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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-21
(45)【発行日】2023-07-31
(54)【発明の名称】発泡ウレタンスプレーディスペンシングガン
(51)【国際特許分類】
   B05B 1/02 20060101AFI20230724BHJP
   B05B 9/01 20060101ALI20230724BHJP
   C08G 18/00 20060101ALI20230724BHJP
   C08G 101/00 20060101ALN20230724BHJP
【FI】
B05B1/02 101
B05B9/01
C08G18/00 D
C08G101:00
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019193253
(22)【出願日】2019-10-24
(65)【公開番号】P2020171915
(43)【公開日】2020-10-22
【審査請求日】2022-06-01
(31)【優先権主張番号】10-2019-0042067
(32)【優先日】2019-04-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0111331
(32)【優先日】2019-09-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】510087184
【氏名又は名称】株式会社ハミルセレナ
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】弁理士法人一色国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 武松
【審査官】青木 太一
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-321701(JP,A)
【文献】特開2001-259483(JP,A)
【文献】特開2001-269602(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0214607(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05B 1/00- 3/18;
7/00- 9/08
B65D 83/00;
83/08-83/76
C08G 18/00-18/87;
71/00-71/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発泡ウレタンスプレーディスペンシングガンにおいて、発泡ウレタン供給部が結合される供給接続部を持つガン本体と前記ガン本体からの発泡ウレタンを噴射するための噴射管であって、噴射端部に装着部が形成される噴射管を持つ噴射ガン、及び前記装着部に噛み合う装着連結部と前記噴射管の噴射端部から排出される発泡ウレタンを吐出する少なくとも一つの吐出孔を持つノズル本体と前記吐出孔の先端を含め、前記吐出孔の軸線に対して横方向に延長形成されたガイドグルーブを持つ噴射ノズル部材を持ち、前記ガイドグルーブはV型断面形状を持ち、前記噴射ノズル部材は前記ガイドグルーブの外側に前記ガイドグルーブと平行し、発泡ウレタンが噴射される方向に沿って前記ガイドグルーブより更に延長され突出して形成された止め壁を更に含むことを特徴とする発泡ウレタンディスペンシングガン。
【請求項2】
前記噴射ノズル部材は、前記ノズル本体から前記ガイドグルーブの長さ方向に沿って板状に延長され拡張ウイングをもっと含むことを特徴とする請求項1に記載の発泡ウレタンスプレーディスペンシングガン。
【請求項3】
前記吐出孔は前記吐出孔の先端に行けばいくほど前記発泡ウレタンの噴射方向及び前記ガイドグルーブの長さ方向に沿って拡張するよう形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の発泡ウレタンスプレーディスペンシングガン。
【請求項4】
前記噴射ノズル部材は噛み合い突起を含んでおり、前記発泡ウレタン供給部は前記噛み合い突起が挿入されて噛み合い結合されるように引掛り孔が形成されることを特徴する請求項1から3のいずれか一つに記載の発泡ウレタンスプレーディスペンシングガン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は発泡ウレタンスプレーディスペンシングガン(Foamed Urethane Spray Dispensing Gun)に関するもので、より詳しくは多様な形態の被作業物に効果的に発泡ウレタンを発泡できる発泡ウレタンスプレーディスペンシングガンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的なポリウレタンディスペンシング装置のポリウレタンが噴射される噴射ノズルは、その役割によって違う大きさの円形噴射孔を持っている。したがって、被作業物の広い部分にポリウレタンを発泡する場合、噴射孔が大きい噴射ノズルを利用して発泡作業し、同一の被作業物の中の狭い部分にポリウレタン発泡する場合、小さい噴射孔を持つ噴射ノズルを利用して発泡している。即ち、作業状況により噴射孔のサイズを決めていた。
【0003】
しかし、広い表面を発泡材で薄く均等に塗布したり、狭い隙間内に発泡剤を充填させようとしたりする時は作業がとても困難であった。特に、長く且つ狭い隙間を有する連結部分と、広い面と、を持つ被作業物の場合、小さい噴射孔を持つ噴射ノズルを利用して長い隙間に発泡ウレタンを入れた後、広い面は大きい噴射孔を持つ噴射ノズルを利用してポリウレタンの発泡作業を行う必要があるため、ポリウレタンディスペンシング装置の交替による作業時間が長くなると作業の効率性が非常に落ちる。また、一般的な噴射孔を持つポリウレタンディスペンシング装置で隙間のように極めて狭い部分にポリウレタンを噴射しなければならない不便な作業が原因で、作業の時間が長引き、長時間が掛かり作業生産性が落ちる問題点がある(韓国登録特許公報 第10-1429613号、韓国登録特許公報 第10-1429615号)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って本発明の目的は多様な形態の被作業物によって効率的にポリウレタンの発泡作業が可能な発泡ウレタンスプレーディスペンシングガンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の目的を達成するための発泡ウレタンスプレーディスペンシングガンは、発泡ウレタン供給部が結合する供給接続部を持つガン本体と、前記ガン本体からの発泡ウレタンを噴射するための噴射管であって、噴射端部に装着部が形成される噴射管とを持つ噴射ガン、及び前記装着部に噛み合う装着連結部と前記噴射管の噴射端部から排出される発泡ウレタンを吐出する少なくとも一つの吐出孔を持つノズル本体と前記吐出孔の先端を含め前記吐出孔の軸線に対して横方向に延長形成されたガイドグル-ブを持つ噴射ノズル部材を持つ。ガイドグルーブによって発泡ウレタンが薄い厚さを持って広く広がる噴射状態を作ることができるから狭い隙間の発泡作業もとても簡単になり、広い面に発泡作業をする場合も迅速で便利に発泡作業を行うことができる。
【0006】
ここで、前記ガイドグルーブがV形断面形状を持つと発泡ウレタンの噴射形態が薄くて広く広がるから狭い隙間、広い面、及び多様な形態の被作業物の発泡ウレタン作業ができ、望ましい。
【0007】
そして、前記ガイドグルーブの外側に前記ガイドグルーブと平行に噴射方向に突出した止め壁を更に含むと、噴射ノズル部材が噴射ガンに結合する時、噴射ノズル部材全体を安定に支持し、また発泡ウレタンがガイドグルーブを通して噴射される場合、ガイドグルーブを支持することができ、望ましい。
【0008】
ここで、前記ノズル本体から前記ガイドグルーブの長さ方向に沿って、板状に延長された拡張ウイングを更に含むと、発泡ウレタンの噴射形態の広がりの方向が分かり、被作業物の間隔を調節するための間隔ガイドと同じ操作部材を設置することができ、望ましい。
【0009】
更に、前記吐出孔が、前記発泡ウレタンの噴射方向に沿って前記吐出孔の先端に行くほど前記発泡ウレタンの噴射方向、及び前記ガイドグルーブの長さ方向に沿って拡張されて形成されると、発泡ウレタンの噴射形態を大きく形成することができて望ましい。
【0010】
ここで、前記噴射ノズル部材は噛み合い突起を含んでおり、前記発泡ウレタン供給部は前記噛み合い突起が挿入され噛み合い結合される引掛り孔が形成され、噴射ノズル部材が装着ガイドの噛み合い突起を引掛り孔に結合して保管することができて望ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によるとガイドグルーブにより発泡ウレタンが薄い厚さを持って広く広がる噴射形態を作ることができるため、狭い隙間の発泡作業もとても容易であり、広い面への発泡作業をする場合も発泡作業の迅速さと便利性が向上される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は本発明による発泡ウレタンスプレーディスペンシングガンの概略図
図2図2は噴射ノズル部材の詳細図
図3図3は噴射ノズル部材の装着動作図
図4図4は拡張ウイングの変形例示図
図5図5は噴射ノズル部材の変形例示図
図6図6は装着ガイドの変形例示図
図7図7は装着ガイドの装着動作図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付された図面を参照しながら本発明の望ましい実施例による発泡ウレタンスプレーディスペンシングガンを詳しく説明する。
【0014】
図1は本発明による発泡ウレタンスプレーディスペンシングガン(1)の概略図であり、図2は噴射ノズル部材(20)の詳細図、図3は噴射ノズル部材(20)の装着動作図、図4は拡張ウイング(24)の変形例示図、図5は噴射ノズル部材(20)の変形例示図で、図6は装着ガイド(25)の変形例示図で、図7は装着ガイド(25)の装着動作図である。
【0015】
発泡ウレタンスプレーディスペンシングガン(1)は、噴射ガン(10)と噴射ノズル部材(20)を含む。噴射ガンは、ガン本体(11)、噴射管(12)、及び操作レバー(13)を含む。ガン本体(11)は、作業者が持って発泡作業を手軽くできる拳銃の形をしている。ガン本体(11)は、発泡ウレタン供給部(2)が結合される供給接続部(111)を持つ。ガン本体(11)は、取っ手部分を含み、圧縮空気を連通可能に繋げることができる引入部、引出部、及び引入部と引出部を連通させる連通路を持つ。
【0016】
噴射管(12)は、後述する操作レバー(13)によるガン本体(11)の引出部から出る発泡ウレタンの移動する移動経路を提供する。噴射管(12)は、ガン本体(11)からの発泡ウレタンを噴射する部材であり、噴射端部に装着部(121)が形成される。装着部(121)は、ネジ部で形成されることもあり、鱗形状を持つこともある。装着部(121)は、このような結合形状だけに限らず、後述する装着連結部(211)と相互連通可能に結合できるものであればよい。
【0017】
噴射管(12)は、連通路と連通される連通位置と連通路が閉鎖される閉鎖位置の間をスライディング移動するスライディング管を更に有する。スライディング管の長さ方向の横方向の側面に連通孔が形成されてあり、スライディング移動により連通孔が閉鎖されたり、連通されたりする。スライディング管の開放と閉鎖はこれに限定されず多様な形態で発泡ウレタンを遮断して移動させることができる。
【0018】
操作レバー(13)は、噴射管(12)が有するスライディング管のスライディング移動を操作する。操作レバー(13)は、弾性部材とストッパーを持つ。弾性部材は、噴射管(12)が有するスライディング管が閉鎖位置へのスライディング移動されるようにする弾性を加える。ストッパーは、噴射管(12)が有するスライディング管が連通位置から閉鎖位置へスライディング移動することを阻む。ストッパーは、ガン本体(11)に噴射管(12)が有するスライディング管がスライディングされるようにスライディング挿入孔で形成されてその深さを制限できるように形成され、スライディング移動を制限できる。
【0019】
噴射ノズル部材(20)は、ノズル本体(21)、ガイドグルーブ(22)、止め壁(23)、拡張ウイング(24)、及び装着ガイド(25)を含む。ノズル本体(21)は、装着連結部(211)、吐出孔(212)、及び、排出連通路(213)を持つ。装着連結部(211)は、ノズル本体(21)の一側に形成され装着部(121)に結合される。吐出孔(212)は、装着連結部(211)からノズル本体(21)の他側まで連通されるように形成される。吐出孔(212)は、噴射管(12)の噴射端部から排出される発泡ウレタンを吐出する。吐出孔(212)の断面形状は楕円形の形状を持つのが望ましい。吐出孔(212)は、噴射管(12)の直径より小さい直径を持つ。吐出孔(212)は、後述する排出連通路(213)より少なくとも小さい直径を持つ。吐出孔(212)は、発泡ウレタンの噴射方向に沿って吐出孔(212)の先端の方に行けばいくほど発泡ウレタンの噴射方向及びガイドグルーブ(22)の長さ方向に沿って拡張するよう形成できる。
【0020】
排出連通路は、装着連結部(211)とガイドグルーブ(22)を連通させるように形成される。ガイドグルーブ(22)は、吐出孔(212)の先端を含め吐出孔(212)の軸線に対して横方向に延長形成される。ガイドグルーブ(22)は、V形断面形状を持つ。ガイドグルーブ(22)は、ノズル本体(21)の発泡ウレタンが噴射される側の板面上で吐出孔(212)を間において互いに平行な一対の陥没基準線から互いに接近するように内向きの陥没角度を持って一方に向けて陥没形成される。ガイドグルーブ(22)は、左噴射傾斜面(221)と右噴射傾斜面(222)を持つ。ガイドグルーブ(22)は、吐出孔(212)と連通される。ガイドグルーブ(22)は、相違する内向きの陥没角度を持つものを複数設けることができる。
【0021】
止め壁(23)は、ガイドグルーブ(22)の外側にガイドグルーブ(22)と平行に噴射方向に突出されて形成される。止め壁(23)は、発泡ウレタンが噴射される方向に沿ってガイドグルーブ(22)よりもっと延長させ形成されることが望ましい。これは発泡作業時、作業者が床につけて噴射ノズル部材(20)を押す恐れなど、様々な外部衝撃からガイドグルーブ(22)を保護するためのものである。
【0022】
拡張ウイング(24)は、ノズル本体(21)からガイドグルーブ(22)の長さ方向に沿って板状に延長され形成される。拡張ウイング(24)は、発泡ウレタンの噴射形態を分かりやすくするためのものでありガイドグルーブ(22)の長さ方向に沿って平面の板状でできることもあり、丸い面の板状でできることもある。拡張ウイング(24)は、製造及び強度維持などのために丸い板状を持つことが望ましい。拡張ウイング(24)は、ウイング支持部(241)、間隔ガイド(242)を持つ。
【0023】
ウイング支持部(241)は、拡張ウイング(24)全体の強度を堅固に維持する役割をする。ウイング支持部(241)は、ノズル本体(21)と一体で形成され、ガイドグルーブ(22)の長さ方向に沿って拡張ウイング(24)の中央領域に沿って突出され形成される。
【0024】
間隔ガイド(242)は、拡張ウイング(24)から延長され形成されることもあり、結合されることもある。間隔ガイド(242)は、拡張ウイング(24)から発泡ウレタンの排出方向に沿って延長形成され、ピストンとシリンダーの形に設けられ伸張及び収縮できるように設けられることもある。これにより被作業物の種類及び作業の種類によって間隔を調節できる。
【0025】
間隔ガイド(242)は、ガイドグルーブ(22)と被作業物間の間隔と位置をガイドする。間隔ガイド(242)は、平らな被作業物の作業面に沿ってローリング可能なローラーが設置されることもある。
【0026】
装着ガイド(25)は、噴射管(12)に装着突起が形成されている場合、長さ方向に沿って装着突起に装着できるようにする溝形状を持って形成される。装着ガイド(25)は、噴射ノズル部材(20)が噴射ガン(10)に正確な方向で装着できるようにする。
【0027】
図2は噴射ノズル部材(20)の詳細図である。
ガイドグルーブ(22)は、吐出孔(212)の先端を含めて吐出孔(212)の軸線に対して横方向に延長形成される。ガイドグルーブ(22)は、吐出孔(212)の直径より大きい離隔間隔を持つ互いに平行な一対の陥没基準線からノズル本体(21)の上面で厚さ方向に陥没され形成される。ガイドグルーブ(22)は、一対の陥没基準線で内向きの傾斜角を持ち、陥没しながらエッジ形状の谷を形成する。ガイドグルーブ(22)は、左噴射傾斜面(221)及び右噴射傾斜面(222)の2個の傾斜面を持つ。ここで、左噴射傾斜面(221)と右噴射傾斜面(222)は、エッジ形状の谷から陥没が始まったノズル本体(21)の板面に行けばいくほど外向角が大きくなるように形成することができる。これによって、発泡ウレタンの噴射角が大きくなるため、広い領域に発泡ウレタンを噴射させることができる。
【0028】
ガイドグルーブ(22)は、陥没深さと一対の陥没基準線間の間隔を調節して発泡ウレタンの噴射角度を調節することができる。また発泡ウレタンの噴射速度を適切に調節することで発泡ウレタンの噴射角度を調節することができる。
【0029】
図3は噴射ノズル部材(20)の装着動作図である。
【0030】
図3の(a)は、噴射管(12)の装着部(121)から噴射ノズル部材(20)の装着連結部(211)が分離されている。
【0031】
図3の(b)は、噴射管(12)の装着部(121)に噴射ノズル部材(20)の装着連結部(211)が挿入され、噛み合い結合することで装着されている。これによって、発泡ウレタン供給部(2)から供給される発泡ウレタンが、吐出孔(212)を通して吐出されながらガイドグルーブ(22)の傾斜角に沿って薄くて広い噴射形態を持ちながら噴射することができる。
【0032】
ここで、噴射ノズル部材(20)の断面から見ることができるように、吐出孔(212)は発泡ウレタンの噴射方向によって吐出孔(212)の先端に行けばいくほど発泡ウレタンの噴射方向及びガイドグルーブ(22)の長さ方向に沿って拡張され形成されることもできる。また、吐出孔(212)では発泡ウレタンが噴射される前、圧力を形成させる突出部を持つことができる。これによって、発泡ウレタンが噴射直前に圧力が増してガイドグルーブ(22)を通して噴射される時、噴射力が増加できる。吐出孔(212)は、発泡ウレタンの噴射方向に沿って吐出孔(212)の先端に行けばいくほど発泡ウレタンの噴射方向及びガイドグルーブ(22)の長さ方向に沿って縮小して形成できることもある。これによって、発泡ウレタンの噴射力を向上させ多様な作業にて活用できる。
【0033】
図4は拡張ウイング(24)の変形例示図である。
【0034】
拡張ウイング(24)がノズル本体(21)から発泡ウレタンの噴射方向の左右(横方向)、即ち、ガイドグルーブ(22)の長さ方向で板状を持って長く延長されており、間隔ガイド(242)はガイドグルーブ(22)の長さ方向に対する横方向で拡張ウイング(24)に結合され固定される。間隔ガイド(242)の末端領域にはローラーが設置され発泡作業時、被作業物に支持されローリングさせながら発泡できるため、作業方向、作業位置及び発泡ウレタンの厚さなどの品質が均等に維持させることができる。
【0035】
図5は噴射ノズル部材(20)の変形例示図である。
【0036】
ノズル本体(21)はガイドグルーブ(22-1,22-2,22-3)が複数形成されており、装着連結部(211)から分岐され複数のガイドグルーブ(22-1,22-2,22-3)を連通させる排出連通路(213)を持つ。吐出孔(212-1,212-2,212-3)もまたガイドグルーブ(22-1,22-2,22-3)と対応する数で設けられる。この場合それぞれのガイドグルーブ(22-1,22-2,22-3)の陥没深さと一対の陥没基準線間の間隔が相違するように構成できる。また、場合によっては、吐出孔(212-1,212-2,212-3)それぞれの直径を相違に形成することもできる。これによって、多様な作業が可能になり、且つ多様な作業を同時に行うことができる。
【0037】
図6は装着ガイド(25)の変形例示図である。
【0038】
装着ガイド(25)は噴射管(12)に装着突起が形成されている場合、溝形状のガイド溝(252)を持ち、装着突起に装着された噴射ノズル部材(20)が噴射ガン(10)に正確な方向へと装着されるようガイドする。具体的に、装着ガイド(25)は「U」字形状に形成され溝形状のガイド溝(252)を持ち、ガイド溝(252)の外側にはフック形状の噛み合い突起(251)が形成される。発泡ウレタン供給部(2)は後述する供給接続部(111)に結合されるため供給結合部(2-1)とガイド装着部(2-2)を持ち、噛み合い突起(251)はガイド装着部(2-2)に噛み合い及び引掛り結合され装着されることができる。
【0039】
図7は装着ガイド(25)の装着動作図である。
【0040】
発泡ウレタン供給部(2)の供給結合部(2-1)は、供給接続部(111)に結合されるために雄ネジ山が形成されており、ウレタン供給ノズル部分を遮蔽する蓋が形成される。ガイド装着部(2-2)は、供給結合部(2-1)から発泡ウレタン供給部(2)の軸線に対して縦方向に拡張し形成される。ガイド装着部(2-2)は、供給結合部(2-1)からどの方向に拡張され形成されてもよく、拡張される方向に限定はない。ガイド装着部(2-2)は、噛み合い突起(251)が挿入され、噛み合い及び引掛り結合されるように引掛り孔(2-21)が形成される。使用者はディスペンシングガン(1)を使用した後、ディスペンシングガン(1)を発泡ウレタン供給部(2)と分離して保管するが、噴射ノズル部材(20)は装着ガイド(25)の噛み合い突起(251)を引掛り孔(2-21)に結合して保管することができる。
【0041】
ここで、噴射ノズル部材(20)の拡張ウィング(24)はノズル本体(21)の両側へと丸い板状になっており、この丸い形状が供給結合部(2-1)の外側の丸い形状と対応され引掛り孔(2-21)に噛み合い突起(251)が結合された後、拡張ウィング(24)の丸い板状が供給結合部(2-1)の丸い外側に近く接近して配置されることになる。これによって保管及び移動などの場合にも噴射ノズル部材(20)はガイド装着部(2-2)に結合された状態で安定的に発泡ウレタン供給部(2)の供給結合部(2-1)に密着された状態で配置されることができる。
【0042】
図7(a)に示す通り、ディスペンシングガン(1)と発泡ウレタン供給部(2)を分離して噴射ガン(10)と噴射ノズル部材(20)を分離する。また、図7(b)に示す通り、発泡ウレタン供給部(2)のガイド装着部(2-2)の引掛り孔(2-21)に噴射ノズル部材(20)の装着ガイド(25)の噛み合い突起(251)が挿入され結合されるようにする。
【0043】
上記の実施例以外の変形された実施例を説明する。
【0044】
上記ガイドグルーブ(22)は二つの傾斜面になっているが、この2つの傾斜面に噴射方向に沿って複数の噴射ホームが形成されることもできる。これによって、発泡ウレタンが噴射ホームに沿って、均等に被作業物に発泡されることができる。噴射ホームは噴射孔から噴射方向に沿って一対の陥没基準線まで延長されて形成できる。これによって、より広い範囲で噴射することができる。
【0045】
噴射ホームは噴射孔から噴射方向に沿って一対の陥没基準線に行けばいくほど狭く形成されることができる。これによって、ポリウレタンの噴射形状が広く噴射される形状と同時により薄く噴射される形状を持つことができる。これによって、狭い隙間でも発泡ウレタンが手軽く発泡できる。噴射ホームは噴射孔から噴射方向に沿って一対の陥没基準線に行けばいくほど広く形成できる。これによって、噴射角度がより大きくできる。
【0046】
吐出孔の形状は楕円形を持つことができて、楕円形からガイドグルーブの長さの方向に沿ってスロットが形成されることがある。これによって、より発泡ウレタンの噴射形態を精密に形成することができるから発泡作業の正確性を向上させることができる。
【0047】
上記の発泡ウレタンスプレーディスペンシングガン(1)によって、ガイドグルーブ(22)によって発泡ウレタンが薄い厚さを持ちながら広く広がる噴射形態を作ることができ、狭い隙間の発泡作業もとても手軽くて広い面に発泡する場合も発泡作業の迅速さと便利性が向上される。V形断面形状を持つガイドグルーブ(22)によって、発泡ウレタンの噴射形態が薄くて広く広がるから狭い隙間、広い面、及び多様な形態を持つ被作業物の部位にポリウレタン発泡作業ができるから発泡作業の便利性が増加する。
【0048】
止め壁(23)により噴射ノズル部材(20)が噴射ガン(10)に結合される時、噴射ノズル部材(20)全体を安定に支持し、発泡ウレタンのガイドグルーブ(22)を通して噴射される場合、ガイドグルーブ(22)を支持できるから噴射作業の安全性を向上させる。ガイドグルーブ(22)の長さ方向に沿って板状で延長された拡張ウイングによって発泡ウレタンの噴射形態の長さ方向を分かることができ、被作業物との間隔を調節するための間隔ガイド(242)のような操作部材を設置することができて発泡作業の方向、及び厚さに対する正確性を向上させることができる。吐出孔(212)が発泡ウレタンの噴射方向に沿って吐出孔(212)の先端に行けばいくほど発泡ウレタンの噴射方向、及びガイドグルーブ(22)の長さ方向に沿って拡張され形成されるから発泡ウレタンの噴射形態を大きく形成することができ、発泡作業の作業性が向上されることができる。
【符号の説明】
【0049】
1.ディスペンシングガン 2.発泡ウレタン供給部
2-1.供給結合部 2-2.ガイド装着部
2-21.引掛り孔 3.被作業物
10.噴射ガン 11.ガン本体
12.噴射管 13.操作レバー
20.噴射ノズル部材 21.ノズル本体
22.ガイドグルーブ 23.止め壁
24.拡張ウィング 25.装着ガイド
111.供給接続部 121.装着部
211.装着連結部 212.吐出孔
213.排出連通路 221.左噴射傾斜面
222.右噴射傾斜面 241.ウィング支持部
242.間隔ガイド 251.噛み合い突起
252.ガイド溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7