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特許7320537配送作業員の自動スケジューリングのためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-26
(45)【発行日】2023-08-03
(54)【発明の名称】配送作業員の自動スケジューリングのためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0631 20230101AFI20230727BHJP
   G06Q 10/1091 20230101ALI20230727BHJP
【FI】
G06Q10/0631
G06Q10/1091
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2020566767
(86)(22)【出願日】2020-09-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-31
(86)【国際出願番号】 IB2020058802
(87)【国際公開番号】W WO2021116785
(87)【国際公開日】2021-06-17
【審査請求日】2021-03-25
(31)【優先権主張番号】16/714,272
(32)【優先日】2019-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520244544
【氏名又は名称】クーパン コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】230104019
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 聖二
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【弁理士】
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】ムン,デ ジン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,ソ ヤン
(72)【発明者】
【氏名】リム,ソク フン
【審査官】毛利 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-157546(JP,A)
【文献】特開2019-185600(JP,A)
【文献】特開2003-316867(JP,A)
【文献】特開2007-213141(JP,A)
【文献】特開2012-173748(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G07C 9/00- 9/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
配送作業員の自動的なスケジューリングのためのコンピュータ化されたシステムであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
命令を含んでいる少なくとも1つの非一時的な記憶媒体と、を備え、
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに、
第1の期間について販売されるユニットの予測数を受け取ることと、
複数のキャンプにおける各キャンプの小包当たりのユニット率を受け取ることと、
前記複数のキャンプについて、前記販売されるユニットの予測数および前記それぞれの小包当たりのユニット率に基づいて、小包の数を決定することと、
前記複数のキャンプについての予測出勤情報であって、少なくとも1人の作業員の残業時間数履歴に基づいて計算される予測出勤情報を決定することと、
前記予測出勤情報および前記小包の数に基づいて、配送作業員の数を決定することと、
前記決定された配送作業員に複数の前記小包を割り当てることと
を含むステップを前記少なくとも1つのプロセッサに実行させる、システム。
【請求項2】
予測出勤情報を決定することは、一セットの配送作業員についての履歴出勤情報を決定することを含み、
前記決定された配送作業員に前記複数の小包を割り当てることは、前記決定された履歴出勤情報に基づいて前記複数の小包を割り当てることを含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記予測出勤情報を決定することは、少なくとも1名の配送作業員に関連付けられたモバイルデバイスから、前記第1の期間についての休暇または欠勤情報を受け取ることをさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記決定された配送作業員は、常勤配送作業員を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記決定された配送作業員に前記複数の小包を割り当てることは、
前記複数の小包よりも少数の小包を前記常勤配送作業員に割り当てることと、
前記複数の小包と前記割り当てられた複数の小包との間の差を決定して、配送可能な小包の数を決定することと、
非常勤配送作業員の数を決定することと、
前記配送可能な小包を前記非常勤配送作業員に割り当てることと
を含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記複数のキャンプのうちの少なくとも1つに、キャンプレベルのキャパシティおよびキャンプレベルの効率が関連付けられている、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記複数のキャンプのうちの少なくとも1つに関する小包の数は、前記関連付けられたキャンプレベルのキャパシティおよびキャンプレベルの効率にさらに基づく、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
複数の配送作業員を割り当てることは、各々の配送作業員の個人の目標効率値に基づいて割り当てを行うことを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
個人の目標効率値に基づいて割り当てを行うことは、残業を減らすこと、あるいは、ルールに従うように割り当てを行うことを含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記複数の配送作業員は、運転配送作業員および歩行配送作業員を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
コンピュータによって実行される、自動的なパッケージング決定のための方法であって、
第1の期間について販売されるユニットの予測数を受け取ることと、
複数のキャンプにおける各キャンプの小包当たりのユニット率を受け取ることと、
前記複数のキャンプについて、前記販売されるユニットの予測数および前記それぞれの小包当たりのユニット率に基づいて、小包の数を決定することと、
前記複数のキャンプについての予測出勤情報であって、少なくとも1人の作業員の残業時間数履歴に基づいて計算される予測出勤情報を決定することと、
前記予測出勤情報および前記小包の数に基づいて、配送作業員の数を決定することと、
前記決定された配送作業員に複数の小包を割り当てることと、を含む、方法。
【請求項12】
一セットの配送作業員についての履歴出勤情報を決定することを含む、予測出勤情報を決定することと、
前記決定された履歴出勤情報に基づいて前記複数の小包を割り当てることを含む、前記決定された配送作業員に前記複数の小包を割り当てることと、をさらに含む、請求項11に記載のコンピュータによって実行される方法。
【請求項13】
前記予測出勤情報を決定することは、少なくとも1名の配送作業員に関連付けられたモバイルデバイスから、前記第1の期間についての休暇または欠勤情報を受け取ることをさらに含む、請求項11に記載のコンピュータによって実行される方法。
【請求項14】
前記決定された配送作業員は、常勤配送作業員を含む、請求項11に記載のコンピュータによって実行される方法。
【請求項15】
前記決定された配送作業員に前記複数の小包を割り当てることは、
前記複数の小包よりも少数の小包を前記常勤配送作業員に割り当てることと、
前記複数の小包と前記割り当てられた複数の小包との間の差を判定して、配送可能な小包の数を決定することと、
非常勤配送作業員の数を決定することと、
前記配送可能な小包を前記非常勤配送作業員に割り当てることと
を含む、請求項14に記載のコンピュータによって実行される方法。
【請求項16】
前記複数のキャンプのうちの少なくとも1つに、キャンプレベルのキャパシティおよびキャンプレベルの効率が関連付けられている、請求項11に記載のコンピュータによって実行される方法。
【請求項17】
前記複数のキャンプのうちの少なくとも1つに関する小包の数は、前記関連付けられたキャンプレベルのキャパシティおよびキャンプレベルの効率にさらに基づく、請求項16に記載のコンピュータによって実行される方法。
【請求項18】
複数の前記配送作業員を割り当てることは、各々の配送作業員の個人の目標効率値に基づいて割り当てを行うことを含む、請求項11に記載のコンピュータによって実行される方法。
【請求項19】
命令を格納するメモリと、少なくとも1つのプロセッサと、を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、命令を実行して、動作を実行するように構成され、前記動作は、
第1の期間について販売されるユニットの予測数を受け取ることと、
複数のキャンプにおける各キャンプの小包当たりのユニット率を受け取ることと、
前記複数のキャンプについて、前記販売されるユニットの予測数および前記それぞれの小包当たりのユニット率に基づいて、小包の数を決定することと、
前記複数のキャンプについての予測出勤情報であって、少なくとも1人の作業員の残業時間数履歴に基づいて計算される予測出勤情報を決定することと、
前記予測出勤情報および前記小包の数に基づいて、配送作業員の数を決定することと、
前記配送作業員の数が、少なくとも第1のキャンプへの前記小包の数の配送にとって不充分であると決定することと、
所定の数の配送作業員を第2のキャンプから前記第1のキャンプへと割り当て直すことと、
前記割り当て直しに基づいて、フレックス配送作業員を前記第1のキャンプに割り当てることと、
前記割り当て直されたフレックス配送作業員に複数の前記小包を割り当てることと、を含む、システム。
【請求項20】
前記フレックス配送作業員は、固定の作業スケジュールでは働かない、請求項19に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、広くには、配送作業員の自動スケジューリングのためのコンピュータ化されたシステムおよび方法に関する。とくには、本開示の実施形態は、販売されたユニットの数を予測し、販売されたユニットの配送に必要な小包の数を決定し、決定された数の小包の配送に関して最適な配送作業員のスケジュールを自動的に決定するための独創的で従来にないシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
多数のコンピュータ化された在庫管理システムおよび配送センターが存在する。これらのシステムおよびセンターは、確立された配送エリアにおける商品の効率的な流通を可能にし、例えば地方の発送センターにおいて消費者にこれらの商品を配送するために利用可能なリソースを利用するように設計されている。伝統的に、各々の配送センターは、その確立された配送エリアを別々の地域に分割でき、次いで、これらのシステムは、配送作業員に対して、地域のうちの1つまたは複数へと商品を配送するように指示することができる。
【0003】
しかしながら、典型的には、各地域を担当する配送作業員が1人だけであり、地域の配送の需要に対応しきれない可能性がある。さらに、従来からのシステムは、配送作業員の地域の割り当てを動的に調整することができない。さらに、従来からのシステムは、多くの場合、動的であり、あるいは変化する配送または販売の予測に、柔軟に対応することができない。また、配送車両の負荷限界を分析したり、配送作業員の配送の効率またはスキルを考慮したりすることもない。
【0004】
またさらに、多くのコンピュータ化された在庫管理システムは、荷物を配送するために配送作業員を手動で割り当てることを担当する1名以上の管理者を含み、これにより、配送の時間が長くなる可能性があり、配送が非効率的になる可能性がある。このような管理者に頼るシステムは、多くの場合に、配送を必要とする荷物または小包の必要数を正確に把握することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、必要な数の小包をタイムリーかつ正確に配送するための最適な配送作業員のスケジュールを動的に決定することができるシステムが必要とされる。さらに、販売予測および利用可能な配送の人的リソースの変化に基づいて、予測不可能な変化に迅速かつ柔軟に対応できるデジタル配送ソリューションが必要とされる。最後に、販売予測の地理的および周期的変化に対応するために、或るエリアから別のエリアへの配送作業員の割り当て直しを容易にするための改善された方法およびシステムが必要とされる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、自動的な配送作業員のスケジューリングのためのシステムに関する。システムは、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサによって実行されたときに少なくとも1つのプロセッサにステップを実行させる命令を含む少なくとも1つの非一時的な記憶媒体とを含むことができる。これらのステップは、第1の期間について販売されるユニットの予測数を受け取ることと、複数のキャンプに関する小包当たりユニット率を受け取ることと、複数のキャンプについて、販売されるユニットの予測数およびそれぞれの小包当たりユニット率に基づいて、小包の数を決定することと、複数のキャンプについての予測出勤情報を決定することと、予測出勤情報および小包の数に基づいて、配送作業員の数を決定することと、決定された配送作業員に複数の小包を割り当てることとを含むことができる。
【0007】
本開示の別の態様は、自動的な配送作業員のスケジューリングのための方法に関する。この方法は、第1の期間について販売されるユニットの予測数を受け取ることと、複数のキャンプに関する小包当たりユニット率を受け取ることと、複数のキャンプについて、販売されるユニットの予測数およびそれぞれの小包当たりユニット率に基づいて、小包の数を決定することと、複数のキャンプについての予測出勤情報を決定することと、予測出勤情報および小包の数に基づいて、配送作業員の数を決定することと、決定された配送作業員に複数の小包を割り当てることとを含むことができる。
【0008】
本開示のさらに別の態様は、システムに関する。システムは、命令を格納するメモリと、命令を実行して作業を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサとを含むことができる。作業は、第1の期間について販売されるユニットの予測数を受け取ることと、複数のキャンプに関する小包当たりユニット率を受け取ることと、複数のキャンプについて、販売されるユニットの予測数およびそれぞれの小包当たりユニット率に基づいて、小包の数を決定することと、複数のキャンプについての予測出勤情報を決定することと、予測出勤情報および小包の数に基づいて、配送作業員の数を決定することと、配送作業員の数が、少なくとも第1のキャンプの小包の数の配送にとって不充分であると決定することと、所定の数の配送作業員を第2のキャンプから第1のキャンプへと割り当て直すことと、割り当て直しに基づいて、フレックス配送作業員を第1のキャンプに割り当てることと、割り当て直されたフレックス配送作業員に複数の小包を割り当てることとを含むことができる。
【0009】
他のシステム、方法、およびコンピュータ可読媒体も、本明細書で説明される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1A】本開示の実施形態による出荷、輸送、および物流作業を可能にする通信のためのコンピュータ化されたシステムを備えるネットワークの例示的な実施形態を示す概略ブロック図である。
図1B】本開示の実施形態による検索要求を満たす1つまたは複数の検索結果をインタラクティブなユーザインターフェース要素と共に含む一例の検索結果ページ(SRP)を示している。
図1C】本開示の実施形態による製品および製品についての情報をインタラクティブなユーザインターフェース要素と共に含む一例の単一表示ページ(SDP)を示している。
図1D】本開示の実施形態による仮想ショッピングカート内のアイテムをインタラクティブなユーザインターフェース要素と共に含む一例のカートページを示している。
図1E】本開示の実施形態による仮想ショッピングカートからのアイテムを購入および出荷に関する情報ならびにインタラクティブなユーザインターフェース要素と共に含む一例の注文ページを示している。
図2】本開示の実施形態による本開示のコンピュータ化されたシステムを利用するように構成された例示的なフルフィルメントセンターの概略図である。
図3】本開示の実施形態による例示的な自動化された配送作業員のスケジュールおよびタイムラインの図解を示している。
図4】本開示の実施形態による例示的な自動化された配送作業員のスケジュールおよびタイムラインの図解を示している。
図5】本開示の実施形態による例示的な自動化された配送作業員のスケジュールおよびタイムラインの図解を示している。
図6】本開示の実施形態による予測計算全体の全体的な実行の図解を示している。
図7】本開示の実施形態による配送作業員のスケジューリングを自動化するための例示的なプロセスを示す流れ図である。
図8】本開示の実施形態によるスケジューリングアルゴリズムの例示的なプロセスを示す流れ図である。
図9】本開示の実施形態によるスケジューリングアルゴリズムの例示的なプロセスを示す流れ図である。
図10】本開示の実施形態によるスケジューリングアルゴリズムの例示的なプロセスを示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の詳細な説明は、添付の図面を参照する。可能な限り、図面および以下の説明では、同一または類似の部分を参照するために、同一の参照番号が使用される。いくつかの例示的な実施形態が本明細書で説明されるが、修正、適応、および他の実装が可能である。例えば、置換、追加、または修正が図面に示された構成要素およびステップに対して行われてもよく、本明細書に記載された例示的な方法は、開示された方法に対してステップを置換し、並べ替え、除去し、あるいは追加することによって修正されてもよい。したがって、以下の詳細な説明は、開示された実施形態および例に限定されない。むしろ、本発明の適切な範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
【0012】
本開示の実施形態は、特定の配送エリアにおいて必要な数の小包を配送するための最適な配送作業員のスケジュールを自動的に決定するなど、配送作業員のスケジューリングを自動化するように構成されたシステムおよび方法に関する。
【0013】
図1Aを参照すると、出荷、輸送、および物流動作を可能にする通信のためのコンピュータ化されたシステムを含むシステムの例示的な実施形態を示す概略ブロック図100が示されている。図1Aに示すように、システム100は様々なシステムを含むことができ、その各々は、1つまたは複数のネットワークを介して互いに接続することができる。システムはまた、例えばケーブルを使用して、直接接続を介して互いに接続されてもよい。図示のシステムは、出荷権限技術(SAT)システム101、外部フロントエンドシステム103、内部フロントエンドシステム105、輸送システム107、モバイルデバイス107A、107B、107C、売り手ポータル109、出荷および注文追跡(SOT)システム111、フルフィルメント(履行)最適化(FO)システム113、フルフィルメントメッセージングゲートウェイ(FMG)115、サプライチェーン管理(SCM)システム117、労働力管理システム119、モバイルデバイス119A、119B、119C(フルフィルメントセンタ(FC)200の内部にあるものとして図示)、第三者パーティフルフィルメントシステム121A、121B、121C、フルフィルメントセンタ認証システム(FC認証)123、労働管理システム(LMS)125を含む。
【0014】
SATシステム101は、いくつかの実施形態では注文状態および配送状態を監視するコンピュータシステムとして実装されてもよい。例えば、SAT装置101は注文がその約束配送日(PDD)を過ぎているかどうかを判定し、新しい注文を開始すること、配達されていない注文でアイテムを再出荷すること、配達されていない注文をキャンセルすること、注文カスタマとのコンタクトを開始することなどを含む適切な処置をとることができる。SAT装置101は、出力(特定の期間中に出荷された荷物の数のよう)及び入力(出荷に使用するために受け取った空のボール紙箱の数のよう)を含む他のデータを監視することもできる。また、SATシステム101はシステム100内の異なるデバイス間のゲートウェイとして機能し、外部フロントエンドシステム103およびFOシステム113などのデバイス間の通信(例えば、ストアアンドフォワードまたは他の技術を使用する)を可能にしてもよい。
【0015】
いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム103は外部ユーザがシステム100内の1つまたは複数のシステムと対話することを可能にするコンピュータシステムとして実装することができる。例えば、システム100がシステムの提示を可能にして、ユーザがアイテムのための注文を配置することを可能にする実施形態では、外部フロントエンドシステム103が検索リクエストを受信し、アイテムページを提示し、決済情報を要請するウェブサーバとして実装されてもよい。例えば、外部フロントエンドシステム103は、アパッチHTTPサーバ、マイクロソフトインターネットインフォメーションサービス、NGINX等のソフトウェアを実行するコンピュータ又はコンピュータとして実施することができる。他の実施形態では、外部フロントエンドシステム103が外部デバイス(例えば、モバイルデバイス102Aまたはコンピュータ102B)からの要求を受信および処理し、それらの要求に基づいてデータベースおよび他のデータストアから情報を取得し、取得した情報に基づいて受信した要求に対する応答を提供するように設計されたカスタムウェブサーバソフトウェアを実行することができる。
【0016】
いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム103がウェブキャッシングシステム、データベース、検索システム、または支払いシステムのうちの1つまたは複数を含むことができる。一態様では外部フロントエンドシステム103がこれらのシステムのうちの1つまたは複数を備えることができ、別の態様では外部フロントエンドシステム103がこれらのシステムのうちの1つまたは複数に接続されたインターフェース(例えば、サーバ間、データベース間、または他のネットワーク接続)を備えることができる。
【0017】
図1B図1C図1D、および図1Eによって示されるステップの例示的な組は、外部フロントエンドシステム103のいくつかの動作を説明するのに役立つことができる。外部フロントエンドシステム103は提示および/またはディスプレイのために、システム100内のシステムまたはデバイスから情報を受け取ることができる。例えば、外部フロントエンドシステム103は、検索結果を含む1つ以上のウェブページをホスティングまたは提供することができる: ページ(SRP)(例えば、図1B)、単一ディテールページ(SDP)(例えば、図1C)、カードページ(例えば、図1D)、または注文ページ(例えば、図1E)。ユーザデバイス(例えば、モバイルデバイス102Aまたはコンピュータ102Bを使用する)は外部フロントエンドシステム103にナビゲートし、サーチボックスに入力することによってサーチをリクエストすることができる。外部フロントエンドシステム103は、システム100内の1つまたは複数のシステムからリクエストすることができる。例えば、外部フロントエンドシステム103は、検索要求を満たす情報をFOシステム113に要求してもよい。また、外部フロントエンドシステム103は検索結果に含まれる商品ごとに、約束配送日または「PDD」を(FOシステム113から)リクエストし、受信することもできる。
PDDはいくつかの実施形態では、特定の期間内に、例えば、その日の最後(午後11時59分)までに注文された場合、製品を含む荷物が、いつユーザの所望の場所に到着するか、または製品がユーザの所望の場所に配送されることを約束される日付かのいずれかの推定値を表すことができる(PDDはFOシステム113に関して以下でさらに説明される)。
【0018】
外部フロントエンドシステム103がその情報に基づいてSRP(例えば、図1B)を準備することができる。SRPは、検索要求を満たす情報を含むことができる。例えば、これは、検索要求を満たす製品の写真を含むことができる。SRPはまた、各製品についてのそれぞれの価格、または各製品についての強化された配送オプション、PDD、重み、規模、オファー、割引などに関する情報を含んでもよい。外部フロントエンドシステム103は(例えば、ネットワークを介して)要求側ユーザデバイスにSRPを送信することができる。
【0019】
次いで、ユーザデバイスは例えば、ユーザインターフェースをクリックまたはタップすることによって、または別のインプットデバイスを使用して、SRPから製品を選択して、SRP上に表される製品を選択し得る。ユーザデバイスは選択されたプロダクトに関するリクエストを作成し、それを外部フロントエンドシステム103に送ることができる。これに応じて、外部フロントエンドシステム103は、選択された商品に関する情報をリクエストすることができる。例えば、情報は、それぞれのSRP上の製品について提示される情報を超える追加の情報を含むことができる。これには、例えば、貯蔵寿命、原産国、体重、大きさ、荷物中のアイテムの個数、取扱説明書、または生成物に関する他の事項が含まれ得る。また、情報は(例えば、この製品および少なくとも1つの他の製品を購入した顧客のビッグデータおよび/または機械学習分析に基づく)類似の製品に対する推奨、頻繁に質問される質問に対する回答、顧客からのレビュー、製造業者情報、写真などを含むことができる。
【0020】
外部フロントエンドシステム103は受信したプロダクトインフォメーションに基づいて、SDP(単一ディテールページ)(例えば、図1C)を準備することができる。SDPはまた、「今すぐ買う」ボタン、「カードに追加する」ボタン、数量欄、アイテムの写真等のような他の対話型要素を含んでもよい。SDPは、製品を提供する売り手のリストをさらに含むことができる。リストは各売り手が提供する価格に基づいて注文されてもよく、その結果、最低価格で製品を販売することを提案する売り手は最上位にリストされてもよい。リストは最高ランクの売り手が最上位にリストされるように、売り手ランキングに基づいて注文されてもよい。売り手ランキングは例えば、約束されたPDDを満たす売り手の過去の実績を含む、複数の要因に基づいて定式化されてもよい。外部フロントエンドシステム103は(例えば、ネットワークを介して)要求側ユーザデバイスにSDPを配信することができる。
【0021】
依頼元ユーザデバイスは、商品情報を記載したSDPを受け取る場合がある。SDPを受信すると、ユーザデバイスはSDPと対話することができる。例えば、要求ユーザデバイスのユーザは、SDP上の「カートに入れる」ボタンをクリックするか、あるいは他の方法で対話することができる。これは、ユーザに関連付けられたショッピングカートに製品を追加する。ユーザデバイスはこのリクエストを送信して、商品をショッピングカートに追加し、外部フロントエンドシステム103に送ることができる。
【0022】
外部フロントエンドシステム103はカートページ(例えば、図1D)を生成することができる。カートページはいくつかの実施形態ではユーザが仮想の「買物かご」に追加した商品をリストし、ユーザデバイスは、SRP、SDP、または他のページ上のアイコンをクリックするか、または他の方法で対話することによって、カートページをリクエストしてもよい。いくつかの実施形態では、カートページがユーザがショッピングカートに追加したすべての製品、ならびに各製品の数量、各製品のアイテム当たりの価格、関連する数量に基づく各製品の価格、PDDに関する情報、配送方法、出荷費用、ショッピングカート内の製品を修正するためのユーザインターフェース要素(例えば、数量の削除または修正)、他の製品を注文するかまたは製品の定期的な配送を設定するためのオプション、利息支払いを設定するためのオプション、購入を進めるためのユーザインターフェース要素などのカート内の製品に関する情報を列挙することができる。ユーザデバイスのユーザはショッピングカート内の商品の購入を開始するために、ユーザインターフェース要素(例えば、「今すぐ買う」と読むボタン)をクリックするか、または他の方法でユーザインターフェース要素と対話することができる。そうすると、ユーザデバイスは、このリクエストを送信して、外部フロントエンドシステム103への購入を開始することができる。
【0023】
外部フロントエンドシステム103は購入を開始するためのリクエストの受信に応じて、注文頁(例えば、図1E)を発生することができる。注文頁はいくつかの実施形態ではショッピングカートからのアイテムを再リストし、支払及び出荷に関するインプットを要求する。例えば、注文ページはショッピングカート内のアイテムの購入者に関する情報(例えば、名前、住所、電子メールアドレス、電話番号)、受取人に関する情報(例えば、名前、住所、電話番号、配送情報)、出荷情報(例えば、配送および/または集荷の速度/方法)、支払情報(例えば、クレジットカード、銀行振込、小切手、記憶クレジット)、現金受領を要求するためのユーザインターフェース要素(例えば、税務目的のための)などを要求する区画を含むことができる。外部フロントエンドシステム103は、注文頁をユーザデバイスへ送信することが可能である。
【0024】
ユーザデバイスは注文頁に情報を入力し、その情報を外部フロントエンドシステム103に送信するユーザインターフェース要素をクリックするか、または他の方法で対話することができる。そこから、外部フロントエンドシステム103はショッピングカート内の製品との新しい注文の作成および加工を可能にするために、システム100内の様々なシステムに情報を送信することができる。
【0025】
いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム103が売り手が注文に関する情報を送受信することを可能にするようにさらに構成されてもよい。
【0026】
内部フロントエンドシステム105はいくつかの実施形態では内部ユーザ(例えば、システム100を所有し、運営し、またはリースする団体の従業員)がシステム100内の1つまたは複数のシステムと対話することを可能にするコンピュータシステムとして実装することができる。例えば、ネットワーク101がシステムの提示を可能にして、ユーザが注文のための注文を配置できるようにする実施形態では、内部ユーザが注文に関する診断および統計情報を見たり、アイテム情報を修正したり、またはアイテムに関する統計を見直したりできるようにする、内部フロントエンドシステム105をウェブサーバとして実装することができる。例えば、内蔵フロントエンドシステム105は、アパッチHTTPサーバ、マイクロソフトインターネットインフォメーションサービス、NGINX等のソフトウェアを実行するコンピュータ又はコンピュータとして実現することができる。他の実施形態では、内蔵フロントエンドシステム105がシステム100に示されるシステムまたはデバイス(ならびに図示されない他のデバイス)からの要求を受信および処理し、それらの要求に基づいてデータベースおよび他のデータストアから情報を取得し、取得された情報に基づいて受信された要求への応答を提供するように設計されたカスタムウェブサーバソフトウェアを実行することができる。
【0027】
いくつかの実施形態では、内蔵フロントエンドシステム105がウェブキャッシングシステム、データベース、検索システム、支払いシステム、分析システム、注文監視システムなどのうちの1つまたは複数を含むことができる。一態様では内部フロントエンドシステム105がこれらのシステムのうちの1つまたは複数を備えることができ、別の態様では内部フロントエンドシステム105がこれらのシステムのうちの1つまたは複数に接続されたインターフェース(たとえば、サーバ間、データベース間、または他のネットワーク接続)を備えることができる。
【0028】
輸送システム107は、いくつかの実施形態ではシステム100内のシステムまたはデバイスとモバイルデバイス107A~107Cとの間の通信を可能にするコンピュータシステムとして実施することができる。いくつかの実施形態では、トランスポーテーションシステム107が1つまたは複数のモバイルデバイス107A~107C(例えば、携帯電話、スマートフォン、PDAなど)から受信することができる。例えば、いくつかの実施形態では、モバイルデバイス107A~107Cが配送作業員によって操作されるデバイスを含んでもよい。配送作業員は、正社員、臨時社員、または交替社員であってもよく、モバイルデバイス107A~107Cを利用して、ユーザによって注文された製品を含む荷物の配送を行うことができる。例えば、荷物を配信するために、配送作業員は、どの荷物を配信すべきか、およびそれをどこに配信すべきかを示す通知をモバイルデバイス上で受信することができる。配送位置に到着すると、配送作業員は荷物を(例えば、トラックの後ろに、または荷物の箱に)配置し、モバイルデバイスを使用して荷物上の識別子に関連するデータ(例えば、バーコード、イメージ、文字列、RFIDタグなど)を走査または他の方法で捕捉し、荷物を(例えば、前扉に置いたままにし、警備員を置いたままにし、受信者に渡すなどによって)配信することができる。いくつかの実施形態では、配送作業員が荷物の写真をキャプチャすることができ、および/またはモバイルデバイスを使用してシグネチャを取得することができる。モバイルデバイスは例えば、時刻、日付、GPS位置、写真、配送作業員に関連付けられた識別子、モバイルデバイスに関連付けられた識別子などを含む配送に関する情報を含む情報を輸送機関107に送信することができる。輸送システム107はシステム100内の他のシステムによるアクセスのために、この情報をデータベース(図示せず)に記憶することができる。輸送システム107はいくつかの実施形態ではこの情報を使用して、特定の荷物の位置を示す追跡データを準備し、他のシステムに送信することができる。
【0029】
いくつかの実施形態ではあるユーザが1つの種類のモバイルデバイスを使用することができる(例えば、永久作業員はバーコードスキャナ、スタイラス、および他のデバイスなどのカスタムハードウェアと共に専用のPDAを使用することができる)が他のユーザは他の種類のモバイルデバイスを使用することができる(例えば、一時的または移動作業員は既製の携帯電話および/またはスマートフォンを利用することができる)。
【0030】
いくつかの実施形態では、交通機関107がユーザをそれぞれのデバイスに関連付けることができる。例えば、輸送システム107はユーザ(例えば、ユーザ識別子、従業員識別子、または電話番号)とモバイルデバイス(例えば、国際移動装置アイデンティティ(IMEI)、国際移動加入識別子(IMSI)、電話番号、汎用一意識別子(UUID)、またはグローバル一意(GUID)によって表される)との間の関連を記憶することができる。トランスポートシステム107はこの関連付けを、配送上で受信されたデータと併せて使用して、とりわけ、作業員の位置、作業員の有効性、または作業員のスピードを決定するために、注文内のデータベースに格納されたデータを分析することができる。
【0031】
売り手ポータル109は、いくつかの実施形態では売り手または他の外部エンティティがシステム100内の1つまたは複数のシステムと電子的に通信することを可能にするコンピュータシステムとして実装され得る。例えば、売り手は、コンピュータシステム(図示せず)を利用して、売り手が売り手ポータル109を使用してシステム100を通して売りたい製品について、製品情報、注文情報、連絡先情報などをアップロードまたは提供することができる。
【0032】
出荷および注文追跡システム111はいくつかの実施形態では(例えば、デバイス102A~102Bを使用するユーザによって)顧客によって注文された製品を含む荷物の位置に関する情報を受信し、記憶し、転送するコンピュータシステムとして実装されてもよい。いくつかの実施形態では、出荷および注文追跡装置111は顧客が注文した製品を含む荷物を配送する出荷会社によって運営されるウェブサーバ(図示せず)からの情報をリクエストまたは記憶することができる。
【0033】
いくつかの実施形態では、出荷および注文追跡システム111がシステム100に示されたシステムからの情報をリクエストし、記憶することができる。例えば、出荷および注文追跡システム111は、輸送システム107にリクエストすることができる。上述のように、交通機関107はユーザ(例えば、配送作業員)または乗り物(例えば、配送車)のうちの1つまたは複数に関連付けられた1つまたは複数のモバイルデバイス107A~107C(例えば、携帯電話、スマートフォン、PDAなど)から受信することができる。いくつかの実施形態では、出荷および注文追跡装置111がフルフィルメントセンタ(例えば、フルフィルメントセンタ200)内の個々の製品の位置を決定するために、労働力管理システム(WMS)119にリクエストすることもできる。出荷および注文追跡システム111は輸送システム107またはWMS 119のうちの1つまたは複数からデータを要求し、それを処理し、要求に応じてそれをデバイス(たとえば、ユーザデバイス102Aおよび102B)に提示することができる。
【0034】
フルフィルメント(履行)最適化(FO)システム113はいくつかの実施形態では他のシステム(例えば、外部フロントエンドシステム103および/または出荷および注文追跡システム111)からのカスタマ注文のための情報を記憶するコンピュータシステムとして実装されてもよい。また、FOシステム113は、特定のアイテムがどこに保持されているか、またはどこに記憶されているかを記述する情報を記憶することもできる。たとえば、特定のアイテムは1つのフルフィルメントセンタにのみ格納でき、他の特定のアイテムは複数のフルフィルメントセンタに格納できる。さらに他の実施形態では、特定のフルフィルメントセンタが特定の組のアイテム(例えば、生鮮食品または冷凍食品)のみを格納するように設計されてもよい。FOシステム113はこの情報ならびに関連する情報(例えば、数量、サイズ、受領日、有効期限など)を格納する。
【0035】
また、FOシステム113は、商品毎に対応するPDD(約束配送日)を計算してもよい。PDDは、いくつかの実施形態では1つまたは複数の要因に基づくことができる。例えば、FOシステム113は製品に対する過去の需要(例えば、その製品がある期間中に何回注文されたか)、製品に対する予想需要(例えば、来るべき期間中にその製品を注文するために何人の顧客が予想されるか)、ある期間中にいくつの製品が注文されたかを示すネットワーク全体の過去の需要、来るべき期間中にいくつの製品が注文されることが予想されるかを示すネットワーク全体の予想需要、各フルフィルメントセンタ200に格納された製品の1つ以上のカウント、その製品に対する各製品、予想または現行注文などに基づいて、製品に対するPDDを計算することができる。
【0036】
いくつかの実施形態では、FOシステム113が定期的に(例えば、1時間ごとに)商品ごとにPDDを決定し、それを検索または他のシステム(例えば、外部フロントエンドシステム103、SATシステム101、出荷および注文追跡システム111)に送信するためにデータベースに格納することができる。他の実施形態では、FOシステム113が1つまたは複数のシステム(例えば、外部フロントエンドシステム103、SATシステム101、出荷および注文追跡システム111)から電子要求を受信し、オンデマンドでPDDを計算することができる。
【0037】
フルフィルメントメッセージングゲートウェイ115はいくつかの実施形態ではFOシステム113などのシステム100内の1つ以上のシステムから1つのフォーマットまたはプロトコルで要求または応答を受信し、それを別のフォーマットまたはプロトコルに変換し、変換されたフォーマットまたはプロトコルで、WMS 119または3パーティフルフィルメントシステム121A、121B、または121Cなどの他のシステムに転送するコンピュータシステムとして実装することができる。
【0038】
サプライチェーン管理(SCM)システム117は、いくつかの実施形態では予測機能を実行するコンピュータシステムとして実装することができる。例えば、SCMシステム117は例えば、製品に対する過去の需要、製品に対する予想される需要、ネットワーク全体の過去の需要、ネットワーク全体の予想される需要、各フルフィルメントセンタ200に格納された計数製品、各製品に対する予想または現行注文などに基づいて、特定の製品に対する需要の水準を予測することができる。この予測された水準およびすべてのフルフィルメントセンタにわたるそれぞれの製品の量に応じて、SCMシステム117は特定の製品に対する予測された需要を満たすのに充分な量を購入し、ストックするための1つまたは複数の購入注文を生成することができる。
【0039】
労働力管理システム(WMS)119は、いくつかの実施形態ではワークフローをモニタするコンピュータシステムとして実装されてもよい。例えば、WMS 119は個別イベントを示す個別デバイス(例えば、デバイス107A-107Cまたは119A-119C)からイベントデータを受信することができる。例えば、WMS 119は、荷物を走査するためにこれらのデバイスの1つの使用を示すイベントデータを受信してもよい。フルフィルメントセンタ200および図2に関して以下で論じるように、フルフィルメントプロセス中に、荷物識別子(例えば、バーコードまたはRFIDタグデータ)は特定の段階で機械によってスキャンまたは読み取ることができる(例えば、自動またはハンドヘルドバーコードスキャナ、RFIDリーダ、高速カメラ、タブレット119A、モバイルデバイス/PDA 119B、コンピュータ119Cなどのデバイス)。WMS 119は荷物識別子、時刻、日時、位置、ユーザ識別子、または他の情報と共に、荷物識別子の走査または読取りを示す各々の事象を対応するデータベース(図示せず)に記憶することができ、この情報を他のシステム(例えば、出荷および注文追跡システム111)に提供することができる。
【0040】
WMS 119はいくつかの実施形態では1つまたは複数のデバイス(例えば、デバイス107A~107Cまたは119A~119C)を、システム100に関連付けられた1つまたは複数のユーザに関連付ける情報を記憶してもよい。例えば、いくつかの状況では、ユーザ(パートまたはフルタイムの従業員など)は、ユーザがモバイルデバイスを所有する(例えば、モバイルデバイスがスマートフォンである)という点で、モバイルデバイスに関連付けられてもよい。他の状況では、ユーザは、ユーザが一時的にモバイルデバイスの管理下にある(例えば、ユーザは日の始めにモバイルデバイスを借り、日中にそれを使用し、日の終わりにそれを返す)という点で、モバイルデバイスに関連付けられてもよい。
【0041】
WMS 119は、いくつかの実施形態ではシステム100に関連する各ユーザの作業ログを維持することができる。例えば、WMS 119は任意の割り当てられたプロセス(例えば、トラックのアンローディング、ピックゾーンからのアイテムのピッキング、仕分け装置ワーク、パッキングアイテム)、ユーザ識別子、位置(例えば、フルフィルメントセンタ200内のフロアまたはゾーン)、従業員によってシステム内を移動されたユニットの数(例えば、ピックされたアイテムの数、パックされたアイテムの数)、デバイスに関連付けられた識別子(例えば、デバイス119A~119C)などを含む、各従業員に関連付けられた情報を記憶することができる。いくつかの実施形態では、WMS 119がデバイス119A~119C上で動作するタイムキーピングシステムなどのタイムキーピングシステムからチェックインおよびチェックアウト情報を受信することができる。
【0042】
第三者フルフィルメント(3PL)システム121A~121Cは、いくつかの実施形態ではロジスティクスおよび製品のサードパーティプロバイダに関連するコンピュータシステムを表す。例えば、(図2に関して以下に説明するように)いくつかの製品がフルフィルメントセンタ200に格納されている間、他の製品は、オフサイトで格納されてもよく、オンデマンドで生産されてもよく、またはフルフィルメントセンタ200に格納するために利用できなくてもよい。3PLシステム121A~121CはFOシステム113から(例えば、FMG 115を介して)注文を受信するように構成することができ、製品および/またはサービス(例えば、配送または設置)を顧客に直接的に提供することができる。いくつかの実施形態では3PLシステム121A~121Cのうちの1つまたは複数がシステム100の一部とすることができ、他の実施形態では3PLシステム121A~121Cのうちの1つまたは複数がシステム100の外部(例えば、サードパーティプロバイダによって所有または運営される)とすることができる。
【0043】
フルフィルメントセンタ自動システム(FC認証)123は、いくつかの実施形態では様々な機能を有するコンピュータシステムとして実装され得る。例えば、いくつかの実施形態では、FC認証123がシステム100内の1つまたは複数の他のシステムのためのシングルサインオン(SSO)サービスとして動作することができる。例えば、FC認証123はユーザが内部フロントエンドシステム105を介してログインすることを可能にし、ユーザが出荷および注文追跡系111においてリソースにアクセスするための同様の特権を有していることを決定し、ユーザが2回目のログイン処理を必要とせずにそれらの特権にアクセスすることを可能にしてもよい。他の実施形態では、FC認証123は、ユーザ(例えば、従業員)が自分自身を特定の作業に関連付けることを可能にしてもよい。例えば、従業員の中には、電子デバイス(デバイス119A~119Cなど)を持たない者もいれば、その代わりに、1日の過程中に、フルフィルメントセンタ200内でタスクからタスクへ、およびゾーンからゾーンへ移動してもよい。FC認証123は、それらの従業員は、彼らがどの仕事をしているか、および彼らが様々な時刻にどの区域にいるかを示すことを可能にするように構成されてもよい。
【0044】
労働管理システム(LMS)125は、いくつかの実施形態では従業員(フルタイムおよびパートタイムの従業員を含む)のための出勤および残業を記憶するコンピュータシステムとして実装されてもよい。例えば、LMS 125は、FC認証123、WMA 119、デバイス119A-119C、輸送装置107、及び/又はデバイス107A-107Cから受信することができる。
【0045】
図1Aに示される特定の構成は単なる例である。例えば、図1AはFOシステム113に接続されたFC認証システム123を示すが、全ての実施形態がこの特定の構成を必要とするわけではない。実際、いくつかの実施形態では、システム100内のシステムがインターネット、イントラネット、WAN(ワイドエリアネットワーク)、MAN(メトロポリタンエリアネットワーク)、IEEE 802.11a/b/g/n規格に準拠する無線ネットワーク、専用線などを含む1つまたは複数の公衆またはプライベートネットワークを介して互いに接続され得る。いくつかの実施形態では、システム100内のシステムの1つ以上がデータセンター、サーバファームなどに実装された1つ以上の仮想サーバとして実装されてもよい。
【0046】
図2は、フルフィルメントセンタ200を示す。フルフィルメントセンタ200は、注文時に顧客に出荷するためのアイテムを格納する物理的な場所の実例である。フルフィルメントセンタ(FC)200は多数のゾーンに分割することができ、その各々を図2に示す。これらの「ゾーン」はいくつかの実施形態ではアイテムを受け取り、アイテムを保管し、アイテムを取り出し、アイテムを出荷する処理の様々な段階の間の仮想分割と考えることができ、したがって、「ゾーン」は図2に示されているが、ゾーンの他の分割も可能であり、いくつかの実施形態では図2のゾーンを省略、複製、または修正することができる。
【0047】
インバウンドゾーン203は、図1Aの装置100を使用して製品を販売しようとする売り手からアイテムを受け取るFC 200の領域を表す。例えば、売り手は、台車201を使用してアイテム202A及び202Bを配送することができる。アイテム202Aはそれ自体の出荷パレットを占有するのに十分な大きさの単一のアイテムを表すことができ、アイテム202Bは、空間を節約するために同じパレット上に一緒に積み重ねられた1組のアイテムを表すことができる。
【0048】
作業員はインバウンドゾーン203でアイテムを受け取り、コンピュータシステム(図示せず)を使用して、アイテムの破損および正当性を任意選択で検査することができる。例えば、作業員は、コンピュータシステムを使用して、アイテム202Aおよび202Bの数量をアイテムの注文数量と比較することができる。数量が合致しない場合、その作業員は、アイテム202Aまたは202Bのうちの1つまたは複数を拒否することができる。数量が一致すれば、作業員はそれらのアイテムを緩衝地帯205まで(例えば、1ドル、ハンドトラック、フォークリフト、手動で)移動させることができる。緩衝ゾーン205は例えば、予測される需要を満たすのに十分な量のアイテムがピッキングゾーンにあるため、ピッキングゾーンで現在必要とされていないアイテムのための一時保管領域であってもよい。いくつかの実施形態では、フォークリフト206が緩衝ゾーン205の周り、および入りゾーン203と落下ゾーン207との間でアイテムを移動させるように動作する。ピッキングゾーンにアイテム202Aまたは202Bが必要な場合(例えば、予想される需要のため)、フォークリフトは、アイテム202Aまたは202Bを落下ゾーン207に移動させることができる。
【0049】
ドロップゾーン207は、アイテムがピッキングゾーン209に移動される前にそれらを保管するFC 200の領域であってもよい。ピッキングタスクに割り当てられた作業員(「ピッカー」)はピッキングゾーン内のアイテム202Aおよび202Bに接近し、ピッキングゾーンのバーコードをスキャンし、モバイルデバイス(例えば、デバイス119B)を使用してアイテム202Aおよび202Bに関連するバーコードをスキャンすることができる。次いで、ピッカーはアイテムをピッキングゾーン209まで(例えば、それをカート上に置くか、またはそれを運ぶことによって)取り込むことができる。
【0050】
ピッキングゾーン209は、アイテム208が保管ユニット210に保管されるFC 200の領域であってもよい。いくつかの実施形態では、貯蔵ユニット210が物理的な棚、本棚、箱、運搬箱、冷蔵庫、冷凍庫、冷蔵庫などのうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかの実施形態では、ピッキングゾーン209が複数のフロアに編成されてもよい。いくつかの実施形態では、作業員または機械が例えば、フォークリフト、エレベータ、コンベアベルト、カート、ハンドトラック、台車、自動ロボットもしくはデバイス、または手動を含む多数の方法で、ピッキングゾーン209内にアイテムを移動させることができる。例えば、ピッカーは、アイテム202Aおよび202Bを降下ゾーン207の手押し車または台車に載せ、アイテム202Aおよび202Bをピッキングゾーン209まで歩くことができる。
【0051】
ピッカーは、保管ユニット210上の特定の空間のようなピッキングゾーン209内の特定のスポットにアイテムを配置する(又は「収納する」)命令を受け取ることができる。例えば、ピッカーはモバイルデバイス(例えば、デバイス119B)を使用してアイテム202Aを走査することができる。デバイスは例えば、通路、棚、及び位置を示す装置を使用して、ピッカーがアイテム202Aを収納すべき場所を示すことができる。次に、デバイスはアイテム202Aをその位置に格納する前に、その位置でバーコードを走査するようにピッカーを促すことができる。デバイスは(例えば、ワイヤレスネットワークを介して)図1AのWMS 119のようなコンピュータシステムにデータを送信し、アイテム202Aがデバイス119Bを使用してユーザによってその位置に格納されたことを示すことができる。
【0052】
ユーザが注文を置くと、ピッカーは、保管ユニット210から1つまたは複数のアイテム208を取り出すための命令をデバイス119B上で受け取ることができる。ピッカーはアイテム208を取り出し、アイテム208上のバーコードを走査し、それを搬送メカニズム214上に置くことができる。搬送機構214はスライドとして表されているが、いくつかの実施形態では搬送機構がコンベヤーベルト、エレベータ、カート、フォークリフト、ハンドトラック、台車、カートなどのうちの1つまたは複数として実施することができる。次いで、アイテム208は、充填領域211に到達することができる。
【0053】
パッキングゾーン211は、アイテムがピッキングゾーン209から受け取られ、最終的に顧客に出荷するためにボックスまたはバッグにパッキングされる、FC 200の領域であってもよい。パッキングゾーン211において、受信アイテム(「リビン(rebin)作業員」)に割り当てられた作業員はピッキングゾーン209からアイテム208を受信し、それがどの注文に対応するかを決定する。例えば、リビン(rebin)作業員はアイテム208上のバーコードを走査するために、コンピュータ119Cなどのデバイスを使用することができる。コンピュータ119Cはどの注文アイテム208が関連付けられているかを視覚的に示すことができる。これは例えば、注文に対応する壁面216上の空間または「セル」を含むことができる。注文が完了すると(例えば、セルが注文のためのすべてのアイテムを含むため)、リビン(rebin)作業員は、注文が完了したことをパッキング作業員(または「パッカー」)に示すことができる。梱包業者はセルからアイテムを回収し、輸送のために箱または袋に入れることができる。その後、パッカーは例えば、フォークリフト、カート、ドリー、ハンドトラック、コンベヤーベルトを介して、又は他の方法で、箱又はバッグをハブゾーン213に送ることができる。
【0054】
ハブゾーン213は、パッキングゾーン211から全てのボックスまたはバッグ(「荷物」)を受け取るFC 200の領域であってもよい。ハブゾーン213内の作業員および/またはマシンは荷物218を検索し、それぞれの荷物が行こうとする配送領域の一部を決定し、荷物を適切なキャンプゾーン215にルーティングすることができる。例えば、配送領域が2つのより小さいサブ領域を有する場合、荷物は2つのキャンプゾーン215のうちの1つに進む。いくつかの実施形態では、作業員またはマシンが(例えば、デバイス119A~119Cのうちの1つを使用して)荷物を走査して、その最終的な宛先を決定することができる。荷物をキャンプゾーン215にルーティングすることは、例えば、荷物が向けられている地理的エリアの一部を(例えば、郵便番号に基づいて)決定することと、地理的エリアの一部に関連付けられたキャンプゾーン215を決定することとを含むことができる。
【0055】
キャンプゾーン215はいくつかの実施形態では1つまたは複数の建物、1つまたは複数の物理的な空間、または1つまたは複数のエリアを備えることができ、荷物は、ルートおよび/またはサブルートに分類するためにハブゾーン213から受け取られる。いくつかの実施形態ではキャンプゾーン215がFC 200から物理的に分離されているが、他の実施形態ではキャンプゾーン215がFC 200の一部を形成することができる。
【0056】
キャンプゾーン215内の作業員および/またはマシンは例えば、目的地と現存するルートおよび/またはサブルートとの照合、ルートおよび/またはサブルートごとの作業負荷の算出、時刻、出荷方法、荷物220を出荷する費用、荷物220内のアイテムに関連付けられたPDDなどに基づいて、荷物220がどのルートおよび/またはサブルートに関連付けられるべきかを決定することができる。いくつかの実施形態では、作業員またはマシンが(例えば、デバイス119A~119Cのうちの1つを使用して)荷物を走査して、その最終的な宛先を決定することができる。荷物220が特定のルートおよび/またはサブルートに割り当てられると、作業員および/またはマシンは、出荷される荷物220を移動させることができる。例示的な図2において、キャンプゾーン215は、トラック222、かご226、および配送作業員224Aおよび224Bを含む。いくつかの実施形態では、トラック222が配送作業員224Aによって駆動されてもよく、配送作業員224AはFC 200の荷物を配信する常勤の従業員であり、トラック222はFC 200を所有し、リースし、または運営する同じ企業によって所有され、リースされ、または運営される。いくつかの実施形態では、自動車226が配送作業員224Bによって駆動されてもよく、ここで、配送作業員224Bは必要に応じて(例えば、季節的に)送達する「屈曲」または時折の作業員である。自動車226は、配送作業員224Bによって所有され、リースされ、または操作され得る。
【0057】
図3図5が、本開示の実施形態による例示的な自動化された配送作業員(DW)プロセス300の図解を示している。図3に示されるように、配送作業員プロセス300は、マトリックス形式で示されてよく、さまざまな段階またはフェーズに分割可能である。配送作業員(DW)プロセス300は、スケジュールフェーズ302、スケジュールフェーズ304、および作業フェーズ306を含むことができる。図3に示されるように、計画フェーズ302は、予測計算に基づく予測308の計画を含むことができる。
【0058】
出荷権限技術システム(SAT)101、輸送システム107、サプライチェーン管理システム(SCM)117、および/または労務管理システム(LMS)は、受け取った実際のユニット数、受け取った小包の数、および小包当たりユニット率に基づいて、予測308の予測計算を生成することができる。予測計算は、特定の期間において利用可能な小包に対して配送され得る予想ユニット数の予測を決定するために、受け取った小包の数に小包当たりユニット率を掛け算する第1の乗算を含むことができる。次いで、第1の乗算の結果を、受け取った販売されたユニットの数と比較して、予測308を決定することができる。
【0059】
例えば、例示的な実施形態においては、500個のユニットを販売することができ、1つの小包につき5つの在庫管理ユニット(SKU)という小包当たりユニット率を受け取ることができる。小包当たりユニット率は、各パッケージに含まれるアイテムの数(平均)を反映することができる。その後に、これらの値を互いに乗算でき、配送に100個の小包が必要であるという結果になる。続いて、他の実施形態において、システム101、107、117、および125は、次に、計算または予測された小包の数(例えば、100個の小包)を、キャンプについて初期期間において受け取った小包の数の受け取った指示と比較することができる。計算または予測された小包の数(例えば、100個の小包)が、キャンプについて初期期間において受け取った小包の数の指示の結果を超える場合、システム101、107、117、および125は、キャンプについて初期期間において受け取った数の小包だけを配送することができる(例えば、配送に利用できる小包が100個よりも少ないため)。あるいは、計算または予測された小包の数(例えば、100個の小包)が、キャンプについて初期期間において受け取った小包の数の指示の結果よりも少ないと判断される場合、システム101、107、117、および125は、キャンプについて計算または予測されたすべての数の小包(例えば、100個の小包)を配送することができる(例えば、必要な100個の小包よりも多くの小包を配送に利用できるため)。受け取った実際のユニット数、受け取った小包の数、および小包当たりユニット率を比較する他の予測計算方法も、考慮することができる。
【0060】
本開示によれば、予測計算は、キャンプレベルのキャパシティにさらに基づくことができる。キャンプレベルのキャパシティは、特定された期間においてキャンプへと販売および配送され得るユニットの上限しきい値数を反映することができる。同様に、キャンプに、キャンプレベルのキャパシティを関連付けることができる。さらに、キャンプに、郵便番号の第1の組を関連付けることができ、販売されたユニットの実際の数は、複数のキャンプに関連付けられたユニットの数を含むことができる。小包の数の予測を、販売されたユニット数、小包あたりのユニット数(例えば、必要なボックスの数)、およびキャンプのカバレッジ(キャンプに到着したボックスの数)という3つの要因に基づいて生成することができるが、さらなる要因が予測計算に含まれてよい。例えば、各々のキャンプチームが、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)において予測値をさらに入力することができ、システム101、107、117、および122のいずれかが、ボリューム関連情報を受け取ることができる。図3に示されるように、配送作業員(DW)プロセス300および予測308を生成するために、他の予測計算方法も考えられる。
【0061】
図3にさらに示されるように、配送作業員(DW)プロセス300の計画フェーズ302は、予測308のための計画、時点310における予測308の転送、および時点312における予測308の転送を含むことができる。図3に示されるように、配送作業員プロセス300は、配送作業員のスケジュールの毎週の計算に基づくことができる。しかしながら、他の期間に基づく他の実施形態も、同様に可能である。予測308は、例示的な6週間の予測314を構成することができる。例示的な6週間の予測314は、火曜日に開始してよいが、その週の別の開始日も考えられる。予測308は、販売予測、インバウンド予測、およびアウトバウンド予測を含むことができる入力予測をさらに含むことができる。さらに、予測308は、固定予測316または動的予測318であってよい。固定予測は、静的なままであってよく、動的予測は、好ましい開始日または予測期間の優先度などの入力値に基づいて変更され得る。
【0062】
いくつかの実施形態においては、図3に示されるように、SCM117が、時点310において予測308を転送することができる。SCM117は、ステップ320において販売および作業計画(S&OP)データを組み込み、時点312においてSAT101への予測統合データを含むことができる。さらに、ステップ322において、SCM117は、固定予測316に関連する他の販売計画データ322、ならびに時点312における動的予測318に関連する他の販売計画データ324を転送することができる。時点312において、SAT101は、固定予測316に関するキャンプ小包の推定326を計算することができ、動的予測318に関するキャンプ小包の推定328も計算することができる。推定326は、水曜日および金曜日について推定されたキャンプ小包の数を含むことができる。推定328は、月曜日および水曜日について推定334されたキャンプ小包の数を含むこともできる。予測について、他の推定日を使用してもよい。小包当たりのユニットを含む(例えば、2週間の例示的な期間についての)S&OP計画情報および製造情報ならびに(固定および動的な各々のキャンプ予測に関連する)キャンプカバレッジ情報も想定される。
【0063】
図4に示されるように、配送作業員(DW)プロセス300は、予測およびスケジューリング作業を実行するためのアルゴリズムを実行するための輸送システム(TDM)107をさらに含むことができる。TDM107は、SCM117およびSAT101から情報を受け取ることができ、予測308の予測計算をさらに洗練させるためのアルゴリズムを実行することができる。時点402において、TDM107は、1名または複数名の配送作業員からの入力に基づくDWスケジュール計画を含むことができる。さらに、アルゴリズム(図8図10を参照して以下でさらに説明される)は、スケジューリング304の一部としてDWリソースおよび小包予測406を実行することができ、DW作業スケジュール410も決定することができ、これらを両方ともスケジューリング304を強化するために入力408および412としてTDM107へと提供することができる。図4に示されるように、TDM107は、スケジュール状態414を入力として提供し、配送作業員の休日416に関連する値を挿入することもできる。
【0064】
いくつかの実施形態において、アルゴリズムは、キャンプの特定のボリューム到着パターンの最適処理であってよく、ボリュームは、火曜日および水曜日に最大である一方で、土曜日および日曜日で最小であってよい。いくつかの状況においては、月の初めにボリュームが最大であってよい。他の状況においては、休日が個人またはグループのレベルにおいて手動でスケジュールされ得る不均衡な配送作業員の休日スケジューリングが存在してもよい。週末が、典型的には、多くの配送作業員に好まれる可能性があり、休日を優先度に基づいて割り当てることができる。したがって、アルゴリズム(以下の図8図10を参照して説明される)を使用することができる。さらに、約束された配送日(PDD)が、配送キャパシティの不足が原因で守られない可能性があり、PDDが、利用可能な配送リソースが充分でないボリュームスパイクの日が原因で守られない可能性がある。使用されない配送作業員または配送リソースの浪費も、ボリュームが少ない日に生じる可能性がある。したがって、ボリュームの変化を考慮して、アルゴリズムを使用して、ボリュームの予測に沿って配送作業の休日を割り当てることができ、さらには/あるいは生じ得る問題に前もって応答するうえで役立つように、働くようにスケジュールされた配送作業員の数に基づいて配送キャパシティを計算することができる(図8図10を参照してさらに説明されるとおり)。
【0065】
図5に示されるように、LMS125、HR(やはりLMS125によって実行される人的リソースプロセス)、および作業(デバイス107Aによって実行される)が、さらなるプロセスを実行することができる。時点502において、作業107Aは、ユーザがデバイス(例えば、107A)を使用して休日を含む所望の作業スケジュールを入力することができるサブシステム502においてスケジュール情報を入力することができる。サブシステム508において、雇用情報およびキャンプ情報をステップ510において送信することができる。DWスケジュール情報、出勤管理情報、およびHR従業員情報を含むDW管理情報も、LMS125によって入力することができる。出勤管理情報は、配送作業員のスケジュール、出勤および退勤時刻情報、ならびに従業員情報(例えば、名前、電話番号、従業員記録)を含むことができる。サブシステム512において、休暇情報および復職情報も、時点516においてHRサブシステム514に送信されてよい。サブシステム518において、LMS125は、DW作業スケジュールの更新を実行することができる。更新のために、LMS125は、518で行われた更新ならびに/あるいは任意の他の既知の通信または同期手段に応答して、定期的な「プッシュ」または「プル」を強制することができる。さらに、LMS125は、作業(107A)が定期的にデータを受信することができるデータソースとして機能することができる。他の実施形態において、LMS125は、DW作業スケジュールを更新することができるサブシステム524に作業日/休日522のコマンドを送信することができる。他の実施形態において、サブシステム524は、DW作業スケジュールを更新するための手動制御を可能にでき、(作業日/休日のコマンド522による)配送作業員の休日の手動入力更新を可能にできるDWモバイルアプリケーションをさらに提供することができる。サブシステム520において、デバイス107Aによって実行される作業は、スケジュールを管理するためのDW作業スケジュール更新をさらに提供することができる。DW作業スケジュールの更新に関して、ここに示されているステップおよび作業以外の他のステップおよび作業も、本開示に従って想定される。
【0066】
図6は、本開示の実施形態による予測計算600の全体の全体的な実行の図解を示している。図6に示されるように、2018年10月という月の例示的なカレンダーが表示され、予測計算600の全体の全体的な実行を示している。日ごとのやり方602で、多数の指標が表にされている。これらの指標は、ボックスの数(すなわち、その日の予測計算を通過した小包の数)、出勤中の配送作業員(DW)の数、出勤中の歩行配送作業員(DW)の数、残業作業員の数(すなわち、予測計算における残業時間数)、および配送作業員(DW)の出勤率を含む。歩行配送作業員は、配送を行うために或る場所へと運転する運転配送作業員ではなく、歩いて配送を行う配送作業員のみを含むことができる。多くの場合、歩行配送作業員は、特定の配送のために運転配送作業員とペアになることができる。
【0067】
図6に示されるように、これらの指標は、日ごとに変わっても、時間がたっても同じままであってもよい。週ごとの合計604の集計を、その週について計算することができる。他の指標および統計を計算し、カレンダーに表示することができる。
【0068】
図7が、本開示の実施形態による配送作業員のスケジューリングを自動化するための例示的なプロセスを示す流れ図である。例示的な方法700は、本明細書において一連のステップとして説明されるが、ステップの順序が他の実装において変化し得ることを、理解すべきである。とくには、ステップを任意の順序で実行することができ、あるいは並行して実行することができる。さらに、出荷権限技術システム(SAT)101、輸送システム107、サプライチェーン管理システム(SCM)117、および/または労務管理システム(LMS)125は、以下のステップを実行することができるが、システム101、107、117、および125が、以下のステップを実行するために、別々に動作しても、あるいは任意のやり方で集合的に一緒に動作してもよいことを、理解すべきである。
【0069】
ステップ702において、出荷権限技術システム(SAT)101、輸送システム107、サプライチェーン管理システム(SCM)117、および/または労務管理システム(LMS)125は、第1の期間についての販売されたユニットの予測数を受け取ることができる。出荷権限技術システム(SAT)101、輸送システム107、サプライチェーン管理システム(SCM)117、および/または労務管理システム(LMS)125は、一連の配送作業員の予測出勤情報の決定を含むことができ、決定された配送作業員に複数の小包を割り当てることができる。これは、決定された履歴出勤情報に基づいて複数の小包を割り当てることを含むことができる。履歴出勤情報は、データベースまたはメモリに格納されてよい。例示的な実施形態においては、輸送システム107がデータベースまたはメモリを検索して出勤情報を探し、複数の配送作業員の間で出勤情報を比較することができる。さらに、輸送システム107は、出勤情報を所定のしきい値と比較することができる。輸送システム107が、特定の作業員の出勤が所定のしきい値を超えないと決定する場合、システム107は、複数の小包をその配送作業員に割り当てなくてよい。しかしながら、輸送システム107が、特定の作業員の出勤が所定のしきい値を超えると決定する場合、輸送システム107は、複数の小包を配送作業員に割り当てることができる。配送作業員の出勤の評価に関して、複数の所定のしきい値も考えられる。
【0070】
ステップ704において、出荷権限技術システム(SAT)101、輸送システム107、サプライチェーン管理システム(SCM)117、および/または労務管理システム(LMS)125は、複数のキャンプに関する小包当たりユニット率を受け取ることができる。複数のキャンプの に、キャンプレベルのキャパシティおよびキャンプレベルの効率を関連付けることができる。小包当たりユニット率を、出荷権限技術システム(SAT)101、輸送システム107、サプライチェーン管理システム(SCM)117、および/または労働力管理システム(LMS)125のいずれかに格納することができ、受け取った販売されたユニットの数を受け取った小包の数によって割り算することによってさらに決定することができる。ステップ706において、システム101、107、117、および125のいずれかが、販売されたユニットの予測数およびそれぞれの小包当たりユニット率に基づいて、複数のキャンプの小包の数を決定することができる。第1のキャンプの小包の数は、関連のキャンプレベルのキャパシティおよびキャンプレベルの効率にさらに基づくことができる。複数のキャンプの小包の数を決定するために、他の方法も考えられる。
【0071】
ステップ708において、出荷権限技術システム(SAT)101、輸送システム107、サプライチェーン管理システム(SCM)117、および/または労務管理システム(LMS)125は、複数のキャンプの予測出勤情報を決定することができる。システム101、107、117、および125のいずれかが、少なくとも1人の配送作業員に関連付けられたモバイルデバイスからの第1の期間の休暇または不在情報の受信に基づいて、予測出勤率を決定することができる。このデータを、配送作業員が休暇でなく、あるいは不在でない他の出勤データと比較することができる。
【0072】
ステップ710において、出荷権限技術システム(SAT)101、輸送システム107、サプライチェーン管理システム(SCM)117、および/または労務管理システム(LMS)125は、予測出勤情報および小包の数に基づいて配送作業員の数を決定することができる。決定された配送作業員は、常勤配送作業員を含むことができる。複数の配送作業員は、配送作業員、歩行配送作業員、および運転配送作業員を含むことができる。
【0073】
ステップ712において、出荷権限技術システム(SAT)101、輸送システム107、サプライチェーン管理システム(SCM)117、および/または労務管理システム(LMS)125は、複数の小包を配送作業員に割り当てることができる。割り当ては、複数の小包よりも少数の小包を常勤配送作業員に割り当て、複数の小包と割り当てられた複数の小包との間の差を決定して、配送可能な小包の数を決定し、非常勤配送作業員の数を決定し、配送可能な小包を非常勤配送作業員に割り当てることを含むことができる。複数の配送作業員を割り当てることは、各々の配送作業員の個々の目標効率値に基づいて割り当てを行うことをさらに含むことができる。さらに、個々の目標効率値に基づいて割り当てを行うことは、残業を減らし、あるいは規則に従うように割り当てを行うことを含むことができる。
【0074】
図8図10が、本開示の実施形態によるスケジューリングアルゴリズムの例示的なプロセスを示す流れ図である。例示的な方法800、900、および1000は、本明細書において一連のステップとして説明されるが、ステップの順序が他の実装において変化し得ることを、理解すべきである。とくには、特定の実施形態において、ステップを任意の順序で実行することができ、あるいは並行して実行することができる。さらに、出荷権限技術システム(SAT)101、輸送システム107、サプライチェーン管理システム(SCM)117、および/または労働力管理システム(LMS)125は、図8図10に示されるステップのうちの1つまたは複数を実行することができるが、システム101、107、117、および125が、以下のステップを実行するために、別々に動作しても、あるいは任意のやり方で集合的に一緒に動作してもよいことを、理解すべきである。
【0075】
ステップ802において、出荷権限技術システム(SAT)101、輸送システム107、サプライチェーン管理システム(SCM)117、および/または労務管理システム(LMS)125は、配送作業員のスケジューリングを開始するアルゴリズムプロセスを開始することができる。図4に示されるように、配送作業員(DW)プロセス300は、予測およびスケジューリング作業を実行するためのアルゴリズムを実行する輸送システム(TDM)107を含むことができる。TDM107は、SCM117およびSAT101から情報を受け取ることができ、配送作業員のスケジューリングを開始するアルゴリズムプロセスを実行して、予測308の予測計算をさらに洗練させることができる。TDM107は、1名または複数名の配送作業員からの入力に基づいてDWスケジュール計画を実行することができる。
【0076】
ステップ804において、出荷権限技術システム(SAT)101、輸送システム107、サプライチェーン管理システム(SCM)117、および/または労務管理システム(LMS)125は、(図9に示されるように)予測小包データを収集することができる。
【0077】
ステップ902において、システム101、107、または125は、予測小包データの収集を開始することができ、ステップ904において、SCM117から販売ユニット予測を受け取ることができる。販売ユニット予測を、履歴データに基づいて計算することができ、販売ボリュームが販売促進によって増加すると予測される製品に関して手動で調整することができる。ステップ906において、いくつかの実施形態においては、システム101、107、117、および125が、小包当たりユニット(UPP)を受け取り、計算することができる。UPPを、履歴データに基づいて計算することができ、予測が2~3週間に1回変更される可能性があるため、頻繁に変更することができる。ステップ908において、いくつかの実施形態においては、システム101、107、117、および125が、各キャンプの小包カバレッジを、そのキャンプがカバーする郵便番号の分担に基づいて計算することができる。カバレッジを、各キャンプに割り当てられた郵便番号の数を特定の地理的エリア内のすべての郵便番号の数で割ったものとして定義することができる。ステップ910において、他の実施形態においては、システム101、107、117、および125が、各キャンプの小包カバレッジを、シフトまたは作業期間によって計算することができる。シフトレベルの小包カバレッジを、各キャンプにおいて或るシフト(または、作業期間)によってカバーされるボリュームのパーセンテージによって定義することができる。すべてのキャンプは、独自のシフト(または、作業時間)スケジュール(例えば、午前9時から午後5時)を有することができる。シフトレベルの小包カバレッジを、履歴データに基づいて計算することができる。ステップ912において、いくつかの実施形態においては、システム101、107、117、および125が、キャンプのシフト小包=販売されたユニットの予測数(904)/小包当たりユニット率(906)*キャンプ小包カバレッジ(908)*キャンプのシフト小包カバレッジ(910)である式に従って、推定小包数を計算することができ、他の実施形態において、小包数は、上述の値(販売されたユニット、UPP、キャンプ小包カバレッジ、シフトによるカバレッジ、など)のいずれかに基づくことができる。
【0078】
ステップ806において、出荷権限技術システム(SAT)101、輸送システム107、サプライチェーン管理システム(SCM)117、および/または労務管理システム(LMS)125は、配送キャパシティの計算のためのメタデータを収集することができる。いくつかの実施形態において、配送キャパシティは、配送することができるボリュームの量を指すことができる。いくつかの実施形態において、配送キャパシティは、1日当たり目標小包(PPD)に個人の重みを掛け算したものに等しくてよい。いくつかの実施形態において、目標PPDは、1名の配送作業員が1日に配送することを目指すことができる小包の数を指すことができる。他の実施形態において、目標PPDは、日、キャンプ、およびキャンプシフトによって異なり得る。いくつかの実施形態においては、6週間を超える経験を有する配送作業員が一日中配送を行う場合に、1.0という個人の重みを適用することができる。他の実施形態においては、仕事への週数に応じて、異なる個人の重みを個人に割り当てることができる。例えば、仕事への経験が0~1週間である新規雇用者に、0.0の重みを割り当てることができる。最初の一週間は、配送作業のトレーニングセッションを含む新規従業員のオリエンテーションのための週間であるため、新規雇用者に配送作業を割り当てなくてよい。別の例においては、1~2週目である新規雇用者に、0.5の重みを割り当てることができる。しかしながら、他の実施形態において、2週目の新規雇用者は、目標ボリュームの半分だけしか配送できない可能性がある。他の実施形態において、個人の重みは、作業の種類に基づいて変化し得る。例えば、配送作業員に割り当てられた重みを、1.0という値に正規化することができる。別の例として、朝、リフター、またはソータのカテゴリーに従って仕分けした後に配送を行う配送作業員に割り当てられる重みは、0.5の重みに割り当てられてよい。自身のキャンプを離れて別のキャンプを手伝うために配送を行う配送作業員に割り当てられる重みは、0.7という重みの値が割り当てられてよい。いくつかの実施形態においては、他の重み値の割り当てを使用することができる。
【0079】
ステップ808において、出荷権限技術システム(SAT)101、輸送システム107、サプライチェーン管理システム(SCM)117、および/または労務管理システム(LMS)125は、配送作業員の基本スケジュールを収集することができる。いくつかの実施形態では、基本スケジュールは、年次休暇、他の休暇の種類(産休、代替休暇、報酬休暇、公式休暇)、および休職(有給休暇、無給休暇、一時停止)に関係する。いくつかの実施形態において、休日が割り当てられる配送作業員を、収集された基本スケジュールに基づいて決定することができ、配送キャパシティを、基本スケジュールに従って計算することができる。
【0080】
ステップ810において、出荷権限技術システム(SAT)101、輸送システム107、サプライチェーン管理システム(SCM)117、および/または労務管理システム(LMS)125は、配送作業員の希望する休日を収集することができる。いくつかの実施形態において、システム101、107、117、および125は、配送作業員から希望する休日を収集することができる。希望する休日は、配送作業員に休日を割り当てるときに参照される値である。配送作業員の希望は、アルゴリズムにおける一因子であってよいが、要件ではない。いくつかの実施形態において、システム101、107、117、または125は、配送作業員について直近の4週間において配送作業員の希望の日に休日が割り当てられているかどうかを確認することができ、希望日への休日の割り当てが最も少なそうな配送作業員について、希望日への休日の割り当てを優先することができる。
【0081】
ステップ812において、出荷権限技術システム(SAT)101、輸送システム107、サプライチェーン管理システム(SCM)117、および/または労務管理システム(LMS)125は、キャンプの配送キャパシティを計算することができる。いくつかの実施形態において、キャンプの配送可能キャパシティは、活動中の各々の配送作業員の配送キャパシティの合計に等しくてよい。いくつかの実施形態において、活動中の配送作業員は、利用可能なマンパワーに関係でき、とくにはキャンプで働いて配送を行うことを報告する配送作業員に関係できる。いくつかの実施形態において、システム101、107、117、および125は、キャンプごとおよび各キャンプ内のグループごとに配送キャパシティを計算し、小包数の予測に対する配送作業員リソースの不足または過剰を推定することができる。
【0082】
ステップ814において、出荷権限技術システム(SAT)101、輸送システム107、サプライチェーン管理システム(SCM)117、および/または労務管理システム(LMS)125は、配送作業スケジュール1000を割り当てることができる。図10に示されるように、ステップ1002において、システム101、107、117、および125は、配送作業スケジュールの割り当てを開始することができる。ステップ1004において、システム101、107、117、および125は、週ごとに2日の休日を割り当てることができる。システム101、107、117、および125は、2日間の休日から、1日の休日を希望された日に割り当て、残りの休日をランダムに割り当てることができる。いくつかの実施形態においては、週に6日働く配送作業員のために、システム101、107、117、および125は、希望に基づいて休日をスケジュールすることができる。ステップ1006において、他の実施形態においては、システム101、107、117、および125が、割り当てられた休日を含む毎日のキャンプの配送キャパシティを計算することができる。ステップ1008において、他の実施形態においては、システム101、107、117、および125が、予測された小包数に対して配送キャパシティが最低および最高である日を見つけることができる。配送キャパシティが最低および最高である日を、小包数の予測から配送キャパシティを差し引くことによって計算することができる。ステップ1010において、他の実施形態においては、システム101、107、117、および125が、配送キャパシティが最低である日を休日としており、配送キャパシティが最高である日に働くようにスケジュールされている配送作業員を見つけることができる。これを、配送作業員が不足している日を休日としている配送作業員を見つけ、それらの日に働くことを報告してもらうために実行することができる。ステップ1012において、いくつかの実施形態においては、システム101、107、117、および125が、配送作業員の休日スケジュールを切り替えることができる。これは、配送キャパシティの低い日の配送作業員のスケジュールを、配送キャパシティが最高である日のスケジュールと交換することを含むことができる。ステップ1014において、他の実施形態においては、システム101、107、117、および125が、配送スケジュールの割り当てに関する目標日から、配送キャパシティが最低である日を削除することができる。ステップ1016において、他の実施形態においては、システム101、107、117、および125が、すべての日が配送スケジュールの割り当てに関する目標日から削除されるかどうかを決定でき、そうであれば、プロセッサによって実行されるスケジューリングプログラムをステップ1018において終了させることができる。
【0083】
ステップ816において、出荷権限技術システム(SAT)101、輸送システム107、サプライチェーン管理システム(SCM)117、および/または労務管理システム(LMS)125は、配送作業員のパンチアプリケーションにスケジュールを通知することができる。通知は、本開示によれば、アプリケーションへの通信へのアラート、電子メール、または電子メッセージの形式をとることができる。
【0084】
本開示を、本開示の特定の実施形態を参照して提示および説明してきたが、本開示を、修正を必要とせずに、他の環境において実施できることを、理解できるであろう。以上の説明は、例示の目的で提示されている。以上の説明は、すべてを網羅するものではなく、開示された正確な形態または実施形態に限定されない。本明細書を検討し、開示された実施形態を実施することで、修正および適応が当業者にとって明らかであろう。さらに、本開示の実施形態の態様は、メモリに格納されるものとして説明されているが、これらの態様を、例えばハードディスクまたはCD-ROMなどの二次記憶デバイス、あるいは他の形態のRAMまたはROM、USB媒体、DVD、Blu-ray、または他の光ドライブ媒体などの他の種類のコンピュータ可読媒体に格納してもよいことを、当業者であれば理解できるであろう。
【0085】
記載された説明および開示された方法に基づくコンピュータプログラムは、熟練した開発者の技術の範囲内である。さまざまなプログラムまたはプログラムモジュールが、当業者に知られた技術のいずれかを使用して作成可能であり、あるいは既存のソフトウェアに関連して設計可能である。例えば、プログラム部分またはプログラムモジュールを、.Net Framework、.Net Compact Framework(および、Visual Basic、C、などの関連の言語)、Java、C++、Objective-C、HTML、HTML/AJAXの組み合わせ、XML、またはJavaアプレットを埋め込んだHTMLにて設計でき、あるいはこれらによって設計することができる。
【0086】
さらに、例示的な実施形態を本明細書において説明してきたが、本開示に基づいて、同等の要素、修正、省略、(例えば、種々の実施形態にまたがる態様の)組み合わせ、適応、および/または変更を有するあらゆるすべての実施形態の範囲を、当業者であれば理解できるであろう。請求項中の限定事項は、請求項中で使用されている文言に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書に記載され、あるいは本出願の審査の最中に説明される例に限定されない。例を、排他的であると解釈すべきではない。さらに、開示された方法の各ステップは、ステップを並べ替えること、ならびに/あるいはステップを挿入または削除することを含む任意のやり方で変更可能である。したがって、本明細書および例は、あくまでも例示として考慮されるように意図され、真の範囲および精神は、以下の特許請求の範囲およびそれらの均等物の全範囲によって示される。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10