(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-24
(45)【発行日】2023-08-01
(54)【発明の名称】2分木分割モードコード化の方法及び機器
(51)【国際特許分類】
H04N 19/70 20140101AFI20230725BHJP
H04N 19/119 20140101ALI20230725BHJP
H04N 19/176 20140101ALI20230725BHJP
H04N 19/91 20140101ALI20230725BHJP
【FI】
H04N19/70
H04N19/119
H04N19/176
H04N19/91
(21)【出願番号】P 2019516136
(86)(22)【出願日】2017-09-28
(86)【国際出願番号】 EP2017074694
(87)【国際公開番号】W WO2018065302
(87)【国際公開日】2018-04-12
【審査請求日】2020-09-24
(32)【優先日】2016-10-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】319002876
【氏名又は名称】インターデジタル マディソン パテント ホールディングス, エスアーエス
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】ポワリエ,タンギ
(72)【発明者】
【氏名】ルリアネック,ファブリス
(72)【発明者】
【氏名】ラケイプ,ファビアン
【審査官】間宮 嘉誉
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-118424(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0188704(US,A1)
【文献】国際公開第2016/090568(WO,A1)
【文献】LEAANNEC, F. Le et al.,Asymmetric Coding Units in QTBT,JVET-D0064 (version 1),ITU,2016年10月05日,pp.1-8,JVET-D0064-r0.docx
【文献】CHEN, Jianle et al.,JVET AHG Report: JEM Algorithm Description Editing (AHG2),JVET-D0002 (version 1),ITU,2016年10月14日,pp.1-35,JVET-D0002_attachment.docx
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/12
H04N 19/00-19/98
IEEE Xplore
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エントロピー復号器内でビデオ画像ブロックを復号する方法であって、
最小ブロックサイズ及び分割制約を表す構文要素を確認することによってブロックを2分木分割することが可能であるかどうかを判定し、2分木分割が可能でない場合は前記ブロックについて分割モードフラグをそれ以上復号しないこと、
2分木分割が可能である場合に前記ブロックを分割すべきかどうかを判定するための第1の分割モードフラグを復号すること、
最小ブロックサイズと水平分割制約及び垂直分割制約とを表す構文要素を確認することにより、2分木分割が許可される場合に水平分割又は垂直分割が前記ブロックについて許可されているかどうかを判定すること、及び
2分木分割が許可される場合であって且つ水平分割又は垂直分割が前記ブロックについて許可されている場合、前記ブロックが水平方向に分割されるのか、又は垂直方向に分割されるのかを判定するための第2の分割モードフラグを復号すること
を含む、方法。
【請求項2】
エントロピー符号器内でビデオ画像ブロックを符号化する方法であって、
最小ブロックサイズに対するブロックのブロックサイズ及び任意の分割制約があるかどうかを確認することによって前記ブロックを2分木分割するかどうかを判定し、2分木分割が可能でない場合は前記ブロックについて分割モードフラグをそれ以上符号化しないこと、
2分木分割が可能である場合に前記ブロックを分割すべきかどうかを指示するための第1の分割モードフラグを符号化すること、
最小ブロックサイズに対する前記ブロックのブロックサイズ並びに水平分割制約及び垂直分割制約があるかどうかを確認することにより、2分木分割が許可される場合に水平分割又は垂直分割が前記ブロックについて許可されているかどうかを判定すること、及び
2分木分割が許可される場合であって且つ水平分割又は垂直分割が前記ブロックについて許可されている場合、前記ブロックが水平方向に分割されるのか、又は垂直方向に分割されるのかを指示するための第2の分割モードフラグを符号化すること
を含む、方法。
【請求項3】
水平分割ブロックが前記ブロックの上側で分割されるのか若しくは下側で分割されるのか、又は垂直分割ブロックが前記ブロックの左側で分割されるのか若しくは右側で分割されるのかを指示するための2つの追加の分割モードフラグを使用することによって非対称コード化単位ブロックが使用可能にされる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
非対称コード化単位がサイズ16のブロックを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
非対称コード化単位がサイズ32のブロックを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
水平分割ブロックが前記ブロックの上側で分割されるのか若しくは下側で分割されるのか、又は垂直分割ブロックが前記ブロックの左側で分割されるのか若しくは右側で分割されるのかを指示するための2つの追加の分割モードフラグを使用することによって非対称コード化単位ブロックが使用可能にされる、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
非対称コード化単位がサイズ16のブロックを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
非対称コード化単位がサイズ32のブロックを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
エントロピー復号器内でビデオ画像ブロックを復号する機器であって、
メモリと、
最小ブロックサイズ及び分割制約を表す構文要素を確認することによってブロックを2分木分割することが可能であるかどうかを判定し、2分木分割が可能でない場合は前記ブロックについて分割モードフラグをそれ以上復号しないこと、
2分木分割が可能である場合に前記ブロックを分割すべきかどうかを判定するための第1の分割モードフラグを復号すること、
最小ブロックサイズ及び分割制約を表す前記構文要素を確認することにより、2分木分割が可能である場合に水平分割又は垂直分割が前記ブロックについて許可されているかどうかを判定すること、及び
2分木分割が可能である場合であって且つ水平分割又は垂直分割が前記ブロックについて許可されている場合、前記ブロックが水平方向に分割されるのか、又は垂直方向に分割されるのかを判定するための第2の分割モードフラグを復号すること
によりビデオ画像ブロックを復号するように構成されるプロセッサと
を含む、機器。
【請求項10】
エントロピー符号器内でビデオ画像ブロックを符号化する機器であって、
メモリと、
最小ブロックサイズに対するブロックのブロックサイズ及び任意の分割制約があるかどうかを確認することによって前記ブロックを2分木分割するかどうかを判定し、2分木分割が可能でない場合は前記ブロックについて分割モードフラグをそれ以上符号化しないこと、
2分木分割が可能である場合に前記ブロックを分割すべきかどうかを指示するための第1の分割モードフラグを符号化すること、
最小ブロックサイズに対する前記ブロックのブロックサイズ並びに水平分割制約及び垂直分割制約があるかどうかを確認することにより、2分木分割が許可される場合に水平分割又は垂直分割が前記ブロックについて許可されているかどうかを判定すること、及び
2分木分割が許可される場合であって且つ水平分割又は垂直分割が前記ブロックについて許可されている場合に、前記ブロックが水平方向に分割されるのか、又は垂直方向に分割されるのかを指示するための第2の分割モードフラグを符号化すること
によりビデオ画像ブロックを符号化するように構成されるプロセッサと
を含む、機器。
【請求項11】
水平分割ブロックが前記ブロックの上側で分割されるのか若しくは下側で分割されるのか、又は垂直分割ブロックが前記ブロックの左側で分割されるのか若しくは右側で分割されるのかを指示するための2つの追加の分割モードフラグを使用することによって非対称コード化単位ブロックが使用可能にされる、請求項9に記載の機器。
【請求項12】
非対称コード化単位がサイズ16のブロックを含む、請求項11に記載の機器。
【請求項13】
非対称コード化単位がサイズ32のブロックを含む、請求項11に記載の機器。
【請求項14】
水平分割ブロックが前記ブロックの上側で分割されるのか若しくは下側で分割されるのか、又は垂直分割ブロックが前記ブロックの左側で分割されるのか若しくは右側で分割されるのかを指示するための2つの追加の分割モードフラグを使用することによって非対称コード化単位ブロックが使用可能にされる、請求項10に記載の機器。
【請求項15】
非対称コード化単位がサイズ16のブロックを含む、請求項14に記載の機器。
【請求項16】
非対称コード化単位がサイズ32のブロックを含む、請求項14に記載の機器。
【請求項17】
プロセッサによって実行されるとき、コンピュータプログラムが1個又は複数個のプロセッサによって実行される場合に請求項1、3~5の何れか一項に記載の方法を前記プロセッサに実行させる命令を記憶する、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
プロセッサによって実行されるとき、コンピュータプログラムが1個又は複数個のプロセッサによって実行される場合に請求項2、6~8の何れか一項に記載の方法を前記プロセッサに実行させる命令を記憶する、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
請求項10又は14~16の何れか一項に記載のビデオ画像ブロックを符号化する機器を含む、電子装置。
【請求項20】
請求項9又は請求項11~13の何れか一項に記載のビデオ画像ブロックを復号する機器を含む、電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本原理は、デジタルビデオの圧縮及びコード化の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
本実施形態の態様は、例えばHEVC又は単にH.265と呼ばれることがあるITU-T H.265 TELECOMMUNICATION STANDARDIZATION SECTOR OF ITU (10/2014), SERIES H: AUDIOVISUAL AND MULTIMEDIA SYSTEMS, Infrastructure of audiovisual services - Coding of moving video, High efficiency video coding, Recommendation ITU-T H.265及び、“Algorithm Description of Joint Exploration Test Model 3”, Document JVET-C1001_v3, Joint Video Exploration Team (JVET) of ISO/IEC JTC1/SC29/WG11, 3rdmeeting, 26 May - 1 June 2015, Geneva等の既存のビデオ圧縮システムと比較して圧縮効率を改善することを目指す。
【0003】
新興のビデオ圧縮ツールは、圧縮領域内でピクチャデータをより柔軟なやり方で表すための、圧縮領域内のコード化ツリー単位表現を含む。コード化ツリーのこのより柔軟な表現の利点は、HEVC規格のCU/PU/TU(コード化単位/予測単位/変換単位)と比較して圧縮効率の増加をもたらすことである。
【0004】
QTBT(Quad-Tree plus Binary-Tree)コード化ツールはこの柔軟性の増加をもたらす。QTBTコード化ツールは、コード化単位を4分木式及び2分木式の両方に分割できるコード化ツリーで構成される。コード化ツリー単位のかかるコード化ツリー表現を
図1に示す。
【0005】
4分木分割は、水平の2分木分割及び垂直の2分木分割の幾つかの組合せによって表すことができる。水平の2分割及び垂直の2分割を様々な順序で適用することによって同じ区画の形状を生成することもできる。一部の冗長なツリー構造を回避するために分割制約が使用される(splitConstrain=Horizontalは水平分割が禁じられていることを意味する)。
【0006】
2分木はMinBTSizeパラメータによって限定され、MinBTSizeパラメータは2分木分割から生じるブロックに課せられる(幅又は高さの)最小サイズである。
【発明の概要】
【0007】
本明細書に記載の実施形態は、2分木分割モードの構文要素をコード化する際に冗長な構文を除去することを提案する。
【0008】
従来技術のこれらの及び他の欠点と不利点を本原理によって対処し、本原理は一部の特定の事例において冗長な構文を除去するデジタルビデオ画像のコード化の方法及び機器を対象とする。
【0009】
本原理の一態様によれば、エントロピー復号器内でビデオ画像ブロックを復号する方法を提供する。この方法は、最小ブロックサイズ及び分割制約を表す構文要素を確認することによってブロックを2分割することが可能かどうかを判定し、2分割が可能でない場合はそのブロックについて分割モードフラグをそれ以上復号しないことを含む。この方法は、2分割が可能である場合にブロックを分割すべきかどうかを判定するための第1のフラグを復号すること、並びに最小ブロックサイズと水平分割制約及び垂直分割制約とを表す構文要素を確認することにより、2分割が許可される場合に水平分割又は垂直分割がブロックについて許可されているかどうかを判定することを更に含む。この方法は、ブロックが水平方向に分割されるのか、又は垂直方向に分割されるのかを判定するための第2のフラグを復号することを更に含む。
【0010】
本原理の一態様によれば、エントロピー符号器内でビデオ画像ブロックを符号化する方法を提供する。この方法は、最小ブロックサイズに対するブロックのブロックサイズ及び任意の分割制約があるかどうかを確認することによってブロックを2分割するかどうかを判定し、2分割が可能でない場合はそのブロックについて分割モードフラグをそれ以上符号化しないことを含む。この方法は、2分割が可能である場合にブロックを分割すべきかどうかを指示するための第1のフラグを符号化すること、最小ブロックサイズに対するブロックのブロックサイズ並びに水平分割制約及び垂直分割制約があるかどうかを確認することにより、2分割が許可される場合に水平分割又は垂直分割がそのブロックについて許可されているかどうかを判定すること、及びブロックが水平方向に分割されるのか、又は垂直方向に分割されるのかを指示するための第2のフラグを符号化することを更に含む。
【0011】
本原理の別の態様によれば、エントロピー復号器内でビデオ画像ブロックを復号する機器を提供する。この機器は、上記の方法の1つのステップを実行するように構成されるメモリ及びプロセッサで構成される。
【0012】
本原理の別の態様によれば、最小ブロックサイズ及び分割制約を表す構文要素を確認することによってブロックを2分割することが可能であるかどうかを判定し、2分割が可能でない場合はそのブロックについて分割モードフラグをそれ以上復号しないことにより、2分割が可能である場合にブロックを分割すべきかどうかを判定するための第1のフラグを復号することにより、最小ブロックサイズと水平分割制約及び垂直分割制約とを表す構文要素を確認することにより、2分割が可能である場合に水平分割又は垂直分割がブロックについて可能であるかどうかを判定することにより、及びブロックが水平方向に分割されるのか、又は垂直方向に分割されるのかを判定するための第2のフラグを復号することにより、2分木分割モードコード化を指示するためのフラグを含むピクチャ内のブロックを表す符号化データを含むようにフォーマットされるビデオ信号を提供する。
【0013】
本原理の別の態様によれば、プロセッサによって実行されるとき、コンピュータプログラムが1個又は複数個のプロセッサによって実行される場合に上記の方法の何れか1つによる方法をプロセッサに実行させる命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0014】
添付図面に関連して読まれる例示的実施形態の以下の詳細な説明から本原理のこれらの及び他の態様、特徴、及び利点が明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】QTBT(Quad-Tree Plus Binary-Tree)のCTUの表現を示す。
【
図2】JEM3.0における2分木分割モードの構文を示す。
【
図3】垂直に分割したブロック、及び水平に分割した第1の区画を示す。
【
図4】水平分割制約に関するJEM3.0の構文を示す。
【
図5】水平分割制約に関するJEM3.0の構文を示す、最小幅制約を有する現在ブロック。
【
図6】JEM3.0におけるBTMode復号の流れ図を示す。
【
図7】本明細書に記載の態様によるBTMode復号の流れ図を示す。
【
図8】JEM3.0と比較した構成間の提案ソリューションの結果を示す。
【
図9】本明細書に記載の態様による、非対称コード化単位の2分木分割モードの構文を示す。
【
図10】本明細書に記載の態様による、最小幅制約を有する非対称コード化単位の2分木分割モードの構文を示す。
【
図11】本明細書に記載の態様による、水平分割制約を有する非対称コード化単位の2分木分割モードの構文を示す。
【
図12】本明細書に記載の提案方法に基づく非対称コード化単位の2分木分割モードの構文を示す。
【
図13】本態様に基づくデジタルビデオブロックを復号する方法の一実施形態を示す。
【
図14】本明細書に記載の一実施形態によって提案する2分割モードのコード化プロセスを示す。
【
図15】本明細書に記載の一実施形態によって提案する2分割モードの構文解析プロセスを示す。
【
図16】本実施形態を適用可能な例示的符号器を示す。
【
図17】本実施形態を適用可能な例示的符号器を示す。
【
図18】本態様に基づいてデジタルビデオブロックを符号化する方法の一実施形態を示す。
【
図19】本態様に基づいてデジタルビデオブロックを符号化し又は復号する機器の一実施形態を示す。
【
図20】非対称CUが可能である場合に2分木分割モードの本態様を使用する提案する構文を用いて得られる圧縮性能を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
ビデオ圧縮システム内で冗長な構文、例えば2分木分割モードの構文要素を除去する手法を本明細書に記載する。
【0017】
現在の構文では、第1のフラグはブロックが分割されるかどうかを示す。ブロックが分割される場合、第2のフラグが水平分割又は垂直分割を示す。一部の事例では、一連の水平分割及び垂直分割が4分木を擬似することを招く場合がある。そのような事例を回避するために、分割制約を使用して2分割の方向を禁じる。
図3では、或るブロックを最初に垂直に分割し、次いで第1の区画を水平に分割している。この場合、第2の区画に関して、2分木によって4分木を擬似することを防ぐために水平分割制約を追加することができる。
【0018】
MinBTSizeパラメータと分割制約とを組み合わせることで分割不能なブロックを得ることができる。既存のデジタルビデオ圧縮規格の現在の構文はそのような状況を考慮に入れていない。例えば
図3で開始ブロックが8x8でありminBTSize=4である場合、第2の区画は4x8であり水平方向又は垂直方向に分割することができない。現在の構文では、そのような場合に分割なしを指示するフラグが常にコード化される。
【0019】
記載する実施形態は、BTsplitMode構文要素のコード化の前に或る2分木分割モードを禁じる全てのパラメータを確認するステップを追加する。この追加のステップは現在のブロックを少なくとも1つの方向に分割できることを保証し、或いは追加の分割がないことが推論され、つまりBTSplitModeがNO_SPLITだと推論され得る。
【0020】
第1の実施形態では、BTSplitModeの可用性を確認するためにminBTSize及びSplitConstrainプロパティを使用する。この確認ステップはエントロピー符号化又は復号モジュール内で行われ、符号器側及び復号器側の両方において同じやり方で行われる。
【0021】
図3の例では条件(width_minBTSize && splitConstrain=Hor)が真であり、そのためBT_Split_modeがNO_SPLITだと推論される。
【0022】
図8は、JEM3.0(Joint Exploration Model 3)において2分木分割モードについて提案する構文を用いて得られる圧縮性能を示す。これらの結果は、公式JVET試験条件のRandom-Access、Low-Delay、及びLow-Delay-P構成において得られる。
【0023】
本発明の第1の実施形態による、2分割モードを符号化するために使用されるアルゴリズムを示す
図14に示す別の実施形態を検討されたい。このプロセスへの入力は現在コード化されているCU、及びこのCUについて選ばれている2分割モードである。全体的なCUコード化プロセスのこの段階において、CUは2分式に分割され、又は分割されない。
【0024】
図14のアルゴリズムの最初のステップは、現在のCUの2分割が許可されているかどうかを確認する。この確認は、典型的には矩形又は正方形の現在のCUが幅及び高さの点で最小2分木CUサイズと最大2分木CUサイズとの間に含まれるかどうかを確認することで構成される。含まれない場合、それはCUを分割せず、構文要素を全くコード化せず、アルゴリズムが終わったことを意味する。
【0025】
逆の事例では、現在のCUが分割されるかどうかを知らせるための第1のフラグを符号化する。次に、現在のCUがNO_SPLIT状態にある場合、
図14のアルゴリズムは終了する。逆の事例では次のステップは、現在のCUについて水平分割モード、垂直分割モード、非対称水平分割モード、及び非対称垂直分割モードがそれぞれ許可されているかどうかを評価することで構成される。この実施形態ではこの評価が以下の形式を取る:
vertical_allowed=(width>minBTSize && width%3≠0)
vertical_asymmetric_allowed=vertical_allowed && width>8
horizontal_allowed=(width>minBTSize && width%3≠0)
horizontal_asymmetric_allowed=(horizontal_allowed && height>8)
つまり、CUが非対称的なやり方で既に分割されている場合、CUが3の倍数のサイズを有する方向にCUを更に分割することは許可されない。更に、CUの非対称分割を可能にするために、CUのサイズに対する幾らかの制約が加えられる。典型的にはCUのサイズは8よりも高くあるべきであり、つまり非対称分割から生じる最小サイズ倍数3は12である。
【0026】
別の実施形態によれば、分割されるCUが3・2n、n≧1に等しいサイズを有することを所与としてCUの2分割が許可され、これはCUの分割が3のCUサイズをもたらし得ることを意味する。
【0027】
別の実施形態によれば、8以上のサイズ且つ2の累乗であることを所与としてCUの非対称分割が許可される。例えばこのことは、サイズ8x4のCUをサイズ6x2及び2x2の2つの副コード化単位に非対称分割することを可能にする。これはとりわけQTBTツールが2までのブロックサイズを認めるクロマ成分において可能であり得る。
【0028】
図14のアルゴリズムの次のステップは、現在のCUについて水平分割及び垂直分割の両方が許可されているかどうかを検査する。許可されている場合、btSplitOrientationで示す2分割の方向(水平又は垂直)を指示するためのフラグをコード化する。水平分割又は垂直分割が許可されていない場合はフラグがコード化されず、2分割の方向が復号器側で推論される。
【0029】
次にこのプロセスは、使用される関連分割方向について非対称分割モードがその方向に沿って許可されているかどうかを検査する。許可されていない場合、アルゴリズムが終了し、コード化される場合更なる構文要素がない。btSplitOrientationの値に応じて、この分割モードは復号器側でHOR又はVERだと推論される。
【0030】
さもなければ、現在のCUについて非対称分割が使用される場合はフラグが符号化される。非対称分割が使用されない場合はアルゴリズムが終わる。非対称分割が使用される場合、以下を指示するフラグによって非対称分割が知らされる:
水平分割方向がアクティブな場合はHOR_UP又はHOR_DOWNが使用され、
垂直分割方向がアクティブな場合はVER_LEFT又はVER_RIGHTが使用される。
【0031】
復号器側2分木分割モードの構文解析プロセスを
図15に示す。このプロセスは
図14のコード化プロセスの逆である。
【0032】
このプロセスへの入力は、復号するコード化ビットストリーム及び現在のCUである。最初のステップは現在のCUの2分割が符号器側と全く同じやり方で許可されているかどうかを確認する。許可されていない場合、それはCUが分割されないことを意味し、構文要素が全くコード化されず、アルゴリズムが終わることを意味する。
【0033】
逆の事例では、現在のCUが分割されるかどうかを知らせるためのフラグを復号する。次に、現在のCUがNO_SPLIT状態にある場合、この構文解析プロセスは終了する。
【0034】
逆の事例では、次のステップは符号器側と全く同じように水平分割、垂直分割、非対称水平分割、及び非対称垂直分割が現在のCUについてそれぞれ許可されているかどうかを評価することで構成される。
【0035】
次に、水平分割及び垂直分割の両方が現在のCUについて許可されている場合、btSplitOrientationで示す2分割の方向(水平又は垂直)を指示するためのフラグをコード化する。水平分割又は垂直分割が許可されていない場合はフラグがコード化されず、2分割の方向が推論される。
【0036】
次にこのプロセスは、使用される分割方向について非対称分割モードがその方向に沿って許可されているかどうかを検査する。許可されていない場合、アルゴリズムが終了し、復号される場合更なる構文要素がない。btSplitOrientationの値に応じて、この分割モードはHOR又はVERだと推論される。
【0037】
さもなければ、現在のCUについて非対称分割が使用されるかどうかを検査する。非対称分割が使用されない場合はアルゴリズムが終わる。非対称分割が使用される場合、どの種類の非対称分割が使用されるのかを指示するための最後のフラグを復号する。フラグは以下を指示する:
水平分割方向がアクティブな場合はHOR_UP又はHOR_DOWNが使用され、
垂直分割方向がアクティブな場合はVER_LEFT又はVER_RIGHTが使用される。
【0038】
別の実施形態では、少し前に上記で説明したように更に多くのBTSplitModeが使用可能である。本明細書で提案する確認ステップは、使用可能な新たなBTSplitModeからの新たなプロパティを使用する。現在のブロックの幅又は高さがminBTSizeに等しい場合、ブロックをそれ以上分割することはできない。splitConstrainは或る所与のBTSplitModeの使用を排除する(
図11参照)。
【0039】
一実施形態では、非対称CUが一定のサイズ(16及び32)のブロックについてのみ可能である。この情報は、BTSplitModeをコード化する前に確認ステップ内で使用することもできる。
【0040】
図12の流れ図において、非対称CUがサイズ16及び32についてのみ許可されていると想定されたい。或るブロックの辺のサイズが3の倍数である場合、そのブロックを更に分割することはできない。
図20は、非対称CUが可能である場合に2分木分割モードについて提案する構文を用いて得られる圧縮性能を示す。これらの結果は、“JVET common test conditions and software reference configurations”, Document: JVET-B1010, Joint Video Exploration Team (JVET) of ITU-T SG16 WP3 and ISO/IEC JTC1/SC29/WG11, 2nd Meeting: San Diego, USA, 20-26 February 2016の中で規定される公式JVET試験条件のAll-Intra構成内で得られる。
【0041】
本原理の下エントロピー復号器内でビデオ画像ブロックを復号する方法1300の一実施形態を
図13に示す。この方法はブロック1301で始まり、最小ブロックサイズ及び分割制約を表す構文要素を確認することによってブロックを2分割することが可能であるかどうかを判定し、2分割が可能でない場合はそのブロックについて分割モードフラグをそれ以上復号しないブロック1310に移る。2分割が可能である場合はブロック1310からブロック1320に制御が移り、ブロックを分割すべきかどうかを判定するための第1のフラグを復号する。次いでブロック1320からブロック1330に制御が移り、最小ブロックサイズ並びに水平分割制約及び垂直分割制約を表す構文要素を確認することにより、2分割が許可される場合に水平分割又は垂直分割がブロックについて許可されているかどうかを判定する。水平分割又は垂直分割が許可されている場合はブロック1330からブロック1340に制御が移り、ブロックが水平方向に分割されるのか、又は垂直方向に分割されるのかを判定するための第2のフラグを復号する。ブロック1310、1320、又は1330の条件の何れかが許可されない場合、それらのブロックから2分木分割モードコード化が終わるブロック1350に制御が直接移る。
【0042】
本原理の下エントロピー符号器内でビデオ画像ブロックを符号化する方法1800の別の実施形態を
図18に示す。この方法はブロック1801で始まり、最小ブロックサイズに対するブロックのブロックサイズ及び任意の分割制約があるかどうかを確認することによってブロックを2分割するかどうかを判定し、2分割が可能でない場合はそのブロックについて分割モードフラグをそれ以上符号化しないブロック1810に移る。2分割が可能である場合はブロック1810からブロック1820に制御が移り、ブロックを分割すべきかどうかを指示するための第1のフラグを符号化する。ブロックを分割すべきだとフラグが指示する場合はブロック1820からブロック1830に制御が移り、最小ブロックサイズに対するブロックのブロックサイズ並びに水平分割制約及び垂直分割制約があるかどうかを確認することにより、水平分割又は垂直分割がそのブロックについて許可されているかどうかを判定する。水平分割又は垂直分割が許可されている場合はブロック1830からブロック1840に制御が移り、ブロックが水平方向に分割されるのか、又は垂直方向に分割されるのかを指示するための第2のフラグを符号化する。ブロック1810、1820、又は1830の条件の何れかが許可されない場合、それらのブロックから2分木分割モードコード化が終わるブロック1850に制御が直接移る。ブロック、コード化単位、又は他の構造を符号器において分割すべきかどうかに関する判断は、例えば潜在的なコード化の効率を評価することによって行うことができる。
【0043】
本原理を使用して2分木分割モードフラグを符号化し又は復号する機器1900の一実施形態を
図19に示す。この機器は、メモリ1920に相互接続されるプロセッサ1910で構成される。メモリ1920内の命令は、プロセッサ1910の入力ポートの1つの上で入力され得る又はメモリ1920内に記憶され得るデジタルビデオ画像データ若しくはコード化デジタルビデオ画像データに対する
図13又は
図18の方法を実装するための命令をプロセッサ1910に実行させる。
【0044】
図示の様々な要素の機能は、専用ハードウェア並びに適切なソフトウェアに関連してソフトウェアを実行可能なハードウェアを使用することによって提供することができる。プロセッサによって提供される場合、機能は単一の専用プロセッサによって、単一の共用プロセッサによって、又はその一部が共用されても良い複数の個々のプロセッサによって提供され得る。更に、「プロセッサ」又は「コントローラ」という用語の明示的使用は、ソフトウェアを実行可能なハードウェアを排他的に指すものだと解釈すべきではなく、デジタル信号プロセッサ(「DSP」)ハードウェア、ソフトウェアを記憶するための読取専用メモリ(「ROM」)、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、及び不揮発性記憶域を制限なしに暗に含み得る。
【0045】
他の従来の及び/又は特注のハードウェアも含まれ得る。同様に、図示の何れのスイッチも概念上のものに過ぎない。それらの機能は、プログラムロジックの動作によって、専用ロジックによって、プログラム制御及び専用ロジックの相互作用によって、更には手動で実行することができ、文脈からより明確に理解されるように特定の技法が実装者によって選択可能である。
【0046】
本明細書は本原理を例示する。従って本明細書で明確に説明され又は図示されていなくても、本原理を具体化し本原理の趣旨及び範囲に含まれる様々なアレンジを当業者なら考案できることが理解されよう。
【0047】
本明細書で挙げた全ての例及び条件付き言語は、当技術分野を促進するために発明者がもたらす本原理及び概念を読者が理解するのを助けるための教示を目的とするものであり、具体的に挙げたかかる例及び条件に限定されないものと解釈されるべきである。
【0048】
更に、本原理並びに本原理の具体例の原理、態様、及び実施形態を挙げる本明細書の全ての表現は、その構造上の等価物及び機能上の等価物の両方を包含することを意図する。加えて、かかる等価物は現在知られている等価物並びに将来開発される等価物、即ち構造に関係なく同じ機能を実行する開発される任意の要素の両方を含むことを意図する。
【0049】
従って、例えば本明細書で示したブロック図は、本原理を具体化する例示的回路の概念図を示すことを当業者なら理解されよう。同様に、任意の流れ図、工程図、状態遷移図、疑似コード等は、コンピュータ可読媒体内で実質的に表すことができ、そのためコンピュータ又はプロセッサによって、かかるコンピュータ又はプロセッサが明確に示されていようがいまいが実行される様々なプロセスを表すことが理解されよう。
【0050】
本明細書の特許請求の範囲では、指定の機能を行うための手段として表す如何なる要素も、例えばa)その機能を行う回路素子の組合せ、又はb)その機能を行うためにソフトウェアを実行するための適切な回路と組み合わせられる任意の形式の、従ってファームウェアやマイクロコード等を含むソフトウェアを含む、その機能を行う任意のやり方を包含することを意図する。かかる特許請求の範囲によって定める本原理は、列挙した様々な手段によって与えられる機能が、特許請求の範囲が必要とするやり方で組み合わせられ、まとめられるという事実にある。従って、それらの機能を提供可能な如何なる手段も本明細書に示した手段と等価と見なす。
【0051】
本原理の「一実施形態」又は「或る実施形態」並びにそれらの他の異体に本明細書で言
及することは、実施形態に関連して記載した特定の特徴、構造、特性等が本原理の少なく
とも一実施形態に含まれることを意味する。従って、本明細書の全体を通して様々な場所
に登場する「一実施形態では」又は「或る実施形態では」という語句並びに他の異体の登
場は必ずしも全て同じ実施形態を指すものではない。
(付記1)
エントロピー復号器内でビデオ画像ブロックを復号する方法であって、
最小ブロックサイズ及び分割制約を表す構文要素を確認することによってブロックを2分割することが可能であるかどうかを判定し、2分割が可能でない場合は前記ブロックについて分割モードフラグをそれ以上復号しないこと(1310)、
2分割が可能である場合に前記ブロックを分割すべきかどうかを判定するための第1のフラグを復号すること(1320)、
最小ブロックサイズと水平分割制約及び垂直分割制約とを表す構文要素を確認することにより、2分割が許可される場合に水平分割又は垂直分割が前記ブロックについて許可されているかどうかを判定すること(1330)、及び
前記ブロックが水平方向に分割されるのか、又は垂直方向に分割されるのかを判定するための第2のフラグを復号すること(1340)
を含む、方法。
(付記2)
エントロピー符号器内でビデオ画像ブロックを符号化する方法であって、
最小ブロックサイズに対するブロックのブロックサイズ及び任意の分割制約があるかどうかを確認することによって前記ブロックを2分割するかどうかを判定し、2分割が可能でない場合は前記ブロックについて分割モードフラグをそれ以上符号化しないこと(1810)、
2分割が可能である場合に前記ブロックを分割すべきかどうかを指示するための第1のフラグを符号化すること(1820)、
最小ブロックサイズに対する前記ブロックのブロックサイズ並びに水平分割制約及び垂直分割制約があるかどうかを確認することにより、2分割が許可される場合に水平分割又は垂直分割が前記ブロックについて許可されているかどうかを判定すること(1830)、及び
前記ブロックが水平方向に分割されるのか、又は垂直方向に分割されるのかを指示するための第2のフラグを符号化すること(1840)
を含む、方法。
(付記3)
水平分割ブロックが前記ブロックの上側で分割されるのか若しくは下側で分割されるのか、又は垂直分割ブロックが前記ブロックの左側で分割されるのか若しくは右側で分割されるのかを指示するための2つの追加のフラグを使用することによって非対称コード化単位ブロックが使用可能にされる、付記1又は2に記載の方法。
(付記4)
非対称コード化単位がサイズ16のブロックを含む、付記3に記載の方法。
(付記5)
非対称コード化単位がサイズ32のブロックを含む、付記3に記載の方法。
(付記6)
エントロピー復号器内でビデオ画像ブロックを復号する機器であって、
メモリ(1920)と、
最小ブロックサイズ及び分割制約を表す構文要素を確認することによってブロックを2分割することが可能であるかどうかを判定し、2分割が可能でない場合は前記ブロックについて分割モードフラグをそれ以上復号しないこと、
2分割が可能である場合に前記ブロックを分割すべきかどうかを判定するための第1のフラグを復号すること、
最小ブロックサイズと水平分割制約及び垂直分割制約とを表す構文要素を確認することにより、2分割が可能である場合に水平分割又は垂直分割が前記ブロックについて許可されているかどうかを判定すること、及び
前記ブロックが水平方向に分割されるのか、又は垂直方向に分割されるのかを判定するための第2のフラグを復号すること
によりビデオ画像ブロックを復号するように構成されるプロセッサ(1910)と
を含む、機器。
(付記7)
エントロピー符号器内でビデオ画像ブロックを符号化する機器であって、
メモリ(1920)と、
最小ブロックサイズに対するブロックのブロックサイズ及び任意の分割制約があるかどうかを確認することによって前記ブロックを2分割するかどうかを判定し、2分割が可能でない場合は前記ブロックについて分割モードフラグをそれ以上符号化しないこと、
2分割が可能である場合に前記ブロックを分割すべきかどうかを指示するための第1のフラグを符号化すること、
最小ブロックサイズに対する前記ブロックのブロックサイズ並びに水平分割制約及び垂直分割制約があるかどうかを確認することにより、2分割が許可される場合に水平分割又は垂直分割が前記ブロックについて許可されているかどうかを判定すること、及び
前記ブロックが水平方向に分割されるのか、又は垂直方向に分割されるのかを指示するための第2のフラグを符号化すること
によりビデオ画像ブロックを復号するように構成されるプロセッサ(1910)と
を含む、機器。
(付記8)
水平分割ブロックが前記ブロックの上側で分割されるのか若しくは下側で分割されるのか、又は垂直分割ブロックが前記ブロックの左側で分割されるのか若しくは右側で分割されるのかを指示するための2つの追加のフラグを使用することによって非対称コード化単位ブロックが使用可能にされる、付記6又は7に記載の機器。
(付記9)
非対称コード化単位がサイズ16のブロックを含む、付記8に記載の機器。
(付記10)
非対称コード化単位がサイズ32のブロックを含む、付記8に記載の機器。
(付記11)
付記2~5の何れか一つに記載の方法を適用することにより2分木分割モードコード化を指示するためのフラグを含むピクチャ内のブロックを表す符号化データ
を含むようにフォーマットされるビデオ信号。
(付記12)
プロセッサによって実行されるとき、コンピュータプログラムが1個又は複数個のプロセッサによって実行される場合に付記1~5の何れか一つに記載の方法を前記プロセッサに実行させる命令を記憶する、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
(付記13)
付記7~10の何れか一つに記載のビデオ画像ブロックを符号化する機器を含む、電子装置。
(付記14)
付記6又は付記8~10の何れか一つに記載のビデオ画像ブロックを復号する機器を含む、電子装置。