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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-24
(45)【発行日】2023-08-01
(54)【発明の名称】画像撮像装置および画像撮像方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/18 20060101AFI20230725BHJP
   G08B 25/00 20060101ALI20230725BHJP
   G06T 7/33 20170101ALI20230725BHJP
【FI】
H04N7/18 D
H04N7/18 K
G08B25/00 510M
G06T7/33
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019030049
(22)【出願日】2019-02-22
(65)【公開番号】P2020136984
(43)【公開日】2020-08-31
【審査請求日】2021-11-17
(73)【特許権者】
【識別番号】391017540
【氏名又は名称】東芝ITコントロールシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100081961
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 光春
(74)【代理人】
【識別番号】100112564
【弁理士】
【氏名又は名称】大熊 考一
(74)【代理人】
【識別番号】100163500
【弁理士】
【氏名又は名称】片桐 貞典
(74)【代理人】
【識別番号】230115598
【弁護士】
【氏名又は名称】木内 加奈子
(72)【発明者】
【氏名】丸山 祐介
(72)【発明者】
【氏名】西片 千尋
【審査官】長谷川 素直
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-304342(JP,A)
【文献】特開2006-106388(JP,A)
【文献】特開2016-038343(JP,A)
【文献】特開2008-160540(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/18
G08B 25/00
G06T 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像対象を撮像する撮像部と、
画像撮像装置ごとに固有の光信号にて伝達情報を、前記撮像対象に投射する投射部と、を有し、
前記投射部により投射される伝達情報は、異常検出の対象としない部分を示す非検出領域情報を含み、前記非検出領域情報は、前記撮像対象の異常検出の対象としない部分に投射される、
画像撮像装置。
【請求項2】
他の前記画像撮像装置から光信号にて投射された前記伝達情報を前記撮像部により受信し、
前記撮像部により受信された前記伝達情報に基づき、他の前記画像撮像装置の情報を識別する、
請求項1に記載の画像撮像装置。
【請求項3】
他の前記画像撮像装置から投射された前記非検出領域情報を前記撮像部により受信し、
前記撮像部により受信された前記非検出領域情報に基づき、異常検出の対象としない部分を識別する、
請求項1又は2に記載の画像撮像装置。
【請求項4】
前記伝達情報は、予め画像撮像装置ごと固有に定められた可視領域内または可視領域外の波長を有する光信号により投射される、
請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像撮像装置。
【請求項5】
前記伝達情報は、予め画像撮像装置ごと固有に定められた色、模様、電子透かし、図形、文字のうち少なくとも一つにより構成された、
請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像撮像装置。
【請求項6】
撮像対象を撮像する撮像手順と、
画像撮像装置ごとに固有の光信号にて伝達情報を投射する投射手順と、を有し、
前記投射手順により投射される伝達情報は、異常検出の対象としない部分を示す非検出領域情報を含み、前記非検出領域情報は、前記撮像対象の異常検出の対象としない部分に投射される、
画像撮像方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施形態は、撮像対象を動画により撮像する画像撮像装置および画像撮像方法に関する。
【背景技術】
【0002】
監視カメラ等を用い、撮像対象を動画により撮像する画像撮像装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-111578号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、動画により撮像を行う画像撮像装置が、広く普及している。画像撮像装置は、建物の防犯用や、特定の監視用として屋内、屋外に設置される。画像撮像装置は、撮像対象に侵入者等の異常がある場合、この異常を検出し警報表示を行う。
【0005】
防犯や監視を目的として、一つの撮像対象に対し複数台の画像撮像装置が設置される場合が多い。これらの複数の画像撮像装置は近接する場所に設置され、撮像対象が重複して撮影される。撮影された画像において、重複して撮像された箇所が識別されることが望ましい。しかしながら、撮像された画像は動画であるため撮像枚数が多く、重複部分を人手により識別することは、煩雑であるとともに不正確であるとの問題点があった。
【0006】
また、異常を検出した一の画像撮像装置により出力された警報表示が、他の画像撮像装置により異常と誤認され、警報が出力されてしまう場合があるとの問題点があった。撮像対象に異常がない場合に、警報が出力されることは、甚だ不都合であった。撮像対象に異常がある場合のみ、警報が出力されることが望ましい。
【0007】
本実施形態は、上記問題点を解決するために、装置間で相互に情報伝達を行うことができる画像撮像装置および画像撮像方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本実施形態の画像撮像装置は、次のような構成を有することを特徴とする。
(1)撮像対象を撮像する撮像部。
(2)画像撮像装置ごとに固有の光信号にて伝達情報を、撮像対象に投射する投射部。
(3)前記投射部により投射される伝達情報が、異常検出の対象としない部分を示す非検出領域情報を含み、前記非検出領域情報は、前記撮像対象の異常検出の対象としない部分に投射される。
【0009】
画像撮像装置は、他の前記画像撮像装置から光信号にて投射された前記伝達情報を前記撮像部により受信し、前記撮像部により受信された前記伝達情報に基づき、他の前記画像撮像装置の情報を識別するようにしてもよい。
【0013】
画像撮像装置は、他の前記画像撮像装置から投射された前記非検出領域情報を前記撮像部により受信し、前記撮像部により受信された前記非検出領域情報に基づき、異常検出の対象としない部分を識別するようにしてもよい。
【0014】
画像撮像装置は、前記伝達情報が、予め画像撮像装置ごと固有に定められた可視領域内または可視領域外の波長を有する光信号により投射されるようにしてもよい。
【0015】
画像撮像装置は、前記伝達情報が、予め画像撮像装置ごと固有に定められた色、模様、電子透かし、図形、文字のうち少なくとも一つにより構成されるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】第1実施形態にかかる画像撮像装置の設置状態を示す図
図2】第1実施形態にかかる画像撮像装置の構成を示す外観図
図3】第1実施形態にかかる画像撮像装置の撮像部により撮像される領域を示す図
図4】第1実施形態にかかる画像撮像装置により投射される伝達情報の例を示す図
図5】第1実施形態にかかる画像撮像装置の画像解析部のプログラムのフローを示す図
図6】第1実施形態にかかる画像撮像装置の投影調整部のプログラムのフローを示す図
【発明を実施するための形態】
【0017】
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1~2を参照して本実施形態の一例としての画像撮像装置1について説明する。画像撮像装置1は、建物の防犯用や、特定の監視用として屋内、屋外に設置され、常時、撮像対象を動画により撮像する。画像撮像装置1は、例えば店舗における不審人物や、電力設備における侵入者等の異常を検出し、警報信号を出力する。
【0018】
本実施形態において、同一構成の装置、部分、信号が複数ある場合にはそれらについて同一の記号を付して説明を行い、また、同一構成の個々の装置、部分、信号についてそれぞれを説明する場合に、共通する記号にアルファベットの添え字を付けることで区別する。例えば、本実施形態における、2台の画像撮像装置1a、1bは同じ構成を有する。
【0019】
画像撮像装置1において、以下の信号、データ、情報が、入力、出力、記憶される。
伝達情報D0:画像撮像装置1間で伝達される情報
撮像領域情報D1:撮像される領域を示す情報
非検出領域情報D2:異常検出の対象としない部分を示す情報
撮像データE1:撮像画像にかかるデータ
異常信号F1:撮像画像に異常が検出されたことを示す信号
一例として本実施形態では、伝達情報D0は、撮像領域情報D1、非検出領域情報D2を含む。撮像対象のうち異常検出の対象としない部分を、非検出領域R1と呼ぶ。
【0020】
画像撮像装置1は、撮像部2、投射部3、画像処理部4、警報部5を有する。画像処理部4は、画像解析部41、投影調整部42、記憶部43、出力部44を含む。画像撮像装置1の機能は、搭載されたコンピュータプログラムにより実現される。
【0021】
(撮像部2)
撮像部2は、CCDカメラ等により構成された動画撮像装置である。撮像部2は、画像処理部4に接続される。撮像部2は、店舗の内部や電力設備等の撮像対象を動画により撮像し、撮像画像にかかる撮像データE1を、デジタル信号にて画像処理部4に送信する。
【0022】
(投射部3)
投射部3は、光により画像を投影するプロジェクタ等により構成された装置である。投射部3は、画像処理部4に接続される。投射部3は、画像処理部4から出力された撮像領域情報D1(撮像される領域を示す情報)、非検出領域情報D2(異常検出の対象としない部分を示す情報)にかかる光信号を撮像対象に投射する。
【0023】
(警報部5)
警報部5は、赤色回転灯のような警告表示灯や、文字や図形にて警告内容を表示する表示盤等により構成された警報装置である。警報部5は、画像処理部4に接続される。警報部5は、画像処理部4から送信される異常信号F1(撮像画像に異常が検出されたことを示す信号)に基づき、作業者に対し警報を出力する。
【0024】
(画像処理部4)
画像処理部4は、マイクロコンピュータ等により構成された装置である。画像処理部4は、信号線または無線により撮像部2、投射部3、警報部5に接続される。画像処理部4は、撮像データE1(撮像画像にかかるデータ)を受信し、異常が検出された場合、警報部5に異常信号F1(撮像画像に異常が検出されたことを示す信号)を出力する。画像処理部4は、撮像領域情報D1(撮像される領域を示す情報)、非検出領域情報D2(異常検出の対象としない部分を示す情報)を投射部3に出力する。画像処理部4は、画像解析部41、投影調整部42、記憶部43、出力部44を有する。
【0025】
(画像解析部41)
画像解析部41は、DSP(digital signal processor)やマイクロコンピュータ等により構成される。画像解析部41は、撮像部2、投影調整部42、記憶部43、出力部44に接続される。画像解析部41は、後述するコンピュータプログラムを内蔵する。
【0026】
画像解析部41は、撮像部2から撮像データE1(撮像画像にかかるデータ)を受信する。画像解析部41は、撮像データE1に、異常が検出された場合、警報部5、記憶部43に異常信号F1(撮像画像に異常が検出されたことを示す信号)を送信する。画像解析部41は、撮像データE1を逐次、記憶部43、投影調整部42に送信する。
【0027】
画像解析部41は、撮像部2により撮像された撮像データE1(撮像画像にかかるデータ)のうち、他の画像撮像装置1により撮像された撮像範囲を識別する。画像解析部41は、撮像部2により撮像された撮像データE1のうち、異常検出の対象としない部分を識別する。
【0028】
(記憶部43)
記憶部43は、半導体メモリやハードディスクのような記憶媒体にて構成される。記憶部43は、画像解析部41、投影調整部42に接続される。記憶部43は、撮像対象のうち異常検出の対象としない部分を非検出領域R1として記憶する。非検出領域R1は、画像撮像装置1の設置時等に、作業者により予め記憶部43に設定される。また、記憶部43は、画像解析部41から送信された撮像データE1(撮像画像にかかるデータ)を逐次記憶する。記憶部43は、画像解析部41から送信された異常信号F1(撮像画像に異常が検出されたことを示す信号)を、異常発生日時とともに記憶する。
【0029】
(出力部44)
出力部44は、警報部5を駆動する駆動回路により構成される。出力部44は、画像解析部41に接続される。出力部44は、画像解析部41から送信される異常信号F1(撮像画像に異常が検出されたことを示す信号)に基づき、警報部5を駆動する。
【0030】
(投影調整部42)
投影調整部42は、DSP(digital signal processor)やマイクロコンピュータ等により構成される。投影調整部42は、投射部3、画像解析部41、記憶部43に接続される。投影調整部42は、後述するコンピュータプログラムを内蔵する。投影調整部42は、画像解析部41と個別に構成されていてもよいし、一体に構成されていてもよい。
【0031】
投影調整部42は、画像解析部41から受信した撮像データE1(撮像画像にかかるデータ)に基づき、撮像領域情報D1(撮像される領域を示す情報)を作成し投射影像を調整し、投射部3に送信する。投影調整部42は、記憶部43に記憶された非検出領域R1(撮像対象のうち異常検出の対象としない部分)に基づき、非検出領域情報D2(異常検出の対象としない部分を示す情報)を作成し、投射部3に送信する。
【0032】
以上が、画像撮像装置1の構成である。
【0033】
[1-2.作用]
本実施形態の画像撮像装置1の作用を、図1図6に基づき説明する。一例として本実施形態では、図1に示すように2台の画像撮像装置1a、1bが、店舗の屋内に配置された場合について説明する。画像撮像装置1a、1bは、侵入者の検出を目的として、常時店舗の壁面を撮像する。
【0034】
(画像撮像装置1の動作概要)
図3に示すように画像撮像装置1aの撮像部2aは、店舗壁面の撮像範囲Paにかかる範囲を撮像し、画像撮像装置1bの撮像部2bは、店舗壁面の撮像範囲Pbにかかる範囲を撮像する。
【0035】
図4(a)に示すように画像撮像装置1aの投射部3aは、画像撮像装置1aの撮像部2aにより撮像される店舗壁面の撮像範囲Paに対し、画像撮像装置1a固有の撮像領域情報D1a(撮像される領域を示す情報)を投射する。撮像領域情報D1aは、画像撮像装置1a固有の図形、固有の波長を有する光信号により構成される。撮像領域情報D1aとして、例えば画像撮像装置1a固有の図形である六角形が、画像撮像装置1a固有の波長である900ナノメートルの赤外光により投射される。
【0036】
図4(b)に示すように画像撮像装置1bの投射部3bは、画像撮像装置1bの撮像部2bにより撮像される店舗壁面の撮像範囲Pbに対し、画像撮像装置1b固有の撮像領域情報D1b(撮像される領域を示す情報)を投射する。撮像領域情報D1bは、画像撮像装置1b固有の図形、固有の波長を有する光信号により構成される。撮像領域情報D1bとして、例えば画像撮像装置1b固有の図形である四角形が、画像撮像装置1b固有の波長である950ナノメートルの赤外光により投射される。
【0037】
画像撮像装置1aの画像解析部41aは、撮像部2aにより撮像範囲Paを撮像することにより、画像撮像装置1bの投射部3bから投射された撮像領域情報D1bを検出し、撮像範囲Paのうち画像撮像装置1bにより撮像された範囲を識別する。具体的には、画像解析部41aは、撮像範囲Paのうち、画像撮像装置1b固有の図形である四角形が、画像撮像装置1b固有の波長である950ナノメートルの赤外光により投射された範囲を特定する。
【0038】
画像撮像装置1bの画像解析部41bは、撮像部2bにより撮像範囲Pbを撮像することにより、画像撮像装置1aの投射部3aから投射された撮像領域情報D1aを検出し、撮像範囲Pbのうち画像撮像装置1aにより撮像された範囲を識別する。具体的には、画像解析部41bは、撮像範囲Pbのうち、画像撮像装置1a固有の図形である六角形が、画像撮像装置1a固有の波長である900ナノメートルの赤外光により投射された範囲を特定する。
【0039】
店舗の壁面には、画像撮像装置1aの警報部5aおよび画像撮像装置1bの警報部5bが配置される。警報部5aおよび警報部5bは、画像撮像装置1aにより撮像される撮像範囲Pa内に配置される。警報部5aは、画像撮像装置1bにより撮像される撮像範囲Pb内に配置される。
【0040】
従来技術において、画像撮像装置1aが侵入等の異常を検出しない場合であっても、画像撮像装置1bの警報部5bが警報を出力した場合、異常と誤認する場合があった。同様に、画像撮像装置1bが侵入等の異常を検出しない場合であっても、画像撮像装置1aの警報部5aが警報を出力した場合、異常と誤認する場合があった。警報部5による警報を異常と誤認することは、好ましくない。
【0041】
図4(a)に示すように画像撮像装置1aの投射部3aは、警報部5aが配置された部分に対し、異常検出の対象としない非検出領域R1aを示す非検出領域情報D2a(異常検出の対象としない部分を示す情報)を投射する。非検出領域情報D2aは、画像撮像装置1a固有の図形、固有の波長を有する光信号により構成される。
【0042】
非検出領域情報D2aとして、例えば画像撮像装置1a固有の図形である五角形が、画像撮像装置1a固有の波長である900ナノメートルの赤外光により投射される。非検出領域情報D2aは、撮像部2aにより撮像される撮像範囲Paの内側に投射されてもよいし、外側に投射されてもよい。
【0043】
図4(b)に示すように画像撮像装置1bの投射部3bは、警報部5bが配置された部分に対し、異常検出の対象としない非検出領域R1bを示す非検出領域情報D2b(異常検出の対象としない部分を示す情報)を投射する。非検出領域情報D2bは、画像撮像装置1b固有の図形、固有の波長を有する光信号により構成される。
【0044】
非検出領域情報D2bとして、例えば画像撮像装置1b固有の図形である三角形が、画像撮像装置1b固有の波長である950ナノメートルの赤外光により投射される。非検出領域情報D2bは、撮像部2bにより撮像される撮像範囲Pbの内側に投射されてもよいし、外側に投射されてもよい。
【0045】
画像撮像装置1aの画像解析部41aは、撮像部2aにより撮像範囲Paを撮像することにより、画像撮像装置1bの投射部3bから投射された非検出領域情報D2b(異常検出の対象としない部分を示す情報)を検出し、撮像範囲Paにかかる撮像対象のうち、異常検出の対象としない部分を識別する。具体的には、画像解析部41aは、撮像範囲Paのうち、画像撮像装置1b固有の図形である三角形が、画像撮像装置1b固有の波長である950ナノメートルの赤外光により投射された範囲を特定する。
【0046】
画像撮像装置1bの画像解析部41bは、撮像部2bにより撮像範囲Pbを撮像することにより、画像撮像装置1aの投射部3aから投射された非検出領域情報D2a(異常検出の対象としない部分を示す情報)を検出し、撮像範囲Pbにかかる撮像対象のうち、異常検出の対象としない部分を識別する。具体的には、画像解析部41bは、撮像範囲Pbのうち、画像撮像装置1a固有の図形である五角形が、画像撮像装置1a固有の波長である900ナノメートルの赤外光により投射された範囲を特定する。
【0047】
以上が、画像撮像装置1の動作概要である。具体的には上記動作は、下記のプログラムにより実現される。画像撮像装置1a、1bとも画像解析部41、投影調整部42のプログラムは同じである。
【0048】
(画像解析部41の動作)
以下に画像解析部41の動作を説明する。画像解析部41は、図5に示すプログラムに従って動作を行う。図5に示すプログラムは、画像解析部41に内蔵される。図5に示すプログラムは、画像解析部41により、繰り返し実行される。
【0049】
(ステップS01:撮像部2により撮像する)
画像解析部41は、撮像部2により撮像対象を撮像する。画像解析部41は、撮像対象を撮像することにより、他の画像撮像装置1から投射された撮像領域情報D1(撮像される領域を示す情報)、非検出領域情報D2(異常検出の対象としない部分を示す情報)を撮像部2により受信する。画像解析部41は、受信した撮像領域情報D1、非検出領域情報D2、撮像データE1を逐次、記憶部43に記憶させる。
【0050】
画像撮像装置1aの撮像部2aは、撮像範囲Paにかかる範囲を撮像し、画像撮像装置1bの撮像部2bは、撮像範囲Pbにかかる範囲を撮像する。画像撮像装置1aの撮像部2aは、画像撮像装置1bから投射された撮像領域情報D1b、非検出領域情報D2bを撮像部2aにより受信する。画像撮像装置1bの撮像部2bは、画像撮像装置1aから投射された撮像領域情報D1a、非検出領域情報D2aを撮像部2bにより受信する。
【0051】
(ステップS02:重複する撮像範囲を識別する)
画像解析部41は、撮像部2により受信した他の画像撮像装置1から投射された撮像領域情報D1(撮像される領域を示す情報)に基づき、他の画像撮像装置1により撮像された、重複する撮像範囲を識別する。
【0052】
画像撮像装置1aの記憶部43aは、予め撮像領域情報D1bの、画像撮像装置1b固有の図形、固有の光信号波長が設定されている。画像撮像装置1aの画像解析部41aは、記憶部43aに記憶された画像撮像装置1b固有の図形、固有の光信号波長に基づき、撮像領域情報D1bを検出する。同様に、画像撮像装置1bの画像解析部41bは、記憶部43bに記憶された画像撮像装置1a固有の図形、固有の光信号波長に基づき、撮像領域情報D1aを検出する。
【0053】
(ステップS03:重複する撮像範囲を除去する)
画像解析部41は、撮像領域情報D1(撮像される領域を示す情報)に基づき、他の画像撮像装置1により撮像された重複する撮像範囲を撮像データE1(撮像画像にかかるデータ)から除去する。重複する撮像範囲の撮像データE1(撮像画像にかかるデータ)からの除去は、予め定められた優先順位に基づき行われる。優先順位は、予め記憶部43に設定される。
【0054】
画像撮像装置1aの記憶部43aおよび画像撮像装置1bの記憶部43bには、画像撮像装置1aの優先順位が画像撮像装置1bより高い旨、設定されている。画像撮像装置1bの画像解析部41bは、撮像領域情報D1aに基づき、画像撮像装置1aより撮像された撮像範囲Paと重複する撮像範囲を撮像データE1bから除去する。優先順位が高順位である画像撮像装置1aの画像解析部41aは、撮像領域情報D1bに基づき、画像撮像装置1bより撮像された撮像範囲Pbと重複する撮像範囲を撮像データE1aから除去しない。
【0055】
(ステップS04:撮像データE1に非検出領域情報D2が含まれるかを判断する)
画像解析部41は、撮像部2により撮像した撮像データE1(撮像画像にかかるデータ)に、非検出領域情報D2(異常検出の対象としない部分を示す情報)が含まれるかの判断を行う。撮像データE1に非検出領域情報D2が含まれると判断した場合(ステップS04のYES)、プログラムは、ステップS05に移行する。撮像データE1に非検出領域情報D2が含まれると判断しない場合(ステップS04のNO)、プログラムは、ステップS06に移行する。
【0056】
画像撮像装置1aの画像解析部41aは、撮像部2aにより撮像した撮像データE1aにかかる撮像範囲Pa内に、非検出領域情報D2bが含まれるかの判断を行う。画像撮像装置1bの画像解析部41bは、撮像部2bにより撮像した撮像データE1bにかかる撮像範囲Pb内に、非検出領域情報D2aが含まれるかの判断を行う。
【0057】
(ステップS05:非検出領域R1を除去する)
ステップS04で、撮像データE1に非検出領域情報D2が含まれると判断された場合、画像解析部41は、非検出領域情報D2(異常検出の対象としない部分を示す情報)が含まれる撮像データの部分である非検出領域R1(撮像対象のうち異常検出の対象としない部分)を、撮像データE1から除去する。
【0058】
画像撮像装置1aの画像解析部41aは、非検出領域情報D2bにより指摘された非検出領域R1bを、撮像データE1aから除去する。画像撮像装置1bの画像解析部41bは、非検出領域情報D2aにより指摘された非検出領域R1aを、撮像データE1bから除去する。
【0059】
(ステップS06:異常があるかの判断を行う)
画像解析部41は、撮像データE1に基づき、侵入者等の異常があるかの判断を行う。判断は、ステップS03により他の画像撮像装置1により撮像された重複する撮像範囲が除去され、ステップS05により非検出領域R1が除去された、撮像データE1に基づき行われる。
【0060】
撮像データE1に異常があると判断した場合(ステップS06のYES)、プログラムは、ステップS07に移行する。撮像データE1に異常があると判断しない場合(ステップS06のNO)、一連のプログラムを終了する。
【0061】
(ステップS07:異常信号F1を出力する)
ステップS06で、撮像データE1(撮像画像にかかるデータ)に異常があると判断された場合、画像解析部41は、異常信号F1(撮像画像に異常が検出されたことを示す信号)を、出力部44に出力する。また、画像解析部41は、異常信号F1(撮像画像に異常が検出されたことを示す信号)を異常発生日時とともに、記憶部43に記憶させる。
【0062】
以上が、画像解析部41の動作詳細である。
【0063】
(投影調整部42の動作)
以下に投影調整部42の動作を説明する。投影調整部42は、図6に示すプログラムに従って動作を行う。図6に示すプログラムは、投影調整部42に内蔵される。図6に示すプログラムは、投影調整部42により、繰り返し実行される。
【0064】
(ステップS11:撮像部2の撮像範囲を特定する)
投影調整部42は、画像解析部41から、撮像データE1(撮像画像にかかるデータ)を受信し、撮像部2により撮像される撮像範囲を特定する。画像撮像装置1aの投影調整部42aは、画像解析部41aから撮像データE1aを受信し、撮像部2aにより撮像される撮像範囲Paを特定する。画像撮像装置1bの投影調整部42bは、画像解析部41bから撮像データE1bを受信し、撮像部2bにより撮像される撮像範囲Pbを特定する。
【0065】
(ステップS12:異常検出の対象としない非検出領域R1を特定する)
投影調整部42は、撮像対象のうち異常検出の対象としない部分である非検出領域R1を特定する。非検出領域R1は、予め記憶部43に設定される。非検出領域R1は、例えば画像撮像装置1に起因して変化する警報部5等の、撮像対象における部分である。
【0066】
画像撮像装置1aの投影調整部42aは、警報部5aが配置された周辺を非検出領域R1aとして特定する。画像撮像装置1bの投影調整部42bは、警報部5bが配置された周辺を非検出領域R1bとして特定する。
【0067】
(ステップS13:撮像領域情報D1、非検出領域情報D2を投射させる)
投影調整部42は、投射影像を調整し撮像対象に対し、投射部3に撮像領域情報D1(撮像される領域を示す情報)、非検出領域情報D2(異常検出の対象としない部分を示す情報)を投射させる。撮像領域情報D1、非検出領域情報D2は、画像撮像装置1ごとに固有の図形、固有の波長を有する光信号により構成される。非検出領域情報D2は、ステップS12により特定された非検出領域R1に基づき作成される。
【0068】
画像撮像装置1aの投影調整部42aは、投射部3aに、図4(a)に示す撮像領域情報D1a(撮像される領域を示す情報)を投射させる。撮像領域情報D1aとして、例えば画像撮像装置1a固有の図形である六角形が、画像撮像装置1a固有の波長である900ナノメートルの赤外光により投射される。撮像領域情報D1aは、撮像部2aにより撮像される撮像範囲Paに対し、投射される。
【0069】
また、画像撮像装置1aの投影調整部42aは、投射部3aに、非検出領域R1aを示す非検出領域情報D2a(異常検出の対象としない部分を示す情報)を投射させる。非検出領域情報D2aとして、例えば画像撮像装置1a固有の図形である五角形が、画像撮像装置1a固有の波長である900ナノメートルの赤外光により投射される。非検出領域情報D2aは、警報部5aが配置された部分に対し、投射される。
【0070】
画像撮像装置1bの投影調整部42bは、投射部3bに、図4(b)に示す撮像領域情報D1b(撮像される領域を示す情報)を投射させる。撮像領域情報D1bとして、例えば画像撮像装置1b固有の図形である四角形が、画像撮像装置1b固有の波長である950ナノメートルの赤外光により投射される。撮像領域情報D1bは、撮像部2bにより撮像される撮像範囲Pbに対し、投射される。
【0071】
また、画像撮像装置1bの投影調整部42bは、投射部3bに、非検出領域R1bを示す非検出領域情報D2b(異常検出の対象としない部分を示す情報)を投射させる。非検出領域情報D2bとして、例えば画像撮像装置1b固有の図形である三角形が、画像撮像装置1b固有の波長である950ナノメートルの赤外光により投射される。非検出領域情報D2bは、警報部5bが配置された部分に対し、投射される。
【0072】
以上が、投影調整部42の動作詳細である。
【0073】
上記のように撮像対象の撮像部2により撮像される範囲に、投射部3により画像撮像装置1ごとに固有の撮像領域情報D1が投射され、撮像領域情報D1に基づき、他の画像撮像装置1により撮像された撮像範囲が識別される。撮像対象の異常検出の対象としない部分に、投射部3により非検出領域情報D2が、投射される。非検出領域情報D2に基づき、撮像部2により撮像された撮像対象のうち、異常検出の対象としない部分が識別される。
【0074】
[1-3.効果]
(1)本実施形態によれば、画像撮像装置1は、撮像対象を撮像する撮像部2と、画像撮像装置1ごとに固有の光信号にて伝達情報D0を、撮像対象に投射する投射部3とを有するので、画像撮像装置1は、他の画像撮像装置1に対し、伝達情報D0を報知することができる。これにより、装置間で相互に情報伝達を行うことができる画像撮像装置および画像撮像方法を提供することができる。
【0075】
(2)本実施形態によれば、画像撮像装置1は、他の前記画像撮像装置1から光信号にて投射された伝達情報D0を撮像部2により受信し、撮像部2により受信された伝達情報D0に基づき、他の前記画像撮像装置1の情報を識別するので、画像撮像装置1は、他の画像撮像装置1から送信された伝達情報D0を認識することができる。これにより、装置間で相互に情報伝達を行うことができる画像撮像装置および画像撮像方法を提供することができる。
【0076】
(3)本実施形態によれば、投射部3により投射される伝達情報D0は、撮像部2により撮像される範囲を示す撮像領域情報D1を含み、撮像領域情報D1は、撮像対象の撮像部2により撮像される範囲に投射されるので、画像撮像装置1は、他の画像撮像装置1に対し、画像撮像装置1により撮像される撮像範囲Paを報知することができる。他の画像撮像装置1は、撮像画像のうち、画像撮像装置1により撮像された重複部分を識別することができる。
【0077】
(4)本実施形態によれば、画像撮像装置1は、他の前記画像撮像装置1から投射された撮像領域情報D1を撮像部2により受信し、撮像部2により受信された撮像領域情報D1に基づき、他の前記画像撮像装置1により撮像される撮像範囲Paを識別するので、画像撮像装置1は、撮像画像のうち、他の画像撮像装置1により撮像された重複部分を識別することができる。
【0078】
(5)本実施形態によれば、画像撮像装置1の投射部3により投射される伝達情報D0は、異常検出の対象としない部分を示す非検出領域情報D2を含み、非検出領域情報D2は、撮像対象の異常検出の対象としない部分に投射されるので、画像撮像装置1は、他の画像撮像装置1に対し、異常検出の対象としない部分である非検出領域R1を報知することができる。非検出領域R1は、例えば画像撮像装置1に起因して変化する警報部5等の、撮像対象における部分である。これにより不要の警報が画像撮像装置1により発せられることを防止することができる。
【0079】
(6)本実施形態によれば、画像撮像装置1は、他の前記画像撮像装置1から投射された非検出領域情報D2を撮像部2により受信し、撮像部2により受信された非検出領域情報D2に基づき、異常検出の対象としない部分を識別するので、画像撮像装置1による、不要な異常検出が防止される。例えば画像撮像装置1に起因して変化する警報部5等の動きを、画像撮像装置1が異常であると誤認することを、防止することができる。
【0080】
(7)本実施形態によれば、伝達情報D0は、予め画像撮像装置1ごと固有に定められた可視領域内または可視領域外の波長を有する光信号により投射されるので、観者に撮像領域情報D1が投射されていることを、報知する、または報知しないことを任意に選択することができる。
【0081】
(6)本実施形態によれば、前記伝達情報D0は、予め画像撮像装置1ごと固有に定められた色、模様、電子透かし、図形、文字のうち少なくとも一つにより構成されるので、フレキシブルな撮像領域情報D1を投射することができる。例えば、電子透かしや文字、図形によるコードにより構成された撮像領域情報D1を投射することにより、観者に撮像領域情報D1のデータ内容を知られることを防止することができる。また、イベント情報や季節に応じた文字や図形により構成された撮像領域情報D1を投射することにより、観者に対し情報を伝えることができ、観者を楽しませることができる。
【0082】
[2.他の実施形態]
変形例を含めた実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。以下は、その一例である。
【0083】
(1)上記実施形態では、伝達情報D0は、撮像領域情報D1、非検出領域情報D2の両者を含むものとしたが、伝達情報D0に含まれる情報は、これに限られない。伝達情報D0に含まれる情報は、撮像領域情報D1、非検出領域情報D2のいずれか一方であってもよいし、別の情報であってもよい。例えば、伝達情報D0に含まれる情報は、画像撮像装置1のメンテナンス情報であってもよい。
【0084】
(2)上記実施形態では、伝達情報D0である撮像領域情報D1、非検出領域情報D2は、予め画像撮像装置1ごと固有に定められた図形および波長を有する光信号により構成されるものとした。しかしながら、伝達情報D0、撮像領域情報D1、非検出領域情報D2の形態はこれに限られない。伝達情報D0、撮像領域情報D1、非検出領域情報D2は、例えば図形や文字を有さず、予め定められた波長を有する光信号のみにより構成されるものであってもよい。また、伝達情報D0、撮像領域情報D1、非検出領域情報D2は、例えば任意の色を有する図形、文字等により構成されるものであってもよい。
【0085】
上記実施形態では、伝達情報D0、撮像領域情報D1、非検出領域情報D2は、900ナノメートルまたは950ナノメートルの波長を有する赤外光により投射されるものとしたが、投射される波長はこれに限られない。伝達情報D0、撮像領域情報D1、非検出領域情報D2は、上記以外の例えば可視領域の波長を有する光により投射されるものであってもよい。伝達情報D0、撮像領域情報D1、非検出領域情報D2は任意の図形により構成されてよい。例えば、撮像領域情報D1は花柄、非検出領域情報D2は星柄にて構成され、プロジェクションマッピングにより撮像対象に投射されるようにしてもよい。また、伝達情報D0、撮像領域情報D1、非検出領域情報D2は図形に構成されるものに限られない。伝達情報D0、撮像領域情報D1、非検出領域情報D2は、予め画像撮像装置1ごと固有に定められた色、模様、電子透かし、文字により構成されるようにしてもよい。
【0086】
(3)上記実施形態では、一つの画像処理部4に対し、一つの投射部3が接続されるものとしたが、一つの画像処理部4に対し、複数の投射部3が接続されるようにしてもよい。例えば、一つの投射部3により撮像領域情報D1(撮像される領域を示す情報)が投射され、他の投射部3により非検出領域情報D2(異常検出の対象としない部分を示す情報)が投射されるようにしてもよい。
【0087】
(4)上記実施形態では、非検出領域情報D2(異常検出の対象としない部分を示す情報)により、撮像対象のうち異常検出の対象としない部分は、警報部5であるものとした。しかしながら、異常検出の対象としない部分は、警報部5に限られない。撮像範囲における任意の部分が、非検出領域情報D2により指定され、異常検出の対象としない部分とされてよい。例えば、清掃ロボットの動作範囲が、非検出領域情報D2により指定されるようにしてもよい。
【0088】
(5)上記実施形態では、警報部5は、赤色回転灯のような警告表示灯や、文字にて警告内容を表示する表示盤等により構成されるものとしたが、警報部5は、他の警報装置により構成されるものであってもよい。
【0089】
(6)上記実施形態では、出力部44は、警報部5を駆動する駆動回路により構成されるものとしたが、出力部44の構成はこれに限られない。例えば出力部44は、通信部により構成されるものとし、異常信号F1(撮像画像に異常が検出されたことを示す信号)、撮像データE1(撮像画像にかかるデータ)が通信回線を介し、送信されるようにしてもよい。
【0090】
(7)上記実施形態では、2台の画像撮像装置1a、1bが一つの撮像対象に配置されるものとしたが、配置される画像撮像装置1の数量は、これに限られない。3台以上の画像撮像装置1a、1bが、一つの撮像対象に配置されるようにしてもよい。
【0091】
(8)上記実施形態では、ステップS03にて他の画像撮像装置1により撮像された重複する撮像範囲が、撮像データE1aから除去されるものとした。しかしながら、ステップS03の処理はこれに限られない。他の画像撮像装置1により撮像された重複する撮像範囲にかかる撮像データE1aの部分が、変色されるようにしてもよい。
【0092】
(9)上記実施形態では、ステップS05にて非検出領域情報D2bにより指摘された非検出領域R1bが、撮像データE1aから除去されるものとした。しかしながら、ステップS05の処理はこれに限られない。非検出領域情報D2bにより指摘された、非検出領域R1bにかかる撮像データE1aの部分が変色されるようにしてもよい。
【0093】
(10)上記実施形態では、ステップS06にて侵入者等の異常が検出されるものとしたが、検出される異常は、これに限られない。例えば、設備や機器の誤動作や、交通事故との異常が検出されるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0094】
1,1a,1b・・・画像撮像装置
2,2a,2b・・・撮像部
3,3a,3b・・・投射部
4,4a,4b・・・画像処理部
41・・・画像解析部
42・・・投影調整部
43・・・記憶部
44・・・出力部
5,5a,5b・・・警報部

図1
図2
図3
図4
図5
図6