(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-24
(45)【発行日】2023-08-01
(54)【発明の名称】メール作成支援プログラム及びサーバ
(51)【国際特許分類】
H04L 51/08 20220101AFI20230725BHJP
【FI】
H04L51/08
(21)【出願番号】P 2021191264
(22)【出願日】2021-11-25
【審査請求日】2021-11-25
(73)【特許権者】
【識別番号】512045467
【氏名又は名称】株式会社NIコンサルティング
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】横田 顕
【審査官】木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-352984(JP,A)
【文献】特開2018-156509(JP,A)
【文献】特開2018-022335(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子メールの宛先の入力を受けて、
前記宛先に関連する関連情報を、前記宛先を入力したユーザと関係のあるパーソンのデータであるパーソンデータと、前記ユーザの属する会社と何らかの取引があった会社のデータである会社データと、前記ユーザの商談の履歴のデータである商談データと、会社毎の売上実績に関わるデータである売上データと、顧客からの要望に関するデータである要望データとの少なくとも何れかを含むデータベースから取得することと、
取得した前記関連情報を端末の表示装置に表示することと、
をコンピュータに実行させるためのメール作成支援プログラム
であって、
前記関連情報は、前記パーソンデータと前記会社データとに基づく前記宛先に対応するパーソンの会社に関する情報、前記パーソンデータと前記商談データとに基づく前記宛先に対応するパーソン又はパーソンの所属する会社との間の商談に関する情報、前記パーソンデータと前記売上データとに基づく前記宛先に対応するパーソンの会社に対する見積、受注、売上に関する情報、前記パーソンデータと前記要望データとに基づく前記宛先に対応するパーソンからの要望に関する情報の少なくとも何れかを含む、
メール作成支援プログラム。
【請求項2】
前記関連情報を表示することは、前記関連情報を前記電子メールの作成画面と同一のウインドウ内に表示することを含む、
請求項1に記載のメール作成支援プログラム。
【請求項3】
前記宛先に関わらない関連情報を前記データベースから取得することをさらにコンピュータに実行させるための請求項1又は2に記載のメール作成支援プログラム。
【請求項4】
前記宛先に関わらない関連情報は、複数の端末のユーザの間で共有されるべき文書、複数の端末のユーザで共有されるべき電子メールのテンプレート、複数の端末のユーザの間で共有されるべき運用ルールに関する情報、前記端末のユーザが作成したメモの少なくとも何れかを含む、
請求項
3に記載のメール作成支援プログラム。
【請求項5】
前記関連情報の表示設定を抽出することをさらにコンピュータに実行させ、
前記取得した前記関連情報を端末の表示装置に表示することは、前記データベースから取得される情報から前記表示設定に基づいて前記関連情報を作成し、作成した前記関連情報を前記端末の表示装置に表示することを含む、
請求項1乃至4の何れか1項に記載のメール作成支援プログラム。
【請求項6】
端末からの電子メールの宛先の入力を受けて、前記宛先に関連する関連情報を
、前記宛先を入力したユーザと関係のあるパーソンのデータであるパーソンデータと、前記ユーザの属する会社と何らかの取引があった会社のデータである会社データと、前記ユーザの商談の履歴のデータである商談データと、会社毎の売上実績に関わるデータである売上データと、顧客からの要望に関するデータである要望データとの少なくとも何れかを含むデータベースから探索する探索部と、
探索した前記関連情報を前記端末の表示装置に表示させるための制御をする表示制御部と、
を具備し
、
前記関連情報は、前記パーソンデータと前記会社データとに基づく前記宛先に対応するパーソンの会社に関する情報、前記パーソンデータと前記商談データとに基づく前記宛先に対応するパーソン又はパーソンの所属する会社との間の商談に関する情報、前記パーソンデータと前記売上データとに基づく前記宛先に対応するパーソンの会社に対する見積、受注、売上に関する情報、前記パーソンデータと前記要望データとに基づく前記宛先に対応するパーソンからの要望に関する情報の少なくとも何れかを含む、
サーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メール作成支援プログラム及びサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
近年のスマートフォン等の端末は、基本的な機能として電子メール機能を有しているものが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
送信先の顧客情報等、送信先に応じた関連情報を画面上で見ながら電子メールの作成が行われることがある。このような関連情報を探すことはユーザにとって手間のかかる作業になりやすい。また、関連情報を閲覧する際に画面を切り替えたり、メール画面と関連情報の画面とを同時に見ることができるように画面を調整したりすることもユーザにとって負担になり得る。
【0005】
本発明は、ユーザの電子メールの作成の手間を軽減できるメール作成支援プログラム及びサーバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、メール作成支援プログラムは、電子メールの宛先の入力を受けて、宛先に関連する関連情報を、宛先を入力したユーザと関係のあるパーソンのデータであるパーソンデータと、ユーザの属する会社と何らかの取引があった会社のデータである会社データと、ユーザの商談の履歴のデータである商談データと、会社毎の売上実績に関わるデータである売上データと、顧客からの要望に関するデータである要望データとの少なくとも何れかを含むデータベースから取得することと、取得した関連情報を端末の表示装置に表示することと、をコンピュータに実行させるためのメール作成支援プログラムであって、関連情報は、パーソンデータと会社データとに基づく宛先に対応するパーソンの会社に関する情報、パーソンデータと商談データとに基づく宛先に対応するパーソン又はパーソンの所属する会社との間の商談に関する情報、パーソンデータと売上データとに基づく宛先に対応するパーソンの会社に対する見積、受注、売上に関する情報、パーソンデータと要望データとに基づく宛先に対応するパーソンからの要望に関する情報の少なくとも何れかを含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザの電子メールの作成の手間を軽減できるメール作成支援プログラム及びサーバを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る通信システムの一例の構成を示す図である。
【
図2】
図2は、パーソンデータベースの一例を示す図である。
【
図3】
図3は、関連情報データベースの一例を示す図である。
【
図4】
図4は、端末におけるメールプログラムのメインの処理を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、支援処理について示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に係る通信システムの一例の構成を示す図である。
図1に示すように、通信システム1は、端末2と、サーバ3とを有している。端末2とサーバ3とは、例えばネットワークNを介して互いに通信する。実施形態の通信システム1は、会社内等の端末2のユーザとの関係性がある程度は限定された環境内に設けられることが望ましい。したがって、ネットワークNは、例えばイントラネットである。ネットワークNは、インターネット等の外部のネットワークにさらに接続されてもよい。
【0010】
端末2は、プロセッサ21と、メモリ22と、ストレージ23と、入力インターフェース24と、ディスプレイ25と、通信モジュール26とを有している。プロセッサ21と、メモリ22と、ストレージ23と、入力インターフェース24と、ディスプレイ25と、通信モジュール26とは、互いに通信できるようにバス27に接続されている。ここで、端末2は、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータといった端末であってよい。また、
図1では、端末2は、1つである。通信システム1は、2以上の端末2を有していてもよい。
【0011】
プロセッサ21は、端末2の動作を制御するように構成されたプロセッサである。プロセッサ21は、ストレージ23に記憶されている各種のプログラムに従って各種の処理を実行する。プロセッサ21は、例えばCPUである。プロセッサ21は、CPUではなく、MPU、GPU等であってもよい。また、プロセッサ21は、1つのCPU等によって構成されている必要はなく、複数のCPU等によって構成されてもよい。
【0012】
メモリ22は、ROM、RAMといったメモリを含む。ROMは、不揮発性のメモリである。ROMは、端末2の起動プログラム等を記憶している。RAMは、揮発性のメモリである。RAMは、例えばプロセッサ21における処理の際の作業メモリとして用いられる。
【0013】
ストレージ23は、例えばフラッシュメモリといったストレージである。ストレージ23は、端末2において用いられる各種のプログラム及びデータを格納している。実施形態では、ストレージ23は、OS(オペレーティングシステム)231、メールプログラム232を格納している。ストレージ23は、OS231、メールプログラム232以外のプログラム及びデータを格納していてもよい。
【0014】
OS231は、端末2の基本的な機能を実現するためのプログラムである。ストレージ23に格納されている各種のプログラムは、OSの制御下で実行される。
【0015】
メールプログラム232は、電子メールに関する各種の機能をユーザに提供するアプリケーションプログラムである。メールプログラム232は、必要に応じて端末2にインストールされ得る。例えば、メールプログラム232は、電子メールの作成に係る処理をする。また、メールプログラム232は、作成された電子メールの送信に係る処理をする。また、メールプログラム232は、電子メールの受信に係る処理をする。さらに、実施形態におけるメールプログラム232は、入力された宛先に応じた関連情報をデータベースから取得して画面上に表示するためのメール作成支援プログラムとしての処理もする。
【0016】
入力インターフェース24は、タッチパネル等の入力装置を含む。入力インターフェース24の操作がされた場合、操作内容に応じた信号がバス27を介してプロセッサ21に入力される。プロセッサ21は、この信号に応じて各種の処理を行う。
【0017】
ディスプレイ25は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の表示装置である。ディスプレイ25は、各種の画像を表示する。
【0018】
通信モジュール26は、端末2がサーバ3と通信するときの処理をするように構成されたインターフェースを含むモジュールである。通信モジュール26は、携帯電話回線、無線LAN回線等を用いてネットワークNに接続するように構成されている。通信モジュール26は、有線回線を使用してネットワークに接続するように構成されていてもよい。
【0019】
サーバ3は、プロセッサ31と、メモリ32と、ストレージ33と、通信モジュール34とを有している。プロセッサ31と、メモリ32と、ストレージ33と、通信モジュール34とは、互いに通信できるようにバス35に接続されている。ここで、サーバ3は、さらに、入力インターフェース、ディスプレイ等を有していてもよい。また、サーバ3は、単一のサーバでなくてもよい。
【0020】
プロセッサ31は、サーバ3の動作を制御するように構成されたプロセッサである。プロセッサ31は、例えばCPUである。プロセッサ31は、CPUではなく、MPU、GPU等であってもよい。また、プロセッサ31は、1つのCPU等によって構成されている必要はなく、複数のCPU等によって構成されてもよい。
【0021】
メモリ32は、ROM、RAMといったメモリを含む。ROMは、不揮発性のメモリである。ROMは、サーバ3の起動プログラム等を記憶している。RAMは、揮発性のメモリである。RAMは、例えばプロセッサ31における処理の際の作業メモリとして用いられる。
【0022】
ストレージ33は、例えばハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブといったストレージである。ストレージ33は、OS331、メール作成支援プログラム332、パーソンデータベース333、メールデータベース334、関連情報データベース335を格納している。ストレージ33は、OS331、メール作成支援プログラム332、パーソンデータベース333、メールデータベース334、関連情報データベース335以外のプログラム及びデータを格納していてもよい。例えば、ストレージ33は、端末2に対して営業支援システム(Sales Force Automation:SFA)の各種のサービスを提供するためのプログラムを格納していてもよい。
【0023】
OS331は、サーバ3の基本的な機能を実現するためのプログラムである。ストレージ33に格納されている各種のプログラムは、OSの制御下で実行される。
【0024】
メール作成支援プログラム332は、メールプログラム232と連携してユーザの電子メールの作成を支援する。例えば、メール作成支援プログラム332は、端末2からの電子メールの宛先のデータの送信を受けて、パーソンデータベース333及び関連情報データベース335を参照し、今回の電子メールの作成に当たって関連する関連情報を探索する処理をする。また、メール作成支援プログラム332は、必要に応じて、関連情報を端末2に表示するための画面を生成する。
【0025】
パーソンデータベース333は、端末2のユーザと関係のあるパーソンのパーソンデータを記憶したデータベースである。
図2は、パーソンデータベース333の一例を示す図である。パーソンデータベース333は、例えばパーソン毎の「ID」、「氏名」、「会社名」、「役職」、「電子メールアドレス」といったデータを含む。ここで、端末2のユーザと関係のあるパーソンは、端末2のユーザと関係する社外又は社内のパーソンであり得る。
【0026】
「ID」は、パーソン毎に一意に割り当てられる識別子である。「氏名」は、対応するパーソンの氏名である。「会社名」は、対応するパーソンの所属している会社名である。「役職」は、対応するパーソンの役職名である。「電子メールアドレス」は、対応するパーソンの電子メールアドレスである。「会社名」、「役職」、「電子メールアドレス」のデータは、端末2のユーザによる手入力によって入力されてもよいし、名刺等をスキャンすること等で入力されてもよい。
【0027】
パーソンデータベース333は、
図2で示した以外のデータを含んでいてもよい。また、パーソンデータベース333のデータは、複数の端末2のユーザの間で共有されてよい。
【0028】
メールデータベース334は、端末2のユーザが送受信した電子メールのデータを記憶したデータベースである。メールデータベース334には、端末2のユーザが送信した電子メールのデータが送信日時と対応付けられて記憶されるとともに、端末2のユーザが受信した電子メールのデータが受信日時と対応付けられて記憶されている。
【0029】
関連情報データベース335は、各種の関連情報のデータベースである。実施形態において、関連情報は、パーソンの氏名又はパーソンの属する会社名と関連づけられているデータを含む。パーソンの氏名又はパーソンの属する会社名と関連づけられているデータは、端末2における電子メールの作成の際に送信先が入力されたときにサーバ3から端末2に送信される。また、実施形態において、関連情報は、パーソンの氏名又はパーソンの属する会社名と関連づけられておらず、複数の端末2のユーザにおいて共有されるべきデータも含む。パーソンの氏名又はパーソンの属する会社名と関連づけられていないデータは、電子メール作成の際に入力された送信先に関わらずにサーバ3から端末2に送信される。さらには、実施形態において、関連情報は、パーソンの氏名又はパーソンの属する会社名と関連づけられておらず、特定の端末2のユーザだけで利用されるデータも含む。特定の端末2のユーザだけで利用されるデータは、特定の端末2において送信先の入力があった場合にサーバ3から端末2に送信される。
【0030】
図3は、関連情報データベース335の一例を示す図である。関連情報データベース335は、例えば会社データ3351、商談データ3352、売上データ3353、要望データ3354、共有文書データ3355、運用ルールデータ3356、メモデータ3357を関連情報として含む。
【0031】
会社データ3351は、端末2のユーザの属する会社と何らかの取引があった会社のデータである。会社データ3351は、例えば会社名、創立日、資本金、所在地、従業員数といったデータを含み得る。
【0032】
商談データ3352は、端末2のユーザの商談の履歴のデータである。商談データ3352は、例えば商談の日時、会社名、自社担当者名、客先担当者名、商談の内容といったデータを含み得る。さらに、商談データ3352は、商談の際に作成された見積書、受注伝票、納品書、請求書のデータを含み得る。なお、商談データ3352の代わりに又は商談データ3352に加えて業務履歴のデータが関連情報データベース335に記憶されてもよい。
【0033】
売上データ3353は、対応する会社に対する売上実績に関わるデータである。売上データ3353は、例えば会社名、対応する会社に対する売上のデータ、対応する会社に対する受注実績のデータを含む。売上のデータは、例えば各年及び各月の売上データを含む。また、受注実績のデータは、受注日、受注案件名、自社担当者名、客先担当者名といったデータを含み得る。さらに、売上データ3353は、対応する会社に対するAB(Activity Based)損益のデータも含み得る。AB損益は、ABC(Activity Based Cost)が考慮された損益である。
【0034】
要望データ3354は、顧客からの要望に関するデータベースである。要望データ3354は、例えば要望がされた日時、要望をした客先担当者名、対応する客先担当者の会社名、要望先の部署名又は自社担当者名、要望の内容といったデータを含み得る。また、要望データ3354は、要望に対して対応がなされている場合には、その対応がなされた日時、対応の内容といったデータも含み得る。
【0035】
共有文書データ3355は、例えば社内、部署内といった複数の端末2のユーザの間で共有されている文書データである。共有文書データ3355は、必ずしも「文書」のデータである必要はなく、文書以外のデータであってもよい。例えば、共有文書データ3355は、複数の端末2のユーザの間で共有されるべき電子メールのテンプレートといったテキストデータであってもよい。
【0036】
運用ルールデータ3356は、例えば社内、部署内といった複数の端末2のユーザの間で共有されるべき運用ルールのデータである。運用ルールデータ3356は、例えば客先担当者への電子メール送信時のルール、特定の状況例えば謝罪の際に作成されるメールにおけるルールといった各種ルールの文書データを含み得る。
【0037】
メモデータ3357は、端末2のユーザが過去に作成した電子メールの作成時等に参照するためのメモのデータである。メモデータ3357は、作成者のユーザ名と関連付けされている。
【0038】
ここで、
図3で示した関連情報データベース335に記憶される関連情報のデータは、一例である。関連情報データベース335には、電子メールの作成の際の参考になり得る任意のデータが記憶されてよい。また、関連情報データベース335に記憶される関連情報のデータは、簡易情報と詳細情報とに分けられていてもよい。例えば、会社データ3351の詳細情報は会社データ3351として記憶されているすべての情報であり、簡易情報は会社データ3351のうちで例えば会社名、所在地だけが抜粋された情報であり得る。
【0039】
通信モジュール34は、サーバ3が端末2と通信するときの処理をするように構成されたインターフェースを含むモジュールである。通信モジュール34は、例えば有線回線を使用してネットワークNに接続するように構成されている。通信モジュール34は、無線回線を使用してネットワークNに接続するように構成されていてもよい。
【0040】
次に、実施形態における通信システムの動作を説明する。
図4は、端末2におけるメールプログラム232のメインの処理を示すフローチャートである。
図4の処理は、例えば端末2のユーザによってメールプログラム232の起動が指示されたときに開始される。
【0041】
ステップS1において、端末2のプロセッサ21は、電子メールの新規作成の指示がされたか否かを判定する。例えば、メールプログラム232が起動された際にディスプレイ25に表示される初期画面において新規作成ボタンが選択された場合に、電子メールの新規作成が指示されたと判定される。または、既に新規作成ボタンが選択されていて新規作成画面が表示されている場合も電子メールの新規作成が指示されたと判定される。ステップS1において、電子メールの新規作成の指示がされたと判定されたときには、処理はステップS2に移行する。ステップS1において、電子メールの新規作成の指示がされていないと判定されたときには、処理はステップS4に移行する。
【0042】
ステップS2において、プロセッサ21は、ディスプレイ25に電子メールの新規作成画面を表示させる。新規作成画面は、例えば、電子メールの宛先(TO)の入力欄、宛先(CC(Carbon Copy))の入力欄、宛先(BCC(Blind Carbon Copy))の入力欄、本文の入力欄、送信ボタン等の各種のソフトウェアボタンを含む画面である。新規作成画面では、電子メールのTO、CC、BCCの入力欄は、空欄である。
【0043】
ステップS3において、プロセッサ21は、宛先の入力があるか否かを判定する。ステップS3において、宛先の入力があると判定されたときには、処理はステップS6に移行する。ステップS3において、宛先の入力がないと判定されたときには、処理はステップS7に移行する。
【0044】
ステップS4において、プロセッサ21は、電子メールの返信作成が指示されたか否かを判定する。例えば、受信メールの表示の際に表示される返信ボタン又は全返信ボタンが選択された場合に、電子メールの返信作成が指示されたと判定される。または、既に返信ボタン又は全返信ボタンが選択されていて返信作成画面が表示されている場合も電子メールの返信作成が指示されたと判定される。ステップS4において、電子メールの返信作成の指示がされたと判定されたときには、処理はステップS5に移行する。ステップS4において、電子メールの返信作成の指示がされていないと判定されたときには、処理はステップS11に移行する。
【0045】
ステップS5において、プロセッサ21は、ディスプレイ25に電子メールの返信作成画面を表示させる。その後、処理はステップS6に移行する。返信作成画面は、新規作成画面と同様に、電子メールの宛先(TO)の入力欄、宛先(CC)の入力欄、宛先(BCC)の入力欄、本文の入力欄、送信ボタン等の各種のソフトウェアボタンを含む画面である。ただし、返信作成画面では、電子メールのTO、CC、BCCの入力欄は空欄ではなく、受信メールの送信者の電子メールアドレスが入力済みである。さらに、全返信ボタンが選択されていた場合には、CC、BCCの入力欄も対応する電子メールアドレスが入力済みである。
【0046】
ステップS6において、プロセッサ21は、支援処理を実行する。支援処理の後、処理はステップS7に移行する。支援処理は、電子メールの宛先の相手に応じた電子メール作成に係る支援をするための処理であって端末2とサーバ3との連携動作によって実施される。
【0047】
以下、支援処理について説明する。
図5は、支援処理について示すフローチャートである。
【0048】
ステップS101において、端末2のプロセッサ21は、「TO」の電子メールアドレスを取得する。さらに、プロセッサ21は、「CC」の電子メールアドレスを取得してもよい。
【0049】
ステップS102において、プロセッサ21は、関連情報の表示設定を抽出する。関連情報の表示設定は、例えば端末2のストレージ23に記憶されている。表示設定は、例えば表示させる関連情報の種類、関連情報それぞれの表示位置、関連情報それぞれの表示サイズ、関連情報それぞれの表示画面内でのスクロール表示の可否、関連情報の全体としてのスクロール表示の可否といった設定を含む。表示させる関連情報の種類の設定は、関連情報をどのような表示形態で表示させるか、例えばグラフ形式で表示させるか、表形式で表示させるかといった設定を含んでいてもよい。さらに、表示させる関連情報の種類の設定は、表示させる関連情報の優先度の設定を含んでいてもよい。さらに、表示させる関連情報の種類は、詳細情報を表示させるか、簡易情報を表示させるか、又は詳細情報と簡易情報の同時に表示させるかの設定を含んでいてもよい。
【0050】
ステップS103において、プロセッサ21は、通信モジュール26を用いてサーバ3に対して関連情報の取得要求をする。関連情報の取得要求は、「TO」の電子メールアドレス及び表示設定の情報を含む。さらに、関連情報の取得要求は、「CC」の電子メールアドレスの情報を含んでいてもよい。
【0051】
取得要求を受信した場合、サーバ3のプロセッサ31は、「TO」の電子メールアドレスをパーソンデータベース333に記憶されている電子メールアドレスと照合することによって、電子メールの送信相手を特定する。そして、プロセッサ31は、電子メールの送信相手と関連し、かつ、表示させる関連情報の種類に設定されている関連情報をストレージ303のパーソンデータベース333及び関連情報データベース335から探索する。例えば、プロセッサ31は、電子メールの送信相手のパーソンのパーソンデータ、送信相手のパーソンとの間で直近にやり取りされた電子メール、送信相手のパーソンの所属する会社の情報、送信相手のパーソンの所属する会社に対する売上の情報、送信相手のパーソンとの間で現在の進行中の商談の情報、商談に伴って作成された各種の文書、送信相手のパーソン又はパーソンの所属する会社からの要望といった関連情報を探索する。なお、関連情報の取得要求に、「CC」の電子メールアドレスの情報も含まれている場合には、プロセッサ31は、「CC」の電子メールアドレスをパーソンデータベース333に記憶されている電子メールアドレスと照合することによって、CCの送信相手を特定し、CCの送信相手と関連し、かつ、表示させる関連情報の種類に設定されている関連情報もストレージ303のパーソンデータベース333及び関連情報データベース335から探索してもよい。例えば、直近にやり取りされた電子メールであれば、「TO」のパーソンの電子メールアドレスと「CC」のパーソンの電子メールアドレスの双方を含む電子メールだけが探索されてよい。
【0052】
さらに、プロセッサ31は、表示させる関連情報の種類に設定されている共有文書、運用ルール、メモをストレージ303の関連情報データベース335から探索する。
【0053】
ここで、関連情報のスクロール表示ができるように設定されているときには、プロセッサ31は、探索したすべての関連情報をストレージ303から取得してよい。一方、関連情報のスクロール表示ができるように設定されていないときには、プロセッサ31は、探索した関連情報のうちの端末2のディスプレイ25に表示できる分だけをストレージ303から取得してよい。この場合、プロセッサ31は、例えば優先度順に関連情報を取得してよい。
【0054】
関連情報を取得した後、プロセッサ31は、表示させる関連情報の種類の設定に応じた形式の関連情報の表示画面を作成する。プロセッサ31は、例えばグラフ形式での表示が設定されている関連情報については、関連情報からグラフを作成する。また、プロセッサ31は、例えば表形式での表示が設定されている関連情報については、関連情報から表を作成する。なお、関連情報から作成され得るグラフ及び表は、予め関連情報データベース335に格納されていてもよい。
【0055】
関連情報の表示画面の作成後、プロセッサ31は、関連情報の表示画面のデータを端末2に送信する。また、取得した関連情報に見積書等の各種のデータが含まれている場合には、プロセッサ31は、関連情報の表示画面のデータと併せて見積書等のデータを格納したファイルを端末2に送信してもよい。この場合、見積書等のデータを端末2において確認する際に、サーバ3から改めてダウンロードする必要性がなくなる。
【0056】
ここで、
図5の説明に戻る。ステップS104において、プロセッサ21は、関連情報それぞれの表示位置、関連情報それぞれの表示サイズの設定に従って関連情報をディスプレイ25に表示する。
【0057】
図6は、関連情報の表示例を示す図である。メールプログラム232の新規作成又は返信が選択されたときに表示される画面100は、電子メールの作成画面101を含む。作成画面101の構成は、新規作成画面と返信作成画面とで共通でよい。
【0058】
作成画面101は、送信者入力欄102、宛先(TO)入力欄103、宛先(CC)入力欄104、宛先(BCC)入力欄105、タイトル入力欄106、本文入力欄107、署名挿入ボタン108、ファイル添付欄109を含む。
【0059】
送信者入力欄102には、電子メールの作成者の電子メールアドレスが入力され得る。作成画面101の起動時に端末2のユーザの電子メールアドレスが自動的に入力されるように予め設定されていてもよい。
【0060】
宛先(TO)入力欄103には、電子メールの送信相手の電子メールアドレスが入力され得る。宛先(CC)入力欄104には、電子メールのCCでの送信相手の電子メールアドレスが入力され得る。宛先(BCC)入力欄105には、電子メールのBCCでの送信相手の電子メールアドレスが入力され得る。前述したように、返信の場合には、宛先(TO)入力欄103、宛先(CC)入力欄104、宛先(BCC)入力欄105には、返信元の電子メールでの入力に基づいて電子メールアドレスが入力され得る。
【0061】
タイトル入力欄106には、電子メールのタイトルが入力され得る。タイトル入力欄106への入力は省略され得る。本文入力欄107には、電子メールの本文が入力され得る。署名挿入ボタン108は、ドロップダウンリスト108aと組み合わせて使用され得る。ドロップダウンリスト108aが選択された場合、予め設定された署名の一覧が表示される。何れかの署名が選択された状態で署名挿入ボタン108が選択されることにより、本文入力欄107に署名が挿入される。
【0062】
ファイル添付欄109には、添付されているファイルの名称が表示される。ファイル添付欄109にファイルのアイコンがドラッグアンドドロップされることで、ファイルの添付も行われ得る。また、ファイル添付欄109の近傍に設けられた参照ボタン109aが選択されることにより、端末2に記憶されているファイルの中から添付するファイルが指定され得る。
【0063】
実施形態において、関連情報は、例えば作成画面101に対して並べて表示される。関連情報は、
図6の例では、4つの関連情報の表示画面110、111、112及び113が表示されている。実施形態の例では、関連情報の表示画面110、111、112及び113は、作成画面101と同一のウインドウ内に表示されている。
【0064】
関連情報の表示画面110は、「TO」に入力された電子メールアドレスに対応するパーソンの会社に対する売上実績の年度推移を表すグラフを表示する表示画面である。関連情報の表示画面110では、売上実績の年度推移のグラフと受注実績の年度推移のグラフとの間で切り替えができるように構成されている。さらに、関連情報の表示画面110では、グラフとして表示させる期間をユーザによって選択できるように構成されている。関連情報の表示画面110に表示されるグラフは、例えば売上データ3353から生成され得る。例えば、売上実績のグラフと受注実績のグラフの少なくとも何れかが表示させる関連情報の種類として設定されているときには、関連情報の表示画面110が生成され得る。
【0065】
関連情報の表示画面111は、「TO」に入力された電子メールアドレスに対応するパーソンの顧客情報を表示する表示画面である。顧客情報としては、例えば、パーソンの氏名、役職、会社名等が表示され得る。関連情報の表示画面111に表示される顧客情報は、例えばパーソンデータベース333から生成され得る。ここで、
図6の関連情報の表示画面111は、表示画面内でスクロール表示できるように設定されている。したがって、予め設定されている表示サイズで表示しきれない分は、スクロールされることによって表示される。
【0066】
関連情報の表示画面112は、電子メールの作成者であるユーザの現在の受注案件のリストを表示する表示画面である。関連情報の表示画面112に表示される受注案件のリストは、例えば売上データ3353から生成され得る。なお、受注案件のリストは、「TO」に入力された電子メールアドレスに対応するパーソンからの現在の受注案件の情報を少なくとも含むが、それ以外のパーソンからの現在の受注案件の情報を含んでいてもよい。また、
図6の関連情報の表示画面112は、表示画面内でスクロール表示できるように設定されている。したがって、予め設定されている表示サイズで表示しきれない分は、スクロールされることによって表示される。
【0067】
関連情報の表示画面113は、直近の商談履歴を表示する表示画面である。関連情報の表示画面113に表示される商談履歴は、例えば商談データ3352から生成され得る。なお、商談履歴は、「TO」に入力された電子メールアドレスに対応するパーソンとの商談履歴を少なくとも含むが、それ以外のパーソンとの商談履歴を含んでいてもよい。ここで、
図6の関連情報の表示画面113は、表示画面内でスクロール表示できるように設定されている。したがって、予め設定されている表示サイズで表示しきれない分は、スクロールされることによって表示される。
【0068】
なお、
図6においては、電子メールの作成画面101と、関連情報の表示画面110、111、112、113とは、縦方向に2分割された2ペイン構成で表示されている。これに対し、例えば表示させる関連情報が簡易情報と詳細情報に分かれている場合には、電子メールの作成画面と、簡易情報の表示画面と、詳細情報の表示画面とは、縦方向に3分割された3ペイン構成で表示されてもよい。または、電子メールの作成画面と簡易情報の表示画面との2ペイン構成の画面がまず表示され、簡易情報の表示を詳細情報の表示に切り替えることができるように構成されていてもよい。
【0069】
ここで、
図5の説明に戻る。関連情報の表示後のステップS105において、プロセッサ21は、ユーザによって関連情報の表示に関わる変更の操作がされたか否かを判定する。変更の操作は、関連情報の表示画面の表示サイズ変更の操作、関連情報の表示画面に表示位置の変更の操作、関連情報の表示画面におけるスクロール表示の操作等である。関連情報の表示画面の表示サイズ変更の操作は、例えば対応する関連情報の表示画面を表す枠に対するドラッグアンドドロップの操作である。関連情報の表示位置の変更の操作は、例えば関連情報の表示画面に対するドラッグアンドドロップの操作である。関連情報の表示画面におけるスクロール表示の操作は、例えばスクロールバーのドラッグ操作である。ステップS105において、変更の操作がされたと判定されたときには、処理はステップS106に移行する。ステップS105において、変更の操作がされていないと判定されたときには、処理はステップS107に移行する。
【0070】
ステップS106において、プロセッサ21は、変更の操作に応じて表示画面を更新する。例えば、関連情報の表示画面の表示サイズ変更の操作がされた場合には、プロセッサ21は、表示画面の表示サイズが変更された関連情報を表示する。その後、処理はステップS107に移行する。
【0071】
ステップS107において、プロセッサ21は、関連情報の表示設定の変更の操作がされたか否かを判定する。関連情報の表示設定は、前述した表示させる関連情報の種類、関連情報それぞれの表示位置、関連情報それぞれの表示サイズ、関連情報それぞれのスクロール表示の可否、関連情報の全体でのスクロール表示の可否といった設定を含む。また、関連情報の表示設定は、例えば電子メールの作成画面から遷移できるオプション画面における操作に従って行われ得る。ステップS107において、関連情報の表示設定の変更の操作がされたと判定されたときには、処理はステップS108に移行する。ステップS107において、関連情報の表示設定の変更の操作がされていないと判定されたときには、プロセッサ21は、支援処理を終了する。この場合、処理は
図4のステップS7に移行する。
【0072】
ステップS108において、プロセッサ21は、操作に応じて関連情報の表示設定を更新する。また、必要に応じてプロセッサ21は、表示設定に応じて表示画面を更新する。例えば、現在表示中の関連情報の何れかの表示を停止させるように設定された場合には、プロセッサ21は、対応する関連情報の表示を停止させる。関連情報の表示設定の更新後、プロセッサ21は、支援処理を終了する。この場合、処理は
図4のステップS7に移行する。
【0073】
ここで、
図4の説明に戻る。ステップS7において、端末2のプロセッサ21は、宛先の入力以外の入力があるか否かを判定する。この入力は、本文入力欄107への入力を含む。ステップS7において、入力があると判定されたときには、処理はステップS8に移行する。ステップS7において、入力がないと判定されたときには、処理はステップS9に移行する。
【0074】
ステップS8において、プロセッサ21は、ユーザの入力に応じて表示を更新する。例えば、本文入力欄107への入力があったときには、プロセッサ21は、本文入力欄107の現在のカーソルの位置に入力された文字を表示させる。
【0075】
ステップS9において、プロセッサ21は、ユーザによって送信ボタン114が選択されたか否かを判定する。ステップS9において、送信ボタン114が選択されたと判定されたときには、処理はステップS10に移行する。ステップS9において、送信ボタン114が選択されていないと判定されたときには、処理はステップS1に戻る。
【0076】
ステップS10において、プロセッサ21は、作成された電子メールを送信する。その後、処理はステップS1に戻る。
【0077】
ステップS11において、プロセッサ21は、メールプログラム232を終了するか否かを判定する。例えば、ユーザによって終了の指示がされた場合には、メールプログラム232を終了すると判定される。ステップS11において、メールプログラム232を終了すると判定されたときには、プロセッサ21は、
図4の処理を終了させる。ステップS11において、メールプログラム232を終了しないと判定されたときには、処理はステップS12に移行する。
【0078】
ステップS12において、プロセッサ21は、その他の処理を実行する。例えば、受信ボタンが押された場合には、プロセッサ21は、メールサーバに対して受信メールの問い合わせをする。その他の処理の後、処理はステップS1に戻る。
【0079】
以上説明したように実施形態によれば、ユーザによって入力された電子メールの宛先に応じた関連情報がデータベースから取得され、取得された関連情報が端末2のディスプレイ25に表示される。これにより、ユーザにとっては、電子メールの作成中に改めて関連情報を探す手間が省かれる。例えば、宛先に対応するパーソンとの間で過去にやり取りされた電子メールが表示されることで、ユーザは、やり取りされた内容を確認しながら電子メールを作成できる。また、例えば、宛先に対応するパーソンとの間で進行中の案件の情報が表示されることで、ユーザは、現在の進行中の案件において確認すべきことを確認しながら電子メールを作成できる。このため、ユーザの電子メールの作成の手間を軽減できる。
【0080】
また、実施形態では、関連情報は、電子メールの作成画面と同一のウインドウ内に表示される。これにより、関連情報を参照する際に電子メールの作成画面から別の画面に切り替える必要が生じない。つまり、ユーザは、関連情報を参照しながら電子メールを作成できる。これによってもユーザの電子メールの作成の手間を軽減できる。
【0081】
ここで、実施形態では、関連情報は、電子メールの作成画面と同一のウインドウ内に表示されるとされている。しかしながら、関連情報は、電子メールの作成画面と別のウインドウ内に表示されてもよい。このような関連情報を電子メールと同一のウインドウ内に表示させるか又は別のウインドウ内に表示させるかの設定も表示設定に含まれていてよい。
【0082】
また、実施形態では関連情報は、サーバ3から取得されるものとされている。これに対し、関連情報が端末2に記憶されていれば、端末2から関連情報が取得されてもよい。この場合には、端末2とサーバ3との通信は不要である。逆に、例えばサーバ3にメールプログラム232の機能も持たせ、ウェブブラウザ上で電子メールの作成をできるようにする場合、上述したすべての処理をサーバ3において実行させることもできる。この場合、端末2は、ウェブブラウザを有していればよい。
【0083】
また、上述した実施形態による各処理は、コンピュータであるプロセッサ21又は31に実行させることができるプログラムとして記憶させておくこともできる。この他、磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等の外部記憶装置の記憶媒体に格納して配布することができる。そして、プロセッサ21又は31は、この外部記憶装置の記憶媒体に記憶されたプログラムを読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行することができる。
【0084】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0085】
1 通信システム、2 端末、3 サーバ、21 プロセッサ、22 メモリ、23 ストレージ、24 入力インターフェース、25 ディスプレイ、26 通信モジュール、27 バス、31 プロセッサ、32 メモリ、33 ストレージ、34 通信モジュール、35バス、231 OS、232 メールプログラム、331 OS、332 メール作成支援プログラム、333 パーソンデータベース、334 メールデータベース、335 関連情報データベース。