IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

<>
  • -梱包箱 図1
  • -梱包箱 図2
  • -梱包箱 図3
  • -梱包箱 図4
  • -梱包箱 図5
  • -梱包箱 図6
  • -梱包箱 図7
  • -梱包箱 図8
  • -梱包箱 図9
  • -梱包箱 図10
  • -梱包箱 図11
  • -梱包箱 図12
  • -梱包箱 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-21
(45)【発行日】2023-07-31
(54)【発明の名称】梱包箱
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/54 20060101AFI20230724BHJP
【FI】
B65D5/54 301R
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019067437
(22)【出願日】2019-03-29
(65)【公開番号】P2020164211
(43)【公開日】2020-10-08
【審査請求日】2022-03-03
(73)【特許権者】
【識別番号】305006624
【氏名又は名称】ダイナパック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】加藤 みなみ
【審査官】田中 一正
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0318655(US,A1)
【文献】特開2019-026359(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 5/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
側板、天板、及び底板を備える梱包箱であって、
前記側板に形成され、前記梱包箱を一周する第1ミシン目と、
前記梱包箱に形成され、第2ミシン目又は切れ目を含む区画線と、
前記第1ミシン目の一部、前記区画線、及び前記梱包箱の稜線により囲まれた区画部と、
前記第1ミシン目と前記区画線との角、又は、前記区画線の角とともに三角形を成すように形成された折り目と、
を備え
前記折り目とともに前記三角形を成す前記第1ミシン目又は前記区画線が切り離されていないとき、前記折り目は折り曲げられていない、
梱包箱。
【請求項2】
請求項1に記載の梱包箱であって、
前記第2ミシン目は、前記梱包箱を展開した状態でL字形状を有する梱包箱。
【請求項3】
請求項2に記載の梱包箱であって、
前記第2ミシン目は、前記第1ミシン目に接続する第1部と、前記第1部に対し屈曲した第2部とを有する梱包箱。
【請求項4】
請求項3に記載の梱包箱であって、
前記第2部は、前記側板、前記天板、及び、前記側板と前記天板との間の稜線のうちのいずれかに形成された梱包箱。
【請求項5】
請求項3又は4に記載の梱包箱であって、
前記折り目は、前記第1ミシン目と前記第1部との角とともに三角形を成すように形成された梱包箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は梱包箱に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、梱包箱の側板に帯状の開封部を形成することが記載されている。開封部は梱包箱の全周にわたって形成されている。開封部を切り離すことで、梱包箱を開封することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-59920号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の梱包箱を開封するためには、梱包箱の全周にわたって、開封部を切り離す必要がある。そのため、梱包箱を開放するためには、開封の途中で梱包箱を持ち替えたり、梱包箱の向きを変えたりする必要があった。本開示の1つの局面は、容易に開封できる梱包箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の1つの局面は、側板、天板、及び底板を備える梱包箱であって、前記側板に形成され、前記梱包箱を一周する第1ミシン目と、前記梱包箱に形成され、第2ミシン目又は切れ目を含む区画線と、前記第1ミシン目の一部、前記区画線、及び前記梱包箱の稜線により囲まれた区画部と、前記第1ミシン目と前記区画線との角、又は、前記区画線の角とともに三角形を成すように形成された折り目と、を備える梱包箱である。
【0006】
本開示の1つの局面である梱包箱は容易に開封することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態の梱包箱1の構成を表す展開図である。
図2】第1実施形態の梱包箱1の構成及び開封方法を表す説明図である。
図3】第2実施形態の梱包箱1の構成を表す展開図である。
図4】第3実施形態の梱包箱1の構成を表す展開図である。
図5】第4実施形態の梱包箱1の構成を表す展開図である。
図6】第5実施形態の梱包箱1の構成を表す展開図である。
図7】第6実施形態の梱包箱1の構成を表す展開図である。
図8】第7実施形態の梱包箱1の構成を表す展開図である。
図9】第8実施形態の梱包箱101の構成を表す展開図である。
図10】第8実施形態の梱包箱101の構成及び開封方法を表す説明図である。
図11】第9実施形態の梱包箱101の構成を表す展開図である。
図12】第10実施形態の梱包箱101の構成を表す展開図である。
図13】第11実施形態の梱包箱101の構成を表す展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
1.梱包箱1の構成
梱包箱1の構成を、図1図2に基づき説明する。梱包箱1の材質は、例えば、紙である。紙として、例えば、段ボール、厚紙等が挙げられる。
【0009】
図1に示すように、梱包箱1は、展開した状態において、側板3、5、7、9、フラップ11、13、15、17、19、21、23、25、及び糊代27を備える。隣接する2つの側板の間、隣接する側板とフラップとの間、及び、側板9と糊代27の間には、それぞれ、折り目29が形成されている。
【0010】
図2のS1に示すように、梱包箱1は、組み立てた状態において、側板3、5、7、9と、天板31と、底板33とを備える直方体形状の梱包箱である。天板31は、フラップ11、13、15、17により構成される。底板33は、フラップ19、21、23、25により構成される。糊代27は側板3に接着される。それぞれの折り目29は稜線35となる。
【0011】
梱包箱1は第1ミシン目37を備える。第1ミシン目37は側板3、5、7、9に形成されている。第1ミシン目37は梱包箱1を1周している。第1ミシン目37の形状は直線である。第1ミシン目37は、天板31及び底板33と平行である。
【0012】
梱包箱1は区画線39を備える。区画線39は、第2ミシン目41と、切れ目43とから成る。第2ミシン目41は、図1に示すように、梱包箱1を展開した状態でL字形状を有する。第2ミシン目41は、L字の1辺である第1部45と、L字の他の1辺である第2部47とを備える。
【0013】
図1に示すように、第1部45は、側板9及びフラップ17に跨って形成されている。図2のS1に示すように、第1部45は、梱包箱1を組み立てた状態において、側板9及び天板31に跨って形成されている。第1部45は第1ミシン目37に接続している。第1部45は第1ミシン目37に直交している。
【0014】
図1に示すように、第2部47は、フラップ17に形成されている。図2のS1に示すように、第2部47は、梱包箱1を組み立てた状態において、天板31に形成されている。第2部47は、第1部45に直交している。第2部47は、稜線35Aに達している。稜線35Aは、天板31と側板3との間の稜線である。
【0015】
切れ目43は、稜線35Aのうち、交点49から頂点51までの部分である。交点49は、第2部47と稜線35Aとの交点である。頂点51は、稜線35Aと、稜線35Bとが成す頂点である。稜線35Bは、側板9と側板3との間の稜線である。切れ目43は、フラップ17の端部と、側板3の端部とが対向する部分である。
【0016】
梱包箱1のうち、第1ミシン目37よりも天板31の側にある部分は、第1区画部53と、第2区画部54とに区画される。第1区画部53は、第1ミシン目37の一部と、区画線39と、稜線35Bとにより囲まれた部分である。第2区画部54も、第1ミシン目37の一部と、区画線39と、稜線35Bとにより囲まれた部分である。
【0017】
梱包箱1のうち、第1ミシン目37よりも底板33の側の部分を、下部59とする。梱包箱1は、折り目55を備える。折り目55は、第1ミシン目37と第1部45との角とともに三角形を成すように形成されている。折り目55は、第2区画部54に形成されている。折り目55は、第1ミシン目37に達していてもよいし、達していなくてもよい。折り目55は、第1部45に達していてもよいし、達していなくてもよい。
【0018】
第1部45のうち、折り目55に対向する部分に開け口56が形成されている。開け口56は、ミシン目と切れ目とにより構成される。開け口56をユーザの指で押すと、容易に破断する。
【0019】
2.梱包箱1の開封方法
梱包箱1の開封方法を図2に基づき説明する。図2のS2に示すように、第1ミシン目37と第1部45との角の付近で、第1ミシン目37及び第1部45をそれぞれ切り離し、折り目55において側板9を折り曲げる。その結果、3角形の把持片57が手前に飛び出した状態となる。第1部45を切り離すとき、開け口56を破断させ、開け口56に差し込んだ指を使用することができる。
【0020】
ユーザは、把持片57をつかみ、F方向に引っ張る。F方向は、折り目55に交差する方向であって、第1ミシン目37と第1部45との角から遠ざかる方向である。
このとき、図2のS3、S4、S5に示すように、第1ミシン目37のうち、第2区画部54を区画する部分の切り離しが進行してゆく。また、第1部45及び第2部47の切り離しも進行してゆく。第2区画部54は、稜線35Bを軸として回転する。
【0021】
やがて、図2のS5に示すように、第1ミシン目37は、第1区画部53を区画する部分を除き、全て切り離される。また、第1部45及び第2部47は全て切り離される。また、切れ目43は広がる。
【0022】
図2のS5に示す状態のとき、第2区画部54は、稜線35Bでのみ、第1区画部53と接続した状態となる。第2区画部54の大部分は、下部59の上方に位置しない。第2区画部54は、下部59と接続していない。
【0023】
最後に、図2のS6に示すように、第1区画部53及び第2区画部54を上方に引っ張り、下部59から完全に分離させる。梱包箱1は開封される。下部59は商品のトレーとして利用できる。
【0024】
3.梱包箱1が奏する効果
(1A)梱包箱1は、例えば、図2に示す方法で容易に開封することができる。梱包箱1を開封するとき、例えば、開封の途中で梱包箱1を持ち替えたり、梱包箱1の向きを変えたりしなくてもよい。
【0025】
(1B)図2に示すように、梱包箱1を開封するとき、まず、第2区画部54を回転させ、次に、第1区画部53及び第2区画部54を上方に引っ張り、下部59から分離することができる。そのため、例えば、梱包箱1に背の高い商品が収容されている場合でも、第1区画部53又は第2区画部54が商品に引っ掛かることを抑制できる。
【0026】
(1C)第2ミシン目41はL字形状を有する。そのため、図2に示す方法で梱包箱1を開封することが一層容易である。
(1D)第2ミシン目41は、第1ミシン目37に接続する第1部45と、第1部45に対し交差する第2部47とを有する。そのため、図2に示す方法で梱包箱1を開封することが一層容易である。
【0027】
(1E)第2部47は、天板31に形成されている。そのため、図2に示す方法で梱包箱1を開封することが一層容易である。
(1F)折り目55は、第1ミシン目37と第1部45との角とともに3角形を成すように形成されている。そのため、把持片57をつかみ、F方向に引っ張ることが容易である。その結果、図2に示す方法で梱包箱1を開封することが一層容易である。
<第2~第7実施形態>
1.第1実施形態との相違点
第2~7実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
【0028】
第2実施形態の梱包箱1は、図3に示す構成を有する。第2部47は、フラップ17と側板9との間の折り目29に形成されている。梱包箱1を組み立てたとき、第2部47は、側板9と天板31との間の稜線35に形成されている。第2部47は頂点51に達している。区画線39は、第2ミシン目41から成る。
【0029】
第3実施形態の梱包箱1は、図4に示す構成を有する。第2ミシン目41は、第1実施形態に比べて、側板3の側に移動した位置にある。
第4実施形態の梱包箱1は、図5に示す構成を有する。第2部47は、側板9に形成されている。第2部47は稜線35Bに達している。区画線39は、第2ミシン目41から成る。
【0030】
第5実施形態の梱包箱1は、図6に示す構成を有する。側板5、9に形成された第1ミシン目37は、天板31及び底板33に対し傾斜している。側板3に形成された第1ミシン目37と、側板7に形成された第1ミシン目37とは、高さが異なる。
【0031】
第6実施形態の梱包箱1は、図7に示す構成を有する。第2ミシン目41は、側板7、フラップ15、17に形成されている。梱包箱1を組み立てたとき、第2ミシン目41は、側板7及び天板31に形成されている。天板31に形成された第2ミシン目41の形状は直線である。
【0032】
第7実施形態の梱包箱1は、図8に示す構成を有する。折り目55が、第1区画部53の側に形成されている。第7実施形態の梱包箱1を開封するとき、まず、第1区画部53の一部である把持片57をつかみ、第1区画部53を、稜線35Bを中心として回転させ、次に、第1区画部53及び第2区画部54を上方に引っ張り、下部59から完全に分離させることができる。
【0033】
2.梱包箱1が奏する効果
以上詳述した第2~第7実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果を奏する。
<第8実施形態>
1.梱包箱101の構成
梱包箱101の構成を、図9図10に基づき説明する。梱包箱101の材質は、例えば、紙である。紙として、例えば、段ボール、厚紙等が挙げられる。
【0034】
図9に示すように、梱包箱101は、展開した状態において、糊代103、天板105、側板107、底板109、側板111、フラップ113、115、117、119、121、123、125、127を備える。上述した構成同士の間には、それぞれ、折り目129が形成されている。
【0035】
図10のS11に示すように、梱包箱101は、組み立てた状態において、側板107、111、130、131と、天板105と、底板109とを備える直方体形状の梱包箱である。
【0036】
側板130は、フラップ113、115、117、119により構成される。側板131は、フラップ121、123、125、127により構成される。糊代103は側板111に接着される。それぞれの折り目129は稜線135となる。
【0037】
梱包箱101は第1ミシン目137を備える。図9に示すように、梱包箱101を展開した状態において、第1ミシン目137は、フラップ115、側板107、フラップ123に跨って形成されている。また、梱包箱101を展開した状態において、第1ミシン目137は、フラップ119、側板111、フラップ127に跨って形成されている。
【0038】
図10のS11に示すように、梱包箱101を組み立てた状態において、第1ミシン目137は、側板107、130、111、131に形成されている。第1ミシン目137は梱包箱101を1周している。第1ミシン目137の形状は直線である。第1ミシン目137は、天板105及び底板109と平行である。
【0039】
梱包箱101は区画線139を備える。区画線139は、第2ミシン目141と、切れ目143とから成る。図9に示すように、梱包箱101を展開した状態において、第2ミシン目141は、フラップ113、天板105、及び、天板105とフラップ121との間の折り目129に形成されている。
【0040】
図10のS11に示すように、梱包箱101を組み立てた状態において、第2ミシン目141は、天板105と、側板130と、稜線135Aとに跨って形成されている。稜線135Aは、天板105と側板131との間の稜線である。
【0041】
切れ目143は、側板130に形成されている。切れ目143は、フラップ115の端部とフラップ119の端部とが対向している部分である。切れ目143は、第2ミシン目141と同一直線上にあり、第1ミシン目137に達している。
【0042】
梱包箱101のうち、第1ミシン目137よりも天板105の側にある部分は、第1区画部153と、第2区画部154とに区画される。第1区画部153は、第1ミシン目137の一部と、区画線139と、稜線135Bとにより囲まれた部分である。稜線135Bは、側板107と側板131との間にある稜線である。
【0043】
第2区画部154も、第1ミシン目137の一部と、区画線139と、稜線135Bとにより囲まれた部分である。
梱包箱101のうち、第1ミシン目137よりも底板109の側の部分を、下部159とする。梱包箱101は、折り目155を備える。図9に示すように、折り目155は、フラップ113、119に形成されている。図10のS11に示すように、梱包箱101を組み立てた状態において、折り目155は、第1ミシン目137と区画線139との角とともに三角形を成すように形成されている。折り目155は、第2区画部154に形成されている。折り目155は、第1ミシン目137に達していてもよいし、達していなくてもよい。折り目155は、区画線139に達していてもよいし、達していなくてもよい。
【0044】
第2ミシン目141のうち、折り目155に対向する部分に開け口156が形成されている。開け口156は、第1実施形態における開け口56と同様のものである。
2.梱包箱101の開封方法
梱包箱101の開封方法を図10に基づき説明する。図10のS12に示すように、第1ミシン目137と区画線139との角の付近で、第1ミシン目137及び第2ミシン目141をそれぞれ切り離し、折り目155において側板130を折り曲げる。その結果、3角形の把持片157が手前に飛び出した状態となる。第2ミシン目141を切り離すとき、開け口156を破断させ、開け口156に差し込んだ指を使用することができる。
【0045】
ユーザは、把持片157をつかみ、F方向に引っ張る。F方向は、折り目155に交差する方向であって、第1ミシン目137と区画線139との角から遠ざかる方向である。
このとき、図10のS13に示すように、第1ミシン目137のうち、第2区画部154を区画する部分の切り離しが進行してゆく。また、第2ミシン目141の切り離しも進行してゆく。第2区画部154は、稜線135Bを軸として回転する。
【0046】
やがて、図10のS14に示すように、第1ミシン目137は、第1区画部153を区画する部分を除き、全て切り離される。また、第2ミシン目141も全て切り離される。また、切れ目143は広がる。
【0047】
図10のS14に示す状態のとき、第2区画部154は、稜線135Bでのみ、第1区画部153と接続した状態となる。第2区画部154の大部分は、下部159の上方に位置しない。第2区画部154は、下部159と接続していない。
【0048】
最後に、図10のS15に示すように、第1区画部153及び第2区画部154を上方に引っ張り、下部159から完全に分離させる。梱包箱101は開封される。下部159は商品のトレーとして利用できる。
【0049】
2.梱包箱1が奏する効果
以上詳述した第2~第7実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1A)、(1B)、(1F)を奏する。
<第9~第11実施形態>
1.第8実施形態との相違点
第9~11実施形態は、基本的な構成は第8実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第8実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
【0050】
第9実施形態の梱包箱101は、図11に示す構成を有する。第2ミシン目141のうち、天板105に形成されている部分は傾斜している。第2ミシン目141は、天板105、側板107、131の頂点に達する。
【0051】
第10実施形態の梱包箱101は、図12に示す構成を有する。第2ミシン目41は、天板105及び側板107に跨って形成されている。第2ミシン目41はL字型の形状を有する。折り目155は側板107に形成されている。
【0052】
第11実施形態の梱包箱101は、図13に示す構成を有する。第2ミシン目41のうち、天板105に形成された部分は、稜線135Bの手前でL字型に屈曲し、稜線135Cに達している。稜線135Cは天板105と側板107との間の稜線である。
【0053】
2.梱包箱101が奏する効果
以上詳述した第9~第11実施形態によれば、前述した第8実施形態の効果を奏する。
<他の実施形態>
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
【0054】
(1)折り目55は、区画線39の角とともに三角形を成す位置に形成されていてもよい。折り目155は、区画線139の角とともに三角形を成す位置に形成されていてもよい。
(2)区画線39と、第1ミシン目37との間に、ミシン目も切れ目も存在しない領域があってもよい。区画線39と、稜線35Bとの間に、ミシン目も切れ目も存在しない領域があってもよい。区画線39の途中に、ミシン目も切れ目も存在しない領域があってもよい。
区画線139と、第1ミシン目137との間に、ミシン目も切れ目も存在しない領域があってもよい。区画線139と、稜線135Bとの間に、ミシン目も切れ目も存在しない領域があってもよい。区画線139の途中に、ミシン目も切れ目も存在しない領域があってもよい。
【0055】
(3)上記各実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分担させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に発揮させたりしてもよい。また、上記各実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記各実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。
【0056】
(4)上述した梱包箱の他、当該梱包箱を構成要素とするシステム、梱包箱の製造方法等、種々の形態で本開示を実現することもできる。
【符号の説明】
【0057】
1…梱包箱、3、5、7、9…側板、11、15、17、19…フラップ、27…糊代、29…折り目、31…天板、33…底板、35、35A、35B…稜線、37…第1ミシン目、39…区画線、41…第2ミシン目、43…切れ目、45…第1部、47…第2部、49…交点、51…頂点、53…第1区画部、54…第2区画部、55…折り目、56…開け口、57…把持片、59…下部、101…梱包箱、103…糊代、105…天板、107、111…側板、109…底板、113、115、119、121、123、127…フラップ、129…折り目、130、131…側板、135、135A、135B、135C…稜線、137…第1ミシン目、139…区画線、141…第2ミシン目、
143…切れ目、153…第1区画部、154…第2区画部、155…折り目、156…開け口、157…把持片、159…下部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13