(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-24
(45)【発行日】2023-08-01
(54)【発明の名称】画像生成装置および画像生成方法
(51)【国際特許分類】
H04N 7/18 20060101AFI20230725BHJP
G06T 19/00 20110101ALI20230725BHJP
G06T 15/04 20110101ALI20230725BHJP
B60R 1/00 20220101ALI20230725BHJP
B60R 11/02 20060101ALI20230725BHJP
【FI】
H04N7/18 J
G06T19/00 A
G06T15/04
B60R1/00
B60R11/02 C
(21)【出願番号】P 2019062650
(22)【出願日】2019-03-28
【審査請求日】2021-11-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000237592
【氏名又は名称】株式会社デンソーテン
(74)【代理人】
【識別番号】100106149
【氏名又は名称】矢作 和行
(74)【代理人】
【識別番号】100121991
【氏名又は名称】野々部 泰平
(74)【代理人】
【識別番号】100145595
【氏名又は名称】久保 貴則
(72)【発明者】
【氏名】伊井野 将嘉
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼田 道弘
(72)【発明者】
【氏名】前田 真由子
【審査官】秦野 孝一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-075966(JP,A)
【文献】特開2018-056794(JP,A)
【文献】特開2014-068308(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/18
G06T 19/00
G06T 15/04
B60R 1/00
B60R 11/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載されたカメラの撮影画像を取得する画像取得部と、
一部の領域の明るさが他の領域の明るさとは異なる光沢を持たせた前記車両を示す自車両データを記憶する記憶部と、
前記撮影画像から、前記車両および前記車両の周辺領域を仮想視点からみた周辺画像を生成する俯瞰画像生成部と、
3次元形状の自車両像を生成する3D画像生成部と、
前記周辺画像に前記自車両像を重畳した合成画像を生成する画像合成部と、
を備え、
前記3D画像生成部は、前記記憶部から読み込んだ前記自車両データから3次元形状の前記自車両像を生成する
ものであって、
前記仮想視点は、複数箇所の中から選択的に設定可能に構成されており、
前記記憶部には、設定可能な前記仮想視点のそれぞれに対応する前記自車両データとして、それぞれ異なる位置に光沢が付与された複数の前記自車両データが保存されており、
前記3D画像生成部は、表示要求される前記仮想視点の位置に応じて、前記自車両像の生成に使用する前記自車両データを変更することを特徴とする画像生成装置。
【請求項2】
前記車両に関する車両情報を取得する信号受信部を備え、
前記車両情報に応じて前記記憶部から読み出す前記自車両データを変更することを特徴とする請求項1に記載の画像生成装置。
【請求項3】
(a)車両に搭載されたカメラの撮影画像を取得する工程と、
(b)設定可能な仮想視点のうち、表示要求される前記仮想視点を取得する工程と、
(
c)
前記車両を示す自車両データとして車体においてそれぞれ異なる位置に光沢が付与された複数の前記自車両データが保存されている記憶部から、表示要求される前記仮想視点に応じた前記自車両データを読み出す工程と、
(
d)前記撮影画像から、前記車両および前記車両の周辺領域を
前記仮想視点からみた周辺画像を生成する工程と、
(
e)
前記工程(c)で読み出した前記自車両データを用いて3次元形状の自車両像を生成する工程と、
(
f)前記周辺画像に前記自車両像を重畳した合成画像を生成する工程と、
を
含む画像生成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両において画像を生成して表示させる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像生成装置は、車両(主に車両のユーザであるドライバが乗車する車両、以下「自車両」という。)の周辺を当該自車両に備えた複数のカメラで撮影し、その撮影画像に基づいて自車両周辺の画像を生成する。そして、周辺画像に自車両の車両像(以下、「自車両像」という。)を重畳した合成画像が表示装置に表示される。
【0003】
自車両像はポリゴン(三角形や四角形といった多角形)の集合体で仮想3次元空間上にポリゴンモデル、つまり3次元モデルとして表現される。また、3次元モデルに対して質感を出すためにテクスチャを施して見栄えを良くする処理が一般的に知られている。テクスチャとは、3次元モデルを背景などに貼り付けることで質感や雰囲気を表現するための画像やパターンのことである。また、自車両像を作成した後に自車両像に対して視点角度に応じて光量を変える処理を行うことで見栄えを良くするライティング処理も知られている。
【0004】
特許文献1に係る発明は、ゲーム等において仮想的な3次元空間であるオブジェクト空間内の所与の視点(仮想カメラ)から見える画像を生成する際に、影やハイライト(ライティング含む)等を用いてリアルに表現することを目的としている。そのために、特許文献1に係る発明は、影オブジェクトや、ハイライトを表すためのハイライトオブジェクトを予め用意する。特許文献1に係る発明は、これらのオブジェクトを、道路、車などのオブジェクトの一部の上に重ねて配置することで、影やハイライトを表現する。
【0005】
これにより、ハイライト用テクスチャがマッピングされるようになることで、ハイライトの領域だけが明るく表示されるような画像を表示できる。また、視点変換に応じてジオメトリ処理(座標変換、透視変換等)を施した画像を重ねて配置することが特許文献1には開示されている。
【0006】
特許文献1に係る画像生成方法は、元絵のテクスチャと投影テクスチャとがマルチテクスチャマッピングされたオブジェクトを、任意の位置、任意の方向から見た場合の画像を生成できる。これにより、ハイライトや影等のリアルな表現が可能になり、画像のリアル度を高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、ゲーム等の電子機器では3D演算用のリソースを潤沢に搭載しているが、これに比べて車両に搭載された電子機器ではCPUの演算量は少なくなる。よって、高度な演算が必要となるハイライト(ライティング)処理を車両で行うには計算量が多すぎて描画処理が間に合わなくなることがあった。
【0009】
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、演算量を抑えつつ、ライティングと同等の見栄えを確保したリアルな自車両の表現を可能にする画像生成装置および画像生成方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明は、車両に搭載されたカメラの撮影画像を取得する画像取得部と、一部の領域の明るさが他の領域の明るさとは異なる光沢を持たせた前記車両を示す自車両データを記憶する記憶部と、前記撮影画像から、前記車両および前記車両の周辺領域を仮想視点からみた周辺画像を生成する俯瞰画像生成部と、3次元形状の自車両像を生成する3D画像生成部と、前記周辺画像に前記自車両像を重畳した合成画像を生成する画像合成部と、を備え、前記3D画像生成部は、前記記憶部から読み込んだ前記自車両データから3次元形状の前記自車両像を生成するものであって、前記仮想視点は、複数箇所の中から選択的に設定可能に構成されており、前記記憶部には、設定可能な前記仮想視点のそれぞれに対応する前記自車両データとして、それぞれ異なる位置に光沢が付与された複数の前記自車両データが保存されており、前記3D画像生成部は、表示要求される前記仮想視点の位置に応じて、前記自車両像の生成に使用する前記自車両データを変更する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、映像の品質を確保しつつ演算量を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施の形態に係る画像表示システムの構成を示す機能ブロック図である。
【
図2】4つのカメラがそれぞれ撮影する方向を示す図である。
【
図3】周辺画像、自車両像、および、合成画像を説明する図である。
【
図4】自車両データのポリゴンモデルのイメージと、ポリゴンモデルを2次元平面に展開した状態を示す図である。
【
図5】2次元のテクスチャのイメージと、これを2次元平面に展開されたポリゴンに貼り付けたことを示す図である。
【
図6】車両像のライティングと非ライティングのイメージである。
【
図7】画像生成装置が行う映像処理を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0014】
<1.構成>
図1は、画像表示システム1の構成を示す図である。この画像表示システム1は、乗用車、トラック、バス、作業用車両等、様々な車両のユーザ(以下、「ドライバ」と称する)が乗車する車両7において用いられる。そして、ドライバに対して自車両の周辺の領域を示す画像(以下、「周辺画像AP」という。)を生成して車室内に表示する機能を有している。これによりドライバは自車両の周辺の様子を車室内において即座に把握可能となる。
【0015】
図1に示すように、画像表示システム1は、画像生成装置2、表示装置3、操作ボタン41、車両用センサ5、複数のカメラ6を備えている。
【0016】
複数のカメラ6の各々は、自車両7に搭載される。複数のカメラ6の各々は、車両7の周辺を撮影して撮影画像を生成し、生成した撮影画像を画像生成装置2に出力する。画像生成装置2は自車両7の周辺を示す撮影画像を用いて自車両7の車両像(以下、「自車両像7A」という。)を含む周辺画像である合成画像を生成する。
【0017】
図2は、複数のカメラ6を構成する4つのカメラ6F,6B,6L,6Rがそれぞれ撮影する方向を示す図である。フロントカメラ6Fは、自車両7の前端に設けられ、その光軸6Faは自車両7の前方方向に向けられる。リアカメラ6Bは、自車両7の後端に設けられ、その光軸6Baは自車両7の後方に向けられる。
【0018】
左サイドカメラ6Lは左側の左サイドミラーMLに設けられ、その光軸6Laは自車両7の左方(自車両7の直進方向の直交方向)に向けられる。また、右サイドカメラ6Rは右側の右サイドミラーMRに設けられ、その光軸6Raは自車両7の右方(自車両7の直進方向の直交方向)に向けられる。
【0019】
これらのカメラ6F,6B,6L,6Rのレンズには魚眼レンズなどの広角レンズが採用され、各カメラ6F,6B,6L,6Rは180度以上の画角θを有している。このため、4つのカメラ6F,6B,6L,6Rを利用することで、自車両7の全周囲を撮影することが可能である。
【0020】
図1に戻り、表示装置3は、例えば、液晶などの薄型の表示パネル31を備えており、各種の情報や画像を表示する。表示装置3は、ドライバがその画面を視認できるように、自車両7のインストルメントパネルなどに配置される。
【0021】
表示装置3は、画像生成装置2と同一のハウジング内に配置されて画像生成装置2と一体化されていてもよく、画像生成装置2とは別体の装置であってもよい。表示装置3は、表示パネル31に重ねてタッチパネル32を備えており、ドライバの操作を受け付けることが可能である。
【0022】
操作ボタン41は、ドライバの操作を受け付ける操作部材である。操作ボタン41は、例えば、自車両7のステアリングホイールに設けられており、主にドライバからの操作を受け付ける。ドライバは、この操作ボタン41と表示装置3のタッチパネル32とを介して画像表示システム1に対する各種の操作を行うことができる。
【0023】
なお、以下では、この操作ボタン41と、表示装置3のタッチパネル32を操作部4という。操作部4によりドライバの操作がなされた場合は、その操作の内容を示す操作信号が画像生成装置2に入力される。ドライバの操作は周辺画像の視点変更要求を含む。
【0024】
車両用センサ5は、自車両7の状態を示す情報を取得するセンサである。シフトセンサ51は、自車両7の変速装置のシフトレバーの位置であるシフトポジションを示す信号を取得し信号受信部26に出力する。また、車速センサ52は、自車両7の車軸の回転数に基づいて自車両7の速度に応じた信号を取得して信号受信部26に出力する。計時部53は、現在の日時及び時刻情報を取得して信号受信部26に出力する。計温部54は、車両の温度情報を取得して信号受信部26に出力する。
【0025】
画像生成装置2は、表示装置3、操作部4、車両用センサ5、複数のカメラ6を制御する画像表示システム1の制御装置である。画像生成装置2は、制御部21と、記憶部22と、画像取得部23と、画像出力部24と、操作受付部25と、信号受信部26とを主に備えている。
【0026】
記憶部22は、例えば、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリであり、各種の情報を記憶する。記憶部22は、ファームウェアとしてのプログラム221や、周辺画像、および、合成画像を生成するときに用いる各種のデータを記憶する。また、記憶部22は、周辺画像の生成に用いられる他のデータとして、複数の仮想視点および視線方向を含むデータである仮想視点データ222があり俯瞰画像生成部221で使用される。また、記憶部22は、前述した自車両像7Aを生成する際に用いられる自車両データ223が記憶されている。
【0027】
画像取得部23は、4つのカメラ6F,6B,6L,6Rでそれぞれ得られた撮影画像のデータを取得する。画像取得部23は、アナログの撮影画像をデジタルの撮影画像に変換する機能などの画像処理機能を有している。画像取得部23は、取得した撮影画像のデータに所定の画像処理を行い、処理後の撮影画像のデータを制御部21に出力する。
【0028】
画像出力部24は、制御部21で生成された合成画像を表示装置3に出力して表示画像として表示装置3に表示させる。
【0029】
操作受付部25は、操作部4から出力されるドライバの視点変更要求を含む操作信号を入力し、ドライバの操作信号を制御部21に出力する。制御部21は、ドライバの操作要求に応じた視点の自車両像7Aを生成することができる。
【0030】
信号受信部26は、画像生成装置2とは別に自車両7に設けられる車両用センサ5から車両情報を受信して、制御部21に出力する。信号受信部26は、例えば、自車両7の変速装置のシフトレバーの位置であるシフトポジションを示す信号をシフトセンサ51から受信する。信号受信部26は、シフトポジションを示す信号を制御部21に出力する。
【0031】
信号受信部26は、自車両7の車軸の回転数に基づいて自車両7の速度に応じた信号を車速センサ52から受信する。信号受信部26は、自車両7の速度に応じた信号を制御部21に出力する。
【0032】
また、信号受信部26は、現在時刻に関する情報を計時部53から受信して制御部21に出力する。そして、信号受信部26は、現在時刻に関する情報を制御部21に出力する。信号受信部26は、自車両7の周辺の温度に関する情報を計温部54から受信して、制御部21に出力する。そして、信号受信部26は、自車両7の周辺の温度に関する情報を制御部21に出力する。
【0033】
制御部21は、例えば、CPU、RAM、および、ROMなどを備えたマイクロコンピュータであり、画像生成装置2の全体、つまり記憶部22と、画像取得部23と、画像出力部24と、操作受付部25と、信号受信部26を統括的に制御する。制御部21の各種の機能は、記憶部22に記憶されたプログラム221等に従ってCPUが演算処理を行うことで実現される。制御部21は、俯瞰画像生成部211と、3D画像生成部212と、画像合成部213と、を備えている。
【0034】
制御部21は、操作受付部25からドライバの操作信号を入力し、ドライバの操作要求に応じた視点の自車両像7Aを生成する。制御部21は、信号受信部26からのシフト信号を受信して自車両7の進行方向が前方あるいは後方のいずれであるかを判定する。制御部21は、信号受信部26から車速情報を受信して現時点の車両速度を演算する。制御部21は、信号受信部26から計時部53の時刻情報を受信して現在時刻を把握する。制御部21は、信号受信部26からの温度情報から自車両7の周辺の温度状況を把握する。
【0035】
俯瞰画像生成部211は、複数のカメラ6により生成された撮影画像を画像取得部23から取得する。俯瞰画像生成部211は、その取得した撮影画像を用いて、仮想視点からみた自車両7の周辺の様子を示す周辺画像を生成する。仮想視点は、自車両7の外部の位置から自車両7を俯瞰する俯瞰視点や、その他ドライバにとって死角となる自車両7の周辺の視点である。
【0036】
3D画像生成部212は、記憶部22から自車両データ223を読み出して周辺画像に重畳する自車両7の車両像である自車両像7Aを生成する。ここで自車両像7Aは、後述する自車両7のポリゴンモデルPGの全面に対してテクスチャTXが貼りつけられたものを一つの仮想視点から見た画像として生成される車両像である。自車両像7Aは、一部の領域の明るさが他の領域の明るさとは異なる光沢をもって表示される。
【0037】
自車両データは記憶部22に複数用意されても良く、ドライバの選択や環境などの条件に応じて適宜選択されて記憶部22から読み出される。その場合、自車両像7Aは読み出された自車両データ223に基づいて3D画像生成部により生成される。
【0038】
画像合成部213は、3D画像生成部212で生成した自車両像7Aを俯瞰画像生成部211で生成された周辺画像に重畳することにより合成画像を生成する。生成された合成画像は、画像出力部24に出力される。このようにして、制御部21は自車両7の周辺の状況を示す周辺画像、自車両7の車両像である自車両像7A、および、周辺画像に自車両像7Aを重畳した合成画像等を生成する。
【0039】
<2.合成画像の生成>
次に、合成画像生成部213が、周辺画像APに自車両像7Aを重畳した合成画像を生成する手法について説明する。
図3は、周辺画像AP、自車両像7A、および、合成画像を説明する図である。
【0040】
先ず、フロントカメラ6F、リアカメラ6B、左サイドカメラ6L、及び右サイドカメラ6Rの各々が車両7周辺を撮影すると、車両7の前方、後方、左方、及び右方を示す4つの画像AP(F)、AP(B)、AP(L)、AP(R)が画像取得部23で取得される。これら4つの画像は、車両7の全周囲を示す画像データを含む。
【0041】
俯瞰画像生成部211は、これら4つの画像AP(F)、AP(B)、AP(L)、AP(R)に含まれるデータ(各画素の値)を、仮想的な三次元空間における立体曲面である投影面TSに投影する。投影面TSは、例えば、略半球状(お椀形状)である。この投影面TSの中心部(お椀の底部分)は、車両7の存在位置である。また、投影面TSの中心部以外の部分は、画像AP(F)、AP(B)、AP(L)、AP(R)のいずれかと対応付けられる。
【0042】
俯瞰画像生成部211は、投影面TSの中心部以外の部分に、周辺画像AP(F)、AP(B)、AP(L)、AP(R)を投影する。俯瞰画像生成部211は、投影面TSにおける車両7前方に相当する領域にフロントカメラ6Fの画像AP(F)を投影し、車両7後方に相当する領域にリアカメラ6Bの画像AP(B)を投影する。さらに、俯瞰画像生成部211は、投影面TSにおける車両7左側方に相当する領域に左サイドカメラ6Lの画像AP(L)を投影し、車両7右側方に相当する領域に右サイドカメラ6Rの画像AP(R)を投影する。これにより、車両7全周囲の領域を示す周辺画像APが生成される。すなわち、周辺画像APは画像AP(F)、AP(B)、AP(L)、AP(R)のいずれかから生成される画像である。
【0043】
次に、俯瞰画像生成部211は、操作部4で受け付けたドライバの視点要求から三次元空間における任意の視点位置から任意の視点方向に向けた仮想視点VPを設定する。VPの例としては
図3で示すVP(VPt)、VP(VPb)、VP(VPl)がありドライバの視点要求に応じて設定される。そして、投影面TSのうち、設定した仮想視点VPからみた視野角に含まれる領域に投影された画像データを切り出す。切り出した画像データにより、仮想視点VPからみた車両7周辺の領域を示す周辺画像APが生成される。
【0044】
3D画像生成部212は、記憶部22から自車両データ223を読み出し、仮想視点VPからみた車両7の自車両像7Aを生成する。そして、画像合成部213は仮想視点VPからみた車両7周辺の領域を示す周辺画像APに自車両像7Aを合成し、合成画像CPを生成する。
【0045】
画像合成部213は、視点位置を車両7の直上、視野方向を直下とした仮想視点VPtを設定した場合、周辺画像AP(F)、AP(B)、AP(L)、AP(R)及び自車両像7Aを用いて、車両7及び車両7の周辺領域を俯瞰する合成画像CPtを生成する。合成画像CPtは、車両7を直上から見下ろしたような画像であり、車両7周囲の領域を示す。操作部4から特に視点位置の要求が無ければ合成画像CPtを表示する。
【0046】
また、画像合成部213は、視点位置を車両7の前方上方、視野方向を車両7の後方下向きとした仮想視点VPbを設定した場合、周辺画像AP(B)、AP(L)、AP(R)及び自車両像7Aを用いて、車両7及び車両7の周辺領域を俯瞰する合成画像CPbを生成する。合成画像CPbは、車両7を前方上方から後方を見下ろしたような画像であり、車両7後方の領域を示す。
【0047】
また、画像合成部213は、視点位置を車両7の左斜め後方かつ上方、視野方向を車両7の前方下向きとした仮想視点VPlを設定した場合、周辺画像AP(F)、AP(L)、AP(R)及び自車両像7Aを用いて、車両7及び車両7の周辺領域を俯瞰する合成画像CPlを生成する。合成画像CPlは、車両7を左斜め後方かつ上方から前方を見下ろしたような画像であり、車両7左側の領域を示す。
【0048】
<3-1.自車両データの生成>
次に、
図4、
図5を用いて記憶部22に記憶されている自車両データ223が作成される手順を説明する。自車両データ223の作成手順は主に4つの手順から成り、画像生成装置2とは別の3D演算が可能な装置で行われる。
【0049】
先に4つの手順の全体の流れを説明する。3D演算が可能な装置において、最初にポリゴンモデルPGを準備する(ステップ1、
図4(a))。続いて、3D演算が可能な装置において、ポリゴンモデルPGを2次元の平面上(UV座標)に展開する(ステップ2、
図4(b))。そして、3D演算が可能な装置において、2次元の平面上に展開されたポリゴンモデルPGに合うようにテクスチャTXを作成する(ステップ3、
図5(a))。最後に、3D演算が可能な装置において、これら2次元の平面上に展開されたポリゴンモデルPGとテクスチャTXとを貼り合わせる(ステップ4、
図5(b))。
【0050】
図4は、自車両データのポリゴンモデルのイメージと、ポリゴンモデルとを2次元平面に展開した状態を示す図である。
図4を用いて自車両データ223が作成される前記各ステップ1~4の手順の詳細を説明する。
図4(a)で示すようにベースとなるのは自車両像7Aの基礎となるポリゴンモデルPGである。ポリゴンモデルPGとは、3次元形状を三角形や四角形の多角形の集合体で表現するモデルであり、主に三角形状のポリゴンが用いられる。
【0051】
図4(a)では、説明のため、車両のルーフパネルに対応する領域PGdとボンネットに対応する領域PGcとにのみポリゴンモデルPGを構成する三角形を示しているが、実際は車両全体が三角形の集合体で構成されている。制御部21がポリゴンモデルPGを仮想空間内で演算により動かすことで立体的な動きを表現可能である。
【0052】
しかし、ポリゴンモデルPGだけではデザイン性に乏しくなるため、これに対してテクスチャTXを施す処理、いわゆるテクスチャマッピングを行うことで見栄えを向上させる。次からは、テクスチャマッピングについて説明する。
【0053】
<3-2.テクスチャマッピングの手順>
図4(b)は、
図4(a)の仮想的な3次元データであるポリゴンモデルPGを二次元の平面上(UV座標)に展開したものである。展開方法の詳細については省略するが、この手法は既に一般的に知られており、本発明でも一般的な手法を用いて行う。
【0054】
図4(a)と展開後の
図4(b)の対応を説明する。
図4(a)において、ポリゴンモデルPGのボンネットに対応する領域PGcは、
図4(b)に示す領域UVcに対応する。
【0055】
同様に、
図4(a)においてルーフパネルに対応する領域PGdは、
図4(b)に示す領域UVdに対応する。
図4(a)に示す領域PGaは、
図4(b)に示す領域UVaに対応する。領域PGaは、車両を真上から見下ろした際に見える領域PGcと領域PGdを除いたフェンダーやルーフサイドレールを含む。
【0056】
同じように、
図4(a)においてサイドドアを含む領域PGeは
図4(b)において領域UVeに対応する。
図4(a)においてサイドドアを含む領域PGbは
図4(b)において領域UVbに対応する。
【0057】
ポリゴンモデルPGを前面や後面から見た場合や、ミラーやその他の細かい部品については省略して図示していないが、同様に3次元座標を二次元座標に変換可能である。
【0058】
図5は、2次元のテクスチャを2次元平面に展開されたポリゴンに貼り付けたことを示す図である。
図5(a)では
図4(b)のように二次元に展開された領域UVa~UVeに対してテクスチャを施す処理を説明する。尚、テクスチャを施すことをテクスチャマッピングとも言う。また、場合によっては実写を取り込んで編集することによってテクスチャが作成される。
【0059】
ここで、本実施の形態ではテクスチャマッピングの際に、ライティングした時に相当する色彩を模したテクスチャを作成し、これをポリゴンの全面に貼り付けることを「疑似ライティング」と称する。
【0060】
<3-3.疑似ライティング>
疑似ライティングについて
図6を用いてより詳しく説明する。疑似ライティングは、ドライバが自車両像7Aを視認した時にリアルな質感を演出するために施される。先ず、疑似ライティングが分かり易いように
図6(a)にて疑似ライティングを施さずにテクスチャのみを施した場合について説明する。
【0061】
図6(a)は、ポリゴンのグリルやライトなど一部だけにテクスチャを貼ってライティングしていない車両像を示す。車両像に対して特定の方向から光が当たっているようなライティングの表現がされていないため、立体感が乏しく見栄えが悪い印象を受ける。
【0062】
一方で、
図6(b)は車両像の一部LIにライティングを表現した疑似ライティングを施したテクスチャを全面に張り付けた車両像を示す。一般的に現実の屋外にある車両は昼間であれば太陽光を、また、夜間であれば街灯の光を受けて車体の一部が光を反射していることが多い。疑似ライティングはこれを再現したものである。疑似ライティングされている部分は周りのテクスチャに比べて輝度や色合い、α値や透明度などに代表される色彩に関連する情報が明るく描画されている部分である。これにより、疑似ライティング部分に光が当たっているように表現することが可能である。
【0063】
図6(b)の車両像は現実の車両に乗車したドライバの視点から見た場合にドライバの左前部、つまり、左フェンダー、左バンパー、ボンネット左側に相当する車両位置が光っている。このように、車両像を構成するテクスチャにおいて特定部分を光らせることを疑似ライティングと言い、疑似ライティング部分はLIである。
図6(a)と比較して疑似ライティングされている
図6(b)は立体的で見栄えが良い車両像となる。
【0064】
自車両データ223の作成手順に戻り、
図4(b)の領域UVaの形状と同一の形状である
図5(a)のテクスチャTXaが準備される。同様に、
図4(b)の領域UVbの形状と同一の形状である
図5(a)のテクスチャTXbが準備される。また、
図4(b)の形状と同一の形状である
図5(a)のテクスチャTXcが準備される。また、
図4(b)の形状と同一の形状である
図5(a)のテクスチャTXdが準備される。また、
図4(b)の形状と同一の形状である
図5(a)のテクスチャTXeが準備される。
【0065】
この時に、最終的に
図6(b)のような疑似的にライティングされた車両像を作成するために、
図5(a)のテクスチャTXaに領域TL1が疑似ライティング部分としてテクスチャに描画される。また、
図5(a)のテクスチャTXcに領域TL2が疑似ライティング部分としてテクスチャに描画される。また、
図5(a)のテクスチャTXeに領域TL3が疑似ライティング部分としてテクスチャに描画される。
【0066】
次に、3D演算が可能な装置において、ポリゴンにテクスチャを貼り合わせる処理を行う。
図4(b)の二次元の平面上(UV座標)に展開した領域UVaに対して
図5(a)のテクスチャTXaを貼り合わせることで
図5(b)のイメージデータDIaが作成される。これによりポリゴンモデルPG上の対応する位置にテクスチャがマッピングされたことになる。
【0067】
同様にテクスチャTXb~TXeが領域UVb~領域UVe張り合わされることにより、イメージデータDIb~DIeが作成される。これにより、疑似ライティング領域TL1~TL3についてもテクスチャとして二次元平面にDI1~DI3としてマッピングされることとなる。
【0068】
図4、
図5を用いて説明したテクスチャマッピングの手順については、画像生成装置2以外の3D演算ソフトで予め実行されている。そして、作成されたイメージデータDIa~DIeはオーサリングツール(UIC)等にインポートされてデータ変換され画像生成装置2で扱うことのできるデータとなる。そして、オーサリングツール(UIC)等で変換されたイメージデータDIa~DIeは画像生成装置2の記憶部22に自車両データ223として記憶される。そして、画像生成装置2の3D画像生成部によってユーザから要求された視点に応じて仮想的な3次元形状の自車両像7Aとして表現される。
【0069】
画像生成装置2の説明に戻る。要求される仮想視点VPaが変化した場合は、それに応じて合成画像における周辺画像APの視野角が変更され、変化した仮想視点VPaに応じて自車両像7Aが新たに生成される。その際、自車両像7Aの疑似ライティングがされている位置も合わせて変更されることになる。
【0070】
例えば、
図3の仮想視点VPlの仮想視点から見た自車両像7Aの生成が指示された場合、車両を左後方から見た自車両像7Aが作成される。これにより、自車両像7Aにおいて疑似ライティングされている位置も移動する。つまり、
図6(b)においてLIに対応する自車両像7Aの位置が疑似ライティングされた自車両像7Aが表示される。
【0071】
このように、仮想視点位置に応じて予め疑似ライティングされている自車両データを3次元形状の自車両像7Aとして表示するだけでライティングされた自車両像7Aが生成できる。よって、自車両像7Aを作成した後にライティングする必要が無いので演算量を削減できる。
【0072】
以上の実施形態では、記憶部22に記憶させておく自車両データ223の疑似ライティング箇所は一つの場合を説明してきた。
図6(b)の車両像のように現実の車両に乗車したドライバの視点から見た場合にドライバの左前部、つまり、左フェンダー、左バンパー、ボンネット左側に相当する車両位置が光るように
図5(b)のDI1~DI3が作成される。
【0073】
しかし、別の実施形態として、自車両データ223の数は一つではなく視点位置の変更に応じて常に最低1箇所は疑似ライティングされるように記憶部22に複数記憶させておくことも可能である。ドライバから要求される視点位置が車両を鉛直上向きから見下ろした場合(
図3のVPtに相当する視点)に車両中心から前方方向を角度0°とし、時計回りで角度が増加する場合で説明する。視点一周分である角度0°~角度360°を8等分して45°毎の領域に区切る。領域(1)が角度22.5°~角度45°、領域(2)が角度45°~角度67.5°、・・・と言うようにして最後に領域(8)が角度337.5°~角度22.5°とする。
【0074】
ドライバからの要求視点が領域(1)に該当する角度であれば記憶部22に記憶された複数の自車両データ223から車両の右前が疑似ライティングされた自車両データ223を読み出して自車両像7Aを作成する。同様に、ドライバからの要求視点が領域(2)に該当する角度であれば車両の右側部が疑似ライティングされた自車両データ223を読み出して自車両像7Aを作成する。同様に、ドライバからの要求視点が領域(8)に該当する角度であれば車両の前部が疑似ライティングされた自車両データ223を読み出して自車両像7Aを作成する。
【0075】
このように、8つの領域に分割してドライバから要求される視点位置に応じて異なる箇所が疑似ライティングされた自車両データから自車両像7Aを作成する。これにより常に自車両像7Aの一部が疑似ライティングされるように表現することが可能となり、常にライティングと同等の見栄えを確保することが可能となる。
【0076】
<4.自車両像の表示態様変更>
これまでの説明では自車両像7Aの種類については触れていなかったが、リアリティを追求するために複数の自車両像7Aを状況に応じて使い分けるニーズもある。例えば、昼と夜とでは現実世界でも車両に指す光の具合が異なるため、車両の見え方は異なるものとなる。
【0077】
しかし、自車両像7Aが1種類のみである場合、自車両像7Aが周辺画像APとマッチしないことがある。自車両像7Aが周辺画像APと一致しないことは、違和感を搭乗者に生じさせる原因ともなる。そこで、記憶部22に記憶させておく自車両データ223を複数持たせておいて状況に応じて切り替えることも可能である。
【0078】
例えば、画像生成装置2において、昼と夜とで異なる疑似ライティングが施された自車両データ223を記憶部22に記憶させておくことで、これらを切り替えて表示させることが可能となる。制御部21は、車両センサ5の計時部53から信号受信部26を介して制御部21に入力された時刻情報から、現在が昼であるか夜であるかを判断し、3D画像生成部212が生成する自車両像7Aを変更することが可能である。
【0079】
制御部21は昼と夜に限らず、他にも、信号受信部26を介して計温部54で取得した温度情報を元にして変更しても良いし、操作部4からドライバの意思で自車両像7Aの変更を受け付けて変更しても良い。
【0080】
<5.画像生成装置の処理フロー>
図7を用いて画像生成装置の処理フローを説明する。
図7は画像生成装置が行う映像処理を説明する図である。S101で、画像取得部23は複数のカメラ6で取得した自車両7の周辺の映像を取得する。次に、S102に移り、操作部4がドライバからの合成画像の視点要求を受け付ける。
【0081】
次に、S103に移り、俯瞰画像生成部211が操作部4からの視点要求に応じた周辺画像APを、画像取得部23の映像と仮想視点データ222とに基づいて生成する。この時、合成画像生成部213は、ドライバからの合成画像の視点要求が無ければ自車両を真上から見下ろした視点の周辺画像APを生成する。
【0082】
次に、S104に移り、3D画像生成部212が、自車両データ223に基づいて操作部4からの視点要求に応じた視点位置からみた自車両像7Aを生成する。この時、3D画像生成部212はドライバからの合成画像の視点要求が無ければ自車両を真上から見下ろした視点の周辺画像APを生成する。
【0083】
次に、S105に移り、合成画像生成部213はS103で作成した周辺画像APとS104で作成した自車両像7Aを合成して合成画像ASを生成する。次に、S106に移り、制御部21はS106で生成した合成画像を表示装置3に出力する。
【0084】
例えば、上記実施の形態(変形例を含む)の各機能ブロックを、ソフトウェアにより実現する場合、
図8に示したハードウェア構成(例えば、CPU、ROM、RAM、入力部、出力部等をバスBusにより接続したハードウェア構成)を用いて、各機能部をソフトウェア処理により実現するようにしてもよい。
【0085】
以上、詳細に説明したように本実施形態に係る画像生成装置2は、車両に搭載されたカメラの撮影画像を取得する画像取得部と、一部の領域の明るさが他の領域の明るさとは異なる光沢を持たせた前記車両を示す自車両データを記憶する記憶部と、前記撮影画像から、前記車両および前記車両の周辺領域を仮想視点からみた周辺画像を生成する俯瞰画像生成部と、3次元形状の自車両像を生成する3D画像生成部と、前記周辺画像に前記自車両像を重畳した合成画像を生成する画像合成部と、を備え、前記3D画像生成部は、前記記憶部から読み込んだ前記自車両データから3次元形状の前記自車両像を生成する。
【0086】
これによれば、映像の品質を確保しつつ演算量を削減することができる。
【0087】
また、本実施形態に係る画像生成装置2は、前記車両に関する車両情報を取得する信号受信部を備え、前記車両情報に応じて前記記憶部から読み出す前記自車両データを変更する。
【0088】
これによれば、表示形態が変更された場合でも見栄えの良い映像を確保しつつ演算量を削減することができる。
【0089】
また、本実施形態に係る画像生成装置2は、前記自車両像は、表示要求される視点の変化に応じて異なる方向から見た車両像として生成され、前記光沢の位置も視点の変化に合わせて移動する。
【0090】
これによれば、視点変更がされた場合でも見栄えの良い映像を確保しつつ演算量を削減することができる。
【0091】
<変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。以下では、このような変形例について説明する。上記実施の形態で説明した形態、および、以下で説明する形態を含む全ての形態は、適宜に組み合わせ可能である。
【0092】
上記実施の形態において、画像生成装置2の制御部21によって実現されると説明した機能の一部は、表示装置3の制御部によって実現されてもよい。
【0093】
また、上記実施の形態では、プログラムに従ったCPUの演算処理によってソフトウェア的に各種の機能が実現されると説明したが、これら機能のうちの一部は電気的なハードウェア回路により実現されてもよい。また逆に、ハードウェア回路によって実現されるとした機能のうちの一部は、ソフトウェア的に実現されてもよい。
【符号の説明】
【0094】
1 画像表示システム
2 画像生成装置
21制御部
211俯瞰画像生成部
212 3D画像生成部
213 画像合成部
22 記憶部
221 プログラム
222 仮想視点データ
223 自車両データ
23 画像取得部
24 画像出力部
25 操作受付部
26 信号受信部
3 表示装置
31 表示パネル
32 タッチパネル
41 操作ボタン
5 車両用センサ
51 シフトセンサ
52 車速センサ
53 計時部
54 計温部
6 複数のカメラ
6F フロントカメラ
6B リアカメラ
6L 左サイドカメラ
6R 右サイドカメラ
7 自車両
7A 自車両像