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特許7320680コネクティング構造に対する連結感知システム、装置及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-26
(45)【発行日】2023-08-03
(54)【発明の名称】コネクティング構造に対する連結感知システム、装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   G01R 31/55 20200101AFI20230727BHJP
   G06F 3/00 20060101ALI20230727BHJP
【FI】
G01R31/55
G06F3/00 A
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022545055
(86)(22)【出願日】2020-12-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-23
(86)【国際出願番号】 KR2020018785
(87)【国際公開番号】W WO2021157858
(87)【国際公開日】2021-08-12
【審査請求日】2022-07-25
(31)【優先権主張番号】10-2020-0013147
(32)【優先日】2020-02-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】319012978
【氏名又は名称】ネイバーラボス コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ソンヨン
(72)【発明者】
【氏名】イ ジェリャン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ウンギョ
(72)【発明者】
【氏名】イ ソンジュン
(72)【発明者】
【氏名】チョン ジョンフン
(72)【発明者】
【氏名】パク ジュンソ
【審査官】島田 保
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-43348(JP,A)
【文献】特開2017-4404(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0109210(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0300364(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0122483(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R 31/50
G06F 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1装置であって、
第1接点及び第2接点を備える第1連結端子、及び
前記第1連結端子に連結される第1リアクタンス素子、を備える第1装置と、
第2装置であって、
前記第1接点及び第2接点に対応する第4接点及び第5接点を備える第2連結端子、
第1抵抗素子、
あらかじめ定められた範囲で周波数が変化する信号を、前記第1抵抗素子を経て前記第2連結端子を介して前記第1装置に印加する第1周波数発生器、
両入力端が前記第1抵抗素子の両端に連結され、前記第1抵抗素子の両端における信号を比較して出力する第1比較器、及び
前記第1比較器の出力信号を用いて、前記第1装置の前記第1連結端子が前記第2連結端子に連結されたか否かを判断する第1制御部、を備える第2装置と、
を含んで構成されることを特徴とする連結感知システム。
【請求項2】
前記第1比較器は、前記第1抵抗素子の両端における信号の位相を比較する位相比較器であり、
前記第1制御部では、
前記位相比較器の出力信号を用いて、前記第1周波数発生器の周波数増加によって前記第1抵抗素子の両端における信号の位相遅延があらかじめ定められた範囲を外れる第1周波数(=fC1)を把握し、
前記第1周波数(=fC1)を用いて前記第1リアクタンス素子の素子値を算出して、前記第1装置の前記第1連結端子が前記第2連結端子に連結されたか否かを判断することを特徴とする、請求項1に記載の連結感知システム。
【請求項3】
前記第1制御部では、前記第1周波数発生器の周波数増加によって前記第1抵抗素子の両端における信号の大きさ変化があらかじめ定められた範囲を外れる第2周波数(=fC2)を把握し、
前記第2周波数(=fC2)を用いて前記第1周波数(=fC1)の正確性の有無を検証することを特徴とする、請求項2に記載の連結感知システム。
【請求項4】
前記第1連結端子には、第3接点が備えられ、
前記第2連結端子には、前記第3接点に対応する第6接点が備えられ、
前記第1制御部では、前記第1連結端子と前記第2連結端子とが連結されたことを感知した後、前記第6接点を介して前記第1装置に電源が印加されるように制御することを特徴とする、請求項1に記載の連結感知システム。
【請求項5】
前記第1周波数発生器では、
前記第1リアクタンス素子による第1周波数(=fC1)予測値に基づいて限定された範囲で周波数を変化させながら信号を印加することを特徴とする、請求項2に記載の連結感知システム。
【請求項6】
前記第1装置は、
第7接点及び第8接点を備える第3連結端子、
第2抵抗素子、
あらかじめ定められた範囲で周波数が変化する信号を、前記第2抵抗素子を経て前記第3連結端子を介して第3装置に印加する第2周波数発生器、
両入力端が前記第2抵抗素子の両端に連結され、前記第2抵抗素子の両端における信号を比較して出力する第2比較器、及び
前記第2比較器の出力信号を用いて、前記第3装置の第4連結端子が前記第3連結端子に連結されたか否かを判断する第2制御部、を備えることを特徴とする、請求項1に記載の連結感知システム。
【請求項7】
前記第3連結端子には、第9接点が備えられ、
前記第4連結端子には、前記第9接点に対応する第10接点が備えられ、
前記第2制御部では、前記第3連結端子と前記第4連結端子とが連結されたことを感知した後、前記第9接点を介して前記第3装置に電源が印加されるように制御することを特徴とする、請求項6に記載の連結感知システム。
【請求項8】
第1接点及び第2接点を備える第1連結端子、及び前記第1連結端子に連結される第1リアクタンス素子を備える第1装置との連結の有無を感知する連結感知装置であって、
前記第1接点及び第2接点に対応する第4接点及び第5接点を備える第2連結端子、
第1抵抗素子、
あらかじめ定められた範囲で周波数が変化する信号を、前記第1抵抗素子を経て前記第2連結端子を介して前記第1装置に印加する第1周波数発生器、
両入力端が前記第1抵抗素子の両端に連結され、前記第1抵抗素子の両端における信号を比較して出力する第1比較器、及び
前記第1比較器の出力信号を用いて、前記第1装置の前記第1連結端子が前記第2連結端子に連結されたか否かを判断する第1制御部、
を含んで構成されることを特徴とする連結感知装置。
【請求項9】
第1接点及び第2接点を備える第1連結端子、及び前記第1連結端子に連結される第1リアクタンス素子を備える第1装置に対する第2装置の連結の有無を感知する連結感知方法であって、
前記第2装置が、あらかじめ定められた範囲で周波数が変化する信号を生成して、第1抵抗素子を経て、前記第1接点及び第2接点に対応する第4接点及び第5接点を備える第2連結端子を介して前記第1装置に印加する信号印加段階、
前記第2装置が、前記第1抵抗素子の両端における信号を比較する信号比較段階、及び
前記第2装置が、第1抵抗素子の両端における信号比較の結果を用いて、前記第1装置の前記第1連結端子が前記第2連結端子に連結されたか否かを判断する連結有無の判断段階、
を含むことを特徴とする連結感知方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクティング構造に対する連結感知システム、装置及び方法に関し、より具体的には、第1装置が第2装置に付着するとそれを自動で感知できるとともに、前記第1装置を識別できる、コネクティング構造に対する連結感知システム、装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、物流/生産自動化などのロボット技術を適用するアプリケーションが急速に拡大している。
【0003】
これに関連して、ロボットボディーなどのマスター装置に、様々な機能を有するスレーブ装置を付着させて前記マスター装置と連動させるコネクティング構造が適用される例が増加している。
【0004】
なお、前記コネクティング構造は、ロボット分野に限定されず、様々な電気装置に幅広く用いられている。
【0005】
ところが、従来のコネクティング構造では、前記マスター装置が前記スレーブ装置の連結の有無を認識できずに電源及び信号を常に供給する場合に、電源及び信号が供給される状態で連結端子が前記スレーブ装置を付着させると、連結によるノイズが発生したり、連結端子でスパークが発生したりすることがあり、その上、導電性の異物が前記連結端子に接触すると、連結端子が短絡(short)しりながらマスター装置の電源回路などに損傷を与える問題につながることがあった。
【0006】
これに関して、あらかじめ定められた大きさの抵抗を前記スレーブ装置に備え、前記スレーブ装置が前記マスター装置に連結されると、前記連結端子で前記スレーブ装置の抵抗を測定し、前記スレーブ装置の連結の有無を前記マスター装置で感知できるようにする方案が考慮されてよいが、この場合にも、前記抵抗と類似の抵抗値を有する異物が前記連結端子に接触すると、前記スレーブ装置が連結されたものと誤って判断する問題が発生し得る。
【0007】
このため、上記のような従来のコネクティング構造の問題点を改善し、マスター装置でスレーブ装置の付着の有無を正確に感知し、前記スレーブ装置の動作に必要な電源及び信号を安定して供給できる方案が要求されているが、それに対する適切な解決法が未だ提示されずにいる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために創案されたものであり、マスター装置でスレーブ装置の付着の有無を正確に感知し、前記スレーブ装置の動作に必要な電源及び信号を安定して供給できるようにすることを目的とする。
【0009】
また、本発明は、マスター装置でスレーブ装置を識別し、付着の許容されたスレーブ装置に対してのみ連結を許容可能にすることを目的とする。
【0010】
その他、本発明の細部的な目的は、以下に記載の具体的な内容から、この技術分野における専門家や研究者に自明に把握され理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するための本発明の一側面に係る連結感知システムは、第1-1接点(第1接点)及び第1-2接点を備える第1連結端子、及び前記第1連結端子に連結される第1リアクタンス素子を備える第1装置と;前記第1-1接点(第1接点)及び第1-2接点に対応する第2-1接点(第4接点)及び第2-2接点(第5接点)を備える第2連結端子、第1抵抗素子、あらかじめ定められた範囲で周波数が変化する信号を、前記第1抵抗素子を経て前記第2連結端子を介して前記第1装置に印加する第1周波数発生器、両入力端が前記第1抵抗素子の両端に連結され、前記第1抵抗素子の両端における信号を比較して出力する第1比較器、及び前記第1比較器の出力信号を用いて、前記第1装置の前記第1連結端子が前記第2連結端子に連結されたか否かを判断する第1制御部を備える第2装置と;を含んで構成されることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の他の側面に係る連結感知装置は、第1-1接点(第1接点)及び第1-2接点を備える第1連結端子、及び前記第1連結端子に連結される第1リアクタンス素子を備える第1装置との連結の有無を感知する連結感知装置であって、前記第1-1接点(第1接点)及び第1-2接点に対応する第2-1接点(第4接点)及び第2-2接点(第5接点)を備える第2連結端子、第1抵抗素子、あらかじめ定められた範囲で周波数が変化する信号を、前記第1抵抗素子を経て前記第2連結端子を介して前記第1装置に印加する第1周波数発生器、両入力端が前記第1抵抗素子の両端に連結され、前記第1抵抗素子の両端における信号を比較して出力する第1比較器、及び前記第1比較器の出力信号を用いて、前記第1装置の前記第1連結端子が前記第2連結端子に連結されたか否かを判断する第1制御部;を含んで構成されることを特徴とする。
【0013】
また、本発明のさらに他の側面に係る連結感知方法は、第2装置が、第1-1接点(第1接点)及び第1-2接点を備える第1連結端子、及び前記第1連結端子に連結される第1リアクタンス素子を備える第1装置に対する連結の有無を感知する連結感知方法であって、前記第2装置が、あらかじめ定められた範囲で周波数が変化する信号を生成し、第1抵抗素子を経て、前記第1-1接点(第1接点)及び第1-2接点に対応する第2-1接点(第4接点)及び第2-2接点(第5接点)を備える第2連結端子を介して前記第1装置に印加する信号印加段階;前記第2装置が、前記第1抵抗素子の両端における信号を比較する信号比較段階と;前記第2装置が、第1抵抗素子の両端における信号の比較の結果を用いて、前記第1装置の前記第1連結端子が前記第2連結端子に連結されたか否かを判断する連結有無の判断段階と;を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
これにより、本発明の一実施例に係る連結感知システム、装置及び方法では、第1装置が第2装置に付着すると、前記第2装置で前記第1装置の付着の有無を正確に感知し、前記第1装置の動作に必要な電源及び信号を安定して供給することが可能になる。
【0015】
また、本発明の一実施例に係る連結感知システム、装置及び方法では、付着した第1装置を第2装置で識別し、付着の許容された第1装置に対してのみ連結を許容することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明に関する理解を助けるために詳細な説明の一部として含まれる添付の図面は、本発明に関する実施例を提供し、詳細な説明と一緒に本発明の技術的思想を説明する。
【0017】
図1】本発明の一実施例に係る連結感知システムのブロック図である。
【0018】
図2】本発明の一実施例に係る連結感知システムの構成及び動作を説明する図である。
【0019】
図3】本発明の一実施例に係る連結感知方法のフローチャートである。
【0020】
図4】本発明の一実施例に係る連結感知システム、装置及び方法において第1装置の連結を感知する具体的な動作を説明する図である。
図5】本発明の一実施例に係る連結感知システム、装置及び方法において第1装置の連結を感知する具体的な動作を説明する図である。
【0021】
図6A】本発明の一実施例に係る連結感知システム、装置及び方法において第1比較器の具体的な構成を例示する図である。
図6B】本発明の一実施例に係る連結感知システム、装置及び方法において第1比較器の具体的な構成を例示する図である。
【0022】
図7】本発明の一実施例に係る連結感知システム、装置及び方法において第1比較器の第1具現例での波形を例示する図である。
【0023】
図8A】本発明の一実施例に係る連結感知システム、装置及び方法において第1比較器の第2具現例での波形を例示する図である。
図8B】本発明の一実施例に係る連結感知システム、装置及び方法において第1比較器の第2具現例での波形を例示する図である。
図8C】本発明の一実施例に係る連結感知システム、装置及び方法において第1比較器の第2具現例での波形を例示する図である。
図8D】本発明の一実施例に係る連結感知システム、装置及び方法において第1比較器の第2具現例での波形を例示する図である。
【0024】
図9】本発明の一実施例に係る連結感知システムにおいて第1装置の構成及び動作を説明する図である。
【0025】
図10】本発明の一実施例に係る連結感知方法の具体的なフローチャートである。
【0026】
図11】本発明の一実施例に係る連結感知装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明は、様々な変換を加えることができ、様々な実施例を有し得るところ、以下では、特定の実施例を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
【0028】
以下の実施例は、本明細書に記述された方法、装置及び/又はシステムに関する包括的な理解を助けるために提供される。ただし、それらは例示に過ぎず、本発明を制限するものではない。
【0029】
本発明の実施例を説明するとき、本発明と関連した公知技術に関する具体的な説明が本発明の要旨を却って曖昧にし得ると判断される場合には、その詳細な説明を省略するものとする。そして、後述される用語は、本発明における機能を考慮して定義された用語であり、それらは使用者、運用者の意図又は慣例などによって変わってよい。したがって、その定義は、本明細書全般にわたる内容に基づいて下されるべきであろう。詳細な説明で使われる用語は、単に本発明の実施例を記述するためのものであり、決して制限的であってはならない。別に断りのない限り、単数形態の表現は複数形態の意味を含む。本説明において、「含む」又は「備える」のような表現は、ある特性、数字、段階、動作、要素、それらの一部又は組合せを示すためのものであり、記述されたもの以外に1つ又はそれ以上の他の特性、数字、段階、動作、要素、それらの一部又は組合の存在又は可能性を排除するように解釈されてはならない。
【0030】
また、第1、第2などの用語は、様々な構成要素を説明するために使われてよいが、これらの用語によって前記構成要素が限定されるわけではなく、これらの用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的で使われるだけである。
【0031】
次に、本発明の一実施例に係る連結感知システム、装置及び方法に関する例示的な実施形態を、添付の図面を参照して順に説明する。
【0032】
まず、図1では、本発明の一実施例に係る連結感知システム10の構成を例示するブロック図を示している。
【0033】
図1に示すように、本発明の一実施例に係る連結感知システム10は、第1装置100と、前記第1装置100の付着の有無を感知する第2装置200を含んで構成されてよい。
【0034】
このとき、前記第1装置100は、ロボットなどのスレーブ装置でよく、前記第2装置200は、前記スレーブ装置が付着するマスター装置でよいが、本発明が必ずしもこれに限定されるものではなく、その他にも、一つの装置が他の装置に付着する様々なアプリケーションに幅広く適用可能である。
【0035】
より具体的に、図2に示すように、前記第1装置100は、第1-1接点(第1接点とも呼ばれる)111及び第1-2接点(第2接点とも呼ばれる)112を備える第1連結端子110、及び前記第1連結端子110に連結される第1リアクタンス素子120を含むことができる。
【0036】
また、前記第2装置200は、前記第1-1接点(第1接点)111及び第1-2接点(第2接点)112に対応する第2-1接点(第4接点とも呼ばれる)211及び第2-2接点(第5接点とも呼ばれる)212を備える第2連結端子210、第1抵抗素子220、あらかじめ定められた範囲で周波数が変化する信号を、前記第1抵抗素子220を経て前記第2連結端子210を介して前記第1装置100に印加する第1周波数発生器230、両入力端が前記第1抵抗素子220の両端に連結され、前記第1抵抗素子220の両端における信号を比較して出力する第1比較器240、及び前記第1比較器240の出力信号を用いて、前記第1装置100の前記第1連結端子110が前記第2連結端子210に連結されたか否かを判断する第1制御部250を含むことができる。
【0037】
このとき、前記第1比較器240は、前記第1抵抗素子220の両端における信号の位相を比較する位相比較器であってよく、これにより、前記第1制御部250では、前記位相比較器の出力信号を用いて、前記第1周波数発生器230の周波数増加によって前記第1抵抗素子220の両端における信号の位相遅延があらかじめ定められた範囲を外れる第1周波数(=fC1)を測定した後、前記第1周波数(=fC1)、又は前記第1周波数(=fC1)を用いて算出された前記第1リアクタンス素子120の素子値に基づいて、前記第1装置100の前記第1連結端子110が前記第2連結端子210に連結されたか否かを判断するこができる。
【0038】
また、前記第1制御部250では、前記第1周波数発生器230の周波数増加によって前記第1抵抗素子220の両端における信号の大きさ変化があらかじめ定められた範囲を外れる第2周波数(=fC2)を測定した後、前記第2周波数(=fC2)を用いて前記第1周波数(=fC1)の正確性の有無を検証することができる。
【0039】
また、前記第1連結端子110には第1-3接点(第3接点とも呼ばれる)113が備えられてよく、前記第2連結端子210には、前記第1-3接点(第3接点)113に対応する第2-3接点(第6接点とも呼ばれる)213が備えられてよく、これにより、前記第1制御部250では、前記第1連結端子110と前記第2連結端子210とが連結されたことを感知した後、前記第2-3接点(第6接点)213を介して前記第1装置100に電源が印加されるように制御できる。
【0040】
なお、前記第1周波数発生器230では、前記第1リアクタンス素子120による第1周波数(=fC1)予測値に基づき、限定された範囲で周波数を変化させながら信号を印加することも可能である。
【0041】
これにより、本発明の一実施例に係る連結感知システム、装置及び方法では、前記第1装置100が前記第2装置200に付着すると、前記第2装置200で、前記第1装置100の付着の有無を正確に感知し、前記第1装置100の動作に必要な電源及び信号を安定して供給でき、且つ、付着した第1装置100を識別し、付着の許容された第1装置100に対してのみ連結を許容することがてきる。
【0042】
また、図3では、本発明の一実施例に係る連結感知方法のフローチャートを例示している。
【0043】
図3に示すように、本発明の一実施例に係る連結感知方法は、第2装置200が、第1-1接点(第1接点)111及び第1-2接点(第2接点)112を備える第1連結端子110と、前記第1連結端子110に連結される第1リアクタンス素子120とを備える第1装置100に対する連結の有無を感知する連結感知方法であって、前記第2装置200が、あらかじめ定められた範囲で周波数が変化する信号を生成し、第1抵抗素子220を経て、前記第1-1接点(第1接点)111及び第1-2接点(第2接点)112に対応する第2-1接点(第4接点)211及び第2-2接点(第5接点)212を備える第2連結端子210を介して前記第1装置100に印加する信号印加段階(S110)、前記第2装置200が、前記第1抵抗素子220の両端における信号を比較する信号比較段階(S120)、及び前記第2装置200が、第1抵抗素子220の両端における信号の比較の結果を用いて、前記第1装置100の前記第1連結端子110が前記第2連結端子210に連結されたか否かを判断する連結有無の判断段階(S130)を含むことができる。
【0044】
以下、図1図3を参照して、本発明の一実施例に係る連結感知システム、装置及び方法を、構成要素別に分けてより詳しく説明する。
【0045】
まず、前記信号印加段階(S110)では、前記第2装置200が、あらかじめ定められた範囲で周波数が変化する信号を生成し、第1抵抗素子220を経て、前記第1-1接点(第1接点)111及び第1-2接点(第2接点)112に対応する第2-1接点(第4接点)211及び第2-2接点(第5接点)212を備える第2連結端子210を介して前記第1装置100に印加する。
【0046】
より具体的に、図2に示すように、前記第2装置200の第1周波数発生器230では、あらかじめ定められた範囲で周波数を変更しながら信号を生成して第1抵抗素子220に出力し、前記第1抵抗素子220を経た信号は、前記第2-1接点(第4接点)211及び第1-1接点(第1接点)111を経て第1リアクタンス素子120に印加され、再び、第1-2接点(第2接点)112及び第2-2接点(第5接点)212を経て第1周波数発生器230に伝達される回路を構成する。
【0047】
このとき、図2に示すように、前記第1リアクタンス素子120はキャパシター(capacitor)で構成されてよいが、本発明が必ずしもこれに限定されるものではなく、その他、インダクター(inductor)で構成されてもよく、キャパシターとインダクターの両方を備えて構成されてもよく、さらには、抵抗素子などを含んで構成されてもよい。以下では、前記第1リアクタンス素子120がキャパシターで構成される場合を取り上げて説明する。
【0048】
これにより、図4に見られるように、前記第1周波数発生器230で生成される信号の周波数が高くなると、RC回路の周波数応答特性によって、前記第1抵抗素子220を通過しながら信号の大きさが減衰し、位相も遅延される特性を示す。
【0049】
より具体的に、前記周波数の増加によって信号の大きさが3dB減衰するか或いは位相が45°遅延される周波数を、遮断周波数(cut-off frequency,fc)とし、前記遮断周波数は回路のRC時定数によって定められるので、前記第1抵抗素子220の抵抗値が決まっている条件で前記回路に対する遮断周波数を測定すれば、前記第1リアクタンス素子120のキャパシタンス値を算出することが可能になる。
【0050】
これにより、本発明の一例では、前記第1周波数発生器230で周波数を変化させながら信号を生成して出力すれば、第1比較器240が、前記信号の周波数変化によって前記第1抵抗素子220における信号の大きさ減衰又は位相遅延を測定し、第1制御部250が第1周波数(=fC1)及び/又は第2周波数(=fC2)を用いて前記第1リアクタンス素子120のキャパシタンス値を算出した後、前記算出された第1リアクタンス素子120のキャパシタンス値に基づいて、前記第1装置100の付着の有無を判断することができる。また、付着した第1装置100の種類を識別し、連結を許容するか否かを決定することも可能になる。
【0051】
他の例によれば、前記第1周波数発生器230で周波数を変化させながら信号を生成して出力し、第1比較器240が、前記信号の周波数変化によって前記第1抵抗素子220における信号の大きさ減衰又は位相遅延を測定し、第1制御部250が第1周波数(=fC1)及び/又は第2周波数(=fC2)に基づき、前記第1装置100が付着したか否かを判断することができる。また、付着した第1装置100の種類を識別し、連結を許容するか否かを決定することもできる。
【0052】
このとき、図5に見られるように、前記第1周波数発生器230で生成可能な周波数範囲全体の信号を印加しながら遮断周波数を測定することも可能であるが(図5の(A))、前記第1周波数発生器230では、前記第1リアクタンス素子120による遮断周波数予測値に基づいて限定された範囲で周波数を変化させながら信号を印加して遮断周波数を測定することにより(図5の(B))、より迅速に遮断周波数を測定することも可能である。このような遮断周波数予測値又はこれに基づいて限定された範囲(図5の(B))は、管理者によって事前に設定されてよい。なお、前記限定された範囲には、複数の周波数範囲が含まれてもよい。例えば、第1装置100として第2装置200に結合可能なカメラ装置及びディスプレイ装置がある場合に、管理者は、カメラ装置の第1リアクタンス素子値(例えば、47uF)を基準とする周波数範囲(例えば、37~57uF)と、ディスプレイ装置の第1リアクタンス素子値(例えば、10uF)を基準とする周波数範囲(例えば、1~20uF)をいずれも含むように、前述の限定された範囲を設定できる。
【0053】
次に、前記信号比較段階(S120)では、前記第2装置200が前記第1抵抗素子220の両端における信号を比較する。
【0054】
より具体的に、図2に示すように、前記第2装置200には第1比較器240が備えられてよく、前記第1比較器240の両入力端が前記第1抵抗素子220の両端に連結され、前記第1抵抗素子220の信号を比較して出力することができる。
【0055】
このとき、前記第1比較器250は、前記第1抵抗素子220の両端における信号の位相を比較する位相比較器であってよく、これにより、前記第1制御部250では、前記位相比較器の出力信号を用いて、前記第1周波数発生器230の周波数増加によって前記第1抵抗素子220の両端における信号の位相遅延があらかじめ定められた範囲を外れる第1周波数(=fC1)を測定し(例えば、位相遅延が45°以上になる周波数)、前記第1周波数(=fC1)を用いて前記第1リアクタンス素子120の素子値を算出して、前記第1装置100の前記第1連結端子110が前記第2連結端子210に連結されたか否かを判断することができる。
【0056】
より具体的に、図6A及び図6Bでは、本発明の一実施例に係る第1比較器240の具体的な構成を例示している。
【0057】
まず、図6Aに示すように、前記第1比較器240は、前記第1周波数発生器230で生成されて前記第1抵抗素子220に印加される原信号310と、あらかじめ設定された基準信号340(VREF)とを比較する第1-1比較器(第1比較器とも呼ばれる)241、及び前記第1抵抗素子220を経た後の位相遅延信号320と前記基準信号340(VREF)とを比較する第1-2比較器(第2比較器とも呼ばれる)242を含んで構成されてよい(第1具現例)。
【0058】
このとき、図6Aに示すように、前記第1比較器240には前記基準信号340が入力され、ここで、前記基準信号340は、前記原信号310と前記位相遅延信号320の電圧上限値と電圧下限値の中間値として定めれてよいが、本発明が必ずしもこれに限定されるものではない。
【0059】
これに関して、図7では、前記第1具現例における波形を例示している。より具体的に、図7に見られるように、前記第1-1比較器(第1比較器)241では、前記原信号310と前記基準信号340とを比較して、前記原信号310と前記基準信号340とが交差する第1タイミング(図7のT1)を測定でき、また、前記第1-2比較器(第2比較器)242では、前記位相遅延信号320と前記基準信号340とを比較して、前記位相遅延信号320と前記基準信号340とが交差する第2タイミング(図7のT2)を測定できる
【0060】
これにより、前記第1制御部250では、前記第1タイミングT1と前記第2タイミングT2との差を用いて、前記原信号310と前記位相遅延信号320との位相差及びそれに対応する遮断周波数(fc)を把握し、これにより、前記第1リアクタンス素子120の素子値を算出可能になる。
【0061】
また、図6Bに示すように、前記第1比較器240は、前記第1周波数発生器230で生成されて前記第1抵抗素子220に印加される原信号310と、前記第1抵抗素子220を経た後の位相遅延信号320とを比較する第1-3比較器(第3比較器とも呼ばれる)243を含んで構成されてよい(第2具現例)。
【0062】
このとき、前記第1-3比較器(第3比較器)243では、前記原信号310と前記位相遅延信号320とを比較して位相比較信号330を出力し、前記第1制御部250では前記位相比較信号330を用いて前記位相遅延信号320における位相遅延を算出することができる。
【0063】
より具体的な例として、図8A図8Dでは、前記第2具現例に対して、前記第1周波数発生器230で生成されて前記第1抵抗素子220に印加される原信号310、前記第1抵抗素子220を経た後の位相遅延信号320、及び前記原信号310と位相遅延信号320が前記第1比較器240に入力されて出力された位相比較信号330を例示している。
【0064】
図8A図8Dに示すように、前記位相比較信号330は、前記原信号310と前記位相遅延信号320の位相が交差する時点を基準に、ハイ(HIGH)又はロー(LOW)信号の波形を有する。
【0065】
位相比較信号330の値が変わるタイミング(位相)と、前記原信号310と前記位相遅延信号320との位相差は、互いに1:1対応する。両変数間の1:1対応関係は、数学式或いはルックアップテーブルの形態であらかじめ記憶されてよい。第1制御部250は、あらかじめ記憶された両変数間の1:1対応関係を用いて、比較器の出力が変わるタイミングに対応する前記原信号310と前記位相遅延信号320との位相差を得ることができる。
【0066】
したがって、前記第1制御部250では、前記第1比較器240から出力される前記位相比較信号330に基づき、周波数の増加による前記位相遅延信号320の位相遅延の程度を測定して遮断周波数(fc)を把握し、これにより、前記第1リアクタンス素子120の素子値を算出可能になる。
【0067】
また、図8A図8Dでは、前記原信号310と前記位相遅延信号320の位相遅延に基づいて前記回路の遮断周波数(fc)を把握し、これを用いて前記第1リアクタンス素子120の素子値を算出する場合を例示しているが、本発明が必ずしもこれに限定されるものではなく、前記第1比較器240では、前記第1抵抗素子220の両端における信号大きさを比較して周波数の増加による減衰程度を測定し、これに基づき、第1制御部250では、前記回路の遮断周波数(fc)を把握し、前記第1リアクタンス素子120の素子値を算出することも可能である。
【0068】
なお、本発明において、前記第1制御部250では、前記第1周波数発生器230の周波数増加によって前記第1抵抗素子220の両端における信号の大きさ変化があらかじめ定められた範囲を外れる第2周波数(=fC2)を把握し、前記第2周波数(=fC2)を用いて前記第1周波数(=fC1)の正確性の有無を検証する過程を経ることにより、遮断周波数の誤差を防止し、より正確に前記第1リアクタンス素子120の素子値を算出することができる。
【0069】
また、上では前記第1比較器240について第1具現例(図6A)及び第2具現例(図6B)を挙げて説明したが、本発明が必ずしもこれに限定されるものではなく、その他にも、前記第1比較器240は前記原信号310と前記位相遅延信号320との位相差を把握できる様々な構成として具現可能である。
【0070】
これにより、前記連結有無の判断段階(S130)では、前記第2装置200が第1抵抗素子220の両端における信号の比較の結果を用いて、前記第1装置100の前記第1連結端子110が前記第2連結端子210に連結されたか否かを判断する。
【0071】
より具体的に、前記第1制御部250では、前記第1抵抗素子220の両端における信号の位相遅延があらかじめ定められた範囲を外れる第1周波数(=fC1)を把握した後、前記第1周波数(=fC1)を用いて前記第1リアクタンス素子120の素子値を算出し、前記第1装置100の前記第1連結端子110が前記第2連結端子210に連結されたか否かを判断することができる。
【0072】
さらに、前記第1制御部250では、前記算出された第1リアクタンス素子120の素子値を用いて前記第1装置100を識別し、前記第1装置100が付着の許容された装置であるかを判断し、連結を許容するか否かを決定することができる。
【0073】
また、本発明において、前記第1連結端子110には第1-3接点(第3接点)113が備えられ、前記第2連結端子210には、前記第1-3接点(第3接点)113に対応する第2-3接点(第6接点)213が備えられてよく、このとき、前記第1制御部250では、前記第1連結端子110と前記第2連結端子210とが連結されたことを感知した後、前記第2-3接点(第6接点)213を介して前記第1装置100に電源が印加されるように制御できる。
【0074】
より具体的な例を挙げると、前記算出された第1リアクタンス素子120の素子値が47uFである場合に、前記第1制御部250では、カメラモジュール装置が付着したと判断して、前記カメラ装置を駆動させるための第1電源を供給し、前記カメラ装置に対する制御信号を伝送することができる。
【0075】
又は、前記算出された第1リアクタンス素子120の素子値が10uFである場合に、前記第1制御部250では、ディスプレイモジュール装置が付着したと判断して、前記ディスプレイモジュール装置を駆動させるための第2電源を供給し、前記ディスプレイモジュール装置に対する制御信号を伝送することができる。
【0076】
一方、前記算出された第1リアクタンス素子120の素子値が100nFであると、前記第1制御部250では、分からない装置が付着したと判断し、前記装置に電源を供給しないで遮断することができる。
【実施例
【0077】
なお、本発明の一実施例に係る連結感知システム、装置及び方法において、前記第1装置100には、図9に示すように、第3-1接点(第7接点とも呼ばれる)191及び第3-2接点(第8接点とも呼ばれる)192を備える第3連結端子190、第2抵抗素子140、あらかじめ定められた範囲で周波数が変化する信号を、前記第2抵抗素子140を経て前記第3連結端子190を介して第3装置(図示せず)に印加する第2周波数発生器150、両入力端が前記第2抵抗素子140の両端に連結され、前記第2抵抗素子140の両端における信号を比較して出力する第2比較器160、前記第2比較器160の出力信号を用いて、前記第3装置の第4連結端子(図示せず)が前記第3連結端子190に連結されたか否かを判断する第2制御部170を備えることができる。
【0078】
また、前記第3連結端子190には、第3-3接点(第9接点とも呼ばれる)193が備えられ、前記第4連結端子(図示せず)には、前記第3-3接点(第9接点)193に対応する第4-3接点(第10接点とも呼ばれる)(図示せず)が備えられてよく、これにより、前記第2制御部170では、前記第3連結端子190と前記第4連結端子とが連結されたことを感知した後、前記第3-3接点(第9接点)193を介して前記第3装置(図示せず)に電源が印加されるように制御できる。
【0079】
これにより、本発明の一実施例に係る連結感知システム、装置及び方法では、前記第2装置200に付着した第1装置100に、前記第3装置(図示せず)をさらに付着させる場合に、前記第1装置100の第2制御部170で、前記第3装置の付着の有無を感知し、且つ、前記第3装置に対する電源供給及び制御信号などの伝送をするか否かを決定できる。
【0080】
さらに、前記第2制御部170は、前記第3装置の連結状態に関する情報を前記第2装置200に伝送し、前記第2装置200で前記第1装置100及び前記第3装置の両方を考慮して電源供給及び制御信号の伝送を処理するようにしてもよい。
【0081】
なお、本発明の一実施例に係る連結感知システム、装置及び方法では、前記第3装置でも、第4装置(図示せず)の付着の有無を感知し、前記第4装置に対する電源供給及び制御信号の伝送を処理できるようにするなど、複数の装置が順次に付着する構造として具現することも可能である。
【0082】
なお、図10では、本発明の一実施例に係る連結感知方法の具体的なフローチャートを例示している。
【0083】
図10に示すように、まず、S210段階では、第2装置200が、第1周波数発生器230で、あらかじめ定められた範囲内で周波数が変化する信号を生成して第1抵抗素子220に出力する。
【0084】
このとき、前記第1周波数発生器230で生成された信号は、前記第1抵抗素子220、及び第1装置100に備えられるキャパシターなどの第1リアクタンス素子120を経る回路を構成する。
【0085】
次に、前記S220段階では、前記第2装置200の第1比較器240で、前記第1周波数発生器230で生成された信号と、前記キャパシターなどの第1リアクタンス素子120による信号との位相遅延を比較する。
【0086】
これにより、S230段階では、前記第2装置200の第1制御部250で、前記信号の周波数変化による位相遅延を測定して前記第1リアクタンス素子120のキャパシタンス値を算出した後、前記算出された第1リアクタンス素子120のキャパシタンス値に基づき、スレーブ装置などの前記第1装置100が付着したか否かを判断する。
【0087】
このとき、前記第1制御部250で前記算出されたキャパシタンス値が適切であって、第1装置100が付着したと判断する場合には、前記第1装置100に電源を印加して前記第1装置100を駆動させ、前記算出されたキャパシタンス値が不適であって、第1装置100が付着していないと判断する場合には、前記第1装置100への電源を遮断する。
【0088】
また、図11では、本発明の一実施例に係る連結感知装置200のブロック図を例示している。
【0089】
図11に示すように、本発明の一実施例に係る連結感知装置200は、第2連結端子210、第1抵抗素子220、第1周波数発生器230、第1比較器240及び第1制御部250を含んで構成されてよい。
【0090】
以下では、本発明の一実施例に係る連結感知装置200を、各構成要素別に分けて説明する。また、本発明の一実施例に係る連結感知装置200に関するより詳細な内容は、前述した図1図10の本発明の一実施例に係る連結感知システム10及び方法などと類似に様々な実施例によって具現されてよいところ、詳細な説明の反復は省略する。
【0091】
まず、前記連結感知装置200は、第1-1接点(第1接点)111及び第1-2接点(第2接点)112を備える第1連結端子110、及び前記第1連結端子110に連結される第1リアクタンス素子120とを備える第1装置100との連結の有無を感知する連結感知装置200であって、前記第1-1接点(第1接点)111及び第1-2接点(第2接点)112に対応する第2-1接点(第4接点)211及び第2-2接点(第5接点)212を備える第2連結端子210と、第1抵抗素子220とを含む。
【0092】
このとき、前記第1周波数発生器230では、あらかじめ定められた範囲で周波数が変化する信号を、前記第1抵抗素子220を経て前記第2連結端子210を介して前記第1装置100に印加する。
【0093】
また、前記第1比較器240は、両入力端が前記第1抵抗素子220の両端に連結され、前記第1抵抗素子220の両端における信号を比較して出力する。
【0094】
また、前記第1制御部250では、前記第1比較器240の出力信号を用いて、前記第1装置100の前記第1連結端子110が前記第2連結端子210に連結されたか否かを判断する。
【0095】
また、前記第1比較器240は、前記第1抵抗素子220の両端における信号の位相を比較する位相比較器であってよく、このとき、前記第1制御部250では、前記位相比較器の出力信号を用いて、前記第1周波数発生器230の周波数増加によって記第1抵抗素子220の両端における信号の位相遅延があらかじめ定められた範囲を外れる第1周波数(=fC1)を把握し、前記第1周波数(=fC1)を用いて前記第1リアクタンス素子120の素子値を算出し、前記第1装置100の前記第1連結端子110が前記第2連結端子210に連結されたか否かを判断することができる。
【0096】
また、前記第1制御部250では、前記第1周波数発生器230の周波数増加によって、前記第1抵抗素子220の両端における信号の大きさ変化があらかじめ定められた範囲を外れる第2周波数(=fC2)を把握し、前記第2周波数(=fC2)を用いて、前記第1周波数(=fC1)の正確性の有無を検証することができる。
【0097】
また、前記第1連結端子110には、第1-3接点(第3接点)113が備えられ、前記第2連結端子210には、前記第1-3接点(第3接点)113に対応する第2-3接点(第6接点)213が備えられてよく、これにより、前記第1制御部250では前記第1連結端子110と前記第2連結端子210とが連結されたことを感知した後、前記第2-3接点(第6接点)213を介して前記第1装置100に電源が印加されるように制御できる。
【0098】
また、前記第1周波数発生器230では、前記第1リアクタンス素子120による第1周波数(=fC1)予測値に基づいて限定された範囲で周波数を変化させながら信号を印加できる。
【0099】
これにより、本発明の一実施例に係る連結感知システム、装置及び方法では、前記第1装置100が前記第2装置200に付着すると、前記第2装置200で、前記第1装置100の付着の有無を正確に感知し、前記第1装置100の動作に必要な電源及び信号を安定して供給でき、且つ、付着した第1装置100を識別し、付着の許容された第1装置100に対してのみ連結を許容する。
【0100】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な修正及び変形が可能であろう。したがって、本発明に記載された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、それらの実施例に限定されることはない。本発明の保護範囲は、添付する特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内における技術思想はいずれも本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8A
図8B
図8C
図8D
図9
図10
図11