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特許7320616ランダムアクセスのための方法および装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-26
(45)【発行日】2023-08-03
(54)【発明の名称】ランダムアクセスのための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 74/08 20090101AFI20230727BHJP
   H04W 72/02 20090101ALI20230727BHJP
   H04W 56/00 20090101ALI20230727BHJP
【FI】
H04W74/08
H04W72/02
H04W56/00 130
【請求項の数】 44
(21)【出願番号】P 2021562087
(86)(22)【出願日】2020-04-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-29
(86)【国際出願番号】 EP2020061075
(87)【国際公開番号】W WO2020216739
(87)【国際公開日】2020-10-29
【審査請求日】2021-12-15
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/084614
(32)【優先日】2019-04-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【弁理士】
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 亮
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(72)【発明者】
【氏名】リン, ツィーペン
(72)【発明者】
【氏名】ハリソン, ロバート マーク
(72)【発明者】
【氏名】リー, チンヤー
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,On 2-step RACH Procedure,3GPP TSG RAN WG1#96 R1-1902136,フランス,3GPP,2019年02月15日
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,On 2-step RACH Procedure,3GPP TSG RAN WG1#96b R1-1904716,フランス,3GPP,2019年03月29日
【文献】Qualcomm Incorporated,Procedures for Two-Step RACH,3GPP TSG RAN WG1#96b R1-1904993,フランス,3GPP,2019年03月30日
【文献】Huawei, HiSilicon,RACH type switching between 2-steps, 4-steps RACH and CFRA,3GPP TSG RAN WG2#105bis R2-1904112,フランス,3GPP,2019年03月29日
【文献】LG Electronics,RACH procedure,3GPP TSG RAN WG1#91 R1-1719898,フランス,3GPP,2017年11月18日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークノードによって実施される方法(400)であって、
プリアンブルおよび物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)が、それぞれ、1つのメッセージ中でランダムアクセスオケージョンおよびPUSCHオケージョンにおいて送信される、2ステップランダムアクセスプロシージャにおける、同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の関連付けを、ランダムアクセスリソースが前記2ステップランダムアクセスプロシージャと4ステップランダムアクセスプロシージャとによって共有されるかどうかに基づいて、決定すること(402)と、
前記関連付けを示す情報を端末デバイスに送信すること(404)と
を含み、
前記2ステップランダムアクセスプロシージャのための前記ランダムアクセスオケージョンが、前記4ステップランダムアクセスプロシージャのためのランダムアクセスオケージョンとは別個であり、かつ、前記2ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けが、前記4ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の関連付けとは異なるとき、前記2ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けを示す前記情報が、
前記2ステップランダムアクセスプロシージャのためのランダムアクセスオケージョンにマッピングされる同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックの数と、
前記2ステップランダムアクセスプロシージャのための同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックにマッピングされるプリアンブルの数と
を示すための第1のパラメータを含む、
方法(400)。
【請求項2】
前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けが、
前記ランダムアクセスオケージョンにおける1つまたは複数のプリアンブルへの、前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックのマッピング
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャのための前記ランダムアクセスオケージョンが、前記4ステップランダムアクセスプロシージャのためのランダムアクセスオケージョンとは別個である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けが、前記4ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の関連付けと同じである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けを示す前記情報が、前記4ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けをも示す、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けが、前記4ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の関連付けとは異なる、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けを示す前記情報が、
前記2ステップランダムアクセスプロシージャのためのランダムアクセスオケージョンにマッピングされる同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックの数と、
前記2ステップランダムアクセスプロシージャのための同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックにマッピングされるプリアンブルの数と
を示すための第1のパラメータを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けを示す前記情報は、
前記2ステップランダムアクセスプロシージャのための前記ランダムアクセスオケージョンにおけるプリアンブルの数であって、前記2ステップランダムアクセスプロシージャのための前記ランダムアクセスオケージョンにおける前記プリアンブルが、競合ベースプリアンブルを含む、前記ランダムアクセスオケージョンにおけるプリアンブルの数
を示すための第2のパラメータをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャのための前記ランダムアクセスオケージョンにおける前記プリアンブルが、無競合プリアンブルをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ランダムアクセスオケージョンが、前記2ステップランダムアクセスプロシージャと前記4ステップランダムアクセスプロシージャとによって共有される、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項11】
共有される前記ランダムアクセスオケージョンが、前記2ステップランダムアクセスプロシージャおよび前記4ステップランダムアクセスプロシージャのための別個のプリアンブルで設定される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
共有される前記ランダムアクセスオケージョンが、少なくとも1つの予約済みプリアンブルで設定される、請求項10または11に記載の方法。
【請求項13】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けを示す前記情報が、
前記2ステップランダムアクセスプロシージャのための、共有される前記ランダムアクセスオケージョンにマッピングされる同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックの数
を示すための第3のパラメータを含む、請求項10から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記第3のパラメータが、前記2ステップランダムアクセスプロシージャのための同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックにマッピングされるプリアンブルの数を決定するために使用可能である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けを示す前記情報が、
共有される前記ランダムアクセスオケージョンにおいて設定された前記2ステップランダムアクセスプロシージャのためのプリアンブルの数
を示すための第4のパラメータを含む、請求項10から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けを示す前記情報が、
前記2ステップランダムアクセスプロシージャのための同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックにマッピングされるプリアンブルの数
を示すための第5のパラメータを含む、請求項10または11に記載の方法。
【請求項17】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けを示す前記情報が、
共有される前記ランダムアクセスオケージョンにおける前記2ステップランダムアクセスプロシージャおよび前記4ステップランダムアクセスプロシージャのためのプリアンブルの総数
を示すための第6のパラメータをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャのための前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックにマッピングされる前記プリアンブルが、前記4ステップランダムアクセスプロシージャのために最初に設定された無競合プリアンブルの少なくとも一部を使用することによって設定される、請求項16または17に記載の方法。
【請求項19】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャおよび前記4ステップランダムアクセスプロシージャが、同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと共有される前記ランダムアクセスオケージョンとの間の同じ関連付けで設定される、請求項16から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
端末デバイスによって実施される方法(500)であって、
プリアンブルおよび物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)が、それぞれ、1つのメッセージ中でランダムアクセスオケージョンおよびPUSCHオケージョンにおいて送信される、2ステップランダムアクセスプロシージャにおける、同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の関連付けを示す情報をネットワークノードから受信すること(502)であって、前記関連付けは、ランダムアクセスリソースが前記2ステップランダムアクセスプロシージャと4ステップランダムアクセスプロシージャとによって共有されるかどうかに基づく、関連付けを示す情報をネットワークノードから受信すること(502)
を含み、
前記2ステップランダムアクセスプロシージャのための前記ランダムアクセスオケージョンが、前記4ステップランダムアクセスプロシージャのためのランダムアクセスオケージョンとは別個であり、かつ、前記2ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けが、前記4ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の関連付けとは異なるとき、前記2ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けを示す前記情報が、
前記2ステップランダムアクセスプロシージャのためのランダムアクセスオケージョンにマッピングされる同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックの数と、
前記2ステップランダムアクセスプロシージャのための同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックにマッピングされるプリアンブルの数と
を示すための第1のパラメータを含む、方法(500)。
【請求項21】
前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けが、
前記ランダムアクセスオケージョンにおける1つまたは複数のプリアンブルへの、前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックのマッピング
を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャのための前記ランダムアクセスオケージョンが、前記4ステップランダムアクセスプロシージャのためのランダムアクセスオケージョンとは別個である、
請求項20または21に記載の方法。
【請求項23】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けが、前記4ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の関連付けと同じである、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けを示す前記情報が、前記4ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けをも示す、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けが、前記4ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の関連付けとは異なる、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けを示す前記情報が、
前記2ステップランダムアクセスプロシージャのためのランダムアクセスオケージョンにマッピングされる同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックの数と、
前記2ステップランダムアクセスプロシージャのための同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックにマッピングされるプリアンブルの数と
を示すための第1のパラメータを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けを示す前記情報は、
前記2ステップランダムアクセスプロシージャのための前記ランダムアクセスオケージョンにおけるプリアンブルの数であって、前記2ステップランダムアクセスプロシージャのための前記ランダムアクセスオケージョンにおける前記プリアンブルが、競合ベースプリアンブルを含む、前記ランダムアクセスオケージョンにおけるプリアンブルの数
を示すための第2のパラメータをさらに含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャのための前記ランダムアクセスオケージョンにおける前記プリアンブルが、無競合プリアンブルをさらに含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
ランダムアクセスオケージョンが、前記2ステップランダムアクセスプロシージャと前記4ステップランダムアクセスプロシージャとによって共有される、
請求項20または21に記載の方法。
【請求項30】
共有される前記ランダムアクセスオケージョンが、前記2ステップランダムアクセスプロシージャおよび前記4ステップランダムアクセスプロシージャのための別個のプリアンブルで設定される、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
共有される前記ランダムアクセスオケージョンが、少なくとも1つの予約済みプリアンブルで設定される、請求項29または30に記載の方法。
【請求項32】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けを示す前記情報が、
前記2ステップランダムアクセスプロシージャのための、共有される前記ランダムアクセスオケージョンにマッピングされる同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックの数
を示すための第3のパラメータを含む、請求項29から31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記第3のパラメータが、前記2ステップランダムアクセスプロシージャのための同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックにマッピングされるプリアンブルの数を決定するために使用可能である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けを示す前記情報が、
共有される前記ランダムアクセスオケージョンにおいて設定された前記2ステップランダムアクセスプロシージャのためのプリアンブルの数
を示すための第4のパラメータを含む、請求項29から33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けを示す前記情報が、
前記2ステップランダムアクセスプロシージャのための同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックにマッピングされるプリアンブルの数
を示すための第5のパラメータを含む、請求項29または30に記載の方法。
【請求項36】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けを示す前記情報が、
共有される前記ランダムアクセスオケージョンにおける前記2ステップランダムアクセスプロシージャおよび前記4ステップランダムアクセスプロシージャのためのプリアンブルの総数
を示すための第6のパラメータをさらに含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャのための前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックにマッピングされる前記プリアンブルが、前記4ステップランダムアクセスプロシージャのために最初に設定された無競合プリアンブルの少なくとも一部を使用することによって設定される、請求項35または36に記載の方法。
【請求項38】
前記2ステップランダムアクセスプロシージャおよび前記4ステップランダムアクセスプロシージャが、同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと共有される前記ランダムアクセスオケージョンとの間の同じ関連付けで設定された、請求項35から37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
ネットワークノード(600)であって、
1つまたは複数のプロセッサ(601)と、
コンピュータプログラムコード(603)を備える1つまたは複数のメモリ(602)と
を備え、
前記1つまたは複数のメモリ(602)および前記コンピュータプログラムコード(603)は、前記1つまたは複数のプロセッサ(601)とともに、前記ネットワークノード(600)に、少なくとも、
プリアンブルおよび物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)が、それぞれ、1つのメッセージ中でランダムアクセスオケージョンおよびPUSCHオケージョンにおいて送信される、2ステップランダムアクセスプロシージャにおける、同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の関連付けを、ランダムアクセスリソースが前記2ステップランダムアクセスプロシージャと4ステップランダムアクセスプロシージャとによって共有されるかどうかに基づいて、決定することと、
前記関連付けを示す情報を端末デバイスに送信することと
を行わせるように設定され、
前記2ステップランダムアクセスプロシージャのための前記ランダムアクセスオケージョンが、前記4ステップランダムアクセスプロシージャのためのランダムアクセスオケージョンとは別個であり、かつ、前記2ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けが、前記4ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の関連付けとは異なるとき、前記2ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けを示す前記情報が、
前記2ステップランダムアクセスプロシージャのためのランダムアクセスオケージョンにマッピングされる同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックの数と、
前記2ステップランダムアクセスプロシージャのための同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックにマッピングされるプリアンブルの数と
を示すための第1のパラメータを含む、
ネットワークノード(600)。
【請求項40】
前記1つまたは複数のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記1つまたは複数のプロセッサとともに、前記ネットワークノードに、請求項2から19のいずれか一項に記載の方法を実施させるように設定された、請求項39に記載のネットワークノード。
【請求項41】
端末デバイス(600)であって、
1つまたは複数のプロセッサ(601)と、
コンピュータプログラムコード(603)を備える1つまたは複数のメモリ(602)と
を備え、
前記1つまたは複数のメモリ(602)および前記コンピュータプログラムコード(603)は、前記1つまたは複数のプロセッサ(601)とともに、前記端末デバイス(600)に、少なくとも、
プリアンブルおよび物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)が、それぞれ、1つのメッセージ中でランダムアクセスオケージョンおよびPUSCHオケージョンにおいて送信される、2ステップランダムアクセスプロシージャにおける、同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の関連付けを示す情報をネットワークノードから受信することであって、前記関連付けは、ランダムアクセスリソースが前記2ステップランダムアクセスプロシージャと4ステップランダムアクセスプロシージャとによって共有されるかどうかに基づく、関連付けを示す情報をネットワークノードから受信すること
を行わせるように設定され、
前記2ステップランダムアクセスプロシージャのための前記ランダムアクセスオケージョンが、前記4ステップランダムアクセスプロシージャのためのランダムアクセスオケージョンとは別個であり、かつ、前記2ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けが、前記4ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の関連付けとは異なるとき、前記2ステップランダムアクセスプロシージャにおける前記同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと前記ランダムアクセスオケージョンとの間の前記関連付けを示す前記情報が、
前記2ステップランダムアクセスプロシージャのためのランダムアクセスオケージョンにマッピングされる同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックの数と、
前記2ステップランダムアクセスプロシージャのための同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックにマッピングされるプリアンブルの数と
を示すための第1のパラメータを含む、
端末デバイス(600)。
【請求項42】
前記1つまたは複数のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記1つまたは複数のプロセッサとともに、前記端末デバイスに、請求項21から38のいずれか一項に記載の方法を実施させるように設定された、請求項41に記載の端末デバイス。
【請求項43】
コンピュータとともに使用するためにその上に具現されたコンピュータプログラムコード(603)を有するコンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータプログラムコード(603)が、請求項1から19のいずれか一項に記載の方法を実施するためのコードを含む、コンピュータ可読媒体。
【請求項44】
コンピュータとともに使用するためにその上に具現されたコンピュータプログラムコード(603)を有するコンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータプログラムコード(603)が、請求項20から38のいずれか一項に記載の方法を実施するためのコードを含む、コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、通信ネットワークに関し、より詳細には、ランダムアクセスのための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
このセクションは、本開示のより良い理解を容易にし得る態様を紹介する。したがって、このセクションの記述は、この観点において読み取られるべきであり、従来技術にあるものまたは従来技術にないものに関する承認として理解されるべきではない。
【0003】
通信サービスプロバイダおよびネットワーク事業者は、たとえば、納得できるネットワークサービスおよび性能を提供することによって、消費者に価値および便宜を与えるための課題に絶えず直面している。ネットワーキングおよび通信技術の急速な発展とともに、long-term evolution(LTE)および新無線(new radio:NR)ネットワークなど、無線通信ネットワークは、より低いレイテンシを伴って高いトラフィック容量およびエンドユーザデータレートを達成することが予想される。ネットワークノードに接続するために、ランダムアクセス(RA)プロシージャが、端末デバイスについて始動され得る。RAプロシージャでは、システム情報(SI)および同期信号(SS)、ならびに関係する無線リソースおよび送信設定が、ネットワークノードからの制御情報によって端末デバイスに知らされ得る。RAプロシージャは、端末デバイスがネットワークノードとの特定のサービスのためのセッションを確立することを可能にすることができる。したがって、RAプロシージャの設定および性能を向上させることが望ましい。
【発明の概要】
【0004】
本発明の概要は、発明を実施するための形態において以下でさらに説明される概念の選択を簡略化された形で紹介するために提供される。本発明の概要は、請求される主題の主要な特徴または不可欠な特徴を識別するものではなく、請求される主題の範囲を限定するために使用されるものでもない。
【0005】
NR/5Gネットワークなどの無線通信ネットワークは、フレキシブルなネットワーク設定をサポートすることが可能であり得る。様々なシグナリング手法(たとえば、4ステップ手法、2ステップ手法など)が、ネットワークノードとの接続をセットアップするための端末デバイスのRAプロシージャのために使用され得る。異なるシグナリング手法を使用するRAプロシージャの場合、4ステップRAプロシージャなどのRAプロシージャを実施する端末デバイスが、2ステップRAプロシージャなどの別のRAプロシージャを実施する端末デバイスと区別され得るように、別個の無線リソースが設定される必要がある。RAプロシージャの場合、シグナリング送信の特定の関連付け、たとえば、(SS/PBCHブロックまたは略してSSBとしても知られる)同期信号および物理ブロードキャストチャネルブロックと、(RAオケージョンとしても知られる)時間周波数物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)オケージョンとの間の関連付けがあり得る。異なるRAプロシージャについてシグナリング送信間の関連付けをよりフレキシブルにおよび効率的に設定することが望ましいことがある。
【0006】
本開示の様々な実施形態は、RAのためのソリューションを提案し、そのソリューションは、たとえば、4ステップRAプロシージャなどの他のRAプロシージャに対する著しい影響を回避しながらシグナリングオーバーヘッドを節約するように、SSBとRAオケージョンおよびプリアンブルとのマッピングのためのフレキシビリティを提供することによって、2ステップRAプロシージャなどのRAプロシージャのためのフレキシブルな設定をサポートすることができる。
【0007】
本明細書で述べられる「ランダムアクセスオケージョン(RO)」、「ランダムアクセスチャネル(RACH)オケージョン」または「PRACHオケージョン」という用語は、RAプロシージャにおけるプリアンブル送信のために使用可能な時間周波数リソースを指し得、これは「RAオケージョン」と呼ばれることもあることが了解され得る。これらの用語は、本明細書では互換的に使用され得る。
【0008】
本開示の第1の態様によれば、ネットワークノードによって実施される方法が提供される。本方法は、2ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けを、RAリソースが2ステップRAプロシージャと4ステップRAプロシージャとによって共有されるかどうかに少なくとも部分的に基づいて、決定することを含む。2ステップRAプロシージャでは、プリアンブルおよび物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)が、それぞれ、1つのメッセージ中でRAオケージョンおよびPUSCHオケージョンにおいて送信され得る。本方法は、関連付けを示す情報を端末デバイスに送信することをさらに含む。
【0009】
本開示の第2の態様によれば、ネットワークノードとして実装され得る装置が提供される。本装置は、1つまたは複数のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを備える1つまたは複数のメモリとを備える。1つまたは複数のメモリおよびコンピュータプログラムコードは、1つまたは複数のプロセッサとともに、本装置に、少なくとも、本開示の第1の態様による方法の任意のステップを実施させるように設定される。
【0010】
本開示の第3の態様によれば、その上に具現されたコンピュータプログラムコードを有するコンピュータ可読媒体が提供され、コンピュータプログラムコードは、コンピュータ上で実行されたとき、コンピュータに、本開示の第1の態様による方法の任意のステップを実施させる。
【0011】
本開示の第4の態様によれば、ネットワークノードとして実装され得る装置が提供される。本装置は、決定ユニットと送信ユニットとを備える。いくつかの例示的な実施形態によれば、決定ユニットは、少なくとも、本開示の第1の態様による方法の決定ステップを行うように動作可能である。送信ユニットは、少なくとも、本開示の第1の態様による方法の送信ステップを行うように動作可能である。
【0012】
本開示の第5の態様によれば、ユーザ機器(UE)などの端末デバイスによって実施される方法が提供される。本方法は、2ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けを示す情報をネットワークノードから受信することを含む。関連付けは、RAリソースが2ステップRAプロシージャと4ステップRAプロシージャとによって共有されるかどうかに少なくとも部分的に基づき得る。随意に、本方法は、ネットワークノードから受信された情報に従って、2ステップRAプロシージャを実施することをさらに含み得る。
【0013】
本開示の第6の態様によれば、端末デバイスとして実装され得る装置が提供される。本装置は、1つまたは複数のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを備える1つまたは複数のメモリとを備える。1つまたは複数のメモリおよびコンピュータプログラムコードは、1つまたは複数のプロセッサとともに、本装置に、少なくとも、本開示の第5の態様による方法の任意のステップを実施させるように設定される。
【0014】
本開示の第7の態様によれば、その上に具現されたコンピュータプログラムコードを有するコンピュータ可読媒体が提供され、コンピュータプログラムコードは、コンピュータ上で実行されたとき、コンピュータに、本開示の第5の態様による方法の任意のステップを実施させる。
【0015】
本開示の第8の態様によれば、端末デバイスとして実装され得る装置が提供される。本装置は、受信ユニットと、随意に、実施ユニットとを備える。いくつかの例示的な実施形態によれば、受信ユニットは、少なくとも、本開示の第5の態様による方法の受信ステップを行うように動作可能である。実施ユニットは、少なくとも、本開示の第5の態様による方法の実施ステップを行うように動作可能である。
【0016】
例示的な実施形態によれば、2ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けは、4ステップRAプロシージャのためのRAリソース設定にさらに基づき得る。
【0017】
例示的な実施形態によれば、SSBとRAオケージョンとの間の関連付けは、RAオケージョンにおける1つまたは複数のプリアンブルへのSSBのマッピングを含み得る。
【0018】
例示的な実施形態によれば、2ステップRAプロシージャのためのRAオケージョンは、4ステップRAプロシージャのためのRAオケージョンとは別個であり得る。
【0019】
例示的な実施形態によれば、2ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けは、4ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けと同じであり得る。
【0020】
例示的な実施形態によれば、2ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けを示す情報は、4ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けをも示し得る。
【0021】
例示的な実施形態によれば、2ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けは、4ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けとは異なり得る。
【0022】
例示的な実施形態によれば、2ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けを示す情報は、
・ 2ステップRAプロシージャのためのRAオケージョンにマッピングされるSSBの数と、
・ 2ステップRAプロシージャのためのSSBにマッピングされるプリアンブルの数と
を示すための第1のパラメータを含み得る。
【0023】
例示的な実施形態によれば、2ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けを示す情報は、
・ 2ステップRAプロシージャのためのRAオケージョンにおけるプリアンブルの数であって、2ステップRAプロシージャのためのRAオケージョンにおけるプリアンブルが、競合ベースプリアンブルを含み得る、RAオケージョンにおけるプリアンブルの数
を示すための第2のパラメータをさらに含み得る。
【0024】
例示的な実施形態によれば、2ステップRAプロシージャのためのRAオケージョンにおけるプリアンブルは、無競合プリアンブル(contention free preamble)をさらに含み得る。
【0025】
例示的な実施形態によれば、RAオケージョンは、2ステップRAプロシージャと4ステップRAプロシージャとによって共有され得る。
【0026】
例示的な実施形態によれば、共有RAオケージョンは、2ステップRAプロシージャおよび4ステップRAプロシージャのための別個のプリアンブルで設定され得る。随意に、共有RAオケージョンは、少なくとも1つの予約済みプリアンブルで設定され得る。
【0027】
例示的な実施形態によれば、2ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けを示す情報は、
・ 2ステップRAプロシージャのための、共有RAオケージョンにマッピングされるSSBの数
を示すための第3のパラメータを含み得る。
【0028】
例示的な実施形態によれば、第3のパラメータは、2ステップRAプロシージャのためのSSBにマッピングされるプリアンブルの数を決定するために使用可能であり得る。
【0029】
例示的な実施形態によれば、2ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けを示す情報は、
・ 共有RAオケージョンにおいて設定された2ステップRAプロシージャのためのプリアンブルの数
を示すための第4のパラメータを含み得る。
【0030】
例示的な実施形態によれば、2ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けを示す情報は、
・ 2ステップRAプロシージャのためのSSBにマッピングされるプリアンブルの数
を示すための第5のパラメータを含み得る。
【0031】
例示的な実施形態によれば、2ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けを示す情報は、
・ 共有RAオケージョンにおける2ステップRAプロシージャおよび4ステップRAプロシージャのためのプリアンブルの総数
を示すための第6のパラメータをさらに含み得る。
【0032】
例示的な実施形態によれば、2ステップRAプロシージャのためのSSBにマッピングされるプリアンブルは、4ステップRAプロシージャのために最初に設定された無競合プリアンブルの少なくとも一部を使用することによって設定され得る。
【0033】
例示的な実施形態によれば、2ステップRAプロシージャおよび4ステップRAプロシージャは、SSBと共有RAオケージョンとの間の同じ関連付けで設定され得る。
【0034】
本開示の第9の態様によれば、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含み得る通信システムにおいて実装される方法が提供される。本方法は、ホストコンピュータにおいてユーザデータを提供することを含み得る。随意に、本方法は、ホストコンピュータにおいて、本開示の第1の態様による方法の任意のステップを実施し得る基地局を備えるセルラネットワークを介してUEにユーザデータを搬送する送信を始動することを含み得る。
【0035】
本開示の第10の態様によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、UEへの送信のためにユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを備え得る。セルラネットワークは、無線インターフェースと処理回路とを有する基地局を備え得る。基地局の処理回路は、本開示の第1の態様による方法の任意のステップを実施するように設定され得る。
【0036】
本開示の第11の態様によれば、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含み得る通信システムにおいて実装される方法が提供される。本方法は、ホストコンピュータにおいてユーザデータを提供することを含み得る。随意に、本方法は、ホストコンピュータにおいて、基地局を備えるセルラネットワークを介してUEにユーザデータを搬送する送信を始動することを含み得る。UEは、本開示の第5の態様による方法の任意のステップを実施し得る。
【0037】
本開示の第12の態様によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、ユーザデータを提供するように設定された処理回路と、UEへの送信のためにユーザデータをセルラネットワークにフォワーディングするように設定された通信インターフェースとを備え得る。UEは、無線インターフェースと処理回路とを備え得る。UEの処理回路は、本開示の第5の態様による方法の任意のステップを実施するように設定され得る。
【0038】
本開示の第13の態様によれば、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含み得る通信システムにおいて実装される方法が提供される。本方法は、ホストコンピュータにおいて、本開示の第5の態様による方法の任意のステップを実施し得るUEから基地局に送信されたユーザデータを受信することを含み得る。
【0039】
本開示の第14の態様によれば、ホストコンピュータを含む通信システムが提供される。ホストコンピュータは、UEから基地局への送信から発生したユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備え得る。UEは、無線インターフェースと処理回路とを備え得る。UEの処理回路は、本開示の第5の態様による方法の任意のステップを実施するように設定され得る。
【0040】
本開示の第15の態様によれば、ホストコンピュータと、基地局と、UEとを含み得る通信システムにおいて実装される方法が提供される。本方法は、ホストコンピュータにおいて、基地局から、基地局がUEから受信した送信から発生したユーザデータを受信することを含み得る。基地局は、本開示の第1の態様による方法の任意のステップを実施し得る。
【0041】
本開示の第16の態様によれば、ホストコンピュータを含み得る通信システムが提供される。ホストコンピュータは、UEから基地局への送信から発生したユーザデータを受信するように設定された通信インターフェースを備え得る。基地局は、無線インターフェースと処理回路とを備え得る。基地局の処理回路は、本開示の第1の態様による方法の任意のステップを実施するように設定され得る。
【0042】
本開示自体、好ましい使用モードおよびさらなる目的は、添付の図面とともに読まれるとき、実施形態の以下の詳細な説明を参照することによって最も良く理解される。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1A】本開示の一実施形態による、例示的な4ステップRAプロシージャを示す図である。
図1B】本開示の一実施形態による、例示的なPRACH設定を示す図である。
図1C】本開示のいくつかの実施形態による、SSBとPRACHオケージョンとの間の関連付けの例を示す図である。
図1D】本開示のいくつかの実施形態による、SSBとPRACHオケージョンとの間の関連付けの例を示す図である。
図1E】本開示の一実施形態による、SSBとRAプリアンブルとの間のマッピングの一例を示す図である。
図1F】本開示の一実施形態による、PRACHオケージョンごとのSSBごとの例示的なプリアンブルを示す図である。
図2】本開示の一実施形態による、例示的な2ステップRAプロシージャを示す図である。
図3A】本開示のいくつかの実施形態による、オプションIのためのプリアンブル設定の例を示す図である。
図3B】本開示のいくつかの実施形態による、オプションIのためのプリアンブル設定の例を示す図である。
図3C】本開示のいくつかの実施形態による、オプションIのためのプリアンブル設定の例を示す図である。
図3D】本開示のいくつかの実施形態による、オプションIIのためのプリアンブル設定の例を示す図である。
図3E】本開示のいくつかの実施形態による、オプションIIのためのプリアンブル設定の例を示す図である。
図3F】本開示のいくつかの実施形態による、オプションIIのためのプリアンブル設定の例を示す図である。
図4】本開示のいくつかの実施形態による、方法を示すフローチャートである。
図5】本開示のいくつかの実施形態による、別の方法を示すフローチャートである。
図6】本開示のいくつかの実施形態による、装置を示すブロック図である。
図7】本開示のいくつかの実施形態による、別の装置を示すブロック図である。
図8】本開示のいくつかの実施形態による、また別の装置を示すブロック図である。
図9】本開示のいくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信ネットワークを示すブロック図である。
図10】本開示のいくつかの実施形態による、部分的無線接続上で基地局を介してUEと通信するホストコンピュータを示すブロック図である。
図11】本開示の一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
図12】本開示の一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
図13】本開示の一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
図14】本開示の一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0044】
添付の図面を参照しながら本開示の実施形態が詳細に説明される。これらの実施形態は、本開示の範囲に対する限定を示唆するのではなく、当業者が、本開示をより良く理解し、したがって実装することを可能にする目的で論じられるにすぎないことを理解されたい。本明細書全体にわたる、特徴、利点、または同様の言い回しへの言及は、本開示とともに実現され得る特徴および利点のすべてが、本開示の単一の実施形態におけるものであるべきであることまたはその実施形態におけるものであることを暗示しない。むしろ、特徴および利点に言及する言い回しは、一実施形態に関して説明される特定の特徴、利点、または特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味すると理解されたい。さらに、本開示の説明される特徴、利点、および特性は、1つまたは複数の実施形態において任意の好適な様式で組み合わせられ得る。具体的な実施形態の特定の特徴または利点のうちの1つまたは複数なしに本開示が実践され得ることを、当業者は認識されよう。他の事例では、本開示のすべての実施形態に存在するとは限らないことがある追加の特徴および利点が、いくつかの実施形態において認識され得る。
【0045】
本明細書で使用される「通信ネットワーク」という用語は、新無線(NR)、long term evolution(LTE)、LTEアドバンスト、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、高速パケットアクセス(HSPA)など、任意の好適な通信規格に従うネットワークを指す。さらに、通信ネットワークにおける端末デバイスとネットワークノードとの間の通信は、限定はしないが、第1世代(1G)通信プロトコル、第2世代(2G)通信プロトコル、2.5G通信プロトコル、2.75G通信プロトコル、第3世代(3G)通信プロトコル、4G通信プロトコル、4.5G通信プロトコル、5G通信プロトコルを含む、任意の好適な世代の通信プロトコル、および/あるいは現在知られているかまたは将来において開発されることになる任意の他のプロトコルに従って実施され得る。
【0046】
「ネットワークノード」という用語は、通信ネットワークにおけるネットワークデバイスを指し、そのデバイスを介して端末デバイスが通信ネットワークにアクセスし、通信ネットワークからサービスを受信する。ネットワークノードは、無線通信ネットワークにおける基地局(BS)、アクセスポイント(AP)、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、コントローラまたは任意の他の好適なデバイスを指し得る。BSは、たとえば、ノードB(ノードBまたはNB)、エボルブドノードB(eノードBまたはeNB)、次世代ノードB(gノードBまたはgNB)、リモートラジオユニット(RRU)、無線ヘッダ(RH)、リモート無線ヘッド(RRH)、リレー、フェムト、ピコなどの低電力ノードなどであり得る。
【0047】
ネットワークノードのまたさらなる例は、マルチスタンダード無線(MSR)BSなどのMSR無線機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地トランシーバ局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、測位ノードなどを備える。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線通信ネットワークへの端末デバイスアクセスを可能にし、および/または提供し、あるいは、無線通信ネットワークにアクセスした端末デバイスに何らかのサービスを提供することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な任意の好適なデバイス(またはデバイスのグループ)を表し得る。
【0048】
「端末デバイス」という用語は、通信ネットワークにアクセスし、通信ネットワークからサービスを受信することができる任意のエンドデバイスを指す。限定ではなく例として、端末デバイスは、モバイル端末、ユーザ機器(UE)、または他の好適なデバイスを指し得る。UEは、たとえば、加入者局、ポータブル加入者局、移動局(MS)またはアクセス端末(AT)であり得る。端末デバイスは、限定はしないが、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャ端末デバイス、ゲーミング端末デバイス、音楽記憶および再生器具、モバイルフォン、セルラフォン、スマートフォン、タブレット、ウェアラブルデバイス、携帯情報端末(PDA)、車両などを含み得る。
【0049】
また別の特定の例として、モノのインターネット(IoT)シナリオでは、端末デバイスは、IoTデバイスと呼ばれることもあり、監視、検知および/または測定などを実施し、そのような監視、検知および/または測定などの結果を別の端末デバイスおよび/またはネットワーク機器に送信する、マシンまたは他のデバイスを表し得る。端末デバイスは、この場合、マシンツーマシン(M2M)デバイスであり得、M2Mデバイスは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)コンテキストではマシン型通信(MTC)デバイスと呼ばれることがある。
【0050】
1つの特定の例として、端末デバイスは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)規格を実装するUEであり得る。そのようなマシンまたはデバイスの特定の例は、センサー、電力計などの計量デバイス、産業用機械類、あるいは家庭用または個人用電気器具、たとえば、冷蔵庫、テレビジョン、時計などの個人用ウェアラブルなどである。他のシナリオでは、端末デバイスは、車両または他の機器、たとえば、医療器械を表し得、これは、その動作ステータスに対する監視、検知および/または報告など、あるいはその動作に関連付けられた他の機能が可能である。
【0051】
本明細書で使用される「第1の」、「第2の」などという用語は、異なるエレメントを指す。単数形「a」および「an」は、コンテキストが別段に明確に示すのでなければ、複数形をも含むものとする。本明細書で使用される「備える、含む(comprises)」、「備える、含む(comprising)」、「有する(has)」、「有する(having)」、「含む(includes)」および/または「含む(including)」という用語は、述べられた特徴、エレメント、および/または構成要素などの存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、エレメント、構成要素および/またはそれらの組合せの存在または追加を排除しない。「に基づいて」という用語は、「に少なくとも部分的に基づいて」として読み取られるべきである。「一実施形態(one embodiment)」および「一実施形態(an embodiment)」という用語は、「少なくとも1つの実施形態」として読み取られるべきである。「別の実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」として読み取られるべきである。明示的および暗黙的な他の規定が、以下で含まれ得る。
【0052】
無線通信ネットワークは、ボイス、ビデオ、データ、メッセージングおよびブロードキャストなど、様々な通信サービスを提供するために広く展開される。前に説明されたように、無線通信ネットワークにおいてgNBなどのネットワークノードに接続するために、UEなどの端末デバイスは、ネットワークノードとの通信リンク確立のための必須情報およびメッセージを交換するために、RAプロシージャを実施する必要があり得る。
【0053】
図1Aは、本開示の一実施形態による、例示的な4ステップRAプロシージャを示す図である。図1Aに示されているように、UEは、101において、gNBから、SSB(たとえば、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)、および物理ブロードキャストチャネル(PBCH))を受信することによって、同期信号(SS)を検出することができる。UEは、102において、ダウンリンク(DL)においてブロードキャストされた何らかのシステム情報(たとえば、残余最小システム情報(RMSI)および他のシステム情報(OSI))を復号することができる。次いで、UEは、103において、アップリンク(UL)においてPRACHプリアンブル(メッセージ1/msg1)を送信することができる。gNBは、104において、ランダムアクセス応答(RAR、メッセージ2/msg2)で返答することができる。RARに応答して、UEは、105において、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上でUEの識別情報(メッセージ3/msg3)を送信することができる。次いで、gNBは、106において、競合解消メッセージ(CRM、メッセージ4/msg4)をUEに送ることができる。
【0054】
この例示的なプロシージャでは、UEは、RAR中でタイミングアドバンスコマンドを受信した後に、PUSCH上でメッセージ3/msg3を送信し、これは、PUSCH上のメッセージ3/msg3が1つのサイクリックプレフィックス(CP)以内のタイミング精度で受信されることを可能にする。このタイミングアドバンスがない場合、通信システムがUEとgNBとの間の極めて小さい距離をもつセル中で適用されない限り、PUSCH上のメッセージ3/msg3を復調し、検出することが可能であるために、極めて大きいCPが必要とされ得る。NRシステムはまた、UEにタイミングアドバンスコマンドを提供する必要を伴うより大きいセルをサポートすることができるので、4ステップ手法は、RAプロシージャのために必要とされる。
【0055】
NRシステムでは、PRACHプリアンブルが送信される時間および周波数リソースは、PRACHオケージョンとして規定され得る。それぞれ、FR1(周波数範囲1)対スペクトル(paired spectrum)、FR1不対スペクトル(unpaired spectrum)、および不対スペクトルを伴うFR2(周波数範囲2)について、異なるPRACH設定方式が指定され得る。指定されたPRACH設定は、PRACH設定テーブルにおいて維持され得る。PRACH送信のための時間リソースおよびプリアンブルフォーマットは、PRACH設定テーブル中の行を示す、PRACH設定インデックスによって設定され得る。たとえば、FR1不対スペクトルのためのプリアンブルフォーマット0のためのPRACH設定の少なくとも一部が、表1に示されている。
【0056】
表1では、xの値は、システムフレームの数におけるPRACH設定期間を示し、yの値は、PRACHオケージョンが設定される、各PRACH設定期間内のシステムフレームを示す。たとえば、yが0にセットされる場合、それは、PRACHオケージョンが各PRACH設定期間の第1のフレームにおいてのみ設定されることを意味する。列「サブフレーム番号」中の値は、PRACHオケージョンがどのサブフレーム上で設定されるかを告げる。列「開始シンボル」中の値は、シンボルインデックスである。
【0057】
時分割複信(TDD)の場合、半静的に設定されたDL部分および/または実際に送信されるSSBは、PRACH設定テーブルにおいて規定されたいくつかの時間ドメインPRACHオケージョンをオーバーライドし、無効にすることができる。より詳細には、UL部分におけるPRACHオケージョンは、常に有効であり、ある部分(たとえば、NRスロット内のフレキシブルシンボルをもつ部分)内のPRACHオケージョンは、それがRACHスロットにおいてSSBに先行しないか、またはそのSSBと衝突せず、DL部分およびSSBの最後のシンボルの後に少なくともN個のシンボルがある限り、有効である。たとえば、Nは、PRACHフォーマットおよびサブキャリア間隔に応じて、0または2としてセットされ得る。
【0058】
図1Bは、本開示の一実施形態による、例示的なPRACH設定を示す図である。周波数ドメインでは、NRシステムは、同じ時間ドメインPRACHオケージョン上で、複数の周波数多重化されたPRACHオケージョンをサポートすることができる。これは主に、1つのSSBに関連付けられたPRACHオケージョンが、同じ時間インスタンス、ただし異なる周波数ロケーションにおいて設定されるような、NRシステムにおけるアナログビーム掃引のサポートによって動機を与えられる。図1Bに示されているように、1つの時間ドメインPRACHオケージョンにおいて周波数分割多重化された(FDMed)PRACHオケージョンの数は、1、2、4、または8であり得、PRACH設定期間は、10ms、20ms、40ms、80msまたは160msであり得る。前述のように、PRACH/RACH設定テーブル中の行は、1つのPRACH設定期間のための時間ドメインPRACHオケージョンパターンを指定することができる。
【0059】
例示的な実施形態によれば、各セルにおけるPRACHオケージョンごとのRAプリアンブルとして使用され得る最高64個のシーケンスがある。totalNumberOfRA-Preamblesなどの無線リソース制御(RRC)パラメータは、これらの64個のシーケンスのうちのいくつが、各セルにおけるPRACHオケージョンごとのRAプリアンブルとして使用されるかを決定するために使用され得る。64個のシーケンスは、第1に、ルートZadoff-Chuシーケンスのすべての利用可能な巡回シフトを含むことによって設定され、第2に、PRACHオケージョンについて64個のプリアンブルが生成されるまで、ルートインデックスの昇順に設定され得る。
【0060】
いくつかの例示的な実施形態によれば、SSBとPRACHオケージョンとの間の関連付けがあり得る。たとえば、SSBとPRACHオケージョンとの間の1対1関連付け(たとえば、PRACHオケージョンごとに1つのSSB)が、NRシステムにおいてサポートされ得る。同様に、(1つまたは複数の)SSBと(1つまたは複数の)PRACHオケージョンとの間の1対多および/または多対1関連付けも、NRシステムにおいてサポートされ得る。
【0061】
図1C図1Dは、本開示のいくつかの実施形態による、SSBとPRACHオケージョンとの間の関連付けの例を示す図である。図1Cに示されているPRACHオケージョンごとに1つのSSBの例では、SSB0、SSB1、SSB2およびSSB3が、それぞれ、4つの異なるPRACHオケージョンに関連付けられる。図1Dに示されているPRACHオケージョンごとに2つのSSBの例では、SSB0およびSSB1が、あるPRACHオケージョンに関連付けられ、SSB2およびSSB3が、別のPRACHオケージョンに関連付けられる。図1Cまたは図1Dに示されているSSBとPRACHオケージョンとの間の関連付けは、ほんの一例としてのものであり、適切なPRACHプリアンブルフォーマットを用いたSSBとPRACHオケージョンとの間の他の好適な関連付けも実装され得ることが諒解され得る。
【0062】
例示的な実施形態によれば、gNBは、異なる送信ビームを使用して、それぞれのSSBをUEに送信することができる。gNBからのSSBの受信に応答して、UEは、関連付けられたPRACHオケージョンにおいて、PRACHプリアンブルをgNBに送ることができる。SSBとPRACHオケージョンとの間の関連付けと、SSBから送信ビームへのマッピングとに従って、gNBは、UEによって選好されるその送信ビームを決定するために、UEから受信されたPRACHプリアンブルを使用することができる。gNBは、DL送信において、および随意にUL受信において、決定された送信ビームを使用することができる。
【0063】
いくつかの例示的な実施形態によれば、各SSBに関連付けられたプリアンブルは、2つのRRCパラメータssb-perRACH-OccasionAndCB-PreamblesPerSSBおよびtotalNumberOfRA-Preamblesによって設定され得、これらは、システム情報ブロック(たとえば、SIB1)中のRACH-ConfigCommonなどの情報エレメント(IE)によって示され得る。SSBをRAプリアンブルにマッピングするための特定のルールが規定され得る。たとえば、UEは、パラメータssb-perRACH-OccasionAndCB-PreamblesPerSSBによって、1つのPRACHオケージョンに関連付けられたSSBの数Nと、有効なPRACHオケージョンごとのSSBごとの競合ベース(CB)プリアンブルの数Rとを提供され得る。N<1である場合、1つのSSBが、1/N個の連続する有効なPRACHオケージョンにマッピングされ、有効なPRACHオケージョンごとのSSBに関連付けられた連続するインデックスをもつR個の競合ベースプリアンブルが、プリアンブルインデックス0から開始する。N≧1である場合、有効なPRACHオケージョンごとのSSB n、0≦n≦N-1、に関連付けられた連続するインデックスをもつR個の競合ベースプリアンブルが、プリアンブルインデックス
から開始し、ここで、
は、パラメータtotalNumberOfRA-Preamblesによって提供され、Nの整数倍である。
【0064】
図1Eは、本開示の一実施形態による、SSBとRAプリアンブルとの間のマッピングの一例を示す図である。この例では、1つのPRACH設定期間におけるPRACHスロットの数は2であり、1つのPRACHスロットにおけるPRACHオケージョンの数は4であり、1つのPRACHオケージョンにおけるSSBの数は2である。図1Eに示されているように、SSBとPRACHプリアンブルとの間のマッピングは、M個のプリアンブルを各SSBに連続的に関連付けることによって行われ得、ここで、
である。たとえば、プリアンブルは、以下のようにとられ得る。
- 第1に、単一のPRACHオケージョン内のプリアンブルインデックスの昇順に、
- 第2に、周波数多重化されたPRACHオケージョンのための周波数リソースインデックスの昇順に、および
- 第3に、時間の昇順に。
【0065】
図1Fは、本開示の一実施形態による、PRACHオケージョンごとのSSBごとの例示的なプリアンブルを示す図である。この実施形態では、各SSBについて、PRACHオケージョンごとの関連付けられたプリアンブルは、競合ベースランダムアクセス(CBRA)および競合フリーランダムアクセス(CFRA)のための2つのセットにさらに分割される。PRACHオケージョンごとのSSBごとの競合ベース(CB)プリアンブルの数は、CB-preambles-per-SSBなどのRRCパラメータによってシグナリングされ得る。CBRAおよびCFRAのためのプリアンブルインデックスは、図1Fに示されているように、1つのPRACHオケージョンにおける1つのSSBについて連続的にマッピングされる。
【0066】
図2は、本開示の一実施形態による、例示的な2ステップRAプロシージャを示す図である。図1Aに示されているプロシージャと同様に、図2に示されているプロシージャでは、UEは、201において、gNBから、SSB(たとえば、PSS、SSSおよびPBCHを含む)を受信することによって、SSを検出し、202において、DLにおいてブロードキャストされたシステム情報(たとえば、残余最小システム情報(RMSI)および他のシステム情報(OSI))を復号することができる。図1Aに示されている4ステップ手法と比較して、図2中のプロシージャを実施するUEは、わずか2つのステップにおいてランダムアクセスを完了することができる。第1に、UEは、203a/203bにおいて、場合によってはPUSCH上の何らかのペイロードを伴う、RRC接続要求などの上位レイヤデータとともにRAプリアンブルを含むメッセージA(msgA)をgNBに送る。第2に、gNBは、204において、UE識別子割り振り、タイミングアドバンス情報、競合解消メッセージなどを含む(メッセージBまたはmsgBとも呼ばれる)RARをUEに送る。
【0067】
2ステップRAプロシージャでは、プリアンブルおよびmsgA PUSCHは、メッセージAと呼ばれる1つのメッセージ中でUEによって送信され得る。ネットワークが、4ステップRAプロシージャを実施するレガシーUEを、2ステップRAプロシージャを実施するUEと区別することができるように、2ステップRAプロシージャと4ステップRAプロシージャとについて、(PRACHオケージョンおよびプリアンブルシーケンスによって規定された)別個のPRACHリソースが設定され得る。
【0068】
2ステップRAのためのPRACH設定に関して、ある程度の合意が行われ得る。2ステップRAと4ステップRAとの間のPRACHリソースの関係を考慮して、ネットワークは、以下のオプションを設定するためのフレキシビリティを有し得る。
・ オプションI:2ステップRAおよび4ステップRAのための別個のPRACHオケージョン、ならびに
・ オプションII:2ステップRAおよび4ステップRAのための共有PRACHオケージョン、ただし別個のプリアンブル。
【0069】
4ステップRAプロシージャの場合、SSBとPRACHオケージョンおよびプリアンブルとのマッピングは、図1C図1Fに関して説明される。2ステップRAプロシージャの場合、PRACH設定のための選択されたオプション(たとえば、オプションIまたはオプションII)に従って、SSBをPRACHオケージョンおよび対応するプリアンブルに適応的にマッピングすることが望ましいことがある。
【0070】
いくつかの例示的な実施形態による提案されるソリューションでは、ネットワークノードは、2ステップRAプロシージャのためのシグナリング送信間の関連付けを端末デバイスに示すことができる。例示的な実施形態によれば、提案されるソリューションは、gNBが2ステップRAプロシージャのためのSSBとPRACHオケージョンとのマッピングをUEに知らせることを可能にし得る。随意に、4ステップRAプロシージャのためのレガシーSSBとPRACHオケージョンおよびプリアンブルとのマッピングは、レガシー4ステップRAプロシージャに対する影響なしに、SSBとPRACHオケージョンおよびプリアンブルとのマッピングのためのフレキシビリティを提供しながら、シグナリングオーバーヘッドを最小限に抑えるように、2ステップRAプロシージャのために利用され、再使用され、または単に改訂され得る。
【0071】
いくつかの例示的な実施形態によれば、DL送信とUL送信との間の関連付けは、異なるRAプロシージャのためのRAオケージョン設定方式間の関係に適応可能であり得る。たとえば、2ステップRAおよび4ステップRAのための別個のPRACHオケージョンが設定されるオプションIの場合、2ステップRAのために使用されるSSBとPRACHオケージョンおよびプリアンブルとのマッピングルールは、4ステップRAのためにも使用され得る。代替的に、2ステップRAと4ステップRAとについて、SSBとPRACHオケージョンおよびプリアンブルとのマッピングのための別個の設定ルールが導入され得る。代替的に、2ステップRAおよび4ステップRAのための共有PRACHオケージョンが設定されるオプションIIの場合、2ステップRAのために使用されるSSBとPRACHオケージョンおよびプリアンブルとのマッピングルールは、4ステップRAのために使用されるルールに少なくとも部分的に基づいて規定され得る。
【0072】
図3A図3Cは、本開示のいくつかの実施形態による、オプションIのためのプリアンブル設定の例を示す図である。オプションIの場合、PRACHオケージョンは、2ステップRAと4ステップRAとについて、別個に設定される。いくつかの例示的な実施形態によれば、2ステップRAと4ステップRAとについて、同じプリアンブル設定が使用され得る。たとえば、プリアンブル設定は、図3Aに示されているように、総64個のプリアンブルのうちの16個がCBRAのために設定され、ここで、PRACHオケージョンにマッピングされるSSBの数が4個であることを示し得る。例示的な実施形態によれば、ssb-perRACH-OccasionAndCB-PreamblesPerSSBおよびtotalNumberOfRA-Preamblesなどのいくつかの設定パラメータが、2ステップRAと4ステップRAの両方のために使用され得る。この場合、2ステップRAのためのプリアンブル設定をさらに示すためのネットワークによる余分のシグナリングは必要でない。随意に、パラメータtotalNumberOfRA-Preamblesは、CFRAが2ステップRAのためにサポートされない場合、無視されるかまたはスキップされ得る。
【0073】
いくつかの例示的な実施形態によれば、別個のプリアンブル設定が、図3Bおよび図3Cに示されているように、2ステップRAのために導入され得る。例示的な実施形態によれば、2ステップRAのためのプリアンブル設定は、1つまたは複数のあらかじめ規定されたパラメータによって示され得る。たとえば、2ステップRAのためのPRACHオケージョンにマッピングされるSSBの数と、SSBにマッピングされる2ステップRAのためのCBプリアンブルの数とを示すために、パラメータssb-perRACH-OccasionAndCB-PreamblesPerSSB-2Stepが規定され得る。図3Bの例では、16個のプリアンブルが、2ステップRAのためのPRACHオケージョンにおけるCBRAのために別個に設定される。
【0074】
随意に、2ステップRAにおけるCBRAとCFRAの両方のために使用されるプリアンブルの総数を示すために、別のパラメータtotalNumberOfRA-Preambles-2Stepが規定され得る。図3Cの例では、総64個のプリアンブルのうちの16個が、2ステップRAのためのCBRAのために設定され、残りは、サポートされる場合、CFRAのために使用され得る。
【0075】
いくつかの例示的な実施形態によれば、CFRAは、2ステップRAのためにサポートされることが予想されないことがある。この場合、パラメータtotalNumberOfRA-Preambles-2Stepは、CBRAのためのプリアンブルの総数がパラメータtotalNumberOfRA-Preambles-2Stepの値と同じであることを確認することを介して、CBRAのために使用され得る。随意に、パラメータtotalNumberOfRA-Preambles-2Stepは必要でないことがあり、パラメータssb-perRACH-OccasionAndCB-PreamblesPerSSB-2Stepが、2ステップRAのために使用されるプリアンブルの総数を決定するために使用され得る。
【0076】
本明細書で説明されるシグナリング送信およびリソース割り当てに関係するパラメータ、変数およびセッティングは、例にすぎないことを了解されよう。他の好適なメッセージセッティング、関連付けられた設定パラメータおよびそれらの特定の値も、提案される方法を実装するために適用可能であり得る。
【0077】
図3D図3Fは、本開示のいくつかの実施形態による、オプションIIのためのプリアンブル設定の例を示す図である。オプションIIの場合、PRACHオケージョンは、2ステップRAと4ステップRAとによって共有され得る。いくつかの例示的な実施形態によれば、2ステップRAと4ステップRAとについて、別個のプリアンブルが設定され得る。たとえば、PRACHオケージョンごとの4ステップRAのためのプリアンブルは、4ステップRAパラメータtotalNumberOfRA-Preamblesの値が、PRACHオケージョンごとのプリアンブルの最大数(たとえば、MaxNumberOfRA-Preambles=64)よりも小さくなるように設定され得、残りのプリアンブル(たとえば、64 - totalNumberOfRA-Preambles)が、PRACHオケージョンごとの2ステップRAのためのプリアンブルとして使用され得る。随意に、SSBとPRACHオケージョンとのマッピングの設定は、2ステップRAと4ステップRAとについて、別個にプロビジョニングされ得る。この場合、(ssb-perRACH-Occasion-2Stepなどのパラメータによって示され得る)2ステップRAのためのPRACHオケージョンにマッピングされるSSBの数は、4ステップRAのためのPRACHオケージョンにマッピングされるSSBの数と同じであるか、またはそのSSBの数とは異なり得る。図3Dの例では、PRACHオケージョンごとのプリアンブルは、2ステップRAと4ステップRAとについて分割され、4ステップRAのために設定されたプリアンブルの数は、パラメータtotalNumberOfRA-Preambles=56によって示され、残りの8つのプリアンブルは2ステップRAのために使用され、SSBごとに2つのプリアンブルを伴う。
【0078】
いくつかの例示的な実施形態によれば、2ステップRAのための別個のパラメータ(たとえば、totalNumberOfRA-Preambles-2step)が、PRACHオケージョンにおける2ステップRAのためのプリアンブルの数を示すために導入され得る。随意に、PRACHオケージョンごとの4ステップRAのためのプリアンブルは、totalNumberOfRA-Preambles<MaxNumberOfRA-Preamblesとなるように設定され得、PRACHオケージョンごとの2ステップRAのためのプリアンブルは、totalNumberOfRA-Preambles-2step<MaxNumberOfRA-Preambles - totalNumberOfRA-Preamblesとなるように設定され得る。この場合、残りのプリアンブル(MaxNumberOfRA-Preambles - totalNumberOfRA-Preambles)のサブセットが、PRACHオケージョンごとの2ステップRAのためのプリアンブルとして使用され、(1つまたは複数の)残余プリアンブルは予約され、RAのために使用されないことがある。したがって、PRACHオケージョンごとのいくつかのプリアンブルが、4ステップRAのために使用され得、いくつかが2ステップRAのために使用され得、いくつかが予約され得る。図3Eの例では、PRACHオケージョンにおいて設定されたプリアンブルの数は、MaxNumberOfRA-Preambles=64であり、4ステップRAのために設定されたプリアンブルの数は、totalNumberOfRA-Preambles=56であり、2ステップRAのために設定されたプリアンブルの数は、totalNumberOfRA-Preambles-2step=4であり、残りの4つのプリアンブルは予約され、RAのために使用されない。
【0079】
いくつかの例示的な実施形態によれば、PRACHオケージョンごとの2ステップRAと4ステップRAの両方のために使用されるプリアンブルの数は、totalNumberOfRA-Preamblesなどのパラメータが設定される場合、そのパラメータによって示され得る。PRACHオケージョンごとの2ステップRAと4ステップRAの両方のために設定されたCBプリアンブルの和が、パラメータMaxNumberOfRA-Preamblesの値よりも小さいかまたはそれに等しいか、あるいは、パラメータtotalNumberOfRA-Preamblesが設定される場合、その値よりも小さいかまたはそれに等しいように、2ステップRAのためのSSBごとのCBプリアンブルの数を示すために、CB-preambles-per-SSB-2stepなどの別個のパラメータが導入され得る。
【0080】
随意に、4ステップRAのために最初に使用可能なCFRAプリアンブルの一部が、2ステップRAのためのプリアンブルとして設定され得る。この場合、gNBなどのネットワークノードは、4ステップCFRAのためにこれらのプリアンブルを使用することを回避する必要がある。これは、たとえば、ネットワーク実装を介して、あるいは、(たとえば、CB-preambles-per-SSB-2stepなどのパラメータを規定することによって)2ステップRAのために設定または再使用されるプリアンブルが、4ステップCFRAのために有効でないというルールを指定することによって、行われ得る。図3Fの例では、PRACHオケージョンごとの2ステップRAと4ステップRAの両方のために設定されたプリアンブルの数は64個であり、PRACHオケージョンごとのSSBごとの4ステップRAのために設定されたCBRAプリアンブルの数は、CB-preambles-per-SSB=4であり、PRACHオケージョンごとのSSBごとの2ステップRAのために設定されたCBRAプリアンブルの数は、CB-preambles-per-SSB-2step=2であり、残りのプリアンブルはCFRAのためのものである。
【0081】
本開示のいくつかの実施形態は、主に、いくつかの例示的なネットワーク設定およびシステム展開のための非限定的な例として使用されている5GまたはNR仕様に関して説明されることに留意されたい。したがって、本明細書で与えられる例示的な実施形態の説明は、詳細には、それらの実施形態に直接関係する専門用語を参照する。そのような専門用語は、提示された非限定的な例および実施形態のコンテキストにおいて使用されるにすぎず、当然、いかなる形でも本開示を限定しない。むしろ、本明細書で説明される例示的な実施形態が適用可能である限り、任意の他のシステム設定または無線技術が等しく利用され得る。
【0082】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による、方法400を示すフローチャートである。図4に示されている方法400は、ネットワークノード、またはネットワークノードに通信可能に結合された装置によって実施され得る。例示的な実施形態によれば、ネットワークノードは、gNBなどの基地局を備え得る。ネットワークノードは、2ステップRAおよび/または4ステップRAなどの1つまたは複数のRA手法をサポートすることが可能であり得る、UEなどの1つまたは複数の端末デバイスと通信するように設定され得る。
【0083】
図4に示されている例示的な方法400によれば、ネットワークノードは、ブロック402に示されているように、2ステップRAプロシージャにおける、DL送信とUL送信との間の関連付け(たとえば、SSBとRAオケージョンとの間の関連付けなど)を、2ステップRAプロシージャのためのRAリソース設定に少なくとも部分的に基づいて(たとえば、RAリソースが2ステップRAプロシージャと4ステップRAプロシージャとによって共有されるかどうかに少なくとも部分的に基づいて)決定することができる。図2に関して説明されるように、2ステップRAプロシージャでは、プリアンブルおよびPUSCHは、それぞれ、1つのメッセージ(たとえば、msgAなど)中で、RAオケージョンおよびPUSCHオケージョンにおいて送信され得る。次いで、ネットワークノードは、ブロック404に示されているように、関連付けを示す情報を端末デバイスに送信することができる。たとえば、関連付けを示す情報は、ネットワークノードから端末デバイスに送信される(SIB1などの)ブロードキャスト情報ブロックにおいて搬送され得る。随意に、端末デバイスは、ネットワークノードへのアクセスを実装するために、2ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けを示す情報を使用し得る。
【0084】
いくつかの例示的な実施形態によれば、DL送信とUL送信との間の関連付けは、SSBとRAオケージョンとの間の関連付け、および/または2ステップRAプロシージャのためのシグナリング送信/リソース割り当てを反映する他の関連付けを含み得る。例示的な実施形態では、SSBとRAオケージョンとの間の関連付けは、RAオケージョンにおける1つまたは複数のプリアンブルへのSSBのマッピングを含み得る。
【0085】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による、方法500を示すフローチャートである。図5に示されている方法500は、端末デバイス、または端末デバイスに通信可能に結合された装置によって実施され得る。例示的な実施形態によれば、UEなどの端末デバイスは、2ステップRAおよび/または4ステップRAなどの1つまたは複数のRA手法をサポートすることによって、gNBなどのネットワークノードと通信するように設定され得る。
【0086】
図5に示されている例示的な方法500によれば、端末デバイスは、ブロック502に示されているように、2ステップRAプロシージャにおけるDL送信とUL送信との間の関連付け(たとえば、SSBとRAオケージョンとの間の関連付け)を示す情報を、(図4に関して説明されるネットワークノードなどの)ネットワークノードから受信し得る。関連付けは、2ステップRAプロシージャのためのRAリソース設定に少なくとも部分的に基づき得る(たとえば、RAリソースが2ステップRAプロシージャと4ステップRAプロシージャとによって共有されるかどうかに少なくとも部分的に基づき得る)。随意に、端末デバイスは、ブロック504に示されているように、ネットワークノードから受信された情報に従って、2ステップRAプロシージャを実施し得る。
【0087】
いくつかの例示的な実施形態によれば、2ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けは、4ステップRAプロシージャのためのRAリソース設定(たとえば、RAオケージョン設定、および、随意に、RAプリアンブル設定など)にさらに基づき得る。一実施形態では、RAリソースは、RAオケージョンおよび/または1つまたは複数の関連付けられたRAプリアンブルを含み得る。
【0088】
いくつかの例示的な実施形態によれば、2ステップRAプロシージャのために利用可能なRAリソースは、4ステップRAプロシージャのために利用可能なRAリソースとは別個であり得る。この場合、2ステップRAプロシージャと4ステップRAプロシージャとは、RAリソースを共有しないことがある。一実施形態では、2ステップRAプロシージャのためのRAオケージョンは、4ステップRAプロシージャのためのRAオケージョンとは別個であり得る。例示的な実施形態によれば、2ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けは、4ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けと同じであり得る(たとえば、図3Aに示されている、2ステップRAと4ステップRAの両方のために適用可能なSSBとRAオケージョンとのマッピング)。一実施形態では、2ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けを示す情報は、4ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けをも示すことができる。したがって、4ステップRAプロシージャのために規定されたいくつかの既存のパラメータが、2ステップRAプロシージャのためにも使用され得る。
【0089】
いくつかの例示的な実施形態によれば、2ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けは、4ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けとは異なり得る。この場合、2ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けを示す情報は、
・ 2ステップRAプロシージャのためのRAオケージョンにマッピングされるSSBの数と、
・ 2ステップRAプロシージャのためのSSBにマッピングされるプリアンブルの数と
を示すための(図3Bに関して説明されるssb-perRACH-OccasionAndCB-PreamblesPerSSB-2Stepなどの)第1のパラメータを含み得る。
【0090】
例示的な実施形態によれば、2ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けを示す情報は、
・ 2ステップRAプロシージャのためのRAオケージョンにおけるプリアンブルの数
を示すための(図3Cに関して説明されるtotalNumberOfRA-Preambles-2Stepなどの)第2のパラメータをさらに含み得る。
【0091】
2ステップRAプロシージャのためのRAオケージョンにおけるプリアンブルは、CBプリアンブル(たとえば、図3Cに示されているCBRAプリアンブル)を含み得る。随意に、2ステップRAプロシージャのためのRAオケージョンにおけるプリアンブルは、CFプリアンブル(たとえば、図3Cに示されているCFRAプリアンブル)をさらに含み得る。
【0092】
いくつかの例示的な実施形態によれば、2ステップRAプロシージャのために利用可能なRAリソースは、4ステップRAプロシージャによって共有され得る。一実施形態では、RAオケージョンは、2ステップRAプロシージャと4ステップRAプロシージャとによって共有され得る。この場合、共有RAオケージョンは、2ステップRAプロシージャおよび4ステップRAプロシージャのための別個のプリアンブルで設定され得る(たとえば、図3D図3Fに示されているプリアンブル設定)。一実施形態では、共有RAオケージョンは、少なくとも1つの予約済みプリアンブルで設定され得る(たとえば、図3Eに示されているプリアンブル設定)。
【0093】
いくつかの例示的な実施形態によれば、2ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けを示す情報は、
・ 2ステップRAプロシージャのための、共有RAオケージョンにマッピングされるSSBの数
を示すための(図3Dに関して説明されるssb-perRACH-Occasion-2Stepなどの)第3のパラメータを含み得る。
【0094】
例示的な実施形態によれば、第3のパラメータは、2ステップRAプロシージャのためのSSBにマッピングされるプリアンブルの数を決定するために使用可能であり得る。たとえば、2ステップRAプロシージャのためのSSBにマッピングされるプリアンブルの数は、図3Dに関して説明されるように、(MaxNumberOfRA-Preambles - totalNumberOfRA-Preambles)/ssb-perRACH-Occasion-2Stepによって決定され得る。
【0095】
いくつかの例示的な実施形態によれば、2ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けを示す情報は、
・ 共有RAオケージョンにおいて設定された2ステップRAプロシージャのためのプリアンブルの数
を示すための(図3Eに関して説明されるtotalNumberOfRA-Preambles-2stepなどの)第4のパラメータを含み得る。
【0096】
いくつかの例示的な実施形態によれば、2ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けを示す情報は、
・ 2ステップRAプロシージャのためのSSBにマッピングされるプリアンブルの数
を示すための(図3Eおよび図3Fに関して説明されるCB-preambles-per-SSB-2stepなどの)第5のパラメータを含み得る。
【0097】
いくつかの例示的な実施形態によれば、2ステップRAプロシージャにおけるSSBとRAオケージョンとの間の関連付けを示す情報は、
・ 共有RAオケージョンにおける2ステップRAプロシージャおよび4ステップRAプロシージャのためのプリアンブルの総数
を示すための(図3Fに関して説明されるtotalNumberOfRA-Preamblesなどの)第6のパラメータをさらに含み得る。
【0098】
いくつかの例示的な実施形態によれば、2ステップRAプロシージャのためのSSBにマッピングされるプリアンブルは、4ステップRAプロシージャのために最初に設定されたCFプリアンブルの少なくとも一部を使用することによって設定され得る。このようにして、4ステップRAプロシージャのために最初に設定されたプリアンブルのうちのいくつかが、2ステップRAプロシージャのために再使用され得る。随意に、2ステップRAプロシージャおよび4ステップRAプロシージャは、SSBと共有RAオケージョンとの間の同じ関連付けで設定され得る(たとえば、図3Fに示されているプリアンブル設定)。
【0099】
1つまたは複数の例示的な実施形態による提案されるソリューションは、2ステップRAプロシージャなどのRAプロシージャのための指定された設定ルールに少なくとも部分的に基づいて、UL送信がDL送信に関連付けられることを可能にすることができる。いくつかの例示的な実施形態によれば、2ステップRAプロシージャのためのSSBとRAオケージョンとの間の関連付け(たとえば、SSBとRAオケージョンおよびmsgAプリアンブルとのマッピング)は、2ステップRAプロシージャのためのRAリソース(たとえば、RAオケージョン)設定と、4ステッププロシージャのためのRAリソース設定との間の関係に従って(たとえば、RAリソースが2ステップRAプロシージャと4ステップRAプロシージャとによって共有されるかどうかに従って)、決定され得る。4ステップRAプロシージャのためのSSBとRAオケージョンとのマッピングの設定ルールおよびパラメータは、送信設定のフレキシビリティを改善し、リソース利用を向上させるように、2ステップRAプロシージャのためのSSBとRAオケージョンとのマッピングの設定ルールおよびパラメータを少なくとも部分的に形成するために利用され得る。
【0100】
図4図5に示されている様々なブロックは、方法ステップ、および/またはコンピュータプログラムコードの動作から生じる動作、および/または関連付けられた(1つまたは複数の)機能を行うために構築された複数の結合された論理回路エレメントと見なされ得る。上記で説明された概略フローチャート図は、概して、論理フローチャート図として記載される。したがって、図示された順序および標示されたステップは、提示された方法の特定の実施形態を示す。示されている方法の、1つまたは複数のステップ、またはそれらの部分と、機能、論理、または効果において等価である他のステップおよび方法が想到され得る。さらに、特定の方法が行われる順序は、示されている対応するステップの順序に厳密に従うことも従わないこともある。
【0101】
図6は、本開示の様々な実施形態による、装置600を示すブロック図である。図6に示されているように、装置600は、プロセッサ601などの1つまたは複数のプロセッサと、コンピュータプログラムコード603を記憶するメモリ602などの1つまたは複数のメモリとを備え得る。メモリ602は、非一時的機械/プロセッサ/コンピュータ可読記憶媒体であり得る。いくつかの例示的な実施形態によれば、装置600は、図4に関して説明されるネットワークノード、または図5に関して説明される端末デバイスに、プラグ接続されまたは取り付けられ得る集積回路チップまたはモジュールとして実装され得る。そのような場合、装置600は、図4に関して説明されるネットワークノード、または図5に関して説明される端末デバイスとして実装され得る。
【0102】
いくつかの実装形態では、1つまたは複数のメモリ602およびコンピュータプログラムコード603は、1つまたは複数のプロセッサ601とともに、装置600に、少なくとも、図4に関して説明されるような方法の任意の動作を実施させるように設定され得る。他の実装形態では、1つまたは複数のメモリ602およびコンピュータプログラムコード603は、1つまたは複数のプロセッサ601とともに、装置600に、少なくとも、図5に関して説明されるような方法の任意の動作を実施させるように設定され得る。代替または追加として、1つまたは複数のメモリ602およびコンピュータプログラムコード603は、1つまたは複数のプロセッサ601とともに、装置600に、少なくとも、本開示の例示的な実施形態による提案される方法を実装するためにより多いまたはより少ない動作を実施させるように設定され得る。
【0103】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による、装置700を示すブロック図である。図7に示されているように、装置700は、決定ユニット701と送信ユニット702とを備え得る。例示的な実施形態では、装置700は、gNBなどのネットワークノードにおいて実装され得る。決定ユニット701は、ブロック402における動作を行うように動作可能であり得、送信ユニット702は、ブロック404における動作を行うように動作可能であり得る。場合によっては、決定ユニット701および/または送信ユニット702は、本開示の例示的な実施形態による提案される方法を実装するためにより多いまたはより少ない動作を行うように動作可能であり得る。
【0104】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による、装置800を示すブロック図である。図8に示されているように、装置800は、受信ユニット801と、随意に、実施ユニット802とを備え得る。例示的な実施形態では、装置800は、UEなどの端末デバイスにおいて実装され得る。受信ユニット801は、ブロック502における動作を行うように動作可能であり得、実施ユニット802は、ブロック504における動作を行うように動作可能であり得る。場合によっては、受信ユニット801および/または実施ユニット802は、本開示の例示的な実施形態による提案される方法を実装するためにより多いまたはより少ない動作を行うように動作可能であり得る。
【0105】
図9は、本開示のいくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信ネットワークを示すブロック図である。
【0106】
図9を参照すると、一実施形態によれば、通信システムが、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク911とコアネットワーク914とを備える、3GPPタイプセルラネットワークなどの通信ネットワーク910を含む。アクセスネットワーク911は、NB、eNB、gNBまたは他のタイプの無線アクセスポイントなど、複数の基地局912a、912b、912cを備え、各々が、対応するカバレッジエリア913a、913b、913cを規定する。各基地局912a、912b、912cは、有線接続または無線接続915を介してコアネットワーク914に接続可能である。カバレッジエリア913c中に位置する第1のUE991が、対応する基地局912cに無線で接続するか、または対応する基地局912cによってページングされるように設定される。カバレッジエリア913a中の第2のUE992が、対応する基地局912aに無線で接続可能である。この例では複数のUE991、992が示されているが、開示される実施形態は、唯一のUEがカバレッジエリア中にある状況、または唯一のUEが、対応する基地局912に接続している状況に等しく適用可能である。
【0107】
通信ネットワーク910は、それ自体、ホストコンピュータ930に接続され、ホストコンピュータ930は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、あるいはサーバファーム中の処理リソースとして具現され得る。ホストコンピュータ930は、サービスプロバイダの所有または制御下にあり得るか、あるいはサービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダの代わりに動作され得る。通信ネットワーク910とホストコンピュータ930との間の接続921および922が、コアネットワーク914からホストコンピュータ930まで直接延び得るか、または随意の中間ネットワーク920を介して進み得る。中間ネットワーク920は、公衆ネットワーク、プライベートネットワークまたはホストされたネットワークのうちの1つ、あるいはそれらのうちの2つ以上の組合せであり得、中間ネットワーク920は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得、特に、中間ネットワーク920は、2つまたはそれ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
【0108】
図9の通信システムは全体として、接続されたUE991、992とホストコンピュータ930との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)接続950として説明され得る。ホストコンピュータ930および接続されたUE991、992は、アクセスネットワーク911、コアネットワーク914、任意の中間ネットワーク920および可能なさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続950を介してデータおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続950は、OTT接続950が通過する、参加する通信デバイスが、アップリンク通信およびダウンリンク通信のルーティングに気づいていないという意味で、透過的であり得る。たとえば、基地局912は、接続されたUE991にフォワーディング(たとえば、ハンドオーバ)されるべき、ホストコンピュータ930から発生したデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて、知らされないことがあるかまたは知らされる必要がない。同様に、基地局912は、UE991から発生してホストコンピュータ930に向かう発信アップリンク通信の将来ルーティングに気づいている必要がない。
【0109】
図10は、本開示のいくつかの実施形態による、部分的無線接続上で基地局を介してUEと通信するホストコンピュータを示すブロック図である。
【0110】
次に、一実施形態による、前の段落において説明されたUE、基地局およびホストコンピュータの例示的な実装形態が、図10を参照しながら説明される。通信システム1000では、ホストコンピュータ1010が、通信システム1000の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するように設定された通信インターフェース1016を含む、ハードウェア1015を備える。ホストコンピュータ1010は、記憶能力および/または処理能力を有し得る、処理回路1018をさらに備える。特に、処理回路1018は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ1010は、ホストコンピュータ1010に記憶されるかまたはホストコンピュータ1010によってアクセス可能であり、処理回路1018によって実行可能である、ソフトウェア1011をさらに備える。ソフトウェア1011は、ホストアプリケーション1012を含む。ホストアプリケーション1012は、UE1030およびホストコンピュータ1010において終端するOTT接続1050を介して接続するUE1030など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション1012は、OTT接続1050を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。
【0111】
通信システム1000は、通信システム中に提供される基地局1020をさらに含み、基地局1020は、基地局1020がホストコンピュータ1010およびUE1030と通信することを可能にするハードウェア1025を備える。ハードウェア1025は、通信システム1000の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェース1026、ならびに基地局1020によってサーブされるカバレッジエリア(図10に図示せず)中に位置するUE1030との少なくとも無線接続1070をセットアップおよび維持するための無線インターフェース1027を含み得る。通信インターフェース1026は、ホストコンピュータ1010への接続1060を容易にするように設定され得る。接続1060は直接であり得るか、あるいは、接続1060は、通信システムのコアネットワーク(図10に図示せず)を、および/または通信システムの外部の1つまたは複数の中間ネットワークを通過し得る。図示の実施形態では、基地局1020のハードウェア1025は、処理回路1028をさらに含み、処理回路1028は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。基地局1020は、内部的に記憶されるかまたは外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア1021をさらに有する。
【0112】
通信システム1000は、すでに言及されたUE1030をさらに含む。UE1030のハードウェア1035は、UE1030が現在位置するカバレッジエリアをサーブする基地局との無線接続1070をセットアップおよび維持するように設定された、無線インターフェース1037を含み得る。UE1030のハードウェア1035は、処理回路1038をさらに含み、処理回路1038は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。UE1030は、UE1030に記憶されるかまたはUE1030によってアクセス可能であり、処理回路1038によって実行可能である、ソフトウェア1031をさらに備える。ソフトウェア1031は、クライアントアプリケーション1032を含む。クライアントアプリケーション1032は、ホストコンピュータ1010のサポートを伴って、UE1030を介して人間のまたは人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ1010では、実行しているホストアプリケーション1012は、UE1030およびホストコンピュータ1010において終端するOTT接続1050を介して、実行しているクライアントアプリケーション1032と通信し得る。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション1032は、ホストアプリケーション1012から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続1050は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション1032は、クライアントアプリケーション1032が提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
【0113】
図10に示されているホストコンピュータ1010、基地局1020およびUE1030は、それぞれ、図9のホストコンピュータ930、基地局912a、912b、912cのうちの1つ、およびUE991、992のうちの1つと同様または同等であり得ることに留意されたい。つまり、これらのエンティティの内部の働きは、図10に示されているようなものであり得、別個に、周囲のネットワークトポロジーは、図9のものであり得る。
【0114】
図10では、OTT接続1050は、仲介デバイスとこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングとへの明示的言及なしに、基地局1020を介したホストコンピュータ1010とUE1030との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャが、ルーティングを決定し得、ネットワークインフラストラクチャは、UE1030からまたはホストコンピュータ1010を動作させるサービスプロバイダから、またはその両方からルーティングを隠すように設定され得る。OTT接続1050がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、さらに、ネットワークインフラストラクチャが、(たとえば、ネットワークの負荷分散考慮または再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する判断を行い得る。
【0115】
UE1030と基地局1020との間の無線接続1070は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続1070が最後のセグメントを形成するOTT接続1050を使用して、UE1030に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、レイテンシおよび電力消費を改善し、それにより、複雑さの低下、セルにアクセスするために必要とされる時間の低減、応答性の向上、バッテリー寿命の延長などの利益を提供し得る。
【0116】
1つまたは複数の実施形態が改善する、データレート、レイテンシおよび他のファクタを監視する目的での、測定プロシージャが提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ1010とUE1030との間のOTT接続1050を再設定するための随意のネットワーク機能がさらにあり得る。測定プロシージャおよび/またはOTT接続1050を再設定するためのネットワーク機能は、ホストコンピュータ1010のソフトウェア1011およびハードウェア1015でまたはUE1030のソフトウェア1031およびハードウェア1035で、またはその両方で実装され得る。実施形態では、OTT接続1050が通過する通信デバイスにおいて、またはその通信デバイスに関連して、センサー(図示せず)が展開され得、センサーは、上記で例示された監視された量の値を供給すること、あるいはソフトウェア1011、1031が監視された量を算出または推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定プロシージャに参加し得る。OTT接続1050の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は、基地局1020に影響を及ぼす必要がなく、再設定は、基地局1020に知られていないかまたは知覚不可能であり得る。そのようなプロシージャおよび機能は、当技術分野において知られ、実践され得る。いくつかの実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータ1010の測定を容易にするプロプライエタリUEシグナリングを伴い得る。測定は、ソフトウェア1011および1031が、ソフトウェア1011および1031が伝搬時間、エラーなどを監視する間にOTT接続1050を使用して、メッセージ、特に空のまたは「ダミー」メッセージが送信されることを引き起こすことにおいて、実装され得る。
【0117】
図11は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図9および図10を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図11への図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップ1110において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ1110の(随意であり得る)サブステップ1111において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ1120において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。(随意であり得る)ステップ1130において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが始動した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。(また、随意であり得る)ステップ1140において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行する。
【0118】
図12は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図9および図10を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図12への図面参照のみがこのセクションに含まれる。方法のステップ1210において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。随意のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ1220において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局を介して進み得る。(随意であり得る)ステップ1230において、UEは、送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0119】
図13は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図9および図10を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図13への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ1310において、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。追加または代替として、ステップ1320において、UEはユーザデータを提供する。ステップ1320の(随意であり得る)サブステップ1321において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ1310の(随意であり得る)サブステップ1311において、UEは、ホストコンピュータによって提供された受信された入力データに反応してユーザデータを提供する、クライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の様式にかかわらず、UEは、(随意であり得る)サブステップ1330において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を始動する。方法のステップ1340において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0120】
図14は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図9および図10を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図14への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ1410において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。(随意であり得る)ステップ1420において、基地局は、ホストコンピュータへの、受信されたユーザデータの送信を始動する。(随意であり得る)ステップ1430において、ホストコンピュータは、基地局によって始動された送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0121】
概して、様々な例示的な実施形態は、ハードウェアまたは専用チップ、回路、ソフトウェア、論理あるいはそれらの任意の組合せで実装され得る。たとえば、いくつかの態様は、ハードウェアで実装され得、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサまたは他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェアまたはソフトウェアで実装され得るが、本開示はそれに限定されない。本開示の例示的な実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャートとして、または何らかの他の図式表現を使用して、例示および説明され得るが、本明細書で説明されるこれらのブロック、装置、システム、技法または方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路または論理、汎用ハードウェアまたはコントローラまたは他のコンピューティングデバイス、あるいはそれらの何らかの組合せで実装され得ることを十分に理解されたい。
【0122】
したがって、本開示の例示的な実施形態の少なくともいくつかの態様が、集積回路チップおよびモジュールなど、様々な構成要素において実践され得ることを諒解されたい。したがって、本開示の例示的な実施形態は、集積回路として具現される装置において実現され得、ここで、集積回路は、本開示の例示的な実施形態に従って動作するように設定可能である、データプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、ベースバンド回路および無線周波数回路のうちの少なくとも1つまたは複数を具現するための回路(ならびに場合によってはファームウェア)を備え得ることを諒解されたい。
【0123】
本開示の例示的な実施形態の少なくともいくつかの態様が、1つまたは複数のコンピュータまたは他のデバイスによって実行される、1つまたは複数のプログラムモジュールでなど、コンピュータ実行可能命令で具現され得ることを諒解されたい。概して、プログラムモジュールは、コンピュータまたは他のデバイス中のプロセッサによって実行されたとき、特定のタスクを実施するか、または特定の抽象データ型を実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造などを含む。コンピュータ実行可能命令は、ハードディスク、光ディスク、リムーバブル記憶媒体、固体メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)など、コンピュータ可読媒体に記憶され得る。当業者によって諒解されるように、プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態において、必要に応じて、組み合わせられるかまたは分散され得る。さらに、機能は、集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)など、ファームウェアまたはハードウェア等価物において全体的にまたは部分的に具現され得る。
【0124】
本開示は、明示的に本明細書で開示される特徴の任意の新規の特徴または組合せあるいはその任意の一般化のいずれかを含む。本開示の上記の例示的な実施形態への様々な修正および適応は、添付の図面とともに読まれるとき、上記の説明に鑑みて、当業者に明らかになり得る。しかしながら、任意のおよびすべての修正が、依然として、本開示の非限定的なおよび例示的な実施形態の範囲内に入る。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図14