(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-24
(45)【発行日】2023-08-01
(54)【発明の名称】側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド及びシャワー装置
(51)【国際特許分類】
A47K 3/28 20060101AFI20230725BHJP
【FI】
A47K3/28
(21)【出願番号】P 2021538764
(86)(22)【出願日】2020-11-02
(86)【国際出願番号】 CN2020125802
(87)【国際公開番号】W WO2022062074
(87)【国際公開日】2022-03-31
【審査請求日】2021-06-30
(31)【優先権主張番号】202022124097.0
(32)【優先日】2020-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521288781
【氏名又は名称】シンユー テクノロジー(フージェン) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ユー,ヂャン ジュン
(72)【発明者】
【氏名】リン,ヂー チォン
(72)【発明者】
【氏名】ファン,チェン ヂェン
【審査官】油原 博
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第109701767(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0280995(US,A1)
【文献】特開2014-195767(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 3/28
E03C 1/00-1/10
B05B 1/00-1/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に回転盤及び分水アッセンブリが配置され、側面に開口が形成されたシャワーヘッド本体と、
前記シャワーヘッド本体に固定される位置制限部と、
レバーと、伝動アッセンブリと、弾性復帰部材とを有する切替機構と、
を備え、
前記レバーが、前記開口に可動に設置され、前記伝動アッセンブリと連動し、前記レバーが動かされると、前記伝動アッセンブリが駆動されて運動し、
前記伝動アッセンブリが前記回転盤と連動することにより、前記回転盤が前記分水アッセンブリに対して正方向に回転するように駆動されて、水流の切替が行われ、
前記弾性復帰部材が、前記シャワーヘッド本体内に設置されるとともに、前記伝動アッセンブリに作用することにより、前記伝動アッセンブリが、前記レバーを動かして復帰させるように駆動され、
前記位置制限部が前記回転盤に作用することにより、前記回転盤の逆方向の回転が止められ
、
前記分水アッセンブリが、接続される分水盤及び裏蓋を備え、前記分水盤に複数の第1通水孔が形成され、
前記回転盤が、接続される切替板及び回転部を備え、
前記切替板が前記分水盤と前記裏蓋との間に位置し、前記切替板に前記第1通水孔と協働する第2通水孔が形成され、前記回転部が前記裏蓋を穿通して前記伝動アッセンブリと接続し、
前記伝動アッセンブリ、前記弾性復帰部材及び前記位置制限部が、前記裏蓋の表面に設置され、
前記伝動アッセンブリは、伝動部材と、駆動部材と、駆動ラチェット爪とを備え、
前記伝動部材が前記レバーと連動し、前記伝動部材が歯構造を有し、前記駆動部材が駆動歯を有し、前記駆動部材の駆動歯が前記伝動部材の歯構造と噛合し、
前記駆動ラチェット爪が、前記駆動部材の表面に設置され、前記駆動部材に従動して運動するように構成され、
前記回転部が、回転軸と駆動ラチェットとを備え、
前記回転軸の一端が、前記切替板に接続され、
前記駆動ラチェットが、前記回転軸の前記切替板から離間する端に設置され、前記駆動ラチェット爪と伝動可能に接続する
ことを特徴とする側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド。
【請求項2】
前記駆動ラチェットと前記回転軸とはスナップリングにより固定される
ことを特徴とする請求項
1に記載の側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド。
【請求項3】
前記駆動部材の表面に係止溝が設けられ、前記駆動ラチェット爪が前記係止溝に係止され、
前記駆動ラチェット爪と前記駆動ラチェットとが噛合する
ことを特徴とする請求項
1に記載の側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド。
【請求項4】
前記駆動部材の表面に間隔をあけて2つの前記係止溝が設けられ、2つの前記駆動ラチェット爪がそれぞれ2つの前記係止溝に係止され、2つの前記駆動ラチェット爪がいずれも前記駆動ラチェットと噛合する
ことを特徴とする請求項
3に記載の側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド。
【請求項5】
前記位置制限部は、前記裏蓋の表面に固定されるとともに前記駆動ラチェットに当接して前記駆動ラチェットの逆方向の回転を止める位置制限ラチェット爪を有する
ことを特徴とする請求項
1に記載の側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド。
【請求項6】
前記伝動部材は
、接続部材と前記歯構造とを備え、
前記歯構造が前記接続部材の一端に形成され、前記接続部材の他端が前記レバーと接続し、
前記接続部材は、固定軸により前記裏蓋に回転可能に設置され、前記固定軸回りに回転することにより前記駆動部材を動かして回転させるように構成され、
前記弾性復帰部材は、一端が前記裏蓋に固定され、他端が前記接続部材に接続される
ことを特徴とする請求項
1に記載の側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド。
【請求項7】
前記接続部材の側面に柱状突起が形成され、前記弾性復帰部材の一端が前記柱状突起に環装される
ことを特徴とする請求項
6に記載の側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド。
【請求項8】
前記裏蓋の表面に凸軸が形成され、
前記駆動部材が
前記凸軸に回転可能に環装され、前記凸軸又は前記駆動部材のうちの一方に位置制限ブロックが設けられ、他方に位置制限溝が設けられ、前記位置制限ブロックが、前記位置制限溝をスライド可能に構成される
ことを特徴とする請求項
1に記載の側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド。
【請求項9】
前記位置制限ブロックが前記凸軸の外側壁に設けられ、前記位置制限溝が、前記位置制限ブロックと協働可能に前記駆動部材の内側壁に設けられる
ことを特徴とする請求項
8に記載の側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド。
【請求項10】
前記シャワーヘッド本体は、ヘッド部と、前記ヘッド部と接続する握持部とを含み、前記開口が、前記シャワーヘッド本体のヘッド部における前記握持部に近接する側面に位置する
ことを特徴とする請求項1~
9のいずれか1項に記載の側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド。
【請求項11】
前記開口は、長尺状の構成であり、前記シャワーヘッド本体のヘッド部の外周側に沿って延在し、前記レバーが前記開口の長手方向に沿って移動するように構成される
ことを特徴とする請求項
10に記載の側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド。
【請求項12】
前記シャワーヘッド本体の握持部内に、前記分水アッセンブリと連通する入水管が設置される
ことを特徴とする請求項
10に記載の側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド。
【請求項13】
前記レバーに遮断片が配置され、前記遮断片に切欠が形成され、前記レバーが前記切欠に嵌設され、
前記遮断片が、前記開口を遮るように前記レバーとともに運動するように構成される
ことを特徴とする請求項1~
9のいずれか1項に記載の側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド。
【請求項14】
前記弾性復帰部材はバネである
ことを特徴とする請求項1~
9のいずれか1項に記載の側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド。
【請求項15】
前記シャワーヘッド本体にシリコンゴムセルフクリーニング部材及び散水板が配置され、
前記シリコンゴムセルフクリーニング部材が前記散水板と前記分水アッセンブリとの間に設置される
ことを特徴とする請求項1~
9のいずれか1項に記載の側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド。
【請求項16】
前記シャワーヘッド本体に、前記散水板を遮る装飾カバーが設置される
ことを特徴とする請求項
15に記載の側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド。
【請求項17】
前記シャワーヘッド本体に、前記分水アッセンブリと連通する噴霧ノズルが設置される
ことを特徴とする請求項1~
9のいずれか1項に記載の側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド。
【請求項18】
請求項1~
17のいずれか1項に記載の、側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッドを有することを特徴とするシャワー装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関係出願の相互参照
本出願は、2020年9月24日に中国専利局に提出された、出願番号が2020221240970であり、名称が「側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド」である中国出願に基づいて優先権を主張し、その全ての内容が、参照により本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は、浴用シャワーの技術分野に関し、具体的に、側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド及びシャワー装置に関する。
【背景技術】
【0003】
シャワーヘッドは、シャワー装置における吐水するためのアッセンブリである。従来のシャワーヘッドは、多種の異なる吐水モードを切替、選択することが可能なものが多く、異なる吐水モードでは、水流の状態が異なり、例えば、水流密度、位置、総流量が異なる。一般的に、シャワーヘッドのモード切替は、シャワーヘッドに可動に設置される切替機構によって実現されていたが、従来のシャワーヘッドは、片手でシャワーヘッドを握持しながら切替を実現することが困難であるため、多種の吐水モードを備えるシャワーヘッドの使用不便になってしまう。
【発明の概要】
【0004】
本出願は、従来のシャワーヘッドでは片手で切替操作を実現することが困難で使用不便であった問題を解決できる、側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド及びシャワー装置を提供することを目的とする。
【0005】
本出願の実施例による側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッドは、
内部に回転盤及び分水アッセンブリが配置され、側面に開口が形成されたシャワーヘッド本体と、
シャワーヘッド本体に固定される位置制限部と、
レバーと、伝動アッセンブリと、弾性復帰部材とを有する切替機構を備え、
レバーが、開口に可動に設置され、伝動アッセンブリと連動し、レバーが動かされると、伝動アッセンブリが駆動されて運動し、
伝動アッセンブリが回転盤と連動することにより、回転盤が分水アッセンブリに対して正方向に回転するように駆動されて、水流の切替が行われ、
弾性復帰部材が、シャワーヘッド本体内に設置されるとともに、伝動アッセンブリに作用することにより、伝動アッセンブリが、レバーを動かして復帰させるように駆動され、
位置制限部が回転盤に作用することにより、回転盤の逆方向の回転が止められる。
【0006】
本出願の実施例による側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッドを使用するとき、利用者が片手でシャワーヘッド本体の握持部を握持しながら、指でシャワーヘッド本体の側面に触って、レバーを動かすことにより、伝動アッセンブリを、回転盤を動かして分水アッセンブリに対して回転させるように駆動して、一回の吐水モードの切替(水流状態の切替)を完成させ、そして、指のレバーに対する作用力を抜くと、レバーが弾性復帰部材の作用で復帰されて、次回の動かしに備えるようになる。また、レバーの復帰過程において、位置制限部により回転盤の逆方向の回転が止められ、回転盤が現在の状態、即ち現在の水流に保たれた。
【0007】
選択可能な実施形態において、分水アッセンブリは、接続される分水盤及び裏蓋を備え
、分水盤に複数の第1通水孔が形成され、
回転盤が、接続される切替板及び回転部を備え、
切替板が分水盤と裏蓋との間に位置し、切替板に第1通水孔と協働する第2通水孔が形成され、回転部が裏蓋を穿通して伝動アッセンブリと接続し、
伝動アッセンブリ、弾性復帰部材及び位置制限部が、裏蓋の表面に設置される。
【0008】
本出願の実施例において、レバーが動かされると、回転盤が回転して、第1通水孔が異なる第2通水孔と位置合わせることにより、異なる水流の切替を実現できる。また、第2通水孔と第1通水孔とが位置ずれした場合、通水路が閉じられて、シャワーヘッド(即ち側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッドであり、後の説明において単独に現れたシャワーヘッドも、本出願の実施例による側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッドの略称であるため、後で説明を省略する)から水が出なくなる。切替機構及び位置制限部は裏蓋の表面に設置されるため、メンテナンスや部品の交換に寄与できて、メンテナンスのコストを効果的に抑えることができる。また、切替機構、位置制限部件及び回転盤はともに分水アッセンブリに設置されるため、シャワーヘッドがコンパクトで、接続の安定性が優れ、シャワーヘッドの使用寿命の延長を図ることが可能となる。
【0009】
選択可能な実施形態において、伝動アッセンブリは、伝動部材と、駆動部材と、駆動ラチェット爪とを備え、
前記伝動部材が前記レバーと連動し、前記伝動部材が歯構造を有し、前記駆動部材が駆動歯を有し、前記駆動部材の駆動歯が前記伝動部材の歯構造と噛合し、
前記駆動ラチェット爪が、前記駆動部材の表面に設置され、前記駆動部材に従動して運動するように構成され、
前記回転部が、回転軸と駆動ラチェットとを備え、
前記回転軸の一端が、前記切替板に接続され、
前記駆動ラチェットが、前記回転軸の前記切替板から離間する端に設置され、前記駆動ラチェット爪と伝動可能に接続する。
【0010】
本出願の実施例において、レバーが動かされると、伝動部材に連れられて駆動部材が運動し、そして駆動ラチェット爪に連れられて駆動ラチェットが正方向に回転する。歯車伝動の方式で回転盤を駆動して回転させれば、回転盤の回転角度を精確にコントロールすることができ、また、伝動アッセンブリがコンパクトの構成であるため、シャワーヘッド本体の内部空間を効率的に利用することができる。さらに、駆動ラチェット爪と駆動ラチェットとの協働により、伝動アッセンブリが、回転盤を正方向の回転しか駆動できなく、逆方向に回転させることがないように保証でき、シャワーヘッドの水流の安定性が保証される。
【0011】
選択可能な実施形態において、駆動ラチェットと回転軸とはスナップリングにより固定されて、確実な接続が保たれる。
【0012】
選択可能な実施形態において、前記駆動部材の表面に係止溝が設けられ、前記駆動ラチェット爪が前記係止溝に係止され、
前記駆動ラチェット爪と前記駆動ラチェットとが噛合する。選択可能な実施形態において、駆動部材の表面に間隔をあけて2つの係止溝が設けられ、2つの駆動ラチェット爪がそれぞれ2つの係止溝に係止され、2つの駆動ラチェット爪がいずれも駆動ラチェットと噛合する。
【0013】
上記の実現過程において、駆動ラチェット爪を駆動部材から容易に取り外すことができるので、メンテナンスや交換に寄与できる。また、2つの駆動ラチェット爪がともに駆動ラチェットに作用するので、回転盤の正常回転に寄与でき、水流切替の安定性を保証でき
る。
【0014】
選択可能な実施形態において、位置制限部は、裏蓋の表面に固定されるとともに駆動ラチェットに当接して駆動ラチェットの逆方向の回転を止める位置制限ラチェット爪を有する。
【0015】
上記の実現過程において、位置制限部は、構成が簡単で、位置制限効果が良く、駆動ラチェットの逆方向の回転を効果的に止めることができて、レバーに対する作用力を抜いても、回転盤が回転することがないように保証される。
【0016】
選択可能な実施形態において、伝動部材は、接続部材と歯構造とを備え、
歯構造が接続部材の一端に形成され、接続部材の他端がレバーと接続し、
接続部材は、固定軸により裏蓋に回転可能に設置され、固定軸回りに回転することにより駆動部材を動かして回転させるように構成され、
弾性復帰部材は、一端が裏蓋に固定され、他端が接続部材に接続される。
【0017】
上記の実現過程において、伝動部材は、構成が精巧で、レバーの横方向の運動を回転運動に変換して、駆動部材を動かして回転させ、利用者が片手で操作してシャワーヘッドの水流を手軽に切り替えることに寄与できる。また、弾性復帰部材は接続部材の側面に作用することにより、伝動部材及びレバーの迅速な復帰に寄与できる。
【0018】
選択可能な実施形態において、接続部材の側面に柱状突起が形成され、弾性復帰部材の一端が柱状突起に環装される。柱状突起を設置することにより、弾性復帰部材の取付に寄与できる。
【0019】
選択可能な実施形態において、裏蓋の表面に凸軸が形成され、駆動部材が凸軸に回転可能に環装され、凸軸又は駆動部材のうちの一方に位置制限ブロックが設けられ、他方に位置制限溝が設けられ、位置制限ブロックが、位置制限溝をスライド可能に構成される。選択可能な実施形態において、位置制限ブロックが凸軸の外側壁に設けられ、位置制限溝が、位置制限ブロックと協働可能に駆動部材の内側壁に設けられる。
【0020】
上記の実現過程において、駆動部材は、凸軸回りに安定に回転可能であり、伝動アッセンブリと回転盤とが連動するときの位置ずれの発生を防ぎ、水流切替が正常に実行されることを保証できる。また、位置制限溝と位置制限ブロックとの協働により、駆動部材の回転距離が制限され、駆動部材の過剰の回転による水流の切替の失敗や間違いを防ぐことができる。
【0021】
選択可能な実施形態において、開口は、シャワーヘッド本体における握持部に近接する側面に位置する。
【0022】
上記の実現過程において、開口をシャワーヘッド本体における握持部に近接する側面に設けることにより、利用者が片手で開口におけるレバーを操作して吐水モードを切り替えることに寄与できる。
【0023】
選択可能な実施形態において、開口は、長尺状の構成であり、シャワーヘッド本体のヘッド部の外周側に沿って延在し、レバーが開口の長手方向に沿って移動するように構成される。開口を長尺状に設計することにより、レバーを開口に沿ってスライドさせて吐水モードの切替を実現することができる。
【0024】
選択可能な実施形態において、シャワーヘッド本体の握持部内に、分水アッセンブリと
連通する入水管が設置される。入水管を握持部内に設置することにより、握持部内の空間が合理的に利用され、入水管の配置の問題が解決される。
【0025】
選択可能な実施形態において、レバーに遮断片が配置され、遮断片に切欠が形成され、レバーが切欠に嵌設され、
遮断片が、開口を遮るようにレバーとともに運動するように構成される開口。
【0026】
上記の実現過程において、遮断片は、開口を遮る役割を果たして、利用者が開口からシャワーヘッド本体の内部の部品を見ることを防いで、製品を見栄えが良くて整ったものにするとともに、外部の物体がシャワーヘッド本体の内部に進入することを防いで、シャワーヘッド本体の内部の部品が損なわれることを避けることができる。
【0027】
選択可能な実施形態において、弾性復帰部材はバネである。弾性復帰部材であるバネは、伝動アッセンブリを安定に復帰させることができる。
【0028】
選択可能な実施形態において、シャワーヘッド本体にシリコンゴムセルフクリーニング部材及び散水板が配置され、
シリコンゴムセルフクリーニング部材が散水板と分水アッセンブリとの間に設置される。
【0029】
上記の実現過程において、シリコンゴムセルフクリーニング部材の設置により、シャワーヘッドのクリーニングに寄与でき、水垢によるシャワーヘッドの目詰まりを防ぐことができる。
【0030】
選択可能な実施形態において、シャワーヘッド本体に、散水板を遮る装飾カバーが設置される。装飾カバーの設置により、側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッドに整った外観を付与することができるとともに、散水板を保護する役割も果たす。
【0031】
選択可能な実施形態において、シャワーヘッド本体に、分水アッセンブリと連通する噴霧ノズルが設置される。噴霧ノズルの設置により、利用者が心地よくシャワーを浴びることができる。
【0032】
本出願の実施例は、上記のいずれかの実施形態による側面切替レバーを備えた自動復帰シャワーヘッドを有するシャワー装置をさらに提供する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
本出願における実施例の技術案をより明瞭に説明するため、以下、実施例の説明に必要な図面を簡単に説明する。説明する図面は、本出願のいくつの実施例を示すものにすぎず、範囲を限定するものではない。当業者は、発明能力を用いなくても、これらの図面をもとに他の関連図面を得ることが可能である。
【0034】
【
図1】本実施例による側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッドの正面図である。
【
図2】本実施例による側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッドの側面図である。
【
図3】
図1におけるA-A方向に沿った断面図である。
【
図4】本実施例による側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッドの斜視分解図である。
【
図5】本実施例によるシャワーヘッド本体の模式図である。
【
図6】本実施例による、レバーが動かされていないときの側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッドの背面図である。
【
図7】本実施例による、レバーが動かされた後の側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッドの背面図である。
【
図8】本実施例によるレバー、伝動アッセンブリ及び分水アッセンブリの模式的斜視図である。
【
図9】本実施例による切替機構及び分水アッセンブリの模式的斜視図である。
【
図10】本実施例による、レバーを動かした後の切替機構及び分水アッセンブリの模式的斜視図である。
【
図11】本実施例による切替機構及び裏蓋の斜視分解図である。
【
図12】本実施例による伝動部材及びレバーの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本出願の実施例の目的、技術案及び利点をより明瞭にするため、以下、本出願の実施例に用いられる図面を参照しながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に説明し、説明される実施例が本出願の一部の実施例にすぎず、すべての実施例ではないことは無論である。ここで図面を用いて示した本出願の実施例における部品は、様々な配置方法で配置、設計することが可能である。
【0036】
このため、以下の、図面に示された本出願の実施例に対する詳細な説明は、本出願の選択された実施例を示すものにすぎず、本出願の保護しようとする範囲を限定するものではない。本出願の実施例をもとに、当業者が発明能力を用いることなく得たすべての他の実施例も、本出願の保護範囲に属する。
【0037】
なお、同様な符号は、図面において同様なものを示すので、1つの図面で定義された場合、その他の図面でさらに定義、解釈することが不要になる。
【0038】
本出願の実施例の説明において、「中心」、「上」、「下」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「内」、「外」等の用語で表された方向又は位置関係は、図面に基づくものであり、或いは該出願に係る製品の通常配置の方向又は位置関係であり、或いは当業者が通常に理解している方向又は位置関係であり、本出願を簡単及び簡略に説明するためのものにすぎず、該当装置又は要素が、必ずしも特定の方向を有したり、特定の方向に構成、操作されたり、することを明示又は暗示するものではないため、本出願を限定するものではないと理解すべきである。
【0039】
本出願の実施例の説明において、明確な定義や限定がない限り、用語の「設置」、「取付」、「連係」、「接続」を、広義的に理解すべきである。例えば、固定接続でもよいし、取外し可能な接続でもよいし、一体的な接続でもよい。また、直接接続してもよいし、中間物を介して間接的に接続してもよいし、2つの素子の内部が連通してもよい。当業者は、本出願における上記用語の具体的な意味を、具体的な状況に応じて理解することができる。
【0040】
なお、矛盾がない限り、本出願の実施例及び実施例における特徴を任意に組み合わせることができる。
【0041】
以下、図面を参照しながら、本出願における技術案を説明する。
【0042】
従来技術において、シャワーヘッドの吐水モードの切替機構は、通常シャワーヘッドパネルの前面に設置され、切り替えたり戻させたりするには、遠位端で操作しなければならない。多種の吐水モードを有するシャワーヘッドは、切替機構の動作距離が長く、切替機構がシャワーヘッドの握持部から遠く離れた箇所に位置するとき、片手で切替機構を操作
することが困難であるため、多機能シャワーの使用不便になってしまう。
【0043】
したがって、本出願の実施例は、従来技術によるシャワーヘッドでは片手で吐水モードを切り替えることが困難で使用不便であった問題を解決できる、側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド10を提供する。
【0044】
図1~
図4に示すように、
図1は、本実施例による側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド10の正面図であり、
図2は、本実施例による側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド10の側面図であり、
図3は、
図1におけるA-A方向に沿った断面図であり、
図4は、本実施例による側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド10の斜視分解図である。
【0045】
本出願の実施例において、側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド10は、シャワーヘッド本体11と、位置制限部12と、切替機構13とを備える。
【0046】
シャワーヘッド本体11は、ヘッド部と、ヘッド部と接続する握持部とを有し、水流がシャワーヘッド本体11の握持部から流入して、シャワーヘッド本体11のヘッド部から吐出され、シャワーヘッド本体11の握持部が、ユーザが握持する部分であり、切替機構13がシャワーヘッド本体11のヘッド部に設置される。シャワーヘッド本体11の内部に回転盤13a及び分水アッセンブリ14が配置され、シャワーヘッド本体11の側面に開口15が形成される。本出願の実施例において、開口15は、シャワーヘッド本体11のヘッド部に形成され、その開口がシャワーヘッド本体11のヘッド部の外周側に沿って延在する。位置制限部12は、シャワーヘッド本体11に固定され、任意選択で、位置制限部12がシャワーヘッド本体11のヘッド部内に位置する。本実施例において、シャワーヘッド本体11のヘッド部が矩形体であり、吐水面である側面が矩形の面であり、シャワーヘッド本体11の握持部が円柱体又は円錐体である。なお、選択可能な他の実施例では、シャワーヘッド本体11のヘッド部の形状を、例えば円盤状にするように変更してもよく、シャワーヘッド本体11の握持部の断面形状を多角形にしてもよい。
【0047】
切替機構13は、レバー16と、伝動アッセンブリ17と、弾性復帰部材18とを有する。
【0048】
レバー16は、開口15に可動に設置され、伝動アッセンブリ17と連動し、レバー16を動かすことにより伝動アッセンブリ17を駆動して運動させることができる。伝動アッセンブリ17は、回転盤13aと連動して、回転盤13aを駆動して分水アッセンブリ14に対して正方向に回転させることにより、水流の切替を行う。レバー16は、一部がシャワーヘッド本体11内に位置して伝動アッセンブリ17と伝動可能に接続され、その他の部分が、利用者が手(指)で動かすことを可能にするように、開口15からシャワーヘッド本体11の外部へ延出する。ここで、水流の切替は、側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド10の吐水モードを切り替えることにより、吐水の状態を変えることである。
【0049】
弾性復帰部材18は、シャワーヘッド本体11に設置されるとともに、伝動アッセンブリ17に作用することにより、伝動アッセンブリ17を、レバー16を動かして復帰させるように駆動する。
【0050】
また、位置制限部12は回転盤13aに作用することにより、回転盤13aの逆方向の回転を止める。
【0051】
本出願の実施例による側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド10を使用す
るとき、利用者が片手でシャワーヘッド本体11の握持部を握持しながら、指でシャワーヘッド本体11の側面(例えば、シャワーヘッド本体11のヘッド部の側面)に触って、レバー16を動かすことにより、伝動アッセンブリ17を、回転盤13aを動かして分水アッセンブリ14に対して回転させるように駆動して、一回の水流の切替(吐水モードの切替)を完成させ、そして、指のレバー16に対する作用力を抜くと、レバー16が弾性復帰部材18の作用で復帰されて、次回の動かしに備えるようになる。また、レバー16の復帰過程において、位置制限部12により回転盤13aの逆方向の回転が止められ、回転盤13aが現在の状態、即ち現在の吐水モードに保たれた。レバー16が毎回動かされたあとに復帰することができるため、レバー16が握持部から遠く離れた位置に動かされて次回の切替を片手で操作できない問題を解決することができる。
【0052】
なお、
図3及び
図4に示すように、シャワーヘッド本体11の握持部の内部に、入水管19がC形スナップリング20により固定され、入水管19が分水アッセンブリ14と連通して、分水アッセンブリ14に水を供給する。入水管19は、シャワーヘッド本体11のヘッド部に近接する端が分水アッセンブリ11と接続し、シャワーヘッド本体11のヘッド部から離間する端に、外部水管と接続するための雄ねじが設けられる。また、入水管19の2つの端部にそれぞれシールパッキンが設置されて、入水管19と分水アッセンブリ14との間、及び入水管19と外部水管との間の良好な密封効果を保証し、水漏れを防ぐ。
【0053】
図2、
図5、
図6及び
図7を参照する。
図5は、本実施例によるシャワーヘッド本体11の模式図であり、
図6は、本実施例による、レバー16が動かされていないときの側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド10の背面図であり、
図7は、レバー16が動かされた後の側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド10の背面図である。
【0054】
本開示において、開口15は、シャワーヘッド本体11のヘッド部における握持部に近接する側面に位置する。開口15をシャワーヘッド本体の握持部に近接する位置に設けることにより、片手で握持部を握持しながら開口15に設置されたレバー16を操作することをより手軽にすることができる。利用者は、レバー16を手軽に動かすことで吐水モードを切り替えることができる。
【0055】
図8~
図10に示すように、
図8は、本実施例によるレバー16、伝動アッセンブリ17及び分水アッセンブリ14の模式的斜視図であり、
図9は、本実施例による切替機構13及び分水アッセンブリ14の模式的斜視図であり、
図10は、本実施例による、レバー16を動かした後の切替機構13及び分水アッセンブリ14の模式的斜視図である。
【0056】
本開示において、レバー16に対して遮断片21が配置され、遮断片21に切欠22が形成され(
図4を参照)、レバー16が切欠22に嵌設されるとともに遮断片21に対して固定される。遮断片21がレバー16とともに運動されて、開口15を遮る。本実施例において、遮断片21とレバー16とは別体の構造であるが、選択可能な他の実施例では、遮断片21とレバー16とを一体成形してもよい。本実施例において、遮断片21は、開口15よりも大きい矩形板体であるが、選択可能な他の実施例では、遮断片21が楕円形のような他の形状であってもよい。
【0057】
本出願の実施例において、遮断片21は、開口15を遮る役割を果たして、利用者が開口15からシャワーヘッド本体11の内部の部品を見ることを防いで、製品を見栄えが良く整ったものにするとともに、外部の物体がシャワーヘッド本体11の内部に進入することを防いで、シャワーヘッド本体11の内部の部品が損なわれることを避けることができる。
図9及び
図10から分かるように、遮断片21がレバー16とともに運動されるので
、遮断片21は、レバー16が開口15内のいずれの位置に位置しても、開口15を遮ることができるサイズを有するべきである。
【0058】
図4及び
図11を参照する。
図11は、本実施例による切替機構13及び裏蓋24の斜視分解図である。
【0059】
本開示において、分水アッセンブリ14は、接続される分水盤23と裏蓋24とを備え、分水盤23に複数の第1通水孔25が形成される。切替機構13の回転盤13aは、接続される切替板26と回転部27とを備える。
【0060】
切替板26は、分水盤23と裏蓋24との間に位置し、切替板26に第1通水孔25と協働する第2通水孔28が形成され、回転部27が裏蓋24を穿通して伝動アッセンブリ17と接続する。伝動アッセンブリ17、弾性復帰部材及び位置制限部12は、裏蓋24の表面に設置される。なお、切替板26に複数の第2通水孔28が形成され、異なる第2通水孔28が第1通水孔25に位置合わせされることによって、異なる水流状態を得ることができる。
【0061】
本出願の実施例において、レバー16が動かされると、回転盤13aが回転して、第1通水孔25が異なる第2通水孔28と位置合わせすることにより、異なる水流の切替を実現できる。また、第2通水孔28と第1通水孔25とが位置ずれした場合、通水路が閉じられて、シャワーヘッド(即ち側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド10であり、後の説明において単独に現れたシャワーヘッドも本出願の実施例による側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド10の略称であるため、この説明を省略する)から水が出なくなる。切替機構13及び位置制限部12は裏蓋24の表面に設置されるため、メンテナンスや部品の交換に寄与できて、メンテナンスのコストを効果的に抑えることができる。また、切替機構13、位置制限部12及び回転盤13aはともに分水アッセンブリ14に設置されるため、シャワーヘッドがコンパクトで、接続の安定性が優れ、シャワーヘッドの使用寿命の延長を図ることが可能となる。
【0062】
なお、分水盤23及び裏蓋24に、分水盤23と裏蓋24との接続の安定性を向上させるための固定構造であるスナップリング29が設置されるとともに、密封効果を向上させるためのシールパッキンが設置される。
【0063】
なお、密封効果を向上させるため、分水盤23と回転盤13aとの間にもシールパッキンが設置される。
【0064】
図8~
図12を参照する。
図12は、本実施例による伝動部材30及びレバー16の斜視図である。
【0065】
本開示において、伝動アッセンブリ17は、伝動部材30と、駆動部材31と、駆動ラチェット爪32とを備える。
【0066】
図面に示すように、伝動部材30がレバー16と連動し、伝動部材30が歯構造38を有し、駆動部材31に駆動歯を有し、駆動部材31の駆動歯が伝動部材30の歯構造38と噛合する。駆動ラチェット爪32は、駆動部材31の表面に設置され、駆動部材31に従動して運動するように構成される。回転部27は、回転軸33と駆動ラチェット34とを備える。回転軸33の一端は切替板26に接続される。駆動ラチェット34が、回転軸33の切替板26から離間する端の端面に設置され、駆動部材31の上方に位置し、駆動ラチェット爪32と伝動可能に接続する。任意選択で、駆動ラチェット34と回転軸33とがE形スナップリング49により固定される。
【0067】
本実施例において、レバー16が動かされると、伝動部材30に連れられて駆動部材31が運動し、そして駆動ラチェット爪32に連れられて駆動ラチェット34が正方向に回転する。歯車伝動の方式で回転盤13aを駆動して回転させれば、回転盤13aの回転角度を精確にコントロールすることができ、また、伝動アッセンブリ17がコンパクトの構成であるため、シャワーヘッド本体11の内部空間を効率的に利用することができる。さらに、駆動ラチェット爪32と駆動ラチェット34との協働により、伝動アッセンブリ17が、回転盤13aを正方向の回転しか駆動できなく、逆方向に回転させることがないように保証でき、シャワーヘッドの水流の安定性が保証される。
【0068】
任意選択で、本開示において、駆動部材31の表面に係止溝35が設けられ、駆動ラチェット爪32が、係止溝35に係止されるとともに駆動ラチェット34と噛合する。任意選択で、係止溝35は、2つ設けられ、2つの係止溝35のそれぞれに駆動ラチェット爪32が係止され、2つの駆動ラチェット爪32がいずれも駆動ラチェット34と噛合する。
【0069】
上記の実現過程において、駆動ラチェット爪32を駆動部材31から容易に取り外すことができるので、メンテナンスや交換に寄与できる。また、2つの駆動ラチェット爪32がともに駆動ラチェット34に作用するので、回転盤13aの正常回転に寄与でき、水流切替の安定性を保証できる。選択可能な他の実施例では、駆動部材31の表面に係止溝35を設けずに、駆動ラチェット爪32を他の方式により駆動部材31と固定させてもよく、例えば、駆動ラチェット爪32と駆動部材31とを一体成形してもよい。
【0070】
本開示において、任意選択で、位置制限部12は、裏蓋24の表面に固定されるとともに駆動ラチェット34に当接して駆動ラチェット34の逆方向の回転を止める位置制限ラチェット爪36を有する。
【0071】
上記の実現過程において、位置制限部12は、構成が簡単で、位置制限効果が良く、駆動ラチェット34の逆方向の回転を効果的に止めることができて、レバー16に対する作用力を抜いても、回転盤13aが回転することがないように保証される。
【0072】
本開示において、伝動部材30は、接続部材37と歯構造38とを備える。歯構造38が接続部材37の一端に形成され、接続部材37の他端がレバー16と接続する。接続部材37は、固定軸39により裏蓋24に回転可能に設置され、レバー16が動かされると、接続部材37が固定軸39回りに回転して、駆動部材31を動かして回転させる。弾性復帰部材18は、一端が裏蓋24に固定され、他端が接続部材37に接続される。任意選択で、接続部材37の側面に柱状突起40が形成され、弾性復帰部材18は、一端が裏蓋24に固定され、他端が柱状突起40に環装される。本実施例において、弾性復帰部材18はバネであるが、選択可能な他の実施例では、弾性復帰部材18がゴムベルトなどの弾性部材であってもよい。
【0073】
本出願の実施例において、伝動部材30は、構成が精巧で、レバー16の横方向の運動を回転運動に変換して、駆動部材31を動かして回転させ、利用者が片手で操作してシャワーヘッドの水流を手軽に切り替えることに寄与できる。また、弾性復帰部材18は接続部材37の側面に作用することにより、伝動部材30及びレバー16の迅速な復帰に寄与できる。
【0074】
任意選択で、裏蓋24の表面に凸軸41が形成され、駆動部材31が凸軸41に回転可能に環装される。駆動部材31が凸軸41に回転可能に環装され、凸軸41又は駆動部材31のうちの一方に位置制限ブロック42が設けられ、他方に位置制限溝43が設けられ
、位置制限ブロック42が位置制限溝43をスライド可能に構成される。
図11に示すように、任意選択で、位置制限ブロック42が凸軸41の外側壁に設けられ、位置制限溝43が位置制限ブロック42と協働可能に駆動部材31の内側壁に設けられる。本実施例において、位置制限溝43のサイズが位置制限ブロック42のサイズよりも大きいため、駆動部材31の凸軸41に対する回転が一定範囲内に制限される。
【0075】
上記の実現過程において、駆動部材31は、凸軸41回りに安定に回転可能であり、伝動アッセンブリ17と回転盤13aとが連動するときの位置ずれの発生を防ぎ、水流切替が正常に実行されることを保証できる。また、位置制限溝43と位置制限ブロック42との協働により、駆動部材31の回転距離が制限され、駆動部材31の過剰の回転による水流の切替の失敗や間違いを防ぐことができる。
【0076】
図4に示すように、本出願の実施例において、シャワーヘッド本体11にシリコンゴムセルフクリーニング部材44及び散水板45が配置され、シリコンゴムセルフクリーニング部材44が散水板45と分水アッセンブリ14との間に設置される。
【0077】
シリコンゴムセルフクリーニング部材44の設置により、シャワーヘッドのクリーニングに寄与でき、水垢によるシャワーヘッドの目詰まりを防ぐことができる。
【0078】
任意選択で、散水板45はねじ46で分水盤23と固定される。なお、選択可能な他の実施例では、散水板45は、係止構造により分水盤23と取外し可能に接続してもよい。
【0079】
任意選択で、本開示において、シャワーヘッド本体11に、散水板45を遮る装飾カバー47が配置され、側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド10に整った外観を付与することができるとともに、散水板45を保護する役割も果たす。任意選択で、利用者がより心地よくシャワーを浴びることができるように、シャワーヘッド本体11に噴霧ノズル48がさらに配置され、噴霧ノズル48が分水アッセンブリ14と連通する。
【0080】
本出願の実施例によるシャワーヘッドを使用するとき、片手でシャワーヘッド本体11の握持部を握持しながら同じ手でレバー16を手軽に動かして吐水モードを切り替えることができ、毎回切り替えたあと、レバー16が元の位置に戻されることができ、次回の切替操作に備えるようになる。レバー16を複数回動かすことにより、吐水モードを周期的に切り替えることができる。
【0081】
本出願の実施例は、本出願の実施例による側面切替レバーを備えた自動復帰シャワーヘッド10を有するシャワー装置をさらに提供する。任意選択で、シャワー装置は、入水管や、シャワーヘッドを支持するためのホルダなどの他のアッセンブリを有してもよい。
【0082】
上記のように、本出願の実施例による側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッドは、シャワーヘッド本体と、位置制限部と、切替機構とを備える。シャワーヘッド本体の内部に回転盤及び分水アッセンブリが配置され、シャワーヘッド本体の側面に開口が形成され、位置制限部がシャワーヘッド本体内に固定される。切替機構は、レバーと、伝動アッセンブリと、弾性復帰部材とを有する。レバーは、開口に可動に設置され、伝動アッセンブリと連動し、レバーを動かすことにより、伝動アッセンブリを駆動して運動させ、伝動アッセンブリが、回転盤と連動して回転盤を駆動して分水アッセンブリに対して正方向に回転させることにより、水流の切替を行う。弾性復帰部材は、シャワーヘッド本体内に設置されるとともに、伝動アッセンブリに作用することにより、伝動アッセンブリを、レバーを動かして復帰させるように駆動する。位置制限部は、回転盤に作用することにより、回転盤の逆方向の回転を止める。本出願の実施例によるシャワーヘッドを使用するとき、利用者が片手でシャワーヘッド本体の握持部を握持しながら、指でシャワーヘッド本
体の側面に触って、レバーを動かすことにより、伝動アッセンブリを、回転盤を動かして分水アッセンブリに対して回転させるように駆動して、一回の吐水モードの切替(水流状態の切替)を完成させ、そして、指のレバーに対する作用力を抜くと、レバーが弾性復帰部材の作用で復帰されて、次回の動かしに備えるようになる。また、レバーの復帰過程において、位置制限部により回転盤の逆方向の回転が止められ、回転盤が現在の状態、即ち現在の水流に保たれた。レバーが復帰できるため、レバーが常に手軽に操作できる位置にあり、したがって、本出願の実施例によるシャワーヘッドによれば、吐水モードを比較的に手軽に切り替えることができる。
【0083】
本出願の実施例によるシャワー装置は、本出願の実施例による側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッドを有するため、吐水モードを手軽に切り替えることができるという利点が有する。
【0084】
上記は、本出願の好ましい実施例にすぎず、本出願を限定するものではない。当業者にとって、本出願に対して各種の変更や変化を行ってもよい。本出願の本質及び主旨から逸脱しない限り、行った如何なる変更、均等置換、改良等も、本出願の保護範囲内に属する。
【0085】
産業上の利用可能性
本出願の実施例による側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッドは、レバーが動かされた後に復帰できるので、レバーが常に手軽に操作できる位置にあるため、本出願の実施例によるシャワーヘッドが、吐水モードを手軽に切り替えることができ、本出願の実施例によるシャワー装置も、手軽に使用できるという特徴を有する。
【符号の説明】
【0086】
10…側面切替レバーを備えた自動復帰型シャワーヘッド
11…シャワーヘッド本体
12…位置制限部
13…切替機構
13a…回転盤
14…分水アッセンブリ
15…開口
16…レバー(側面切替レバー)
17…伝動アッセンブリ
18…弾性復帰部材
19…入水管
20…C形スナップリング
21…遮断片
22…切欠
23…分水盤
24…裏蓋
25…第1通水孔
26…切替板
27…回転部
28…第2通水孔
29…スナップリング
30…伝動部材
31…駆動部材
32…駆動ラチェット爪
33…回転軸
34…駆動ラチェット
35…係止溝
36…位置制限ラチェット爪
37…接続部材
38…歯構造
39…固定軸
40…柱状突起
41…凸軸
42…位置制限ブロック
43…位置制限溝
44…シリコンゴムセルフクリーニング部材
45…散水板
46…ねじ
47…装飾カバー
48…噴霧ノズル
49…E形スナップリング。