(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-25
(45)【発行日】2023-08-02
(54)【発明の名称】受光装置及び通信システム
(51)【国際特許分類】
H04B 10/67 20130101AFI20230726BHJP
B64C 39/02 20060101ALI20230726BHJP
B64D 47/00 20060101ALI20230726BHJP
H04B 10/112 20130101ALI20230726BHJP
H01L 31/0232 20140101ALI20230726BHJP
【FI】
H04B10/67
B64C39/02
B64D47/00
H04B10/112
H01L31/02 D
(21)【出願番号】P 2021057859
(22)【出願日】2021-03-30
【審査請求日】2022-02-02
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和3年2月25日に、電子情報通信学会東京支部学生会第26回研究発表会のウェブサイト(https://www.ieice.org/tokyo/gakusei/activity/kenkyuu-happyoukai/happyou-ronbun/26/pdf/42.pdf)にて、「受光装置及び通信システム」に関する研究(再帰反射光を用いた移動体による地上局の捕捉追尾)について公開した。 令和3年3月6日に、電子情報通信学会東京支部学生会第26回研究発表会にて、「受光装置及び通信システム」に関する研究(再帰反射光を用いた移動体による地上局の捕捉追尾)について公開した。
(73)【特許権者】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中島 潤一
(72)【発明者】
【氏名】矢吹 歩
(72)【発明者】
【氏名】國見 崇洋
【審査官】後澤 瑞征
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/122349(WO,A1)
【文献】特開2001-349945(JP,A)
【文献】特開2012-156685(JP,A)
【文献】特開2000-244408(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 10/11 - 10/118
H04B 10/67
B64C 39/02
B64D 47/00
H01L 31/0232
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
鏡筒部と、
前記鏡筒部内に配置され、外部から入射する光を反射する主鏡と、
前記鏡筒部内に配置され、前記主鏡が反射した光を反射する副鏡と、
前記副鏡が反射した光を受光する受光部と、
前記副鏡の、前記主鏡からの光が入射する側とは反対側に配置され、外部から入射する光を
、入射した方向に反射する反射面
を有する再帰反射鏡と
を備える受光装置。
【請求項2】
前記
再帰反射鏡の前記鏡筒部に対して光が入射する方向に交差する方向におけるサイズは、前記副鏡の前記鏡筒部に対して光が入射する方向に交差する方向におけるサイズ以下である、請求項
1に記載の受光装置。
【請求項3】
前記
再帰反射鏡は、前記副鏡の前記主鏡からの光が入射する側とは反対側に対して磁力によって固定される、請求項
1又は2に記載の受光装置。
【請求項4】
前記
再帰反射鏡は、前記副鏡の前記主鏡からの光が入射する側とは反対側に対してねじ止めによって固定される、請求項
1又は2に記載の受光装置。
【請求項5】
前記受光部は、受光した光による光通信を実現する光アンテナを有する、請求項1から
4のいずれか一項に記載の受光装置。
【請求項6】
鏡筒部と、
前記鏡筒部内に配置され、外部から入射する光を反射する主鏡と、
前記鏡筒部内に配置され、前記主鏡が反射した光を反射する副鏡と、
前記副鏡が反射した光を受光する受光部と、
前記副鏡の、前記主鏡からの光が入射する側とは反対側に配置され、外部から入射する光を外部に向けて反射する反射面と
を備え、
前記受光部は、受光した光による光通信を実現する光アンテナを有する、受光装置。
【請求項7】
前記受光部は、
光センサアレイと、
前記副鏡が反射した光を前記光アンテナと前記光センサアレイとに向けて分割するビームスプリッタと
を有する、請求項
5又は6に記載の受光装置。
【請求項8】
前記光センサアレイに入射する光が前記光センサアレイの中心に位置するように、前記鏡筒部の軸を調整する軸制御部
を備える、請求項
7に記載の受光装置。
【請求項9】
送信機によって送信された前記送信機の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部
を備え、
前記軸制御部は、前記位置情報に基づいて、前記送信機が出力する光が前記鏡筒部に入射されるように前記鏡筒部の軸を調整した後、前記光センサアレイに入射する光が前記光センサアレイの中心に位置するように、前記鏡筒部の軸を調整する、請求項
8に記載の受光装置。
【請求項10】
前記位置情報取得部は、前記送信機が送信した前記位置情報を含むADS-B情報から、前記位置情報を取得する、請求項
9に記載の受光装置。
【請求項11】
前記送信機は、成層圏を飛行して地上に向けてビームを照射することにより形成した無線通信エリア内のユーザ端末に無線通信サービスを提供する飛行体に搭載される、請求項
9又は
10に記載の受光装置。
【請求項12】
請求項
9から
11のいずれか一項に記載の受光装置と、
前記送信機と
を備える通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受光装置及び通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、HAPS(High Altitude Platform System)と地上のフィーダ局との間で光通信を行うことが記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2021-034922号公報
【発明の概要】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、受光装置が提供される。受光装置は、鏡筒部を備えてよい。受光装置は、鏡筒部内に配置され、外部から入射する光を反射する主鏡を備えてよい。受光装置は、鏡筒部内に配置され、主鏡が反射した光を反射する副鏡を備えてよい。受光装置は、副鏡が反射した光を受光する受光部を備えてよい。受光装置は、副鏡の、主鏡からの光が入射する側とは反対側に配置され、外部から入射する光を外部に向けて反射する反射面を備えてよい。
【0004】
受光装置は、上記副鏡の上記主鏡からの光が入射する側とは反対側に配置され、上記反射面を有する反射鏡を備えてよい。上記反射鏡は、上記外部から入射する光を、入射した方向に反射する再帰反射鏡であってよい。上記反射鏡の上記鏡筒部に対して光が入射する方向に交差する方向におけるサイズは、上記副鏡の上記鏡筒部に対して光が入射する方向に交差する方向におけるサイズ以下であってよい。上記反射鏡は、上記副鏡の上記主鏡からの光が入射する側とは反対側に対して磁力によって固定されてよい。上記反射鏡は、上記副鏡の上記主鏡からの光が入射する側とは反対側に対してねじ止めによって固定されてよい。上記副鏡は、上記主鏡が反射した光を反射する面と、上記主鏡からの光が入射する側とは反対側に配置された上記反射面との両方を有してよい。
【0005】
上記受光部は、受光した光による光通信を実現する光アンテナを有してよい。上記受光部は、光センサアレイと、上記副鏡が反射した光を上記光アンテナと上記光センサアレイとに向けて分割するビームスプリッタとを有してよい。上記受光装置は、上記光センサアレイに入射する光が上記光センサアレイの中心に位置するように、上記鏡筒部の軸を調整する軸制御部を備えてよい。上記受光装置は、送信機によって送信された送信機の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部を備えてよく、軸制御部は、位置情報に基づいて、送信機が出力する光が鏡筒部に入射されるように鏡筒部の軸を調整した後、光センサアレイに入射する光が光センサアレイの中心に位置するように、鏡筒部の軸を調整してよい。上記位置情報取得部は、上記送信機が送信した上記位置情報を含むADS-B情報から、上記位置情報を取得してよい。上記送信機は、成層圏を飛行して地上に向けてビームを照射することにより形成した無線通信エリア内のユーザ端末に無線通信サービスを提供する飛行体に搭載されてよい。
【0006】
本発明の一実施態様によれば、受光装置が提供される。受光装置は、光アンテナを備えてよい。受光装置は、光センサアレイを備えてよい。受光装置は、送信機によって出力され、望遠鏡部に入射して前記望遠鏡部から出力された光を光アンテナと光センサアレイとに向けて分割するビームスプリッタを備えてよい。受光装置は、光センサアレイに入射する光が光センサアレイの中心に位置するように、望遠鏡部の軸を調整する軸制御部を備えてよい。受光装置は、光アンテナを用いた光通信を実行する光通信部を備えてよい。
【0007】
上記受光装置は、上記送信機によって送信された上記送信機の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部を備えてよく、上記軸制御部は、上記位置情報に基づいて、上記送信器が出力する光が上記望遠鏡部に入射されるように上記望遠鏡部の軸を調整した後、上記光センサアレイに入射する光が上記光センサアレイの中心に位置するように、上記望遠鏡部の軸を調整してよい。上記位置情報取得部は、上記送信機が送信した上記位置情報を含むADS-B情報から、上記位置情報を取得してよい。上記送信機は、成層圏を飛行して地上に向けてビームを照射することにより形成した無線通信エリア内のユーザ端末に無線通信サービスを提供する飛行体に搭載されてよい。
【0008】
本発明の一実施態様によれば、上記受光装置と、上記送信機とを備える通信システムが提供される。
【0009】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図6】受光部400及び制御部500の構成の一例を概略的に示す。
【
図7】光センサアレイ420による撮像画像600の一例を概略的に示す。
【
図8】通信システム10における処理の流れの一例を概略的に示す。
【
図9】飛行体100に搭載された通信装置130の構成の一例を概略的に示す。
【
図10】制御部500又は通信装置130として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
例えば、地上の通信装置と上空の通信装置との間で光通信を行う場合に、地上からレーザ光を発光する構成とすると周囲に影響を及ぼす可能性があることから、地上からのガイド光タイプではなく、反射光により光軸合わせをすることが考えられる。この場合、例えば、地上の通信装置に反射鏡を有する望遠鏡等を設置することになるが、従来は、反射鏡が光路を邪魔しないように、望遠鏡の傍らに反射鏡が設置されていた。このような構成だと、反射鏡の位置が望遠鏡の位置からずれるので、通信に利用するレーザ光が、本来の望遠鏡の光軸と異なるため、光軸を調整する必要がある。そして、当該光軸の調整に伴って、反射光が弱まり、通信の効率が低下してしまう。本実施形態に係る通信システム10は、このような光軸の調整を不要とする受光装置を備える。
【0012】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0013】
図1は、通信システム10の一例を概略的に示す。通信システム10は、飛行体100及び地上局200を備える。
【0014】
飛行体100は、送信機の一例であってよい。飛行体100の例として、HAPS、ドローン等の無人航空機、及び航空機等が挙げられる。
【0015】
地上局200は、受光装置の一例であってよい。飛行体100と地上局200とは、光通信を実行する。本実施形態に係る飛行体100及び地上局200は、例えば、空間光通信における光軸合わせを高精度に実施する構成を有する。
【0016】
例えば、飛行体100は、予め登録された地上局200の位置情報を用いて、地上局200に向けて光12を照射し、地上局200からの反射光22を観測する。飛行体100は、反射光22が最大となるように、光12の照射方向を調整する。飛行体100は、調整後、地上局200と通信を確立して、地上局200との光通信を実行する。
【0017】
地上局200は、飛行体100からの光12を受光する望遠鏡部を備えてよい。従来技術では、望遠鏡の傍らに反射鏡を配置することによって、光12を反射していたが、反射鏡の位置と望遠鏡の位置とがずれており、通信に利用するレーザ光が本来の望遠鏡の光軸と異なるので、光軸を調整する必要がある。従来技術では、このような光軸の調整に伴って、反射光が弱くなり、通信の効率が落ちてしまう。それに対して、本実施形態に係る地上局200は、このような位置のずれを低減する構成を備える。
【0018】
地上局200は、いわゆる副鏡を有する望遠鏡を備える。副鏡を有する望遠鏡の例として、カセグレン方式及びニュートン反射式の他、ドールカーカム式、イプシロン式、及びグレゴリー式等が挙げられる。地上局200は、副鏡の上に、外部から入射する光を外部に向けて反射する反射面を備える。地上局200は、例えば、副鏡の上に、外部から入射する光を外部に向けて反射する再帰反射鏡を備える。再帰反射鏡は、いわゆるCCR(Corner Cube Reflector)であってよい。副鏡は、望遠鏡の開口部の中心に位置するので、副鏡の上に再帰反射鏡を配置することによって、反射鏡を望遠鏡の傍らに配置する場合と比較して、光軸のずれを低減することができる。また、再帰反射鏡のサイズを副鏡のサイズ以下とすることによって、望遠鏡の開口部の有効面積を妨げないようにできる。再帰反射鏡のサイズを副鏡のサイズ以下とすることによって、再帰反射鏡のサイズが小さくなってしまい、最低700kmの距離がある人工衛星との空間光通信には適用が難しい場合があるが、HAPS、ドローン、航空機と地上との距離は20km以下である場合が多く、十分に適用可能である。
【0019】
図2は、地上局200の構成の一例を概略的に示す。地上局200は、望遠鏡部300、受光部400、及び制御部500を備える。
図2では、望遠鏡部300の種類が、カセグレン式である場合を例示する。
【0020】
望遠鏡部300は、鏡筒部310、主鏡320、副鏡330、及び再帰反射鏡340を備える。主鏡320は、鏡筒部310内に配置され、外部から入射する光を反射する。副鏡330は、鏡筒部310内に配置され、主鏡320が反射した光を反射する。
【0021】
受光部400は、副鏡330が反射した光を受光する。制御部500は、受光部400が受光した光による光通信を実現したり、望遠鏡部300の軸を調整したりする。
【0022】
再帰反射鏡340は、副鏡330の主鏡320からの光が入射する側とは反対側に配置される。再帰反射鏡340は、外部から入射する光を外部に向けて反射する反射面を有する。これにより、反射鏡を望遠鏡部300の傍らに配置する場合と比較して、外部から入射する光の光軸と反射光の光軸とのずれを低減することができる。
【0023】
再帰反射鏡340のサイズは、副鏡330のサイズ以下であってよい。再帰反射鏡340の、鏡筒部310に対して光が入射する方向に交差する方向におけるサイズは、副鏡330の、鏡筒部310に対して光が入射する方向に交差する方向におけるサイズ以下であってよい。これにより、望遠鏡部300の開口部の有効面積を妨げないようにできる。
【0024】
再帰反射鏡340は、例えば、副鏡330の、主鏡320からの光が入射する側とは反対側に対して磁力によって固定される。また、再帰反射鏡340は、例えば、副鏡330の、主鏡320からの光が入射する側とは反対側に対してねじ止めによって固定される。また、再帰反射鏡340は、例えば、副鏡330と一体型であってもよい。これらにより、再帰反射鏡340を保持するための保持アーム等を省略することができ、保持アームによって望遠鏡部300の開口有効面積を妨げてしまうことを防止できる。また、望遠鏡部300の構成を簡略化することができる。
【0025】
なお、
図2では、望遠鏡部300が再帰反射鏡340を備える場合を例示しているが、これに限らない。望遠鏡部300は、再帰反射鏡340に代えて、再帰反射鏡ではない反射鏡を備えてもよい。
【0026】
図3は、地上局200の構成の一例を概略的に示す。ここでは、
図2と異なる点を主に説明する。
図3に示す望遠鏡部300の副鏡330は、主鏡320が反射した光を反射する反射面332と、主鏡320からの光が入射する側とは反対側に配置された反射面334との両方を有する。反射面334は、外部から入射する光を外部に向けて反射する。これにより、反射鏡を望遠鏡部300の傍らに配置する場合と比較して、外部から入射する光の入射方向と反射方向とのずれを低減することができる。
【0027】
図4は、地上局200の構成の一例を概略的に示す。
図4に示す地上局200は、
図2に示す地上局200と、望遠鏡部300の構造が異なる。
図3では、望遠鏡部300の種類が、ニュートン反射式である場合を例示する。
【0028】
望遠鏡部300は、鏡筒部350、主鏡360、副鏡370、及び再帰反射鏡380を備える。主鏡360は、鏡筒部350内に配置され、外部から入射する光を反射する。副鏡370は、鏡筒部350内に配置され、主鏡360が反射した光を反射する。
【0029】
受光部400は、副鏡370が反射した光を受光する。制御部500は、受光部400が受光した光による光通信を実現したり、望遠鏡部300の軸を調整したりする。
【0030】
再帰反射鏡380は、副鏡370の主鏡360からの光が入射する側とは反対側に配置される。再帰反射鏡380は、外部から入射する光を外部に向けて反射する反射面を有する。これにより、反射鏡を望遠鏡部300の傍らに配置する場合と比較して、外部から入射する光の入射方向と反射方向とのずれを低減することができる。
【0031】
再帰反射鏡380のサイズは、副鏡370のサイズ以下であってよい。再帰反射鏡380の、鏡筒部350に対して光が入射する方向に交差する方向におけるサイズは、副鏡370の、鏡筒部350に対して光が入射する方向に交差する方向におけるサイズ以下であってよい。これにより、望遠鏡部300の開口部の有効面積を妨げないようにできる。
【0032】
再帰反射鏡380は、例えば、副鏡370の、主鏡360からの光が入射する側とは反対側に対して磁力によって固定される。また、再帰反射鏡380は、例えば、副鏡370の、主鏡360からの光が入射する側とは反対側に対してねじ止めによって固定される。また、再帰反射鏡380は、例えば、副鏡370と一体型であってもよい。これらにより、再帰反射鏡380を保持するための保持アーム等を省略することができ、保持アームによって望遠鏡部300の開口有効面積を妨げてしまうことを防止できる。また、望遠鏡部300の構成を簡略化することができる。
【0033】
なお、
図4では、望遠鏡部300が再帰反射鏡380を備える場合を例示しているが、これに限らない。望遠鏡部300は、再帰反射鏡380に代えて、再帰反射鏡ではない反射鏡を備えてもよい。
【0034】
図5は、地上局200の構成の一例を概略的に示す。ここでは、
図4と異なる点を主に説明する。
図5に示す望遠鏡部300の副鏡370は、主鏡360が反射した光を反射する反射面372と、主鏡360からの光が入射する側とは反対側に配置された反射面374との両方を有する。反射面374は、外部から入射する光を外部に向けて反射する。これにより、反射鏡を望遠鏡部300の傍らに配置する場合と比較して、外部から入射する光の入射方向と反射方向とのずれを低減することができる。
【0035】
図6は、受光部400及び制御部500の構成の一例を概略的に示す。受光部400は、光アンテナ410、光センサアレイ420、ハーフミラー430、及びレンズ440を備える。制御部500は、通信部510、位置情報取得部520、及び軸制御部530を備える。
【0036】
光アンテナ410は、受光した光による光通信を実現する。光センサアレイ420は、複数の光センサによって構成される。光センサアレイ420は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)であってよい。
【0037】
ハーフミラー430は、望遠鏡部300の副鏡330又は副鏡370が反射して受光部400に入射した光を、光アンテナ410と光センサアレイ420とに向けて分割する。ハーフミラー430は、ビームスプリッタの一例であってよい。ハーフミラー430から光アンテナ410に向かう光は、レンズ440を介して光アンテナ410に到達する。
【0038】
通信部510は、各種通信を実行してよい。通信部510は、例えば、光アンテナ410を用いた光通信を実行する。通信部510は、例えば、光通信モデムを備えてよく、光通信モデムを用いて、光アンテナ410が受光した光をデジタル信号に変換する。
【0039】
通信部510は、インターネット、移動体通信ネットワーク、及びLAN(Local Area Network)等の地上のネットワークを介した通信を実行してもよい。通信部510は、通信衛星と通信してもよい。通信部510は、例えば、地上に配置された衛星ゲートウェイを介して、通信衛星と通信する。
【0040】
位置情報取得部520は、飛行体100の位置を示す位置情報を取得する。位置情報取得部520は、例えば、飛行体100によって送信された、飛行体100の位置情報を取得してよい。位置情報取得部520は、例えば、飛行体100が送信した飛行体100の位置情報を含むADS-B(Automatic Dependent Surveillance-Broadcast)情報から、飛行体100の位置情報を取得する。
【0041】
位置情報取得部520は、例えば、飛行体100が送信した飛行体100の位置情報を、地上のネットワークを介して受信する。位置情報取得部520は、例えば、飛行体100が送信した飛行体100の位置情報を、通信衛星を介して受信する。
【0042】
位置情報取得部520は、例えば、飛行体100が送信したADS-B情報を、地上のネットワークを介して受信する。位置情報取得部520は、例えば、飛行体100が送信したADS-B情報を、通信衛星を介して受信する。
【0043】
飛行体100は、通信衛星と通信する機能を有してよく、通信衛星に対して、飛行体100の位置情報又はADS-B情報を送信する。また、飛行体100は、地上に配置された飛行体100を管理する管理装置に対して、飛行体100の位置情報又はADS-B情報を送信してもよい。
【0044】
軸制御部530は、鏡筒部310の軸を制御する。軸制御部530は、光センサアレイ420に入射する光が光センサアレイ420の中心に位置するように、鏡筒部310の軸を調整してよい。軸制御部530は、例えば、位置情報取得部520が取得した位置情報に基づいて、飛行体100が出力する光が鏡筒部310に入射されるように鏡筒部310の軸を調整した後、光センサアレイ420に入射する光が光センサアレイ420の中心に位置するように、鏡筒部310の軸を調整する。
【0045】
軸制御部530は、鏡筒部350の軸を制御する。軸制御部530は、光センサアレイ420に入射する光が光センサアレイ420の中心に位置するように、鏡筒部350の軸を調整してよい。軸制御部530は、例えば、位置情報取得部520が取得した位置情報に基づいて、飛行体100が出力する光が鏡筒部350に入射されるように鏡筒部350の軸を調整した後、光センサアレイ420に入射する光が光センサアレイ420の中心に位置するように、鏡筒部350の軸を調整する。
【0046】
軸制御部530による軸の調整後、飛行体100と地上局200とは、通信を確立して、光通信を実行する。制御部500は、飛行体100のADS-B情報を継続的に受信することによって、飛行体100の位置を追従してよい。光通信を実行中に、飛行体100と地上局200との間に雲などの障害物が入ることで光通信を途切れてしまった場合、地上局200は、ADS-B情報を基に追従を続けることによって、通信の復帰を早くすることができる。障害物が除去されて、光通信を復帰するとき、光軸がずれていることが想定されるが、上記手順を行うことによって、再び光軸を合わせることができる。
【0047】
図7は、光センサアレイ420による撮像画像600の一例を概略的に示す。
図7では、飛行体100による光106が、光センサアレイ420の中心からずれている状態における撮像画像600を例示している。
【0048】
軸制御部530は、撮像画像600を解析して、撮像画像600における光106と、光センサアレイ420の中心との位置関係を把握する。そして、軸制御部530は、光106と光センサアレイ420とが一致するように、鏡筒部310又は鏡筒部350の軸の調整量を算出して、鏡筒部310又は鏡筒部350の軸を調整する。これにより、光軸を一致させることができる。
【0049】
図8は、通信システム10における処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、地上局200と、上空を飛行している飛行体100とが通信を確立するまでの処理について説明する。
【0050】
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102では、地上局200が、地上局200の位置情報を飛行体100に送信する。地上局200は、例えば、通信衛星を介して、地上局200の位置情報を飛行体100に送信する。地上局200は、飛行体100を管理する地上の管理装置を介して、地上局200の位置情報を飛行体100に送信してもよい。飛行体100は、複数の地上局200のそれぞれから、複数の地上局200のそれぞれの位置情報を受信して、データベースに格納してよい。
【0051】
S104では、飛行体100が、測位を実行する。飛行体100は、例えば、GPS(Global Positioning System)信号を受信することによって、測位を実行する。S106では、データベースに格納してある複数の地上局200の位置情報と、S104において即位した飛行体100の位置情報とから、最寄りの地上局200を確認する。
【0052】
S108では、飛行体100の位置情報を含むADS-B情報を送信する。地上局200は、飛行体100によって送信されたADS-B情報を、通信衛星又は飛行体100の管理装置等を介して受信する。
【0053】
S110では、地上局200が、飛行体100の位置情報に基づいて、望遠鏡部300の軸を調整する。地上局200は、飛行体100の位置を向くように、鏡筒部310の軸を調整してよい。
【0054】
S112では、飛行体100が、地上局200の位置情報に基づいて、初期光を照射する。飛行体100は、地上局200の位置に向けて、初期光を照射する。S114では、地上局200が、初期光を反射する。
【0055】
S116では、飛行体100が、反射光が最大となる方向にレーザを向ける。S118では、飛行体100と地上局200とが、通信プロトコルを利用して、通信を確立する。
【0056】
図9は、飛行体100に搭載された通信装置130の構成の一例を概略的に示す。通信装置130は、制御部132、通信部134、地上局DB136、測位部138、ADS-B送信機140、ガイド光送信器142、及び姿勢制御器144を備える。
【0057】
通信部134は、各種通信を実行する。通信部134は、光通信を実行してよい。通信部134は、通信衛星との通信を実行してよい。通信部134は、飛行体100の管理装置との通信を実行してよい。通信部134は、例えば、フィーダリンク等を介して、飛行体100の管理装置と通信する。
【0058】
地上局DB136は、複数の地上局200の位置情報を格納する。地上局DB136は、通信部134が受信した、複数の地上局200の位置情報を格納してよい。
【0059】
測位部138は、測位を実行する。測位部138は、例えば、GPS測位を実行する。
【0060】
ADS-B送信機140は、ADS-B情報を送信する。ADS-B送信機140は、測位部138による測位によって生成された飛行体100の位置情報を含むADS-B情報を送信する。なお、通信部134が、飛行体100の位置情報を送信してもよい。通信部134は、飛行体100の位置情報を含むADS-B情報を送信してもよい。
【0061】
ガイド光送信器142は、レーザによりガイド光を送信する。また、ガイド光送信器142は、ガイド光の反射光を受光する。
【0062】
姿勢制御器144は、光の照射方向を調整すべく、レーザの姿勢を制御する。姿勢制御器144は、例えば、通信対象の地上局200の位置情報に基づいて、レーザの姿勢を制御する。姿勢制御器144は、通信対象の地上局200の位置を向くようにレーザの姿勢を制御する。
【0063】
また、姿勢制御器144は、例えば、ガイド光送信器142が受光する反射光が最大となる方向にレーザを向けるべく、レーザの姿勢を制御する。姿勢制御器144は、例えば、レーザの姿勢を連続的に変更しながら、ガイド光送信器142が受光する反射光の強度を継続的に測定し、反射光の強度が最大となるレーザの方向を特定する。
【0064】
姿勢制御器144によって、反射光の強度が最大となる方向にレーザが向けられた後、通信部134は、通信対象の地上局200との間で通信を確立する。そして、通信部134は、地上局200との間で光通信を実行する。
【0065】
図10は、制御部500又は通信装置130として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、上記実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、上記実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、上記実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0066】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、並びにDVDドライブ及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0067】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0068】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0069】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0070】
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0071】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0072】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0073】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0074】
上で説明したプログラム又はソフトウェアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0075】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0076】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0077】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0078】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0079】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0080】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0081】
10 通信システム、12 光、22 反射光、100 飛行体、106 光、130 通信装置、132 制御部、134 通信部、136 地上局DB、138 測位部、140 ADS-B送信機、142 ガイド光送信器、144 姿勢制御器、200 地上局、300 望遠鏡部、310 鏡筒部、320 主鏡、330 副鏡、332 反射面、334 反射面、340 再帰反射鏡、350 鏡筒部、360 主鏡、370 副鏡、372 反射面、374 反射面、380 再帰反射鏡、400 受光部、410 光アンテナ、420 センサアレイ、430 ハーフミラー、440 レンズ、500 制御部、510 通信部、520 位置情報取得部、530 軸制御部、600 撮像画像、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1230 ROM、1240 入出力チップ