(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-21
(45)【発行日】2023-07-31
(54)【発明の名称】工具交換ユニットとクランプジョウを有する製造設備及び工具交換方法
(51)【国際特許分類】
B21D 5/04 20060101AFI20230724BHJP
B21D 37/14 20060101ALI20230724BHJP
【FI】
B21D5/04 F
B21D37/14 H
(21)【出願番号】P 2020544192
(86)(22)【出願日】2019-02-19
(86)【国際出願番号】 AT2019060058
(87)【国際公開番号】W WO2019161425
(87)【国際公開日】2019-08-29
【審査請求日】2022-02-16
(32)【優先日】2018-02-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AT
(73)【特許権者】
【識別番号】509296085
【氏名又は名称】トルンプ マシーネン オーストリア ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100211177
【氏名又は名称】赤木 啓二
(72)【発明者】
【氏名】マッテオ ダル ラーゴ
(72)【発明者】
【氏名】ステファノ スペツィアリ
(72)【発明者】
【氏名】アンドレーア ラミン
【審査官】永井 友子
(56)【参考文献】
【文献】特開昭61-103626(JP,A)
【文献】特開昭63-177924(JP,A)
【文献】実開平05-084414(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2017/0239701(US,A1)
【文献】実開昭59-062810(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B21D 5/04
B21D 37/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
特に
スイベル曲げ又は
スイング曲げによる変形を用いて、シートから工作物(2)を形成するため、かつクランプ工具(4)の、特に複数の個別クランプジョウ(43、44、45、46)を有するクランプジョウセット(42)の、アクティブなクランプ長さを調節するための、製造設備(1)用の工具交換ユニット(39)であって、工具交換ユニット(39)が工具保持装置(48)を有し、
-工具保持装置(48)が支持ボディ(49)を有し、
-工具保持装置(48)が、直接並べて配置された個数「n」の工具保持モジュール(50)を有し、かつ工具保持モジュール(50)が支持ボディ(49)に保持されており、かつ
-各工具保持モジュール(50)が、カップリング装置(58)の構成要素として第1のカップリング手段(59)を有し、第1のカップリング手段(59)が個別クランプジョウ(43、44、45、46)の1つとカップリング係合することができ、あるいはカップリング係合から外れることができる
ものにおいて、
-各工具保持モジュール(50)が、第1のカップリング手段(59)と協働する第1の操作手段(60)を有し、第1のカップリング手段(59)が第1の操作手段(60)によって、個別クランプジョウ(43、44、45、46)の1つとカップリング係合することができ、あるいはカップリング係合から外れることがで
き、
-第1のカップリング手段(59)がベースボディ(51)内に収容されて、ベースボディ(51)に対して変位可能な第1のカップリングボディ(63)によって形成されており、第1のカップリングボディ(63)がボール、回転楕円体又は円筒によって形成されているか、
-あるいは、第1のカップリング手段(59)が電磁石によって形成されている、
ことを特徴とする工具交換ユニット。
【請求項2】
工具保持モジュール(50)が共通のベースボディ(51)内に配置されており、かつベースボディ(51)が第1の長手前側(54)と第2の長手前側(55)により、かつ第1の横前側(56)と第2の横前側(57)によって画成されており、かつベースボディ(51)が支持ボディ(49)に保持されている、ことを特徴とする請求項1に記載の工具交換ユニット(39)。
【請求項3】
工具保持モジュール(50)がそれぞれ、実質的にフラットプロフィール形状に形成された輪郭を備えたベースボディ(51)を有し、各ベースボディ(51)が第1のフラット側(52)と第2のフラット側(53)により、第1の長手前側(54)と第2の長手前側(55)により、かつ第1の横前側(56)と第2の横前側(57)によって画成されており、かつ工具保持モジュール(50)がそれぞれ互いに向き合うフラット側(52、53)において互いに添接し、かつ第1の横前側(56)が支持ボディ(49)へ向けられ、かつ各ベースボディ(51)が支持ボディ(49)に保持されている、ことを特徴とする請求項1に記載の工具交換ユニット(39)。
【請求項4】
第1のカップリング手段(59)が、工具保持モジュール(50)の1つ又は複数のベースボディ(51)の第1の長手前側(54)の領域内に配置されている、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の工具交換ユニット(39)。
【請求項5】
工具保持モジュール(50)がそれぞれ第2のカップリング手段(61)と、第2のカップリング手段(61)と協働する第2の操作手段(62)とを有しており、かつ第2のカップリング手段(61)が第1のカップリング手段(59)に関して、1つ又は複数のベースボディ(51)の、第1のカップリング手段(59)と対向する第2の長手前側(55)に配置されている、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の工具交換ユニット(39)。
【請求項6】
第2のカップリング手段(
61)が
、ベースボディ(51)内に収容されて、ベースボディ(51)に対して変位可能な
第2のカップリングボディ(63)に
よって形成されているか、あるいは電磁石によって
形成されている、ことを特徴とする請求項
5に記載の工具交換ユニット(39)。
【請求項7】
第2のカップリングボディ(63)が、ボール、回転楕円体又は円筒によって形成されている、ことを特徴とする請求項6に記載の工具交換ユニット(39)。
【請求項8】
操作手段(60、62)がそれぞれ操作ピストン(64)を有し、かつ操作ピストン(64)がそれぞれベースボディ(51)内に配置された操作ピストン室(65)内に収容されており、かつその中で操作ピストン室軸(66)の方向に案内されて支承されている、ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の工具交換ユニット(39)。
【請求項9】
少なくとも1つの第1の圧力手段導管(67)と少なくとも1つの第2の圧力手段導管(68)がベースボディ(51)内に設けられており、かつ圧力手段導管(67)がそれぞれ操舵ピストン室(65)と流れ接続されており、かつ第1と第2の圧力手段導管(67、68)がそれぞれ、操作ピストン室(65)内に収容された操作ピストン(64)の互いに背き合う側において操作ピストン室(65)内へ連通している、ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の工具交換ユニット(39)。
【請求項10】
操作ピストン(64)がそれぞれ、操作ピストン室軸(66)に関してそれに対して傾斜して延びるように方向づけされた少なくとも1つの操作面(69)を有し、少なくともカップリングボディ(63)がカップリング係合している場合に、それぞれカップリングボディ(63)の1つが、前記操作面(69)に添接して、それに支持されている、ことを特徴とする請求項8又は9に記載の工具交換ユニット(39)。
【請求項11】
操作面(69)が、それぞれ円錐台面として形成されている、ことを特徴とする請求項10に記載の工具交換ユニット(39)。
【請求項12】
カップリングボディ(63)の各々が、該カップリングボディ(63)と協働する操作ピストン(64)によって、長手前側(54、55)を越えて張り出すカップリング位置から、1つ又は複数のベースボディ(51)内に位置する解放位置へ変位可能である、ことを特徴とする請求項6から11のいずれか1項に記載の工具交換ユニット(39)。
【請求項13】
少なくとも1つの圧力ピストン(70)が、工具保持モジュール(50)の各々において設けられており、前記少なくとも1つの圧力ピストン(70)が、1つ又は複数のベースボディ(51)内に配置された圧力ピストン室(71)内に収容され、かつその中で圧力ピストン室軸(72)の方向に案内されて支承されている、ことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の工具交換ユニット(39)。
【請求項14】
圧力ピストン(70)がそれぞれ次のように、すなわち第2の横前側(57)を越えて張り出す圧縮位置から、1つ又は複数のベースボディ(51)の内部にある非作動位置へ変位可能であるように、1つ又は複数のベースボディ(51)内に配置されている、ことを特徴とする請求項12に記載の工具交換ユニット(39)。
【請求項15】
工具保持モジュール(50)の各々において、第3の圧力手段導管(73)が設けられており、かつそれぞれ第3の圧力手段導管(73)が圧力ピストン室(71)の、第1の横前側(56)へ向いた側と流れ接続されている、ことを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の工具交換ユニット(39)。
【請求項16】
工具保持モジュール(50)の個数「n」に等しい個数「o」の弁配置(74)に、工具保持モジュール(50)の各々のためにそれぞれ第1の圧力手段接続端(75)と第2の圧力手段接続端(76)が設けられており、かつそれぞれ第1の圧力手段導管(67)と第3の圧力手段導管(73)が共通に第1の圧力手段接続端(75)と流れ接続されており、かつそれぞれ第2の圧力手段導管(68)が第2の圧力手段接続端(76)と流れ接続されている、ことを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載の工具交換ユニット(39)。
【請求項17】
操作手段(60)が、電流によって
作動される、ことを特徴とする請求項6に記載の工具交換ユニット(39)。
【請求項18】
特に
スイベル曲げ又は
スイング曲げによる変形を用いて、シートから工作物(2)を形成する製造設備(1)であって、
-固定の機械フレーム(7)、下方のクランプビーム(13)及び上方のクランプビーム(16)を備えた曲げ機械(3)を有し、クランプビーム(13、16)の1つが機械フレーム(7)に対して変位可能であり、
-曲げユニット(35)を有し、
-下方のクランプジョウ(5)と上方のクランプジョウ(6)を備えたクランプ工具(4)を有し、形成すべき工作物(2)を少なくとも曲げプロセスの間2つのクランプジョウ(5、6)の間に締めつけ保持するために、下方のクランプジョウ(5)が下方のクランプビーム(13)に、そして上方のクランプジョウ(6)が上方のクランプビーム(16)に取り外し可能に締めつけ保持されており、かつ
-少なくとも上方のクランプジョウ(6)が、少なくとも1つの上方のクランプジョウセグメント(41)と、全個数「m」を有する複数の個別クランプジョウ(43、44、45、46)からなる少なくとも1つのクランプジョウセット(42)とを有しており、少なくとも1つの上方のクランプジョウセグメント(41)と個別クランプジョウ(43、44、45、46)によってそれぞれ、変形エッジ(47)を有するクランプ面(30)が定められており、かつそれらがそれぞれそれから離隔して配置された接続セクションを有し、かつクランプ面(30)はクランプすべき工作物(2)へ向けることができ、かつ接続セクションが製造設備(1)のクランプビーム(13、16)に締めつけ保持するために用いられ、
-個別クランプジョウ(43、44、45、46)の各々が、カップリング装置(58)の構成要素として、さらにそれぞれカップリングセクション(77)を有しており、
-カップリングセクション(77)が、第1の溝側面(79)、第2の溝側面(80)及び溝底面(81)を有する溝形状の収容開口部(78)を画成し、
-溝側面(79、80)がそれぞれ変形エッジ(47)に関して垂直の方向づけで、かつクランプ面(30)に関して好ましくは平行の方向づけで、変形エッジ(47)とは逆の側へ延びており、かつ
-第3のカップリング手段(82)が第1の溝側面(79)に、あるいはその中に配置又は形成されており、前記第3のカップリング手段(82)が、工具保持装置(48)の工具保持モジュール(50)の第1のカップリング手段(61)とカップリング係合されるように、形成されており、かつ
-工具交換ユニット(39)を有する、
ものにおいて、
-工具交換ユニット(39)が請求項1から17のいずれか1項に従って形成されている、
ことを特徴とする製造設備。
【請求項19】
全個数「m」を有する個別クランプジョウ(43、44、45、46)の、その変形エッジ(47)の方向における全体厚みが、個数「n」をもって並べて配置された工具保持モジュール(50)の組立て長さに実質的に相当する、ことを特徴とする請求項18に記載の製造設備。
【請求項20】
第2の溝側面(80)に、あるいはその中に、第4のカップリング手段(83)が配置又は形成されている、ことを特徴とする請求項18に記載の製造設備。
【請求項21】
第3及び/又は第4のカップリング手段(82、83)が、それぞれ溝形状の収容開口部(78)の横断面で見て、V字状の凹部によって形成されている、ことを特徴とする請求項18又は20に記載の製造設備。
【請求項22】
溝側面(79、80)のそれぞれ溝底面(81)とは逆の終端セクションに、進入斜面が設けられている、ことを特徴とする請求項18、20又は21のいずれか1項に記載の製造設備。
【請求項23】
特に請求項1から17のいずれか1項に記載の工具交換ユニット(39)と請求項18から22のいずれか1項に記載の製造設備(1)を使用して、特に
スイベル曲げ又は
スイング曲げによる変形を用いて、シートから工作物(2)を形成する製造設備(1)において工具交換する方法であって、以下のステップ:
-固定の機械フレーム(7)、下方のクランプビーム(13)及び上方のクランプブーム(16)を有する曲げ機械(3)を準備し、クランプビーム(13、16)の1つが機械フレーム(7)に対して変位することができ、
-曲げユニット(35)を準備し、
-工具保持装置(48)を有する工具交換ユニット(39)を準備し、前記工具保持装置(48)が支持ボディ(49)及び互いに直接並べて配置された個数「n」の工具保持モジュール(50)を有し、かつ工具保持モジュール(50)が支持ボディ(49)に保持されており、
-各工具保持モジュール(50)に、カップリング装置(58)の構成要素としての第1のカップリング手段(59)及び第1のカップリング手段(59)と協働する第1の操作手段(60)を形成し、
-下方のクランプジョウ(5)と上方のクランプジョウ(6)を有するクランプ工具(4)を準備し、少なくとも曲げプロセスの間、形成すべき工作物(2)を2つのクランプジョウ(5、6)の間に締めつけ保持するために、下方のクランプジョウ(5)が下方のクランプビーム(13)に、そして上方のクランプジョウ(6)が上方のクランプビーム(16)に取り外し可能に締めつけ保持され、
-上方のクランプジョウ(6)を形成するために、少なくとも1つの上方のクランプジョウセグメント(41)と複数の個別クランプジョウ(43、44、45、46)からなる少なくとも1つのクランプジョウセット(42)とを準備し、
-個別クランプジョウ(43、44、45、46)にそれぞれ変形エッジ(47)とそれから離隔して配置された接続セクションを備えたクランプ面(30)を形成し、クランプ面(30)がクランプすべき工作物(2)へ向けられ、かつ接続セクションが上方のクランプビーム(16)に取り外し可能に締めつけ保持され、
-個別クランプジョウ(43、44、45、46)にそれぞれカップリング装置(58)の構成要素としてのカップリングセクション(77)を形成し、各カップリングセクション(77)によって、第1の溝側面(79)、第2の溝側面(80)及び溝底面(81)を有する溝形状の収容開口部(78)が画成され。
-第1の溝側面(79)の各々に、あるいはその中に、第3のカップリング手段(82)を形成し、
-工具交換ユニット(39)の工具保持モジュール(50)を個別クランプジョウ(43、44、45、46)の溝形状の収容開口部(78)内へ挿入し、
-少なくとも1つの選択された第1の操作手段(60)を変位させ、あるいは能動化し、工具保持モジュール(50)の、第1の操作手段(60)に対応づけられた第1のカップリング手段(59)が個別クランプジョウ(43、44、45、46)の第3のカップリング手段(82)とカップリング係合され、
-上方のクランプジョウ(6)の締めつけ保持を解除し、
-工具交換ユニット(39)をそれに結合保持されている少なくとも1つの個別クランプジョウ(43、44、45、46)と共に離れるように変位させる、
ステップを有する、方法。
【請求項24】
少なくとも1つの個別クランプジョウ(43、44、45、46)を取り出した後に、上方のクランプビーム(16)に残留している少なくとも1つの上方のクランプジョウセグメント(41)及び1つ又は複数の残留している個別クランプジョウ(43、44、45、46)が変位ユニットによって互いに添接する位置へ変位される、ことを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項25】
工具交換ユニット(39)によって上方のクランプビーム(16)から取り出された少なくとも1つの個別クランプジョウ(43、44、45、46)が、曲げ領域の外部において、したがって側方で、再び上方のクランプビーム(16)に挿入されて保持され、あるいは工具貯蔵器へ放出される、ことを特徴とする請求項23又は24に記載の方法。
【請求項26】
特に請求項1から17のいずれか1項に記載の工具交換ユニット(39)を使用して、自由曲げ又は刻印曲げによる変形を用いて、シートから工作物(2)を形成するための製造設備(1)において工具交換する方法であって、以下のステップを有する、
-固定の機械フレーム(7)、下方のプレスビーム(84)及び上方のプレスビーム(85)を有する曲げ機械(3')を準備し、プレスビーム(84、85)の1つが、機械フレーム(7)に対して変位することができ、
-工具保持装置(48)を有する工具交換ユニット(39)を準備し、前記工具保持装置(48)が支持ボディ(49)と互いに並べて配置された個数「n」の工具保持モジュール(50)とを有しており、かつ工具保持モジュール(50)が支持ボディ(49)に保持されており、
-各工具保持モジュール(50)に、カップリング装置(58)の構成要素としての第1のカップリング手段(59)及び第1のカップリング手段(59)と協働する第1の操作手段(60)を形成し、
-曲げダイ(87)と曲げパンチ(88)を有する曲げ工具(86)を準備し、形成すべき工作物(2)において曲げプロセスを実施することができるようにするために、曲げダイ(87)が下方のプレスビーム(84)に、そして曲げパンチ(88)が上方のプレスビーム(85)に取り外し下方の締めつけ保持され、
-少なくとも1つの曲げパンチセグメント(90)と、曲げパンチ(88)を形成するための複数の個別曲げパンチ(95、96、97、98)を有する少なくとも1つの曲げパンチセット(94)を準備し、
-個別曲げパンチ(95、96、97、98)にそれぞれ変形エッジ(47)及びそれから離隔して配置された接続セクションを形成し、変形エッジ(47)は変形すべき工作物(2)へ向けることができ、かつ接続セクションが上方のプレスビーム(85)に取り外し可能に締めつけ保持され、
-個別曲げパンチ(95、96、97、98)にそれぞれカップリング装置(58)の構成要素としてのカップリングセクション(77)を形成し、各カップリングセクション(77)によって、第1の溝側面(79)、第2の溝側面(80)及び溝底面(81)を有する溝形状の収容開口部(78)が画成され、
-第1の溝側面(79)の各々に、あるいはその中に、第3のカップリング手段(82)を形成し、
-工具交換ユニットの工具保持モジュール(50)を、個別曲げパンチ(95、96、97、98)の溝形状の収容開口部(78)内へ挿入し、
-少なくとも1つの選択された第1の操作手段(60)を変位又は能動化し、工具保持モジュール(50)の、第1の操作手段(60)に対応づけられた第1のカップリング手段(59)が、個別曲げパンチ(95、96、97、98)の第3のカップリング手段(82)とカップリング係合され、
-曲げパンチ(88)の締めつけ保持を解除し、
-工具交換ユニット(39)をそれに結合保持されている少なくとも1つの個別曲げパンチ(95、96、97、98)と共に離れるように変位させる、
ステップを有する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工具交換ユニット、工具交換ユニットと、少なくとも1つの上方のクランプジョウセグメント及び複数の個別クランプジョウからなる少なくとも1つのクランプジョウセットとを有する製造設備及びこの種の製造設備における工具交換方法に関する。
【0002】
特許文献1(欧州特許出願公開第0274159(A2)号明細書)からは、固定のカウンターホルダとそれへ向かって、かつそれから離れるように移動可能な、クランプすべき金属シート用の抑えホルダ並びにクランプ工具の個別クランプジョウを工具交換するための工具交換ユニットを有する、種概念に基づいて形成された、金属シート用の曲げ機械が知られている。その場合に工具交換ユニットは、直接並べて配置された個数「n」の工具保持モジュールを有し、その場合に各工具保持モジュールがカップリング装置の構成要素として第1のカップリング手段を有している。さらに、第1のカップリング手段は個別クランプジョウの1つとカップリング係合することができ、かつカップリング係合を外れることができる。
【0003】
さらに特許文献2(米国特許第5168745(A)号明細書)、特許文献3(特開2002-079328号公報)及び特許文献4(国際公開第2013/001491(A)号)は、一般的に、曲げ機械とそれに保持された、金属シートを変形させるためのクランプ工具を記述している。
【0004】
特許文献5(欧州特許出願公開第0258204(A2)号明細書)はシート裁断片を曲げる装置を記述しており、それにおいて抑えホルダの抑えホルダパンチが複数のセグメントから形成されている。抑えホルダパンチは抑えホルダの、曲げ軸に対して平行のガイド内に摺動可能に支承されており、かつ操作ロッドによって変位可能である。そのためにこれらのセグメントは、選択的にセグメントを操作ロッドと、あるいは抑えホルダと結合することができるようにするために、それぞれカップリングを有している。これらのセグメントは、中心セグメントの両側に配置されて、1列にまとめられている。中心セグメントは、抑えホルダの当接方向に摺動可能に押さえホルダ内に支承されたスライダによってセグメント列から離隔することができ、それによって他の中心セグメントと交換することができ、あるいは抑えホルダパンチ内に端縁側セグメントを挿入するためのスペースが形成される。中心セグメントを交換するために、スライダの上方の非作動位置においてスライダの側方に交換装置が連続しており、その交換装置が貯蔵器と接続されている。工具用のこの交換装置によって、中心セグメントの1つは常に交換することができるが、そのためには比較的時間のかかる交換プロセスが必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】欧州特許出願公開第0274159(A2)号明細書
【文献】米国特許第5168745(A)号明細書
【文献】特開2002-079328号公報
【文献】国際公開第2013/001491(A)号
【文献】欧州特許出願公開第0258204(A2)号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、従来技術の欠点を克服し、かつ製造設備の生産的時間を高めるために、ユーザーが簡単かつ特に短い時間しか必要としない工具交換を行うことができる、工具交換ユニット、この種の工具交換ユニットとクランプジョウ、特に複数の個別クランプジョウからなる少なくとも1つのクランプジョウセットを有する上方のクランプジョウとを有する製造設備及び製造設備における工具交換方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題は、請求項に記載された工具交換ユニット、この種の工具交換ユニットとクランプジョウ、特に複数の個別クランプジョウからなる少なくとも1つのクランプジョウセットを有する上方のクランプジョウとを有する製造設備及び製造設備における工具交換方法によって解決される。
【0008】
本発明に係る工具交換ユニットは、特にスイベル曲げ又はスイング曲げによる変形を用いてシートから工作物を形成するため、かつクランプ工具の、特に複数の個別クランプジョウを有するクランプジョウセットの、アクティブなクランプ長さを調節するために、製造設備用に設けられており、その場合に工具交換ユニットが工具保持装置を有し、かつその場合に
-工具保持装置が支持ボディを有し、
-工具保持装置が、直接並べて配置された個数「n」の工具保持モジュールを有し、かつ各工具保持モジュールが支持ボディに保持されており、かつさらに
-各工具保持モジュールが、カップリング装置の構成要素として第1のカップリング手段を有し、その場合に第1のカップリング手段が個別クランプジョウの1つとカップリング係合することができ、かつカップリング係合を外れることができ、かつその場合に
-各工具保持モジュールが、第1のカップリング手段と協働する第1の操作手段を有し、その場合に第1のカップリング手段が第1の操作手段によって個別クランプジョウの1つとクランプ係合することができ、あるいはクランプ係合を外れることができる。
【0009】
それによって得られる利点は、専用の工具交換ユニットが形成され、その工具交換ユニットが工具保持装置を有し、その工具保持装置が専用の支持ボディに保持されていることにある。その場合に工具保持装置は、直接並べて配置された多数の工具保持モジュールを有し、その工具保持モジュールが選択的にクランプジョウセットの工具クランプジョウの少なくとも1つ又は複数とカップリング係合することができる。すなわち工具保持モジュールの各々は、専用の第1のカップリング手段及びそれと協働する第1の操作手段を有している。第1の操作手段を操作又は能動化した場合に、第1のカップリング手段が個別クランプジョウの1つとカップリング係合される。互いに対して好ましくは同様に構成された多数の工具保持モジュールを設けることによって、迅速に個別クランプジョウの1つ又は複数をクランプビーム、特にそのクランプビーム収容部から取り出し、あるいは挿入することができる。1つ又は複数の個別クランプジョウの取り出しプロセス又は挿入プロセスが行われる場合に、工具交換ユニットとは関係なく、クランプビームに配置された、クランプジョウの、特に上方のクランプジョウのセグメントを、専用の変位ユニットによって調節し、あるいは変位させることができ、そのようにしてセグメントをユニットにまとめて移動させることができる。
【0010】
他の可能な実施形態は、工具保持モジュールが共通のベースボディ内に配置されており、かつベースボディが第1の長手前側と第2の長手前側及び第1の横前側と第2の横前側によって画成されており、かつベースボディが支持ボディに保持されている、という特徴を有している。したがって互いに並べて配置された多数の工具保持モジュールが設けられているにもかかわらず、安定した、一体的なベースボディを使用することができる。
【0011】
さらに、工具保持モジュールがそれぞれ、実質的にフラットプロフィール形状に形成された輪郭を備えたベースボディを有していると、効果的な場合があり、その場合に各ベースボディは第1と第2のフラット側により、第1と第2の長手前側により、かつ第1と第2の横前側によって画成されており、かつ工具保持モジュールは、それぞれ互いに向き合ったフラット側において互いに添接し、かつ第1の横前側が支持ボディへ向けられており、かつ各ベースボディが支持ボディに保持されている。個々の工具保持モジュールのフラットプロフィール形状に形成された輪郭によって、最小の空間に多数の工具保持モジュールを直接並べて配置することができる。すなわち各工具保持モジュールの好ましくはプレート形状に形成されたベースボディによって、その内部にわずかなスペース需要をもって、カップリング手段と操作手段及びそれに必要な、好ましくは圧力媒体から形成される操作媒体のための供給導管と排出導管の形成と配置を行うことができる。
【0012】
他の実施形態は、第1のカップリング手段が工具保持モジュールの1つ又は複数のベースボディの第1の長手前側の領域内に配置されていることを、特徴としている。したがってベースボディがプレート形状に形成されているにもかかわらず、第1のカップリング手段の簡単な配置を行うことができ、それによって個別クランプジョウにおける個々の工具保持モジュールの簡単かつ確実な収容も可能になる。
【0013】
他の可能な実施形態は、工具保持モジュールがそれぞれ第2のカップリング手段及び第2のカップリング手段と協働する第2の操作手段を有しており、かつ第2のカップリング手段が第1のカップリング手段に関して、1つ又は複数のベースボディの体1のカップリング手段と対向する第2の長手前側に配置されている、という特徴を有している。すなわち第2のカップリング手段及びそれと協働する第2の操作手段を設けることによって、工具保持装置の工具保持モジュールにおける個別クランプジョウのさらに改良された保持を形成し、かつ得ることができる。
【0014】
他の形成においては、カップリング手段がそれぞれ、ベースボディ内に収容されてベースボディに対して変位可能なカップリングボディにより、あるいは電磁石によって形成されている。したがってそれぞれカップリング手段の選択と形成に応じて、機械的ベースに基づくカップリング装置か、あるいはまた電流によって駆動され、あるいは電流を供給されるカップリング装置を形成することができる。
【0015】
他の実施形態は、カップリングボディがボール、回転楕円体又は円筒によって形成されていることを、特徴としている。したがってそれぞれカップリングボディの選択に応じて、それに応じた確実なカップリング係合を可能にすることができる。
【0016】
他の好ましい実施形態は、操作手段がそれぞれ操作ピストンを有し、かつ操作ピストンがそれぞれ、ベースボディ内に配置された操作ピストン室内に収容されており、かつその中で操作ピストン室軸の方向に案内されて支承されていることを、特徴としている。すなわち操作手段が操作ピストンとして形成されることによって、たとえば圧縮空気又は油圧液のような、圧力媒体によるその操作と変位を可能にすることができる。したがって最小の空間においても充分に高い操作力及びカップリング力を得ることができる。
【0017】
さらに、少なくとも1つの第1の圧力手段導管と少なくとも1つの第2の圧力手段導管がベースボディ内に設けられており、かつ圧力手段導管がそれぞれ操作ピストン室と流れ接続されており、かつ第1と第2の圧力手段導管がそれぞれ、操作ピストン室内に収容された操作ピストンの互いに背き合う側において操作ピストン室内へ連通していると、効果的であり得る。すなわちベースボディの各々の中に専用の圧力手段導管を配置し、かつ設けることによって、操作ピストン室の各々に圧力媒体を供給することができ、したがって操作ピストン室内に収容されているそれぞれの操作ピストンの変位運動をもたらすことができる。
【0018】
他の実施形態は、操作ピストンがそれぞれ、操作ピストン室軸に関してそれに対して傾斜して延びるように方向づけされた少なくとも1つの操作面を有しており、少なくともカップリングボディがカップリング係合している場合に、カップリングボディのそれぞれ1つがその操作面に添接して支持されることを、特徴としている。すなわち操作ピストン室軸に関して傾斜して延びるように方向づけされた操作面によって、ある種のくさび作用において、変位方向に関し、かつ特にガイドによって、あらかじめ定められた方向づけでカップリングボディの変位運動をもたらすことができる。
【0019】
他の可能な、場合によっては代替的な実施形態は、操作面がそれぞれ円錐台面として形成されているという特徴を有している。操作面が円錐台面として形成されている場合に、操作ピストンとベースボディとの間の付加的なガイド配置を省くことができる。
【0020】
他の形成において、カップリングボディの各々は、それと協働する操作ピストンによって、長手前側を越えて張り出すカップリング位置から、1つ又は複数のベースボディの内部に位置する解放位置へ変位することができる。したがってそれぞれカップリングボディの位置に応じて、工具保持モジュールの各々はカップリング位置から解放位置へ変位することができる。復帰は、それぞれ配置に応じて重力に基づいて、かつ解放後に初めて操作ピストンによって、自動的に行うことができる。
【0021】
他の実施形態は、工具保持モジュールの各々において、少なくとも1つの圧力ピストンが設けられており、その少なくとも1つの圧力ピストンが、1つ又は複数のベースボディ内に配置された圧力ピストン室内に収容され、かつその中で圧力ピストン室軸の方向に案内されて支承されていることを、特徴としている。少なくとも1つの付加的な圧力ピストンを設けることによって、工具保持モジュールに由来する変位力をそれぞれ結合された個別クランプジョウへ及ぼすことができる。
【0022】
これは特に、工具保持装置からの個別クランプジョウの放出プロセスにとって効果的である。
【0023】
他の好ましい実施形態は、圧力ピストンがそれぞれ1つ又は複数のベースボディ内に、第2の横前側を越えて張り出す押圧位置から1つ又は複数のベースボディ内に位置する非作動位置へ変位可能であるように、配置されていることを、特徴としている。したがってカップリング装置のカップリング手段が場合によって固着してしまった場合でも、カップリング係合を確実に解除することができる。
【0024】
さらに、工具保持モジュールの各々において、第3の圧力手段導管が設けられており、かつそれぞれ第3の圧力手段導管が圧縮ピストン室の、第1の横前側へ向いた側と流れ接続されていると、効果的であり得る。したがって少なくとも変位方向への圧力ピストンの変位運動も保証することができる。
【0025】
他の実施形態は、工具保持モジュールの個数「n」に等しい個数「o」の弁配置に、工具保持モジュールの各々のために、それぞれ第1の圧力手段接続端と第2の圧力手段接続端が設けられており、かつそれぞれ第1の圧力手段導管と第3の圧力手段導管が共通に第1の圧力手段接続端と流れ接続されており、かつそれぞれ第2の圧力手段導管が第2の圧力手段接続端と流れ接続されていることを、特徴としている。すなわち弁配置においても、工具保持モジュールにおいても同じ数を選択することによって、工具保持モジュールの各々は、互いに独立して駆動することができ、かつカップリング係合を能動化し、あるいは非能動化することができる。
【0026】
しかし本発明の課題は、特にスイベル曲げ又はスイング曲げによる変形を用いて、シートから工作物を形成するための製造設備によっても解決され、その場合に製造設備は、
-固定の機械フレーム、下方のクランプビーム及び上方のクランプビームを備えた曲げ機械を有し、その場合にクランプビームの1つが機械フレームに対して変位可能であり、
-曲げユニットを有し、
-下方のクランプジョウと上方のクランプジョウを備えたクランプ工具を有し、その場合に、形成すべき工作物を少なくとも曲げプロセスの間2つのクランプジョウの間に締めつけ保持するために、下方のクランプジョウが下方のクランプビームに、そして上方のクランプジョウが上方のクランプビームに取り外し可能に締めつけ保持されており、
-その場合に少なくとも上方のクランプジョウが少なくとも1つの上方のクランプジョウセグメントと、全個数「m」の複数の個別クランプジョウからなる少なくとも1つのクランプジョウセットとを有しており、その場合に少なくとも1つの上方のクランプジョウセグメントと個別クランプジョウとによってそれぞれ変形エッジを有するクランプ面が定められており、かつそれらがそれぞれそれから離隔して配置された接続セクションを有し、かつその場合にクランプ面はクランプすべき工作物へ向けることができ、かつ接続セクションは製造設備のクランプビームに締めつけ保持するために用いられ、
-その場合に個別クランプジョウの各々は、カップリング装置の構成要素としてさらに、それぞれカップリングセクションを有し、
-その場合にカップリングセクションが、第1の溝側面、第2の溝側面及び溝底面を有する溝形状の収容開口部を画成し、
-その場合に溝側面がそれぞれ、変形エッジに関して垂直の方向づけで、かつクランプ面に関して好ましくは平行の方向づけで、変形エッジとは逆の側へ延びており、かつ
-その場合に第3のカップリング手段が、第1の溝側面の各々に、あるいはその中に、配置又は形成されており、その第3のカップリング手段は、工具保持装置の工具保持モジュールの第1のカップリング手段とカップリング係合するように、形成されており、さらに
-本発明に基づいて形成された工具交換ユニットを有している。
【0027】
それによって得られる利点は、本発明に係る工具交換ユニットとクランプジョウ、特に上方のクランプジョウを使用して、迅速な工具交換を実施することができ、それに伴って製造設備全体の生産的時間を増大させることができる、製造設備を形成することができることにある。
【0028】
他の利点は、上方のクランプジョウが、1つ又は複数のクランプジョウセグメントに加えて、多数の個別クランプジョウからなる専用のクランプジョウセットを有していることにある。部分的に互いに対して異なるクランプジョウ厚み又はクランプジョウ幅を有するあらかじめ定められた全個数の複数の個別クランプジョウが使用されることによって、それぞれの曲げプロセスに必要な変形エッジのアクティブな長さを簡単かつ迅速に適合させることができる。個別クランプジョウの各々が、カップリング装置の構成要素として、付加的にカップリングセクションも有することによって、個別クランプジョウの各々は、工具保持装置及びその工具保持モジュールによって捕捉し、かつ結合することができる。カップリングセクションを溝形状又はU字形状の収容開口部として形成することによって、個々の工具保持モジュールの挿入プロセスを簡単に実施することができる。その場合にそれぞれ溝形状の収容開口部を画成する溝側面は、付加的なウェブに形成することができ、そのウェブはフラットプロフィール形状の形態で、あるいはそれぞれの個別クランプジョウに応じて同じ幅又は厚みで、個別クランプジョウに固定することができる。その場合に溝底面は、直接個別クランプジョウ自体によって形成することができる。第1の溝側面の各々に、あるいはその中に専用の第3のカップリング手段を設けることによって、溝側面の少なくとも1つにおいて、工具保持モジュールの1つと選択された個別クランプジョウとの間のカップリング係合を可能にすることができる。
【0029】
さらに、変形エッジの方向における全個数「m」の個別クランプジョウの厚み全体が、全個数「n」をもって互いに並べて配置された工具モジュールの組み立て長さに実質的に相当すると、効果的であり得る。それによって、常に個別クランプジョウの全数を一度に、工具交換ユニットによって入れ替え又は交換できることも、保証される。
【0030】
他の形成において、各第2の溝側面に、あるいはその中に、第4のカップリング手段が配置又は形成されている。したがってそれぞれの工具保持モジュールと個別クランプジョウとの間の確実かつ互いに対向するカップリング結合を形成することができる。
【0031】
他の実施形態は、第3及び/又は第4のカップリング手段がそれぞれ溝形状の収容開口部の横断面で見て、V字状の凹部によって形成されていることを、特徴としている。それによってそれぞれのカップリングボディとの協働において、工具保持モジュールのそれぞれのベースボディの、溝底面への付加的な圧接力を構築することができる。
【0032】
他の好ましい実施形態は、溝側面のそれぞれ溝底面とは逆の終端セクションに進入斜面が設けられていることを、特徴としている。したがってカップリングボディが挿入プロセス前に、場合によっては溝形状の収容開口部内へ張り出している場合でも、ベースボディの内部にある非作動位置へのカップリングボディの復帰を保証することができる。
【0033】
本発明の課題は、特に本発明に基づいて形成された工具交換ユニット及び本発明に基づいて形成されたクランプジョウ、特に上方のクランプジョウを使用して、特にスイベル曲げ又はスイング曲げによる変形を用いてシートから工作物を形成するための製造設備において工具交換する方法によっても、以下のステップに基づいて自立的に解決することができる:
-固定の機械フレーム、下方のクランプビーム及び上方のクランプビームを有する曲げ機械を準備し、その場合にクランプビームの1つが機械フレームに対して変位することができ、
-曲げユニットを準備し、
-工具保持装置を有する工具交換ユニットを準備し、その工具保持装置が支持ボディ及び、直接並べて配置された個数「n」の工具保持モジュールを有し、かつ工具保持モジュールが支持ボディに保持されており、
-各工具保持モジュールに、カップリング装置の構成要素として、第1のカップリング手段及び第1のカップリング手段と協働する第1の操作手段を形成し、
-下方のクランプジョウと上方のクランプジョウを有するクランプ工具を準備し、その場合に、形成すべき工作物を少なくとも曲げプロセスの間2つのクランプジョウの間に締めつけ保持するために、下方のクランプジョウが下方のクランプビームに、そして上方のクランプジョウが上方のクランプビームに取り外し可能に締めつけ保持され、
-少なくとも1つの上方のクランプジョウセグメントと、クランプジョウを形成するための複数の個別クランプジョウからなる少なくとも1つのクランプジョウセットを準備し、
-個別クランプジョウにそれぞれ、変形エッジを備えたクランプ面及びそれから離隔して配置された接続セクションを形成し、その場合にクランプ面がクランプすべき工作物へ向けられ、かつ接続セクションが上方のクランプビームに取り外し可能に締めつけ保持され、
-個別クランプジョウにそれぞれ、カップリング装置の構成要素としてカップリングセクションを形成し、その場合に各カップリングセクションによって、第1の溝側面、第2の溝側面及び溝底面を有する溝形状の収容開口部が画成され、
-第1の溝側面に、あるいはその中に第3のカップリング手段を形成し、
-工具交換ユニットの工具保持モジュールを、個別クランプジョウの溝形状の収容開口部内へ挿入し、
-少なくとも1つの選択された第1の操作手段を変位させ、あるいは能動化し、その場合に第1の操作手段に対応づけられた、工具保持モジュールの第1のカップリング手段を個別クランプジョウの第3のカップリング手段とカップリング係合させ、
-上方のクランプジョウのクランプ保持を解除し、
-工具交換ユニットをそれに結合保持されている少なくとも1つの個別クランプジョウと共に離れるように変位させる。
【0034】
それによって得られる利点は、ここで選択されたやり方及び本発明に係る工具交換ユニットと個別クランプジョウからなるクランプジョウセットの使用によって、迅速かつ最短時間で工具交換プロセスを実施できることにある。すなわち短縮された工具交換プロセスによって、より短い時間長さにおいて、それぞれの曲げプロセスに適合されたクランプ工具が提供され、それにおいては長い中断なしで他の曲げプロセスを実施することができる。
【0035】
他の代替的なやり方は、少なくとも1つの個別クランプジョウの取り出し後に、上方のクランプビームに残留する少なくとも1つの上方のクランプジョウセグメント及び残留する1つ又は複数の個別クランプジョウが変位ユニットによって互いに添接する位置へ変位されることを、特徴としている。工具交換ユニットに加えて付加的な専用の変位ユニットを設けることによって、変位プロセスと交換プロセスを互いに並列に実施することができる。
【0036】
他の可能な、場合によっては代替的なやり方は、工具交換ユニットによって上方のクランプビームから取り出された少なくとも1つの個別クランプジョウが、曲げ領域の外部で、したがって側方で、再び上方のクランプビームに挿入して保持することができ、あるいは工具貯蔵器に放出することができる、という特徴を有している。したがって工具交換及び新たなクランプ及び曲げプロセスの開始のために必要な時間をさらに付加的に短縮することができる。
【0037】
本発明の課題は、特に自由曲げ又は刻印曲げによる変形を用いて、それ用に設けられ、あるいは形成された曲げ機械によって、シートから工作物を形成するための製造設備において工具交換する方法によっても、以下のステップに従って、独立し、かつ自立して解決することができる:
-固定の機械フレーム、下方のプレスビーム、上方のプレスビームを有する曲げ機械を準備し、その場合にプレスビームの1つが機械フレームに対して変位することができ、
-工具保持装置を有する工具交換ユニットを準備し、その工具保持装置が支持ボディと互いに直接並べて配置された個数「n」の工具保持モジュールとを有し、かつ工具保持モジュールが支持ボディに保持されており、
-各工具保持モジュールに、カップリング装置の構成要素として、第1のカップリング手段及び第1のカップリング手段と協働する第1の操作手段を形成し、
-曲げダイと曲げパンチとを有する曲げ工具を準備し、その場合に、形成すべき工作物において曲げプロセスを実施することができるようにするために、曲げダイが下方のプレスビームに、かつ曲げパンチが上方のプレスビームに取り外し可能に締めつけ保持され、
-少なくとも1つの曲げパンチセグメントと、曲げパンチを形成するための複数の個別曲げパンチを有する少なくとも1つの曲げパンチセットを準備し、
-個別曲げパンチに、それぞれ変形エッジと、それから離隔して配置された接続セクションを形成し、その場合に変形エッジは変形すべき工作物へ向けることができ、かつ接続セクションが上方のプレスビームに取り外し可能に締めつけ保持され、
-個別曲げパンチにそれぞれカップリング装置の構成要素としてカップリングセクションを形成し、その場合に各カップリングセクションによって、第1の溝側面、第2の溝側面及び溝底面を有する溝形状の収容開口部が画成され、
-第1の溝側面の各々に、あるいはその中に第3のカップリング手段を形成し、
-工具交換ユニットの工具保持モジュールを、個別曲げパンチの溝形状の収容開口部内へ挿入し、
-少なくとも1つの選択された第1の操作手段を変位させ、又は能動化し、その場合に第1の操作手段に対応づけられた、工具保持モジュールの第1のカップリング手段が、個別曲げパンチの第3のカップリング手段とカップリング係合され、
-曲げパンチの締めつけ保持を解除し、
-工具交換ユニットをそれに結合保持された少なくとも1つの個別曲げパンチと共に離れるように変位させる。
【0038】
それによって得ることのできる利点は、そのようにして、本発明に係る工具交換ユニットと曲げ工具、特に曲げパンチの曲げパンチコンポーネントとそれに設けられた、カップリング装置を形成するためのコンポーネントを使用して、迅速な工具交換を実施することができ、それに伴って製造設備全体の生産的時間を増大させることができる、製造設備を形成することができることにある。
【0039】
本発明をさらによく理解するために、以下の図を用いて本発明を詳細に説明する。
図は、それぞれ著しく簡略化された図式的な表示である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【
図1】載置テーブルと工具交換ユニットを取り去って、曲げ機械を有する製造設備を示している。
【
図2】上方のクランプジョウのための工具交換ユニットを有する、
図1に基づく製造設備を示す側面図である。
【
図3】工具交換ユニットと個別クランプジョウの部分セクションを様式化した表示で示す側面図である。
【
図4】
図3に基づく工具交換ユニットと個別クランプジョウの部分セクションを、カップリング装置がまだカップリング係合していない状態で示す側断面図である。
【
図5】
図3と4に基づく工具交換ユニットと個別クランプジョウの部分セクションを、カップリング装置がカップリング係合した状態で示す側断面図である。
【
図6】共通のベースボディを有する工具交換ユニットを示す斜視図である。
【
図7】シートから形成すべき工作物を自由曲げ又は刻印曲げするための製造設備における、工具交換ユニットの他の可能な、場合によっては自立した使用可能性を示している。
【発明を実施するための形態】
【0041】
最初に記録しておくが、異なるように記載される実施形態において、同一の部分には同一の参照符号ないし同一の構成部分名称が設けられており、その場合に説明全体に含まれる開示は、同一の参照符号ないし同一の構成部分名称を有する同一の部分へ意味に従って移し替えることができる。また、説明内で選択される、たとえば上、下、側方などのような位置記載は、直接説明され、かつ示される図に関するものであって、この位置記載は位置が変化した場合には意味に従って新しい位置へ移し替えられる。
【0042】
その場合に「特に」という表現は、以下においては、対象又は方法ステップの可能な特殊な形態又はより詳細な特殊化と考えることができるが、必ずしもその必然的な好ましい実施形態又は必然的なやり方を示す必要はない。
【0043】
図1から6には、製造設備1とそのコンポーネントが著しく図式的に簡略化された表示で示されており、その製造設備はこの場合において、特にシートから形成すべき工作物2のための
スイベル曲げ又は
スイング曲げ用に形成されている。原材料として、大体において金属材料が使用され、その材料は変形されていない状態においてフラット材料又はフラット部材と称することができる。すなわち製造設備1は、
スイベル曲げ設備又は
スイング曲げ設備と称することもできる。
【0044】
この場合において曲げるために使用される製造設備1は、曲げ機械3、特にプレス機を有し、それは特に、シートから形成すべき工作物2又は工作部品を互いに対して変位可能なクランプ工具4の間に締めつけて保持するように形成されている。クランプ工具4は、この実施例において、下方のクランプジョウ5及びそれと協働する上方のクランプジョウ6を有している。下方のクランプジョウ5は、複数の下方のクランプジョウセグメント40を有することができ、上方のクランプジョウ6は複数の上方のクランプジョウセグメント41を有することができ、その場合にこれらについては後にさらに詳しく説明する。下方のクランプジョウ5は、アンダーウォール又はカウンターホルダとも、そして上方のクランプジョウ6はオーバーウォール又は抑えホルダとも称することができる。下方のクランプジョウ5は、唯一のパンチとしてつなげて形成することもできる。曲げるべきシート裁断片の様々な寸法に適合させるために、上方のクランプジョウセグメント41は互いに対して異なる厚み又は幅を有することができ、かつスライドしてまとめられた作業位置において抑えホルダパンチを形成することができ、それがユニットにまとめられている。
【0045】
この種の曲げ機械3において、座標系として原則的に「X」方向と称されるのは、水平平面内及びそれぞれのクランプジョウ5、6の長手方向の延びに関して垂直の方向づけで延びる方向である。したがってこれは、供給方向又は取り出し方向に相当する方向でもある。
【0046】
「Y」方向は、垂直方向であり、したがってクランプジョウ5、6の高さ方向に延びる。そして「Z」方向は、クランプジョウ5、6の長手方向に、あるいは長手方向の広がりに延びる方向である。したがって後述する変形エッジ又は曲げエッジの長手方向の延びも、「Z」方向に延びるように方向づけされている。示されるこれらの方向(「X」、「Y」及び「Z」)は、それぞれ空間的な軸線も定める。
【0047】
その場合に上方のクランプジョウ6は、曲げ機械3において形成すべき工作物2の上方に配置されており、かつそこで充分に堅固に保持もされ、特に挟持されている。下方のクランプジョウ5も、曲げ機械3に保持され、特に挟持されている。
【0048】
曲げ機械3の機械フレーム7は、たとえば、底プレート8から垂直に立ち上がるようにして互いに離隔し、かつ互いに対して平行に方向づけされたサイドウォール9、10を有している。これらは、好ましくは、たとえばシート変形部分から形成された中実の横結合材11によって底プレート8から離隔した終端領域において互いに結合されている。機械フレーム7は、大体において、好ましくはホール床上に固定された曲げ機械3の中実の構成部分である。ここに示される形状は、他の可能な多数の形成の例として選択されたものにすぎない。
【0049】
サイドウォール9、10は、工作物2を変形させるための自由空間を形成するために、好ましくはほぼC字形状に形成されており、その場合にサイドウォール9、10の底近傍の脚のフロント端面12に、特に底プレート8上に立つ固定の下方のクランプビーム13が取り付けられており、そのクランプビームはプレスビームと称することもできる。好ましくは固定位置に配置され、かつ固定のこの下方のクランプビーム13は、クランプテーブルと称することもでき、それにクランプ工具4の部分(特に下方のクランプジョウ5)も配置されて、そこに保持されている。
【0050】
フロント端面14において、底プレート8から離隔した脚のクランプビームガイド15内に、下方のクランプビーム13に対して変位可能な上方のクランプビーム16、特にプレスビームが案内されて支承されている。クランプビームガイド15は、様々な実施形態において、大体においてリニアガイドとして形成されている。この上方のクランプビーム16も、プレスビームと称することができるが、機械フレーム7に対して変位可能にこの機械フレームに接して案内されている。2つのクランプビーム13、16の互いに対向し、互いに対して平行に延びる端面17、18上に、1つ又は複数のクランプ工具4、特に下方と上方のクランプジョウ5、6を装填するためのクランプジョウ収容部19、20を配置することができる。1つ又は複数のクランプ工具4は、詳しく図示されないアダプタを介在させてクランプジョウ収容部19、20に保持することもできる。
【0051】
図示される曲げ機械3は、変位可能な上方のクランプジョウ16、すなわちプレスビームのための駆動配置21として、電気エネルギによって駆動される少なくとも1つの駆動手段22を有することができる。1つ又は複数の駆動手段22は、エネルギ網23から給電される制御装置24と、
図2のみに示唆されるように、導線接続されている。制御装置24と導線接続された、あるいは通信接続された入力ターミナル25を介して、たとえば曲げ機械3の駆動を制御することができる。
【0052】
駆動手段22は、一般的に知られているように、電気機械的に駆動されるスピンドルドライブ26であって、そのスピンドルドライブの操作手段27が、プレスビームとして形成されている上方のクランプビーム16の可逆的な操作運動のためにこの上方のクランプビームと、たとえば駆動接続されている。しかしまた、従来技術から知られた、たとえばシリンダ-ピストン配置、ステッピングモータ、ラックドライブなどのような、他の駆動手段22も使用することができる。
【0053】
この種の曲げ機械3の駆動に必要な、たとえば安全装置、ストッパ装置及び/又はコントロール装置のような他の詳細については、説明が不必要に長くなるのを回避するために、この説明においては省かれている。
【0054】
さらにここでは、2つのクランプビーム13、16、特にその工具収容部19、20もしくはそれに保持されているクランプ工具4の下方と上方のクランプジョウ5、6が、クランプビーム13、16の長手方向に見て、それらの間に延びる変位平面28を定めていることが、簡略化して示されている。変位平面28は、好ましくは、クランプビーム13、16あるいはそれに配置されているクランプジョウ収容部19、20に関して好ましくは中央に延びている。この実施例において、垂直に方向づけされた平面と考えられ、その平面は上述した2つの方向もしくは軸線、すなわち「Y」軸と「Z」軸によって形成される。2つのクランプジョウ5、6は、互いに向かい合った端部の間にクランプ領域29を形成する。2つのクランプジョウ5、6の互いに向き合った下方と上方のクランプ面30、31は、好ましくは変位平面28に対して直角に方向づけされている。これらのクランプ面30、31は、シートをそれぞれその肉厚に応じて曲げプロセスを実施するために2つのクランプジョウ5、6の間に位置決めして保持するために、用いられる。
【0055】
付加的な載置テーブル32の、載置平面33を定める載置面は、好ましくは曲げ機械3の前側あるいは装填側の領域内に配置されている。載置平面33は、支持平面と称することもできる。指摘しておくが、載置面は完全な面として形成する必要はなく、加工すべきシートの供給方向に並べて、かつ/又は相前後して配置された複数の載置部分面から形成することもできる。載置平面33によって定められる載置面は、好ましくは、下方のクランプジョウ5の下方のクランプ面30と同じ平面内に配置されている。これは、シートが大面積である場合に、シートが薄いと不用意に折れ曲がって、それが損傷と結びつくことを回避するために、付加的な支持として用いられる。
【0056】
その場合に曲げ領域34というのは、大体において平面的であるが、まだ変形されていないシートから形成すべき工作物2を形成するため、あるいは前もってすでに変形されている工作物2を、少なくとも付加的な縁曲げ又は折りたたみを形成することにより、さらに加工するために用いられる領域である。
【0057】
その場合に曲げ領域34は、大体においてクランプビーム13、16の変位平面28から離隔しており、かつ少なくとも1つ、しかし好ましくは2つのクランプジョウ5、6の互いに向き合う終端セクションによって形成される。この実施例において、曲げ領域34はクランプビーム13、16の、載置テーブル32又は詳しく図示されない操作者とは逆の側に配置されている。したがって曲げ領域34は、機械フレーム7の内部に延びるように配置されている。
【0058】
曲げ領域34は、形成すべき工作物2に、大体において好ましくは直線的に延びる曲げラインを形成し、その場合に曲げプロセスが実施されたことにより、曲げ領域34の両側にそれぞれ脚が形成される。工作物2の脚の1つは、クランプジョウ5、6の2つのクランプ面30、31の間の締めつけられた位置に保持されており、その場合に少なくとも1つの他の脚は、クランプ面30、31の外部に配置されている。それぞれ工作物の所望の、もしくは形成すべき幾何学配置に応じて、2つの脚はそれらの間に曲げ角度を形成する。この曲げ角度は、曲げラインに関して垂直に方向づけされた曲げ平面内で測定される。曲げ平面自体は、好ましくはさらに、変位平面28に関してそれに対して垂直の方向に延びるように方向づけされている。
【0059】
その場合に指摘しておくが、曲げ機械3の機械フレーム7は、きわめて簡単に示されているだけであり、その場合にそれとは異なる実施形態を使用することも、可能である。すなわち、たとえば機械フレーム7又は機械ボディに、自由なスタンド通過部を形成することができる。この場合においてはクランプジョウ収容部19、20は、サイドウォール9、10もしくはサイド部分の間に収容することができる。機械フレーム7もしくは機械ボディが他のように形成される場合に、自由なスタンド通過部は不可能であって、それによってクランプジョウ収容部19、20はサイドウォール9、10もしくサイド部分の間に収容することはできない。
【0060】
曲げプロセスを実施するために、製造設備1の曲げ機械3は、さらに曲げユニット35を有しており、その曲げユニットは縁曲げユニット又は変形ユニットと称することもできる。その可能な形成が、
図2に簡単に示唆されており、かつそれぞれ実施すべき曲げプロセスに応じて機械フレーム7に関してそれに対して変位させることができる。見やすくするために、
図1においては、曲げユニット35とそのコンポーネントの表示は省かれている。
【0061】
その場合に2つのクランプジョウ5、6の間にあらかじめ位置決めされ、締めつけ保持されたシートは、工作物2を形成するために曲げプロセス、特に縁曲げプロセスによって、曲げ領域34を形成する曲げラインに沿って変形し、特に縁を曲げることができる。
【0062】
工作物2を形成するために、クランプジョウ5、6の間に締めつけ保持されたシートのそれぞれ実施すべき縁曲げに応じて、下方のクランプジョウ5か、あるいは上方のクランプジョウ6が縁曲げ領域とそれに伴って曲げ領域34を形成する。すなわち下方のクランプジョウ5が第1の変形エッジを形成し、あるいはそれを有する。上方のクランプジョウ6は、第2の変形エッジを形成し、あるいはそれを有する。
【0063】
クランプジョウ5、6の上述した2つのクランプ面30、31は、互いに添接する位置において、形成すべき工作物2のための工作物載置平面36を定める。好ましくは工作物載置平面36は、垂直の方向に見て、載置テーブル32によって定められる載置平面33と同じ高さに配置されている。2つの平面は、好ましくは互いに対して平面平行に延びるように方向づけされており、かつ共通の平面内に配置することができる。
【0064】
曲げユニット35は、1つ又は複数の曲げ工具37を有することができ、それ又はそれらは曲げビーム38に配置することができる。曲げビーム38は、詳しく図示されない曲げビームガイドに接して曲げビームドライブによって機械フレームに対して変位することができる。しかしまた、唯一の曲げ工具37のみを設けることもでき、その曲げ工具は曲げ領域34に関して平行に揺動可能な工具揺動軸を中心に揺動可能である。すなわち曲げ工具37は、それぞれ所望の曲げ方向に応じて、一方で工作物載置平面36の上方に、かつ一方で工作物載置平面36の下方に配置することができ、かつその場合に曲げるために設けられた、曲げ工具37の端部をそれぞれ曲げ領域の方向を向くように方向づけすることができる。
【0065】
上述したように、上方のクランプジョウ6の上方のクランプジョウセグメント41は、好ましくは次のように、すなわちそのクランプジョウセグメントの1つが、図式的に示唆される工具交換ユニット39によってその時の位置から取り出されて、摺動するか、あるいは他の上方のクランプセグメント41から「Z」方向に、したがって曲げ領域34又はクランプビーム13、16の長手方向の広がりの方向に変位した後に、その際に生じる自由空間又は間隙内へ挿入することができ、あるいは再び端縁側に挿入し、そこで場合によっては再び締めつけ保持できるように、締めつけ保持されている。
【0066】
工具交換ユニット39は、上方のクランプビーム16の前に図式的に示されている。これは、上方のクランプビーム16に、あるいは固定の機械フレーム7に、特にそのサイドウォール9、10に保持することができる。後者の場合において上方のクランプビーム16は、計画した交換プロセスを実施することができるようにするために、工具交換ユニット39に対してあらかじめ定められた工具交換位置へ変位される。そのために、交換すべき、かつ/又は摺動させるべきクランプジョウセグメント41の1つ又は複数のクランプが緩められ、あるいはアンロックされ、それによってクランプビーム16に残留している上方のクランプジョウセグメント41の取り出し及び/又は摺動運動を実施することができる。少なくとも1つの取り出された上方のクランプジョウセグメント41は、クランプのアンロックが行われた後に、上方のクランプビーム16から好ましくは「X」方向に取り出されて、上述した位置に載置される。
【0067】
図1の表示において、さらに、下方のクランプジョウ5がその幅において同様に形成された複数の下方のクランプジョウセグメント40を有することができることが、示唆されている。同じことが、上方のクランプジョウ6についても成立し、そのクランプジョウもその幅において同様に形成された複数のクランプジョウセグメント41を有することができる。その場合にクランプジョウセグメント40、41の幅又は厚みは、「Z」軸の方向に、したがってクランプビーム13、16の長手方向におけるものと見なされる。
【0068】
上方のクランプジョウ6によって形成される曲げ領域34の曲げ長さを曲げるべき工作物2にほぼ正確に、あるいは完全に正確に適合させることを可能にするために、1つ又は複数の上方のクランプジョウセグメント41に加えて、複数の個別クランプジョウ43、44、45及び46からなる少なくとも1つの上方のクランプジョウセット42が設けられている。すなわち、たとえば個別クランプジョウ43、44、45及び46における数又は個数「m」は、2、3又は4から6、7、8及び10までの個数とすることができる。
【0069】
具体的な例は、ここでは6つの個別クランプジョウ43、44、45及び46の個数「m」によって示されている。その場合に好ましくは上方の、個々の、それぞれ等しい厚み又は幅を有する個別クランプジョウ43、44、45及び46の各々は、同一の参照符号を有することもできる。ここに例として示されるこのクランプジョウセット42は、たとえば10mmの厚み又は幅を有する第1の個別クランプジョウ43、15mmの厚み又は幅を有する第2の個別クランプジョウ44、20mmの厚み又は幅を有する第3の個別クランプジョウ45及びそれぞれ40mmの厚み又は幅を有する3つの第4の個別クランプジョウ46を有している。すなわち、選択された個数「m」が、「Z」軸の方向に例として記載された厚み又は幅を有する個別クランプジョウ43、44、45及び46の個数6である場合に、曲げ長さ全体はそれぞれの厚み又は幅の合計から得られる。この実施例において、6つの個別クランプジョウ43、44、45及び46は、互いに添接した位置において、165mmの曲げ長さを形成する。
【0070】
その場合に指摘しておくが、個別クランプジョウ43、44、45及び46及び/又はその厚み又は幅の例として記載される全個数及び/又は分配と数は、これらの記載とは異なってもよい。
【0071】
個別クランプジョウ43、44、45及び46の保持と締めつけは、上方のクランプジョウ収容部20において従来技術に基づく1つ又は複数の上方のクランプジョウセグメント41と同様に行われる。締めつけ保持又は固定の解除後に、上方のクランプジョウセグメント41及び個別クランプジョウ43、44、45及び46も、上方のクランプジョウ収容部20の長手方向の広がりの方向に、詳しく図示されない変位ユニットを用いて摺動し、あるいは変位することができる。さらに、アクティブな曲げ長さを適合させるために、上方のクランプジョウセグメント41の各々及び/又は上方のクランプビーム16の上方のクランプジョウ収容部20の個別クランプジョウ43、44、45及び46の各々を取り出して、曲げ領域の外部で、したがって側方で再び上方のクランプジョウ収容部20に挿入して保持するか、あるいは工具貯蔵部内へ放出することができる。
【0072】
上方のクランプジョウ6は、少なくとも1つの上方のクランプジョウセグメント41及び/又は個別クランプジョウ43、44、45、46の少なくとも1つを有することができる。
図1から4には、上方のクランプジョウ6と工具交換ユニット39の分割と形成のみが詳しく説明されているが、この分割と形成は、下方のクランプジョウ5においても同様に行うことができる。
【0073】
個別クランプジョウ43、44、45、46は、同様にそれぞれクランプ面30及び端縁側に「Z」方向に延びる変形エッジ47又は曲げエッジを有している。さらに、個別クランプジョウ43、44、45、46の各々において、クランプ面30から離隔して配置され、かつ上方のクランプビーム16、特にその上方のクランプジョウ収容部20へ向いた接続セクションが設けられており、その接続セクションは既知の従来技術に従って形成することができる。1つ又は複数の収容セクションは、製造設備1のクランプビーム16に締めつけ保持するために用いられる。
【0074】
個別クランプジョウ43、44、45、46の形成のさらに詳しい説明は、工具交換ユニット39の説明に従って行われ、これらは
図3から6内の構成部分又は構成部分グループと共にその詳細を示されている。
【0075】
工具交換ユニット39の形成によって、クランプ工具の、特に個別クランプジョウ43、44、45、46の多数を有するクランプジョウセット42のアクティブな曲げ長さの調節を、簡単に実施することができる。工具保持装置48は、支持ボディ49と複数の直接並べて配置された工具保持モジュール50とを有している。工具保持モジュール50の個数は、「n」箇と記載され、この実施例においては16(十六)箇である。個々の工具保持モジュール50は、直接並べて配置されており、かつ支持ボディ49に保持され、あるいは固定もされている。
【0076】
曲げ機械3、特にその上方のクランプビーム16に関する工具交換ユニット39の相対的な変位又は調節を実施するための駆動手段又は変位手段の表示は、見やすくするために省かれている。それは、たとえばスピンドルドライブ、ステッピングモータ、シリンダ-ピストン配置などとすることができる。これらの駆動手段又は変位手段は、様々な駆動エネルギによって駆動することができ、かつ上方のクランプジョウ6のクランプジョウセグメント41及び/又は個別クランプジョウ43、44、45、46の相対的な摺動運動を実施するために専用の摺動手段又は変位手段とは関係なく、変位運動を実施することもできる。したがって変形エッジの実際に必要とされる長さを適合させる際の装備替え時間を著しく短縮することができる。
【0077】
工具保持モジュール50は、共通のベースボディ51の内部に配置して形成することができ、あるいはまた工具保持モジュール50の各々を専用のプレート形状に形成されたベースボディ51内に配置して、それらのベースボディ51を共通のブロックにまとめることもできる。
【0078】
工具保持モジュール50がそれぞれ個々のプレート形状のベースボディ51から形成されている場合に、これらは実質的にフラットプロフィール形状に形成された輪郭を有している。この場合において工具保持モジュール50の厚み又は太さは、小さく選択されており、たとえば約10mmとすることができる。ベースボディ51は、第1のフラット側52、第2のフラット側53、第1の長手前側54、第2の長手前側55、第1の横前側56及び第2の横前側57によって画成されている。それぞれの側は、面と称することもできる。個々のプレート形状の工具保持モジュール50は、それぞれその互いに向き合ったフラット側52、53が互いに添接するように配置されている。さらに、ここでは、第1の横前側56が支持ボディ49を向いている。ベースボディ51と支持ボディ49の間の固定手段の表示は、見やすくするために省かれている。
【0079】
ベースボディ51が、1つのつながりあった完全な片から形成されている場合に、その中に工具保持モジュール50が互いに対してあらかじめ定められた最小間隔で配置され、その場合にここでは個別クランプジョウ43、44、45、46の厚み又は幅に配慮しなければならない。
【0080】
1つのベースボディ51又は複数のベースボディ51の内部に、さらに様々な構成部分又は構成部分グループが収容されており、それについては後に詳しく説明する。
【0081】
工具交換ユニット39の工具保持モジュール50は、上述したクランプジョウセット42の個別クランプジョウ43、44、45、46を工具交換のためにカップリング位置に保持し、かつクランプビーム16における締めつけ保持の解除後にクランプビームから除去して、また再び挿入することができるようにするために、用いられる。
【0082】
すなわちここでは、工具保持モジュール50の各々がカップリング装置58の構成要素として第1のカップリング手段59及び第1のカップリング手段59と協働する第1の操作手段60を有している。それぞれの第1の操作手段60は、第1のカップリング手段59を操作又は変位させて、それによってこのカップリング手段をカップリング位置へ、そしてそれに伴って後述する他のカップリング手段とカップリング係合させるために用いられる。第1の操作手段60は、さらに、第1のカップリング手段59をカップリング係合から外すためにも用いられる。第1のカップリング手段59は、第1の操作手段60によって個別クランプジョウ43、44、45、46の少なくとも1つ、あるいは又すべてと、カップリング係合し、あるいはカップリング係合から外れることができる。
【0083】
この実施例において、第1のカップリング手段59は、各工具保持モジュール50においてベースボディ51の第1の長手前側54の領域内に配置されている。
【0084】
好ましくは各工具保持モジュール50は、第2のカップリング手段61及び第2のカップリング手段61と協働する第2の操作手段62を有している。第2のカップリング手段61は、第1のカップリング手段59に関して、1つ又は複数のベースボディ51の、第1のカップリング手段59に対向する第2の長手前側55に配置されている。この実施例において、カップリング手段59、61はそれぞれ、ベースボディ51内に収容されて、1つ又は複数のベースボディ51に対して変位可能なカップリングボディ63によって形成されている。すなわちカップリングボディ63は、たとえばボール、回転楕円体又は円筒によって形成することができる。
【0085】
しかしまた、カップリング手段59、61を電磁石によって形成することも、可能である。その場合にはクランプジョウセット42の個別クランプジョウ43、44、45、46における材料選択を考慮しなければならない。
【0086】
ここでは機械的ベースに基づくカップリング手段59、61とその操作手段60、62において、カップリング手段59、61と60、62の1つのみが詳しく説明される。というのはこれらは原則的に等しく形成されており、かつ互いに対して鏡像をなして配置されているからである。
【0087】
操作手段60、62は、それぞれ操作ピストン64を有しており、それらがそれぞれ、1つ又は複数のベースボディ51内に配置された操作ピストン室65によって収容されている。操作ピストン室65によって操作ピストン室軸66が定められ、その長手方向の延びは、フラット側52、53に関して好ましくは平行に方向づけされて延びている。好ましくは長手前側54と55及び横前側56と57は、互いに対して法線方向もしくは直角の方向づけで配置されているので、操作ピストン室軸66も1つ又は複数のベースボディ51の長手前側54と55に内して平行の方向づけで、あるいは横前側56と57に関して法線方向又は直角の方向づけで延びている。操作ピストン64の各々は、操作ピストン室65内で操作ピストン室軸66の方向に案内されて支承されている。操作ピストン64の変位運動は、ここでは、たとえば圧縮空気又は油圧液体のような、圧力媒体によって行われる。
【0088】
工具保持モジュール50の各々において操作ピストン室65に供給を行うために、ベースボディ51内に、あるいは複数のベースボディ51の各々の中に、少なくとも1つの第1の圧力手段導管67と少なくとも1つの第2の圧力手段導管68が設けられている。圧力手段導管67、68は、それぞれ操作ピストン室65の1つと流れ接続されており、かつそれぞれ操作ピストン室65内に収容された操作ピストン64の互いに背き合う側で操作ピストン室65内へ連通している。それぞれ圧力手段導管67、68のいずれかの供給に応じて、操作ピストン64は第2の横前側57の方向に、あるいは第1の横前側56の方向に変位することができる。ここでは、第1の圧力手段導管67は、操作ピストン室65の支持ボディ49へ向いた側と流れ接続されており、その場合に第2の圧力手段導管68は、それとは逆の側において操作ピストン室65内へ連通している。
【0089】
操作ピストン64は、操作ピストン室軸66に関してそれに対して傾斜して延びるように方向づけされた、それぞれ少なくとも1つの操作面69を有している。操作面69は、操作ピストン64が長手方向変位する場合に、それぞれそれと協働し、かつ変位すべきカップリングボディ63をカップリング係合させるか、あるいはカップリング係合から外すために、設けられ、かつ形成されている。好ましくはカップリングボディ63は、それぞれカップリング係合するように変位され、その場合に復帰は重力に基づいて行うこともできる。これは、ここでは第1のカップリング手段59の上に配置された第1のカップリングボディ63の場合である。第2のカップリング手段61においては、復帰移動はベースボディ51と個別クランプジョウ43、44、45、46のいずれかとの間の相対移動によって行われる。カップリングボディ63の各々は、少なくともカップリングボディ63がカップリング係合している場合に、操作面69に添接してそれに支持されている。操作面69は、たとえばくさび面の形式で形成することができる。この場合において、自己の軸線を中心とする、かつ又操作ピストン室軸66を中心とする回転運動を回避するために、操作ピストン64の回転防止とガイドが設けられる。好ましくは操作面69は、それぞれ円錐台面として形成されている。
【0090】
操作ピストン64が長手方向に変位し、かつそれぞれの操作面69がカップリングボディ63と協働することによって、カップリングボディ63の各々は、長手前側54、55を越えて張り出すカップリング位置から1つ又は複数のベースボディ51の内部に位置する解放位置へ変位することができる。その場合に復帰移動は、可能とすることはできるが、必ずしも操作ピストン64によってもたらされない。
【0091】
さらに、工具保持モジュール50の各々において、少なくとも1つの圧力ピストン70を設けることができる。この少なくとも1つの圧力ピストン70は、1つ又は複数のベースボディ51内に配置された圧力ピストン室71内に収容されており、かつその中で圧力ピストン室軸72の方向へ案内されて支承されている。したがって、工具交換ユニット39に保持された個別クランプジョウ43、44、45、46の少なくとも1つを、工具保持モジュール50の1つ又は複数から離れるように摺動させる、
可能性が形成される。圧力ピストン70は、それぞれ1つ又は複数のベースボディ51内に次のように、すなわち圧力ピストンが第2の横前側57を越えて張り出す圧縮位置から1つ又は複数のベースボディ51の内部に位置する非作動位置へ変位することができるように、配置されている。第2の横前側57を越えて張り出す圧縮位置への変位運動は、圧力手段によって行うことができる。ベースボディ51の内部に位置する非作動位置への復帰は、クランプジョウセット42の個別クランプジョウ43、44、45、46のいずれかと機械的に接触することによって行うことができる。
【0092】
圧力ピストン室71に供給を行うために、ここでは、工具保持モジュール50の各々において第3の圧力手段導管73が配置され、あるいは形成されている。第3の圧力手段導管73は、それぞれ圧力ピストン室71と、その第1の横前側56へ向いた側において流れ接続されている。操作ピストン64と圧力ピストン70へ圧力媒体を正しく供給し、かつ正しく導出することができるようにするために、弁配置74が設けられている。その場合に工具保持モジュール50の各々のために、それぞれ専用の弁配置74が設けられている。ここでは、個数「n」の工具保持モジュール50が設けられており(好ましくは16個)、その場合に同じ数「o」の弁配置74も設けられている。弁配置74の各々は、第1の圧力手段接続端75と第2の圧力手段接続端76を有している。第1の圧力手段接続端75は、ここでは第1の圧力手段導管67と、そしてまたそれぞれの工具保持モジュール50の第3の圧力手段導管73とも流れ接続されている。第2の圧力手段接続端76は、それぞれの工具保持モジュール50の第2の圧力手段導管68と流れ接続されている。
【0093】
上述したように、電磁石によって形成されたカップリング手段59、61は、操作手段60としての電流によって操作することができる。
【0094】
工具保持モジュール50をクランプジョウセット42の個別クランプジョウ43、44、45、46とカップリングすることができるようにするために、個別クランプジョウ43、44、45、46の各々は、
図3から5からよくわかるように、カップリング装置58の構成要素としてそれぞれカップリングセクション77を有している。カップリングセクション77の各々は、溝状の収容開口部78を有しており、その収容開口部が第1の溝側面79、第2の溝側面80及び溝底面81によって画成されている。溝側面79、80はそれぞれ、変形エッジ47に関して垂直の方向づけで変形エッジ47とは逆の側へ、かつクランプ面30に関しては好ましくは平行な方向づけで延びている。溝状の収容開口部78の溝側面79、80はそれぞれ、それぞれの個別クランプジョウ43、44、45、46にフラットプロフィール形状の取り付け部分によって形成することができる。したがってすでにある個別クランプジョウ43、44、45、46に、カップリングセクション77を後付けすることもできる。
【0095】
カップリング装置58は、さらに、個別クランプジョウ43、44、45、46の領域内に第3のカップリング手段82を有している。第3のカップリング手段82は、第1の溝側面79の各々に、あるいはその中に配置又は形成されており、かつさらに工具保持装置48のいずれかの工具保持モジュール50の第1のカップリング手段61とカップリング係合されるように、形成されている。
【0096】
好ましくはさらに、第2の溝側面80の各々に、あるいはその中に、第4のカップリング手段83が配置又は形成されている。第3のカップリング手段82と第4のカップリング手段83は、それぞれ溝状の収容開口部78の横断面で見て、V字形状の凹部によって形成されている。したがってカップリングボディ63の各々は、カップリング位置へ変位された後に、それぞれそのために設けられているV字形状の凹部内へ嵌入することができ、かつ凹部壁のいずれかに支持される。カップリングボディ63の各々は、カップリング位置において、それぞれの個別クランプジョウ43、44、45、46とは逆の方向へ細くなるように傾斜して延びる凹部壁に添接するので、工具保持モジュール50の各々のベースボディ51の第1の横前側57が溝底面81へ圧接される。
【0097】
工具保持モジュール50のベースボディ51を収容開口部78内へ挿入する挿入運動を容易にし、かつ場合によってはカップリングボディ63の少なくとも1つがベースボディ51の内部にある位置へ復帰することも容易にするために、溝側面79、80のそれぞれ溝底面81とは逆の終端セクションに進入斜面を設けることができる。
【0098】
上述した製造設備1は、上述した工具交換ユニット39及び、少なくとも1つの上方のクランプジョウセグメント41と複数の個別クランプジョウ43、44、45、46からなる少なくとも1つのクランプジョウセット42とを有するクランプジョウ5、6、特に上方のクランプジョウ6を有することができる。
【0099】
それぞれ全個数「m」を有する個別クランプジョウ43、44、45、46の選択と形成に応じて、個別クランプジョウはその変形エッジ47の方向に全体厚みを有している。これは、上述した選択においては、たとえば165mmである。個別クランプジョウ43、44、45、46の全体厚みは、互いに並べて配置された、個数「n」を有する工具保持モジュール50の組立て長さに実質的に相当する。個別クランプジョウ43、44、45、46の全体厚みを個数「n」で、ここの実施例においては個数16で割ると、プレート形状のベースボディ51は10.3mmの厚みを有する。好ましくは10.5mmの厚み又は太さが選択される。したがって工具交換ユニット39とその工具保持モジュール50によって、すべての個別クランプジョウ43、44、45、46も、あるいはそのうちの1つだけも、収容し、かつそれに結合して保持することができる。
【0100】
共通のベースボディ51が設けられている場合に、工具保持モジュール50のカップリングボディ63の間の分割間隔は、上述したのと同じようにして選択される。分割間隔は、工具保持モジュール50の、特にそのカップリングボディ63の、それぞれの中心に関する。共通のベースボディ51は、それぞれ第1の工具保持モジュール50を越えて側方へ、かつ/又は最後の工具保持モジュール50を越えて側方へ、張り出すこともできる。その場合に重要なことは、工具保持モジュール50のそれぞれの中心の間の分割間隔を維持することである。
【0101】
上述した製造設備1において、クランプジョウセット42の個別クランプジョウ43、44、45、46の少なくとも1つを工具交換するために、上述した説明に基づいて工具交換ユニット39とクランプジョウセット42が準備される。必要な曲げ長さを適合させるために、クランプジョウセット42によって、かつ場合によっては少なくとも1つの上方のクランプジョウセグメント41によっても形成されるその変形エッジ47の個々の部分長さが選択によってしかるべく適合される。そのために工具交換ユニット39の工具保持モジュール50が個別クランプジョウ43、44、45、46の収容開口部78内へ挿入される。クランプジョウセット42が上方のクランプビーム16に完全に存在していない場合に、場合によっては個別クランプジョウ43、44、45、46の側方隣にある上方のクランプジョウセグメント41が変位される。
【0102】
個別クランプジョウ43、44、45、46のカップリングセクションは、好ましくは供給側の方向に個別クランプジョウ43、44、45、46を越えて張り出すので、それによってすでに工具交換ユニット39との衝突も回避することができる。
【0103】
工具保持モジュール50を収容開口部78内へ挿入した後に、第1の操作手段60の少なくとも1つ及び場合によっては同じ工具保持モジュール50の第2の操作手段62も(存在している場合に)能動化されて、1つ又は複数のカップリング手段59と場合によっては61がカップリング位置へ移動されて、したがって1つ又は複数の選択された個別クランプジョウ43、44、45、46とカップリング係合される。その後、上方のクランプジョウ6の締めつけ保持の解除が行われる。次に、工具交換ユニット39にカップリング保持されている1つ又は複数の個別クランプジョウ43、44、45、46を、上方のクランプビーム16、特にそのクランプジョウ収容部20から取り出して、そのために設けられている位置へ移動させることができる。少なくとも1つの個別クランプジョウ43、44、45、46を取り出した後に、場合によっては上方のクランプビーム16に残留している少なくとも1つの上方のクランプジョウセグメント41と1つ又は複数の残留している個別クランプジョウ43、44、45、46が変位ユニットによって互いに添接する位置へ変位される。工具交換ユニット39によって上方のクランプビーム16から取り出された少なくとも1つの個別クランプジョウ43、44、45、46は、曲げ領域の外部で、したがって側方で再び上方のクランプビーム16のクランプジョウ収容部20内へ挿入して、そこに保持することができ、あるいは工具貯蔵部へ放出することができる。
【0104】
図7には、自由曲げ又は刻印曲げのために形成された製造設備1において、上述した工具交換ユニット39の可能な、場合によってはそれ自体独立した使用可能性が示されている。この実施例において、曲げ機械3’は、上述したクランプビーム13、16とそこに保持されているクランプジョウ5、6の代わりに、下方の、あるいは第1のプレスビーム84と上方の、あるいは第2のプレスビーム85を有している。ここでは2つのプレスビーム84、85に、少なくとも1つの曲げダイ87及びそれと協働する少なくとも1つの曲げパンチ88を有する曲げ工具86が配置されている。好ましくは曲げダイ87及び/又は曲げパンチ88は、上述したのと同様に、それぞれ複数の個別コンポーネントから構成されている。
【0105】
曲げ機械3’の原理的な構造は、上述した曲げ機械3におけるのと同一であるが、専用の曲げユニット35は設けられていない。少なくとも1つの曲げパンチ88は、曲げプレス3’において形成すべき工作物2の上方に配置されて、そこにしかるべく保持され、特に挟持されている。少なくとも1つの曲げダイ87が曲げプレス3’に保持され、特にそこに締めつけ保持されている。座標系は、上述したのと等しく選択されている。しかし少なくとも1つの曲げパンチ88と少なくとも1つの曲げダイ87の配置は、上述した配置と異なるように選択することもできる。すなわち少なくとも1つの曲げパンチ88を下方の、あるいは第1のプレスビーム84に、そして少なくとも1つの曲げダイ87を上方の、あるいは第2のプレスビーム85に配置することができる。
【0106】
曲げダイ87は、好ましくは複数の下方の曲げダイセグメント89を有することができ、それらは上述したクランプジョウセグメント40に同様に相当する。曲げパンチ88は、複数の上方の曲げパンチセグメント90を有することができ、それらは同様に上述したクランプジョウセグメント41に相当する。
【0107】
曲げ機械3’の機械フレーム7は、ここでもたとえば、底プレート8から垂直に立ち上がって、互いに対して離隔し、かつ互いに対して平行に方向づけされたサイドウォール9、10を有しており、それらは横結合体11によって互いにフレームとなるように結合されている。サイドウォール9、10において、上方又は第2のプレスビーム85が専用のプレスビームガイド91に接して変位可能に案内されている。2つのプレスビーム84、85の互いに対向し、互いに対して平行に延びる端面17、18にそれぞれ下方の工具収容部92と上方の工具収容部93が配置されている。駆動配置21と上述した制御装置24及び入力ターミナル25によって、たとえば曲げ機械3’の駆動を行い、かつ制御することができる。
【0108】
形成すべき工作物2の曲げプロセスは、この曲げ機械3’において、直接曲げ工具86とそのコンポーネントによって行われる。この種の曲げ機械3'においても、曲げ工具86の、特に1つ又は複数の曲げパンチセグメント90と組み合わせた1つ又は複数の曲げパンチ88の、アクティブな長さの個別の適合を実施することができるようにするために、ここでも上述した工具交換ユニット39を使用することができる。
【0109】
ここでも曲げパンチ88によって形成され、あるいは定められた曲げ長さを、曲げるべき工作物2に非常に正確に、あるいは完全に正確に適合させることができるようにするために、1つ又は複数の上方の曲げパンチセグメント90に加えて、少なくとも1つの上方の曲げパンチセット94が設けられており、その曲げパンチセットは原則的に上述したクランプジョウセット42に相当する。曲げパンチセット94自体は、複数の個別曲げパンチ95、96、97及び98を有している。すなわちたとえば個別曲げパンチの数又は個数「m」は、2、3あるいは4から6、7、8及び10までとすることができる。
【0110】
具体的な例として、ここでも個別曲げパンチ95、96、97及び98の数又は個数「m」は6が選択され、かつ示されている。その場合にそれぞれ等しい厚み又は幅を有する、好ましくは上方の個々の個別曲げパンチ95、96、97、98の各々には、同じ参照符号が設けられている。ここに例として示す曲げパンチセット94は、たとえば10mmの厚み又は幅を有する1つの第1の個別曲げパンチ95、15mmの厚み又は幅を有する1つの第2の個別曲げパンチ96、20mmの厚み又は幅を有する1つの第3の個別曲げパンチ97及びそれぞれ40mmの厚み又は幅を有する3つの第4の個別曲げパンチ98を有している。すなわちここで選択された、「Z」方向に例として記載された厚み又は幅を有する、6の個数「m」の個別曲げパンチ95、96、97及び98において、曲げ長さ全体はそれぞれの厚み又は幅の合計から生じる。この実施例において、6箇の個別曲げパンチ95、96、97及び98は、互いに添接する位置において、165mmの曲げ長さ全体を形成する。
【0111】
その場合に指摘しておくが、例として記載された個別曲げパンチ95、96、97及び98の全個数及び/又は分配及び数及び/又はその厚み又は幅は、これらの記載と異なることもできる。
【0112】
ここには詳しく示されない工具交換ユニット39を用いて、1つ又は複数の曲げパンチ88、特に曲げパンチセグメント90と個別曲げパンチ95、96、97及び98だけでなく、曲げダイ87とそのコンポーネントも、必要な曲げ長さに適合させることができる。そのためには、曲げダイ87も曲げダイセグメント89だけでなく、それに加えてさらに曲げパンチセット94と同様に、詳しく示されない複数の個別ダイを備えた、専用の、例としてのみ示される曲げダイセット99も有することができる。
【0113】
各曲げパンチ88、特に曲げパンチセグメント90と個別曲げパンチ95、96、97及び98は、工作物2へ向いたその端部に変形エッジ47又は曲げエッジを形成し、それが既知のようにして曲げダイと協働する。
【0114】
個別曲げパンチ95、96、97及び98及び/又は個別曲げダイにおけるカップリング装置58の構成要素としてのカップリング手段もしくはカップリングセクション77の形成と配置は、個別クランプジョウ43、44、45、46においてすでに詳細に説明したのと同様に行うことができる。不必要な繰り返しを回避するために、上述した説明が参照され、かつここではそれが省かれる。
【0115】
したがって、工具交換ユニット39はスイベル曲げにおいて使用することができるだけでなく、自由曲げ、ダイ曲げ又は刻印曲げするために形成された曲げ機械3’においても適用することができると言える。その場合に工具交換において実施すべき方法ステップは、以下のように示される:
-固定の機械フレーム7、下方のプレスビーム84及び上方のプレスビーム85を有する曲げ機械3’を準備し、その場合にプレスビーム84、85の1つが機械フレーム7に対して変位することができ、
-工具保持装置48を有する工具交換ユニット39を準備し、その工具保持装置48が支持ボディ49及び互いに直接並んで配置された個数「n」の工具保持モジュール50を有し、かつ工具保持モジュール50が支持ボディ49に保持されており、
-各工具保持モジュール50に、カップリング装置58の構成要素としての、第1のカップリング手段59及び第1のカップリング手段59と協働する第1の操作手段60を形成し、
-曲げダイ87と曲げパンチ88とを有する曲げ工具86を準備し、その場合に、形成すべき工作物2において曲げプロセスを実施することができるようにするために、曲げダイ87が下方のプレスビーム84に、そして曲げパンチ88が上方のプレスビーム85に取り外し可能に締めつけ保持され、
-少なくとも1つの曲げパンチセグメント90及び、曲げパンチ88を形成するための複数の個別曲げパンチ95、96、97、98を有する少なくとも1つの曲げパンチセット94を準備し、
-個別曲げパンチ95、96、97、98に、それぞれ変形エッジ47及びそれから離隔して配置された接続セクションを形成し、その場合に変形エッジ47を形成すべき工作物2へ向けることができ、かつ接続セクションが上方のプレスビーム85に取り外し可能に締めつけ保持され、
-個別曲げパンチ95、96、97、98に、カップリング装置58の構成要素としてそれぞれカップリングセクション77を形成し、その場合に各カップリングセクション77によって、第1の溝側面79、第2の溝側面80及び溝底面81を有する溝形状の収容開口部78が画成され、
-第1の溝側面79の各々に、あるいはその中に、第3のカップリング手段82を形成し、
-工具交換ユニット39の工具保持モジュール50を個別曲げパンチ95、96、97、98の溝形状の収容開口部78内へ挿入し、
-少なくとも1つの選択された第1の操作手段60を変位させ、あるいは能動化し、その場合に工具保持モジュール50の、第1の操作手段60に対応づけられた第1のカップリング手段59が、個別曲げパンチ95、96、97、98の第3のカップリング手段82とカップリング係合され、
-曲げのパンチ88の締めつけ保持を解除し、
-工具交換ユニット39をそれに結合保持された少なくとも1つの個別曲げパンチ95、96、97、98と共に離れるように変位させる。
【0116】
実施例は、可能な実施変形例を示しており、その場合にここに記録しておくが、本発明は具体的に示された実施変形例に限定されるものではなく、むしろ個々の実施変形例を互いに様々に組み合わせることも可能であり、これらの変形可能性はこの発明による技術的に取り扱うための教示に基づいて、この技術分野で活動する当業者の裁量の範囲内にある。
【0117】
保護領域は、請求項によって定められる。しかし明細書と図面は、請求項を解釈するために利用されるべきである。図示され、かつ説明された様々な実施例からなる個別特徴及び特徴の組合せは、それ自体自立した進歩的解決を表すことができる。自立した進歩的解決の基礎となる課題は、明細書から読み取ることができる。
【0118】
具体的な説明内の値領域についてのすべての記載は、その任意の部分領域とすべての部分領域を共に含むものであって、たとえば記載1から10は、下限の1と上限の10から始まるすべての部分領域、すなわち下限の1またはそれ以上で始まり、上限の10またはそれ以下で終了する、たとえば1から1.7、または3.2から8.1、あるいは5.5から10のすべての部分領域、を一緒に含んでいるものとする。
【0119】
最後に形式的に指摘しておくが、構造を理解しやすくするために、部材は一部縮尺どおりではなく、かつ/又は拡大及び/又は縮小して示されている。
【符号の説明】
【0120】
1 製造設備
2 工作物
3 曲げ機械
4 クランプ工具
5 下方のクランプジョウ
6 上方のクランプジョウ
7 機械フレーム
8 底プレート
9 サイドウォール
10 サイドウォール
11 横結合体
12 フロント端面
13 下方のクランプビーム
14 フロント端面
15 クランプビームガイド
16 上方のクランプビーム
17 下方の端面
18 上方の端面
19 下方のクランプジョウ収容部
20 上方のクランプジョウ収容部
21 駆動配置
22 駆動手段
23 エネルギ網
24 制御装置
25 入力ターミナル
26 スピンドルドライブ
27 操作手段
28 変位平面
29 クランプ領域
30 下方のクランプ面
31 上方のクランプ面
32 載置テーブル
33 載置平面
34 曲げ領域
35 曲げユニット
36 工作物載置平面
37 曲げ工具
38 曲げビーム
39 工具交換ユニット
40 下方のクランプジョウセグメント
41 上方のクランプジョウセグメント
42 クランプジョウセット
43 第1の個別クランプジョウ
44 第2の個別クランプジョウ
45 第3の個別クランプジョウ
46 第4の個別クランプジョウ
47 変形エッジ
48 工具保持装置
49 支持ボディ
50 工具保持モジュール
51 ベースボディ
52 第1のフラット側
53 第2のフラット側
54 第1の長手前側
55 第2の長手前側
56 第1の横前側
57 第2の横前側
58 カップリング装置
59 第1のカップリング手段
60 第1の操作手段
61 第2のカップリング手段
62 第2の操作手段
63 カップリングボディ
64 操作ピストン
65 操作ピストン室
66 操作ピストン室軸
67 第1の圧力手段導管
68 第2の圧力手段導管
69 操作面
70 圧力ピストン
71 圧力ピストン室
72 圧力ピストン室軸
73 第3の圧力手段導管
74 弁配置
75 第1の圧力手段接続端
76 第2の圧力手段接続端
77 カップリングセクション
78 収容開口部
79 第1の溝側面
80 第2の溝側面
81 溝底面
82 第3のカップリング手段
83 第4のカップリング手段
84 下方のプレスビーム
85 上方のプレスビーム
86 曲げ工具
87 曲げダイ
88 曲げパンチ
89 曲げダイセグメント
90 曲げパンチセグメント
91 プレスビームガイド
92 下方の工具収容部
93 上方の工具収容部
94 曲げパンチセット
95 第1の個別曲げパンチ
96 第2の個別曲げパンチ
97 第3の個別曲げパンチ
98 第4の個別曲げパンチ
99 曲げダイセット