(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-21
(45)【発行日】2023-07-31
(54)【発明の名称】電子機器および電子機器の操作方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/02 20060101AFI20230724BHJP
【FI】
G06F3/02 D
G06F3/02 400
(21)【出願番号】P 2020523334
(86)(22)【出願日】2017-12-27
(86)【国際出願番号】 EP2017084659
(87)【国際公開番号】W WO2019081050
(87)【国際公開日】2019-05-02
【審査請求日】2020-12-14
(32)【優先日】2017-10-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】513121384
【氏名又は名称】ベステル エレクトロニク サナイー ベ ティカレト エー.エス.
(74)【代理人】
【識別番号】110000637
【氏名又は名称】弁理士法人樹之下知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】オゼル アフメット
【審査官】木内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-187166(JP,A)
【文献】特表2016-503529(JP,A)
【文献】特開2010-152573(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0314377(US,A1)
【文献】米国特許第09207810(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/02 - 3/027
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
複数の光センサと、
ディスプレイが配置される前面と、前記前面とは反対側の裏面
と、前記裏面に
配置される複数のスリットと、を有
する筐体であって、複数の前記スリットがユーザーの指により閉塞可能となる筐体と、
前記光源からの光を
複数の前記光センサに
導く複数の導光手段と、
複数の前記光センサ
のそれぞれによって感知された光量に基づいて
対応する入力コマンドを出力する入力コマンドユニットと、を備え
、
複数の前記導光手段は、複数の前記スリットに関連付けられ、前記裏面において対応する前記スリットに面する部分を含み、ユーザーの指によって前記裏面に設けられた前記スリット、及び、前記裏面における前記導光手段の前記スリットに面する部分が選択的に塞がれることによって、前記光源から複数の前記光センサに伝えられる光量をそれぞれ調整可能とする、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器において、
ディスプレイパネルを備え、前記光源は、前記ディスプレイパネルを照明するように追加的に配置されることを特徴とする電子機器。
【請求項3】
請求項1に記載の電子機器において、
前記入力コマンドユニットは、前記光センサによって感知された前記光量が所定の閾値を上回るか、または、前記光センサによって感知された前記光量の変化が所定の閾値を上回るとき、前記入力コマンドを出力することを特徴とする電子機器。
【請求項4】
請求項1に記載の電子機器において、
準拠アプリケーションが前記電子機器で実行されているとき、出力された前記入力コマンドを受け取ることに応じてアクションを取る制御ユニットを備えることを特徴とする電子機器。
【請求項5】
請求項
4に記載の電子機器において、
前記アクションは、前記電子機器で実行されている前記準拠アプリケーションに依存するように構成されることを特徴とする電子機器。
【請求項6】
請求項1に記載の電子機器において、
前記電子機器は、携帯機器であることを特徴とする電子機器。
【請求項7】
電子機器を操作する電子機器の操作方法であって、
ディスプレイが配置される前面、及び前記前面とは反対側の裏面を有する筐体の
前記裏面に設けられ
てユーザの指により閉塞可能に構成された複数のスリットと、光源からの光を複数の光センサに導く複数の導光手段とを含み、それぞれの前記導光手段が複数の前記スリットのいずれかに関連付けられ、各前記導光手段が、前記裏面の対応する前記スリットに面する部分を含む電子機器において、前記スリット及び前記裏面の前記
スリットに面する
前記導光手段の一部がユーザー
の指によって塞がれることで、前記
導光手段により
前記光源から
複数の前記光センサに伝えられる光量を調整し、
それぞれの前記光センサにより感知される光量を特定し、
前記特定された光量に基づき、
前記光センサに対応する入力コマンドを出力することを特徴とする電子機器の操作方法。
【請求項8】
請求項
7に記載の電子機器の操作方法において、
準拠アプリケーションが前記電子機器で実行されているかどうかを判定し、前記準拠アプリケーションが前記電子機器で実行されているとき、出力された前記入力コマンドに応じてアクションを取ることを特徴とする電子機器の操作方法。
【請求項9】
請求項
8に記載の電子機器の操作方法において、
前記アクションは、前記電子機器で実行されている前記準拠アプリケーションに依存することを特徴とする電子機器の操作方法。
【請求項10】
請求項
7に記載の電子機器の操作方法において、
準拠アプリケーションが前記電子機器で実行されているかどうかを判定し、前記準拠アプリケーションが前記電子機器で実行されていないとき、出力された前記入力コマンドを無視することを特徴とする電子機器の操作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願開示は、電子機器および電子機器の操作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話、携帯型ゲーム機等の従来の電子機器は、ユーザーインターフェース要素と、そのユーザーインターフェース要素とやりとりするユーザーの動作に応じて入力コマンドを出力するように構成された入力コマンドユニットとを備える。ユーザーインターフェース要素は、電子機器の筐体に配置され、典型的には、タッチスクリーン、プレスボタン、スライドボタン、つまみ、スクロールホイール、ジョイスティック等を含む。
【発明の概要】
【0003】
本願明細書に開示される第一の側面によれば、電子機器は、光源と、光センサと、前記光源からの光を前記光センサに運び、前記光源から前記光センサに伝えられた光量を、ユーザー入力に応じて調整可能とする光伝達手段と、前記光センサによって感知された光量に基づいて入力コマンドを出力する入力コマンドユニットと、を備えることを特徴とする。
【0004】
ユーザー入力では、光伝達手段(light conveyor)の光学特性(例えば、反射係数)を選択的に調整することにより、光センサによって感知される光量を調整してもよい。入力コマンドは、光センサによって感知された光量を特定し、入力コマンドを出力してもよい。
【0005】
光伝達手段は導光手段を備えてもよい。
【0006】
電子機器は、ユーザーによって選択的に塞がれる開口部を有する筐体を備えてもよい。例えば、開口部は、筐体の裏面に配置される。
【0007】
光伝達手段は導光手段を備えてもよく、電子機器は、ユーザーにより選択的に塞がれる開口部を有する筐体を備えてもよく、光学的に絶縁されていない部分(少なくとも部分的に被覆されていないおよび/またはコーティングされていない)は、開口部に面してユーザーにより選択的に塞がれてもよい。
【0008】
電子機器はディスプレイパネルを備えてもよく、光源はディスプレイパネルを照明するように追加的に配置されてもよい。
【0009】
例えば、光源は、ディスプレイパネルのバックライトまたはバックライトの一部であってよい。
【0010】
入力コマンドユニットは、光センサによって感知された光量が所定の閾値を上回るか、または、光センサによって感知された光量の変化が所定の閾値を上回るとき、入力コマンドを出力してもよい。
【0011】
電子機器は、準拠アプリケーションが電子機器で実行されているとき、出力された入力コマンドを受け取ることに応じてアクションを取る制御ユニットを備えてもよい。
【0012】
準拠アプリケーションとは、入力コマンドユニットからの入力コマンドを受け付け、入力コマンドを受信したときに所定のアクションを行うアプリケーションである。
【0013】
電子機器は、アクションが、電子機器で実行されている準拠アプリケーションに依存するように構成されてもよい。たとえば、電子機器が、携帯型ゲーム機、コンピュータゲームを実行するスマートフォン、ゲームコントローラ等の場合は、第1の準拠アプリケーションが電子機器(たとえば、フットボールのビデオゲーム)で実行されている場合のアクション(ボールを蹴るなど)は、第2の準拠アプリケーションが電子機器(たとえば、ボクシングビデオゲーム)で実行されている場合のアクション(パンチなど)とは異なる。
【0014】
電子機器は、携帯型機器であってもよい。
【0015】
本願明細書に開示される第二の側面によれば、電子機器を操作する方法は、光伝達手段により光源から光センサに伝えられる光量を調整するユーザー入力に引き続き、前記光センサにより感知される光量を特定し、前記特定された光量に基づき、入力コマンドを出力することを特徴とする方法である。
【0016】
前記方法は、準拠アプリケーションが電子機器で実行されているかどうかを判定し、準拠アプリケーションが電子機器で実行されているとき、出力された入力コマンドに応じてアクションを取る方法であってもよい。
【0017】
前記アクションは、電子機器で実行されている準拠アプリケーションに依存してもよい。
【0018】
前記方法は、準拠アプリケーションが電子機器で実行されているかどうかを判定し、準拠アプリケーションが電子機器で実行されていないとき、出力された入力コマンドを無視することを含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本願開示の理解を促進し、どのように実施形態が効果を奏するのかを示すため、例示として添付の図面が参照される。
【0020】
【
図2】一実施形態における、
図1の電子機器の操作方法の例を模式的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
携帯電話の性能(処理能力、メモリサイズ、バッテリー容量など)の向上に伴い、モバイルゲーム分野が拡大している。従来の携帯電話の問題は、ユーザーインターフェース要素の数とタイプが制限されていることである。その結果、モバイルゲームをプレイすることは必ずしも便利ではなく、時には不可能ですらある。携帯型ゲーム機、コンピュータゲームコントローラなどでも同様の問題が発生する。携帯電話および他の類似の電子機器に、既存の携帯電話と容易に一体化できる追加のユーザーインターフェース要素を提供する必要がある。
【0022】
図1は、一実施形態の携帯電話2の例を模式的に示す。携帯電話2は前面4、裏面6および図示されない側面を有する筐体を備える。前面は、ユーザー側に向けられることを意図する面を指す。前面4は、背後にディスプレイパネルが視認できる窓を備える。あるいは、前面4は、ディスプレイパネルを直接備える。
【0023】
裏面6は、複数の開口部8を備える。ここで、各開口部8は、スリットであり、矩形形状を有する。しかしながら、開口部8は、異なる形状(正方形、楕円形、三角形等)を有することも可能であることが理解されよう。
【0024】
携帯電話2は、ユーザーに情報を表示するディスプレイユニット10を備える。ディスプレイユニット10は、LCD(液晶ディスプレイ)ディスプレイユニットまたはOLED(有機発光ダイオード)ディスプレイユニットのような任意の種類のディスプレイユニットであってもよい。ディスプレイユニット10は、ディスプレイパネル12、およびディスプレイパネル12を照らす光源14を備える。
【0025】
ここで、光源14は、ライトパネルである。光源は、スクリーン12の背後に配置され、ディスプレイパネル12のためのバックライト光源の一部である。しかしながら、光源14は必ずしもバックライト光源の一部である必要はなく、必ずしもディスプレイパネルを照明しないことも理解されよう。
【0026】
一実装形態では、光源14は、ディスプレイパネル12の側面光源の一部であってよい。別の実装形態では、光源14は、ディスプレイパネル12の光源の一部でなくてもよく、代わりに別個の構成要素であってもよい。
【0027】
携帯電話2は、複数の導光手段16を備える(ただし、明確にするために、
図1には1つの導光手段16のみが示されている)。各導光手段は、光ファイバ16を含むことができ、光源14からそれぞれの光センサ18に光を伝達するように構成される。
【0028】
各導光手段16は、それぞれの開口部8に関連付けられている。各導光手段16は、端部16a、16bを光学的に接続する中間部16cを含む。端部16aはまた、光源14に光学的に接続される。端部16bはまた、光センサ18に光学的に接続される。
【0029】
ここで、中間部16cは、開口部8と略平行に延びている。中間部16cは、この開口部8に面し、好ましくは、筐体の裏面6と面一になるように配置される(すなわち、中間部16cは、裏面6から突出もしないし、裏面6から凹みもしない)。これにより、ユーザーが開口部8を塞ぐと、中間部16cも塞ぐことができる。
【0030】
端部16a、16bは、より高い反射係数を有するように、光学的に絶縁(例えば、被覆およびコーティング)されてもよい。中間部16cは、光学的に絶縁されていない(例えば、被覆されていないおよび/またはコーティングされていない)か、または反射係数が低くなるように、部分的にのみ光学的に絶縁されてもよい。例えば、少なくとも開口部8に面する中間部16cの表面は、光学的に絶縁されていなくてもよく、部分的にのみ光学的に絶縁されてもよい。
【0031】
光センサ18は、導光手段16からの光を感知し、この光を電気信号に変換するように構成される。電気信号は、光センサ18によって感知された光量を表す。例えば、電気信号の少なくとも1つの値(例えば、電圧、電流、掃引範囲、デューティサイクル、周波数等)は、光センサ18によって感知された光量に比例する。
【0032】
ユーザーが開口部を(例えば指で)塞ぐと、ユーザーは中間部16cの反射係数を増加させ、したがって、光源14から光センサ18に伝達される光量を増加させる。光センサ18は、導光手段16からの光を感知し、光センサ18によって感知された光量を表す電気信号を出力する。
【0033】
携帯電話2は、光センサ18に電気的に接続された入力コマンドユニット20を備える。入力コマンドユニット20は、光センサ18によって出力された電気信号に基づいて入力コマンドを出力するように構成される。
【0034】
一実施形態では、入力コマンドユニット20は、光センサ18によって感知された光量を特定し、光センサによって感知された光量が閾値を上回るか下回ったときに入力コマンドを出力するように構成される。
【0035】
別の実装形態では、入力コマンドユニット20は、光センサ18によって感知された光量の変化を特定し、光センサによって感知された光量の変化が閾値を上回るか下回ったときに入力コマンドを出力するように構成される。
【0036】
携帯電話2は、制御ユニット22(またはプロセッサ)およびメモリ24を備える。メモリ24にはコンピュータプログラムが含まれ、このコンピュータプログラムが制御ユニット22によって実行されることで、制御ユニット22により、
図2の方法が実行可能となる。
【0037】
制御ユニット22は、入力コマンドユニット20から入力コマンドを受け取り、準拠アプリケーションが実行されているときにアクションを実行するように構成される。準拠アプリケーションとは、入力コマンドユニット20から入力コマンドを受け取り、入力コマンドを受信したときに所定のアクションを行うアプリケーションである。アプリケーションは、携帯電話2によって実行され得る任意のソフトウェアプログラムであってもよいことが理解されよう。本明細書で使用されるアプリケーションは、例えば、携帯電話2のオペレーティングシステムを含んでもよい。
【0038】
制御ユニットによって実行されるアクションは、携帯電話2で実行されているアプリケーションに固有の場合がある。すなわち、第1の準拠アプリケーション(例えば、フットボールのビデオゲーム)が携帯電話2で実行されている場合に、導光手段16から発せられる入力コマンドを受け取ったときに取られるアクション(例えばボールを蹴る)は、第2の準拠アプリケーション(例えば、ボクシングビデオゲーム)が携帯電話2上で実行されている場合に、同じ導光手段16から発せられる入力コマンドを受信したときに取られるアクション(例えばパンチ)とは異なる。
【0039】
図2は、一実施形態における、
図1の携帯電話の操作方法の例を模式的に示す。
【0040】
ステップ202において、制御ユニット22は、ディスプレイユニット10がオンにされているかどうか、したがって、光源14がディスプレイパネル12を照明しているかどうかを判定する。ディスプレイユニット10がオフなら、方法はステップ202に戻る。ディスプレイユニット10がオンなら、方法はステップ204に進む。
【0041】
ステップ204において、制御ユニット22は、入力コマンドユニット20から入力コマンドを受信したか否かを判定する。制御ユニット22が、入力コマンドユニット20から入力コマンドを受け取らないと、方法はステップ204に戻る。あるいは、方法はステップ202に戻ってもよい。
【0042】
ステップ206において、制御ユニット22は、準拠アプリケーションが電子機器2で実行されているかどうかを判定する。準拠アプリケーションが電子機器2で実行されていなかったら、方法はステップ208に進む。準拠アプリケーションが電子機器2で実行されていたら、方法はステップ210に進む。
【0043】
ステップ208では、制御ユニット22は何のアクションも取らず、方法はステップ204に戻る。あるいは、方法はステップ202に戻ってもよい。
【0044】
ステップ210で、制御ユニット22は、準拠アプリケーションに応じてアクションを実行し、方法はステップ204に戻る。あるいは、方法はステップ202に戻ってもよい。たとえば、第1の準拠アプリケーションが電子機器(たとえば、フットボールのビデオゲーム)で実行されている場合のアクション(ボールを蹴るなど)は、第2の準拠アプリケーションが電子機器(たとえば、ボクシングビデオゲーム)で実行されている場合のアクション(パンチなど)とは異なる。
【0045】
上記では携帯電話2について説明したが、本開示の教示は任意の電子装置に適用可能であることが理解されよう。たとえば、タブレットコンピューター、ラップトップコンピューター、ゲーム機(特に携帯型ゲーム機を含む)、コンピューターマウス、カメラ、デスクトップコンピューターなどに適用できる。
【0046】
上記の準拠アプリケーションはモバイルゲームであるが、任意のアプリケーションが準拠している可能性があることも理解されよう。たとえば、テキスト編集アプリケーション、描画アプリケーション、日記アプリケーション、出会い系アプリケーション、ソーシャルメディアアプリケーションなどは準拠している。入力コマンドを受け取ったときに実行されるアクションには、ユーザーのより速いテキスト入力を可能とするスペースの追加、文字の削除、文字列の文字のコピーなどがある。
【0047】
プロセッサ、プロセシングシステムまたは回路と本明細書に記載されるものは、実務上、単一のチップまたは集積回路により実装されても、複数のチップまたは集積回路により実装されてもよく、あるいはチップセット、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)、グラフィクス・プロセッシング・ユニット(GPUs)等によって実装されてもよい。このチップまたは複数のチップは、実施形態にしたがって動作するよう構成可能なデータプロセッサ、デジタル・シグナル・プロセッサ、ベースバンド回路及び無線周波数回路の少なくとも一方を実装するための回路(ならびに場合によってファームウェア)を備えてもよい。この点に関し、例示的実施形態は、少なくとも部分的に(不揮発性)メモリに記憶されプロセッサにより実行可能なコンピュータソフトウェア、ハードウェア、または実体的に記憶されたソフトウェアとハードウェア(および実体的に記憶されたファームウェア)との組み合わせにより実装されてもよい。
【0048】
本明細書では、データを格納するためのメモリを参照する。これは、単一のデバイスまたは複数のデバイスにより実装されてもよい。適切なデバイスとしては、例えばハードディスクおよび不揮発性半導体メモリが挙げられる。
【0049】
図面を参照して本明細書に記載される実施形態のいくつかの側面では、処理システム又はプロセッサによって実行されるコンピュータプロセスを含むものの、本発明の範囲は、本発明を実施可能なコンピュータプログラム、とくに媒体上/内のコンピュータプログラムにも及ぶ。このプログラムは、非一時的なソースコード、オブジェクトコード、部分的に蓄積された形態等のコード中間ソースおよびオブジェクトコード、または、本発明にしたがったプロセスの実施に使用されるのに適切ないずれの他の非一時的形態であってもよい。媒体は、プログラムを記憶可能ないずれの物体ないし装置であってもよい。例えば、この媒体は、ソリッドステートドライブ(SSD)又は他の半導体ベースのRAM、CD-ROMまたは半導体ROM等のROM、フロッピィディスク又はハードディスク等の磁気記憶媒体、一般の光学記憶装置等の記憶媒体を含んでもよい。
【0050】
本明細書に記載される例は、本発明の実施形態を説明するための例として理解されるべきである。別の実施形態および例が想定される。一つの例または実施形態に関して記載される任意の特徴は、単独で、またはほかの特徴と組み合わせて使用可能である。加えて、一つの例または実施形態に関連して記載された任意の特徴は、他の例または実施形態、または他の例または実施形態の任意の組み合わせのいずれかの特徴と組み合わせても使用可能である。さらに、本明細書に記載されない均等物および変形例も、請求項に定義される本発明の範囲内で利用可能である。