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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-26
(45)【発行日】2023-08-03
(54)【発明の名称】ビーム補強リング
(51)【国際特許分類】
   E04C 3/08 20060101AFI20230727BHJP
   B23K 9/00 20060101ALI20230727BHJP
【FI】
E04C3/08
B23K9/00 501B
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022506109
(86)(22)【出願日】2020-02-06
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-07
(86)【国際出願番号】 KR2020001720
(87)【国際公開番号】W WO2021020682
(87)【国際公開日】2021-02-04
【審査請求日】2022-03-07
(31)【優先権主張番号】10-2019-0094004
(32)【優先日】2019-08-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】592000691
【氏名又は名称】ポスコホールディングス インコーポレーティッド
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(72)【発明者】
【氏名】チョン、 ジン アン
【審査官】齋藤 卓司
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-167615(JP,A)
【文献】特開2006-241680(JP,A)
【文献】特開2007-009419(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0262914(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04C 3/00-3/46
B23K 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビーム(beam)の円形ホールに挿入されるリング(ring)形態の本体部と、
前記本体部から延びて前記円形ホールを形成する前記ビームの内周面をカバーするフランジ部と、
前記本体部と前記フランジ部との間に位置する貫通ホールと
を含み、
前記フランジ部は、前記フランジ部の外周面に沿って互いに離隔配置された複数の突出部を含み、
前記複数の突出部の間に位置する前記フランジ部の外周面と前記ビームの第1表面との間に溶接された第1溶接部をさらに含み、
前記本体部は、前記貫通ホールを形成する傾斜面を含み、前記傾斜面は、前記ビームの内周面に直接対向し、
前記傾斜面と前記ビームの内周面との間に溶接された第2溶接部をさらに含み、
前記第1溶接部及び前記第2溶接部は同じ方向に露出される、ビーム補強リング。
【請求項2】
前記貫通ホールは、前記ビームの内周面を露出する、請求項1に記載のビーム補強リング。
【請求項3】
前記貫通ホールは、前記ビームの内周面の延長方向に沿って延びた、請求項1または請求項2に記載のビーム補強リング。
【請求項4】
前記貫通ホールは、複数の貫通ホールを含み、
前記複数の貫通ホールは、前記フランジ部の外周面に沿って互いに離隔配置される、請求項1または請求項2に記載のビーム補強リング。
【請求項5】
前記第2溶接部は、前記第1溶接部と同じ方向に位置する、請求項に記載のビーム補強リング。
【請求項6】
前記フランジ部は、前記貫通ホールを形成する垂直面を含み、
前記垂直面は、前記ビームの内周面と隣り合う前記ビームの第2表面と隣り合う、請求項に記載のビーム補強リング。
【請求項7】
前記垂直面と前記ビームの第2表面との間に溶接された第3溶接部をさらに含み、
前記第3溶接部は、前記第1溶接部と同じ方向に位置する、請求項に記載のビーム補強リング。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本記載は、ビーム補強リングに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、建築構造物であるビーム(beam)には配管または配線などを通過させるための円形ホールが形成される。この場合、円形ホールによってビームの強度が低下する。
【0003】
従来は、円形ホールが形成されたビームの強度補強のために、円形ホールと隣り合うビームの表面に金属プレート(plate)を接触させ、金属プレートの枠全体をビームの表面に溶接していた。
【0004】
しかし、従来の円形ホールが形成されたビームを補強する金属プレートは、枠全体をビームの表面に溶接することによって、溶接の便宜性が低下する問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一実施例は、円形ホールが形成されたビームの強度補強を向上すると同時に、溶接の便宜性が向上したビーム補強リングを提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一側面は、ビーム(beam)の円形ホールに挿入されるリング(ring)形態の本体部と、前記本体部から延びて前記円形ホールを形成する前記ビームの内周面をカバーするフランジ部と、前記本体部と前記フランジ部との間に位置する貫通ホールとを含むビーム補強リングを提供する。
【0007】
前記貫通ホールは、前記ビームの内周面を露出することができる。
【0008】
前記貫通ホールは、前記ビームの内周面の延長方向に沿って延びることができる。
【0009】
前記貫通ホールは、複数の貫通ホールを含み、前記複数の貫通ホールは、前記フランジ部の外周面に沿って互いに離隔配置される。
【0010】
前記フランジ部は、前記フランジ部の外周面に沿って互いに離隔配置された複数の突出部を含むことができる。
【0011】
前記複数の突出部の間に位置する前記フランジ部の外周面と前記ビームの第1表面との間に溶接された第1溶接部をさらに含むことができる。
【0012】
前記本体部は、前記貫通ホールを形成する傾斜面を含み、前記傾斜面は、前記ビームの内周面に直接対向することができる。
【0013】
前記傾斜面と前記ビームの内周面との間に溶接された第2溶接部をさらに含み、前記第2溶接部は、前記第1溶接部と同じ方向に位置することができる。
【0014】
前記フランジ部は、前記貫通ホールを形成する垂直面を含み、前記垂直面は、前記ビームの内周面と隣り合う前記ビームの第2表面と隣り合うことができる。
【0015】
前記垂直面と前記ビームの第2表面との間に溶接された第3溶接部をさらに含み、前記第3溶接部は、前記第1溶接部と同じ方向に位置することができる。
【発明の効果】
【0016】
一実施例によれば、円形ホールが形成されたビームの強度補強を向上すると同時に、溶接の便宜性が向上したビーム補強リングを提供しようとする。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】一実施例によるビーム補強リングを示す平面図である。
図2図1のII-IIに沿った断面図である。
図3図1のIII-IIIに沿った断面図である。
図4】H型ビームに一実施例によるビーム補強リングを溶接することを示す斜視図である。
図5】H型ビームに溶接された一実施例によるビーム補強リングを示す平面図である。
図6図5のVI-VIに沿った断面図である。
図7】H型ビームに溶接された他の実施例によるビーム補強リングの一部分を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施例について、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。本発明は種々の異なる形態で実現可能であり、ここで説明する実施例に限定されない。
【0019】
本発明を明確に説明するために説明上不必要な部分は省略し、明細書全体にわたって同一または類似の構成要素については同一の参照符号を付す。
【0020】
また、明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とする時、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素をさらに包含できることを意味する。
【0021】
以下、図1図3を参照して、一実施例によるビーム補強リングを説明する。
図1は、一実施例によるビーム補強リングを示す平面図である。図2は、図1のII-IIに沿った断面図である。図3は、図1のIII-IIIに沿った断面図である。
【0022】
図1図3を参照すれば、一実施例によるビーム補強リング1000は、ビーム(beam)に形成された円形ホールの強度を補強し、本体部100と、フランジ部200と、貫通ホール300とを含む。
【0023】
本体部100は、ビームの円形ホールに挿入され、リング(ring)形態を有する。本体部100は、フランジ部200に比べて厚い厚さを有し、ビームの円形ホールに挿入される。本体部100は、貫通ホール300を形成する傾斜面110を含む。
【0024】
傾斜面110は、フランジ部200方向にテーパ(taper)された形態を有する。傾斜面110は、ビームの円形ホールを形成するビームの内周面に直接対向することができる。
【0025】
一方、本体部100は、円形のリング形態を有するが、これに限定されず、楕円形、多角形、閉ループ(closed loop)形などの多様なリング形態を有することができる。
【0026】
フランジ部200は、本体部100から外側方向に延びる。フランジ部200は、本体部100に比べて薄い厚さを有し、ビームの円形ホールを形成するビームの内周面をカバーすることができる。フランジ部200は、本体部100の内周面に比べて長い外周面210と、複数の突出部220と、貫通ホール300を形成する垂直面230とを含む。
【0027】
複数の突出部220は、フランジ部200の外周面210に沿って互いに離隔配置される。複数の突出部220は、フランジ部200の外周面210から外側方向に延びる。
【0028】
垂直面230は、本体部100の傾斜面110と共に貫通ホール300を形成する。垂直面230の端部は、傾斜面110の端部と垂直方向に非重畳となる。垂直面230は、ビームの内周面と隣り合うビームの表面と隣り合うことができる。
【0029】
貫通ホール300は、本体部100とフランジ部200との間に位置し、ビーム補強リング1000を貫通する。貫通ホール300は、ビームの円形ホールを形成するビームの内周面を露出することができる。貫通ホール300は、フランジ部200の外周面210の延長方向に沿って延びる。貫通ホール300は、ビームの内周面の延長方向に沿って延びることができる。ビーム補強リング1000の中心を基準として貫通ホール300の一端部から他端部までの角度は30度の角度を有することができるが、これに限定されない。
【0030】
貫通ホール300は、複数であり、複数の貫通ホール300は、フランジ部200の外周面210に沿って互いに離隔配置される。ビーム補強リング1000の中心を基準として隣り合う貫通ホール300間の角度は30度の角度を有することができるが、これに限定されない。
【0031】
以下、図4図6を参照して、ビームに溶接された一実施例によるビーム補強リングを説明する。以下、貫通ホールが形成されたビームとしてH型ビームを一例として説明するが、一実施例によるビーム補強リングが溶接されるビームは、H型ビームに限定されず、公知の多様な形態のビームであってもよい。
【0032】
図4は、H型ビームに一実施例によるビーム補強リングを溶接することを示す斜視図である。
【0033】
図4を参照すれば、一実施例によるビーム補強リング1000は、H型ビームなどのビーム10に形成された円形ホール11に挿入されてビーム10に溶接される。この時、ビーム補強リング1000の本体部100は、ビーム10の円形ホール11に挿入され、フランジ部200は、ビーム10の円形ホール11を形成するビーム10の内周面12をカバーし、貫通ホール300は、本体部100とフランジ部200との間に位置してビーム10の円形ホール11を形成するビーム10の内周面12を露出する。
【0034】
図5は、H型ビームに溶接された一実施例によるビーム補強リングを示す平面図である。図6は、図5のVI-VIに沿った断面図である。
【0035】
図5および図6を参照すれば、ビーム10の円形ホール11に挿入されてビーム10に溶接された一実施例によるビーム補強リング1000は、円形ホール11が形成されたビーム10の強度を補強し、本体部100と、フランジ部200と、貫通ホール300と、第1溶接部400と、第2溶接部500とを含む。
【0036】
本体部100は、ビーム10の円形ホール11に挿入される。本体部100は、フランジ部200に比べて厚い厚さを有し、ビームの円形ホール11に挿入される。本体部100は、貫通ホール300を形成する傾斜面110を含む。
【0037】
傾斜面110は、フランジ部200方向にテーパ(taper)された形態を有し、ビーム10の円形ホール11を形成するビーム10の内周面12に直接対向する。
【0038】
フランジ部200は、本体部100から外側方向に延び、本体部100に比べて薄い厚さを有し、ビーム10の円形ホール11を形成するビーム10の内周面12をカバーする。フランジ部200は、外周面210と、複数の突出部220と、貫通ホール300を形成する垂直面230とを含む。
【0039】
複数の突出部220は、フランジ部200の外周面210に沿って互いに離隔配置されてビーム10の表面と接触する。
【0040】
垂直面230は、本体部100の傾斜面110と共に貫通ホール300を形成し、垂直面230の端部は、傾斜面110の端部と垂直方向に非重畳となる。垂直面230は、ビーム10の内周面12と隣り合うビーム10の表面と隣り合う。
【0041】
貫通ホール300は、本体部100とフランジ部200との間に位置し、ビーム補強リング1000を貫通する。貫通ホール300は、ビーム10の内周面12を露出する。貫通ホール300は、フランジ部200の外周面210の延長方向に沿って延びる。貫通ホール300は、ビーム10の内周面12の延長方向に沿って延びてビーム10の内周面12を露出する。
【0042】
貫通ホール300は、複数であり、複数の貫通ホール300は、フランジ部200の外周面210に沿って互いに離隔配置されてビーム10の内周面12を露出する。
【0043】
第1溶接部400は、複数の突出部220の間に位置するフランジ部200の外周面210とビーム10の第1表面13との間に溶接される。ビーム10の第1表面13は、フランジ部200の外周面210と隣り合うビーム10の表面である。第1溶接部400は、隅肉溶接(fillet weld)であってもよいが、これに限定されず、公知の多様な溶接であってもよい。第1溶接部400は、複数であり、複数の第1溶接部400は、フランジ部200の突出部220を挟んで互いに離隔する。
【0044】
つまり、第1溶接部400がフランジ部200の隣り合う突出部220の間でビーム10とビーム補強リング1000との間に溶接されることによって、第1溶接部400が溶接される領域が突出部220によって規格化されるため、フランジ部200の外周面210全体とビーム10との間を溶接する必要がなく、ビーム10とビーム補強リング1000との間の溶接の便宜性が向上する。
【0045】
第2溶接部500は、本体部100の傾斜面110とビーム10の内周面12との間に溶接される。第2溶接部500は、隅肉溶接(fillet weld)であってもよいが、これに限定されず、公知の多様な溶接であってもよい。第2溶接部500は、貫通ホール300を介して本体部100の傾斜面110とビーム10の内周面12との間に溶接される。第2溶接部500は、第1溶接部400と同じ方向に位置する。
【0046】
図6を参照すれば、フランジ部200が位置するビーム10の上側方向でフランジ部200の外周面210とビーム10の第1表面13との間に第1溶接部400が溶接され、貫通ホール300を介して本体部100の傾斜面110とビーム10の内周面12との間に第2溶接部500が溶接される。
【0047】
つまり、ビーム10の上側方向および下側方向でビーム10とビーム補強リング1000との間が溶接される必要なく、ビーム10の上側方向でビーム10とビーム補強リング1000との間に第1溶接部400が溶接され、同じビーム10の上側方向で貫通ホール300を介してビーム10とビーム補強リング1000との間に第2溶接部500が溶接されることによって、ビーム10とビーム補強リング1000との間の溶接の便宜性が向上する。
【0048】
以上のように、一実施例によるビーム補強リング1000は、ビーム10の円形ホール11に本体部100が挿入され、フランジ部200がビーム10の内周面12をカバーし、本体部100とフランジ部200との間に貫通ホール300が位置することによって、第1溶接部400がフランジ部200の外周面210とビーム10の第1表面13との間に溶接され、第2溶接部500が本体部100の傾斜面110とビーム10の円形ホール11を形成する内周面12との間に溶接されるため、1つの溶接部が形成されたものに比べて円形ホール11が形成されたビーム10の強度補強を向上する。
【0049】
また、一実施例によるビーム補強リング1000は、第1溶接部400が溶接される領域が突出部220によって規格化され、第1溶接部400が溶接された方向と同じビーム10の上側方向で貫通ホール300を介してビーム10とビーム補強リング1000との間に第2溶接部500が溶接されることによって、ビーム10とビーム補強リング1000との間の溶接の便宜性を向上する。
【0050】
つまり、円形ホール11が形成されたビーム10の強度補強を向上すると同時に、溶接の便宜性が向上したビーム補強リング1000が提供される。
【0051】
以下、図7を参照して、他の実施例によるビーム補強リングを説明する。以下、上述した一実施例によるビーム補強リングと異なる部分を説明する。
【0052】
図7は、H型ビームに溶接された他の実施例によるビーム補強リングの一部分を示す断面図である。
【0053】
図7を参照すれば、ビーム10の円形ホール11に挿入されてビーム10に溶接された他の実施例によるビーム補強リング1002は、円形ホール11が形成されたビーム10の強度を補強し、本体部100と、フランジ部200と、貫通ホール300と、第1溶接部400と、第2溶接部500と、第3溶接部600とを含む。
【0054】
第3溶接部600は、貫通ホール300を形成するフランジ部200の垂直面230とビーム10の内周面12と隣り合うビーム10の第2表面14との間に溶接される。第3溶接部600は、隅肉溶接(fillet weld)であってもよいが、これに限定されず、公知の多様な溶接であってもよい。第3溶接部600は、貫通ホール300を介してフランジ部200の垂直面230とビーム10の第2表面14との間に溶接される。第3溶接部600は、第1溶接部400および第2溶接部500と同じ方向に位置する。
【0055】
一方、第3溶接部600は、第2溶接部500と併合されて一体に形成されてもよいが、これに限定されない。
【0056】
図7を参照すれば、フランジ部200が位置するビーム10の上側方向でフランジ部200の外周面210とビーム10の第1表面13との間に第1溶接部400が溶接され、貫通ホール300を介して本体部100の傾斜面110とビーム10の内周面12との間に第2溶接部500が溶接され、貫通ホール300を介してフランジ部200の垂直面230とビーム10の第2表面14との間に第3溶接部600が溶接される。
【0057】
つまり、ビーム10の上側方向および下側方向でビーム10とビーム補強リング1002との間が溶接される必要なく、ビーム10の上側方向でビーム10とビーム補強リング1002との間に第1溶接部400が溶接され、同じビーム10の上側方向で貫通ホール300を介してビーム10とビーム補強リング1002との間に第2溶接部500が溶接され、同じビーム10の上側方向で貫通ホール300を介してビーム10とビーム補強リング1002との間に第3溶接部600が溶接されることによって、ビーム10とビーム補強リング1002との間の溶接の便宜性が向上する。
【0058】
以上のように、他の実施例によるビーム補強リング1002は、ビーム10の円形ホール11に本体部100が挿入され、フランジ部200がビーム10の内周面12をカバーし、本体部100とフランジ部200との間に貫通ホール300が位置することによって、第1溶接部400がフランジ部200の外周面210とビーム10の第1表面13との間に溶接され、第2溶接部500が本体部100の傾斜面110とビーム10の円形ホール11を形成する内周面12との間に溶接され、第3溶接部600がフランジ部200の垂直面230とビーム10の第2表面14との間に溶接されるため、1つの溶接部が形成されたものに比べて円形ホール11が形成されたビーム10の強度補強を向上する。
【0059】
また、他の実施例によるビーム補強リング1002は、第1溶接部400が溶接される領域が突出部220によって規格化され、第1溶接部400が溶接された方向と同じビーム10の上側方向で貫通ホール300を介してビーム10とビーム補強リング1002との間に第2溶接部500が溶接され、第1溶接部400および第2溶接部500が溶接された方向と同じビーム10の上側方向で貫通ホール300を介してビーム10とビーム補強リング1002との間に第3溶接部600が溶接されることによって、ビーム10とビーム補強リング1002との間の溶接の便宜性を向上する。
【0060】
つまり、円形ホール11が形成されたビーム10の強度補強を向上すると同時に、溶接の便宜性が向上したビーム補強リング1002が提供される。
【0061】
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるものではなく、以下の特許請求の範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の様々な変形および改良形態も本発明の権利範囲に属する。
【符号の説明】
【0062】
本体部100、
フランジ部200、
貫通ホール300
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7