにシーリング部材で接合して形成されるペアガラスを備えた窓戸に適用することを例示して説明したが、本発明の権利範囲がこれに限定されるものではなく、多様な類型のスライディング窓戸(ドアまたは窓)に適用される場合を含み、下記の特許請求の範囲で定義している本発明の基本概念を用いた当業者の多様な変形及び改良形態も本発明の権利範囲に属する。
図1a
図1b
図1c
図2a
図2b
図2c
図3
図4a
図4b
図5a
図5b
図5c
図6a
図6b