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特許7321198画像解析装置、プログラム、及び管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-27
(45)【発行日】2023-08-04
(54)【発明の名称】画像解析装置、プログラム、及び管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 8/60 20180101AFI20230728BHJP
【FI】
G06F8/60
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021018567
(22)【出願日】2021-02-08
(65)【公開番号】P2022121295
(43)【公開日】2022-08-19
【審査請求日】2021-03-16
(73)【特許権者】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】飯田 豊
【審査官】坂庭 剛史
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-045423(JP,A)
【文献】特開2007-164371(JP,A)
【文献】特表2005-535969(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0226954(US,A1)
【文献】"Edge AI Platform Service Edge AI City",第1回AI・人工知能EXPO[秋],EDGEMATRIX株式会社,2020年10月29日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 8/60- 8/658
G06F 9/455
G06F 11/30-11/34
G06F 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像解析装置であって、
管理プラットフォームと通信接続を確立して前記管理プラットフォームから画像を解析する画像解析アプリを受信するよう制御するアクティベート部と、
前記画像解析アプリを格納するアプリ格納部と、
カメラによって撮像された撮像画像を取得する撮像画像取得部と、
前記アプリ格納部に格納されている前記画像解析アプリを用いて、前記撮像画像取得部が取得した前記撮像画像を解析する画像解析部と、
前記画像解析部による解析結果を前記管理プラットフォームに送信する解析結果送信部と、
前記管理プラットフォームからの指示に応じて、前記管理プラットフォームから受信した前記画像解析アプリを前記アプリ格納部から削除し、前記管理プラットフォームとの通信接続を切断するよう制御するディアクティベート部と
を備え、
前記画像解析装置のOS上に配置された第1デバイス管理部と、
前記画像解析装置のOS上に配置されたコンテナエンジンと、
前記コンテナエンジン上に配置された第2デバイス管理部と
を備え、
前記第1デバイス管理部は、前記アクティベート部及び前記ディアクティベート部として機能し、
前記コンテナエンジンは、前記画像解析部として機能し、
前記第2デバイス管理部は、前記解析結果送信部として機能する、画像解析装置。
【請求項2】
前記管理プラットフォームは、クラウドプラットフォームに配置される、請求項1に記載の画像解析装置。
【請求項3】
前記アクティベート部は、前記コンテナエンジンを起動して、前記コンテナエンジンに、前記第2デバイス管理部によって前記管理プラットフォームとの通信接続を確立させる、請求項1又は2に記載の画像解析装置。
【請求項4】
前記ディアクティベート部は、前記コンテナエンジンを停止することによって、前記管理プラットフォームとの通信接続を切断させる、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像解析装置。
【請求項5】
前記アクティベート部は、前記管理プラットフォームによる前記画像解析装置へのサービスの契約が成立した場合に、前記管理プラットフォームと通信接続を確立して前記管理プラットフォームから前記画像解析アプリを受信するよう制御し、
前記ディアクティベート部は、前記サービスが解約されたことによって、前記管理プラットフォームから受け付けた前記指示に応じて、前記管理プラットフォームから受信した前記画像解析アプリを前記アプリ格納部から削除し、前記管理プラットフォームとの通信接続を切断するよう制御する、請求項1から4のいずれか一項に記載の画像解析装置。
【請求項6】
前記画像解析装置のOS上に配置された前記コンテナエンジンとは異なる他のコンテナエンジンと、
前記他のコンテナエンジン上に配置された第3デバイス管理部と
を備え、
前記アクティベート部は、前記管理プラットフォームによる前記コンテナエンジン及び前記第2デバイス管理部への第1のサービスの契約が成立した場合、前記管理プラットフォームから前記第1のサービスに関連する前記画像解析アプリを受信し、前記管理プラットフォームによる前記他のコンテナエンジン及び前記第3デバイス管理部への第2のサービスの契約が成立した場合、前記管理プラットフォームから前記第2のサービスに関連する前記画像解析アプリを受信し、
前記ディアクティベート部は、前記第1のサービスが解約されたことによって前記管理プラットフォームから受け付けた前記指示に応じて、前記第1のサービスに関連する前記画像解析アプリを前記アプリ格納部から削除し、前記第2のサービスが解約されたことによって前記管理プラットフォームから受け付けた前記指示に応じて、前記第2のサービスに関連する前記画像解析アプリを前記アプリ格納部から削除する、請求項5に記載の画像解析装置。
【請求項7】
画像解析装置であって、
管理プラットフォームと通信接続を確立して前記管理プラットフォームから画像を解析する画像解析アプリを受信するよう制御するアクティベート部と、
前記画像解析アプリを格納するアプリ格納部と、
カメラによって撮像された撮像画像を取得する撮像画像取得部と、
前記アプリ格納部に格納されている前記画像解析アプリを用いて、前記撮像画像取得部が取得した前記撮像画像を解析する画像解析部と
を備え、
前記管理プラットフォームからのディアクティベートの指示に応じて、前記管理プラットフォームから受信した前記画像解析アプリを前記アプリ格納部から削除し、前記管理プラットフォームとの通信接続を切断するよう制御するディアクティベート部と、
前記管理プラットフォームからの指示に応じて、前記画像解析装置におけるログを前記管理プラットフォームに送信するログ送信部と
を備える、画像解析装置。
【請求項8】
前記画像解析装置のリソースの状態を定期的に前記管理プラットフォームに通知する通知処理を実行し、連続して1日以上、前記通知処理に失敗する場合、前記画像解析装置の再起動を行う処理実行部を備える、請求項7に記載の画像解析装置。
【請求項9】
前記画像解析部による解析結果を前記管理プラットフォームに送信する解析結果送信部を備える、請求項7又は8に記載の画像解析装置。
【請求項10】
前記ログ送信部は、前記管理プラットフォームからの指示に応じて、前記画像解析装置における1日分のログを前記管理プラットフォームに送信する、請求項7から9のいずれか一項に記載の画像解析装置。
【請求項11】
前記ログ送信部は、前記管理プラットフォームから指示された期間の前記画像解析装置におけるログを前記管理プラットフォームに送信する、請求項7から10のいずれか一項に記載の画像解析装置。
【請求項12】
前記画像解析装置は、エッジ側において人工知能により画像解析が可能なEAB(Edge AI(Artificial Intelligence) Box)である、請求項1から11のいずれか一項に記載の画像解析装置。
【請求項13】
コンピュータを、請求項1から11のいずれか一項に記載の画像解析装置として機能させるためのプログラム。
【請求項14】
画像解析装置によって実行される管理方法であって、
管理プラットフォームと通信接続を確立して前記管理プラットフォームから画像を解析する画像解析アプリを受信するよう制御するアクティベート段階と、
前記画像解析アプリをアプリ格納部に格納するアプリ格納段階と、
前記画像解析装置に接続されたカメラによって撮像された撮像画像を取得する撮像画像取得段階と、
前記アプリ格納部に格納されている前記画像解析アプリを用いて、前記撮像画像を解析する画像解析段階と、
前記画像解析段階における解析結果を前記管理プラットフォームに送信する解析結果送信段階と、
前記管理プラットフォームからの指示に応じて、前記管理プラットフォームから受信した前記画像解析アプリを前記アプリ格納部から削除し、前記管理プラットフォームとの通信接続を切断するよう制御するディアクティベート段階と
を備え、
前記画像解析装置は、前記画像解析装置のOS上に配置された第1デバイス管理部と、前記画像解析装置のOS上に配置されたコンテナエンジンと、前記コンテナエンジン上に配置された第2デバイス管理部とを有し、
前記第1デバイス管理部が、前記アクティベート段階及び前記ディアクティベート段階を実行し、
前記コンテナエンジンが、前記画像解析段階を実行し、
前記第2デバイス管理部が、前記解析結果送信段階を実行する、管理方法。
【請求項15】
画像解析装置によって実行される管理方法であって、
管理プラットフォームと通信接続を確立して前記管理プラットフォームから画像を解析する画像解析アプリを受信するよう制御するアクティベート段階と、
前記画像解析アプリをアプリ格納部に格納するアプリ格納段階と、
前記画像解析装置に接続されたカメラによって撮像された撮像画像を取得する撮像画像取得段階と、
前記アプリ格納部に格納されている前記画像解析アプリを用いて、前記撮像画像を解析する画像解析段階と、
前記管理プラットフォームからのディアクティベートの指示に応じて、前記管理プラットフォームから受信した前記画像解析アプリを前記アプリ格納部から削除し、前記管理プラットフォームとの通信接続を切断するよう制御するディアクティベート段階と、
前記管理プラットフォームからの指示に応じて、前記画像解析装置におけるログを前記管理プラットフォームに送信するログ送信段階と
を備える管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像解析装置、プログラム、及び管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、AI(Artificial Intelligence)の技術を用いて画像解析を行うシステムが記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2019-079084号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、画像解析装置が提供される。画像解析装置は、管理プラットフォームと通信接続を確立して管理プラットフォームから画像を解析する画像解析アプリを受信するよう制御するアクティベート部を備えてよい。画像解析装置は、画像解析アプリを格納するアプリ格納部を備えてよい。画像解析装置は、カメラによって撮像された撮像画像を取得する撮像画像取得部を備えてよい。画像解析装置は、アプリ格納部に格納されている画像解析アプリを用いて、撮像画像取得部が取得した撮像画像を解析する画像解析部を備えてよい。画像解析装置は、画像解析部による解析結果を管理プラットフォームに送信する解析結果送信部を備えてよい。画像解析装置は、管理プラットフォームからの指示に応じて、管理プラットフォームから受信した画像解析アプリをアプリ格納部から削除し、管理プラットフォームとの通信接続を切断するよう制御するディアクティベート部を備えてよい。
【0004】
上記管理プラットフォームは、クラウドプラットフォームに配置されてよく、上記画像解析装置は、上記画像解析装置のOS上に配置された第1デバイス管理部と、上記画像解析装置のOS上に配置されたコンテナエンジンと、上記コンテナエンジン上に配置された第2デバイス管理部とを備えてよく、上記第1デバイス管理部は、上記アクティベート部及び上記ディアクティベート部として機能してよく、上記コンテナエンジンは、上記画像解析部として機能してよく、上記第2デバイス管理部は、上記解析結果送信部として機能してよい。上記アクティベート部は、上記コンテナエンジンを起動して、上記コンテナエンジンに、上記第2デバイス管理部によって上記管理プラットフォームとの通信接続を確立させてよい。上記ディアクティベート部は、上記コンテナエンジンを停止することによって、上記管理プラットフォームとの通信接続を切断させてよい。上記アクティベート部は、上記管理プラットフォームによる上記画像解析装置へのサービスの契約が成立した場合に、上記管理プラットフォームと通信接続を確立して上記管理プラットフォームから上記画像解析アプリを受信するよう制御してよく、上記ディアクティベート部は、上記サービスが解約されたことによって、上記管理プラットフォームから受け付けた上記指示に応じて、上記管理プラットフォームから受信した上記画像解析アプリを上記アプリ格納部から削除し、上記管理プラットフォームとの通信接続を切断するよう制御してよい。上記画像解析装置は、上記画像解析装置のOS上に配置された上記コンテナエンジンとは異なる他のコンテナエンジンと、上記他のコンテナエンジン上に配置された第3デバイス管理部とを備えてよく、上記アクティベート部は、上記管理プラットフォームによる上記コンテナエンジン及び上記第2デバイス管理部への第1のサービスの契約が成立した場合、上記管理プラットフォームから上記第1のサービスに関連する上記画像解析アプリを受信し、上記管理プラットフォームによる上記他のコンテナエンジン及び上記第3デバイス管理部への第2のサービスの契約が成立した場合、上記管理プラットフォームから上記第2のサービスに関連する上記画像解析アプリを受信してよく、上記ディアクティベート部は、上記第1のサービスが解約されたことによって上記管理プラットフォームから受け付けた上記指示に応じて、上記第1のサービスに関連する上記画像解析アプリを上記アプリ格納部から削除し、上記第2のサービスが解約されたことによって上記管理プラットフォームから受け付けた上記指示に応じて、上記第2のサービスに関連する上記画像解析アプリを上記アプリ格納部から削除してよい。上記画像解析装置は、上記管理プラットフォームからの指示に応じて、上記画像解析装置におけるログを上記管理プラットフォームに送信するログ送信部を備えてよい。上記ログ送信部は、上記管理プラットフォームからの指示に応じて、上記画像解析装置における1日分のログを上記管理プラットフォームに送信してよい。上記ログ送信部は、上記管理プラットフォームから指示された期間の上記画像解析装置におけるログを上記管理プラットフォームに送信してよい。上記画像解析装置は、エッジ側において人工知能により画像解析が可能なEAB(Edge AI(Artificial Intelligence) Box)であってよい。上記画像解析装置は、OS(Operating System)、WebUI(User Interface)、DeviceManagement、ContainerEngine、DeviceManagement、及びAI(Artificial Intelligence)APPを備えるEABであってよい。
【0005】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、上記画像解析装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0006】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータによって実行される管理方法が提供される。管理方法は、管理プラットフォームと通信接続を確立して管理プラットフォームから画像を解析する画像解析アプリを受信するよう制御するアクティベート段階を備えてよい。管理方法は、画像解析アプリをアプリ格納部に格納するアプリ格納段階を備えてよい。管理方法は、コンピュータに接続されたカメラによって撮像された撮像画像を取得する撮像画像取得段階を備えてよい。管理方法は、アプリ格納部に格納されている画像解析アプリを用いて、撮像画像を解析する画像解析段階を備えてよい。管理方法は、画像解析段階における解析結果を管理プラットフォームに送信する解析結果送信段階を備えてよい。管理方法は、管理プラットフォームからの指示に応じて、管理プラットフォームから受信した画像解析アプリをアプリ格納部から削除し、管理プラットフォームとの通信接続を切断するよう制御するディアクティベート段階を備えてよい。
【0007】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】システム10の一例を概略的に示す。
図2】システム10における処理の流れの一例を概略的に示す。
図3】EAB300の機能構成の一例を概略的に示す。
図4】EAB300の構成の一例を概略的に示す。
図5】EAB300の構成の他の一例を概略的に示す。
図6】EAB300として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
サービス提供事業者によって提供される各種サービスにおいて、画像解析技術を活用することによって、サービスの品質を向上したり、人が行っている業務をデバイスに置き換えることによって生産性向上による人手不足の解消に貢献することができたりする。しかし、画像解析には専門知識やノウハウが必要であり、サービスに適した画像解析を行うことは容易には実現できない。それに対して、例えば、契約を交わしたサービス提供事業者に対して、当該サービス提供事業者が提供するサービスに適した、画像を解析する画像解析アプリを提供することが考えられる。これにより、画像解析の専門知識やノウハウを有さないサービス提供事業者であっても、サービスに画像解析技術を取り入れることができるようになる。しかし、例えば、契約が解約された後に、画像解析アプリをリバースエンジニアリングされること等によって、画像解析のノウハウ等が漏洩してしまう可能性がある。本実施形態に係るシステム10は、そのような課題の解決に貢献する技術を提供する。
【0010】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0011】
図1は、システム10の一例を概略的に示す。システム10は、管理プラットフォーム(管理PFと記載する場合がある。)200を備える。システム10は、EAB(Edge AI Box)300を備えてよい。EAB300は、画像解析装置の一例であってよい。
【0012】
システム10は、管理者100によって管理される。管理者100は、管理PF200及びEAB300によってユーザ30に対して画像解析技術を提供するサービス提供者であり、法人であってよい。ユーザ30は、任意のサービスを提供するサービス提供事業者であってよい。
【0013】
管理者100は、例えば、契約を結んだユーザ30に対してEAB300を提供する。ユーザ30は、提供されたEAB300を、自身の環境に設置し、カメラ302と接続する。カメラ302は、ユーザ30が有するカメラであってよい。また、カメラ302は、管理者100によってユーザ30に提供されてもよい。
【0014】
EAB300は、ネットワーク40を介して管理PF200と接続を確立する。ネットワーク40は、インターネットを含んでよい。
【0015】
管理PF200は、例えば、ユーザ30によって購入手続きが行われた画像解析アプリをEAB300に送信する。管理PF200は、複数種類の画像解析アプリを備えてよい。複数種類の画像解析アプリは、画像解析のノウハウ等を有する管理者100によって生成されてよい。また、複数種類の画像解析アプリは、画像解析のノウハウ等を有するアプリ開発者等によって生成されて、管理者100に提供されてもよい。ユーザ30は、例えば、自らが提供するサービスに関連する画像解析アプリを購入する。
【0016】
例えば、ユーザ30がドラッグストアである場合、画像解析アプリは、店舗入口、通路、及びレジ周辺等のカメラ302によって撮像された撮像画像を解析することによって、店舗内の混雑状況(来店人数、ソーシャルディスタンス)を出力するものであってよい。
【0017】
例えば、ユーザ30がホテル事業者である場合、画像解析アプリは、受付ロビーのカメラ302によって撮像された撮像画像を解析することによって、利用客の待ち状況を出力したり、レストランのカメラ302によって撮像された撮像画像を解析することによって、空席状況を出力したりするものであってよい。
【0018】
例えば、ユーザ30が書店である場合、画像解析アプリは、店舗入口、及び店内のカメラ302によって撮像された撮像画像を解析することによって、来店者数、滞在時間分析(各プロダクト前での滞在時間を興味や関心として計測)結果、及び属性分析(性別、年代の取得)結果を出力するものであってよい。
【0019】
例えば、ユーザ30が医療機関である場合、画像解析アプリは、院内待合室のカメラ302によって撮像された撮像画像を解析することによって、待合室の混雑状況を出力するものであってよい。
【0020】
例えば、ユーザ30が鉄道会社である場合、画像解析アプリは、ホームのカメラ302によって撮像された撮像画像を解析することによって、ホームから転落しそうな人や物を検出した結果や、ホームに転落した人や物を検出した結果を出力するものであってよい。
【0021】
例えば、ユーザ30が、製造業の事業者である場合、画像解析アプリは、工場の各地のカメラ302によって撮像された撮像画像を解析することによって、工場内において歩行規則を守っていない人を検出した結果を出力するものであってよい。
【0022】
管理PF200は、クラウドプラットフォーム20に配置される。クラウドプラットフォーム20は、例えば、Microsoft Azure(登録商標)である。クラウドプラットフォーム20は、GCP(Google Cloud Platform)(登録商標)であってもよい。クラウドプラットフォーム20は、AWS(Amazon Web Services)であってもよい。クラウドプラットフォーム20は、これら以外であってもよい。ここでは、クラウドプラットフォーム20がMicrosoft Azureである場合を主に例に挙げて説明する。
【0023】
EAB300は、管理PF200から受信した画像解析アプリを用いて、カメラ302によって撮像された撮像画像を解析し、解析結果を管理PF200に送信する。管理PF200は、受信した解析結果を分析する。例えば、管理PF200は、分析結果を可視化して、ユーザ30に提供し得る。また、例えば、管理PF200による分析結果に基づいて、管理者100がユーザ30に対して各種情報を提供し得る。
【0024】
図2は、システム10における処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、ユーザ30が管理者100と契約して、EAB300を自身の環境に設置した状態を開始状態として説明する。
【0025】
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102では、EAB300と管理PF200との間でアクティベートが行われる。EAB300は、例えば、管理PF200から、管理PF200と通信接続を確立するための接続情報を受信して、接続情報を用いて、管理PF200と通信接続を確立する。
【0026】
S104では、EAB300が、管理PF200から画像解析アプリを受信する。EAB300は、受信した画像解析アプリを格納部に格納する。管理PF200は、例えば、ユーザ30によって購入手続きが行われた画像解析アプリをEAB300に送信する。購入手続きは、アクティベートの前に行われていてもよく、また、アクティベートの際に行われてもよい。
【0027】
S106では、EAB300が、カメラ302によって撮像された撮像画像を、S104において受信した画像解析アプリを用いて解析し、解析結果を管理PF200に送信する。EAB300は、例えば、カメラ302から撮像画像を連続的に受信して、予め定められたタイミングに従って解析を実行し、解析結果を管理PF200に送信する。また、EAB300は、例えば、撮像画像を連続的に解析して、解析結果が予め定められた条件を満たしたときに、解析結果を管理PF200に送信する。撮像画像の受信のタイミング、解析の実行のタイミング、解析結果の送信のタイミングは、これらに限らず、他のタイミングであってもよい。
【0028】
S108では、管理PF200が、EAB300に対してディアクティベートの指示を送信する。管理PF200は、例えば、ユーザ30と管理者100とのサービスが解約されたことに応じて、EAB300に対してディアクティベートの指示を送信する。
【0029】
S110では、EAB300が、管理PF200からのディアクティベートの指示に応じて、S104において受信した画像解析アプリを格納部から削除する。S112では、EAB300が、管理PF200との通信接続を切断する。
【0030】
図3は、EAB300の機能構成の一例を概略的に示す。EAB300は、アクティベート部310、アプリ格納部312、撮像画像取得部314、画像解析部316、解析結果送信部318、指示取得部320、ディアクティベート部322、ログ取得部324、ログ送信部326、及び処理実行部328を備える。なお、EAB300がこれらの全てを備えることは必須とは限らない。
【0031】
アクティベート部310は、管理PF200と通信接続を確立して管理PF200から画像解析アプリを受信するよう制御する。アクティベート部310は、例えば、管理PF200に接続するための接続情報を取得して、取得した接続情報を用いて管理PF200と通信接続を確立する。接続情報は、管理者100との契約が成立したユーザ30のEAB300のみが管理PF200と通信接続を確立できるようにするための情報であってよい。
【0032】
アクティベート部310は、ユーザ30によって購入手続きが行われた画像解析アプリを管理PF200から受信してよい。ユーザ30によって複数の画像解析アプリの購入手続きが行われている場合、アクティベート部310は、複数の画像解析アプリを管理PF200から受信してよい。
【0033】
アプリ格納部312は、管理PF200から受信した画像解析アプリを格納する。アプリ格納部312は、管理PF200から複数の画像解析アプリを受信していた場合、複数の画像解析アプリを格納する。
【0034】
撮像画像取得部314は、EAB300に接続されたカメラ302によって撮像された撮像画像をカメラ302から取得する。EAB300には、複数のカメラ302が接続されてもよい。撮像画像取得部314は、複数のカメラ302のそれぞれによって撮像された撮像画像を複数のカメラ302のそれぞれから取得してもよい。EAB300とカメラ302との接続は、有線接続であっても、無線接続であってもよい。撮像画像取得部314は、カメラ302から動画像を受信してよい。撮像画像取得部314は、カメラ302から静止画像を受信してもよい。
【0035】
画像解析部316は、アプリ格納部312に格納されている画像解析アプリを用いて、撮像画像取得部314が撮像した撮像画像を解析する。画像解析部316は、撮像画像取得部314が複数のカメラ302から撮像画像を取得した場合に、一の画像解析アプリを用いて撮像画像を解析してよい。また、画像解析部316は、撮像画像取得部314が複数のカメラ302から撮像画像を取得した場合に、複数の撮像画像のそれぞれを、複数の画像解析アプリのそれぞれを用いて解析してもよい。
【0036】
解析結果送信部318は、画像解析部316による解析結果を管理PF200に送信する。解析結果送信部318は、画像解析部316が撮像画像を解析する毎に、解析結果を管理PF200に送信してよい。また、解析結果送信部318は、画像解析部316による解析結果を格納しておき、予め定められたタイミングに従って、格納している解析結果を管理PF200に送信してもよい。
【0037】
指示取得部320は、管理PF200からの各種指示を取得する。指示取得部320は、例えば、管理PF200からのディアクティベートの指示を取得する。指示取得部320は、例えば、管理PF200からの、EAB300における各種ログを管理PF200に送信する指示を取得する。指示取得部320は、例えば、管理PF200からの、各種処理の実行指示を取得する。
【0038】
ディアクティベート部322は、指示取得部320が取得した管理PF200からのディアクティベートの指示に応じて、ディアクティベートを実行する。ディアクティベート部322は、管理PF200から受信した画像解析アプリをアプリ格納部312から削除してよい。ディアクティベート部322は、管理PF200との通信接続を切断するよう制御してよい。
【0039】
ログ取得部324は、EAB300における各種ログを取得する。ログ取得部324は、例えば、EAB300の障害情報を含むログを取得する。ログ取得部324は、例えば、EAB300に対するコマンド操作の履歴を含むログを取得する。
【0040】
ログ送信部326は、管理PF200からのログを送信する指示に応じて、ログ取得部324が取得したログを管理PF200に送信する。ログ送信部326は、例えば、EAB300の障害情報を含むログを管理PF200に送信する。ログ送信部326は、例えば、EAB300に対するコマンド操作の履歴を含むログを管理PF200に送信する。
【0041】
ログ送信部326は、管理PF200からの指示に応じて、EAB300における1日分のログを管理PF200に送信してよい。ログ送信部326は、管理PF200から指示された期間オンEAB300におけるログを管理PF200に送信してもよい。ログ送信部326は、管理PF200からの指示に応じて、最大6カ月分の各種ログを管理PF200に送信してよい。
【0042】
処理実行部328は、各種処理を実行する。処理実行部328は、例えば、EAB300のデバイス監視処理を実行する。例えば、処理実行部328は、管理PF200からの死活監視への応答処理を実行する。例えば、処理実行部328は、EAB300のリソースの状態を定期的に管理PF200に通知する通知処理を実行する。処理実行部328は、連続して1日以上通知に失敗する場合、EAB300の再起動を行ってもよい。処理実行部328は、指示取得部320が取得した管理PF200からの指示に応じて、EAB300を再起動したり、IDやパスワードの初期化をしたりしてもよい。
【0043】
図4は、EAB300の構成の一例を概略的に示す。EAB300は、OS330(Operating System)、WebUI(User Interface)332、DeviceManagement334、ContainerEngine340、DeviceManagement342、及びAIAPP344を備えてよい。
【0044】
OS330は、既知の任意のOSであってよい。OS330は、例えば、Linux(登録商標)であってよい。
【0045】
WebUI332は、管理PF200とユーザ30との間のユーザインタフェースであってよい。ユーザ30は、WebUI332を介して、管理PF200に対する各種入力を行い得る。ユーザ30は、例えば、WebUI332を介して、EAB300のアクティベート依頼を行う。
【0046】
DeviceManagement334は、OS330上に配置され、OS330上で動作する。DeviceManagement334は、いわゆるネイティブアプリであってよい。DeviceManagement334は、第1デバイス管理部の一例であってよい。
【0047】
ContainerEngine340は、OS330上に配置され、OS330上で動作する。ContainerEngine340は、クラウドプラットフォーム20と接続して動作するアプリであってよい。ContainerEngine340は、例えば、Mobyをベースとして構築される。ContainerEngine340は、コンテナエンジンの一例であってよい。
【0048】
DeviceManagement342は、ContainerEngine340上に配置され、ContainerEngine340上で動作する。DeviceManagement342は、第2デバイス管理部の一例であってよい。
【0049】
AIAPP344は、ContainerEngine340上に配置され、ContainerEngine340上で動作する。EAB300は、アクティベートの前は、AIAPP344を有さずに、アクティベートによって、管理PF200からAIAPP344を取得してよい。AIAPP344は、画像解析アプリの一例であってよい。
【0050】
DeviceManagement334は、アクティベート部310及びディアクティベート部322として機能してよい。ContainerEngine340は、画像解析部316として機能してよい。DeviceManagement342は、解析結果送信部318として機能してよい。
【0051】
DeviceManagement334は、例えば、管理PF200によるEAB300へのサービスの契約が成立した場合において、WebUI332を介したアクティベートの指示を受け付けたことに応じて、管理PF200と通信接続を確立して管理PF200からAIAPP344を受信するよう制御する。DeviceManagement334は、ContainerEngine340を起動してよい。そして、DeviceManagement334は、ContainerEngine340に、DeviceManagement342によって管理PF200との通信接続を確立させてよい。DeviceManagement334は、ContainerEngine340に、DeviceManagement342によってAIAPP344を受信させてよい。
【0052】
DeviceManagement342は、管理PF200からディアクティベートの指示を受信した場合に、その旨をDeviceManagement334に通知してよい。DeviceManagement334は、管理PF200からのディアクティベートの指示に応じて、ContainerEngine340に、AIAPP344を削除させ、ContainerEngine340を停止することによって、管理PF200との通信接続を切断させてよい。
【0053】
EAB300は、ContainerEngine340上のDeviceManagement342によって、クラウドプラットフォーム20の管理PF200との通信を実行できる。しかし、DeviceManagement342だけでは、例えば、管理者100のユーザ30に対するサービスを解約された場合に、ContainerEngine340を停止することも、AIAPP344を削除することもできない。DeviceManagement342は、ContainerEngine340上で動作しているので、母体であるContainerEngine340を停止することはできないし、同じくContainerEngine340上に位置するAIAPP344を削除することもできないからである。すなわち、DeviceManagement342だけでは、適切なディアクティベートを実行することができない。
【0054】
それに対して、本実施形態に係るEAB300は、OS330上で動作するDeviceManagement334をさらに備えることによって、DeviceManagement334から、ContainerEngine340を停止したり、AIAPP344を削除したりする。これにより、サービス解約後に、ContainerEngine340と管理PF200との常時接続が残存してしまったり、EAB300にAIAPP344が残存することによってAIAPP344が解析されたノウハウが漏洩してしまったりすることを防ぐことができる。
【0055】
図5は、EAB300の構成の他の一例を概略的に示す。ここでは、図4と異なる部分を主に説明する。図5に示す例において、EAB300は、ContainerEngine350、DeviceManagement352、及びAIAPP354を備える。
【0056】
ContainerEngine350は、OS330上に配置され、OS330上で動作する。ContainerEngine350は、クラウドプラットフォーム20と接続して動作するアプリであってよい。ContainerEngine350は、例えば、Mobyをベースとして構築される。ContainerEngine350は、他のコンテナエンジンの一例であってよい。
【0057】
DeviceManagement352は、ContainerEngine350上に配置され、ContainerEngine350上で動作する。DeviceManagement352は、第3デバイス管理部の一例であってよい。
【0058】
AIAPP354は、ContainerEngine350上に配置され、ContainerEngine350上で動作する。EAB300は、アクティベートの前は、AIAPP354を有さずに、アクティベートによって、管理PF200からAIAPP354を取得してよい。
【0059】
AIAPP344は、第1のサービスに関連する画像解析アプリの一例であってよい。AIAPP354は、第2のサービスに関連する画像解析アプリの一例であってよい。
【0060】
DeviceManagement334は、管理PF200によるContainerEngine340及びDeviceManagement342への第1のサービスの契約が成立した場合、管理PF200からAIAPP344を受信し、管理PF200によるContainerEngine350及びDeviceManagement352への第2のサービスの契約が成立した場合、管理PF200からAIAPP354を受信してよい。
【0061】
DeviceManagement334は、第1のサービスが解約されたことによって管理PF200から受け付けた指示に応じて、AIAPP344をアプリ格納部312から削除して、ContainerEngine340を停止してよい。DeviceManagement334は、第2のサービスが解約されたことによって管理PF200から受け付けた指示に応じて、AIAPP354をアプリ格納部312から削除して、ContainerEngine350を停止してよい。
【0062】
このように、1つのEAB300によって、複数のサービスに対応可能であってよい。そして、その場合に、DeviceManagement334は、サービス毎に、解約されたことに応じて、コンテナエンジンの停止と画像解析アプリの削除とを実施してよい。
【0063】
図6は、EAB300として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0064】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0065】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0066】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0067】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0068】
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0069】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0070】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0071】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0072】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0073】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0074】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0075】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0076】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0077】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0078】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0079】
10 システム、20 クラウドプラットフォーム、30 ユーザ、40 ネットワーク、200 管理PF、300 EAB、302 カメラ、310 アクティベート部、312 アプリ格納部、314 撮像画像取得部、316 画像解析部、318 解析結果送信部、320 指示取得部、322 ディアクティベート部、324 ログ取得部、326 ログ送信部、330 OS、332 WebUI、334 DeviceManagement、340 ContainerEngine、342 DeviceManagement、344 AIAPP、350 ContainerEngine、352 DeviceManagement、354 AIAPP、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1230 ROM、1240 入出力チップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6