(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-26
(45)【発行日】2023-08-03
(54)【発明の名称】管理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230727BHJP
【FI】
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2022208412
(22)【出願日】2022-12-26
【審査請求日】2023-01-12
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】594179133
【氏名又は名称】有限会社カツミ工業
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【氏名又は名称】原田 貴史
(74)【代理人】
【識別番号】100225347
【氏名又は名称】鬼澤 正徳
(72)【発明者】
【氏名】西脇 徹
(72)【発明者】
【氏名】西脇 乃愛
【審査官】藤原 拓也
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-169555(JP,A)
【文献】特開2017-208085(JP,A)
【文献】特開2002-366641(JP,A)
【文献】特開2002-032534(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ごみに関する活動の活動情報を受信可能な受信部と、
前記活動情報を管理可能な管理部と、
前記活動情報に基づく情報を配信可能な配信部と、
を備え、
前記管理部は、
前記活動情報のうち、ごみ拾いの参加者に提示された二次元コードから読み取られた参加情報を受信した場合に、前記参加者と関連付けられた前記参加情報の管理を開始可能であり、
前記活動情報のうち、ごみに関する物品の提供希望に関する提供希望情報を受信した場合に、前記提供希望情報の管理を開始可能であり、
前記配信部は、
前記参加者と関連付けられた前記参加情報が前記管理部において管理されている場合に、前記参加者が前記ごみ拾いに参加したことを証明する参加証明情報を配信可能であり、
前記提供希望情報が管理されている場合に、前記物品に関する物品情報を配信可能であり、
前記活動情報のうち、前記物品の引き取り希望に関する引取希望情報を受信した場合に、前記物品の提供者に前記引き取り希望を通知する希望情報を配信可能であり、
前記物品は、廃棄予定の食品を少なくとも含
み、
前記参加情報を受信した場合に、前記参加者に特典を付与可能な特典付与部と、
広告の表示を指令可能な広告表示指令部と、
前記広告の表示に対応する広告料を請求可能な広告料請求部と、
をさらに備え、
前記特典付与部は、代金の少なくとも一部が前記広告料によって支払われる特典を付与可能である管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
環境問題が深刻化するに伴い、環境問題への社会貢献がよりいっそう求められている。環境問題に関し、ごみの問題がある。国連総会で採択された持続可能な開発のための2030アジェンダにおける持続可能な開発目標(SDGs)では、海洋に関する目標14において、「陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する」との目標を掲げている。また、SDGsでは、生産消費形態に関する目標12において、「小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減」との目標を掲げている。これらの目標への貢献は、重要な社会貢献である。よって、海洋に関するごみ、廃棄食料に関するごみ等の各種ごみを減らす活動は、ごみの問題に対処する社会貢献であると言える。
【0003】
ごみを減らす活動に関し、特許文献1は、ユーザ端末と、回収者端末と、前記ユーザ端末および前記回収者端末とネットワークを介して接続される管理サーバであって、プロジェクト画面の生成に要する回収者情報を回収者情報記憶部から取得し、取得した前記回収者情報に含まれるプロジェクトデータを抽出し、抽出した前記プロジェクトデータに基づいてプロジェクト画面を生成するプロジェクト画面生成部と、生成した前記プロジェクト画面を前記ユーザ端末に提供するプロジェクト画面提供部と、を有し、前記プロジェクトデータは、移動式熱処理装置によって回収された有機物ゴミの回収量の情報を含み、前記回収量は、前記回収者端末が回収作業後に回収者から入力を受付けて前記管理サーバに送信することにより更新される、管理サーバを開示している。
【0004】
特許文献1の技術は、移動式熱処理装置が有機物ゴミの回収処理を行い生成するセラミック灰を利用してノベルティを製造し、その販売を通じて循環型社会の進展に貢献できる管理サーバを提供できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ごみは、熱処理可能な有機物ごみすなわち可燃ごみの他に、金属ごみ及びガラスごみ等の熱処理が困難なごみすなわち不燃ごみを含む。また、ごみは、不燃ごみとして扱われる場合があるプラスチックごみを含む。有機物ごみの他に不燃ごみがあることを鑑みると、特許文献1の技術は、熱処理可能な有機物ごみと不燃ごみとを共に減らす点において、さらなる改良の余地がある。
【0007】
本発明の目的は、ごみに関する活動の活動情報の管理を通じて有機物ごみと不燃ごみとを共に減らすことである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、ごみ拾い活動・廃棄予定の食品の引き取り活動等のごみに関する活動の活動情報を管理し、ごみ拾い活動への参加証明及びごみに関する物品の引き取り活動に関する情報を配信することによって、上記の目的を達成できることを見出した。そして、本発明者らは、本発明を完成させるに至った。具体的に、本発明は以下のものを提供する。
【0009】
第1の特徴に係る発明は、ごみに関する活動の活動情報を受信可能な受信部と、前記活動情報を管理可能な管理部と、前記活動情報に基づく情報を配信可能な配信部と、を備え、前記管理部は、前記活動情報のうち、ごみ拾いの参加者に提示された二次元コードから読み取られた参加情報を受信した場合に、前記参加者と関連付けられた前記参加情報の管理を開始可能であり、前記活動情報のうち、ごみに関する物品の提供希望に関する提供希望情報を受信した場合に、前記提供希望情報の管理を開始可能であり、前記配信部は、前記参加者と関連付けられた前記参加情報が前記管理部において管理されている場合に、前記参加者が前記ごみ拾いに参加したことを証明する参加証明情報を配信可能であり、前記提供希望情報が管理されている場合に、前記物品に関する物品情報を配信可能であり、前記活動情報のうち、前記物品の引き取り希望に関する引取希望情報を受信した場合に、前記物品の提供者に前記引き取り希望を通知する希望情報を配信可能であり、前記物品は、廃棄予定の食品を少なくとも含む、管理装置を提供する。
【0010】
ごみに関し、海岸では、金属ごみ及びガラスごみ等の不燃ごみ、並びにプラスチックごみ等によって例示される各種ごみの問題がある。これら各種ごみの問題への対処として、ごみ拾いがある。もっぱら個人の良識に基づいて行われているごみ拾いにさらなる参加の動機を与えることが可能であれば、ごみ拾いがさらに促され得る。
【0011】
第1の特徴に係る発明によれば、管理装置は、ごみ拾いに参加し、提示された二次元コードを読み取った参加者に関する参加情報を受信できる。そして、管理装置は、該参加者と該参加情報とを関連付けて管理できる。また、管理装置は、参加者と関連付けられた参加情報を用いて、参加者がごみ拾いに参加したことを証明する参加証明情報を配信できる。
【0012】
配信された参加証明情報により、参加者は、ごみ拾いに参加するとの社会貢献活動を行ったことを、企業の社会的責任に関するCSR活動に力を入れている企業、地域社会、知人、友人、親族等に示すことができる。これにより、ごみ拾い活動は、単に個人の良識に基づいて行われるだけでなく、参加者の社会的評価の向上をも伴って行われるものとなる。したがって、第1の特徴に係る発明は、ごみ拾いに社会的評価の向上との価値を与えることを通じて、ごみ拾いを促し得る。よって、第1の特徴に係る発明は、不燃ごみ及びプラスチックごみ等の各種ごみに関するごみ拾い活動を促すことを通じて、不燃ごみ等を減らすことができる。
【0013】
また、第1の特徴に係る発明によれば、管理装置は、廃棄予定の食品等のごみに関する物品の提供希望に関する提供希望情報を管理し、該提供希望情報に関する物品情報及び希望情報を配信できる。これにより、管理装置は、廃棄予定の食品等のごみに関する物品の引き取りを仲介できる。よって、管理装置は、廃棄予定の食品等のごみに関する物品がごみとして捨てられることを低減できる。ところで、廃棄予定の食品は、熱処理可能な有機物ごみである。したがって、第1の特徴に係る発明は、熱処理可能な有機物ごみ等を減らすことができる。
【0014】
第1の特徴に係る発明によれば、管理装置は、ごみに関する活動の活動情報を受信・管理し、該活動情報に基づく情報を配信するという共通の構成によって、不燃ごみ及びプラスチックごみ等の各種ごみに関するごみ拾い活動を促すことと、熱処理可能な有機物ごみ等の問題に対処することと、を両立できる。したがって、第1の特徴に係る発明は、ごみに関する活動の活動情報の管理を通じて有機物ごみと不燃ごみとを共に減らすことを効果的に行える。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、ごみに関する活動の活動情報の管理を通じて有機物ごみと不燃ごみとを共に減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、本実施形態の管理システムSのハードウェア構成及びソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、活動情報リスト121の一例である。
【
図3】
図3は、本実施形態の管理装置1で実行される管理処理の好ましい流れの一例を示すメインフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下は、本発明の実施形態の一例について、図面を参照しながら詳細に説明するものである。
【0018】
<管理システムS>
図1は、本実施形態の管理システムSのハードウェア構成及びソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。以下、本実施形態の管理システムSの好ましい態様の一例が
図1を用いて説明される。
【0019】
管理システムSは、少なくともネットワークN等を介して互いに通信可能な管理装置1及び端末Tを含んで構成される。
【0020】
必須の態様ではないが、管理システムSは、管理装置1及び端末Tと互いに通信可能なブロックチェーンBを含んで構成されても良い。これにより、管理システムSは、ブロックチェーンB上に格納された非代替性トークン(NFT)を用いてごみに関する活動の活動情報を管理できる。
【0021】
〔管理装置1〕
管理装置1は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、を少なくとも備える。管理装置1の種類は、特に限定されない。管理装置1は、例えば、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピューター、携帯端末等によって例示される端末であってもよい。携帯端末は、例えば、スマートフォン、タブレット端末等である。また、管理装置1は、例えば、サーバ装置、クラウドサーバ等によって例示されるサーバであってもよい。
【0022】
[制御部11]
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)等を備える。
【0023】
制御部11は、必要に応じて記憶部12及び/又は通信部13と協働する。そして、制御部11は、管理装置1で実行される本実施形態のプログラムのソフトウェア構成要素である、受信部111、管理部112、特典付与部113、配信部114、広告表示指令部115、広告料請求部116等を実現する。本実施形態のプログラムのソフトウェア構成要素それぞれが提供する機能は、後述する管理処理の好ましい流れの説明において示される。
【0024】
[記憶部12]
記憶部12は、データ及び/又はファイルが記憶される装置であって、ハードディスク、半導体メモリ、記録媒体、及びメモリカード等によるデータのストレージ部を有する。
【0025】
記憶部12は、ネットワークNを介してNAS、SAN、クラウドストレージCS、ファイルサーバ及び/又は分散ファイルシステム等の記憶装置又は記憶システムとの接続を可能にする仕組みを有してもよい。NASは、Network Attached Storageの略語である。SANは、Storage Area Networkの略語である。
【0026】
記憶部12には、マイクロコンピューターで実行されるプログラム、活動情報リスト121、広告に関する情報、広告料に関する情報等が記憶されている。
【0027】
(活動情報リスト121)
活動情報リスト121には、ごみに関する活動の活動情報が格納される。活動情報は、ごみに関する活動の情報であれば、特に限定されない。活動情報は、例えば、参加情報、提供希望情報、引取希望情報を含む。活動情報は、活動情報の種類を識別可能な種別情報を含むことが好ましい。
【0028】
参加情報は、活動情報のうち、ごみ拾いの参加者に提示された二次元コードから読み取られた情報である。参加情報は、該参加者と関連付けられて格納される。活動情報が参加者と関連付けられた参加情報を含むことにより、管理装置1は、ごみ拾いに参加し、提示された二次元コードを読み取った参加者に関する参加情報を管理できる。
【0029】
参加情報は、ごみ拾い活動を識別可能なごみ拾い活動識別情報を含むことが好ましい。これにより、管理装置1は、参加者がいずれのごみ拾い活動に参加したかを管理できる。そして、管理装置1は、参加者が特定のごみ拾い活動に参加したことを証明する参加証明情報を配信できる。
【0030】
提供希望情報は、活動情報のうち、ごみに関する物品の提供希望に関する情報である。引取希望情報は、活動情報のうち、物品の引き取り希望に関する情報である。活動情報が提供希望情報及び引取希望情報を含むことにより、管理装置1は、提供希望情報を管理し、該提供希望情報に関する物品情報及び希望情報を配信できる。これにより、管理装置1は、廃棄予定の食品等のごみに関する物品の引き取りを仲介できる。
【0031】
提供希望情報は、提供を希望する物品に関する物品情報を含む。また、提供希望情報は、提供者と関連付けられて格納される。引取希望情報は、引き取りを希望する物品に関する物品情報を含む。また、引取希望情報は、引取者と関連付けられて格納される。引取希望情報における物品情報は、提供希望情報を識別可能な情報を含むことが好ましい。これにより、管理装置1は、いずれの提供希望に関する引取希望であるかを容易に識別できる。
【0032】
提供希望情報及び引取希望情報に係る物品は、ごみに関する物品であれば、特に限定されない。該物品は、廃棄予定の食品を含むことが好ましい。これにより、管理装置1は、廃棄予定の食品等のごみに関する物品の引き取りを仲介できる。よって、管理装置1は、廃棄予定の食品等のごみに関する物品がごみとして捨てられることを低減できる。ところで、廃棄予定の食品は、熱処理可能な有機物ごみである。したがって、管理装置1は、熱処理可能な有機物ごみ等を減らすことができる。廃棄予定の食品は、特に限定されない。廃棄予定の食品は、例えば、賞味期限が近い食品、出荷基準を満たさない野菜等を含む。出荷基準を満たさない野菜は、例えば、形が悪い野菜、大きさが基準を満たさない野菜等である。出荷基準を満たさない野菜の引き取りを仲介できることにより、管理装置1は、そのような野菜を提供する農家からのごみを減らすと共に、そのような野菜を引き取って調理するレストラン等を支援できる。
【0033】
また、該物品は、生ごみを原料とした肥料を含むことが好ましい。これにより、管理装置1は、生ごみを原料とした肥料の引き取りを仲介できる。よって、管理装置1は、生ごみがごみとして捨てられることを低減できる。ところで、生ごみは、熱処理可能な有機物ごみである。したがって、管理装置1は、熱処理可能な有機物ごみ等を減らすことができる。
【0034】
上述の参加者、提供者、引取者等の活動者に関する情報は、特に限定されない。該情報は、管理システムSにおいて活動者を識別可能な情報、活動者の名前、活動者の通り名、SNSにおける活動者のアカウント情報、活動者の住所、活動者の所属等の各種情報の1以上を含む情報でよい。
【0035】
活動情報は、活動情報を識別可能な活動情報IDと関連付けられて格納されることが好ましい。これにより、管理装置1は、活動情報IDを用いて活動情報を管理できる。
【0036】
管理システムSがブロックチェーンBを含んで構成される場合、活動情報リスト121は、一部又は全部がブロックチェーンB上に格納されるよう構成されていることが好ましい。これにより、管理装置1は、改ざん困難なブロックチェーンB上において活動情報を管理できる。
【0037】
図2は、活動情報リスト121の一例である。
図2に示す一例には、活動情報ID「A0001」で識別される第1活動情報、活動情報ID「A0002」で識別される第2活動情報、活動情報ID「A0003」で識別される第3活動情報、活動情報ID「A0004」で識別される第4活動情報、活動情報ID「A0005」で識別される第5活動情報等が格納されている。
【0038】
第1活動情報は、該活動情報が参加情報であることを示す種別情報を含む。そして、第1活動情報は、ごみ拾い活動識別情報「福岡の〇〇海岸におけるビーチクリーン運動」と、参加者に関する情報である「@Student」とを含んでいる。これにより、管理装置1は、「@Student」が「福岡の〇〇海岸におけるビーチクリーン運動」に参加したとの参加情報を管理できる。
【0039】
第2活動情報及び第3活動情報は、該活動情報が提供希望情報であることを示す種別情報を含んでいる。第2活動情報は、提供を希望される物品が「〇〇月〇〇日廃棄予定のパン」であることを示す物品情報を含んでいる。また、第2活動情報は、提供者に関する情報である「@Bakery」を含んでいる。第3活動情報は、提供を希望される物品が「生ごみを原料とした肥料」であることを示す物品情報を含んでいる。また、第3活動情報は、提供者に関する情報である「@Restaurant」を含んでいる。
【0040】
第4活動情報及び第5活動情報は、該活動情報が引取希望情報であることを示す種別情報を含んでいる。第4活動情報は、物品「パン」の引き取りを希望することを示す物品情報を含んでいる。また、第4活動情報は、引取者に関する情報である「@Church」を含んでいる。第5活動情報は、活動情報ID「A0003」で識別される第3活動情報に関する物品の引き取りを希望することを示す物品情報を含んでいる。また、第5活動情報は、引取者に関する情報である「@Farmer」を含んでいる。
【0041】
第2活動情報及び第4活動情報により、管理装置1は、廃棄予定の食品であり、そのままではごみになってしまう「パン」の引き取りを仲介できる。第3活動情報及び第5活動情報により、管理装置1は、生ごみを原料とした肥料の引き取りを仲介できる。
【0042】
(広告に関する情報について)
記憶部12に記憶される「広告に関する情報」は、特に限定されない。広告に関する情報は、例えば、広告の表示に関する画像情報、映像情報、音声情報等を含む。また、広告に関する情報は、例えば、広告を表示するタイミング、目標とする累積表示回数の指定、目標とするエンゲージメントの指定等を含む。
【0043】
(広告料に関する情報)
記憶部12に記憶される「広告料に関する情報」は、特に限定されない。広告料に関する情報は、例えば、広告料そのもの、累積表示回数と広告料との関係、広告の累積表示回数、エンゲージメントと広告料との関係、広告のエンゲージメント、広告料の請求タイミング等を含む。
【0044】
[通信部13]
参照される図は、
図1に戻る。通信部13は、管理装置1をネットワークNに接続して端末T等の各種端末及び/又はブロックチェーンB等と通信可能にするものであれば特に限定されない。通信部13として、例えば、携帯電話ネットワークに対応した無線装置、IEEE802.11に準拠したWi-Fi(Wireless Fidelity)対応デバイス、Bluetooth(登録商標)規格等に対応した近距離無線装置、及びイーサネット規格に対応したネットワークカード等が挙げられる。
【0045】
〔ブロックチェーンB〕
ブロックチェーンBは、活動情報を取得可能な非代替性トークン(NFT)を格納可能であれば、特に限定されない。ブロックチェーンBは、格納されたNFTに関する操作を介して、活動情報の格納、活動情報の取得、活動情報の更新、活動情報の削除等の各種プロセスを実現可能である。該操作は、例えば、該NFTに関するスマートコントラクトを介して実現される。
【0046】
〔ネットワークN〕
ネットワークNの種類は、管理装置1及び端末T等を互いに通信可能にするものであれば特に限定されない。ネットワークNとして、例えば、パーソナルエリアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、イントラネット、エクストラネット、インターネット、無線LANネットワーク、携帯電話ネットワーク、移動体通信ネットワーク、あるいはこれらのネットワークを複数組み合わせたネットワーク等が挙げられる。加えて、ネットワークNは、管理装置1及び/又は端末TとブロックチェーンB等とを互いに通信可能にするものであることが好ましい。
【0047】
〔端末T〕
端末Tは、ごみに関する活動に参加する参加者が利用する端末であり、ネットワークNを介して上述の活動情報を管理装置1に送信可能である。端末Tは、特に限定されない。
【0048】
ごみ拾いの参加者が用いる端末Tは、ごみ拾いの参加者に提示された二次元コードから上述の参加情報を読み取り、読み取った参加情報を管理装置1に送信する処理を実行可能であることが好ましい。
【0049】
参加証明情報の配信を希望する証明情報配信希望者が用いる端末Tは、参加証明情報の配信を管理装置1に希望する処理を実行可能であることが好ましい。証明情報配信希望者が用いる端末Tは、配信された参加希望情報を受信し、表示する処理をさらに実行可能であることが好ましい。
【0050】
ごみに関する物品の提供を希望する物品提供希望者が用いる端末Tは、ごみに関する物品の提供希望に関する提供希望情報を管理装置1に送信する処理を実行可能であることが好ましい。物品提供希望者が用いる端末Tは、希望情報を受信し、表示する処理をさらに実行可能であることが好ましい。
【0051】
ごみに関する物品の引き取りを希望する引き取り希望者が用いる端末Tは、配信された物品情報を受信し、表示する処理を実行可能であることが好ましい。引き取り希望者が用いる端末Tは、物品の引き取り希望に関する引取希望情報を管理装置1に送信する処理をさらに実行可能であることが好ましい。
【0052】
〔管理処理のメインフローチャート〕
図3は、本実施形態の管理装置1で実行される管理処理の好ましい流れの一例を示すメインフローチャートである。
図4は、
図3に続く図である。
図5は、
図4に続く図である。
図6は、
図5に続く図である。以下、
図3から
図6までを用いて、管理処理の好ましい流れの一例が説明される。
【0053】
まず、管理装置1は、ごみに関する活動の活動情報を受信する受信ステップを実行する。以下のステップS1は、受信ステップに含まれる処理の一例である。
【0054】
[ステップS1:活動情報を受信したか判別]
制御部11は、記憶部12及び通信部13と協働して受信部111を実行する。そして、制御部11は、活動情報を受信したか判別する処理を実行する(ステップS1、受信有無判別ステップ)。受信したと判別した場合、制御部11は、処理をステップS2に移す。受信したと判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS10に移す。
【0055】
続いて、管理装置1は、受信ステップで受信した活動情報を管理する管理ステップを実行する。以下ステップS2からステップS8は、管理ステップに含まれる処理の一例である。
【0056】
管理ステップにおいて、管理装置1は、ステップS2乃至ステップS3の参加情報の受信及び管理に係る一連の処理を実行する。これにより、管理装置1は、ごみ拾いに参加し、提示された二次元コードを読み取った参加者に関する参加情報を受信できる。そして、管理装置1は、該参加者と該参加情報とを関連付けて管理できる。
【0057】
[ステップS2:受信した活動情報が参加情報であるか判別]
制御部11は、記憶部12と協働して管理部112を実行する。そして、制御部11は、ステップS1で受信したと判別された活動情報が参加情報であるか判別する処理を実行する(ステップS2、参加情報判別ステップ)。受信したと判別した場合、制御部11は、処理をステップS3に移す。受信したと判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS6に移す。なお、ここで言う「参加情報」は、ごみ拾いの参加者に提示された二次元コードから読み取られた参加情報を指す。
【0058】
[ステップS3:参加情報の管理を開始]
制御部11は、記憶部12と協働して管理部112を実行する。そして、制御部11は、ステップS2で判別された参加情報の管理を開始する処理を実行する(ステップS3、参加情報管理開始ステップ)。制御部11は、処理をステップS4に移す。なお、参加情報管理開始ステップは、活動情報リスト121に、ごみ拾い活動に参加した参加者と関連付けられた参加情報を格納する手順を含む。
【0059】
管理システムSがブロックチェーンBを含んで構成される場合、参加情報管理開始ステップは、ステップS2で判別された参加情報と参加者とが関連付けられた情報を取得可能な非代替性トークン(NFT)がブロックチェーンB上に格納されるようにする手順を含むことが好ましい。これにより、参加証明情報は、格納された情報の改ざんが困難なブロックチェーンBによって改ざんが行われていないことを保証された信頼できる情報となる。よって、管理装置1は、信頼できる参加証明情報によって、参加者の社会的評価をよりいっそう向上させ得る。
【0060】
該手順は、特に限定されない。該手順は、例えば、該関連付けられた情報が格納されたNFTをブロックチェーンB上に格納するプロセスを含む。該手順は、例えば、該関連付けられた情報を活動情報リスト121に格納し、該関連付けられた情報の真偽を検証可能な情報が格納されたNFTをブロックチェーンB上に格納する一連のプロセスを含む。上述の「検証可能な情報」は、例えば、該関連付けられた情報に対応する電子署名の署名情報、該関連付けられた情報のハッシュ値等である。また、該手順は、例えば、該関連付けられた情報を活動情報リスト121に格納し、ブロックチェーンB上に格納されたNFTを該関連付けられた情報にアクセス可能とする一連のプロセス等を含んでもよい。
【0061】
管理ステップは、ステップS4乃至ステップS5の特典付与ステップを含むことが好ましい。これにより、管理装置1は、代金の少なくとも一部が広告料によって支払われる特典をごみ拾いの参加者に付与できる。これにより、管理装置1は、ごみ拾いにさらなる参加の動機を与えることができる。
【0062】
[ステップS4:特典を付与可能か判別]
制御部11は、記憶部12と協働して特典付与部113を実行する。そして、制御部11は、ステップS1で受信したと判別された活動情報の送信元に特典を付与可能か判別する処理を実行する(ステップS4、特典付与判別ステップ)。付与可能であると判別した場合、制御部11は、処理をステップS5に移す。付与可能であると判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS6に移す。
【0063】
特典付与判別ステップは、特に限定されない。特典付与判別ステップは、例えば、上述の「参加情報」を受信した場合に、当該参加情報の送信元である参加者に特典を付与可能であると判別する手順を含む。
【0064】
[ステップS5:特典を付与]
制御部11は、記憶部12及び通信部13と協働して特典付与部113を実行する。そして、制御部11は、ステップS4で特典を付与可能であると判別された送信元に特典を付与する処理を実行する(ステップS5、特典付与実行ステップ)。制御部11は、処理をステップS6に移す。
【0065】
特典付与実行ステップは特に限定されない。特典付与実行ステップは、代金の少なくとも一部が後述する広告表示指令部115によって表示を指令される広告の広告料によって支払われる特典を付与する手順を含むことが好ましい。これにより、管理装置1は、広告主が広告の依頼を通じてごみ拾い活動を促すとの社会貢献を行うことを可能とする。
【0066】
管理ステップにおいて、管理装置1は、廃棄予定の食品等のごみに関する物品の提供及び引取りの管理に関するステップS6乃至ステップS11の一連の処理を実行する。これにより、管理装置1は、廃棄予定の食品等のごみに関する物品の引き取りを仲介できる。よって、管理装置1は、廃棄予定の食品等のごみに関する物品がごみとして捨てられることを低減できる。ところで、廃棄予定の食品は、熱処理可能な有機物ごみである。したがって、この一連の処理により、管理装置1は、熱処理可能な有機物ごみ等を減らすことができる。
【0067】
[ステップS6:受信した活動情報が提供希望情報であるか判別]
制御部11は、記憶部12と協働して管理部112を実行する。そして、制御部11は、ステップS1で受信したと判別された活動情報が提供希望情報であるか判別する処理を実行する(ステップS6、提供希望情報判別ステップ)。提供希望情報であると判別した場合、制御部11は、処理をステップS7に移す。提供希望情報であると判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS8に移す。なお、ここで言う「提供希望情報」は、ごみに関する物品の提供希望に関する情報を指す。
【0068】
[ステップS7:提供希望情報の管理を開始]
制御部11は、記憶部12と協働して管理部112を実行する。そして、制御部11は、ステップS6で受信したと判別された提供希望情報の管理を開始する処理を実行する(ステップS7、提供希望情報管理開始ステップ)。制御部11は、処理をステップS8に移す。なお、提供希望情報管理開始ステップは、活動情報リスト121に、提供希望情報の送信元と関連付けられた提供希望情報を格納する手順を含む。
【0069】
管理システムSがブロックチェーンBを含んで構成される場合、提供希望情報管理開始ステップは、ステップS6で判別された提供希望情報と送信元とが関連付けられた情報を取得可能な非代替性トークン(NFT)がブロックチェーンB上に格納されるようにする手順を含むことが好ましい。これにより、管理装置1は、ブロックチェーンB上の信頼できる情報に基づいて物品の取引を仲介できる。
【0070】
[ステップS8:受信した活動情報が引取希望情報であるか判別]
制御部11は、記憶部12と協働して管理部112を実行する。そして、制御部11は、ステップS1で受信したと判別された活動情報がステップS7で管理が開始された提供希望情報に関する物品の引取希望情報であるか判別する処理を実行する(ステップS8、引取希望情報判別ステップ)。引取希望情報であると判別した場合、制御部11は、処理をステップS9に移す。引取希望情報であると判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS10に移す。なお、ここで言う「引取希望情報」は、物品の引き取り希望に関する引取希望情報は、ステップS7で管理が開始された提供希望情報に関する物品の引き取り希望に関する情報を指す。
【0071】
[ステップS9:希望情報を配信]
制御部11は、記憶部12及び通信部13と協働して配信部114を実行する。そして、制御部11は、ステップS8で受信したと判別された引取希望情報に関する物品の提供者に引き取り希望を通知する希望情報を配信する処理を実行する(ステップS9、希望情報配信ステップ)。制御部11は、処理をステップS10に移す。
【0072】
希望情報配信ステップは、活動情報リスト121に、引取希望情報の送信元と関連付けられた引取希望情報を格納する手順を含むことが好ましい。また、管理システムSがブロックチェーンBを含んで構成される場合、希望情報配信ステップは、ステップS8で判別された引取希望情報のと送信元とが関連付けられた情報を取得可能な非代替性トークン(NFT)がブロックチェーンB上に格納されるようにする手順を含むことが好ましい。これにより、管理装置1は、ブロックチェーンB上の信頼できる情報に基づいて物品の取引を仲介できる。
【0073】
[ステップS10:提供希望情報を管理中か判別]
制御部11は、記憶部12と協働して配信部114を実行する。そして、制御部11は、ステップS7の提供希望情報を管理中か判別する処理を実行する(ステップS10、提供希望情報管理判別ステップ)。管理中であると判別した場合、制御部11は、処理をステップS11に移す。管理中であると判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS12に移す。
【0074】
提供希望情報管理判別ステップは、特に限定されない。提供希望情報管理判別ステップは、例えば、提供希望情報が活動情報リスト121に格納されている場合に、提供希望情報を管理中であると判別する手順を含む。
【0075】
[ステップS11:物品情報を配信]
制御部11は、記憶部12及び通信部13と協働して配信部114を実行する。そして、制御部11は、ステップS10で管理中であると判別された提供希望情報に関する物品の物品情報を配信する処理を実行する(ステップS11、物品情報配信ステップ)。制御部11は、処理をステップS12に移す。
【0076】
[ステップS12:参加証明情報の配信を希望されたか判別]
制御部11は、記憶部12及び通信部13と協働して配信部114を実行する。そして、制御部11は、参加者がごみ拾いに参加したことを証明する参加証明情報の配信を希望されたか判別する処理を実行する(ステップS12、参加証明情報判別ステップ)。希望されたと判別した場合、制御部11は、処理をステップS13に移す。希望されたと判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS16に移す。
【0077】
[ステップS13:該当する参加情報が管理されているか判別]
制御部11は、記憶部12及び通信部13と協働して配信部114を実行する。そして、制御部11は、ステップS12の希望に係る参加者に該当する参加情報が管理されているか判別する処理を実行する(ステップS13、参加情報管理判別ステップ)。管理されていると判別した場合、制御部11は、処理をステップS14に移す。管理されていると判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS15に移す。
【0078】
参加情報管理判別ステップは、特に限定されない。参加情報管理判別ステップは、例えば、ステップS12の希望に係る参加者に該当する参加情報が活動情報リスト121に格納されている場合に、該参加情報が管理されていると判別する手順を含む。
【0079】
[ステップS14:参加証明情報を配信]
制御部11は、記憶部12及び通信部13と協働して配信部114を実行する。そして、制御部11は、ステップS12の希望に係る参加者がごみ拾いに参加したことを証明する参加証明情報を該希望の送信元に配信する処理を実行する(ステップS14、参加証明情報配信実行ステップ)。制御部11は、処理をステップS16に移す。
【0080】
[ステップS15:参加証明情報を配信できないことを通知]
制御部11は、記憶部12及び通信部13と協働して配信部114を実行する。そして、制御部11は、ステップS12の希望に係る参加者がごみ拾いに参加したことを証明する参加証明情報を配信できないことを該希望の送信元に配信する処理を実行する(ステップS15、参加証明情報配信不能通知ステップ)。制御部11は、処理をステップS16に移す。
【0081】
管理処理は、ステップS16乃至ステップS17の広告の表示を指令可能な広告表示ステップと、ステップS18乃至ステップS19の広告の表示に対応する広告料を請求可能な広告料請求ステップとを含むことが好ましい。これにより、管理装置1は、広告及び広告料を管理し、ステップS5で付与される特典の支払いに該広告料を充てることができる。
【0082】
[ステップS16:広告の表示を指令するか判別]
制御部11は、記憶部12と協働して広告表示指令部115を実行する。そして、制御部11は、広告の表示を指令するか判別する処理を実行する(ステップS16、広告表示指令判別ステップ)。指令すると判別した場合、制御部11は、処理をステップS17に移す。指令すると判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS18に移す。
【0083】
広告表示指令判別ステップは、特に限定されない。広告表示指令判別ステップは、例えば、表示するタイミングが現在日時を含む広告に関する情報が記憶部12に格納されている場合に広告の表示を指令すると判別する手順、指定された累積表示回数に達していない広告に関する情報が記憶部12に格納されている場合に広告の表示を指令すると判別する手順、指定されたエンゲージメントに達していない広告に関する情報が記憶部12に格納されている場合に広告の表示を指令すると判別する手順等の1以上を含むステップでよい。
【0084】
[ステップS17:広告の表示を指令]
制御部11は、記憶部12及び通信部13と協働して広告表示指令部115を実行する。そして、制御部11は、ステップS16で表示を指令すると判別された広告の表示を指令する処理を実行する(ステップS17、広告表示指令実行ステップ)。制御部11は、処理をステップS18に移す。
【0085】
[ステップS18:広告料を請求するか判別]
制御部11は、記憶部12と協働して広告料請求部116を実行する。そして、制御部11は、広告料を請求するか判別する処理を実行する(ステップS18、広告料請求判別ステップ)。請求すると判別した場合、制御部11は、処理をステップS19に移す。請求すると判別しなかった場合、制御部11は、処理をステップS1に移す。そして、制御部11は、ステップS1乃至ステップS19の処理を繰り返す。
【0086】
広告料請求判別ステップは、特に限定されない。広告料請求判別ステップは、例えば、記憶部12に記憶された広告料の請求タイミングである場合に広告料を請求すると判別する手順等を含む。
【0087】
[ステップS19:広告料を請求]
制御部11は、記憶部12及び通信部13と協働して広告料請求部116を実行する。そして、制御部11は、ステップS18で請求すると判別された広告料を請求する処理を実行する(ステップS19、広告料請求実行ステップ)。制御部11は、処理をステップS1に移す。そして、制御部11は、ステップS1乃至ステップS19の処理を繰り返す。
【0088】
広告料請求実行ステップは、特に限定されない。広告料請求実行ステップは、例えば、電子メール、メッセージ送信サービス等によって例示される各種文書送信手段のうち適宜の手段を用いて広告料の請求に係る文書を送信する手順を含む。
【0089】
[二次元コード出力ステップ]
管理処理は、参加情報を取得可能な二次元コードを出力する二次元コード出力ステップ(図示せず)を含むことが好ましい。これにより、ごみ拾い活動の主催者等は出力された二次元コードをごみ拾い活動の参加者に提示できる。そして、該参加者は、端末T等を介して該二次元コードを読み取り、参加情報を管理装置1に送信できる。
【0090】
[管理処理の効果]
上述の管理処理を実行することにより、管理装置1は、ごみに関する活動の活動情報の管理を通じて有機物ごみと不燃ごみとを共に減らすことができる。
【0091】
<管理装置1の使用例>
以下、本実施形態の管理装置1の使用例が説明される。
【0092】
〔ごみ拾い活動の促進〕
本実施形態の管理装置1は、参加者がごみ拾いに参加したことを証明する参加証明情報を配信することを介して、不燃ごみ等のごみ拾い活動を促進できる。
【0093】
[二次元コードの掲示]
ごみ拾い活動の主催者等は、管理装置1に参加情報を取得可能な二次元コードを出力するよう指令する。管理装置1は、主催者等が用いる端末、プリンタ等に該二次元コードを出力する。主催者等は、出力された二次元コードをごみ拾い活動の現場において掲示する。
【0094】
[広告の配信]
管理装置1は、端末T等に広告の表示を指令する。管理装置1は、表示された広告の広告料を請求する。管理装置1は、該広告料等によって、環境保護活動の参加者に提供する特典への支払いを行う。該特典は、例えば、特定の商品・役務等の対価として利用可能なポイント、所定の商品・役務等である。
【0095】
[ごみ拾い活動への参加]
学生等の参加者は、ごみ拾い活動に参加する。そして、参加者は、現場に掲示された上述の二次元コードを端末Tで読み取る。端末Tは、二次元コードから取得された参加情報を管理装置1に送信する。管理装置1は、該参加情報を活動情報として管理する。また、管理装置1は、該参加者に上述の特典を付与する。これにより、上述の広告の広告主は、広告料で支払われた特典の付与を介して環境保護活動に貢献できる。
【0096】
[参加の証明]
参加者は、就職を希望する企業等にごみ拾い活動への参加を報告する。該企業等は、該参加者の該活動への参加に関する参加証明情報の配信を管理装置1に希望する。管理装置1は、参加証明情報を配信する。参加証明情報により、企業等は、該参加者が確かにごみ拾い活動に参加したことを確認できる。また、参加証明情報により、該企業等は、環境保護活動に貢献したものの雇用等を介して、環境保護活動に貢献できる。
【0097】
〔廃棄予定の食品の引き取りを仲介〕
本実施形態の管理システムSは、廃棄予定の食品の引き取りを仲介することを介して、廃棄される食品すなわち有機物ごみを減らすことができる。
【0098】
[廃棄予定の食品の提供を希望]
廃棄予定の食品の提供を希望する提供者は、廃棄予定の食品の提供希望に関する提供希望情報を管理装置1に送信する。管理装置1は、該提供希望情報を受信し、該提供希望情報と該提供者とを関連付けて管理する。
【0099】
[物品情報の配信]
管理装置1は、上述の提供希望情報に基づいて廃棄予定の食品の提供希望があるとの物品情報を配信する。該食品の引き取りを希望する引取者は、該配信を介して該食品の提供希望があることを認識する。
【0100】
[物品の引き取りを希望]
引取者は、上述の配信を介して認識した廃棄予定の食品の引き取り希望に関する引取希望情報を管理装置1に送信する。管理装置1は、該引取希望情報に基づいて、該物品の提供者に引き取り希望を通知する希望情報を配信する。これにより、管理装置1は、廃棄予定の食品の引き取りを仲介できる。
【0101】
〔生ごみを原料とした肥料の引き取りを仲介〕
本実施形態の管理システムSは、生ごみを原料とした肥料の引き取りを仲介することを介して、廃棄される生ごみすなわち有機物ごみを減らすことができる。
【0102】
[廃棄予定の食品の提供を希望]
廃棄予定の食品の提供を希望する提供者は、生ごみを原料とした肥料の提供希望に関する提供希望情報を管理装置1に送信する。管理装置1は、該提供希望情報を受信し、該提供希望情報と該提供者とを関連付けて管理する。
【0103】
[物品情報の配信]
管理装置1は、上述の提供希望情報に基づいて生ごみを原料とした肥料の提供希望があるとの物品情報を配信する。該肥料の引き取りを希望する引取者は、該配信を介して該食品の提供希望があることを認識する。
【0104】
[物品の引き取りを希望]
引取者は、上述の配信を介して認識した生ごみを原料とした肥料の引き取り希望に関する引取希望情報を管理装置1に送信する。管理装置1は、該引取希望情報に基づいて、該物品の提供者に引き取り希望を通知する希望情報を配信する。これにより、管理装置1は、生ごみを原料とした肥料の引き取りを仲介できる。
【0105】
以上、本発明の好ましい態様の一例が説明された。なお、本発明の思想の範疇において、当業者は、各種の変更例及び修正例に想到し得るものである。よって、それら変更例及び修正例は、上述の一例と同様に、本発明の範囲に属するものと了解される。例えば、前述の実施の形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものは、本発明の要旨を備えている限り、上述の一例と同様に、本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0106】
S 管理システム
1 管理装置
11 制御部
111 受信部
112 管理部
113 特典付与部
114 配信部
115 広告表示指令部
116 広告料請求部
12 記憶部
121 活動情報リスト
13 通信部
B ブロックチェーン
N ネットワーク
T 端末
【要約】
【課題】ごみに関する活動の活動情報の管理を通じて有機物ごみと不燃ごみとを共に減らすこと。
【解決手段】本発明の管理装置1は、ごみに関する活動の活動情報を受信可能な受信部111と、活動情報を管理可能な管理部112と、活動情報に基づく情報を配信可能な配信部114と、を備え、管理部112は、活動情報のうち、ごみ拾いの参加者に提示された二次元コードから読み取られた参加情報を受信した場合に、参加者と関連付けられた参加情報の管理を開始可能であり、配信部114は、参加者と関連付けられた参加情報が管理部において管理されている場合に、参加者がごみ拾いに参加したことを証明する参加証明情報を配信可能である。また、管理部112は、活動情報のうち、ごみに関する物品の提供希望に関する提供希望情報を管理可能である。加えて、配信部114は、該物品に関する情報を配信可能である。
【選択図】
図1