(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-27
(45)【発行日】2023-08-04
(54)【発明の名称】制御システム
(51)【国際特許分類】
H04N 5/74 20060101AFI20230728BHJP
H05B 47/175 20200101ALI20230728BHJP
【FI】
H04N5/74 Z
H05B47/175
(21)【出願番号】P 2019198056
(22)【出願日】2019-10-31
【審査請求日】2022-07-19
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】山内 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】藤原 友未
(72)【発明者】
【氏名】小西 洋史
【審査官】益戸 宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-124872(JP,A)
【文献】特開2016-225247(JP,A)
【文献】特開2018-110089(JP,A)
【文献】特開2018-139200(JP,A)
【文献】特開2019-074597(JP,A)
【文献】特開2016-004723(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/74
H04N 9/31
G03B 21/00
H05B 47/00
H05B 45/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明コントローラと、
画像を投影する機能を有していない照明器具と、
画像を投影するプロジェクタ
とを備え、
前記プロジェクタは、
照明コントローラから出力されかつ照明器具の制御に用いられる照明制御信号が入力される信号入力部と、
前記信号入力部に入力された前記照明制御信号に基づいて、画像の投影の制御を行う制御部とを備える、
制御システム。
【請求項2】
前記制御部は、
前記信号入力部に前記照明制御信号が入力されると、前記照明制御信号によって指示される前記照明器具向けの第1制御に代えて、前記第1制御と異なる第2制御であって前記プロジェクタ向けの第2制御を、前記画像の投影に際して実行する、
請求項1に記載の制御システム。
【請求項3】
前記照明制御信号は、前記第1制御として前記照明器具が備える光源に関する制御を指示する信号であり、
前記第2制御は、前記プロジェクタが備える光学素子に関する制御である
請求項2に記載の制御システム。
【請求項4】
前記照明制御信号は、前記第1制御として調光制御または調色制御を指示する信号であり、
前記第2制御は前記画像のズーム倍率を変更する制御、または、前記画像のフォーカス位置を変更する制御である
請求項3に記載の制御システム。
【請求項5】
前記制御部は、前記第2制御として
、投影される画像の明るさの変更、投影される画像のコントラストの変更、
および、投影される画像の色温度の変
更の少なくとも1つを行う、
請求項2に記載の制御システム。
【請求項6】
前記照明制御信号は、PWM(Pulse Width Modulation)信号であり、
前記制御部は、前記PWM信号のデューティ比に基づいて、投影される画像の明るさの変更、投影される画像のコントラストの変更、および、投影される画像の色温度の変更の少なくとも1つを行う、
請求項5に記載の制御システム。
【請求項7】
前記制御部は、前記第2制御として、投影のオンオフ、投影される画像の選択、および、スケジュール運転の少なくとも1つを行う、
請求項2に記載の制御システム。
【請求項8】
前記照明制御信号は、PWM信号であり、
前記制御部は、前記PWM信号のデューティ比に基づいて、投影のオンオフ、投影される画像の選択、および、スケジュール運転の少なくとも1つを行う、
請求項7に記載の制御システム。
【請求項9】
前記PWM信号は、前記照明器具の調光に用いられる調光信号または前記照明器具の調色に用いられる調色信号である、
請求項
6または8に記載の制御システム。
【請求項10】
前記プロジェクタは、
投影される画像の画像情報を記憶する記憶部をさらに備える、
請求項
1から9のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項11】
前記信号入力部は、前記照明コントローラからの前記照明制御信号を入力するための第1信号線が接続される第1端子を有する、
請求項1から
10のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項12】
前記プロジェクタは、前記信号入力部に入力された前記照明制御信号を前記プロジェクタの外部に出力するための信号出力部をさらに備える、
請求項1から
11のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項13】
前記信号出力部は、前記信号入力部に入力された前記照明制御信号を前記プロジェクタの外部に出力するための第2信号線が接続される第2端子を有する、
請求項
12に記載の制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロジェクタおよびそれを備える制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像を投影するプロジェクタの一例として、特許文献1には、入力部と投射制御部とを有するプロジェクタが開示されている。入力部は、リモコンから送信される赤外線信号を受信し、リモコンにおける操作を示す操作データを出力する。投射制御部は、入力部から入力される操作データに基づき、画像の投射を実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、照明器具と同時に施工されるプロジェクタは、照明器具と同じ施工方法を用いて施工されることが望ましい。また、複数台のプロジェクタを同時に使用したり、プロジェクタを周辺の照明器具と連動させて使用したりするためには、プロジェクタを照明器具の感覚で使用することが望ましい。このような施工面、および、運用面の課題を解決するために、プロジェクタの制御方法には検討の余地がある。
【0005】
たとえば、特許文献1に開示されているようなプロジェクタは、照明器具とともに用いられ、照明器具と連動制御される場合がある。従来、プロジェクタを照明器具と連動制御する場合、ミドルウェアを介在させる必要等があり、プロジェクタを照明器具と連動制御することは容易ではなかった。また、プロジェクタを制御するためのコントローラを用いて、プロジェクタと照明器具とを連動制御できるようにしたとしても、照明器具の知見しか有さないユーザにとっては、操作が困難であった。
【0006】
そこで、本発明は、照明器具との連動制御が容易なプロジェクタおよびそれを備える制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係るプロジェクタの一態様は、画像を投影するプロジェクタであって、照明コントローラから出力されかつ照明器具の制御に用いられる照明制御信号が入力される信号入力部を備える。
【0008】
また、上記目的を達成するために、本発明に係る制御システムの一態様は、上記のプロジェクタと、前記プロジェクタに前記照明制御信号を入力する照明コントローラと、前記照明コントローラによって制御される照明器具とを備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、照明器具との連動制御が容易なプロジェクタおよびそれを備える制御システムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】実施の形態に係る制御システムを示す図である。
【
図2】
図1の制御システムのプロジェクタを示す図であり、(a)は、平面図であり、(b)は、側面図である。
【
図3】
図2のIII-III線断面図であり、(a)は、第1信号線を挿入する前を示し、(b)は、第1信号線を挿入した後を示す。
【
図4】
図1の制御システムにおける、プロジェクタおよび照明コントローラに第1信号線を接続し、プロジェクタおよび他のプロジェクタに第2信号線を接続した状態を示す図である。
【
図5】
図1の制御システムの機能構成を示すブロック図である。
【
図6】
図1の制御システムにおけるプロジェクタの制御部の動作の一例を示すフロー図である。
【
図7】照明制御信号の一例を示す図であり、(a)は、PWM(Pulse Width Modulation)信号の一例を示す図であり、(b)は、PFM(Pulse Frequency Modulation)信号の一例を示す図である。
【
図8】
図1の制御システムにおけるプロジェクタの制御部による画像の投影の制御の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ならびに、ステップおよびステップの順序等は、一例であって本発明を限定する主旨ではない。
【0012】
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。なお、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化する。
【0013】
なお、以下の説明において、X軸、Y軸およびZ軸は、三次元直交座標系の三軸を表しており、Z軸方向を鉛直方向とし、Z軸に垂直な方向(XY平面に平行な方向)を水平方向としている。X軸およびY軸は、相互に直交し、かつ、いずれもZ軸に直交する軸である。
【0014】
(実施の形態)
以下、実施の形態に係る制御システム100について説明する。
【0015】
図1は、実施の形態に係る制御システム100を示す図である。
図1に示すように、制御システム100は、複数(この実施の形態では、2個)のプロジェクタ10a,10bと、複数(この実施の形態では、3個)の照明器具12a,12b,12cと、照明コントローラ14とを備える。制御システム100は、照明コントローラ14から出力されかつ一般的に照明器具の制御に用いられる照明制御信号を用いて、複数のプロジェクタ10a,10bと複数の照明器具12a,12b,12cとを制御する制御システムである。以下、各構成について説明する。
【0016】
まず、複数のプロジェクタ10a,10bについて説明する。プロジェクタ10aおよびプロジェクタ10bはそれぞれ、画像を投影するプロジェクタであって、空間1の天井2に埋め込まれる埋め込み型(言い換えれば、ダウンライト型)のプロジェクタである。プロジェクタ10aおよびプロジェクタ10bは、相互に隣り合うように配置されている。空間1は、たとえば、部屋等の閉空間である。プロジェクタ10aおよびプロジェクタ10bが投影する画像は、たとえば、木の陰影(木漏れ日)等の自然物を模したモノクローム映像(言い換えれば、グレースケール映像)である。このような画像は、たとえば、空間1の演出に用いられる。なお、ここでの画像は、静止画像および動画像を含む。
【0017】
図2は、
図1の制御システム100のプロジェクタ10aを示す図であり、(a)は、平面図であり、(b)は、側面図である。なお、
図2の(a)では、図面が煩雑になることを避けるため、天井2の図示を省略する。また、
図2の(b)では、天井2を断面で示す。
図2に示すように、プロジェクタ10aは、外郭筐体16と、鍔部18と、信号端子台20とを備える。
【0018】
外郭筐体16は、天井2を鉛直方向に貫通する貫通孔3に挿通されている。貫通孔3は、鉛直方向から見たとき、円形である。外郭筐体16は、鍔部18と一体的に形成されており、金具(図示せず)等によって天井2に固定されている。外郭筐体16は、天井2の天井面(下面)4よりも鉛直上方(Z軸方向プラス側)に突出しており、天井2に埋め込まれている。天井2の天井面4は、水平方向に延びる面である。外郭筐体16は、鉛直方向に沿って延びかつ略円筒状である。外郭筐体16は、上面22と、外側面24とを有する。上面22は、水平方向に平行な面であり、鉛直方向に直交する面である。上面22は、鉛直方向から見たとき、略円形である。外側面24は、鉛直方向に延びる面であり、水平方向と交差する面である。外側面24は、上面22の外周部から鉛直下方(Z軸方向マイナス側)に延びる。外側面24は、鉛直方向から見たとき、略円環状である。外郭筐体16は、内部に映像素子58(後述)等を収容している。映像素子58等についての詳細な説明は後述する。
【0019】
鍔部18は、外郭筐体16の下端部から外方に突出しかつ鍔状であり、鉛直方向から見たとき略円環状である。鍔部18は、天井2の天井面4に下方から接するように、固定されている。
【0020】
信号端子台20は、照明コントローラ14から出力されかつ照明器具の制御に用いられる照明制御信号が入力される部分であるとともに、信号端子台20に入力された照明制御信号をプロジェクタ10aの外部に出力するための部分である。この実施の形態では、信号端子台20が、信号入力部および信号出力部に相当する。
【0021】
信号端子台20は、プラス側信号線差込穴29と、プラス側端子30と、マイナス側信号線差込穴31と、マイナス側端子32とを有する。プラス側信号線差込穴29、プラス側端子30、マイナス側信号線差込穴31、およびマイナス側端子32は、照明コントローラ14から出力された照明制御信号を信号端子台20に入力するために用いられる。
【0022】
プラス側信号線差込穴29は、水平方向(Y軸方向プラス側)に開口しており、水平方向(Y軸方向プラス側)から信号線を差し込み可能である。
図3は、
図2のIII-III線断面図である。
図3の(a)に示すように、プラス側端子30は、プラス側信号線差込穴29内に配置されており、照明コントローラ14から出力された照明制御信号を入力するための第1信号線40(後述)が接続される速結端子である。プラス側端子30は、金属材料等によって構成され、導電性を有する。
図3の(b)に示すように、第1信号線40のプラス側信号線44は、銅線等の導電性の心線44aと、心線44aを被覆する樹脂等の絶縁性の被覆部材44bとを有しており、プラス側信号線44をプラス側信号線差込穴29に差し込むと、プラス側端子30がプラス側信号線44(心線44a)を押圧し、プラス側端子30とプラス側信号線44とが電気的に接続され、プラス側信号線44が信号端子台20に固定される。
【0023】
図2に示すように、マイナス側信号線差込穴31は、鉛直方向において、プラス側信号線差込穴29の下方に配置されている。マイナス側信号線差込穴31は、水平方向(Y軸方向プラス側)に開口しており、水平方向(Y軸方向プラス側)から信号線を差し込み可能である。マイナス側端子32は、照明コントローラ14から出力された照明制御信号を入力するための第1信号線40が接続される速結端子であり、マイナス側信号線差込穴31内に配置されている。マイナス側端子32は、プラス側端子30と同様の構造を有しているため、上述したプラス側端子30の説明を参照することにより、マイナス側端子32の詳細な説明を省略する。第1信号線40のマイナス側信号線46(後述)は、プラス側信号線44と同様の構造を有しているため、マイナス側信号線46の詳細な説明は省略するが、マイナス側信号線46をマイナス側信号線差込穴31に差し込むと、マイナス側端子32がマイナス側信号線46(心線)を押圧し、マイナス側端子32とマイナス側信号線46とが電気的に接続され、マイナス側信号線46が信号端子台20に固定される。
【0024】
なお、プラス側端子30およびマイナス側端子32は、速結端子でなくてもよい。この実施の形態では、プラス側端子30およびマイナス側端子32が、第1端子に相当する。
【0025】
また、信号端子台20は、プラス側信号線差込穴35と、プラス側端子36と、マイナス側信号線差込穴37と、マイナス側端子38とをさらに有する。プラス側信号線差込穴35、プラス側端子36、マイナス側信号線差込穴37、およびマイナス側端子38は、信号端子台20に入力された照明制御信号をプロジェクタ10aの外部に出力するために用いられる。プラス側端子36およびマイナス側端子38は、プラス側端子30およびマイナス側端子32と電気的に接続されており、信号端子台20に入力された照明制御信号は、プラス側端子36およびマイナス側端子38を介して外部に出力される。
【0026】
プラス側信号線差込穴35は、水平方向(X軸方向)において、プラス側信号線差込穴29と並んで配置されている。また、プラス側信号線差込穴35は、水平方向(Y軸方向プラス側)に開口しており、水平方向(Y軸方向プラス側)から信号線を差し込み可能である。プラス側端子36は、信号端子台20に入力された照明制御信号をプロジェクタ10aの外部に出力するための第2信号線42(後述)が接続される速結端子であり、プラス側信号線差込穴35内に配置されている。プラス側端子36は、プラス側端子30と同様の構造を有しているため、上述したプラス側端子30の説明を参照することにより、プラス側端子36の詳細な説明を省略する。第2信号線42のプラス側信号線48(後述)は、第1信号線40のプラス側信号線44と同様の構造を有しているため、プラス側信号線48の詳細な説明は省略するが、プラス側信号線48をプラス側信号線差込穴35に差し込むと、プラス側端子36がプラス側信号線48(心線)を押圧し、プラス側端子36とプラス側信号線48とが電気的に接続され、プラス側信号線48が信号端子台20に固定される。
【0027】
マイナス側信号線差込穴37は、水平方向(X軸方向)において、マイナス側信号線差込穴31と並んで配置されている。また、マイナス側信号線差込穴37は、鉛直方向において、プラス側信号線差込穴35の下方に配置されている。マイナス側信号線差込穴37は、水平方向(Y軸方向プラス側)に開口しており、水平方向(Y軸方向プラス側)から信号線を差し込み可能である。マイナス側端子38は、信号端子台20に入力された照明制御信号をプロジェクタ10aの外部に出力するための第2信号線42が接続される速結端子であり、マイナス側信号線差込穴37内に配置されている。マイナス側端子38は、プラス側端子30と同様の構造を有しているため、上述したプラス側端子30の説明を参照することにより、マイナス側端子38の詳細な説明を省略する。第2信号線42のマイナス側信号線50(後述)は、第1信号線40のプラス側信号線44と同様の構造を有しているため、マイナス側信号線50の詳細な説明は省略するが、マイナス側信号線50をマイナス側信号線差込穴37に差し込むと、マイナス側端子38がマイナス側信号線50(心線)を押圧し、マイナス側端子38とマイナス側信号線50とが電気的に接続され、マイナス側信号線50が信号端子台20に固定される。
【0028】
なお、プラス側端子36およびマイナス側端子38は、速結端子でなくてもよい。この実施の形態では、プラス側端子36およびマイナス側端子38が、第2端子に相当する。
【0029】
上述したように、照明制御信号が入力される部分(信号入力部)と、照明制御信号をプロジェクタ10aの外部に出力するための部分(信号出力部)とは、信号線が差し込まれる構造を有しており、相互に同様の構造を有している。
【0030】
プロジェクタ10bは、プロジェクタ10aと同様の構成であるので、上述したプロジェクタ10aの説明を参照することにより、プロジェクタ10bの詳細な説明を省略する。
【0031】
図4は、
図1の制御システム100における、プロジェクタ10aおよび照明コントローラ14に第1信号線40を接続し、プロジェクタ10aおよび他のプロジェクタ10bに第2信号線42を接続した状態を示す図である。
図4に示すように、第1信号線40は、プロジェクタ10aおよび照明コントローラ14に接続されている。第1信号線40は、照明コントローラ14から出力された照明制御信号をプロジェクタ10aに入力するための信号線であり、プラス側信号線44とマイナス側信号線46とを有する。照明コントローラ14のプラス側端子に電気的に接続されたプラス側信号線44が、プロジェクタ10aのプラス側信号線差込穴29に差し込まれてプラス側端子30(
図2参照)に電気的に接続されている。また、照明コントローラ14のマイナス側端子に電気的に接続されたマイナス側信号線46が、プロジェクタ10aのマイナス側信号線差込穴31に差し込まれてマイナス側端子32(
図2参照)に電気的に接続されている。これによって、照明コントローラ14から出力された照明制御信号がプロジェクタ10aに入力される。
【0032】
また、第2信号線42は、プロジェクタ10aおよび他のプロジェクタ10bに接続されている。第2信号線42は、照明コントローラ14から信号端子台20に入力された照明制御信号を、プロジェクタ10aの外部に出力するための信号線であり、プラス側信号線48とマイナス側信号線50とを有する。プロジェクタ10aのプラス側信号線差込穴35に差し込まれてプラス側端子36(
図2参照)に電気的に接続されたプラス側信号線48が、プロジェクタ10bのプラス側信号線差込穴29に差し込まれてプラス側端子30(
図2参照)に電気的に接続されている。また、プロジェクタ10aのマイナス側信号線差込穴37に差し込まれてマイナス側端子38(
図2参照)に電気的に接続されたマイナス側信号線50が、プロジェクタ10bのマイナス側信号線差込穴31に差し込まれてマイナス側端子32(
図2参照)に電気的に接続されている。これによって、照明コントローラ14からプロジェクタ10aに入力された照明制御信号が、プロジェクタ10aの外部に出力され、他のプロジェクタ10bに入力される。
【0033】
次に、複数の照明器具12a,12b,12cについて説明する。
図1に示すように、複数の照明器具12a,12b,12cはそれぞれ、空間1を照明する照明器具であって、空間1の天井2に固定される。具体的には、複数の照明器具12a,12b,12cはそれぞれ、空間1の天井2に埋め込まれる埋め込み型(言い換えれば、ダウンライト型)の照明器具である。複数の照明器具12a,12b,12cは、相互に隣り合うように配置されている。なお、照明器具12a,12b,12cの具体的態様は、特に限定されない。たとえば、照明器具12a,12b,12cは、シーリングライト、ダウンライト、ペンダントライト、スポットライト、またはブラケットライト等であってもよい。
【0034】
次に、照明コントローラ14について説明する。
図1に示すように、照明コントローラ14は、複数のプロジェクタ10a,10b、および複数の照明器具12a,12b,12cを制御するためのコントローラであり、空間1の壁に設置されている。なお、照明コントローラ14は、空間1の壁に設置されていなくてもよく、ユーザが操作できる場所に配置されていればよい。照明コントローラ14は、タッチパネル(図示せず)またはハードウェアボタン(図示せず)等を有しており、タッチパネルまたはハードウェアボタン等によって、ユーザの操作を受け付ける。照明コントローラ14は、ユーザの操作に応じた照明制御信号を出力する。
【0035】
図5は、
図1の制御システム100の機能構成を示すブロック図である。
図5を参照して、制御システム100の機能構成について説明する。
【0036】
図5に示すように、プロジェクタ10aは、電源部52と、光源駆動部54と、光源56と、映像素子58と、投影レンズ60と、制御部62と、記憶部64とをさらに有する。電源部52、光源駆動部54、光源56、映像素子58、投影レンズ60、制御部62、および記憶部64は、外郭筐体16の内部に収容されている。
【0037】
電源部52は、プロジェクタ10aの外部の交流電源から供給される交流電力を直流電力に変換する電力変換回路である。
【0038】
光源駆動部54は、電源部52から供給される電力を用いて光源56の明るさを調整するための回路である。光源駆動部54は、制御部62から出力される制御信号に基づいて動作する。
【0039】
光源56は、白色光を発する光源である。光源56は、具体的には、発光ダイオード(LED)によって実現されるが、半導体レーザ、有機EL(Electro Luminescence)、または、無機EL等によって実現されてもよい。
【0040】
映像素子58は、光源56が発する光を変調することにより映像として出射する。映像素子58は、具体的には、透過型液晶パネル等の光透過型の映像素子であるが、マイクロミラーアレイまたは反射型液晶パネル等の反射型の映像素子であってもよい。
【0041】
投影レンズ60は、映像素子58によって出射される映像を床面等の投影面に投射する光学素子である。
【0042】
制御部62は、光源56(より詳細には、光源駆動部54)、および、映像素子58の制御を行う制御装置である。たとえば、制御部62は、信号端子台20に入力された照明制御信号に基づいて、光源56(より詳細には、光源駆動部54)、および、映像素子58の制御を行い、画像の投影の制御を行う。具体的には、制御部62は、画像の投影の制御として、投影される画像の選択、投影のオンオフ、投影される画像の明るさの変更、投影される画像のコントラストの変更、投影される画像の色温度の変更、投影される画像のズーム倍率の変更、投影される画像のフォーカス位置の変更、およびスケジュール運転の少なくとも1つを行う。ここで、照明制御信号とは、一般的に照明器具の制御に用いられる信号である。たとえば、照明制御信号は、照明器具の制御用に規格化された信号であって、照明器具の調光に用いられる調光信号または照明器具の調色に用いられる調色信号等である。具体的には、照明制御信号は、照明器具の調光等に用いられるPWM信号またはPFM信号等である。また、ここで、照明器具とは、たとえば、照明器具12a(12b,12c)のように、映像素子を有しておらず、天井等に固定され、室内等を照明するための照明器具である。制御システム100では、照明コントローラ14から出力された一の照明制御信号をプロジェクタ10aに入力し、照明コントローラ14から出力された他の照明制御信号を照明器具12a(12b,12c)に入力することによって、プロジェクタ10aと照明器具12a(12b,12c)とを連動して動作させることができる。制御部62は、上述したような照明制御信号に基づいて、光源56だけではなく映像素子58の制御も行うことによって、画像の投影の制御を行う。なお、調光とは、光源を点灯することおよび消灯することを含む。また、調光とは、光源が点灯している状態において、光源の明るさを変更することも含む。制御部62は、電源部52から供給される電力によって動作する。制御部62は、具体的には、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサまたは専用回路によって実現されてもよい。
【0043】
記憶部64には、プロジェクタ10aによって投影される複数種類の画像(言い換えれば、複数のコンテンツ)それぞれの画像情報が記憶される。また、記憶部64には、制御部62によって実行されるプロジェクタ10aの制御プログラム等も記憶される。記憶部64は、具体的には、半導体メモリ等によって実現される。
【0044】
プロジェクタ10bは、プロジェクタ10aと同様の構成であるので、上述したプロジェクタ10aの説明を参照することにより、プロジェクタ10bの詳細な説明を省略する。上述したように、プロジェクタ10bの信号端子台20と、プロジェクタ10aの信号端子台20とは、第2信号線42を介して電気的に接続されており、プロジェクタ10aに入力された照明制御信号は、第2信号線42を介してプロジェクタ10bに入力される。
【0045】
照明コントローラ14は、プロジェクタ10aの信号端子台20、および複数の照明器具12a,12b,12cと電気的に接続されている。照明コントローラ14は、ユーザの操作に応じた照明制御信号を出力し、当該照明制御信号は、プロジェクタ10a、および複数の照明器具12a,12b,12cに入力される。たとえば、ユーザが照明コントローラ14を用いて複数の照明器具12a,12b,12cの調光操作を行った場合、照明コントローラ14は、当該調光操作に応じた照明制御信号(調光信号)を出力し、当該照明制御信号は、プロジェクタ10aおよび複数の照明器具12a,12b,12cに入力される。また、たとえば、ユーザが照明コントローラ14を用いて複数の照明器具12a,12b,12cの調色操作を行った場合、照明コントローラ14は、当該調色操作に応じた照明制御信号(調色信号)を出力し、当該照明制御信号は、プロジェクタ10aおよび複数の照明器具12a,12b,12cに入力される。
【0046】
照明器具12aは、光源66と、制御部68とを有する。なお、照明器具12aは、プロジェクタ10aの映像素子58のように機能する映像素子を有していない。
【0047】
光源66は、白色光を発する光源である。光源66は、具体的には、発光ダイオード(LED)によって実現されるが、半導体レーザ、有機EL、または、無機EL等によって実現されてもよい。
【0048】
制御部68は、照明コントローラ14から出力された照明制御信号に基づいて、光源66の制御を行う。制御部68は、具体的には、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサまたは専用回路によって実現されてもよい。
【0049】
照明器具12bおよび照明器具12cは、照明器具12aと同様の構成であるので、上述した照明器具12aの説明を参照することにより、照明器具12bおよび照明器具12cの詳細な説明を省略する。
【0050】
次に、以上のような制御システム100の動作について説明する。
図6は、
図1の制御システム100におけるプロジェクタ10aの制御部62の動作の一例を示すフロー図である。
図7は、照明制御信号の一例を示す図であり、(a)は、PWM信号の一例を示す図であり、(b)は、PFM信号の一例を示す図である。
図8は、制御部62が行う画像の投影の制御の一例を示す図である。
図6から
図8を参照して、プロジェクタ10aの制御部62の動作の一例について説明する。
【0051】
図6に示すように、ユーザが照明コントローラ14を操作することによって、照明コントローラ14からの照明制御信号がプロジェクタ10a(信号端子台20)に入力され、制御部62は、当該照明制御信号を取得する(
図6のS1)。
【0052】
制御部62は、取得した照明制御信号に基づいて、画像の投影の制御を行う(
図6のS2)。たとえば、照明制御信号が一般的に照明器具の調光に用いられる調光信号であり、当該調光信号がPWM信号である場合について説明する。
図7の(a)に示すように、PWM信号は、電圧がオンされる周期が一定であり(
図7の(a)のT参照)、電圧がオンされている時間が一定ではない(
図7の(a)のτ1およびτ2参照)信号である。PWM信号のデューティ比は、(電圧がオンされている時間)/(電圧がオンされる周期)で算出される。PWM信号の周波数は、たとえば1kHzであり、PWM信号の電圧の値は、たとえば12Vである。制御部62は、調光信号がPWM信号である場合、たとえば、PWM信号のデューティ比に基づいて、
図8に示すような画像の投影の制御を行う。
【0053】
具体的には、制御部62は、PWM信号のデューティ比に基づいて、投影のオンオフを行う。たとえば、制御部62は、投影面に画像を投影していない状態(投影をオフしている状態)において、取得したPWM信号のデューティ比が所定の値よりも大きければ、画像の投影をオンし、投影面に画像を投影する。また、制御部62は、投影面に画像を投影している状態(投影をオンしている状態)において、取得したPWM信号のデューティ比が所定の値よりも小さければ、画像の投影をオフし、投影面に画像を投影しない。
【0054】
また、制御部62は、PWM信号のデューティ比に基づいて、投影される画像の選択を行う。たとえば、PWM信号のデューティ比と記憶部64に記憶されている画像情報とが関連付けられており、制御部62は、取得したPWM信号のデューティ比に対応する画像情報を選択することによって、投影面に投影される画像の選択を行う。
【0055】
また、制御部62は、PWM信号のデューティ比に基づいて、投影される画像の明るさの変更を行う。たとえば、制御部62は、取得したPWM信号のデューティ比が大きい程、投影面に投影されている画像の明るさを明るくし、取得したPWM信号のデューティ比が小さい程、投影面に投影されている画像の明るさを暗くする。
【0056】
また、制御部62は、PWM信号のデューティ比に基づいて、投影される画像のコントラストの変更を行う。たとえば、制御部62は、取得したPWM信号のデューティ比が大きい程、投影面に投影されている画像のコントラストを高くし、取得したPWM信号のデューティ比が小さい程、投影面に投影されている画像のコントラストを低くする。
【0057】
また、制御部62は、PWM信号のデューティ比に基づいて、投影される画像の色温度の変更を行う。たとえば、制御部62は、取得したPWM信号のデューティ比が大きい程、投影面に投影されている画像の色温度を高くし、取得したPWM信号のデューティ比が小さい程、投影面に投影されている画像の色温度を低くする。
【0058】
また、制御部62は、PWM信号のデューティ比に基づいて、投影される画像のズーム倍率の変更を行う。たとえば、制御部62は、取得したPWM信号のデューティ比が大きい程、投影面に投影されている画像のズーム倍率を大きくし、取得したPWM信号のデューティ比が小さい程、投影面に投影されている画像のズーム倍率を小さくする。なお、ズーム倍率を大きくすると、投影面に投影されている画像が拡大され、ズーム倍率を小さくすると、投影面に投影されている画像が縮小される。
【0059】
また、制御部62は、PWM信号のデューティ比に基づいて、投影される画像のフォーカス位置の変更を行う。たとえば、制御部62は、取得したPWM信号のデューティ比が大きい程、フォーカス位置を遠距離側に変更し、取得したPWM信号のデューティ比が小さい程、フォーカス位置を近距離側に変更する。たとえば、投影面に投影されている画像のピントが合っていないとき、投影される画像のフォーカス位置の変更を行うことによって、投影面に投影されている画像のピントを合わせることができる。
【0060】
また、制御部62は、PWM信号のデューティ比に基づいて、スケジュール運転を行う。たとえば、制御部62は、スケジュール運転として、時刻に応じて投影面に投影される画像が変わるように、画像の投影を行う。また、たとえば、制御部62は、スケジュール運転として、曜日に応じて投影面に投影される画像が変わるように、画像の投影を行う。また、たとえば、制御部62は、スケジュール運転として、季節に応じて投影面に投影される画像が変わるように、画像の投影を行う。この場合、各スケジュール運転を行うためのデータが記憶部64に記憶されており、各データはPWM信号のデューティ比と関連付けられている。そして、制御部62は、取得したPWM信号のデューティ比に対応するデータを選択し、当該データを用いてスケジュール運転を行う。たとえば、当該データには、複数の画像情報等が含まれており、制御部62は、当該複数の画像情報に基づいて、複数の画像を時刻等に応じて順番に投影面に投影する。
【0061】
上述したように、制御部62は、一般的に照明器具の調光に用いられる調光信号を用いて、プロジェクタ10aの調光を行うだけではなく、プロジェクタ10aの調光以外の制御も行う。
【0062】
以上、調光信号がPWM信号である場合について説明したが、たとえば、調光信号は、PFM信号等のパルス信号であってもよい。
図7の(b)に示すように、PFM信号は、電圧がオンされる周期が一定ではなく(
図7の(b)のT1およびT2参照)、電圧がオンされている時間が一定である(
図7の(b)のτ参照)信号である。制御部62は、調光信号がPFM信号である場合、たとえば、(電圧がオンされている時間)/(電圧がオンされる周期)で算出される値に基づいて、上述したような画像の投影の制御を行ってもよい。
【0063】
また、照明制御信号は、一般的に照明器具の調色に用いられる調色信号であってもよい。たとえば、当該調色信号がPWM信号である場合、制御部62は、当該PWM信号のデューティ比に基づいて、上述したような画像の投影の制御を行ってもよい。また、たとえば、制御部62は、調色信号が示す色温度に応じて、上述したような画像の投影の制御を行ってもよい。具体的には、制御部62は、取得した調色信号が示す色温度が所定の色温度よりも高ければ、画像の投影をオンし、取得した調色信号が示す色温度が所定の色温度よりも低ければ、画像の投影をオフしてもよい。また、調色信号が示す色温度と画像情報とが関連付けられており、制御部62は、取得した調色信号が示す色温度に応じて、画像を選択してもよい。また、制御部62は、取得した調色信号が示す色温度が高い程、投影面に投影されている画像の明るさを明るくし、コントラストを高くし、色温度を高くし、またはズーム倍率を大きくしてもよい。また、制御部62は、取得した調色信号が示す色温度が低い程、投影面に投影されている画像の明るさを暗くし、コントラストを低くし、色温度を低くし、またはズーム倍率を小さくしてもよい。また、制御部62は、取得した調色信号が示す色温度が高い程、フォーカス位置を遠距離側に変更し、取得した調色信号が示す色温度が低い程、フォーカス位置を近距離側に変更してもよい。また、制御部62は、取得した調色信号が示す色温度に応じて、上述したようなスケジュール運転を行ってもよい。
【0064】
上述したように、制御部62は、一般的に照明器具の調色に用いられる調色信号を用いて、プロジェクタ10aの調色を行うだけではなく、プロジェクタ10aの調色以外の制御も行う。
【0065】
また、照明制御信号は、DALI(Degital Addressable Lighting Interface)、またはDMX(Degital Multiplex)等の通信規格に準拠した信号であってもよい。
【0066】
プロジェクタ10bは、たとえば、プロジェクタ10aからの照明制御信号に基づいて、プロジェクタ10aと同様の動作を行う。
【0067】
以上のようなプロジェクタ10aは、画像を投影するプロジェクタであって、照明コントローラ14から出力されかつ照明器具の制御に用いられる照明制御信号が入力される信号入力部(信号端子台20)を備える。
【0068】
これによれば、照明コントローラ14から出力されかつ照明器具の制御に用いられる照明制御信号をプロジェクタ10aに入力できるので、当該照明制御信号を用いて、プロジェクタ10aと照明器具12a,12b,12cとを容易に連動制御できる。
【0069】
また、以上のようなプロジェクタ10aは、信号入力部(信号端子台20)に入力された照明制御信号に基づいて、画像の投影の制御を行う制御部62をさらに備える。
【0070】
これによれば、制御部62は、信号端子台20に入力された照明制御信号に基づいて、画像の投影の制御を行うので、当該照明制御信号を用いて、プロジェクタ10aと照明器具12a,12b,12cとをさらに容易に連動制御できる。
【0071】
また、以上のようなプロジェクタ10aにおいて、制御部62は、画像の投影の制御として、投影される画像の選択、投影のオンオフ、投影される画像の明るさの変更、投影される画像のコントラストの変更、投影される画像の色温度の変更、投影される画像のズーム倍率の変更、投影される画像のフォーカス位置の変更、およびスケジュール運転の少なくとも1つを行う。
【0072】
これによれば、たとえば、照明器具12a,12b,12cのオンオフに合わせて、プロジェクタ10aによる画像の投影のオンオフを行うことができる。このように、照明器具12a,12b,12cの動作に合わせて、プロジェクタ10aによる画像の投影の制御を容易に行うことができ、照明器具12a,12b,12cとの連動制御をさらに容易に行える。
【0073】
また、以上のようなプロジェクタ10aは、投影される画像の画像情報を記憶する記憶部64をさらに備える。
【0074】
これによれば、投影される画像の画像情報が記憶部64に記憶されているので、投影される画像の選択等を容易に行うことができ、照明器具12a,12b,12cとの連動制御をさらに容易に行える。
【0075】
また、以上のようなプロジェクタ10aにおいて、照明制御信号は、照明器具の調光に用いられる調光信号または照明器具の調色に用いられる調色信号である。
【0076】
これによれば、照明器具の調光に用いられる調光信号または照明器具の調色に用いられる調色信号に基づいて、プロジェクタ10aによる画像の投影を制御できるので、プロジェクタ10aと照明器具12a,12b,12cとを容易に連動制御できる。
【0077】
また、以上のようなプロジェクタ10aにおいて、照明制御信号は、調光信号であり、調光信号は、PWM信号である。
【0078】
これによれば、照明器具の制御に用いられるPWM信号に基づいて、プロジェクタ10aによる画像の投影を制御できるので、プロジェクタ10aと照明器具12a,12b,12cとを容易に連動制御できる。
【0079】
また、以上のようなプロジェクタ10aにおいて、制御部62は、PWM信号のデューティ比に基づいて、画像の投影の制御を行う。
【0080】
これによれば、照明器具の制御にも用いられるPWM信号のデューティ比に基づいて、プロジェクタ10aによる画像の投影を制御できるので、プロジェクタ10aと照明器具12a,12b,12cとを容易に連動制御できる。
【0081】
また、以上のようなプロジェクタ10aにおいて、信号入力部(信号端子台20)は、照明コントローラ14からの照明制御信号を入力するための第1信号線40が接続されるプラス側端子30およびマイナス側端子32を有する。
【0082】
これによれば、照明コントローラ14からの照明制御信号を入力するための第1信号線40をプロジェクタ10aに接続でき、照明コントローラ14からの照明制御信号をプロジェクタ10aに容易に入力できる。
【0083】
また、以上のようなプロジェクタ10aは、信号入力部(信号端子台20)に入力された照明制御信号をプロジェクタ10aの外部に出力するための信号出力部(信号端子台20)をさらに備える。
【0084】
これによれば、プロジェクタ10aに入力された照明制御信号を、他のプロジェクタ10bに送信できる。したがって、他のプロジェクタ10bと照明器具12a,12b,12cとを容易に連動制御できる。
【0085】
また、以上のようなプロジェクタ10において、信号出力部(信号端子台20)は、信号入力部(信号端子台20)に入力された照明制御信号をプロジェクタ10aの外部に出力するための第2信号線42が接続されるプラス側端子36およびマイナス側端子38を有する。
【0086】
これによれば、信号入力部(信号端子台20)に入力された照明制御信号を外部に出力するための第2信号線42をプロジェクタ10aに接続でき、信号入力部(信号端子台20)に入力された照明制御信号を外部に容易に出力できる。
【0087】
また、以上のような制御システム100は、上記のプロジェクタ10aと、プロジェクタ10aに照明制御信号を入力する照明コントローラ14と、照明コントローラ14によって制御される照明器具12a,12b,12cとを備える。
【0088】
これによれば、照明コントローラ14を用いて、プロジェクタ10aと照明器具12a,12b,12cとを容易に連動制御できる。
【0089】
(他の実施の形態等)
以上、本発明に係るプロジェクタ等について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
【0090】
上述した実施の形態では、制御システム100が、2個のプロジェクタ10a,10bと、3個の照明器具12a,12b,12cとを備える場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、制御システムは、1個のプロジェクタを備えていてもよいし、3個以上のプロジェクタを備えていてもよい。また、制御システムは、1個または2個の照明器具を備えていてもよいし、4個以上の照明器具を備えていてもよい。
【0091】
上述した実施の形態では、プロジェクタ10a,10bが、埋め込み型のプロジェクタである場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、プロジェクタは、テーブル等に載置されて使用されるプロジェクタであってもよい。
【0092】
上述した実施の形態では、信号端子台20が、外郭筐体16の外側面24に配置されている場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、信号端子台は、外郭筐体16の上面22に配置されていてもよい。
【0093】
上述した実施の形態では、信号入力部(信号端子台20)に第1信号線40が接続される場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、信号入力部に第1信号線が接続されず、無線によって信号入力部に照明制御信号が入力されてもよい。
【0094】
上述した実施の形態では、信号出力部(信号端子台20)に第2信号線42が接続される場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、信号出力部に第2信号線が接続されず、無線によって信号出力部から外部に照明制御信号を出力してもよい。
【0095】
その他、上記各実施の形態に対して当業者が思い付く各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0096】
10a,10b プロジェクタ
12a,12b,12c 照明器具
14 照明コントローラ
20 信号端子台
30,36 プラス側端子
32,38 マイナス側端子
40 第1信号線
42 第2信号線
62 制御部
64 記憶部
100 制御システム