(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-25
(45)【発行日】2023-08-02
(54)【発明の名称】包丁収納ボード
(51)【国際特許分類】
A47J 47/16 20060101AFI20230726BHJP
【FI】
A47J47/16 P
(21)【出願番号】P 2023008652
(22)【出願日】2023-01-24
【審査請求日】2023-02-07
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523049340
【氏名又は名称】有限会社立石通建
(72)【発明者】
【氏名】立石 和利
【審査官】根本 徳子
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-272626(JP,A)
【文献】特開2011-247401(JP,A)
【文献】特開2005-028112(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 47/16
A47G 29/00、29/087
(57)【特許請求の範囲】
【請求項2】
ボード(3)の裏側の四隅に接着部材(8)を取付、ボード(3)の上側の中央又は横側の中央に吊るし穴(7)を設け、水拭き(6)に水拭き部材(9)が挟み込まれている事を特徴とする請求項1に記載の包丁収納ボード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包丁を平面なボードにマグネットで取り付ける、簡易な包丁収納ボードに関するもの。
【背景技術】
【0002】
従来の包丁収納器によれば、 吸着マグネットを利用して包丁を収納することで、包丁の収納保管を極めて容易にすると共に、まな板を立てた状態で載置保管することにより、両者の保管時にまな板が包丁収納具の蓋として使用でき、衛生的かつ安全に包丁とまな板を保管できる(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の包丁収納器によれば、吸着マグネツトにより包丁を収納し、まな板を立てた状態で載置保管ができ、それが包丁収納具の蓋となり、衛生的かつ安全性に富んでいる物で、では有るが、もっと簡易で安全で衛生的で製作が簡単な物はないかを検討した。
【0005】
本発明によれば、包丁の種類が一目で分かり、安全で、衛生的で、製作が簡単で、平面であれば何処にでも取り付けが出来、能率性も良く、使い勝手が良い、包丁収納ボードを提供出来る。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の、包丁収納ボードは、長方形状のボード(3)にマグネットA(1)とマグネットB(2)を横方向に並列に間隔を空けて取付し、その2個のマグネツトA,B(1,2)を1段として縦方向に複数段取付、各段のマグネットA(1)とマグネットB(2)の下方に横長のコ字型の切れ込みを入れ、それを前方に起こして形成された刃隠し(5)を並行して設け刃からの安全を確保する、
【0007】
ボード(3)の下方にはコ字型の切り込みを入れ、それを前方に起こして形成された水拭き(6)を設ける。その間に水拭き部材(9)を折って挟み込み包丁(4)を差し込み、水拭き(6)を上から押さえて汚れと水滴を拭き取る事で衛生的である。ボードを壁など平面に取り付ける際には、上側の中央で吊るし穴(7)で吊るし、裏側の四隅の接着部材(8)で張り付けてボード(3)が左右に揺れない様にし、平面であれば何処にでも取り付けが可能ある。
【発明の効果】
【0008】
本発明において、製作が簡易で、一目で包丁の種類が分かり手取り早く、マグネツトA(1)とマグネットB(2)により簡単に包丁(4)が取り外し取り付けが出来、刃隠し(5)により安全が確保され、収納の時は包丁(4)を水拭き(6)と水抜き部材(9)で、汚れと水滴を拭き取る事が出来て衛生的である。
【0009】
本発明の包丁収納ボードは、平面であればボード(3)の上側の中央の吊るし穴(7)と、裏側に張り付けた接着部材(8)で何処でも取り付けが出来て収納範囲が拡がる、又製作が簡易でその製作に要する手間とコストの削減が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図3】本発明の包丁収納ボードに包丁の収納した様子の図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の、包丁収納ボードは、長方形状のプラスチックボード(3)にマグネットA(1)とマグネットB(2)を横方向に並列に間隔を空けて取付し、そのマグネツトA,B(1,2)の2個を1段として縦方向に複数段取付、各段のマグネットA(1)とマグネットB(2)の下方に横長のコ字型の切れ込みを入れ、それを前方に起こして形成された刃隠し(5)を並行して設け、刃からの安全を確保する、
【0012】
そのマグネツトA(1)とマグネットB(2)には包丁(4)を橋渡しに取付ける。マグネツトが1個では包丁(4)の取付けがアンバラスとなりマグネツトA(1)とマグネットB(2)を2個取付けする事でバランス良く取付られる。包丁(4)の刃隠し(5)は、マグネツトA(1)とマグネットB(2)の下方に横長のコ字型の切れ込みを入れ、それを前方に起こして施こされている。この刃隠し(5)があることで、包丁(4)の刃に手が直接触れる事もなく安全である。
【0013】
プラスチックボード(3)の下方にはコ字型の切り込みを入れ、それを前方に起こして水拭き(6)が形成されている。プラスチックボード(3)の性質上弾力性がある事で水拭き(6)を起こしてその間に水拭き部材(9)を折って押込み、包丁(4)をその間に挟んで水拭き(6)を上から押さえて包丁(4)に付いた汚れと水滴を拭き取る。又水拭き部材(9)を目の荒いキッチンペーパー等を使うと包丁(4)の刃先に光沢が出来、よく切れる様になり、砥石の代わりになる、包丁(4)の収納前に同じボード内で汚れと水滴を拭き取る事で手っ取り早くて衛生的ある。
【0014】
平面のプラスチックボード(3)の上側中央に設けた吊るし穴(7)を、台所などの壁に取り付けた吊具に掛けてプラスチックボード(3)の裏の四隅に設けた粘着部材(8)でプラスチックボード(3)が包丁(4)の収納時に左右に揺れ無い様に張り付ける。この様に一目で収納された包丁(4)の種類が分かり、安全で、衛生的で、平面であれば何処にでも取り付けが出来て収納範囲が広がり、製作費も安価でコストの削減も出来る、包丁収納ボードを提供する。
【0015】
なお、上記実施の形態では、包丁収納ボードの材料がプラスチックとして説明したが、これに限定されることはなく、ボード(3)にコ字型の切り込みを入れて前方に起こせるような材料であればよく、プラスチック以外の樹脂や金属などでもよい。
また、上記実施の形態では、水拭き(6)に水拭き部材(9)を挟んで、この水拭き部材(9)で包丁の汚れや水滴を拭き取ると説明したが、例えば水拭き(6)の内側面に水拭き効果のある材料を張り付けたり、加工を施してもよい、またボード(3)を横向きして、横側の中央の吊るし穴(8)に吊るし、包丁(4)を縦方向に収納してもよい。
【符号の説明】
【0016】
1 マグネットA
2 マグネットB
3 プラスチックボード
4 包丁
5 刃隠し
6 水拭き
7 吊るし穴
8 粘着部材
9 水拭き部材
【要約】 (修正有)
【課題】包丁の種類が一目で分かり、安全で、衛生的で、何処にでも取り付けが出来、能率性も良く、使い勝手が良い、包丁収納ボードを提供する。
【解決手段】マグネツトの2個を1段として縦方向に複数段取付、各段のマグネットとマグネットの下方に横長のコ字型の切れ込みを入れ、それを前方に起こして形成された刃隠し5を並行して設ける。プラスチックボードの平面のマグネットとマグネットに包丁4を橋渡しで取付けて収納する。また各段のマグネットとマグネットの下方の刃隠しを、包丁の刃からの安全を確保する。又プラスチックボードの下方にコ字型の切り込みを入れ、それを起こして水拭き6にして、その間に水拭き部材9を折って挟み込み包丁を差し込で上から水拭き押さえて汚れと水滴を拭き取る、プラスチックボード上側中央に吊るし穴7を設けて壁に取り付けた吊具を掛けて吊るし、裏側の四隅の接着部材8で左右に揺れない様に貼り付ける。
【選択図】
図3