(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-21
(45)【発行日】2023-07-31
(54)【発明の名称】高所作業車の使用状況評価方法及び使用状況評価システム
(51)【国際特許分類】
B66F 9/24 20060101AFI20230724BHJP
B66F 11/04 20060101ALI20230724BHJP
【FI】
B66F9/24 S
B66F11/04
(21)【出願番号】P 2019166597
(22)【出願日】2019-09-12
【審査請求日】2022-08-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000241795
【氏名又は名称】北越工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002398
【氏名又は名称】弁理士法人小倉特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 則英
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 政彦
(72)【発明者】
【氏名】酒井 和明
(72)【発明者】
【氏名】増田 功
【審査官】八板 直人
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-040271(JP,A)
【文献】特開2014-165905(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66F 9/00-11/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行装置を備えた車台と,該車台上で昇降するデッキを備えた高所作業車を評価対象とし,
評価対象高所作業車から主電源のON,OFF変化の情報と,前記デッキの高さの変化の情報を時系列で取得し,
前記主電源がOFFの状態で,かつ,前記デッキの高さが所定の高さ以下の状態にあるとき,該評価対象高所作業車が不使用状態であると評価すると共に,それ以外の状態を使用状態と評価することを特徴とする,高所作業車の使用状況評価方法。
【請求項2】
走行装置を備えた車台と,該車台上で昇降するデッキを備えた高所作業車を評価対象とし,
評価対象高所作業車から主電源のON,OFF変化の情報と,前記デッキの高さの変化の情報,及び,走行又は停車のいずれの状態にあるかの情報を時系列で取得し,
前記主電源がOFFの状態で,かつ,前記デッキの高さが所定の高さ以下の状態にあるとき,及び,前記主電源がONであるが,前記デッキの高さが前記所定の高さ以下で,かつ,停車状態にあるとき,該評価対象高所作業車が不使用状態であると評価すると共に,それ以外の状態を使用状態と評価することを特徴とする,高所作業車の使用状況評価方法。
【請求項3】
所定の計測時間中における前記使用状態であると評価された時間の累積を,該評価対象高所作業車の累積使用時間とすることを特徴とする請求項1又は2記載の高所作業車の使用状況評価方法。
【請求項4】
前記累積使用時間を前記計測時間で除して得た値を,前記評価対象高所作業車の実使用率とすることを特徴とする請求項3記載の高所作業車の使用状況評価方法。
【請求項5】
走行装置を備えた車台と,該車台上で昇降するデッキを備えると共に,前記デッキの高さを検出するデッキ高検出手段を備えた高所作業車を評価対象とし,
評価対象高所作業車に設けられた情報収集手段と,
前記情報収集手段が収集した情報に基づいて前記評価対象高所作業車の使用状況を評価する使用状況集計システムを備え,
前記情報収集手段が,前記評価対象高所作業車の主電源のON,OFF変化と,前記デッキ高検出手段が検出したデッキ高の変化とを時系列で前記使用状況集計システムに対し出力すると共に,
前記使用状況集計システムが,前記情報収集手段からの情報を受信して,前記主電源がOFFの状態で,かつ,前記デッキの高さが所定の高さ以下の状態にあるとき,該評価対象高所作業車が不使用状態であると評価すると共に,それ以外の状態を使用状態と評価することを特徴とする,高所作業車の使用状況評価システム。
【請求項6】
走行装置を備えた車台と,該車台上で昇降するデッキを備えると共に,前記デッキの高さを検出するデッキ高検出手段を備えた高所作業車を評価対象とし,
評価対象高所作業車に設けられた情報収集手段と,
前記情報収集手段が収集した情報に基づいて前記評価対象高所作業車の使用状況を評価する使用状況集計システムを備え,
前記情報収集手段が,前記評価対象高所作業車の主電源のON,OFF変化と,前記デッキ高検出手段が検出したデッキ高の変化,及び,前記評価対象高所作業車が走行と停車のいずれの状態にあるかの情報を時系列で前記使用状況集計システムに対し出力すると共に,
前記使用状況集計システムが,前記情報収集手段からの情報を受信して,前記主電源がOFFの状態で,かつ,前記デッキの高さが所定の高さ以下の状態にあるとき,及び,前記主電源がONであるが,前記デッキの高さが前記所定の高さ以下で,かつ,停車状態にあるときに,該評価対象高所作業車が不使用状態であると評価すると共に,それ以外の状態を使用状態と評価することを特徴とする,高所作業車の使用状況評価システム。
【請求項7】
前記使用状況集計システムが,所定の計測時間中における前記使用状態であると評価された時間の累積を,該評価対象高所作業車の累積使用時間とすることを特徴とする請求項5又は6記載の高所作業車の使用状況評価システム。
【請求項8】
前記使用状況集計システムが,前記累積使用
時間を前記計測時間で除して得た値を,前記評価対象高所作業車の実使用率として算出することを特徴とする,請求項7記載の高所作業車の使用状況評価システム。
【請求項9】
前記情報収集手段に,収集した情報を無線出力する無線送信機を設けると共に,
前記無線送信機が出力した無線信号を受信して,前記使用状況集計システムに送信する無線受信機を,前記評価対象高所作業車が投入されている作業領域からの無線信号を受信可能な位置に設置すると共に,
前記無線受信機と前記使用状況集計システムを,インターネットを介して接続したことを特徴とする請求項5~8いずれか1項記載の高所作業車の使用状況評価システム。
【請求項10】
前記情報収集手段を複数台の評価対象高所作業車に取り付けると共に,前記無線受信機を,評価対象高所作業車が投入された複数の作業領域毎に設置し,前記使用状況集計システムが,前記作業領域単位で前記無線受信機を介して前記評価対象高所作業車からの情報を取得することを特徴とする請求項9記載の高所作業車の使用状況評価システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,高所作業車に特有の使用実態を考慮して,より使用実態に即した高所作業車の使用状況の評価を可能とした,高所作業車の使用状況評価方法,及び使用状況評価システムに関する。
【背景技術】
【0002】
図7に示すように高所作業車100は,無限軌道や車輪等の走行装置(図示の例では車輪)105と,該走行装置105を駆動するエンジンやモータ等の駆動源(図示せず)を備えた車台102上に,作業員を乗せて昇降するデッキ104と,このデッキ104を車台102上で昇降させるためのシザースリンクや油圧機構等から成る昇降機構103を備えたもので,足場を組むことなく,上昇させたデッキ104上に乗って例えば建築物の天井といった高所に対する作業(以下,「高所作業」という。)を行うことができることから,屋内外を問わず,各種工事現場等において広く使用されている。
【0003】
このような高所作業車100は,1つの工事現場に対し複数台投入して作業にあたることも多く,大規模な工事現場では,一つの工事現場に数十台単位で高所作業車を投入して作業にあたることもある。
【0004】
このように,投入される高所作業車の台数が増加すると,個々の高所作業車の情報を個別に管理すると管理コストが嵩むことから,高所作業車のそれぞれに通信装置を搭載し,各高所作業車が送信した車両情報をベース管理装置で受信して一括して集計等できるようにした車両情報管理システムも提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
また,高所作業車の消耗品の適正な交換時期を把握するために,該高所作業車の所定部品の積算作動量を算出することも提案されている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2014-165905号公報
【文献】特開2001-31400号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述したように,1つの工事現場に複数台の高所作業車を投入して作業を行う場合,高所作業車の投入台数が増えれば増える程,高所作業車のメンテナンスコストも管理コストも嵩むこととなる。
【0008】
そのため,作業計画等に従って予想した必要台数の高所作業車を工事現場等に初期投入した場合であっても,その後の各高所作業車の稼働状況等を調査し,実際の作業状況に応じた最適な投入台数への見直しを行うことが求められる。
【0009】
すなわち,初期投入した高所作業車中に,稼働率が低い高所作業車が存在すれば,これを洗い出して投入対象から除外すると共に,残った高所作業車に,除外した高所作業車が行っていた作業を分担させる等して投入台数を削減することができれば,余剰に投入されていた高所作業車のメンテナンスや管理に費やされていたコストを削減することができる。
【0010】
このような要請から,余剰の高所作業車のあぶり出しを行うために,前述した特許文献1に記載されている車両情報管理システム等で各高所作業車から収集する車両情報には,各高所作業車の稼働状況の評価材料となる情報を含めておくことが必要となる。
【0011】
ここで,高所作業車等の作業車には,乗用車等に設けられている走行距離計に代わるものとして,稼働している時間を累積してカウントする「アワメータ」と呼ばれるメータが設けられていることから,主電源のON,OFFの切換が常に監視されている。
【0012】
そして,高所作業車の稼働時には主電源がONにされると共に,停止時には,主電源がOFFにされることから,特許文献1に記載されているような車両情報管理システムを構築する場合,各高所作業車から取得する情報に,主電源のON,OFFの切換情報を含めておくことで,主電源がONの状態を高所作業車の「稼働状態」,OFFの状態を「停止状態」と評価することができる。
【0013】
しかし,前述した主電源のON,OFF情報に基づく高所作業車の「稼働状態」,「停止状態」の評価に基づいて,残すべき高所作業車が「停止状態」となっている時間に,削減対象の高所作業車で行っていた作業を分担させる調整を行って高所作業車の投入台数を削減すると,この工事現場に対する高所作業車の投入台数が不足して作業に滞りが生じるという問題が発生した。
【0014】
このような問題が発生した原因を解明すべく,実際の工事現場における高所作業車の使用実態を調査したところ,前記問題の発生を誘引し得る以下のような使用実態が確認された。
【0015】
ここで,
図7に示すように高所作業車100のデッキ104上には操作盤110が設けられ,この操作盤110には,デッキ104の昇降高さやバッテリの残量表示等を行う計器類や,高所作業車100が傾いた状態にあることを警告する警報装置等を設けたものもあり,これらの計器類や警報装置等を作動させた状態で使用できるよう,高所作業車100は,停車している時やデッキ104の昇降を行っていない時にも,作業員がデッキ104上に搭乗して作業を行っている間は,主電源をONにして使用することが予定されている。
【0016】
一方,この操作盤110には,高所作業車100の走行や操舵,デッキ104の昇降を行わせるためのスイッチやレバー等が設けられているが,これらのスイッチやレバー類に誤って触れてしまった場合であっても,高所作業車100の誤発進やデッキ104の誤昇降が生じないよう,イネーブルスイッチ113が設けられている。図示の例では、このイネーブルスイッチ113を踏みながら操作盤110に設けられているスイッチやレバー等を操作しなければ,高所作業車100の走行や操舵,デッキ104の昇降が行えず,主電源をONにした状態であっても,誤発進や誤昇降が生じないよう安全対策が図られている。
【0017】
なお,操作盤110には,非常停止スイッチ114が設けられており,この非常停止スイッチ114を操作することで主電源をOFFにすることができるように構成されていることから,実際の使用現場では,操作盤110に設けたレバーやスイッチ等との接触による誤発進や誤昇降の発生は,図示せざるメインスイッチの操作や,非常停止スイッチ114の操作によって主電源をOFFにしておくことで回避するという,予定されていない方法で高所作業車が使用されている事例が確認された。
【0018】
また,前述したようなイネーブルスイッチ113の固定を行っていない場合であっても,消費電力の低減を目的として,高所作業車100が走行状態及びデッキ104の昇降も行っていない状態にあるときには,デッキ104上に作業員が搭乗して作業を行っていたとしても図示せざるメインスイッチ,又は非常停止スイッチ114の操作によって主電源をOFFにして使用する事例も確認されている。
【0019】
以上で説明した高所作業車100の使用事例では,主電源がOFFとなり,高所作業車100が機械としての「稼働を停止」している状態にあっても,デッキ104上に作業員が搭乗して高所作業のために「使用」されている場合があり,「稼働状態」であることと,「使用状態」であることが必ずしも一致しておらず,「停止状態」においても高所作業車は「使用」されている場合があることになる。
【0020】
そのため,主電源のON,OFFに基づいた「稼働状態」,「停止状態」の判定結果に基づいて高所作業車の投入台数を削減してしまうと,高所作業車の投入台数が不足するという,前述した問題が生じ得る。
【0021】
このように,高所作業車では主電源のON,OFFの情報,即ち稼働状況から使用状況を正確に評価することができない場合があり,実際の作業状況に対応した適切な高所作業車の投入台数の算出等を行うためには,高所作業車の「稼働状況」ではなく,実際の使用実態に即した「使用状況」を適切に評価すると共に把握することが必要となる。
【0022】
そこで本発明は,上記課題に対応して成されたもので,高所作業車が主電源をOFFとして停止した状態で高所作業に使用されていたとしても,このような使用状態をも含めて,高所作業車の使用状況を評価することができる高所作業車の使用状況評価方法及び評価システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0023】
以下に,課題を解決するための手段を,発明を実施するための形態で使用する符号と共に記載する。この符号は,特許請求の範囲の記載と,発明を実施するための形態の記載との対応を明らかにするためのものであり,言うまでもなく,本発明の技術的範囲の解釈に制限的に用いられるものではない。
【0024】
上記目的を達成するために,本発明の高所作業車の使用状況評価方法は,
車輪や無限軌道等の走行装置5を備えた車台2と,該車台2上で昇降するデッキ4を備えた高所作業車1を評価対象とし,
評価対象高所作業車1から主電源のON,OFF変化の情報と,前記デッキ4の高さの変化の情報を時系列で取得し,
前記主電源がOFFの状態で,かつ,前記デッキ4の高さが所定の高さ以下の状態にあるとき,該評価対象高所作業車1が不使用状態であると評価すると共に,それ以外の状態を使用状態と評価することを特徴とする(請求項1)。
【0025】
また,本発明の別の高所作業車の使用状況評価方法は,
同様に車輪や無限軌道等の走行装置5を備えた車台2と,該車台2上で昇降するデッキ4を備えた高所作業車1を評価対象とするが,
評価対象高所作業車1から主電源のON,OFF変化の情報と,前記デッキ4の高さの変化の情報に加え,更に,走行又は停車のいずれの状態にあるかの情報についても時系列で取得し,
前記主電源がOFFの状態で,かつ,前記デッキ4の高さが所定の高さ以下の状態にあるとき,及び,前記主電源がONであるが,前記デッキ4の高さが前記所定の高さ以下で,かつ,停車状態にあるとき,該評価対象高所作業車1が不使用状態であると評価すると共に,それ以外の状態を使用状態と評価することを特徴とする(請求項2;
図5参照)。
【0026】
上記いずれの方法においても,所定の計測時間中における前記使用状態であると評価された時間の累積を,該評価対象高所作業車1の累積使用時間とすることができる(請求項3)。
【0027】
更に,前記累積使用時間を前記計測時間で除して得た値を,前記評価対象高所作業車1の実使用率とすることができる(請求項4)。
【0028】
また,本発明の高所作業車の使用状況評価システムは,
車輪や無限軌道等の走行装置5を備えた車台2と,該車台2上で昇降するデッキ4を備えると共に,前記デッキ4の高さを検出するデッキ高検出手段18を備えた高所作業車1を評価対象とし,
評価対象高所作業車1に設けられた情報収集手段50と,
前記情報収集手段50が収集した情報に基づいて前記評価対象高所作業車1の使用状況を評価する使用状況集計システム70を備え,
前記情報収集手段50が,前記評価対象高所作業車1の主電源のON,OFF変化と,前記デッキ高検出手段18が検出したデッキ高の変化を時系列で前記使用状況集計システム70に対し出力すると共に,
前記使用状況集計システム70が,前記情報収集手段50からの情報を受信して,前記主電源がOFFの状態で,かつ,前記デッキ4の高さが所定の高さ以下の状態にあるとき,該評価対象高所作業車1が不使用状態であると評価すると共に,それ以外の状態を使用状態と評価することを特徴とする(請求項5;
図1,
図4参照)。
【0029】
また,本発明の別の高所作業車の使用状況評価システムは,
車輪や無限軌道等の走行装置5を備えた車台2と,該車台2上で昇降するデッキ4を備えると共に,前記デッキ4の高さを検出するデッキ高検出手段18を備えた高所作業車1を評価対象とし,
評価対象高所作業車1に設けられた情報収集手段50と,
前記情報収集手段50が収集した情報に基づいて前記評価対象高所作業車1の使用状況を評価する使用状況集計システム70を備える点では先に説明した使用状況評価システムと同様であるが,
前記情報収集手段50が,前記評価対象高所作業車1の主電源のON,OFF変化と,前記デッキ高検出手段18が検出したデッキ高の変化の他に,更に,前記評価対象高所作業車1が走行と停車のいずれの状態にあるかの情報についても時系列で前記使用状況集計システム70に対し出力すると共に,
前記使用状況集計システム70が,前記情報収集手段50からの情報を受信して,前記主電源がOFFの状態で,かつ,前記デッキ4の高さが所定の高さ以下の状態にあるとき,及び,前記主電源がONであるが,前記デッキ4の高さが前記所定の高さ以下で,かつ,停車状態にあるときに,該評価対象高所作業車1が不使用状態であると評価すると共に,それ以外の状態を使用状態と評価することを特徴とする(請求項6;
図1,
図4,
図5参照)。
【0030】
上記いずれの評価システムにおいても,前記使用状況集計システム70が,所定の計測時間中における前記使用状態であると評価された時間の累積を,該評価対象高所作業車1の累積使用時間とすることができる(請求項7;
図4参照)。
【0031】
また,前記使用状況集計システム70は,更に,前記累積使用時間を前記計測時間で除して得た値を,前記評価対象高所作業車1の実使用率として算出するものとしても良い(請求項8)。
【0032】
更に,前記情報収集手段50に,収集した情報を無線出力する無線送信機51を設けると共に,
前記無線送信機51が出力した無線信号を受信して,前記使用状況集計システム70に送信する無線受信機60を前記評価対象高所作業車1が投入されている作業領域(工事現場)からの無線信号を受信可能な位置に設置すると共に,
前記無線受信機60と前記使用状況集計システム70を,インターネットを介して接続するものとしても良い(請求項9,
図4参照)。
【0033】
この場合,前記情報収集手段50を複数台の評価対象高所作業車1に取り付けると共に,前記無線受信機60を,評価対象高所作業車1が投入された複数の作業領域(工事現場)A,B・・・毎に設置し,前記使用状況集計システム70が,前記作業領域(工事現場)A,B・・・単位で前記無線受信機60を介して前記評価対象高所作業車1からの情報を取得できるようにしても良い(請求項10;
図4参照)。
【発明の効果】
【0034】
以上で説明した本発明の構成により,本発明の高所作業車の使用状況評価方法及び使用状況評価システムでは,以下の顕著な効果を得ることができた。
【0035】
評価対象高所作業車1に設けた情報収集手段50によって主電源のON,OFFだけでなく,デッキ4の高さの変化についても時系列で取得して,使用状況集計システム70において主電源がOFFで,かつ,デッキ4の高さが所定の高さ以下の状態にあるときを不使用状態であると評価させると共に,それ以外の状態を使用状態と評価させたことで,デッキ4を上昇させた後,主電源をOFFにした状態で高所作業を行っている状態についても高所作業車1の使用状態と評価させることで,高所作業車1の使用状態の評価を,使用実態に近付けることができた。
【0036】
情報収集手段50によって更に前記評価対象高所作業車1から走行,停車のいずれの状態にあるかの情報を時系列で取得し,使用状況集計システム70に主電源がONであるが,デッキ4の高さが前記所定の高さ以下で,かつ,停車状態にあるときにも,該評価対象高所作業車1が不使用状態であると評価させた場合には,主電源がONになっているだけで,走行もデッキ4の上昇も行われておらず,従って,高所作業に使用されずに放置されている評価対象高所作業車1を不使用状態の評価に含めることで,更に実際の使用状態に近付けた評価を行うことができ,投入する高所作業車のより一層の台数削減に貢献することができた。
【0037】
更に,使用状況集計システム70に,所定の計測時間(例えば,高所作業車を使用する作業員の実労働時間)中における前記使用状態であると評価された時間を累積させて,該評価対象高所作業車1の「累積使用時間」を算出させることで,更に,この累積使用時間を前記計測時間で除して該評価対象高所作業車1の「実使用率」を算出させることで,より使用状態を把握し易い数値で高所作業車1の使用状況を表すことができた。
【0038】
なお,情報収集手段50に無線送信機51を設けると共に,該無線送信機51が出力した無線信号を受信して,使用状況集計システム70に送信する無線受信機60を評価対象高所作業車1が投入された作業領域(工事現場)からの無線信号を受信可能な位置に設置し,前記無線受信機60と前記使用状況集計システム70を,インターネットを介して接続した構成では,使用状況集計システム70を,高所作業車1や無線受信機60が設置されている作業領域(工事現場)とは別の場所に設けることが容易であり,作業領域(工事現場)に赴くことなく高所作業車1の使用状況を遠隔地より確認することができた。
【0039】
特に,無線送信機51を備えた情報収集手段50を複数の評価対象高所作業車1に取り付けると共に,前記無線受信機60を作業領域(工事現場)毎に設置し,前記使用状況集計システム70が,前記各作業領域(工事現場)に設置された前記無線受信機60を介して,各作業領域(工事現場)単位で評価対象高所作業車1からの情報を取得可能とした構成では,1カ所に設けた使用状況集計システム70によって,複数の作業領域(工事現場)A,B・・・に投入した高所作業車1の使用状況を一括して評価,把握することが可能となり,より一層の作業効率の向上を図ることができた。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【
図1】高所作業車の(A)は左側面図,(B)は背面図。
【
図5】作業員の就業時間中における評価対象高所作業車の電源のON/OFF,走行/停止,デッキの昇降の変化を時系列で示したタイムチャート。
【
図6】実使用率に基づく投入台数の削減イメージ図。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下に,添付図面を参照しながら本発明の構成につき説明する。
【0042】
〔高所作業車〕
本発明において,使用状況の評価対象とする高所作業車の構成例を
図1に示す。
【0043】
図1において,符号1は高所作業車であり,この高所作業車1は,幅方向の両側にそれぞれ車輪や無限軌道等の走行装置(図示の例では無限軌道)5や,この走行装置5を駆動する走行用モータやエンジン等の駆動源(図示せず),電源バッテリ7等を備えた車台2と,該車台2上にシザースリンクや該シザースリンクを動作させる油圧機構等からなる昇降機構3,該昇降機構3によって昇降されるデッキ4を備えている。
【0044】
このデッキ4には防護柵6が設けられる等して,このデッキ4上に搭乗した作業員や荷物等の落下が防止されていると共に,デッキ4の一端側における防護柵6の上端付近には,
図2に示すような上部操作盤10が設けられ,この上部操作盤10に設けられた左走行レバー11,右走行レバー12,イネーブルスイッチ13,非常停止スイッチ14,リフトスイッチ15,及びホーンスイッチ16の操作により,高所作業車1の走行,操舵,デッキ4の昇降,及び非常停止(主電源のOFF)等の各操作を指令することができるように構成されている。
【0045】
また,上部操作盤10には,更にモニタ17が設けられており,このモニタ17に設けられた電源表示17aの点灯,消灯によって主電源のON,OFF状態が,高さ計17bによってデッキ4の昇降高さが,警告灯17cによって高所作業車が所定の傾斜状態にあることの警告等が,バッテリ計17dによって点灯色の変化によるバッテリ残量が表示されるように構成されている。
【0046】
一方,前述の車台2の背面には,
図3に示すような下部操作盤20が設けられ,この下部操作盤20に設けられた電源キースイッチ21,非常停止スイッチ22,デッキ昇降用スイッチ23を操作することで,高所作業車の主電源のON,OFF操作,非常停止(主電源のOFF),デッキ4の昇降等の操作を行うことができるように構成されていると共に,下部操作盤20に設けられたモニタ24に,アワメータ,デッキ4の昇降高さ,バッテリ残量,高所作業車1が所定の傾斜した状態にあることの警告,その他の警告,該高所作業車1における各種の設定の表示等を行うことができるように構成されている。
【0047】
そして,前述の上部操作盤10に設けた非常停止スイッチ14と,下部操作盤20に設けた非常停止スイッチ22により,電源キースイッチ21の操作によって主電源がONになっている状態において,非常停止スイッチ14,22の非操作時には主電源がONに維持されるが,非常停止スイッチ14,22の操作時(押圧時)には主電源を強制的にOFFとすることができるように構成されている。
【0048】
更に,前記高所作業車1の昇降機構3には,デッキの昇降高さを検出する,デッキ高検出手段18(
図4参照)が設けられており,例えば,昇降機構3のシザースリンクのうちのいずれか1つのリンクの回動角を検出するポテンショメータを前述したデッキ高検出手段18として設け,該ポテンショメータからの検出信号に基づいて,デッキの昇降高さを検出する。
【0049】
このように,上部操作盤10に設けられた各スイッチやレバー11~16からの操作信号と,前述のデッキ高検出手段18からの検出信号は,
図4に示すように上部操作盤10内に設けられた電子制御装置である上部コントローラ31に入力され,上部コントローラ31は,非常停止スイッチ14の操作に基づく主電源のOFF,イネーブルスイッチ13が押されている間の左走行レバー11の操作と右走行レバー12の操作,及び,リフトスイッチ15の操作によって入力された動作指令に従った制御信号,及び,デッキ高検出手段18が検出したデッキ高を,車台2側に設けた電子制御装置であるメインコントローラ30に入力し,メインコントローラ30によって主電源や走行用モータ,昇降機構等の動作制御が行われるように構成されている。
【0050】
また,下部操作盤20に設けられた各スイッチ21~23を介して入力された操作信号も同様に下部操作盤20内に設けられた電子制御装置である下部コントローラ32に入力され,この下部コントローラ32からの制御信号が前述のメインコントローラ30に入力されて,メインコントローラ30によって昇降機構や,主電源の操作が行われるように構成されている。
【0051】
なお,下部操作盤20には,該高所作業車における設定情報等,前述のモニタ24に表示させる情報と共に,該高所作業車の個体を識別するための情報や,必要に応じて該高所作業車1が投入されている作業領域(工事現場)を特定するための情報,その他の必要な情報を記憶するメモリ25が設けられており,本実施形態では,このメモリ25に,機種名,管理番号,セリアル番号等を記憶させている。
【0052】
なお,上記の説明では,電源キースイッチ21を下部操作盤20に設ける構成について説明したが,電源キースイッチ21は,これを上部操作盤10に設けるものとしても良い。
【0053】
この場合,電源キースイッチ21と共に非常停止スイッチ14を上部操作盤10に設けるものとしても良いが,デッキ4上の作業員は,電源キースイッチ21の操作によって主電源のON,OFF操作を行えることから,上部操作盤10より非常停止スイッチ14を省略するものとしても良い。
【0054】
〔情報収集手段〕
以上のように構成された高所作業車1には,情報収集手段50が設けられ,この情報収集手段50を介して該高所作業車1の主電源のON,OFFに関する情報,デッキ高に関する情報,及び,走行と停車に関する情報が,該高所作業車1を特定するための情報や,必要に応じて該高所作業車1が投入されている作業領域(工事現場)を特定するための情報等の,情報取得元の高所作業車や,該高所作業車が投入されている作業領域(工事現場)を特定可能な情報と関連付けて取得されると共に,送信される。
【0055】
この情報収集手段50は,本実施形態では,
図4に示すように,高所作業車1の上部操作盤10に設けた上部コントローラ31と,車台2側に設けられたメインコントローラ30との間に設けられ,上部コントローラ31とメインコントローラ30間で送受信される情報から,主電源のON,OFFに関する情報,デッキ高に関する情報,及び,該高所作業車1の走行,停車に関する情報を取得すると共に,メインコントローラ30を介して,下部操作盤20に設けられているメモリ25に記憶されている情報から,該高所作業車1の個体を識別するための情報や,必要に応じて投入されている作業領域(工事現場)を特定するために必要な情報等を取得して,一例として数秒から数分程度の比較的短い時間毎に,定期又は不定期に後述する使用状況集計システム70に送信するように構成されている。
【0056】
なお,この情報収集手段50には,前述したようにして取得した情報を,無線信号として出力するための無線送信機51を設けることができ,一例としてこの無線送信機51は,後述する無線受信機60を成す親機と通信可能な,例えばIEEE 802.11通信規格の汎用されている無線LAN用の子機によって構成することができるが,これに限定されず,各種のローカル無線通信用の子機により構成可能である。
【0057】
〔無線送信機〕
上記情報収集手段50で取得され,前記無線送信機51を介して無線出力された情報は,インターネットに接続された無線受信機(ゲートウェイ)60を介して,インターネット環境上に設けられた後述の使用状況集計システム70(クラウドサーバー)に送信される。
【0058】
この無線受信機(ゲートウェイ)60は,前述した情報収集手段50に設けた無線送信機51であるローカル無線用の子機と通信可能な,ローカル無線用の親機を使用することができる。
【0059】
なお,高所作業車1が投入される作業領域(工事現場)A,B・・・が広い場合や,作業領域内に構造物の影になる部分がある等,作業領域内A,B・・・に電波の届き難い部分がある場合には,作業領域内の適宜の箇所に一又は複数台のローカル無線用の中継器を設けて,作業領域全域から,前述の情報収集手段50に設けた無線送信機51からの無線信号を受信できるようにしても良い。
【0060】
〔使用状況集計システム〕
前述したように,情報収集手段50によって収集された情報は,無線受信機60に送信され,無線受信機60は,受信した情報を,インターネットを介して使用状況集計システム70に送信する。
【0061】
この使用状況集計システム70は,一例として,インターネット環境内に置かれたサーバシステムによって実現されるもので,このサーバシステムとしては,例えば,高所作業車の管理を行う者〔例えば,高所作業車の製造業者,レンタル業者,使用者(ゼネコン等),これらの者から委託を受けた管理業者等〕の社内サーバによって実現されるものであっても良く,又は,これらの者が契約するクラウドサーバによって実現されるものであっても良い。
【0062】
この使用状況集計システム70では,前述の情報収集手段50を介して取得した情報に基づいて,以下の処理が行われる。
【0063】
(1)使用状態,不使用状態の判定
使用状況集計システム70は,評価対象高所作業車1の主電源がON,OFFいずれの状態にあるか,デッキ4の高さが所定高さを超えているか又は所定高さ以下であるか,更には,評価対象高所作業車1が走行,停車のいずれの状態にあるかに基づき,評価対象高所作業車1が「使用状態」,「不使用状態」のいずれの状態にあるかを判定する。
【0064】
使用状況集計システム70は,評価対象高所作業車1の主電源がOFFの状態で,かつ,前記デッキ4の高さが予め設定した所定の高さ(例えば,最下降位置)以下の位置にあるとき,及び,前記主電源がONであるが,前記デッキ4の高さが前記所定の高さ以下で,かつ,停車状態にあるときを,該高所作業車1が「不使用状態」にあると判定し,それ以外の場合を,「使用状態」と判定する。
【0065】
このようにして,使用状況集計システム70が行う「使用状態」,「不使用状態」の判定条件(条件の組合せパターン)を示せば,下記の表1に示す通りである。
【0066】
なお,高所作業車1の主電源がON,又はOFFのいずれの状態にあるかは,高所作業車1より主電源のON,OFF情報を直接取得して判定するものとしても良いが,前述したように下部操作盤20のモニタ24にアワメータを表示可能とした本実施形態の高所作業車1の構成では,主電源のON,OFFに基づいて高所作業車1のコントローラが算出したアワメータの表示値(主電源ONの積算時間)を時系列毎に使用状況集計システム70に送信し,アワメータの表示値に変化があるときに主電源がONであることを,変化がないときに,主電源がOFFであることを判定するように構成するものとしても良い。
【0067】
【0068】
(2)累積使用時間,累積不使用時間の算出
図5は,説明用に想定した,或る1台の評価対象高所作業車1の,始業から終業までの1日の動作パターンに基づく,主電源のON,OFF,デッキの高さ,及び走行,停車の変化を時系列にまとめた説明図である。
【0069】
この評価対象高所作業車1の動作パターンに基づいた,累積不使用時間,及び累積使用時間の算出方法を説明すると,以下の通りである。
【0070】
図5の動作パターンの評価対象高所作業車1に対し,前述した判定基準に従い不使用状態の判定を行うと,この評価対象高所作業車1は,午前8時の始業から9時までの1時間の間,主電源がOFFで,デッキを下降させて停車した状態にあり,始業から1時間(8時~9時)の間の60分間,不使用状態となっている。
【0071】
また,11時から12時の間は,主電源はONとなっているが,評価対象高所作業車1はデッキを下げて停車した状態で放置されており,11時から12時までの60分間,不使用状態となっている。
【0072】
更に,16時15分から16時50分までの間でも,主電源がONとなっているが,デッキを下げて停車した状態となっており,この間の35分間も不使用状態となっている。
【0073】
なお,10時から10時30分までの30分間,及び,15時から15時30分までの30分間は,主電源がOFFでデッキを下降させた状態にあることから,また,12時から13時までの1時間は,主電源がONであるが,デッキが下降位置にあると共に,停車した状態にあることから,いずれも評価対象高所作業車1は「不使用状態」にあるが,これらの期間は作業員が休憩時間にあるために高所作業車が使用されていないことから,この時間に作業を集約させることができないので,本実施形態では計測時間から除外した。
【0074】
従って,前述の休憩時間を除いた作業員の実労働時間である,8時から10時までの2時間(120分),10時30分から12時までの1時間半(90分),13時から15時までの2時間(120分),15時30分から17時までの1時間半(90分)の計7時間(420分)を計測時間とし,この計測時間中における前記評価対象高所作業車1の累積不使用時間は,8時から9時までの60分間,11時から12時までの60分間,16時15分から16時50分までの30分間を合計した2時間35分(155分)となる。
【0075】
よって,該評価対象高所作業車1の累積使用時間は,計測時間(実労働時間)7時間(420分)から,累積不使用時間である2時間35分(155分)を引いた,4時間25分(265分)となる。
【0076】
(3)実使用率
このようにして累積使用時間が算出されると,使用状況集計システム70は,この累積使用時間(265分)を,計測時間(実労働時間:420分)で割った値(0.63=63%)を,該高所作業車の実使用率として算出する。
【0077】
(4)実使用率の活用方法等
以上のようにして算出された実使用率は,評価対象高所作業車が投入されている建築現場等の作業領域における余剰の高所作業車の存在の評価等に際し使用される。
【0078】
例えば,
図6に示すように1つの作業領域(工事現場)に,A機,B機,C機の計3台の高所作業車が投入されており,これら3台の高所作業車の一週間の平均実使用率が,それぞれA機40%,B機50%,C機60%であったと仮定すると,最も低いA機の実使用率は40%であるから,この作業分の例えば20%ずつを,B機,C機2台の高所作業車に分担させたとしても,B機,C機2台の高所作業車には未だ余裕があり,B機,C機2台の高所作業車に作業を振り分けてA機を削減しても,該作業領域(工事現場)における作業を滞りなく遂行できると評価することができる。
【0079】
(5)その他
以上で説明した使用状況集計システム70では,不使用状態であることの判定を主電源のON,OFFと,デッキの高さ,及び,評価対象高所作業車1の走行/停車に基づいて判定する場合について説明したが,不使用状態であることの判定は,主電源のON,OFFと,デッキの高さのみに基づいて判定するものとしても良く,この場合,主電源がOFFで,かつ,デッキが所定高さ以下である状態を,不使用状態,それ以外の場合を,使用状態と判定する。
【0080】
この場合においても,主電源がOFFになっているが,所定高さを超えてデッキが上昇されている場合には使用状態であると判定されることとなるため,主電源のON,OFFのみに基づいて使用状態を判定する場合に比較して,より使用の実態に近い判定を行うことができ,また,自走式ではない,手押し式の高所作業車の評価に対しても本発明を適用可能である。
【符号の説明】
【0081】
1 (評価対象)高所作業車
2 車台
3 昇降機構
4 デッキ
5 走行装置(無限軌道)
6 防護柵
7 バッテリ
10 上部操作盤
11 左走行レバー
12 右走行レバー
13 イネーブルスイッチ
14 非常停止スイッチ
15 リフトスイッチ
16 ホーンスイッチ
17 モニタ
17a 電源表示
17b 高さ計
17c 警告灯
17d バッテリ計
18 デッキ高検出手段(ポテンショメータ)
20 下部操作盤
21 電源キースイッチ
22 非常停止スイッチ
23 デッキ昇降用スイッチ
24 モニタ
25 メモリ
30 メインコントローラ
31 上部コントローラ
32 下部コントローラ
50 情報収集手段
51 無線送信機
60 無線受信機(ゲートウェイ)
70 使用状況集計システム
100 高所作業車
102 車台
103 昇降機構
104 デッキ
105 走行装置(車輪)
110 操作盤
113 イネーブルスイッチ
114 非常停止スイッチ