(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-24
(45)【発行日】2023-08-01
(54)【発明の名称】位置追跡型インターベンショナルデバイスの自動視野更新
(51)【国際特許分類】
A61B 34/20 20160101AFI20230725BHJP
【FI】
A61B34/20
(21)【出願番号】P 2020511791
(86)(22)【出願日】2018-08-23
(86)【国際出願番号】 EP2018072738
(87)【国際公開番号】W WO2019042854
(87)【国際公開日】2019-03-07
【審査請求日】2021-08-19
(32)【優先日】2017-08-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips N.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 52, 5656 AG Eindhoven,Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】110001690
【氏名又は名称】弁理士法人M&Sパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】トルジェセン アリッサ
(72)【発明者】
【氏名】フレックスマン モリー ララ
(72)【発明者】
【氏名】バイドロン トーレ ミシェル
(72)【発明者】
【氏名】パンセ アシシュ
【審査官】木村 立人
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-111110(JP,A)
【文献】特開2001-299756(JP,A)
【文献】特開2004-160221(JP,A)
【文献】特開2015-150206(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 1/00 ― 1/32
A61B 6/00 ― 6/14
A61B 8/00 ― 8/15
A61B 17/00 ― 90/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの位置トラッカ及び少なくとも1つのインターベンショナルツールの統合を含む、インターベンショナルデバイスの表示のための位置トラッカ駆動型表示システムであって、前記位置トラッカ駆動型表示システムは、
モニタと、
解剖学的領域内の前記インターベンショナルデバイスの追跡ノードのナビゲーションを示す追跡画像の前記モニタ上のリアルタイム表示を制御するための表示コントローラとを備え、
前記表示コントローラは、前記解剖学的領域内の前記少なくとも1つの位置トラッカの場所及び向きに関する情報を与える位置追跡データに基づいて、画像空間内の前記解剖学的領域を示す複数の位置合わせされた空間画像の中から前記追跡画像を自律的に選択し、
前記表示コントローラは、前記位置追跡データによって示されるような前記画像空間に対する前記インターベンショナルデバイスの前記追跡ノードの場所及び向きから、前記追跡画像の自律的選択を導出する、位置トラッカ駆動型表示システム。
【請求項2】
前記表示コントローラは更に、前記位置追跡データによって示されるような前記画像空間に対する前記インターベンショナルデバイスの前記追跡ノードの場所に応じて、前記追跡画像の軸方向のビューの前記モニタ上の前記リアルタイム表示を制御する、請求項1に記載の位置トラッカ駆動型表示システム。
【請求項3】
前記表示コントローラは更に、前記位置追跡データによって示されるような前記画像空間に対する前記インターベンショナルデバイスの前記追跡ノードの場所及び向きに応じて、前記追跡画像の非軸方向のビューの前記モニタ上の前記リアルタイム表示を制御する、請求項1に記載の位置トラッカ駆動型表示システム。
【請求項4】
前記表示コントローラは更に、前記追跡画像内に示されるような前記インターベンショナルデバイスの前記追跡ノードのズームイン画像の表示を制御する、請求項1に記載の位置トラッカ駆動型表示システム。
【請求項5】
前記表示コントローラは更に、前記位置追跡データによって示されるような前記追跡画像に対する前記インターベンショナルデバイスの非追跡ノードのズームイン画像の表示を制御する、請求項1に記載の位置トラッカ駆動型表示システム。
【請求項6】
前記表示コントローラは更に、前記追跡画像に隣接する少なくとも1つの空間画像のリアルタイム表示を制御する、請求項1に記載の位置トラッカ駆動型表示システム。
【請求項7】
前記解剖学的領域のインターベンショナル画像を生成するように動作可能な撮像システムを更に備え、
前記表示コントローラは、前記解剖学的領域に対する前記撮像システムの位置決めを制御し、
前記表示コントローラは、前記位置追跡データによって示されるような前記位置合わせされた空間画像の画像空間に対する前記インターベンショナルデバイスの前記追跡ノードの位置から、前記解剖学的領域に対する前記撮像システムの前記位置決めを導出する、請求項1に記載の位置トラッカ駆動型表示システム。
【請求項8】
少なくとも1つの位置トラッカ及び少なくとも1つのインターベンショナルツールの統合を含む、インターベンショナルデバイスを更に備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の位置トラッカ駆動型表示システム。
【請求項9】
前記少なくとも1つの位置トラッカは、光学形状センサ、電磁センサ及び
撮像エネルギーを検知する現場センサのうちの少なくとも1つを含む、請求項8に記載の位置トラッカ駆動型表示システム。
【請求項10】
少なくとも1つの位置トラッカ及び少なくとも1つのインターベンショナルツールの統合を含むインターベンショナルデバイスのための位置トラッカ駆動型表示方法であって、前記位置トラッカ駆動型表示方法は、
表示コントローラが
、解剖学的領域内の前記少なくとも1つの位置トラッカの位置に関する情報を与える位置追跡データに基づいて、画像空間内の前記解剖学的領域を示す複数の位置合わせされた空間画像の中か
ら追跡画像を自律的に選択するステップであって
、前記表示コントローラは、前記位置追跡データによって示されるような前記画像空間に対する前記インターベンショナルデバイスの追跡ノードの位置から、前記追跡画像の自律的な前記選択を導出する、選択するステップと、
前記表示コントローラが、
前記解剖学的領域内の前記インターベンショナルデバイスの前記追跡ノードのナビゲーションを示す前記追跡画像のモニタ上のリアルタイム表示を制御するステップとを有する、位置トラッカ駆動型表示方法。
【請求項11】
前記表示コントローラは、前記位置追跡データによって示されるような前記画像空間に対する前記インターベンショナルデバイスの前記追跡ノードの場所に応じて、前記追跡画像の軸方向のビューの前記モニタ上の前記リアルタイム表示を制御する、請求項10に記載の位置トラッカ駆動型表示方法。
【請求項12】
前記表示コントローラは、前記位置追跡データによって示されるような前記画像空間に対する前記インターベンショナルデバイスの前記追跡ノードの場所及び向きに応じて、前記追跡画像の非軸方向のビューの前記モニタ上の前記リアルタイム表示を制御する、請求項10に記載の位置トラッカ駆動型表示方法。
【請求項13】
前記表示コントローラは更に、
前記追跡画像内に示されるような前記インターベンショナルデバイスの前記追跡ノードのズームイン画像、及び
前記位置追跡データによって示されるような前記追跡画像に対する前記インターベンショナルデバイスの非追跡ノードのズームイン画像
のうちの少なくとも一方のズームイン画像の表示を制御する、請求項10に記載の位置トラッカ駆動型表示方法。
【請求項14】
前記表示コントローラは、前記解剖学的領域に対する撮像システムの位置決めを制御し、前記撮像システムは、前記解剖学的領域のインターベンショナル画像を生成するように動作可能であり、
前記表示コントローラは、前記位置追跡データによって示されるような前記空間画像の画像空間に対する前記インターベンショナルデバイスの前記追跡ノードの前記位置から、前記解剖学的領域に対する前記撮像システムの前記位置決めを導出する、請求項10に記載の位置トラッカ駆動型表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の発明は、包括的には、解剖学的領域内のインターベンショナルデバイスの位置(すなわち、場所及び/又は向き)に関する情報を与える位置追跡技術に基づく、解剖学的領域内のインターベンショナルデバイスを示す画像のリアルタイム表示に関する。
【0002】
本開示の発明は、より詳細には、解剖学的領域内のインターベンショナルデバイスの位置に関する情報を与える位置追跡技術に基づく、解剖学的領域内のインターベンショナルデバイスのナビゲーションを示す画像のリアルタイム表示に対する自動更新に関する。
【背景技術】
【0003】
血管内手術は通常、解剖学的領域内のインターベンショナルツールの位置(すなわち、場所及び/又は向き)を追跡するために、その手術を通して蛍光透視撮像に頼り、インターベンショナルツールを蛍光透視撮像視野内に保持するために、蛍光透視撮像視野が手術を通して手動で更新される。
【0004】
例えば、
図1Aは、モニタ10上にリアルタイムに表示されるような、血管構造12の蛍光透視画像11aを示す。血管インターベンショナルツールの遠位端13(
図1B)が、遠位端13が血管構造12内でナビゲートされるのに応じてその位置を変更し、それにより、蛍光透視画像11aの視野内の遠位端13の現在位置が、例えば、
図1Bに示されるような蛍光透視画像11aの視野内の遠位端13の位置の図解のように、蛍光透視画像11a内に示される。逆に、蛍光透視画像11aの視野を越えて遠位端13が位置決めされると、
図1Cに例示的に示されるように、蛍光透視画像11a内に示されない。そのように、遠位端13が蛍光透視画像11aの視野を越えて動かされるとき、例えば、
図1Dに示されるような更新された蛍光透視画像11bの視野内の遠位端13の位置の図解のように、更新された蛍光透視画像の視野内に遠位端13を図解できるようにするために、蛍光透視法光源の撮像位置及び検出器が手動で調整されなければならない。
【0005】
解剖学的領域内のインターベンショナルツールの位置(すなわち、場所及び/又は向き)を追跡するために、本開示の技術分野において知られているような蛍光透視撮像追跡、位置追跡技術に対する代替形態又は補助形態が利用される場合がある。
【0006】
例えば、光学形状検知(OSS:optical shape sensing)技術は、外科的インターベンション中のデバイス位置特定及びナビゲーションのためにシングルコア又はマルチコア光ファイバに沿った光を使用する。関連する原理は、特徴的なレイリー後方散乱又は被制御格子パターンを用いる、光ファイバ内の分布ひずみ測定を利用する。光ファイバに沿った形状は、開始点又はz=0として知られる、センサに沿った特定の点において開始し、光ファイバの後続の形状位置及び向きは、その点に関連付けられる。
【0007】
OSSファイバを、インターベンショナルツール(例えば、血管ツール、腔内ツール及び整形外科ツール)に組み込み、それにより、低侵襲処置(例えば、血管内手術)中のインターベンショナルツールのモニタによって、ライブの視覚的案内を提供することができ、それにより、組み込まれたOSSファイバがインターベンショナルツールの一部又は全体の位置(すなわち、場所及び/又は向き)を与える。
【0008】
光ファイバの形状検知の重要な特徴は、その中に光ファイバを埋め込まれているデバイスの全体形状についての3次元(「3D」)情報を与えることである。課題は、その処置を撮像するために運用される解剖学的撮像法の繰り返しの手動調整を必要とすることなく、光学的に形状を検知されるインターベンショナルツールの3D情報を適切に視覚化し、その情報をインターベンショナルツールのナビゲータに伝達するやり方である。
【0009】
また、例として、電磁検知(EM)技術が、電磁場発生器を用いて、電磁場発生器に対する1つ以上のEMコイルセンサの位置を追跡するための電磁場を生成する。より詳細には、電磁場は1つ又は複数のEMコイルセンサ内に電流を誘導し、それにより、電磁場発生器に対する1つ又は複数のEMコイルセンサの位置によって電流の大きさが決まる。
【0010】
OSSファイバの場合と同様に、1つ又は複数のEMコイルセンサをインターベンショナルツール(例えば、血管ツール、腔内ツール及び整形外科ツール)に組み込み、それにより、低侵襲処置(例えば、血管内手術)中のインターベンショナルツールのモニタによって、ライブの視覚的案内を提供することができ、それにより、組み込まれた1つ又は複数のEMコイルセンサがインターベンショナルツールの一部又は全体の位置(すなわち、場所及び/又は向き)を与える。再び、課題は、その処置を撮像するために運用される解剖学的撮像法の繰り返しの手動調整を必要とすることなく、電磁的に検知されるインターベンショナルツールを適切に視覚化し、それをインターベンショナルツールのナビゲータに伝達するやり方である。
【0011】
更なる例として、現場技術が、1つ以上の現場センサ(例えば、超音波センサ)を用いて、解剖学的領域内の撮像エネルギー(例えば、解剖学的領域内の超音波プローブが送出する超音波エネルギー)を検知する。より詳細には、現場センサによって検知されるような撮像エネルギーのパラメータ(例えば、超音波センサへの超音波エネルギーの飛行時間)が、解剖学的領域内の現場センサの位置によって決まる。
【0012】
OSSファイバの場合と同様に、1つ又は複数の現場センサをインターベンショナルツール(例えば、血管ツール、腔内ツール及び整形外科ツール)に組み込み、それにより、低侵襲処置(例えば、血管内手術)中のインターベンショナルツールのモニタによって、ライブの視覚的案内を提供することができ、それにより、組み込まれた1つ又は複数の現場センサがインターベンショナルツールの一部又は全体の位置(すなわち、場所及び/又は向き)を与える。再び、課題は、その手術を撮像するために運用される解剖学的撮像法の繰り返しの手動調整を必要とすることなく、現場検知されるインターベンショナルツールを適切に視覚化し、それをインターベンショナルツールのナビゲータに伝達するやり方である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
任意のタイプのインターベンショナル処置中の解剖学的領域内のインターベンショナルツールのナビゲーションを表示するための従来のシステム、コントローラ及び方法を改善するために、本開示は、解剖学的領域内のインターベンショナルデバイスの位置(すなわち、場所及び/又は向き)の位置追跡技術の情報に基づいて、解剖学的領域内のインターベンショナルデバイスのナビゲーションを示す画像のリアルタイム表示を自動的に更新するための発明を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本開示の発明の一実施形態は、1つ以上の位置トラッカ(例えば、OSSセンサ、1つ又は複数のEMセンサ及び/又は1つ又は複数の現場センサ)と1つ以上のインターベンショナルツール(例えば、ガイドワイヤ及び/又はカテーテル)との統合を含む、インターベンショナルデバイスの表示のための位置トラッカ駆動型表示システムである。
【0015】
位置トラッカ駆動型表示システムは、モニタと、解剖学的領域内のインターベンショナルデバイスの追跡ノードのナビゲーションを示す追跡画像のモニタ上のリアルタイム表示を制御するための表示コントローラとを利用する。
【0016】
表示コントローラは、解剖学的領域内の1つ又は複数の位置トラッカの位置に関する情報を与える位置追跡データに基づいて、画像空間内の解剖学的領域を示す複数の位置合わせされた空間画像の中から追跡画像を自律的に選択する。
【0017】
表示コントローラは、位置追跡データによって示されるような画像空間に対するインターベンショナルデバイスの追跡ノードの位置から追跡画像の自律的選択を導出する。
【0018】
本開示の発明の第2の実施形態は、1つ以上の位置トラッカ(例えば、OSSセンサ、1つ又は複数のEMセンサ及び/又は1つ又は複数の現場センサ)と1つ以上のインターベンショナルツール(例えば、ガイドワイヤ及び/又はカテーテル)との統合を含む、インターベンショナルデバイスを表示するための位置トラッカ駆動型表示方法である。
【0019】
位置トラッカ駆動型表示方法は、表示コントローラが、解剖学的領域内の1つ又は複数の位置トラッカの位置に関する情報を与える位置追跡データに基づいて、画像空間内の解剖学的領域を示す複数の位置合わせされた空間画像の中から追跡画像を自律的に選択することを有する。
【0020】
表示コントローラは、位置追跡データによって示されるような画像空間に対するインターベンショナルデバイスの追跡ノードの位置から追跡画像の自律的選択を導出する。
【0021】
位置トラッカ駆動型表示方法は、表示コントローラが、解剖学的領域内のインターベンショナルデバイスの追跡ノードのナビゲーションを示す追跡画像のモニタ上のリアルタイム表示を制御することを更に有する。
【0022】
本開示の発明を説明し、特許請求するために:
(1)限定はしないが、「モニタ」、「撮像法」、「位置合わせ」及び「リアルタイム」を含む、本開示の技術用語は、本開示の技術分野において知られており、本開示において例示的に説明されるように解釈されるべきである。
(2)「解剖学的領域」という用語は、本開示の技術分野において知られており、本開示において例示的に説明されるように、各解剖学的組織がその中にインターベンショナルデバイスのナビゲーションのための自然の、又は外科的な構造形態を有する、1つ以上の解剖学的組織を広範に網羅する。解剖学的領域の例は、限定はしないが、外皮系(例えば、皮膚及び付属物)、骨格系、筋肉系、神経系、内分泌系(例えば、腺及び膵臓)、消化器系(例えば、胃、腸管及び結腸)、呼吸器系(例えば、気道及び肺)、循環器系(例えば、心臓及び血管)、リンパ系(例えば、リンパ節)、泌尿器系(例えば、腎臓)、及び生殖器系(例えば、子宮)を含む。
(3)「インターベンショナルツール」という用語は、本開示に先行して知られているインターベンショナルツール及び本開示後に着想されるインターベンショナルツールを含む、本開示の技術分野において知られているように広範に解釈されるべきである。インターベンショナルツールの例は、限定はしないが、血管インターベンショナルツール(例えば、ガイドワイヤ、カテーテル、ステント、シース、バルーン、アテレクトミーカテーテル、IVUS撮像プローブ、展開システムなど)、腔内インターベンショナルツール(例えば、内視鏡、気管支鏡など)及び整形外科インターベンショナルツール(例えば、k-ワイヤ及びスクリュードライバ)を含む。
(4)「位置トラッカ」という用語は、解剖学的領域内のインターベンショナルツールの位置を追跡するための、本開示の技術分野において知られてデバイス、及びこれ以降に着想されるデバイスの全てを広範に網羅する。位置センサの例は、限定はしないが、OSSセンサ、EMセンサ及び現場センサを含む。
(5)「OSS」センサという用語は、光ファイバの中に放出され、光ファイバを通って伝搬し、光ファイバ内で反射して、伝搬した光の反対方向に戻され、及び/又は伝搬した光の方向に光ファイバから送出される光から導出される、光ファイバの高密度ひずみ測定値を抽出するように構成される、本開示の技術分野において知られているような光ファイバ、及びこれ以降に着想されるような光ファイバを広範に網羅する。OSSセンサの一例は、光ファイバ内の被制御格子パターン(例えば、ファイバブラッグ格子)、光ファイバの特徴的な後方散乱(例えば、レイリー後方散乱)、又は光ファイバ内に埋め込まれるか、エッチングされるか、刻み込まれるか、若しくは別のやり方で形成される1つ又は複数の反射性ノード要素及び/又は1つ又は複数の透過性ノード要素の任意の他の配列を介して、光ファイバの中に放出され、光ファイバを通って伝搬し、光ファイバ内で反射して、伝搬した光の反対方向に戻され、及び/又は伝搬した光の方向に光ファイバから送出される光から導出される、光ファイバの高密度ひずみ測定値を抽出するための、限定はしないが、光周波数領域反射率測定法(OFDR:Optical Frequency Domain Reflectometry)の原理下で構成される光ファイバを含む。
(6)「EMセンサ」という用語は、電磁場を検知するように構成される、本開示の技術分野において知られているような任意のデバイス、及びこれ以降に着想されるような任意のデバイスを広範に網羅する。
(7)「現場センサ」という用語は、撮像エネルギー(例えば、超音波)を検知するように構成される、本開示の技術分野において知られているような任意のデバイス、及びこれ以降に着想されるような任意のデバイスを広範に網羅する。
(8)「1つ以上の位置トラッカ及び1つ以上のインターベンショナルツールの統合」は、本開示の技術分野において理解され、本開示において例示的に説明されるようなインターベンショナルデバイスを形成するために、1つ又は複数の位置トラッカを1つ又は複数のインターベンショナルツールの中に一体化すること、取り付けること、実装すること、挿入すること、混在させること、又は別のやり方で統合することのいずれかのタイプを広範に網羅する。そのような統合の例は、限定はしないが、カテーテルのチャネル内への1つ又は複数の位置トラッカの固定挿入、及び1つ又は複数の位置トラッカを組み込むガイドワイヤを含む。
(9)「追跡ノード」という用語は、インターベンショナルデバイスの任意の部分又は全体を広範に網羅する。
(10)「追跡画像」という用語は、解剖学的領域内のインターベンショナルデバイスの追跡ノードを示す任意の2次元(2D)画像又は3次元(3D)画像を広範に網羅する。追跡画像の例は、限定はしないが、(a)解剖学的領域内のインターベンショナルデバイスの追跡ノードを示す解剖学的領域の2D又は3D画像、及び(b)解剖学的領域内のインターベンショナルデバイスの追跡ノードを示す解剖学的領域の3D画像から生成される解剖学的領域の3Dモデルを含む。
(11)「画像空間」という用語は、解剖学的領域の一部又は全体の撮像を包囲する任意のXYZ座標系を広範に網羅する。撮像空間の例は、限定はしないが、(a)解剖学的領域の一部又は全体の撮像を包囲するXYZ座標系、(b)解剖学的領域の3D画像から生成される解剖学的領域の3Dモデルの一部又は全体を包囲するXYZ座標系を含む。
(12)「空間画像」という用語は、画像空間の任意の2次元(2D)画像スライス又は任意の3次元(3D)画像スライスを広範に網羅する。
(13)「位置合わせされた空間画像」という用語は、OSSセンサの形状に個々に位置合わせされた空間画像を広範に網羅する。
(14)「位置追跡駆動型表示システム」という用語は、解剖学的領域内のインターベンショナルデバイスの位置(すなわち、場所及び/又は向き)に関する情報を与える位置追跡技術に基づいて、解剖学的領域内のインターベンショナルデバイスのナビゲーションを示す画像のリアルタイム表示を自動的に更新するための本開示の発明の原理を組み込む、本開示の技術分野において知られているような、及びこれ以降に着想されるような、インターベンショナル処置において利用される全てのインターベンショナルシステムを広範に網羅する。そのようなインターベンショナルシステムの例は、本開示の発明の原理をこれ以降に組み込む、本開示の技術分野において知られているような、フィリップス社によって市販中及び市販済みの全てのインターベンショナルシステムを含む。
(15)「位置追跡駆動型表示方法」という用語は、解剖学的領域内のインターベンショナルデバイスの位置(すなわち、場所及び/又は向き)に関する情報を与える位置追跡技術に基づいて、解剖学的領域内のインターベンショナルデバイスのナビゲーションを示す画像のリアルタイム表示を自動的に更新するための本開示の発明の原理を組み込む、本開示の技術分野において知られているような、及びこれ以降に着想されるような、インターベンショナル処置において利用される全てのインターベンショナル方法を広範に網羅する。そのようなインターベンショナル方法の例は、本開示の発明の原理をこれ以降に組み込む、本開示の技術分野において知られているような、フィリップス社によって市販中及び市販済みの全てのインターベンショナル方法を含む。
(16)「コントローラ」という用語は、本開示において後に例示的に説明されるように、解剖学的領域内のインターベンショナルデバイスの位置(すなわち、場所及び/又は向き)に関する情報を与える光学形状検知(OSS)技術に基づいて、解剖学的領域内のインターベンショナルデバイスのナビゲーションを示す画像のリアルタイム表示の自動表示に関連する本開示の種々の発明の原理の適用を制御するための、特定用途向けメイン基板又は特定用途向け集積回路の全ての構造形態を広範に網羅する。コントローラの構造形態は、限定はしないが、1つ又は複数のプロセッサ、1つ又は複数のコンピュータ使用可能/コンピュータ可読記憶媒体、オペレーティングシステム、1つ又は複数のアプリケーションモジュール、1つ又は複数の周辺デバイスコントローラ、1つ又は複数のインターフェース、1つ又は複数のバス、1つ又は複数のスロット及び1つ又は複数のポートを含む。「コントローラ」という用語に関して本開示において使用されるような、「OSSセンサ」、「OSS形状」及び「ディスプレイ」という表記は、識別するために、「コントローラ」という用語に対する更なる制約を規定又は暗示することなく、特定のコントローラを、本明細書において説明及び特許請求されるような他のコントローラから区別する。
(17)「アプリケーションモジュール」という用語は、特定のアプリケーションを実行するための電子回路及び/又は実行可能プログラム(例えば、1つ又は複数の非一時的コンピュータ可読媒体上に記憶される実行可能ソフトウェア及び/又はファームウェア)からなるコントローラの構成要素を広範に網羅する。「モジュール」という用語に関して本明細書において使用される「形状再構成器」、「画像選択器」及び「画像表示器」という表記は、識別のために、「アプリケーションモジュール」という用語に対する更なる制約を規定又は暗示することなく、特定のモジュールを、本明細書において説明及び特許請求されるような他のモジュールから区別する。
(18)「信号」、「データ」及び「コマンド」という用語は、本開示において後に説明されるような本開示の種々の発明の原理を適用することを支援するために、本開示の技術分野において理解され、本開示において例示的に説明されるような、情報及び/又は命令を通信するための全ての形の検出可能な物理量又はインパルス(例えば、電圧、電流、又は磁場の強さ)を広範に網羅する。本開示の構成要素間の信号/データ/コマンド通信は、限定はしないが、任意のタイプの有線又はワイヤレス媒体/データリンクを介しての信号/データ/コマンドの送信/受信、及びコンピュータ使用可能/コンピュータ可読記憶媒体にアップロードされる信号/データ/コマンドの読出しを含む、本開示の技術分野において知られているような任意の通信方法、及びこれ以降に着想されるような任意の通信方法を含む。
【0023】
本開示の発明の上記の実施形態及び他の実施形態、並びに本開示の発明の種々の特徴及び利点は、添付の図面とともに読まれる本開示の発明の種々の実施形態の以下の詳細な説明から更に明らかになるであろう。詳細な説明及び図面は、本開示の発明の例示にすぎず、限定するものではなく、本開示の発明の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその均等物によって規定される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1A-1D】本開示の技術分野において知られているような解剖学的領域内のインターベンショナルデバイスのナビゲーションを示す画像の例示的な表示を示す図である。
【
図2A-2C】本開示の発明の原理による、解剖学的領域の例示的な空間画像を示す図である。
【
図3A-3G】本開示の発明の原理による、解剖学的領域内のOSSインターベンショナルデバイスのナビゲーションを示す画像の例示的な表示を示す図である。
【
図4A-4C】本開示の技術分野において知られているような、OSSセンサの例示的な実施形態を示す図である。
【
図5】本開示の技術分野において知られているような、OSSインターベンショナルデバイスの例示的な実施形態を示す図である。
【
図6A-6B】本開示の技術分野において知られているような、ガイドワイヤへのOSSセンサの統合の例示的な実施形態を示す図である。
【
図7】本開示の発明の原理による、OSS駆動型表示システムの例示的な実施形態を示す図である。
【
図8】本開示の発明の原理による、OSS駆動型表示を表すフローチャートの例示的な実施形態を示す図である。
【
図9A】本開示の技術分野において知られているような、EM検知インターベンショナルデバイスの例示的な実施形態を示す図である。
【
図9B】本開示の技術分野において知られているような、ガイドワイヤへの1つ又は複数のEMセンサの統合の例示的な実施形態を示す図である。
【
図10A】本開示の技術分野において知られているような、現場検知インターベンショナルデバイスの例示的な実施形態を示す図である。
【
図10B】本開示の技術分野において知られているような、ガイドワイヤへの1つ又は複数の現場センサの統合の例示的な実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
解剖学的領域内のインターベンショナルデバイスのナビゲーションを示す画像の従来の表示への改善形態として、本開示の発明は、画像空間内の解剖学的領域を示す複数の空間画像の生成を前提とし、それにより、画像空間に対するOSSインターベンショナルデバイスの追跡ノードの光学形状検知位置が、表示用の空間画像のうちの1つの自律的選択を決定し、選択された空間画像の自律的表示形式を更に決定することができる。
【0026】
本開示の種々の発明の理解を助長するために、
図2A~
図3Gの以下の説明は、本発明の発明原理による、解剖学的領域内のOSSインターベンショナルデバイスのナビゲーションを表示するための、画像空間内の解剖学的領域を示す複数の空間画像の生成と、画像空間に対するOSSインターベンショナルデバイスのノードの位置追跡とを概念的に教示する。
図2A~
図3Gの説明から、当業者は本開示の発明の原理を理解されよう。
【0027】
図2A~
図2Cを参照すると、画像空間20は、球体によって表される解剖学的領域の撮像を包囲するXYZ座標系である。本開示の発明は、画像空間20を、好ましくは軸方向において、2次元(2D)画像又は3次元画像として個々に表示することができる一連の空間画像にスライスすることを前提とする。
【0028】
2D画像としての空間画像の表示は、Z方向における空間画像のXY平面図、Y方向における空間画像のXZ平面図又はX軸方向において視認される空間画像のYZ平面画像を含む。
【0029】
3D画像としての空間画像の表示は、限定はしないが、X軸方向、Y軸方向又はZ軸方向において視認される空間視のXYZボリューメトリック画像を含む。
【0030】
例えば、
図2Aに示されるように、画像空間20が、X軸方向において、2D画像又は3D画像として個々に表示される一連の空間画像21a~21eにスライスされる。
【0031】
更なる例によれば、
図2Bに示されるように、画像空間20は、Y軸方向において、2D画像又は3D画像として個々に表示される一連の空間画像22a~22eにスライスされる。
【0032】
更なる例によれば、
図2Cに示されるように、画像空間は、Z軸方向において、2D画像又は3D画像として個々に表示される一連の空間画像23a~23eにスライスされる。
【0033】
実際には、画像空間のスライシングの軸方向深度は、本開示において更に例示的に説明されるように、自動更新解像度の所望の程度に依存する。
【0034】
また、実際には、画像空間のスライシングの軸方向深度は、一定又は可変とすることができる。
【0035】
図2A~
図2Cを更に参照すると、本開示の発明は、解剖学的領域の画像空間内のインターベンショナルデバイスの追跡ノードの光学形状検知位置が、表示用の空間画像のうちの1つの自律的選択を決定することを更に前提とする。
【0036】
実際には、インターベンショナルデバイスの追跡ノードの光学形状検知位置は、画像空間に対する追跡ノードのXYZ位置によって規定され、それにより、そのXYZ位置に関連付けられる空間画像が表示用に自律的に選択される。
【0037】
例えば、
図2Aに示されるように、追跡ノード15のXYZ位置は空間画像21a内にあり、それゆえ、2D画像又は3D画像として表示するために、空間画像21aが自動的に選択される。
【0038】
例えば、
図2Bに示されるように、追跡ノード15のXYZ位置は空間画像22b内にあり、それゆえ、2D画像又は3D画像として表示するために、空間画像22bが自動的に選択される。
【0039】
更なる例に関して、
図2Cに示されるように、追跡ノード15のXYZ位置は空間画像23d内にあり、それゆえ、2D画像又は3D画像として表示するために、空間画像23dが自動的に選択される。
【0040】
同時に、本開示において更に説明されるように、インターベンショナルデバイスの追跡ノードの光学形状検知位置は、画像空間内の追跡ノードのαβγ方位によって規定することができ、それにより、画像空間内の追跡ノードのXYZ位置に基づいて自律的に選択される空間画像が、画像空間内の追跡ノードのαβγ方位を視認するのに最も適した平面図において表示される。例えば、画像空間内の追跡ノードのαβγ方位はX軸と平行にすることができ、それにより、選択された空間画像のXY平面図又はYZ平面図が、画像空間内の追跡ノードのαβγ方位の正面図又は背面図を視認するのに適しているか、又はそれにより、選択された空間画像のZY平面図が、画像空間内の追跡ノードのαβγ方位の側面図を視認するのに適している。
【0041】
代替的には、インターベンショナルデバイスの追跡ノードの光学形状検知位置は、画像空間に対する追跡ノードのαβγ方位によって規定することができ、それにより、画像空間に対する追跡ノードのαβγ方位(例えば、1つの空間画像において特定されるような画像空間内の追跡ノードのαβγ方位)を視認するのに最も適した空間画像が、表示用に自律的に選択される隣接する空間画像に向けられる。
【0042】
実際には、インターベンショナルデバイスの追跡ノードの光学形状検知位置は、画像空間の外部にある場合がある。追跡ノードのそのような外部の位置決めの場合、追跡ノードに最も近い空間画像か、又は追跡ノードの方位を視認するのに最も適した空間画像が表示用に選択される場合がある。
【0043】
また、実際には、OSSインターベンショナルデバイスの追跡ノードは、2つ以上の空間画像内に位置決めされる場合がある。追跡ノードのそのような位置決めの場合、追跡ノードの大部分を包囲するか、最も高い度合いで追跡ノードを包囲するか、又は追跡ノードの指定された部分/点を包囲する空間画像が、表示用に選択される。
【0044】
更に実際には、本開示において更に説明されるように、表示の空間画像のうちの1つの空間画像の自律的選択を助長するために、各空間画像がOSSインターベンショナルデバイスに個々に位置合わせされる。
【0045】
図2A~
図2Bを更に参照すると、本開示の発明は、画像空間内のOSSインターベンショナルデバイスの追跡ノードの動きに基づいて、以前に選択された空間画像から新たに選択された空間画像に表示をリアルタイムに自動更新することを伴う画像置換方式を実施する。
【0046】
例えば、
図3Aに示されるように、血管構造12の中心線の図を示す空間画像14aは、空間画像14a内の、又は空間画像14aを指し示すインターベンショナルデバイスの追跡ノード15の光学形状検知位置に基づいて、時点t0においてモニタ10上に表示するために選択された空間画像であり、それにより、空間画像14aは、空間画像14b内の、又は空間画像14bを指し示すインターベンショナルデバイスの追跡ノード15の光学形状検知位置への再位置決めに基づいて、後続の時点t1においてモニタ10上に表示するために、血管構造12の中心線から外れた図を示す新たに選択された空間画像14bに自動的に置き換えられる。
【0047】
更なる例によれば、
図3Bに示されるように、血管構造12の下側の図を示す空間画像14cは、空間画像14c内の、又は空間画像14cを指し示すインターベンショナルデバイスの追跡ノード15の光学形状検知位置に基づいて、時点t0においてモニタ10上に表示するために選択された空間画像であり、それにより、空間画像14cは、空間画像14d内の、又は空間画像14dを指し示すインターベンショナルデバイスの追跡ノード15の光学形状検知位置への再位置決めに基づいて、後続の時点t1においてモニタ10上に表示するために、血管構造12の上側の図を示す新たに選択された空間画像14dに自動的に置き換えられる。
【0048】
図2A~
図2Cを更に参照すると、本開示の発明は、解剖学的領域の画像空間に対するOSSインターベンショナルデバイスの追跡ノードの光学形状検知位置が、選択された空間画像の自律的表示形式も決定することを更に前提とする。
【0049】
デフォルト表示の実施形態では、選択された空間画像は、デフォルトX軸方向、デフォルトY軸方向又はデフォルトZ軸方向において表示される。
【0050】
回転の実施形態では、選択された空間画像は、画像空間内の追跡ノードのαβγ(例えば、オイラー角)方位を視認するのに最も適した平面図において表示される。例えば、
図3Cは、インターベンショナルデバイスの追跡ノード15の側面平面図から追跡ノード15の背面平面図への空間画像14eの90度の回転を示す。
【0051】
シフトの実施形態では、OSSインターベンショナルデバイスの追跡ノードの光学形状検知位置が画像空間の外部にあるときに、選択された空間画像が横方向にシフトした図において表示される。
【0052】
例えば、
図3Dは、OSSインターベンショナルデバイスの追跡ノード15の光学形状検知位置が画像空間の下方にあるときの空間画像14aの上方にシフトした
図14fを示し、それにより、追跡ノード15が画像空間に接近するにつれて、空間画像14aが下方にシフトし、
図3Eは、OSSインターベンショナルデバイスの追跡ノード15の光学形状検知位置が画像空間の上方にあるときの空間画像14aの下方にシフトした
図14gを示し、それにより、追跡ノード15が画像空間を離れるにつれて、空間画像14aが下方にシフトする。
【0053】
ズームの実施形態では、選択された空間画像が主ウィンドウ内に表示され、一方、インターベンショナルデバイスの追跡ノードのズームインした図又はインターベンショナルデバイスの任意の関心非追跡ノードが補助ウィンドウ内に表示される。非追跡ノードは、限定はしないが、任意のタイプのナビゲーションエラー(例えば、インターベンショナルデバイスのバックリング、望ましくない曲がり又はねじれ)を受けるインターベンショナルデバイスのノードを含む。
【0054】
例えば、
図3Fは、補助ウィンドウ16内の追跡ノード15のズームインした図の表示とともに、モニタ10の主ウィンドウ内の空間画像14aの表示を示す。
【0055】
更なる例によれば、
図3Gは、補助ウィンドウ16内のバックリングノード17の表示とともに、モニタ10の主ウィンドウ内の空間画像14aの表示を示す。
【0056】
本開示の種々の発明の更なる理解を助長するために、
図4A~
図6Bの以下の説明は、OSSインターベンショナルデバイスの例示的な実施形態を示す。
図4A~
図6Bの説明から、当業者は、OSSインターベンショナルデバイスの数多くの種々の実施形態を実践するやり方を理解されよう。
【0057】
図4Aを参照すると、本開示の発明に適用可能なOSSセンサ30が、シングルコア光ファイバ(例えば、
図4Bに示されるような、シングルコア32を有する光ファイバ31a)、又はマルチコア光ファイバ(例えば、
図4Cに示されるような、マルチコア32b、32c及び32eを有するマルチコア光ファイバ31b)として光ファイバ31を含む。光ファイバ31のコアは、被制御格子パターン(例えば、ファイバブラッグ格子)、特徴的な後方散乱(例えば、レイリー後方散乱)又は光ファイバ31内に埋め込まれるか、エッチングされるか、刻み込まれるか、又は別のやり方で形成される反射性要素及び/又は透過性要素の任意の他の配列を有する。実際には、被制御格子、特徴的な後方散乱又は反射性/透過性要素の形をとるOSSノードは、近位端31p(又は
図6A及び
図6Bにおけるガイドワイヤ近位端41p)から遠位端31d(又は
図6A及び
図6Bにおけるガイドワイヤ遠位端41d)まで延在する破線32によって記号的に示されるように、光ファイバ31の任意のセグメント又は全体に沿って延在する。また、実際には、OSSセンサ30は、らせん構造を有する場合も、そうでない場合もある2つ以上の個々の光ファイバ31を含むことができる。
【0058】
実際には、OSSセンサ30の光ファイバ31は、任意のガラス、シリカ、リン酸塩ガラス若しくは他のガラスから部分的に、又は全体として形成することができるか、又はガラス及びプラスチック若しくはプラスチック、又は光ファイバを形成するために使用される他の材料から形成することができる。手動挿入又はロボット挿入によって患者の生体構造の中に導入されるときにOSSセンサ30へのいかなる損傷も回避するために、OSSセンサ30の光ファイバ31は、当該技術分野において知られているような保護スリーブによって永久に包囲される。
【0059】
実際には、保護スリーブは、限定はしないが、ペバックス、ニチノール、分岐チュービング及びより線金属チュービングを含む、規定された硬度の任意の可撓性材料から形成される。また、実際には、保護スリーブは、重複配列及び/又は連鎖配列において、同じ又は異なる度合いの可撓性及び硬度の2つ以上の管状構成要素からなることができる。
【0060】
OSSセンサ30は、本開示において更に説明されるように、光ファイバ31を別の光ファイバ、開始点又は光源(例えば、光結合器)に接続するための光コネクタ33を更に含む。
【0061】
図5を参照すると、本開示の発明は、1つ以上の解剖学的領域(例えば、心臓血管系の心臓及び血管、呼吸器系の気道及び肺、消化器系の胃及び腸管、並びに筋骨格系内の空洞)内のOSSインターベンショナルデバイス50のナビゲーションを伴うインターベンショナル処置の実行のためにOSSインターベンショナルデバイス50を構成するように、OSSセンサ30及び1つ以上のインターベンショナルツール40の統合51を提供する。
【0062】
インターベンショナルツール40の例は、限定はしないが、血管インターベンショナルツール(例えば、ガイドワイヤ、カテーテル、ステント、シース、バルーン、アテレクトミーカテーテル、IVUS撮像プローブ、展開システムなど)、腔内インターベンショナルツール(例えば、内視鏡、気管支鏡など)及び整形外科インターベンショナルツール(例えば、k-ワイヤ及びスクリュードライバ)を含む。
【0063】
実際には、OSSセンサ30及びインターベンショナルツール40の統合は、特定のインターベンショナル処置に適した任意の構成をとることができる。
【0064】
更に実際には、OSSインターベンショナルデバイス50の近位デバイスノード52pは、OSSセンサ30の近位OSSノード32pとすることができる。代替的には、OSSインターベンショナルデバイス50の近位デバイスノード52pは、本開示の技術分野において知られているような、近位OSSノード32pと近位ツールノード42pとの間の機械的な関係による位置づけ、又は形状テンプレートに基づく位置づけを介して、OSSセンサ30の近位OSSノード32pに位置づけられる近位ツールノード42pとすることができる。
【0065】
同様に、実際には、OSSインターベンショナルデバイス50の遠位デバイスノード52dは、OSSセンサ30の遠位OSSノード32dとすることができる。代替的には、OSSインターベンショナルデバイス50の遠位デバイスノード52dは、本開示の技術分野において知られているような、遠位OSSノード32dと遠位デバイスノード42dとの間の機械的な関係による位置づけ、又は形状テンプレートに基づく位置づけを介して、OSSセンサ30の遠位OSSノード32dに位置づけられる遠位ツールノード42dとすることができる。
【0066】
例えば、
図6Aは、OSSインターベンショナルデバイス50を、本開示の技術分野において知られているようなOSSガイドワイヤ50aの形に構成するために、ガイドワイヤ40a内に軸方向に埋め込まれたOSSセンサ30を示す。OSSガイドワイヤ50aは、ガイドワイヤの利用を伴う任意のインターベンショナル処置に組み込まれ、それにより、OSSガイドワイヤ50aは、本開示の技術分野において知られているように、OSSセンサ30の形状再構成能力によって解剖学的領域内で必要に応じてナビゲートされる。
【0067】
OSSインターベンショナルデバイス50aの近位デバイスノード52pは、OSSセンサ30の近位OSSノード32pとすることができる。代替的には、OSSインターベンショナルデバイス50aの近位デバイスノード52pは、本開示の技術分野において知られているような、近位OSSノード32pと近位ツールノード42pとの間の機械的な関係による位置づけ、又は形状テンプレートに基づく位置づけを介して、OSSセンサ30の近位OSSノード32pに位置づけられる近位ツールノード42pとすることができる。
【0068】
OSSインターベンショナルデバイス50aの遠位デバイスノード52dは、OSSセンサ30の遠位OSSノード32dとすることができる。代替的には、OSSインターベンショナルデバイス50aの遠位デバイスノード52dは、本開示の技術分野において知られているような、遠位OSSノード32dと遠位ツールノード42dとの間の機械的な関係による位置づけ、又は形状テンプレートに基づく位置づけを介して、OSSセンサ30の遠位OSSノード32dに位置づけられる遠位ツールノード42dとすることができる。
【0069】
更なる例によれば、
図6Bは、OSSインターベンショナルデバイス50を、本開示の技術分野において知られているような汎用カテーテル50bの形に構成するために、図示されるようなOSSセンサ30、又はOSSガイドワイヤ50aがカテーテル40bのチャネル内に一時的に、又は永久に挿入されることを示す。汎用カテーテル50bは、カテーテル40bのワーキングチャネル41の利用を伴う任意のインターベンショナル処置に組み込まれ、それにより、汎用カテーテル50bは、本開示の技術分野において知られているように、OSSセンサ30の形状再構成能力によって1つ又は複数の解剖学的領域内で必要に応じてナビゲートされる。
【0070】
OSSインターベンショナルデバイス50bの近位デバイスノード52pは、OSSセンサ30の近位OSSノード32pとすることができる。代替的には、OSSインターベンショナルデバイス50bの近位デバイスノード52pは、本開示の技術分野において知られているような、近位OSSノード32pと近位ツールノード42pとの間の機械的な関係による位置づけ、又は形状テンプレートに基づく位置づけを介して、OSSセンサ30の近位OSSノード32pに位置づけられる近位ツールノード42pとすることができる。
【0071】
OSSインターベンショナルデバイス50bの遠位デバイスノード52dは、OSSセンサ30の遠位OSSノード32dとすることができる。代替的には、OSSインターベンショナルデバイス50bの遠位デバイスノード52dは、本開示の技術分野において知られているような、遠位OSSノード32dと遠位ツールノード42dとの間の機械的な関係による位置づけ、又は形状テンプレートに基づく位置づけを介して、OSSセンサ30の遠位OSSノード32dに位置づけられる遠位ツールノード42dとすることができる。
【0072】
再び
図5を参照すると、本開示の発明のために、OSSインターベンショナルデバイス50の追跡ノードは、近位デバイスノード52pと遠位デバイスノード52dとの間のOSSインターベンショナルデバイス50の任意の固定又は動的点若しくは部分、又はOSSインターベンショナルデバイス50の全体を含む。
【0073】
例えば、OSSインターベンショナルデバイス50の追跡ノードは、遠位デバイスノード52dに配置されるインターベンショナルツールの遠位端とすることができる。
【0074】
更なる例によれば、OSSインターベンショナルデバイス50の追跡ノードは、治療デバイス(例えば、バルーン又はステント)に関連付けられる、近位デバイスノード52pと遠位デバイスノード52dとの間のOSSインターベンショナルデバイス50の部分とすることができる。
【0075】
更なる例によれば、OSSインターベンショナルデバイス50の追跡ノードは、解剖学的領域の中に延在している、近位デバイスノード52pと遠位デバイスノード52dとの間のOSSインターベンショナルデバイス50の任意の部分とすることができる。
【0076】
更なる例によれば、OSSインターベンショナルデバイス50の追跡ノードは、解剖学的領域の画像空間内に位置決めされる、近位デバイスノード52pと遠位デバイスノード52dとの間のOSSインターベンショナルデバイス50の任意の部分とすることができる。
【0077】
本開示の発明の更なる理解を助長するために、
図7及び
図8の以下の説明は、本開示の発明の原理を組み込む、OSS駆動型表示システム及び方法の例示的な実施形態を示す。
図7及び
図8の説明から、当業者は、本開示の発明の原理を組み込むOSS駆動型表示システム及び方法の数多くの種々の実施形態を実践するために、本開示の発明の原理を適用するやり方を理解されよう。
【0078】
図7を参照すると、本開示のOSS駆動型表示システムは、OSSインターベンショナルデバイス50(
図5)と、撮像システム70と、ワークステーション120上にインストールされるOSS形状コントローラ100及び表示コントローラ110を含む制御ネットワーク90とを利用する。OSSインターベンショナルシステムは、
図2A~
図3Gに関連して本開示において上記で説明された本開示の発明の原理に従って、患者Pの解剖学的領域内のOSSインターベンショナルデバイス50の光学形状検知位置(すなわち、場所及び/又は向き)に基づいて、患者Pの解剖学的領域内のOSSインターベンショナルデバイス50のナビゲーションを示す画像の、ワークステーション120によるリアルタイム表示の自動更新を提供する。
【0079】
実際には、OSSインターベンショナルデバイス50は、
図4A~
図6Bに関連して本開示において上記で説明されたように、OSSセンサ30及び1つ以上のインターベンショナルツール40の統合を含む。例えば、OSSインターベンショナルデバイス50は、OSSガイドワイヤ50a(
図6A)又は汎用カテーテル40b(
図6B)とすることができる。
【0080】
実際には、撮像システム70は、患者Pの1つ又は複数の解剖学的領域の1つ又は複数のボリューム画像を生成するための任意のタイプの撮像法(例えば、X線システム、MRIシステム、CTシステム、超音波システムなど)を実現することができる。
【0081】
実際には、OSS形状コントローラ100及び表示コントローラ110は、本開示の発明の原理に従って、患者Pの解剖学的領域内のOSSインターベンショナルデバイス50のナビゲーションを示す画像の、ワークステーション120によるリアルタイム表示の自動更新のための任意の構成のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア及び/又は電子回路を具現する。
【0082】
一実施形態において、OSS形状コントローラ100及び表示コントローラ110は、1つ以上のシステムバスを介して相互接続される、プロセッサ、メモリ、ユーザインターフェース、ネットワークインターフェース及びストレージを含む。
【0083】
プロセッサは、メモリ若しくはストレージ内に記憶された命令を実行することができるか、又は別のやり方でデータを処理することができる、本開示の技術分野において知られているか、又はこれ以降に着想されるような、任意のハードウェアデバイスとすることができる。非限定的な例において、プロセッサは、マイクロプロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)又は他の類似のデバイスを含む。
【0084】
メモリは、限定はしないが、L1、L2若しくはL3キャッシュ又はシステムメモリを含む、本開示の技術分野において知られているか、又はこれ以降に着想されるような、種々のメモリを含む。非限定的な例において、メモリは、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ(ROM)又は他の類似のメモリデバイスを含む。
【0085】
オペレータインターフェースは、管理者のようなユーザとの通信を可能にするための、本開示の技術分野において知られているか、又はこれ以降に着想されるような、1つ以上のデバイスを含む。非限定的な例において、オペレータインターフェースは、ネットワークインターフェースを介して遠隔端末に提示される場合があるコマンドラインインターフェース又はグラフィカルユーザインターフェースを含む。
【0086】
ネットワークインターフェースは、他のハードウェアデバイスとの通信を可能にするための、本開示の技術分野において知られているか、又はこれ以降に着想されるような、1つ以上のデバイスを含む。非限定的な例において、ネットワークインターフェースは、イーサネット(登録商標)プロトコルに従って通信するように構成されるネットワークインターフェースカード(NIC)を含む。さらに、ネットワークインターフェースは、TCP/IPプロトコルに従って通信するためのTCP/IPスタックを実現する。ネットワークインターフェースのための種々の代替の、又は更なるハードウェア又は構成が明らかになるであろう。
【0087】
ストレージは、限定はしないが、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイス又は類似の記憶媒体を含む、本開示の技術分野において知られているか、又はこれ以降に着想されるような、1つ以上の機械可読記憶媒体を含む。種々の非限定的な実施形態において、ストレージは、プロセッサによって実行するための命令、又はプロセッサが処理することができるデータを記憶する。例えば、ストレージは、ハードウェアの種々の基本操作を制御するための基本オペレーティングシステムを記憶することができる。ストレージは、実行可能ソフトウェア/ファームウェアの形をとる1つ以上のアプリケーションモジュールを更に記憶することができる。
【0088】
より詳細には、
図7を引き続き参照すると、OSS形状コントローラ100のアプリケーションモジュールは、本開示の技術分野において知られており、本開示において更に例示的に説明されるように、形状検知データ82に応答して、インターベンショナルツール40の形状の一部又は全体を再構成するための形状再構成器101である。
【0089】
さらに、表示コントローラ110のアプリケーションモジュールは、本開示において更に例示的に説明されるように、本開示の発明の原理に従って、複数の空間画像の中から追跡画像を自律的に選択するための画像選択器111と、本開示において更に例示的に説明されるように、本開示の発明の原理に従って、選択された追跡画像の表示を制御するための画像表示器112とを含む。
【0090】
図7を更に参照すると、ワークステーション120は、モニタ121、キーボード122及びコンピュータ123の知られている構成を含む。
【0091】
実際には、制御ネットワーク90は、限定はしないが、ワークステーション及びタブレットによってアクセス可能なタブレット又はサーバを含む、他のタイプの処理デバイス上に代替的に、又は同時にインストールされる場合があるか、又はOSSインターベンショナルデバイス50を伴うインターベンショナル処置の実行をサポートするネットワークにわたって分散される場合がある。
【0092】
また、実際には、OSS形状コントローラ100及び表示コントローラ110は、制御ネットワーク90の一体化された構成要素、分離された構成要素、又は論理的に区分された構成要素とすることができる。
【0093】
引き続き
図7を参照すると、動作時に、撮像システム70は、患者Pの1つ又は複数の対象解剖学的領域のボリューム画像を表示するために、手術前に及び/又は手術中に、ボリューム画像データ71を生成する。ボリューム画像データ71は、制御ネットワーク90に通信され(例えば、ボリューム画像データ71のストリーミング又はアップロード)、それにより、画像表示器112が、本開示の技術分野において知られているように、患者Pの1つ又は複数の解剖学的領域のボリューム画像上のOSSインターベンショナルデバイス50の再構成された形状のオーバーレイ表示を制御する。例えば、
図7は、患者Pの血管構造のボリューム画像上のOSSインターベンショナルデバイス50の再構成された形状の、モニタ121上のオーバーレイ表示を示す。
【0094】
OSSインターベンショナルデバイス50は、図示されるように、患者ベッドPBのレールに隣接するか、又は代替的には、患者ベッドPBの隣のカート(図示せず)に隣接するか、又は代替的には、ワークステーション(例えば、ワークステーション100又はタブレット(図示せず))に隣接する開始点61から遠位端側に延在する。光ファイバ60が、開始点61から光インテロゲータ81まで近位端側に延在する。実際には、光ファイバ60は、開始点61においてOSSインターベンショナルデバイス50のOSSセンサ30に接続される個別の光ファイバとすることができるか、又は開始点61を貫通して延在するOSSセンサ30の近位端側の延長部とすることができる。
【0095】
本開示の技術分野において知られているように、OSSセンサコントローラ80は、光インテロゲータ81による光ファイバ60を介してのOSSセンサ30への周期的な光放出を制御し、それにより、光はOSSセンサ30を通ってOSSインターベンショナルデバイス50の遠位端まで伝搬し、それにより、固定基準位置としての役割を果たす開始点61に対するOSSインターベンショナルデバイス50の形状に関する情報を与える形状検知データ82を生成する。実際には、OSSセンサ30の遠位端は、OSSセンサ30の光反射の実施形態の場合には特に閉じている場合があり、又はOSSセンサ30の光透過の実施形態の場合には特に開いている場合がある。
【0096】
形状検知データ82は、位置追跡データとしての役割を果たし、それにより、OSSセンサコントローラ80は、本開示の技術分野において知られているように、OSS形状コントローラ100への形状検知データ82の時間フレームシーケンスの通信を制御する。より詳細には、各フレームはOSSセンサのひずみセンサ30(例えば、ファイバブラッグ格子又はレイリー後方散乱)の単一のインタロゲーションサイクルからなり、それにより、形状再構成器101は、本開示の技術分野において知られているように、時間フレームごとにOSSセンサ30の形状を再構成し、それは、OSSセンサ30及び1つ又は複数のインターベンショナルツール40の特定の統合から導出されるOSSインターベンショナルデバイス50の形状の一部又は全体の再構成を提供する。
【0097】
実際には、形状再構成器101は、本開示の技術分野において知られているように、OSSインターベンショナルデバイス50の形状の一部/全体を再構成するための任意の再構成技法を実施する。
【0098】
1つの再構成の実施形態では、形状再構成器101は、光インテロゲータ81に対応する座標系内で時間フレームごとに形状検知データ82を介してOSSインターベンショナルデバイス50の形状の一部/全体の姿勢の描写を実行する。
【0099】
第2の再構成の実施形態では、形状再構成器101は、撮像システム70の座標系に対する光インテロゲータ81の座標系の位置合わせを実行し、それにより、形状再構成器101は、撮像システム70の座標系内で時間フレームごとに形状検知データ82を介してOSSインターベンショナルデバイス50の形状の一部/全体の描写の位置及び向きを定めることができる。
【0100】
図8は、
図7のOSS駆動型表示システムによって実施される本開示のOSS駆動型表示方法を表すフローチャート130を示す。
【0101】
フローチャート130の実行前に、又は実行中に、空間画像が、OSS形状コントローラ100及び表示コントローラ110によって、OSSインターベンショナルデバイス50内のOSSセンサ30(
図5)の3次元(3D)形状に個々に位置合わせされる。
【0102】
一実施形態では、OSSセンサ30の3D形状が、空間画像の画像空間に位置合わせされ、それにより、空間画像ごとの個々の位置合わせ行列が生成される。OSSセンサ30は、例えば、物体特徴検出、マーカ検出、ポイントベース位置合わせ又は外部追跡方法を含む、対象者医療処置に適した任意の空間位置合わせ方法を利用することができる。
【0103】
図7及び
図8を参照すると、フローチャート130のステージS132は、形状再構成器101が、本開示の技術分野において知られているように、形状検知データ82に応答して、OSSインターベンショナルデバイス50の形状の一部又は全体を再構成することを有する。
【0104】
1つの例示的な実施形態では、形状再構成器101は、近位デバイスノード52pと遠位デバイスノード52dとの間のOSSインターベンショナルデバイス50の全体形状を再構成する。
【0105】
第2の例示的な実施形態では、形状再構成器101は、近位デバイスノード52pと遠位デバイスノード52dとの間のOSSインターベンショナルデバイス50の一部を再構成する。
【0106】
第3の例示的な実施形態では、形状再構成器101は、中間デバイスノードと遠位デバイスノード52dとの間のOSSインターベンショナルデバイス50の部分を再構成し、中間デバイスノードは、本開示の技術分野において知られているように、解剖学的領域ARの入口点におけるノードとして特定される。
【0107】
第4の例示的な実施形態では、形状再構成器101は、中間デバイスノードと遠位デバイスノード52dとの間のOSSインターベンショナルデバイス50の部分を再構成し、中間デバイスノードは、位置合わせされた空間画像の画像空間の入口点におけるノードとして特定される。
【0108】
第5の例示的な実施形態では、形状再構成器101は、治療デバイス(例えば、バルーン、ステント、エンドグラフトなど)を包囲する、近位ツールノード42pと遠位ツールノード42dとの間のOSSインターベンショナルデバイス50の部分を再構成する。
【0109】
図7及び
図8を再び参照すると、フローチャート130のステージS134は、位置合わせされた空間画像の中から選択される追跡画像のリアルタイム表示を含む。
【0110】
追跡画像選択 それぞれの位置合わせ行列を有する空間画像がデータベース内に保存され、それにより、画像選択器111が、位置合わせされた空間画像の画像空間に対するOSSインターベンショナルデバイス50の追跡ノードの位置に基づいて、本開示の画像選択方式を実施することができる。
【0111】
より詳細には、ステージS134の初期の実行時に、画像選択器111は、形状検知データ82を処理し、それにより、OSSセンサ30の形状を、個々の位置合わせ行列を介して各空間画像に位置合わせし、各空間画像に対するインターベンショナルデバイスの追跡ノードのXYZ位置及び/又はαβγ方位を突き止める。本開示において上記で説明されたように、画像選択器111は、インターベンショナルデバイスの追跡ノードのXYZ位置及び/又はαβγ方位に最も対応する位置合わせされた空間画像を、画像表示器112によって表示するために選択することになる。
【0112】
ステージS134の後続の実行ごとに、画像選択器111は、OSSセンサ30の形状を、個々の位置合わせ行列を介して各空間画像に再位置合わせし、各空間画像に対するインターベンショナルデバイスの追跡ノードのXYZ位置及び/又はαβγ方位を突き止め、それにより、インターベンショナルデバイスの追跡ノードのXYZ位置及び/又はαβγ方位に最も対応する位置合わせされた空間画像を、表示するために選択する。その場合に、OSSインターベンショナルデバイス50が、解剖学的領域内でナビゲートされるのに応じて、画像表示器112によって現時点で表示されている位置合わせされた空間画像が、新たに選択された位置合わせされた空間画像に置き換えられる。
【0113】
例えば、形状検知データ82が、OSSインターベンショナルデバイス50の追跡ノードのXYZ位置が、現時点で表示されている位置合わせされた空間画像の境界を越えて、隣接する位置合わせされた空間画像の中に動いたことを示す場合には、画像選択器111は、画像表示器112によって表示するための代替画像として、隣接する位置合わせされた空間画像を選択することになる。
【0114】
更なる例によれば、形状検知データ82が、OSSインターベンショナルデバイス50の追跡ノードのαβγ方位が、現時点で表示されている位置合わせされた空間画像内で方向転換したことを示す場合には、画像選択器111は、OSSインターベンショナルデバイス50の追跡ノードのαβγ方位を視認するのに最も適した、画像表示器112によって表示するための代替画像として、隣接する位置合わせされた空間画像を選択することができる。
【0115】
画像表示形式設定 ステージS134の初期の実行時に、画像選択器111が、OSSインターベンショナルデバイス50の追跡ノードが、位置合わせされた空間画像の撮像空間の外部にあると判断する場合には、画像表示器112は、OSSインターベンショナルデバイス50の追跡ノードのオーバーレイを示す背景(例えば、無地背景)内の追跡ノードの表示を制御する。
【0116】
OSSインターベンショナルデバイス50の追跡ノードが、位置合わせされた空間画像の画像空間の境界に接近するにつれて、画像表示器112は、例えば、
図3Dに関連して本開示において上記で説明されたように、OSSインターベンショナルデバイス50の追跡ノードのオーバーレイ及び/又は画像選択器111によって現時点で選択されている位置合わせされた空間画像の互いへのシフトを表示する。
【0117】
OSSインターベンショナルデバイス50の追跡ノードが画像選択器111によって現時点で選択されている位置合わせされた空間画像の境界内に完全に入る前に、又は完全に入ると、画像表示器112は、
図3Cに関連して本開示において上記で説明されたような、現時点で選択されている位置合わせされた空間画像の画像回転、及び/又は
図3F及び
図3Gに関連して本開示において上記で説明されたような、OSSインターベンショナルデバイス50の追跡ノード又は非追跡ノードの画像ズームを実行することができる。
【0118】
画像回転に関してより詳細には、解剖学的領域内のOSSインターベンショナルデバイス50の追跡ノードのナビゲーションの解剖学的状況が最もわかりやすく示されるように、画像選択器111によって現時点で選択されている位置合わせされた空間画像を、画像表示器112によって必要に応じて回転させる。このため、画像表示器112は、限定はしないが、OSSインターベンショナルデバイス50の先端のαβγ回転、OSSインターベンショナルデバイス50の任意の部分の形状回転/テンプレート、及び/又はOSSインターベンショナルデバイス50の治療デバイスの回転を含む、回転情報を処理し、それにより、画像選択器111によって現時点で選択されている位置合わせされた空間画像の最適な視野角を突き止める。
【0119】
画像ズームに関してより詳細には、OSSインターベンショナルデバイス50の形状に沿った任意のノードをクリックすることによって、又は所定の場所(例えば、カテーテル先端、ガイドワイヤ先端、治療デバイスフィデューシャル)のリストから選択することによって、OSSインターベンショナルデバイス50の関心エリアが選択される。デフォルトの主画像ウィンドウが、現時点で選択されている位置合わせされた空間画像を表示し、処置中にOSSインターベンショナルデバイス50のあらかじめ選択された関心エリアのズーム用画像ウィンドウに切り替えるために、機械的ボタン又はソフトウェアボタンが押される。
【0120】
画像表示器112は、あらかじめ選択された関心エリアの現在のXYZ位置、並びに主画像ウィンドウ及びズーム用画像ウィンドウの両方のサイズに基づいて、ズーム用補助ウィンドウの位置を調整して、OSSインターベンショナルデバイス50のあらかじめ選択された関心エリアのズームイン画像を重ね合わせる。代替的には、画像表示器112は、ズーム用画像ウィンドウを、異なる場所において見えるように設定する。
【0121】
画像表示器112は、OSSインターベンショナルデバイス50とともに、ズーム用画像ウィンドウを動かすことができ、それにより、ズーム用画像ウィンドウオーバーレイは、主画像ウィンドウのあらかじめ選択された関心エリアの中心に配置されたままである。ズーム用画像ウィンドウは、主画像ウィンドウのみに戻すためにユーザがボタンを再び押すまで表示されたままにすることができるか、又はズーム用画像ウィンドウは、OSSインターベンショナルデバイス50がズームされた領域から離れるまで表示することができ、その場合に、画像は主画像ウィンドウのみに戻る。
【0122】
代替的には、画像表示器112は、処置の状況において関連するときに、ズーム用画像ウィンドウのみを表示することができる。例えば、バックリング、ねじれ(torqueing)などによるナビゲーション障害が検出されるとき、デバイスが関心エリアに達するとき、及び治療デバイスの展開(例えば、バルーン膨張、エンドグラフト/ステント拡張)が開始するときに、ズーム用画像ウィンドウが表示される。
【0123】
関心領域ズーム処理は、現在の図の外部にある場所に適用することもできる。例えば、形状検知データ82から形状再構成器101によって、主視認ウィンドウの内部又は外部にナビゲーションエラー(例えば、バックリング、ねじれ又は望ましくない曲がり)があったと判断される場合には、エラーが発生した場所を示す補助ズーム用ウィンドウが現れ、エラーが解消するまで、画像のこの領域を追跡し続けることができる。また、補助ズーム用ウィンドウを用いて、「フライスルー」画像などの代替の撮像面を表示することもでき、そのような代替の撮像面は、画像空間に対するOSSインターベンショナルデバイス50の追跡ノードの位置に基づいて自動的に更新することができる。
【0124】
さらに、OSSインターベンショナルデバイス50の追跡ノードが、位置合わせされた空間画像の画像空間を出る場合がある。これが生じる場合には、画像表示器112は、例えば、
図3Eに関連して本開示において上記で説明されたように、OSSインターベンショナルデバイス50の追跡ノードの図を背景(例えば、無地背景)内に保持しながら、現時点で選択されている位置合わせされた空間画像を必要に応じてシフトする。さらに、画像表示器112は、OSSインターベンショナルデバイス50の追跡ノードを包囲する新たな画像取得ウィンドウを提供し、それにより、1つ又は複数の更なる空間画像の取得を助長する。
【0125】
撮像システム調整 画像空間に対するインターベンショナルデバイスの追跡ノードの位置を用いて、撮像システム70の視野を自動的に調整することもできる。例えば、撮像システム70がX線システムである場合、画像表示器112は、C-アームを自動的に動かし、それにより、解剖学的領域内のOSSインターベンショナルデバイス50のナビゲーションに追従し、追跡ノードを常にX線検出器の中心に保持する。画像表示器112は、X線検出器の位置及び患者Pの周りの回転の両方に関して、C-アームにコマンドを直接通信する。患者の生体構造の手術前の再構成された3Dモデルとともに、現在の形状検知データ82(例えば、場所及び向き)を用いて、OSSインターベンショナルデバイス50及び解剖学的関心エリアの両方を視認するためにX線検出器が位置決めされるように、最適な角度を決定することができる。それゆえ、1つ又は複数の更なる空間画像を取得する必要があるとき、C-アームは既に適所にあり、そのような1つ又は複数の空間画像を取得する準備ができている。
【0126】
また、この技法は他の撮像法にも適用される。例えば、撮像システム70が外部超音波プローブを利用する場合には、任意の更なる1つ又は複数の空間画像を取得するためにOSSインターベンショナルデバイス50が常にプローブの視野内にあるように、形状検知OSSインターベンショナルデバイス50に追従するために、画像表示器112がプローブの自動運動を制御する。
【0127】
インターベンショナル処置中にステージS132及びS134が繰り返され、それにより、インターベンショナル処置の最適な視認を助長するために、空間画像を必要に応じて置き換え、シフトし、回転させ、ズームすることができる。
【0128】
図9及び
図10を参照すると、本開示の発明は、更なる形態の位置追跡駆動型システム及び方法を提供する。
【0129】
EMの実施形態では、
図9Aを参照すると、本開示の発明は、1つ以上の解剖学的領域(例えば、心臓血管系の心臓及び血管、呼吸器系の気道及び肺、消化器系の胃及び腸管、並びに筋骨格系内の空洞)内のEM検知インターベンショナルデバイス52のナビゲーションを伴うインターベンショナル処置の実行のためにEM検知インターベンショナルデバイス52を構成するように、X個(X≧1)のEMセンサ33及び1つ以上のインターベンショナルツール40の統合53を提供する。
【0130】
再び、インターベンショナルツール40の例は、限定はしないが、血管インターベンショナルツール(例えば、ガイドワイヤ、カテーテル、ステント、シース、バルーン、アテレクトミーカテーテル、IVUS撮像プローブ、展開システムなど)、腔内インターベンショナルツール(例えば、内視鏡、気管支鏡など)及び整形外科インターベンショナルツール(例えば、k-ワイヤ及びスクリュードライバ)を含む。
【0131】
実際には、1つ又は複数のEMセンサ33及び1つ又は複数のインターベンショナルツール40の統合53は、特定のインターベンショナル処置に適した任意の構成にすることができる。より詳細には、インターベンショナルデバイス52の1つ以上の追跡ノードを描写するために、1つ又は複数のEMセンサ33がインターベンショナルツール40内に配置される。
【0132】
例えば、
図9Bは、本開示の技術分野において知られているように、EM検知インターベンショナルデバイス52をEM検知ガイドワイヤ52aの形に構成するために、ガイドワイヤ40a内に軸方向に埋め込まれる3つのEMセンサ33a、33b及び33cを示す。EM検知ガイドワイヤ52aは、ガイドワイヤの利用を伴う任意のインターベンショナル処置に組み込まれ、それにより、EM検知ガイドワイヤ52aは、本開示の技術分野において知られているように、EMセンサ33の電磁場検知を介して、解剖学的領域内で必要に応じてナビゲートされる。
【0133】
この例の場合、EMセンサ33a、33b及び33cは、インターベンショナルデバイス52aの遠位追跡ノードを描写するために、ガイドワイヤ40aの遠位端41d内に配置される。
【0134】
図7及び
図8を参照すると、本開示のEM駆動型表示システム及び方法は、OSSインターベンショナルデバイス50の代わりに、EM検知インターベンショナルデバイス52を使用することを含み、それにより、追加されたEM電磁場発生器が、本開示の技術分野において知られているように、EM検知インターベンショナルデバイス52の追跡ノードの位置に関する情報を与えるEM検知データの形で位置追跡データを生成させる。
【0135】
現場の実施形態では、
図10Aを参照すると、本開示の発明は、1つ以上の解剖学的領域(例えば、心臓血管系の心臓及び血管、呼吸器系の気道及び肺、消化器系の胃及び腸管、並びに筋骨格系内の空洞)内の現場検知インターベンショナルデバイス54のナビゲーションを伴うインターベンショナル処置の実行のために現場検知インターベンショナルデバイス54を構成するように、X個(X≧1)の現場センサ34(例えば、超音波センサ)及び1つ以上のインターベンショナルツール40の統合55を提供する。
【0136】
再び、インターベンショナルツール40の例は、限定はしないが、血管インターベンショナルツール(例えば、ガイドワイヤ、カテーテル、ステント、シース、バルーン、アテレクトミーカテーテル、IVUS撮像プローブ、展開システムなど)、腔内インターベンショナルツール(例えば、内視鏡、気管支鏡など)及び整形外科インターベンショナルツール(例えば、k-ワイヤ及びスクリュードライバ)を含む。
【0137】
実際には、1つ又は複数の現場センサ34及び1つ又は複数のインターベンショナルツール40の統合55は、特定のインターベンショナル処置に適した任意の構成にすることができる。より詳細には、インターベンショナルデバイス54の1つ以上の追跡ノードを描写するために、1つ又は複数の現場センサ34がインターベンショナルツール40内に配置される。
【0138】
例えば、
図10Bは、本開示の技術分野において知られているように、現場検知インターベンショナルデバイス54を現場検知ガイドワイヤ54aの形に構成するために、ガイドワイヤ40a内に軸方向に埋め込まれる3つの現場センサ34a、34b及び34cを示す。現場検知ガイドワイヤ54aは、ガイドワイヤの利用を伴う任意のインターベンショナル処置に組み込され、それにより、現場検知ガイドワイヤ54aは、本開示の技術分野において知られているように、現場センサ34による撮像エネルギー検知を介して、解剖学的領域内で必要に応じてナビゲートされる。
【0139】
この例の場合、現場センサ34a、34b及び34cは、インターベンショナルデバイス54aの遠位追跡ノードを描写するために、ガイドワイヤ40aの遠位端41d内に配置される。
【0140】
図7及び
図8を参照すると、本開示の現場駆動型表示システム及び方法は、OSSインターベンショナルデバイス50の代わりに、現場検知インターベンショナルデバイス54を使用することを含み、それにより、撮像システム70に加えて、撮像システム70の撮像デバイス(例えば、超音波プローブ)が、本開示の技術分野において知られているように、現場検知インターベンショナルデバイス54の追跡ノードの位置に関する情報を与える現場検知データの形で位置追跡データを生成させる。
【0141】
図1~
図10を参照すると、限定はしないが、解剖学的領域内のインターベンショナルデバイスの位置(すなわち、場所及び/又は向き)に関する情報を与える位置追跡技術に基づいて、解剖学的領域内のインターベンショナルデバイスのナビゲーションを示す画像のリアルタイム表示の自動更新を提供することによって、インターベンショナル処置を実施するための従来のシステム、コントローラ及び方法より優れた改善形態を含む、本開示の数多くの利点を当業者は理解されよう。
【0142】
さらに、本明細書において提供される教示を考慮して当業者が理解するように、本開示/明細書において説明され、及び/又は図示される特徴、要素、構成要素などは、電子構成要素/回路、ハードウェア、実行可能ソフトウェア及び実行可能ファームウェアの種々の組み合わせにおいて実現される場合があり、単一の要素又は複数の要素に組み合わせることができる機能を提供する場合がある。例えば、図において示される/例示される/表現される種々の特徴、要素、構成要素などの機能は、専用ハードウェア、及び適切なソフトウェアとともにソフトウェアを実行することができるハードウェアの使用を通して提供することができる。プロセッサによって提供されるときに、それらの機能は、単一の専用プロセッサによって、又は単一の共用プロセッサによって、又はそのうちのいくつかを共用し、及び/又は多重化することができる複数の個々のプロセッサによって提供することができる。さらに、「プロセッサ」という用語を明確に使用しても、ソフトウェアを実行することができるハードウェアだけを指していると解釈されるべきではなく、限定はしないが、デジタルシグナルプロセッサ(「DSP」)ハードウェア、メモリ(例えば、ソフトウェアを記憶するためのリードオンリーメモリ(「ROM」)、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、不揮発性ストレージなど)、及びプロセスを実行し、及び/又は制御することができる(及び/又はそのように構成可能である)実質的に任意の手段及び/又はマシン(ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、回路、その組み合わせなどを含む)を暗に含むことができる。
【0143】
さらに、本発明の原理、態様及び実施形態を説明する全ての陳述、並びにその具体例は、その構造的及び機能的両方の均等物を含むことを意図している。さらに、そのような均等物は、現時点で知られている均等物、及び将来に開発される均等物(例えば、構造に関係なく、同じ又は概ね類似の機能を実行することができる、開発された任意の要素)の両方を含むことを意図している。それゆえ、例えば、本明細書において与えられる教示を考慮して、本明細書において提示される任意のブロック図が、本発明の発明原理を具現する例示的なシステム構成要素及び/又は回路の概念図を表すことができることを当業者は理解されよう。同様に、本明細書において与えられる教示を考慮して、任意のフローチャート、フロー図などが、コンピュータ可読記憶媒体内に実質的に表現することができ、それゆえ、コンピュータ又はプロセッサが明示されるか否かにかかわらず、コンピュータ、プロセッサ又は処理能力を有する他のデバイスによって実行することができる種々のプロセスを表すことができることを当業者は理解されたい。
【0144】
さらに、本開示の例示的な実施形態は、例えば、コンピュータ又は任意の命令実行システムによって使用するか、又はそれらに関連して使用するためのプログラムコード及び/又は命令を与えるコンピュータ使用可能及び/又はコンピュータ可読記憶媒体からアクセス可能なコンピュータプログラム製品又はアプリケーションモジュールの形をとることができる。本開示によれば、コンピュータ使用可能又はコンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置又はデバイスによって使用するか、又はそれらに関連して使用するためのプログラムを、例えば、包含するか、記憶するか、通信するか、伝搬させるか、又は移送することができる任意の装置とすることができる。そのような例示的な媒体は、例えば、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体システム(又は装置若しくはデバイス)、又は伝搬媒体とすることができる。コンピュータ可読媒体の例は、例えば、半導体若しくはソリッドステートメモリ、磁気テープ、リムーバブルコンピュータディスケット、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、フラッシュ(ドライブ)、硬質磁気ディスク及び光ディスクを含む。光ディスクの現在の例は、コンパクトディスク-リードオンリーメモリ(CD-ROM)、コンパクトディスク-リード/ライト(CD-R/W)及びDVDを含む。さらに、これ以降に開発される場合がある任意の新たなコンピュータ可読媒体も、本開示の例示的な実施形態及び開示に従って使用される場合があるか、又は参照される場合があるようなコンピュータ可読媒体と見なされるべきであることは理解されたい。
【0145】
新規の本発明の位置追跡駆動型表示システム、コントローラ及び方法の好ましい例示的な実施形態(それらの実施形態は例示であり、限定するものではない)を説明してきたが、図を含む、本明細書において与えられる教示に照らして、当業者によって変更及び改変を加えることができることに留意されたい。それゆえ、本明細書において開示される実施形態の範囲内にある本開示の好ましい例示的な実施形態に変更を加えることができることを理解されたい。
【0146】
さらに、そのデバイスを組み込み、及び/又は実現するか、又は本開示によるデバイス内で使用される/実現される場合があるような、対応するシステム及び/又は関連するシステムも、本開示の範囲内にあると考えられ、見なされることを意図している。本開示によるデバイス及び/又はシステムを製造し、及び/又は使用するための対応する方法及び/又は関連する方法も、本開示の範囲内にあると考えられ、見なされる。