(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-24
(45)【発行日】2023-08-01
(54)【発明の名称】ディフューザにおける偏向通路およびこうしたディフューザを設計する対応する方法
(51)【国際特許分類】
F04D 29/44 20060101AFI20230725BHJP
【FI】
F04D29/44 S
F04D29/44 D
F04D29/44 E
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020209797
(22)【出願日】2020-12-18
(62)【分割の表示】P 2017556621の分割
【原出願日】2016-04-29
【審査請求日】2021-01-14
(32)【優先日】2015-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2015-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503457910
【氏名又は名称】コンセプツ エヌアールイーシー,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ジャピクス,デイヴィット
【審査官】松浦 久夫
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2012/029543(WO,A1)
【文献】特開平09-068192(JP,A)
【文献】特開2007-247621(JP,A)
【文献】特開2011-089460(JP,A)
【文献】特開平06-280784(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04D 29/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入口、ハブ及びシュラウドと、
前記ハブに取り付けられた第1部分高さ羽根と、前記第1部分高さ羽根と周方向に離間して配置され、前記シュラウドに取り付けられた第2部分高さ羽根とを、各々、含んでいる複数の羽根群を含む羽根の列と、を備えるディフューザであって、
前記第1部分高さ羽根の少なくとも1つ又は前記第2部分高さ羽根の少なくとも1つの高さは、前記ディフューザの通路高さの50%より大きく、
前記羽根の列は、少なくとも1つの完全高さ羽根を含んでいる、ディフューザ。
【請求項2】
入口、ハブ及びシュラウドと、
前記ハブに取り付けられた第1部分高さ羽根と、前記第1部分高さ羽根と周方向に離間して配置され、前記シュラウドに取り付けられた第2部分高さ羽根とを、各々、含んでいる複数の羽根群を含む羽根の列と、を備えるディフューザであって、
前記第1部分高さ羽根の少なくとも1つ又は前記第2部分高さ羽根の少なくとも1つの高さは、前記ディフューザの通路高さの50%より大きく、
前記第1部分高さ羽根の少なくとも1つ又は前記第2部分高さ羽根の少なくとも1つの高さは、前記通路高さの5%乃至15%である、ディフューザ。
【請求項3】
前記第1部分高さ羽根及び前記第2部分高さ羽根の隣接する羽根は、スパンワイズ方向
に垂直な方向から見たときに重なり、前記スパンワイズ方向は、前記ハブと前記シュラウドとの間に延在する方向である、請求項1に記載のディフューザ。
【請求項4】
前記羽根の列は、少なくとも1つの完全高さ羽根を含む、請求項2に記載のディフューザ。
【請求項5】
前記ディフューザは単一列のディフューザであり、前記羽根の列は前記ディフューザで唯一の羽根の列である、請求項1~4のいずれか1項に記載のディフューザ。
【請求項6】
前記第1部分高さ羽根及び前記第2部分高さ羽根の各々は前縁を有し、前記第1部分高さ羽根及び前記第2部分高さ羽根の前記前縁は流れ方向に実質的に位置合わせされている、請求項1~5のいずれか1項に記載のディフューザ。
【請求項7】
前記ディフューザは、遠心圧縮機又はポンプに動作可能に結合されるように構成される、請求項1~6のいずれか1項に記載のディフューザ。
【請求項8】
前記第2部分高さ羽根の各々は、対応の前記第2部分高さ羽根及び前記ハブの間で延在する開放空間を規定する、請求項1~7のいずれか1項に記載のディフューザ。
【請求項9】
前記複数の第1部分高さ羽根及び前記複数の第2部分高さ羽根は、交互に互いに噛み合わせられた配置で前記ディフューザの周周りに位置決めされる、請求項1~8のいずれか1項に記載のディフューザ。
【請求項10】
前記第1部分高さ羽根の高さは前記第2部分高さ羽根の高さと異なる、請求項1~9のいずれか1項に記載のディフューザ。
【請求項11】
前記第1部分高さ羽根は、前記第2部分高さ羽根と異なる特徴を有する、請求項1~10のいずれか1項に記載のディフューザ。
【請求項12】
前記異なる特徴が、前縁の位置、後縁の位置、弦長、最大厚さ、高さ、流れ方向形状分布、食違い角、ピッチ、くさび角、傾き、ねじり角及び前縁の形状の1以上を含む、請求項11に記載のディフューザ。
【請求項13】
前記ハブはハブ表面を含み、前記シュラウドはシュラウド表面を含み、前記ディフューザは、前記ハブ表面及び前記シュラウド表面のうちの少なくとも一方に配置された少なくとも1つの細長い流れ方向凹部をさらに含む、請求項1~12のいずれか1項に記載のディフューザ。
【請求項14】
前記少なくとも1つの細長い流れ方向凹部は、前記ディフューザの周周りに非周期的な配置を有する複数の細長い流れ方向凹部を含む、請求項13に記載のディフューザ。
【請求項15】
前記第1部分高さ羽根及び前記第2部分高さ羽根のうちの少なくとも1つは、前記ディフューザの入口に近接して配置される、請求項1~14のいずれか1項に記載のディフューザ。
【請求項16】
前記第1部分高さ羽根及び前記第2部分高さ羽根のうちの少なくとも1つは、前記入口に配置される、請求項15に記載のディフューザ。
【請求項17】
前記複数の第1部分高さ羽根及び前記複数の第2部分高さ羽根は、固定されており、かつ、前記第1部分高さ羽根及び前記第2部分高さ羽根のうちの隣接する羽根同士の間に固定間隔を有する、請求項1~16のいずれか1項に記載のディフューザ。
【請求項18】
前記羽根の列は、前記ディフューザの入口の下流に配置された羽根の第1列である、請求項1~17のいずれか1項に記載のディフューザ。
【請求項19】
前記第1部分高さ羽根の高さは、前記ハブに固定されて前記第1部分高さ羽根の下流に配置された部分高さ羽根の高さより大きい、請求項1~18のいずれか1項に記載のディフューザ。
【請求項20】
前記第2部分高さ羽根の高さは、前記シュラウドに固定されて前記第2部分高さ羽根の下流に配置された部分高さ羽根の高さより大きい、請求項1~19のいずれか1項に記載のディフューザ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願データ
[0001] 本出願は、2015年4月30日に出願され、「ターボ機械用の偏向通路流動装置(Biased Passage(s) Flow Devices For Turbomachinery)」と題する米国仮特許出願第62/155,341号、および2015年10月19日に出願され、「ディフューザ入口における非均一な圧力を考慮してターボ機械を設計する方法ならびに関連する構造および装置(Methods For Designing Turbomachines To Account For Non-Uniform Pressures At Diffuser Inlet And Associated Structures And Devices)」と題する米国仮特許出願第62/243,415号の優先権の利益を主張する。これらの出願の各々は、全体として参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
発明の分野
[0002] 本発明は、概して、ターボ機械の分野に関する。特に、本発明は、ターボ機械用の偏向通路に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
[0003] 過去数十年間にわたって、遠心ポンプ段および圧縮機段のための多種多様なディフューザタイプが採用されてきた。場合によっては、最初に良好なインペラが設計され、その後、次いで良好なディフューザが設計されるか、または、2つの要素が同時に設計される。それとは無関係に、本質的にすべての過去の研究は、ディフューザ入口における流れが準定常/軸対称であるという想定に基づいており、それは、通常、予備設計のための1次元(1D)速度三角形モデルとして単純に処理されてきた。これらの想定の大部分は、今日使用されている数値流体力学(CFD)モデルを用いる場合も継続している。通常、幾分かのレベルでは、ブレードの数に関わらず、インペラから出て、その後、この場合もまた羽根の数に関わらず、ディフューザに入る流れは、本質的に周期的かつ軸対称であり、各ディフューザ通路を完全にかつ均一に充填する、と想定されてきた。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
開示の概要
[0004] 一実施態様では、本開示は、ターボ機械用のディフューザであって、周方向圧力分布を有する流れ場を受け取る、ディフューザの周囲に配置された複数のディフューザ通路を含み、ディフューザ通路が、少なくとも1つの周期的セクションおよび少なくとも1つの非周期的セクションを含み、少なくとも1つの非周期的セクションが、周方向圧力分布を周方向均一性に向かって偏向させるように配置され、構成され、かつ寸法が決められた少なくとも1つの偏向通路を含む、ディフューザに関する。
【0005】
[0005] 別の実施態様では、本開示は、ディフューザであって、ディフューザの周囲の一部に列で配置された複数の第1羽根であって、第1羽根の各々が、隣接する第1羽根から第1周方向距離、間隔を空けて配置されている、複数の第1羽根と、第1羽根のうちのいくつかの間に位置する少なくとも1つの第2羽根であって、少なくとも1つの第2羽根が、第1羽根とは異なる特徴を有し、異なる特徴により、ディフューザに入る流れ場の周方向圧力分布を周方向に均一な圧力分布に向かって偏向させる、少なくとも1つの第2羽根に近接する偏向通路がもたらされる、少なくとも1つの第2羽根を含むディフューザに関する。
【0006】
[0006] さらに別の実施態様では、本開示は、ディフューザであって、ハブおよびシュラウドと、ハブからシュラウドまで延在し、かつディフューザの周囲の一部に列で配置されている複数の第1羽根と、第1羽根のうちのいくつかの間に位置する少なくとも1つの第2羽根であって、ハブからシュラウドまで延在し、第1羽根とは異なる特徴を有する少なくとも1つの第2羽根とを含むディフューザに関する。
【0007】
[0007] さらに別の実施態様では、本開示は、ハブおよびシュラウドと、各々が少なくとも2つの羽根を含む複数の羽根群であって、少なくとも2つの羽根の各々が少なくとも2つの羽根の他のものとは異なる特徴を有する、複数の羽根群とを含むディフューザに関する。
【0008】
[0008] さらに別の実施態様では、本開示は、入口と入口に近接する周方向圧力変動を低減させる複数の羽根とを有するディフューザを設計する方法であって、圧力変動が、羽根の空間周波数未満の一次空間周波数を有する、方法に関する。本方法は、各々が入口を有しかつディフューザの周囲に位置する複数のディフューザ通路を設けることと、複数のディフューザ通路のうちのいくつかの間に少なくとも1つの偏向ディフューザ通路を配置することとを含み、偏向ディフューザ通路は、複数のディフューザ通路の入口における周方向圧力変動を最小限にするように、複数のディフューザ通路とは異なる断面積を有する。
【0009】
[0009] さらに別の実施態様では、本開示は、ディフューザを設計する方法であって、軸対称ディフューザの計算モデルを展開することと、時間平均低周波数周方向変動を有する周方向圧力分布がディフューザへの入口に存在する場合、ディフューザの性能を計算することと、ディフューザに少なくとも1つの偏向流路を追加するように計算モデルを変更することと、変更したディフューザの性能を計算することと、2つの計算するステップからのディフューザ性能を比較して、偏向流路がディフューザ性能を向上させたか否かを判断することとを含む、方法に関する。
【0010】
[0010] 別の実施態様では、本開示は、ディフューザを設計する方法であって、周期的ディフューザ通路を有する第1ディフューザへの入口における周方向圧力分布を測定することと、第1ディフューザを、少なくとも1つの偏向ディフューザ通路を備えた少なくとも1つの非周期的セクションを有する第2ディフューザと置き換えることと、第2ディフューザへの入口における周方向圧力分布を測定することと、2つの測定するステップからの圧力分布を比較して、第2ディフューザが、測定された周方向圧力分布の大きさの望ましくない変動を、所定量だけ低減させたか否かを判断することを含む方法に関する。
【0011】
[0011] さらに別の実施態様では、本開示は、入口および出口と、各々が入口と出口との間に延在しているハブ表面およびシュラウド表面と、ハブ表面およびシュラウド表面のうちの少なくとも一方における複数の流れ方向凹部であって、非周期的である複数の流れ方向凹部とを含む羽根なしディフューザに関する。
【0012】
[0012] さらに別の実施態様では、本開示は、ターボ機械用のディフューザであって、流れ場を受け入れるようにディフューザの周囲に位置する複数のディフューザ通路であって、流れ場が周方向圧力分布を有する、複数のディフューザ通路を含み、ディフューザ通路が、各々が流れ方向に沿って第1有効断面積分布を有する通路の第1組と、流れ方向に沿って第2有効断面積分布を有する少なくとも1つの偏向通路とを含み、第1有効断面積分布および第2有効断面積分布が異なり、少なくとも1つの偏向通路が、周方向圧力分布を周方向均一性に向かって偏向させるように配置され、構成されかつ寸法が決められている、ディフューザに関する。
【0013】
図面の簡単な説明
[0013] 本発明を例示する目的で、図面は、本発明の1つまたは複数の実施形態の態様を示す。しかしながら、本発明は、図面に示す正確な配置構成および手段に限定されないことが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】120,000RPMで動作している遠心圧縮機インペラに動作可能に結合された平板ディフューザの場合のインペラ先端/ディフューザ入口における周方向静圧測定値を示す。
【
図3】
図1および
図2と同じであるが135,000RPMで動作している機械の場合の周方向静圧測定値を示す。
【
図4】100,000RPMで動作している遠心圧縮機インペラに動作可能に結合されたチャネルディフューザの場合の周方向静圧測定値を示す。
【
図5】
図4と同じであるが135,000RPMで動作している機械に対する周方向静圧測定値を示す。
【
図7】下流ボリュートを備えた圧縮機またはポンプの場合の周方向圧力測定値を示す。
【
図8】シュラウド表面に取り付けられた部分高さ羽根によって形成された偏向通路を備える平板ディフューザを示す。
【
図9】ハブ表面に取り付けられた部分高さ羽根によって形成された偏向通路を備える平板ディフューザを示す。
【
図10】別の流れ方向位置および食違い角を有する第2羽根によって形成された偏向通路を備える平板ディフューザを示す。
【
図11】別の厚さを有する第2羽根によって形成された偏向通路を備える平板ディフューザを示す。
【
図12】別の厚さを有する第2羽根によって形成された偏向通路を備える平板ディフューザを示す。
【
図13】別の弦長を有する第2羽根によって形成された偏向通路を備える平板ディフューザを示す。
【
図14】別の弦長および食違い角を有する第2羽根によって形成された偏向通路を備える平板ディフューザを示す。
【
図15】別のピッチを有する第2羽根によって形成された偏向通路を備える平板ディフューザを示す。
【
図16】別の弦長および厚さを有する第2羽根によって形成された偏向通路を備える平板ディフューザを示す。
【
図17】第1羽根および第2羽根を含む羽根の列を有し、第2羽根が別の弦長を有する、平板ディフューザを示す。
【
図18】第1羽根および第2羽根を含む羽根の列を有し、第2羽根が別の弦長および前縁位置を有する、平板ディフューザを示す。
【
図19】第1羽根および第2羽根を含む羽根の列を有し、第2羽根が別の食違い角を有する、平板ディフューザを示す。
【
図20】第1羽根および第2羽根を含む羽根の列を有し、第1羽根が別の食違い角を有する、平板ディフューザを示す。
【
図21】従来技術によるチャネルディフューザを示す。
【
図22】第1羽根および第2羽根を有し、第2羽根が平板羽根である、チャネルディフューザを示す。
【
図23】第1羽根および第2羽根を有し、第2羽根が平板羽根である、チャネルディフューザを示す。
【
図24】別のくさび角を有する第2羽根によって形成された偏向通路を備えるチャネルディフューザを示す。
【
図25】別のくさび角を有する第2羽根によって形成された偏向通路を備えるチャネルディフューザを示す。
【
図26】別の弦長を有する第2羽根によって形成された偏向通路を備えるチャネルディフューザを示す。
【
図27】別の食違い角を有する第2羽根によって形成された偏向通路を備えるチャネルディフューザを示す。
【
図28】別のピッチを有する第2羽根によって形成された偏向通路を備えるチャネルディフューザを示す。
【
図29】別の弦長およびくさび角を有する第2羽根によって形成された偏向通路を備えるチャネルディフューザを示す。
【
図30】第1羽根および第2羽根を含む羽根の列を有し、第2羽根が別の弦長を有する、チャネルディフューザを示す。
【
図31】第1羽根および第2羽根を含む羽根の列を有し、第2羽根が別の弦長および前縁位置を有する、チャネルディフューザを示す。
【
図32】第1羽根および第2羽根を含む羽根の列を有し、第1羽根が別の食違い角を有する、チャネルディフューザを示す。
【
図33】第1羽根および第2羽根を含む羽根の列を有し、第2羽根が別の食違い角を有する、チャネルディフューザを示す。
【
図34】ディフューザと流れ方向溝を備えたシュラウドとを有するターボ機械を示す。
【
図35】
図34のディフューザおよびシュラウドの別の図である。
【
図37】ディフューザと流れ方向溝を備えたシュラウドとを有するターボ機械を示す。
【
図38】
図37のディフューザおよびシュラウドの別の図である。
【
図40】ディフューザおよびシュラウドを有し、ハブおよびシュラウドに流れ方向溝がある、ターボ機械を示す。
【
図41】
図40のディフューザおよびシュラウドの別の図である。
【
図43】
図40~
図42のハブおよびシュラウドを示し、ハブはシュラウドに対して時計回りに移動している。
【
図44】
図43の時計回りに移動したハブおよびシュラウドの立面図である。
【
図45】ハブと、長手方向凹部および他の凹部とは異なる特徴を有する一組の凹部を備えるシュラウドとを有し、その結果、付勢通路がもたらされる、ディフューザを示す。
【
図47】ディフューザ通路の断面図であり、断面は、通路の前縁の下流の位置で取り出され、通路のハブおよびシュラウド表面における凹部を示し、それにより、付勢通路を提供する。
【
図48】ディフューザおよびシュラウドを有し、ハブおよびシュラウドに流れ方向チャネルがある、ターボ機械を示す。
【
図50】ハブおよびシュラウドに流れ方向溝があるディフューザを有し、チャネルのうちの1つが、チャネルのうちの他のものとは異なる特徴を有し、その結果、付勢通路がもたらされる、ターボ機械を示す。
【
図52】シュラウド表面に長手方向チャネルを有し、チャネルのうちの1つは付勢通路である、羽根付きディフューザを示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
詳細な説明
[0014] 本開示の態様は、ターボ機械の性能を向上させるように設計された1つまたは複数の流れ案内機能を有するターボ機械を含む。いくつかの例では、流れ案内機能は、ディフューザ入口における周方向圧力分布を周方向均一性に向かって偏向させるか、または他の方法でこうした低周波数空間圧力変動を考慮するように設計されかつ構成されている。いくつかの例では、複数の第1羽根を含む羽根の列と第1羽根とは異なる特徴を有する少なくとも1つの第2羽根とを有するディフューザを開示する。いくつかの例では、流れ場を偏向させるための1つまたは複数の偏向通路を含む非周期的セクションを有するディフューザを開示する。いくつかの例では、ハブ表面およびシュラウド表面の一方または両方に流れ方向の細長い凹部を有するターボ機械を開示する。本明細書に記載するように、本開示は、限定されないが周方向非対称を含む流れ場特徴を考慮し、それによりターボ機械の性能を向上させるように、ターボ機械に組み込むことができる、流れ案内機能のさまざまな組み合わせを含む。
【0016】
[0015]
図1~
図5は、さまざまなディフューザおよび動作条件に対する静圧対周方向角のグラフであり、ディフューザの各々は、遠心圧縮機の下流に動作可能に配置されている。
図1~
図5の各々は、機械の周囲のいくつかの周方向位置における、すべてインペラ出口とディフューザ入口との間の流れ方向の位置における時間平均静圧を示す。
図1は、すべて同じインペラ回転速度、ここでは120,000RPMでの、さまざまな流量102~116に対する時間平均静圧を示し、曲線104は最低流量であり、曲線102は最高流量である。
図1におけるデータは、14個の羽根を有する平板ディフューザからのものである。羽根位置線118は、静圧測定値に対する羽根の各々のおよその位置を示す。
図1に示すように、圧力曲線102~116の各々は、鋸歯状パターンを有し、ピークは各羽根位置118に対応し、こうした鋸歯パターンは、大部分、羽根付きディフューザまたはターボ機械羽根の任意の翼列に存在する自然の羽根間の圧力場による。したがって、圧力曲線102~116は、平板ディフューザの羽根の空間周波数と実質的に同じである第1空間周波数を有する。しかしながら、圧力曲線102~116はまた、鋸歯形状の上に重なるより低周波数の波のタイプも有し、より低周波数の波は、羽根の空間周波数未満である一次空間周波数を有する。
図2は、
図1からの圧力曲線のサブセット、すなわち、曲線102、104および112を示す。
図2はまた、平均圧力曲線202、204および206も含み、それえは、この例では、六次多項式曲線である。平均圧力曲線202、204および206において、時間平均周方向静圧における低周波数空間変動を見ることができ、この例では、各流量は、機械の周囲に2つの最高値および2つの最低値がある低周波数圧力変動をもたらす。
【0017】
[0016]
図1および
図2は、時間平均周方向流量とディフューザ入口における圧力分布とが実質的に軸対称であるという、ターボ機械設計でなされる一般の想定とは対照的に、静圧は、実際には、機械の周囲で変化する、ということを示す。圧力が高い領域では、速度は一般に低い可能性があり、羽根入射角は、たとえば位相角に応じて、一方の極値、たとえば低いかまたは高い値により近い可能性がある。圧力が低い領域では、速度は一般に高い可能性があり、羽根入射角は、他方の極値、たとえば高いかまたは低い値により近い可能性がある。したがって、この歪みによるディフューザ入口における入射角が高い領域では、早期の失速の可能性がより高い可能性があり、損失が比較的高い可能性がある。これらの場合における流れ場は、非対称のインペラ流を一定数のディフューザ通路内に通すために、圧力の異なる高流量領域および低流量領域を発生している可能性がある。
【0018】
[0017]
図3は、
図1および
図2と同じ平板ディフューザであるが、圧縮機が異なる速度、ここでは135,000RPMで動作している平板ディフューザによる、3つの流量302、304、306での静圧試験データを示し、曲線304は最低流量であり、曲線302は最高流量である。平均圧力曲線308、310および312は、
図2に示すものと同様の低周波数変動を示し、流量が低減しシステムがサージに近づくに従い、局所最高値および最低値において周方向シフトも示す。
【0019】
[0018]
図4および
図5は、同様に、100,000RPM(
図4)および135,000RPM(
図5)で動作している遠心圧縮機インペラに動作可能に結合された二重開き角チャネルディフューザ用のディフューザ入口における静圧の時間平均周方向分布を示す。
図4において、圧力曲線402および404ならびに平均圧力曲線408、410は、羽根位置406によって示すように、ディフューザチャネルの空間周波数分布未満である一次空間周波数分布を有する低周波数周方向変動を示す。
図1~
図3とは異なり、圧力曲線402および404は、鋸歯パターンにおいて、位置406における羽根の数と同じ数のより高周波数の局所最高値を有していない。代わりに、データにポケット412が存在し、それは、流量によってシフトする。ポケット412は、非均一な流れが固定ディフューザ通路に入るのを可能にするようにオフセットまたは逃しプロセスが発生している可能性があることを示唆し、少なくともポケット412の領域において、ディフューザ通路の性能が低下している可能性を示す。
図5は、すべて135,000RPMにおいて、圧力曲線502、504、506および508と、4つの異なる流量に対応する平均圧力曲線512、514、516および518とを含む。
図4におけるように、ポケット510は各流量に現れる。
【0020】
[0019] さまざまなディフューザタイプに対する周方向圧力データの広範囲な試験および分析により、
図1~
図5に示す低周波数周方向圧力分布が、ディフューザの上流または下流に位置する非対称流路から発していないことが示された。
図6は、ディフューザ602の下流に位置するボリュート600の形態の非対称流路の例を示す。ボリュート600等のボリュートは、ディフューザ602等のディフューザの流れ場における非対称、すなわち近接する巻き始め604(ボリュート舌部604とも呼ぶ)をもたらし、たとえば、位置Aと位置Bとの間に延在するボリュート歪みゾーン606をもたらすことは、周知である。図示する例では、ボリュート歪みゾーンは、巻き始め604の上流のおよそ90度(位置「A」)から巻き始めの下流のおよそ45度(位置「B」)まで広がる。
図7は、ボリュートを有する圧縮機またはポンプに対する周方向圧力対流量を示す。
図7に示すように、ボリュートは、その条件でボリュート内に強力な拡散があるために低流量でインペラ出口圧力に強力な周方向歪みをもたらし、それは、流量が増大し、ボリュート流れ状態が拡散から加速に切り替わる際に、低減する。
図7における圧力曲線1および2は、ボリュート歪みゾーン606にある(
図6)。
【0021】
[0020] ボリュートまたは他の非対称流路によってもたらされる大きい周方向歪みを考慮しようとする、ボリュート等の非対称流路を備えた機械においてディフューザ性能を向上させるさまざまなディフューザ設計が開発された。ディフューザの上流または下流に位置するこうした非対称流路の他の例としては、インペラの正面の側部入口、非対称収集器等が挙げられる。ボリュート等の非対称流路によってもたらされる局所化したバルク圧力歪みではなく、
図1~
図5に示す低周波数圧力変動は、機械の全周囲に広がり、動作条件によって位置がシフトする能動的な現象であり、非対称流路があってもなくても存在する。本明細書は、これらの低周波数空間圧力変動を考慮してディフューザ性能を向上させるように設計されかつ構成された偏向通路を有する、種々のディフューザを開示する。いくつかの実施形態では、
図1~
図5に示す低周波数変動等、ディフューザ入口における低周波数周方向圧力分布を、周方向均一性に向かって偏向させるように配置され、構成され、かつ寸法が決められている偏向通路が提供される。他の例では、偏向通路は、またもしくは別法として、空間流れ場変動の制御性を向上させ、流れ場変動を変更し、流れ場変動を考慮してターボ機械の性能を向上させること等、ターボ機械の性能を向上させるように、設計されかつ構成されている。
【0022】
[0021] 本明細書は、特定の性能および流れ場に対して適合された偏向通路を備えるディフューザを開発するために、任意の数の異なる組合せで組み合わせることができる、種々のディフューザ設計変数または特徴を含む。こうしたディフューザ設計変数または特徴の非限定的な例としては、限定されないが、羽根前縁位置、羽根後縁位置、ディフューザ中心線からの羽根の半径方向距離、羽根弦長、羽根の最大厚さ、羽根高さ、羽根流れ方向形状分布、羽根食違い角、羽根くさび角、チャネル開き角、羽根ピッチ、羽根傾き、羽根ねじり角、羽根前縁形状、たとえば前縁山形、燕尾形またはスカラップ状等、固定または可動羽根、ハブ表面とシュラウド表面との間の通路高さ、偏向通路の周方向位置、偏向通路の数、ならびにディフューザ通路の上流および/または下流に延在するハブ表面およびシュラウド表面の一方または両方に位置する1つまたは複数の流れ方向チャネルが挙げられる。1つまたは複数のディフューザ設計変数は、ディフューザ羽根列における羽根のサブセットに対して、同じ羽根列における複数の他のディフューザ通路の断面流路面積分布とは異なる流れ方向における断面流路面積分布を有する1つまたは複数の偏向通路をもたらすように調整することができる。こうしたディフューザ設計変数の組合せは、たとえば、平板、翼形、直線状チャネル、円錐形、単列または直列型、列ごとに単一または複数の羽根タイプ、および任意のソリディティを含む、任意のタイプの羽根付きディフューザを含む、任意のタイプのディフューザに適用することができ、羽根なしディフューザにも適用することができる。
【0023】
[0022] さらに他の例では、本開示によって作製されるディフューザは、複数羽根群を含み、各羽根群は2つ以上の羽根を含み、各羽根は、その群における羽根のうちの他のものとは異なる1つまたは複数の特徴を有する。群は、機械の周囲に周期的な配置で配置することができ、または非周期的な配置で配置することができ、それにより、1つまたは複数の偏向通路がもたらされる。羽根群において羽根の間で異なる可能性がある1つまたは複数の特徴としては、限定されないが、羽根前縁位置、羽根後縁位置、ディフューザ中心線からの羽根の半径方向距離、羽根弦長、羽根の最大厚さ、羽根高さ、羽根流れ方向形状分布、羽根食違い角、羽根くさび角、チャネル開き角、羽根ピッチ、羽根傾き、羽根ねじり角、羽根前縁形状、たとえば前縁山形、燕尾形またはスカラップ状等、固定または可動羽根、およびハブ表面とシュラウド表面との間の通路高さを挙げることができる。こうした特徴のうちの1つまたは複数を変更することができる。こうした群は、空間流れ場変動の制御性を向上させること、流れ場変動を変更すること、および上述した周方向圧力変動等、流れ場変動を考慮してターボ機械の性能を向上させる等、ターボ機械の性能を向上させるように、設計し、構成し、配置することができる。
【0024】
[0023] 偏向通路を備えた羽根なしディフューザの例としては、1つまたは複数の周方向位置において通路高さを変更するようにハブ表面またはシュラウド表面に位置する、流れ方向凹部、たとえば、チャネル、溝または他の凹部を備えた、羽根なしディフューザが挙げられる。さらに後述するように、細長い凹部としては、限定されないが、実質的に正方形の縁を有する流れ方向チャネルと、丸い縁を有する流れ方向溝とが挙げられる。いくつかの例では、羽根なしディフューザは、流れ方向凹部の非周期的な配置を有することができる。こうした凹部の流れ方向長さは、ディフューザの上流でインペラ内にかつディフューザの下流に延在する長い方の凹部から、ディフューザの任意の流れ方向位置に位置し、任意のより長さの短い、短い方の凹部まで変化することができる。本明細書に開示する偏向通路は、ディフューザ列における他の通路の断面積より大きい断面積を有することができる。こうした流路面積の増大した通路は、インペラ出口流の非対称部分を許容するように設計しかつ構成することができる偏向逃し通路を提供し、他の非偏向通路内への流れのより均一な分布をもたらすことができる。他の例では、本明細書に開示する偏向通路は、完全閉鎖通路を含む、他の非偏向通路の断面積と比較して、低減した断面積を有することができる。したがって、本明細書で用いる面積が低減した偏向通路は、完全閉鎖通路、または完全に周期的なディフューザ通路配置の場合に通路があった位置にディフューザ通路がないことを含む。こうした流路面積が低減した偏向通路は、非対称インペラ出口流れ場を再配置するかまたは他の方法でそれに影響を与え、それにより、非偏向通路において流れのより均一な分布を提供するように、設計しかつ構成することができる。
【0025】
[0024] 本開示はまた、性能を向上させるようにターボ機械に対する流れ構造を設計する実験および計算方法も含む。一例では、ターボ機械および/またはディフューザの計算モデルを展開することができる。周方向圧力分布は、1つまたは複数の動作条件で計算することができ、ディフューザの性能を分析することができる。場合によっては、圧力の低周波数周方向変動は、ディフューザ入口において計算される。ディフューザの計算モデルは、1つまたは複数の偏向通路を追加して反復的に調整することができ、周方向圧力分布およびディフューザ性能は、各場合に対して、最適化された偏向通路設計を特定するように計算することができる。他の例では、周方向圧力分布を計算するのではなく、最適化された偏向通路配置を求めるために、さまざまなディフューザ設計に対する計算モデルに対して、ディフューザ入口圧力におけるシード摂動(seeded perturbation)または他の等価な手法を適用することができる。さらに他の例では、任意の周方向圧力変動の一次成分を完全に特徴づけるように、ディフューザ入口の周囲における十分な圧力測定を含む試験プラットフォームを計装すること等、偏向通路設計を求める実験方法を実施することができる。偏向通路があってもなくてもさまざまなディフューザ設計に対する周方向圧力変動を測定することができ、改善された偏向通路設計を確定することができる。
【0026】
[0025]
図8~
図20は、1つまたは複数の偏向通路を有する羽根付きディフューザの例示的な実施形態を示す。
図8は、例示的な羽根付き平板低ソリディティディフューザ800の一部を示し、それは、ハブ804とシュラウド806との間に延在しかつディフューザ808と出口810との間を流れ方向に延在する羽根の列802を有する。列802は、複数の第1羽根812および少なくとも1つの第2羽根814を含む。3つのみを示すが、第1羽根812は、ディフューザ800の1つまたは複数の部分の周囲に等しく間隔を空けて配置されている。図示するように、第2羽根814は、第1羽根812とは異なる特徴、ここでは異なる高さを有し、第2羽根814は、ハブ804に取り付けられた部分高さ羽根である。第2羽根814の部分高さにより、流れ方向において第1羽根812の間の通路816とは異なる断面積分布を有する偏向通路816がもたらされる。したがって、ディフューザ800は、第1羽根812の間に延在する通路816の少なくとも1つの周期的セクションを含む、ディフューザの周囲に位置する複数の通路を有し、第1羽根812がディフューザ中心線の周囲に規則的な間隔で等しく間隔を空けて配置されているため、そのセクションは周期的である。ディフューザ800はまた、偏向通路818を含む少なくとも1つの非周期的セクションも含み、第1羽根812の周期的性質に不連続性、ここでは、通路816より大きい断面流路面積を有する偏向通路818があるため、そのセクションは非周期的である。例示的なディフューザ800は、周方向圧力分布を有する流れ場を受け入れるように設計されかつ構成されており、偏向通路816は、周方向圧力分布を周方向均一性に向かって偏向させる、たとえば、
図1~
図5に示すもの等、低周波数空間圧力変動を偏向させるように、配置され、構成され、かつ寸法が決められている。偏向通路はまた、空間流れ場変動の制御性を向上させること、流れ場変動を変更すること、および流れ場変動を考慮してターボ機械の性能を向上させること等、ターボ機械の性能を向上させるように、配置し、構成し、寸法を決めることができる。ディフューザ800は、ディフューザの周囲の任意の位置に配置された偏向通路816のうちの1つまたは複数を有することができる。
図9は、ハブ904とシュラウド906との間に延在する第1羽根902と少なくとも1つの第2羽根908とを含む、ディフューザ800と実質的に同じであるディフューザ900を示し、そこでは、第2羽根は部分高さであり、偏向通路をもたらす。ディフューザ800とは異なり、第2羽根908は、ハブ904ではなくシュラウド906に取り付けられている。代替的な実施形態は、第2羽根814および908の組合せ、たとえば、シュラウド表面に取り付けられた1つまたは複数の部分高さ羽根とハブ表面に取り付けられた1つまたは複数の部分高さ羽根とを備えた単一のディフューザを含むことができる。
【0027】
[0026]
図10は、例示的なディフューザ1000を示し、それは、複数の第1羽根1002と、異なる特徴、ここでは、ディフューザ1000の中心線1005からの半径方向距離および食違い角を有し、それにより偏向通路1006を形成する、少なくとも1つの第2羽根1004とを有する。破線1008は、既存のディフューザの場合のように、第1羽根1002のうちの1つが、第1羽根の周期的性質が継続した場合に位置したであろう場所、たとえば、周期的な第1羽根位置を示す。破線1010は、食違い角を第1羽根の食違い角からプラスに/マイナスに変化させることができることを示す。ディフューザ1000の一部のみを示すが、ディフューザは、1つまたは複数の偏向通路1006を含むことができる。第1羽根1002および第2羽根1004をすべて完全高さとすることができ、または一方もしくは両方を部分高さとすることができる。図示するように、例示的な第2羽根1004は、周期的な第1羽根位置1008と比較して流れ方向に沿って後退し、その結果、前縁1012および後縁1014がともに、第1羽根1002の前縁1016および後縁1018より中心線1005から大きい半径方向距離にある。偏向通路1006は、ディフューザ1000において、ディフューザ1000の入口1020の断面流路面積の方が大きいという形態の非周期的セクションをもたらす。
【0028】
[0027]
図11は、例示的なディフューザ1100を示し、それは、複数の第1羽根1102と、異なる特徴、ここでは厚さを有し、それにより偏向通路1106を形成する、少なくとも1つの第2羽根1104とを有する。ディフューザ1100の一部のみを示すが、ディフューザは、2つ以上の偏向通路1106を含むことができる。第1羽根1102および第2羽根1104をすべて完全高さとすることができ、または一方もしくは両方を部分高さとすることができる。図示するように、例示的な第2羽根1104は第1羽根1102より薄く、その結果、偏向通路1106は、通路1108とは異なる断面積分布を有し、ディフューザ1100において、第2羽根1104に隣接する断面流路面積の方が大きいという形態の非周期的セクションをもたらす。
【0029】
[0028]
図12は、例示的なディフューザ1200を示し、それは、ディフューザ1100(
図11)と同様であり、複数の第1羽根1202と、異なる特徴、ここでは最大厚さを有し、それにより、偏向通路1206を形成する、少なくとも1つの第2羽根1204とを有する。ディフューザ1200の一部のみを示すが、ディフューザは、2つ以上の偏向通路1206を含むことができる。第1羽根1202および第2羽根1204をすべて完全高さとすることができ、または一方もしくは両方を部分高さとすることができる。図示するように、例示的な第2羽根1204は第1羽根1202より厚く、その結果、偏向通路1206は、通路1208とは異なる断面積分布を有し、ディフューザ1200において、第2羽根1204に隣接する断面流路面積の方が大きいという形態の非周期的部分をもたらす。
【0030】
[0029]
図13は例示的なディフューザ1300を示し、それは、ディフューザ1100および1200(
図11および
図12)と同様であり、複数の第1羽根1302と、異なる特徴、ここでは弦長を有し、それにより偏向通路1306を形成する、少なくとも1つの第2羽根1304とを有する。ディフューザ1300の一部のみを示すが、ディフューザは2つ以上の偏向通路1306を含むことができる。第1羽根1302および第2羽根1304をすべて完全高さとすることができ、または一方もしくは両方を部分高さとすることができる。図示するように、例示的な第2羽根1304は第1羽根1302より長く、その結果、偏向通路1306は通路1308とは異なる流れ方向断面積分布を有し、ディフューザ1300において第2羽根1304に近接した非周期的セクションをもたらす。
図14は、ディフューザ1300と実質的に同じであり、等価な構成要素が同じ名称および同じ参照接尾数字を有する、ディフューザ1400を示す。ディフューザ1300とは異なり、第2羽根1404は、破線1410によって示すように、第1羽根1402とは異なる食違い角を有することができ、1つのあり得る代替的な食違い角を示す。第1羽根1402の食違い角に対する正の角度および負の角度両方を含む、第2羽根1404の特定の食違い角を変更することができる。
【0031】
[0030]
図15は、例示的なディフューザ1500を示し、それは、ディフューザ1100~1400(
図11~
図14)と同様であり、複数の第1羽根1502と少なくとも1つの第2羽根1504とを有し、第2羽根1504は、異なる特徴、ここではピッチを有し、その結果、第2羽根1504と隣接する羽根との間の周方向間隔が、隣接する第1羽根1502の間の間隔と異なり、それにより、偏向通路1506aおよび1506bが形成される。偏向通路1506aは、通路1508より小さい断面積を有し、偏向通路1506bは、通路1508より大きい断面積を有する。ディフューザ1500の一部のみを示すが、ディフューザは、2つ以上の偏向通路1506a、1506bを含むことができる。第1羽根1502および第2羽根1504をすべて完全高さとすることができ、または一方もしくは両方を部分高さとすることができる。図示するように、例示的な第2羽根1504は、第1羽根1202と同じピッチ、形状および弦長を有するが、周期的な第1羽根位置とは異なる周方向位置に配置されており、その結果、非周期的セクションがもたらされ、ディフューザ1500は、非均一かつ非周期的な周方向羽根ピッチ分布を有する。
【0032】
[0031]
図16は、例示的なディフューザ1600を示し、それは、複数の第1羽根1602(12個のうちの2つのみに符号を付す)と、各々が第1羽根とは異なる特徴、ここでは、最大厚さおよび弦長を有し、その結果、偏向通路1606aおよび1606bをもたらす、2つの第2羽根1604a、1604bとを有する。第2羽根1604aは、第1羽根1602と同じ厚さを有するが、より長い弦長を有し、その結果、偏向通路1606aは通路1608とは異なる流れ方向断面積分布を有する。第2羽根1604bは第1羽根1602より大きい厚さを有し、その結果、偏向通路1606bは、通路1608より小さい断面積を含む、通路1608とは異なる流れ方向断面積分布を有する。第1羽根1602および第2羽根1604a、1604bをすべて完全高さとすることができ、または1つもしくは複数を部分高さとすることができる。図示するように、第2羽根1604a、1604bと関連する偏向通路1606a、1606bとは、ディフューザ1600の周囲におよそ180度間隔があけられている。第1羽根1602は、隣接する第1羽根から等しく間隔があけられ、2つの周期的セクション1610を提供し、第2羽根1604a、1604bは2つの非周期的セクション1612をもたらす。
【0033】
[0032]
図17は、例示的なディフューザ1700を示し、それは、複数の第1羽根1702(7つのうちの2つのみに符号を付す)と、各々が第1羽根1702と異なる特徴、ここでは弦長を有する複数の第2羽根1704(7つのうちの2つのみに符号を付す)とを有する。ディフューザ1600とは異なり、ディフューザ1700は、等しい数の第1羽根1702および第2羽根1704と通路1706a、1706bの完全に周期的な配置とを有する。第1羽根1702および第2羽根1704をすべて完全高さとすることができ、または1つもしくは複数を部分高さとすることができる。第1羽根1702および第2羽根1704は、羽根群、ここでは群毎に2つの羽根で配置され、そこでは、ディフューザ1700は複数羽根群の周期的な配置を有し、各羽根群は、各々が群における羽根の他のものと異なる特徴を有する、第1羽根1702および第2羽根1704を含む。
図18は、ディフューザ1700と実質的に同じであるディフューザ1800を示し、それは、複数の第1羽根1802(7つのうちの2つのみに符号を付す)と、各々が第1羽根1802とは異なる特徴、ここでは弦長を有する複数の第2羽根1804(7つのうちの2つのみに符号を付す)とを含む。ディフューザ1700とは異なり、第2羽根1804の各々は、第1羽根1802とは異なる流れ方向位置も有し、前縁1812の位置は、ディフューザ中心線からの第1羽根前縁1816の半径方向距とは異なる、ここでは大きい、ディフューザ中心線1814からの半径方向距離にある。たとえば、第2羽根1804の各々は、周期的な第1羽根位置と比較して流れ方向において後退している。ディフューザ1700と同様に、ディフューザ1800は第1羽根1802および第2羽根1804を含み、それらは、複数羽根群、ここでは群毎に2つの羽根で配置され、ディフューザ1800は複数羽根群の周期的な配置を有する。他の例では、第1羽根1702、1802および/または第2羽根1704、1804のうちの1つまたは複数の1つまたは複数の特徴を変更して、非対称圧力場、たとえば、
図1~
図5に示す非対称圧力場に対処するように構成される偏向通路を有する1つまたは複数の非周期的セクションをもたらすことができる。1つまたは複数の特徴としては、羽根高さ、食違い角、ピッチ、羽根形状、羽根前縁位置および後縁位置、ならびに弦長等、本明細書に記載する特徴のうちの任意のものを挙げることができる。
【0034】
[0033]
図19は、例示的なディフューザ1900を示し、それは、複数の第1羽根1902(7つのうちの2つのみに符号を付す)と、各々が第1羽根1902とは異なる特徴、ここでは弦長および食違い角を有する複数の第2羽根1904(7つのうちの2つのみに符号を付す)とを有する。ディフューザ1900は、等しい数の第1羽根1902および第2羽根1904と、第2羽根1904がすべて同じ食違い角にある場合は、通路1906a、1906bの完全に周期的な配置とを有する。第1羽根1902および第2羽根1904をすべて完全高さとすることができ、または1つもしくは複数を部分高さとすることができる。第1羽根1902および第2羽根1904は、羽根群、ここでは群毎に2つの羽根で配置され、ディフューザ1900は、複数羽根群の周期的な配置を有する。破線1910によって示すように、第2羽根1904の食違い角は、第1羽根1902と同じとすることができ、または、第1羽根の食違い角から正の方向または負の方向に変更することができる。いくつかの実施形態では、第2羽根1904の食違い角を変更することができ、1つまたは複数の偏向通路を備えた非周期的な配置を形成するように配置することができる。たとえば、第2羽根1904の1つを除くすべてが第1羽根1902と同じ食違い角を有することができ、第2羽根のうちの1つは別の食違い角を有し、それにより、角度が変更された完全高さの第2羽根の両側に2つの偏向通路を提供する。他の例では、他の数の第2羽根1904の食違い角を変更することができる。
【0035】
[0034]
図20は例示的なディフューザ2000を示し、それは、ディフューザ1900と実質的に同じであり、等価な構成要素が同じ名称および同じ参照接尾数字を有する。第2羽根1904の食違い角を変更することができるディフューザ1900とは異なり、ディフューザ2000では、破線2010によって示すように、第1羽根2002の食違い角を変更することができる。ディフューザ1900と同様に、第1羽根2002のうちの一部を除いたものの食違い角は、第1羽根のうちの他のものと異なるものとすることができ、それにより、非周期的な配置および1つまたは複数の偏向通路がもたらされる。第1羽根2002および第2羽根2004は、羽根群、ここでは群毎に2つの羽根で配置され、ディフューザ2000は複数羽根群の周期的な配置を有する。他の例では、第1羽根および第2羽根両方のうちの選択されたものの食違い角、または第1羽根1902、2002のサブセットもしくは第2羽根1904、2004のサブセットの食違い角を変更する等、ディフューザ1900および2000の特徴を組み合わせることができる。
【0036】
[0035] 別の実施形態では、例示的なディフューザは、複数の羽根群を含むことができ、群における各羽根は異なる高さを有する。たとえば、羽根群は、ハブ表面またはシュラウド表面に取り付けられた第1部分高さ羽根とハブ表面またはシュラウド表面に取り付けられた第2の隣接する部分高さ羽根とを含む、2つの部分高さ羽根を含むことができる。ディフューザは、こうした群の周期的な配置を含むことができ、たとえば、一例では、第1部分高さ羽根および第2部分高さ羽根を、すべて、機械の周囲に等しく間隔を空けて配置することができる。一例では、第1部分高さ羽根は、第2部分高さ羽根と異なる高さを有することができる。たとえば、第1部分高さ羽根は、通路高さのおよそ15%~およそ65%、いくつかの例では通路高さのおよそ50%の高さを有することができる。第2部分高さ羽根は、通路高さのおよそ5%~およそ45%、いくつかの例ではおよそ15%の高さを有することができる。一例では、各羽根群における第1部分高さ羽根および第2部分高さ羽根は、通路の対向する側に取り付けることができ、たとえば、第1部分高さ羽根はシュラウドに取り付けることができ、第2部分高さ羽根はハブに取り付けることができる。こうした部分高さ羽根群により、前縁金属閉塞を低減させかつ通路面積を増大させ、特にチョークの近くの流れの再編成を可能にし、それにより性能を向上させることができる。さらに他の例では、羽根群は、3つ以上の羽根を含むことができ、こうした羽根群はディフューザの外周部で繰り返される。さらに他の例では、周期的セクションに隣接してこうした羽根群を配置することにより、1つまたは複数の偏向通路を形成することができる。たとえば、14個の羽根を備えたディフューザでは、1つまたは複数の周方向位置における14個の羽根のうちの2個~12個の代わりに、第1部分高さ羽根および第2部分高さ羽根を含む2つの羽根群を用いて、1つまたは複数の偏向通路をもたらすことができる。
【0037】
[0036]
図21は、従来技術によるチャネル型ディフューザ2100を示し、
図22~
図33は、本開示によって作製されたチャネル型ディフューザの例示的な実施形態を示す。
図21に示すように、従来技術によるチャネル型ディフューザ2100は、チャネルの形態の通路2104(1つのみに符号を付す)を画定する複数の羽根2102(1つのみに符号を付す)を含む。ディフューザ2100は、
図4および
図5に示す試験データを生成するために使用されたディフューザと同様である。ディフューザ2100は、完全に周期的かつ対称であり、羽根2102の各々は同じ食違い角Sおよびくさび角Wを有し、各通路2104は同じ開き角Dを有する。
【0038】
[0037]
図22は、第1羽根2204(1つのみに符号を付す)の間に延在する複数の通路2202(1つのみに符号を付す)を有する例示的なチャネルディフューザ2200を示す。しかしながら、従来技術によるディフューザ2100とは異なり、各通路2202はまた、隣接する第1羽根2204の間に位置する第2羽根2206も含む。例示的な第2羽根2206は平板であり、各々、ディフューザ入口2210から下流である前縁2208とディフューザ出口2214の上流に配置された後縁2212とを有する。第2羽根2206は完全高さである。他の例では、第1羽根2204および/または第2羽根2206のうちの1つまたは複数は部分高さであり得る。図示する例では、第2羽根2206は、通路2202の長さより短い弦長を有し、周方向および流れ方向の両方において通路の実質的に中心にある。第1羽根2204および第2羽根2206は、羽根群、ここでは群毎に2つの羽根で配置されており、ディフューザ2200は、複数羽根群の周期的な配置を有する。例示的な通路2202は周期的であるが、第1羽根2204および/または第2羽根2206のうちの1つまたは複数の1つまたは複数の特徴を変更して、1つまたは複数の偏向通路をもたらすことができる。第1羽根2204および/または第2羽根2206のうちの1つまたは複数の1つまたは複数の特徴を変更して、非対称圧力場、たとえば、
図1~
図5に示す非対称圧力場に対処するように構成された偏向通路を有する1つまたは複数の非対称セクションをもたらすことができる。1つまたは複数の特徴としては、たとえば、羽根高さ、食違い角、ピッチ、羽根形状、羽根前縁位置および後縁位置、ならびに弦長等、本明細書に記載する特徴のうちの任意のものを挙げることができる。たとえば、第2羽根2206は、翼型を含む任意のタイプのものとすることができ、すべてが通路2202において中心にある必要はなく、すなわち、少なくとも1つは、部分高さ設計を含む偏向通路をもたらすように再配置するかまたはサイズを変更することができる。
【0039】
[0038]
図23は、例示的なチャネルディフューザ2300を示し、それは、チャネルディフューザ2200と同様であり、等価な構成要素は同じ名称および同じ接辞数字を有している。ディフューザ2300は、第1羽根2304(1つのみに符号を付す)の間に延在する複数の通路2302(1つのみに符号を付す)を含む。各通路2302はまた、隣接する第1羽根2304の間に位置する第2羽根2306も含む。例示的な第2羽根2306は平板である。第2羽根2206(
図22)と比較すると、第2羽根2306はより幅が狭く、より上流に位置決めされ、この例では、前縁2308はディフューザ入口2310に位置し、後縁2312はディフューザ2314のさらに上流に位置している。第2羽根2306は完全高さである。他の例では、第1羽根2304および/または第2羽根2306のうちの1つまたは複数は部分高さであり得る。図示する例では、第2羽根2306は、通路2302の長さより短い弦長を有し、周方向において通路の実質的に中心にあり、流れ方向において通路2302中間点の上流に位置している。第1羽根2304および第2羽根2306は、羽根群、ここでは群毎に2つの羽根で配置されており、ディフューザ2300は、複数羽根群の周期的な配置を有する。例示的な通路2302は周期的であるが、第1羽根2304および/または第2羽根2306のうちの1つまたは複数の1つまたは複数の特徴を変更して、1つまたは複数の偏向通路をもたらすことができる。第1羽根2304および/または第2羽根2306のうちの1つまたは複数の1つまたは複数の特徴を変更して、非対称圧力場、たとえば、ここでは
図1~
図5に示す非対称圧力場に対処するように構成された偏向通路を有する、1つまたは複数の非対称セクションをもたらすことができる。1つまたは複数の特徴としては、たとえば、羽根高さ、食違い角、ピッチ、羽根形状、羽根前縁位置および後縁位置、ならびに弦長等、本明細書に記載する特徴のうちの任意のものを挙げることができる。たとえば、第2羽根2306は、翼型を含む任意のタイプのものとすることができ、すべてが通路2302において中心にある必要はなく、すなわち、少なくとも1つは、部分高さ設計を含む偏向通路をもたらすように再配置するかまたはサイズを変更することができる。
【0040】
[0039]
図24は、例示的なチャネルディフューザ2400を示し、それは、従来技術によるディフューザ2100(
図21)と同じであるが、複数の第1羽根2402と、第1羽根2402とは異なる特徴、ここではくさび角を有する1つの第2羽根2404とを含むという点が異なる。例示的な例では、ディフューザ2400は、第1羽根2402の周期的な位置に、または従来技術による配置では第1羽根2402が配置されていた場所に配置された、単一の第2羽根2404を含む。第2羽根2404は、第1羽根2402のくさび角W1より小さいくさび角W2を有する。第2羽根2404のくさび角W2の方が小さいことにより、2つの偏向通路2406がもたらされる。ディフューザ2400は、第1羽根2402および関連する通路2410の周期的セクション2408と、2つの偏向通路2406を含む非周期的セクション2412とを含む。他の例では、1つまたは複数のさらなる第1羽根2402を、第1羽根2402とは異なる1つまたは複数の特徴を有することができる第2羽根2404に置き換え、それにより、1つまたは複数の追加の偏向通路をもたらすことができる。
【0041】
[0040]
図25は、例示的なチャネルディフューザ2500を示し、それは、ディフューザ2400(
図24)と同様であり、等価な構成要素は同じ名称および同じ接辞数字を有している。ディフューザ2500は、複数の第1羽根2502と、第1羽根2502とは異なる特徴、ここではくさび角を有する1つの第2羽根2504とを含む。ディフューザ2400とは異なる、第2羽根2504は、第1羽根2502より大きいくさび角を有する。図示する例では、ディフューザ2500は、第1羽根2502の周期的な位置に、または従来技術の配置では第1羽根2502が配置されていた場所に配置された、単一の第2羽根2504を含む。第2羽根2504は、第1羽根2502のくさび角W1より大きいくさび角W2を有する。第2羽根2404のくさび角W2の方が大きいことにより、通路2510より小さい断面積を有する2つの偏向通路2506がもたらされる。ディフューザ2500は、第1羽根2502および関連する通路2510の周期的セクション2508と、2つの偏向通路2506を含む非周期的セクション2512とを含む。他の例では、1つまたは複数のさらなる第1羽根2502を、第1羽根2502とは異なる1つまたは複数の特徴を有することができる第2羽根2504と置き換え、それにより、1つまたは複数の追加の偏向通路をもたらすことができる。
【0042】
[0041]
図26は、例示的なチャネルディフューザ2600を示し、それは、ディフューザ2400(
図24)および2500(
図25)と同様であり、等価な構成要素は同じ名称および同じ接辞数字を有している。ディフューザ2600は、複数の第1羽根2602と、第1羽根2602とは異なる特徴、ここでは弦長を有する1つの第2羽根2604とを含む。図示する例では、ディフューザ2600は、第1羽根2602の周期的な位置に、または従来技術の配置では第1羽根2602が配置されていた場所に配置された、単一の第2羽根2604を含む。第2羽根2604の方が長いことにより、通路2610とは異なる流れ方向断面積分布を有する2つの偏向通路2606がもたらされ、それらにより、第2羽根2604の後縁は、ディフューザ出口における損失を低減させるようにディフューザ出口において追加の流れガイドとして作用することになる。ディフューザ2600は、第1羽根2602および関連する通路2610の周期的セクション2608と、2つの偏向通路2606を含む非周期的セクション2612とを含む。他の例では、1つまたは複数のさらなる第1羽根2602を、第1羽根2602とは異なる1つまたは複数の特徴を有することができる第2羽根2604と置き換え、それにより、1つまたは複数の追加の偏向通路をもたらすことができる。
【0043】
[0042]
図27は、例示的なチャネルディフューザ2700を示し、それは、ディフューザ2400(
図24)、2500(
図25)および2600(
図26)と同様であり、等価な構成要素は同じ名称および同じ接辞数字を有している。ディフューザ2700は、複数の第1羽根2702と、第1羽根2702とは異なる特徴、ここでは羽根食違い角を有し、その結果、別の通路開き角をもたらす、1つの第2羽根2704とを含む。図示する例では、ディフューザ2700は、およそ、従来技術による配置では第1羽根2702が配置されていた場所に配置された、単一の第2羽根2704を含む。破線によって示すように、第2羽根2704の食違い角は、第1羽根2702の食違い角に対してプラスの方向/マイナスの方向に変更することができ、その結果、通路2710とは異なる流れ方向断面積分布を有する2つの偏向通路2706がもたらされる。ディフューザ2700は、第1羽根2702および関連する通路2710の周期的セクション2708と、2つの偏向通路2706を含む非周期的セクション2712とを含む。他の例では、1つまたは複数のさらなる第1羽根2702を、第1羽根2702とは異なる1つまたは複数の特徴を有することができる第2羽根2704と置き換え、それにより、1つまたは複数の追加の偏向通路をもたらすことができる。
【0044】
[0043]
図28は、例示的なチャネルディフューザ2800を示し、それは、ディフューザ2400(
図24)、2500(
図25)、2600(
図26)および2700(
図27)と同様であり、等価な構成要素は同じ名称および同じ接辞数字を有している。ディフューザ2800は、複数の第1羽根2802と、第1羽根2802とは異なる特徴、ここでは羽根ピッチを有し、それにより、羽根周方向位置および間隔を変更する、1つの第2羽根2804とを含む。図示する例では、ディフューザ2800は、第1羽根2802のうちの1つの代わりに単一の第2羽根2804を含む。図示するように、第2羽根2804のピッチは第1羽根2802のピッチとは異なり、その結果、通路2810とは異なる流れ方向断面積分布を有する2つの偏向通路2806a、2806bがもたらされる。ディフューザ2800は、第1羽根2802および関連する通路2810の周期的セクション2808と、2つの偏向通路2806a、2806bを含む非周期的セクション2812とを含む。他の例では、1つまたは複数のさらなる第1羽根2802を、第1羽根2802とは異なる1つまたは複数の特徴を有することができる第2羽根2804と置き換え、それにより、1つまたは複数の追加の偏向通路をもたらすことができる。
【0045】
[0044]
図29は、ディフューザ2500(
図25)および2600(
図26)の特徴を結合する例示的なディフューザ2900を示す。図示するように、ディフューザ2900は、複数の第1羽根2902と、各々が第1羽根2902とは異なる特徴を有する2つの第2羽根2904a、2904bとを含む。第2羽根2904aは、第1羽根2902より大きい弦長を有し、第2羽根2904bは、第1羽根2902のくさび角W1より大きいくさび角W2を有し、その結果、通路2910とは異なる流れ方向断面積分布を有する偏向通路2906aおよび2906bがもたらされる。ディフューザ2900は、第1羽根2902および関連する通路2910の周期的セクション2908a、2908bと、それぞれ偏向通路2906a、2906bを含む非周期的セクション2912a、2912bとを含む。他の例では、1つまたは複数のさらなる第1羽根2902を、第1羽根2902とは異なる1つまたは複数の特徴を有することができる第2羽根2904と置き換え、それにより、1つまたは複数の追加の偏向通路をもたらすことができる。
【0046】
[0045]
図30は例示的なチャネルディフューザ3000を示し、それは、複数の第1羽根3002(1つのみに符号を付す)と複数の第2羽根3004(1つのみに符号を付す)とを有し、第2羽根の各々が第1羽根3002とは異なる特徴、ここでは弦長を有する。ディフューザ3000は、等しい数の第1羽根3002および第2羽根3004と、通路3006a、3006bの完全に周期的な配置とを有する。本明細書に開示するチャネルディフューザのうちの任意のものと同様に、第1羽根3002および第2羽根3004をすべて同じ高さとすることができ、または1つもしくは複数を部分高さとすることができる。
図31は、複数の第1羽根3102(1つのみに符号を付す)と複数の第2羽根3104(1つのみに符号を付す)とを含み、第2羽根の各々が第1羽根3102とは異なる特徴、ここでは弦長および流れ方向位置を有する、ディフューザ3000と同様のディフューザ3100を示す。第2羽根3104の各々は、第1羽根3102とは異なる流れ方向位置を有し、前縁3112の位置は、ディフューザ中心線からの第1羽根前縁3116の半径方向距離とは異なる、ディフューザ中心線3114からの半径方向距離、ここではより大きい距離にある。たとえば、第2羽根3104の各々は、周期的な第1羽根位置と比較して流れ方向において後退している。第1羽根3002、3102および/または第2羽根3004、3104のうちの1つまたは複数の1つまたは複数の特徴を変更して、非対称圧力場、たとえば、
図1~
図5に示す非対称圧力場に対処するように構成された偏向通路を有する1つまたは複数の非周期的セクションをもたらすことができる。1つまたは複数の特徴としては、羽根高さ、食違い角、ピッチ、羽根形状、羽根前縁位置および後縁位置、ならびに弦長等、本明細書に記載する特徴のうちの任意のものを挙げることができる。
【0047】
[0046]
図32は例示的なチャネルディフューザ3200を示し、それは、ディフューザ3000(
図30)と実質的に同じであり、等価な構成要素は同じ名称および同じ接辞数字を有している。第1羽根3002および第2羽根3004のくさび角、羽根食違い角およびチャネル開き角が同じであるディフューザ3000とは異なり、第1羽根3202の食違い角および隣接する通路3206の関連するチャネル開き角を、第2羽根3204の食違い角からいずれかの方向に変更することができる。いくつかの例では、第1羽根3202のうちの一部を除くものの食違い角を、第1羽根のうちの他のものと異なるものとすることができ、それにより、非対称配置および1つまたは複数の変更通路3206がもたらされる。
図33は、ディフューザ3300を示し、それは、ディフューザ3200と実質的に同じであるが、第1羽根3302の食違い角を変更するのではなく、1つまたは複数の第2羽根3304の食違い角と隣接する通路3306の関連するチャネル開き角とを変更することができる、という点が異なる。いくつかの例では、第2羽根3304のうちの一部を除くものの食違い角を変更し、その結果、ディフューザ3300は、1つまたは複数の偏向通路を有する1つまたは複数の非周期的セクションを有することができる。他の例では、
図22~
図33に示す羽根特徴変形のうちの任意の1つまたは複数を任意の組合せで組み合わせることができる。
【0048】
[0047]
図34は、インペラ3402および羽根なしディフューザ3404を含むターボ機械3400の等角図である。ディフューザ3404は、シュラウド3406とハブ3407との間に延在している。シュラウド3406は、インペラ入口3408から、インペラ出口/ディフューザ入口3410を横切ってディフューザ出口3412まで延在している。
図35および
図36は、シュラウド3406およびハブ3407のさらなる図である。
図35および
図36に示すように、例示的なシュラウド3406は、複数の流れ方向溝3502(1つのみに符号を付す)を含み、それらは、ディフューザ入口および隣接するインペラ3402の上流の位置から、ディフューザ入口の下流の位置まで、この例ではディフューザ出口3412(
図34)まで、流れ方向に延在している。流れ方向溝3502は、シュラウド3406の表面に位置し、丸い縁3504を有し、シュラウド壁に周期的な波形に近似する周方向輪郭を与える。例示的な溝3502は、インペラ3402内の流体流の一部をディフューザ3404内に好ましい角度で案内するように設計しかつ構成することができ、それにより、ターボ機械3400の性能を向上させることができる。
図37~
図39は、ターボ機械3700を示し、それは、ターボ機械3400と実質的に同じであり、等価な構成要素は同じ名称および同じ接辞数字を有している。ターボ機械3400とは異なり、ターボ機械3700は、流れ方向溝3502(
図35)より間隔が狭い流れ方向溝3802を有し、隣接する溝3802の縁3804は、溝の前縁領域において実質的に接触している。
【0049】
[0048]
図40~
図42は、例示的なターボ機械4000を示し、それは、ターボ機械3400(
図34~
図36)と同じインペラ3402およびシュラウド3406を有するが、
図42に最もよく示すように、流れ方向に、この例ではディフューザ入口4204からディフューザ出口4206まで延在する流れ方向溝も有する代替的なハブ4002を有する。図示する例では、ディフューザ4004は、シュラウド3406における溝3502と同じ数の溝4202を有し、同様に、丸い縁4208を備えた溝を有する。溝4202は、溝3502と周方向に位置合わせされている。溝3502と同様に、ハブ側溝4202は、ディフューザ4004の性能を向上させるように、作動流体の一部を好ましい方向に案内するように設計しかつ構成することができる。
図43および
図44は、
図40~
図42とは別の構成を示し、そこでは、ハブ側溝4202の周方向位置は、シュラウド側溝3502に対して時計回りに移動している。この例では、ハブ側溝4202の各々は、隣接するシュラウド側溝3502の間の中間点に位置合わせされている。他の例では、他の任意の相対的な周方向位置決めを用いることができる。
【0050】
[0049]
図45および
図46は、例示的なシュラウド4502およびハブ4504を示し、各々、流れ方向溝4506および4508をそれぞれ有している。
図40~
図44に示す実施形態とは異なり、シュラウド4502およびハブ4504は、溝4506、4508より大きい断面積を有する拡大した流れ方向溝の形態の偏向通路4510、4512も含む。こうした偏向通路は、周方向圧力分布を、周方向均一性に向かって偏向させ、かつ/または本明細書に記載する他の性能向上を提供するように、配置し、構成し、かつ寸法を決めることができる。他の例では、シュラウド4502およびハブ4504の一方もしくは両方は、さらなる偏向流れ方向溝を有することができ、または、1つもしくは複数の偏向流れ方向溝は、シュラウドまたはハブのみに位置することができる。
図45および
図46に示す例は、流れ方向溝の形態の通路の周期的な部分と、図示する例では、1つの偏向通路を有する非周期的な部分とを含む。
【0051】
[0050]
図47は、通路4704の間に配置された偏向ディフューザ通路4702の断面立面図である。偏向通路4702は、シュラウド4708内に位置する凹部4706およびシュラウド4712内に位置する凹部4710から増大した通路高さH1を有する。凹部4706および4710は、溝3502(
図35)、4202(
図42)と形状および位置が同様であり得るか、または、他の構成、たとえば、異なる前縁および/または後縁位置、幅、流れ方向長さ等を有することができる。たとえば、いくつかの実施形態では、凹部4706および4710は、ディフューザ入口に位置する後縁を有することができる。
図47に示す例では、1つの凹部4706、4710のみが、ハブおよびシュラウド4708、4712内に位置し、それにより、ディフューザ4700の他の通路より大きい断面積の偏向通路を有する非周期的な部分をもたらす。他の例では、複数のディフューザ通路は、ハブおよび/またはシュラウド内に位置する1つまたは複数の凹部から増大した高さを有することができる。
【0052】
[0051]
図48は、インペラ4802および羽根なしディフューザ4804を含むターボ機械4800の等角図である。ディフューザ4804は、シュラウド4806とハブ4807との間に延在している。シュラウド4806は、インペラ入口4808から、インペラ出口/ディフューザ入口4810を横切ってディフューザ出口4812まで延在している。
図49は、シュラウド4806およびハブ4807のさらなる図である。
図48および
図49に示すように、例示的なシュラウド4806およびハブ4807は、各々、流れ方向に延在する複数の流れ方向チャネル4820、4822をそれぞれ(各々のうちの1つのみに符号を付す)含む。チャネル4820、4822は、流れ方向溝3502(
図35)、3802(
図38)4202(
図42)と同様に、すべて、流れ方向の細長い凹部である。チャネル4820および4822は、凹部の断面形状により、溝3502、3802、4202とは異なり、チャネルは、実質的に正方形の縁4902(
図49)を有し、溝は丸い縁3504(
図35)を有している。シュラウド表面チャネル4820は、ディフューザ入口4810および隣接するインペラ4802の上流の位置から、ディフューザ入口の下流の位置まで、この例ではディフューザ出口4812まで延在している。ハブ表面チャネル4822は、ハブ4807の全長を横切ってディフューザ入口4810からディフューザ出口4812まで延在している。流れ方向チャネル4820は、シュラウド4806の表面に位置し、実質的に正方形の縁4902を有し、シュラウド壁に対して、周期的な方形の波形に近似する周囲輪郭を与える。同様に、流れ方向チャネル4822は、ハブ4807の表面に位置し、実質的に正方形の縁4904を有し、ハブ壁に対して、周期的な方形の波形に近似する周囲輪郭を与える。例示的なチャネル4820および4822は、インペラ4802内の流体流の一部をディフューザ4804内に好ましい角度で案内するように設計しかつ構成することができ、それにより、ターボ機械4800の性能を向上させることができる。他の実施形態では、チャネルの深さ、幅および数等、チャネル4820、4822の一方または両方の特徴を変更することができる。
図48および
図49に示す例では、チャネル4820および4822は、周方向に位置合わせされているが、他の例では、ハブチャネルおよびシュラウドチャネルが位置合わせされないように、相対位置を時計回りに移動させることができる。
【0053】
[0052]
図50および
図51は、代替的なディフューザ5000を示し、それは、ディフューザ4804(
図48)と同様であり、ハブ流れ方向チャネル5006およびシュラウド流れ方向チャネル5008を有するハブ5002およびシュラウド5004を含む。ディフューザ4804とは異なり、チャネル5006および5008の各々のうちの1つは、他のチャネル5006、5008とは異なる特徴を有し、ここでは、チャネル5006aおよび5008aの各々が拡大深さを有し、それにより、偏向通路がもたらされる。他の例では、ハブチャネル5006のみまたはシュラウドチャネル5008のみの特徴を、ハブチャネルおよびシュラウドチャネルの他のものから変更して、偏向通路をもたらすことができる。いくつかの例では、断面形状(たとえば、溝対チャネル)、幅、長さ、前縁位置および後縁位置等、深さ以外の特徴を変更することができる)。いくつかの例では、ハブチャネル5006および/またはシュラウドチャネル5008のうちの2つ以上を変更して、2つ以上の偏向通路を有するより大きい非周期的セクション、または2つ以上の非周期的セクションをもたらすことができる。さらに他の例では、本開示によって作製されるディフューザは、機械の全周囲に等しく間隔を空けて配置される複数の流れ方向凹部ではなく、選択された周方向位置に配置されたより数の少ない流れ方向凹部を有することができる。たとえば、本開示によって作製されるディフューザは、機械の周囲の選択された位置に配置された1つのみ、2つ、3つ等の流れ方向凹部を有することができる。
【0054】
[0053]
図52および
図53は、シュラウド5202およびハブ5204を有する例示的な羽根付きディフューザ5200を示し、シュラウドは、インペラ入口5206からディフューザ入口5208を横切ってディフューザ出口5210まで延在している。シュラウド5202は、ディフューザ入口5208の上流および下流の位置まで延在する流れ方向チャネル5212を含み、羽根5218の前縁5216の上部脚5214によって分離されている。図示する例では、前縁5216は、本明細書では燕尾形の形状とも呼ぶ、スカラップ状の形状を有する。図示する例では、ハブ5204は、いかなる流れ方向凹部も含まない。他の例では、ハブ5204は、チャネルまたは溝等、流れ方向凹部を含むことができる。
【0055】
[0054]
図52および
図53に示すように、偏向チャネル5212aは、他のチャネル5212とは異なる特徴、ここでは、チャネル5212の前縁位置5222よりさらに上流の前縁位置5220(
図52にもっともよく示す)とチャネル5212の深さより大きい深さ(
図53にもっともよく示す)とを有する。偏向チャネル5212aは、ディフューザ5200の非周期的セクションに偏向通路をもたらす。
【0056】
[0055] 上述したことは、本発明の例示的な実施形態の詳細な説明であった。本明細書およびその添付の特許請求の範囲において、「X、YおよびZのうちの少なくとも1つ」および「X、YおよびZのうちの1つまたは複数」という句で用いられるような連結的な文言は、別段特に記述または指示がない限り、連結的なリストにおける各項目が、リストにおける他のすべての項目を除いて任意の数で、または連結的なリストにおける任意のもしくはすべての他の項目と組合せて任意の数で存在する可能性がある(任意のもしくはすべての他の項目もまた任意の数で存在する可能性がある)ことを意味するように解釈されるものとする。この一般規則を適用して、連結的なリストがX、YおよびZからなる上述した例における連結的な句は、各々、Xのうちの1つまたは複数、Yのうちの1つまたは複数、Zのうちの1つまたは複数、Xのうちの1つまたは複数およびYのうちの1つまたは複数、Yのうちの1つまたは複数およびZのうちの1つまたは複数、Xのうちの1つまたは複数およびZのうちの1つまたは複数、ならびに、Xのうちの1つまたは複数、Yのうちの1つまたは複数およびZの1つまたは複数を包含するものとする。
【0057】
[0056] 本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、さまざまな変更および追加を行うことができる。上述したさまざまな実施形態の各々の特徴は、関連する新たな実施形態において多様な特徴の組合せを提供するために、必要に応じて、他の記載した実施形態の特徴と組み合わせることができる。さらに、上述したことは、複数の別個の実施形態を記載しているが、本明細書に記載したことは、単に、本発明の原理の適用を例示するものである。さらに、本明細書における特定の方法は、所定の順序で行われるものとして例示されかつ/または記載されている場合があるが、この順序付けは、本開示の態様を達成するための通常の技術内で非常に変化しやすい。したがって、この記載は、本発明の範囲を他の方法で限定するのではなく、単に例として解釈されるように意図されている。
【0058】
[0057] 例示的な実施形態について、上で開示しかつ添付図面に示している。本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、本明細書に具体的に開示しているものに対してさまざまな変更、省略および追加を行うことができることは、当業者には理解されよう。