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特許7319478情報処理方法、情報処理システムおよびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-24
(45)【発行日】2023-08-01
(54)【発明の名称】情報処理方法、情報処理システムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/33 20190101AFI20230725BHJP
【FI】
G06F16/33
【請求項の数】 23
(21)【出願番号】P 2023044564
(22)【出願日】2023-03-20
【審査請求日】2023-03-20
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】396011831
【氏名又は名称】トランス・コスモス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】高野 範房
(72)【発明者】
【氏名】阿部 智英美
(72)【発明者】
【氏名】石田 明彦
(72)【発明者】
【氏名】河野辺 裕信
(72)【発明者】
【氏名】森田 寿
(72)【発明者】
【氏名】山田 和宏
【審査官】齊藤 貴孝
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-151926(JP,A)
【文献】特表2022-548215(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0004437(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータが、
複数の第1ログデータを含む第1ログデータ群と、複数の前記第1ログデータと異なる種類の第2ログデータを含む第2ログデータ群と、複数のサポートコンテンツデータを含むサポートコンテンツデータ群を取得し、
前記第1ログデータ群および前記第2ログデータ群から、前記サポートコンテンツデータ群のうち一つのサポートコンテンツデータに対応する第1キーワード情報を含む第1ログデータおよび第2ログデータを抽出して統合データを生成し、
サポートコンテンツデータと、第1ログデータおよび第2ログデータの少なくともいずれかとの数的関係に基づいて、前記統合データに含まれる複数の第1キーワード情報のうち問題となる問題キーワード情報を抽出することを含む、
情報処理方法。
【請求項2】
前記サポートコンテンツデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応するサポートコンテンツデータの割合と、前記第1ログデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応する第1ログデータの割合、および前記第2ログデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応する第2ログデータの割合との関係に基づいて、前記問題キーワード情報に対する問題情報を生成する、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記サポートコンテンツデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応するサポートコンテンツデータの割合と、前記第1ログデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応する第1ログデータの割合、および第2ログデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応する第2ログデータの割合との関係に基づいて、前記問題キーワード情報に対する第1優先度情報を生成する、
請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記サポートコンテンツデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応するサポートコンテンツデータの割合が第1閾値より低く、前記第1ログデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応する第1ログデータの割合が第2閾値よりも高いときに、他の問題キーワード情報に比べて高い第1優先度情報を生成する、
請求項3に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記問題キーワード情報に対する前記第1ログデータのデータ数に基づいて前記問題キーワード情報に対する第2優先度情報を生成し、
前記第1優先度情報および前記第2優先度情報に基づいて、前記問題キーワード情報に対する第3優先度情報を生成する、
請求項3に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記複数の第1キーワード情報のうち、前記第1ログデータ群に対する第1ログデータの割合が所定の条件を満たす第1キーワード情報を除外する、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記第1キーワード情報を、所定の期間ごとに取得されたトレンド情報に基づき更新する、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項8】
所定の期間ごとに取得されたトレンド情報、およびユーザ属性情報の少なくともいずれかに基づいて前記第1優先度情報を生成する、
請求項3に記載の情報処理方法。
【請求項9】
前記第1ログデータ群のうち、第1キーワード情報との関連度が小さい第2キーワード情報に対応する第1ログデータを除外する、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項10】
前記第2キーワード情報を所定の期間ごとに取得されたトレンド情報に基づき更新する、
請求項9に記載の情報処理方法。
【請求項11】
前記第1ログデータはコールログデータ、ソーシャルログデータ、チャットログデータのうち一つを含み、前記第2ログデータはコールログデータ、ソーシャルログデータ、チャットログデータのうち他の一つを含む、
請求項1乃至10のいずれか一項に記載の情報処理方法。
【請求項12】
複数の第1ログデータを含む第1ログデータ群と、複数の前記第1ログデータと異なる種類の第2ログデータを含む第2ログデータ群と、複数のサポートコンテンツデータを含むサポートコンテンツデータ群を取得し、
前記第1ログデータ群および前記第2ログデータ群から、前記サポートコンテンツデータ群のうち一つのサポートコンテンツデータに対応する第1キーワード情報を含む第1ログデータおよび第2ログデータを抽出して統合データを生成し、
サポートコンテンツデータと、第1ログデータおよび第2ログデータの少なくともいずれかとの数的関係に基づいて、前記統合データに含まれる複数の第1キーワード情報のうち問題となる問題キーワード情報を抽出する制御部を含む、
情報処理システム。
【請求項13】
前記制御部は、前記サポートコンテンツデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応するサポートコンテンツデータの割合と、前記第1ログデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応する第1ログデータの割合、および前記第2ログデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応する第2ログデータの割合との関係に基づいて、前記問題キーワード情報に対する問題情報を生成する、
請求項12に記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記制御部は、前記サポートコンテンツデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応するサポートコンテンツデータの割合と、前記第1ログデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応する第1ログデータの割合、および第2ログデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応する第2ログデータの割合との関係に基づいて、前記問題キーワード情報に対する第1優先度情報を生成する、
請求項13に記載の情報処理システム。
【請求項15】
前記制御部は、前記サポートコンテンツデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応するサポートコンテンツデータの割合が第1閾値より低く、前記第1ログデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応する第1ログデータの割合が第2閾値よりも高いときに、他の問題キーワード情報に比べて高い第1優先度情報を生成する、
請求項14に記載の情報処理システム。
【請求項16】
前記制御部は、前記問題キーワード情報に対する前記第1ログデータのデータ数に基づいて前記問題キーワード情報に対する第2優先度情報を生成し、
前記第1優先度情報および前記第2優先度情報に基づいて、前記問題キーワード情報に対する第3優先度情報を生成する、
請求項14に記載の情報処理システム。
【請求項17】
前記制御部は、前記複数の第1キーワード情報のうち、前記第1ログデータ群に対する第1ログデータの割合が所定の条件を満たす第1キーワード情報を除外する、
請求項12に記載の情報処理システム。
【請求項18】
前記制御部は、前記第1キーワード情報を、所定の期間ごとに取得されたトレンド情報に基づき更新する、
請求項12に記載の情報処理システム。
【請求項19】
前記制御部は、所定の期間ごとに取得されたトレンド情報、およびユーザ属性情報の少なくともいずれかに基づいて前記第1優先度情報を生成する、
請求項14に記載の情報処理システム。
【請求項20】
前記制御部は、前記第1ログデータ群のうち、第1キーワード情報との関連度が小さい第2キーワード情報に対応する第1ログデータを除外する、
請求項12に記載の情報処理システム。
【請求項21】
前記制御部は、前記第2キーワード情報を所定の期間ごとに取得されたトレンド情報に基づき更新する、
請求項20に記載の情報処理システム。
【請求項22】
前記制御部は、前記第1ログデータはコールログデータ、ソーシャルログデータ、チャットログデータのうち一つを含み、前記第2ログデータはコールログデータ、ソーシャルログデータ、チャットログデータのうち他の一つを含む、
請求項12乃至21のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項23】
コンピュータに、
複数の第1ログデータを含む第1ログデータ群と、複数の前記第1ログデータと異なる種類の第2ログデータを含む第2ログデータ群と、複数のサポートコンテンツデータを含むサポートコンテンツデータ群を取得し、
前記第1ログデータ群および前記第2ログデータ群から、前記サポートコンテンツデータ群のうち一つのサポートコンテンツデータに対応する第1キーワード情報を含む第1ログデータおよび第2ログデータを抽出して統合データを生成し、
サポートコンテンツデータと、第1ログデータおよび第2ログデータの少なくともいずれかとの数的関係に基づいて、前記統合データに含まれる複数の第1キーワード情報のうち問題となる問題キーワード情報を抽出することを実行させる
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理方法、情報処理システムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
企業や顧客が生じた問題を解決するために、企業と顧客との間でコミュニケーションが図られることがある。また、業務効率化のために、顧客が企業と直接やり取りせずに、問題を解決できるように、サポートコンテンツ(サポートコンテンツデータともいう)が設けられることがある。サポートコンテンツデータの一例として、FAQ(Frequently Asked Questions)が挙げられる。
【0003】
また、上述のFAQの生成やサービス向上を目的として、企業と顧客間のコミュニケーションの情報を記録することがある。例えば、ユーザとオペレータとの通話情報(コールログデータ)は、その一例である。特許文献1には、コールログデータを分析することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】国際公開2014-141452号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、コールログデータのほか、問題に対するユーザからの情報として、ユーザ間のコミュニケーション情報(ソーシャルログデータ)なども存在する。しかしながら、コールログデータとソーシャルログデータは、異なる種類の情報であるため、担当者がそれぞれ関連する情報を手動で取得し、分析する必要があり、手間や負担が大きい。
【0006】
本発明の目的の一つは、企業やユーザにおいて生じている問題を効率的に検出することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態によれば、コンピュータが、複数の第1ログデータを含む第1ログデータ群と、複数の前記第1ログデータと異なる種類の第2ログデータを含む第2ログデータ群と、複数のサポートコンテンツデータを含むサポートコンテンツデータ群を取得し、前記第1ログデータ群および前記第2ログデータ群から、前記サポートコンテンツデータ群のうち一つのサポートコンテンツデータに対応する第1キーワード情報を含む第1ログデータおよび第2ログデータを抽出して統合データを生成し、サポートコンテンツデータと、第1ログデータおよび第2ログデータの少なくともいずれかとの数的関係に基づいて、前記統合データに含まれる複数の第1キーワード情報のうち問題となる問題キーワード情報を抽出することを含む、情報処理方法が提供される。
【0008】
上記情報処理方法において、前記サポートコンテンツデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応するサポートコンテンツデータの割合と、前記第1ログデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応する第1ログデータの割合、および前記第2ログデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応する第2ログデータの割合との関係に基づいて、前記問題キーワード情報に対する問題情報を生成してもよい。
【0009】
上記情報処理方法において、前記サポートコンテンツデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応するサポートコンテンツデータの割合と、前記第1ログデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応する第1ログデータの割合、および第2ログデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応する第2ログデータの割合との関係に基づいて、前記問題キーワード情報に対する第1優先度情報を生成してもよい。
【0010】
上記情報処理方法において、前記サポートコンテンツデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応するサポートコンテンツデータの割合が第1閾値より低く、前記第1ログデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応する第1ログデータの割合が第2閾値よりも高いときに、他の問題キーワード情報に比べて高い第1優先度情報を生成してもよい。
【0011】
上記情報処理方法において、前記問題キーワード情報に対する前記第1ログデータのデータ数に基づいて前記問題キーワード情報に対する第2優先度情報を生成し、前記第1優先度情報および前記第2優先度情報に基づいて、前記問題キーワード情報に対する第3優先度情報を生成してもよい。
【0012】
上記情報処理方法において、前記複数の第1キーワード情報のうち、前記第1ログデータ群に対する第1ログデータの割合が所定の条件を満たす第1キーワード情報を除外してもよい。
【0013】
上記情報処理方法において、前記第1キーワード情報を、所定の期間ごとに取得されたトレンド情報に基づき更新してもよい。
【0014】
上記情報処理方法において、所定の期間ごとに取得されたトレンド情報、およびユーザ属性情報の少なくともいずれかに基づいて前記第1優先度情報を生成してもよい。
【0015】
上記情報処理方法において、前記第1ログデータ群のうち、第1キーワード情報との関連度が小さい第2キーワード情報に対応する第1ログデータを除外してもよい。
【0016】
上記情報処理方法において、前記第1ログデータ群のうち、第1キーワード情報との関連度が小さい第2キーワード情報に対応する第1ログデータを除外してもよい。
【0017】
上記情報処理方法において、前記第1ログデータはコールログデータ、ソーシャルログデータ、チャットログデータのうち一つを含み、前記第2ログデータはコールログデータ、ソーシャルログデータ、チャットログデータのうち他の一つを含んでもよい。
【0018】
本発明の一実施形態によれば、複数の第1ログデータを含む第1ログデータ群と、複数の前記第1ログデータと異なる種類の第2ログデータを含む第2ログデータ群と、複数のサポートコンテンツデータを含むサポートコンテンツデータ群を取得し、前記第1ログデータ群および前記第2ログデータ群から、前記サポートコンテンツデータ群のうち一つのサポートコンテンツデータに対応する第1キーワード情報を含む第1ログデータおよび第2ログデータを抽出して統合データを生成し、サポートコンテンツデータと、第1ログデータおよび第2ログデータの少なくともいずれかとの数的関係に基づいて、前記統合データに含まれる複数の第1キーワード情報のうち問題となる問題キーワード情報を抽出する制御部を含む情報処理システムが提供される。
【0019】
上記情報処理方法において、前記制御部は、前記サポートコンテンツデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応するサポートコンテンツデータの割合と、前記第1ログデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応する第1ログデータの割合、および前記第2ログデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応する第2ログデータの割合との関係に基づいて、前記問題キーワード情報に対する問題情報を生成してもよい。
【0020】
上記情報処理方法において、前記制御部は、前記サポートコンテンツデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応するサポートコンテンツデータの割合と、前記第1ログデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応する第1ログデータの割合、および第2ログデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応する第2ログデータの割合との関係に基づいて、前記問題キーワード情報に対する第1優先度情報を生成してもよい。
【0021】
上記情報処理方法において、前記制御部は、前記サポートコンテンツデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応するサポートコンテンツデータの割合が第1閾値より低く、前記第1ログデータ群のうち前記問題キーワード情報に対応する第1ログデータの割合が第2閾値よりも高いときに、他の問題キーワード情報に比べて高い第1優先度情報を生成してもよい。
【0022】
上記情報処理方法において、前記制御部は、前記問題キーワード情報に対する前記第1ログデータのデータ数に基づいて前記問題キーワード情報に対する第2優先度情報を生成し、前記第1優先度情報および前記第2優先度情報に基づいて、前記問題キーワード情報に対する第3優先度情報を生成してもよい。
【0023】
上記情報処理方法において、前記制御部は、前記複数の第1キーワード情報のうち、前記第1ログデータ群に対する第1ログデータの割合が所定の条件を満たす第1キーワード情報を除外してもよい。
【0024】
上記情報処理方法において、前記制御部は、前記第1キーワード情報を、所定の期間ごとに取得されたトレンド情報に基づき更新してもよい。
【0025】
上記情報処理方法において、前記制御部は、所定の期間ごとに取得されたトレンド情報、およびユーザ属性情報の少なくともいずれかに基づいて前記第1優先度情報を生成してもよい。
【0026】
上記情報処理方法において、前記制御部は、前記第1ログデータ群のうち、第1キーワード情報との関連度が小さい第2キーワード情報に対応する第1ログデータを除外してもよい。
【0027】
上記情報処理方法において、前記制御部は、前記第2キーワード情報を所定の期間ごとに取得されたトレンド情報に基づき更新してもよい。
【0028】
上記情報処理方法において、前記制御部は、前記第1ログデータはコールログデータ、ソーシャルログデータ、チャットログデータのうち一つを含み、前記第2ログデータはコールログデータ、ソーシャルログデータ、チャットログデータのうち他の一つを含んでもよい。
【0029】
本発明の一実施形態によれば、コンピュータに、複数の第1ログデータを含む第1ログデータ群と、複数の前記第1ログデータと異なる種類の第2ログデータを含む第2ログデータ群と、複数のサポートコンテンツデータを含むサポートコンテンツデータ群を取得し、前記第1ログデータ群および前記第2ログデータ群から、前記サポートコンテンツデータ群のうち一つのサポートコンテンツデータに対応する第1キーワード情報を含む第1ログデータおよび第2ログデータを抽出して統合データを生成し、サポートコンテンツデータと、第1ログデータおよび第2ログデータの少なくともいずれかとの数的関係に基づいて、前記統合データに含まれる複数の第1キーワード情報のうち問題となる問題キーワード情報を抽出することを実行させるプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、企業やユーザにおいて生じている問題を効率的に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明の一実施形態における情報統合処理システムを説明する図である。
図2】本発明の一実施形態における情報統合処理システムを構成する各装置のハードウェア構成を説明する図である。
図3】本発明の一実施形態における情報統合サーバの制御部のソフトウェア構成を説明する図である。
図4】本発明の一実施形態における除外キーワードテーブルを示す図である。
図5】本発明の一実施形態における統合キーワードテーブルを示す図である。
図6】本発明の一実施形態におけるキーワードと、ログデータの関連付けテーブルを示す図である。
図7】本発明の一実施形態における統合データテーブルを示す図である。
図8】本発明の一実施形態における割合データテーブルを示す図である。
図9】本発明の一実施形態における対応優先度テーブルを示す図である。
図10】本発明の一実施形態における問題解決データテーブルを示す図である。
図11】本発明の一実施形態における情報統合処理システムの情報統合処理を示すフロー図である。
図12】本発明の一実施形態における情報統合処理システムの情報統合処理を示すフロー図である。
図13】本発明の一実施形態における情報統合処理システムの情報統合処理を示すフロー図である。
図14】本発明の一実施形態における情報統合処理システムの情報統合処理を示すフロー図である。
図15】本発明の一実施形態における情報統合処理システムの情報統合処理を示すフロー図である。
図16】本発明の一実施形態における情報統合処理システムの情報統合処理を示すフロー図である。
図17】本発明の一実施形態における情報統合処理システムの情報統合処理を示すフロー図である。
図18】本発明の一実施形態における各統合キーワードに対するコールログデータの件数および割合を示す統合データセットである。
図19】本発明の一実施形態における情報統合処理システムの情報統合処理を示すフロー図である。
図20】本発明の一実施形態における統合データセットと、優先度データテーブルである。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下に示す実施形態は本発明の実施形態の一例であって、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
【0033】
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態における情報統合処理システムについて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0034】
(1-1.情報統合処理システムの全体構成)
図1は、本発明の第1実施形態における情報統合処理システム1を説明する図である。この情報統合処理システム1は、情報統合サーバ10(情報提供装置)、コールセンタCC、webサーバ30、ユーザ端末40、および、企業側端末60を含む。
【0035】
情報統合サーバ10にはデータベース15が接続されている。コールセンタCCには、コールセンタサーバ20、データベース25、オペレータ端末50が含まれる。図1では、一つのオペレータ端末50が設けられているが、2つの以上のオペレータ端末50が設けられてもよい。
【0036】
図1においては、2つのネットワーク91、93が記載されている。ネットワーク91は、インターネット等のパケット交換方式を利用した通信網である。ネットワーク93は、電話回線等の回線交換方式を利用した公衆交換電話網(PSTN:Public Switched Telephone Network)である。ユーザ端末40は、スマートフォンなど、少なくとも電話およびWebページ閲覧が可能な端末であって、ネットワーク91、93に接続可能である。Webブラウザを用いた通信ではネットワーク91が用いられ、電話による通信ではネットワーク93が用いられる。情報統合サーバ10、コールセンタサーバ20、Webサーバ30、および企業側端末60は、ネットワーク91に接続されている。
【0037】
コールセンタCCには、構内電話網およびLAN(Local Area Network)(図示なし)が設けられてもよい。コールセンタCCにおいて、オペレータ端末50に使用される電話回線はPBX(Private Branch Exchange)(図示無し)により制御されてもよい。
【0038】
情報統合処理システム1によれば、ユーザはユーザ端末40を用いてWebサーバ30にアクセスすることでWebページを閲覧し、そのWebページに組み込まれた発信コマンドを起動することによってコールセンタCCに電話をかけ、オペレータと通話することができる。また、情報統合処理システム1によれば、ユーザは、Webサーバ30にアクセスすることにより、SNSサイトにメッセージを入力することができる。ユーザと、オペレータとの通話記録(コールログデータ)およびSNSに入力されたメッセージ(ソーシャルログデータ)は、情報統合サーバ10によりサポートコンテンツデータとともにキーワード毎に統合される。サポートコンテンツデータとは、ユーザを助ける情報を意味するものである。本実施形態では、サポートコンテンツデータとして、FAQデータを用いる。さらに、情報統合サーバ10は、問題情報を統合データに基づいて生成するとともに、対応優先度、問題情報に対応する解決情報を生成し、生成された情報は企業側端末60に表示される。以下、このような処理を実現するための情報統合処理システムの構成について説明する。
【0039】
(1-2.ハードウェア構成)
図2は、情報統合処理システム1を構成する各装置のハードウェア構成を説明する図である。
【0040】
(1-2-1.情報統合サーバ10)
情報統合サーバ10は、制御部11、記憶部12および通信部13を含む。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの演算処理回路を含むコンピュータの一例である。制御部11は、記憶部12に記憶されたプログラムを実行して、各種機能を情報統合サーバ10において実現させる。これによって、情報統合処理システム1における情報統合サーバ10による処理(情報統合処理)を実行する。
【0041】
記憶部12は、記憶装置を含み、制御プログラムを記憶する。また、記憶部12には、制御プログラムが実行される際に用いられる各種データについても記憶される。なお、このプログラムは、磁気記録媒体、光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録した状態で提供されてもよい。この場合には、情報統合サーバ10は、記録媒体を接続するためのインターフェイスを含んでいればよい。ここで、記憶媒体とは、情報統合サーバ10に含まれる記憶部12とは別の媒体として規定されてもよいし、記憶部12に用いられる媒体であってもよい。
【0042】
通信部13は、通信モジュールを含み、制御部11の制御によりネットワーク91と接続して、ネットワーク91に接続された他の装置と情報の送受信を行う。この例では、通信部13は、さらにデータベース15とも接続して情報の送受信を行う。データベース15に登録された情報については、後述する。なお、通信部13は、ネットワーク91を介してデータベース15に接続してもよい。また、データベース15に登録された情報は、記憶部12に記憶されていてもよい。この場合には、データベース15は存在しなくてもよい。
【0043】
(1-2-2.コールセンタサーバ20)
コールセンタサーバ20は、制御部21、記憶部22および通信部23を含む。制御部21は、上述した制御部11と基本的に同様な構成を有し、各種機能をコールセンタサーバ20において実現させる。これにより、情報統合処理システム1におけるコールセンタサーバ20による処理を実行する。
【0044】
記憶部22は、記憶部12と基本的に同様な構成を有し、記憶されるプログラムの命令の内容が異なる程度であるから、その説明を省略する。通信部23は、通信部13と基本的に同様な構成を有し、データベース25に接続するなど接続対象が異なる程度であるから、その説明を省略する。データベース25には、ユーザ情報およびコールログデータが格納されてもよい。なお、通信部23は、ネットワーク91を介してデータベース25に接続してもよい。また、データベース25に登録された情報は、記憶部22に記憶されていてもよい。この場合には、データベース25は存在しなくてもよい。なお、各種取得される情報は、別途設けられたデータベースに格納されてもよい。
【0045】
(1-2-3.Webサーバ30)
Webサーバ30は、制御部31、記憶部32および通信部33を含む。制御部31は、上述した制御部11と基本的に同様な構成を有し、各種機能をWebサーバ30において実現させる。これにより、情報統合処理システム1におけるWebサーバ30による処理を実行する。
【0046】
記憶部32は、記憶部12と基本的に同様な構成を有し、記憶されるプログラムの命令の内容が異なる程度であるから、その説明を省略する。通信部33は、通信部13と基本的に同様な構成を有するため、その説明を省略する。
【0047】
(1-2-4.ユーザ端末40)
ユーザ端末40は、制御部41、記憶部42、通信部43、表示部44、操作部45および通話部46を含む。制御部41は、上述した制御部11と基本的に同様な構成を有し、各種機能をユーザ端末40において実現させる。情報統合処理システム1におけるユーザ端末40における処理を実行する。
【0048】
記憶部42は、記憶部12と基本的に同様な構成を有し、記憶されるプログラムの命令の内容が異なる程度であるから、その説明を省略する。通信部43は、通信部13と基本的に同様な構成を有し、接続可能なネットワークが異なる程度であるから、その説明を省略する。
【0049】
表示部44は、制御部41の制御により表示内容が制御される表示装置を含む。操作部45は、この例ではタッチセンサを含み、ユーザが操作した位置に対応した情報を制御部41に出力する。このタッチセンサは、表示部44の表示領域上に設けられている。すなわち、表示部44と操作部45とでタッチパネルが構成されている。通話部46は、電話において必要な機能を含み、例えば、制御部41から供給される信号を音として出力するスピーカ、および入力された音の信号を制御部41に出力するマイクを含む。
【0050】
(1-2-5.オペレータ端末50)
オペレータ端末50は、制御部51、記憶部52、通信部53、表示部54、操作部55および通話部56を含む。制御部51は、上述した制御部11と基本的に同様な構成を有し、各種機能をオペレータ端末50において実現させる。これによって、情報統合処理システム1におけるオペレータ端末50における処理を実行する。
【0051】
記憶部52は、記憶部12と基本的に同様な構成を有し、記憶されるプログラムの命令の内容が異なる程度であるから、その説明を省略する。通信部53は、通信部13と基本的に同様な構成を有し、接続可能なネットワークが異なる程度であるから、その説明を省略する。
【0052】
表示部54は、制御部51の制御により表示内容が制御される表示装置を含む。操作部55は、この例ではキーボードを含み、オペレータの指によって押圧されたボタン(位置)に対応した情報を制御部51に出力する。通話部56は、この例ではヘッドセットで構成される。通話部56は、制御部51から供給される信号を音として出力するスピーカ、および入力された音の信号を制御部51に出力するマイクを含む。
【0053】
(1-2-6.企業側端末60)
企業側端末60は、制御部61、記憶部62、通信部63、表示部64、および操作部65を含む。制御部61は、上述した制御部11と基本的に同様な構成を有し、各種機能を企業側端末60において実現させる。情報統合処理システム1における企業側端末60における処理を実行する。
【0054】
記憶部62は、記憶部12と基本的に同様な構成を有し、記憶されるプログラムの命令の内容が異なる程度であるから、その説明を省略する。通信部63は、通信部13と基本的に同様な構成を有し、接続可能なネットワークが異なる程度であるから、その説明を省略する。表示部64は、表示部44と基本的に同様な構成を有し、表示される内容が異なる程度であるか、その説明を省略する。操作部65は、操作部45と基本的に同様な構成を有し、操作する内容が異なる程度であるからその説明を省略する。
【0055】
(1-3.情報統合サーバのソフトウェア構成)
図3は、情報統合サーバ10の制御部11におけるソフトウェア構成を示す図である。制御部11は、取得部11a、データ整理部11b、データ統合部11c、分析部11d、生成部11eを含む。
【0056】
取得部11aは、各装置から、各種情報を取得する機能を有する。この例では、FAQデータは、FAQデータベース15aに格納される。コールログデータ(第1ログデータ)は、コールログデータベース15bに格納される。ソーシャルログデータ(第2ログデータ)は、ソーシャルログデータベース15cに格納される。本実施形態において、FAQデータベース15aに格納された複数のFAQデータをFAQデータ群ともいう。コールログデータベース15bに格納された複数のコールログデータをコールログデータ群(第1ログデータ群)ともいう。ソーシャルログデータベース15cに格納された複数のソーシャルログデータをソーシャルログデータ群(第2ログデータ群)ともいう。
【0057】
データ整理部11bは、取得したログデータから所定の条件に適合するデータを除外する(整理する)機能を有する。この例では、データ整理部11bは、コールログデータ群、およびソーシャルログデータ群のうち除外キーワード(第2キーワード)を含むコールログデータまたはソーシャルログデータを除外する。
【0058】
データ統合部11cは、FAQデータ、コールログデータ、およびソーシャルログデータを統合する機能を有する。この例では、データ統合部11cは、FAQデータ、コールログデータ、およびソーシャルログデータを複数の統合キーワード(第1キーワード)のうち対応するキーワードと関連付けて、統合データテーブルを形成する。具体的には、データ統合部11cは、コールログデータ群およびソーシャルログデータ群から、FAQデータ群のうち一つのFAQデータに対応する統合キーワードを含む第1ログデータおよび第2ログデータの少なくともいずれかを抽出して統合データを生成する。
【0059】
分析部11dは、統合データテーブルを所定の条件に基づいて分析する。この例では、各統合キーワードに対するFAQデータ、コールログデータ、およびソーシャルログデータの割合を算出するとともに、データ割合を閾値として比較して分析を行う。また、分析部11dは、統合データのうち、コールログデータまたはソーシャルログデータと、FAQデータとの数的関係に基づいて、問題となる問題キーワード情報を抽出する。
【0060】
生成部11eは、統合したデータテーブルのうち、問題キーワード情報に対する具体的な問題内容を示す問題情報、問題に対応する優先度を示す対応優先度情報、問題に対する解決情報を生成する機能を有する。
【0061】
(1-4.各種テーブル)
続いて、情報統合処理システム1で用いられる各種のデータテーブルについて説明する。
【0062】
(1-4-1.除外キーワードテーブル)
図4は、除外キーワードテーブル100である。除外キーワードは、あらかじめ設定されてもよい。図4に示すように、除外キーワードには、例えば、ニュース、BOTアカウント、連続投稿、リツイート、冒頭の20文字が一致するツイート、販促ツイートなどの情報が含まれてもよい。除外キーワードは、所定の期間ごとに取得されたトレンド情報に基づき定期的に変更してもよい。情報統合サーバ10は、各コールログデータが除外キーワードを含むか否かを判定する。コールログデータが除外キーワードを含む場合、当該コールログデータが除外される。なお、除外されたコールログデータは、データベース15にはそのまま格納されていてもよい。この処理を実行することにより、純粋なユーザの声を抽出することができるため、データの質を向上させることができる。この結果、取得したデータから精度よく問題を検出することができる。
【0063】
(1-4-2.統合キーワードテーブル)
図5は、統合キーワードテーブル200である。統合キーワードテーブル200は、あらかじめ設定されてもよい。例えば、統合キーワード(「第1キーワード」、「中間キーワード」ともいう)は、FAQのカテゴリに基づいて設定されてもよい。また、統合キーワードテーブル200は、所定の期間ごとに(定期的に)更新されてもよい。
【0064】
(1-4-3.関連付けデータテーブル)
図6は、統合キーワードと各ログデータとを関連付けた関連付けデータテーブル300である。関連付けデータテーブル300は、統合キーワード310、ログデータ320を含む。関連付けデータテーブル300において、統合キーワード310は、横方向に配置される。ログデータ320は、縦方向に配置される。
【0065】
(1-4-4.統合データテーブル)
図7は、統合データテーブル400である。統合データテーブル400は、データ統合情報のサマリーデータ410および取得された各データのうち抽出された抽出データ420を含む。サマリーデータ410は統合ID411、統合キーワード413、データソース415を含む。抽出データ420において、FAQデータからはFAQのID421aとともに、FAQのタイトル情報421bが抽出され、統合データテーブルに配置される。コールログデータからは、コールログのID423aとともに、データ生成日423bおよびコールログデータの件名423cが抽出され、統合データテーブルに配置される。ソーシャルログデータからは、コールログのID425aとともに、データ生成日時425bおよびメッセージ情報425cが抽出され、統合データテーブルに配置される。
【0066】
(1-4-5.割合データテーブル)
図8は、割合データテーブル500である。割合データテーブル500は、統合キーワード510、統合キーワードの各々に対応するFAQの件数520aおよび割合520b、統合キーワードの各々に対応するコールログデータの件数530aおよび割合530b、統合キーワードの各々に対応するソーシャルログデータの件数540aおよび割合540bを含む。
【0067】
(1-4-5.対応優先度テーブル)
図9は、対応優先度データテーブル600である。対応優先度データテーブル600は、キーワード情報605、パターンID610、キーワードに対するFAQデータ割合620、コールログデータ割合630、ソーシャルログデータ割合640、および対応優先度情報650を含む。
【0068】
(1-4-6.問題解決データテーブル)
図10は、問題解決データテーブル700である。問題解決データテーブル700は、キーワード情報705、パターンID710、キーワードに対するFAQデータ割合720、コールログデータ割合730、ソーシャルログデータ割合740、問題情報750、対応優先度760および、解決情報770を含む。
【0069】
(1-5.情報統合処理)
続いて、本発明の第1実施形態における情報統合処理システムにおいて実現される情報統合処理について説明する。図11乃至図16は、本実施形態における情報統合処理システム1の情報統合処理を示すフロー図である。
【0070】
(1-5-1.コールログデータの取得)
まず、図11のフローにおいて、ユーザは、ユーザ端末40にログイン情報を入力する(ステップS101)。ログイン情報は、Webサーバ30に送信されるとともに、Webページの要求および応答が繰り返され(ステップS103)、表示部44にWebページが表示される。ユーザ端末40からWebサーバ30に対して、問合せ画面のWebページが要求されると、Webサーバ30がユーザ端末40に対して問合せ画面のデータを送信する(ステップS103)。ユーザ端末40がこのデータを受信すると、表示部44において問合せ画面が表示される。
【0071】
このとき、ユーザが問合せ画面上の通話要求ボタンを押下する(通話要求を行う)ことにより、Webサーバ30から、コールセンタサーバ20に通話要求情報が送信され(ステップS105)、コールセンタサーバ20において通話指示を入力するためのコマンドを起動するための通話プログラムが実行される(ステップS107)。このプログラムが起動することにより、ユーザ端末40と通話するオペレータ端末50がPBXを介して決定され(ステップS109)、ユーザ端末40と、オペレータ端末50との間で通話が行われる(ステップS111)。このとき、コールセンタサーバ20は、通話記録(コールログデータ)を生成する(ステップS113)。コールログデータは、データベース25に格納されるとともに、情報統合サーバ10に送信される(ステップS115)。情報統合サーバ10は、コールログデータを取得するともに(ステップS117)、データベース15に格納する。
【0072】
(1-5-2.ソーシャルログデータの取得)
図12のフローにおいて、ユーザは、ユーザ端末40にログイン情報を入力する(ステップS201)。ログイン情報は、Webサーバ30に送信されるとともに(ステップS203)、表示部44にSNS(ソーシャルネットワークサイト)のWebページが表示される。このとき、SNSのアプリケーションソフトウェア(アプリ)が用いられてもよい。ユーザが、ユーザ端末40の操作部45を介してメッセージを入力すると、Webサーバ30はメッセージに対応するソーシャルログデータを生成する(ステップS205)。Webサーバ30は、ソーシャルログデータを記憶部32に記憶するとともに、情報統合サーバ10に送信する(ステップS207)。情報統合サーバ10は、送信されたソーシャルログデータを取得し(ステップS209)、データベース15に格納する。
【0073】
本実施形態において、図11および図12に示す処理は、順次繰り返されるため、コールログデータと、ソーシャルログデータが順次取得される。これにより、複数のコールログデータを含むコールログデータ群、および複数のソーシャルログデータを含むソーシャルログデータ群が生成される。このとき、各ログデータの取得タイミングは、特に制限されず、同時であってもよいし、順番に取得されてもよいし、統合される前に取得することができればよい。
【0074】
本実施形態において、FAQデータはあらかじめデータベース15に格納されていてもよいし、このタイミングで取得されてもよい。
【0075】
(1-5-3.取得したデータの整理)
図13に示すように、情報統合サーバ10は、コールログデータ群の中から図4に示す除外キーワードテーブル100に含まれる除外キーワードに対応するコールログデータを除外する(ステップS301)。この例では、情報統合サーバ10は、複数のコールログデータを含むコールログデータ群の中から、除外キーワードに対応するコールログデータを除外する。
【0076】
同様に、情報統合サーバ10は、ソーシャルデータ群の中から図4に示す除外キーワードテーブル100に含まれる除外キーワードに対応する除外キーワードに対応するソーシャルデータを除外する(ステップS303)。
【0077】
なお、除外キーワードとして、統合キーワードとの関連性が低いものを設定してもよい。これにより、不要なログデータを除外することができるために、より効率的に問題を検出することができる。
【0078】
(1-5-4.データの統合)
図14に示すように、情報統合サーバ10は、FAQデータを統合キーワードごとに分類する(ステップS401)。
【0079】
次に、情報統合サーバ10は、コールログデータおよびソーシャルログデータの各ログデータを、FAQデータに対応する統合キーワードごとに分類する(ステップS403,S405)。コールログデータおよびソーシャルログデータの分類方法を図15に示す。
【0080】
図15に示すように、情報統合サーバ10は、各ログデータと、各統合キーワードとを照合する(ステップS4031)。このとき、各データの中に統合キーワードが含まれる場合(S4033;Yes)、図6に示すように、統合キーワードに対応させてフラグ(この例では「1」)が設定される(ステップS4035)。各ログデータの中に統合キーワードが含まれない場合(S4033;No)、フラグを設定しない(ステップS4037)(またはキーワード「その他」に対応させてフラグが設定される)。
【0081】
上記処理を繰り返した結果、情報統合サーバ10は、図7に示すように、キーワードに関連付けてFAQデータ、フラグが設定されたコールログデータ、ソーシャルログデータを抽出して統合する(ステップS407)。これにより、統合データテーブル400が生成される。統合IDは、FAQデータ、コールログデータ、ソーシャルログデータに対して、データ群ごとに設定しなくてもよい。例えば、統合IDは、ログデータの生成日または生成時刻に合わせて設定されてもよい。図7を参照することにより、ユーザは各データがどのようなキーワードに対して関連付けられているかを一つのデータテーブルを用いて一括で把握することができる。この統合データテーブルを参照すれば、ユーザはどのような問題が生じているかを容易に把握することができ、効率的に問題の解決を図ることができる。
【0082】
(1-5-5.データの分析)
図16のフローにおいて、情報統合サーバ10は、各データ群における各統合キーワードに対する割合を算出する(ステップS501)。この例では、図8に示すように、キーワードが「ログイン」の場合、FAQの総件数が95件に対して、キーワードが「ログイン」におけるFAQの件数が2件であり、FAQの割合は2.1%となる。同様に、コールログデータの総件数が802件に対して、キーワード「ログイン」におけるコールログデータの件数が154件であるため、キーワード「ログイン」におけるコールログデータの割合は19.2%となる。同様に、ソーシャルログデータの総件数が118件に対して、キーワード「ログイン」におけるソーシャルログデータの件数が3件であるため、キーワード「ログイン」におけるソーシャルログデータの割合は2.5%となる。
【0083】
図16に戻って説明する。情報統合サーバ10は、算出された各キーワードに対する各データ割合を用いて、分析処理を行う(ステップS503)。この例では、図9に示すように、各キーワードに対する各データ割合を「高い(高)」、「低い(低)」というデータ割合情報として分析(判定)する。このとき、各キーワードに対する各データ割合の「高」、「低」の分析を行うために、閾値が設けられてもよい。閾値は、各データのデータ割合において同じあってもよいし、異なってもよい。例えば、FAQの割合に対する閾値は「9.5%」、コールログデータの割合に対する閾値は「8.2%」、ソーシャルログデータの割合に対する閾値は「11.8%」としてもよい。このとき、図9に示すように、本実施形態では一つのキーワードに対する各データ割合を用いた分析パターンとして、パターンA~Hまでの8通りが設定される。
【0084】
図16に戻って説明する。情報統合サーバ10は、上述の分析結果、つまり、FAQデータと、コールログデータおよびソーシャルログデータとの数的関係に基づいて、問題となる統合キーワード(問題キーワード情報)を抽出する。また、このとき、情報統合サーバ10は、問題となる統合キーワードに対応する問題情報を生成する(ステップS505)。この例では、図10に示すように、このとき、問題情報は、FAQデータ割合と、コールログデータ割合およびソーシャルログデータ割合との関係に基づいて生成されてもよい。パターンA(FAQ:高、コールログデータ:高、ソーシャルログデータ:高)の場合、問題のある統合キーワードに対して、「FAQサイト構成(到達率)および個別FAQページ内容(解決率)」に問題があるという問題情報を生成する。同様に、パターンE(FAQ:低、コールログデータ:高、ソーシャルログデータ:高)の場合、「個別FAQ数量」に問題があるという問題情報を生成する。なお、問題情報は、条件に応じて、FAQデータ割合と、コールログデータ割合またはソーシャルログデータ割合との関係に基づいて生成されてもよい。
【0085】
図16に戻って説明する。さらに、情報統合サーバ10は、分析パターン(条件)に応じた問題(問題キーワード情報)に対する対応優先度情報650を生成する(ステップS507)。このとき、対応優先度情報650は、FAQデータ割合と、コールログデータ割合またはソーシャルログデータ割合との関係に基づいて生成されてもよい。例えば、図9に示すように、FAQデータ割合が高く、コールログデータ割合またはソーシャルログデータ割合が低いときには、優先度を高くするように設定してもよい。具体的には、FAQデータ割合が「低」、コールログデータ割合およびソーシャルログデータ割合が「高」のときに最も高い対応優先度情報(この例では優先度「8」)を生成する。また、FAQデータ割合が高く、コールログデータ割合またはソーシャルログデータ割合が低いときには、優先度を低くするように設定してもよい。具体的には、FAQデータが「高」、コールログデータ割合およびソーシャルログデータ割合が「低」のときに最も低い対応優先度情報(この例では優先度「8」)を生成(設定)する。
【0086】
図16に戻って説明する。情報統合サーバ10は、各問題に対する解決情報を生成する(ステップS509)。この例では、図10の問題解決データテーブル700に示すように、情報統合サーバ10は、問題に応じた解決情報770を生成する。例えば、「個別FAQ数量」という問題に対して、FAQ・ナレッジ制作(リライト)支援サービス、UI(User Interface)/UX(User Experience)(定量定性)調査、LITIFA分析サービスに関する情報が提供される。同様に、FAQサイト構成(到達率)という問題に対して、UI/UX(定量定性)調査、チャネル(チャット、チャットbot)の追加・改良、およびソーシャルリスニングに関する情報、並びに個別FAQページ内容(解決率)という問題に対して、FAQアセスメントサービス、ソーシャルリスニングおよびFAQ・ナレッジ制作支援サービスに関する情報を提供する。
【0087】
情報統合サーバ10は、生成された問題情報、対応優先度情報、および解決情報を企業担当者の端末(企業側端末60)に送信する(ステップS511)。問題解決情報は、企業側端末60の表示部64に表示される(ステップS513)。これにより、企業担当者は、FAQをどのように修正すべきかを容易に知ることができる。
【0088】
本実施形態を用いることにより、様々な種類の情報を統合することができ、情報を一元化することができるため、問題を把握しやすくなる。また、本実施形態を用いることにより、一つの種類の情報からでは取得できなかった情報を生成することができ、企業やユーザにおいて生じている問題を効率的に検出することができる。さらに、本実施形態を用いることにより、各データに対して優先度が設定され、優先度に応じた解決策が提供されるため、問題を迅速に解決することができる。
【0089】
<第2実施形態>
本実施形態では、統合されたデータから優先度情報を生成する前に、異常と判断された統合キーワード情報を除外する例について説明する。
【0090】
図17は、統合キーワードの除外に関するフローである。図18は、各統合キーワード510Aに対するコールログデータの件数530Aaおよび割合530Abを示す統合データセット500Aである。
【0091】
まず、情報統合サーバ10は、統合キーワード毎のコールログデータのデータ件数に対して平均値および標準偏差を算出する(ステップS601)。続いて、情報統合サーバ10は、算出された平均値および標準偏差から、外れ上限値および外れ下限値を算出する(ステップS603)。
【0092】
具体的には、図18に示すように、統合キーワード毎のコールログデータのデータ件数から平均値(Ave.):422.5、標準偏差(σ):1138.2が算出される。このとき、外れ上限値は、平均値+3×σが設定される。その結果、本実施形態における外れ上限値は、3837.0が算出される。同様に、外れ下限値(平均値-3σ)は-2991.9が算出される。
【0093】
次に、情報統合サーバ10は、統合データセット500Aにおいて各統合キーワードに対するデータ件数が外れ上限値を超える、あるいは外れ下限値を下回るかを判定する(ステップS605)。データ件数、外れ下限値以上、外れ上限値以下の場合(ステップS605;No)は、除外処理はせずに終了となる。一方、データ件数が外れ上限値を超える、あるいは外れ下限値を下回る場合(ステップS605;Yes)、該当する統合キーワードを除外する(ステップS607)。この例では、統合キーワード「退会」が3846であり、外れ上限値(3837.0)を上回る。その結果、図18に示すように、統合キーワードのリストから「退会」が除去される。
【0094】
本実施形態を用いることにより、異常データを除外することができるため、より高い精度で優先度情報を生成することができ、問題となる情報を検出(抽出)することができる。
【0095】
なお、本実施形態では、コールログデータの件数について説明したが、本発明はこれに限定されない。ソーシャルログデータやFAQデータにおいても同様の処理を行ってもよい。
【0096】
<第3実施形態>
本発明の第1実施形態では、一つの優先情報を生成する例を示したが、本実施形態では、複数の優先度情報から対応優先度を設定する例について説明する。
【0097】
図19は、対応優先度を設定するフロー図である。図20は、各統合キーワード510Bに対する、FAQデータの件数520Baおよび割合520Bb、コールログデータの件数530Baおよび割合530Bb、ソーシャルログデータの件数540Baおよび割合540Bbを示す統合データセット500Bと、優先度データテーブル800である。優先度データテーブル800は、統合キーワード810、第1優先度820、第2優先度830、対応優先度840(第3優先度)を含む。
【0098】
まず、図9に示したように対応優先度データテーブル600から各々の統合キーワードに対して第1優先度820を設定(生成)する(ステップS701)。次に、情報統合サーバ10は、統合キーワードの中に第1優先度が同じものがあるかどうかを判定する(ステップS703)。同じ第1優先度を有する統合キーワードがないとき、(ステップS703;No)、そのまま対応優先度840(第3優先度)として設定(生成)する(ステップS711)。
【0099】
一方、同じ第1優先度を有する複数の統合キーワードがあるとき、(ステップS703;Yes)、同じ第1優先度を有する統合キーワードに対して、優先的にコールログデータの割合にもとづいて、第2優先度830を生成する(ステップS705)。さらに、コールログデータの割合が同じ場合には、さらに同じ第1優先度を有する統合キーワードに対してソーシャルログデータの割合にもとづいて、第2優先度830を設定(生成)する(ステップS707)。
【0100】
情報統合サーバ10は、第1優先度820および第2優先度830に基づいて、対応優先度840(第3優先度)を設定(生成)する(ステップS709)。
【0101】
本実施形態を用いることにより、より高い精度で対応優先度を設定することができ、対応すべき問題をより確実に抽出することができる。
【0102】
なお、本実施形態において、第1優先度が同じであって、コールログデータおよびソーシャルログのデータ割合が同一の場合には、サポートコンテンツデータ(FAQデータ)の割合に基づいて、追加の優先度を生成してもよい。
【0103】
<変形例>
本開示は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の様々な変形例が含まれる。例えば、上述した実施形態は本開示を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることがあり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。以下、一部の変形例について説明する。なお、第1実施形態を変形した例については、他の実施形態を変形する例としても適用することができる。
【0104】
上述した実施形態において、情報統合処理システムを構成する各サーバの機能が複数のサーバによって協働して実現されてもよい。また、各サーバの機能が1つのサーバにまとめられていてもよい。例えば、Webサーバ30と情報統合サーバ10とが同じサーバで実現されてもよい。Webサーバ30とコールセンタサーバ20とは、扱うデータの種類の違いにより、セキュリティの関係で別々のサーバとすることが望ましいが、データベースを分けたり、内部処理として区分したりすることで、まとめて1つのサーバとしてもよい。
【0105】
なお、本発明の一実施形態では、情報統合サーバ10が必ずしも設けられなくてもよい。この場合、企業側端末60の制御部61において同様の処理を実行することができる。また、本発明の一実施形態において、マイクロソフト社のExcelやAccessなどのアプリケーションソフトウェアが用いられてもよい。
【0106】
上述した実施形態において、評価結果情報および問題解決情報は、同じタイミングでユーザ端末に送信されてもよい。
【0107】
なお、本発明の第1実施形態では、FAQデータとともに、コールログデータ、ソーシャルログデータを統合する例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、コールログデータおよびソーシャルログデータに加えてチャットデータを取得して、FAQデータ(サポートコンテンツデータ)と統合させてもよい。また、コールログデータおよびソーシャルログデータのいずれかと、チャットデータを取得して、FAQデータと統合させてもよい。さらには、その他の異なる種類のデータとFAQデータとを統合させてもよい。
【0108】
また、本発明の第1実施形態では、サポートコンテンツデータとして、FAQを用いたが、本発明はこれに限定されない。例えば、サービスの使用方法が表示された情報や、オンラインマニュアル、説明動画などであってもよい。
【0109】
また、統合キーワードは、所定の期間ごとに取得されたトレンド情報に基づき更新してもよい。例えば、統合キーワードは、コールログデータ群またはソーシャルログデータ群(第2ログデータ群)のデータ数から算出されたランキング情報に基づきに基づいて、更新されてもよい。これにより、現在のトレンドに合わせて最適なキーワードを設定できる。したがって、必要なFAQの生成に役立てることができる。
【0110】
また、本発明の第1実施形態では、統合キーワードがFAQのカテゴリに基づいて設定される例を示したが、本発明はこれに限定されない。統合キーワードをユーザの属性(業界情報、顧客情報)に基づいて設定してもよい。これにより、ユーザの属性に応じた統合データを生成することができるとともに、ユーザの属性に応じた問題を抽出し、解決することができる。
【0111】
また、統合キーワードは、機械学習によって適宜更新・生成されてもよい。これにより、常に統合キーワードを最適化することができ、解決すべき問題を抽出しやすくなる。
【0112】
また、統合キーワードは、サポートコンテンツ情報と、ソーシャルログデータなどの情報(公開情報ともいう)と、コールログデータとの類似度から生成されてもよい。
【0113】
また、本発明の第1実施形態では、各データ割合に対して「高」、「低」として分析する例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、割合に応じて「高」、「中」、「低」として評価分析してもよいし、割合に応じて「1」~「5」の5段階に評価分析してもよい。
【0114】
また、キーワードの重要度に応じて対応優先度を変更してもよい。キーワードの重要度は、あらかじめ設定してもよいし、コールログデータの件数またはソーシャルログデータの件数に応じて設定してもよい。たとえば、優先度が「3」であり、キーワードの重要度が「1」(重要度が高い)~「5」(重要度が低い)のうち「2」の場合、優先度を一つ上げた「2」に変更してもよい。これにより、キーワードの重要度に応じて対応することができる。
【0115】
本発明の第1実施形態において、優先度情報、問題情報を生成する順番およびタイミングは適宜変更してもよい。
【0116】
また、本発明の第1実施形態では、FAQデータ割合、コールログデータ割合、およびソーシャルログデータ割合を算出する例を示したが、本発明は、これに限定されない。一つの統合キーワードに対応するFAQデータ数、コールログデータ数、およびソーシャルログデータ数であってもよいし、FAQデータとコールログデータまたはソーシャルログとの間で数的関係を表すことができれば、その他の値を用いてもよい。
【0117】
本発明の第1実施形態では、優先度情報を生成するために、優先度データセットを用いる例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ユーザ属性に合わせて特定のキーワード情報に対して優先度を高くするように重み付け設定をしてもよい。例えば、ユーザ属性が「新規顧客」の場合に、特定の統合キーワードに対する優先度を他の統合キーワードよりも高く設定してもよい。
【符号の説明】
【0118】
1・・・情報統合処理システム,10・・・情報統合サーバ,11・・・制御部,11a・・・取得部,11b・・・データ整理部,11c・・・データ統合部,11d・・・分析部,11e・・・生成部,12・・・記憶部,13・・・通信部,15・・・データベース,15a・・・データベース,15b・・・コールログデータベース,15c・・・ソーシャルログデータベース,20・・・コールセンタサーバ,21・・・制御部,22・・・記憶部,23・・・通信部,25・・・データベース,30・・・サーバ,31・・・制御部,32・・・記憶部,33・・・通信部,40・・・ユーザ端末,41・・・制御部,42・・・記憶部,43・・・通信部,44・・・表示部,45・・・操作部,46・・・通話部,50・・・オペレータ端末,51・・・制御部,52・・・記憶部,53・・・通信部,54・・・表示部,55・・・操作部,56・・・通話部,60・・・企業側端末,61・・・制御部,62・・・記憶部,63・・・通信部,64・・・表示部,65・・・操作部,91・・・ネットワーク,93・・・ネットワーク,100・・・除外キーワードテーブル,200・・・統合キーワードテーブル,300・・・データテーブル,310・・・統合キーワード,320・・・ログデータ,400・・・統合データテーブル,410・・・サマリーデータ,413・・・統合キーワード,415・・・データソース,420・・・抽出データ,421a・・・FAQのID,421b・・・タイトル情報,423a・・・コールログのID,423b・・・データ生成日,423c・・・件名,425a・・・ソーシャルログのID,425b・・・データ生成日,425c・・・メッセージ情報,500・・・割合データテーブル,510・・・統合キーワード,520b・・・割合,520Bb・・・割合,530b・・・割合,540b・・・割合,600・・・対応優先度データテーブル,605・・・キーワード情報,620・・・データ割合,630・・・コールログデータ割合,640・・・ソーシャルログデータ割合,650・・・対応優先度情報,700・・・問題解決データテーブル,705・・・キーワード情報,720・・・データ割合,730・・・コールログデータ割合,740・・・ソーシャルログデータ割合,750・・・問題情報,760・・・対応優先度,770・・・解決情報,800・・・優先度データテーブル,810・・・統合キーワード,820・・・第1優先度,830・・・第2優先度,840・・・対応優先度
【要約】
【課題】企業やユーザにおいて生じている問題を効率的に検出すること。
【解決手段】情報処理方法は、コンピュータが、複数の第1ログデータを含む第1ログデータ群と、複数の前記第1ログデータと異なる種類の第2ログデータを含む第2ログデータ群と、複数のサポートコンテンツデータを含むサポートコンテンツデータ群を取得し、前記第1ログデータ群および前記第2ログデータ群から、前記サポートコンテンツデータ群のうち一つのサポートコンテンツデータに対応する第1キーワード情報を含む第1ログデータおよび第2ログデータを抽出して統合データを生成し、サポートコンテンツデータと、第1ログデータおよび第2ログデータの少なくともいずれかとの数的関係に基づいて、前記統合データに含まれる複数の第1キーワード情報のうち問題となる問題キーワード情報を抽出することを含む。
【選択図】図1
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