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特許7318097RET選択的阻害剤、その製造方法および用途
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-21
(45)【発行日】2023-07-31
(54)【発明の名称】RET選択的阻害剤、その製造方法および用途
(51)【国際特許分類】
   C07D 471/04 20060101AFI20230724BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20230724BHJP
   A61K 31/496 20060101ALI20230724BHJP
   C07D 519/00 20060101ALI20230724BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20230724BHJP
   A61K 31/4995 20060101ALI20230724BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20230724BHJP
   C07D 491/107 20060101ALI20230724BHJP
【FI】
C07D471/04 106A
C07D471/04 CSP
A61P35/00
A61K31/496
C07D519/00 311
A61K31/5377
A61K31/4995
A61P43/00 111
C07D491/107
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022501373
(86)(22)【出願日】2020-07-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-14
(86)【国際出願番号】 CN2020101338
(87)【国際公開番号】W WO2021008455
(87)【国際公開日】2021-01-21
【審査請求日】2022-01-11
(31)【優先権主張番号】201910627353.7
(32)【優先日】2019-07-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201910825867.3
(32)【優先日】2019-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521406271
【氏名又は名称】ショウヤオ ホールディングス(ベイジン) カンパニー, リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SHOUYAO HOLDINGS (BEIJING) CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】22nd Floor #2205 Building 1-A, Ronghua Middle Road #10, Economic and Technological Development Zone, Beijing 100176 (CN)
(74)【代理人】
【識別番号】110001494
【氏名又は名称】前田・鈴木国際特許弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】リウ, チフア
(72)【発明者】
【氏名】ユアン, デチャン
(72)【発明者】
【氏名】チェン, クンチェン
(72)【発明者】
【氏名】ユアン, バオクン
(72)【発明者】
【氏名】レン, レン
(72)【発明者】
【氏名】ミン, ワンヤン
(72)【発明者】
【氏名】リュー, シージエ
(72)【発明者】
【氏名】チャン, カイ
(72)【発明者】
【氏名】サン, ヨンリャン
(72)【発明者】
【氏名】ルー, チャン
(72)【発明者】
【氏名】サン, インフイ
【審査官】宮田 透
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/228756(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/200316(WO,A1)
【文献】国際公開第2020/114388(WO,A1)
【文献】特表2018-532690(JP,A)
【文献】国際公開第2019/075108(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/071447(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/075114(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/136661(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D、A61K、A61P
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)化合物または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物。
(式中、X、Yはそれぞれ独立してCHおよびNから選ばれ、
Aは員のヘテロシクリル基であり
記ヘテロシクリル基は任意選択でC1-6アルキル基、-CN、-OH、-NR56、ハロゲン、-O-C1-6アルキル基、-S-C1-6アルキル基、または-SO2-C1-6アルキル基によって置換されてもよく、前記C1-6アルキル基は任意選択で-OH、ハロゲン、または-(CO)N(CH32によって置換されてもよく、そしてR5、R6はそれぞれ独立してHおよびC1-6アルキル基から選ばれ、
1、R1’、R2、R2 はそれぞれ独立してHまたはC1-6アルキル基であり、またはR1およびR1’のうちの一方がR2およびR2’のうちの一方と接続して1つの結合または-(CH2m-が形成されてもよく、
は-(CH2n-Arから選ばれ
rはフェニル基、ピリジニル基およびピリミジニル基から選ばれ、前記フェニル基、ピリジニル基、ピリミジニル基はそれぞれ任意選択で-O-C1-6アルキル基または-SO2-C1-6アルキル基によって置換されてもよく、
mはそれぞれ独立して1および2から選ばれ、
は1であり、
式(1)化合物としては、下記の化合物を除く。)
【請求項2】
次から選ばれる化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物。
【請求項3】
請求項1-のいずれか1項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
【請求項4】
RETに関連する疾患の治療薬物を製造するための、請求項1-のいずれか1項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物の使用
【請求項5】
前記RETに関連する疾患は肺がん、甲状腺乳頭がん、甲状腺髄様がん、分化型甲状腺がん、再発性甲状腺がん、難治性分化型甲状腺がん、2A型または2B型多発性内分泌腫瘍、クロム親和性細胞腫、副甲状腺過形成、乳がん、結腸直腸がん、乳頭状腎細胞がん、胃腸粘膜の神経節細胞腫、または子宮頸がんである、請求項に記載の使用
【請求項6】
前記RETに関連する疾患はRET融合肺がんまたは甲状腺髄様がんである、請求項に記載の使用
【請求項7】
前記RETに関連する疾患は小細胞肺がん、非小細胞肺がん、細気管支肺胞上皮がんまたは肺腺がんである、請求項に記載の使用
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本願には2019年7月12日に提出された発明の名称が「RET選択的阻害剤、その製造方法および用途」の中国特許出願第201910627353.7号および2019年9月3日に提出された発明の名称が「RET選択的阻害剤、その製造方法および用途」の中国特許出願第201910825867.3号の優先権が主張され、その開示内容の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明は、RETタンパク質の活性を選択的に阻害する化合物に関し、さらに、これらの化合物の製造方法およびその医薬組成物の用途に関する。
【背景技術】
【0003】
RETは10番染色体に位置するがん原遺伝子である。RET遺伝子によってコードされるRETタンパク質は細胞膜に存在し、カドヘリンスーパーファミリーメンバーに属する受容体形チロシンキナーゼ(RTK)であり、脳の末梢交感神経系および副交感神経系の正常な発達、甲状腺のC細胞によるカルシトニンの生成の過程で重要な役割を果たし、甲状腺や肺、造血前駆細胞、他の組織にも必要とされる(Nat.Rev.Cancer 2014;14(3):173-86.)。
【0004】
RETタンパク質のドメイン構成は他のタンパク質チロシンキナーゼと同じで、典型的な細胞外ドメイン、膜貫通領域、およびそれに続く傍膜貫通領域、キナーゼ領域およびカルボキシル末端テールを含む。細胞外ドメインは約110個のアミノ酸残基の4つのカドヘリン様ドメイン(CD1/2/3/4)のリピートと、膜貫通領域に隣接する約150個のアミノ酸残基でシステインを豊富に含有する領域を含み、CD2とCD3との間に細胞外Ca+結合部位が存在する(J.Biol.Chem.2001;276(38):35808-35817)。
【0005】
RETはカドヘリン様ドメインを備えるただ1つの受容体形タンパク質チロシンキナーゼである。他のタンパク質チロシンキナーゼとドメイン構成が同じであるが、RETの活性化メカニズムが異なり、その活性化にはGDNFファミリー受容体(GDNF/NTRN/ARTN/PSP)-GFR共同受容体(GFR1/2/3/4)も必要とされる。GDNFファミリーのメンバーは一般にジスルフィド結合によって接続されたホモ二量体の形態で存在し、GDNF二量体が2つのGFR複合体と互いに作用して二元複合体を形成し、それが2つのRET受容体と互いに作用することで、最終的に2つの受容体、2つの共同受容体およびリガンド二量体からなる六量体複合体が形成される(Nat.Rev.Cancer 2014;14(3):173-86)。リガンドが媒介する刺激がない場合は、RETがリン酸化されていない不活性状態である。RETタンパク質がそのリガンドGDNFと結合すると、RETタンパク質受容体がリン酸化されてRETが活性化状態になる。活性化されたRETがその基質をリン酸化して、下流のシグナル伝達経路が活性化される。RETタンパク質が関与するシグナル伝達経路はPI3K-AKT-mTOR経路およびRAS-RAF-MEK-ERK経路を含む。PI3K-AKT-mTOR経路は細胞の生存に関与し、RAS-RAF-MEK-ERK経路は細胞増殖に関与する。そのため、RETタンパク質は細胞の生存、移動、増殖において特定の役割を果たす(Cell 2010;141(7):1117-1134;Cell.Signal.2014;26(8):1743-1752)。
【0006】
RETプロテインキナーゼをコードするret遺伝子の変異は活性化点突然変異、遺伝子融合を含み、これがRETシグナル伝達経路の過剰な活性化と制御不能な細胞増殖を引き起こすと、悪性腫瘍などの疾患が発生する。ret遺伝子の染色体再配列は甲状腺乳頭がんの発生に関連しており、染色体の再配列がret遺伝子の中間の切断を引き起こす可能性があり、ret遺伝子のキナーゼドメインがkif5b、ccdc6、ncoa4などの十数種の異なる遺伝子と融合すると、腫瘍増殖を促進する融合遺伝子を形成する(Transl Lung Cancer Res.2015;4(2):156-164)。甲状腺乳頭がん(PTCs)の5~40%にはret遺伝子融合が認められ、甲状腺乳頭がんにおけるret遺伝子再配列が電離放射線に関連しており、つまり核放射線などがある環境ではこのタイプのがんが発生する。染色体の再配列によるret遺伝子融合は非小細胞肺がん(NSCLC)にも認められ、NSCLCにおけるret遺伝子融合の頻度は約1~2%で、現在ret遺伝子の融合パートナー遺伝子として、kif5b、ccdc6、ncoa4およびtrim33の4つが同定されており、最も多い融合形態はkif5b-retである(Oncologist.2013;18(7):865-875)。ret遺伝子の点突然変異、例えば、V804M、M918Tなどの点突然変異によるret遺伝子活性化突然変異も腫瘍の発生を引き起こし、これは主に多発性内分泌腫瘍(MEN2A、MEN2B)、甲状腺髄様がん(MTC)に認められる(Ann Oncol.2016;27(7):1286-1291)。生殖細胞のret遺伝子突然変異は多発性内分泌腫瘍症2型を含め、ほぼ全ての遺伝性甲状腺髄様がんに認められる。後天性甲状腺髄様がんでは、50%の患者からもret遺伝子突然変異が認められる(Ann Oncol.2016;27(7):1286-1291)。
【0007】
現在、アメリカでは、RET突然変異またはRET融合タンパク質を持つ腫瘍の新規症例数は毎年約1万例と推定され、これは慢性骨髄性白血病とほぼ同じ発生率である(Pharmacological Research 2018;128:1-17)。カボザンチニブ(Cabozantinib)、バンデタニブ(Vandetanib)、レンバチニブ(Lenvatinib)、ソラフェニブ(Sorafenib)、アレクチニブ(Alectinib)などのいくつかのRET標的薬は既にFDAによってがん治療への使用が承認され、これらの薬物はいずれも抗RET活性を持つマルチキナーゼ阻害剤で、RET標的療法に用いる場合は臨床効果が優れず、しかも他のキナーゼ(例えば、血管内皮細胞増殖因子受容体2(VEGFR2))に明らかな阻害効果があるため毒性と副作用が伴っている(Nat Rev Clin Oncol.2018;15(3):151-167)。そのため、選択性の高いRET阻害剤の開発は多くの製薬会社から関心を寄せられ、特異的なRET阻害剤はRET駆動がんの治療効果を高めるための新規な治療手段としてその開発が進んでいる。
【発明の概要】
【0008】
本発明は、一般式(I)に示す化合物または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、結晶多形もしくは異性体であるRET選択的阻害剤を提供する。本発明はまた一般式(I)に示す一連の化合物と薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、結晶多形または異性体、これらの化合物を含む医薬組成物、および当該化合物を用いる疾患の治療方法を提供する。
【0009】
本発明の一態様では、式(I)化合物または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、結晶多形もしくは異性体が提供され、
(I)
式中、
X、Yはそれぞれ独立してCHおよびNから選ばれ、
Aは5-6員のヘテロアリール基、3-12員のヘテロシクリル基、-O-C1-6アルキル基、-S-C1-6アルキル基および-SO-C1-6アルキル基から選ばれ、前記ヘテロアリール基、ヘテロシクリル基はそれぞれ任意選択でC1-6アルキル基、-CN、-OH、-NR、ハロゲン、-O-C1-6アルキル基、-S-C1-6アルキル基、または-SO-C1-6アルキル基によって置換てもよく、前記C1-6アルキル基は任意選択で-OH、ハロゲン、または-(CO)N(CHによって置換てもよく、そしてR、Rはそれぞれ独立してHおよびC1-6アルキル基から選ばれ、
、R’、R、R’はそれぞれ独立してHまたはC1-6アルキル基であり、またはRおよびR’のうちの一方がRおよびR’のうちの一方と接続して1つの結合または-(CH-が形成されてもよく、
Zは-(CH-S-C1-6アルキル基、-(CS)-N(R
および-(CH)n-Arから選ばれ、
はそれぞれ独立してH、C1-6アルキル基、-O-C1-6アルキル基および-(CH-O-C1-6アルキル基から選ばれ、
Arはフェニル基、ピリジニル基およびピリミジニル基から選ばれ、前記フェニル基、ピリジニル基、ピリミジニル基はそれぞれ任意選択で-O-C1-6アルキル基、-S-C1-6アルキル基、-SO-C1-6アルキル基、または-SO-C1-6アルキル基によって置換されてもよく、
mはそれぞれ独立して1および2から選ばれ、
nは0、1および2から選ばれる。
本発明のいくつかの実施形態において、Aは5-6員のヘテロアリール基および3-12員のヘテロシクリル基から選ばれ、前記ヘテロアリール基、ヘテロシクリル基はそれぞれ任意選択でC1-6アルキル基、-CN、-OH、-NR、ハロゲン、-O-C1-6アルキル基、-S-C1-6アルキル基、または-SO-C1-6アルキル基によって置換されてもよく、前記C1-6アルキル基は任意選択で-OH、ハロゲン、または-(CO)N(CHによって置換されてもよく、そしてR、Rはそれぞれ独立してHおよびC1-6アルキル基から選ばれる。
本発明のいくつかの実施形態において、Aは5-6員のヘテロアリール基および4-9員のヘテロシクリル基から選ばれ、前記ヘテロアリール基、ヘテロシクリル基はそれぞれ任意選択でC1-6アルキル基、-CN、-OH、-NR、ハロゲン、-O-C1-6アルキル基、-S-C1-6アルキル基、または-SO-C1-6アルキル基によって置換されてもよく、前記C1-6アルキル基は任意選択で-OH、ハロゲン、または-(CO)N(CHによって置換てもよく、そしてR、Rはそれぞれ独立してHおよびC1-6アルキル基から選ばれる。
本発明のいくつかの実施形態において、本発明化合物は次から選ばれる化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、結晶多形もしくは異性体である。
【0010】
本発明の別の態様は、本発明の式(I)化合物または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、結晶多形もしくは異性体と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物に関する。
本発明の別の態様では、対象に有効量の式(I)化合物または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、結晶多形もしくは異性体、または上記の組成物を投与することを含む、RETに関連する疾患の治療方法が提供される。いくつかの実施形態において、前記RETに関連する疾患は肺がん、甲状腺乳頭がん、甲状腺髄様がん、分化型甲状腺がん、再発性甲状腺がん、難治性分化型甲状腺がん、2A型または2B型多発性内分泌腫瘍(それぞれはMEN2AまたはMEN2B)、クロム親和性細胞腫、副甲状腺過形成、乳がん、結腸直腸がん、乳頭状腎細胞がん、胃腸粘膜の神経節細胞腫、または子宮頸がんであり、好ましくはRET融合肺がんまたは甲状腺髄様がんであり、より好ましくは小細胞肺がん、非小細胞肺がん、細気管支肺胞上皮がんまたは肺腺がんである。
本発明のいくつかの実施形態において、本発明に係る前記対象はヒトを含む哺乳類である。
本発明の別の態様では、RETに関連する疾患の治療薬物を製造するための、式(I)化合物または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、結晶多形もしくは異性体の用途が提供される。いくつかの実施形態において、前記RETに関連する疾患は肺がん、甲状腺乳頭がん、甲状腺髄様がん、分化型甲状腺がん、再発性甲状腺がん、難治性分化型甲状腺がん、2A型または2B型多発性内分泌腫瘍(それぞれはMEN2AまたはMEN2B)、クロム親和性細胞腫、副甲状腺過形成、乳がん、結腸直腸がん、乳頭状腎細胞がん、胃腸粘膜の神経節細胞腫、または子宮頸がんであり、好ましくはRET融合肺がんまたは甲状腺髄様がんであり、より好ましくは小細胞肺がん、非小細胞肺がん、細気管支肺胞上皮がんまたは肺腺がんである。
【0011】
次の発明の詳細な説明では本発明の原理を用いた例示的な実施形態が記載される。次の発明の内容を参照すれば本発明の特徴および利点を一層理解することができる。
【0012】
なお、本発明の各態様の保護範囲は特許請求の範囲によって決定され、当該特許請求の範囲に係る方法と構造および同等な方法と構造はいずれも本明細書に記載の特許請求の範囲に該当する。
【0013】
特に定義がある場合を除き、本明細書で使用する科学技術用語は特許請求の範囲に係るテーマに対応する分野の技術者が理解している通常の意味を有する。特に説明がある場合を除き、本明細書で言及される特許、特許出願、刊行物はいずれも援用されてその全体が本明細書に組み込まれる。
【0014】
なお、前記概略的な説明および次の詳細な説明はいずれも例示的で、説明するためのもので、決して本発明のテーマに対する限定ではない。特に説明がある場合を除き、単数形を使用する場合には複数形も含まれる。特に説明がある場合を除き、「または」という用語は「および/または」を表す。また、用語「含む」、および「含有する」などの類する表現は限定するためのものではない。
【0015】
「一部化学用語の説明」
用語「任意選択」、「任意選択の」および「任意選択で」とは続いて記載される事象または状況が生じるか生じないかの両方の可能性があることで、当該記述は前記事象または状況が生じる場合、前記事象または状況が生じない場合を含む。例えば、「任意選択で置換されたアルキル基」とは「非置換のアルキル基」または「置換されたアルキル基」を表す。任意選択で置換された基は非置換のもの(例えば、-CHCH)、完全に置換されたもの(例えば、-CFCF)、一置換されたもの(例えば、-CHCHF)、または一置換と完全置換との間の任意の置換(例えば、-CHCHF、-CFCH、-CFHCHFなど)のいずれでもよい。当業者が理解したように、1つまたは複数の置換基を含む任意の基には、空間的に存在し得ないおよび/または合成し得ない置換または置換形態を導入することが認められない。
【0016】
特に説明がある場合を除き、本分野の技術範囲に該当する従来の方法を用い、例えば、質量分析、核磁気共鳴、高速液体クロマトグラフィー、赤外または紫外・可視分光法、薬理学的方法を用いる。特に定義がある場合を除き、本明細書で使用する分析化学、有機合成化学および医薬品化学に関連する用語、実験ステップおよび技術は本分野で知られたものである。化学合成、化学分析、薬物製造、製剤化、製剤の送達、および患者に対する治療には標準的な技術を用いることができる。例えば、メーカーが提供したキットの取扱説明書を用いて、または本分野で周知された方法もしくは本発明の記載に従って反応または精製を行うことができる。本明細書に援用されたまたは言及された要約や具体的な文献の記載に基づいて、本分野で周知された従来の方法に従って前記技術または方法を実施することができる。本明細書では、安定的な構造部分および化合物を得るように当業者が対象基とその置換基を選択することができる。
【0017】
一般に、特定の化学式で記された置換基は、その右側から逆に記載した化学的には同等な置換基を含む。例えば、-CHO-は-OCH-と同等である。
【0018】
本明細書で使用する用語「基」、「化学基」とは分子の特定の部分または官能基を指す。化学基は一般的に分子に組み込まれまたは追加された化学実体と認識されている。
【0019】
本明細書に名称が記載されたいくつかの化学基には略号で炭素原子の総数を示すことができる。例えば、C1-6アルキル基とは、合計で1ないし6つの炭素原子を有するアルキル基と定義する。略号で記された炭素原子の総数には可能な置換基の炭素原子が含まれない。
【0020】
用語「ハロゲン」、「ハロ」または「ハロゲン化物」とは臭素、塩素、フッ素またはヨウ素である。
【0021】
本明細書で使用する用語「芳香族」、「芳香族環」、「芳香族的な」、「芳香族環の」とは1つの環または複数の環からなる平面の環の部分で、4n+2の電子を含む非局在化電子共役系を有するものを指し、nは整数である。芳香族環は5つ、6つ、7つ、8つ、9つまたは9つ以上の原子によって形成されてもよい。芳香族化合物は任意選択で置換されてもよく、単環または縮合環による多環であってもよい。用語「芳香族化合物」は全ての炭素環(例えば、ベンゼン環)および1つまたは複数のヘテロ原子を含む環(例えば、ピリジン)を含む。
【0022】
本明細書で単独でまたは成分の一部を示して使用される用語「ヘテロ原子」または「ヘテロ」とは炭素、水素以外の原子である。ヘテロ原子は独立して酸素、窒素、硫黄、リン、ケイ素、セレン、スズから選ばれ、ただしそれらの原子には限定されない。2つまたはより多くのヘテロ原子を含む実施形態では、当該2つもしくはより多くのヘテロ原子は互いに同じであってもよいし、または当該2つもしくはより多くのヘテロ原子のうちのいくつかまたは全てが互いに異なってもよい。
【0023】
本明細書で単独でまたは他と一緒に使用される用語「縮合」または「縮合環」とは、2つまたはより多くの環が1つまたは複数の結合を共有する環状構造である。
【0024】
本明細書で単独でまたは他と一緒に使用される用語「スピロ」または「スピロ環」とは、2つまたはより多くの環が1つまたは複数の原子を共有する環状構造である。
【0025】
本明細書で単独でまたは成分の一部を示して使用される(例えば、モノアルキルアミノ基)用語「アルキル基」とは、任意選択で置換された直鎖のまたは任意選択で置換された分枝鎖の一価飽和炭化水素で、1ないし12個の炭素原子を有し、好ましくは1ないし8つの炭素原子を有し、より好ましくは1ないし6つの炭素原子を有し、単結合によって分子の他の部分に接続されたものであり、例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘキシル基、n-ヘプチル基、2-メチルヘキシル基、3-メチルヘキシル基、n-オクチル基、n-ノニル基、n-デシル基などである。
【0026】
本明細書で単独でまたは成分の一部を示して使用される用語「シクロアルキル基」とは、炭素原子および水素原子だけを含む、安定的な一価の非芳香族単環または多環式炭化水素基であり、縮合環、スピロ環、架橋環を含み、3ないし15個の環形成炭素原子を含み、好ましくは3ないし10個の環形成炭素原子を含み、より好ましくは3ないし8つの環形成炭素原子を含み、飽和でもよいし不飽和でもよく、単結合によって分子の他の部分に接続される。「シクロアルキル基」の例はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基などを含み、ただしそれらに限定されない。
【0027】
用語「ヘテロアリール基」とは5つないし12個の環上原子を有する単環または縮合環で、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10個、11個または12個の環上原子を有し、このうち1つ、2つ、3つまたは4つの環上原子がN、O、Sから選ばれ、残りの環上原子はCであり、そして完全に共役したπ電子系を有する。ヘテロアリール基は非置換でもよいしまたは置換されたものでもよく、前記置換基はアルキル基、アルキルオキシ基、アリール基、アラルキル基、アミノ基、ハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、カルボニル基、ヘテロ脂環式基を含み、ただしそれらに限定されない。非置換のヘテロアリール基の例はピロリル基、フリル基、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、ピラゾリル基、ピリジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、キノリニル基、イソキノリニル基、テトラゾリル基、トリアジニル基を含み、ただしそれらに限定されない。
【0028】
本明細書で単独でまたは成分の一部を示して使用される用語「ヘテロシクリル基」、「ヘテロシクロアルキル基」、「ヘテロシクロ」とは、安定的な3ないし18員の一価の非芳香族環であり、2ないし12個の炭素原子と、窒素、酸素、硫黄から選ばれる1ないし6つのヘテロ原子とを含む。特に説明がある場合を除き、ヘテロシクリル基は単環、二環、三環、四環であってもよく、縮合環、スピロ環、架橋環を含み、ヘテロシクリル基で窒素、炭素または硫黄は選択的に酸化されてもよく、窒素原子は選択的に四級化されてもよく、ヘテロシクリル基は一部飽和でもよいし完全に飽和でもよい。ヘテロシクリル基は環上の炭素原子またはヘテロ原子を介して単結合で分子の他の部分に接続されてもよい。縮合環を含むヘテロシクリル基には1つまたは複数の芳香族環または芳香族複素環が含まれてもよく、分子の他の部分に接続されたのが芳香族環にない原子でさえあれば問題はない。本願で好ましくは、ヘテロシクリル基は安定的な4ないし11員の一価の非芳香族単環または二環であり、窒素、酸素、硫黄から選ばれる1ないし3つのヘテロ原子を含み、より好ましくは安定的な4ないし8員の一価の非芳香族単環であり、窒素、酸素、硫黄から選ばれる1ないし3つのヘテロ原子を含む。ヘテロシクリル基の非限定的な例はアゼパニル基、アゼチジニル基、デカヒドロイソキノリニル基、ジヒドロフリル基、ジヒドロインドリル基、ジオキソラン基、1,1-ジオキソ-チオモルホリニル基、イミダゾリジニル基、イミダゾリニル基、イソチアゾリジニル基、イソキサゾリジニル基、モルホリニル基、オクタヒドロインドリル基、オクタヒドロイソインドリル基、オキサジニル基、ピペラジニル基、ピペリジニル基、4-ピペリドニル基、ピラニル基、ピラゾリジニル基、ピロリジニル基、キノリジジニル基、キヌクリジニル基、テトラヒドロフリル基、テトラヒドロピラニル基などを含む。
【0029】
本発明で使用する用語「結晶多形」または「多形(現象)」とは本発明化合物が様々結晶格子の配置を有することを指す。本発明のいくつかの化合物は1つ以上の結晶形を有する場合があり、全ての多形またはその混合物が本発明に含まれる。
【0030】
本発明化合物の中間体化合物およびその多形も本発明の範囲に含まれる。
【0031】
特に説明がある場合を除き、本発明化合物がオレフィン性二重結合を含有する場合に、E異性体およびZ異性体がある。
【0032】
なお、本発明化合物は不斉中心を含有してもよい。当該不斉中心は独立してR配置またはS配置であってもよい。当業者には明らかなように、本発明化合物のいくつかはシス-トランス異性体を有する。なお、本発明化合物はその幾何異性体もしくは立体異性体を単独でまたはその混合物を含み、例えば、ラセミ混合物を含む。従来の方法を実施しまたは修正を加えることで、例えば、クロマトグラフィー技術および再結晶技術を用いてその混合物から当該異性体を分離することができ、またはその中間体の適切な異性体からそれぞれ製造することができる。
【0033】
本明細書で使用する用語「薬学的に許容される塩」は、酸付加塩および塩基付加塩の両方を含む。
【0034】
「薬学的に許容される酸付加塩」とは化合物の遊離塩基としての生物学的有効性および特性が保たれ、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などを含み、ただしそれらに限定されない無機酸、または、酢酸、2,2-ジクロロ酢酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カプリン酸、カプロン酸、炭酸、桂皮酸、クエン酸などを含み、ただしそれらに限定されない有機酸などと形成した、生物学的に認められた塩である。「薬学的に許容される塩基付加塩」とは化合物の遊離酸としての生物学的有効性および特性が保たれ、生物学的に認められた塩である。これらの塩は遊離酸と無機塩基または有機塩基とを反応させて製造される。無機塩基と反応させて生成された塩は、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、アンモニウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、鉄塩、亜鉛塩、銅塩、マンガン塩、アルミニウム塩などを含み、ただしそれらに限定されない。無機塩として好ましいのはアンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マンガン塩である。
【0035】
塩を形成させる有機塩基は、第一級アミン、第二級アミン、第三級アミン、環状アミンなどであって、例えば、アンモニア、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、エタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、エチレンジアミン、プリン、ピペラジン、ピペリジン、コリン、カフェインなどを含み、ただしそれらに限定されない。有機塩基として特に好ましいのはイソプロピルアミン、ジエチルアミン、エタノールアミン、トリメチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、コリン、カフェインである。
【0036】
結晶からは常に本発明化合物の溶媒和物を得る。本明細書で使用する用語「溶媒和物」とは、1つまたは複数の本発明化合物の分子と1つまたは複数の溶媒分子とが組み合わさって形成された複合体である。
【0037】
溶媒は水であってもよい。この場合に、溶媒和物とは水和物である。有機溶媒も認められる。したがって、本発明化合物は一水和物、二水和物、半水和物、三水和物、四水和物などを含め水和物として存在してもよいが、他にも溶媒和形態がある。本発明化合物は真の溶媒和物であってもよいが、水または水と他のいくつかの溶媒が本発明化合物に残っている混合物である場合もある。本発明化合物は特定の溶媒において反応するが、特定の溶媒において沈殿または結晶化する場合がある。本発明化合物の溶媒和物も本発明の範囲に含まれる。
【0038】
本明細書で使用する用語「医薬組成物」とは、本発明化合物と、本分野では生理活性を有する化合物を哺乳類(例えば、ヒト)に送達するための使用が一般的に認められた媒体が混合された製剤である。薬学的に許容される担体なら、前記媒体に該当する。
【0039】
本明細書で製剤、組成物または成分に関連して使用する用語「許容される」とは、全体的には治療主体の健康に持続的な不利の影響がないことである。
【0040】
本明細書で使用する用語「薬学的に許容される」とは、本発明化合物の生理活性または特性に影響がない物質(例えば、担体または希釈剤)で、しかも相対的に毒性がなく、つまり個体に投与しても不良な生理反応が行われずまたは望ましくない方式で組成物の任意の成分と互いに作用することのない物質である。
【0041】
「薬学的に許容される担体」は、政府の関連行政部署によってヒトまたは家畜への使用が承認されたアジュバント、担体、賦形剤、ビルダー、脱臭剤、希釈剤、防腐剤、染料/着色剤、調味料、界面活性剤、湿潤剤、分散剤、懸濁剤、安定化剤、等張剤、溶媒、乳化剤を含み、ただしそれらに限定されない。
【0042】
本明細書で使用する用語「主体」、「患者」、「対象」または「個体」とは、疾患、障害などに罹患する個体で、哺乳類、非哺乳類を含む。哺乳類の例は哺乳綱の任意のメンバーとしてヒト、ヒト以外の霊長類(例えば、チンパンジー、他の類人猿やサル)、ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ブタなどの家畜、ウサギ、イヌ、ネコなどの愛玩動物、ラット、マウス、モルモットなどのげっ歯類を含む実験動物を含み、ただしそれらに限定されない。ヒト以外の哺乳類の例は鳥類、魚類などを含み、ただしそれらに限定されない。本明細書の方法および組成物に係る特定の実施形態では、前記哺乳類はヒトである。
【0043】
本明細書で使用する用語「治療」とは、哺乳類、特にヒトにおける関連の疾患または障害の治療であり、下記の事項を含む。
(i)哺乳類、特にすでに特定の疾患または障害にさらされていたが、当該疾患または障害とは診断されてない哺乳類にその疾患または障害が生じることを予防する。
(ii)疾患または障害を抑制し、即ちその進行をコントロールする。
(iii)疾患または障害を緩和し、即ち疾患または障害を軽減または解消させる。
(iv)疾患または障害がもたらす症状を緩和させる。
【0044】
本明細書で使用する用語「疾患」と「障害」は入れ替わって使用する場合もあれば、異なる意味を有する場合もある。なぜならば、特定の一部の疾患または障害には病原因子が判明していない(つまり発生の原因が不明である)ため、疾患ではなく好ましくない状況または症候群としか見なされないが、当該症候群のいくつかの症状はすでに臨床研究者によって確認されている。
【0045】
本明細書で使用する用語「有効量」、「治療有効量」または「薬学的有効量」とは服用した後、治療する疾患または障害の1つまたは複数の症状をある程度は緩和させるのに十分な少なくとも1種の薬剤または化合物の量である。その結果として、兆候、症状または病原因子の軽減および/または解消でもよいし、または生体における他の望ましい変化でもよい。例えば、治療用の「有効量」とは臨床上明らかな障害緩和効果を得るために必要な、本明細書に記載の化合物を含む組成物の量である。用量漸増試験などの技術を用いて任意の個体の症例に適する有効量を測定することができる。
【0046】
本明細書で使用する用語「服用」、「投与」などとは、化合物または組成物を、生理的作用が生じる所定の部位に送達する経路である。当該経路は経口、経十二指腸、非経口注射(静脈内、皮下、腹腔内、筋肉内、動脈内注射、注入を含む)、局所投与、経直腸投与を含み、ただしこれらに限定されない。好ましい実施形態として、本明細書に係る化合物または組成物は一般に経口投与される。
【0047】
「本発明化合物の製造」
下記の反応経路図では本発明化合物の製造方法が示される。
【0048】
なお、下記の説明では、置換基および/または前記分子式の変数の組み合わせが認められるのは安定的な化合物が形成される場合に限る。
【0049】
当業者が理解したように、下記の手順では、中間体化合物の官能基を適切な保護基で保護すべき場合がある。これらの官能基はヒドロキシ基、アミノ基、チオール基、カルボキシル基を含む。適切なヒドロキシ保護基はトリアルキルシリル基またはジアリールアルキルシリル基(例えば、tert-ブチルメチルシリル基、tert-ブチルジフェニルシリル基またはトリメチルシリル基)、テトラヒドロピラニル基、ベンジル基など含む。適切なアミノ基、アミジン基、グアニジン保護基はtert-ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基などを含む。チオール基の適切な保護基は-C(O)-R″(R″はアルキル基、アリール基またはアリールアルキル基を表す)、p-メトキシベンジル基、トリチル基などを含む。適切なカルボキシル基保護基はアルキル基、アリール基またはアリールもしくはアルキル基エステルを含む。保護基は当業者が知っている標準的な技術または方法で添加または除去することができる。
【発明を実施するための形態】
【0050】
「実施例」
下記の非限定的な実施例は説明するためのもので、本発明への限定ではない。
【0051】
特に説明がある場合を除き、温度とは摂氏温度である。試薬は国薬集団化学試薬北京有限公司、アルファ・エイサー(Alfa Aesar)、北京百霊威科技有限公司などのメーカーより購入され、特に説明がある場合を除き、これらの試薬は精製せずそのまま使用できる。
【0052】
特に説明がある場合を除き、下記の反応は室温下で、無水溶媒、陽圧の窒素もしくはアルゴンにおいて、または乾燥管において行われる。反応フラスコには、注射器から基質または試薬を加えるためにゴム製セパレータが取り付けられている。ガラス器具は乾燥されそして/または加熱乾燥されている。
【0053】
特に説明がある場合を除き、カラムクロマトグラフィー精製には青島海洋化工廠製の200-300メッシュのシリカゲルを用いる。分取薄層クロマトグラフィーには煙台市化学工業研究所製の薄層クロマトグラフィー用シリカゲルプレコートプレート(HSGF254)を用いる。MS測定にはThermo LCQ Fleet型(ESI)液体クロマトグラフィー-質量分析計を用いる。偏光測定には上海申光儀器儀表有限公司製のSGW-3自動偏光計を用いる。
【0054】
核磁気共鳴データ(H NMR)の測定はVarian装置を使用して400MHzにおいて実行される。核磁気共鳴データの測定に使用する溶媒はCDCl、CDOD、DO、DMSO-dなどであり、テトラメチルシラン(0.00ppm)を基準としまたは残留溶媒を基準とする(CDCl:7.26ppm、CDOD:3.31ppm、DO:4.79ppm、DMSO-d:2.50ppm)。ピーク形状の多様性を示すために、次の略号で異なるピーク形状を表す。s(一重線)、d(二重線)、t(三重線)、q(四重線)、m(多重線)、br(幅広線)、dd(二重の二重線)、dt(二重の三重線)。結合定数が示された場合、単位はHertz(Hz)である。
【0055】
略語一覧:
【0056】
中間体1:6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルの合成(特許WO2017/11776に記載の方法を参照して合成)
中間体2:4-(6-(3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルの合成(特許WO2017/11776に記載の方法を参照して合成)
中間体3:6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(5-(ピペラジン-1-イル)ピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルの合成(特許WO2017/11776に記載の方法を参照して合成)
【0057】
中間体4:4-(5-(3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピラジン-2-イル)-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルの合成
【0058】
ステップ1:(3-シアノ-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イル)ボロン酸
3-シアノ-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イルトリフルオロメタンスルホネート(371mg)(特許WO2017/11776を参照して合成)、ビス(ピナコラト)ジボロン(508mg)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド(73mg)および酢酸カリウム(196mg)を窒素保護下で、乾燥したジオキサン(30mL)に加え、90℃に加熱して一晩攪拌して室温に冷却し、濾過して、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を減圧下で蒸発し乾固させて、3-シアノ-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イルボロン酸粗生成物(300mg)を得、それをそのまま次のステップの反応に使用した。
【0059】
ステップ2:3-(5-クロロピラジン-2-イル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-tert-ブチルカルボキシレート
室温下で、2,5-ジクロロピラジン(149mg)と3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-tert-ブチルカルボキシレート(198mg)のDMSO(10mL)溶液に炭酸セシウム粉末(653mg)を加え、次に85℃に上げて4時間攪拌した。冷却した後、反応液を50mLの水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で2回洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=3:1(V:V))により精製して表題化合物(250mg)を得た。
【0060】
ステップ3:3-(5-(3-シアノ-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イル)ピラジン-2-イル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-tert-ブチルカルボキシレート
ステップ1の3-シアノ-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イルボロン酸(300mg)およびステップ2の3-(5-クロロピラジン-2-イル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-tert-ブチルカルボキシレート(250mg)をジオキサンと水(5:1)の混合溶液(50mL)に溶解し、窒素保護下でテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(110mg)、無水炭酸カリウム粉末(278mg)をこの順に加えた。次に85℃に上げて2時間攪拌し、冷却した後、反応液を水(150mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=3:1(V:V))により精製して表題化合物(200mg)を得た。
【0061】
ステップ4:4-(5-(3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピラジン-2-イル)-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
0℃下で、ステップ3から得た3-(5-(3-シアノ-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イル)ピラジン-2-イル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-tert-ブチルカルボキシレート(200mg)のジクロロメタン(20mL)溶液にゆっくりとトリフルオロ酢酸(4mL)を滴加し、滴加が完了したら室温に上げて引き続き1時間攪拌した。反応液を濃縮した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて弱塩基性になるまでpHを調整し、固体を得て濾過し乾燥して表題化合物(140mg)を得た。
【0062】
中間体5:3-シアノ-4-(6-(6-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネートの合成
【0063】
ステップ1:3-(5-ブロモピリジン-2-イル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-tert-ブチルカルボキシレート
2,5-ジブロモピリジン(4.74g)、3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-tert-ブチルカルボキシレート(2.0g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.92g)、(±)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(1.24g)および炭酸セシウム(6.52g)を窒素保護下でトルエン(200mL)に加え、110℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を合わせて減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=4:1(V:V))により残留物を精製して、3-(5-ブロモピリジン-2-イル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-tert-ブチルカルボキシレート(1.2g)を得た。
【0064】
ステップ2:(6-(6-(tert-ブトキシカルボニル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプト-3-イル)ピリジン-3-イル)ボロン酸
3-(5-ブロモピリジン-2-イル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-tert-ブチルカルボキシレート(354mg)、ビス(ピナコラト)ジボロン(510mg)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド(73mg)および酢酸カリウム(196mg)をこの順に窒素保護下で、乾燥したジオキサン(50mL)に加え、反応液を90℃に加熱して一晩攪拌した。反応が完了したら室温に冷却して、珪藻土で濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を合わせて減圧下で濃縮して、(6-(6-(tert-ブトキシカルボニル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプト-3-イル)ピリジン-3-イル)ボロン酸粗生成物を得、そのまま次のステップの反応に使用した。
【0065】
ステップ3:3-(5-(3-シアノ-6-ヒドロキシピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イル)ピリジン-2-イル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-tert-ブチルカルボキシレート
上記の(6-(6-(tert-ブトキシカルボニル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプト-3-イル)ピリジン-3-イル)ボロン酸粗生成物を4-ブロモ-6-ヒドロキシピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル(238mg)(特許WO2017/11776を参照して合成)および炭酸カリウム(278mg)と一緒に、ジオキサンと水(4:1)の混合溶媒50mLに溶解し、窒素保護下でテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(110mg)を加えて、90℃に上げて4時間攪拌した。反応液を室温に冷却して水(100mL)に注ぎ、酢酸エチルで2回抽出し、有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発乾固させた。カラムクロマトグラフィー(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=2:1(V:V))により残留物を精製して、3-(5-(3-シアノ-6-ヒドロキシピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イル)ピリジン-2-イル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-tert-ブチルカルボキシレート(300mg)を得た。
【0066】
ステップ4:4-(6-(3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)-6-ヒドロキシピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルトリフルオロアセテート
室温下で、上記の3-(5-(3-シアノ-6-ヒドロキシピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イル)ピリジン-2-イル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-tert-ブチルカルボキシレートをジクロロメタン(20mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(4mL)を加え、2時間攪拌して、完全に反応させ、真空減圧下で溶媒を蒸発除去した。残留物にメチルtert-ブチルエーテル(50mL)を加えて、超音波処理を行うと、固体が析出し、濾過して、フィルターケーキをメチルtert-ブチルエーテルで2回洗浄し真空乾燥して、4-(6-(3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)-6-ヒドロキシピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルトリフルオロアセテート(250mg)を得た。
【0067】
ステップ5:6-ヒドロキシ-4-(6-(6-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
室温下で、4-(6-(3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)-6-ヒドロキシピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルトリフルオロアセテート(250mg)をテトラヒドロフラン(50mL)に溶解し、6-メトキシ-3-ピリジンカルボキシアルデヒド(274mg)を加えて、5分間攪拌し、続いてナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(500mg)を加えた。完全に反応するまで攪拌し、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注いだ。酢酸エチルで2回抽出し、有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を蒸発して乾固させカラムクロマトグラフィー(溶離液はジクロロメタン:メタノール=30:1(V:V))により精製して、6-ヒドロキシ-4-(6-(6-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル(200mg)を得た。
【0068】
ステップ6:3-シアノ-4-(6-(6-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート
室温下で、6-ヒドロキシ-4-(6-(6-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル(200mg)をDMF(30mL)に溶解して、DIEA(300mg)を加え、続いてN-フェニルビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(200mg)を加えた。室温下で一晩攪拌したら完全に反応し、水(50mL)に注ぎ、酢酸エチルで2回抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で2回洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発乾固させて、カラムクロマトグラフィー(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=3:1(V:V))により精製して、1,3-シアノ-4-(6-(6-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート(210mg)を得た。
【0069】
中間体6:3-シアノ-4-(6-(6-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート
【0070】
ステップ1:6-ヒドロキシ-4-(6-(6-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
中間体5のステップ5の方法を参照して6-メトキシ-3-ピリジンカルボキシアルデヒドの代わりにp-メチルスルホニルベンズアルデヒドを用いて、表題化合物を合成した。
【0071】
ステップ2:3-シアノ-4-(6-(6-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート
中間体5のステップ6の方法を参照して6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルの代わりに6-ヒドロキシ-4-(6-(6-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルを用いて、表題化合物を合成した。
【0072】
中間体7:3-シアノ-4-(6-(4-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート
【0073】
ステップ1:4-(5-(3-シアノ-6-ヒドロキシピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イル)ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-tert-ブチルカルボキシレート
中間体5のステップ3の方法を参照して(6-(6-(tert-ブトキシカルボニル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプト-3-イル)ピリジン-3-イル)ボロン酸の代わりに4-(5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-tert-ブチルカルボキシレートを用いて、表題化合物を合成した。
【0074】
ステップ2:6-ヒドロキシ-4-(6-(ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルトリフルオロアセテート
中間体5のステップ4の方法を参照して3-(5-(3-シアノ-6-ヒドロキシピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イル)ピリジン-2-イル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-tert-ブチルカルボキシレートの代わりに4-(5-(3-シアノ-6-ヒドロキシピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イル)ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-tert-ブチルカルボキシレートを用いて、表題化合物を合成した。
【0075】
ステップ3:6-ヒドロキシ-4-(6-(4-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
中間体5のステップ5の方法を参照して4-(6-(3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)-6-ヒドロキシピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルトリフルオロアセテートの代わりに6-ヒドロキシ-4-(6-(ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルトリフルオロアセテートを用いて、表題化合物を合成した。
【0076】
ステップ4:3-シアノ-4-(6-(4-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート
中間体5のステップ6の方法を参照して6-ヒドロキシ-4-(6-(6-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルの代わりに6-ヒドロキシ-4-(6-(4-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルを用いて、表題化合物を合成した。
【0077】
中間体8:3-シアノ-4-(6-(4-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート
【0078】
ステップ1:6-ヒドロキシ-4-(6-(4-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
中間体7のステップ3の方法を参照して6-メトキシ-3-ピリジンカルボキシアルデヒドの代わりにp-メチルスルホニルベンズアルデヒドを用いて、表題化合物を合成した。
【0079】
ステップ2:3-シアノ-4-(6-(4-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート
中間体7のステップ4の方法を参照して6-ヒドロキシ-4-(6-(4-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルの代わりに6-ヒドロキシ-4-(6-(4-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルを用いて、表題化合物を合成した。
【0080】
中間体9:3-シアノ-4-(6-(6-(3-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート
【0081】
ステップ1:6-ヒドロキシ-4-(6-(6-(3-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
中間体5のステップ5の方法を参照して6-メトキシ-3-ピリジンカルボキシアルデヒドの代わりに3-メチルスルホニルベンズアルデヒドを用いて、表題化合物を合成した。
【0082】
ステップ2:3-シアノ-4-(6-(6-(3-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート
中間体5のステップ6の方法を参照して6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルの代わりに6-ヒドロキシ-4-(6-(6-(3-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルを用いて、表題化合物を合成した。
【0083】
中間体10:3-シアノ-4-(6-(4-(3-(メチルスルホニル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート
【0084】
ステップ1:6-ヒドロキシ-4-(6-(4-(3-(メチルスルホニル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
中間体7のステップ3の方法を参照して6-メトキシ-3-ピリジンカルボキシアルデヒドの代わりに3-メチルスルホニルベンズアルデヒドを用いて、表題化合物を合成した。
【0085】
ステップ2:3-シアノ-4-(6-(4-(3-(メチルスルホニル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート
中間体7のステップ4の方法を参照して6-ヒドロキシ-4-(6-(4-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルの代わりに6-ヒドロキシ-4-(6-(4-(3-(メチルスルホニル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルを用いて、表題化合物を合成した。
【0086】
中間体11:3-シアノ-4-(6-(6-(4-(メチルチオ)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート
【0087】
ステップ1:6-ヒドロキシ-4-(6-(6-(4-(メチルチオ)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
中間体5のステップ5の方法を参照して6-メトキシ-3-ピリジンカルボキシアルデヒドの代わりにp-メチルチオベンズアルデヒドを用いて、表題化合物を合成した。
【0088】
ステップ2:3-シアノ-4-(6-(6-(4-(メチルチオ)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート
中間体5のステップ6の方法を参照して6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルの代わりに6-ヒドロキシ-4-(6-(6-(4-(メチルチオ)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルを用いて、表題化合物を合成した。
【0089】
中間体12:3-シアノ-4-(6-(4-(4-(メチルチオ)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート
【0090】
ステップ1:6-ヒドロキシ-4-(6-(4-(4-(メチルチオ)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
中間体7のステップ3の方法を参照して6-メトキシ-3-ピリジンカルボキシアルデヒドの代わりに4-メチルチオベンズアルデヒドを用いて、表題化合物を合成した。
【0091】
ステップ2:3-シアノ-4-(6-(4-(4-(メチルチオ)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート
中間体7のステップ4の方法を参照して6-ヒドロキシ-4-(6-(4-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルの代わりに6-ヒドロキシ-4-(6-(4-(4-(メチルチオ)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルを用いて、表題化合物を合成した。
【0092】
中間体13:3-シアノ-4-(6-(6-((6-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート
【0093】
ステップ1:6-ヒドロキシ-4-(6-(6-((6-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
中間体5のステップ5の方法を参照して6-メトキシ-3-ピリジンカルボキシアルデヒドの代わりに6-(メチルチオ)ニコチンアルデヒドを用いて、表題化合物を合成した。
【0094】
ステップ2:3-シアノ-4-(6-(6-((6-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート
中間体5のステップ6の方法を参照して6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルの代わりに6-ヒドロキシ-4-(6-(6-((6-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルを用いて、表題化合物を合成した。
【0095】
中間体14:3-シアノ-4-(6-(4-((6-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イル-トリフルオロメタンスルホネート
【0096】
ステップ1:6-ヒドロキシ-4-(6-(4-((6-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-ニトリル
中間体7のステップ3の方法を参照して6-メトキシ-3-ピリジンカルボキシアルデヒドの代わりに6-(メチルチオ)ニコチンアルデヒドを用いて、表題化合物を合成した。
【0097】
ステップ2:3-シアノ-4-(6-(4-(4-(メチルチオ)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート
中間体7のステップ4の方法を参照して6-ヒドロキシ-4-(6-(4-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルの代わりに6-ヒドロキシ-4-(6-(4-((6-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-ニトリルを用いて、表題化合物を合成した。
【0098】
中間体15:3-シアノ-4-(6-(6-((5-(メチルチオ)ピリジン-2-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート
【0099】
ステップ1:6-ヒドロキシ-4-(6-(6-((5-(メチルチオ)ピリジン-2-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
中間体5のステップ5の方法を参照して6-メトキシ-3-ピリジンカルボキシアルデヒドの代わりに5-(メチルチオ)ピリジン-2-カルバルデヒドを用いて、表題化合物を合成した。
【0100】
ステップ2:3-シアノ-4-(6-(6-((5-(メチルチオ)ピリジン-2-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イル-トリフルオロメタンスルホネート
中間体5のステップ6の方法を参照して6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルの代わりに6-ヒドロキシ-4-(6-(6-((5-(メチルチオ)ピリジン-2-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルを用いて、表題化合物を合成した。
【0101】
中間体16:3-シアノ-4-(6-(4-((5-(メチルチオ)ピリジン-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イル-トリフルオロメタンスルホネート
【0102】
ステップ1:6-ヒドロキシ-4-(6-(4-((5-(メチルチオ)ピリジン-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-ニトリル
中間体7のステップ3の方法を参照して6-メトキシ-3-ピリジンカルボキシアルデヒドの代わりに5-(メチルチオ)ピリジン-2-カルバルデヒドを用いて、表題化合物を合成した。
【0103】
ステップ2:3-シアノ-4-(6-(4-((5-(メチルチオ)ピリジン-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート
中間体7のステップ4の方法を参照して6-ヒドロキシ-4-(6-(4-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルの代わりに6-ヒドロキシ-4-(6-(4-((5-(メチルチオ)ピリジン-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-ニトリルを用いて、表題化合物を合成した。
【0104】
中間体17:3-シアノ-4-(6-(6-((5-メトキシピリジン-2-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネートの合成
【0105】
ステップ1:6-ヒドロキシ-4-(6-(6-((5-メトキシピリジン-2-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
室温下で、4-(6-(3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)-6-ヒドロキシピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルトリフルオロアセテート(250mg)をテトラヒドロフラン(50mL)に溶解し、5-メトキシ-2-ピリジンカルボキシアルデヒド(274mg)を加えて、5分間攪拌し、続いてナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(500mg)を加えた。完全に反応するまで攪拌し、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注いだ。酢酸エチルで2回抽出し、有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を蒸発して乾固させカラムクロマトグラフィー(溶離液はジクロロメタン:メタノール=30:1(V:V))により精製して、6-ヒドロキシ-4-(6-(6-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル(210mg)を得た。
【0106】
ステップ6:3-シアノ-4-(6-(6-((5-メトキシピリジン-2-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート
室温下で、6-ヒドロキシ-4-(6-(6-((5-メトキシピリジン-2-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル(210mg)をDMF(30mL)に溶解して、DIEA(300mg)を加え、続いてN-フェニルビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(200mg)を加えた。室温下で一晩攪拌したら完全に反応し、水(50mL)に注ぎ、酢酸エチルで2回抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で2回洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発乾固させて、カラムクロマトグラフィー(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=2:1(V:V))により精製して、1,3-シアノ-4-(6-(6-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート(270mg)を得た。
【0107】
中間体18:3-シアノ-4-(6-(4-(2-(メチルスルホニル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート
【0108】
ステップ1:6-ヒドロキシ-4-(6-(4-(2-(メチルスルホニル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
中間体7のステップ3の方法を参照して6-メトキシ-3-ピリジンカルボキシアルデヒドの代わりに2-メチルスルホニルベンズアルデヒドを用いて、表題化合物を合成した。
【0109】
ステップ2:3-シアノ-4-(6-(4-(2-(メチルスルホニル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート
中間体7のステップ4の方法を参照して6-ヒドロキシ-4-(6-(4-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルの代わりに6-ヒドロキシ-4-(6-(4-(2-(メチルスルホニル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルを用いて、表題化合物を合成した。
【0110】
中間体19:3-シアノ-4-(6-(4-((5-メトキシピリジン-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート
【0111】
ステップ1:6-ヒドロキシ-4-(6-(4-((5-メトキシピリジン-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
中間体7のステップ3の方法を参照して6-メトキシ-3-ピリジンカルボキシアルデヒドの代わりに5-メトキシピリジン-2-カルバルデヒドを用いて、表題化合物を合成した。
【0112】
ステップ2:3-シアノ-4-(6-(4-((5-メトキシピリジン-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート
中間体7のステップ4の方法を参照して6-ヒドロキシ-4-(6-(6-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルの代わりに6-ヒドロキシ-4-(6-(4-((5-メトキシピリジン-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルを用いて、表題化合物を合成した。
【0113】
中間体20:3-シアノ-4-(6-(6-(2-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート
【0114】
ステップ1:6-ヒドロキシ-4-(6-(6-(2-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
中間体5のステップ5の方法を参照して6-メトキシ-3-ピリジンカルボキシアルデヒドの代わりに2-メチルスルホニルベンズアルデヒドを用いて、表題化合物を合成した。
【0115】
ステップ2:3-シアノ-4-(6-(6-(2-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート
中間体5のステップ6の方法を参照して6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルの代わりに6-ヒドロキシ-4-(6-(6-(2-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルを用いて、表題化合物を合成した。
【0116】
中間体21:4-(6-(3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)-6-(1-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルの合成
【0117】
ステップ1:3-(5-(3-シアノ-6-(トリフルオロメタンスルホネート)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イル)ピリジン-2-イル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-tert-ブチルカルボキシレート
3-(5-(3-シアノ-6-ヒドロキシピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イル)ピリジン-2-イル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-tert-ブチルカルボキシレート(432mg)をDMF(20mL)に溶解して、DIEA(260mg)を加え、続いてN-フェニルビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(400mg)を加えた。室温下で2時間攪拌して、水(100mL)に注ぎ、液体混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=2:1(V:V))により精製して目的化合物(450mg)を得た。
【0118】
ステップ2:3-(5-(3-シアノ-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イル)ピリジン-2-イル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-tert-ブチルカルボキシレート
3-(5-(3-シアノ-6-(トリフルオロメタンスルホネート)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イル)ピリジン-2-イル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-tert-ブチルカルボキシレート(282mg)、1-ジフルオロメチルピラゾール-4-ボロン酸(100mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(55mg)および炭酸カリウム(139mg)をこの順にジオキサンと水(50mL、体積比5:1)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。80℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、反応液を水(150mL)に注ぎ、次に酢酸エチルで抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して目的化合物(200mg)を得た。
【0119】
ステップ3:4-(6-(3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
室温下で、上記の3-(5-(3-シアノ-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イル)ピリジン-2-イル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-tert-ブチルカルボキシレート(200mg)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(4mL)を加え、2時間攪拌して、真空減圧下で溶媒を蒸発除去した。残留物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて反応系が弱塩基性になったら、濾過して固体を得、それを乾燥して目的化合物(130mg)を得た。
【0120】
中間体22:4-(6-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)ピリジン-3-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルの合成
【0121】
ステップ1:6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-4-ヒドロキシピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
6-ブロモ-4-ヒドロキシピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル(238mg)、1-ジフルオロメチルピラゾール-4-ボロン酸(200mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(110mg)および炭酸カリウム(278mg)をこの順にジオキサンと水(50mL、体積比5:1)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。80℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、反応液を水(150mL)に注ぎ、次に酢酸エチルで抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して目的化合物(250mg)を得た。
【0122】
ステップ2:3-シアノ-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イルトリフルオロメタンスルホネート
6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-4-ヒドロキシピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル(250mg)をDMF(20mL)に溶解して、DIEA(300mg)を加え、続いてN-フェニルビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(400mg)を加えた。室温下で2時間攪拌して、水(50mL)に注ぎ、液体混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=1:1(V:V))により精製して目的化合物(300mg)を得た。
【0123】
ステップ3:3-シアノ-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イルボロン酸
3-シアノ-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イルトリフルオロメタンスルホネート(300mg)、ビス(ピナコラト)ジボロン(254mg)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド(73mg)および酢酸カリウム(196mg)を窒素保護下で、乾燥したジオキサン(30mL)に加え、90℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を減圧下で蒸発し乾固させて、目的化合物の粗生成物を得、それをそのまま次のステップの反応に使用した。
【0124】
ステップ4:3-(5-(3-シアノ-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イル)ピリジン-2-イル)-3,6-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-6-tert-ブチルカルボキシレート
ボロン酸(150mg)、3-(5-ブロモピリジン-2-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-tert-ブチルカルボキシレート(183mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(50mg)および炭酸カリウム(139mg)をこの順にジオキサンと水(50mL、体積比5:1)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。80℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、反応液を水(150mL)に注ぎ、次に酢酸エチルで抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して目的化合物(250mg)を得た。
【0125】
ステップ5:4-(6-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-イル)ピリジン-3-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
室温下で、上記の3-(5-(3-シアノ-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イル)ピリジン-2-イル)-3,6-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-6-tert-ブチルカルボキシレート(250mg)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(5mL)を加えて、1時間攪拌し、真空減圧下で溶媒を蒸発除去した。残留物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて反応系が弱塩基性になったら、濾過して固体を得、それを乾燥して目的化合物(180mg)を得た。
【0126】
中間体23:4-(5-(3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピラジン-2-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルの合成
【0127】
ステップ1:3-(5-(3-シアノ-6-(1-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イル)ピラジン-2-イル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-tert-ブチルカルボキシレート
3-シアノ-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イルボロン酸(303mg)および中間体4のステップ2の3-(5-クロロピラジン-2-イル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-tert-ブチルカルボキシレート(250mg)をジオキサンと水(5:1)の混合溶液(50mL)に溶解し、窒素保護下でテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(110mg)、無水炭酸カリウム粉末(278mg)をこの順に加えた。次に85℃に上げて2時間攪拌し、室温に冷却した後、反応液を水(150mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=2:1(V:V))により精製して表題化合物(400mg)を得た。
【0128】
ステップ2:4-(5-(3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピラジン-2-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
0℃下で、ステップ1から得た3-(5-(3-シアノ-6-(1-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イル)ピラジン-2-イル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-tert-ブチルカルボキシレート(400mg)のジクロロメタン(20mL)溶液にゆっくりとトリフルオロ酢酸(5mL)を滴加し、滴加が完了したら室温に上げて引き続き1時間攪拌した。反応液を濃縮した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて弱塩基性になるまでpHを調整し、固体を得て濾過し、それを乾燥して表題化合物(240mg)を得た。
【0129】
中間体24:6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-ニトリルの合成
【0130】
ステップ1:4-(5-(3-シアノ-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イル)ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-tert-ブチルカルボキシレート
3-シアノ-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イルボロン酸(303mg)および4-(5-ブロモピリジン-2-イル)ピペラジン-1-tert-ブチルカルボキシレート(342mg)をジオキサンと水(5:1)の混合溶液(50mL)に溶解し、窒素保護下でテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(110mg)、無水炭酸カリウム粉末(278mg)をこの順に加えた。次に85℃に上げて2時間攪拌し、室温に冷却した後、反応液を水(150mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=2:1(V:V))により精製して表題化合物(410mg)を得た。
【0131】
ステップ2:6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-ニトリル
0℃下で、ステップ1から得た4-(5-(3-シアノ-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イル)ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-tert-ブチルカルボキシレート(410mg)のジクロロメタン(20mL)溶液にゆっくりとトリフルオロ酢酸(5mL)を滴加し、滴加が完了したら室温に上げて引き続き1時間攪拌した。反応液を濃縮した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて弱塩基性になるまでpHを調整し、固体を得て濾過し、それを乾燥して表題化合物(220mg)を得た。
【0132】
中間体25:4-(6-(3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)-6-(1-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルの合成
【0133】
ステップ1:3-(5-(3-シアノ-6-(1-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イル)ピリジン-2-イル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-tert-ブチルカルボキシレート
3-(5-(3-シアノ-6-(トリフルオロメタンスルホネート)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イル)ピリジン-2-イル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-tert-ブチルカルボキシレート(282mg)、1-トリフルオロメチルピラゾール-4-ボロン酸(110mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(50mg)および炭酸カリウム(139mg)をこの順にジオキサンと水(40mL、体積比5:1)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。80℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、反応液を水(150mL)に注ぎ、次に酢酸エチルで抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して目的化合物(170mg)を得た。
【0134】
ステップ2:4-(6-(3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)-6-(1-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルの合成
室温下で、上記の3-(5-(3-シアノ-6-(1-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イル)ピリジン-2-イル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-6-tert-ブチルカルボキシレート(170mg)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(4mL)を加え、2時間攪拌して、真空減圧下で溶媒を蒸発除去した。残留物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて反応系が弱塩基性になったら、濾過して固体を得、それを乾燥して目的化合物(120mg)を得た。
【0135】
実施例1:4-(6-(4-アクリロイルピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0136】
0℃下で、中間体1(39mg)をTHF(10mL)に溶解し、塩化アクリロイル(15mg)およびトリエチルアミン(30mg)を加えて、室温に上げて1時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(30mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.64(1H,d,J=1.2Hz),8.38(1H,d,J=2.8Hz),8.26(1H,s),7.76-7.78(2H,m),7.68(1H,s),7.39(1H,d,J=1.6Hz),6.79(1H,d,J=8.8Hz),6.62(1H,dd,J=16.8Hz,10.4Hz),6.35(1H,dd,J=16.8Hz,2.0Hz),5.75(1H,dd,J=10.4Hz,2.0Hz),3.99(3H,s),3.66-3.88(8H,m)。
【0137】
実施例2:4-(6-(4-(シクロペンテン-1-エン-1-カルボニル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0138】
0℃下で、中間体1(39mg)をTHF(10mL)に溶解し、シクロペンテン-1-エン-1-カルボン酸クロリド(20mg)およびトリエチルアミン(30mg)を加えて、室温に上げて1時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(40mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.63(1H,s),8.38(1H,d,J=2.4Hz),8.26(1H,s),7.75-7.78(2H,m),7.68(1H,s),7.39(1H,s),6.79(1H,d,J=8.4Hz),5.92-5.95(1H,m),3.99(3H,s),3.66-3.82(8H,m),2.62-2.68(2H,m),2.48-2.52(2H,m),1.94-2.02(2H,m)。
【0139】
実施例3:4-(5-(6-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピラジン-2-イル)-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0140】
0℃下で、中間体4(40mg)をTHF(10mL)に溶解し、6-メトキシニコチンアルデヒド(27mg)、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(75mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(35mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.67(1H,s),8.56(1H,s),8.31(1H,s),8.28(1H,s),8.11(1H,s),7.82(1H,s),7.66-7.72(3H,m),6.74(1H,d,J=8.8Hz),4.00(3H,s),3.77-3.87(7H,m),3.58-3.76(4H,m),2.69-2.86(1H,m),1.66-1.73(1H,m)。
【0141】
実施例4:6-(4-ヒドロキシ-4-メチルピペリジン-1-イル)-4-(6-(4-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0142】
中間体7(57mg)、4-メチル-4-ヒドロキシピペリジン(23mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9mg)、(±)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(12mg)および炭酸セシウム(65mg)をこの順にトルエン(20mL)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。110℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を合わせて減圧下で濃縮し、薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により残留物を精製して、目的化合物(25mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.30(1H,d,J=2.8Hz),8.15(1H,s),8.07(1H,d,J=2.0Hz),8.02(1H,d,J=2.0Hz),7.70(1H,dd,J=8.8Hz,2.8Hz),7.59-7.63(1H,m),7.16(1H,d,J=2.0Hz),6.72-6.75(2H,m),3.94(3H,s),3.60-3.66(4H,m),3.49(2H,s),3.27-3.33(2H,m),3.14-3.20(2H,m),2.52-2.58(4H,m),1.71-1.86(4H,m),1.33(3H,s),1.15(1H,s)。
【0143】
実施例5:6-(4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピペリジン-1-イル)-4-(6-(4-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0144】
中間体7(57mg)、2-(ピペリジン-4-イル)プロパン-2-オール(29mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9mg)、(±)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(12mg)および炭酸セシウム(65mg)をこの順にトルエン(20mL)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。110℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を合わせて減圧下で濃縮し、薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により残留物を精製して、目的化合物(22mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.30(1H,d,J=2.4Hz),8.15(1H,s),8.07(1H,d,J=2.0Hz),7.99(1H,d,J=2.0Hz),7.70(1H,dd,J=8.8Hz,2.0Hz),7.62(1H,d,J=8.8Hz),7.16(1H,d,J=1.6Hz),6.75(1H,s),6.73(1H,s),3.94(3H,s),3.60-3.70(6H,m),3.49(2H,s),2.65-2.72(2H,m),2.52-2.58(4H,m),1.92(2H,d,J=12.0Hz),1.41-1.62(3H,m),1.23(6H,s)。
【0145】
実施例6:6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(4-(2-メチルシクロペンテン-1-エン-1-カルボニル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0146】
0℃下で、中間体1(39mg)をTHF(10mL)に溶解し、2-メチルシクロペンテン-1-エン-1-カルボン酸クロリド(23mg)およびトリエチルアミン(30mg)を加えて、室温に上げて1時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(36mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.63(1H,s),8.38(1H,d,J=2.4Hz),8.25(1H,s),7.75-7.78(2H,m),7.68(1H,s),7.39(1H,s),6.80(1H,d,J=8.0Hz),3.99(3H,s),3.78-3.85(2H,m),3.64-3.70(4H,m)3.53-3.61(2H,m),2.59-2.65(2H,m),2.41(2H,t,J=7.2Hz),1.90-1.98(2H,m),1.74(3H,s)。
【0147】
実施例7:6-(3-ヒドロキシ-3-メチルアゼチジン-1-イル)-4-(6-(6-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0148】
中間体5(59mg)、3-メチル-3-アゼチジノール塩酸塩(27mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9mg)、(±)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(12mg)および炭酸セシウム(98mg)をこの順にトルエン(20mL)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。110℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を合わせて減圧下で濃縮し、薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により残留物を精製して、目的化合物(15mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.37(1H,d,J=2.4Hz),8.15(1H,s),8.10(1H,d,J=2.4Hz),7.78(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.71(1H,d,J=1.6Hz),7.63(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),6.73(1H,d,J=1.6Hz),6.71(1H,d,J=8.4Hz),6.68(1H,d,J=8.4Hz),3.90-3.93(5H,m),3.76-3.87(6H,m),3.56-3.64(4H,m),2.66-2.72(1H,m),1.67(3H,s),1.62-1.66(1H,m)。
【0149】
実施例8:4-(5-(3-シアノ-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イル)ピリジン-2-イル)-N,N-ジメチルピペラジン-1-チオホルムアミド
【0150】
0℃下で、中間体1(39mg)をTHF(10mL)に溶解し、ジメチルアミノチオホルミルクロリド(20mg)およびトリエチルアミン(50mg)を加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=15:1(V:V))により精製して表題化合物(27mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.64(1H,d,J=1.6Hz),8.38(1H,d,J=2.4Hz),8.26(1H,s),7.79(1H,s),7.77(1H,dd,J=8.4Hz,2.4Hz),7.68(1H,s),7.40(1H,d,J=1.6Hz),6.80(1H,d,J=8.4Hz),3.99(3H,s),3.74-3.77(4H,m),3.63-3.66(4H,m),3.20(6H,s)。
【0151】
実施例9:6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(4-((5-(メチルチオ)ピリジン-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0152】
0℃下で、中間体1(39mg)をTHF(10mL)に溶解し、5-(メチルチオ)ピリジン-2カルバルデヒド(31mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(31mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.64(1H,d,J=1.6Hz),8.48(1H,d,J=2.4Hz),8.36(1H,d,J=2.4Hz),8.25(1H,s),7.81(1H,dd,J=8.0Hz,2.4Hz),7.79(1H,s),7.76(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.70(1H,s),7.41(1H,d,J=1.2Hz),7.34(1H,d,J=8.0Hz),6.79(1H,d,J=8.8Hz),4.43(2H,d,J=13.6Hz),3.99(3H,s),3.98(2H,s),3.69(2H,t,J=12.8Hz),3.40(2H,d,J=11.2Hz),2.66(2H,t,J=11.2Hz),2.59(3H,s)。
【0153】
実施例10:6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(4-((6-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0154】
0℃下で、中間体1(39mg)をTHF(10mL)に溶解し、6-(メチルチオ)ニコチンアルデヒド(31mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(21mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.62(1H,s),8.39(1H,s),8.36(1H,d,J=2.8Hz),8.26(1H,s),7.78(1H,s),7.74(1H,dd,J=8.8Hz,2.8Hz),7.67(1H,s),7.54(1H,d,J=8.4Hz),7.38(1H,s),7.18(1H,d,J=8.0Hz),6.77(1H,d,J=9.2Hz),3.99(3H,s),3.63-3.68(4H,m),3.51(2H,s),2.54-2.60(7H,m)。
【0155】
実施例11:6-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロポキシ)-4-(6-(6-((6-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0156】
0℃下で、6-ヒドロキシ-4-(6-(6-((6-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル(50mg)をジオキサン(10mL)に溶解し、2,2-ジメチルエチレンオキシド(1mL)および炭酸カリウム(50mg)をこの順に加えて、封管において60℃に加熱して12時間攪拌した。冷却した後、反応液を水に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(15mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.39-8.42(2H,m),8.21(1H,s),8.15(1H,d,J=1.6Hz),7.77(1H,dd,J=8.8Hz,2.8Hz),7.52-7.57(1H,m),7.16(1H,d,J=2.4Hz),7.14(1H,d,J=8.0Hz),6.67(1H,d,J=8.4Hz),3.87(2H,s),3.72-3.85(4H,m),3.52-3.64(4H,m),2.65-2.71(1H,m),2.55(3H,s),2.05(1H,s),1.65(1H,d,J=8.0Hz),1.39(6H,s)。
【0157】
実施例12:4-(6-(4-(2-(メトキシメチル)シクロペンテン-1-エン-1-カルボニル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0158】
0℃下で、中間体1(39mg)をTHF(10mL)に溶解し、2-(メトキシメチル)シクロペンテン-1-エン-1-カルボン酸クロリド(20mg)およびトリエチルアミン(30mg)を加えて、室温に上げて1時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(30mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.64(1H,d,J=1.2Hz),8.38(1H,d,J=2.4Hz),8.26(1H,s),7.76-7.79(2H,m),7.68(1H,s),7.39(1H,d,J=1.2Hz),6.80(1H,d,J=8.8Hz),3.99(3H,s),3.98(2H,s),3.78-3.84(2H,m),3.63-3.71(4H,m),3.53-3.59(2H,m),3.33(3H,s),2.66(2H,t,J=7.6Hz),2.51(2H,t,J=7.6Hz),1.95-2.03(2H,m)。
【0159】
実施例13:6-(3-シアノアゼチジン-1-イル)-4-(6-(6-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0160】
中間体5(59mg)、3-シアノアゼチジン塩酸塩(24mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9mg)、(±)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(12mg)および炭酸セシウム(98mg)をこの順にトルエン(20mL)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。110℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を合わせて減圧下で濃縮し、薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により残留物を精製して、目的化合物(15mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.37(1H,d,J=2.4Hz),8.19(1H,s),8.10(1H,s),7.78(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.74(1H,d,J=2.0Hz),7.57-7.71(1H,m),6.67-6.73(3H,m),4.27(2H,t,J=7.2Hz),4.16(2H,t,J=7.2Hz),3.92(3H,s),3.49-3.90(9H,m),2.58-2.82(1H,m),1.62-1.71(1H,m)。
【0161】
実施例14:4-(6-(6-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)-6-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプト-6-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0162】
中間体5(59mg)、2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン(20mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9mg)、(±)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(12mg)および炭酸セシウム(65mg)をこの順にトルエン(20mL)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。110℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を合わせて減圧下で濃縮し、薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=15:1(V:V))により残留物を精製して、目的化合物(25mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.37(1H,d,J=2.8Hz),8.15(1H,s),8.10(1H,d,J=2.0Hz),7.77(1H,dd,J=8.8Hz,2.8Hz),7.61-7.74(2H,m),6.67-6.74(3H,m),4.87(4H,s),4.09(4H,s),3.92(3H,s),3.77-3.90(4H,m),3.55-3.70(4H,m),2.67-2.83(1H,m),1.65-1.70(1H,m)。
【0163】
実施例15:6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(4-(3-(メチルスルホニル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0164】
0℃下で、中間体1(39mg)をTHF(10mL)に溶解し、3-メチルスルホニルベンズアルデヒド(37mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=15:1(V:V))により精製して表題化合物(31mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.63(1H,d,J=1.2Hz),8.36(1H,d,J=2.8Hz),8.26(1H,s),7.97(1H,s),7.86(1H,d,J=7.6Hz),7.78(1H,s),7.74(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.69(1H,d,J=7.6Hz),7.68(1H,s),7.56(1H,t,J=7.6Hz),7.39(1H,d,J=1.2Hz),6.77(1H,d,J=8.8Hz),3.99(3H,s),3.65-3.69(6H,m),3.08(3H,s),2.58-2.60(4H,m)。
【0165】
実施例16:6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(4-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0166】
0℃下で、中間体1(39mg)をTHF(10mL)に溶解し、4-メチルスルホニルベンズアルデヒド(37mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=15:1(V:V))により精製して表題化合物(29mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.63(1H,d,J=1.6Hz),8.36(1H,d,J=2.8Hz),8.26(1H,s),7.92(2H,d,J=8.4Hz),7.78(1H,s),7.75(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.67(1H,s),7.60(2H,d,J=8.0Hz),7.39(1H,d,J=1.2Hz),6.78(1H,d,J=8.8Hz),3.99(3H,s),3.63-3.71(6H,m),3.08(3H,s),2.56-2.62(4H,m)。
【0167】
実施例17:6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(4-(4-(メチルチオ)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0168】
0℃下で、中間体1(39mg)をTHF(10mL)に溶解し、4-メチルチオベンズアルデヒド(30mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(23mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.62(1H,d,J=1.2Hz),8.35(1H,d,J=2.4Hz),8.25(1H,s),7.78(1H,s),7.73(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.67(1H,s),7.38(1H,d,J=1.2Hz),7.29(2H,d,J=8.4Hz),7.24(2H,d,J=8.4Hz),6.76(1H,d,J=8.4Hz),3.98(3H,s),3.63-3.71(4H,m),3.54(2H,s),2.54-2.62(4H,m),2.49(3H,s)。
【0169】
実施例18:6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(4-((6-(エチルチオ)ピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0170】
0℃下で、中間体1(39mg)をTHF(10mL)に溶解し、6-(エチルチオ)ニコチンアルデヒド(34mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(26mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.62(1H,d,J=1.6Hz),8.38(1H,d,J=2.0Hz),8.35(1H,d,J=2.4Hz),8.25(1H,s),7.78(1H,s),7.73(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.67(1H,s),7.50-7.56(1H,m),7.38(1H,d,J=1.2Hz),7.16(1H,d,J=8.4Hz),6.76(1H,d,J=8.8Hz),3.98(3H,s),3.61-3.71(4H,m),3.51(2H,s),3.17(2H,q,J=7.6Hz),2.52-2.60(4H,m),1.38(3H,t,J=7.6Hz)。
【0171】
実施例19:6-(モルホリン-1-イル)-4-(6-(4-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0172】
中間体7(57mg)、モルホリン(17mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9mg)、(±)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(12mg)および炭酸セシウム(65mg)をこの順にトルエン(20mL)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。110℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を合わせて減圧下で濃縮し、薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により残留物を精製して、目的化合物(15mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.30(1H,d,J=2.8Hz),8.17(1H,s),8.08(1H,s),7.99(1H,d,J=2.0Hz),7.70(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.57-7.69(1H,m),7.13(1H,d,J=2.0Hz),6.73-6.76(2H,m),3.94(3H,s),3.88-3.90(4H,m),3.59-3.72(4H,m),3.42-3.58(2H,m),3.13-3.16(4H,m),2.49-2.65(4H,m)。
【0173】
実施例20:6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(6-(3-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0174】
0℃下で、中間体2(39mg)をTHF(10mL)に溶解し、3-メチルスルホニルベンズアルデヒド(37mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(75mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(31mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.64(1H,d,J=1.2Hz),8.43(1H,d,J=2.4Hz),8.27(1H,s),7.99(1H,s),7.79-7.84(3H,m),7.68-7.72(2H,m),7.52(1H,t,J=7.6Hz),7.42(1H,d,J=1.2Hz),6.71(1H,d,J=8.8Hz),3.99(3H,s),3.81-3.91(4H,m),3.77(2H,s),3.62-3.70(2H,m),3.07(3H,s),2.77-2.84(1H,m),1.71(1H,d,J=9.2Hz)。
【0175】
実施例21:6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(4-(2-(メチルチオ)エチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0176】
0℃下で、中間体1(39mg)をTHF(10mL)に溶解し、3-メチルチオプロピオンアルデヒド(21mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(33mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.63(1H,d,J=1.2Hz),8.36(1H,d,J=2.8Hz),8.26(1H,s),7.78(1H,s),7.75(1H,dd,J=8.8Hz,2.8Hz),7.67(1H,s),7.39(1H,d,J=1.2Hz),6.78(1H,d,J=8.8Hz),3.99(3H,s),3.63-3.74(4H,m),2.56-2.74(8H,m),2.16(3H,s)。
【0177】
実施例22:6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(6-((5-(メチルチオ)ピリジン-2-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0178】
0℃下で、中間体2(40mg)をTHF(10mL)に溶解し、5-メチルチオピリジン-2-カルバルデヒド(31mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(75mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(33mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.67(1H,d,J=1.6Hz),8.45(1H,d,J=2.8Hz),8.43(1H,d,J=2.4Hz),8.29(1H,s),7.86(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.80(1H,s),7.76(1H,dd,J=8.4Hz,2.4Hz),7.70(1H,s),7.42(1H,d,J=1.6Hz),7.35(1H,d,J=8.4Hz),6.75(1H,d,J=8.8Hz),4.38(2H,d,J=6.0Hz),3.98-4.01(5H,m),3.88-3.92(4H,m),3.25-3.31(1H,m),2.57(3H,s),1.86(1H,d,J=6.0Hz)。
【0179】
実施例23:6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(4-((6-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0180】
0℃下で、中間体1(39mg)をTHF(10mL)に溶解し、6-(メチルチオ)ニコチンアルデヒド(31mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(27mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.64(1H,d,J=1.2Hz),8.39(1H,d,J=2.8Hz),8.27(1H,s),8.22(1H,d,J=2.4Hz),7.77-7.80(2H,m),7.68(1H,s),7.40(1H,d,J=1.6Hz),7.20(1H,dd,J=8.8Hz,2.8Hz),7.13(1H,d,J=8.8Hz),6.84(1H,d,J=8.8Hz),3.99(3H,s),3.82-3.85(4H,m),3.27-3.30(4H,m),2.56(3H,s)。
【0181】
実施例24:6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(4-(2-(メチルスルホニル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0182】
0℃下で、中間体1(39mg)をTHF(10mL)に溶解し、2-メチルスルホニルベンズアルデヒド(37mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(34mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.63(1H,d,J=1.6Hz),8.36(1H,d,J=2.8Hz),8.25(1H,s),8.14(1H,d,J=8.0Hz),7.78(1H,s),7.74(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.67(1H,s),7.60(1H,t,J=7.2Hz),7.51(1H,t,J=7.6Hz),7.45(1H,d,J=7.2Hz),7.38(1H,d,J=1.2Hz),6.77(1H,d,J=9.2Hz),4.02(2H,s),3.99(3H,s),3.58-3.65(4H,m),3.46(3H,s),2.64-2.72(4H,m)。
【0183】
実施例25:6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(6-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0184】
0℃下で、中間体2(39mg)をTHF(10mL)に溶解し、4-メチルスルホニルベンズアルデヒド(37mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(75mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(30mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.65(1H,s),8.44(1H,d,J=2.8Hz),8.28(1H,s),7.90(2H,d,J=8.4Hz),7.81(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.80(1H,s),7.69(1H,s),7.59-7.65(2H,m),7.42(1H,d,J=1.2Hz),6.71(1H,d,J=8.4Hz),3.99(3H,s),3.55-3.95(8H,m),3.05(3H,s),2.66-2.86(1H,m),1.66-1.74(1H,m)。
【0185】
実施例26:6-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)-4-(6-(4-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0186】
中間体7(57mg)、3,3-ジフルオロトリメチレンイミン塩酸塩(26mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9mg)、(±)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(12mg)および炭酸セシウム(98mg)をこの順にトルエン(20mL)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。110℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を合わせて減圧下で濃縮し、薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により残留物を精製して、目的化合物(14mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.30(1H,d,J=2.0Hz),8.17(1H,s),8.08(1H,d,J=2.0Hz),7.76(1H,d,J=2.0Hz),7.70(1H,dd,J=9.2Hz,2.4Hz),7.59-7.65(1H,m),6.70-6.76(3H,m),4.30(4H,t,J=11.6Hz),3.94(3H,s),3.60-3.71(4H,m),3.50(2H,s),2.50-2.62(4H,m)。
【0187】
実施例27:6-(3-メトキシアゼチジン-1-イル)-4-(6-(6-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0188】
中間体5(59mg)、3-メトキシアゼチジン(18mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9mg)、(±)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(12mg)および炭酸セシウム(65mg)をこの順にトルエン(20mL)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。110℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を合わせて減圧下で濃縮し、薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により残留物を精製して、目的化合物(10mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.39(1H,s),8.11-8.15(2H,m),7.81(1H,d,J=7.6Hz),7.66-7.75(2H,m),6.78(1H,d,J=7.6Hz),6.74(1H,d,J=2.0Hz),6.71(1H,d,J=8.8Hz),4.37-4.43(1H,m),4.17(2H,t,J=6.8Hz),3.62-4.05(13H,m),3.36(3H,s),2.53-2.66(1H,m),1.76-1.84(1H,m)。
【0189】
実施例28:6-(3-ヒドロキシ-3-(トリフルオロメチル)アゼチジン-1-イル)-4-(6-(6-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0190】
中間体5(59mg)、3-トリフルオロメチル-3-アゼチジノール塩酸塩(35mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9mg)、(±)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(12mg)および炭酸セシウム(98mg)をこの順にトルエン(20mL)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。110℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を合わせて減圧下で濃縮し、薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により残留物を精製して、目的化合物(17mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.37(1H,d,J=2.4Hz),8.16(1H,s),8.10(1H,s),7.65-7.79(3H,m),6.67-6.74(3H,m),4.28(2H,d,J=8.4Hz),3.97(2H,d,J=8.4Hz),3.78-3.94(7H,m),3.54-3.72(4H,m),2.66-2.86(1H,m),1.65-1.72(1H,m)。
【0191】
実施例29:6-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロポキシ)-4-(6-(4-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-α]ピリジン-3-ニトリル
【0192】
0℃下で、6-ヒドロキシ-4-(6-(4-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル(49mg)をジオキサン(10mL)に溶解し、2,2-ジメチルエチレンオキシド(1mL)および炭酸カリウム(50mg)をこの順に加えて、封管において60℃に加熱して12時間攪拌した。冷却した後、反応液を水に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(13mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.33(1H,d,J=2.8Hz),8.19(1H,s),8.13(1H,d,J=2.4Hz),7.92(2H,d,J=8.0Hz),7.70(1H,dd,J=9.2Hz,2.8Hz),7.59(2H,d,J=8.4Hz),7.13(1H,d,J=2.0Hz),6.75(1H,d,J=8.4Hz),3.85(2H,s),3.64-3.68(6H,m),3.07(3H,s),2.56-2.59(4H,m),2.05(1H,s),1.38(6H,s)。
【0193】
実施例30:4-(6-(6-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)-6-(7-オキサ-2-アザスピロ[3.5]ノン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0194】
中間体5(59mg)、7-オキサ-2-アザスピロ[3.5]ノナン塩酸塩(33mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9mg)、(±)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(12mg)および炭酸セシウム(98mg)をこの順にトルエン(20mL)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。110℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を合わせて減圧下で濃縮し、薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により残留物を精製して、目的化合物(19mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.38(1H,d,J=2.8Hz),8.14(1H,s),8.12(1H,s),7.73-7.94(2H,m),7.70(1H,d,J=2.0Hz),6.73-6.76(2H,m),6.69(1H,d,J=8.8Hz),3.42-4.15(19H,m),2.70-3.10(1H,m),1.86-1.89(4H,m),1.70-1.78(1H,m)。
【0195】
実施例31:6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(6-(4-(メチルチオ)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0196】
0℃下で、中間体2(39mg)をTHF(10mL)に溶解し、4-メチルチオベンズアルデヒド(37mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(75mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(32mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.66(1H,d,J=1.2Hz),8.46(1H,s),8.28(1H,s),7.87(1H,d,J=9.2Hz),7.80(1H,s),7.70(1H,s),7.56-7.64(2H,m),7.43(1H,d,J=1.2Hz),7.25-7.27(2H,m),6.74(1H,d,J=9.2Hz),4.37-4.55(2H,m),3.86-4.11(9H,m),3.35-3.61(1H,m),2.48(3H,s),1.64-1.68(1H,m)。
【0197】
実施例32:6-(3-シアノアゼチジン-1-イル)-4-(6-(4-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0198】
中間体7(57mg)、3-シアノアゼチジン塩酸塩(24mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9mg)、(±)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(12mg)および炭酸セシウム(98mg)をこの順にトルエン(20mL)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。110℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を合わせて減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して目的化合物(12mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.39(1H,s),8.15(1H,s),8.12(1H,s),7.80(1H,d,J=9.2Hz),7.70(1H,s),7.26(1H,s),6.74-6.81(2H,m),6.70(1H,d,J=9.2Hz),3.51-4.09(14H,m),1.78-1.90(4H,m)。
【0199】
実施例33:6-(3-メトキシアゼチジン-1-イル)-4-(6-(4-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0200】
中間体7(57mg)、3-メトキシアゼチジン(18mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9mg)、(±)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(12mg)および炭酸セシウム(65mg)をこの順にトルエン(20mL)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。110℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を合わせて減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して目的化合物(12mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.29(1H,d,J=2.4Hz),8.12(1H,s),8.08(1H,s),7.68-7.72(2H,m),7.58-7.67(1H,m),6.73-6.77(2H,m),6.70(1H,d,J=2.0Hz),4.35-4.41(1H,m),4.15(2H,t,J=6.8Hz),3.94(3H,s),3.75(2H,dd,J=8.0Hz,4.8Hz),3.58-3.70(4H,m),3.44-3.57(2H,m),3.35(3H,s),2.48-2.66(4H,m)。
【0201】
実施例34:6-(3-ヒドロキシ3-メチルアゼチジン-1-イル)-4-(6-(4-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0202】
中間体6(64mg)、3-メチル-3-アゼチジノール塩酸塩(27mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9mg)、(±)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(12mg)および炭酸セシウム(98mg)をこの順にトルエン(20mL)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。110℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を合わせて減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して目的化合物(19mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.37(1H,d,J=2.4Hz),8.15(1H,s),7.89(2H,d,J=8.8Hz),7.78(1H,dd,J=8.8Hz,2.6Hz),7.72(1H,d,J=2.0Hz),7.58-7.64(2H,m),6.73(1H,d,J=2.0Hz),6.68(1H,d,J=8.8Hz),3.91(2H,d,J=8.0Hz),3.70-3.88(8H,m),3.56-3.68(2H,m),3.04(3H,s),2.68-2.84(1H,m),2.08(1H,s),1.64-1.72(4H,m)。
【0203】
実施例35:6-(3-シアノアゼチジン-1-イル)-4-(6-(6-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0204】
中間体6(64mg)、3-シアノアゼチジン塩酸塩(24mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9mg)、(±)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(12mg)および炭酸セシウム(98mg)をこの順にトルエン(20mL)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。110℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を合わせて減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して目的化合物(22mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.37(1H,d,J=2.4Hz),8.19(1H,s),7.89(2H,d,J=7.6Hz),7.78(1H,dd,J=9.2Hz,2.8Hz),7.74(1H,d,J=1.6Hz),7.55-7.66(2H,m),6.68-6.70(2H,m),4.26(2H,t,J=7.6Hz),4.15(2H,t,J=6.8Hz),3.49-3.92(9H,m),3.05(3H,s),2.68-2.84(1H,m),1.66-1.72(1H,m)。
【0205】
実施例36:6-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)-4-(6-(6-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0206】
中間体6(64mg)、3,3-ジフルオロトリメチレンイミン塩酸塩(26mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9mg)、(±)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(12mg)および炭酸セシウム(98mg)をこの順にトルエン(20mL)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。110℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を合わせて減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して目的化合物(24mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.38(1H,d,J=2.4Hz),8.19(1H,s),7.89(2H,d,J=8.0Hz),7.77-7.80(2H,m),7.60(2H,d,J=8.0Hz),6.73(1H,d,J=2.0Hz),6.69(1H,d,J=8.8Hz),4.31(4H,t,J=11.6Hz),3.70-3.88(6H,m),3.56-3.67(2H,m),3.04(3H,s),2.68-2.82(1H,m),1.68(1H,d,J=7.6Hz)。
【0207】
実施例37:6-(3-(ジメチルアミノ)ピロリジン-1-イル)-4-(6-(4-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0208】
中間体7(57mg)、N,N-ジメチルピロリジン-3-アミン(23mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9mg)、(±)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(12mg)および炭酸セシウム(65mg)をこの順にトルエン(20mL)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。110℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を合わせて減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して目的化合物(12mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.32(1H,d,J=2.4Hz),8.10(1H,s),8.07(1H,s),7.71-7.74(2H,m),7.61(1H,dd,J=8.0Hz,2.0Hz),6.88(1H,s),6.72-6.76(2H,m),3.93(3H,s),3.61-3.66(4H,m),3.41-3.51(4H,m),3.31-3.38(1H,m),3.20(1H,t,J=8.0Hz),2.87-2.96(1H,m),2.52-2.58(4H,m),2.32(6H,s),2.21-2.30(1H,m),1.96-2.04(1H,m)。
【0209】
実施例38:6-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロポキシ)-4-(6-(6-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0210】
0℃下で、6-ヒドロキシ-4-(6-(6-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル(50mg)をジオキサン(10mL)に溶解し、2,2-ジメチルエチレンオキシド(1mL)および炭酸カリウム(50mg)をこの順に加えて、封管において60℃に加熱して12時間攪拌した。冷却した後、反応液を水に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=15:1(V:V))により精製して表題化合物(14mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.40(1H,d,J=2.8Hz),8.22(1H,s),8.16(1H,d,J=2.0Hz),7.89(2H,d,J=8.0Hz),7.78(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.61(2H,d,J=8.0Hz),7.16(1H,d,J=2.4Hz),6.69(1H,d,J=8.4Hz),3.72-3.87(8H,m),3.57-3.70(2H,m),3.05(3H,s),2.69-2.84(1H,m),1.99-2.09(1H,brs),1.70(1H,d,J=8.4Hz),1.40(6H,s)。
【0211】
実施例39:6-(3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル)-4-(6-(4-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-α]ピリジン-3-ニトリル
【0212】
中間体8(62mg)、3,3-ジフルオロトリメチレンイミン塩酸塩(26mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9mg)、(±)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(12mg)および炭酸セシウム(98mg)をこの順にトルエン(20mL)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。110℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を合わせて減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して目的化合物(16mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.30(1H,d,J=2.4Hz),8.17(1H,s),7.92(2H,d,J=8.0Hz),7.76(1H,d,J=2.0Hz),7.70(1H,dd,J=9.2Hz,2.8Hz),7.60(2H,d,J=8.0Hz),6.75(1H,d,J=8.8Hz),6.71(1H,d,J=2.0Hz),4.29(4H,t,J=11.6Hz),3.62-3.70(6H,m),3.07(3H,s),2.56-2.61(4H,m)。
【0213】
実施例40:6-(3-シアノアゼチジン-1-イル)-4-(6-(4-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-α]ピリジン-3-ニトリル
【0214】
中間体8(62mg)、3-シアノアゼチジン塩酸塩(24mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9mg)、(±)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(12mg)および炭酸セシウム(98mg)をこの順にトルエン(20mL)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。110℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を合わせて減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))5により精製して目的化合物(18mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.29(1H,d,J=2.4Hz),8.16(1H,s),7.92(2H,d,J=8.0Hz),7.72(1H,d,J=2.0Hz),7.70(1H,dd,J=8.8Hz,2.0Hz),7.60(2H,d,J=8.0Hz),6.75(1H,d,J=8.8Hz),6.67(1H,d,J=2.0Hz),4.25(2H,dd,J=8.0Hz,6.8Hz),4.14(2H,t,J=6.8Hz),3.62-3.72(7H,m),3.07(3H,s),2.54-2.63(4H,m)。
【0215】
実施例41:6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(5-(6-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0216】
0℃下で、中間体4(40mg)をTHF(10mL)に溶解し、4-メチルスルホニルベンズアルデヒド(27mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(75mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(30mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.67(1H,d,J=1.6Hz),8.55(1H,d,J=1.2Hz),8.31(1H,s),8.27(1H,d,J=1.2Hz),7.89(2H,d,J=8.4Hz),7.81(1H,s),7.71(1H,s),7.65(1H,d,J=1.2Hz),7.60(2H,d,J=8.4Hz),3.99(3H,s),3.84-3.87(4H,m),3.75(2H,s),3.67(2H,d,J=11.6Hz),3.05(3H,s),2.76-2.83(1H,m),1.70(1H,d,J=9.2Hz)。
【0217】
実施例42:6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(5-(4-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピラジン-2-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0218】
0℃下で、中間体3(39mg)をTHF(10mL)に溶解し、4-メチルスルホニルベンズアルデヒド(27mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(33mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.65(1H,d,J=1.6Hz),8.47(1H,d,J=1.6Hz),8.31(1H,d,J=1.2Hz),8.30(1H,s),7.93(2H,d,J=8.0Hz),7.80(1H,s),7.69(1H,s),7.63(1H,d,J=1.6Hz),7.60(2H,d,J=8.4Hz),3.99(3H,s),3.73-3.76(4H,m),3.66(2H,s),3.07(3H,s),2.59-2.61(4H,m)。
【0219】
実施例43:6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(6-(2-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0220】
0℃下で、中間体2(39mg)をTHF(10mL)に溶解し、2-メチルスルホニルベンズアルデヒド(37mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(75mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(20mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.65(1H,s),8.45(1H,d,J=1.6Hz),8.28(1H,s),8.10(1H,d,J=8.0Hz),7.80-7.84(2H,m),7.70(1H,s),7.57(1H,t,J=7.6Hz),7.44-7.51(2H,m),7.43(1H,s),6.75(1H,d,J=9.2Hz),4.11(2H,s),4.00(3H,s),3.95(2H,d,J=12.4Hz),3.79-3.84(2H,m),3.62-3.69(2H,m),3.37(3H,s),2.57-2.64(1H,m),1.69(1H,d,J=8.4Hz)。
【0221】
実施例44:6-(1-エチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(6-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0222】
中間体6(64mg)、1-エチルピラゾール-4-ボロン酸(21mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(11mg)および炭酸カリウム(28mg)をこの順にジオキサンと水(20mL、体積比5:1)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。80℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、反応液を水(50mL)に注ぎ、次に酢酸エチルで抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して目的化合物(34mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.66(1H,d,J=1.2Hz),8.44(1H,d,J=2.0Hz),8.28(1H,s),7.90(2H,d,J=8.4Hz),7.81-7.84(2H,m),7.72(1H,s),7.63(2H,d,J=8.4Hz),7.73(1H,d,J=1.2Hz),6.72(1H,d,J=8.4Hz),4.26(2H,q,J=7.2Hz),3.82-3.86(4H,m),3.78(2H,s),3.62-3.69(2H,m),3.05(3H,s),2.78-2.86(1H,m),1.71(1H,d,J=8.8Hz),1.57(3H,t,J=7.2Hz)。
【0223】
実施例45:6-(1-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(6-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0224】
中間体6(64mg)、1-ジフルオロメチルピラゾール-4-ボロン酸(23mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(11mg)および炭酸カリウム(28mg)をこの順にジオキサンと水(20mL、体積比5:1)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。80℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、反応液を水(50mL)に注ぎ、次に酢酸エチルで抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して目的化合物(27mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.72(1H,s),8.44(1H,d,J=2.4Hz),8.32(1H,s),8.14(1H,s),7.98(1H,s),7.89(2H,d,J=8.4Hz),7.82(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.62(2H,d,J=8.0Hz),7.73(1H,s),7.26(1H,t,J=60.8Hz),6.72(1H,d,J=8.8Hz),3.81-3.88(4H,m),3.76(2H,s),3.59-3.68(2H,m),3.06(3H,s),2.74-2.80(1H,m),1.70(1H,d,J=9.2Hz)。
【0225】
実施例46:6-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)-4-(6-(6-((5-メトキシピリジン-2-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0226】
中間体17(59mg)、3,3-ジフルオロトリメチレンイミン塩酸塩(26mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9mg)、(±)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(12mg)および炭酸セシウム(98mg)をこの順にトルエン(20mL)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。110℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を合わせて減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=15:1(V:V))により精製して目的化合物(24mg)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 8.52(1H,s),8.39(1H,d,J=2.0Hz),8.27(1H,d,J=2.0Hz),8.18(1H,s),7.82(1H,dd,J=9.2Hz,2.4Hz),7.36-7.45(2H,m),7.08(1H,d,J=1.6Hz),6.77(1H,d,J=9.2Hz),4.38(4H,t,J=8.0Hz),3.74-3.83(7H,m),3.50-3.68(4H,m),2.54-2.64(1H,m),1.59-1.64(1H,m)。
【0227】
実施例47:6-(1-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(4-(3-(メチルスルホニル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0228】
中間体10(62mg)、1-ジフルオロメチルピラゾール-4-ボロン酸(23mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(11mg)および炭酸カリウム(28mg)をこの順にジオキサンと水(20mL、体積比5:1)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。80℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、反応液を水(50mL)に注ぎ、次に酢酸エチルで抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して目的化合物(31mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.70(1H,s),8.37(1H,d,J=2.4Hz),8.30(1H,s),1.13(1H,s),7.96-7.99(2H,m),7.87(1H,d,J=8.0Hz),7.69-7.76(2H,m),7.56(1H,s),7.41(1H,s),7.25(1H,t,J=60.8Hz),6.78(1H,d,J=9.2Hz),3.64-3.72(6H,m),3.09(3H,s),2.58-2.63(4H,m)。
【0229】
実施例48:6-(1-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(4-(2-(メチルスルホニル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0230】
中間体18(62mg)、1-ジフルオロメチルピラゾール-4-ボロン酸(23mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(11mg)および炭酸カリウム(28mg)をこの順にジオキサンと水(20mL、体積比5:1)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。80℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、反応液を水(50mL)に注ぎ、次に酢酸エチルで抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して目的化合物(32mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.71(1H,s),8.38(1H,d,J=2.4Hz),8.30(1H,s),8.13-8.16(2H,m),7.97(1H,s),7.75(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.61(1H,t,J=7.6Hz),7.53(1H,t,J=7.6Hz),7.46(1H,d,J=7.6Hz),7.41(1H,s),7.26(1H,t,J=60.8Hz),6.79(1H,d,J=8.4Hz),4.03(2H,s),3.60-3.68(4H,m),3.47(3H,s),.66-2.72(4H,m)。
【0231】
実施例49:6-(1-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(4-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0232】
中間体8(62mg)、1-ジフルオロメチルピラゾール-4-ボロン酸(23mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(11mg)および炭酸カリウム(28mg)をこの順にジオキサンと水(20mL、体積比5:1)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。80℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、反応液を水(50mL)に注ぎ、次に酢酸エチルで抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して目的化合物(22mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.70(1H,s),8.37(1H,d,J=2.8Hz),8.30(1H,s),8.13(1H,s),7.96(1H,s),7.93(2H,d,J=7.6Hz),7.75(1H,dd,J=8.8Hz,2.8Hz),7.61(2H,d,J=8.0Hz),7.41(1H,s),7.26(1H,t,J=60.8Hz),6.78(1H,d,J=8.8Hz),3.68-3.72(4H,m),3.67(2H,s),3.08(3H,s),2.58-2.63(4H,m)。
【0233】
実施例50:6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(6-((6-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0234】
0℃下で、中間体2(40mg)をTHF(10mL)に溶解し、6-(メチルチオ)ピリジン-3-カルバルデヒド(31mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(75mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(13mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.67(1H,s),8.45(1H,s),8.44(1H,s),8.29(1H,s),7.87(1H,d,J=8.8Hz),7.80(1H,s),7.77(1H,d,J=8.4Hz),7.70(1H,s),7.43(1H,s),7.36(1H,d,J=8.4Hz),6.76(1H,d,J=8.4Hz),4.38(2H,d,J=6.0Hz),3.98-4.02(5H,m),3.85-3.96(4H,m),3.26-3.32(1H,m),2.58(3H,s),1.87(1H,d,J=10.0Hz)。
【0235】
実施例51:6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(4-((6-(メチルチオ)ピリジン-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0236】
0℃下で、中間体1(39mg)をTHF(10mL)に溶解し、6-(メチルチオ)ピリジン-2-カルバルデヒド(31mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(33mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.63(1H,s),8.36(1H,d,J=2.8Hz),8.26(1H,s),7.79(1H,s),7.75(1H,dd,J=8.8Hz,2.8Hz),7.68(1H,s),7.50(1H,t,J=7.6Hz),7.39(1H,s),7.19(1H,d,J=7.2Hz),7.07(1H,d,J=7.6Hz),6.78(1H,d,J=9.2Hz),3.99(3H,s),3.67-3.76(6H,m),2.65-2.73(4H,m),2.57(3H,s)。
【0237】
実施例52:6-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)-4-(6-(4-((5-メトキシピリジン-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0238】
中間体19(57mg)、3,3-ジフルオロトリメチレンイミン塩酸塩(26mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9mg)、(±)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(12mg)および炭酸セシウム(98mg)をこの順にトルエン(20mL)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。110℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を合わせて減圧下で濃縮し、薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により残留物を精製して、目的化合物(10mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.27-8.36(2H,m),8.16(1H,s),7.76(1H,d,J=1.2Hz),7.71(1H,d,J=7.6Hz),7.37(1H,d,J=7.6Hz),7.17-7.22(1H,m),6.71-6.76(2H,m)4.30(4H,t,J=11.2Hz),3.95(3H,s),3.87(2H,s),3.60-3.76(4H,m),2.56-2.70(4H,m)。
【0239】
実施例53:6-(1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(6-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0240】
中間体6(64mg)、1H-ピラゾール-4-ボロン酸(17mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(11mg)および炭酸カリウム(28mg)をこの順にジオキサンと水(20mL、体積比5:1)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。80℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、反応液を水(50mL)に注ぎ、次に酢酸エチルで抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=10:1(V:V))により精製して目的化合物(17mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.70(1H,s),8.44(1H,d,J=2.4Hz),8.29(1H,s),7.92(2H,s),7.89(2H,d,J=8.0Hz),7.83(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.61(2H,d,J=8.0Hz),7.45(1H,s),6.71(1H,d,J=8.8Hz),3.79-3.87(4H,m),3.75(2H,s),3.60-3.68(2H,m),3.05(3H,s),2.72-2.80(1H,m),1.69(1H,d,J=8.8Hz)。
【0241】
実施例54:2-(4-(3-シアノ-4-(6-(4-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-N,N-ジメチルアセトアミド
【0242】
中間体8(62mg)、N,N-ジメチル-2-(4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)アセトアミド(42mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(11mg)および炭酸カリウム(28mg)をこの順にジオキサンと水(20mL、体積比5:1)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。80℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、反応液を水(50mL)に注ぎ、次に酢酸エチルで抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=10:1(V:V))により精製して目的化合物(27mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.65(1H,d,J=1.2Hz),8.35(1H,d,J=2.8Hz),8.25(1H,s),7.93(2H,d,J=8.0Hz),7.87(1H,s),7.82(1H,s),7.73(1H,dd,J=8.8Hz,2.8Hz),7.62(2H,d,J=8.0Hz),7.41(1H,d,J=1.2Hz),6.77(1H,d,J=8.8Hz),5.05(2H,s),3.65-3.75(6H,m),3.13(3H,s),3.07(3H,s),3.02(3H,s),2.59-2.67(4H,m)。
【0243】
実施例55:6-(1-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(6-(3-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0244】
中間体9(64mg)、1-ジフルオロメチルピラゾール-4-ボロン酸(23mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(11mg)および炭酸カリウム(28mg)をこの順にジオキサンと水(20mL、体積比5:1)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。80℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、反応液を水(50mL)に注ぎ、次に酢酸エチルで抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して目的化合物(25mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.72(1H,d,J=1.6Hz),8.44(1H,d,J=2.4Hz),8.31(1H,s),8.14(1H,s),7.99(1H,s),7.97(1H,s),7.81-7.84(2H,m),7.69-7.73(1H,m),7.53(1H,t,J=8.0Hz),7.44(1H,d,J=1.2Hz),7.25(1H,t,J=60.4Hz),6.72(1H,d,J=8.4Hz),3.81-3.92(4H,m),3.77(2H,s),3.62-3.70(2H,m),3.07(3H,s),2.76-2.86(1H,m),1.71(1H,d,J=8.0Hz)。
【0245】
実施例56:6-(1-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(6-(2-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0246】
中間体20(64mg)、1-ジフルオロメチルピラゾール-4-ボロン酸(23mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(11mg)および炭酸カリウム(28mg)をこの順にジオキサンと水(20mL、体積比5:1)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。80℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、反応液を水(50mL)に注ぎ、次に酢酸エチルで抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して目的化合物(35mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.71(1H,d,J=1.6Hz),8.45(1H,d,J=2.4Hz),8.31(1H,s),8.14(1H,s),8.09(1H,d,J=8.0Hz),7.97(1H,s),7.82(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.45-7.58(3H,m),7.43(1H,d,J=1.2Hz),7.25(1H,t,J=60.8Hz),6.74(1H,d,J=8.8Hz),4.12(2H,s),3.95(2H,d,J=12.4Hz),3.83(2H,s),3.61-3.72(2H,m),3.36(3H,s),2.58-2.66(1H,m),1.69(1H,d,J=9.2Hz)。
【0247】
実施例57:6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(8-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクト-3-イル)ピリジンピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0248】
ステップ1:3-(5-ブロモピリジン-2-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-tert-ブチルカルボキシレート
2,5-ジブロモピリジン(4.74g)、3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-tert-ブチルカルボキシレート(2.12g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.92g)、(±)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(1.24g)および炭酸セシウム(6.52g)を窒素保護下でトルエン(200mL)に加え、110℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を合わせて減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=4:1(V:V))により残留物を精製して、3-(5-ブロモピリジン-2-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-tert-ブチルカルボキシレート(2.4g)を得た。
【0249】
ステップ2:3-(5-(3-シアノ-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イル)ピリジン-2-イル)-3-tert-ブチル-31,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-tert-ブチルカルボキシレート
3-(5-ブロモピリジン-2-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-tert-ブチルカルボキシレート(37mg)、(3-シアノ-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-イル)ボロン酸(40mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(11mg)および炭酸カリウム(28mg)をこの順にジオキサンと水(20mL、体積比5:1)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。80℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、反応液を水(50mL)に注ぎ、次に酢酸エチルで抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して目的化合物(33mg)を得た。
【0250】
ステップ3:4-(6-(3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクト-3-イル)ピリジン-3-イル)-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルトリフルオロアセテート
室温下で、ステップ2から得た生成物をジクロロメタン(4mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(1mL)を加え、2時間攪拌して、完全に反応させ、真空減圧下で溶媒を蒸発除去した。残留物にメチルtert-ブチルエーテル(5mL)を加え、超音波処理を行うと、固体が析出し、濾過し、フィルターケーキをメチルtert-ブチルエーテルで2回洗浄し真空乾燥して、目的生成物(20mg)を得た。
【0251】
ステップ4:6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(8-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクト-3-イル)ピリジンピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
0℃下で、ステップ3から得た生成物(20mg)をTHF(5mL)に溶解し、4-メチルスルホニルベンズアルデヒド(15mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(50mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(10mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.62(1H,d,J=1.2Hz),8.36(1H,d,J=2.4Hz),8.26(1H,s),7.92(2H,d,J=8.0Hz),7.78(1H,s),7.74(1H,dd,J=8.4Hz,2.4Hz),7.63-7.71(3H,m),7.38(1H,d,J=1.6Hz),6.68(1H,d,J=8.4Hz),3.99(3H,s),3.88-3.95(2H,m),3.70-3.77(2H,m),3.20-3.39(4H,m),3.07(3H,s),2.04-2.11(2H,m),1.79-1.86(2H,m)。
【0252】
実施例58:6-(3-ヒドロキシ-3-メチルアゼチジン-1-イル)-4-(6-(6-((2-メトキシピリミジン-5-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0253】
ステップ1:6-ヒドロキシ-4-(6-(6-((2-メトキシピリミジン-5-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
室温下で、4-(6-(3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)-6-ヒドロキシピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリルトリフルオロアセテート(430mg)をテトラヒドロフラン(50mL)に溶解し、2-メトキシピリミジン-5-カルバルデヒド(276mg)を加えて、5分間攪拌し、続いてナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(500mg)を加えた。完全に反応するまで攪拌し、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注いだ。酢酸エチルで2回抽出し、有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で溶媒を蒸発して乾固させカラムクロマトグラフィー(溶離液はジクロロメタン:メタノール=30:1(V:V))により精製して、6-ヒドロキシ-4-(6-(6-((6-メトキシピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル(230mg)を得た。
【0254】
ステップ2:3-シアノ-4-(6-(6-((2-メトキシピリミジン-5-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート
室温下で、6-ヒドロキシ-4-(6-(6-((2-メトキシピリミジン-5-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル(227mg)をDMF(30mL)に溶解して、DIEA(258mg)を加え、続いてN-フェニルビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(357mg)を加えた。室温下で一晩攪拌したら完全に反応し、水(150mL)に注ぎ、酢酸エチルで2回抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で2回洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で蒸発乾固させて、カラムクロマトグラフィー(溶離液は石油エーテル:酢酸エチル=3:1(V:V))により精製して、3-シアノ-4-(6-(6-((2-メトキシピリミジン-5-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-イルトリフルオロメタンスルホネート(210mg)を得た。
【0255】
ステップ3:6-(3-ヒドロキシ-3-メチルアゼチジン-1-イル)-4-(6-(6-((2-メトキシピリミジン-5-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
ステップ2から得た生成物(59mg)、3-メチル-3-アゼチジノール塩酸塩(27mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9mg)、(±)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(12mg)および炭酸セシウム(98mg)をこの順にトルエン(20mL)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。110℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を合わせて減圧下で濃縮し、薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により残留物を精製して、目的化合物(21mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.54(2H,s),8.38(1H,d,J=2.4Hz),8.15(1H,s),7.79(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.72(1H,d,J=1.6Hz),6.74(1H,d,J=2.0Hz),6.69(1H,d,J=8.4Hz),4.00(3H,s),3.91(2H,d,J=8.0Hz),3.78-3.89(6H,m),3.58-3.72(4H,m),2.69-2.82(1H,m),1.69(1H,d,J=8.0Hz),1.67(3H,s)。
【0256】
実施例59:6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(6-(4-(メチルチオ)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0257】
0℃下で、中間体2(40mg)をTHF(10mL)に溶解し、4-メチルチオベンズアルデヒド(31mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(30mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.66(1H,d,J=1.2Hz),8.45(1H,d,J=2.4Hz),8.27(1H,s),7.85(1H,dd,J=8.4Hz,2.4Hz),7.80(1H,s),7.70(1H,s),7.50(2H,d,J=8.0Hz),7.43(1H,d,J=1.2Hz),7.24(2H,d,J=8.0Hz),6.73(1H,d,J=8.4Hz),4.18-4.32(2H,m),3.80-4.09(9H,m),3.16-3.30(1H,m),2.47(3H,s),1.82-1.89(1H,m)。
【0258】
実施例60:6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(6-((6-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0259】
0℃下で、中間体21(43mg)をTHF(10mL)に溶解し、6-(メチルチオ)ニコチンアルデヒド(31mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(27mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.72(1H,d,J=1.6Hz),8.44(1H,d,J=2.4Hz),8.41(1H,d,J=2.0Hz),8.31(1H,s),8.14(1H,s),7.97(1H,s),7.82(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.64-7.70(1H,m),7.43(1H,d,J=1.6Hz),7.25(1H,t,J=60.4Hz),7.16(1H,d,J=8.4Hz),6.71(1H,d,J=8.8Hz),3.84-3.94(4H,m),3.62-3.73(4H,m),2.78-2.86(1H,m),2.55(3H,s),1.71(1H,d,J=8.4Hz)。
【0260】
実施例61:(E)-4-(6-(6-(4-メトキシブト-2-エノイル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)-6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0261】
0℃下で、中間体2(40mg)をTHF(10mL)に溶解し、(E)-4-メトキシブト-2-エン酸(12mg)およびトリエチルアミン(30mg)を加えて、室温に上げて1時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(37mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.63(1H,d,J=1.2Hz),8.37(1H,d,J=2.4Hz),8.25(1H,s),7.78(1H,s),7.76(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.68(1H,s),7.38(1H,d,J=1.2Hz),6.88(1H,dt,J=15.6Hz,4.0Hz),6.65(1H,d,J=8.8Hz),6.16(1H,dt,J=15.6Hz,2.0Hz),4.64-4.72(2H,m),4.17(1H,d,J=12.0Hz),4.06-4.09(2H,m),3.98(3H,s),3.88-3.91(2H,m),3.64-3.71(1H,m),3.39(3H,s),2.78-2.84(1H,m),1.73(1H,d,J=8.8Hz)。
【0262】
実施例62:(E)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(6-(4-メトキシブト-2-エノイル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0263】
0℃下で、中間体21(43mg)をTHF(10mL)に溶解し、(E)-4-メトキシブト-2-エン酸(12mg)およびトリエチルアミン(30mg)を加えて、室温に上げて1時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(39mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.70(1H,d,J=1.2Hz),8.38(1H,d,J=2.4Hz),8.29(1H,s),8.13(1H,s),7.96(1H,s),7.76(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.39(1H,d,J=1.6Hz),7.25(1H,t,J=60.4Hz),6.89(1H,dt,J=15.2Hz,4.0Hz),6.64(1H,d,J=8.8Hz),6.16(1H,dt,J=15.2Hz,2.0Hz),4.64-4.72(2H,m),4.18(1H,d,J=10.8Hz),4.06-4.09(2H,m),3.88-3.92(2H,m),3.67(1H,d,J=10.8Hz),3.39(3H,s),2.78-2.84(1H,m),1.74(1H,d,J=8.8Hz)。
【0264】
実施例63:6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(4-((6-(メチルスルホニル)ピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0265】
0℃下で、中間体24(42mg)をTHF(10mL)に溶解し、6-(メチルスルホニル)ニコチンアルデヒド(37mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(25mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.72(1H,s),8.70(1H,d,J=1.6Hz),8.36(1H,d,J=2.4Hz),8.29(1H,s),8.13(1H,s),8.07(1H,s),8.02(1H,d,J=7.2Hz),7.96(1H,s),7.75(1H,dd,J=9.2Hz,2.4Hz),7.40(1H,d,J=1.6Hz),7.25(1H,t,J=60.4Hz),6.78(1H,d,J=8.8Hz),3.64-3.74(6H,m),3.25(3H,s),2.58-2.64(4H,m)。
【0266】
実施例64:6-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)-4-(6-(6-(3-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0267】
中間体9(64mg)、3,3-ジフルオロトリメチレンイミン塩酸塩(26mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9mg)、(±)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(12mg)および炭酸セシウム(98mg)をこの順にトルエン(20mL)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。110℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を合わせて減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して目的化合物(29mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.38(1H,d,J=2.4Hz),8.19(1H,s),7.98(1H,s),7.82(1H,d,J=8.0Hz),7.77-7.80(2H,m),7.69(1H,d,J=6.8Hz),7.52(1H,t,J=8.0Hz),6.75(1H,d,J=2.0Hz),6.69(1H,d,J=9.2Hz),4.31(4H,t,J=11.6Hz),3.78-3.88(4H,m),3.72(2H,s),3.58-3.68(2H,m),3.06(3H,s),2.73-2.82(1H,m),1.69(1H,d,J=8.4Hz)。
【0268】
実施例65:4-(6-(6-(3-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)-6-(3-ヒドロキシ-3-メチルアザ-1-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0269】
中間体9(64mg)、3-メチル-3-アゼチジノール塩酸塩(27mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9mg)、(±)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(12mg)および炭酸セシウム(98mg)をこの順にトルエン(20mL)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。110℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を合わせて減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して目的化合物(21mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.37(1H,d,J=2.4Hz),8.15(1H,s),7.98(1H,s),7.81(1H,d,J=7.6Hz),7.78(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.71(1H,d,J=2.0Hz),7.67(1H,d,J=8.0Hz),7.51(1H,t,J=8.0Hz),6.74(1H,d,J=2.0Hz),6.68(1H,d,J=8.8Hz),3.91(2H,d,J=8.0Hz),3.77-3.87(6H,m),3.73(2H,s),3.58-3.66(2H,m),3.06(3H,s),2.72-2.79(1H,m),1.67(1H,d,J=9.2Hz),1.66(3H,s)。
【0270】
実施例66:6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(6-((5-(メチルチオ)ピリジン-2-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0271】
0℃下で、中間体21(43mg)をTHF(10mL)に溶解し、5-(メチルチオ)ピリジン-2-カルバルデヒド(31mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(31mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.74(1H,s),8.45(1H,d,J=2.4Hz),8.43(1H,s),8.32(1H,s),8.15(1H,s),7.98(1H,s),7.86(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.76(1H,d,J=8.0Hz),7.43(1H,s),7.35(1H,d,J=8.0Hz),7.26(1H,t,J=60.4Hz),6.75(1H,d,J=8.8Hz),4.38(2H,d,J=5.6Hz),3.99(2H,s),3.89(4H,s),3.24-3.32(1H,m),2.56(3H,s),1.86(1H,d,J=10.4Hz)。
【0272】
実施例67:6-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)-4-(6-(6-(2-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0273】
中間体20(64mg)、3,3-ジフルオロトリメチレンイミン塩酸塩(26mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9mg)、(±)-2,2’-ビス(ジフェニルホスフィノ)-1,1’-ビナフチル(12mg)および炭酸セシウム(98mg)をこの順にトルエン(20mL)を入れたフラスコに加え、反応フラスコを窒素で3回置換した。110℃に加熱して一晩攪拌した。室温に冷却して、濾過し、フィルターケーキをジクロロメタンで洗浄し、濾液を合わせて減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して目的化合物(19mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.39(1H,d,J=2.0Hz),8.18(1H,s),8.09(1H,d,J=8.0Hz),7.76-7.79(2H,m),7.43-7.60(3H,m),6.75(1H,d,J=2.0Hz),6.72(1H,d,J=8.8Hz),4.31(4H,t,J=11.6Hz),4.06-4.19(2H,m),3.90-3.99(2H,m),3.76-3.88(2H,m),3.59-3.71(2H,m),3.34(3H,s),2.52-2.72(1H,m),1.71(1H,d,J=9.2Hz)。
【0274】
実施例68:4-(6-(6-(4-(メチルスルフィニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0275】
0℃下で、中間体21(43mg)をTHF(10mL)に溶解し、4-メチルスルフィニルベンズアルデヒド(34mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(32mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.72(1H,s),8.44(1H,d,J=2.4Hz),8.31(1H,s),8.14(1H,s),7.97(1H,s),7.82(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.58-7.64(4H,m),7.43(1H,d,J=1.2Hz),7.25(1H,t,J=60.4Hz),6.72(1H,d,J=8.4Hz),3.83-3.98(4H,m),3.79(2H,s),3.63-3.73(2H,m),2.82-2.92(1H,m),2.72(3H,s),1.73(1H,d,J=9.2Hz)。
【0276】
実施例69:6-(1-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(8-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクト-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0277】
0℃下で、中間体22(45mg)をTHF(15mL)に溶解し、4-メチルスルホニルベンズアルデヒド(37mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=15:1(V:V))により精製して表題化合物(30mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.70(1H,d,J=1.2Hz),8.36(1H,d,J=2.8Hz),8.29(1H,s),8.12(1H,s),7.96(1H,s),7.92(2H,d,J=8.0Hz),7.74(1H,dd,J=8.8Hz,2.8Hz),7.67(2H,d,J=8.0Hz),7.40(1H,s),7.25(1H,t,J=60.4Hz),6.68(1H,d,J=8.8Hz),3.91(2H,d,J=11.2Hz),3.74(2H,s),3.35(2H,s),3.26(2H,d,J=11.2Hz),3.07(3H,s),2.04-2.10(2H,m),1.78-1.85(2H,m)。
【0278】
実施例70:4-(5-(6-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピラジン-2-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0279】
0℃下で、中間体23(43mg)をTHF(15mL)に溶解し、4-メチルスルホニルベンズアルデヒド(37mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=15:1(V:V))により精製して表題化合物(17mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.74(1H,d,J=1.6Hz),8.57(1H,d,J=1.6Hz),8.35(1H,s),8.28(1H,d,J=1.6Hz),8.16(1H,s),7.99(1H,s),7.90(2H,d,J=8.8Hz),7.67(1H,d,J=1.2Hz),7.60(2H,d,J=8.0Hz),7.26(1H,t,J=60.4Hz),3.82-3.90(4H,m),3.76(2H,s),3.68(2H,d,J=12.8Hz),3.05(3H,s),2.77-2.84(1H,m),1.71(1H,d,J=9.2Hz)。
【0280】
実施例71:6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(6-((6-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0281】
0℃下で、中間体21(43mg)をTHF(10mL)に溶解し、6-(メチルチオ)ピリジン-3-カルバルデヒド(31mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(32mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.68(1H,d,J=1.6Hz),8.31(1H,d,J=2.8Hz),8.28(1H,s),8.11(1H,s),7.94(1H,s),7.89(1H,d,J=2.8Hz),7.71(1H,dd,J=8.8Hz,2.8Hz),7.37(1H,s),7.23(1H,t,J=60.4Hz),7.03(1H,d,J=8.4Hz),6.81(1H,dd,J=8.8Hz,3.2Hz),6.56(1H,d,J=8.8Hz),4.49(2H,d,J=6.0Hz),4.06(2H,d,J=12.0Hz),3.55-3.63(2H,m),2.88-2.94(1H,m),2.49(3H,s),1.82(1H,d,J=8.8Hz)。
【0282】
実施例72:6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(6-((2-(メチルチオ)ピリジン-4-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0283】
0℃下で、中間体21(43mg)をTHF(10mL)に溶解し、2-(メチルチオ)ピリジン-4-カルバルデヒド(31mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(33mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.71(1H,d,J=1.6Hz),8.43(1H,d,J=2.8Hz),8.35(1H,d,J=4.8Hz),8.31(1H,s),8.13(1H,s),7.97(1H,s),7.81(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.43(1H,d,J=1.6Hz),7.25(1H,t,J=60.4Hz),7.23(1H,s),7.01(1H,d,J=4.0Hz),6.70(1H,d,J=9.2Hz),3.77-3.84(4H,m),3.56-3.66(4H,m),2.73-2.82(1H,m),2.56(3H,s),1.68(1H,d,J=8.8Hz)。
【0284】
実施例73:6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(8-((6-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)メチル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクト-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0285】
0℃下で、中間体22(45mg)をTHF(15mL)に溶解し、6-(メチルチオ)ピリジン-3-カルバルデヒド(31mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=15:1(V:V))により精製して表題化合物(14mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.69(1H,d,J=1.6Hz),8.41(1H,d,J=2.0Hz),8.35(1H,d,J=2.4Hz),8.29(1H,s),8.12(1H,s),7.95(1H,s),7.72(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.64(1H,dd,J=8.4Hz,2.0Hz),7.39(1H,d,J=1.6Hz),7.25(1H,t,J=60.4Hz),7.18(1H,d,J=8.4Hz),6.66(1H,d,J=9.2Hz),3.88(2H,d,J=10.4Hz),3.55(2H,s),3.28-3.34(2H,m),3.18(2H,d,J=11.2Hz),2.58(3H,s),1.98-2.08(2H,m),1.75-1.81(2H,m)。
【0286】
実施例74:6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(6-((6-(メチルチオ)ピリジン-2-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0287】
0℃下で、中間体21(43mg)をTHF(10mL)に溶解し、6-(メチルチオ)ピリジン-2-カルバルデヒド(31mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(20mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.71(1H,d,J=1.6Hz),8.44(1H,d,J=2.4Hz),8.31(1H,s),8.14(1H,s),7.97(1H,s),7.82(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.47(1H,t,J=8.0Hz),7.42(1H,d,J=1.6Hz),7.25(1H,t,J=60.4Hz),7.12-7.17(1H,m),7.06(1H,d,J=7.2Hz),6.73(1H,d,J=8.4Hz),3.53-4.03(8H,m),2.73-2.93(1H,m),2.54(3H,s),1.73(1H,d,J=8.8Hz)。
【0288】
実施例75:6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(4-((6-(メチルチオ)ピリジン-3-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0289】
0℃下で、中間体24(42mg)をTHF(10mL)に溶解し、6-(メチルチオ)ピリジン-3-カルバルデヒド(31mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(36mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.69(1H,d,J=1.6Hz),8.39(1H,d,J=1.6Hz),8.36(1H,d,J=2.8Hz),8.29(1H,s),8.12(1H,s),7.96(1H,s),7.73(1H,dd,J=8.8Hz,2.8Hz),7.54(1H,dd,J=8. 4Hz,2.0Hz),7.39(1H,d,J=1.6Hz),7.25(1H,t,J=60.4Hz),7.17(1H,d,J=8.4Hz),6.76(1H,d,J=8.8Hz),3.64-3.66(4H,m),3.51(2H,s),2.54-2.58(7H,m)。
【0290】
実施例76:6-(1-(メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(6-((6-(メチルスルホニル)ピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0291】
0℃下で、中間体2(42mg)をTHF(10mL)に溶解し、6-(メチルスルホニル)ニコチンアルデヒド(37mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(21mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.73(1H,s),8.65(1H,d,J=1.6Hz),8.44(1H,d,J=2.4Hz),8.28(1H,s),8.01-8.09(2H,m),7.82(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.79(1H,s),7.69(1H,s),7.42(1H,d,J=1.6Hz),6.71(1H,d,J=8.8Hz),3.99(3H,s),3.77-3.84(6H,m),3.62-3.70(2H,m),3.23(3H,s),2.73-2.82(1H,m),1.71(1H,d,J=8.4Hz)。
【0292】
実施例77:6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(6-((6-(メチルスルホニル)ピリジン-3-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0293】
0℃下で、中間体21(43mg)をTHF(10mL)に溶解し、6-(メチルスルホニル)ニコチンアルデヒド(37mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(23mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.73(1H,s),8.72(1H,d,J=1.6Hz),8.44(1H,d,J=2.4Hz),8.31(1H,s),8.14(1H,s),8.04(1H,d,J=7.6Hz),8.01(1H,dd,J=7.6Hz,1.6Hz),7.97(1H,s),7.82(1H,dd,J=9.2Hz,2.4Hz),7.43(1H,d,J=1.6Hz),7.26(1H,t,J=60.4Hz),6.71(1H,d,J=8.4Hz),3.78-3.82(4H,m),3.76(2H,s),3.60-3.69(2H,m),3.23(3H,s),2.71-2.79(1H,m),1.70(1H,d,J=8.8Hz)。
【0294】
実施例78:6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(6-((5-(メチルスルホニル)ピリジン-2-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0295】
0℃下で、中間体21(43mg)をTHF(10mL)に溶解し、5-(メチルスルホニル)ピリジン-2-カルバルデヒド(37mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(26mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 9.05(1H,d,J=2.0Hz),8.71(1H,d,J=1.6Hz),8.43(1H,d,J=2.4Hz),8.30(1H,s),8.18(1H,dd,J=8.0Hz,2.4Hz),8.14(1H,s),7.97(1H,s),7.80(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.68(1H,d,J=8.0Hz),7.42(1H,d,J=1.6Hz),7.26(1H,t,J=60.4Hz),6.72(1H,d,J=8.8Hz),3.86-3.94(6H,m),3.61-3.71(2H,m),3.10(3H,s),2.76-2.84(1H,m),1.72(1H,d,J=8.4Hz)。
【0296】
実施例79:6-(1-(メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(6-((5-(メチルスルホニル)ピリジン-2-イル)メチル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0297】
0℃下で、中間体2(42mg)をTHF(10mL)に溶解し、5-(メチルスルホニル)ピリジン-2-カルバルデヒド(37mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(28mg)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ 9.22(1H,s),8.94(1H,s),8.64(1H,s),8.43(1H,s),8.38(1H,s),8.28(1H,d,J=7.6Hz),8.33(1H,s),7.87(1H,d,J=8.0Hz),7.78(1H,s),7.75(1H,d,J=8.4Hz),6.80(1H,d,J=8.4Hz),3.86(3H,s),3.72-3.84(6H,m),3.48-3.64(2H,m),3.29(3H,s),2.42-2.52(1H,m),1.60-1.70(1H,m)。
【0298】
実施例80:6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(4-((5-(メチルスルホニル)ピリジン-2-イル)メチル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0299】
0℃下で、中間体24(42mg)をTHF(10mL)に溶解し、5-(メチルスルホニル)ピリジン-2-カルバルデヒド(37mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(25mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 9.01(1H,d,J=2.4Hz),8.70(1H,d,J=1.6Hz),8.37(1H,d,J=2.8Hz),8.29(1H,s),8.22(1H,dd,J=8.4Hz,2.0Hz),8.13(1H,s),7.96(1H,s),7.73-7.76(2H,m),7.40(1H,d,J=1.6Hz),7.25(1H,t,J=60.4Hz),6.79(1H,d,J=9.2Hz),3.84(2H,s),3.68-3.75(4H,m),3.13(3H,s),2.64-2.70(4H,m)。
【0300】
実施例81:4-(6-(4-(4-(メチルチオ)ベンジル)ピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0301】
0℃下で、中間体24(42mg)をTHF(10mL)に溶解し、4-メチルチオベンズアルデヒド(31mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(35mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.69(1H,d,J=1.6Hz),8.36(1H,d,J=2.8Hz),8.29(1H,s),8.12(1H,s),7.96(1H,s),7.73(1H,dd,J=8.8Hz,2.8Hz),7.39(1H,d,J=1.2Hz),7.27-7.31(2H,m),7.24(1H,t,J=60.4Hz),7.23(2H,d,J=8.4Hz),6.76(1H,d,J=8.8Hz),3.62-3.70(4H,m),3.53(2H,s),2.54-2.60(4H,m),2.49(3H,s)。
【0302】
実施例82:6-(1-ジフルオロメチル-1H-ピラゾール-4-イル)-4-(6-(6-(4-(メチルチオ)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0303】
0℃下で、中間体21(43mg)をTHF(20mL)に溶解し、4-メチルチオベンズアルデヒド(31mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(33mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.73(1H,s),8.46(1H,s),8.31(1H,s),8.15(1H,s),7.98(1H,s),7.85(1H,d,J=7.2Hz),7.47-7.55(2H,m),7.44(1H,d,J=1.2Hz),7.25-7.26(2H,m),7.24(1H,t,J=60.4Hz),6.73(1H,d,J=9.2Hz),4.13-4.37(2H,m),3.78-4.10(6H,m),3.10-3.38(1H,m),2.47(3H,s),1.80-1.90(1H,m)。
【0304】
実施例83:4-(6-(6-(4-ニトロベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0305】
0℃下で、中間体21(43mg)をTHF(20mL)に溶解し、4-ニトロベンズアルデヒド(30mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(34mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.72(1H,d,J=1.6Hz),8.44(1H,d,J=2.8Hz),8.31(1H,s),8.18(2H,d,J=8.8Hz),8.13(1H,s),7.97(1H,s),7.82(1H,dd,J=8.8Hz,2.8Hz),7.58(2H,d,J=7.6Hz),7.43(1H,d,J=1.2Hz),7.26(1H,t,J=60.4Hz),6.71(1H,d,J=8.8Hz),3.73-3.88(6H,m),3.59-3.68(2H,m),2.72-2.82(1H,m),1.70(1H,d,J=9.2Hz)。
【0306】
実施例84:4-(6-(6-(4-(メチルスルホニル)ベンジル)-3,6-ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン-3-イル)ピリジン-3-イル)-6-(1-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-カルボニトリル
【0307】
0℃下で、中間体25(45mg)をTHF(20mL)に溶解し、4-メチルスルホニルベンズアルデヒド(37mg)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(100mg)をこの順に加えて、室温に上げて12時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、濾液を減圧下で濃縮し、残留物を薄層クロマトグラフィー(展開液はジクロロメタン:メタノール=20:1(V:V))により精製して表題化合物(33mg)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.72(1H,d,J=1.6Hz),8.44(1H,d,J=2.4Hz),8.32(1H,s),8.13(1H,s),8.07(1H,s),7.89(2H,d,J=8.4Hz),7.81(1H,dd,J=8.8Hz,2.4Hz),7.60(2H,d,J=8.4Hz),7.41(1H,d,J=1.2Hz),6.71(1H,d,J=8.4Hz),3.78-3.84(4H,m),3.74(2H,s),3.58-3.68(2H,m),3.05(3H,s),2.72-2.78(1H,m),1.69(1H,d,J=8.4Hz)。
【0308】
生理活性実験:
RETに対する化合物の生理活性実験の手順
1.RETWTに対する化合物のインビトロ酵素活性の測定
本願ではRETWTに対する化合物の酵素活性阻害IC50値の測定は均一時間分解蛍光法(HTRF)を採用する。0.2mMから100%DMSOで化合物の5倍勾配希釈を行い(合計で7つの濃度)、各濃度では2μLの化合物を48μLの反応バッファー(50mMのHEPES pH7.5、0.1mMのNaVO、5mMのMgCl、1mMのDTT、0.001%のTween20、100μg/mLのBSA)に加えて希釈して均一に混合した。2.5μLを384ウェルプレート(OptiPlate-384、PerkinElmerから購入)に加え、次に5μLのGST-RETWT(658-1114aa、最終濃度0.5nM)を加えて、遠心分離して均一に混合し、さらに2.5μLのATP(最終濃度25μM)とTKペプチド基質(TK Peptide Substrate)の混合物(最終濃度1μM、Cisbioから購入)を加えて反応を開始させ、総反応体積は10μLであった。384ウェルプレートをインキュベーターに入れて23℃で2時間反応させ、次に5μLのTK抗体(TK Antibody)(Cisbioから購入)、5μLのストレプトアビジン(Streptavidin)-XL665(Cisbioから購入)を加えて反応を停止させた。インキュベーターにおいて再び1時間インキュベートした後、Envision(PerkinElmerから購入)において蛍光値を読み取った(320nmで励起し、665nmおよび620nmでの発光を測定し、両者の比の値が酵素活性シグナルである)。各化合物はそれぞれ7つの濃度においてRETWTの酵素活性シグナルを測定し、ソフトウェアGraphPad Prismを用いてデータから当該化合物のIC50値を算出した。
【0309】
2.RETV804Mに対する化合物のインビトロ酵素活性の測定
本願ではRETV804Mに対する化合物の酵素活性阻害IC50値の測定は均一時間分解蛍光法(HTRF)を採用する。0.2mMから100%DMSOで化合物の5倍勾配希釈を行い(合計で7つの濃度)、各濃度では2μLの化合物を48μLの反応バッファー(50mMのHEPES pH7.5、0.1mMのNaVO、5mMのMgCl、1mMのDTT、0.001%のTween20、20nMのSEB(Cisbioから購入)、100μg/mLのBSA)に加えて希釈して均一に混合した。2.5μLを384ウェルプレート(OptiPlate-384、PerkinElmerから購入)に加え、次に5μLのGST-RETV804M(658-1114aa、最終濃度0.02nM)を加えて、遠心分離して均一に混合し、さらに2.5μLのATP(最終濃度1.5μM)とTKペプチド基質(TK Peptide Substrate)の混合物(最終濃度1μM、Cisbioから購入)を加えて反応を開始させ、総反応体積は10μLであった。384ウェルプレートをインキュベーターに入れて23℃で1時間反応させ、次に5μLのTK抗体(TK Antibody)(Cisbioから購入)、5μLのストレプトアビジン(Streptavidin)-XL665(Cisbioから購入)を加えて反応を停止させた。インキュベーターにおいて再び1時間インキュベートした後、Envision(PerkinElmerから購入)において蛍光値を読み取った(320nmで励起し、665nmおよび620nmでの発光を測定し、両者の比の値が酵素活性シグナルである)。各化合物はそれぞれ7つの濃度においてRETV804Mの酵素活性シグナルを測定し、ソフトウェアGraphPad Prismを用いてデータから当該化合物のIC50値を算出した。
【0310】
3.VEGFR2に対する化合物のインビトロ酵素活性の測定
本願ではVEGFR2に対する化合物の酵素活性阻害IC50値の測定は均一時間分解蛍光法(HTRF)を採用する。1mMから100%DMSOで化合物の5倍勾配希釈を行い(合計で7つの濃度)、各濃度では2μLの化合物を48μLの反応バッファー(50mMのHEPES pH7.5、0.1mMのNaVO、5mMのMgCl、1mMのMnCl、1mMのDTT、0.001%のTween20、100μg/mLのBSA)に加えて希釈して均一に混合した。2.5μLを384ウェルプレート(OptiPlate-384、PerkinElmerから購入)に加え、次に5μLのGST-VEGFR2(最終濃度0.1nM)を加えて、遠心分離して均一に混合し、さらに2.5μLのATP(最終濃度2.5μM)とTKペプチド基質(TK Peptide Substrate)の混合物(最終濃度1μM、Cisbioから購入)を加えて反応を開始させ、総反応体積は10μLであった。384ウェルプレートをインキュベーターに入れて23℃下で1.5時間反応させ、次に5μLのTK抗体(TK Antibody)(Cisbioから購入)、5μLのストレプトアビジン(Streptavidin)-XL665(Cisbioから購入)を加えて反応を停止させた。インキュベーターにおいて再び1時間インキュベートした後、Envision(PerkinElmerから購入)において蛍光値を読み取った(320nmで励起し、665nmおよび620nmでの発光を測定し、両者の比の値が酵素活性シグナルである)。各化合物はそれぞれ7つの濃度においてVEGFR2の酵素活性シグナルを測定し、ソフトウェアGraphPad Prismを用いてデータから当該化合物のIC50値を算出した。
【0311】
4.TT細胞における化合物の増殖活性の測定
ヒト甲状腺がん細胞株TT細胞を、Ham’s F-12K培地に15%のウシ胎児血清(FBS、Biological Industries(BI)から購入)および1%のペニシリンとストレプトマイシン(P/S、Life Techonologyから購入)を加えたもので培養し、培養条件は37℃と5%COであった。化合物測定の前日に、TT細胞を5000個の細胞/195μL/ウェルの濃度で96ウェルプレート(#3917、Corningから購入)に播種した。24時間後に10mMから100%DMSOで化合物の3倍勾配希釈を行い(合計で10濃度)、次に各濃度は2μLの化合物を48μLのHam’s F-12K培地に加えて希釈した。希釈後の化合物の各濃度は5μLを、播種した細胞懸濁液に加え、化合物と細胞をセルインキュベーターにおいて120時間(5日)共インキュベーションし、培地を吸い尽くして25μLのCell-Titer Glo(G7570、Promegaから購入)試薬を加えて再び5-10分間インキュベートした。その後Envisionにおいて蛍光値を読み取り、ソフトウェアGraphPad Prismを用いてデータから当該化合物の細胞増殖に対する阻害を表すIC50値を算出した。
【0312】
5.KIF5B-RET/HEK293T細胞における化合物の増殖活性の測定
レンチウイルス感染で構築したRET融合形態の細胞株KIF5B-RET/HEK293T細胞を、DMEM培地に10%のウシ胎児血清(FBS、Biological Industries(BI)から購入)および1%のペニシリンとストレプトマイシン(P/S、Life Techonologyから購入)に加えたもので培養し、培養条件は37℃と5%COであった。化合物測定の前日に、KIF5B-RET/HEK293T細胞を2000個の細胞/195μL/ウェルの濃度で96ウェルプレート(#3917、Corningから購入)に播種した。24時間後に10mMから100%DMSOで化合物の3倍勾配希釈を行い(合計で10濃度)、次に各濃度は2μLの化合物を48μLのDMEM培地に加えて希釈した。希釈後の化合物の各濃度は5μLを、播種した細胞懸濁液に加え、化合物と細胞をセルインキュベーターにおいて72時間(3日)共インキュベーションし、培地を吸い尽くして25μLのCell-Titer Glo(G7570、Promegaから購入)試薬を加えて再び5-10分間インキュベートした。その後Envisionにおいて蛍光値を読み取り、ソフトウェアGraphPad Prismを用いてデータから当該化合物の細胞増殖に対する阻害を表すIC50値を算出した。
タンパク質活性および細胞生物学データ
「-」とは未測定
【0313】
6.化合物の薬物動態データ
雄SDラットは北京維通利華実験動物技術有限公司が提供し、ラットを群分けし、1群は3匹とし、それぞれ被験サンプルの懸濁液(5mg/kg、懸濁化剤はMC 0.5%)を強制経口投与した。動物は実験前に一晩絶食し、絶食時間は投与前10時間から投与後4時間までであった。投与後0.25、0.5、1、2、4、6、8、24時間にそれぞれ採血した。動物用麻酔器を用いてイソフルランで麻酔した後、眼窩静脈叢から0.3mLの全血を採取し、ヘパリン入り抗凝固採血管に入れて、サンプルを4℃と4000rpmで5分間遠心分離し、血漿を遠心管に移して、分析に備えて-80℃で保存しておいた。タンパク質沈殿法を用いて血漿からサンプルを抽出し、LC/MSで抽出液を分析した。
【産業上の利用可能性】
【0314】
本発明はRET選択的阻害剤、その製造および用途を提供する。本発明はまた一般式(I)に示す一連の化合物と薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、結晶多形または異性体、これらの化合物を含む医薬組成物、および当該化合物を用いる疾患の治療方法を提供する。本発明に係るRET選択的阻害剤は活性が高く、忍容性が高く、臨床上の副作用が軽く、腫瘍治療の忍容性の問題を効果的に克服できるため、経済的に高い値がありこれからの利用が見込まれる。