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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-24
(45)【発行日】2023-08-01
(54)【発明の名称】トナーカートリッジおよび画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/08 20060101AFI20230725BHJP
   G03G 21/18 20060101ALI20230725BHJP
   G03G 21/16 20060101ALI20230725BHJP
【FI】
G03G15/08 330
G03G21/18 178
G03G21/18 121
G03G21/16 176
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2019180986
(22)【出願日】2019-09-30
(65)【公開番号】P2021056429
(43)【公開日】2021-04-08
【審査請求日】2022-09-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103517
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 寛之
(72)【発明者】
【氏名】神村 直哉
(72)【発明者】
【氏名】西山 英志
(72)【発明者】
【氏名】古川 昌昭
【審査官】飯野 修司
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-054022(JP,A)
【文献】特開2018-054998(JP,A)
【文献】特開2017-182008(JP,A)
【文献】特開2014-025990(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0261181(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 15/08
G03G 21/18
G03G 21/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
感光ドラムと第1電気的接触面とを有するドラムカートリッジに装着可能なトナーカートリッジであって、
第1方向に延びる筐体であって、
前記第1方向に延びる第1内部空間を含む第1トナー収容部と、
前記第1方向に延びる第2内部空間であって、前記第1内部空間と接続された第2内部空間を含む第2トナー収容部であって、第2方向において前記第1トナー収容部の一方側に位置する第2トナー収容部とを備える筐体であって、
前記第1方向において前記第2トナー収容部の一方側に位置する第1開口であって、前記第2内部空間内のトナーが排出されることを許容するための第1開口を有する筐体と、
前記第1方向に延びる第1軸について回転可能なアジテータであって、前記第1内部空間内の前記トナーを撹拌するためのアジテータであって、前記第1内部空間から前記第2内部空間へ前記トナーを搬送するためのアジテータと、
前記第1方向に延びる第2軸について回転可能なオーガであって、前記第2内部空間から前記第1開口へ前記トナーを搬送するためのオーガと、
前記第1方向において前記第2トナー収容部の一方側、かつ、前記第1開口の一方側に位置する第1突起であって、前記第1方向に延びる第1突起と、
前記第1方向において前記第2トナー収容部の他方側に位置する第2突起であって、前記第1方向に延びる第2突起と、
前記トナーカートリッジに関する情報を記憶するメモリと、
前記メモリと電気的に接続されたトナー側電気的接触面と、
を備え、
前記第1突起および前記第2突起は、前記トナーカートリッジが前記ドラムカートリッジに装着されるときに、前記ドラムカートリッジに対して位置決めされ、前記トナーカートリッジは、前記ドラムカートリッジに装着された後、前記筐体が前記第1突起と前記第2突起とを中心に前記ドラムカートリッジに対して第1位置から第2位置へピボットすることにより、前記ドラムカートリッジに取り付けられ、
前記筐体が前記第1位置の場合、前記トナー側電気的接触面は、前記第1電気的接触面と接触せず、
前記筐体が前記第2位置の場合、前記トナー側電気的接触面は、前記第1電気的接触面と接触することを特徴とする、トナーカートリッジ。
【請求項2】
前記第1突起は、前記第1軸と前記第2軸とを結ぶことにより定義される第2方向に延び、
前記第2突起は、前記第2方向に延びることを特徴とする請求項1に記載のトナーカートリッジ。
【請求項3】
前記トナーカートリッジは、さらに、
前記第1開口を閉じる閉位置と、前記第1開口が開く開位置との間を、前記筐体に対して移動可能なシャッタであって、前記第1方向における前記第2トナー収容部の一端部に位置するシャッタであって、前記第1突起を備えるシャッタを備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトナーカートリッジ。
【請求項4】
前記第1突起は、前記シャッタから延びることを特徴とする請求項3に記載のトナーカートリッジ。
【請求項5】
前記シャッタは、前記閉位置と前記開位置との間を、前記第1方向に延びる第3軸について回転可能であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のトナーカートリッジ。
【請求項6】
前記第1突起は、前記シャッタと共に回転可能であることを特徴とする請求項5に記載のトナーカートリッジ。
【請求項7】
前記シャッタは、第2開口を有し、
前記シャッタが前記開位置に位置する場合、前記第2開口の少なくとも一部は、前記第1開口の少なくとも一部と重なることを特徴とする請求項5または請求項6に記載のトナーカートリッジ。
【請求項8】
前記トナー側電気的接触面は、前記第2突起に位置することを特徴とする、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のトナーカートリッジ。
【請求項9】
前記トナーカートリッジは、
前記第1方向における前記筐体の他端部に位置し、前記オーガとともに回転可能なオーガギアと、
前記第1方向における前記筐体の前記他端部に取り付けられ、前記オーガギアを覆うギアカバーと、をさらに備え、
前記トナー側電気的接触面は、前記ギアカバーの外表面に位置することを特徴とする、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のトナーカートリッジ。
【請求項10】
前記トナー側電気的接触面は、前記筐体の外表面に位置することを特徴とする、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のトナーカートリッジ。
【請求項11】
前記トナーカートリッジは、前記筐体の外表面に位置するハンドルを有し、
前記トナー側電気的接触面は、前記ハンドルに位置することを特徴とする、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のトナーカートリッジ。
【請求項12】
前記筐体は、前記第1方向において前記第1トナー収容部の一方側に位置する凹部を有し、
前記トナー側電気的接触面は、前記凹部内に位置することを特徴とする、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のトナーカートリッジ。
【請求項13】
請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の前記トナーカートリッジが装着可能な画像形成装置であって、
前記画像形成装置は、本体筐体と、電気的コネクタと、前記ドラムカートリッジとを備え、
前記トナーカートリッジが前記ドラムカートリッジに装着された状態で、前記ドラムカートリッジは、前記本体筐体に装着可能であり、
前記ドラムカートリッジは、さらに、
前記ドラムカートリッジが前記本体筐体に装着された状態で前記電気的コネクタと電気的に接続される第2電気的接触面であって、前記第1電気的接触面と電気的に接続された第2電気的接触面を有することを特徴とする、画像形成装置。
【請求項14】
前記ドラムカートリッジは、現像ローラを備えることを特徴とする、請求項13に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、トナーカートリッジおよび画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トナーカートリッジは、筐体と、トナー搬送ユニットと、第1カバーと、シャッタとを備える。筐体は、トナーを収容可能である。筐体は、収容部開口を有する。トナー搬送ユニットは、筐体内のトナーを収容部開口へ搬送する。第1カバーは、収容部開口を覆う。第1カバーは、排出口を有する。排出口は、トナーが排出されることを許容する。シャッタは、シャッタ開口を有する。シャッタは、第1突起を備える。トナーカートリッジが現像器に装着されたとき、第1突起は、現像器に対して位置決めされる。筐体は、現像器に対して、第1位置と第2位置との間を第1カバーとともにピボット可能である。筐体が第1位置にある場合に、シャッタは、排出口を閉じる。筐体が第2位置にある場合に、シャッタ開口の少なくとも一部は、排出口の少なくとも一部と重なり、かつ、シャッタ開口は、排出口を介してトナーが排出されることを許容する(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-182008号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した特許文献1に記載されるようなトナーカートリッジにメモリを設けたいという要望がある。
【0005】
そこで、本開示の目的は、トナーカートリッジがドラムカートリッジへ装着される装着動作に応じて、トナーカートリッジのメモリと電気的に接続されたトナー側電気的接触面と、ドラムカートリッジの電気的接触面とを接触させることができるトナーカートリッジを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本開示のトナーカートリッジは、ドラムカートリッジに装着可能である。ドラムカートリッジは、感光ドラムと、第1電気的接触面とを有する。
【0007】
トナーカートリッジは、筐体と、アジテータと、オーガと、第1突起と、第2突起と、メモリと、トナー側電気的接触面とを備える。
【0008】
筐体は、第1方向に延びる。筐体は、第1トナー収容部と、第2トナー収容部とを備える。第1トナー収容部は、第1内部空間を含む。第1内部空間は、第1方向に延びる。第2トナー収容部は、第2内部空間を含む。第2内部空間は、第1方向に延びる。第2内部空間は、第1内部空間と接続される。第2トナー収容部は、第2方向において、第1トナー収容部の一方側に位置する。筐体は、第1開口を有する。第1開口は、第1方向において、第2トナー収容部の一方側に位置する。第1開口は、第2内部空間内のトナーが排出されることを許容する。
【0009】
アジテータは、第1軸について回転可能である。第1軸は、第1方向に延びる。アジテータは、第1内部空間内のトナーを撹拌する。アジテータは、第1内部空間から第2内部空間へトナーを搬送する。
【0010】
オーガは、第2軸について回転可能である。第2軸は、第1方向に延びる。オーガは、第2内部空間から第1開口へトナーを搬送する。
【0011】
第1突起は、第1方向において、第2トナー収容部の一方側、かつ、第1開口の一方側に位置する。第1突起は、第1方向に延びる。
【0012】
第2突起は、第1方向において、第2トナー収容部の他方側に位置する。第2突起は、第1方向に延びる。
【0013】
メモリは、トナーカートリッジに関する情報を記憶する。
【0014】
トナー側電気的接触面は、メモリと電気的に接続される。
【0015】
第1突起および第2突起は、トナーカートリッジがドラムカートリッジに装着されるときに、ドラムカートリッジに対して位置決めされる。
【0016】
トナーカートリッジは、ドラムカートリッジに装着された後、筐体が第1突起と第2突起とを中心にドラムカートリッジに対して第1位置から第2位置へピボットすることにより、ドラムカートリッジに取り付けられる。
【0017】
筐体が第1位置の場合、トナー側電気的接触面は、第1電気的接触面と接触しない。
【0018】
筐体が第2位置の場合、トナー側電気的接触面は、第1電気的接触面と接触する。
【0019】
このような構成によれば、トナーカートリッジがドラムカートリッジに装着された状態で、トナーカートリッジは、第1突起および第2突起により、ドラムカートリッジに対して位置決めされる。
【0020】
トナーカートリッジは、ドラムカートリッジに対して位置決めされた状態で、筐体が第1位置から第2位置へピボットすることにより、ドラムカートリッジに取り付けられる。
【0021】
そして、筐体が第2位置に位置し、トナーカートリッジがドラムカートリッジに取り付けられた状態で、トナー側電気的接触面は、ドラムカートリッジの第1電気的接触面と接触する。
【0022】
つまり、第1突起と第2突起とでトナーカートリッジがドラムカートリッジに位置決めされた状態で、トナー側電気的接触面を第1電気的接触面に接触させることができる。
【0023】
そのため、トナー側電気的接触面と第1電気的接触面とを、安定に接触させることができる。
【0024】
(2)第2方向は、第1軸と第2軸とを結ぶことにより定義されてもよい。第1突起は、第2方向に延びてもよい。第2突起は、第2方向に延びてもよい。
【0025】
(3)トナーカートリッジは、さらに、シャッタを備えてもよい。シャッタは、閉位置と、開位置との間を、筐体に対して移動可能である。シャッタが閉位置に位置した状態で、シャッタは、第1開口を閉じる。シャッタが開位置に位置した状態で、第1開口は、開く。シャッタは、第1方向における第2トナー収容部の一端部に位置する。シャッタは、第1突起を備える。
【0026】
(4)第1突起は、シャッタから延びてもよい。
【0027】
(5)シャッタは、閉位置と開位置との間を、第3軸について回転可能であってもよい。第3軸は、第1方向に延びる。
【0028】
(6)第1突起は、シャッタと共に回転可能であってもよい。
【0029】
(7)シャッタは、第2開口を有してもよい。シャッタが開位置に位置する場合、第2開口の少なくとも一部は、第1開口の少なくとも一部と重なる。
【0030】
(8)トナー側電気的接触面は、第2突起に位置してもよい。
【0031】
(9)トナーカートリッジは、オーガギアと、ギアカバーとをさらに備えてもよい。オーガギアは、第1方向における筐体の他端部に位置する。オーガギアは、オーガとともに回転可能である。ギアカバーは、第1方向における筐体の他端部に取り付けられる。ギアカバーは、オーガギアを覆う。トナー側電気的接触面は、ギアカバーの外表面に位置してもよい。
【0032】
(10)トナー側電気的接触面は、筐体の外表面に位置してもよい。
【0033】
(11)トナーカートリッジは、ハンドルを有してもよい。ハンドルは、筐体の外表面に位置する。トナー側電気的接触面は、ハンドルに位置してもよい。
【0034】
(12)筐体は、凹部を有してもよい。凹部は、第1方向において、第1トナー収容部の一方側に位置する。トナー側電気的接触面は、凹部内に位置してもよい。
【0035】
(13)本開示の画像形成装置には、トナーカートリッジが、装着可能である。画像形成装置は、本体筐体と、電気的コネクタと、ドラムカートリッジとを備える。トナーカートリッジがドラムカートリッジに装着された状態で、ドラムカートリッジは、本体筐体に装着可能である。ドラムカートリッジは、さらに、第2電気的接触面を有する。第2電気的接触面は、ドラムカートリッジが本体筐体に装着された状態で、電気的コネクタと電気的に接続される。第2電気的接触面は、第1電気的接触面と電気的に接続される。
【0036】
このような構成によれば、トナーカートリッジおよびドラムカートリッジが本体筐体に装着された状態で、画像形成装置は、電気的コネクタにより、ドラムカートリッジの第1電気的接触面および第2電気的接触面を介して、トナーカートリッジのメモリにアクセスすることができる。
【0037】
(14)ドラムカートリッジは、現像ローラを備えてもよい。
【発明の効果】
【0038】
本開示のトナーカートリッジによれば、トナーカートリッジがドラムカートリッジへ装着される装着動作に応じて、トナーカートリッジのメモリと電気的に接続されたトナー側電気的接触面と、ドラムカートリッジの電気的接触面とを接触させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1図1は、トナーカートリッジの斜視図である。
図2図2は、図1のA-A断面図である。
図3図3Aは、シャッタが閉位置に位置した状態のトナーカートリッジを示す。図3Bは、シャッタが開位置に位置した状態のトナーカートリッジを示す。
図4図4Aは、トナーカートリッジがドラムカートリッジに装着され、筐体が第1位置に位置した状態を示す。図4Bは、図4Aに示す筐体が第2位置に位置し、トナーカートリッジがドラムカートリッジに取り付けられた状態を示す。
図5図5は、画像形成装置の概略構成図である。
図6図6は、ドラムカートリッジの斜視図である。
図7図7は、トナーカートリッジが取り付けられたドラムカートリッジの断面図である。
図8図8Aは、トナーカートリッジおよび現像装置の、第1方向における一方側の側面図であって、トナーカートリッジがドラムカートリッジに装着され、筐体が第1位置に位置した状態を示す。図8Bは、図8Aに示す筐体が第2位置に位置し、トナーカートリッジがドラムカートリッジに取り付けられた状態を示す。
図9図9Aは、トナーカートリッジおよび現像装置の、現像開口を通る断面図であって、トナーカートリッジがドラムカートリッジに装着され、筐体が第1位置に位置した状態を示す。図9Bは、図9Aに示す筐体が第2位置に位置し、トナーカートリッジがドラムカートリッジに取り付けられた状態を示す。
図10図10Aは、トナーカートリッジおよび現像装置の、第1方向における他方側の側面図であって、トナーカートリッジがドラムカートリッジに装着され、筐体が第1位置に位置した状態を示す。図10Bは、図10Aに示す筐体が第2位置に位置し、トナーカートリッジがドラムカートリッジに取り付けられた状態を示す。
図11図11Aは、トナーカートリッジがドラムカートリッジに装着され、筐体が第1位置に位置した状態であって、第1電気的接触面と第2電気的接触面とが離れた状態を示す。図11Bは、図11Aに示す筐体が第2位置に位置し、トナーカートリッジがドラムカートリッジに取り付けられた状態であって、第1電気的接触面と第2電気的接触面とが接触した状態を示す。
図12図12は、第1の変形例のトナーカートリッジを示す。
図13図13Aは、第1の変形例において、トナーカートリッジがドラムカートリッジに装着され、筐体が第1位置に位置した状態であって、第1電気的接触面と第2電気的接触面とが離れた状態を示す。図13Bは、図13Aに示す筐体が第2位置に位置し、トナーカートリッジがドラムカートリッジに取り付けられた状態であって、第1電気的接触面と第2電気的接触面とが接触した状態を示す。
図14図14は、第2の変形例のトナーカートリッジを示す。
図15図15Aは、第2の変形例において、トナーカートリッジがドラムカートリッジに装着され、筐体が第1位置に位置した状態であって、第1電気的接触面と第2電気的接触面とが離れた状態を示す。図15Bは、図15Aに示す筐体が第2位置に位置し、トナーカートリッジがドラムカートリッジに取り付けられた状態であって、第1電気的接触面と第2電気的接触面とが接触した状態を示す。
図16図16は、第3の変形例のトナーカートリッジを示す。
図17図17Aは、第3の変形例において、トナーカートリッジがドラムカートリッジに装着され、筐体が第1位置に位置した状態であって、第1電気的接触面と第2電気的接触面とが離れた状態を示す。図17Bは、図17Aに示す筐体が第2位置に位置し、トナーカートリッジがドラムカートリッジに取り付けられた状態であって、第1電気的接触面と第2電気的接触面とが接触した状態を示す。
図18図18は、第4の変形例のトナーカートリッジを示す。
図19図19Aは、第4の変形例において、トナーカートリッジがドラムカートリッジに装着され、筐体が第1位置に位置した状態であって、第1電気的接触面と第2電気的接触面とが離れた状態を示す。図19Bは、図19Aに示す筐体が第2位置に位置し、トナーカートリッジがドラムカートリッジに取り付けられた状態であって、第1電気的接触面と第2電気的接触面とが接触した状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0040】
1.トナーカートリッジ1
図1および図2を参照して、トナーカートリッジ1について説明する。
【0041】
トナーカートリッジ1は、筐体2と、ハンドル3と、アジテータ4(図2参照)と、オーガ5(図2参照)と、シャッタ6と、第1突起7と、オーガギア8と、ギアカバー9と、第2突起10と、ロック突起11と、メモリ12と、トナー側電気的接触面13とを備える。
【0042】
1.1 筐体2
図1に示すように、筐体2は、第1方向に延びる。筐体2は、第1方向において、一端部E1と他端部E2とを有する。他端部E2は、第1方向において、一端部E1に対して間隔を隔てて位置する。筐体2は、トナーを収容可能である。筐体2は、第1トナー収容部2Aと、第2トナー収容部2Bとを有する。筐体2は、第1開口2Cと、凹部2Dとを有する。
【0043】
1.1.1 第1トナー収容部2A
図1に示すように、第1トナー収容部2Aは、第1方向に延びる。第1トナー収容部2Aは、円筒形状を有する。
【0044】
図2に示すように、第1トナー収容部2Aは、第1内部空間IS1を含む。第1内部空間IS1は、第1方向に延びる。第1トナー収容部2Aは、第1内部空間IS1内に、トナーを収容可能である。
【0045】
1.1.2 第2トナー収容部2B
図1に示すように、第2トナー収容部2Bは、第2方向において、第1トナー収容部2Aの一方側に位置する。第2方向は、第1方向と交差する。好ましくは、第2方向は、第1方向と直交する。具体的には、第2方向は、第1軸A1と第2軸A2とを結ぶことにより定義される。第1軸A1および第2軸A2については、後で説明する。第2トナー収容部2Bは、第1方向に延びる。第2トナー収容部2Bは、円筒形状を有する。
【0046】
図2に示すように、第2トナー収容部2Bは、第2内部空間IS2を含む。第2内部空間IS2は、第1内部空間IS1と接続される。第2内部空間IS2は、第1方向に延びる。第2トナー収容部2Bは、第2内部空間IS2内に、トナーを収容可能である。第2トナー収容部2Bの外径は、第1トナー収容部2Aの外径よりも小さい。
【0047】
1.1.3 第1開口2C
図1に示すように、第1開口2Cは、第1方向における筐体2の一端部E1に位置する。第1開口2Cは、第1方向において、第2トナー収容部2Bの一方側に位置する。第1開口2Cは、第1方向において、第2トナー収容部2Bから離れて位置する。第1開口2Cは、第1方向において、第2トナー収容部2Bと並ぶ。第1開口2Cは、第2内部空間IS2内のトナーが排出されることを許容する。
【0048】
1.1.4 凹部2D
凹部2Dは、第1方向において、第1トナー収容部2Aの一方側に位置する。凹部2Dは、第2方向において、第1開口2Cの他方側に位置する。凹部2Dは、第2方向において、第1開口2Cから離れて位置する。
【0049】
1.2 ハンドル3
図1に示すように、ハンドル3は、筐体2の外表面に位置する。ハンドル3は、第2方向において、第1トナー収容部2Aに対して第2トナー収容部2Bの反対側に位置する。ハンドル3は、筐体2の外表面から第2方向に突出する。ハンドル3は、第1方向に延びる。
【0050】
1.3 アジテータ4
図2に示すように、アジテータ4は、第1内部空間IS1内に位置する。アジテータ4は、第1軸A1について回転可能である。第1軸A1は、第1方向に延びる。アジテータ4は、回転することにより、第1内部空間IS1内のトナーを撹拌する。アジテータ4は、回転することにより、第1内部空間IS1から第2内部空間IS2へトナーを搬送する。
【0051】
1.4 オーガ5
図2に示すように、オーガ5は、第2内部空間IS2内に位置する。オーガ5は、第1方向に延びる。オーガ5は、第2軸A2について回転可能である。第2軸A2は、第1方向に延びる。オーガ5は、回転することにより、第2内部空間IS2から第1開口2C(図1参照)へトナーを搬送する。
【0052】
1.5 シャッタ6
図1に示すように、シャッタ6は、第1方向における筐体2の一端部に位置する。シャッタ6は、第1方向における第2トナー収容部2Bの一端部に位置する。シャッタ6は、閉位置(図3A参照)と、開位置(図3B参照)との間を、筐体2に対して移動可能である。シャッタ6は、閉位置と開位置との間を、第3軸A3について回転可能である。第3軸は、第1方向に延びる。
【0053】
詳しくは、シャッタ6は、第1方向に延びる。シャッタ6は、円筒形状を有する。シャッタ6は、筐体2内に位置する。シャッタ6の内部空間は、第2内部空間IS2と通じる。シャッタ6は、第2開口6Aを有する。
【0054】
図3Aに示すように、シャッタ6が閉位置に位置した状態で、第2開口6Aの全部は、第1開口2Cと重ならない。これにより、シャッタ6が閉位置に位置した状態で、第2内部空間IS2内のトナーは、第1開口2Cから排出されない。つまり、シャッタ6が閉位置に位置した状態で、シャッタ6は、第1開口2Cを閉じる。
【0055】
一方、図3Bに示すように、シャッタが開位置に位置する場合、第2開口の少なくとも一部は、第1開口の少なくとも一部と重なる。これにより、シャッタ6が閉位置に位置した状態で、第2内部空間IS2内のトナーは、第2開口6Aを通って第1開口2Cから排出される。つまり、シャッタ6が開位置に位置した状態で、第1開口2Cは、開く。
【0056】
1.6 第1突起7
図1に示すように、第1突起7は、第1方向において、第2トナー収容部2Bの一方側に位置する。第1突起7は、第1方向において、第1開口2Cの一方側に位置する。第1突起7は、第1方向において、第1開口2Cに対して、第2トナー収容部2Bの反対側に位置する。第1突起7は、第1方向に延びる。第1突起7は、シャッタ6と共に、筐体2に対して回転可能である。詳しくは、第1突起7は、シャッタ6から延びる。言い換えると、シャッタ6は、第1突起7を備える。なお、第1突起7は、シャッタ6に取り付けられてもよい。シャッタ6が閉位置に位置した状態で、第1突起7は、第2方向に延びる。なお、シャッタ6が開位置に位置した状態で、第1突起7は、第3方向に延びる。第3方向は、第1方向および第2方向と交差する。好ましくは、第3方向は、第1方向と直交し、第2方向と交差する。
【0057】
1.7 オーガギア8
図1に示すように、オーガギア8は、第1方向における筐体2の他端部E2に位置する。オーガギア8は、第1方向におけるオーガ5の端部に取り付けられる。オーガギア8は、オーガ5とともに回転可能である。
【0058】
1.8 ギアカバー9
図1に示すように、ギアカバー9は、第1方向における筐体2の他端部E2に取り付けられる。ギアカバー9は、オーガギア8を覆う。
【0059】
1.9 第2突起10
第2突起10は、第1方向において、第2トナー収容部2Bの他方側に位置する。言い換えると、第2突起10は、第1方向において、第2トナー収容部2Bに対して第1開口2Cおよび第1突起7の反対側に位置する。第2突起10は、第1方向において、オーガギア8の他方側に位置する。言い換えると、第2突起10は、第1方向において、オーガギア8に対して第1開口2Cおよび第1突起7の反対側に位置する。第2突起10は、第1方向において、ギアカバー9の他方側に位置する。言い換えると、第2突起10は、第1方向において、ギアカバー9に対して第1開口2Cおよび第1突起7の反対側に位置する。第2突起10は、ギアカバー9から延びる。第2突起10は、ギアカバー9に取り付けられてもよい。第2突起10は、第1方向および第2方向に延びる。
【0060】
1.10 ロック突起11
図1に示すように、ロック突起11は、第1方向において、第1トナー収容部2Aの他方側に位置する。ロック突起11は、第1方向において、ギアカバー9の他方側に位置する。ロック突起11は、ギアカバー9から延びる。ロック突起11は、ギアカバー9に取り付けられてもよい。ロック突起11は、第1方向に延びる。ロック突起11は、第2方向において、第2突起10から離れて位置する。
【0061】
1.11 メモリ12
図1に示すように、メモリ12は、第3方向におけるギアカバー9の外表面に位置する。メモリ12は、第3方向におけるギアカバー9の外表面に取り付けられる。メモリ12は、第2方向において、第2突起10とロック突起11との間に位置する。メモリ12は、ICチップである。メモリ12は、平板形状を有する。メモリ12は、トナーカートリッジ1に関する情報を記憶する。トナーカートリッジ1に関する情報は、例えば、トナーカートリッジ1が新品であるか旧品であるかに関する情報、トナーカートリッジ1が印刷可能な用紙の枚数(または、ドットカウント)に関する情報などである。
【0062】
1.12 トナー側電気的接触面13
複数のトナー側電気的接触面13は、第3方向におけるギアカバー9の外表面に位置する。詳しくは、複数のトナー側電気的接触面13は、メモリ12の表面に位置する。言い換えると、この実施形態では、メモリ12は、トナー側電気的接触面13を有する。複数のトナー側電気的接触面13は、第2方向において、第2突起10とロック突起11との間に位置する。複数のトナー側電気的接触面13は、メモリ12と電気的に接続される。なお、複数のトナー側電気的接触面13は、メモリ12から離れて位置してもよい。複数のトナー側電気的接触面13がメモリ12から離れて位置する場合、複数のトナー側電気的接触面13のそれぞれは、配線を介してメモリ12と電気的に接続される。トナー側電気的接触面13は、1つであってもよい。
【0063】
1.13 画像形成装置100に対するトナーカートリッジ1の装着
図4Aに示すように、トナーカートリッジ1は、ドラムカートリッジ20に装着可能である。ドラムカートリッジ20については、後で説明する。図4Bに示すように、トナーカートリッジ1は、ドラムカートリッジ20に装着された後、筐体2が第1突起7(図8Aおよび図8B参照)および第2突起10を中心にドラムカートリッジ20に対して第1位置(図4A参照)から第2位置(図4B参照)へピボットすることにより、ドラムカートリッジ20に取り付けられる。
【0064】
筐体2がピボットするとは、筐体2およびギアカバー9が、第2軸A2について回動することをいう。トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着された状態とは、トナーカートリッジ1がピボットする前の状態、すなわち、筐体2が第1位置に位置した状態のことをいう。トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ20に取り付けられた状態とは、トナーカートリッジ1がピボットした後の状態、すなわち、筐体2が第2位置に位置した状態のことをいう。
【0065】
そして、図5に示すように、トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着された状態で、ドラムカートリッジ20は、画像形成装置100に装着可能である。これにより、トナーカートリッジ1は、画像形成装置100に装着可能である。画像形成装置100については、後で説明する。
【0066】
2.ドラムカートリッジ20
次に、図6から図11Bを参照して、ドラムカートリッジ20について説明する。
【0067】
図6および図7に示すように、ドラムカートリッジ20は、ドラムフレーム21と、感光ドラム22と、帯電装置23(図7参照)と、転写ローラ24(図7参照)と、現像装置25と、ロックレバー26と、第1電気的接触面27と、第2電気的接触面28(図7参照)とを有する。
【0068】
2.1 ドラムフレーム21
ドラムフレーム21は、感光ドラム22と、帯電装置23と、転写ローラ24と、現像装置25とを支持する。ドラムフレーム21は、軸方向、および、第1交差方向に延びる。軸方向は、感光ドラム22のドラム軸A11が延びる方向である。トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着された状態で、軸方向は、第1方向と同じ方向である。第1交差方向は、軸方向と交差する。第1交差方向は、軸方向と直交する。具体的には、第1交差方向は、ドラム軸A11と現像軸A12とを結ぶことにより定義される。
【0069】
2.2 感光ドラム22
感光ドラム22は、第1交差方向におけるドラムフレーム21の一端部に位置する。感光ドラム22は、軸方向に延びる。感光ドラム22は、ドラム軸A11について回転可能である。
【0070】
2.3 帯電装置23
図5に示すように、トナーカートリッジ1およびドラムカートリッジ20が画像形成装置100に装着された状態で、帯電装置23は、感光ドラム22の表面を帯電させる。帯電装置23は、スコロトロン型帯電器である。帯電装置23は、帯電ローラであってもよい。
【0071】
2.4 転写ローラ24
転写ローラ24は、第2交差方向において、感光ドラム22に対して、帯電装置23の反対側に位置する。第2交差方向は、軸方向および第1交差方向の両方と交差する。トナーカートリッジ1およびドラムカートリッジ20が画像形成装置100に装着された状態で、転写ローラ24は、感光ドラム22上のトナーをシートSに転写する。
【0072】
2.5 現像装置25
図6に示すように、現像装置25は、第1交差方向におけるドラムフレーム21の他端部に位置する。図5に示すように、トナーカートリッジ1およびドラムカートリッジ20が画像形成装置100に装着された状態で、現像装置25は、トナーカートリッジ1から排出されたトナーを受け入れる。言い換えると、トナーカートリッジ1は、現像装置25にトナーを供給する。現像装置25は、感光ドラム22にトナーを供給する。現像装置25は、現像筐体251と、現像ローラ252とを備える。言い換えると、ドラムカートリッジ20は、現像ローラ252を備える。
【0073】
2.5.1 現像筐体251
現像筐体251は、トナーカートリッジ1から供給されたトナーを収容可能である。図6に示すように、現像筐体251は、溝251Aと、溝251Bと、現像開口251Cとを有する。
【0074】
2.5.1.1 溝251A
溝251Aは、第1方向において、現像筐体251の一端部に位置する。図8Aに示すように、トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着されるときに、溝251Aには、第1突起7が嵌まる。これにより、トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着されるときに、第1突起7は、ドラムカートリッジ20に対して位置決めされる。
【0075】
図8Aおよび図8Bに示すように、第1突起7は、溝251Aに嵌まった状態で、ドラムカートリッジ20に対して回転不能である。トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着され、筐体2が第1位置(図8A参照)から第2位置(図8B参照)にピボットするとき、筐体2は、第1突起7に対して回転する。
【0076】
これにより、図9Aおよび図9Bに示すように、筐体2が第1位置(図9A参照)から第2位置(図9B参照)にピボットするとき、筐体2は、シャッタ6に対して回転する。
【0077】
そして、図9Bに示すように、筐体2が第2位置に位置した状態で、筐体2の第1開口2Cは、シャッタ6の第2開口6Aと通じる。つまり、筐体2が第2位置に位置した状態で、シャッタ6は、筐体2に対して開位置に位置する。
【0078】
なお、図9Aに示すように、筐体2が第1位置に位置した状態で、筐体2の第1開口2Cは、シャッタ6の第2開口6Aから離れて位置し、第2開口6Aと通じない。つまり、筐体2が第1位置に位置した状態で、シャッタ6は、筐体2に対して閉位置に位置する。
【0079】
2.5.1.2 溝251B
図6に示すように、溝251Bは、第1方向において、現像筐体251の他端部に位置する。図10Aに示すように、トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着されるときに、溝251Bには、第2突起10が嵌まる。これにより、トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着されるときに、第2突起10は、ドラムカートリッジ20に対して位置決めされる。
【0080】
図10Aおよび図10Bに示すように、第2突起10は、溝251Bに嵌まった状態で、ドラムカートリッジ20に対して回転可能である。トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着され、筐体2が第1位置(図10A参照)から第2位置(図10B参照)にピボットするとき、第2突起10は、筐体2とともに回転する。
【0081】
詳しくは、溝251Bは、凹部251Dを有する。第2突起10が溝251Bに嵌まった状態で、凹部251Dは、第2突起10の回転を許容する。凹部251Dは、円弧形状を有する。
【0082】
2.5.1.3 現像開口251C
図6に示すように、現像開口251Cは、第1方向において、溝251Aと溝251Bとの間に位置する。現像開口251Cは、現像筐体251の内部空間と通じる。
【0083】
図9Aに示すように、トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着された状態で、第1開口2Cは、現像開口251Cから離れて位置する。そのため、トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着された状態で、現像開口251Cは、第1開口2Cおよび第2開口6Aと通じない。トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着された状態で、トナーカートリッジ1は、現像装置25にトナーを供給不能である。
【0084】
図9Bに示すように、トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ20に取り付けられた状態で、現像開口251Cは、トナーカートリッジ1の第1開口2Cおよび第2開口6Aと通じる。トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ20に取り付けられた状態で、トナーカートリッジ1は、現像装置25にトナーを供給可能である。
【0085】
2.5.2 現像ローラ252
図7に示すように、現像ローラ252は、第1交差方向における現像筐体251の一端部に位置する。現像ローラ252は、現像筐体251に支持される。現像ローラ252は、感光ドラム22と接触する。現像ローラ252は、現像筐体251内のトナーを感光ドラム22に供給可能である。現像ローラ252は、第1方向に延びる。現像ローラ252は、現像軸A12について回転可能である。現像軸A12は、第1方向に延びる。
【0086】
2.6 ロックレバー26
図6に示すように、ロックレバー26は、軸方向におけるドラムフレーム21の一端部に位置する。ロックレバー26は、第1交差方向において、溝251Bと離れて位置する。ロックレバー26は、第1交差方向において、溝251Bに対して感光ドラム22の反対側に位置する。ロックレバー26は、ロック位置と、ロック解除位置との間を移動可能である。ロック位置に位置するロックレバー26は、図4Bに実線で描かれる。ロック解除位置に位置するロックレバー26は、図4Bに仮想線で描かれる。
【0087】
図4Bに実線で示すように、トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ20に取り付けられ、ロックレバー26がロック位置に位置した状態で、ロックレバー26は、トナーカートリッジ1のロック突起11に引っ掛かかる。これにより、筐体2は、第2位置にロックされる。
【0088】
一方、図4Bに仮想線で示すように、トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ20に取り付けられ、ロックレバー26がロック解除位置に位置した状態で、ロックレバー26は、トナーカートリッジ1のロック突起11から離れる。これにより、筐体2は、第2位置から第1位置へ移動可能になる。
【0089】
2.7 第1電気的接触面27
第1電気的接触面27は、図6に示すように、軸方向におけるドラムフレーム21の一端部に位置する。第1電気的接触面27は、第1交差方向において、溝251Bとロックレバー26との間に位置する。
【0090】
図11Aに示すように、筐体2が第1位置の場合、トナー側電気的接触面13は、第1電気的接触面27から離れて位置する。筐体2が第1位置の場合、トナー側電気的接触面13は、第1電気的接触面27と接触しない。
【0091】
図11Bに示すように、筐体2が第2位置の場合、トナー側電気的接触面13は、第1電気的接触面27と接触する。
【0092】
2.8 第2電気的接触面28
図11Aに示すように、第2電気的接触面28は、ドラムフレーム21に設けられる。本実施形態では、第2電気的接触面28は、第2交差方向におけるドラムフレーム21の一方の外表面に位置する。ドラムカートリッジ20が本体筐体101に装着された状態で、第2電気的接触面28は、ドラムフレーム21の下面に位置する。第2電気的接触面28は、第1電気的接触面27と電気的に接続される。第1電気的接触面27と第2電気的接触面28とは、例えば、フラットケーブルで接続される。
【0093】
3.画像形成装置100
次に、図5を参照して、画像形成装置100について説明する。
【0094】
画像形成装置100は、上記したトナーカートリッジ1およびドラムカートリッジ20に加えて、本体筐体101と、シートカセット102と、露光装置103と、定着装置104と、電気的コネクタ105とを備える。
【0095】
3.1 本体筐体101
本体筐体101は、シートカセット102と、露光装置103と、定着装置104と、電気的コネクタ105とを収容する。トナーカートリッジ1およびドラムカートリッジ20が画像形成装置100に装着された状態で、本体筐体101は、トナーカートリッジ1およびドラムカートリッジ20を収容する。
【0096】
3.2 シートカセット102
シートカセット102は、シートSを収容する。トナーカートリッジ1およびドラムカートリッジ20が画像形成装置100に装着された状態で、シートカセット102内のシートSは、感光ドラム22に向かって搬送される。シートSは、例えば、印刷用紙である。
【0097】
3.3 露光装置103
トナーカートリッジ1およびドラムカートリッジ20が画像形成装置100に装着された状態で、露光装置103は、感光ドラム22を露光する。帯電装置23が感光ドラム22の周面を帯電させた後、露光装置103が、帯電された感光ドラム22の周面に光を照射して露光することにより、感光ドラム22の周面に静電潜像が形成される。露光装置103は、レーザースキャンユニットである。露光装置103は、LEDアレイであってもよい。
【0098】
なお、静電潜像は、現像装置25内のトナーが感光ドラム22の周面に供給されることにより、現像される。これにより、感光ドラム22の周面に、トナー像が、形成される。トナー像は、転写ローラ24により、感光ドラム22の周面からシートSに転写される。
【0099】
3.4 定着装置104
定着装置104は、トナー像が転写されたシートSを加熱および加圧して、シートSにトナー像を定着させる。定着装置104を通過したシートSは、本体筐体101外に排出される。
【0100】
3.5 電気的コネクタ105
電気的コネクタ105は、画像形成装置100の制御回路基板と電気的に接続される。制御回路基板は、図示されていない。制御回路基板は、画像形成装置100の動作を制御する。電気的コネクタ105は、ドラムカートリッジ20が本体筐体101に装着された状態で、ドラムカートリッジ20の下方に位置する。第2電気的接触面28は、ドラムカートリッジ20が本体筐体101に装着された状態で、電気的コネクタ105と電気的に接続される。これにより、ドラムカートリッジ20が本体筐体101に装着された状態で、制御回路基板は、第1電気的接触面27(図11B参照)、第2電気的接触面28および電気的コネクタ105を介して、トナー側電気的接触面13およびメモリ12と電気的に接続される。これにより、ドラムカートリッジ20が本体筐体101に装着された状態で、制御回路基板は、メモリ12に記憶されたトナーカートリッジ1に関する情報を読み取ることができる。
【0101】
4.作用効果
(1)トナーカートリッジ1によれば、図8Aおよび図10Aに示すように、トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ20に装着された状態で、トナーカートリッジ1は、第1突起7および第2突起10により、ドラムカートリッジ20に対して位置決めされる。
【0102】
トナーカートリッジ1は、図8Aおよび図10Aに示すように、ドラムカートリッジ20に対して位置決めされた状態で、筐体2が第1位置から第2位置へピボットすることにより、ドラムカートリッジ20に取り付けられる。
【0103】
そして、図11Bに示すように、筐体2が第2位置に位置し、トナーカートリッジ1がドラムカートリッジ20に取り付けられた状態で、トナー側電気的接触面13は、ドラムカートリッジ20の第1電気的接触面27と接触する。
【0104】
つまり、第1突起7と第2突起10とでトナーカートリッジ1がドラムカートリッジ20に位置決めされた状態で、トナー側電気的接触面13を第1電気的接触面27に接触させることができる。
【0105】
そのため、トナー側電気的接触面13と第1電気的接触面27とを、安定に接触させることができる。
【0106】
(2)トナーカートリッジ1によれば、図5に示すように、トナーカートリッジ1およびドラムカートリッジ20が本体筐体101に装着された状態で、画像形成装置100は、電気的コネクタ105により、ドラムカートリッジ20の第1電気的接触面27(図11B参照)および第2電気的接触面28を介して、トナーカートリッジ1のメモリ12にアクセスすることができる。
【0107】
5.変形例
次に、図12から図19Bを参照して、変形例について説明する。変形例において、上記した実施形態と同様の部材には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0108】
(1)図12に示すように、メモリ12およびトナー側電気的接触面13は、第2突起10に位置してもよい。詳しくは、トナー側電気的接触面13は、第2方向における第2突起10の一端部に位置する。この変形例では、図13Aに示すように、第1電気的接触面27は、現像筐体251の凹部251D内に位置する。筐体2が第1位置の場合、トナー側電気的接触面13は、第1電気的接触面27と接触しない。図13Bに示すように、筐体2が第2位置の場合、トナー側電気的接触面13は、第1電気的接触面27と接触する。
【0109】
(2)図14に示すように、メモリ12およびトナー側電気的接触面13は、筐体2の外表面に位置してもよい。この変形例では、図15Aに示すように、第1電気的接触面27は、第1交差方向における現像筐体251の他端部に位置する。筐体2が第1位置の場合、トナー側電気的接触面13は、第1電気的接触面27と接触しない。図15Bに示すように、筐体2が第2位置の場合、トナー側電気的接触面13は、第1電気的接触面27と接触する。
【0110】
(3)図16に示すように、メモリ12およびトナー側電気的接触面13は、ハンドル3に位置してもよい。この変形例では、図17Aに示すように、第1電気的接触面27は、第1交差方向におけるドラムフレーム21の他端部に位置する。筐体2が第1位置の場合、トナー側電気的接触面13は、第1電気的接触面27と接触しない。図17Bに示すように、筐体2が第2位置の場合、トナー側電気的接触面13は、第1電気的接触面27と接触する。
【0111】
(4)図18に示すように、メモリ12およびトナー側電気的接触面13は、筐体2の凹部2D内に位置してもよい。この変形例では、図19Aに示すように、第1電気的接触面27は、第1交差方向における現像筐体251の一端部に位置する。第1電気的接触面27は、第1交差方向において、現像開口251Cに対して、感光ドラム22の反対側に位置する。筐体2が第1位置の場合、トナー側電気的接触面13は、第1電気的接触面27と接触しない。図19Bに示すように、筐体2が第2位置の場合、トナー側電気的接触面13は、第1電気的接触面27と接触する。
【0112】
(5)上記した(1)から(4)の変形例においても、上記した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0113】
1 トナーカートリッジ
2 筐体
2A 第1トナー収容部
2B 第2トナー収容部
2C 第1開口
2D 凹部
3 ハンドル
4 アジテータ
5 オーガ
6 シャッタ
6A 第2開口
7 第1突起
8 オーガギア
9 ギアカバー
10 第2突起
12 メモリ
13 トナー側電気的接触面
20 ドラムカートリッジ
22 感光ドラム
27 第1電気的接触面
28 第2電気的接触面
100 画像形成装置
101 本体筐体
105 電気的コネクタ
252 現像ローラ
A1 第1軸
A2 第2軸
A3 第3軸
IS1 第1内部空間
IS2 第2内部空間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19