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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-24
(45)【発行日】2023-08-01
(54)【発明の名称】条件付きハンドオーバ方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/30 20090101AFI20230725BHJP
   H04W 36/36 20090101ALI20230725BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20230725BHJP
【FI】
H04W36/30
H04W36/36
H04W24/10
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021573967
(86)(22)【出願日】2019-07-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-13
(86)【国際出願番号】 CN2019095479
(87)【国際公開番号】W WO2021003715
(87)【国際公開日】2021-01-14
【審査請求日】2022-06-13
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】ルー、チエンシー
(72)【発明者】
【氏名】イヨウ、シン
【審査官】新井 寛
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-091954(JP,A)
【文献】国際公開第2018/203716(WO,A1)
【文献】Samsung,Conditional HO, basic signalling aspects,3GPP TSG RAN WG2 #106 R2-1906763,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_106/Docs/R2-1906763.zip>,2019年05月02日
【文献】Ericsson,Conditional handover failures in NR,3GPP TSG RAN WG2 #106 R2-1906215,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_106/Docs/R2-1906215.zip>,2019年05月02日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
条件付きハンドオーバ方法であって、
条件付きハンドオーバ(CHO)構成情報を受信することであって、前記CHO構成情報は、ソースセルの測定構成情報を含むことと、
前記CHO構成情報に従ってCHO処理を実行することと、を含み、
前記ソースセルの測定構成情報は、測定構成識別子を含み、前記測定構成識別子と前記ソースセルの測定構成パラメータは、対応関係を持ち、且つ、前記測定構成識別子とCHO測定構成パラメータは、対応関係を持ち、
前記CHO構成情報に従ってCHO処理を実行することは、
前記測定構成識別子に従って、前記CHO測定構成パラメータを決定することと、
前記CHO測定構成パラメータに従って測定することと、
CHO実行条件および前記測定の結果に従って、セルハンドオーバを実行し、またはセルハンドオーバを実行しないことと、を含むことを特徴とする、前記条件付きハンドオーバ方法。
【請求項2】
前記CHO測定構成パラメータは、
CHO測定識別子、CHO測定対象、CHO報告構成のうちの少なくとも1つの変数を含むことを特徴とする、
請求項に記載の条件付きハンドオーバ方法。
【請求項3】
前記測定構成情報は、さらに、CHO測定構成パラメータの修正情報を含み、前記条件付きハンドオーバ方法は、
前記CHO測定構成パラメータの修正情報に従って、前記測定構成識別子に対応するソースセルの測定構成パラメータを修正して、前記CHO測定構成パラメータを取得することをさらに含むことを特徴とする、
請求項1または2に記載の条件付きハンドオーバ方法。
【請求項4】
端末機器であって、
条件付きハンドオーバ(CHO)構成情報を受信するように構成される受信ユニットであって、前記CHO構成情報は、ソースセルの測定構成情報を含む、受信ユニットと、
前記CHO構成情報に従ってCHO処理を実行するように構成される処理ユニットと、を備え
前記ソースセルの測定構成情報は、測定構成識別子を含み、前記測定構成識別子と前記ソースセルの測定構成パラメータは、対応関係を持ち、且つ、前記測定構成識別子とCHO測定構成パラメータは、対応関係を持ち、
前記処理ユニットは、さらに
前記測定構成識別子に従って、前記CHO測定構成パラメータを決定することと、
前記CHO測定構成パラメータに従って測定することと、
CHO実行条件および前記測定の結果に従って、セルハンドオーバを実行し、またはセルハンドオーバを実行しないことと、を行うように構成されることを特徴とする、前記端末機器。
【請求項5】
前記CHO測定構成パラメータは、
CHO測定識別子、CHO測定対象、CHO報告構成のうちの少なくとも1つの変数を含むことを特徴とする、
請求項に記載の端末機器。
【請求項6】
前記測定構成情報は、さらに、CHO測定構成パラメータの修正情報を含み、前記処理ユニットは、さらに、
前記CHO測定構成パラメータの修正情報に従って、前記測定構成識別子に対応するソースセルの測定構成パラメータを修正して、前記CHO測定構成パラメータを取得することを行うように構成されることを特徴とする、
請求項4又は5に記載の端末機器。
【請求項7】
ネットワーク機器であって、
端末機器に条件付きハンドオーバ(CHO)構成情報を送信、前記CHO構成情報は、ソースセルの測定構成情報を含み、前記ソースセルの測定構成情報は、測定構成識別子を含み、前記測定構成識別子と前記ソースセルの測定構成パラメータは、対応関係を持ち、且つ、前記測定構成識別子とCHO測定構成パラメータは、対応関係を持ち、それによって、前記端末機器に、前記測定構成識別子に従って、前記CHO測定構成パラメータを決定することと、前記CHO測定構成パラメータに従って測定することと、CHO実行条件および前記測定の結果に従って、セルハンドオーバを実行し、またはセルハンドオーバを実行しないことと、を行わせるように構成される送信ユニットことを特徴とする、前記ネットワーク機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、通信分野に関し、具体的には、条件付きハンドオーバ方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線伝送サービスの負荷量調整、活性化動作の維持、機器の故障または端末機器のモビリティなどにより、通信の連続性およびサービスの品質を保証するために、通信システムは、当該端末機器と元のセルとの通信リンクを新しいセルに遷移し、即ち、セルのハンドオーバを実行する必要がある。
【0003】
高速モバイルシナリオおよび高周波数展開シナリオについては、頻繁なハンドオーバおよび失敗し易いハンドオーバの問題があり、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd generation partnership project)は、条件のトリガに基づくセルのハンドオーバ、即ち、条件付きハンドオーバ(CHO:conditional handover)を導入しようとする。端末機器は、CHOを実行する前に、ソースセルおよびターゲットセルを測定し、次に測定結果およびネットワーク機器によって事前に構成された条件に基づいて、ソースセルからターゲットセルへのハンドオーバを実行するか否かを決定する必要がある。セル測定を実行するように、CHOを実行する端末機器をどのように構成するかが現時点で解决する必要がある課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、端末機器が維持する測定パラメータの数を減らし、CHOの複雑さを低減することができる、条件付きハンドオーバ方法および装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様において、条件付きハンドオーバ方法を提供し、前記方法は、CHO構成情報を受信することであって、前記CHO構成情報は、ソースセルの測定構成情報を含むことと、前記CHO構成情報に従ってCHO処理を実行することと、を含む。
【0006】
第2態様において、別の条件付きハンドオーバ方法を提供し、前記方法は、CHO構成情報を送信することを含み、前記CHO構成情報は、ソースセルの測定構成情報を含む。
【0007】
第3態様において、CHO装置を提供し、上記の第1態様の方法を実行するために使用される。具体的に、当該装置は、第1態様における方法を実行するための機能モジュールを備える。
【0008】
第4態様において、別のCHO装置を提供し、上記の第2態様の方法を実行するために使用される。具体的に、当該装置は、第2態様における方法を実行するための機能モジュールを備える。
【0009】
第5態様において、プロセッサとメモリとを備える、CHO機器を提供する。当該メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、当該プロセッサは、当該メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、上記の第1態様における方法を実行するように構成される。
【0010】
第6態様において、プロセッサとメモリとを備える、別のCHO機器を提供する。当該メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、当該プロセッサは、当該メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、上記の第2態様における方法を実行するように構成される。
【0011】
第7態様において、上記の第1態様における方法を実行するように構成される、チップを提供する。具体的に、当該チップは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行して、当該チップが実装された機器に、上記の第1態様における方法を実行させるように構成される、プロセッサを備える。
【0012】
第8態様において、上記の第2態様における方法を実行するように構成される、チップを提供する。具体的に、当該チップは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行して、当該チップが実装された機器に、上記の第2態様における方法を実行させるように構成される、プロセッサを備える。
【0013】
第9態様において、コンピュータプログラムを記憶するように構成される、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに上記の第1態様における方法を実行させる。
【0014】
第10態様において、コンピュータプログラムを記憶するように構成される、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに上記の第2態様における方法を実行させる。
【0015】
第11態様において、コンピュータプログラム命令を含む、コンピュータプログラム製品を提供し、当該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに上記の第1態様における方法を実行させる。
【0016】
第12態様において、コンピュータプログラム命令を含む、コンピュータプログラム製品を提供し、当該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに上記の第2態様における方法を実行させる。
【0017】
第13態様において、コンピュータで実行されるとき、コンピュータに上記の第1態様における方法を実行させる、コンピュータプログラムを提供する。
【0018】
第14態様において、コンピュータで実行されるとき、コンピュータに上記の第2態様における方法を実行させる、コンピュータプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0019】
本願による技術案において、端末機器によって受信されたCHO構成情報が、ソースセルの測定構成情報を含むため、端末機器は、ソースセルの測定構成情報を使用して、CHOに関連する測定を実行して、端末機器が維持する測定パラメータの数を減らし、CHOの複雑さを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本願に適する通信システムの概略図である。
図2】本願によるCHO例示的なフローチャートである。
図3】本願によるRRCメッセージの例示的な構造図である。
図4】本願によるCHO方法の概略図である。
図5】本願による別のCHO方法の概略図である。
図6】本願によるCHO装置の概略図である。
図7】本願による別のCHO装置の概略図である。
図8】本願によるCHO機器の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本願実施例における図面を参照しながら、本願実施例における技術的解決策を説明する。明らかに、説明される実施例は、本願実施例の一部であるが、全部ではない。本願実施例に基づいて、創造的な努力なしに当業者によって取得される他のすべての実施例は、本願の保護範囲に含まれるものとする。
【0022】
まずは、本願の適用シナリオを紹介し、図1は、本願に適する通信システムの概略図である。
【0023】
通信システム100は、ネットワーク機器110、ネットワーク機器120および端末機器130を備える。端末機器130は、電磁波を介してネットワーク機器110および/またはネットワーク機器120と通信する。
【0024】
本願において、端末機器130は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd generation partnership project)によって定義されるユーザ機器(UE:user equipment)、モバイルステーション(MS:mobile station)、ソフト端末、ホームゲートウェイ、セットトップボックスなどの、無線通信機能を有するハンドヘルド機器、車載機器、ウェアラブル機器、コンピューティング機器または無線モデムに接続された他の処理機器を含み得る。
【0025】
ネットワーク機器110は、第5世代(5G:5th generation)通信システムにおける基地局(gNB)などの、3GPPによって定義された基地局であってもよい。ネットワーク機器110は、アクセスゲートウェイ(AGF:access gateway)などの、非3GPP(non-3GPP)のアクセスネットワーク機器であってもよい。ネットワーク機器110は、リレーステーション、アクセスポイント、車載機器、ウェアラブル機器および他のタイプの機器であってもよい。
【0026】
ネットワーク機器120は、5G通信システムにおける基地局(gNB)などの、3GPPによって定義された基地局であってもよい。ネットワーク機器120は、AGFなどの、非3GPP(non-3GPP)のアクセスネットワーク機器であってもよい。ネットワーク機器120は、リレーステーション、アクセスポイント、車載機器、ウェアラブル機器および他のタイプの機器であってもよい。
【0027】
通信システム100は、一例に過ぎず、本願に適する通信システムは、これに限定されなく、例えば、通信システム100に含まれるネットワーク機器および端末機器の数は、他の数であってもよい。簡潔のために、以下における端末機器およびネットワーク機器は、参照番号を付けない。
【0028】
図2は、本願によるCHO例示的なフローチャートを示す。当該プロセスは、以下のステップを含む。
【0029】
S210において、測定構成および報告をする。
【0030】
ネットワーク機器は、端末機器に測定構成情報を送信し、当該構成情報は、端末機器にどの測定動作および報告方式を実行するかを指示する。
【0031】
S220、ハンドオーバの準備をする。
【0032】
端末機器は、測定構成情報によって指示される測定対象などのパラメータに従って、隣接セルの信号品質状態を検出し、測定結果をネットワーク機器に報告して、ネットワーク機器が、隣接セル関係リストをハンドオーバまたは改善することを容易にする。
【0033】
S230において、ネットワーク機器が、端末機器にハンドオーバ条件を送信する。
【0034】
ハンドオーバ条件は、例えば、測定値が、閾値に入り、一定期間続くことである。端末機器が、現在の測定値が、ハンドオーバ条件を満たすと決定した場合、以下のハンドオーバステップを実行する。
【0035】
S240において、条件を満たす場合、ターゲットセルと同期する。
【0036】
例えば、ターゲットセルは、アクセスおよびモビリティ管理機能(AFM:access and mobility management function)および、ターゲットセルとユーザプレーン機能(UPF:user plane function)をそれぞれ要求してパスハンドオーバを実行し、源基地局のUEコンテキストをリリースして、端末機器と同期することを容易にする。
【0037】
CHOプロセスにおいて、ネットワーク機器は、無線リソース制御(RRC:radio resource control)再構成メッセージを介して、端末機器にCHO構成情報を送信して、端末機器が、CHOに関連する処理を実行することに使用され、例えば、端末機器が、CHO測定を実行することに使用される。例示的に、当該RRC再構成メッセージは、さらに、ソースセルの測定構成情報を搬送するフィールドを含み、当該フィールドが搬送するソースセルの測定構成情報は、端末機器が、接続状態でのモビリティ測定、例えば無線リソース管理(RRM:radio resource management)測定を実行することに使用される。
【0038】
図3に示されたように、RRC再構成メッセージは、第1フィールドおよび第2フィールドを含み、ここで、第1フィールドは、ソースセルの測定構成情報を搬送するために使用され、第2フィールドは、CHO測定構成情報を搬送するために使用される。端末機器は、RRC再構成メッセージを受信した後、当該メッセージに従ってRRM測定およびCHO測定を実行する。
【0039】
本願において、「第1」、「第2」は、異なるオブジェクトを示すためにのみ使用され、例えば、第1フィールドおよび第2フィールドは、2つの異なるフィールドを示し、それ以外は、他の限定はないことに留意されたい。
【0040】
以下、本願による条件付きハンドオーバ方法を詳細に説明する。
【0041】
図4に示されたように、方法400は、以下のステップを含む。
【0042】
S410において、CHO構成情報を受信し、前記CHO構成情報は、ソースセルの測定構成情報を含む。
【0043】
方法400は、端末機器または端末機器内のチップによって実行されることができる。CHO構成情報は、例えば、RRC再構成メッセージの第2フィールドに搬送され、CHO構成情報に含まれるソースセルの測定構成情報は、端末が、CHOに関連する処理を実行して、例えば、同じ周波数または異なる周波数の測定を実行して、ソースセルからターゲットセルにハンドオーバするか否かを決定することを容易にするために使用される。
【0044】
CHO構成情報に含まれるソースセルの測定構成情報は、測定構成識別子であり得、当該測定構成識別子は、例えば、ソースセルの測定対象識別子(MeasObjectId:measurement object ID)、報告構成識別子(reportConfigId:measurement report config ID)および測定識別子(MeasId:measurement ID)のうちの少なくとも1つである。
【0045】
上記の各識別子は、異なる測定コンテンツを指示するために使用され、以下は、前記識別子によって指示されるコンテンツに対してそれぞれ簡単に説明する。以下に記載の各識別子によって指示されるコンテンツは、いくつかの例に過ぎず、本願に適するコンテンツは、これに限定されないことを理解されたい。
【0046】
1)測定対象識別子
測定対象識別子は、測定対象を指示するために使用される。測定対象は、周波数であり、例えば、1つの進化された汎用無線アクセス(E-UTRA:evolved universal terrestrial radio access)キャリア周波数である。当該キャリア周波数に関連するセルの場合、ネットワーク機器は、セルオフセット(Offset)リストおよびブラックリストのセルリストを構成することができ、端末機器は、測定評価および測定報告では、ブラックリストのセルに対して動作を実行しない。
【0047】
2)報告構成識別子
報告構成識別子は、報告構成を指示するために使用される。報告構成は、イベントトリガ報告構成、周期トリガ報告構成およびイベントトリガ周期報告構成に分けられることができる。以下は、この3つの構成の具体的なコンテンツを紹介し、ここで、イベントトリガ報告構成に含まれる測定イベントは、例えば、以下の通りである。
【0048】
イベントA1:サービスセルが、絶対閾値より良くなる(Serving becomes better than absolute threshold)。
【0049】
イベントA2:サービスセルが、絶対閾値より悪くなる(Serving becomes worse than absolute threshold)。
【0050】
イベントA3:隣接セルが、マスターセルまたはマスターセルおよびセカンダリセルより1つのオフセット量が良くなる(Neighbour becomes amount of offset better than PCell/PSCell)。
【0051】
イベントA4:隣接セルが、絶対閾値より良くなる(Neighbour becomes better than absolute threshold)。
【0052】
イベントA5:マスターセルまたはマスターセルおよびセカンダリセルが、絶対閾値1より悪くなり、且つ、隣接セルまたはセカンダリが、絶対閾値2より良くなる(PCell/PSCell becomes worse than absolute threshold1 AND Neighbour/SCell becomes better than another absolute threshold2)。
【0053】
イベントA6:隣接セルが、セカンダリセルより1つのオフセット量が良くなる(Neighbour becomes amount of offset better than Scell)。
【0054】
イベントB1:隣接セルが、絶対閾値より良くなる(Neighbour becomes better than absolute threshold)。
【0055】
イベントB2:マスターセルが、絶対閾値1よりよくなり、且つ、隣接セルが、絶対閾値2より良くなる(PCell becomes worse than absolute threshold1 AND Neighbour becomes better than another absolute threshold2)。
【0056】
3)測定識別子
測定識別子は、測定対象と報告構成との関連付け関係を指示するために使用される。例えば、ネットワーク機器は、測定対象XとイベントA1との関連付けを構成することができ、さらに、測定識別子MeasId1を介して端末機器に当該関連付け関係を指示することができる。測定対象Xが、測定開始閾値に達した場合、端末機器は、MeasId1に従って、対象Xを測定し始め、イベントA1に従ってネットワーク機器に測定結果を報告することができる。
【0057】
CHO構成情報は、上記のコンテンツを指示する識別子を含む以外に、さらに、測定ギャップ(measurement gap)、測定開始閾値および速度状態パラメータなどの、ソースセルの他のパラメータを含み得る。
【0058】
端末機器は、上記の情報を含むCHO構成情報を受信した後、以下のステップを実行することができる。
【0059】
S420において、前記CHO構成情報に従ってCHO処理を実行する。
【0060】
例えば、端末機器は、CHO構成情報に従って測定し、測定結果が、トリガ条件を満たす場合、報告構成に基づいて報告するか否かを決定することができる。測定結果が、報告構成内の報告条件を満たす場合、端末機器は、測定結果を測定報告に書き込み、測定報告をネットワーク機器(ソースセルおよび/またはターゲットセル)に送信する。
【0061】
報告構成は、上記のイベントトリガ報告構成、周期トリガ報告構成およびイベントトリガ周期報告構成の3つのタイプに分けられることができる。ここで、イベントトリガ報告構成は、イベントタイプと閾値、およびトリガ条件を満たす持続時間(time to trigger)を含む。周期トリガ報告構成は、報告周期、および周期的にトリガする目的を含む。
【0062】
タイプ1:イベントトリガ報告構成
イベントに対応する測定値が、閾値に入り且つ一定時間続ける場合、端末機器を、測定報告を送信するようにトリガする。当該構成は、以下のコンテンツを含む。
【0063】
端末機器を、測定報告を送信するようにトリガする報告条件は、「イベントA1」ないし「イベントA6」、および「イベントB1」と「イベントB2」のうちの1つのイベント、および当該イベントに対応する閾値パラメータを含み、
報告回数は、1であり、
端末機器は、報告ギャップを無視する。
【0064】
タイプ2:周期報告構成
端末機器が、CHO構成情報によって指示される測定対象を測定し、規定の報告周期およびギャップに従って測定報告を送信する。当該構成は、以下のコンテンツを含む。
【0065】
異なる報告目的は、異なる報告周期に対応し、報告目的は、「CGIを報告(reportCGI)」および「最強セルを報告(reportStrongestCell)する」を含み、
報告目的が、「CGIを報告」である場合、報告回数は、1と等しく、報告目的が、「最強セルを報告する」である場合、報告回数は、1より大きいことができ、
端末機器が、「CGIを報告する」ように構成された後、タイマT321を開始することができる。ネットワーク機器(ソースセル)が、隣接セルリストを構築するに必要な情報を取得できるようにするために、端末機器が、タイマT321が切れる前に報告に必要なコンテンツを取得した場合、端末機器は、測定報告を事前に送信し、タイマT321を止める。
【0066】
タイプ3:イベントトリガ周期報告構成
イベントに対応する測定値が、閾値に入り且つ一定時間続ける場合、端末機器が、測定報告を送信するようにトリガする。報告プロセスがトリガされた後、端末機器は、タイマおよびカウンタを開始し、当該タイマは、複数回の測定間のギャップを統計するためのタイマであり、当該カウンタは、測定回数を統計するために使用される。当該構成は、以下のコンテンツを含む。
【0067】
端末機器を、測定報告を送信するようにトリガする報告条件は、「イベントA1」ないし「イベントA5」、および「イベントB1」と「イベントB2」のうちの1つのイベント、および当該イベントに対応する閾値パラメータを含み、
報告回数が、1より大きいく、
報告ギャップが、効果的であり、端末機器は、構成されたギャップパラメータに従って、報告周期タイマを設定する。
【0068】
端末機器が受信したCHO構成情報が、ソースセルの測定構成情報を含むため、端末機器は、ソースセルの測定構成情報を使用してCHOに関連する測定を実行し、端末機器によって維持される測定パラメータの数を減らし、CHOの複雑さを低減することができる。
【0069】
CHO処理を実行するプロセスでは、端末機器は、ソースセルの測定構成情報の一部またはすべてを使用して、CHOに関連する測定を実行することができ、以下は、この2つの状況に対してそれぞれ説明する。
【0070】
一選択的な実施形態として、端末機器は、ソースセルの測定構成情報のすべてを使用してCHOに関連する測定を実行する。
【0071】
例えば、端末機器が受信したCHO構成情報には、ソースセルの測定構成識別子を含み、端末機器は、当該測定構成識別子に従って、ソースセルの測定構成パラメータを決定し(例えば、上記の「イベント」などは、ソースセル測定構成のパラメータに使用される)、且つ、当該測定構成パラメータに従って測定して、測定結果を取得し、その後、端末機器は、CHO実行条件および測定結果に従って、セルハンドオーバを実行するか否かを決定する。測定結果が、CHO実行条件を満たす場合、端末機器は、セルハンドオーバを実行し、測定結果が、CHO実行条件を満たさない場合、端末機器は、セルハンドオーバを実行しない。
【0072】
端末機器は、RRCメッセージを介してCHO実行条件を取得することができ、例えば、ネットワーク機器は、RRC再構成メッセージを介してCHO構成情報を送信するとき、当該RRC再構成メッセージを介してCHO実行条件を端末機器に送信する。
【0073】
CHO構成情報は、ソースセルの測定構成情報のすべてを参照し、端末機器は、1つの変数のみを維持する必要があるため、2つの変数(ソースセルの測定構成パラメータおよびCHO測定構成パラメータ)を維持する技術案と比較して、上記の1つの変数を維持する技術案は、端末機器がCHOを実行する複雑さを低減することができる。
【0074】
ソースセルは、CHOのニーズを満たすために、1つまたは複数のCHO候補セルを追加してもよいし、1つまたは複数のCHO候補セルを削除してもよい。CHO候補セルを削除するとき、CHO候補セルリストにおける削除されるセルの識別子(ChoId)を指示するとよい。ソースセルの測定構成情報のコンテンツは、以下に示されたとおりである。
【0075】
--ASN1START
--TAG-MEAS-CONFIG-START
CHOConfig::= SEQUENCE {
choIdToRemoveList ChoIdToRemoveList
OPTIONAL, -- Need N
choIdToAddModList ChoIdToAddModList
OPTIONAL -- Need N
}
ChoIdToRemoveList ::= SEQUENCE (SIZE (1..maxNrofChoId)) OF ChoId
--TAG-MEAS-CONFIG-STOP
--ASN1STOP--ASN1STOP
ここで、ChoIdToAddModList信元のメッセージの構造は、以下の通りである。
【0076】
ChoIdToAddModList ::= SEQUENCE (SIZE (1..maxNrofChoId)) OF ChoIdToAddMod

ChoIdToAddMod ::= SEQUENCE {
choId ChoId,
targetCellConfig RRCReconfiguration,
choCondition ChoCondition
}
ChoIdに基づいて、ソースセルは、新しいCHO候補セル(即ち、候補ターゲットセル)を修正または追加することができる。ここで、targetCellConfigは、ターゲットセルによって生成されるハンドオーバ命令であり、ChoConditionは、CHO実行条件であり、ChoConditionのメッセージ構造は、以下の通りである。
【0077】
ChoCondition ::= SEQUENCE (SIZE (1..maxNrofChoCondition)) OF MeasId
ソースセルは、MeasIdシーケンスを介して、端末機器に一グループ条件を含むCHO実行条件を構成することができる。ここでMeasIdは、ソースセルの測定構成情報に既存の測定識別子を参照する。この技術案は、CHO構成情報に測定構成を追加して定義する必要なく、CHOに関連するMeasId、MeasObjectIdまたはreportConfigIdを追加する必要がある場合、ソースセルの測定構成情報に追加してもよい。
【0078】
ChoConditionの別のメッセージ構造は、リストであり得、以下に示された通りである。
【0079】
-- ASN1START
-- TAG-MEAS-CONFIG-START
ChoCondition ::= SEQUENCE {
choConditionToRemoveList MeasIdToRemoveList
OPTIONAL, -- Need N
choConditionToAddModList MeasIdToAddModList
OPTIONAL -- Need N
}
一選択的な実施形態として、端末機器は、ソースセルの測定構成情報の一部を使用してCHOに関連する測定を実行する。
【0080】
例えば、端末機器が受信したCHO構成情報には、測定構成識別子が含まれ、当該測定構成識別子は、ソースセルの測定構成パラメータと対応関係を持ち、且ち、当該測定構成識別子は、CHO測定構成パラメータと対応関係を持つ。
【0081】
端末機器は、当該測定構成識別子に従って、CHO測定構成パラメータを決定し、且つ、当該CHO測定構成パラメータに従って測定して、測定結果を取得し、その後、端末機器は、CHO実行条件および測定結果に従って、セルハンドオーバを実行するか否かを決定する。測定結果が、CHO実行条件を満たす場合、端末機器は、セルハンドオーバを実行し、測定結果が、CHO実行条件を満たさない場合、端末機器は、セルハンドオーバを実行しない。
【0082】
端末機器は、RRCメッセージを介してCHO実行条件を取得することができ、例えば、ネットワーク機器は、RRC再構成メッセージを介してCHO構成情報を送信するとき、当該RRC再構成メッセージを介してCHO実行条件を端末機器に送信する。
【0083】
CHO構成情報は、ソースセルの測定構成情報の一部を参照したため、端末機器は、2つの変数、即ち、ソースセルの測定構成パラメータとCHO測定構成パラメータを維持する必要がある。端末機器は、プレフィックスChoを使用して、CHO測定構成パラメータを識別することができる。例えば、CHO測定構成パラメータは、以下の形であり得る。
【0084】
ChoMeasIdToAddModList,
ChoMeasObjectToAddModList,
ChoReportConfigToAddModList。
【0085】
端末機器は、CHO構成情報を介して、CHO測定構成パラメータを上記のリストに格納することができる。測定構成識別子が、上記のイベントA3を指示することを例として、端末機器側によって格納される2つの変数について、ソースセルの測定構成パラメータは、オフセット(offset)3dBであり、ReportConfigToAddModListに格納され、CHO測定構成パラメータは、オフセット5dBであり、ChoReportConfigToAddModListに格納される。
【0086】
上記の技術案において、端末機器は、2つの変数を維持したが、ネットワーク機器は、1つの識別子のみを使用することにより、2つの測定構成パラメータを指示することができ、それにより、識別子のスペース緊張の課題を解决する。
【0087】
上記の技術案において、端末機器によって維持される2つの変数は、それぞれ3つの変数、即ち、CHO測定識別子とソースセルの測定識別子、CHO測定対象とソースセルの測定対象、およびCHO報告構成とソースセルの報告構成を含む。例示的に、端末機器によって維持される2つの変数は、さらに、以下の変数を含み得る。
【0088】
オプション1:CHO測定識別子とソースセルの測定識別子、CHO報告構成とソースセルの報告構成、および測定対象。ここで、当該測定対象は、ソースセル測定構成およびCHO測定構成の共通の変数である。
【0089】
オプション2:CHO測定対象とソースセルの測定対象、CHO報告構成とソースセルの報告構成、および測定識別子。ここで、当該測定識別子は、ソースセル測定構成およびCHO測定構成の共通の変数である。
【0090】
オプション3:CHO測定識別子とソースセルの測定識別子、CHO測定対象とソースセルの測定対象、および報告構成。ここで、当該報告構成は、ソースセル測定構成およびCHO測定構成の共通の変数である。
【0091】
オプション4:CHO測定識別子とソースセルの測定識別子、報告構成、および測定対象。ここで、当該報告構成と当該測定対象は、ソースセル測定構成およびCHO測定構成の共通の変数である。
【0092】
オプション5:CHO報告構成とソースセルの報告構成、測定識別子、および測定対象。ここで、当該測定識別子と当該測定対象は、ソースセル測定構成およびCHO測定構成の共通の変数である。
【0093】
オプション6:CHO測定対象とソースセルの測定対象、報告構成、および測定識別子。ここで、当該報告構成と当該測定識別子は、ソースセル測定構成およびCHO測定構成の共通の変数である。
【0094】
ソースセルは、CHOのニーズを満たすために、1つまたは複数のCHO候補セルを追加または修正してもよいし、1つまたは複数のCHO候補セルを削除してもよい。CHO候補セルを削除するとき、CHO候補セルリストにおける削除されるセルの識別子(ChoId)を指示すればよい。ソースセルの測定構成情報のコンテンツは、以下に示された通りである。
【0095】
-- ASN1START
-- TAG-MEAS-CONFIG-START
CHOConfig ::= SEQUENCE {
choIdToRemoveList ChoIdToRemoveList
OPTIONAL, -- Need N
choIdToAddModList ChoIdToAddModList
OPTIONAL -- Need N
measObjectToRemoveList MeasObjectToRemoveList
OPTIONAL, -- Need N
measObjectToAddModList MeasObjectToAddModList
OPTIONAL, -- Need N
reportConfigToRemoveList ReportConfigToRemoveList
OPTIONAL, -- Need N
reportConfigToAddModList ReportConfigToAddModList
OPTIONAL, -- Need N
measIdToRemoveList MeasIdToRemoveList
OPTIONAL, -- Need N
measIdToAddModList MeasIdToAddModList
OPTIONAL, -- Need N
...
}
ChoIdToRemoveList ::= SEQUENCE (SIZE (1..maxNrofChoId)) OF ChoId
-- TAG-MEAS-CONFIG-STOP
-- ASN1STOP
ここで、ChoIdToAddModList信元のメッセージの構造は、以下の通りである。
【0096】
ChoIdToAddModList ::= SEQUENCE (SIZE (1..maxNrofChoId)) OF ChoIdToAddMod

ChoIdToAddMod ::= SEQUENCE {
choId ChoId,
targetCellConfig RRCReconfiguration,
choCondition ChoCondition
}
ChoIdに基づいて、ソースセルは、新しいCHO候補セル(即ち、候補ターゲットセル)を修正または追加することができる。ここで、targetCellConfigは、ターゲットセルによって生成されるハンドオーバ命令であり、ChoConditionは、CHO実行条件であり、ChoConditionのメッセージ構造は、以下の通りである。
【0097】
ChoCondition ::= SEQUENCE (SIZE (1..maxNrofChoCondition)) OF MeasId
ソースセルは、MeasIdシーケンスを介して、端末機器に一グループ条件を含むCHO実行条件を構成することができる。MeasIdは、CHO実行条件を指示するために使用され、ここで、端末機器によって維持される変数にCHO測定識別子が含まれる場合、上記のChoCondition内のMeasIdは、CHO測定識別子を指示し、端末機器によって維持される変数にCHO測定識別子が含まれない場合、上記のChoCondition内のMeasIdは、ソースセルの測定識別子を参照する。
【0098】
ChoCondition内のMeasIdは、さらに、CHO測定対象をCHO報告構成と関連付けることができ、端末機器によって維持される変数が、CHO測定対象およびCHO報告構成を含まない場合、ChoCondition内のMeasIdは、ソースセルの測定対象をソースセルの報告構成と関連付ける。
【0099】
ChoConditionの別のメッセージ構造は、リストであり得、以下に示された通りである。
【0100】
-- ASN1START
-- TAG-MEAS-CONFIG-START
ChoCondition ::= SEQUENCE {
choConditionToRemoveList MeasIdToRemoveList
OPTIONAL, -- Need N
choConditionToAddModList MeasIdToAddModList
OPTIONAL -- Need N
}
以上は、端末機器の角度で本願による条件付きハンドオーバ方法を詳細に説明し、以下は、ネットワーク機器の角度で本願による条件付きハンドオーバ方法を説明する。
【0101】
図5に示されたように、方法500は、以下のステップを含む。
【0102】
S510において、CHO構成情報を送信し、前記CHO構成情報は、ソースセルの測定構成情報を含む。
【0103】
方法500は、ネットワーク機器またはネットワーク機器内のチップによって実行され、本願は、当該ネットワーク機器のキャラクタに対して限定しなく、即ち、当該ネットワーク機器は、ソースセルに対応するネットワーク機器であってもよいし、ターゲットセルに対応するネットワーク機器であってもよい。
【0104】
ネットワーク機器によって送信されるCHO構成情報が、ソースセルの測定構成情報を含むため、端末機器は、ソースセルの測定構成情報を使用して、CHOに関連する測定を実行し、端末機器によって維持される測定パラメータの数を減らし、CHOの複雑さを低減することができる。
【0105】
例示的に、前記ソースセルの測定構成情報は、前記ソースセルの測定構成識別子を含む。
【0106】
例示的に、前記ソースセルの測定構成識別子は、前記ソースセルの測定識別子、測定対象識別子および報告構成識別子のうちの少なくとも1つを含む。
【0107】
例示的に、前記ソースセルの測定構成情報は、測定構成識別子を含み、前記測定構成識別子と前記ソースセルの測定構成パラメータは、対応関係を持ち、且つ、前記測定構成識別子とCHO測定構成パラメータは、対応関係を持つ。
【0108】
例示的に、前記CHO構成パラメータは、
CHO測定識別子、
CHO測定対象、
CHO報告構成のうちの少なくとも1つの変数を含む。
【0109】
例示的に、測定構成情報は、さらに、CHO測定構成パラメータの修正情報を含み、前記CHO測定構成パラメータの修正情報は、端末機器が、前記測定構成識別子に対応するソースセルの測定構成パラメータを修正するために使用される。
【0110】
例示的に、測定構成情報は、さらに、CHO測定構成パラメータの追加情報を含み、前記CHO測定構成パラメータの追加情報は、端末機器が、前記測定構成識別子に対応するCHO測定構成パラメータを追加するために使用される。
【0111】
例示的に、測定構成情報は、さらに、CHO測定構成パラメータの削除情報を含み、前記CHO測定構成パラメータの削除情報は、端末機器が、前記測定構成識別子に対応するCHO測定構成パラメータを削除するために使用される。
【0112】
例示的に、前記CHO構成情報は、無線リソース制御(RRC)再構成メッセージに搬送される。
【0113】
ネットワーク機器が、CHOを実行する具体的な方式および生成される技術的効果は、図2ないし図4に対応する実施例を参照することができ、簡潔のために、ここでは、繰り返して説明しない。
【0114】
以上は、本願によるCHO方法の例を詳細に説明する。CHO装置は、上記の機能を実現するために、各機能を実行するに対応するハードウェア構造および/またはソフトウェアモジュールを備えることが理解できる。当業者は、本明細書に開示される実施例で説明された各例示のユニットおよびアルゴリズムステップを組み合わせることにより、本願は、ハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアの組み合わせの形態で実現されることができることを理解するであろう。特定の機能が、ハードウェアで実行されるかコンピュータソフトウェア駆動のハードウェアで実行されるかは、技術的解決策の特定の応用および設計の制約条件に依存する。専門技術者は、各特定の用途に応じて異なる方法を使用して、説明された機能を実現してもよいが、このような実現は、本願の保護範囲を超えると見なされるべきではない。
【0115】
本願は、上記の方法例に従って、CHO装置に対して機能ユニットの分割を実行でき、例えば、各機能を各機能ユニットに分割してもよいし、2つまたは2つ以上の機能を1つの処理ユニットに統合されてもよい。前記統合されたユニットは、ハードウェアの形で実装されてもよく、ソフトウェア機能ユニットの形で実装されてもよい。本願におけるユニットの分割は例示的であり、単なる論理的な機能分割に過ぎないことに留意すべきであるが、実際に実装では、別の分割方法があり得る。
【0116】
図6は、本願によるCHO装置の例示的な構造図である。当該装置600は、処理ユニット610および受信ユニット620を備え、処理ユニット610は、受信ユニット620が、受信ステップを実行するように制御することができる。ここで、
受信ユニット620は、CHO構成情報を受信するように構成され、前記CHO構成情報は、ソースセルの測定構成情報を含み、
処理ユニット610は、前記CHO構成情報に従ってCHO処理を実行するように構成される。
【0117】
例示的に、前記ソースセルの測定構成情報は、前記ソースセルの測定構成識別子を含み、前記処理ユニット610は、具体的に、
前記ソースセルの測定構成パラメータに従って測定し、
CHO実行条件および前記測定の結果に従って、セルハンドオーバを実行し、またはセルハンドオーバを実行しないように構成される。
【0118】
例示的に、前記ソースセルの測定構成識別子は、前記ソースセルの測定識別子、測定対象識別子および報告構成識別子のうちの少なくとも1つを含む。
【0119】
前記ソースセルの測定構成情報は、測定構成識別子を含み、前記測定構成識別子と前記ソースセルの測定構成パラメータは、対応関係を持ち、且つ、前記測定構成識別子とCHO測定構成パラメータは、対応関係を持ち、前記処理ユニット610は、具体的に、
前記測定構成識別子に従って、前記CHO測定構成パラメータを決定し、
前記CHO測定構成パラメータに従って測定し、
CHO実行条件および前記測定の結果に従って、セルハンドオーバを実行し、またはセルハンドオーバを実行しないように構成される。
【0120】
例示的に、前記CHO構成パラメータは、
CHO測定識別子、CHO測定対象、CHO報告構成のうちの少なくとも1つの変数を含む。
【0121】
例示的に、前記測定構成情報は、さらに、CHO測定構成パラメータの修正情報を含み、前記処理ユニット610は、さらに、
前記CHO測定構成パラメータの修正情報に従って、前記測定構成識別子に対応するソースセルの測定構成パラメータを修正して、前記CHO測定構成パラメータを取得するように構成される。
【0122】
例示的に、前記測定構成情報は、さらに、CHO測定構成パラメータの追加情報を含み、前記処理ユニット610は、さらに、
前記CHO測定構成パラメータの追加情報に従って、前記測定構成識別子に対応するCHO測定構成パラメータを追加するように構成される。
【0123】
例示的に、前記測定構成情報は、さらに、CHO測定構成パラメータの削除情報を含み、前記処理ユニット610は、さらに、
前記CHO測定構成パラメータの削除情報に従って、前記測定構成識別子に対応するCHO測定構成パラメータを削除するように構成される。
【0124】
例示的に、前記CHO構成情報は、RRC再構成メッセージに搬送される。
【0125】
図7は、本願による別のCHO装置の例示的な構造図である。当該装置700は、送信ユニット710を備え、
CHO構成情報を送信するように構成され、前記CHO構成情報は、ソースセルの測定構成情報を含む。
【0126】
例示的に、前記ソースセルの測定構成情報は、前記ソースセルの測定構成識別子を含む。
【0127】
例示的に、前記ソースセルの測定構成識別子は、前記ソースセルの測定識別子、測定対象識別子および報告構成識別子のうちの少なくとも1つを含む。
【0128】
例示的に、前記ソースセルの測定構成情報は、測定構成識別子を含み、前記測定構成識別子と前記ソースセルの測定構成パラメータは、対応関係を持ち、且つ、前記測定構成識別子とCHO測定構成パラメータは、対応関係を持つ。
【0129】
例示的に、前記CHO構成パラメータは、
CHO測定識別子、CHO測定対象、CHO報告構成のうちの少なくとも1つの変数を含む。
【0130】
例示的に、前記測定構成情報は、さらに、CHO測定構成パラメータの修正情報を含み、前記CHO測定構成パラメータの修正情報は、端末機器が、前記測定構成識別子に対応するソースセルの測定構成パラメータを修正するために使用される。
【0131】
例示的に、前記測定構成情報は、さらに、CHO測定構成パラメータの追加情報を含み、前記CHO測定構成パラメータの追加情報は、端末機器が、前記測定構成識別子に対応するCHO測定構成パラメータを追加するために使用される。
【0132】
例示的に、前記測定構成情報は、さらに、CHO測定構成パラメータの削除情報を含み、前記CHO測定構成パラメータの削除情報は、端末機器が、前記測定構成識別子に対応するCHO測定構成パラメータを削除するために使用される。
【0133】
例示的に、前記CHO構成情報は、RRC再構成メッセージに搬送される。
【0134】
図8は、本願によるCHO機器の例示的な構造図を示す。図8内の点線は、当該ユニットまたは当該モジュールは、選択的であることを示す。機器800は、上記の方法実施例に説明される方法を実現するように構成される。機器800は、端末機器またはネットワーク機器またはチップであり得る。
【0135】
機器800は、1つまたは複数のプロセッサ801を備え、当該1つまたは複数のプロセッサ801は、機器800が、図2ないし図5に対応する方法実施例における方法を実現するようにサポートすることができる。プロセッサ801は、汎用プロセッサまたは専用プロセッサであり得る。例えば、プロセッサ801は、中央処理装置(CPU:central processing unit)であり得る。CPUは、機器800を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように構成される。機器800は、さらに、信号の入力(受信)および出力(送信)を実現するために、通信ユニット805を備えることができる。
【0136】
例えば、機器800は、チップであり得、通信ユニット805は、当該チップの入力および/または出力回路であり得、または、通信ユニット805は、当該チップの通信インターフェースであり得、当該チップは、端末機器またはネットワーク機器またはほかの無線通信機器の構成部分として使用されることができる。
【0137】
さらに、例えば、機器800は、端末機器またはネットワーク機器であり得、通信ユニット805は、当該端末機器または当該ネットワーク機器のトランシーバであり得、または、通信ユニット805は、当該端末機器または当該ネットワーク機器の送受信回路であり得る。
【0138】
機器800は、プログラム804を記憶する、1つまたは複数のメモリ802を備えることができ、プログラム804は、プロセッサ801によって実行され、命令803を生成して、プロセッサ801に命令803に従って、上記の方法実施例で説明される方法を実行させることができる。例示的に、メモリ802は、データを含み得る。例示的に、プロセッサ801は、さらに、メモリ802に記憶されたデータを読み取ることができ、当該データは、プログラム804と同じ記憶アドレスに記憶されてもよいし、当該データは、プログラム804と異なる記憶アドレスに記憶されてもよい。
【0139】
プロセッサ801とメモリ802は、独立して設置してもよいし、ともに統合されてもよいし、例えば、ネットワーク機器の単一のボードまたは端末機器のシステムオンチップ(SOC:system on chip)に統合されてもよい。
【0140】
機器800は、さらに、アンテナ806を備えることができる。通信ユニット805は、アンテナ806を介して機器800の送受信機能を実現するように構成される。
【0141】
プロセッサ801は、CHO方法を実行する具体的な方式は、方法実施例における関連する説明を参照できる。
【0142】
上記の方法実施例の各ステップは、プロセッサ801内のハードウェアの形のロジックは回路またはソフトウェアの形の命令によって完了できることを理解されたい。プロセッサ801は、CPU、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)、特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:field programmable gate array)またはほかのプログラマブルロジックデバイスであり得、例えば、ディスクリートゲート、トランジスタロジックデバイスまたはディスクリートハードウェアデバイスであり得る。
【0143】
本願は、さらに、コンピュータプログラム製品を提供し、当該コンピュータプログラム製品は、プロセッサ801によって実行されるとき、本願の任意の1つの方法実施例に記載の方法を実現する。
【0144】
当該コンピュータプログラム製品は、メモリ802、例えば、プログラム804に記憶されることができ、プログラム804は事前処理、コンパイル、アセンブリおよびリンクなどの処理プロセスを介して、最終的に、プロセッサ801によって実行できる実行可能なターゲットファイルに転換される。
【0145】
本願は、さらに、コンピュータプログラムを記憶する、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、当該コンピュータプログラムは、コンピュータによって実行されるとき、本願の任意の1つの方法実施例に記載の方法を実現する。当該コンピュータプログラムは、高級言語プログラムであってもよいし、実行可能なターゲットプログラムであってもよい。
【0146】
当該コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、メモリ802である。メモリ802は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであってもよいし、または、メモリ802は、同時に揮発性メモリおよび不揮発性メモリであってもよい。ここで、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM:read-only memory)、プログラム可能な読み取り専用メモリ(PROM:programmable ROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM:erasable PROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM:electrically EPROM)、またはフラッシュメモリであり得る。@揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)であってもよい。前記メモリは、例示的であるが制限的ではない説明を通じて、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:dynamic RAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:synchronous DRAM)、ダブルデータレートの同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM:double data rate SDRAM)、拡張型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM:enhanced SDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM:synch link DRAM)およびダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(DR RAM:Direct Rambus RAM)など、多くの形のRAMが利用可能である。
【0147】
当業者なら理解できるが、説明の便宜および簡潔のために、上記に説明され装置および機器の具体的な作業過程および生成される技術的効果は、上記の方法の実施例における対応する過程および技術的効果を参照することができ、ここでは繰り返して説明しない。
【0148】
本願によるいくつかの実施例において、開示されたシステム、装置および方法は、他の方法で実現できる。例えば、上記に説明される方法実施例のいくつかの特徴は、無視してもよいし、または実行しなくてもよい。上記で説明された装置の実施例は、例示的なものに過ぎず、ユニットの分割は、論理機能の分割に過ぎず、実際の実現時には別の分割方法があり、複数のユニットまたはコンポーネントを別のシステムに統合または集積してもよい。さらに、各ユニット間の結合または各コンポーネント間の結合は、直接に結合してもよいし、間接的に結合してもよいし、上記の結合は、電的、機械的または他の形接続であってもよい。
【0149】
本願の様々な実施例において、各プロセスの番号の大きさは実行する前後順番を意味せず、各プロセスの実行順番は、その機能と内部論理によって決定されるべきであり、本願実施例の実施プロセスに対してあらゆる制限を構成してはならないことを理解されたい。
【0150】
さらに、本明細書における「システム」および「ネットワーク」という用語は、本明細書で常に互換的に使用される。本明細書における「及び/または」という用語は、関連付けられた対象を説明する単なる関連付けであり、3種類の関係が存在し得ることを表示し、例えば、A及び/またはBは、Aが独立で存在する場合、AとBが同時に存在する場合、Bが独立で存在する場合などの3つの場合を表示する。さらに、本明細書における記号「/」は、一般的に、前後の関連付けられるオブジェクトが、「または」という関係であることを示す。
【0151】
まとめると、上記は、本願の技術的解決策の好ましい実施例に過ぎず、本願の保護範囲を限定することを意図するものではない。本願の精神及び原則内で行われるあらゆる修正、同等の置換、改善などは、すべて本願の保護範囲に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8