IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社イオンライフの特許一覧

<>
  • 特許-筆記具ケース 図1
  • 特許-筆記具ケース 図2
  • 特許-筆記具ケース 図3
  • 特許-筆記具ケース 図4
  • 特許-筆記具ケース 図5
  • 特許-筆記具ケース 図6
  • 特許-筆記具ケース 図7
  • 特許-筆記具ケース 図8
  • 特許-筆記具ケース 図9
  • 特許-筆記具ケース 図10
  • 特許-筆記具ケース 図11
  • 特許-筆記具ケース 図12
  • 特許-筆記具ケース 図13
  • 特許-筆記具ケース 図14
  • 特許-筆記具ケース 図15
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-25
(45)【発行日】2023-08-02
(54)【発明の名称】筆記具ケース
(51)【国際特許分類】
   A45C 11/34 20060101AFI20230726BHJP
【FI】
A45C11/34 102A
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019008691
(22)【出願日】2019-01-22
(65)【公開番号】P2020116051
(43)【公開日】2020-08-06
【審査請求日】2021-11-30
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516227238
【氏名又は名称】株式会社イオンライフ
(74)【代理人】
【識別番号】100087398
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 勝文
(74)【代理人】
【識別番号】100128783
【弁理士】
【氏名又は名称】井出 真
(74)【代理人】
【識別番号】100128473
【弁理士】
【氏名又は名称】須澤 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100160886
【弁理士】
【氏名又は名称】久松 洋輔
(72)【発明者】
【氏名】町田 潤次
【審査官】石井 茂
(56)【参考文献】
【文献】実開昭57-015228(JP,U)
【文献】国際公開第2018/020968(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/216488(WO,A1)
【文献】実開昭49-084159(JP,U)
【文献】実公昭48-001088(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45C 1/00-15/08
A45F 3/00
A45F 3/02
A45F 3/04
A45F 3/12
B65D 35/44-35/54
B65D 39/00-55/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部があり第1留め具が第1方向における一方側の側壁部に設けられるケース本体と、
前記開口部を開閉可能な蓋とを備え、
前記蓋は、
前記ケース本体の前記一方側の前記側壁部に回動可能に接続し、開いた前記蓋が前記ケース本体に留められた状態である前記蓋の開状態では前記ケース本体に対して起きた状態となる第1蓋部と、
基端部が前記第1蓋部に回動可能に接続し、先端部は、前記ケース本体から離れることが可能であり、前記蓋の閉状態では、前記第1蓋部よりも前記第1方向における他方側に位置し、前記蓋の開状態では、前記第1蓋部に対して外方側に折り返される第2蓋部とを備え、
前記第2蓋部は、
前記蓋の開状態において前記一方側の前記側壁部の外面に対して前記第1方向に対向する対向蓋部と、
前記対向蓋部に設けられ前記蓋の開状態では磁力により前記第1留め具に吸着されることにより前記対向蓋部を前記一方側の前記側壁部に留める第2留め具とを備え
前記第1蓋部は、前記第1方向と直交する第2方向に延びる第1境界領域を中心に前記ケース本体に対して回動し、
前記第2蓋部は、前記第2方向に延びる第2境界領域に沿って前記第1蓋部に対して折り返され、
前記第2境界領域は、前記蓋において、前記第2蓋部の先端部よりも前記第1境界領域に近い位置にあり、
前記ケース本体および前記蓋は、前記第2方向に延びる長手状であることを特徴とする筆記具ケース。
【請求項2】
請求項1に記載の筆記具ケースにおいて、
記第1留め具は、前記側壁部において前記第1境界領域と前記ケース本体の底部との間にあることを特徴とする筆記具ケース。
【請求項3】
請求項1または請求項に記載の筆記具ケースにおいて、
前記蓋は、
可撓性があり縫い合わされる少なくとも2枚の生地と、
前記生地内に収容されて前記生地と共に前記第1蓋部を構成する第1芯材と、
前記生地内において前記第1芯材から離れた位置に前記第2留め具と共に収容されて前記生地および前記第2留め具と共に前記第2蓋部を構成する第2芯材と、を備え、
記第1芯材および前記第2芯材の間に、前記第2蓋部を前記第1蓋部に対して回動可能に接続する前記第2境界領域を備えることを特徴とする筆記具ケース。
【請求項4】
請求項1から請求項のいずれか1つに記載の筆記具ケースにおいて、
前記側壁部は可撓性を有し、
記開口部の縁および前記蓋の縁において前記第2接続部の領域を除く位置に取り付けられ、エレメントを備えるテープと、前記開口部側の前記エレメントおよび前記蓋側の前記エレメントを噛み合わせるスライダーとを備えるファスナーであって、閉まることで前記蓋を、前記開口部を閉塞する閉状態に保持するファスナーを備えることを特徴とする筆記具ケース。
【請求項5】
開口部があり第1留め具が側壁部に設けられるケース本体と、
前記開口部を開閉可能な蓋とを備え、
前記蓋は、
第2留め具を備え、前記ケース本体に回動可能に接続し、開いた前記蓋が前記ケース本体に留められた状態である前記蓋の開状態では、前記ケース本体に対して外方側に折り返され、磁力による前記第2留め具の前記第1留め具への吸着により前記側壁部に留められる第1蓋部と、
第3留め具を備え、前記第1蓋部に回動可能に接続し、前記蓋の開状態では、前記第1蓋部に対して外方側に折り返され、磁力による前記第3留め具の前記第2留め具への吸着により前記第1蓋部に留められる第2蓋部とを備える
ことを特徴とする筆記具ケース。
【請求項6】
請求項に記載の筆記具ケースにおいて、
前記蓋は、第4留め具を備え、前記第2蓋部に回動可能に接続し、前記蓋の開状態では、前記第2蓋部に対して外方側に折り返され、磁力による前記第4留め具の前記第3留め具への吸着により前記第2蓋部に留められる第3蓋部を備える
ことを特徴とする筆記具ケース。
【請求項7】
請求項または請求項に記載の筆記具ケースにおいて、
前記側壁部は可撓性を有し、
可撓性を有する生地を備えて前記側壁部と前記第1蓋部とを回動可能に接続する接続部と、
前記開口部の縁および前記蓋の縁において前記接続部の領域を除く位置に取り付けられ、エレメントを備えるテープと、前記開口部側の前記エレメントおよび前記蓋側の前記エレメントを噛み合わせるスライダーとを備えるファスナーであって、閉まることで前記蓋を、前記開口部を閉塞する閉状態に保持するファスナーと、
を備えることを特徴とする筆記具ケース。
【請求項8】
請求項から請求項のいずれか1つに記載の筆記具ケースにおいて、
前記第1蓋部は、第1境界領域に沿って前記ケース本体に対して折り返され、
前記第2蓋部は、前記第1境界領域と平行な第2境界領域に沿って前記第1蓋部に対して折り返され、
前記第1留め具は、前記側壁部において前記第1境界領域と前記ケース本体の底部との間にあり、
前記ケース本体および前記蓋は、前記第1境界領域と平行な方向に延びる長手状であることを特徴とする筆記具ケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筆記具ケースに関する。
【背景技術】
【0002】
筆記具ケースにおいて、蓋を二つ折りできるものが知られている(例えば特許文献1)。図15は、特許文献1の図1に符号を付したものであり、筆記具ケース100の斜視図である。筆記具ケース100では、蓋110の図15中右端を開口部120の縁に沿って図15中左側にスライドさせることで、蓋110の折曲部130が上方に持ち上がり、蓋130が折曲部130を中心に内側に向けて二つ折りされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実開昭57-15228号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の筆記具ケース100では、蓋110の端部を開口部120の縁に沿ってスライドさせるための機構が必要であり、構成が複雑である。
【0005】
本発明の目的は、簡素な構成で蓋を開けて折り曲げることができる筆記具ケースを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の要旨は以下のとおりである。
(1)開口部があり第1留め具が側壁部に設けられるケース本体と、
前記開口部を開閉可能な蓋とを備え、
前記蓋は、
前記ケース本体に回動可能に接続し、開いた前記蓋が前記ケース本体に留められた状態である前記蓋の開状態では前記ケース本体に対して起きた状態となる第1蓋部と、
前記第1蓋部に回動可能に接続し、前記蓋の開状態では、前記第1蓋部に対して外方側に折り返される第2蓋部とを備え、
前記第2蓋部は、
前記蓋の開状態において前記側壁部と対向する対向蓋部と、
前記対向蓋部に設けられ前記蓋の開状態では磁力により前記第1留め具に吸着されることにより前記対向蓋部を前記側壁部に留める第2留め具と
を備えることを特徴とする筆記具ケース。
(2)(1)に記載の筆記具ケースにおいて、
前記第1蓋部は、第1境界領域を中心に前記ケース本体に対して回動し、
前記第2蓋部は、前記第1境界領域と平行な第2境界領域に沿って前記第1蓋部に対して折り返され、
前記第2境界領域は、前記蓋において前記第1境界領域側に寄った位置にあり、
前記第1留め具は、前記側壁部において前記第1境界領域と前記ケース本体の底部との間にあることを特徴とする筆記具ケース。
(3)(2)に記載の筆記具ケースにおいて、
前記ケース本体および前記蓋は、前記第1境界領域と平行な方向に延びる長手状であることを特徴とする筆記具ケース。
(4)
(1)から(3)のいずれか1つに記載の筆記具ケースにおいて、
前記蓋は、
可撓性があり縫い合わされる少なくとも2枚の生地と、
前記生地内に収容されて前記生地と共に前記第1蓋部を構成する第1芯材と、
前記生地内において前記第1芯材から離れた位置に前記第2留め具と共に収容されて前記生地および前記第2留め具と共に前記第2蓋部を構成する第2芯材と、を備え、
前記生地は、前記第1芯材および前記第2芯材の間に、前記第2蓋部を前記第1蓋部に対して回動可能に接続する第1接続部を備えることを特徴とする筆記具ケース。
(5)(1)からまたは(4)のいずれか1つに記載の筆記具ケースにおいて、
前記側壁部は可撓性を有し、
可撓性を有する生地を備えて前記側壁部と前記第1蓋部とを回動可能に接続する第2接続部と、
前記開口部の縁および前記蓋の縁において前記第2接続部の領域を除く位置に取り付けられ、エレメントを備えるテープと、前記開口部側の前記エレメントおよび前記蓋側の前記エレメントを噛み合わせるスライダーとを備えるファスナーであって、閉まることで前記蓋を、前記開口部を閉塞する閉状態に保持するファスナーと、
を備えることを特徴とする筆記具ケース。
(6)開口部があり第1留め具が側壁部に設けられるケース本体と、
前記開口部を開閉可能な蓋とを備え、
前記蓋は、
第2留め具を備え、前記ケース本体に回動可能に接続し、開いた前記蓋が前記ケース本体に留められた状態である前記蓋の開状態では、前記ケース本体に対して外方側に折り返され、磁力による前記第2留め具の前記第1留め具への吸着により前記側壁部に留められる第1蓋部と、
第3留め具を備え、前記第1蓋部に回動可能に接続し、前記蓋の開状態では、前記第1蓋部に対して外方側に折り返され、磁力による前記第3留め具の前記第2留め具への吸着により前記第1蓋部に留められる第2蓋部とを備える
ことを特徴とする筆記具ケース。
(7)(6)に記載の筆記具ケースにおいて、
前記蓋は、第4留め具を備え、前記第2蓋部に回動可能に接続し、前記蓋の開状態では、前記第2蓋部に対して外方側に折り返され、磁力による前記第4留め具の前記第3留め具への吸着により前記第2蓋部に留められる第3蓋部を備える
(8)(6)または(7)に記載の筆記具ケースにおいて、
前記側壁部は可撓性を有し、
可撓性を有する生地を備えて前記側壁部と前記第1蓋部とを回動可能に接続する接続部と、
前記開口部の縁および前記蓋の縁において前記接続部の領域を除く位置に取り付けられ、エレメントを備えるテープと、前記開口部側の前記エレメントおよび前記蓋側の前記エレメントを噛み合わせるスライダーとを備えるファスナーであって、閉まることで前記蓋を、前記開口部を閉塞する閉状態に保持するファスナーと、
を備えることを特徴とする筆記具ケース。
(9)(6)から(8)のいずれか1つに記載の筆記具ケースにおいて、
前記第1蓋部は、第1境界領域に沿って前記ケース本体に対して折り返され、
前記第2蓋部は、前記第1境界領域と平行な第2境界領域に沿って前記第1蓋部に対して折り返され、
前記第1留め具は、前記側壁部において前記第1境界領域と前記ケース本体の底部との間にあり、
前記ケース本体および前記蓋は、前記第1境界領域と平行な方向に延びる長手状であることを特徴とする筆記具ケース。
【発明の効果】
【0007】
本発明の筆記具ケースでは、蓋が少なくとも基端側の第1蓋部と、第1蓋部より先端側の第2蓋部とに分割されている。そのため、本発明では、蓋を開き、起きた状態の蓋を途中で折り返すことができる、すなわち第1蓋部を起立させ第1蓋部に対して第2蓋部を外方側に折り返すことができる。そして、本発明では、第2蓋部の対向蓋部を磁力により側壁部に留めることができる。
【0008】
または、本発明では、蓋を基端部から外方側に折り返し、蓋を途中からさらに外方側に折り返すことができる。すなわち、第1蓋部を外方側に折り返し、第2蓋部を第1蓋部に対して外方側に折り返すことができる。そして、本発明では、これら第1、第2蓋部を磁力により側壁部に対してまとめて留めることができる。
【0009】
従って、本発明では、第1蓋部とケース本体間、第1、第2蓋部間を回動可能とするとともに、第2蓋部の先端側、または第1、第2蓋部を磁力により側壁部に留める構成とするだけなので、簡単な構成で実現できる。また、本発明では、蓋を起こしてケース本体側で折り曲げてケース本体に留めるか、蓋を基端から折り曲げ、さらに途中で折り曲げてケース本体に留める。そのため、本発明では、蓋を起立させて真ん中で内側に二つ折りした状態で固定する構成に対し、ケース本体に留められた際の蓋の高さを低くする構成にできる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】蓋が開いた状態の筆記具ケースを示す正面側斜視図である。
図2】蓋が閉まった状態の筆記具ケースを示す背面側斜視図である。
図3】蓋が閉まった状態の筆記具ケースを示す正面側斜視図である。
図4】蓋が閉まった状態の筆記具ケースを示す側面図である。
図5】蓋が開いた様子を示す筆記具ケースの側面図である。
図6】第2蓋部が折り返された状態を示す筆記具ケースの側面図である。
図7】蓋が側壁部に留められた状態を示す筆記具ケースの側面図である。
図8】第2実施形態の蓋を開けた状態の筆記具ケースの斜視図である。
図9】蓋がケース本体に留められた状態を示す筆記具ケースの側面図である。
図10】第3実施形態の筆記具ケースの斜視図である。
図11】蓋が折り返された状態を示す筆記具ケースの側面図である。
図12】蓋が側壁部に留められた状態を示す筆記具ケースの側面図である。
図13】第4施形態の蓋が折り返された状態を示す筆記具ケースの側面図である。
図14】蓋が側壁部に留められた状態を示す筆記具ケースの側面図である。
図15】特許文献1の図1に符号を付したものであり、筆記具ケースの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(第1実施形態)
図1は、筆記具ケース1を示す斜視図である。
筆記具ケース1は、ペンや鉛筆等の筆記具を収容するためのものである。筆記具ケース1には、筆記具のほか、消しゴムや修正テープ、定規、付箋、記録メディア等を収容できる。
【0012】
筆記具ケース1は、開口部221があり第1磁石23(第1留め具)が側壁部22に設けられるケース本体2と、開口部221を開閉可能な蓋3とを備える。図1は、筆記具ケース1において、開いた蓋3がケース本体2に留められた状態である蓋3の開状態を示している。ケース本体2は、底部21および側壁部22を備え、図1の上方向に開いた箱状である。ケース本体2内に筆記具等を収容できる。側壁部22の上端部を含んで構成される開口部221は、底部22と平行に開口する。
【0013】
ケース本体2は、図1において左右方向に長い長手状である。以下、ケース本体2が伸びる図1の左右方向を長手方向と記載する。長手方向に直交し、かつ底部21と平行な方向を幅方向と記載する。長手方向および幅方向と直交する方向を高さ方向と記載する。ケース本体2は、高さが幅方向の長さよりも短く、浅い箱状である。
【0014】
底部21は、略平面視矩形であり、外縁部が縫い合わされた内面用生地および外面用生地と、内面用生地および外面用生地に被覆された板状で腰のある芯材とを備える。内面用生地および外面用生地には適宜の素材を使用でき、例えばナイロンを使用できる。
【0015】
側壁部22は、底部21の縁に縫い付けられており、底部21の縁から立ち上がる。側壁部22の高さは、例えばケース本体2内にボールペンを2本重ねて収容できる高さである。ケース本体2の高さは、適宜でよく、ボールペンを1本収容できる高さであってもよい。
【0016】
側壁部22は、側壁部本体222と、補強壁部223とを備える。側壁部本体222は、幅方向の一方側(図1中手前側)の側壁部22、長手方向の両側の側壁部22を構成する。また、側壁部本体222は、幅方向の他方側(図1中奥側)の側壁部22における長手方向両側を構成する。側壁部本体222は、上端部および下端部が縫い合わされた内面用生地および外面用生地を備える。側壁部本体222内には、芯材が設けられていない。側壁部本体222は、可撓性を有するとともに、自立して起立する保形性を有する。
【0017】
補強壁部223は、幅方向の他方側(図1中奥側)の側壁部22において、長手方向における両端部を除いた部分を構成する。補強壁部223は、側壁部本体222よりも高さがある。補強壁部223の上端部には、蓋3が縫い付けられる。補強壁部223は、側面視矩形であり、互いに縫い付けられた内面用生地および外面用生地を備える。補強壁部223内には、芯材は設けられていない。側壁部本体222は、可撓性を有するとともに、自立して起立する保形性を有する。
【0018】
補強壁部223の上端部は、底部21と平行であり、補強壁部223と蓋3との境界領域A1となる。蓋3は、境界領域A1を中心に筆記具ケース1に対して回動する。換言すると、補強壁部223の上端部は、可撓性を有する生地を備えて側壁部22と蓋部22(後述する第1蓋部31)とを回動可能に接続するヒンジ(第2接続部)として機能する。
【0019】
補強壁部223の内部において、上側、かつ長手方向における両側と中央部には、第1磁石23が設けられている(図2も参照)。第1磁石23は、側壁部22(補強壁部223)において境界領域A1とケース本体2の底部21との間にある。第1磁石23(第1留め具)は、板状であり、内面用生地または外面用生地に接着剤等で取り付けられる。
【0020】
開口部221の縁(側壁部本体222の上縁)および蓋3の縁において、補強壁部223の領域を除く位置には、エレメント41を備えるテープ42が取り付けられる。開口部221および蓋3のエレメント42をスライダー43で噛み合わせることで、蓋3を閉めることができる。テープ42およびスライダー43を備えてファスナー4が構成される。ファスナー4は、閉まることで、蓋3を、開口部221を閉塞する閉状態に保持する(図2,3参照)。
【0021】
図2に示すように、蓋3は、平面視矩形の板状である。蓋3は、縁が縫い合わされる内面用生地および外面用生地を備える。蓋3において、境界領域A1側に寄った位置には、内面用生地および外面用生地を縫い合わせる縫い目33が、境界領域A1と平行にある。蓋3の内側の空間は、縫い目33によって区画され、境界領域A1側の空間および境界領域A1から離れる側の空間には、それぞれ各空間を平面視にておおよそ充足する芯材311,321(図3)が収容される。芯材311,321は、ボール紙であるものとするが、発泡樹脂シート等の適宜の材料を用いることができる。
【0022】
蓋3は、縫い目33を境に境界領域A1側の部位である第1蓋部31と、縫い目33を境に境界領域A1から離れる側の部位である第2蓋部32とを備える。第1蓋部31は、境界領域A1を介してケース本体2に回動可能に接続する。第1蓋部31内の芯材311が、内面用生地および外面用生地内に収容されて前記生地と共に第1蓋部31を構成する第1芯材である。
【0023】
蓋3の内面側(裏面側)において、長手方向における他方側(図2中左側)には、長手方向における一方側(図2中右側)が開くように生地34が縫い付けられる。生地34は、縫い目33によっても蓋33に縫い付けられる。これにより、第1蓋部31の内面側にポケット312が形成される(図1も参照)。ポケット312には、クリップ等を差し込むことができる。また、第2蓋部32の内面側にポケット322が形成される。ポケット322には、定規等を差し込むことができる。
【0024】
図3に示すように、蓋3の生地において、芯材311,321の間の縫い目33を含む領域A2は、第1蓋部31および第2蓋部32の境界領域A2であり、第2蓋部32を第1蓋部31に対して回動可能に接続するヒンジ(第1接続部)として機能する。
【0025】
第2蓋部32内において、長手方向の両側および中央部には、第2磁石323(第2留め具)が設けられる。各第2磁石323は、例えば第2蓋部32内の芯材321上、または芯材321のくり抜いた位置に取り付けられる。芯材321が、内面用生地および外面用生地内において前記芯材311から離れた位置に第2磁石323と共に収容されて前記生地および第2磁石323と共に第2蓋部32を構成する第2芯材である。
【0026】
蓋3がケース本体2に留められる開状態の際に、第2蓋部32の幅方向における先端側は側壁部22と重なる(図7も参照)。この部位を対向蓋部324と記載する。第2磁石323は、対向蓋部324にある。
【0027】
以下、筆記具ケース1による蓋3の開閉動作を説明する。筆記具ケース1は、最初、図4に示すように、ファスナー4が閉まり、蓋3が開口部221を閉塞する閉状態になっているものとする。使用者は、ファスナー4を開け、蓋3の先端側の第2蓋部32を押し上げて蓋3を開く。
【0028】
使用者は、図5に示すように、第2蓋部32を補強壁部222の外面に当接するように外側に折り返していく。この際、第1蓋部31は、蓋3の基端の境界領域A1を中心に回動する。第2蓋部32は、蓋3の途中の境界領域A2に沿って折り返されていく。第2蓋部32の方が、第1蓋部31よりも先行して回動しやすい。図6に示すように、第2蓋部32が境界領域A2に沿って第1蓋部31に対して折り返される状態では、第1蓋部31は、ケース本体2に対して起きた状態となる。
【0029】
図7に示すように、さらに第2蓋部32が折り返されると、第2蓋部32内の各第2磁石323は、補強壁部222内の対応する各第1磁石23の正面側に位置する。各第2磁石323は、各第1磁石23に磁力により吸着され、これにより、第2蓋部32の先端側の対向蓋部324を、補強壁部222に留める。このようにして、蓋3は、補強壁部222に留められる開状態となる。前述したように、蓋3の開状態では、第1蓋部31は、ケース本体2に対して起きた状態となる。
【0030】
蓋3を閉める際には、使用者は、上記の動作と反対の動作を行う。使用者は、第2蓋部32の対向蓋部324を指で引っ掛けて持ち上げ、第2蓋部32を補強壁部222から離す。使用者は、第2蓋部32を、ケース本体2の内方側に折り返す。第2蓋部32の先端部が側壁部22上に乗り、蓋3は、開口部221を閉塞する閉状態となる。使用者は、ファスナー4を閉める。これにより、筆記具ケース1を持ち運ぶことが可能となる。
【0031】
(効果)
実施形態の筆記具ケース1では、蓋3の先端側の第2蓋部32を蓋3の基端側の第1蓋部31に対して折り返すことができ、かつ第1蓋部31がケース本体2に回動可能に接続される。また、第2蓋部32の先端部である対向蓋部324を、第2磁石323により側壁部22に吸着させることができる。このように、実施形態では、簡素な構成で蓋3を二つ折りでき、側壁部22に留めることができる。
【0032】
蓋3の途中の折り曲げ部位である境界領域A2は、蓋3とケース本体2との折り曲げ部位である境界領域A1側に寄っている。そのため、蓋3の開状態では、第2蓋部32の先端側の対向蓋部324が側壁部22に対向することとなる。この対向蓋部324の分、二つ折りした蓋3の高さを、中央で蓋3を二つ折りする場合に比べて低くできる。
【0033】
蓋3は、ケース本体3の幅方向の側壁部22に回動可能に接続するので、長手方向の側壁部22に接続する場合に比べて、回動中心である第1境界領域A1に対する径方向の長さを短くできる。
【0034】
実施形態では、蓋3の生地内に芯材311,321を離して設け、芯材311の収容部分を第1蓋部31とするとともに、芯材321の収容部分を第2蓋部32としている。そして、生地における芯材311,321間を、第1蓋部31と第2蓋部32とを回動可能に接続する第1接続部(境界領域A2)としている。そのため、実施形態は、第1、第2蓋部31、32の接続部分の構成を簡素にできる。
【0035】
補強壁部223の蓋3との境界領域A1の生地が、側壁部22と蓋3とを接続する第2接続部として機能するので、実施形態では、側壁部22と蓋3との接続部分の構成を簡素にできる。側壁部22が可撓性を有し、側壁部22の縁と蓋3の縁とをファスナー4で接続するので、筆記具ケース1を柔らかい構成にできる。
【0036】
(第2実施形態)
図8は、蓋3Aを開けた状態の筆記具ケース1Aの斜視図である。
筆記具ケース1Aは、鉛筆削り91や、斜めに持ち上がる鉛筆ホルダー92等の複数のギミックを備えるいわゆる小学生向けのものである。筆記具ケース1Aは、高さ方向の両面に蓋3A,30Aを備え、蓋3A,30Aが閉まった状態では、長手状、かつ直方体形状である。
【0037】
ケース本体2Aは、合成樹脂で形成され、鉛筆ホルダー92が設置された表側に開口部221Aを備える。蓋3Aは、ケース本体2Aの幅方向の一方側(図8中上側)の側壁部22Aに、不図示のヒンジ(第2接続部)により回動可能に接続し、開口部221Aを開閉する。ヒンジは、蓋3Aの基端部の長手方向両端部から長手方向両側に突出する軸部と、ケース本体2Aに設けられ、前記軸部を回動可能に保持する保持部とを備える。ケース本体2Aの幅方向における他方側(図8中下側)において、長手方向中央部には磁石29Aがある。この磁石29Aに、蓋3Aの先端部における長手方向中央部に取り付けられた第2磁石323Aが吸着されることで、蓋3Aは閉まった状態に保持される。
【0038】
蓋3Aは、長手方向に延びる板状の第1蓋部31Aと第2蓋部32Aを備える。第1蓋部31Aは、蓋3Aの基端側の部位であり、蓋3と側壁部22Aとの境界領域A1を中心に回動する。境界領域A1は、長手方向に延びている。
【0039】
第2蓋部32Aは、第1蓋部31Aに不図示のヒンジにより回動可能に接続する。ヒンジは、第2蓋部32Aの基端部の長手方向両端部から長手方向両側に突出する軸部と、第1蓋部31Aに設けられ、前記軸部を回動可能に保持する保持部とを備える。第2蓋部32Aは、蓋3Aの先端側の部位であり、ヒンジにより、第1蓋部31Aとの間の境界領域A2を中心に回動する。境界領域A2は、蓋3Aにおいて境界領域A1側に寄った位置にあり、境界領域A1と平行である。
【0040】
図9は、蓋3Aがケース本体2Aに留められた状態を示す筆記具ケース1Aの側面図である。
第2蓋部32Aの先端側の部位は、第2蓋部32Aが折り返された際に側壁部22Aと対向する対向蓋部324Aである。第2磁石323Aは、断面視コ字状であり、対向蓋部324Aの先端部に対向蓋部324Aを挟みこんだ状態で設けられている。本体ケース2Aの長手方向一方側(図9中左側)の側壁部22Aには、第1磁石23Aが設けられている。
【0041】
蓋3Aを開け、第2蓋部32Aを第1蓋部31Aに対してケース本体2Aの外方側に折り返すと、第1蓋部31Aがケース本体2Aに対して起きた状態となるとともに、対向蓋部324Aが側壁部22Aに対向した状態になる。そして、対向蓋部324Aの第2磁石323Aが側壁部22Aの第1磁石23Aに吸着されることにより、第2蓋部32Aが側壁部22Aに留められる。
【0042】
(第3実施形態)
図10は、筆記具ケース1Bの斜視図である。
筆記具ケース1Bのケース本体2Bは、第1実施形態のケース本体2Aと同様の構成を有しており、側壁部22Bを備える。側壁部22Bは、側壁部本体222Bと補強壁部223Bとを備える。補強壁部223B内の第1磁石23Bは、補強壁部223Bの長手方向に亘る。ケース本体2B(補強壁部223B)の高さは、後述の第1蓋部31B~第3蓋部39のいずれの幅よりも大きくなっている。
【0043】
蓋3Bとケース本体2Bとは補強壁部223Bによって回動可能に接続される。補強壁部223Bの上端部が、可撓性を有する生地を備えて側壁部22Bと第1蓋部31Bとを回動可能に接続する接続部として機能する。また、第1蓋部31Bは、該上端部である境界領域A1に沿ってケース本体2Bに対して折り返される。第1磁石23Bは、補強壁部223Bにおいて第1境界領域A1とケース本体2Bの底部21Bとの間にある。蓋3Bとケース本体2Bは第1境界領域A1と平行な方向に延びる長手状である。
【0044】
蓋3Bには、内面生地および外面生地を縫い合わせる縫い目331,332が、幅方向に間隔をあけて長手方向に亘って設けられている。縫い目331の方が境界領域A1に近い位置にある。縫い目331,332によって、蓋3B(および蓋3の内部空間)は、幅方向の長さが略均等な部位に3分割される。蓋3Bの各分割部位を、境界領域A1側である蓋3Bの基端側から第1蓋部31B、第2蓋部32B、第3蓋部39と記載する。
【0045】
第1蓋部31B内には、板状で第1磁石23Bと同様の長さの第2磁石311が収容される。第2磁石311は、後述する留め具としての機能のほか、第1蓋部31Bの芯材としても機能する。同様に、第2蓋部32B内には、板状で第1磁石23Bと同様の長さの第3磁石325が収容される。第3蓋部39内には、板状で第1磁石23Bと同様の長さの第4磁石391が収容される。
【0046】
蓋3Bの生地において、第2、第3磁石311,325の間の縫い目331を含む領域A2は、第1蓋部31Bおよび第2蓋部32Bの境界領域A2であり、第2蓋部32Bを第1蓋部31Bに対して回動可能に接続するヒンジ(接続部)として機能する。同様に、蓋3Bの生地において、第3、第4磁石325,391の間の縫い目332を含む領域A3は、第2蓋部32Bおよび第3蓋部39の境界領域A3であり、第3蓋部39を第2蓋部32に対して回動可能に接続するヒンジ(接続部)として機能する。境界領域A1~A3は、平行である。
【0047】
蓋3Bが開口部221B(図11)を閉塞する蓋3Bの閉状態にある筆記具ケース1Bを使用する際には、使用者は、まず、ファスナー4Bを開け、図11のように蓋3Bをケース本体2Bの外方側へ開ける。
【0048】
すると、図12のように、蓋部3Bは、第1~第4磁石23B,311,325、391の作用により、蛇腹状に折り畳まれた状態で側壁部22Bに吸着される。具体的には、第1蓋部31Bは、ケース本体2Bに対して外方側に折り返され、磁力による第2磁石311の第1磁石23Bへの吸着により側壁部22Bに留められる。第2蓋部32Bは、第1蓋部31Bに対して外方側に折り返され、磁力による第3磁石325の第2磁石311への吸着により第1蓋部31Bに留められる。第3蓋部39は、第2蓋部32Bに対して外方側に折り返され、磁力による第4磁石391の第3磁石325への吸着により第2蓋部32Bに留められる。
【0049】
本実施形態では、蓋3を折り畳んだ状態で側壁部22Bの側方に留めることができる。そのため、蓋3Bがケース本体2Bより上方に出ることがなく、蓋3Bを開けた状態の筆記具ケース1Bを非常にコンパクトにできる。
【0050】
(第4実施形態)
図13は、筆記具ケース1Cを模式的に示す側面図である。
筆記具ケース1Cは、第3実施形態の筆記具ケース1Bと同様の構成を有するが、筆記具ケース1Bでは、蓋3Bを3つ折りできたところ、筆記具ケース1Cでは、蓋3Cを中央で二つ折りできるようになっている。第1蓋部31Cが第2磁石311を芯材とし、第2蓋部32Cが第3磁石325を芯材とする点等は、第3実施形態と同様である。ケース本体2Cの高さは、第1、第2蓋部31C、32Cの幅より若干大きくなっている。蓋3Cが接続する側の側壁部22C(補強壁部223C)内には、長手方向に亘って第1磁石23Cが収容されている。
【0051】
本実施形態でも、蓋3Cをケース本体2Cの外方側に開けることで、図14に示すように、第1~第3磁石23C,311,325の作用により、第1、第2蓋部31C,32Cを折り畳んだ状態で側壁部22Cに留めることができる。なお、第2蓋部32Cは第1蓋部31Cに対して外方側に折り曲げられる。
【0052】
(変形例)
第1実施形態において、第1磁石23は、側壁部22の上部に設けられていたが、側壁部22の上下方向におけるどの位置に設けられていてもよい。第1実施形態において、第1磁石23は、長手方向に3つ設けられていたが、補強壁部223の長手方向に亘っていてもよいし、蓋3が接続する側壁部22の長手方向に亘っていてもよいし、長さは任意である。また、第1磁石23の上下方向の長さも任意であり、例えば補強壁部23内の上下方向に亘った長さを有していてもよい。第2磁石323や、他の実施形態の磁石も同様、大きさや配置は適宜に設定できる。蓋3は、側壁部22に留められた際に、先端が側壁部22の中央部に至る長さであったが側壁部22の下端にまで至る長さであってもよい。
【0053】
第3実施形態の蓋部3Bは、第1~第3蓋部31B,32B,39の少なくともいずれかが側壁部22Bより上方に出てもよい。第4実施形態の蓋部3Cも同様に、第1、第2蓋部31C,32Cの少なくともいずれかが側壁部22Cより上方に出てもよい。
【0054】
蓋部3,3A~3Cを側壁部22,22A~22Cに留めるために使用する留め具として磁石同士を吸着させる方法を例示したが、留め具として磁石と磁性体を使用してもよい。
【0055】
第2蓋部32,32Aは、第1蓋部31、31Aの長手方向の全域に亘っていたが、第1蓋部31、31Aの長手方向の一部に対してのみ接続していてもよい。例えば、第1蓋部は凹状に形成され、第1蓋部の中央の部分に第2蓋部が配置され、第2蓋部の基端側(第1蓋部とケース本体との境界領域側)が第1蓋部に回動可能に接続されていてもよい。
【0056】
第3、第4実施形態では蓋3B,3Cが蛇腹状に三つ折りまたは二つ折りされて側壁部22B,22Cに留められる例を示したが、蓋は4つ折り以上されて側壁部に留められてもよい。
【0057】
ケース本体2、2A~2Cや開口部221,221A~221Cの形状は、適宜の形状でよい。例えば開口部221,221A~221Cは円状や楕円状、多角形状であってもよい。開口部221,221A~221Cは、底部21,21Bと平行でなくてよく斜めであってもよい。
【0058】
本発明は、その特徴から逸脱することなく、実施形態で実施できる。実施形態、変形例、効果は単なる例示であり、本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。実施形態および変形例の特徴、構造は、追加でき、また代替の構成を得るために様々な方法で組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0059】
1,1A~1C…筆記具ケース、2,2A~2C…ケース本体、3,3A~3C…蓋、4、4B…ファスナー、23,23A~23C…第1磁石(第1留め具)、21,21B…底部、22,22A~22C…側壁部、31,31A~31C…第1蓋部、32,32A~32C…第2蓋部、39…第3蓋部、41…エレメント、42…テープ、221,221A~221C…開口部、311…芯材(第1芯材)、321…芯材(第2芯材)、323,323A…第2磁石(第2留め具)、324,324A…対向蓋部、325…第3磁石(第3留め具)、391…第4磁石(第4留め具)、A1…境界領域(第1境界領域)、A2…境界領域(第2境界領域)。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15