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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-26
(45)【発行日】2023-08-03
(54)【発明の名称】野菜類の皮剥ぎ処理機
(51)【国際特許分類】
   A23N 7/00 20060101AFI20230727BHJP
【FI】
A23N7/00 A
A23N7/00 B
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2022072293
(22)【出願日】2022-04-26
【審査請求日】2022-05-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000188940
【氏名又は名称】株式会社マツモト
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】松本 穣
(72)【発明者】
【氏名】高橋 心悟
(72)【発明者】
【氏名】関根 竜一
(72)【発明者】
【氏名】小暮 匠
(72)【発明者】
【氏名】富田 明宏
【審査官】木村 麻乃
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-056633(JP,A)
【文献】特開2019-001447(JP,A)
【文献】特開平07-275743(JP,A)
【文献】特開2002-272439(JP,A)
【文献】特開平02-092260(JP,A)
【文献】登録実用新案第3172994(JP,U)
【文献】特開2002-263590(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2007-0101961(KR,A)
【文献】特開2016-096810(JP,A)
【文献】特開平10-057032(JP,A)
【文献】特開2000-300231(JP,A)
【文献】特開2003-199545(JP,A)
【文献】特開2013-236630(JP,A)
【文献】特開2002-306145(JP,A)
【文献】特開2002-272440(JP,A)
【文献】特開2001-25384(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23N 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
野菜類の表皮に圧縮空気を吹き付けて、前記野菜類から付着物を除去する野菜類の皮剥ぎ処理機であって、
複数のノズルが少なくとも一列に並べられたノズル装置と、
前記各ノズルに圧縮空気を供給する圧縮空気供給装置と、を備え、
前記ノズル装置は、前記野菜類が配置される処理領域の側方に配置され、
前記各ノズルから前記処理領域に向けて圧縮空気を噴出するように構成されており、
前記圧縮空気供給装置は、列の一端の前記ノズルから順次に列の他端側の前記ノズルに圧縮空気を供給し、
列のn番目およびn+1番目の前記ノズルに圧縮空気を供給した後に、
列のn+1番目およびn+2番目の前記ノズルに圧縮空気を供給することを特徴とする野菜類の皮剥ぎ処理機。
【請求項2】
請求項1に記載の野菜類の皮剥ぎ処理機であって、
前記ノズル装置は、前記ノズルを支持する支持板を有し、
前記支持板の裏面に前記ノズルの本体部が取り付けられ、
前記支持板に形成された孔部に、前記ノズルの噴出パイプが挿入されており、
前記噴出パイプから前記支持板の表面側に圧縮空気を噴出することを特徴とする野菜類の皮剥ぎ処理機。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の野菜類の皮剥ぎ処理機であって、
前記処理領域を挟んで二つの前記ノズル装置が対峙していることを特徴とする野菜類の皮剥ぎ処理機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長葱、葉葱、ニラなどの野菜類の表皮に付着した古い皮や土などの付着物を除去するための皮剥ぎ処理機に関する。
【背景技術】
【0002】
長葱の表皮に圧縮空気を吹き付けて付着物を除去する皮剥ぎ処理機としては、ダクトの端部にノズルが固定されており、ノズルからダクト内の長葱に圧縮空気を吹き付けるように構成されているものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2005-218323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記した従来の皮剥ぎ処理機では、作業者が長葱の葉部を把持し、長葱の葉側から根側に向けて圧縮空気を吹き付けながら、長葱をダクト内から引き抜くことで、長葱の表皮全体に圧縮空気を吹き付けている。このように、従来の皮剥ぎ処理機では、作業者が長葱を大きく動かす必要があるため、皮剥ぎ処理の作業効率が低くなるとともに、作業負担が大きくなるという問題がある。
【0005】
本発明は、前記した問題を解決し、野菜類の表皮全体に容易に圧縮空気を均等に吹き付けることができる皮剥ぎ処理機を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、野菜類の表皮に圧縮空気を吹き付けて、前記野菜類から付着物を除去する野菜類の皮剥ぎ処理機であって、複数のノズルが少なくとも一列に並べられたノズル装置と、前記各ノズルに圧縮空気を供給する圧縮空気供給装置と、を備えている。前記ノズル装置は、前記野菜類が配置される処理領域の側方に配置され、前記各ノズルから前記処理領域に向けて圧縮空気を噴出するように構成されている。前記圧縮空気供給装置は、列の一端の前記ノズルから順次に列の他端側の前記ノズルに圧縮空気を供給し、列のn番目およびn+1番目の前記ノズルに圧縮空気を供給した後に、列のn+1番目およびn+2番目の前記ノズルに圧縮空気を供給する。
【0007】
本発明の皮剥ぎ処理機では、処理領域に静止させた野菜類の一端から他端に亘って順次に圧縮空気が均等に吹き付けられる。これにより、野菜類に付着した付着物が他端側に向けて吹き飛ばされる。このように、本発明の皮剥ぎ処理機では、野菜類を大きく動かさなくても、野菜類の表皮全体に容易に圧縮空気を均等に吹き付けることができる。
【0008】
前記した野菜類の皮剥ぎ処理機の前記ノズル装置に、前記ノズルを支持する支持板を設け、前記支持板の裏面に前記ノズルの本体部を取り付けた場合には、前記支持板に形成した孔部に、前記ノズルの噴出パイプを挿入し、前記噴出パイプから前記支持板の表面側に圧縮空気を噴出させる。
このようにすると、処理領域とノズルとが支持板によって仕切られるため、野菜類から除去された付着物がノズルに付着するのを防ぐことができる。
【0009】
前記した野菜類の皮剥ぎ処理機において、前記処理領域を挟んで二つの前記ノズル装置を対峙させた場合には、野菜類に両側から圧縮空気が吹き付けられるため、野菜類から付着物を確実に除去できる。
【0010】
本発明の野菜類の皮剥ぎ処理機前記圧縮空気供給装置は、列のn番目およびn+1番目の前記ノズルに圧縮空気を供給した後に、列のn+1番目およびn+2番目の前記ノズルに圧縮空気を供給する。
このようにすると、一回の吹き付け範囲が広がるととともに、連続した吹き付け範囲の一部がオーバーラップするため、野菜類の表皮全体に途切れなく圧縮空気を吹き付けることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の皮剥ぎ処理機では、野菜類を大きく動かさなくても、野菜類の表皮全体に圧縮空気を均等に吹き付けて、野菜類から付着物を除去できるため、皮剥ぎ処理の作業効率を高めるととともに、作業負担を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態に係る皮剥ぎ処理機を示した側面図である。
図2】本発明の実施形態に係る皮剥ぎ処理機を示した平面図である。
図3】本発明の実施形態に係る皮剥ぎ処理機のノズル装置を裏側から見た図である。
図4】本発明の実施形態に係る皮剥ぎ処理機のノズル装置を表側から見た図である。
図5】本発明の実施形態に係る皮剥ぎ処理機を示した図2のV-V断面図である。
図6】本発明の実施形態に係る皮剥ぎ処理機を示した構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態の皮剥ぎ処理機1は、図1に示すように、処理領域Sに長葱Nを配置し、その長葱Nの表皮に二つのノズル装置10,10から圧縮空気を吹き付けて、長葱Nの表皮に付着した古い皮や土などの付着物を除去するものである。
【0014】
皮剥ぎ処理機1は、処理領域Sを挟んで対峙している二つのノズル装置10,10と、両ノズル装置10,10に圧縮空気を供給する圧縮空気供給装置50(図6参照)と、を備えている。
処理領域Sは、処理対象の長葱Nが配置される空間である。長葱Nは、葉部が上側で根部が下側となる向きで処理領域Sに配置される。
なお、本実施形態では、作業者が長葱Nの葉側の部位を把持して長葱Nを処理領域Sに配置するように構成されているが、搬送装置を用いて長葱Nを処理領域Sに配置してもよい。
【0015】
本実施形態の皮剥ぎ処理機1では、二つのノズル装置10,10が処理領域Sの両側に配置されている。本実施形態では、同一構造の両ノズル装置10,10が処理領域Sを挟んで向き合わされている(図2参照)。
以下の説明では、ノズル装置10の処理領域S側を表側、ノズル装置10の処理領域S側の反対側を裏側としている。
【0016】
ノズル装置10は、図3に示すように、横二列に並べられた複数のノズル20と、各ノズル20を支持する支持板30と、を備えている。
支持板30は、地面に対して垂直に立てられる四角形の板状の部材である。支持板30の下部には、図1に示すように、裏側に突出したスタンド31が設けられている。支持板30は、スタンド31によって地面に立てた状態に保たれている。支持板30の表面30aは、処理領域Sに面している。
【0017】
支持板30には、図4に示すように、複数の孔部32が形成されている。孔部32は、上下方向に延びている長円形の貫通孔である。
本実施形態では、五つの孔部32が上下方向に等間隔に一列に並べられ、更に、横二列に設けられている。
【0018】
支持板30には、複数のノズル20が取り付けられている。ノズル20は、後記する圧縮空気供給装置50から供給された圧縮空気を処理領域Sに向けて噴出するものである。
図3に示すように、各ノズル20は、各孔部32にそれぞれ対応して配置されている。つまり、五つのノズル20が上下方向に等間隔に一列に並べられ、更に、横二列に設けられている。このように、ノズル装置10には、十個のノズル20が設けられている。
【0019】
ノズル20は、図5に示すように、本体部21と、本体部21から突出した噴出パイプ22と、を有している。本体部21には、後記する圧縮空気供給装置50の供給ホース53が接続されている。そして、ノズル20では、供給ホース53を通じて本体部21に供給された圧縮空気を、噴出パイプ22の先端口から噴出するように構成されている。
【0020】
本体部21は、ブラケット33を介して支持板30の裏面30bに取り付けられており、孔部32の上側に配置されている(図3参照)。
噴出パイプ22は、本体部21から斜め下方に向けて突出している。噴出パイプ22の先端部は孔部32に挿入されている。
支持板30の表面30a側の処理領域Sに向けて噴出パイプ22の先端口から圧縮空気が噴出される。より具体的には、図4に示すように、処理領域Sの横方向の中央寄りに斜め下方に向けて噴出パイプ22の先端口から圧縮空気が噴出される(図2参照)。
【0021】
本実施形態の皮剥ぎ処理機1では、図2に示すように、二つのノズル装置10,10の両支持板30,30の表面30a,30a同士が処理領域Sを挟んで向き合っている。そして、処理領域Sの中心部に長葱Nを配置すると、平面視において長葱Nが四つのノズル20に囲まれた状態となる。
【0022】
圧縮空気供給装置50は、図6に示すように、エアコンプレッサ51と、二つのノズル切替装置52,52と、複数の供給ホース53と、制御装置54と、を備えている。
圧縮空気供給装置50は、エアコンプレッサ51で発生させた圧縮空気を各供給ホース53を通じて、各ノズル20に供給するものである。
供給ホース53の一端はノズル20にそれぞれ接続され、他端はノズル切替装置52に接続されている。
ノズル切替装置52は、エアコンプレッサ51から圧縮空気を供給するノズル20(供給ホース53)を切り替える複数の切替弁を備えている。二つのノズル装置10,10ごとにノズル切替装置52が設けられている。
【0023】
制御装置54は、CPU、RAM、ROM、ディスプレイなどを備えているコンピュータであり、エアコンプレッサ51およびノズル切替装置52の動作を制御している。
本実施形態の制御装置54では、処理領域Sに長葱Nが配置されると、列の上から1番目および2番目の二つのノズル20,20に、エアコンプレッサ51を接続して圧縮空気を供給する。
【0024】
なお、本実施形態では、処理領域Sに配置された長葱Nを、図示しないセンサが検出すると、センサから制御装置54に信号が入力されて、制御装置54がエアコンプレッサ51を作動させている。しかしながら、処理領域Sに長葱Nを配置したときに、作業者がスイッチを操作して、制御装置54に信号を入力してもよい。
【0025】
続いて、制御装置54は、所定時間が経過すると、列の上から1番目のノズル20への圧縮空気の供給を停止するとともに上から3番目のノズル20への圧縮空気の供給を開始する。すなわち、制御装置54は、列の上から1番目および2番目の二つのノズル20,20にエアコンプレッサ51を接続して所定時間に亘って圧縮空気を供給した後に、列の上から2番目および3番目の二つのノズル20,20にエアコンプレッサ51を接続して圧縮空気を供給する。
さらに、制御装置54では、所定時間が経過するごとに、列の上から3番目および4番目の二つのノズル20,20、列の上から4番目および5番目の二つのノズル20,20に順次にエアコンプレッサ51を接続して圧縮空気を供給する。
【0026】
このように、制御装置54は、一列に並べられた五つのノズル20のうち、列の上端側の二つのノズル20,20(n番目およびn+1番目)から順次に列の下側の二つのノズル20,20(n+1番目およびn+2番目)に圧縮空気が供給されるように、ノズル切替装置52を制御している。
つまり、制御装置54は、一列に並べられた複数のノズル20のうち、列の上側から順に並ぶ二つのノズル20,20(n番目およびn+1番目)に圧縮空気が供給されるようにノズル切替装置52を制御し、所定時間が経過した後に、上側のノズル(n番目)に圧縮空気が供給されないようにノズル切替装置52を制御し、下側のノズル20(n+1番目)への圧縮空気の供給を継続した状態で、さらにその下側のノズル20(n+2番目)に圧縮空気が供給されるように、ノズル切替装置52を制御する。
【0027】
これにより、処理領域Sに静止させた長葱Nの葉側の部位(上端部)から根側の部位(下端部)に亘って順次に圧縮空気が吹き付けられ、長葱Nに付着した付着物が、長葱Nの根側に吹き飛ばされる。
【0028】
以上のような皮剥ぎ処理機1では、図5に示すように、長葱Nを大きく動かすことなく、長葱Nを静止させた状態で、長葱Nの表皮全体に容易に圧縮空気を均等に吹き付けて、長葱Nから付着物を除去できる。これにより、長葱Nの皮剥ぎ処理の作業効率を高めるととともに、作業負担を低減できる。
【0029】
また、本実施形態の皮剥ぎ処理機1では、処理領域Sを挟んで二つのノズル装置10,10が対峙しており、長葱Nに両側から圧縮空気を吹き付けられる。
また、本実施形態の皮剥ぎ処理機1では、上下に隣り合う二つのノズル20,20ごとに圧縮空気を噴出している。これにより、連続した吹き付け範囲の一部がオーバーラップするため、一回の吹き付け範囲が広がるととともに、長葱Nの表皮全体に途切れなく圧縮空気が吹き付ける。
したがって、本実施形態の皮剥ぎ処理機1では、処理領域Sに静止させた長葱Nから付着物を確実に除去できる。
【0030】
また、本実施形態の皮剥ぎ処理機1では、処理領域Sとノズル装置10とが支持板30によって仕切られているため、長葱Nから除去された付着物がノズル20に付着するのを防ぐことができる。
【0031】
また、本実施形態の皮剥ぎ処理機1では、図2に示すように、処理領域Sが両ノズル装置10,10の支持板30,30に挟まれているとともに、両ノズル装置10,10の各ノズル20が、処理領域Sの中心部に向けて圧縮空気を噴出するように構成されている。
したがって、本実施形態の皮剥ぎ処理機1では、処理領域Sに配置された長葱Nに対して効率良く圧縮空気を吹き付けることができ、長葱Nの表皮から付着物を確実に除去できる。
【0032】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
本実施形態の皮剥ぎ処理機1では、図1に示すように、二つのノズル装置10,10が処理領域Sを挟んで対峙しているが、一つのノズル装置10を処理領域Sの側方に配置してもよい。または、三つ以上のノズル装置10を処理領域Sの側方に向き合わせて配置してもよい。
【0033】
本実施形態の皮剥ぎ処理機1では、図3に示すように、五つのノズル20が一列に並べられ、更に、横二列に設けられているが、一列のノズル20の数や列の数は限定されるものではない。
本実施形態の皮剥ぎ処理機1では、複数のノズル20が上下方向に並べられているが、複数のノズル20を並べる向きは限定されるものではなく、例えば、複数のノズル20を横方向に並べてもよい。
【0034】
本実施形態の皮剥ぎ処理機1では、図3に示すように、各ノズル20が板状の支持板30に支持されているが、各ノズル20を支持する部材の形状は限定されるものではない。
【0035】
本実施形態の皮剥ぎ処理機1では、図6に示すように、上下に隣り合う少なくとも二つのノズル20,20から同時に圧縮空気を噴出する時間を確保しながら、圧縮空気を噴出するノズル20を順次下側に切り替えている。
しかしながら、本発明の参考例としては、各ノズル20から圧縮空気を噴出する構成は限定されるものではない。
例えば、上下に隣り合う二つのノズル20,20から同時に圧縮空気を噴出する時間を確保せずに、列の上端のノズル20から順次に列の下側のノズル20に一つずつ圧縮空気を供給してもよい。また、例えば、列の上端側の二つのノズル20,20(n番目およびn+1番目)に圧縮空気を供給した後、これらの下側のノズル20,20(n+2番目およびn+3番目)に圧縮空気を供給してもよい。
【0036】
本実施形態の皮剥ぎ処理機1では、長葱Nを皮剥ぎ処理の対象としているが、同様な皮剥ぎ処理機によって、葉葱、ニラ、玉葱など各種の野菜類の皮剥ぎ処理を行うことができる。
【符号の説明】
【0037】
1 処理機
10 ノズル装置
20 ノズル
21 本体部
22 噴出パイプ
30 支持板
31 スタンド
32 孔部
33 ブラケット
50 圧縮空気供給装置
51 エアコンプレッサ
52 ノズル切替装置
53 供給ホース
54 制御装置
N 長葱
S 処理領域
【要約】
【課題】野菜類の表皮全体に容易に圧縮空気を均等に吹き付けることができる皮剥ぎ処理機を提供する。
【解決手段】皮剥ぎ処理機1であって、複数のノズル20が少なくとも一列に並べられたノズル装置10と、各ノズル20に圧縮空気を供給する圧縮空気供給装置50と、を備えている。ノズル装置10は、各ノズル20から処理領域Sに向けて圧縮空気を噴出するように構成されている。圧縮空気供給装置50は、列の一端のノズル20から順次に列の他端側のノズル20に圧縮空気を供給する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6