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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-07-28
(45)【発行日】2023-08-07
(54)【発明の名称】冷蔵庫
(51)【国際特許分類】
   F25D 23/02 20060101AFI20230731BHJP
   F25D 29/00 20060101ALI20230731BHJP
【FI】
F25D23/02 304A
F25D29/00 B
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2018092051
(22)【出願日】2018-05-11
(65)【公開番号】P2018200163
(43)【公開日】2018-12-20
【審査請求日】2020-12-10
【審判番号】
【審判請求日】2022-07-15
(31)【優先権主張番号】P 2017104911
(32)【優先日】2017-05-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003395
【氏名又は名称】弁理士法人蔦田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】武下 正憲
(72)【発明者】
【氏名】冨澤 孝仁
(72)【発明者】
【氏名】秋吉 浩一
(72)【発明者】
【氏名】石橋 郁夫
(72)【発明者】
【氏名】真下 拓也
(72)【発明者】
【氏名】黄 強翔
【合議体】
【審判長】間中 耕治
【審判官】平城 俊雅
【審判官】槙原 進
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-117896(JP,A)
【文献】国際公開第2010/021440(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第104236225(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0295425(US,A1)
【文献】特開2016-044816(JP,A)
【文献】国際公開第2014/112446(WO,A1)
【文献】特開2002-241149(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25D 23/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯蔵室の開口部を開閉する扉が、庫外側のガラス板と、庫内側の内板と、前記ガラス板と前記内板との間の断熱材とを備える冷蔵庫において、
前記ガラス板の少なくとも庫外側の面に凹凸が形成され、
前記ガラス板が滑らかな前記凹凸を有するフロストガラスであり、
前記凹凸における凹部の密度が10個/mm以上1000個/mm以下であり、
印刷層が前記ガラス板の庫内側の面に設けられたことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項2】
前記ガラス板と前記内板との間に前記ガラス板を照射する光源が設けられた、請求項に記載の冷蔵庫。
【請求項3】
前記ガラス板と前記断熱材との間に冷蔵庫を操作する操作部が設けられ、前記ガラス板の庫内側の面の前記操作部と対向する部分が平坦である、請求項1又は2に記載の冷蔵庫。
【請求項4】
前記扉の辺の部分に枠部材が設けられ、
前記枠部材が、前記ガラス板の庫内側の面と接着されるガラス板保持部を備え、
前記ガラス板における前記ガラス板保持部との接着部が平坦である、請求項1~のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
【請求項5】
前記扉の辺の部分に枠部材が設けられ、
前記枠部材が、前記ガラス板の庫内側の面と接着されるガラス板保持部と、前記ガラス板保持部との間に前記ガラス板を挟む咥え込み部とを備え、
前記ガラス板の庫外側の面と前記枠部材の前記咥え込み部との間に隙間がある、請求項1~のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
【請求項6】
前記ガラス板の端部の庫外側が面取りされて平面状の面取り部が形成された、請求項1~のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は冷蔵庫に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から冷蔵庫の扉に装飾を施すことが提案されている。例えば、冷蔵庫の扉に平坦で無色透明なガラス板を使用し、そのガラス板の庫内側の面に塗装を施すことが行われている。使用者が庫外側からこの扉を見ると、無色透明なガラス板の奥に塗装層が見え、扉に奥行き感が感じられる。
【0003】
また特許文献1では、冷蔵庫の扉に用いられる装飾パネルであって、光透過性部材と、光透過性部材の前方の第一装飾層と、光透過性部材の後方の第二装飾層とを備え、第一装飾層と第二装飾層とのグラデーションパターンが異なり、視覚効果によって立体的に見えるものが提案されている。また特許文献2では、冷蔵庫の扉等のガラス表面に表面平滑化組成物でグラフィック像を描き、凝縮水滴の存在又は不存在によってガラス表面にグラフィック像を出現させることが提案されている。また特許文献3や特許文献4には、装飾性のあるガラス板としてステンドグラス調のものが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-74120号公報
【文献】特表第2008-501610号公報
【文献】実用新案登録第2556005号公報
【文献】特開平6-56483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の上記の提案とは異なる、視覚効果が高い冷蔵庫が望まれていた。
【0006】
そこで本発明は視覚効果が高い新たな冷蔵庫を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本実施形態の冷蔵庫は、貯蔵室の開口部を開閉する扉が、庫外側のガラス板と、庫内側の内板と、前記ガラス板と前記内板との間の断熱材とを備える冷蔵庫であって、前記ガラス板の少なくとも庫外側の面に凹凸が形成され、前記ガラス板が滑らかな前記凹凸を有するフロストガラスであり、前記凹凸における凹部の密度が10個/mm 以上1000個/mm 以下であり、印刷層が前記ガラス板の庫内側の面に設けられたことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態の冷蔵庫10の正面図。
図2図1のX-Xでの断面図。
図3図1のY-Yでの断面図。
図4】実施形態1のガラス板30の庫外側の面38の凹凸の例。(a)は樹皮柄あるいは水が流れるような柄を描く凹凸、(b)はシボ加工調の模様を描く凹凸、(c)は多数の凹部が形成されて出来た凹凸、(d)は複数の多角形が組み合わさった模様を描きそれらの多角形の辺部が凸部である凹凸、(e)は凹凸を有する複数のガラス片20からなるステンドグラス調のガラス板30。
図5】実施形態1の変更例1の冷蔵庫の図1のY-Yに相当する線での断面図。
図6】実施形態1の変更例1の冷蔵庫の図1のX-Xに相当する線での断面図。
図7】実施形態1の変更例2の冷蔵庫の図1のX-Xに相当する線での断面図。ガラス板30の庫外側の面38と咥え込み部241との間に隙間245が空いている場合の図。
図8】実施形態1の変更例2の冷蔵庫の図1のX-Xに相当する線での断面図。ガラス板30の庫外側の面38と咥え込み部241とが密着している場合の図。
図9】実施形態1の変更例3の冷蔵庫の冷蔵室扉12の上下方向の断面図。
図10】実施形態1及びその変更例7の冷蔵庫の断面図(図1のX-Xに相当する線での断面図)。(a)は突出壁46がガラス板30の面取り部37より後方にある形態を示す図。(b)は突出壁46がガラス板30の面取り部37の位置まで延びている変更例を示す図。(c)は突出壁46がガラス板30の凸部26のある位置まで延びている変更例を示す図。(d)は突出壁46がガラス板30の凸部26より前方まで延びている変更例を示す図。
図11】実施形態1の変更例8の冷蔵庫の正面図。
図12】実施形態2のガラス板430における凹部424の断面図。(a)はコーティング層401がない場合の図。(b)はコーティング層401がある場合の図。
図13】実施形態2の冷蔵庫の扉の断面図(図1のX-Xに相当する線での断面図)。
図14】実施形態2のガラス板430の面取り部437付近の拡大断面図(図1のX-Xに相当する線での断面図)。(a)及び(b)は面取り部437上にコーティング層401がない例の図。(c)は面取り部437上に部分的にコーティング層401がある例の図。(d)は面取り部437上の全体にコーティング層401がある例の図。
図15】実施形態2の変更例2のロゴ402が設けられている場所での断面図。(a)はガラス板430の庫内側の面439にロゴ402が設けられている場合の図。(b)はガラス板430の庫外側の面438にロゴ402が設けられている場合の図。
図16】実施形態3のガラス板の微細突起525の側面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本実施形態の冷蔵庫について説明する。なお、以下の実施形態は例示であり、発明の範囲はこれに限定されない。以下の実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。以下の実施形態やその変形は、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【0010】
1.実施形態1
図1に本実施形態の冷蔵庫10を示す。冷蔵庫10は、貯蔵室を有する本体と、貯蔵室の開口部を開閉する扉とを備える。また、冷蔵庫10は、冷気を発生させる冷却サイクル装置と、マイクロコンピュータ等の制御部とを備える。制御部は、冷却サイクル装置を制御するとともに、冷却サイクル装置で発生した冷気を貯蔵室へ送り、貯蔵室内を低温に保持する。
【0011】
冷蔵庫10の本体は、冷蔵庫10の外郭を形成する外箱と、貯蔵室が形成された内箱とが組み合わされ、外箱と内箱との間に断熱材が詰められて構成されている。外箱と内箱との間には真空断熱パネルが設けられていても良い。真空断熱パネルは、箱体の内部にグラスウール等が充填された上で排気されたものである。
【0012】
図1に示すように、本実施形態の冷蔵庫10の本体には複数の貯蔵室が設けられ、各貯蔵室の前方の開口部が扉により開閉可能となっている。貯蔵室の数や種類は限定されないが、例えば図1の冷蔵庫10では、上から順に冷蔵室及び野菜室が設けられ、その下に製氷室と小冷凍室が左右に並べて設けられ、一番下に冷凍室が設けられている。
【0013】
冷蔵室の開口部は、左右2枚の冷蔵室扉11、12で閉塞されている。左側の冷蔵室扉11の左端部は冷蔵庫10の本体の左端部にヒンジにより取り付けられている。右側の冷蔵室扉12の右端部は冷蔵庫10の本体の右端部にヒンジにより取り付けられている。この構造のため、左右2枚の冷蔵室扉11、12は観音開き可能となっている。野菜室、製氷室、小冷凍室、冷凍室は、それぞれ、引き出し式の野菜室扉13、製氷室扉14、小冷凍室扉15、冷凍室扉16で閉塞されている。
【0014】
これらの扉の少なくとも一部には操作部が設けられている。操作部が設けられる扉や操作部により操作可能な事項は限定されないが、本実施形態の場合は、冷蔵室扉11、12の下方の部分にそれぞれ開扉のための操作部60が設けられ、さらに、一方の冷蔵室扉12の上下方向の中央部に冷却サイクルの制御等のための操作部50が設けられている。前記制御部はこれらの操作部50、60での操作に基づき冷蔵室10を制御する。
【0015】
冷蔵庫10の扉の断面構造について、冷蔵室扉12を例に取って説明する。
【0016】
図2及び図3に示すように、冷蔵室扉12は、冷蔵室扉12の庫外側の面を形成するガラス板30と、冷蔵室扉12の庫内側の面を形成する内板31と、冷蔵室扉12の辺の部分を形成する枠部材40とを備える。
【0017】
内板31にはガスケット保持部34が設けられている。ガスケット保持部34は、冷蔵室扉12を冷蔵庫10の本体に密着させるガスケットを保持する。
【0018】
ガラス板30と内板31との間には断熱材32が充填されている。断熱材32は例えば発泡ウレタン、発泡ポリスチレン又はグラスウールからなる。断熱材32はガラス板30の庫内側の面39に接着されている。ガラス板30の庫内側の面39に後述する光反射層35が設けられている場合には、断熱材32は光反射層35の庫内側の面に接着されている。また、ガラス板30と内板31との間には図示しない真空断熱パネルが設けられていても良い。
【0019】
ガラス板30は、冷蔵室扉12の枠部材40を除く庫外側の面全体を覆うことが可能な大きさの長方形の板部材である。ガラス板30は透光性を有する。ガラス板30は、無色透明のものでも良いし、着色された透光性を有するものでも良い。なお、実施形態1におけるガラス板30の平均での厚みは例えば2mm以上6mm以下である。
【0020】
ガラス板30の庫外側の面38には凹凸が形成されている。この凹凸は使用者が目で見たときに凹凸として認識できるものである。凹凸の程度は、使用者がガラス板30の反対側に物体を置いて見たときに、その物体が歪んで見える程度であることが望ましい。その歪みの程度は、使用者がガラス板30の反対側に物体を置いて見たときに、その物体が何なのか大体判る程度であっても良いし、その物体が何なのかほとんど判らない程度であっても良い。ガラス板30の庫外側の面38における周囲よりも突出した部分を凸部とすると、凸部間隔すなわちある凸部24からその隣の凸部25(図2参照)までの平均的な距離が、使用者の指の太さよりも小さい距離であっても良い。使用者の指の太さは、細い場合で例えば10mmである。
【0021】
このような凹凸を有するガラス板30は型板ガラスであっても良い。ガラス板30が型板ガラスの場合、凸部とその凸部から連続する凹部との高低差は、平均で例えば0.1mm以上1.0mm以下である。
【0022】
ガラス板30の凹凸は、以下の説明において平坦であっても良いとする部分を除き、庫外側の面38の全体に形成されている。また本実施形態では、特に説明がない限り、ガラス板30の庫内側の面39は、凹凸が形成されておらず平坦である。
【0023】
ガラス板30の庫外側の面38の凹凸の種類としては、例えば、図4(a)に示す樹皮柄あるいは水が流れるような柄を描く凹凸、図4(b)に示すシボ加工調の模様を描く凹凸、図4(c)に示す多数の凹部が形成されて出来た凹凸、図4(d)に示す複数の多角形が組み合わさった模様を描きそれらの多角形の辺部が凸部である凹凸、等が挙げられる。なお図4(b)はシボ加工調の模様の一種である梨地模様を示すものである。
【0024】
またガラス板30は、図4(e)に示すように、複数のガラス片20が縁取り21を用いて結合されたステンドグラス調のものであっても良い。ここで、ステンドグラス調のガラス板30を構成する複数のガラス片20の少なくとも一部は、庫外側の面38に凹凸を有する。また、ステンドグラス調のガラス板30を構成する全てのガラス片20が庫外側の面38に凹凸を有していても良い。また、ステンドグラス調のガラス板30を構成する複数のガラス片20の少なくとも一部が着色されていても良い。また、ステンドグラス調のガラス板30は、複数のガラス片20が結合されたものではなく、凹凸を有する1枚のガラス板に図4(e)に示すような複数のガラス片及び縁取りが絵として描かれたものであっても良い。
【0025】
また図示しないが、ガラス板30は、凸部の高さ、凹部の深さ、凸部間隔、又は凹部間隔が場所により変化することにより、グラデーション調に見えるものであっても良い。
【0026】
ガラス板30の端部33の庫外側の部分37は、面取りされていることが好ましい。この面取りされた部分(面取り部)37は、図2に示すように平面(例えばC面)となっていても良いし、R面となっていても良い。
【0027】
図2に示すように、枠部材40は側壁42とガラス板保持部44と突出壁46とを備える。側壁42は、冷蔵室扉12の庫外側の面に対して垂直な面である冷蔵室扉12の側面を形成する。ガラス板保持部44は、側壁42から冷蔵室扉12の庫外側の面の中心に向かって、所定距離だけ庫外側の面に平行に延びる部分である。突出壁46はガラス板保持部44より庫外側である前方に突出する部分である。
【0028】
ガラス板30は、両面テープや接着剤等の接着手段36によってガラス板保持部44の庫外側の面に接着され、それによって枠部材40に保持されている。接着手段36は、ガラス板30に直接接着されていても良いし、図2に示すように後述する光反射層35に接着されていても良い。なおガラス板30の庫内側の面39におけるガラス板保持部44との接着部23は平坦である。
【0029】
またガラス板30は突出壁46の内側に設けられている。ガラス板30の端部33が突出壁46に接していても良いし、図2に示すようにガラス板30の端部33と突出壁46との間に隙間が空いていても良い。ガラス板30の端部33と突出壁46との間の隙間は、ガラス板30が熱膨張した場合に閉じても良い。また、図示しないが、ガラス板30の端部33と突出壁46とは、両面テープや接着剤等の接着手段によって接着されていても良い。
【0030】
以上の特徴を有する枠部材40は、例えば、冷蔵室扉12の4辺の場所又は対向する2辺の場所に設けられている。
【0031】
ガラス板30の庫内側の面39には光反射層35が設けられていても良い。光反射層35は、庫外からガラス板30に入射した光を庫外へ反射する。また、光反射層35は、光反射層35よりも庫内側にある光源の光を庫外側へ透過させるものであることが望ましい。これらの性質を有する光反射層35として、例えば金属薄膜層が挙げられる。金属薄膜層を構成する金属として、例えば、錫、錫合金、アルミニウム、アルミニウム合金等が挙げられる。また図示しないが、光反射層35には、光反射層35よりも庫内側にある光源の光を庫外側へ通過させる孔が形成されていても良い。
【0032】
図3に示すように、ガラス板30と断熱材32との間には、操作部50が設けられている。操作部50は、少なくとも、冷蔵庫10の制御部への指示等を入力するための入力部と、冷蔵庫10の運転状態等を表示するための表示部とを備える。
【0033】
操作部50の構造は限定されない。例えば図3に示すように、操作部50は、第1基板54と、第1基板54上に設けられた複数の静電容量式センサの電極52とを備える。静電容量式センサの電極52は前記入力部の構成部材である。また第1基板54の庫内側には、マイコン57やLED等の光源56を備える第2基板55が設けられている。マイコン57は静電容量式センサの電極52の容量の変化を検出したり光源56を点灯させたりする。第1基板54と第2基板55とは、それぞれのコネクタ51及び中継束線53を介して電気的に接続されている。
【0034】
光源56の光は、第1基板54に設けられた孔58を通過し、ガラス板30を庫内側から照らす。操作部50より庫外側の場所に文字や記号が印刷された印刷層が設けられている場合は、その文字や記号が、光源56によって照らされて庫外から見える。この文字や記号が印刷されている部分は前記表示部に含まれる。また、前記表示部の一部又は全部として、液晶表示パネルが設けられていても良い。
【0035】
光源56はさらにガラス板30の凹凸を照らすように配置されていても良い。具体的には、1つの光源56がガラス板30の凹凸と上記の表示部とを同時に照らしても良いし、複数の光源56のうちの一部がガラス板30の凹凸を照らし、他の一部が上記の表示部を照らしても良い。光源56がガラス板30の凹凸を照らすことができるように、光源56と対向する位置(光源の庫外側の位置)にガラス板30の凹凸が存在し、より具体的には光源56から発せられる光の光軸がガラス板30の凹凸を通過するように光源が配置されている。
【0036】
ガラス板30の庫外側の面38のうち、操作部50の庫外側の部分は、平坦すなわち凹凸が無い平面状であっても良い。この場合、ガラス板30の庫外側の面38のうち、操作部50の庫外側の部分全体が平坦であっても良いし、操作部50の一部(例えば少なくとも入力部と表示部とを含む部分)の庫外側の部分が平坦であっても良い。
【0037】
また、ガラス板30の庫外側の面38のうち、操作部50の庫外側の部分は、比較的平坦になっていても良い。すなわち、ガラス板30の庫外側の面38のうち、操作部50の庫外側の部分は、他の部分よりも、凸部の平均的な高さが低くなっているか、凹部の平均的な深さが浅くなっているか、又は平均的な凸部間隔が広くなっていても良い。この場合も、ガラス板30の庫外側の面38のうち、操作部50の庫外側の部分全体が比較的平坦になっていても良いし、操作部50の一部(例えば少なくとも入力部と表示部とを含む部分)の庫外側の部分が比較的平坦になっていても良い。
【0038】
また、平坦であるガラス板30の庫内側の面39は、操作部50に密着していることが望ましい。
【0039】
上記の凹凸を有するガラス板30の製造方法は、限定されないが、型板ガラスの場合は例えばロールアウト法又は鋳造法である。ガラス板30の庫外側の面38における平坦な部分は、例えば、始めにガラス板30の全体に凹凸が形成された後に平面加工によって形成される。
【0040】
次に、本実施形態の冷蔵庫10の効果について説明する。
【0041】
本実施形態の冷蔵庫10では、冷蔵室扉12のガラス板30の庫外側の面38に凹凸が形成されているため、冷蔵室扉12にアンティーク感や奥行き感が生じ、視覚効果が高い。また、ガラス板30の庫外側の面38に凹凸が形成されているため、凹凸が形成されていない場合と比較して、ガラス板30の汚れや傷が目立ちにくい。
【0042】
特に、ガラス板30の凹凸におけるある凸部24からその隣の凸部25までの平均的な距離が、使用者の指の太さよりも小さい距離であれば、使用者がガラス板30に触れても指紋が付きにくい。
【0043】
また、本実施形態の冷蔵庫10では、ガラス板30の庫内側の面39に光反射層35が設けられているため、庫外からガラス板30に入射した光が光反射層35で反射される。そのためガラス板30の凹凸が照らされて美しく見える。また、ガラス板30の凹凸は、光源56によって庫内側から照らされる場合も美しく見える。
【0044】
また、ガラス板30の庫外側の面38のうち、操作部50の庫外側の部分が平坦又は比較的平坦であれば、使用者が操作部50の入力部へ入力操作したときにそれが正確に検知されやすく、また、操作部50の表示部がぼやけにくく見やすい。また、ガラス板30の庫内側の面39が平坦で操作部50に密着していれば、使用者が操作部50の入力部へ入力操作したときにそれが正確に検知されやすく、また、操作部50の表示部がぼやけにくく見やすい。
【0045】
また、ガラス板30に凹凸があるため、人物や景色等の冷蔵室扉12への映り込みが低減される。
【0046】
次に、上記の実施形態の変更例を説明する。上記の実施形態に対して、以下に説明する複数の変更例のうちいずれか1つを適用しても良いし、以下に説明する変更例のうちいずれか2つ以上を選択して適用しても良い。ただし、以下の変更例の他にも様々な変更が可能であり、発明の範囲は上記の実施形態及び以下の変更例の範囲に限定されない。なお、変更例を示す図において、図2及び図3と同じ部分には同じ符号が付されている。
【0047】
(実施形態1の変更例1)
図5及び図6に示すように、ガラス板130の凹凸は、庫外側の面138だけでなく庫内側の面139にも設けられていても良い。ガラス板130の庫内側の面139の凹凸は、上記実施形態のガラス板30の庫外側の面38の凹凸と同じ特徴を備えていれば良い。
【0048】
ガラス板130の庫外側の面138及び庫内側の面139に凹凸が設けられている場合、図5に示すように、ガラス板130の庫内側の面139における操作部50と対向する部分が平坦になっていても良い。さらに、ガラス板130の庫外側の面138における操作部50の庫外側の部分も平坦になっていても良い。また、ガラス板130の庫外側の面138及び庫内側の面139の両方に凹凸が設けられている場合、図6に示すように、ガラス板130の庫内側の面139におけるガラス板保持部44との接着部123が平坦になっていても良い。
【0049】
この変更例のようにガラス板130の庫内側の面139に凹凸が設けられている場合、ガラス板130の庫内側の面139(図5及び図6のように庫内側の面139に光反射層35が設けられている場合は光反射層35)と断熱材32との接触面積が大きくなり、ガラス板130と断熱材32との接着性が向上する。また、ガラス板130の庫外側の面138及び庫内側の面139に凹凸が設けられることによって、ガラス板130の立体感が強調され、視覚効果が高くなる。
【0050】
また、ガラス板130の庫内側の面139に凹凸が設けられている場合において、ガラス板130の庫内側の面139における操作部50と対向する部分が平坦になっていれば、使用者が操作部50の入力部へ入力操作したときにそれが正確に検知されやすく、また、操作部50の表示部が見やすい。また、ガラス板130の庫内側の面139に凹凸が設けられている場合において、ガラス板130の庫内側の面139におけるガラス板保持部44との接着部123が平坦になっていれば、ガラス板130とガラス板保持部44との接着性が向上する。
【0051】
(実施形態1の変更例2)
上記の実施形態の枠部材40の代わりに、図7及び図8に示す枠部材240が設けられても良い。この変更例の枠部材240は、上記の実施形態の枠部材40のものと同じ特徴を有する側壁42、ガラス板保持部44及び突出壁46を備える。さらに枠部材240は咥え込み部241を備える。咥え込み部241は、突出壁46の前方端部から冷蔵室扉12の庫外側の面の中心に向かって、所定距離だけ庫外側の面に平行に延びる部分である。図7及び図8に示すように、ガラス板保持部44、突出壁46及び咥え込み部241は、ほぼU字型の断面形状を形成し、溝243を形成する。
【0052】
この溝243にガラス板30が挿入される。そのため、ガラス板保持部44と咥え込み部241とがガラス板30の端部33近傍を挟む形になる。ガラス板保持部44とガラス板30とは接着手段36によって接着される。また、咥え込み部241はガラス板30の端部33近傍を庫外側から覆うが、図7に示すようにガラス板30の庫外側の面38と咥え込み部241との間に隙間245が空いていても良いし、図8に示すようにガラス板30の庫外側の面38と咥え込み部241とが密着していても良い。
【0053】
この変更例の場合も、ガラス板30の端部33が突出壁46に接していても良いし、ガラス板30の端部33と突出壁46との間に隙間が空いていても良い。
【0054】
このように枠部材240に咥え込み部241が設けられている場合、ガラス板30が枠部材240から外れにくく、またガラス板30の端部33が咥え込み部241により保護される。また、図7に示すようにガラス板30の庫外側の面38と咥え込み部241との間に隙間245が空くように、ガラス板保持部44と咥え込み部241との間隔が設定されている場合、庫外側の面38に凹凸が設けられたガラス板30を溝243に挿入するためのクリアランスが確保される。また、図7に示すようにガラス板30の庫外側の面38と咥え込み部241との間に隙間245が空いている場合、ガラス板30が咥え込み部241により削られないため、ガラス粉が発生することを防ぐことができる。
【0055】
また、図8に示すようにガラス板30の庫外側の面38と咥え込み部241とが密着している場合、ガラス板30が枠部材240からさらに外れにくい。
【0056】
なお、扉の4辺又は対向する2辺に枠部材が設けられる場合において、全ての辺の枠部材が上記実施形態の枠部材40であっても良いし、全ての辺の枠部材が本変更例の枠部材240であっても良い。また、扉の4辺又は対向する2辺に枠部材が設けられる場合において、一部の辺の枠部材が上記実施形態の枠部材40で、他の一部の辺の枠部材が本変更例の枠部材240であっても良い。
【0057】
(実施形態1の変更例3)
上記の実施形態における操作部50の光源56に換えて、又は操作部50の光源56に加えて、他の光源がガラス板30と内板31との間に設けられていても良い。
【0058】
例えば図9に示すように、冷蔵室扉12のガラス板30と内板31との間に導光板300が設けられ、その導光板300の上下左右のいずれかの端部側に光源301が設けられていても良い。光源301は、導光板300に向かって光を発するものであれば良く、例えばLEDである。導光板300の大きさは限定されない。例えば、導光板300は、冷蔵室扉12の枠部材40を除く部分と同じ面積を有していても良い。
【0059】
冷蔵室扉12にこのような導光板300及び光源301が設けられている場合、光源301が発した光が、導光板300に入射され、導光板300から庫外側に向かって出光される。そのため、冷蔵室扉12のガラス板30が庫内側から照らされ、ガラス板30の凹凸が美しく見える。ガラス板30がステンドグラス調のものである場合は、ガラス板30が庫内側から照らされることによってより美しく見える。
【0060】
また、ガラス板30と内板31との間に導光板が無く、ガラス板30と内板31との間のいずれかの場所に、操作部50の光源56とは別の光源が設けられていても良い。この場合は、冷蔵室扉12のガラス板30の光源近傍が庫内側から照らされ、照らされた部分の凹凸が強調され、冷蔵室扉12が美しく見える。
【0061】
(実施形態1の変更例4)
上記の実施形態の特徴を有するガラス板は、冷蔵室扉12の庫外側の面全体ではなく、冷蔵室扉12の庫外側の面の一部のみを覆うものであっても良い。
【0062】
(実施形態1の変更例5)
上記の実施形態における冷蔵室扉12に換えて、又は冷蔵室扉12に加えて、他の1又は2以上の扉及びそこに設けられたガラス板が、上記の冷蔵室扉12及びガラス板30と同じ構造となっていても良い。冷蔵庫10の全ての扉及びそれらに設けられたガラス板が、上記の冷蔵室扉12及びガラス板30と同じ構造となっていても良い。また、扉だけでなく、扉以外の壁面にも、上記の冷蔵室扉12のガラス板30と同じ凹凸を有するガラス板が設けられていても良い。
【0063】
(実施形態1の変更例6)
上記の実施形態におけるガラス板30が無色透明で、ガラス板30の庫内側の面39に設けられる光反射層35が着色されたものであっても良い。また、ガラス板30が無色透明で、光反射層35の換わりに光反射効果が低い着色層が設けられていても良い。
【0064】
これらの特徴を有する冷蔵室扉12では、無色透明のガラス板30の後ろに着色層が見えるため、冷蔵室扉12の奥行き感が強調される。
【0065】
(実施形態1の変更例7)
図2では枠部材40の突出壁46が前後方向へ短く、ガラス板30の面取り部37が突出壁46より前方に出て露出されている。すなわち、図10(a)に拡大して示すように、ガラス板30の端部33と面取り部37との角部37aが突出壁46の前方端部よりも前方に位置している。この場合、ガラス板30の端部33の一部や面取り部37が庫外側から目視でき、これらの部分が光って見えるため、美感が生じる。
【0066】
これに対して出壁46の前後方向の長さには図10(b)~(d)に示すような変更例がある。
【0067】
図10(b)では突出壁46がガラス板30の面取り部37の位置まで延びている。つまり、突出壁46の前方端部が、前後方向に、ガラス板30の端部33と面取り部37との角部37aから、ガラス板30の庫外側の面38と面取り部37との角部37bまでの範囲内にある。この場合、ガラス板30の端部33と面取り部37との角部37aが突出壁46により保護され欠けにくい。
【0068】
また、図10(c)では、突出壁46がガラス板30の凸部26のある位置まで延びている。つまり、突出壁46の前方端部が、前後方向に、ガラス板30の庫外側の面38と面取り部37との角部37bから、凸部26の頂点までの範囲内(すなわち図10(c)に破線で示す範囲内)にある。この場合、ガラス板30の面取り部37の角部37a、37bが突出壁46により保護され欠けにくい。なお、ここ言う凸部26はガラス板30の端部33から近くて高い凸部のことで、例えばガラス板30の端部33から20mmの距離内において最も高い凸部のことである。
【0069】
また、図10(d)では、突出壁46がガラス板30の凸部26以上に延びている。つまり、突出壁46の前方端部が、前後方向に、ガラス板30の凸部26の頂点と同じ位置にあるか、図10(d)に示すようにガラス板30の凸部26の頂点よりも前方にある。この場合、ガラス板30の凸部26が突出壁46により保護され欠けにくい。
【0070】
(実施形態1の変更例8)
冷蔵庫10の複数の扉にマーブル模様等の模様が描かれている場合において、図11に示すようにその模様が扉と扉との間で途切れることなく、前記の複数の扉の間で連続していることが望ましい。ただし、庫外側の面を形成する板(ガラス板30が用いられている扉においてはそのガラス板30)とは別の部材(例えば枠部材40や取っ手62等)の場所で模様が消えていても良い。また、図11に示すようにその模様が操作部50を避けて描かれているか、操作部50において消えていても良い。このような模様が描かれている複数の扉の一部又は全部が上記の冷蔵室扉12及びガラス板30と同じ構造となっていれば良い。
【0071】
(実施形態1の変更例9)
印刷層がガラス板30の庫内側の面39に設けられ、その印刷層が複数色(例えば2色)からなるものであっても良い。この場合において、印刷層の隣り合う色の境界部分の庫外側にガラス板30の凹凸があれば、庫外側からは前記境界部分がぼやけて見える。そのためデザイン性が良く、また前記境界部分に印刷ずれがあったとしてもそれが目立たない。
【0072】
(実施形態1の変更例10)
図2図10等ではガラス板30の端部33の庫外側にのみ面取り部37が形成された様子が描かれているが、同様の面取り部(不図示)がガラス板30の端部33の庫内側にも形成されていても良い。その場合、庫内側の面取り部よりも庫外側の面取り部37の方が面取りの長さが長い。すなわち、例えば長方形のガラス板30の上下両側の端部33においては、庫内側の面取り部よりも庫外側の面取り部37の方が上下方向に長い。
【0073】
ガラス板30の端部33の庫内側にも面取り部が形成されている場合において、さらに、ガラス板30の端部33近傍の庫内側の面39に印刷層が形成されていても良い。この場合、庫内側の面取り部が印刷層にかかって面取り部と印刷層との境界に乱れ(例えば印刷層の面取り部へのはみ出し)が生じる可能性がある。しかし、ガラス板30の庫外側の面38に凹凸が形成されているので、庫外側から見てそのような乱れが目立ちにくい。
【0074】
(実施形態1のその他の変更例)
ガラス板30に下記の実施形態2のものと同じ圧縮応力層が形成されていても良い。
【0075】
また、ガラス板30に実施形態2のものと同じコーティング層が形成されていても良い。その場合、面取り部37へのコーティング層のかかり方として、実施形態2と同様に、図14(a)~(d)に示すような例が挙げられる。
【0076】
また、実施形態2の変更例1~3は実施形態1にも適用することができる。
【0077】
2.実施形態2
実施形態2の説明において、実施形態1と共通する部材等には、実施形態1と同じ符号を使用する。
【0078】
実施形態2の冷蔵庫の扉のガラス板430はフロストガラスである。フロストガラスは、その表面に、滑らかで(言い換えれば角部がなく)小さい凹凸が多数形成されたガラス板である。フロストガラスの凹凸は、例えば、図12(a)に示すような凹部424が多数設けられることにより形成されている。
【0079】
滑らかな凹凸が形成されたガラス板430の断面上では、その凹凸の少なくとも凸部側(すなわち凸部側のみ又は凸部側と凹部側との両方)が、0より大きい曲率を有する曲線となっている。なお凸部と凹部とは前記曲線の変曲点(曲率が0となる点)を境界に切り替わるものとする。凸部側と凹部側との両方が0より大きい曲率を有する曲線である場合に、隣り合う凸部と凹部の曲線の曲率が異なっていても良く、例えば凹部の曲線の曲率が凸部の曲線の曲率よりも大きい。また、隣り合う凹部の曲線の曲率が異なっていても良く、その場合にさらにそれらの隣り合う凹部の深さも異なっていても良い。また、隣り合う凸部の曲線の曲率が異なっていても良く、その場合にさらにそれらの隣り合う凸部の高さも異なっていても良い。
【0080】
このような凹凸はガラス板430の庫外側の面438の全体に形成されている。ただし実施形態1及び実施形態2の説明において平坦であっても良いとする部分については、庫外側の面438であっても凹凸が形成されていなくて良い。また、ガラス板430の庫内側の面439については、実施形態1、実施形態2、及びそれらの変更例の説明において特に記載がない限りは、凹凸が形成されておらず平坦であるものとする。
【0081】
なお、フロストガラスは乳白色に見えたりガラスの反対側の物体がぼやけて見えたりするため、その表面に多数の小さい凹凸が形成されていることが認識できる。
【0082】
ガラス板430において、表面から所定の深さまでの領域が圧縮応力層であることが望ましい。圧縮応力層の深さは、例えば、ガラス板430の厚みの1/7~1/5の深さである。図12に圧縮応力層の深さを破線で示す。
【0083】
なお、実施形態2におけるガラス板430の厚み(後述するコーティング層401やロゴ402を除いた厚み)は、3.2mm以下が望ましく、3.0mm以下がより望ましい。ただしガラス板430の厚みが3.2mmを超えても良い。
【0084】
また、図12(b)に示すように、ガラス板430の表面上に所定の厚みのコーティング層401が形成されていても良い。コーティング層401の厚みは限定されないが例えば1μm以下である。コーティング層401を形成するコーティング剤はフッ素系のものが望ましいが、シリコン系等のものであっても良い。コーティング層401は撥水作用のあるものや指紋や汚れが付きにくいものであることが望ましい。
【0085】
凹凸の高低差dは圧縮応力層の深さよりも小さくても良い。また、凹凸の高低差dはコーティング層401の厚みより大きくても良い。具体的数値としては、凹凸の高低差dが、1μm以上40μm以下であることが望ましく、2μm以上20μm以下であることがより望ましい。また、凹凸の高低差dの平均値は、2μm以上9μm以下であることが望ましく、3μm以上8μm以下であることがより望ましい。
【0086】
ここで、凹凸の高低差dとは、凹部424と、その凹部424から連続する(言い換えれば、その凹部424と隣接する)最も高い凸部との高低差のことである。また、凹部424の周囲に平面が存在しその平面より高く突出した凸部が存在しない場合もあり得るが、その場合の凹凸の高低差dとは、凹部424の周囲の平面に対する凹部424の深さのことである。
【0087】
また、人の指の接触面積(例えば50mm以上200mm以下)内に複数の凹部424が形成されていることが望ましい。また、人の手の指の指紋の稜部(隆線の部分)の幅(例えば300μm以上500μm以下)と同じ距離内に複数の凹部424が存在することがより望ましい。
【0088】
具体的数値としては、凹部424の密度は、10個/mm以上1000個/mm以下であることが望ましく、70個/mm以上200個/mm以下であることがより望ましい。また、凹部間距離(すなわち、最も近接した関係にある2つの凹部424の中心同士の間の距離)の平均値は、30μm以上90μm以下であることが望ましく、40μm以上70μm以下であることがより望ましい。
【0089】
また、ガラス板430のRa(算術平均粗さ)は例えば1μm以上3μm以下である。また、ガラス板430のRz(十点平均粗さ)は例えば7μm以上12μm以下である。
【0090】
また、ガラス板430は、凹凸の高低差d、凹部424の密度、及び凹部間距離の平均値のうち少なくともいずれか1つが場所により変化することにより、グラデーション調に見えるものであっても良い。例えば、1枚のガラス板430の中で、凹凸の高低差dが、冷蔵庫上方にあたる場所ほど深く冷蔵庫下方にあたる場所ほど小さくなっていても良い。
【0091】
図13に示すように、ガラス板430の端部433の庫外側の部分が面取りされて平面状の面取り部437が形成されていても良い。この面取り部437はべべリングとも言われる。
【0092】
ガラス板430の庫外側の面438と面取り部437とのなす角αは、45°以下が望ましく、35°以下がさらに望ましい。庫外側の面438と面取り部437とのなす角αがこのように小さいことにより、冷蔵庫正面から見て面取り部437が広く見え、また実際に面取り部437の面積が広くなる。ただし、庫外側の面438と面取り部437とのなす角αが45°を超えても良い。なお、庫外側の面438と面取り部437とのなす角αが45°の場合、面取り部437はいわゆるC面である。
【0093】
ガラス板430の庫外側の面438における凹凸と同じ凹凸が面取り部437にも形成されていても良い。また、図13及び図14に示すように、面取り部437がそのような凹凸のない平坦な面であっても良い。
【0094】
ガラス板430にコーティング層401がある場合、面取り部437付近におけるコーティング層401のかかり方には図14(a)~(d)に示すような例がある。
【0095】
図14(a)の例ではコーティング層401はガラス板430の庫外側の面438上にはあるが面取り部437上にはない。この例では、ガラス板430の庫外側の面438と面取り部437との境界から離れた場所ではコーティング層401の厚みが一定又はほぼ一定である。しかし、庫外側の面438と面取り部437との境界に近い場所では、その境界に近づくにつれコーティング層401が徐々に薄くなっている。この場合、コーティング層401の徐々に薄くなっている部分と面取り部437とが1つの傾斜面を形成していても良い。
【0096】
また図14(b)の例では(a)の例と同様にコーティング層401はガラス板430の庫外側の面438上にはあるが面取り部437上にはない。この例では、ガラス板430の庫外側の面438上でコーティング層401の厚みが一定又はほぼ一定であり、庫外側の面438と面取り部437との境界においてコーティング層401が途切れている。
【0097】
また図14(c)の例では、庫外側の面438上でコーティング層401の厚みが一定又はほぼ一定だが、面取り部437上においてはガラス板430の端部433が近づくにつれコーティング層401が徐々に薄くなって面取り部437上の所定位置でコーティング層401がなくなっている。
【0098】
また図14(d)の例では庫外側の面438上だけでなく面取り部437上の全体にコーティング層401がある。庫外側の面438上及び面取り部437上において、コーティング層401の厚みが一定又はほぼ一定であっても良い。
【0099】
なお、図14(a)~(d)には面取り部437が凹凸のない平坦な面である場合のコーティング層401のかかり方の例が示されている。しかし、面取り部437に凹凸が形成されている場合も、コーティング層401は図14(a)~(d)に示すようなかかり方となり得る。
【0100】
また、ガラス板430の庫外側の面438のうち、操作部50の庫外側の部分は、平坦すなわち凹凸が無い平面状であっても良い。この場合、ガラス板430の庫外側の面438のうち、操作部50の庫外側の部分全体が平坦であっても良いし、操作部50の一部(例えば少なくとも入力部と表示部とを含む部分)の庫外側の部分が平坦であっても良い。
【0101】
また、ガラス板430の庫外側の面438のうち、操作部50の庫外側の部分は、比較的平坦になっていても良い。すなわち、ガラス板430の庫外側の面438のうち、操作部50の庫外側の部分は、他の部分よりも、凹部424が浅くなっているか、凹部424の密度が小さくなっているか、凹部間距離の平均値が小さくなっていても良い。この場合も、ガラス板430の庫外側の面438のうち、操作部50の庫外側の部分全体が比較的平坦になっていても良いし、操作部50の一部(例えば少なくとも入力部と表示部とを含む部分)の庫外側の部分が比較的平坦になっていても良い。
【0102】
また、ガラス板430の庫内側の面439は、操作部50に密着していることが望ましい。
【0103】
次にガラス板430の製造方法について説明する。
【0104】
ガラス板430の凹凸を形成する方法として例えばサンドブラストが採用される。また、凹凸を滑らかにする方法として、例えば、サンドブラスト後のガラス板430に化学処理(例えばフッ酸処理)を行う方法、サンドブラスト後のガラス板430を高温(例えば650℃以上700℃以下)下に置く方法、又は、凹凸を形成するための粗い砂に加えて凹凸を滑らかにするための細かい砂でサンドブラストを行う方法、が採用される。また、強化処理方法(すなわち圧縮応力層を形成する方法)として、例えば、ガラス板430を高温(例えば650℃以上700℃以下)下に所定時間置いた後、ガラス板430に風を当てて空冷する方法が採用される。
【0105】
ガラス板430はこれらの方法を組み合わせて製造される。凹凸を滑らかにする方法として化学処理が採用される場合は、例えば、サンドブラスト、化学処理、強化処理、の工程順で実施されても良いし、サンドブラスト、強化処理、化学処理、の工程順で実施されても良い。また、凹凸を滑らかにする方法として、ガラス板430を高温下に置く方法、又は細かい砂でサンドブラストを行う方法が採用される場合は、上記の2通りの工程順におけるサンドブラスト又は強化処理が凹凸を滑らかにする工程を兼ねていれば良く、その場合は化学処理が実施されなくて良い。
【0106】
また、面取り部437の面取りはガラス板430の製造におけるいずれのときに実施されても良い。サンドブラスト後に面取り部437の面取りが実施されると、面取り部437が凹凸のない平坦な面になる。一方、面取り部437の面取り後にサンドブラストが実施されると、面取り部437に凹凸が形成される。また、面取り部437の面取り後に、テープで面取り部437にマスキングがなされたうえでサンドブラストが実施されると、面取り部437が凹凸のない平坦な面になる。
【0107】
なお、大きなガラス板から複数枚の冷蔵庫用のガラス板430が切り出されても良い。その場合、大きなガラス板へサンドブラストを行ってから複数枚のガラス板430を切り出して面取り部437の面取りを行うと効率が良い。その場合、面取り部437は凹凸のない平坦な面となる。
【0108】
また、コーティング層401が形成される場合は、サンドブラスト後のいずれかのときにコーティングが実施されれば良い。例えば、サンドブラスト、コーティング、面取り部437の面取り、の工程順で実施されても良い。この工程順の場合、面取り部437の面取り時にコーティング層401がガラス板430と共に切断されるため、面取り部437へのコーティング層401のかかり方が例えば図14(a)に示すようになる。
【0109】
また、サンドブラスト、面取り部437の面取り、コーティング、の工程順で実施されても良い。この工程順の場合、面取り部437が形成されてからコーティングされるため、面取り部437へのコーティング層401のかかり方が例えば図14(d)に示すようになる。
【0110】
また、サンドブラスト、面取り部437の面取り、テープで面取り部437にマスキング、コーティング、の工程順で実施されても良い。この工程順の場合、面取り部437が形成されてからコーティングがなされるものの面取り部437はマスキングによりコーティングされにくいため、面取り部437へのコーティング層401のかかり方が例えば図14(b)又は図14(c)に示すようになる。
【0111】
実施形態2についての以上の説明になかった事項(例えば冷蔵庫の全体構造や枠部材及び操作部を含む扉の構造等)については、実施形態2は実施形態1と同じである。
【0112】
次に、実施形態2の効果について説明する。
【0113】
実施形態2の冷蔵庫では、扉に用いられるガラス板430に凹凸があるため指紋が付きにくい。ここで、指の接触面積内に複数の凹部424が形成されている場合、指の指紋の稜部の幅と同じ距離内に複数の凹部424が存在する場合、凹部424の密度が上記の数値範囲内の場合、又は凹部間距離の平均値が上記の数値範囲内の場合は、ガラス板430に特に指紋が付きにくい。
【0114】
また、ガラス板430の凹凸が滑らかであるため、ガラス板430に付着した汚れを使用者が布で拭き取ろうとしたときに、布の繊維が凹部424の隅々まで入り込んで汚れを取ることができる。そのためガラス板430が美しく保たれる。これに対し、凹凸が滑らかでなく凹部内に角部が存在する場合、ガラス板430に付着した汚れを使用者が布で拭き取ろうとしても、凹部内の角部に入り込んだ汚れまでは取ることができず、汚れが残ってしまう。
【0115】
また、小さな凹凸があることによってガラス板430が乳白色又は半透明に見えるため、ガラス板430に指紋や露等が付いたとしても目立ちにくい。ここで、一般に、ガラス板の庫内側の面に光反射層が設けられている場合(いわゆるミラーガラスとなっている場合)は、ガラス板に付いた指紋が目立ちやすい。しかし本実施形態のガラス板430には小さな凹凸があるので、ガラス板430の庫内側の面439に光反射層35が設けられていても、指紋が目立ちにくい。なお、ガラス板430の庫内側の面439に光反射層35が設けられている場合、庫外側から入射した光が光反射層35で反射したうえガラス板430の凹凸で拡散されるため、扉全体が光って見えるという視覚効果が生じる。
【0116】
また、小さな凹凸があることによってガラス板430が乳白色又は半透明に見えるため、ガラス板430に傷、反り、波打ちがあっても目立ちにくい。なお、ガラス板430の強化処理の方法として、高温の炉の中の多数のローラの上でガラス板430を進行させる方法があるが、その方法で強化処理した場合にガラス板430に波打ちが生じやすい。
【0117】
また、ガラス板430に凹凸があるため、ガラス板430より庫外側から見て、ガラス板430より庫内側の物体がぼやけて見えたり見えにくかったりする。そのため、ガラス板430より庫内側の光源56の光がぼやけて見え、美感が生じる。また、ガラス板430より庫内側に配置された操作部50や金属板(金属板は、扉に磁石を吸着できるようにするために設けられる)等の物体の境界(端部)が庫外側から見えにくく、扉の美感が損なわれない。
【0118】
なお、凹凸の高低差d、凹部424の密度、又は凹部間距離の平均値を変えることにより、ガラス板430より庫内側の光源56の光のぼやけ具合や、ガラス板430より庫内側の物体の見えにくさを、制御することができる。
【0119】
以上のように、実施形態2の冷蔵庫は、扉に用いられるガラス板430がフロストガラスであるため、視覚効果が高い。視覚効果は、凹凸の高低差d、凹部424の密度、又は凹部間距離の平均値が上記の数値範囲の場合に、特に高い。
【0120】
また、実施形態2のガラス板430は、滑らかな凹凸が形成されているため、さらさらとした心地良い手触りが感じられる。
【0121】
また、ガラス板430の厚みが例えば3.2mm以下と薄ければ冷蔵庫が軽量化できる。このようにガラス板430が薄くても、圧縮応力層が形成されていれば、ガラス板430が高い強度を有するものとなる。また、このようにガラス板430が薄い場合、ガラス板430が反ったり波打ったりしやすいが、ガラス板430に小さな凹凸があるため上記のように反りや波打ちが目立ちにくい。
【0122】
また、ガラス板430に面取り部437が形成されていれば美感が生じる。特に、ガラス板430の庫外側の面438と面取り部437とのなす角αが小さい場合、冷蔵庫正面から見て面取り部437が広く見え、より美感が生じる。
【0123】
また、ガラス板430の面取り部437にコーティング層401がかかっていない場合、コーティング層401のない面取り部437とコーティング層401のある庫外側の面438とで光の反射の仕方が異なったものとなり(例えば、コーティング層401のない面取り部437の方が光って見える)、美感を生じさせる。また、ガラス板430の面取り部437にコーティング層401を設けなければ、製造コストがかからない。
【0124】
また、ガラス板430の面取り部437にコーティング層401がかかっている場合、面取り部437に指紋が付きにくい。面取り部437の面積が広い場合は使用者が面取り部437に触れやすいが、その場合でも面取り部437にコーティング層401がかかっていれば面取り部437に指紋が付きにくい。
【0125】
次に、実施形態2の変更例を説明する。上記の実施形態2に対して、以下に説明する複数の変更例のうちいずれか1つを適用しても良いし、以下に説明する変更例のうちいずれか2つ以上を選択して適用しても良い。ただし、以下の変更例の他にも様々な変更が可能であり、発明の範囲は上記の実施形態及び以下の変更例の範囲に限定されない。
【0126】
(実施形態2の変更例1)
上記のガラス板430において、コーティング層401の代わりに、又はコーティング層401に加えて、ガラス板430の表面から所定の深さまでの領域に表面処理剤が浸透して表面処理剤層が形成されていても良い。表面処理剤層の厚みは例えば1μm以下である。表面処理剤層に浸透している表面処理剤は、コーティング層401を形成するコーティング剤と同じものであっても良い。
【0127】
(実施形態2の変更例2)
ガラス板430にはロゴ402が設けられていても良い。例えば図15(a)に示すように、ロゴ402がガラス板430の庫内側の面439に印刷等の方法で設けられても良い。この場合、ロゴ402がガラス板430に保護されて消えにくい。またロゴ402が奥行き感のあるものとして視認される。
【0128】
また、図15(b)に示すように、ロゴ402がガラス板430の庫外側の面438に印刷等の方法で設けられても良い。この場合、ロゴ402がガラス板430の後ろに投影されて見え美感を生じさせる。
【0129】
ロゴ402がガラス板430の庫外側の面438に設けられる場合、図15(b)に示すようにそのロゴ402の上にコーティング層401が設けられることが望ましい。この場合、ロゴ402がコーティング層401によって保護される。
【0130】
また、ロゴ402の代わりに文字、図形、記号等が設けられていても良い。
【0131】
(実施形態2の変更例3)
ガラス板430の庫内側の面439の一部又は全部に、庫外側の面438の凹凸と同様の凹凸が形成されていても良い。
【0132】
例えば、ガラス板430の庫内側の面439のうち、枠部材40のガラス板保持部44(図13参照)に接着される部分に、庫外側の面438の凹凸と同様の凹凸が形成されていても良い。この凹凸は小さく滑らかなため接着を阻害せず、また凹部に接着剤等が入り込む。そのためガラス板430が枠部材40のガラス板保持部44に強固に接着される。
【0133】
また、上記の変更例2に記載のようにロゴ402がガラス板430の庫内側の面439に設けられる場合に、そのロゴ402が設けられる場所に、庫外側の面438の凹凸と同様の凹凸が形成されていても良い。この場合、凹凸の凹部にロゴ402のインクが入り込むため、ロゴ402がガラス板430の庫内側の面439に付きやすい。
【0134】
(実施形態2のその他の変更例)
実施形態1の変更例1~10は実施形態2にも適用することができる。
【0135】
3.実施形態3
実施形態3の冷蔵庫の扉のガラス板は、その庫外側の面に、図16に示すような先端に向けて縮径する針状又は錐状の微細突起525を有している。多数の微細突起525が形成されることによりガラス板の庫外側の面に凹凸が形成されている。
【0136】
微細突起525の高さh、底部における外径φ、ピッチp(すなわち隣り合う2つの微細突起525の間隔)、及び頂角θ(以下「寸法等」)の例を示すと次の通りである。まず、高さhは200nm以上3000nm以下である。また、底部における外径φは50nm以上200nm以下である。また、ピッチpは50nm以上300nm以下である。また、頂角θは例えば37.8°より小さい。
【0137】
このような微細突起525は例えばイオンビーム加工によって形成することができる。イオンビーム加工における加工条件(例えば加速電圧、加工時間及びガス流量)を制御することにより、微細突起525の寸法等を制御することができる。
【0138】
微細突起525の寸法等が変わると、庫外側から入射した光のガラス板による反射状態が変わる。そこで、ガラス板の場所により微細突起525の寸法等を変化させることにより、光の反射状態を場所により変化させることができ、扉に光の反射状態によるグラデーションを付けることができる。例えば、1枚のガラス板の中で、微細突起525の高さが、冷蔵庫上方にあたる場所ほど高く冷蔵庫下方にあたる場所ほど低くなっていても良い。
【0139】
ガラス板の凹凸が微細突起525であること以外の事項については、実施形態1、実施形態2、及びそれらの変更例の記載事項を実施形態3にも適用することができる。
【符号の説明】
【0140】
10…冷蔵庫、11、12…冷蔵室扉、13…野菜室扉、14…製氷室扉、15…小冷凍室扉、16…冷凍室扉、20…ガラス片、21…縁取り、23…接着部、24、25、26…凸部、30…ガラス板、31…内板、32…断熱材、33…ガラス板30の端部、34…ガスケット保持部、35…光反射層、36…接着手段、37…ガラス板30の端部33の庫外側の部分(面取り部)、37a、37b…角部、38…ガラス板30の庫外側の面、39…ガラス板30の庫内側の面、40…枠部材、42…側壁、44…ガラス板保持部、46…突出壁、50…操作部、51…コネクタ、52…静電容量式センサの電極、53…中継束線、54…第1基板、55…第2基板、56…光源、57…マイコン、58…孔、60…操作部、62…取っ手、123…接着部、130…ガラス板、138…ガラス板130の庫外側の面、139…ガラス板130の庫内側の面、240…枠部材、241…咥え込み部、243…溝、245…隙間、300…導光板、301…光源、401…コーティング層、402…ロゴ、424…凹部、430…ガラス板、433…ガラス板430の端部、437…面取り部、438…ガラス板430の庫外側の面、439…ガラス板430の庫内側の面、525…微細突起
図1
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