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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-24
(45)【発行日】2023-08-01
(54)【発明の名称】ボウル及びボウルを形成する方法
(51)【国際特許分類】
   A01K 5/00 20060101AFI20230725BHJP
【FI】
A01K5/00 A
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021517314
(86)(22)【出願日】2019-09-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-04
(86)【国際出願番号】 US2019053252
(87)【国際公開番号】W WO2020069189
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2022-09-05
(31)【優先権主張番号】16/146,692
(32)【優先日】2018-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515284526
【氏名又は名称】イエティ クーラーズ エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Yeti Coolers,LLC
【住所又は居所原語表記】7601 Southwest Parkway,AustinTX 78735,USA
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】エリソン、カイル
(72)【発明者】
【氏名】ブロック、ダスティン
(72)【発明者】
【氏名】ダーリング、コリン
【審査官】竹中 靖典
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2010/0018970(US,A1)
【文献】米国特許第05579946(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0285388(US,A1)
【文献】米国特許第04716855(US,A)
【文献】米国特許第04784086(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0255806(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0128433(US,A1)
【文献】米国特許第06516747(US,B1)
【文献】登録実用新案第3096044(JP,U)
【文献】特開2003-052264(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 5/00
A47G 19/00 - 19/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボウルであって、該ボウルが、
ボウルの外側本体であって、前記外側本体がU形状断面を有し、前記外側本体が前記ボウルを面上に支持するように構成された底部を有し、前記底部が前記底部の周囲まわりの円形溝と前記円形溝の内部のブラケットとを有し、足が前記円形溝の内部に挿入され、前記足が前記ブラケットによって前記円形溝に固定される、前記外側本体と、
前記ボウルの内側本体であって、前記内側本体が凹状のドーム形状であり、前記内側本体が液体又は固体を保持するように構成され、前記内側本体が前記外側本体の上側縁部に連結され、前記外側本体の前記上側縁部と前記内側本体のリップとによって形成される連結部がシームレスであり、前記外側本体の前記上側縁部は、前記内側本体の前記リップに溶接されている、前記内側本体と、
内部空洞であって、前記内部空洞が前記外側本体と前記内側本体によって形成され、前記内部空洞が絶縁性である、前記内部空洞と
を備えるボウル。
【請求項2】
前記外側本体は、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、
チタン、チタン合金、又はポリマーであり、前記内側本体は、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金、又はポリマーである、請求項1に記載のボウル。
【請求項3】
前記外側本体又は前記内側本体は、消音材料を更に含む、請求項1に記載のボウル。
【請求項4】
前記足は、ゴム又は他のポリマーを含む、請求項1に記載のボウル。
【請求項5】
前記ボウルは、別のボウルと積み重ね可能になっている、請求項1に記載のボウル。
【請求項6】
粉体塗装を更に含む、請求項1に記載のボウル。
【請求項7】
前記内部空洞は、絶縁材料を更に含む、請求項1に記載のボウル。
【請求項8】
前記外側本体は、第1の厚さを有し、前記内側本体は、第2の厚さを有し、前記第1の厚さは、前記第2の厚さよりも大きい、請求項1に記載のボウル。
【請求項9】
前記ボウルの高さに対する前記ボウルの直径の比は、約2.22対1である、請求項1に記載のボウル。
【請求項10】
前記ブラケットは、前記円形溝に溶接される、請求項1に記載のボウル。
【請求項11】
ボウルを形成する方法であって、
ボウルの外側本体を形成する段階であって、前記外側本体がU形状断面を有し、前記外側本体が前記ボウルを面上に支持するように構成された底部を有し、前記底部が前記底部の周囲まわりの円形溝と前記円形溝の内部のブラケットとを備え、足が前記円形溝の内部に挿入され、前記足が前記ブラケットによって前記円形溝に固定される、前記外側本体を形成する段階と、
前記ボウルの内側本体を形成する段階であって、前記内側本体が凹状のドーム形状であり、前記内側本体が液体又は固体を保持するように構成され、前記内側本体が前記外側本体の上側縁部に連結され、前記内側本体はリップを更に含み、前記内側本体のリップは、前記外側本体の上側縁部に溶接され、シームレス連結部が、前記外側本体の前記上側縁部と前記内側本体の前記リップとの間に形成される、前記内側本体を形成する段階と、
内部空洞を形成することであって、前記内部空洞が前記外側本体と前記内側本体によって形成され、前記内部空洞が絶縁性である、前記内部空洞を形成する段階と
を含むボウルを形成する方法。
【請求項12】
前記外側本体は、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金、又はポリマーであり、前記内側本体は、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金、又はポリマーである、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記足は、ゴム又は他のポリマーを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記ブラケットは、前記円形溝に溶接される、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記内部空洞を真空にする段階を更に含む、請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、広く言えばボウルに関し、より詳細には、犬などの動物に食物や水を与えるために使用される犬用ボウルに係るものである関する。
【背景技術】
【0002】
ボウルは、液体体積や食物の塊を溜めるように構成されることがある。
【0003】
犬や動物用のボウルは、硬質又は軟質の食物或いはウェット又はドライのペットフード、並びに、人の食用に通常適した種々のタイプの食物、例えば、生又は調理済みの果物や野菜、生又は調理済みの肉及び鳥肉又は魚等々を含め、水などの高温又は低温の飲用/飲料用の液体や種々のタイプのペットフードで満たされる場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
この概要は、下の「詳細な説明」で更に説明される選り抜きの概念を簡略化した形式で紹介するために提供される。要約が意図していないことは、請求された主題の重要な特徴や必須の特徴を識別することであり、また、請求された主題の範囲を限定するために使用されることを意図していない。
【0005】
特定の具体例では、ボウルは、液体体積又は食物の塊を保持するように構成できる。ボウルは、外側本体を含むことができ、外側本体は、U形状断面を有する。外側本体は、ボウルを面上に支持するように構成された底部も有する。底部は、底部の周囲まわりの円形溝と円形溝の内部のブラケットとを含むこともできる。滑り止め付き足は、溝の内部に挿入でき、足は、ブラケットによって円形溝に固定できる。ボウルは、内側本体を含むこともでき、内側本体は、凹状及びドーム状である。内側本体は、液体又は固体を保持するように構成でき、内側本体は、外側本体の上側縁部に連結できる。内部空洞は、外側本体及び内側本体によって形成され、内部空洞は、絶縁性にできる。
【0006】
他の具体例では、ボウルは、U形状断面を有する外側本体を含むことができ、外側本体は、ボウルを面上に支持するように構成された底部を含むことができる。底部は、円形溝であって円形溝が底部の周囲に沿って延びる円形溝と、円形溝の内部のブラケットと、ゴム足であって足が溝の内部に挿入されるゴム足とを含むことができる。足は、ブラケットによって円形溝に固定できる。ブラケットは、ボウルの底部に溶接できる。ボウルは、凹状及びドーム状である内側本体を含むこともでき、内側本体は、液体又は固体を保持するように構成できる。内側本体は、リップを含むこともでき、内側本体リップは、外側本体の上側縁部に溶接される。外側本体の上側縁部と内側本体リップとの間に形成された結果としての連結部は、シームレス、即ち、見えなくできる。ボウルは、外側本体及び内側本体によって形成された内部空洞を含むこともでき、内部空洞は、絶縁性にできる。他の具体例では、ボウルの高さに対するボウルの直径の比は、約2.22対1である。更に他の具体例では、外側本体は、ステンレス鋼で作製され、内側本体は、ステンレス鋼で作製される。
【0007】
別の具体例では、ボウルを形成する方法は、ボウルの外側本体を形成することによって開示され、外側本体は、U形状断面を有し、外側本体は、ボウルを面上に支持するように構成された底部を含む。ボウルは、外側本体の底部の周囲まわりの円形溝を含む底部を含むように形成することもでき、円形溝の内部のブラケットを含むこともできる。ゴム又はポリマーの足は、溝の内部に挿入でき、足は、ブラケットによって円形溝に固定できる。ボウルを形成する方法は、ボウルの内側本体を形成することを含むこともでき、内側本体は、凹状でドーム形状である。内側本体は、液体又は固体を保持するように構成できる。内側本体は、絶縁性である内部空洞を形成するために、外側本体の上側縁部に連結することもできる。ボウルは、約2.22対1であるボウルの高さに対するボウルの直径の比を有するように形成できる。外側本体は、ステンレス鋼で形成でき、内側本体は、ステンレス鋼で形成できる。
【0008】
本開示は、一例として例証されており、添付図面に限定されず、同様の参照番号は、同様の要素を指す。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本明細書で説明された1つ又は複数の態様に係る、ボウル具体例の等角図である。
図2】本明細書で説明された1つ又は複数の態様に係る、図1のボウルの側面図である。
図3】本明細書で説明された1つ又は複数の態様に係る、図1のボウルの上面図である。
図4】本明細書で説明された1つ又は複数の態様に係る、図1のボウルの底面図である。
図5】本明細書で説明された1つ又は複数の態様に係る、図2のボウルの断面図である。
図6】本明細書で説明された1つ又は複数の態様に係る、図2のボウルの部分拡大断面図である。
図7】本明細書で説明された1つ又は複数の態様に係る、図1のボウルの断面図である。
図8】本明細書で説明された1つ又は複数の態様に係る、別のボウル具体例の等角図である。
図9】本明細書で説明された1つ又は複数の態様に係る、図8のボウルの等角底面図である。
図10】本明細書で説明された1つ又は複数の態様に係る、図8のボウルの側面部分断面図である。
図11】本明細書で説明された1つ又は複数の態様に係る、図10のボウルの部分拡大断面図である。
図12】本明細書で説明された1つ又は複数の態様に係る、図1のボウルの部分断面図の別の具体例の図である。
図13】本明細書で説明された1つ又は複数の態様に係る、図1のボウルの部分断面図の別の具体例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
更に、図面が様々な具体例の異なった構成要素のスケールを表すことができ、しかしながら、開示された具体例がその特定のスケールに限定されないということを理解されたい。
【0011】
様々な具体例の以下の説明において、参照は、本明細書の一部を形成する添付図面に対して行われ、そこには、例証として、本開示の態様が実施できる様々な具体例が示されている。他の具体例が利用でき、本開示の範囲及び精神から逸脱せずに構造的及び機能的な変更を行うことができるということを理解されたい。
【0012】
本開示の態様は、食物の塊や液体体積を溜めるように構成されたボウル又は犬用ボウルに関する。図1は、ボウル100の等角図を示す。1つの具体例では、ボウル100は、液体体積を溜めるように構成できる。別の具体例では、ボウル100は、食物の塊を溜めるように構成される。ボウル100は、一般に固体や液体を溜める又は包含するために上部に凹状リザーバ101を含む。ボウル100は、一般に比較的平らな底部102を含む。ボウル100は、全部又は一部が単一又は2重の壁で形成できる。ボウル100は、ボウルの内部の食物や液体の温度を維持するのに役立つために、絶縁特性を提供するように、真空成形した構成にもできる。ボウル101は、絶縁特性も提供する他の方法によって全部又は一部を形成することもできる。
【0013】
図2に示されるように、ボウル100は、底部102の周囲まわりに延びる足103を備えた底部102を含む。滑り止め付き足102は、ゴムや他のポリマーにでき、犬や他の動物が食物を食べたり水を飲んだりするときなど、ボウル100が動くのを防止する摩擦の増加した面を提供する。1つの態様では、足場は、ボウル100が水中に沈みこむのを防止するのに十分な浮力を提供する材料にすることもできる、即ち、ボウルは浮くことができる。別の態様では、ボウル100は、図2に「D」で注釈付けされた直径、及び、図2に「H」で注釈付けされた高さの双方を含む。ボウル100は、直径に対する高さの比に応じてサイズ決めできる。1つの具体例では、高さと直径の比は、約91.44mm(3.6インチ)の高さと約203.2mm(8インチ)の直径に対して、2.22対1にすることができる。他の態様では、直径に対する高さの比は、2.00~3.00対1にすることができる。更に他の態様では、直径に対する高さの比は、2.15、2.16、2.17、2.18、2.19、2.20、2.21、2.22、2.25、2.26、2.27、2.28、2.29、2.30、2.31、2.32、2.33、2.34、2.35、2.36、2.38、2.39、2.40、2.41、2.42、2.43、2.44、2.45、2.46、2.47、2.48、2.49、2.50対1にすることができる。1つの具体例では、ボウル101は、少なくとも88.9mm(3.5インチ)の高さと少なくとも203.2mm(8.0インチ)の直径を有する。底部部分102は、凹設されたロゴを含むこともできる。ロゴは、底部部分102の中にスタンピング又はエッチングできる。
【0014】
図3及び図4は、それぞれボウル100の上面図と底面図を示す。ボウルは、上側リム104及びとリザーバ101を含む。リザーバ101は、概ね凹状又はドーム形状である。しかしながら、他の適切な形状が、円錐形、円錐台形状など、リザーバ用に企図される。他の具体例では、リザーバ101は、犬への給餌を遅くするような形状にできる。更に他の具体例では、リザーバは、犬への給餌を遅くするためのデバイスを収容できる。幾つかの具体例では、内部リザーバ101は、食物や水の少なくとも8個の標準カップを保持する能力を有する。他の具体例では、ボウル100及び内部リザーバ101は、食物や水の少なくとも1、2、3、4、5、6、又は7個の標準カップを保持するように構成できる。図4に示されるように、足103は、ボウルの底部102の周囲まわりに延びる円形溝に位置される。足103は、足103がボウルの底部102と面一であるように、溝の内部に位置できる。別の具体例では、足103は、ボウルの底部102を越えて突出又は延びる。換言すると、足103は、ボウルの底部102と面一ではない。更に他の具体例では、足は、少なくとも6.35mm(0.25インチ)、12.7mm(0.50インチ)、19.05mm(0.75インチ)、20.32mm(0.80インチ)、21.59mm(0.85インチ)、22.86mm(0.90インチ)、24.13mm(0.95インチ)、25.4mm(1.00インチ)、又は、31.75mm(1.25インチ)の幅を有する。更に他の具体例では、足は、少なくとも1.27mm(0.05インチ)、2.54mm(0.10インチ)、3.81mm(0.15インチ)、5.08mm(0.20インチ)、6.35mm(0.25インチ)、7.62mm(0.30インチ)、8.89mm(0.35インチ)、10.16mm(0.40インチ)、11.43mm(0.45インチ)、又は、12.7mm(0.50インチ)の厚さを有する。特定の具体例では、足は、少なくとも127mm(5.0インチ)、139.7mm(5.5インチ)、152.4mm(6.0インチ)、165.1mm(6.5インチ)、177.8mm(7.0インチ)、190.5mm(7.5インチ)、203.2mm(8.0インチ)、215.9mm(8.5インチ)、228.6mm(9.0インチ)、241.3mm(9.5インチ)、又は、254mm(10.0インチ)の外径を有する。更に他の具体例では、足は、少なくとも76.2mm(3.0インチ)、88.9mm(3.5インチ)、101.6mm(4.0インチ)、114.3mm(4.5インチ)、127mm(5.0インチ)、139.7mm(5.5インチ)、152.4mm(6.0インチ)、165.1mm(6.5インチ)、177.8mm(7.0インチ)、190.5mm(7.5インチ)、203.2mm(8.0インチ)、215.9mm(8.5インチ)、228.6mm(9.0インチ)、241.3mm(9.5インチ)、又は、254mm(10.0インチ)の内径を有する。特定の具体例では、足103は、高デュロメータゴムである。幾つかの具体例では、足103は、取り外し可能である。下で更に詳細に議論されたように、他の具体例では、足103は、ボウルの底部102に恒久的に固定される。
【0015】
図5に示されるように、ボウル100の断面図は、描かれている。足103は、足103aの断面図と共に描かれている。ボウルの外側本体107は、描かれている。1つの具体例では、図5に示されるように、外側本体5は、U形状断面を含むことができ、底部102は、ボウルを面上に支持するように構成される。別の具体例では、足103は、底部102の周囲まわりに延びる溝103bに凹設される。幾つかの具体例では、溝103bは、先に説明されたように、足103の幅に対応する幅及び厚さを含む。他の具体例では、溝103bは、足103の幅に適応する幅と、足103全体が溝103bの中に凹設されるのをどのみち可能にする厚さとを含み、したがって、ボウル102の底部と面一になるように、そうでなければ溝103bは、足103の厚さよりも小さい厚さを含み、足がボウル102の底部から突出するのを可能にする。図5は、内側本体105も描いている。1つの具体例では、内側本体105もU形状である。別の具体例では、内側本体105は、凹状及び/又はドーム形状であり、液体や固体を保持するように構成される。
【0016】
別の具体例では、図5に示されるように、内側本体105は、凹状ボウルリザーバ101から離れて延びるか又は曲がっているリップ106を含む。別の具体例では、リップ106は、ボウルが置かれる面に垂直な外側本体の側に垂直な内側本体の側に垂直である。図5~7に示されるように、ボウル100は、内側本体105を外側本体107と連結することによって形成される。幾つかの具体例では、ボウルの形状は、貯蔵や搬送を容易にするために、ボウルの積み重ねを可能にする。特定の具体例では、内部空洞109は、内側本体105及び外側本体107によって形成され、別の具体例では、内部空洞109は、要素に露出している外側本体107と、リザーバ101、したがってボウル100の食品や水を含む内側本体105と、の間の防壁であるので、当然に絶縁される。換言すると、内部空洞109は、外側本体107からリザーバ101への放射熱伝達を防止する。1つの具体例では、内側本体105は、外側本体107の内側に置かれる。内側本体105のリップ106は、外側本体107の上部縁部とのシーム108を形成する。シーム108は、内側本体を外側本体に連結するために溶接できる。溶接は、レーザ溶接、ろう付け工程、TIG(ガスタングステンアーク)溶接、MIG(金属不活性ガス)溶接、アーク溶接、又は銀はんだ付けなどの任意の適切な溶接方法を含むことができる。他の具体例では、接着剤は、内側本体を外側本体に連結するために使用される。他の具体例では、外側本体は、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金、又はポリマーである。更に他の具体例では、内側本体は、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金、又はポリマーにできる。他の具体例では、内側本体及び外側本体は、セラミック、炭素繊維、又はプラスチックにできる。しかしながら、他の適切な材料が、本明細書で議論されているように企図される。溶接又はシーム108は、シームレスにできる。例えば、溶接又はシーム108は、機械式摩滅(研削ホイール、研磨ホイール等々)、化学研磨、又は、電気化学研磨によって研磨できる。このようにして、内側本体105及び外側本体107によって形成される連結部、即ち、シーム108は、末端使用者にとって視覚的に明らかではない。特定の場合には、レーザ溶接工程は、より清潔な外観を最終製品に与えるために、より気が付きにくい溶接線又はシーム108を提供するのに役立つことができる。具体的には、溶接線は、より小さく、また、より少ない研磨は、溶接線やシーム108を使用者に隠すことが必要とされる。更に他の具体例では、内側本体105は、例えば、接着剤を含む化学結合剤を使用すること、ねじ、リベット又は締まり嵌め具を含む機械式締結具を使用すること、及び/又は、低融点ポリマーなどの別個の結合剤有り又は無しの熱結合(例えば、溶融による)を使用すること、を含む適切な任意の手段によって、外側本体107に締結できる。
【0017】
別の具体例では、樹脂は、内側本体105(及び/又はリップ106)を、外側本体107とシールでき、及び/又は、内部空洞109に真空を形成するためにシールできる。再び、内側本体105又はリップ106が外側本体107に固定された後に、連結部又はシーム108は、連結部、溶接、又はシーム108が使用者にとって容易に明らかでも直ぐ気が付くわけでもないように、研磨できる。
【0018】
上の具体例と同様、外側本体107又は内側本体105は、本明細書で議論される真空成形工程中に使用されるディボット又はディンプル構造(図示せず)を含むことができる。1つの具体例では、ディボット又はディンプルは、ドーム形状に類似できる。しかしながら、他の適切な形状が、製造工程中に樹脂材料を受容するために企図される。他の具体例に従って、ボウルは、ボウル100の内部での伝導、対流及び/又は放射による熱伝達を減少させるために、図5~7に示された内部空洞109などの1つ又は複数の真空チャンバを備えて構成できる。ボウルの外側本体及び内側本体間の真空を達成するために、ボウルの内部の空気は、真空内部のボウルを加熱することと、外側本体107及び/又は内側本体105のディボットやディンプル(図示せず)の開口を通して外側本体107及び内側本体105間の空気を除去することと、によって除去できる。ディボット又はディンプルは、ボウルの内部空洞への導管を提供する。具体的には、ボウル100は、真空成形チャンバの内部で逆向きに配向でき、樹脂は、ピルの形状にすることができて、真空成形工程中にボウルの底部のディボット又はディンプルの中に置くことができる。特定の具体例では、樹脂は、直径を略3mmから5mmにでき、ディボット又はディンプルの開口は、サイズを略1mmにできる。このようにして、ボウル100が加熱されると、樹脂は、開口を通ってボウルの内部空洞の中に流動又は滴下しないように、粘性になるが、空気が内部チャンバ109又はボウルの他の内部体積から逃げるように、空気を透過可能である。いったん樹脂が冷えて固まると、ディボット又はディンプルの開口をカバーして、ボウル100の内部の真空を形成するためにボウル100の内部空洞109又は他の内部体積をシールする。任意の適切な樹脂が、企図される。特定の具体例では、樹脂材料は、エポキシ樹脂など、合成にすることができ、或いは、植物ベースにすることができる。更に他の具体例では、真空化の後に、ディンプル又はディボットは、ディンプル又はディボットが使用者にとって容易に明らかでも直ぐ気が付くわけでもないように、研磨できる。更に他の具体例では、ディンプル又はディボットは、キャップによってカバーでき、また、キャップ及びディンプル若しくはディボットが使用者にとって容易に明らかでも直ぐ気が付くわけでもないように、上で説明されたと同じ様態で、研磨できる。
【0019】
加えて、様々な他の技術は、ディンプルをカバー又はシールするために使用でき、樹脂を塗装すること、ディンプルを粉体塗装すること、金属又は紙を開口の上に接着すること、開口をカバーするためにゴム又はプラスチック片を付加すること、又は、ゴム又はプラスチック片を底部に含めること、を含むことができる。更に他の具体例では、ディンプル又はディボットは、ディスク又は端部キャップ(図示せず)のどちらかでカバー又はシールできる。ディスクをボウル100の底部に溶接すること、又は、端部キャップを外側本体107の底部に溶接することは、ボウル100の構造的一体性を損なわずに、繰り返して使用及び洗浄できるより恒久的な構造を提供する。ディボットをディスクでカバーすることは、よりコンパクトなボウルをもたらすことができ、その理由は端部キャップがボウルの高さ全体を追加するからであろう。これは、必要とされる材料が少ないという理由で、ボウルを製造するときのコストを削減するのに役立つことができる。追加的に、ボウルは、より小さなボウル容積及び長さの範囲内でより多くの液体を溜めることができるであろう。代替的に、ボウル100は、本明細書で説明されるように、真空化工程を容易にするために、内側本体105(図示せず)にディンプル又はディボットを備えて構成できる。
【0020】
ボウル100を絶縁する追加の代替方法も企図される。例えば、内部空洞109は、発泡体などの低い熱伝導率を呈する種々の絶縁材料で充填できる。そういうことで、内部空洞109は、特定の具体例では、エアポケットを絶縁用に形成するために、空気で充填してもよく、或いは、ポリマー材料又はポリマー発泡材料などの材料の塊で充填してもよい。1つの特有の具体例では、内部空洞109は、ポリスチレンで充填できる。しかしながら、追加又は代替の絶縁材料は、内部空洞109を充填するために利用でき、これらの開示の範囲から逸脱しない。特定の具体例では、内部空洞109は、ディンプル、ディボット、又は他の導管を介して内部空洞109に材料を注入することによって、絶縁材料で充填される。他の具体例では、絶縁材料は、内側本体105を外側本体107と連結する前に、内部空洞109に追加される。他の具体例では、内部空洞109は、追加の絶縁材料で部分的又は全体的に充填されるように構成できる。例えば、内部空洞109は、多くの他のものの中でも、ポリスチレン発泡体、ポリ塩化ビニル発泡体、又はポリイミド発泡体などの代替のポリマー発泡体で少なくとも部分的に充填されるように又はされ得るように構成できる。
【0021】
別の具体例では、ポリマー又はポリマー・ブレンドは、内側本体105の内面に付着し、内側本体105を絶縁し、第1の熱抵抗率を有することができ、また、外側本体107の内部に付着し、外側本体107を絶縁する絶縁材料は、第2の熱抵抗率を有することができ、それは内側本体105のポリマー又はポリマー・ブレンド絶縁物、第1の熱的感度よりも高い。別の具体例では、第1の熱的感度と第2の熱的感度は、同じである。更に別の具体例では、第1の熱的感度は、第2の熱的感度よりも高い。更なる別の実例では、1つ又は複数の中空部分351及び/又は1つ又は複数の空洞214は、中空部分及び/又は空洞の1つ又は複数の成形ポリマー面に付着する第2の絶縁材料で少なくとも部分的に充填されるように又はされ得るように構成できる。第2の絶縁材料は、絶縁材料をこれらの成形ポリマー面に付着することもでき、或いは、絶縁材料をそれ自体に付着できる(即ち、絶縁材料のための結合剤として作用する)。例えば、結合剤でもある第2の絶縁材料に加えてポリマー・フレークやペレットの混合物は、1つ又は複数の中空部分351、1つ又は複数の空洞214、或いは、それらの任意の組合せの中に注入できる。
【0022】
更に他の具体例では、内部空洞109は、絶縁発泡体(ポリウレタン発泡体)など、上で説明されたような絶縁材料で部分的に充填できる。内部空洞109を部分的に充填することは、内部空洞109が、少なくとも約50%充填、少なくとも約80%充填、少なくとも約85%充填、少なくとも約90%充填、少なくとも約95%充填、少なくとも約97%が充填、少なくとも約99%充填、少なくとも約99.7%充填、又は、少なくとも約99.9%充填され得るように、絶縁発泡体を注入、そうでなければ提供することを指すことができ、充填パーセンテージは、内部空洞109の体積で除算した絶縁材料及び任意の第2の絶縁材料のバルク形態での体積全体を意味する。
【0023】
図8~9に示されるように、例示的なボウル100は、ボウル100が面上に置かれたときに生じる音の量を減衰させるように構成された外側本体107又は内側本体105を含むことができる。1つの具体例では、例えば、ゴム、プラスチック、金属又は他の材料110の重量構成要素は、上側リム104の上など、外側本体107の一部又は内側本体105の一部の上に含めることができる。他の具体例では、外側本体107全体は、ボウル100が面上に置かれたときに音を減衰させるための材料110を含むことができる。更に他の具体例では、ゴム、プラスチック、金属又は他の材料は、ボウル100が面上に置かれたときに音を減衰させるために内部空洞109の内部に含めることができる。他の具体例では、足103は、ボウル100が面上に置かれたときに音を減衰させるための追加の材料又は構成要素で作製する及び/又はそれらを含むことができる。
【0024】
その上、材料又は構成要素110は、ボウル100が面上に置かれたときに音を減衰させるのを補助するために、外側本体107、内側本体105、又は内部空洞109の内側に接着、取り外し可能に締結、又は溶接できる。重量又は音響減衰材料を内部空洞109に含むケースでは、重量構成要素又は材料は、特定の場合には摂氏500度より高くなる可能性がある真空化チャンバの熱に耐えるように構成できる。しかしながら、減衰目的のために外側本体107の外側又は内側本体105の外側に置かれる重量構成要素又は材料は、真空化チャンバの熱に耐えるように構成される必要がなく、その理由は、材料が真空の形成後に追加できるからである。他の具体例では、材料110は、液体塗料又は粉体塗装である。特定の具体例では、材料110は、HAAポリエステルタイプの粉体塗装である。粉体塗装は、熱可塑性ポリマー又は熱硬化性ポリマーにできる。別の具体例では、図8に示されるように、ボウル100は、外側本体107の上部にバンド120を更に含むことができる。他の具体例では、バンド120は、ステンレス鋼であり、また、材料110の上、例えば、粉体塗装又は塗料である。別の具体例では、バンドは、高さが少なくとも12mmである。他の具体例では、バンド120は、高さが約10mmから約15mmである。更に他の具体例では、材料110は、約0.0635mm(0.0025インチ)から約0.0889mm(0.0035インチ)の厚さを有するコーティングである。他の具体例では、材料110は、約0.0254mm(0.0010インチ)から約0.127mm(0.0050インチ)の厚さを有するコーティングである。
【0025】
他の音響減衰技術が、企図される。例えば、内側本体105又は外側本体107は、リップル形状を具備でき、或いは、様々な起伏を具備でき、その目的は、ボウル100が面上に配置されているときに減衰を提供することである。更に別の具体例では、複数の押下部又はディボットは、外側本体107に設けることができ、各押下部又はディボットは、樹脂を充填でき、ボウル100が固体面上に置かれたときに追加の音響減衰を提供する。
【0026】
別の具体例では、図10の側面及び部分断面図に示されるように、ボウル内側本体105は、外側本体107の厚さ又は「壁」厚さよりも小さい厚さ又は「壁」厚さを有する。外側本体107の厚さは、ボウル100が面上に置かれたときに音を減衰させるのを補助するために、内側本体105の厚さよりも大きくすることができる。他の具体例では、内側本体105は、外側本体107の厚さよりも大きい厚さを有する。更に他の具体例では、内側本体105は、外側本体107の厚さに等しい厚さを有する。特定の具体例では、内側本体105及び/又は外側本体107の壁厚さは、略0.5mmから0.75mm、0.8mmから1.1mmにすることができる。1つの特有の具体例では、内側本体105壁厚さは、略0.7mmにすることができ、外側本体107壁厚さは、略0.9mmから1.1mm又はそれより大きくすることができる。したがって、特定の具体例では、外側本体107壁厚さは、内側本体105壁厚さの2倍の厚さにすることができる。更に他の具体例では、外側本体107壁及び/又は内側本体105壁厚さは、0.5mm、0.55mm、0.60mm、0.65mm、0.70mm、0.75mm、0.80mm、0.85mm、0.90mm、0.95mm、1.0mm、1.05mm、1.10mm、1.15mm、1.20mm、1.25mm、1.30mm、1.35mm、1.40mm、1.45mm、又は、1.50mmにすることができる。
【0027】
その上、内側本体107及び外側本体105の厚さは、任意の寸法値で具体化でき、これらの開示の範囲から逸脱しない。また、ボウル100の内側本体107及び外側本体105のうちの1つ又は複数の面は、セラミック面、銀張り面、銅メッキ、或いは、放射による熱伝達を低減するように構成されたアルミ薄箔によるカバーを含むことができる。同じく企図されるのは、ボウル100が、食物や水のこぼれを防止するための蓋(図示せず)、或いは、ボウル100の内部に溜められた液体や固体への又はそこからの熱伝達を防止するための絶縁蓋を含むことができるということである。そういった蓋は、本明細書で説明される技術を用いて絶縁することもできる。更に、蓋は、ゴム、プラスチック、又は他のポリマー、ステンレス鋼、又は他の金属、或いは、それらの組合せから形成できる。
【0028】
特定の具体例では、ボウル100は、1つ又は複数の金属、合金、ポリマー、セラミック、又は繊維強化材料から構築できる。追加的に、ボウル100は、1つ又は複数の熱間又は冷間の加工工程(数ある中でも、例えば、スタンピング、鋳造、造形、穿孔、研削、鍛造)を用いて構築できる。例えば、内側本体105及び外側本体107は、単一の材料シートとして個別に形成し、適切な形状にミーリングし、シーム108で一括溶接できる。シームは、溶接部が使用者に見えないように、研磨できる。1つの実例では、ボウル100は、ステンレス鋼を用いて構築できる。1つの特有の具体例では、ボウル100は、実質上、304ステンレス鋼で形成できる。別の実例では、ボウル100は、チタンやチタン合金を用いて構築できる。
【0029】
1つの具体例では、図11のボウルの部分拡大断面図に示されるように、足103は、ボウルの底部102の周囲まわりに延びる溝103bの中に押下又は凹設される。別の具体例では、足103は、溝103bの中に摩擦嵌合する。他の具体例では、足103は、接着剤によって溝103bに連結される。溝103bは、更にブラケット111を含むことができる。1つの具体例では、ブラケット111は、溝103bの上部に溶接される。これは、例えば、レーザ溶接、ろう付け工程、アーク溶接、又は銀はんだ付けなどの任意の適切な溶接方法によって達成できる。別の具体例では、ブラケット111は、接着剤或いはねじやリベットなどの他の機械式デバイスによって溝103bに連結される。足103は、ブラケット111に連結又は噛合できる。
【0030】
1つの具体例では、図11に示されるように、足103は、ブラケット111と互換性があるか又は噛合する様式で形状付けできる。例えば、足103の底部は、平らな面114にできる。足103の他方側は、2つの湾曲端部115と、隙間117によって分離された足の中間の2重リッジ116と、を含むことができる。それに応じて、ブラケット111は、足103の湾曲端部115にクランプするか又は噛合する2つの湾曲端部113を含むことができる。更に、ブラケット111は、2つの湾曲端部113の間に中心隙間112を含むことができる。同じく図11に示されるように、足103の2重リッジ116は、ブラケット111の中心隙間112と噛合するように構成される。その結果、足103は、ブラケット111に、斯くして、ボウル100の底部102に固定される。
【0031】
特定の具体例では、図12に示されるように、足103は、連続的なリングである単一ユニットとして構築できる。他の具体例では、足103は、連結されていない第1の端部及び第2の端部を有する。図12に示されるように、足103は、ボウル100の溝103bの内部に緊密に嵌合できる。1つの具体例では、摩擦は、溝103b内の足103の位置を維持する。別の具体例では、足103は、摩擦嵌合に加えて溝103bへの連結用に追加の強度を提供するために接着剤を更に含む。幾つかの具体例では、足103の平らな底部114は、ボウル100の底部102と面一である。他の具体例では、足103の平らな底部114は、ボウル100の底部102を過ぎて延びる、即ち、足103は、溝103bに僅かに部分的に凹設される。部分的に凹設された溝103は、ボウル底部102を面の上方に少しばかり上昇させ、ボウル100を容易につかめるように、底部102の下に個人が彼らの指を配置するのを可能にする。したがって、ボウル100は、内容物をこぼすことなく、搬送や移動のために容易に持ち上げることができる。幾つかの具体例では、更に図12に示されるように、足103及び溝103bの構成は、平らな面付き足103を溝103b及びボウル100に固定するための追加のハードウェアの必要性を伴わない、シールされたボウル100を提供する。更に他の具体例では、図13に示されるように、溝103bは、ボウル100の底部102の溝103bの中に穿孔又はスタンピングされた複数のブングホール(bungholes)118を含む。そういうことで、足103は、ブングホール118と噛合する複数のブング119を備えて構築される。足103は、ブング119がブングホール118の中にスナップ嵌めされたときに、溝103bに固定される。この構成は、幾つかの具体例では、足103をボウル100に固定するための接着剤又は他の手段の使用を必要としない。他の具体例では、足103は、溝103bから取り外し可能であり、交換可能である。
【0032】
特有の具体例では、ボウルは、外側本体を含むことができ、外側本体は、U形状断面を有し、外側本体は、ボウルを面上で支持するように構成された底部を有することができる。底部は、底部の周囲まわりの円形溝と、円形溝の内側のブラケットと、を含むことができる。足は、溝の内部に挿入でき、足は、ブラケットによって円形溝に固定できる。ボウルは、凹状及びドーム形状である内側本体を含むこともできる。内側本体は、液体や固体を保持するように構成でき、また、外側本体の上側縁部に連結できる。ボウルは、外側本体及び内側本体によって形成された内部空洞を含むこともできる。内側空洞は、絶縁性にできる。外側本体の上側縁部と内側本体のリップとによって形成される連結部は、シームレスにできる。外側本体の上側縁部は、内側本体のリップに溶接できる。外側本体は、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金、又はポリマーで構築でき、内側本体は、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金、又はポリマーで構築できる。ボウル外側本体又はボウル内側本体は、消音材料を含むこともできる。ボウルの足は、ゴム又は他のポリマーで構築できる。ボウルは、ボウルが別のボウルと積み重ね可能であるのを可能にするような形状にできる。ボウルの外側本体は、粉体塗装でコーティングできる。ボウルの内部空洞は、絶縁材料を含むこともできる。ボウルは、第1の厚さを有する外側本体を有することができ、内側本体は、第2の厚さを有し、したがって、第1の厚さは、第2の厚さよりも大きい。ボウルは、約2.22対1である、ボウルの高さに対するボウルの直径の比を含むことができる。ボウルは、ボウルの底部の円形溝に溶接されるブラケットを含むこともできる。
【0033】
ボウルを形成する方法は、U形状断面を有するボウルの外側本体を形成することを含むことができる。外側本体は、ボウルを面上に支持するように構成された底部を有するように形成できる。円形溝は、ボウルの底部に形成でき、底部の周囲に沿って延びる。ブラケットは、円形溝の内部にも形成でき、ゴム足は、溝の内部に挿入できる。足は、ボウルの底部に溶接されるブラケットによって、円形溝にも固定できる。凹状及びドーム形状であり、液体や固体を保持するように構成される内側本体を形成できる。内側本体は、外側本体の上部に形成された上側縁部に溶接できるリップを更に含むように形成できる。外側本体の上側縁部と内側本体リップとの間に形成された連結部は、目に見えるシームなしに形成できる。内部空洞は、外側本体及び内側本体によって形成でき、内部空洞は、絶縁性にできる。ボウルは、約2.22対1である、ボウルの高さに対するボウルの直径の比を備えて形成できる。ボウル外側本体は、ステンレス鋼で構築でき、ボウル内側本体は、ステンレス鋼で構築できる。ボウルの内側本体は、内側本体の上部にリップを備えて形成でき、リップは、外側本体の上部に形成された上側縁部に溶接できる。リップ及び上側縁部間の連結部は、シームレスにできる。ボウル外側本体は、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金、又はポリマーで構築でき、ボウル内側本体は、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金、又はポリマーで構築できる。ボウルは、第1の厚さを有する外側本体と、第2の厚さを有する内側本体と、を備えて形成できる。外側ボウル第1の厚さは、内側ボウル第2の厚さよりも大きくできる。ボウルは、約2.22対1である、ボウルの高さに対するボウルの直径の比を備えて形成できる。ボウルの足は、ゴム又は他のポリマーで構築できる。ボウルは、ボウルの底部の円形溝に溶接されたブラケットを備えて形成することもできる。
【0034】
本開示は、上記及び添付図面において様々な具体例を参照して開示されている。しかしながら、本開示の果たす目的は、本開示に関係する様々な特徴や概念の具体例を提供することであり、本開示の範囲を限定しない。当業者は、本開示の範囲から逸脱せずに多くの変形や変更を上で説明された具体例に対して行うことができるということを認識するであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13